JPH0840055A - 車両用空調装置のコンプレッサ制御装置 - Google Patents

車両用空調装置のコンプレッサ制御装置

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Publication number
JPH0840055A
JPH0840055A JP6197749A JP19774994A JPH0840055A JP H0840055 A JPH0840055 A JP H0840055A JP 6197749 A JP6197749 A JP 6197749A JP 19774994 A JP19774994 A JP 19774994A JP H0840055 A JPH0840055 A JP H0840055A
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JP
Japan
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compressor
outside air
air
prohibition time
air temperature
Prior art date
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Application number
JP6197749A
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English (en)
Inventor
Takashi Osawa
隆司 大沢
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外気温度から導かれるコンプレッサの再起動
禁止時間を、冷房サイクルに影響を与える因子により補
正し、最適なコンプレッサの再起動禁止時間を設定す
る。 【構成】 外気温度検出手段によって検出された外気温
度に基いて、前記コンプレッサの再起動禁止時間を再起
動禁止時間演算手段によって外気温度が低い程再起動禁
止時間が短くなるように演算する。さらにこの再起動禁
止時間演算手段により演算された再起動禁止時間を、補
正手段によって冷房サイクルの冷媒圧力に影響を与える
因子により補正するようにしたので、冷房サイクルの高
圧側と低圧側の圧力差が所定範囲内に落ち着くまでの最
適な再起動禁止時間を設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷房サイクルを構成
するコンプレッサを電動で駆動する車両用空調装置であ
って、コンプレッサの停止後所定時間コンプレッサの再
起動を停止するようにした車両用空調装置のコンプレッ
サ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空調装置において、例えば
電気自動車等に搭載される車両用空調装置は、冷房サイ
クルの一部を構成するコンプレッサを駆動する手段とし
て電動機を用いている。この種の空調装置は、例えば再
起動時に電動機にかかる負荷を低減し、円滑な再起動と
省電力化を図るために、コンプレッサの停止後、冷房サ
イクルの高圧側と低圧側との圧力差が所定範囲内になる
までコンプレッサの再起動を禁止するようになっている
(実開昭56−149841号公報)。
【0003】このため、特開昭63−294460号公
報に開示される圧縮器の再駆動防止装置は、圧縮機の停
止後、所定時間この圧縮機を停止させる起動防止手段
と、外気温度を検出する温度検出部と、この外気温度に
基いて起動防止部を補正する制御部とからなり、外気温
度によってコンプレッサの停止時間を変化させることが
できるようになっているが、この引例においては、外気
温度が低い場合には高低圧の圧力差が小さいので、高低
圧力差がバランスする時間が長くなることから、コンプ
レッサの再起動までの時間(再起動禁止時間)を長く設
定することが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンプ
レッサの停止後、該コンプレッサの高圧側と低圧側の圧
力差が所定範囲内に落ち着き再起動が可能となるまでの
時間(再起動禁止時間)は、外気温度に略比例している
こと、外気温度以外の冷房サイクルに影響を与える因子
によって影響を受けることが実験により確認されてい
る。
【0005】このため、この発明は、外気温度に略比例
したコンプレッサの再起動禁止時間を設定すると共に、
さらに冷房サイクルに影響を与える因子によりこのコン
プレッサの再起動禁止時間を補正することによって最適
なコンプレッサの再起動禁止時間を設定することのでき
る車両用空調装置のコンプレッサ制御装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明は、
内気導入口及び外気導入口と、この内気導入口及び外気
導入口の開度を調節するインテークドアとを上流側に有
し、前記内気導入口及び外気導入口から空気を吸入して
下流側に送風する送風機と、少なくともコンプレッサ、
コンデンサ及び膨張弁と共に冷房サイクルを構成し、前
記送風機により送られてきた空気を冷却するエバポレー
タと、このエバポレータの下流側に配され、通過する空
気を加熱するヒータコアと、前記エバポレータを通過し
た空気を前記ヒータコアを通過する空気と該ヒータコア
をバイパスする空気に分流するエアミックスドアとを有
する車両用空調装置において、外気温度を検出する外気
温度検出手段と、この外気温度検出手段によって検出さ
れた外気温度に基いて、外気温度が低くなるに従って停
止時間が短くなるように前記コンプレッサの再起動禁止
時間を演算する再起動禁止時間演算手段を具備したこと
にある。
【0007】また、前記冷房サイクルの冷媒圧力に影響
を与える因子によって、前記再起動禁止時間演算手段に
より演算された再起動禁止時間を補正する補正手段を具
備したことにある(請求項2)。
【0008】また、前記冷房サイクルの冷媒圧力に影響
を与える因子を前記エバポレータを通過する風量とし、
前記補正手段がこの風量が大きくなるにしたがって前記
サイクル起動禁止時間を短くするように補正してもよく
(請求項3)、前記冷房サイクルの冷媒圧力に影響を与
える因子を前記コンプレッサが停止する直前のコンプレ
ッサ回転数とし、前記補正手段がこのコンプレッサ回転
数が低くなるにしたがって起動禁止時間を短くするよう
に補正するようにしてもよいものである(請求項4)。
【0009】さらに、前記冷房サイクルの冷媒圧力に影
響を与える因子を前記エバポレータの吸い込み空気温度
とし、前記補正手段がこのエバポレータの吸い込み空気
温度が高くなるにしたがって起動禁止時間を短くするよ
うに補正してもよく(請求項5)、前記冷房サイクルの
冷媒圧力に影響を与える因子を前記インテークドアの開
度とし、前記補正手段が外気空気の導入量が少なくなる
にしたがって起動禁止時間を長くするように補正するよ
うにしてもよいものである(請求項6)。
【0010】さらにまた、前記冷房サイクルの冷媒圧力
に影響を与える因子をイグニッションスイッチの投入状
況とし、前記補正手段がイグニッションスイッチがOF
Fの場合に起動禁止時間を長くするように補正するよう
にしてもよく(請求項7)、前記冷房サイクルの冷媒圧
力に影響を与える因子をファンスイッチの投入状況と
し、前記補正手段がファンスイッチがOFFの場合に起
動禁止時間を長くするようにしてもよいものである。
【0011】
【作用】したがって、請求項1記載の発明によれば、外
気温度検出手段によって検出された外気温度に基いて、
外気温度が低い程コンプレッサの再起動禁止時間を短く
するように演算することから、不要な再起動禁止時間を
防止することができるために上記課題が達成できる。
【0012】また、請求項2記載の発明によれば、前記
再起動禁止時間演算手段によって演算された前記コンプ
レッサの再起動禁止時間を、補正手段によって冷房サイ
クルの冷媒圧力に影響を与える因子により補正するよう
にしたために、上記課題が達成できる。
【0013】請求項3記載の発明は、前記冷房サイクル
の冷媒圧力に影響を与える因子を前記エバポレータを通
過する風量とし、コンプレッサの停止後エバポレータを
通過する空気量が大きい程エバポレータの温度が上昇し
やすくなることから、冷房サイクルの高低圧の圧力差が
早く所定範囲内に落ち着くために、前記補正手段によっ
て前記風量が大きくなるにしたがって前記サイクル起動
禁止時間を短くするように補正するようにする。
【0014】請求項4記載の発明は、前記冷房サイクル
の冷媒圧力に影響を与える因子を前記コンプレッサが停
止する直前のコンプレッサ回転数とし、前記コンプレッ
サの停止直前の回転数が低い程冷房サイクルの高圧圧力
が低くなることから、冷房サイクルの高低圧の圧力差が
早く所定範囲内に落ち着くために、前記補正手段によっ
て前記コンプレッサ回転数が低くなるにしたがって起動
禁止時間を短くするように補正するようにする。
【0015】さらに、請求項5記載の発明は、前記冷房
サイクルの冷媒圧力に影響を与える因子を前記エバポレ
ータの吸い込み空気温度とし、コンプレッサ停止後のエ
バポレータ吸い込み空気温度が高い程エバポレータの温
度が上昇しやすくなることから、冷房サイクルの高低圧
の圧力差が早く所定範囲内に落ち着くために、前記補正
手段によって前記エバポレータの吸い込み空気温度が高
くなるにしたがって起動禁止時間を短くするように補正
するようにする。
【0016】さらにまた、請求項6記載の発明は、前記
冷房サイクルの冷媒圧力に影響を与える因子を前記イン
テークドアの開度とし、インテークドアの開度が外気導
入量を多くする程エバポレータの温度が上昇しやすくな
ることから、冷房サイクルの高低圧の圧力差が早く所定
範囲内に落ち着くために、前記補正手段によって外気空
気の導入量が多くなるにしたがって起動禁止時間を短く
するように補正するようにする。
【0017】請求項7記載の発明は、前記冷房サイクル
の冷媒圧力に影響を与える因子をイグニッションスイッ
チの投入状況とし、イグニッションスイッチがOFFさ
れている場合には全ての空調制御機器が停止することか
ら、冷房サイクルの高低圧の圧力差が所定範囲に落ち着
くまでの時間が長くかかるために、前記補正手段によっ
てイグニッションスイッチがOFFの場合に起動禁止時
間を長くするように補正するようにする。
【0018】そして、請求項8記載の発明は、前記冷房
サイクルの冷媒圧力に影響を与える因子をファンスイッ
チの投入状況とし、ファンスイッチがOFFの場合、エ
バポレータを通過する風量が零であるために、エバポレ
ータの温度上昇が遅くなることから冷房サイクルの高低
圧の圧力差が所定範囲に落ち着くまでの時間が長くかか
るために、前記補正手段によって起動禁止時間を長くす
るように補正するようにする。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面により
説明する。
【0020】図1に示す車両用空調装置1は、空調ダク
ト2の上流側に内気導入口3及び外気導入口4が開口
し、この内気導入口3及び外気導入口4の開閉を行うイ
ンテークドア6が配されている。このインテークドア6
の下流には送風機(ファン)7が配され、前記インテー
クドア6による開口割合によって前記内気導入口3及び
外気導入口4から空気を吸入して空調ダクト2の下流側
に送風するものである。
【0021】ファン7の下流には、冷却用熱交換器とし
てのエバポレータ8が配され、前記ファン7によって吸
入された空気を先ずこのエバポレータ8を通過するよう
になっている。このエバポレータ8は、電動機(モー
タ)9で駆動するコンプレッサ10、コンデンサ11、
膨張弁12、レシーバードライヤ13と直列に配管結合
されて冷房サイクル14を構成する。
【0022】前記エバポレータ8の下流には、ヒータコ
ア15が配され、通過する空気を加熱するようになって
いる。このヒータコア15の上流側には、このヒータコ
ア15を通過する空気と、このヒータコア15をバイパ
スする空気に分割するエアミックスドア16が配され
る。尚、この実施例においてはヒータコア15としてP
CTヒータが用いられ電力による加熱が行われるが、こ
のヒータコア15においては特に熱源を限定するもので
はない。
【0023】空調ダクト2の最下流には、デフ吹出口1
7、ベント吹出口18、フット吹出口(ヒート吹出口)
19が開口し、モードドア20によって適宜選択されて
開口するようになっている。
【0024】以上の車両用空調装置1において、ファン
7の駆動による吸入された内気、外気若しくは混合気
は、空調ダクト2の下流に送られ、先ずエバポレータ8
を通過することで冷却される。このエバポレータ8で冷
却された空気は、エアミックスドア16によってヒータ
コア15を通過する空気とヒータコア15をバイパスす
る空気に分けられる。これによって、ヒータコア15を
通過して加熱された空気と、ヒータコア15をバイパス
した冷却されたままの空気は、ヒータコア15の下流側
で所望の温度の空気に混合され、モードドア20で選択
された吹出口17,18,19から車室内に吹き出して
車室内を温調するものである。
【0025】さらに、上記車両用空調装置1を制御する
ために、マイクロコンピュータ21が設けられている。
このマイクロコンピュータ21は、少なくとも中央演算
処理装置(CPU)、読出専用メモリ(ROM)、ラン
ダムアクセスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/
O)等からなるそれ自体公知のものである。
【0026】このマイクロコンピュータ21には、外気
温度(Tamb )を検出する外気温度センサ22、エバポ
レータ吸い込み空気温度(Tint )を検出する温度セン
サ23、エバポレータ吹き出し空気温度(Tout )を検
出する温度センサ24、ヒータコア後流側温度(Th
を検出する温度センサ25、インテークドア6の位置を
検出する位置検出センサ26、コンプレッサ10の吐出
側冷媒温度(Td )からの検出信号が、マルチプレクサ
(MPX)27、A/D変換器28を介して入力され、
さらに操作パネル29からの設定信号が入力され、所定
のプログラムに従って処理された後、制御信号として出
力される。
【0027】前記操作パネル29は、車室内の設定温度
(Tset )を設定するスライドスイッチからなる温度設
定器(T/L)30、ファン7のFAN電圧(VB )を
設定するスラストスイッチからなるFAN設定器(F/
L)31、ベント吹出口18を開口するVENTスイッ
チ32、ベント吹出口18及びフット吹出口19を所定
の割合で開口するB/Lスイッチ33、フット吹出口1
9のみを開口するFOOTスイッチ34、フット吹出口
19及びデフ吹出口17を所定の割合で開口するD/F
スイッチ35、デフ吹出口36のみを開口するDEFス
イッチ36、内気循環(REC)モード及び外気導入
(FRE)モードを循環して設定するRECスイッチ3
7及びコンプレッサの駆動のON/OFFを循環して設
定するA/Cスイッチ38を有し、各設定信号をマイク
ロコンピュータ21に出力するものである。
【0028】前記マイクロコンピュータ21から出力さ
れる制御信号は、各駆動回路39,40,41,42,
43,44に入力され、インテークドア6、エアミック
スドア16及びモードドア20を駆動するアクチュエー
タ47,48,49、ファン7、コンプレッサ10を駆
動するモータ9及びヒータコア15を稼働させるもので
ある。
【0029】以下、前記マイクロコンピュータ21にお
いて実行される本発明に係るコンプレッサ制御の実施例
について図2及び図3に示すフローチャートにしたがっ
て説明する。
【0030】ステップ100から開始されるコンプレッ
サ制御は、ステップ110においてイグニッションスイ
ッチの投入状況の判定(IG ON?)が行われ、イグ
ニッションスイッチがOFFの場合(N)はステップ2
80に進み、イグニッションスイッチがONの場合
(Y)はステップ120に進む。
【0031】ステップ120においては、前記コンプレ
ッサ10が強制停止中であるか否かの判定(強制停止中
?)が行われ、強制停止中である場合(Y)はステップ
125に進んで空調制御を行う図示しないメイン制御ル
ーチンに回帰し、強制停止中でない場合(N)はステッ
プ130に進む。
【0032】ステップ130では、コンプレッサ10が
起動制御中である中であるか否かの判定(起動制御中
?)が行われ、起動制御中である場合(Y)はステップ
270に進み、起動制御中でない場合(N)はステップ
140に進む。
【0033】ステップ140では、冷房サイクル14に
おいて異常が発生しているか否かの判定(異常発生?)
が行われ、異常が発生している場合(Y)にはステップ
330に進み、異常がない場合(N)にはステップ15
0に進む。
【0034】ステップ150では、FANスイッチ(F
/L)31の投入状況が判定(F/L ON?)され、
FANスイッチ(F/L)31が投入されていない場合
(N)はステップ280に進み、投入されている場合
(Y)はステップ160に進む。
【0035】ステップ160では、A/Cスイッチ(エ
アコンスイッチ)38の投入状況が判定(A/C SW
ON?)が判定され、A/CスイッチがOFFの場合
(N)にはステップ330に進み、A/CスイッチがO
Nの場合(Y)にはステップ170に進む。
【0036】ステップ170では、コンプレッサ10が
作動中であるか否かの判定(COMP 作動中?)が行
われ、作動中の場合(Y)はステップ180〜ステップ
200を回避してステップ210に進み、作動中でない
場合(N)にはステップ180に進む。
【0037】ステップ180では外気温度Tamb の判定
を行う。この判定において外気温度Tamb が所定値より
低い場合(B)はステップ190に進み、ここでエバポ
レータ吹出空気温度Tout が所定値t3 (例えば3°
C)より低いか否かが判定(Tout <t3 ?)され、所
定値t3 より低い場合(Y)にはステップ330に進
む。また、所定値t3 以上である場合(N)にはステッ
プ200に進む。
【0038】また、前記ステップ180の判定において
外気温度Tamb が所定値より大きい場合(A)にはステ
ップ190を回避してステップ200に進み、ここでエ
バポレータ吹出空気温度Tout が所定値t4 (例えば2
°C)より低いか否かの判定(Tout <t4 ?)を行
う。この判定において、エバポレータ吹出空気温度T
out が所定値t4 より小さい場合(Y)にはステップ3
30に進み、大きい場合(N)にはステップ210に進
む。尚、ステップ180の判定では、AからB、Bから
Aへの移行時においてt1 (例えば30°C)及びt2
(例えば33°C)の範囲にヒステリシスが形成してあ
る。
【0039】ステップ210では、コンプレッサ10の
起動要求があるか否かの判定(COMP起動要求有り
?)が行われ、起動要求がある場合(Y)にはステップ
270に進み、起動要求がない場合(N)にはステップ
220に進む。
【0040】ステップ220では、図8で示すプログラ
ム3(PROG 3)によって、コンプレッサ10のM
AX回転数N1が温度設定器30、外気温度Tamb 及び
エバポレータ吹出空気温度Tout により設定される。
【0041】この図8で示すステップ401において、
温度設定器(T/D)のノブ位置によって分圧比(%)
が演算される。この分圧比によってステップ402で
は、外気温度Tamb によって選択された特性線C,D,
E(ボックス403に示す)からMAX回転数(1次設
定回転数)N1が演算される。尚、ボックス404に示
されるものは、コンプレッサ始動時のエバポレータ吹出
空気温度Tout が所定値以下の場合(G)には、コンプ
レッサ起動後60秒間コンプレッサの1次設定回転数N
1をNID(約1500rpm)に固定する制御である。
この場合Fで示される状態において上記ボックス403
の選択及び1次設定回転数N1の演算が行われる。
【0042】前記ステップ220によって演算された1
次設定回転数N1は、次なるステップ230において図
9で示すコンプレッサ吐出側温度(Td )による回転数
補正(PROG 1)が行われる。このコンプレッサ吐
出側温度Td による回転数補正は、冷房再起動禁止時間
14の高圧側の冷媒温度が高くなる程冷媒の高圧圧力が
上昇することに鑑み、冷媒圧力の上昇を抑制することを
目的として行われるもので、冷媒温度Td の上昇に伴い
段階的に前記1次設定回転数N1を所定値NR1(例えば
1500rpm)ずつ下げていくことにより2次設定回
転数N2を導くものである。
【0043】さらに、このステップ230で演算された
2次設定回転数N2は、次なるステップ240において
図10に示すエバポレータ吹出空気温度Tout による回
転数補正(PROG 2)が行われる。このエバポレー
タ吹出空気温度Tout による回転数補正は、エバポレー
タ温度が低くなる程冷媒の高圧圧力が高くなることに鑑
み、冷媒圧力の上昇を抑制することを目的として行われ
るもので、エバポレータ吹出空気温度Tout の上昇に伴
い段階的に前記2次設定回転数N2を所定値NR2(例え
ば1000rpm)ずつ下げていくことにより3次設定
回転数N3を導くものである。そして、この3次設定回
転数N3を最終設定回転数としてコンプレッサを駆動す
るようにするものである。
【0044】ステップ250では、前記ステップ240
で設定された3次設定回転数N3が所定回転数NRPM
り大きいか否かの判定(N3<NRPM ?)が行われ、3
次設定回転数N3が所定回転数NRPM より小さい場合に
はステップ260に進んで3次設定回転数N3をNRPM
に固定するものである。これによって、ステップ370
から図示しないマイクロコンピュータ21で実行される
メイン制御ルーチンに回帰し、コンプレッサは常に最低
回転数NRPM 以上の範囲でステップ220,230,2
40で設定された3次設定回転数N3で回転されるもの
である。尚、前記所定回転数NRPM は1500rpmで
あることが望ましい。
【0045】また、前記ステップ110の判定において
イグニッションスイッチ(図示しない)が投入されてい
ない(OFF)と判定された場合若しくは前記ステップ
150の判定においてFAN設定器(F/L)31が投
入されていない(OFF)と判定された場合、ステップ
280に進んでコンプレッサ10が停止(COMPOF
F)が設定される。
【0046】この後、ステップ290において、コンプ
レッサが停止直後であるか否か(COMP ON→OF
F?)の判定が成され、コンプレッサが停止直後でない
と判定された場合(N)は、ステップ300に進んで、
コンプレッサ10が停止される。
【0047】また、コンプレッサ10が停止直後である
と判定された場合(Y)は、ステップ315に進んで、
コンプレッサ強制停止制御(PROG5B)が実行され
る。このコンプレッサ強制停止制御(PROG5B)
は、図5で示すもので、イグニッションスイッチOFF
若しくはFAN設定器(F/L)31がOFFである場
合に、図示された特性線にしたがって、再起動禁止時間
Tが演算されるものである。この特性線は、コンプレッ
サ停止直前の外気温度Tamb がγ1 からγ2 の範囲で強
制停止時間t41からt43にリニアに設定するものであ
る。尚、前記γ1 は21°C、γ2 は35°C、t41
60秒、t43は240秒に設定するのが望ましい。
【0048】これによって、ステップ315のPROG
5Bで設定されたコンプレッサの再起動禁止時間Tによ
ってコンプレッサの再起動禁止時間が設定されるため
に、イグニッションスイッチがOFFされた場合若しく
はFAN設定器31のOFFされた場合のファン7の停
止等によるエバポレータの温度戻りの遅れに対応した再
起動禁止時間を設定できるために、コンプレッサの停止
時間が不十分で高圧側と低圧側との圧力差が充分に落ち
着いていない状態でコンプレッサが再起動することを防
止できるものである。
【0049】この後、ステップ370からマイクロコン
ピュータ21で実行されるメイン制御ルーチンに回帰
し、上記コンプレッサ制御が所定時間毎に繰り返し実行
されるものである。
【0050】また、前記ステップ130の判定で起動制
御中である場合(Y)若しくは前記ステップ210の判
定においてコンプレッサ起動要求がある場合(Y)は、
ステップ270に進んでコンプレッサの起動制御を実行
する。このコンプレッサの起動制御は、コンプレッサの
起動後所定時間(例えば60秒)以内にコンプレッサ回
転数が所定回転数(例えば3600rpm)に達した場
合、前記所定時間を経過するまで前記所定回転数を継続
する制御を行うものである。
【0051】また、前記ステップ140の判定において
異常発生が判定された場合(Y)、前記ステップ160
の判定においてA/CスイッチのOFFが判定された場
合(N)、前記ステップ190若しくは前記ステップ2
00の判定においてエバポレータ吹出空気温度Tout
所定温度より小さい場合(Y)には、ステップ330に
進んでコンプレッサ10の停止が設定される。尚、ステ
ップ190及びステップ200の判定においてコンプレ
ッサ10を停止させるのは、エバポレータ8が凍結する
恐れ有りと判定されるためである。
【0052】さらに、ステップ340の判定において、
コンプレッサ10が停止直後であると判定(COMP
ON→OFF?)された場合(Y)は、ステップ365
に進んで図4に示す特性線にしたがって外気温度Tamb
からコンプレッサ再始動禁止時間(T)の演算(PRO
G5A)を行い、停止直後でない場合(N)はステップ
350に進んでコンプレッサ10を停止させ、ステップ
370からメイン制御ルーチンに回帰する。尚、コンプ
レッサ再起動禁止時間の設定は、特にコンプレッサを電
動機で駆動する電気自動車用の空調装置などで必要とさ
れるもので、モータ9の電力消費を極力抑え、始動時に
モータ9にかかる起動トルクを低減させて安定したコン
プレッサの始動を達成するために、冷房サイクルの高圧
側と低圧側との圧力差が所定範囲内になるまでコンプレ
ッサの始動を見合わせるために行うものである。
【0053】このコンプレッサの再起動禁止時間Tの演
算(PROG5B)は、先ずコンプレッサ停止直後の外
気温度Tamb からコンプレッサの再起動禁止時間Tを演
算する。この演算は、図11(b)に示す実験結果から
明らかなように外気温度Tamb が高い程冷房要求が強く
なってコンプレッサの回転数が高いことから、冷房サイ
クルの高圧側と低圧側との圧力差がコンプレッサ再起動
可能範囲Pλ以内になるまでの時間が長くなっている。
このために、図11(a)で示すようにコンプレッサ停
止時(直前)の外気温度Tamb が低い程コンプレッサの
再起動禁止時間Tを短くするように設定するものであ
る。これによって、外気温度から演算される再起動禁止
時間Tを適切な時間に設定できるために、コンプレッサ
の無駄な停止を防止できるために、快適な空調を達成す
ることはできるものである。
【0054】また、前述したコンプレッサの高低圧の圧
力差がバランスするまでの時間は、他の環境因子によっ
ても変動することが確認されており、このために前述し
たコンプレッサの再起動禁止時間Tを更に、他の環境因
子(冷房サイクルの冷媒圧力に影響を与える因子)によ
って補正することによって、さらに最適なコンプレッサ
の再起動禁止時間Tを得ることができる。
【0055】このために、以下図6及び図7において示
すフローチャートにしたがって、外気温度によって演算
された再起動禁止時間を、冷房サイクルの冷媒圧力に影
響を与える因子によって補正する制御について説明す
る。
【0056】ステップ100から開始されるコンプレッ
サ制御は、ステップ110においてイグニッションスイ
ッチの投入状況の判定(IG ON?)が行われ、イグ
ニッションスイッチがOFFの場合(N)はステップ3
30に進み、イグニッションスイッチがONの場合
(Y)はステップ120に進む。
【0057】ステップ120においては、前記コンプレ
ッサ10が強制停止中であるか否かの判定(強制停止中
?)が行われ、強制停止中である場合(Y)はステップ
320に進み、下記する図12で示すPROG4が実行
され、強制停止中でない場合(N)はステップ130に
進む。
【0058】ステップ130では、コンプレッサ10が
起動制御中である中であるか否かの判定(起動制御中
?)が行われ、起動制御中である場合(Y)はステップ
270に進み、起動制御中でない場合(N)はステップ
140に進む。
【0059】ステップ140では、冷房サイクル14に
おいて異常が発生しているか否かの判定(異常発生?)
が行われ、異常が発生している場合(Y)にはステップ
28に進み、異常がない場合(N)にはステップ150
に進む。
【0060】ステップ150では、FANスイッチ(F
/L)31の投入状況が判定(F/L ON?)され、
FANスイッチ(F/L)31が投入されていない場合
(N)はステップ330に進み、投入されている場合
(Y)はステップ160に進む。
【0061】ステップ160では、A/Cスイッチ(エ
アコンスイッチ)38の投入状況が判定(A/C SW
ON?)が判定され、A/CスイッチがOFFの場合
(N)にはステップ280に進み、A/CスイッチがO
Nの場合(Y)にはステップ170に進む。
【0062】ステップ170では、コンプレッサ10が
作動中であるか否かの判定(COMP 作動中?)が行
われ、作動中の場合(Y)はステップ180〜ステップ
200を回避してステップ210に進み、作動中でない
場合(N)にはステップ180に進む。
【0063】ステップ180では外気温度Tamb の判定
を行う。この判定において外気温度Tamb が所定値より
低い場合(B)はステップ190に進み、ここでエバポ
レータ吹出空気温度Tout が所定値t3 (例えば3°
C)より低いか否かが判定(Tout <t3 ?)され、所
定値t3 より低い場合(Y)にはステップ280に進
む。また、所定値t3 以上である場合(N)にはステッ
プ200に進む。
【0064】また、前記ステップ180の判定において
外気温度Tamb が所定値より大きい場合(A)にはステ
ップ190を回避してステップ200に進み、ここでエ
バポレータ吹出空気温度Tout が所定値t4 (例えば2
°C)より低いか否かの判定(Tout <t4 ?)を行
う。この判定において、エバポレータ吹出空気温度T
out が所定値t4 より小さい場合(Y)にはステップ2
80に進み、大きい場合(N)にはステップ210に進
む。尚、ステップ180の判定では、AからB、Bから
Aへの移行時においてt1 (例えば30°C)及びt2
(例えば33°C)の範囲にヒステリシスが形成してあ
る。
【0065】ステップ210では、コンプレッサ10の
起動要求があるか否かの判定(COMP起動要求有り
?)が行われ、起動要求がある場合(Y)にはステップ
270に進み、起動要求がない場合(N)にはステップ
220に進む。
【0066】ステップ220では、前述した実施例と同
様に図8で示すプログラム3(PROG 3)によっ
て、コンプレッサ10のMAX回転数N1が温度設定器
30、外気温度Tamb 及びエバポレータ吹出空気温度T
out により設定される。
【0067】ステップ401において、温度設定器(T
/D)のノブ位置によって分圧比(%)が演算される。
この分圧比によってステップ402では、外気温度T
amb によって選択された特性線C,D,E(ボックス4
03に示す)からMAX回転数(1次設定回転数)N1
が演算される。尚、ボックス404に示されるものは、
コンプレッサ始動時のエバポレータ吹出空気温度Tout
が所定値以下の場合(G)には、コンプレッサ起動後6
0秒間コンプレッサの1次設定回転数N1をNID(約1
500rpm)に固定する制御である。この場合Fで示
される状態において上記ボックス403の選択及び1次
設定回転数N1の演算が行われる。
【0068】前記ステップ220によって演算された1
次設定回転数N1は、次なるステップ230において図
9で示すコンプレッサ吐出側温度(Td )による回転数
補正(PROG 1)が行われる。このコンプレッサ吐
出側温度Td による回転数補正は、冷房再起動禁止時間
14の高圧側の冷媒温度が高くなる程冷媒の高圧圧力が
上昇することに鑑み、冷媒圧力の上昇を抑制することを
目的として行われるもので、冷媒温度Td の上昇に伴い
段階的に前記1次設定回転数N1を所定値NR1(例えば
1500rpm)ずつ下げていくことにより2次設定回
転数N2を導くものである。
【0069】さらに、このステップ230で演算された
2次設定回転数N2は、次なるステップ240において
図10に示すエバポレータ吹出空気温度Tout による回
転数補正(PROG 2)が行われる。このエバポレー
タ吹出空気温度Tout による回転数補正は、エバポレー
タ温度が低くなる程冷媒の高圧圧力が高くなることに鑑
み、冷媒圧力の上昇を抑制することを目的として行われ
るもので、エバポレータ吹出空気温度Tout の上昇に伴
い段階的に前記2次設定回転数N2を所定値NR2(例え
ば1000rpm)ずつ下げていくことにより3次設定
回転数N3を導くものである。そして、この3次設定回
転数N3を最終設定回転数としてコンプレッサを駆動す
るようにするものである。
【0070】ステップ250では、前記ステップ240
で設定された3次設定回転数N3が所定回転数NRPM
り大きいか否かの判定(N3<NRPM ?)が行われ、3
次設定回転数N3が所定回転数NRPM より小さい場合に
はステップ260に進んで3次設定回転数N3をNRPM
に固定するものである。これによって、ステップ370
から図示しないマイクロコンピュータ21で実行される
メイン制御ルーチンに回帰し、コンプレッサは常に最低
回転数NRPM 以上の範囲でステップ220,230,2
40で設定された3次設定回転数N3で回転されるもの
である。尚、前記所定回転数NRPM は1500rpmで
あることが望ましい。
【0071】前記ステップ130の判定で起動制御中で
ある場合(Y)若しくは前記ステップ210の判定にお
いてコンプレッサ起動要求がある場合(Y)は、ステッ
プ270に進んでコンプレッサの起動制御を実行する。
このコンプレッサの起動制御は、コンプレッサの起動後
所定時間(例えば60秒)以内にコンプレッサ回転数が
所定回転数(例えば3600rpm)に達した場合、前
記所定時間を経過するまで前記所定回転数を継続する制
御を行うものである。
【0072】また、前記ステップ140の判定において
異常発生が判定された場合(Y)、前記ステップ160
の判定においてA/CスイッチのOFFが判定された場
合(N)、前記ステップ190若しくは前記ステップ2
00の判定においてエバポレータ吹出空気温度Tout
所定温度より小さい場合(Y)には、ステップ280に
進んでコンプレッサ10の停止が設定される。尚、ステ
ップ190及びステップ200の判定においてコンプレ
ッサ10を停止させるのは、エバポレータ8が凍結する
恐れ有りと判定されるためである。
【0073】さらに、ステップ290の判定において、
コンプレッサ10が停止直後であると判定(COMP
ON→OFF?)された場合(Y)は、ステップ310
に進んで下記するコンプレッサ再始動禁止時間(T)の
演算(PROG 4)を行い、停止直後でない場合
(N)はステップ300に進んでコンプレッサ10を停
止させ、ステップ370からメイン制御ルーチンに回帰
する。尚、コンプレッサ再起動禁止時間の設定は、特に
コンプレッサを電動機で駆動する電気自動車用の空調装
置などで必要とされるもので、モータ9の電力消費を極
力抑え、始動時にモータ9にかかる起動トルクを低減さ
せて安定したコンプレッサの始動を達成するために、冷
房サイクルの高圧側と低圧側との圧力差が所定範囲内に
なるまでコンプレッサの始動を見合わせるために行うも
のである。
【0074】このコンプレッサの再起動禁止時間Tの演
算(PROG 4)は、先ずコンプレッサ停止直後の外
気温度Tamb からコンプレッサの1次再起動禁止時間T
1 を演算する。この演算は、図11(b)に示す実験結
果から明らかなように外気温度Tamb が高い程冷房要求
が強くなってコンプレッサの回転数が高いことから、冷
房サイクルの高圧側と低圧側との圧力差がコンプレッサ
再起動可能範囲Pλ以内になるまでの時間が長くなって
いる。このために、図11(a)で示すようにコンプレ
ッサ停止時(直前)の外気温度Tamb が高いほどコンプ
レッサの再起動禁止時間を長くするように設定するもの
である。言い換えれば、外気温度が低い程再起動禁止時
間は短くなるように設定するものである。
【0075】これによって、図12に示す再起動禁止時
間Tを補正する第1の実施例においては、ステップ50
1において図11(a)に示す特性に基いて設定された
ステップ501の特性(強制停止2)にしたがって外気
温度Tamb からコンプレッサの再起動禁止時間(1次再
起動禁止時間T1 )が演算される。具体的には、外気温
度Tamb がγ1 からγ2 の範囲で1次再起動禁止時間T
1 をt41からt42にリニアに変化させた強制停止2の特
性にしたがって設定されるもので、γ1 は21°C、γ
2 は35°C、t41は60秒、t42は180秒にするの
が望ましい。
【0076】さらにステップ502においては、前記ス
テップ501で演算された1次再起動禁止時間T1 をコ
ンプレッサ停止時のFAN電圧VB によって補正するこ
とが示されている。このFAN電圧VB は、図13で示
すように、先ずステップ601においてFAN設定器
(F/L)31のノブ位置によって分圧比(%)が演算
され、この分圧比によってステップ602の特性線に基
づきFAN電圧VB が設定されるようになっている。
尚、ステップ602におけるHiリレーは最大風量を得
る場合にのみ駆動するリレーで、このリレーが入ること
によってFAN電圧は一気にステップアップするように
なっている。
【0077】図12に示すステップ502においては、
前記ステップ601及び602で演算されたFAN電圧
B によって、前記ステップ501で演算された1次再
起動禁止時間T1 をステップ502に示す特性線に沿っ
て補正する。この補正は、FAN電圧VB が高く風量が
多い場合には、エバポレータ8の温度上昇率が大きくな
り冷房サイクル14の高圧側と低圧側との圧力差(Pd
−Ps )が所定範囲内に落ち着くまでの時間が短くて済
むことに鑑みて成されるもので、FAN電圧の上昇に伴
って前記1次再起動禁止時間T1 から所定時間短いT1
−tc1までリニアに変化する特性に沿って補正後の再起
動禁止時間Tを求めるものである。尚、最大補正量tc1
は60秒とすることが望ましい。
【0078】これによって、風量が多い場合には再起動
禁止時間Tを短く設定できるために、コンプレッサの停
止を原因とするフロントガラスの曇り発生を防止でき、
また、コンプレッサのスムーズな起動が可能となるもの
である。
【0079】また、図14(a)で示す再起動禁止時間
を補正する第2の実施例は、前記ステップ502の1次
再起動禁止時間T1 の補正を、コンプレッサ停止直前若
しくはコンプレッサ停止指令発令時のコンプレッサ回転
数によって行うことを示している。これは、図14
(b)で示すように、コンプレッサ停止時のコンプレッ
サ回転数が低いほど冷房サイクル14の高圧側と低圧側
との圧力差(Pd −Ps )が小さくなり、この圧力差が
コンプレッサ起動可能領域に落ち着くまでの時間が短く
てすむようになることから、図14(a)で示す特性線
に従って1次再起動禁止時間T1 が補正されて補正後の
再起動禁止時間Tが設定される。
【0080】具体的にはコンプレッサ停止直前のコンプ
レッサ回転数が第1の所定回転数R1 の場合に前記1次
再起動禁止時間T1 がT1 −tc2となり、第2の所定回
転数N2 において前記1次再起動禁止時間T1 の補正量
が零となるような特性線に従って補正される。この特性
において、前記下限の最大補正量tc2は30秒に設定す
ることが望ましく、また前記第2の所定回転数N2 を超
えた回転数に対してもリニアに再起動禁止時間Tが増加
するように設定するものである。尚、前記第1の所定回
転数R1 は1500rpmに、前記第2の所定回転数R
2 は3000rpmにすることが望ましい。
【0081】これによって、コンプレッサ停止直前のコ
ンプレッサ回転数によって1次再起動禁止時間T1 を補
正し、最適なコンプレッサの再起動禁止時間Tを設定す
ることができるために、コンプレッサの停止時間が不十
分となってコンプレッサの起動時に余分な負荷がかかる
ことを防止することができる。さらにまた必要以上のコ
ンプレッサの停止時間をカットできるために、コンプレ
ッサの停止によるフロントガラス曇り発生を防止するこ
とができる。
【0082】図15で示す再起動禁止時間を補正する第
3の実施例は、前記ステップ502の1次再起動禁止時
間T1 の補正を、コンプレッサ停止時のエバポレータ吸
い込み空気温度Tint によって行うことを示している。
これは、図15(b)で示すように、エバポレータ吸い
込み空気温度Tint が高い程エバポレータ8の温度上昇
が早まるために冷房サイクル14の高圧側と低圧側との
圧力差が所定範囲内に落ち着くまでの時間が短くてすむ
ようにになることから、図15(a)で示すようにエバ
ポレータ吸い込み空気温度Tint がTint1からTint2
で上昇するにつれて、前記1次再起動禁止時間T1 から
1 −tc3まで再起動禁止時間Tを短くするように設定
するものである。より具体的には、最大補正量tc3は3
0秒であり、Tint1は21°C、Tint2は35°Cにす
ることが望ましい。
【0083】これによって、エバポレータを通過する空
気の温度(エバポレータ吸い込み空気温度)によって1
次再起動禁止時間T1 を補正し、最適なコンプレッサの
再起動禁止時間Tを設定することができるために、コン
プレッサの停止時間が不十分となってコンプレッサの起
動時に余分な負荷がかかることを防止することができ
る。さらにまた必要以上のコンプレッサの停止時間をカ
ットできるために、コンプレッサの停止によるフロント
ガラス曇り発生を防止することができる。
【0084】図16に示す再起動禁止時間を補正する第
4の実施例は、前記ステップ502の1次再起動禁止時
間T1 の補正を、コンプレッサ停止時の外気温度Tamb
とエバポレータ吸い込み空気温度Tint との差(Tamb
−Tint )によって行うことを示している。これは、外
気温度Tamb で設定される1次再起動禁止時間T1 を、
実際にエバポレータを通過する空気の温度(エバポレー
タ吸い込み空気温度Tint )で補正しようとするもの
で、外気温度Tamb とエバポレータ吸い込み空気温度T
int との温度差が小さい値δ1 の場合には補正量を零と
して再起動禁止時間Tを1次再起動禁止時間T1 とし、
温度差が大きい値δ2 の場合にT1 +tc4と長く補正す
るものである。具体的には、前記最大補正量tc4は60
秒とし、δ1 は0°C、δ2 は15°Cにすることが望
ましい。
【0085】これによって、エバポレータを通過する空
気が冷房された車室内空気で温度が低い場合、前記外気
温度Tamb との温度差が大きくなるために、エバポレー
タの温度上昇率が低下するので、コンプレッサの1次再
起動禁止時間T1 を長く補正するようにするものであ
る。これによって、コンプレッサの停止時間が不十分で
高圧側と低圧側との圧力差が充分に落ち着いていない状
態でコンプレッサが再起動することを防止できるもので
ある。
【0086】また、図17に示す再起動禁止時間を補正
する第5の実施例は、前記ステップ502の1次再起動
禁止時間T1 の補正を、コンプレッサ停止時の外気導入
量によって行うことを示している。これは、図17
(b)に示すように、外気導入量が低下するに従って冷
房サイクル14の高圧側と低圧側との圧力差が所定範囲
内に落ち着きまでの時間が長くなることから、外気導入
量が減少するに従って1次再起動禁止時間T1 の時間を
長くなるように補正するようにした。具体的には、図1
7(a)で示すように、外気導入量がσ1 (%)のとき
に1次再起動禁止時間T1 の補正量を零とし、外気導入
量がσ2 (%)のときにT1 +tc5とするように補正後
の再起動禁止時間Tを設定するものである。尚、前記最
大補正量tc5は30秒、σ1 を80%、σ2 を20%と
することが望ましい。
【0087】これによって、外気温度によって設定され
た1次再起動禁止時間T1 を外気導入量で補正するよう
にしたために、外気導入量が多い場合には1次再起動禁
止時間T1 をそのまま補正後の再起動禁止時間Tとし、
内気循環量が多くなるにしたがって再起動禁止時間Tを
長くするように補正できるために、コンプレッサの停止
時間が不十分で高圧側と低圧側との圧力差が充分に落ち
着いていない状態でコンプレッサが再起動することを防
止できるものである。
【0088】以上説明したコンプレッサ10の再起動禁
止時間Tの演算(PROG 4)は、前記ステップ12
0の判定において、強制停止中であると判定された場合
(Y)にも、ステップ320において実行されるもので
ある。これによってコンプレッサ10はPROG 4で
演算された再起動禁止時間Tの間再起動が禁止されるも
のである。
【0089】また、前記ステップ110の判定において
イグニッションスイッチ(図示しない)が投入されてい
ない(OFF)と判定された場合若しくは前記ステップ
150の判定においてFAN設定器(F/L)31が投
入されていない(OFF)と判定された場合、ステップ
370に進んでコンプレッサ10が停止(COMPOF
F)が設定される。
【0090】この後、ステップ340において、コンプ
レッサが停止直後であるか否か(COMP ON→OF
F?)の判定が成され、コンプレッサが停止直後でない
と判定された場合(N)は、ステップ350に進んで、
コンプレッサ10が停止される。
【0091】また、コンプレッサ10が停止直後である
と判定された場合(Y)は、ステップ360に進んで、
コンプレッサ強制停止制御(PROG 5)が実行され
る。このコンプレッサ強制停止制御(PROG 5)
は、図18で示すもので、イグニッションスイッチOF
F若しくはFAN設定器(F/L)31がOFFである
場合(すなわち、コンプレッサ停止時の。FAN電圧V
B =0Vの場合)には、強制停止2から強制停止1に特
性線を変更する。この強制停止1はコンプレッサ停止直
前の外気温度Tamb がγ1 からγ2 の範囲で強制停止時
間t41からt43にリニアに設定するもので、前記PRO
G 4の1次再起動禁止時間T1 を演算する強制停止2
の特性線を所定値大きくするように補正したものであ
る。尚、前記γ1 は21°C、γ2 は35°C、t43
240秒に設定するのが望ましい。
【0092】これによって、ステップ360のPROG
5で設定されたコンプレッサの再起動禁止時間Tによ
ってコンプレッサの再起動禁止時間が設定されるため
に、イグニッションスイッチがOFFされた場合若しく
はFAN設定器31のOFFされた場合のファン7の停
止等によるエバポレータの温度戻りの遅れに対応した再
起動禁止時間を設定できるために、コンプレッサの停止
時間が不十分で高圧側と低圧側との圧力差が充分に落ち
着いていない状態でコンプレッサが再起動することを防
止できるものである。
【0093】この後、ステップ370からマイクロコン
ピュータ21で実行されるメイン制御ルーチンに回帰
し、上記コンプレッサ制御が所定時間毎に繰り返し実行
されるものである。また、上記実施例においては、ステ
ップ501で設定(演算)された第1の再起動禁止時間
1 の補正を、冷房サイクル14の冷媒圧力に影響与え
る因子の一つ一つについて行ったが、複数の因子により
複合的に補正することもできるものである。例えば、外
気温度によって演算された1次再起動禁止時間T1 を、
コンプレッサ停止直前のコンプレッサ回転数で補正して
2次再起動禁止時間T2 を演算し、さらにこの2次再起
動禁止時間T2 をエバポレータ吸い込み空気温度Tint
によって補正して補正後の再起動禁止時間Tを求めるよ
うにしてもよいものである。これによって、更にきめの
細かく再起動禁止時間Tを求めることができるものであ
る。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、外気温度検出手段によって検出された外気温度に基
いて、前記コンプレッサの再起動禁止時間を再起動禁止
時間演算手段によって外気温度が低い程短くなるように
演算することによって、冷房サイクルの高低圧のバラン
ス時間に合致した再起動禁止時間を設定できるために、
コンプレッサの再起動禁止時間を必要最小限度にするこ
とができ、快適な空調制御を行うことができる。
【0095】また、前記再起動禁止時間演算手段により
演算された再起動禁止時間を、補正手段によって冷房サ
イクルの冷媒圧力に影響を与える因子により補正するよ
うにしたので、冷房サイクルの高圧側と低圧側の圧力差
が所定範囲内に落ち着くまでの最適な再起動禁止時間を
設定できるようになり、不必要な再起動禁止時間をカッ
トしたり、不充分な再起動禁止時間を防止できるもので
ある。
【0096】これによって、必要最低限の再起動禁止時
間を設定できるために、コンプレッサ停止に起因するフ
ロントガラスの曇りの発生を抑制できるようになり、ま
た不十分な再起動禁止時間によってコンプレッサの始動
時大きな負荷がかかることを防止することができ、コン
プレッサの寿命を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車両用空調装置の概略構
成図である。
【図2】本発明の実施例に係る再起動禁止時間を演算す
るコンプレッサ制御の前半部分を示したフローチャート
図である。
【図3】本発明の実施例に係る再起動禁止時間を演算す
るコンプレッサ制御の後半部分を示したフローチャート
図である。
【図4】再起動禁止時間を演算するPROG 5Aを示
した特性線図である。
【図5】再起動禁止時間を演算するPROG 5Bを示
した特性線図である。
【図6】本発明の実施例に係る再起動禁止時間を演算
し、さらにこの再起動禁止時間を補正するコンプレッサ
制御の前半部分を示したフローチャート図である。
【図7】本発明の実施例に係る再起動禁止時間を演算
し、さらにこの再起動禁止時間を補正するコンプレッサ
制御の後半部分を示したフローチャート図である。
【図8】コンプレッサのMAX回転数制御を行うPRO
G 3を示したフローチャート図である。
【図9】コンプレッサ吐出側温度によるコンプレッサ回
転数補正を行うPROG 1を示した特性線図である。
【図10】エバポレータ吹出空気温度によるコンプレッ
サ回転数補正を行うPROG 2を示した特性線図であ
る。
【図11】(a)はコンプレッサ停止直前の外気温度と
1次再起動禁止時間T1 との関係を示した特性線図であ
り、(b)は所定の外気温度に対して冷房サイクルの高
圧側と低圧側との圧力差と所定範囲内に落ち着くまでの
時間との関係を示した特性線図である。
【図12】コンプレッサの再起動禁止時間Tの演算を行
うPROG 4を示したフローチャート図である。
【図13】FAN制御を示したフローチャート図であ
る。
【図14】(a)はコンプレッサ停止直前のコンプレッ
サ回転数と再起動禁止時間Tとの関係を示した特性線図
であり、(b)はコンプレッサ停止直前の所定の値のコ
ンプレッサ回転数に対して高圧側と低圧側との圧力差と
所定範囲内に落ち着くまでの時間との関係を示した特性
線図である。
【図15】(a)はコンプレッサ停止時のエバポレータ
吸い込み空気温度と再起動禁止時間Tとの関係を示した
特性線図であり、(b)はコンプレッサ停止直前の所定
の値のエバポレータ吸い込み空気温度に対して高圧側と
低圧側との圧力差と所定範囲内に落ち着くまでの時間と
の関係を示した特性線図である。
【図16】コンプレッサ停止時の外気温度とエバポレー
タ吸い込み空気温度との温度差と再起動禁止時間Tとの
関係を示した特性線図である。
【図17】(a)はコンプレッサ停止時の外気導入量と
再起動禁止時間Tとの関係を示した特性線図であり、
(b)はコンプレッサ停止直前の所定の値の外気導入量
に対して高圧側と低圧側との圧力差と所定範囲内に落ち
着くまでの時間との関係を示した特性線図である。
【図18】コンプレッサの再起動禁止時間制御を示すP
ROG 5を示した特性線図である。
【符号の説明】
1 車両用空調装置 3 内気導入口 4 外気導入口 6 インテークドア 7 送風機(ファン) 8 エバポレータ 9 電動機(モータ) 10 コンプレッサ 11 コンデンサ 12 膨張弁 13 レシーバードライヤ 14 冷房サイクル 15 ヒータコア 16 エアミックスドア 17 デフ吹出口 18 ベント吹出口 19 フット吹出口 20 モードドア 21 マイクロコンピュータ 29 操作パネル 30 温度設定器(T/L) 31 FAN設定器(F/L) 37 RECスイッチ 38 A/Cスイッチ
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内気導入口及び外気導入口と、この内気
    導入口及び外気導入口の開度を調節するインテークドア
    とを上流側に有し、前記内気導入口及び外気導入口から
    空気を吸入して下流側に送風する送風機と、少なくとも
    コンプレッサ、コンデンサ及び膨張弁と共に冷房サイク
    ルを構成し、前記送風機により送られてきた空気を冷却
    するエバポレータと、このエバポレータの下流側に配さ
    れ、通過する空気を加熱するヒータコアと、前記エバポ
    レータを通過した空気を前記ヒータコアを通過する空気
    と該ヒータコアをバイパスする空気に分流するエアミッ
    クスドアとを有する車両用空調装置において、 外気温度を検出する外気温度検出手段と、 この外気温度検出手段によって検出された外気温度に基
    いて、外気温度が低くなるに従って停止時間が短くなる
    ように前記コンプレッサの再起動禁止時間を演算する再
    起動禁止時間演算手段を具備したことを特徴とする車両
    用空調装置のコンプレッサ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記冷房サイクルの冷媒圧力に影響を与
    える因子によって、前記再起動禁止時間演算手段により
    演算された再起動禁止時間を補正する補正手段を具備し
    たことを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置のコ
    ンプレッサ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記冷房サイクルの冷媒圧力に影響を与
    える因子を前記エバポレータを通過する風量とし、前記
    補正手段はこの風量が大きくなるにしたがって前記サイ
    クル起動禁止時間を短くするように補正することを特徴
    とする請求項2記載の車両用空調装置のコンプレッサ制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記冷房サイクルの冷媒圧力に影響を与
    える因子を前記コンプレッサが停止する直前のコンプレ
    ッサ回転数とし、前記補正手段はこのコンプレッサ回転
    数が低くなるにしたがって起動禁止時間を短くするよう
    に補正することを特徴とする請求項2記載の車両用空調
    装置のコンプレッサ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記冷房サイクルの冷媒圧力に影響を与
    える因子を前記エバポレータの吸い込み空気温度とし、
    前記補正手段はこのエバポレータの吸い込み空気温度が
    高くなるにしたがって起動禁止時間を短くするように補
    正することを特徴とする請求項2記載の車両用空調装置
    のコンプレッサ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記冷房サイクルの冷媒圧力に影響を与
    える因子を前記インテークドアの開度とし、前記補正手
    段は外気空気の導入量が少なくなるにしたがって起動禁
    止時間を長くするように補正することを特徴とする請求
    項2記載の車両用空調装置のコンプレッサ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記冷房サイクルの冷媒圧力に影響を与
    える因子をイグニッションスイッチの投入状況とし、前
    記補正手段はイグニッションスイッチがOFFの場合に
    起動禁止時間を長くするように補正することを特徴とす
    る請求項2記載の車両用空調装置のコンプレッサ制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記冷房サイクルの冷媒圧力に影響を与
    える因子をファンスイッチの投入状況とし、前記補正手
    段はファンスイッチがOFFの場合に起動禁止時間を長
    くするように補正することを特徴とする請求項2記載の
    車両用空調装置のコンプレッサ制御装置。
JP6197749A 1994-07-29 1994-07-29 車両用空調装置のコンプレッサ制御装置 Pending JPH0840055A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021074991A1 (ja) * 2019-10-16 2021-04-22 三菱電機株式会社 空気調和装置

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