JPH0835018A - 飛灰からの金属の回収方法 - Google Patents
飛灰からの金属の回収方法Info
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- JPH0835018A JPH0835018A JP16695994A JP16695994A JPH0835018A JP H0835018 A JPH0835018 A JP H0835018A JP 16695994 A JP16695994 A JP 16695994A JP 16695994 A JP16695994 A JP 16695994A JP H0835018 A JPH0835018 A JP H0835018A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 廃自動車、廃家電製品などからのシュレッダ
ーダストを、焼却減容した際に発生するCaCl2 含有
飛灰中に含まれる重金属類並びに塩素を効率よく分離回
収する。 【構成】 廃棄物の燃焼により発生する塩素をCaCl
2 として固定化して含有する飛灰からの金属の回収方法
であって、a)該飛灰を酸化雰囲気下で剪断力を加えな
がら加熱し、CaCl2 の分解により発生する塩素およ
び塩化水素と飛灰中に含有される金属成分とを反応さ
せ、b)これにより生成し揮発する金属塩化物を、吸収
液と接触させて溶解回収し、c)得られた吸収液から溶
存金属を分別的に回収する。
ーダストを、焼却減容した際に発生するCaCl2 含有
飛灰中に含まれる重金属類並びに塩素を効率よく分離回
収する。 【構成】 廃棄物の燃焼により発生する塩素をCaCl
2 として固定化して含有する飛灰からの金属の回収方法
であって、a)該飛灰を酸化雰囲気下で剪断力を加えな
がら加熱し、CaCl2 の分解により発生する塩素およ
び塩化水素と飛灰中に含有される金属成分とを反応さ
せ、b)これにより生成し揮発する金属塩化物を、吸収
液と接触させて溶解回収し、c)得られた吸収液から溶
存金属を分別的に回収する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物の再資源化技術
としての焼却飛灰からの金属の回収方法に関する。詳述
すると、廃自動車、廃家電製品などをシュレッダーによ
り破砕して金属を回収した後のシュレッダーダストを、
焼却減容した際に発生する飛灰からの金属回収ないしは
飛灰の有効利用方法に関するものである。
としての焼却飛灰からの金属の回収方法に関する。詳述
すると、廃自動車、廃家電製品などをシュレッダーによ
り破砕して金属を回収した後のシュレッダーダストを、
焼却減容した際に発生する飛灰からの金属回収ないしは
飛灰の有効利用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年における消費経済の発達の弊害とし
て、各種廃棄物の増大と、その処分方法が社会的な問題
となっている。現在、廃自動車から有価部品を解体回収
した後のボディ殻並びに電気洗濯機、電気冷蔵庫などの
大型家電製品は、シュレッダーにより破砕され、鉄、非
鉄金属類が回収されているが、これらを回収した後のシ
ュレッダーダストと呼ばれるプラスチック類を主体とす
る部分は、埋立て処分されている。
て、各種廃棄物の増大と、その処分方法が社会的な問題
となっている。現在、廃自動車から有価部品を解体回収
した後のボディ殻並びに電気洗濯機、電気冷蔵庫などの
大型家電製品は、シュレッダーにより破砕され、鉄、非
鉄金属類が回収されているが、これらを回収した後のシ
ュレッダーダストと呼ばれるプラスチック類を主体とす
る部分は、埋立て処分されている。
【0003】しかしながら、産業廃棄物および一般家庭
からの廃棄物の量は増大傾向にあり、既存の埋立て処分
場の飽和化と環境汚染の問題等から、その処分場の確保
がますます困難となっており、廃棄物の再資源化、減容
化が求められている。上記したシュレッダーダストの再
資源化、減容化の方法としては、焼却発電が検討されて
いる。即ち、シュレッダーダストの主要部を占めるプラ
スチック類の燃焼による熱エネルギーを発電用ボイラー
等での熱交換によって回収利用しようとするものであ
り、また焼却灰として減容化しようとするものである。
このシュレッダーダストを焼却した際に発生する焼却灰
には、炉底灰(ボトムアッシュ)と、燃焼廃ガス中に含
有されフィルター等の捕捉手段により回収される飛灰
(フライアッシュ)とがある。
からの廃棄物の量は増大傾向にあり、既存の埋立て処分
場の飽和化と環境汚染の問題等から、その処分場の確保
がますます困難となっており、廃棄物の再資源化、減容
化が求められている。上記したシュレッダーダストの再
資源化、減容化の方法としては、焼却発電が検討されて
いる。即ち、シュレッダーダストの主要部を占めるプラ
スチック類の燃焼による熱エネルギーを発電用ボイラー
等での熱交換によって回収利用しようとするものであ
り、また焼却灰として減容化しようとするものである。
このシュレッダーダストを焼却した際に発生する焼却灰
には、炉底灰(ボトムアッシュ)と、燃焼廃ガス中に含
有されフィルター等の捕捉手段により回収される飛灰
(フライアッシュ)とがある。
【0004】石炭灰等の一般的な飛灰の場合は、骨材、
セメント原料化、埋立て処分、安定化処理(ペレット
化)といった方法で再利用、処分が行なわれているが、
上記したようなシュレッダーダストなどを焼却して得ら
れる飛灰中には、ポリ塩化ビニル等のプラスチックに起
因して燃焼時に発生する塩素を生石灰、石灰石等で固定
化してなる塩素化合物(CaCl2 )、並びにCu、Z
n、Pb等の金属類が含まれており、骨材、セメント原
料等としては強度低下、建材の腐蝕、環境性等の問題か
ら使用できず、また埋立て処分したとしても酸性雨等に
より埋立て処分地からの塩素の溶出に伴う塩害の恐れが
あり、また重金属の溶出による環境汚染の恐れがある。
さらに、資源再利用の見地から、飛灰からの金属成分の
回収が望まれている。
セメント原料化、埋立て処分、安定化処理(ペレット
化)といった方法で再利用、処分が行なわれているが、
上記したようなシュレッダーダストなどを焼却して得ら
れる飛灰中には、ポリ塩化ビニル等のプラスチックに起
因して燃焼時に発生する塩素を生石灰、石灰石等で固定
化してなる塩素化合物(CaCl2 )、並びにCu、Z
n、Pb等の金属類が含まれており、骨材、セメント原
料等としては強度低下、建材の腐蝕、環境性等の問題か
ら使用できず、また埋立て処分したとしても酸性雨等に
より埋立て処分地からの塩素の溶出に伴う塩害の恐れが
あり、また重金属の溶出による環境汚染の恐れがある。
さらに、資源再利用の見地から、飛灰からの金属成分の
回収が望まれている。
【0005】ところで、従来、例えば硫化鉄、酸化銅鉱
石からの金属の採取、分離法として塩化焙焼法が知られ
ているが、この種の方法を、飛灰の処理に適用した例は
知られていない。
石からの金属の採取、分離法として塩化焙焼法が知られ
ているが、この種の方法を、飛灰の処理に適用した例は
知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、シュ
レッダーダスト等の廃棄物を焼却した際に発生する飛灰
から、効率よくかつ簡単に各種金属を分離回収する方法
を提供することを目的とする。本発明はさらに、併せて
Clも分離回収できる方法を提供することを目的とす
る。
レッダーダスト等の廃棄物を焼却した際に発生する飛灰
から、効率よくかつ簡単に各種金属を分離回収する方法
を提供することを目的とする。本発明はさらに、併せて
Clも分離回収できる方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決しようとするための手段】本発明者らは、
飛灰中の金属類の分離回収と塩素成分の分離除去とを行
なうために鋭意研究を進めた結果、廃棄物を焼却して得
られた飛灰が、CaCl2 を含有していることに着目
し、特に塩素ガス等を添加しなくとも、この飛灰をその
まま焙焼すれば、CaCl2 の分解によって塩素や塩化
水素が発生し、これが飛灰中の金属成分を塩化物として
揮発分離させるとの知見を得た。さらに、その回収効率
を高めるために検討を加えた結果、塩化焙焼時に、アト
リッション、噴気攪拌等を行うことにより、回収効率の
向上が見られた。一般鉱石の塩化焙焼の場合、焙焼に際
して新たに塩素、NaCl等を添加しなければならず、
また、アトリッションや噴気攪拌は必要がないが、飛灰
の場合にはこのようなアトリッション、噴気攪拌は収率
向上の上から必須との結論に達した。これは飛灰におけ
る金属成分の形態が一般鉱石におけるものとは異なるた
めである。このような新たな知見に基づき本発明者らは
本発明に想到するに至った。
飛灰中の金属類の分離回収と塩素成分の分離除去とを行
なうために鋭意研究を進めた結果、廃棄物を焼却して得
られた飛灰が、CaCl2 を含有していることに着目
し、特に塩素ガス等を添加しなくとも、この飛灰をその
まま焙焼すれば、CaCl2 の分解によって塩素や塩化
水素が発生し、これが飛灰中の金属成分を塩化物として
揮発分離させるとの知見を得た。さらに、その回収効率
を高めるために検討を加えた結果、塩化焙焼時に、アト
リッション、噴気攪拌等を行うことにより、回収効率の
向上が見られた。一般鉱石の塩化焙焼の場合、焙焼に際
して新たに塩素、NaCl等を添加しなければならず、
また、アトリッションや噴気攪拌は必要がないが、飛灰
の場合にはこのようなアトリッション、噴気攪拌は収率
向上の上から必須との結論に達した。これは飛灰におけ
る金属成分の形態が一般鉱石におけるものとは異なるた
めである。このような新たな知見に基づき本発明者らは
本発明に想到するに至った。
【0008】すなわち、本発明は廃棄物の燃焼により発
生する塩素をCaCl 2として固定化して含有する飛灰
からの金属の回収方法であって、 a) 該飛灰を酸化雰囲気下で摩擦等による剪断力を加
えながら加熱し、CaCl2の分解により発生する塩素
と塩化水素を飛灰中に含有される金属成分に反応させ、 b) これにより生成し揮発する金属塩化物を、吸収液
と接触させて溶解回収し、 c) 得られた回収液から溶存金属を分別的に回収する
ことを特徴とする飛灰からの金属の回収方法である。
生する塩素をCaCl 2として固定化して含有する飛灰
からの金属の回収方法であって、 a) 該飛灰を酸化雰囲気下で摩擦等による剪断力を加
えながら加熱し、CaCl2の分解により発生する塩素
と塩化水素を飛灰中に含有される金属成分に反応させ、 b) これにより生成し揮発する金属塩化物を、吸収液
と接触させて溶解回収し、 c) 得られた回収液から溶存金属を分別的に回収する
ことを特徴とする飛灰からの金属の回収方法である。
【0009】また前記c)工程は、 i)回収液に硫酸を添加して鉛をPbSO4 として沈澱さ
せて回収し、次いでpHを2〜4に調整した後、鉄片に
接触させてCuを析出回収し、次いで ii) 残液にCa(OH)2 またはCaCO3 を添加
し、Fe(OH)3 を沈殿させて、瀘過しFeを回収
し、さらに iii) 瀘過後の瀘液にNa2 CO3 を添加して中和し、
ZnCO3 を沈殿させて、瀘過しZnを回収し、 iv) 瀘過後の瀘液を蒸発濃縮してNaClを回収する
工程からなるものであって、これによって飛灰中の金属
成分のみならず塩素成分も回収することができるものと
なる。
せて回収し、次いでpHを2〜4に調整した後、鉄片に
接触させてCuを析出回収し、次いで ii) 残液にCa(OH)2 またはCaCO3 を添加
し、Fe(OH)3 を沈殿させて、瀘過しFeを回収
し、さらに iii) 瀘過後の瀘液にNa2 CO3 を添加して中和し、
ZnCO3 を沈殿させて、瀘過しZnを回収し、 iv) 瀘過後の瀘液を蒸発濃縮してNaClを回収する
工程からなるものであって、これによって飛灰中の金属
成分のみならず塩素成分も回収することができるものと
なる。
【0010】
【作用】以下、本発明に係る焼却飛灰からの金属回収方
法を取り入れた、廃自動車、廃家電製品からのシュレッ
ダーダストの一連の処理プロセスを例にとり、本発明を
詳細に説明する。
法を取り入れた、廃自動車、廃家電製品からのシュレッ
ダーダストの一連の処理プロセスを例にとり、本発明を
詳細に説明する。
【0011】廃自動車、廃家電製品は、再使用可能な部
品を回収後、常法に基づきシュレッダーにより破砕さ
れ、鉄、非鉄金属類が回収される。これらを回収した後
の主としてプラスチックからなるシュレッダーダスト
は、減容化のため燃焼されるが、燃焼によるダイオキシ
ン等の有害成分の発生を防止するため1000℃以下、
より好ましくは、700〜900℃の温度で焼却できる
ように、例えば、流動焙焼炉、火格子炉等を用いて行な
われる。この際発生する熱エネルギーは、発電用ボイラ
において熱交換して回収する。なお、この燃焼の際に
は、ポリ塩化ビニル等のプラスチックに起因する多くの
塩素が発生するが、焼却時にシュレッダーダスト100
重量部に対し消石灰または石灰石を5〜30重量部程度
添加し、塩素を塩化カルシウム(CaCl2 )として固
定化することで、有害な塩素ガスの放出を防止する。そ
して、焼却後に減容化され炉内に残る炉底灰は、含有金
属の回収処理にかけられる。
品を回収後、常法に基づきシュレッダーにより破砕さ
れ、鉄、非鉄金属類が回収される。これらを回収した後
の主としてプラスチックからなるシュレッダーダスト
は、減容化のため燃焼されるが、燃焼によるダイオキシ
ン等の有害成分の発生を防止するため1000℃以下、
より好ましくは、700〜900℃の温度で焼却できる
ように、例えば、流動焙焼炉、火格子炉等を用いて行な
われる。この際発生する熱エネルギーは、発電用ボイラ
において熱交換して回収する。なお、この燃焼の際に
は、ポリ塩化ビニル等のプラスチックに起因する多くの
塩素が発生するが、焼却時にシュレッダーダスト100
重量部に対し消石灰または石灰石を5〜30重量部程度
添加し、塩素を塩化カルシウム(CaCl2 )として固
定化することで、有害な塩素ガスの放出を防止する。そ
して、焼却後に減容化され炉内に残る炉底灰は、含有金
属の回収処理にかけられる。
【0012】一方、燃焼排煙中に含まれる飛灰は、煙道
途中に設けられたフィルター等よりなるダストコレクタ
ーにより捕捉され、回収される。この飛灰の平均粒子径
は0.1〜10μm程度であり、1〜8μmの粒子が全
体の30〜70%を占めるものである。そしてこの飛灰
中には前記したように多量のCaCl2 と金属類が存在
する。
途中に設けられたフィルター等よりなるダストコレクタ
ーにより捕捉され、回収される。この飛灰の平均粒子径
は0.1〜10μm程度であり、1〜8μmの粒子が全
体の30〜70%を占めるものである。そしてこの飛灰
中には前記したように多量のCaCl2 と金属類が存在
する。
【0013】本発明においては、まずこの飛灰を、その
まままたは塩素含有量が不足の場合は回収したNaCl
を適当量添加した後、空気を流通させながら例えば60
0〜1000℃、好ましくは650〜750℃の温度に
加熱焙焼する。このような飛灰の焙焼時においては、金
属の回収効率を高めるために、例えばアトリッション、
噴気攪拌等によって飛灰粒子に剪断力を加えることが望
ましい。その効果がどのような機構によるものかは十分
明らかではないが、飛灰粒子の表面の部分は酸化された
金属や複合化合物からなっていると見てよく、塩化焙焼
工程では金属の他これらの化合物の塩素化を行うことが
必要である。しかしながら、この種の化合物がCl2 や
HClによって塩素化される速度は一般に金属とCl2
との反応に比べて著しく遅く、これによって塩素化の進
行が阻害されているものと考えられる。本発明の方法に
おいては、このような粒子に剪断力を加えながら焙焼を
行っているので、表面の化合物の層が機械的に除去され
て、金属面が露出し、同時に酸化物自身も微細化され、
その結果塩素化反応の速度が増大するものと推定され
る。
まままたは塩素含有量が不足の場合は回収したNaCl
を適当量添加した後、空気を流通させながら例えば60
0〜1000℃、好ましくは650〜750℃の温度に
加熱焙焼する。このような飛灰の焙焼時においては、金
属の回収効率を高めるために、例えばアトリッション、
噴気攪拌等によって飛灰粒子に剪断力を加えることが望
ましい。その効果がどのような機構によるものかは十分
明らかではないが、飛灰粒子の表面の部分は酸化された
金属や複合化合物からなっていると見てよく、塩化焙焼
工程では金属の他これらの化合物の塩素化を行うことが
必要である。しかしながら、この種の化合物がCl2 や
HClによって塩素化される速度は一般に金属とCl2
との反応に比べて著しく遅く、これによって塩素化の進
行が阻害されているものと考えられる。本発明の方法に
おいては、このような粒子に剪断力を加えながら焙焼を
行っているので、表面の化合物の層が機械的に除去され
て、金属面が露出し、同時に酸化物自身も微細化され、
その結果塩素化反応の速度が増大するものと推定され
る。
【0014】なお、飛灰の焙焼は、一般に用いられる塩
化焙焼炉によって行ない得るが、この焼成ガス中には、
一般にO2 の他、CO2 やH2 Oが存在し、酸化性雰囲
気である。飛灰中の金属は、塩素によって容易に塩化物
となるが、雰囲気の酸化性が強いと塩化物が逆に酸化さ
れてしまう。この酸化反応の反応性は、金属種によって
異なり、例えば、Pbの塩化物は比較的安定であるのに
対し、Feの塩化物は酸化されやすい。そしてこのよう
な酸化反応の進行は、温度、雰囲気中のO2 分圧等の条
件によって大きく左右される。従って、上記のような飛
灰の焙焼において、必要に応じて、焙焼温度、雰囲気中
のO2 分圧等の条件を調整することにより、飛灰中に含
まれる金属成分のうちの特定のもののみを選択的に、塩
化物として揮発分離し、他の金属は飛灰残渣中に残留さ
せることも可能である。
化焙焼炉によって行ない得るが、この焼成ガス中には、
一般にO2 の他、CO2 やH2 Oが存在し、酸化性雰囲
気である。飛灰中の金属は、塩素によって容易に塩化物
となるが、雰囲気の酸化性が強いと塩化物が逆に酸化さ
れてしまう。この酸化反応の反応性は、金属種によって
異なり、例えば、Pbの塩化物は比較的安定であるのに
対し、Feの塩化物は酸化されやすい。そしてこのよう
な酸化反応の進行は、温度、雰囲気中のO2 分圧等の条
件によって大きく左右される。従って、上記のような飛
灰の焙焼において、必要に応じて、焙焼温度、雰囲気中
のO2 分圧等の条件を調整することにより、飛灰中に含
まれる金属成分のうちの特定のもののみを選択的に、塩
化物として揮発分離し、他の金属は飛灰残渣中に残留さ
せることも可能である。
【0015】次に、このように焙焼により揮発分離され
た金属塩化物を含む燃焼ガスは、例えばスクラバー等の
気液接触装置において、水ないしは水性溶液等よりなる
被吸収液と接触し、被回収液中に溶解回収される。な
お、スクラバーとしては、噴霧塔、ベンチュリースクラ
バー、ロートクロンN、エアータンブラー、ピーボディ
ースクラバーなどの各種の形式のものを用いることがで
きる。
た金属塩化物を含む燃焼ガスは、例えばスクラバー等の
気液接触装置において、水ないしは水性溶液等よりなる
被吸収液と接触し、被回収液中に溶解回収される。な
お、スクラバーとしては、噴霧塔、ベンチュリースクラ
バー、ロートクロンN、エアータンブラー、ピーボディ
ースクラバーなどの各種の形式のものを用いることがで
きる。
【0016】このようにして金属塩化物が回収され清浄
化された燃焼ガスは、Cl2 等の有害成分をほとんど含
まないものとなっているので、そのまま大気中へ放出可
能であるが、前記した焙焼炉へ再循環させる方がより高
い環境安全性を図る上で望ましい。
化された燃焼ガスは、Cl2 等の有害成分をほとんど含
まないものとなっているので、そのまま大気中へ放出可
能であるが、前記した焙焼炉へ再循環させる方がより高
い環境安全性を図る上で望ましい。
【0017】また、焙焼後に残存する残渣は、主として
ケイ酸塩からなり、塩素、重金属等を含まないものであ
るため、骨材、セメント原料化、埋立処分、安定化処理
(ペレット化)といった方法で再利用可能である。上記
のように金属塩化物を溶解した吸収液からの溶存金属の
回収は次のように行われる。
ケイ酸塩からなり、塩素、重金属等を含まないものであ
るため、骨材、セメント原料化、埋立処分、安定化処理
(ペレット化)といった方法で再利用可能である。上記
のように金属塩化物を溶解した吸収液からの溶存金属の
回収は次のように行われる。
【0018】吸収液中には、上記工程を経ることで、C
uCl2 、PbCl2 、ZnCl2、FeCl2 等の塩
化物が溶存してるため、まず、この吸収液に硫酸を添加
して鉛をPbSo4 として沈澱させて回収し、次いでp
Hを2〜4に調整した後鉄片に接触させて、金属の置換
反応を利用してセメンテーションを行ない、鉄片表面に
Cuを析出回収する。なお、金属濃度が高い場合には、
電気分解により金属を回収することも可能である。
uCl2 、PbCl2 、ZnCl2、FeCl2 等の塩
化物が溶存してるため、まず、この吸収液に硫酸を添加
して鉛をPbSo4 として沈澱させて回収し、次いでp
Hを2〜4に調整した後鉄片に接触させて、金属の置換
反応を利用してセメンテーションを行ない、鉄片表面に
Cuを析出回収する。なお、金属濃度が高い場合には、
電気分解により金属を回収することも可能である。
【0019】セメンテーション後の残液中には、Feお
よびZnが含有されているので、H 2 O2 等により2価
鉄を酸化後まずCa(OH)2 を、例えば、PHが4〜
6になる程度添加してFe(OH)3 を沈殿させて瀘過
し、Fe(OH)3 を回収する。回収されたFe(O
H)3 は、凝集剤、ベンガラ、フェライト等として利用
される。
よびZnが含有されているので、H 2 O2 等により2価
鉄を酸化後まずCa(OH)2 を、例えば、PHが4〜
6になる程度添加してFe(OH)3 を沈殿させて瀘過
し、Fe(OH)3 を回収する。回収されたFe(O
H)3 は、凝集剤、ベンガラ、フェライト等として利用
される。
【0020】さらに瀘過後の瀘液にはZnおよびHCl
が含有されているので、Na2 CO 3 を例えば、pHが
8〜10になる程度添加して中和し、ZnCO3 を沈殿
させて、瀘過しZnCO3 を回収する。ZnCO3 はそ
の後、公知の方法により精練され金属亜鉛として再生さ
れる。
が含有されているので、Na2 CO 3 を例えば、pHが
8〜10になる程度添加して中和し、ZnCO3 を沈殿
させて、瀘過しZnCO3 を回収する。ZnCO3 はそ
の後、公知の方法により精練され金属亜鉛として再生さ
れる。
【0021】最後にZnCO3 瀘過回収後の瀘液には中
和後のNaClが溶解しているのでこれを蒸発濃縮して
NaClを回収する。以上は、廃自動車、廃家電製品か
らのシュレッダーダストの焼却により生じた飛灰の場合
を例にとり、本発明の方法を説明したが、本発明の飛灰
からの金属回収方法は、これ以外の廃棄物を焼却した際
に生じる飛灰の処理においても同様に適用可能である。
また、上記の場合、Fe、Zn、Pb、Cuの4つの金
属を飛灰が含有している場合を例示したが、もちろん、
これらの一部を含まない、あるいはこれら以外の金属を
含有する場合であっても、本発明方法は適用可能であ
り、同様に飛灰を焙焼し、塩化物として金属を揮発分離
し被回収液に溶解回収した後に、公知の金属回収技術を
適宜応用することによって、各金属を回収することが可
能である。
和後のNaClが溶解しているのでこれを蒸発濃縮して
NaClを回収する。以上は、廃自動車、廃家電製品か
らのシュレッダーダストの焼却により生じた飛灰の場合
を例にとり、本発明の方法を説明したが、本発明の飛灰
からの金属回収方法は、これ以外の廃棄物を焼却した際
に生じる飛灰の処理においても同様に適用可能である。
また、上記の場合、Fe、Zn、Pb、Cuの4つの金
属を飛灰が含有している場合を例示したが、もちろん、
これらの一部を含まない、あるいはこれら以外の金属を
含有する場合であっても、本発明方法は適用可能であ
り、同様に飛灰を焙焼し、塩化物として金属を揮発分離
し被回収液に溶解回収した後に、公知の金属回収技術を
適宜応用することによって、各金属を回収することが可
能である。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。廃自動車からのシュレッダーダストを約850℃に
おいて流動焙焼した際発生した飛灰を試料とした。この
飛灰中の金属含有量は表1に示す通りであった。
る。廃自動車からのシュレッダーダストを約850℃に
おいて流動焙焼した際発生した飛灰を試料とした。この
飛灰中の金属含有量は表1に示す通りであった。
【0023】まず、このCaCl2 を含有したままの飛
灰を加熱炉中に静置して700℃に加熱すると、飛灰中
に含有される金属成分のかなりの部分が表1に示すよう
に揮発し、炉から発生するガス中の金属を回収すること
が出来た。この結果から加熱時に飛灰中のCaCl2 が
分解して塩素ガスおよび塩化水素が発生し、金属が塩化
物となって揮発することが明らかになった。
灰を加熱炉中に静置して700℃に加熱すると、飛灰中
に含有される金属成分のかなりの部分が表1に示すよう
に揮発し、炉から発生するガス中の金属を回収すること
が出来た。この結果から加熱時に飛灰中のCaCl2 が
分解して塩素ガスおよび塩化水素が発生し、金属が塩化
物となって揮発することが明らかになった。
【0024】この試験結果に基づき、さらに金属の反応
効率を高めるために、塩化焙焼時に噴気攪拌を行ない、
750℃で加熱した結果、表2に示すようにCu、Pb
およびZnの揮発率がいずれも90%以上達した。揮発
した金属塩化物をスクラバーで回収し、得られたスクラ
ビング溶液に希硫酸を添加してPbSO4 を沈澱させて
回収し、pH3とした後、鉄片を投入してセメンテーシ
ョンにより表4に示すように品位80%のCuを回収し
た。また、セメンテーション後の溶液には表3に示すよ
うにZn、Feが含有されていたため、まず、H2 O2
を加えてFe(II)をFe(III) に酸化し、これにCa
(OH)2を添加し、pH6としてFe(OH)3 沈殿
とZn溶液とに分離た。さらにZn溶液にはNa2 CO
3 を添加して中和し、ZnCO3 を沈殿させて、瀘過し
ZnCO3 を回収した。回収したZnの品位および回収
率は表4に示す通りである。最後にZnCO3 瀘過回収
後の瀘液には、表3に示すように金属はほとんど含有さ
れておらず、かつ表5に示すようにNaClが多く溶解
しているので蒸発濃縮してNaClを回収した。
効率を高めるために、塩化焙焼時に噴気攪拌を行ない、
750℃で加熱した結果、表2に示すようにCu、Pb
およびZnの揮発率がいずれも90%以上達した。揮発
した金属塩化物をスクラバーで回収し、得られたスクラ
ビング溶液に希硫酸を添加してPbSO4 を沈澱させて
回収し、pH3とした後、鉄片を投入してセメンテーシ
ョンにより表4に示すように品位80%のCuを回収し
た。また、セメンテーション後の溶液には表3に示すよ
うにZn、Feが含有されていたため、まず、H2 O2
を加えてFe(II)をFe(III) に酸化し、これにCa
(OH)2を添加し、pH6としてFe(OH)3 沈殿
とZn溶液とに分離た。さらにZn溶液にはNa2 CO
3 を添加して中和し、ZnCO3 を沈殿させて、瀘過し
ZnCO3 を回収した。回収したZnの品位および回収
率は表4に示す通りである。最後にZnCO3 瀘過回収
後の瀘液には、表3に示すように金属はほとんど含有さ
れておらず、かつ表5に示すようにNaClが多く溶解
しているので蒸発濃縮してNaClを回収した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、Ca
Cl2 含有飛灰を、そのまま、または回収されたNaC
lを添加して攪拌等の剪断力を加えながら焙焼すること
により、金属を塩化物として揮発分離し、この金属塩化
物を被回収液に溶解した後、電気化学的に金属を回収す
るため、都市ゴミ、シュレッダーダスト焼却設備から生
じた飛灰からCu、Zn、Pbを回収、除去できるだけ
でなく、金属、塩素の無害化処理ができる。一方、飛灰
残渣は直接埋立て処分したり、セメント原料その他への
利用が可能となる。従って、本発明により飛灰中の重金
属、Clの分離再生処理が可能となり、廃棄物中の高度
な資源再利用化が期待できるものである。
Cl2 含有飛灰を、そのまま、または回収されたNaC
lを添加して攪拌等の剪断力を加えながら焙焼すること
により、金属を塩化物として揮発分離し、この金属塩化
物を被回収液に溶解した後、電気化学的に金属を回収す
るため、都市ゴミ、シュレッダーダスト焼却設備から生
じた飛灰からCu、Zn、Pbを回収、除去できるだけ
でなく、金属、塩素の無害化処理ができる。一方、飛灰
残渣は直接埋立て処分したり、セメント原料その他への
利用が可能となる。従って、本発明により飛灰中の重金
属、Clの分離再生処理が可能となり、廃棄物中の高度
な資源再利用化が期待できるものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 廃棄物の燃焼により発生する塩素をCa
Cl2 として固定化して含有する飛灰からの金属の回収
方法であって、 a) 該飛灰を酸化雰囲気下で剪断力を加えながら加熱
し、CaCl2 の分解により発生する塩素および塩化水
素と飛灰中に含有される金属成分とを反応させ、 b) これにより生成し揮発する金属塩化物を、吸収液
と接触させて溶解回収し、 c) 得られた回収液から溶存金属を分別的に回収する
ことを特徴とする飛灰からの金属の回収方法。 - 【請求項2】 前記c)工程は、 i)回収液に硫酸を添加して鉛をPbSO4 として沈殿さ
せて回収し、次いでpHを2〜4に調整した後鉄片に接
触させてCuを析出回収し、 ii) 残液にCa(OH)2 またはCaCO3 を添加し
て、Fe(OH)3 を沈殿させて、瀘過しFeを回収
し、さらに iii) 瀘過後の瀘液にNa2 CO3 を添加して中和し、
ZnCO3 を沈殿させて、瀘過しZnを回収し、 iv) 瀘過後の瀘液を蒸発濃縮してNaClを回収する
請求項1に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16695994A JPH0835018A (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 飛灰からの金属の回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16695994A JPH0835018A (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 飛灰からの金属の回収方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0835018A true JPH0835018A (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=15840797
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16695994A Pending JPH0835018A (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 飛灰からの金属の回収方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0835018A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007117966A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 塩素含有廃棄物の処理方法及び処理装置 |
| JP2010076973A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Taiheiyo Cement Corp | セメントキルン排ガスの処理装置及び処理方法 |
| JP2018167181A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | 太平洋セメント株式会社 | 廃棄物のリサイクル方法 |
| JP2022099990A (ja) * | 2020-12-23 | 2022-07-05 | Ube株式会社 | 低カリウム木質バイオマス灰の製造方法、木質バイオマス灰のカリウム低減方法、セメントの製造方法、及び木質バイオマス灰のセメント資源化方法 |
-
1994
- 1994-07-19 JP JP16695994A patent/JPH0835018A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007117966A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 塩素含有廃棄物の処理方法及び処理装置 |
| JP2010076973A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Taiheiyo Cement Corp | セメントキルン排ガスの処理装置及び処理方法 |
| JP2018167181A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | 太平洋セメント株式会社 | 廃棄物のリサイクル方法 |
| JP2022099990A (ja) * | 2020-12-23 | 2022-07-05 | Ube株式会社 | 低カリウム木質バイオマス灰の製造方法、木質バイオマス灰のカリウム低減方法、セメントの製造方法、及び木質バイオマス灰のセメント資源化方法 |
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