JPH0835484A - 容量可変斜板式コンプレッサ - Google Patents

容量可変斜板式コンプレッサ

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JPH0835484A
JPH0835484A JP6174609A JP17460994A JPH0835484A JP H0835484 A JPH0835484 A JP H0835484A JP 6174609 A JP6174609 A JP 6174609A JP 17460994 A JP17460994 A JP 17460994A JP H0835484 A JPH0835484 A JP H0835484A
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JP
Japan
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swash plate
piston
shoe
spherical
inclination angle
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JP6174609A
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English (en)
Inventor
Yukio Umemura
幸生 梅村
Masaki Kawachi
正樹 河内
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication of JPH0835484A publication Critical patent/JPH0835484A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 斜板からピストンに作用するサイドフォース
を小さくする。 【構成】 シュー20,21を介してピストン24に摺
動自在に接触する斜板14の外縁部14bを球面形状に
形成すると、斜板14からピストン24に作用する力F
1 の方向がピストンのストローク方向に近づく。また斜
板14の外縁部14bを球面形状にすると、斜板14の
傾斜角度αを変化させても、斜板14のシュー20と摺
動接触する部分つまり外縁部14bにおける接線L1 の
傾斜角度βはほとんど変化しない。したがって、サイド
フォースFs1は大きくならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帰還する冷媒の圧力状
態に応じて吐出冷媒量を調節する容量可変斜板式コンプ
レッサの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空気調和装置に使用されるコン
プレッサには、図5(A)に示すような、いわゆる容量
可変斜板式コンプレッサがある(この他にも例えば、特
開平5−256258号公報に開示されるものがあ
る)。
【0003】この容量可変斜板式コンプレッサ100
は、ベルト(図示せず)、プーリ102などを介して伝
達されるエンジン(図示せず)により回転駆動される駆
動軸104と、この駆動軸104に傾斜角度可変の状態
で取り付けられる斜板106とを有している。したがっ
て、駆動軸104を回転させると、傾斜した斜板106
の外縁部107のうち、バルブプレート108に最も近
い位置107aは、図5(A)において二点鎖線D1 で
示される線に沿って移動し、この位置と反対のバルブプ
レート108から最も遠い位置は、図中の二点鎖線D2
に沿って回転する。すなわち、斜板106は、駆動軸1
04を回転させると、揺動運動しつつ駆動軸104と共
に回転する。
【0004】また、この容量可変斜板式コンプレッサ1
00は、複数のシリンダボア110とこのシリンダボア
110に沿って摺動移動するピストン112とを有して
いる。このうちピストン112は、その基部において斜
板106に摺動自在に連結されている。つまり、図5
(A)に示されるように、斜板106の外縁部107の
表裏両面に形成される摺動面は、それぞれ対応するシュ
ー(あるいはスリッパとも称される部材)114a,1
14bの平面部に摺動接触しており、またピストン11
2の基部は、ピストン112の球面形状の摺動面におい
て、対応するシュー114a,114bの球面部に摺動
接触している。
【0005】したがって、駆動軸104を回転させて傾
斜した斜板106を回転させると、斜板106に摺動自
在に連結されるピストン112は、回転する斜板106
のバルブプレート108側の位置107aと摺接すると
きは上死点位置に移動され、また斜板の反対側の位置1
07bと摺接するときは下死点位置に移動される。つま
り、駆動軸104に対して傾斜した斜板106と、シリ
ンダボア110により摺動方向が規制されているピスト
ン112とを摺動接触させると、斜板106の回転運動
はピストン112の往復運動に変換される。このように
してピストン112を往復運動させると、吸入ポート1
16から吸入した冷媒が圧縮された後吐出ポート118
へ吐出されることとなり、コンプレッサとして機能す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図5(B)に
示されるように、斜板106が圧縮工程にあるピストン
112を上死点側に押している場合、斜板106からピ
ストン112にはシュー114a,114bを介して力
F1 が作用し、ピストン112はシリンダボア110に
沿って上死点側に摺動移動する。
【0007】しかしながら、斜板106からピストン1
12に作用する力F1 の方向と、ピストン112が摺動
移動するストローク方向は一致していないので、斜板1
06からシュー114a,114bを介してピストン1
12に作用する力のうち、ピストン112をストローク
方向に移動させて圧縮工程を行うのに寄与する力は、ピ
ストン112のストローク方向の分力Fp1ということに
なる。つまり分力Fs1は、いわゆるサイドフォースとし
てシュー114a,114bを介してピストン112に
作用する。
【0008】このサイドフォースFs1がシュー114
a,114bとピストン112の間に作用すると、シュ
ー114a,114bとピストン112との摺動面12
0に偏磨耗が生じて、コンプレッサの性能に影響を及ぼ
す虞れがある。
【0009】このような問題点に鑑みてなされた本発明
は、ピストンに作用するサイドフォースを解消あるいは
減少させることにより、ピストンの傾動を防止してピス
トンあるいはシリンダボアの偏磨耗を防止することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、駆動軸を回動自在に支持するケーシング内
に形成される複数のシリンダボアと、当該シリンダボア
の内部を摺動するシリンダと、前記駆動軸に対して当該
駆動軸に対する傾斜角度が可変な状態で取り付けられて
いる斜板と、この斜板と前記シリンダとの間に介在さ
れ、前記斜板と前記シリンダのいずれに対しても摺動自
在に接触するシューとを有する容量可変斜板式コンプレ
ッサにおいて、前記斜板の外縁部と前記シューとの摺動
接触面を、球面としたことを特徴とする容量可変斜板式
コンプレッサである。
【0011】
【作用】斜板の外縁部の表裏両面を球面にすると、シュ
ーに摺接する外縁部における接線の傾斜角度は、斜板の
傾斜角度より小さくなる。このようにすると、シューを
介して斜板からピストンに作用する力の向きがピストン
のストローク方向により近付くからあるいは一致する。
したがって、ピストンに作用するサイドフォースが減少
するかあるいはなくなる。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る容量可変斜板式コンプレ
ッサの一実施例を図面をも用いて詳細に説明する。
【0013】図1は、実施例の容量可変斜板式コンプレ
ッサを示す側断面図である。図示されるように、容量可
変斜板式コンプレッサ1は、エンジン(図示せず)によ
り回転駆動される駆動軸10を有している。この駆動軸
10には、駆動軸10に対して軸方向に摺動自在であ
り、球面形状の外周面12aを有するスリーブ12が取
り付けられている。そしてスリーブ12の外周面12a
には、概略的には皿形状の斜板14が、当該斜板14の
中心部に形成される球面形状の摺動面14aにおいて摺
動自在に嵌合されている。この外観がほぼ皿形状の斜板
14は、平板形状の内周部と、この内周部の外周に形成
される外縁部14bとからなっており、外縁部14bの
表裏両面16a,16bは球面形状に形成されている。
つまり外縁部14bは、断面円弧形状に形成されてい
る。なお、各図においては、本発明の特徴を明確に説明
するために、斜板14の外縁部14bが、断面円弧形状
であることを明確に図示した。
【0014】表裏両球面16a,16bのうち、バルブ
プレート18側である表面16aは凸状に形成されてお
り、裏側16bは凹状に形成されている。なお、両球面
16a,16bは、斜板14の外縁部14bの厚さt
(図2参照)に等しい距離だけ球面曲率半径が異なって
いる。つまり、両球面16a,16bの球心は等しくな
っている。したがって、斜板14の外縁部14bの厚さ
tは一定である。
【0015】このような斜板14の外縁部14bには、
一対のシュー20,21が摺動自在に接触している。す
なわち、斜板14の外縁部14bのうち凸状球面である
表面16aには第1シュー20の凹状の斜板側球面20
aが摺動自在に摺接しており、凹状である裏面16bに
は、第2シュー21の凸状の斜板側球面21aが摺動自
在に摺接している。そして各シュー20,21は、斜板
14の傾斜可能な範囲内においては常にこの外縁部14
bに摺動接触している。なお、両シュー20,21の斜
板側球面20a,21aは、接触する外縁部14bの球
面16a,16bと同じ曲率半径の球面で形成されてお
り、スムーズに摺動できるようになっている。
【0016】また各シュー20,21は、ピストン24
の基部に形成される球面形状のシュー支承面24a,2
4bに摺接するピストン側球面20b,21bを有して
いる。図示されるように、ケーシング26内には、冷媒
を吸入し、圧縮するシリンダボア28が形成されてお
り、このシリンダボア28内には、シリンダボア28に
沿ってストローク方向に摺動移動自在であると共に、シ
ュー20,21に対して摺動接触するピストン24が収
容されている。
【0017】より具体的に説明すると、このピストン2
4は、基部に形成されるシュー支承面24a,24bに
おいて、前述のシュー20,21に形成されるピストン
側球面20b,21bに摺動接触している。なお、シュ
ー20,21のピストン側球面20b,21bとピスト
ン24のシュー支承面24a,24bも同じ曲率半径の
球面で形成されており、スムーズに摺動するようになっ
ている。
【0018】さらに駆動軸10には、ケーシング26内
において駆動軸10と一体的に回転する支持部材30が
取り付けられている。この支持部材30には円弧状に延
びる長穴32が形成されており、この長穴32には斜板
14に固定されるプレート34に形成されるピン36が
係合している。
【0019】したがって、スリーブ12が駆動軸10に
沿って摺動移動すると、斜板14とスリーブ12とが相
互に摺動して斜板14の傾斜角度αが変化すると共にピ
ン36が長穴32に対して移動し、斜板14が所定の傾
斜角度に位置決めされる。
【0020】このように、斜板14の外縁部14bの表
裏両面16a,16bと、これらの球面16a,16b
に摺動接触するシュー20,21の面20a,21aを
球面形状にすると、斜板14によりピストン24を上死
点側に移動させる際(圧縮工程の際)に生ずるいわゆる
サイドフォースFs1を小さくしたり、あるいはなくした
りすることができる。
【0021】つまり、図5(B)に示されるように、斜
板106の外縁部14bが平板状の場合であれば、生ず
るサイドフォースFs1は、斜板106の傾斜角度がα°
のときには、F1 ・sinαとなる。 Fs1 = F1 ・sinα しかし、実施例のように、外縁部14bの表裏両面16
a,16bを球面形状とすると、生ずるサイドフォース
Fs1,Fs2は、斜板14と第1シュー20との摺接面の
各点における接線L1 ,L2 の傾斜角度β,γが基準と
なる。すなわち図2に示される状態の場合、生ずるサイ
ドフォースFs1は、斜板14の傾斜角度αに拘らず、接
線L1 の傾斜角度βの関数:F1 ・sinβとなる。 Fs1 = F1 ・sinβ このように、斜板14の外縁部14bを球面形状にする
と、冷媒の吐出容量を変化させるために斜板14を傾斜
させても、接線L1 の傾斜角度βは小さい値に維持され
るので、結果としてサイドフォースFs1を小さくするこ
とができる。
【0022】なお、上述した斜板14の外縁部14bの
球面曲率半径は、次に示すようにして設定するのが好ま
しい。すなわち、斜板14の傾斜角度αを最大にした状
態において、この斜板14と、上死点に位置するピスト
ン24のシュー20,21との、摺動接触部における接
線L1 の傾斜角度βが、14°〜23°となるように、
球面曲率半径を設定するのが好ましい。またこの傾斜角
度βが17°〜19°となるように球面曲率半径を設定
するのがより好ましい。
【0023】したがって、たとえば、斜板14の傾斜角
度αの最大値が26°のコンプレッサの場合、前述の摺
動接触部における接線L1 ,L2 と斜板14の傾斜方向
とのなす角θの角度が、3°〜12°となるように、外
縁部14bの球面曲率半径を設定するのが好ましく(図
2参照)、なす角θが、7°〜9°となるように設定す
るのがより好ましいということになる。つまり、通常で
あれは、圧縮工程にあるピストン24と斜板14との間
に作用する力F1 の方が、吸入工程にあるピストン24
と斜板14との間に作用する力F2 より大きいのである
が(図2参照)、上記のようにシュー20,21が摺動
接触する斜板14の外縁部14bを断面円弧形状にす
る、つまり圧縮工程側のピストン24のシュー20,2
1と斜板14との摺動接触部における接線L1 の傾斜角
度βを、吸入工程側のピストン24のシュー20,21
と斜板14との摺動接触部における傾斜角度γより小さ
くすると、圧縮工程側のピストン24とシュー20,2
1との間に作用するサイドフォースFs1と吸入工程側の
ピストン24とシュー20,21との間に作用するサイ
ドフォースFs2の大きさを、より均衡させることができ
るので、これによりシュー20,21およびピストン2
4の、特に摺動部の信頼性、耐久性を向上させることが
できるようになるのである。
【0024】一方、バルブプレート18には、吸入ポー
ト40及び吐出ポート42が形成されたボトムケーシン
グ44が設けられている。このうち吸入ポート29は、
エバポレータ(図示せず)からの帰還冷媒が流入する部
分であり、冷媒はバルブプレート18に開設される吸入
口46を閉鎖する吸入弁(図示せず)の閉鎖弾発力に抗
してシリンダボア28内に流入する。また冷媒はボトム
ケーシング44に形成された吸入ポート40と連通する
連通路を介して吸入側圧力室48に導かれる。一方、吐
出ポート42は、圧縮された冷媒が流出する部分であ
り、バルブプレート18に開設された吐出口50から吐
出された冷媒をコンデンサ(図示せず)に送り込む配管
(図示せず)に連通されている。また、連通路を介して
吐出側圧力室52に連通されている。そして、吸入側圧
力室48と吐出側圧力室52との間には、コントロール
バルブCv が設けられており、吸入側と吐出側のいずれ
かをクランク室54に連通させるように制御している。
【0025】次に、実施例の容量可変斜板式コンプレッ
サの作用を説明する。まず、冷凍サイクルにおける熱負
荷が一定の場合、斜板14は、熱負荷に対応する冷媒吐
出容量が得られる傾斜角度で回転される。実施例のコン
プレッサ1では、斜板14の外縁部14bが球面形状に
形成されているので、シュー20と摺動接触する斜板1
4の外縁部14bの接線L1 の傾斜角度βは、斜板14
の傾斜角度αより小さい(図2参照)。したがって、斜
板が平板形状である場合に比較して、シュー20とピス
トン24との間に作用するいわゆるサイドフォースFs1
が小さくなる。
【0026】このように、シュー20からピストン24
に作用するサイドフォースFs1を小さくできれば、シュ
ー20のピストン側球面20bとピストン24のシュー
支承面24aの磨耗を防止することができ、シュー20
およびピストン24の耐久性および信頼性が向上する。
そして、さらにはコンプレッサ1の耐久性および信頼性
が向上する。
【0027】また、いわゆるサイドフォースFs1が小さ
くなるので、シュー20,21の部分の構造としてサイ
ドフォースFs1に確実に耐え得る構造などを採用する必
要がなくなり、部品点数の増大を抑えることができる。
つまり極めて簡単な構造とすることができる。
【0028】このような状態から、例えば冷凍サイクル
における熱負荷が小さくなると、現状の冷媒吐出容量で
は十分なスーパーヒートを得ることが難しくなるので、
帰還冷媒の圧力が比較的低圧になり、吸入側圧力が低下
する。この場合コントロールバルブCv が作動して、ピ
ストン24によって圧縮された圧縮冷媒がクランク室5
4に導入され、クランク室54の内部圧力が高まる。
【0029】ところで、斜板14の傾斜角度αは、複数
のピストン24に加わる前後の総圧力のバランスによっ
てコントロールされている。すなわち、例えばクランク
室54内の圧力が大きくなると、クランク室54に連通
する各ピストン24の背面を押す力が増し、図3(A)
に示されるように、ピストン24の平均位置が矢印Hの
向きに移動する。つまりスリーブの位置が矢印Hの向き
に移動する。
【0030】したがって、斜板14の傾斜角度αおよび
斜板14とシュー20との摺動面における接線L1 の傾
斜角度βは小さくなると共に、ピストン24のストロー
ク距離Sが小さくなって冷媒吐出容量が減少する。
【0031】このように熱負荷が小さくなると、図3
(B)に示されるように、圧縮工程にあるピストン24
を押す部分における接線L1 の傾斜角度βがほぼ0°に
なるので、圧縮工程においてシュー20とピストン24
との間におけるいわゆるサイドフォースFs1がほとんど
0になり、シュー20とピストン24の摺動面の磨耗を
防止することができる。なお、図3(B)に示される状
態では、力F1 の方向はコプレッサの外側に向いてお
り、接線L1 の傾斜角度βはマイナスの角度ともいうべ
き角度になっている。
【0032】一方、冷凍サイクルにおける熱負荷が大き
くなると、吸入側圧力室40内の圧力が高くなり、コン
トロールバルブCv が作動してコンプレッサ1の吸入圧
力がクランク室54内に導入される。したがって、クラ
ンク室54内の圧力は、吸入圧力にほぼ等しい値まで小
さくなる。
【0033】この結果、クランク室54内側からピスト
ン24を押す力が小さくなるので、ピストン24が矢印
B側に移動する。つまりスリーブ12の位置が、図4
(A)に示されるように矢印B側に移動し、斜板14の
傾斜角度αがそれに連れて大きくなる。
【0034】しかしながら、図4(B)に示されるよう
に、斜板14の外縁部14bのシュー20との摺動接触
部における接線L1 の傾斜角度βは、スリーブ12の位
置が矢印B側に移動しても、ほとんど変化しない。つま
り、斜板の傾斜角度αが大きくなっても、いわゆるサイ
ドフォースFs1はほとんど大きくならない。したがっ
て、シュー20とピストン24の摺動面の磨耗を防止す
ることができる。
【0035】このように、斜板14の外縁部14bを球
面形状に形成すると、斜板の傾斜角度αが変化しても、
斜板14からピストン24に作用する力F1 の向きが大
きく変化しなくなる。この結果、冷凍サイクルにおける
熱負荷が変化しても、斜板14からピストン24に作用
する力F1 の向きが大きく変化しなくなり、シュー20
あるいはピストン24に作用するいわゆるサイドフォー
スFs1の増大を抑制することができる。
【0036】以上のように、実施例の容量可変斜板式コ
ンプレッサ1においては、斜板14の傾斜角度αがどの
ような状態になっても、斜板14からピストン24に作
用するサイドフォースFs1を極めて小さい値に抑えるこ
とができるので、シュー20のピストン側球面20bと
ピストン24のシュー支承面24aの磨耗を防止でき
る。したがって、シュー20およびピストン24の耐久
性および信頼性を向上することができ、引いてはコンプ
レッサ1の耐久性および信頼性を向上することができ
る。
【0037】また、いわゆるサイドフォースFs1が小さ
くなるので、サイドフォースFs1を確実に受けるための
構造などを採用する必要がなくなり、部品点数が増大を
抑えることができる。つまり極めて簡単な構造とするこ
とができる。
【0038】なお、上記実施例は、本発明を説明するた
めのものであり、発明の内容を限定するものではない。
したがって、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々
改変することができる。例えば、斜板の外縁部の曲率半
径を、斜板のサイズや斜板の傾斜角度の許容範囲などに
応じて変えることができる。
【0039】
【発明の効果】以上、本発明のように、斜板の外縁部の
表裏両面を球面にすると、斜板の外縁部のシューとの摺
接部における接線の傾斜角度を、斜板の傾斜角度より小
さくすることができ、斜板からピストンに作用する力の
向きをピストンのストローク方向により一致させること
ができる。このようにすると、ピストンに作用するサイ
ドフォースを極めて小さいものとするか、あるいはなく
すことができる。したがって、ピストンの傾動が抑えら
れるので、ピストンのシリンダボアへの片当たりが防止
され、ピストンあるいはシリンダボアの偏磨耗が防止さ
れる。この結果、ピストンおよびシリンダボアの耐久性
および信頼性が向上し、引いては容量可変斜板式コンプ
レッサの耐久性および信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る容量可変斜板式コンプレッサの
一実施例を示す側断面図である。
【図2】 サイドフォースの大きさを説明するための模
式図である。
【図3】 (A)は実施例の容量可変斜板式コンプレッ
サの一状態を示す側断面図であり、(B)はその状態に
おいて作用する力を示す模式図である。
【図4】 (A)は実施例の容量可変斜板式コンプレッ
サの別の状態を示す側断面図であり、(B)はその状態
において作用する力を示す模式図である。
【図5】 (A)は従来の容量可変斜板式コンプレッサ
を示す側断面図であり、(B)はこの状態において作用
する力を示す模式図である。
【符号の説明】
1…容量可変斜板式コンプレッサ、10…駆動軸、
12…スリーブ、14…斜板、 2
0,21…シュー、24…ピストン、 28…シ
リンダボア。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸(10)を回動自在に支持するケーシン
    グ(26)内に形成される複数のシリンダボア(28)と、当該
    シリンダボア(28)の内部を摺動するシリンダ(24)と、前
    記駆動軸(10)に対して当該駆動軸(10)に対する傾斜角度
    (α) が可変な状態で取り付けられている斜板(14)と、
    この斜板(14)と前記シリンダ(24)との間に介在され、前
    記斜板(14)と前記シリンダ(24)のいずれに対しても摺動
    自在に接触するシュー(20,21) とを有する容量可変斜板
    式コンプレッサ(1) において、 前記斜板(14)の外縁部(14b) と前記シュー(20,21) との
    摺動接触面(16a,16b,20a,21a) を、球面としたことを特
    徴とする容量可変斜板式コンプレッサ(1) 。
JP6174609A 1994-07-26 1994-07-26 容量可変斜板式コンプレッサ Pending JPH0835484A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1122639A (ja) * 1997-06-30 1999-01-26 Sanden Corp 斜板式圧縮機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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