JPH083429A - ポリエステル繊維との同時染色性に優れた樹脂組成物 - Google Patents

ポリエステル繊維との同時染色性に優れた樹脂組成物

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JPH083429A
JPH083429A JP16076594A JP16076594A JPH083429A JP H083429 A JPH083429 A JP H083429A JP 16076594 A JP16076594 A JP 16076594A JP 16076594 A JP16076594 A JP 16076594A JP H083429 A JPH083429 A JP H083429A
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Japan
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weight
dyeability
resin composition
simultaneous
polyester fiber
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JP16076594A
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Hiroki Fujie
浩樹 藤絵
Shigeru Funekawa
繁 舟川
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Teijin Ltd
YKK Corp
Original Assignee
Teijin Ltd
YKK Corp
Yoshida Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライドファスナーの務歯などの樹脂服飾品
の成形に用いる、ポリエステル繊維との同時染色性に優
れた樹脂組成物を提供する。 【構成】 (A)ポリブチレンテレフタレート10〜1
00重量%、(B)ポリオレフィンに対し下記一般式
(I)で表されるグリシジル化合物ををグラフト重合し
てなる変性ポリオレフィン0〜40重量%、および (CH2=CR−CO−NH−CH2)n −Ar (I) 〔一般式(I)中、Rは水素原子または炭素数1〜8の
アルキル基、Arはグリシジルオキシ基を少なくとも1
個を有する炭素数6〜20の芳香族炭化水素基を示し、
nは1〜4の整数である。〕 (C)無機充填材0〜50重量%〔ただし、(A)+
(B)+(C)=100重量%〕を主成分とする、ポリ
エステル繊維との同時染色性に優れた樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染色性に優れた樹脂組
成物に関し、さらに詳しくはポリエステル繊維との同時
染色性、耐移色性、堅牢性、成形性および機械的特性に
優れた樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からスライドファスナー、ボタン、
ホックなど多くの樹脂成形品が服飾品として使用されて
おり、近年においては多様化した消費者のニーズに応え
て種々の色に着色された樹脂成形品、すなわち多色化製
品が生産されている。例えば、スライドファスナーのよ
うに、ファスナーテープと務歯とを同色化することも行
なわれている。
【0003】スライドファスナーのファスナーテープと
務歯との同色化は、予め所望の色に染色した生地のファ
スナーテープを射出機に導入し、このファスナーテープ
の色に色合せした着色チップを溶融・射出してファスナ
ーテープの縁部に務歯を成形・止着してスライドファス
ナーチェーンとすることにより行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ファスナーテープと務
歯とを同色化したスライドファスナーの製造方法とし
て、前記の方法は大量生産には適した方法ではあるが、
最近の多色少量生産には不向きである。その理由は、フ
ァスナーテープの色替え毎に、その色に合せた着色チッ
プを調合して射出機の色替えを行なわねばならず、その
射出機の洗浄・清掃を含めた色替え作業は極めて繁雑
で、かつ長時間を要する大作業となる。また、予め予定
された色数に合せて射出機を設備することも考慮できる
が、設備費が膨大なものとなり、しかも少量生産には不
向きである。
【0005】本発明者らは、スライドファスナーの多色
少量生産方法として、無着色のファスナーテープと同時
染色が可能なチップを用いて務歯を成形し、後染色する
ことによりファスナーテープと務歯とを同色化する方法
が可能と考え、ファスナーテープと同一材質のチップを
用いて務歯を成形し後染色を行なったが、同色に染色す
ることができなかった。
【0006】その理由として、以下のことが考えられ
る。 (イ)ファスナーテープを構成するための糸は製造時に
延伸されているが、射出される務歯材料は延伸されてい
ないために結晶化度が異なり、後染色時にファスナーテ
ープと務歯の染料の吸収率に差を生じる。 (ロ)樹脂が同一でも、顔料の種類や含有量に差があ
り、後染色時にファスナーテープと務歯の染料の吸収性
に差を生じる。 このように、これまで繊維との同時染色性に優れたファ
スナーテープおよび努歯用の樹脂組成物は知られていな
い。
【0007】本発明は、前記従来技術の課題を背景にな
されたもので、繊維との同色化が可能な服飾品用樹脂成
形品の製造に好適な、特にポリエステル繊維との同時染
色性に優れた樹脂組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、染料による染色性が良好で浸透深さが
充分であり、洗剤、溶剤、薬品などによる染料の溶出お
よび摩耗試験など加圧条件下でも移染が起きない高い染
色堅牢度を有し、かつ充分な機械的強度を有する材料を
提供することを目的とする。
【0008】
〔一般式(I)中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基、Arはグリシジルオキシ基を少なくとも1個有する炭素数6〜20の芳香族炭化水素基を示し、nは1〜4の整数である。〕
(C)無機充填材0〜50重量%〔ただし、(A)+
(B)+(C)=100重量%〕を主成分とする、ポリ
エステル繊維との同時染色性に優れた樹脂組成物であ
る。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。(A)ポリブチレンテレフタレート 本発明で使用する成分(A)ポリブチレンテレフタレー
トは、テトラメチレングリコールあるいはそのエステル
形成性誘導体と、テレフタル酸あるいはそのエステル形
成性誘導体とを主成分として、それらの縮合反応により
得られる重合体であり、該重合体の本来の特性を損わな
い範囲で、前記化合物以外のジカルボン酸成分および/
またはジオール成分を共重合したポリマーでもよい。
【0010】共重合可能なジカルボン酸成分としては、
イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナ
フタレン−1,5−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7
−ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸およびそれら
のエステル形成性誘導体が挙げられる。ジオール成分と
しては、エチレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノー
ルなどの脂肪族グリコール類、1,4−ビスオキシエト
キシベンゼン、ビスフェノールAなどの芳香環を有する
ジオール類およびそれらのエステル形成性誘導体を例示
できる。
【0011】前記ポリブチレンテレフタレートは、公知
の方法、例えばエステル化反応またはエステル交換反応
後、高真空下で重縮合反応を実施することにより製造で
きる。また、必要ならば、かかるポリブチレンテレフタ
レートをさらに固相重合してもよい。
【0012】ポリブチレンテレフタレートは、本発明の
樹脂組成物の主要成分であり、その樹脂組成物中への配
合量は、成形性を考慮すると少なくとも10重量%が必
要であり、上限には100重量%まで特に制限はない。
ただし、他成分の配合による同時染色性および機械的強
度の向上を考慮すると95重量%以下が好ましく、さら
に好ましくは94重量%以下である。配合量が10重量
%未満では、成形性が悪くなるので好ましくない。
【0013】(B)変性ポリオレフィン 本発明で使用する成分(B)変性ポリオレフィンは、ポ
リオレフィンと分子鎖中に芳香環を有するグリシジル化
合物とをグラフト重合してポリオレフィンを変性したも
のであり、樹脂組成物の成形品とポリエステル繊維との
同時染色性を調整する作用がある。
【0014】変性されるポリオレフィンとしては、主た
るポリオレフィン成分を50モル%以上、好ましくは8
0モル%以上含有する、他のポリオレフィン成分とのラ
ンダムまたはブロック共重合体を用いることができる。
主たるポリオレフィン成分としては、プロピレン、エチ
レン、4−メチル−1−ペンテン、1−ブテン、3−メ
チル−1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、5−
メチル−1−ヘキセンなど、およびこれらの2種以上の
共重合体を例示できる。これらのうち、ポリプロピレン
またはエチレン−プロピレン・ブロック共重合体が望ま
しい。
【0015】(B)変性ポリオレフィンの変性用モノマ
ーとしては、下記一般式(I)で表されるグリシジル化
合物である。 (CH2=CR−CO−NH−CH2)n −Ar (I) 〔一般式(I)中、Rは水素原子または炭素数1〜6の
アルキル基、Arはグリシジルオキシ基を少なくとも1
個有する炭素数6〜20の芳香族炭化水素基を示し、n
は1〜4の整数である。〕 好ましいグリシジル化合物として、下記一般式(II) で
表される化合物が挙げられる。
【0016】
【化2】
【0017】〔一般式(II) 中、Rは前記一般式(I)
に同じ。〕 変性ポリオレフィンは、前記ポリオレフィンに前記グリ
シジル化合物をグラフト重合することにより製造する。
その製造は、溶液法または溶融混練法のいずれでも行な
うことができる。溶液法の場合、キシレンなどの有機溶
媒に前記ポレオレフィン、グリシジル化合物および必要
に応じて触媒を溶解し、90〜200℃で0.1〜10
0時間撹拌しながら行なう。また、溶融混練法の場合、
前記ポレオレフィン、グリシジル化合物および必要に応
じて触媒を押出機に投入し、200〜300℃、好まし
くは220〜260℃に加熱し溶融しながら0.1〜2
0分間混練りする。
【0018】いずれの場合にも、触媒として通常のラジ
カル重合用触媒、例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ラウ
ロイル、過酸化ジターシャルブチル、過酸化アセチル、
ターシャリーブチルペルオキシ安息香酸、過酸化ジクミ
ル、ペルオキシ安息香酸、ターシャリーブチルペルオキ
シピバレート、2,5−ジメチル−2,5−ジターシャ
リーブチルペルオキシヘキシンなどの過酸化物類やアゾ
ビスイソブチロニトリルなどのジアゾ化合物類が好まし
く使用できる。触媒の添加量は、グリシジル化合物10
0重量部に対して0.1〜10重量部程度である。ま
た、グラフト重合反応時にフェノール系酸化防止剤を添
加することができるが、ラジカル重合用触媒を添加しな
い場合には添加しない方が好ましい。
【0019】ポリオレフィン100重量部に対するグリ
シジル化合物の配合割合は、0.01〜30重量部、好
ましくは0.1〜10重量部である。グリシジル化合物
の配合割合が0.01重量部未満では、グラフト率が低
過ぎて得られる樹脂組成物成形品の機械的特性が低下
し、一方30重量部を超えると得られる変性ポリオレフ
ィンの分子量が低下するので好ましくない。このように
して得られる変性ポリオレフィンは、分子量の低下率が
極めて小さく、変性時に臭気を発生することもなく、ま
た変色もない。
【0020】本発明の樹脂組成物において、(B)変性
ポリオレフィンの配合量により、成形品とポリエステル
繊維との同時染色性が変化するので、代表的な染料を用
いて同時染色性が確保できる配合量を調整する。一度組
成を決定すれば、染料が代わった場合にも同時染色性が
保持される。ただし、変性ポリオレフィンの配合量が4
0重量%を超えると、成形品の引張強度に代表される機
械的特性が低下するので好ましくない。
【0021】(C)無機充填材 本発明において、(C)無機充填材は、成形品の機械的
強度を向上させる作用を示す。かかる無機充填材とし
て、各種無機繊維、例えばガラス繊維、カーボン繊維、
シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、
窒化ホウ素繊維、ホウ素繊維、チタン酸カリウム繊維な
ど、各種金属繊維、例えばステンレス鋼、アルミニウ
ム、チタン、銅、真鍮などの繊維状物、カーボンブラッ
ク、ケイ酸塩類、例えばシリカ、石英粉末、ガラスビー
ズ、ガラス粉、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウ
ム、カオリン、タルク、クレー、ケイ藻土、ウォラスト
ナイトなど、金属酸化物、例えば酸化鉄、酸化チタン、
アルミナなど、金属硫酸塩、例えば硫酸カルシウム、硫
酸バリウムなど、そのほか炭化ケイ素、窒化ホウ素、各
種金属粉末、マイカ、ガラスフレーク、各種金属箔など
を例示できる。これらの充填材は、1種の単独としてま
たは2種以上を混合して使用できる。
【0022】これらの使用に際して、必要であればエポ
キシ系化合物、イソシアネート系化合物、シラン系化合
物、チタネート系化合物などの収束剤または表面処理剤
を使用することができる。
【0023】本発明で使用する無機充填材の選定にあた
っては、成形品の染色性およびポリエステル繊維との同
時染色性の確保を考慮する必要があり、これらを考慮す
ると無色または白色の無機充填材が好ましい。さらに好
ましくは、タルクや白色顔料としても用いられる酸化チ
タンを使用する。
【0024】本発明の樹脂組成物中への無機充填材の配
合量は、成形品の形状や要求される機械的特性および色
合により決められるが、50重量%を超えると成形加工
性の低下ならびに衝撃強度に代表される機械的特性の低
下が見られるので好ましくない。
【0025】本発明の樹脂組成物には、前記成分(A)
ポリブチレンテレフタレート、(B)変性ポリオレフィ
ンおよび(C)無機充填材以外に、これらの同時染色
性、堅牢性および機械的特性を確保できる範囲で、目的
に対応した所望の特性を付与するために公知の熱可塑性
樹脂および/または各種添加剤を添加できる。
【0026】かかる熱可塑性樹脂として、ポリオレフィ
ンまたはその変性体〔ただし、前記(B)成分を除
く〕、ハロゲン化ポリオレフィン、エチレン−アクリル
酸共重合体、ポリアミド、ポリアセタール、ポリスチレ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジ
エン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエ
ン−アクリル酸(またはそのエステル)共重合体、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、ポリカーボネート、
ポリウレタン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレ
ンサルファイド、ポリブタジエン、ポリハロゲン化ビニ
ル、ブチルゴム、ポリアクリレートなどを例示すること
ができる。
【0027】熱可塑性樹脂を配合する場合、成分(A)
のポリブチレンテレフタレートとの相溶性の高い樹脂を
選定することが望ましい。(A)ポリブチレンテレフタ
レートとの相溶性の低い樹脂を配合した場合、ポリブチ
レンテレフタレート樹脂中に、かかる樹脂が大きな粒子
で存在することになり、染色した場合、色班を生じる恐
れがあるので好ましくない。
【0028】本発明の樹脂組成物に添加される添加材と
して、滑剤、核材、離型剤、帯電防止剤、その他の界面
活性剤、可塑剤、着色剤、耐熱安定剤、耐光剤などが挙
げられる。特に、成形品が耐熱性を要求される場合に
は、耐熱安定剤を添加することが望ましく、かかる耐熱
安定剤としてフェノール系抗酸化剤、リン系熱安定剤、
硫黄系抗酸化剤などを例示できる。
【0029】フェノール系抗酸化剤は、一般に樹脂の耐
熱性を改良するために添加されるヒンダードフェノール
化合物、例えば2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル、2,2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェノール)、4,4′−チオビス(3−メチル
−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニ
ル)ブタン、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕、オクタデシル−3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート
などが挙げられる。これらのうち、ペンタエリスリチル
−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕、オクタデシル−
3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネートを添加することが望ましい。
【0030】また、リン系熱安定剤として、リン酸2水
素アルカリ金属塩、リン酸2水素アルカリ土類金属塩、
トリフェニルフォスファイト、トリオクトデシルフォス
ファイト、トリラウリルトリチオフォスファイト、ビス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリト
ール−ジフォスファイト、ビス(3−メチル−1,5−
ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジフ
ォスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)フォスファイトなどを例示できる。
【0031】本発明の樹脂組成物は、従来から樹脂組成
物の調製法として一般に用いられてきた公知の装置と方
法により調製することができる。例えば、(ア)各成分
を混合したのち、押出機により溶融混練し、次いで冷却
バスで水冷してペレットを調製する方法、(イ)いった
ん組成の異なるペレットを調製し、それらのペレットの
所定量を成形直前に混合する方法、(ウ)成形機に各成
分の1または2以上を直接仕込む方法などを採用でき
る。
【0032】本発明の樹脂組成物の成形品とポリエステ
ル繊維製品との同時染色は、公知のポリエステル繊維製
品の染色法を採用することができる。例えば、ポリエス
テル繊維製のファスナーテープに務歯を成形したスライ
ドファスナーチェーンを、適当な濃度の分散染料および
必要に応じて界面活性剤、均染剤などの染色助剤からな
る染色浴中に浸漬して染色したのち、通常の還元洗浄、
水洗を行ない乾燥する。
【0033】この方法での染色条件は、染色浴比1:1
0〜1:50、染色温度70〜130℃、染色時間30
〜200分であり、好ましくは染色浴比1:25、染色
温度100〜130℃、染色時間50〜70分である。
これらの染色方法および染色条件は例示であり、この方
法に限定されるものではない。また、還元洗浄は、通
常、染色で用いられている方法で良く、特に限定するも
のではない。具体的には、水1リットルに対してハイド
ロサルファイト2g、水酸化ナトリウム2gの液を用い
て70〜90℃で5〜30分還元洗浄する。
【0034】
【作用】本発明の樹脂組成物において、(A)のポリブ
チレンテレフタレートは、ポリエステル繊維と同質の樹
脂成分であり、その成形品は単成分でもポリエステル繊
維との同時染色性を有する。また、(B)変性ポリオレ
フィンは、ポリエステル繊維との同時染色における色
調、風合いなどの微妙な調整に有効であるとともに、染
色後の堅牢性を確保する。さらに、(C)無機充填材
は、成形品の機械的特性、例えば引張強度、引張伸度、
衝撃強度などを向上させる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げてさらに具体的
に説明する。ただし、本発明の範囲は、以下の実施例に
限定されるものではない。なお、実施例中の「部」およ
び「%」は、特に断りのない限り重量基準である。
【0036】(1)変性ポリオレフィンの調製 プロピレン/エチレンの比が80/20(重量比)であ
るプロピレン−エチレン共重合体(MFR値;1.8g
/10分)100部、下記式で表されるグリシジルオキ
シ基含有化合物5部、無水マレイン酸1部およびラジカ
ル発生剤〔化薬アクゾ(株)製、トリゴノックス101
−40MD〕0.3部を均一に混合し、2軸押出機を用
いて200℃で溶融混練し、変性ポレオレフィンを調製
した。
【0037】
【化3】
【0038】(2)ポリエステル繊維との同時染色性評
価 ポリエチレンテレフタレート繊維布と、表1〜2に示
す組成の樹脂組成物で射出成形された成形品と、以下に
示す染色液とを、1,000ccの耐圧容器に入れた。 染色液;酢酸および酢酸ナトリウムでpH5に調整した
水500cc 染料;表1〜2に示す染料を0.6g 染色助剤;ニッカソルト700〔日華化学(株)製〕1
g この耐圧容器を130℃で60分間加熱し、染色を行
った。
【0039】染色後、以下に示す液を用いて80℃で
10分間還元洗浄を行った。 水;2,000cc ハイドロサルファイト;4g 水酸化ナトリウム;4g
【0040】次いで、湯通しおよび水洗後、乾燥し
た。 充分に乾燥されたポリエチレンテレフタレート繊維布
と成形品の色調を目視観察し、以下の基準に従い判定し
た。 ◎;差が認められない。 ○;差があるが目立たない。 △;差が認められる。 ×;同色とは判定できない。
【0041】(3)堅牢性の評価方法 試料 表1〜2に示す組成の樹脂組成物で、20×20×3m
mの大きさの試験片を調製し、これと同じ大きさのナイ
ロン布2枚の間に挟み込み、2辺だけを縫い合わせて複
合試験片とした。 評価方法 以下の規格に準じて行った。 水に対する染色堅牢性試験;JIS L0846 A法 汗に対する染色堅牢性試験;JIS L0848 A法 判定 樹脂の変色・褪色および繊維の汚染の度合いは、JIS
L0801に準じて行った。
【0042】(4)機械特性の試験方法 試験片の調製方法 表1〜2に示す組成の樹脂組成物ペレットを下記条件で
射出成形し、各種試験片を得た。 成形機;東芝機械(株)製、IS−75E 金型;テストピース金型 シリンダー温度;260℃
【0043】金型温度;60℃ 成形サイクル;25秒 機械的特性の評価 以下の規格に準じて測定した。 引張強度および引張伸度;ASTM D−638 衝撃強度(アイゾット衝撃強度);ASTM D−65
【0044】実施例1〜7、比較例1〜5 極限粘度0.8のポリブチレンテレフタレート(PB
T)、前記の方法で調製した変性ポリオレフィンおよび
表1〜2に示す無機充填材を、表1〜2に示す割合で均
一に混合し、44mmφの2軸押出機〔日本製鋼(株)
製〕を用いて設定温度260℃で溶融混練したのち、ウ
ォーターバスで冷却しペレットカッターで切断してペレ
ット状の樹脂組成物を得た。次いで、前記の方法で各種
試験片を射出成形し、それぞれの評価方法に従って同時
染色性、堅牢性、機械特性を評価した。なお、ポリブチ
レンテレフタレートの極限粘度は、o−クロロフェノー
ル100ccにポリマー1.2gを溶解し、35℃の温
度で測定した粘度から算出した値である。
【0045】比較例6 変性ポリオレフィンの代わりに、未変性ポリオレフィン
〔三井東圧(株)製、「ノーブレン」、銘柄名;JS−
G、MFR値;1.5g/10分〕を用いる以外は、実
施例1と同様の方法で調製し、各種特性を評価した。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】注1)染料名; A=シ・アイ・ディスパース・オレンジ13 B=シ・アイ・ディスパース・ブルー87 注2)成形品が均一に染色できなかった。 注3)樹脂組成物がゲル化して、各種試験片を射出成形
できなかった。
【0049】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物から得られる成形品
は、ポリエステル繊維との同時染色性に優れるだけでな
く、その水および汗に対する染色堅牢性および機械的特
性も優れている。従って、スライドファスナーの務歯、
ホック、鍵ホック、ボタンなどの樹脂服飾品を、本発明
の樹脂組成物を用いて染色前のポリエステル繊維製品に
装着して同時染色することにより、これらの樹脂服飾品
を繊維製品と違和感のない同色または同系色に染色する
ことができる。
【0050】従来、これらの樹脂服飾品は、繊維製品の
色別に着色した樹脂組成物を用いて多品種少量生産を強
いられていたが、本発明の樹脂組成物を用いることによ
り1品種大量生産で良くなり、その製造工程は大幅に合
理化できる。本発明は、ポリエステル繊維との同時染色
性に優れた樹脂組成物を提供するものであり、その樹脂
成形分野、特に樹脂服飾品製造分野における産業的意義
は極めて大きい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリブチレンテレフタレート10
    〜100重量%、(B)ポリオレフィン100重量部に
    対し、下記一般式(I)で表されるグリシジル化合物
    0.01〜30重量部をグラフト重合してなる変性ポリ
    オレフィン0〜40重量%、および (CH2=CR−CO−NH−CH2)n −Ar (I) 〔一般式(I)中、Rは水素原子または炭素数1〜6の
    アルキル基、Arはグリシジルオキシ基を少なくとも1
    個有する炭素数6〜20の芳香族炭化水素基を示し、n
    は1〜4の整数である。〕 (C)無機充填材0〜50重量%〔ただし、(A)+
    (B)+(C)=100重量%〕を主成分とする、ポリ
    エステル繊維との同時染色性に優れた樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 グリシジル化合物が、下記一般式(II)
    で表される請求項1記載のポリエステル繊維との同時染
    色性に優れた樹脂組成物。 【化1】 〔一般式(II) 中、Rは前記一般式(I)に同じ。〕
  3. 【請求項3】 (A)ポリブチレンテレフタレートが1
    0〜95重量%、(B)変性ポリオレフィンが5〜40
    重量%、(C)無機充填材が0〜50重量%である請求
    項1または2記載のポリエステル繊維との同時染色性に
    優れた樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (A)ポリブチレンテレフタレートが1
    0〜94重量%、(B)変性ポリオレフィンが5〜40
    重量%、(C)無機充填材が1〜50重量%である請求
    項1、2または3記載のポリエステル繊維との同時染色
    性に優れた樹脂組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6444299B1 (en) 1999-12-03 2002-09-03 Kolon Industries, Inc. Biaxially oriented polyester film with improved dyeability
JP2003138114A (ja) * 2001-10-31 2003-05-14 Toyobo Co Ltd スライドファスナー用樹脂組成物
JP2005089102A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Tsubakimoto Chain Co トッププレート付きコンベヤチェーン
CN100383189C (zh) * 2001-10-31 2008-04-23 东洋纺织株式会社 拉锁用树脂组合物、拉锁、滑动器及锁件

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