JPH0841032A - アロマターゼ阻害作用を有する新規なアゾールメチルフェニル誘導体 - Google Patents

アロマターゼ阻害作用を有する新規なアゾールメチルフェニル誘導体

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JPH0841032A
JPH0841032A JP7122690A JP12269095A JPH0841032A JP H0841032 A JPH0841032 A JP H0841032A JP 7122690 A JP7122690 A JP 7122690A JP 12269095 A JP12269095 A JP 12269095A JP H0841032 A JPH0841032 A JP H0841032A
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JP7122690A
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Inventor
Kimihiro Murakami
上 仁 啓 村
Shuhei Onishi
西 修 平 大
Takashi Yano
野 崇 矢
Manabu Ito
藤 学 伊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mochida Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mochida Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】生体内外において優れたアロマターゼ阻害活性
を示し、特異性が高く、安全性が高い化合物、またはそ
の塩、さらにこれらを用いたエストロゲン依存性疾患の
予防剤および/または治療剤、女性受胎調節剤、試薬あ
るいは動物用のアロマターゼ阻害剤の提供。 【構成】式(I)の化合物もしくはその塩。ここでR2
は式(II)または式(III)で表される。 【化1】 【化2】 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規アゾールメチルフ
ェニル誘導体、その製造方法、それを含有するアロマタ
ーゼ阻害剤およびそれを含有するエストロゲン依存性疾
患の予防剤および/または治療剤として有用な医薬組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アロマターゼ(aromatase)は
コレステロールの側鎖切断から始まる一連のステロイド
生合成経路において、ステロイド骨格のA環の芳香環化
を触媒する、すなわち、アンドロステンジオンからエス
トロンへの変換およびテストステロンからエストラジオ
ールへの変換を触媒するP450系の酵素であり、エス
トロゲン生合成系の律速酵素である。
【0003】従って、アロマターゼ阻害作用を有する化
合物は、エストロゲン生合成阻害作用を有することにな
る。また、生体に投与した場合、血中エストロゲン濃度
の低下が期待されることから、エストロゲンが病態の発
症・増悪に係わる諸疾患(エストロゲン依存性疾患)へ
の適応の可能性が考えられる。
【0004】この様なエストロゲン依存性疾患として
は、エストロゲン依存性癌(乳癌、卵巣癌、子宮体癌
等)、子宮内膜症、子宮筋腫、良性乳房疾患(線維嚢胞
性乳房症)、乳腺症、早発性分娩、前立腺肥大症、前立
腺癌、思春期早発症、女性化乳房症、精液過少症に関連
する男性不妊症または胆石症などがある。
【0005】エストロゲン依存性疾患の治療にあたって
は、標的細胞においてエストロゲン作用を阻害する方法
と、血中のエストロゲン濃度そのものを低下させる方法
が考えられている。前者の代表としては、タモキシフェ
ン等のエストロゲン拮抗剤の投与がなされているが、そ
れだけでは臨床上十分満足できる効果をあげていない。
また、後者の代表としては、外科的治療法により、エス
トロゲン産生を断つためにエストロゲンの主産生器官で
ある卵巣の摘出術が行われている。しかし、この様な外
科的治療は女性本来の機能臓器を摘出することによるク
オリティー オブ ライフ(QOL)の障害が問題とな
る。また、閉経後の女性患者では、卵巣摘出によって血
中エストロゲン量を低下させることは困難であること、
この方法は男性患者に適用できないこと、また、癌細胞
そのものが産生するエストロゲンに対応できないことな
ど、臨床適用上の限界や問題点がある。これらに対し、
内科的治療法として、エストロゲンの合成阻害剤である
アロマターゼ阻害剤には、QOLを維持しつつ低エスト
ロゲン状態が得られるものとして、エストロゲン依存性
疾患に対する治療効果が期待されている。また、エスト
ロゲン拮抗剤無効例や閉経後の女性患者および男性患者
への適応が期待される。
【0006】弱いアロマターゼ阻害作用を有するアミノ
グルテチミド(AG)が、一部で乳癌治療に用いられて
いる。しかしながら、AGはコレステロール側鎖切断酵
素阻害作用が強く、生命維持に必須な糖質コルチコイド
や電解質コルチコイドの低下をきたすことから、これら
ホルモンの補充療法が不可避であり、広く臨床の場で用
いられるには至っていない。
【0007】また、抗真菌剤として開発され、臨床に用
いられているミコナゾール、クロトリマゾールおよびケ
トコナゾールのイミダゾール誘導体にもアロマターゼ阻
害活性が見いだされている(バイオケミカル ファーマ
コロジー(Biochemical Pharmaco
logy)34、1087−1092、1985)。し
かしながら、十分な酵素阻害の特異性が得られていない
ためか、これらの薬剤はエストロゲン依存性疾患治療剤
としては使用されていない。
【0008】これまでに報告されたアロマターゼ阻害剤
は、構造上ステロイド系と非ステロイド系に大別され
る。ステロイド系アロマターゼ阻害剤としてはテストラ
クトンや4−ハイドロキシアンドロステンジオンなどが
あるが、テストラクトンは十分な治療効果を示さず、ま
た、これらは経口吸収性が悪いことやステロイド特有の
副作用を伴うことが予想され、臨床上満足できるもので
はない。
【0009】一方、非ステロイド系アロマターゼ阻害剤
に注目してみると、次の様な報告がある。特開昭61−
12671号公報にN−置換イミダゾールおよびトリア
ゾール化合物が記載されているが、これらの化合物のア
ロマターゼ阻害作用は弱く、酵素選択性についても不明
である。特開昭61−12688号公報に置換双環化合
物が記載されている。これらの化合物の一つであるCG
S16949Aは、アルドステロン生合成系の阻害が報
告されており、酵素選択性が十分でない。特開昭63−
316775号公報にベンゾトリアゾール誘導体が記載
されているが、これらの化合物の酵素選択性に関する記
載はなく、事実選択性は十分ではない。特開平1−29
0663号公報にN−置換イミダゾールが記載されてい
るが、生体内での活性記載はなく、選択性についても薬
理データの開示はない。しかし、実際には、ベンジルオ
キシ置換イミダゾールは生体内での活性が弱い。すなわ
ち、これらの先行技術は生体内でのアロマターゼ阻害活
性の開示がないか、開示があっても作用が弱く、さら
に、酵素選択性も十分でないため、臨床に使用できるか
不明である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
のような従来技術における問題点の少なくとも1つを解
決することである。現在、酵素選択性が高く、アロマタ
ーゼのみを選択的に阻害して副腎皮質ホルモン等の補充
を必要としない、生体内で十分な作用を有する薬物の開
発が望まれている。言い換えれば、少量投与で確実に生
体内エストロゲンレベルを下げ、副腎や性腺の他のステ
ロイドホルモン合成系への影響がなく、肝のチトクロー
ムP450関与の薬物代謝への影響もない、副作用が少
ない安全性の高い薬物が望まれている。本発明の目的
は、酵素選択性が高く、強力なアロマターゼ阻害剤を提
供すること、生体内でも十分なアロマターゼ阻害作用を
発揮し、また、酵素選択性が高いアロマターゼ阻害剤を
提供すること、また、副作用の少ない安全性の高いエス
トロゲン依存性疾患の予防剤および/または治療剤を提
供すること、それらの用途に有用なアゾールメチルフェ
ニル誘導体、その製造方法を提供すること、少なくとも
それらのうちの1つ以上を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者はステロイド生
合成に関与する数あるP450系酵素の内のアロマター
ゼだけを選択的に阻害し、動物において特異性が高く、
有用かつ安全性が高い、非ステロイド系阻害剤を得るべ
く鋭意研究した結果、特定のアゾールメチルフェニル誘
導体およびその塩が強力かつ選択的なアロマターゼ阻害
活性をもつことを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
【0012】本発明の第一の態様は、下記式(I)
【0013】
【化26】
【0014】(式中Aはメチレン基、酸素原子もしくは
硫黄原子を表し、Dは窒素原子もしくはメチン基を表
し、R1 はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、1個ま
たは2個以上のフッ素原子で置換されていてもよい炭素
数1ないし2のアルコキシ基、1個または2個以上のフ
ッ素原子で置換されていてもよい炭素数1ないし2のア
ルキル基、炭素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖のア
ルケニル基、炭素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖の
アルキニル基、炭素数1ないし2のアルコキシカルボニ
ル基、カルボキシル基、アセチル基、ホルミル基もしく
は水素原子を表し、R2 は式(II)
【0015】
【化27】 または式(III)
【0016】
【化28】
【0017】で表される原子団で、式中Eは窒素原子も
しくはメチン基を表し、R3 は水素原子もしくは炭素数
1ないし4の直鎖または分枝鎖のアルキル基を表す。)
で表される新規アゾールメチルフェニル誘導体化合物ま
たはその塩である。
【0018】上記式(I)で表される化合物において好
ましい置換基の組み合わせを以下に示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。
【0019】A、R1 およびR2 の組み合わせとして
は、Aは酸素原子が好ましく、R1 の置換位置は4位が
好ましく、そしてR2 は上記式(III)で表される原
子団でその結合位置が6位の組み合わせが好ましい。
【0020】この組み合わせに加え、Dが窒素原子であ
るものが好ましい。
【0021】さらに、Eが窒素原子であり、R3 がメチ
ル基であるものが好ましい。
【0022】さらに、R1 がハロゲン原子、シアノ基も
しくはニトロ基がさらに好ましい。
【0023】また、R1 がビニル基もしくはエチニル基
もさらに好ましい。
【0024】本発明の最も好ましい化合物は、下記式
(IV)
【0025】
【化29】
【0026】(式中、R4 はハロゲン原子、シアノ基、
ニトロ基、ビニル基もしくはエチニル基を表す。)で表
される化合物またはその塩である。
【0027】また、本発明の第二の態様は、該誘導体化
合物の製造方法(製法1〜3)である。
【0028】(製法1)下記式(IX)
【0029】
【化30】
【0030】(式中、Aはメチレン基、酸素原子もしく
は硫黄原子を表し、R1 はハロゲン原子、シアノ基、ニ
トロ基、1個または2個以上のフッ素原子で置換されて
いてもよい炭素数1ないし2のアルコキシ基、1個また
は2個以上のフッ素原子で置換されていてもよい炭素数
1ないし2のアルキル基、炭素数2ないし5の直鎖もし
くは分枝鎖のアルケニル基、炭素数2ないし5の直鎖も
しくは分枝鎖のアルキニル基、炭素数1ないし2のアル
コキシカルボニル基、カルボキシル基、アセチル基、ホ
ルミル基もしくは水素原子を表し、R2 およびR2 定義
中に記載されるEおよびR3 は上記式(I)と同じ意味
を表し、R5 はハロゲン原子もしくは水酸基を表す。)
で表されるハロゲン化ベンジル誘導体またはベンジルア
ルコール誘導体もしくはその塩と、下記式(X)
【0031】
【化31】
【0032】(式中Dは窒素原子またはメチン基を表
す)で表されるアゾール化合物とを反応させることによ
る、下記式(I)
【0033】
【化32】
【0034】(式中、A、D、R1 、R2 およびR2
義中に記載されるEおよびR3 は前記と同一の意味を表
す。)で表される化合物、またはその塩の製造方法であ
る。
【0035】(製法2)下記式(VII)
【0036】
【化33】
【0037】(式中、Gは酸素原子もしくは硫黄原子を
表し、R1 はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、1個
または2個以上のフッ素原子で置換されていてもよい炭
素数1ないし2のアルコキシ基、1個または2個以上の
フッ素原子で置換されていてもよい炭素数1ないし2の
アルキル基、炭素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖の
アルケニル基、炭素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖
のアルキニル基、炭素数1ないし2のアルコキシカルボ
ニル基、カルボキシル基、アセチル基、ホルミル基もし
くは水素原子を表し、R5 はハロゲン原子もしくは水酸
基を表し、R6 は下記式(II)
【0038】
【化34】 または下記式(XI)
【0039】
【化35】
【0040】で表される原子団で、式中R3 は水素原子
もしくは炭素数1ないし4の直鎖または分枝鎖のアルキ
ル基を表す。)で表されるハロゲン化ベンジル誘導体ま
たはベンジルアルコール誘導体もしくはその塩と、下記
式(X)
【0041】
【化36】
【0042】(式中Dは前記と同一の意味を表す。)で
表されるアゾール化合物とを反応させ、下記式(VII
I)
【0043】
【化37】
【0044】(式中、Gは酸素原子もしくは硫黄原子を
表し、Dは窒素原子もしくはメチン基を表し、R1 はハ
ロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、1個または2個以上
のフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1ないし2
のアルコキシ基、1個または2個以上のフッ素原子で置
換されていてもよい炭素数1ないし2のアルキル基、炭
素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖のアルケニル基、
炭素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖のアルキニル
基、炭素数1ないし2のアルコキシカルボニル基、カル
ボキシル基、アセチル基、ホルミル基もしくは水素原子
を表し、R6 は下記式(II)
【0045】
【化38】 または下記式(XI)
【0046】
【化39】
【0047】で表される原子団で、式中R3 は前記と同
一の意味を表す。)で表されるアゾールメチルフェニル
誘導体またはその塩を製造し、必要に応じて、さらに還
元反応、ついで環化反応を行うことによる、下記式
(I)−b
【0048】
【化40】
【0049】(式中、G、D、R1 、R2 およびR2
義中に記載されるEおよびR3 は前記と同一の意味を表
す。)で表される化合物、またはその塩の製造方法であ
る。
【0050】(製法3)下記式(VI)
【0051】
【化41】
【0052】(式中、Gは酸素原子もしくは硫黄原子を
表し、Dは窒素原子もしくはメチン基を表し、R1 はハ
ロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、1個または2個以上
のフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1ないし2
のアルコキシ基、1個または2個以上のフッ素原子で置
換されていてもよい炭素数1ないし2のアルキル基、炭
素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖のアルケニル基、
炭素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖のアルキニル
基、炭素数1ないし2のアルコキシカルボニル基、カル
ボキシル基、アセチル基、ホルミル基もしくは水素原子
を表す。)で表されるアゾールメチルフェノールまたは
アゾールメチルチオフェノール誘導体もしくはそれらの
塩と、式 R6 X(式中Xはハロゲン原子を表し、R6
は下記式(II)
【0053】
【化42】 または下記式(XI)
【0054】
【化43】
【0055】で表される原子団で、式中R3 は前記と同
一の意味を表す。)で表されるハロゲン化アリールとを
反応させ、下記式(VIII)
【0056】
【化44】
【0057】(式中、G、D、R1 、R6 およびR6
義中に記載されるR3 は前記と同一の意味を表す。)で
表されるアゾールメチルフェニル誘導体またはその塩を
製造し、必要に応じて、さらに還元反応、ついで環化反
応を行うことによる、下記式(I)−b
【0058】
【化45】
【0059】(式中、G、D、R1 、R2 およびR2
義中に記載されるEおよびR3 は前記と同一の意味を表
す。)で表される化合物、またはその塩の製造方法であ
る。
【0060】また、本発明の第三の態様は、前記式
(I)で表される化合物またはその塩の少なくとも1つ
を有効成分として含有するエストロゲン依存性疾患の予
防剤および/または治療剤である。
【0061】A、R1 およびR2 の組み合わせとして
は、Aは酸素原子が好ましく、R1 の置換位置はフェノ
ールの4位が好ましく、そしてR2 は前記式(III)
で表される原子団でその結合位置が6位の組み合わせが
好ましい。
【0062】この組み合わせに加え、Dが窒素原子であ
るものが好ましい。
【0063】さらに、Eが窒素原子であり、R3 がメチ
ル基であるものが好ましい。
【0064】さらに、R1 がハロゲン原子、シアノ基も
しくはニトロ基がさらに好ましい。
【0065】また、R1 がビニル基もしくはエチニル基
もさらに好ましい。
【0066】本発明の最も好ましい予防剤および/また
は治療剤として有用な化合物は、前記式(IV)(式
中、R4 は前記と同一の意味を表す。)で表される化合
物またはその塩である。
【0067】さらに、本発明の第四の態様は、前記式
(I)で表される化合物またはその塩の少なくとも1つ
を活性成分として含有するアロマターゼ阻害剤である。
【0068】式中、A、D、R1 、R2 およびR2 定義
中に記載されるEおよびR3 の好ましい例および最も好
ましい化合物は、上記第3の態様のときと同様である。
【0069】以下、本発明を詳細に説明する。
【0070】本発明の化合物は、上記式(I)で表され
る。式中、Aはメチレン基、酸素原子もしくは硫黄原子
を表し、メチレン基を除いたAはGで表され、酸素原子
が好ましい。Dは窒素原子もしくはメチン基を表し、窒
素原子が好ましい。R1 はハロゲン原子、シアノ基、ニ
トロ基、1個または2個以上のフッ素原子で置換されて
いてもよい炭素数1ないし2のアルコキシ基、1個また
は2個以上のフッ素原子で置換されていてもよい炭素数
1ないし2のアルキル基、炭素数2ないし5の直鎖もし
くは分枝鎖のアルケニル基、炭素数2ないし5の直鎖も
しくは分枝鎖のアルキニル基、炭素数1ないし2のアル
コキシカルボニル基、カルボキシル基、アセチル基、ホ
ルミル基もしくは水素原子を表し、塩素原子、臭素原
子、フッ素原子、沃素原子、シアノ基、ニトロ基、メト
キシ基、トリフルオロメトキシ基、トリフルオロメチル
基、エトキシカルボニル基、カルボキシル基、アセチル
基、ホルミル基もしくは水素原子が好ましく、塩素原
子、臭素原子、沃素原子、シアノ基、ニトロ基、ビニル
基もしくはエチニル基がさらに好ましく、置換位置はフ
ェノールの4位もしくは5位が好ましく、4位がさらに
好ましい。
【0071】R2 は前記式(II)または式(III)
で表される原子団で、式(III)で表される原子団が
好ましい。式(III)で表される原子団の結合位置は
5位または6位が好ましく、6位がより好ましい。式中
Eは窒素原子もしくはメチン基を表し、R3 は水素原子
もしくは炭素数1ないし4の直鎖または分枝鎖のアルキ
ル基を表し、メチル基あるいはエチル基が好ましい。上
記の結合位置について説明する。式(I)中のR1 の結
合位置は、Aが結合している炭素原子を1位として表さ
れ、例えば、3位、4位、5位あるいは6位である。式
(II)はナフチル基であるので、結合位置はα位ある
いはβ位で表される。式(III)の結合位置は、R3
の結合している窒素原子を1位として表され、例えば4
位、5位、6位あるいは7位である。
【0072】本発明化合物は、無機酸または有機酸との
塩を形成することができる。これらの塩の例としては、
塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩などの無機酸との塩、酢酸塩、
蓚酸塩、P−トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸
塩などの有機酸との塩、などがあげられる。これらの塩
は常法、例えば、当量の本発明化合物と所望の酸を含む
溶液を混合し、所望の塩を濾取するか溶媒留去して集め
ることにより得ることができる。
【0073】本発明の最も好ましい化合物は、下記式
(IV)
【0074】
【化46】
【0075】(式中、R4 は前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物またはその塩である。
【0076】さらに具体的には、6−[4−クロロ−2
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチ
ル)フェノキシ]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾ
ール(実施例41)、6−[4−ブロモ−2−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェノキ
シ]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(実施例
43)、1−メチル−6−[4−ニトロ−2−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェノキ
シ]−1H−ベンゾトリアゾール(実施例50)または
4−[6−(1−メチル−1H−ベンゾトリアゾイルオ
キシ)]−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イルメチル)ベンゾニトリル(実施例52)である。
【0077】式(I)で表される本発明化合物は、以下
の反応式に示される製造法により得ることができる。以
下の反応式及び説明中の式(V)
【0078】
【化47】
【0079】(式中、Gは酸素原子もしくは硫黄原子を
表し、R5 はハロゲン原子もしくは置換されていてもよ
い水酸基を表す。)、式(I)、式(I)−b、式(I
I)、式(III)、式(VI)、式(VII)、式
(VIII)、式(IX)、式(X)、式(XI)、式
(XII)、式(XIII)、式(XIV)、式(X
V)、および式 R6 Xで表される各化合物さらに式中
におけるR1 、R2 、R3 、R5 、R6 、A、D、E、
GおよびXの定義は前記と同一である。式(I)−b
は、式(I)に包含される式である。
【0080】本発明化合物である式(I)で代表される
アゾールメチルフェニル誘導体およびその塩の合成は、
文献公知または市販の化合物から容易に製造することが
可能である式(V)で表される化合物、あるいは式(X
II)で示される中間体、あるいはさらに誘導された式
(VII)あるいは式(IX)で表される化合物または
それらの塩と、市販の式(X)で表されるアゾール化合
物と反応させることにより製造することができる。
【0081】また、式(I)で表される本発明化合物の
基本骨格の1つであるジアリールエーテルまたはジアリ
ールチオエーテル結合を有する誘導体の合成は、文献公
知または市販の化合物より容易に製造することが可能で
ある式(V)で表される化合物、あるいは式(V)で表
される化合物より誘導された式(VI)で表される化合
物と、R6 Xで示されるハロゲン化アリール誘導体と
を、以下に示す製造法のウルマン(Ullmann)反
応やフッ素の特性を利用したエーテルあるいはチオエー
テル結合形成反応を用いて製造することができる。式
(XII)の中間体は、文献公知または市販の化合物よ
り容易に製造することが可能である式(XIII)で表
される化合物から誘導することができる。以下に本発明
の反応の概略を示す反応式および式(XII)の中間体
の反応の概略を示す中間体(XII)の反応式を示し
た。
【0082】
【化48】
【0083】
【化49】
【0084】以下、詳細に製造方法を説明する。 <製造法1> 1)式(VI)で表されるアゾールメチルフェノールま
たはアゾールメチルチオフェノール化合物の製造工程 出発原料として式(V)で表される化合物と式(X)で
表される化合物を反応させることにより、式(VI)で
表される化合物を得ることができる。すなわち、式
(V)で表される化合物のうちR5 がハロゲン原子の時
には、反応は次のようにして実施できる。すなわち、ハ
ロゲノメチル誘導体と、1,2,4−トリアゾールまた
はイミダゾールのようなアゾールを、炭酸カリウム、炭
酸セシウム、炭酸カルシウム等の無機塩基またはトリエ
チルアミン、ピリジン、N,N−ジアルキルアニリン等
の有機塩基、好ましくは炭酸セシウムを塩基として用い
て、溶媒としてアセトニトリル、ジメチルホルムアミド
(DMF)等の極性溶媒、クロロホルム、塩化メチレン
に代表されるハロゲン化炭化水素系溶媒、エーテル、テ
トラヒドロフラン(THF)に代表されるエーテル系溶
媒、好ましくはアセトニトリルを溶媒として用い、室温
から反応混合物が加熱還流する温度で、好ましくは還流
条件温度で反応が十分進行する時間、具体的には10分
から3時間で行うことができる。
【0085】さらに式(V)で表される化合物のうち、
5 が水酸基の場合には、これをデカリン、ジメチルス
ルホキサイド(DMSO)、1,2―ジメトキシエタン
(DME)、ジブチルエーテル、DMFもしくは1,3
―ジメチル−2−イミダゾリドン(DMI)等の適当な
高沸点溶媒中あるいは無溶媒で、好ましくは無溶媒に
て、120〜200℃で、好ましくは150〜160℃
で、反応が十分進行する時間、具体的には10分から3
時間で1,2,4−トリアゾールまたはイミダゾールと
反応させ、直接アゾール基を導入することもできる。
【0086】なお、出発原料として式(V)で表される
化合物のうち、R5 がハロゲン原子のものは、以下に記
載する方法で得ることができる。
【0087】すなわち、置換されていてもよいオルトク
レゾールあるいはオルトチオクレゾール化合物(式
(V)中R5 が水素原子の場合の化合物に相当する)
は、光や過酸化ベンゾイル(BPO)等の過酸化物の共
存下あるいは非共存下で塩素ガス、臭素、臭化銅、N−
ブロモサクシミド(NBS)、N−クロロサクシミド
(NCS)、トリハロゲノメタンスルホニルハロゲニド
やトリクロロブロモメタン等の適当なハロゲン化剤、好
ましくはBPO存在下でNBSを用い、四塩化炭素、ク
ロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶
媒、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系無極性溶
媒、酢酸あるいは二硫化炭素、好ましくは四塩化炭素溶
媒中で、室温から反応混合物が加熱還流する温度で、好
ましくは還流条件温度で反応が十分進行する時間、具体
的には1〜5時間ハロゲノメチル誘導体へ変換できる。
【0088】また、式(V)で表される化合物のうちR
5 が水酸基の場合には、臭化水素、塩化水素等のハロゲ
ン化水素、三塩化リン、三臭化リン、五塩化リン、五臭
化リンもしくはオキシ塩化リン等のハロゲン化リン試
薬、塩化チオニルもしくは臭化チオニル等のハロゲン化
チオニル試薬、(PhO)3 P−Br2 、Ph3 P−C
Cl4 もしくはPh3 P−Br2 等のホスホン酸トリエ
ステル試薬またはホスフィン化合物を用いて、好ましく
はハロゲン化チオニルを用いて氷冷下から反応混合物が
加熱還流する温度で、好ましくは氷冷下から室温で反応
が十分進行する時間、具体的には5分から2時間でR5
がハロゲン原子であるハロゲノメチル誘導体へ変換でき
る。
【0089】2)式(VIII)あるいは式(I)−b
で表されるジアリールエーテルあるいはジアリールチオ
エーテル化合物の製造工程 一般に、前記のごとく行い得られた式(VI)で表され
る化合物と、式R6 Xで表されるハロゲン化アリールと
の反応を行い、式(VIII)で表されるジアリールエ
ーテルあるいはジアリールチオエーテル化合物を製造す
ることができる。すなわち、式(VI)で表される化合
物と式R6 Xで表されるハロゲン化アリールとを、銅粉
または鉄粉、好ましくは銅粉の存在下に、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウム等の無機塩基やナトリウムアルコキサ
イド、水素化ナトリウム等のアルカリ金属試薬を用いて
反応を行えばよい。この反応では一般的にハロゲン化ア
リールとしてヨウ化物、臭化物が利用されるが、塩化物
でも芳香環が活性化されていれば容易に反応が進行す
る。
【0090】i)式(VIII)のR6 (あるいは式
(I)−bのR2 )がナフタレン環である場合には、式
(VI)で表される化合物を、水酸化カリウム、炭酸カ
リウム等の無機塩基またはナトリウムアルコキサイド、
水素化ナトリウム等のアルカリ金属試薬、好ましくは水
酸化カリウムもしくはナトリウムメトキサイドを用いて
フェノキサイドあるいはチオフェノキサイドに導き、ブ
ロモナフタレンとの反応を、DMF、DMSO、DM
E、ジブチルエーテル、キシレン、デカリン、もしくは
DMI等の適当な高沸点溶媒中で、好ましくはDMI中
で100〜200℃で、好ましくは120〜150℃で
加熱することにより式(VIII)または式(I)で表
されるフェノキシナフタレン誘導体またはチオフェノキ
シナフタレン誘導体を得ることができる。
【0091】ii)R2 にベンゾイミダゾール環やベン
ゾトリアゾール環を有する式(I)に表される化合物を
合成するには、式R6 XのR6 として式(XI)で表さ
れる原子団を有する化合物を用い、式(VIII)で表
される化合物を経由して行うことができる。
【0092】すなわち、式(VI)で表される化合物
と、式(XI)で表される原子団を有する式 R6 Xで
表される化合物とを、銅粉存在下、先にi)で示した溶
媒(好ましくはDMI)を用い100〜200℃にて、
好ましくは120〜150℃にて加熱し、ウルマン反応
を行い式(VIII)で表される化合物を合成すること
ができる。
【0093】iii)一方、式R6 Xで表される化合物
においてXがフッ素原子である場合は以下のような合成
方法をとることもできる。すなわち、式(VI)で表さ
れる化合物と、式(XI)で表される原子団を有する式
6 Xで表される化合物との反応を、ただしXがフッ素
原子の場合、すなわちフルオロニトロアニリン誘導体と
を用い、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基や
ノルマルブチルリチウム(n−BuLi)、ナトリウム
アルコキサイド、水素化ナトリウム等のアルカリ金属試
薬、好ましくは炭酸カリウムを塩基として用い、溶媒と
してジオキサン、THF、DMEのようなエーテル系不
活性溶媒、またはDMSO、DMF、DMIのような極
性溶媒中、好ましくはDMFを溶媒として用いて、室温
〜200℃にて、好ましくは70〜120℃にて、加熱
反応させ式(VIII)で表される化合物を合成するこ
とができる。この方法はフルオロベンゼン誘導体が入手
容易であれば穏和な反応条件で行え、また、金属触媒を
利用しないため極めて実用的である。
【0094】3)式(I)−bで表される化合物の製造
工程 このようにして得られた式(VIII)で表される化合
物は、さらに以下のようにして式(I)−bで表される
化合物に導かれる。
【0095】すなわち、酢酸溶媒中での亜鉛還元、また
は、塩酸中での塩化第二錫または錫粉末による還元、あ
るいは、アルコール等の溶媒中でのラネーニッケルまた
はパラジウム触媒下での水素添加により、好ましくは酢
酸溶媒中で−20〜100℃にて、好ましくは氷冷下か
ら室温で亜鉛還元反応により式(VIII)で表される
化合物のニトロ基をアミノ基へと変換させる。生成した
ジアミノ誘導体は、さらに、希硫酸あるいは希塩酸等の
適当な鉱酸存在下に、−20〜100℃にて、好ましく
は氷冷下から室温で亜硝酸ナトリウムを作用させジアゾ
化合物を経由し、式(I)−bで表されるベンゾトリア
ゾール誘導体へと導くことができる。一方、前記のジア
ミノ誘導体を蟻酸中で加熱還流し、あるいはトリエチル
オルトフォルメート等適当な試薬を用いることにより、
式(I)−bで表されるベンゾイミダゾール誘導体へ変
換することができる。
【0096】<製造法2>まず、式(V)で表される化
合物を出発原料とし、式R6 Xで表されるハロゲン化ア
リールとの反応を<製造法1>の2)に記載した方法に
準じて行うと式(VII)で示されるジアリールエーテ
ルあるいはジアリールチオエーテル化合物を得ることが
できる。この反応はR5 が水酸基が好ましい。
【0097】すなわち、R6 としてナフタレン環を導入
する場合には、式(V)で表される化合物を、水酸化カ
リウム、ナトリウムメトキサイド等を用いてフェノキサ
イドあるいはチオフェノキサイドに導き、<製造法1>
に示したと同様の方法、すなわち、式R6 Xで表される
ハロゲン化アリールと銅を触媒として用いたウルマン反
応で行うことができる。R6 として式(XI)で表され
る原子団を導入する場合には、ウルマン反応、あるい
は、フルオロベンゼン誘導体を利用した反応で式(VI
I)で表される化合物へ導く。
【0098】次いで式(VII)で表される化合物を<
製造法1>の1)で示した方法により、式(X)で表さ
れるアゾール化合物と反応させ式(VIII)で表され
る化合物を合成することができる。なお、反応条件は<
製造法1>の1)で示した方法と同様である。
【0099】このようにしてR6 がナフチル基の場合
(R2 =R6 )にはR2 がナフチル基の式(I)−bで
表される化合物が得られる。また、式(I)−bで表さ
れる化合物においてR2 がベンゾトリアゾール、ベンゾ
イミダゾールの場合には式(VIII)で表されるR6
部分のニトロ基を<製造法1>の3)で示した方法によ
り、具体的には、酢酸中亜鉛還元によりアミノ基に変換
させジアミノ体とし、次に希硫酸あるいは希塩酸を用い
亜硝酸ナトリウムを作用させジアゾ化合物を経由し式
(I)−bで表されるベンゾトリアゾール誘導体へと導
くことができる。また前記のジアミノ体は蟻酸中で加熱
還流することにより式(I)−bで表されるベンゾイミ
ダゾール誘導体へ変換できる。
【0100】<製造法3><製造法2>に記載の方法で
得られた式(VII)で表される化合物で、R6が式
(XI)で表される原子団の場合、<製造法1>の3)
に記載した方法により、式(IX)で表される化合物へ
誘導することができる。この好ましい具体例としては、
式(VII)で表される化合物を酢酸中での亜鉛還元に
よりジアミノ体に変換させ、次に希硫酸あるいは希塩酸
を用い、亜硝酸ナトリウムを作用させジアゾ化合物を経
由し式(IX)で表されるベンゾトリアゾール化合物へ
と導くことができる。また、前記のジアミノ体は蟻酸中
で加熱還流することにより式(IX)で表されるベンゾ
イミダゾール誘導体へ導くことができる。R6 がナフチ
ル基の場合、式(VII)で表される化合物は式(I
X)で表される化合物に同じである。また、後述するよ
うに、式(XII)の中間体から式(IX)で表される
化合物へ誘導することができる。
【0101】式(IX)で表される化合物は、<製造法
1>の1)で示した方法により、式(X)で表されるア
ゾール化合物と反応させ式(I)で表される化合物を合
成することができる。なお、反応条件は<製造法1>の
1)で示した方法と同様である。
【0102】<製造法4> 1)式(XII)で表されるジアリールハロメタン中間
体の製造工程 式(XIII)で表される有機金属化合物と式(XI
V)で表される化合物を反応させることにより式(X
V)で表される中間体を合成することができる。式(X
III)で表される有機金属化合物は以下のようにして
調整することができる。出発原料としてブロモトルエン
誘導体を用い、二酸化マンガン、クロム酸、四酢酸鉛等
適当な酸化剤好ましくは無水酢酸−硫酸存在下でのクロ
ム酸酸化でアルデヒド誘導体へ導いた後、ホウ素、アル
ミニウム、ケイ素、スズ等のの金属水素化合物を用い、
好ましくは水素化ホウ素ナトリウムを用いアルデヒドを
還元しヒドロキシメチル誘導体とする。水酸基をジョン
ウイリー アンド サンズ(John Willy
and Sons)出版のティー ダブリュ グリーン
(T.W.Greene)およびピー ジー エム ウ
ッツ(P.G.M.Wuts)編 プロテクティブ グ
ループス イン オーガニック シンセシス(Prot
ective Groups in Organic
Synthesis) 第2版、1991年の総説に記
載の適当な保護基好ましくはシリル基で保護した後、金
属マグネシウムを用いれば有機マグネシウム化合物、金
属リチウム、アルキルリチウム、リチウムアミド等を用
い、好ましくはノルマルブチルリチウムを用いて有機リ
チウム化合物へ導くことができる。調整した有機金属化
合物好ましくは有機マグネシウム化合物(グリニア試
薬)を用い溶媒としてジオキサン、THF、DMEのよ
うなエーテル系不活性溶媒好ましくはエーテルを用い氷
冷下アリールアルデヒドを加えた後、氷冷から室温好ま
しくは室温で反応を行い、ジアリールメタノール中間体
(XV)を合成することができる。
【0103】式(XV)で表される化合物の水酸基は、
<製造法1>の1)で示したハロゲン化剤、好ましくは
ハロゲン化チオニルを用いて氷冷下から反応混合物が加
熱還流する温度で、好ましくは氷冷下で反応が十分進行
する時間、具体的には5分から2時間でジアリールハロ
メタン中間体へ変換できる。
【0104】2)式(IX)で表されるジアリールメタ
ン化合物の製造工程 式(XII)で表されるジアリールハロメタン中間体の
ベンジル位のハロゲンはPdを用いた接触還元、アルミ
ニウム、ホウ素の金属水素錯化合物等適当な還元剤好ま
しくは水素化ホウ素ナトリウムをDMSO中で用いて還
元することにより脱ハロゲン化することができる。この
ようにして得た式(IX)の化合物の保護基はプロテク
ティブ グループス イン オーガニック シンセシス
(Protective Groups in Org
anic Synthesis)に記載の試薬、保護基
がシリル基の場合にはテトラブチルアンモニウムフルオ
ライド、フッ化セシウム、フッ化カリウム、HF等のフ
ッ素化合物好ましくはテトラブチルアンモニウムフルオ
ライドを用い脱シリルすることができ、保護基のはずれ
た式(IX)(式中、Aがメチレン基)で表されるジア
リールメタン化合物へ変換できる。
【0105】式(IX)(式中、Aがメチレン基)で表
される化合物は、<製造法1>の1)で示した方法によ
り、式(X)で表されるアゾール化合物と反応させ式
(I)で表される化合物を合成することができる。な
お、反応条件は<製造法1>の1)で示した方法と同様
である。
【0106】<製造法5>以上の<製造法1>ないし<
製造法4>により合成した式(I)で表される化合物
は、さらに、以下の方法により、R1 を、すなわちベン
ゼン環上の置換基を種々変換することもできる。また、
新たに置換基をベンゼン環上に導入することもできる。
【0107】一般に、式(I)で表される化合物はR1
が水素原子、ハロゲン原子、フッ素原子で置換されてい
てもよいアルキル基あるいはフッ素原子で置換されてい
ても良いアルコキシ基である場合には、<製造法1>な
いし<製造法4>により効率的に合成できる。
【0108】一方、R1 がシアノ基、ニトロ基、アルコ
キシカルボニル基、カルボキシル基、アセチル基、ホル
ミル基、アルケニル基あるいはアルキニル基等の化合物
は、R1 がハロゲンもしくは水素である式(I)で表さ
れる化合物から変換するのが好ましい。以下に具体例を
示す。
【0109】1)シアノ基への変換 R1 がハロゲン原子である式(I)で表される化合物
は、無溶媒下でシアン化銅を用いて250℃前後で加熱
する方法、あるいは遷移金属錯体を触媒として用い、シ
アン化ナトリウムまたはシアン化カリウムを反応させる
方法により、ハロゲン原子をシアノ基へ変換することが
できる。遷移金属錯体としては、酢酸パラジウムに代表
されるパラジウム錯体やテトラキストリフェニルホスフ
ィンニッケル[Ni(PPh3 4 ]のようなニッケル
錯体等を用いる。パラジウム錯体を触媒として用いる場
合の溶媒としては、エーテル、THF、ジオキサンもし
くはDME等のエーテル系溶媒あるいはDMSOもしく
はDMFのような極性溶媒が挙げられ、DMFを溶媒と
して用いるのが好ましい。ニッケル錯体を触媒として用
いる場合の溶媒としては、エーテル、THF、ジオキサ
ンもしくはDME等のエーテル系溶媒あるいはDMSO
もしくはDMFのような極性溶媒あるいはメタノール、
エタノール等のアルコール系溶媒が挙げられ、エタノー
ルを用いるのが好ましい。反応温度は、室温〜200℃
で、好ましくは70〜120℃である。R1のハロゲン
原子が臭素原子である場合の遷移金属触媒は、酢酸パラ
ジウムが好ましく、DMFを溶媒として用い、70〜1
20℃でシアン化カリウムを反応させることが好まし
い。また、R1 のハロゲン原子が塩素原子である場合の
遷移金属触媒は、テトラキストリフェニルホスフィンニ
ッケルが好ましく、エタノールを溶媒として用い、70
〜120℃でシアン化カリウムを反応させることが好ま
しい。このようにして、R1 のハロゲン原子をシアノ基
に変換する、すなわちベンゾニトリル誘導体へと導くこ
とができる。
【0110】2)ホルミル基への変換 1)で得られたベンゾニトリル誘導体を、LiAl
4 、DIBAL−HもしくはRed−AlTM等適当な
金属水素錯化合物を用いて、好ましくはDIBAL−H
を用いて、エーテル、THF、ジオキサンもしくはDM
E等のエーテル系溶媒あるいはベンゼン、トルエンのよ
うな芳香族炭化水素系溶媒中で、好ましくはTHFを溶
媒として用い、ドライアイス−アセトン冷却下(−78
℃)〜100℃にて、好ましくは−78〜0℃にて還元
することにより、R1 をホルミル基へと導くことができ
る。
【0111】3)カルボキシル基あるいはアルコキシカ
ルボニル基への変換 1)で得られたベンゾニトリル誘導体は水酸化ナトリウ
ムあるいは水酸化カリウム等適当なアルカリ条件で加水
分解することにより容易にR1 はカルボキシル基に変換
することができる。更にこのカルボキシル基は、硫酸、
塩酸などの鉱酸、芳香族スルホン酸等の有機酸あるいは
フッ化ホウ素エーテラート等のルイス酸存在下でアルコ
ールを用いての脱水を伴うエステル化反応により、ある
いは、ジアゾメタン、ジアルキル硫酸、ハロゲン化アル
キル、オルト蟻酸エステルのようなアルキル化剤を用い
るO−アルキル化反応により、好ましくはアセトン溶媒
中炭酸カリウム存在下ジアルキル硫酸を用いることによ
り容易にR1 をアルコキシカルボニル基に誘導すること
もできる。
【0112】4)アルケニル基への変換 R1 がハロゲン原子である式(I)で表される化合物
は、ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロニッケル
等のニッケル触媒、またはテトラキストリフェニルホス
フィンパラジウム[Pd(PPh3 4 ]、塩化(ビス
トリフェニルホスフィン)パラジウム[PdCl2 (P
Ph3 2 ]等のパラジウム触媒を用い、ハロゲン化ア
ルケニルマグネシウム、アルケニルホウ素化合物、アル
ケニルスズ化合物等の有機金属試薬とクロスカップリン
グ反応を行うことによりR1 にアルケニル基を有する誘
導体へと変換することができる。また、R1 がハロゲン
原子である式(I)で表される化合物は、炭酸ナトリウ
ム等の無機塩基やトリエチルアミン等の有機塩基存在下
でPd(PPh3 4 、PdCl2 (PPh3 2 、酢
酸パラジウム等のパラジウムを触媒として、アルケンと
縮合するヘック(Heck)反応によりR1 にアルケニ
ル基を有する誘導体へと変換することができる。
【0113】又、アルケニル誘導体は2)で得られたR
1 がホルミル基である式(I)で表されるベンズアルデ
ヒド体をウイティヒ(Wittig)反応もしくはウイ
ティヒ−ホーナー−エモンズ(Wittig−Horn
er−Emmons)反応によって合成することもでき
る。すなわち、ホスホニウム塩もしくはアルキル亜リン
酸ジエステル、好ましくはハロゲン化アルキルトリフェ
ニルホスフィンホスホニウム塩、特に、臭化メチルトリ
フェニルホスホニウムを、水酸化ナトリウム、炭酸ナト
リウム等の無機塩基やEt3 N等の有機塩基、またはn
−BuLi、カリウムブトキシド(t−BuOK)、水
素化ナトリウム等のアルカリ金属試薬、好ましくはt−
BuOKを塩基として用い、溶媒としてエーテル、TH
F、ジオキサン、DMEのようなエーテル系不活性溶
媒、またはDMSO、DMF、DMIのような極性溶媒
中、好ましくはTHFを用い、−78〜100℃にて、
好ましくは室温にてリンイリドとした後、ベンズアルデ
ヒド体と−78〜100℃にて、好ましくは室温にて反
応することにより、R1 にアルケニル基を有する誘導体
へと変換することができる。
【0114】5)アルキニル基への変換 R1 がハロゲン原子である式(I)で表される化合物
は、ピリジンまたはDMFを溶媒として用い銅アセチリ
ドと80〜200℃にて反応することによって、R1
アルキニル基を有する誘導体へと変換することができ
る。また、R1 がハロゲン原子である式(I)で表され
る化合物は、Pd(PPh3 4 、PdCl 2 (PPh
3 2 、酢酸パラジウム等のパラジウム触媒、好ましく
は酢酸パラジウム触媒存在下、水酸化ナトリウム、炭酸
ナトリウム等の無機塩基やEt3 N等の有機塩基、また
はn−BuLi、ナトリウムアルコキサイド、水素化ナ
トリウム等のアルカリ金属試薬、好ましくはEt3 Nを
塩基として用い、溶媒としてベンゼン、トルエンのよう
な芳香族炭化水素系溶媒、エーテル、THF、ジオキサ
ン、DMEのようなエーテル系不活性溶媒、またはDM
SO、DMF、DMIのような極性溶媒中、好ましくは
DMFを用い、室温〜200℃にて、好ましくは100
〜120℃にて、アセチレン化合物またはそのトリアル
キルシリル誘導体あるいはそのトリアルキルスズ、アル
キルホウ素置換体、好ましくはアセチレン化合物のトリ
アルキルシリル誘導体、特に、トリメチルシリルアセチ
レンと反応させることにより、R1 にアルキニル基を有
する誘導体へと変換することができる。さらに、これを
炭酸カリウムなどにより、R1 のトリアルキルシリル基
をはずすこともできる。
【0115】6)アセチル基の導入 さらに、R1 が水素原子である式(I)で表される化合
物は、フリーデルクラフト反応、すなわち、溶媒として
二硫化炭素、ニトロベンゼン、テトラクロロエタンを用
いるかまたは無溶媒で、好ましくは二硫化炭素を溶媒と
して用いて、塩化アルミニウム存在下、塩化アセチルの
ようなハロゲン化アセチルにて、R1 にアセチル基を導
入することもできる。
【0116】7)ニトロ基の導入 R1 が水素原子である式(I)で表される化合物は、濃
硝酸、発煙硝酸、硝酸アルキル、硝酸塩もしくはニトロ
ニウムテトラフルオロボレート等の適当なニトロ化剤、
好ましくはトリフルオロ酢酸中硝酸ナトリウムを用いて
1 がニトロ基である式(I)で表される化合物を得る
こともできる。
【0117】本発明化合物を医薬として用いる場合、医
薬上許容される賦形剤、結合剤、滑沢剤、着色剤、香味
剤、崩壊剤、防腐剤、等張化剤、安定化剤、分散剤、酸
化防止剤、緩衝剤、保存剤、芳香剤、懸濁化剤または乳
化剤、一般的に用いられる適当な担体または溶媒の類、
例えば必要に応じて滅菌水や植物油、さらには生理学的
に許容し得る溶媒や溶解補助剤等を、本発明の化合物と
適宜組み合わせて種々の剤形とすることができる。
【0118】こうした剤形とは、錠剤、カプセル剤、顆
粒剤、散剤、坐剤、膣坐剤、シロップ剤、吸入剤、外用
剤、注射剤等があげられ、経口または非経口(例えば、
静脈内投与、動脈内投与、皮下投与、筋肉内投与、直腸
内投与、膣内投与、経皮吸収または経粘膜吸収等)によ
り患者に投与し得る。
【0119】本発明化合物の投与量は、症状により異な
るが、通常成人に対して1日あたり0.0001〜10
mg/kgの範囲内で、好ましくは0.001〜1mg
/kgの範囲で投与することが好ましいが、患者の容態
等に応じて適宜増減することができる。
【0120】全量を単回あるいは2〜6回に分割して経
口または非経口投与することや、点滴静注等、連続投与
することも可能である。
【0121】[試験例]つぎに、本発明の代表的化合物
の薬理作用について述べる。
【0122】実験例1.ラット卵巣アロマターゼ阻害作
用 アロマターゼ阻害作用は、ブロディー(Brodie)
らのジャーナル オブステロイド バイオケミストリー
(Journal of SteroidBioche
mistry)、、783、1976に記載の方法に
準じて調製した雌ラット卵巣ミクロソーム画分を酵素標
品として、トンプソン(Thompson)らのジャー
ナル オブ ザ バイオロジカル ケミストリー(Jo
urnal of the Biological C
hemistry)、249、5364、1974に記
載の方法に準じて測定した。即ち、0.1mg蛋白/m
lのミクロソーム画分、30nMの[1β− 3H]アン
ドロステンジオンおよび0.1nM〜10nMの被験化
合物を含む50mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.
4)に終濃度0.2mMのNADPHを加えて反応を開
始し、37℃、15分間加温した後、氷冷して反応を停
止した。次いで5%活性炭および0.5%デキストラン
T−70懸濁液を加えて未反応の基質を吸着し、遠心分
離によって沈澱させた後、上清中に遊離した[ 3H]H
2 Oの放射能を液体シンチレーションカウンターにて測
定した。対照化合物としては、特異性の高いアロマター
ゼ阻害作用に着目して開発された、特開昭63−316
775号公報実施例20の化合物である6−[(4−ク
ロロフェニル)−(1H−1,2,4−トリアゾル−1
−イル)メチル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾ
ール(R76713)および特開昭61−12688号
公報例1の化合物である、5−(p−シアノフェニル)
−5,6,7,8−テトラヒドロイミダゾ[1,5−
a]ピリジン(CGS16949A)を試験した。
【0123】表1において、IC50として示されている
数値は、アンドロステンジオンのA環の芳香環化反応す
なわちアロマターゼ活性を50%阻害するために要する
被験化合物の濃度を表す。
【0124】
【表1】 いずれの本発明化合物にも著明なアロマターゼ阻害活性
が認められた。
【0125】実験例2.血中エストロゲン低下作用 血中エストロゲン低下作用は、ウォーターズ(Wate
rs)らの、ジャーナル オブ ステロイド バイオケ
ミストリー(Journal of Steroid
Biochemistry)、32、781、1989
に記載の方法を一部変更して測定した。即ち、3週齢の
SD系雌ラットに妊娠馬血清ゴナドトロピン(PMS
G)200IU/ラットを皮下投与し、72時間後に2
0%プロピレングリコール水溶液に溶解した被験化合物
0.001〜0.1mg/kgを経口投与した。被験薬
投与4時間後に採血し、血漿エストラジオール濃度をラ
ジオイムノアッセイ(RIA)により定量し、対照群の
血漿エストラジオール濃度に対する低下率(%)を算出
した。対照化合物としてはR76713およびCGS1
6949Aを試験した。結果を表2に示した。
【0126】 表2 血中エストロゲン低下作用 ───────────────────────────────── 血漿エストラジオール低下率(%) ────────────────────── 実施例 薬物投与量(mg/kg) ────────────────────── 0.001 0.01 0.1 ───────────────────────────────── 38 −− −− 44 41 −− 46 70 43 −− 41 69 44 −− −− 23 46 −− 36 −− 48 −− 30 −− 50 −− 59 −− 52 22 77 91 80 −− −− 49 R76713 −− 60 85 CGS16949A 44 81 94 ───────────────────────────────── −−:未検討 本発明化合物はいずれも強力な血中エストロゲン低下作
用を示した。
【0127】実験例3.各種ステロイドホルモン合成に
及ぼす影響の検討 各種ステロイドホルモン合成に及ぼす影響の検討はウォ
ーターズ(Waters)らの、ジャーナル オブ ス
テロイド バイオケミストリー(Journal of
Steroid Biochemistry)、
、781、1989に記載の方法を一部変更して行っ
た。即ち、7週齢のSD系雄ラットに20%プロピレン
グリコール水溶液に溶解した被験化合物0.1〜10m
g/kgを経口投与し、3時間後に副腎皮質刺激ホルモ
ン(ACTH)25μg/ラットおよび性腺刺激ホルモ
ン放出ホルモン(LH−RH)40ng/ラットを筋肉
内投与し、その1時間後に採血して血漿アルドステロ
ン、コルチコステロン、プロゲステロン、17α−ヒド
ロキシプロゲステロンおよびテストステロン濃度を各々
RIAにより測定した。各ホルモンにつき、被験薬投与
群の血中ホルモン濃度を対照群のそれと比較し、変化率
(%)を算出した。なお、対照化合物としてはR767
13およびCGS16949Aをそれぞれ10mg/k
g、1mg/kgまで投与して試験した。
【0128】測定したホルモンは、副腎皮質ならびに男
女性腺で合成される主要なステロイドホルモンであると
同時に、ステロイドホルモン合成経路の最終産物あるい
は主要中間体である。従って、薬剤がステロイドホルモ
ン産生系の何らかの酵素に影響した場合は、これらの血
中ホルモン濃度に変化が表れるものと考えられる。
【0129】血漿コルチコステロン、プロゲステロンお
よびテストステロン濃度は、本発明の実施例41および
実施例52の化合物ならびにR76713およびCGS
16949Aそれぞれ最高用量を投与しても影響されな
かった。これに対し、血漿アルドステロンおよび17α
−ヒドロキシプロゲステロン濃度には被験化合物による
血漿中濃度の変化が認められた。その結果を表3および
表4に示す。
【0130】 表3 血漿アルドステロン低下作用 ───────────────────────────────── 血漿アルドステロン低下率(%) ───────────────────── 実施例 薬物投与量(mg/kg) 化合物 ───────────────────── 0.1 1 3 10 ───────────────────────────────── 41 −− −− NE NE 52 −− −− NE NE R76713 −− −− NE 28 CGS16949A 37 55 −− −− ───────────────────────────────── NE:無作用 −−:未検討
【0131】 表4 血漿17α−ヒドロキシプロゲステロン上昇作用 ────────────────────────────────── 血漿17α−ヒドロキシプロゲステロン上昇率(%) ──────────────────────── 実施例 薬物投与量(mg/kg) 化合物 ──────────────────────── 0.1 1 3 10 ────────────────────────────────── 41 −− −− NE NE 52 −− −− NE NE R76713 −− −− 276 460 CGS16949A 169 313 −− −− ────────────────────────────────── NE:無作用 −−:未検討
【0132】本発明の実施例41および実施例52の化
合物は、血中エストロゲン低下作用量の1000倍〜1
0000倍の用量に相当する10mg/kgの投与によ
っても、いずれのステロイドホルモンの血中濃度にも影
響を及ぼさなかった。これに対し、対照化合物として用
いたR76713は3mg/kg以上で血漿17α−ヒ
ドロキシプロゲステロン濃度の上昇が、また、10mg
/kgでは血漿アルドステロン濃度の減少が認められ
た。一方、CGS16949Aでは0.1mg/kg以
上の用量で血漿アルドステロン濃度の低下および17α
−ヒドロキシプロゲステロン濃度の上昇が認められ、血
漿エストロゲン低下作用量との発現用量の解離度は10
0倍以下であった。
【0133】実験例4.急性毒性試験 本発明化合物について急性毒性を調べた。9週齢のWi
star系雄性ラットに本発明の実施例52の化合物を
10mg/kg経口投与し、7日間観察したところ、死
亡例はなく、体重および一般症状にも異常は認められな
かった。
【0134】以上の実験例1ないし2の結果より、本発
明化合物は、インビトロにおいて著明なアロマターゼ阻
害活性を有し、生体内においても少量投与で確実に血中
エストロゲンレベルを下げることが示された。従って、
本発明化合物は、有用なアロマターゼ阻害剤となること
が期待される。
【0135】本発明化合物は、実験例3の結果より、医
薬として開発中のR76713およびCGS16949
Aに比して、目的とするアロマターゼにより選択性が高
く、生体内でエストロゲンをより特異的に低下させる。
薬剤の長期服用が必要な乳癌等のエストロゲン依存性疾
患患者への適応を想定した場合、生体の恒常性維持に必
須な種々のステロイドホルモンの血中濃度に影響を及ぼ
すことは重篤な副作用につながる危険性があり、よりア
ロマターゼに特異性の高い薬剤が望まれていることは言
うまでもない。この観点からも、本発明物質は、開発中
の他化合物に比して副作用の少ない安全性の高い治療剤
になることが期待される。
【0136】また、実験例4の結果より、本発明化合物
は、実験動物に投与した場合において何等異常は認めら
れなかったことから、毒性が低いことが期待される。
【0137】以上より、本発明のアゾールメチルフェニ
ル誘導体は、インビトロにおいて優れたアロマターゼ阻
害活性を示すこと、ラットのインビボの実験動物モデル
を用いた動物実験で、顕著な血中エストロゲン低下作用
を示すこと、アロマターゼ阻害の特異性が高いこと、お
よび、安全性が高いことが明らかとなった。本発明のア
ゾールメチルフェニル誘導体は、これらのうち少なくと
もいずれか一つ以上について優れていることが明らかと
なった。
【0138】本発明のアゾールメチルフェニル誘導体
は、エストロゲン依存性疾患、例えば、エストロゲン依
存性癌(乳癌、卵巣癌、子宮体癌等)、子宮内膜症、子
宮筋腫、良性乳房疾患(線維嚢胞性乳房症)、乳腺症、
早発性分娩、前立腺肥大症、前立腺癌、思春期早発症、
女性化乳房症、精液過少症に関連する男性不妊症または
胆石症などの予防剤および/または治療剤として極めて
有用である。さらには、女性受胎調節剤として有用であ
る。
【0139】また、実験例1ないし3の結果より、本発
明化合物は、インビトロおよびインビボでアロマターゼ
阻害活性を有することから、試薬あるいは動物用のアロ
マターゼ阻害剤として有用である。
【0140】
【実施例】つぎに、本発明をさらに詳細に説明するため
に実施例をあげるが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0141】NMRはジェオル FX90A(JEOL
FX90A) FT−NMR(データに*を表示、日
本電子(株)製)またはジェオル JNM−EX270
(JEOL JNM−EX270) FT−NMR(日
本電子(株)製)を、IRはホリバ(HORIBA)
FT−200((株)堀場製作所製)を、融点はメトラ
ー(Mettler) FP80またはFP90(いず
れもメトラー(株))を、高速液体クロマトグラフィー
はトーソー(TOSOH)CCPD(東ソー(株)製)
または島津(SHIMADZU)LC−10A((株)
島津製作所製)をそれぞれ用いて測定した。
【0142】(実施例1) 1−(4−クロロ−2−メ
チルフェノキシ)ナフタレンの合成 4−クロロ−2−メチルフェノール(10g)と粉末の
KOH(4.6g)を混合し150℃で1時間加熱し
た。100℃まで冷却した後、DMI(50ml)を加
え内容物を溶解し、次いで1−ブロモナフタレン(1
4.5g)及び銅粉(350mg)を加え130℃で3
時間加熱撹拌した。室温に戻し、1N−NaOHを加え
エーテルで抽出した。エーテル層は再び1N−NaOH
で洗浄した後、水で2回、飽和食塩水で1回洗浄した。
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
エーテル=99:1)で精製することにより標題化合物
(2g;11%)を得た。
【0143】(実施例2) 2−(4−クロロ−2−メ
チルフェノキシ)ナフタレンの合成 実施例1に準じ4−クロロ−2−メチルフェノールと2
−ブロモナフタレンから標題化合物(9%)を得た。
【0144】(実施例3) 1−(2−ブロモメチル−
4−クロロフェノキシ)ナフタレンの合成 実施例1で得た1−(4−クロロ−2−メチルフェノキ
シ)ナフタレン(1.8g)を四塩化炭素(10ml)
に溶解し、これにNBS(1.2g)及び触媒量の過酸
化ベンゾイルを加えて2時間還流した。室温に戻した
後、不溶物を濾去し、減圧下濾液を濃縮した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エーテ
ル=99:1)で精製することにより標題化合物(90
0mg;39%)を得た。
【0145】(実施例4) 2−(2−ブロモメチル−
4−クロロフェノキシ)ナフタレンの合成 実施例3に準じ、実施例2で得た2−(4−クロロ−2
−メチルフェノキシ)ナフタレンから標題化合物を得
た。
【0146】(実施例5) 1−[5−クロロ−2−
(1−ナフチルオキシ)ベンジル]−1H−イミダゾー
ルの合成 実施例3で得た1−(2−ブロモメチル−4−クロロフ
ェノキシ)ナフタレン(400mg)をアセトニトリル
(20ml)に溶解し、これにイミダゾール(235m
g)及び炭酸セシウム(1.1g)を加え10分間還流
した。室温に戻した後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メ
タノール=99:1)で精製することにより標題化合物
(270mg;70%)を得た。このものはHPLCに
よる純度検定により99.9%の純度を有していた。
【0147】(実施例6、7)実施例5に準じて以下の
表5の化合物を合成した。
【0148】
【0149】(実施例8) 5−クロロ−2−ニトロ−
N−トリフルオロアセチルアニリンの合成 5−クロロ−2−ニトロアニリン(25g)を塩化メチ
レン(250ml)に溶解し、ピリジン(11.7g)
を加えた混合物に氷冷下で無水トリフルオロ酢酸(20
ml)の塩化メチレン(50ml)溶液を滴下し2時間
撹拌した。次いで反応混液に水を加えて塩化メチレン層
を分取し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を
留去することにより標題化合物(38g;98%)を得
た。
【0150】(実施例9) 5−クロロ−N−メチル−
2−ニトロ−N−トリフルオロアセチルアニリンの合成 実施例8で得た5−クロロ−2−ニトロ−N−トリフル
オロアセチルアニリン(38g)をアセトン(300m
l)に溶解した後、炭酸カリウム(19.5g)を加え
た。この混合物に氷冷下でジメチル硫酸(13.4m
l)を滴下し1.5時間撹拌した。不溶物の無機物を瀘
去し、酢酸エチルで洗浄した。減圧下溶媒を留去し、残
渣にヘキサンを加え撹拌した後、結晶を瀘取した。結晶
をさらにエーテル・ヘキサン混液で洗浄することにより
標題化合物(33g;83.5%)を得た。
【0151】(実施例10) 5−クロロ−N−メチル
−2−ニトロアニリンの合成 実施例9で得た5−クロロ−N−メチル−2−ニトロ−
N−トリフルオロアセチルアニリン(30g)をメタノ
ール(300ml)に溶解し、これに15%NaOH水
溶液を加え、さらにメタノール(50ml)を加え3時
間撹拌した。反応混液を水400mlに注ぎ析出物を瀘
取し、水洗した。析出物を塩化メチレン300mlに溶
解し、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。減圧下溶媒を留去することにより標題化合
物(19g;96%)を得た。
【0152】(実施例11) 4−ブロモ−2−ヒドロ
キシメチルフェノールの合成 LiAlH4 (5.7g)のエーテル(200ml)懸
濁液に氷冷下、5−ブロモサリチル酸(21.7g)の
エーテル(200ml)溶液をゆっくり滴下した。30
分室温で撹拌した後、氷を浮かせた3N−HCl中に反
応液をゆっくり注ぎ酢酸エチル抽出した。有機層は飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧
下溶媒を留去して得られるオイル状残渣をエーテル−ヘ
キサンで結晶化させ濾取し、標題化合物(15.5g;
76.5%)を得た。
【0153】(実施例12〜16)実施例11に準じて
以下の表6の化合物を合成した。
【0154】
【0155】(実施例17) 2−ヒドロキシメチル−
4−メトキシフェノールの合成 LiAlH4 (0.75g)のエーテル(50ml)懸
濁液に氷冷下、5−メトキシサリチルアルデヒド(5
g)のエーテル(20ml)溶液をゆっくり滴下した
後、2時間室温で撹拌した。LiAlH4 (0.5g)
を氷冷下にて追加し室温にてさらに30分撹拌した。反
応液に氷を注意深く加え、次いで1N−HCl、エーテ
ルを加えた。CeliteTMを用い不溶物を濾去した
後、濾液からエーテル層を分取し、水層を更にエーテル
で抽出した。これらのエーテル層は飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去
し、残渣の粗結晶をエーテル−ヘキサンで洗浄して濾取
し、標題化合物(3.9g;77%)を得た。
【0156】(実施例18) 2−ヒドロキシメチル−
4−(トリフルオロメトキシ)フェノールの合成 実施例17に準じ5−(トリフルオロメトキシ)サリチ
ルアルデヒド(2g)から標題化合物(2.04g;1
00%)を得た。
【0157】(実施例19) 4−クロロ−2−(1H
−イミダゾール−1−イルメチル)フェノールの合成 4−クロロ−2−メチルフェノール(9g)をピリジン
(30ml)に溶解し、これに氷冷下無水酢酸(7.2
ml)を加えて室温で2時間撹拌した。次いで反応液に
エーテルを加え、水で3回、1N−HClで1回洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去
することにより2−アセトキシ−5−クロロトルエン
(11g;95%)を得た。
【0158】このアセトキシ誘導体(8.75g)を四
塩化炭素(100ml)に溶解し、これにNBS(9
g)、過酸化ベンゾイル(30mg)を加え2時間還流
した。室温に戻し、不溶物を瀘去し、瀘液を飽和炭酸水
素ナトリウム溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。減圧下溶媒を留去することにより得られた2−ア
セトキシ−5−クロロベンジルブロマイドのうち6gを
とり、アセトニトリル(100ml)に溶解し、イミダ
ゾール(1.5g)及び炭酸セシウム(7.2g)を加
え室温で1時間撹拌した。さらにイミダゾール(1.5
g)を追加し30分還流した。
【0159】反応液を室温に戻した後、水に注ぎ、酢酸
エチルで2回抽出した。有機層を合わせ飽和食塩水で洗
浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去
して得られる残渣をメタノールに溶解し、1N−NaO
Hを加えて室温で1時間撹拌した後、メタノールを留去
した。残渣に水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有
機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール
=49:1)で精製することにより得られた結晶をエー
テル洗浄することにより標題化合物(1.45g;3
1.5%)を得た。
【0160】(実施例20) 4−クロロ−2−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェノ
ールの合成 A法: 実施例19で得た中間体の2−アセトキシ−5
−クロロベンジルブロマイド(6g)をアセトニトリル
(60ml)に溶解し、これに1H−1,2,4−トリ
アゾール(1.15g)及び炭酸セシウム(7.5g)
を加え1時間還流した。室温に戻し、不溶物を瀘去し、
この不溶物を酢酸エチルで洗浄した。瀘液と洗液を合わ
せ減圧下溶媒を留去した。残渣に1N−HClを加えて
中和して塩化メチレンで抽出した。有機層は飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(塩化メチレン:メタノール=49:1)で精製するこ
とにより、標題化合物(1.5g;31.5%)を得
た。B法: 実施例12で得た4−クロロ−2−ヒドロ
キシメチルフェノール(25.3g)と1H−1,2,
4−トリアゾール(32.7g)の混合物を160℃前
後にて1時間撹拌した。放冷後固化した結晶をエタノー
ルで再結晶し濾取することにより、標題化合物(31.
7g;73%)を得た。
【0161】(実施例21) 2−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イルメチル)フェノールの合成 2−ヒドロキシメチルフェノール(25.3g)と1H
−1,2,4−トリアゾール(15.5g)の混合物を
160℃前後にて1時間撹拌した。放冷後固化した結晶
をエタノールで再結晶し濾取することにより、標題化合
物(27g;76%)を得た。
【0162】(実施例22〜27)実施例21に準じて
以下の表7の化合物を合成した。
【0163】
【0164】(実施例28) 5−[4−クロロ−2−
(1H−イミダゾール−1−イルメチル)フェノキシ]
−N−メチル−2−ニトロアニリンの合成 実施例19で得た4−クロロ−2−(1H−イミダゾー
ル−1−イルメチル)フェノール(210mg)と粉末
状KOH(66mg)を混合し、130℃で加熱溶融し
た。減圧下反応混合物を乾燥し、これにDMI(1m
l)、実施例10で得た5−クロロ−N−メチル−2−
ニトロアニリン(190mg)及び少量の銅粉を加え1
30℃で3時間加熱した。室温に戻し水、酢酸エチルを
加え、銅粉を濾去し酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減
圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(塩化メチレン:メタノール=99:1)で精
製することにより標題化合物(250mg;69.5
%)を得た。
【0165】(実施例29) 5−[4−クロロ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェノキシ]−N−メチル−2−ニトロアニリンの合成 実施例20で得た4−クロロ−2−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イルメチル)フェノール(840
mg)と粉末状KOH(260mg)を混合し、150
℃で加熱溶融した。減圧下反応混合物を乾燥し、これに
DMI(4ml)、実施例10で得た5−クロロ−N−
メチル−2−ニトロアニリン(750mg)及び少量の
銅粉を加え130℃で3時間加熱した。室温に戻し、
水、酢酸エチルを加え、銅粉を濾去し酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール
=99:1)で精製することにより標題化合物(750
mg;52%)を得た。
【0166】(実施例30) 5−[4−ブロモ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェノキシ]−N−メチル−2−ニトロアニリンの合成 実施例22で得た4−ブロモ−2−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イルメチル)フェノール(11.
4g)のメタノール溶液(200ml)にNaOMe
(2.6g)を室温で少しずつ加えた。15分室温で撹
拌後、減圧下濃縮乾固した。これにDMI(150m
l)、実施例10で得た5−クロロ−N−メチル−2−
ニトロアニリン(8.4g)及び銅粉(0.3g)を加
え130℃で3時間加熱した。室温に戻し、水,酢酸エ
チルを加え銅粉を濾去した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化
メチレン:メタノール=39:1)で精製することによ
り標題化合物(11.4g;62.5%)を得た。
【0167】(実施例31〜36)実施例30に準じて
以下の表8の化合物を合成した。
【0168】
【0169】(実施例37) 5−[4−クロロ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェノキシ]−2−ニトロアニリンの合成 実施例20で得た4−クロロ−2−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イルメチル)フェノール(25
g)のメタノール溶液(500ml)にNaOMe
(7.1g)を室温で少しずつ加えた。1時間室温で撹
拌後、減圧下濃縮乾固した。これにDMI(500m
l)、5−クロロ−2−ニトロアニリン(20.6g)
及び銅粉(0.76g)を加え130℃で2.5時間加
熱した。室温に戻し、水、酢酸エチルを加え銅粉を濾去
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣を塩化メチレ
ンで洗浄し標題化合物(11g;27%)を得た。
【0170】(実施例38) 6−[4−クロロ−2−
(1H−イミダゾール−1−イルメチル)フェノキシ]
−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾールの合成 実施例28で得た5−[4−クロロ−2−(1H−イミ
ダゾール−1−イルメチル)フェノキシ]−N−メチル
−2−ニトロアニリン(250mg)を酢酸(3ml)
に溶解し、これに室温で亜鉛末(250mg)を少しず
つ加えた。添加後、酢酸エチルを加えて不溶物を瀘去
し、瀘液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液を注意深く加え
て分液した。有機層は飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタ
ノール=97:3)で精製することにより4−[4−ク
ロロ−2−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)フ
ェノキシ]−2−メチルアミノアニリン(160mg;
70%)を得た。
【0171】このアミノ体(140mg)を6N−HC
l(1.5ml)に溶解し、これに亜硝酸ナトリウム
(60mg)水溶液(0.1ml)を氷冷下加えた後、
室温まで昇温しそのまま20分撹拌した。その後、氷冷
下にて炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、塩化メチレン
で抽出した。有機層は無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=4
9:1)で精製することにより標題化合物(76mg;
52%)を得た。このものはHPLCによる純度検定で
94.7%の純度を有していた。
【0172】(実施例39) 4−[4−クロロ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェノキシ]−1,2−フェニレンジアミンの合成 実施例37で得た5−[4−クロロ−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェノキシ]
−2−ニトロアニリン(11g)を酢酸(100ml)
に溶解し、これに水冷下で亜鉛末(12.5g)を少し
ずつ加えた。添加後、不溶物を瀘去し、瀘液を減圧下濃
縮した。残渣に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリ
ウム溶液を注意深く加えてアルカリ性とした。有機層は
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
減圧下溶媒を留去し、残渣をクロロホルム(100m
l)、エタノール(10ml)で結晶化させ、析出した
結晶を濾取し標題化合物(4.98g;50%)を得
た。
【0173】(実施例40) 5−[4−クロロ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェノキシ]−1H−ベンゾトリアゾールの合成 実施例39で得た4−[4−クロロ−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェノキシ]
−1,2−フェニレンジアミン(3.2g)を氷冷下1
0%H2 SO4 (30ml)に溶解し、これに亜硝酸ナ
トリウム(1.4g)水溶液(3ml)を加えた後、室
温まで昇温しそのまま2時間撹拌した。その後炭酸水素
ナトリウム溶液で中和し、塩化メチレンで2回抽出し
た。有機層は無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧
下留去した。得られた残渣をエーテルで洗浄することに
より標題化合物(3g;91%)を得た。このものはH
PLCによる純度検定で99.1%の純度を有してい
た。
【0174】(実施例41、42) 6−[4−クロロ
−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメ
チル)フェノキシ]−1−メチル−1H−ベンゾトリア
ゾール及び5−[4−クロロ−2−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イルメチル)フェノキシ]−1−
メチル−1H−ベンゾトリアゾールの合成 実施例40で得た5−[4−クロロ−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェノキシ]
−1H−ベンゾトリアゾール(3g)、炭酸カリウム
(1.27g)のDMF(15ml)懸濁液にジメチル
硫酸(0.96ml)を加え、室温で2時間撹拌した。
反応液に酢酸エチル、水を加え有機層を分取し、有機層
は飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルフ
ラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。塩化メ
チレン溶出フラクションより5−[4−クロロ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェノキシ]−2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール
(0.67g;21%)を得た。塩化メチレン:メタノ
ール=99:1〜49:1溶出フラクションより6−
(1−メチル)−1H−ベンゾトリアゾイルオキシ誘導
体及び5−(1−メチル)−1H−ベンゾトリアゾイル
オキシ誘導体を混合物として得た。このものは再びシリ
カゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにて精製し
た。酢酸エチル:ヘキサン=3:1〜4:1溶出部分よ
り6−[4−クロロ−2−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イルメチル)フェノキシ]−1−メチル−
1H−ベンゾトリアゾール<実施例41>(0.71
g;23%)を得た。このものはHPLCによる純度検
定で94.7%の純度を有していた。又、酢酸エチル:
ヘキサン=9:1溶出部分より5−[4−クロロ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェノキシ]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール
<実施例42>(0.44g;14%)を得た。このも
のはHPLCによる純度検定で99.7%の純度を有し
ていた。
【0175】実施例41の化合物 6−[4−クロロ−
2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチ
ル)フェノキシ]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾ
ールは以下の別法での合成も可能である。
【0176】実施例29で得た5−[4−クロロ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェノキシ]−N−メチル−2−ニトロアニリン(72
0mg)を酢酸(5ml)に溶解し、これに室温で亜鉛
末(700mg)を少しずつ加えた。添加後、酢酸エチ
ルを加えて不溶物を瀘去し、瀘液に飽和炭酸水素ナトリ
ウム溶液を注意深く加えて分液した。有機層は飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶
媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:ヘキサン:メタノール=80:20:
1)で精製することにより4−[4−クロロ−2−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェ
ノキシ]−2−メチルアミノアニリン(400mg;6
0.5%)を得た。
【0177】このアミノ体(280mg)を氷冷下10
%H2 SO4 (5ml)に溶解し、これに亜硝酸ナトリ
ウム(120mg)水溶液(0.2ml)を加えた後、
室温まで昇温しそのまま1時間撹拌した。その後炭酸水
素ナトリウム溶液で中和し、塩化メチレンで2回抽出し
た。有機層は無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧下
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(塩化メチレン:メタノール=99:1〜9
8:2)で精製することにより標題化合物(200m
g;69%)を得た。
【0178】(実施例43) 6−[4−ブロモ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェノキシ]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール
の合成 実施例30で得た5−[4−ブロモ−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]フェノキシ
−N−メチル−2−ニトロアニリン(11g)を酢酸
(120ml)に溶解し、これに室温で亜鉛末(10.
6g)を少しずつ加えた。添加後、5分間撹拌した。酢
酸エチルを加えて不溶物を瀘去し、瀘液を減圧下濃縮し
た。残渣に飽和炭酸水素ナトリウム溶液を注意深く加え
てアルカリ性とし酢酸エチルで抽出した。有機層は飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧
下溶媒を留去して得られた残渣の粗生成物4−[4−ブ
ロモ−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ルメチル)フェノキシ]−2−メチルアミノアニリンを
氷冷下10%H2 SO4 (120ml)に溶解し、これ
に亜硝酸ナトリウム(3.75g)水溶液(20ml)
を加えた後、室温まで昇温しそのまま1時間撹拌した。
その後炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、塩化メチレン
で2回抽出した。有機層は無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール
=40:1〜20:1)で精製することにより標題化合
物(4.55g;43%)を得た。このものはHPLC
による純度検定で99.2%の純度を有していた。
【0179】(実施例44) 1−メチル−6−[2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェノキシ]−1H−ベンゾトリアゾールの合成 A法: 実施例43に準じ、実施例31で得たN−メチ
ル−2−ニトロ−5−[2−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イルメチル)フェノキシ]アニリン
(5.5g)から標題化合物(4.18g;81%)を
得た。このものはHPLCによる純度検定で99.7%
の純度を有していた。 B法: 実施例43で得た6−[4−ブロモ−2−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェ
ノキシ]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(7
7mg)をDMF(1ml)―MeOH(1ml)に懸
濁させ、これに10%パラジウム炭素(10mg)を加
え、反応系を水素置換し室温で7時間撹拌した。酢酸エ
チルを加え触媒を濾去し、反応液を炭酸水素ナトリウム
溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣にエーテルを加え
結晶化させ淡黄色結晶(53mg;87%)を得た。
【0180】(実施例45〜49)実施例43に準じて
以下の表9の化合物を合成した。
【0181】
【0182】(実施例50) 1−メチル−6−[4−
ニトロ−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イルメチル)フェノキシ]−1H−ベンゾトリアゾール
の合成 実施例44で得た1−メチル−6−[2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェノキシ]
−1H−ベンゾトリアゾール(0.5g)、硝酸ナトリ
ウム(0.28g)、トリフルオロ酢酸(5ml)の懸
濁液を室温にて3日間撹拌した。硝酸ナトリウム(0.
28g)を追加し室温にて更に1日撹拌した。反応液を
炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた淡黄色粗結
晶を酢酸エチルで洗浄して得られる白色結晶をメタノー
ルより3回再結晶し標題化合物(0.15g;25%)
を得た。このものはHPLCによる純度検定で98.8
%の純度を有していた。
【0183】(実施例51) 4−[6−(1−メチル
−1H−ベンゾトリアゾイルオキシ)]−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)アセトフ
ェノンの合成 実施例44で得た1−メチル−6−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イルメチル)フェノキシ−1H−
ベンゾトリアゾール(0.5g)の二硫化炭素(10m
l)懸濁液に塩化アセチル(0.7ml)次いで塩化ア
ルミニウム(0.44g)を加え、8時間加熱還流し
た。水(20ml)を加え、反応液を飽和炭酸水素ナト
リウム溶液でpH8に調節し塩化メチレンで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリ
カゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:ヘキサン=8:1)で精製することにより標題化合
物(0.13g;23%)を得た。このものはHPLC
による純度検定で98.3%の純度を有していた。
【0184】(実施例52) 4−[6−(1−メチル
−1H−ベンゾトリアゾイルオキシ)]−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ベンゾニ
トリルの合成 実施例43で得た6−[4−ブロモ−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェノキシ]
−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(2.3g)
を無水DMF(20ml)に溶解し、これに酢酸パラジ
ウム(200mg)、トリフェニルホスフィン(0.4
7g)、乳鉢で粉砕したKCN(0.6g)及び水酸化
カルシウム(62mg)を加え、100℃で30分加熱
撹拌した。室温に戻し、反応液に水を加え、塩化メチレ
ンで2回抽出した。有機層を合わせ、水で3回、飽和食
塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減
圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:6)
で精製する事により標題化合物(1.8g;90%)を
得た。このものはHPLCによる純度検定で96.3%
の純度を有していた。
【0185】(実施例53) 4−[6−(1−メチル
−1H−ベンゾトリアゾイルオキシ)]−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ベンズア
ルデヒドの合成 実施例52で得た4−[6−(1−メチル−1H−ベン
ゾトリアゾイルオキシ)]−3−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イルメチル)ベンゾニトリル(1.
0g)のTHF(20ml)の―78℃懸濁液に1.5
M DIBAL―H(2.2ml)を加え2時間―78
℃で撹拌した。室温に戻し反応液に水(50ml)を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、水で3
回、飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルフラッ
シュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=1:6)で精製する事により標題化合物(0.2g;
21%)を得た。このものはHPLCによる純度検定で
92.5%の純度を有していた。
【0186】(実施例54) 4−[6−(1−メチル
−1H−ベンゾトリアゾイルオキシ)]−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)安息香酸
の合成 実施例52で得た4−[6−(1−メチル−1H−ベン
ゾトリアゾイルオキシ)]−3−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イルメチル)ベンゾニトリル(0.
5g)の1N−NaOH(5ml)、エタノール(5m
l)懸濁液を8時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮
し、水(10ml)を加え、酢酸でpH4とした。析出
した結晶を濾取し、エタノール、エーテルで順次洗浄
し、標題化合物(0.48g;91%)を得た。このも
のはHPLCによる純度検定で93.3%の純度を有し
ていた。
【0187】(実施例55) 4−[6−(1−メチル
−1H−ベンゾトリアゾイルオキシ)]−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)安息香酸
エチルエステルの合成 実施例54で得た4−[6−(1−メチル−1H−ベン
ゾトリアゾイルオキシ)]−3−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イルメチル)安息香酸(0.2
g)、炭酸カリウム(43mg)のアセトン(5ml)
懸濁液にジエチル硫酸(97mg)を加え、6時間加熱
還流した。反応液を減圧下濃縮し、水(10ml)を加
え、飽和炭酸水素ナトリウムでpH9とし、塩化メチレ
ンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得ら
れた残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフ
ィー(塩化メチレン:メタノール=99:1〜49:
1)で精製することにより標題化合物(0.14g;6
5%)を得た。このものはHPLCによる純度検定で9
9.2%の純度を有していた。
【0188】(実施例56) 6−[4−エテニル−2
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチ
ル)フェノキシ]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾ
ールの合成 臭化メチルトリフェニルホスホニウム(1.07g)の
無水THF(30ml)懸濁液に室温にてt−BuOK
(0.34g)を加え、1時間撹拌した。この反応混合
物を氷冷し、実施例53で得た4−[6−(1−メチル
−1H−ベンゾトリアゾイルオキシ)]−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ベンズア
ルデヒド(0.50g)の塩化メチレン(30ml)溶
液を滴下した。滴下後室温にて1時間撹拌した。反応液
を酢酸エチル(100ml)で希釈し、水、飽和食塩水
で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲル
フラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘ
キサン=9:1)で精製することにより標題化合物
(0.47g;95%)を得た。このものはHPLCに
よる純度検定で100%の純度を有していた。
【0189】(実施例57) 6−[2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−4−(トリ
メチルシリルエチニル)フェノキシ]−1−メチル−1
H−ベンゾトリアゾールの合成 実施例43で得た6−[4−ブロモ−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェノキシ]
−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(0.50
g)、酢酸パラジウム(2.9mg)、トリフェニルホ
スフィン(6.8mg)、トリエチルアミン(2m
l)、トリメチルシリルアセチレン(0.29g)のD
MF(5ml)溶液を5時間120℃にて加熱撹拌し
た。反応液を塩化メチレン(50ml)で希釈し、水、
飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシ
リカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル:ヘキサン=1:1〜4:1)で精製することによ
り標題化合物(0.39g;75%)を得た。
【0190】(実施例58) 6−[4−エチニル−2
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチ
ル)フェノキシ]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾ
ールの合成 実施例57で得た6−[2−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イルメチル)−4−(トリメチルシリル
エチニル)フェノキシ]−1−メチル−1H−ベンゾト
リアゾール(0.38g)のメタノール(3ml)溶液
に炭酸カリウム(15mg)を加え、室温にて1.5時
間撹拌した。反応液を塩化メチレン(30ml)で希釈
し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去することにより
得られた粗結晶をヘキサンで洗浄し標題化合物(0.2
5g;80%)を得た。このものはHPLCによる純度
検定で100%の純度を有していた。
【0191】(実施例59) 2−メトキシメトキシ−
5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの合成 4−(トリフルオロメチル)フェニルメトキシメチルエ
ーテル(5g)の無水エーテル溶液(50ml)に1.
6M n−BuLi(16.7ml)を室温にてゆっく
り滴下する。2時間室温で撹拌後DMF(4.13m
l)の無水エーテル溶液(20ml)を30分かけて滴
下後1時間撹拌した。反応液に水を加えエーテル層を分
取した。エーテル層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られ
た残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ
ー(塩化メチレン:ヘキサン=1:1)で精製すること
により標題化合物(4.49g;79%)を得た。
【0192】(実施例60) 2−メトキシメトキシ−
5−(トリフルオロメチル)ベンジルアルコールの合成 実施例59で得た2−メトキシメトキシ−5−(トリフ
ルオロメチル)ベンズアルデヒド(3.3g)の無水メ
タノール溶液(20ml)を氷冷しNaBH4(0.5
3g)を徐々に加えた。15分室温で撹拌後溶媒を減圧
下留去し、水を残渣に加えエーテル抽出した。エーテル
層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧下留去し、無色オイルの標題化合物
(3.15g;95%)を得た。
【0193】(実施例61) 2−ヒドロキシメチル−
4−(トリフルオロメチル)フェノールの合成 実施例60で得た2−メトキシメトキシ−5−(トリフ
ルオロメチル)ベンジルアルコール(3.15g)のメ
タノール溶液(20ml)に10%H2 SO4(5m
l)を加え1時間加熱還流した。溶媒を減圧下留去し、
水を残渣に加えエーテル抽出した。エーテル層を水、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を減圧下留去し標題化合物(2.5g;98%)を得
た。
【0194】(実施例62) 2−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イルメチル)−4−(トリフルオ
ロメチル)フェノールの合成 実施例21に準じ、実施例61で得た2−ヒドロキシメ
チル−4−(トリフルオロメチル)フェノール(2.7
g)と1H−1,2,4−トリアゾール(1.07g)
から標題化合物(1.55g;45%)を得た。
【0195】(実施例63) N−メチル−2−ニトロ
−5−[2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキ
シ]アニリンの合成 実施例62で得た2−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イルメチル)−4−(トリフルオロメチル)フ
ェノール(1.0g)、5−フルオロ−N−メチル−2
−ニトロアニリン(700mg)及びK2 CO3 (0.
57g)のDMF(10ml)溶液を100℃にて90
分加熱した。室温に戻し、水を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール
=99:1)で精製することにより標題化合物(960
mg;59%)を得た。
【0196】(実施例64) 6−[2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−4−(トリ
フルオロメチル)フェノキシ]−1−メチル−1H−ベ
ンゾトリアゾールの合成 実施例63で得たN−メチル−2−ニトロ−5−[2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]アニリン
(1.0g)を酢酸(10ml)に溶解し、これに室温
で亜鉛末(830mg)を少しずつ加えた。添加後、酢
酸エチルを加えて不溶物を瀘去し、瀘液に飽和炭酸水素
ナトリウム溶液を注意深く加えて分液した。有機層は飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減
圧下溶媒を留去し、粗生成物の2−メチルアミノ−4−
[2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメ
チル)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]アニ
リン(920mg)を得た。
【0197】このアミノ体を氷冷下10%H2 SO
4 (10ml)に溶解し、これに亜硝酸ナトリウム(3
50mg)水溶液(1.0ml)を加えた後、室温まで
昇温しそのまま5時間撹拌した。その後炭酸水素ナトリ
ウム溶液で中和し、塩化メチレンで2回抽出した。有機
層は無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(塩化メチレン:メタノール=99:1〜98:2)
で精製することにより標題化合物(790mg;83
%)を得た。このものはHPLCによる純度検定で9
9.4%の純度を有していた。
【0198】(実施例65) 5−クロロ−N−エチル
−2−ニトロアニリンの合成 LiAlH4 (0.53g)のTHF(50ml)懸濁
液に氷冷下、N−アセチル−5−クロロ−2−ニトロア
ニリン(3g)のTHF(30ml)溶液を30分かけ
て滴下した。その後、1時間氷冷下で撹拌した。反応液
に氷を注意深く加え、酢酸エチル、飽和食塩水を加え不
溶物を濾去した。酢酸エチル層を分取し、水及び飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒留
去後の残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=19:1)で精製する事により標
題化合物(1.14g;41%)を得た。
【0199】(実施例66) 5−[4−クロロ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェノキシ]−N−エチル−2−ニトロアニリンの合成 実施例20で得た4−クロロ−2−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イルメチル)フェノール(1.4
g)のMeOH溶液(30ml)にNaOMe(0.4
g)を室温で少しずつ加えた。15分室温で撹拌後、減
圧下濃縮乾固した。これにDMI(30ml)、実施例
65で得た5−クロロ−N−エチル−2−ニトロアニリ
ン(1.34g)及び銅粉(42mg)を加え130℃
で3.5時間加熱した。室温に戻し、水、酢酸エチルを
加え、銅粉を濾去した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチ
レン:メタノール=99:1)で精製することにより標
題化合物(1.75g;70%)を得た。
【0200】(実施例67) 6−[4−クロロ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェノキシ]−1−エチル−1H−ベンゾトリアゾール
の合成 実施例66で得た5−[4−クロロ−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェノキシ]
−N−エチル−2−ニトロアニリン(1.7g)を酢酸
(20ml)に溶解し、これに室温で亜鉛末(1.42
g)を少しずつ加え5分間撹拌した。酢酸エチルを加え
て不溶物を瀘去し、瀘液を減圧下濃縮した。残渣に飽和
炭酸水素ナトリウム溶液を注意深く加えてアルカリ性と
し酢酸エチルで抽出した。有機層は飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去
し得られた残渣の粗生成物4−[4−クロロ−2−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェ
ノキシ]−2−エチルアミノアニリンを氷冷下10%H
2 SO4 (20ml)に溶解し、これに亜硝酸ナトリウ
ム(0.63g)水溶液(3ml)を加えた後、室温ま
で昇温しそのまま1時間撹拌した。その後炭酸水素ナト
リウム溶液で中和し、塩化メチレンで2回抽出した。有
機層は無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(塩化メチレン:メタノール=99:1〜49:
1)で精製することにより標題化合物(1.3g;81
%)を得た。このものはHPLCによる純度検定で9
9.3%の純度を有していた。
【0201】(実施例68) 6−[4−クロロ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェノキシ]−1−メチルベンゾイミダゾールの合成 実施例41で中間体として得た4−[4−クロロ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェノキシ]−2−メチルアミノアニリン(100m
g)に蟻酸(1ml)を加え1時間還流撹拌した。室温
に戻し、飽和炭酸水素ナトリウムで中和し、塩化メチレ
ンで抽出した。有機層は飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去することにより
標題化合物(95mg;92%)を得た。このものはH
PLCによる純度検定で97.7%の純度を有してい
た。
【0202】(実施例69) 5−(4−クロロ−2−
ヒドロキシメチルフェニルチオ)−N−メチル−2−ニ
トロアニリンの合成 実施例16で得た4−クロロ−2−(ヒドロキシメチ
ル)チオフェノール(1.0g)、5−フルオロ−N−
メチル−2−ニトロアニリン(1.0g)及びK 2 CO
3 (0.81g)のDMF(20ml)溶液を90℃に
て15分加熱した。室温に戻し、水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン)で精
製することにより標題化合物(1.62g;85%)を
得た。
【0203】(実施例70) 5−[4−クロロ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェニルチオ]−N−メチル−2−ニトロアニリンの合
成 実施例69で得た5−(4−クロロ−2−ヒドロキシメ
チルフェニルチオ)−N−メチル−2−ニトロアニリン
(0.20g)、ピリジン(0.055ml)の塩化メ
チレン(3ml)溶液に氷冷下で塩化チオニル(0.0
49ml)を加えた後、15分撹拌した。水を加え、塩
化メチレンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、粗
生成物として5−[4−クロロ−2−(クロロメチル)
フェニルチオ]−N−メチル−2−ニトロアニリン
(0.21g)を得た。このクロロメチル誘導体をアセ
トニトリル(3ml)に溶解し、これに炭酸セシウム
(0.3g)及び1H−1,2,4−トリアゾール(6
0mg)を加え15分間還流した。室温に戻し、溶媒を
留去し、残渣に水を加え塩化メチレンで抽出した。有機
層は水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=19
9:1〜99:1)で精製することにより標題化合物
(140mg;60%)を得た。
【0204】(実施例71) 6−[4−クロロ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
フェニルチオ]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾー
ルの合成 実施例70で得た5−[4−クロロ−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェニルチ
オ]−N−メチル−2−ニトロアニリン(0.14g)
を酢酸(2ml)に溶解し、これに室温で亜鉛末(12
0mg)を少しずつ加えた。添加後、酢酸エチルを加え
て不溶物を瀘去し、瀘液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液
を注意深く加えて分液した。有機層は飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去
し、粗生成物の4−[4−クロロ−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェニルチ
オ]−2−メチルアミノアニリンを得た。
【0205】このアニリン誘導体を氷冷下10%H2
4 (2ml)に溶解し、これに亜硝酸ナトリウム(5
0mg)水溶液(0.5ml)を加えた後、室温まで昇
温しそのまま20時間撹拌した。その後炭酸水素ナトリ
ウム溶液で中和し、塩化メチレンで2回抽出した。有機
層は無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(塩化メチレン:メタノール=99:1〜98:2)
で精製することにより標題化合物(55mg;41%)
を得た。このものはHPLCによる純度検定で100%
の純度を有していた。
【0206】(実施例72) 2−ブロモ−5−クロロ
ベンズアルデヒドの合成 2−ブロモ−5−クロロトルエン(25g)の無水酢酸
(100ml)、濃硫酸(20ml)溶液を−15℃に
冷却し、三酸化クロム(36.5g)の無水酢酸(20
0ml)溶液を3時間かけて滴下した。−5℃にて1時
間撹拌した後、反応混合物を氷水中へ注ぎ、エーテルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られた
残渣をエタノール(100ml)、3N−HCl(20
0ml)に懸濁し、1時間還流した。減圧下溶媒を留去
して得られた残渣に水を加え、エーテルで抽出した。有
機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:塩化メチレン=4:1)で精製するこ
とにより標題化合物(20.5g;77%)を得た。
【0207】(実施例73) 2−ブロモ−5−クロロ
ベンジルアルコールの合成 実施例72で得た2−ブロモ−5−クロロベンズアルデ
ヒド(20.5g)の無水メタノール(200ml)溶
液を氷冷し、水素化ホウ素ナトリウム(1.06g)を
徐々に加え、30分撹拌した。アセトンを加え、減圧下
溶媒を留去して得られた残渣に水を加え、エーテルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去することにより標題
化合物(19.5g;94%)を得た。
【0208】(実施例74) 2−ブロモ−5−クロロ
−3−t−ブチルジメチルシリルオキシメチルベンゼン
の合成 実施例73で得た2−ブロモ−5−クロロベンジルアル
コール(10.0g)、イミダゾール(3.23g)の
無水DMF(50ml)溶液を氷冷し、t−ブチルクロ
ロジメチルシラン(7.15g)の無水DMF(10m
l)溶液を20分かけて滴下した。滴下後、室温にて3
0分撹拌した。反応液をエーテルで希釈し、水、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:塩化メチレン=4:1)で精
製することにより標題化合物(13.3g;88%)を
得た。
【0209】(実施例75) α−[2−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)メチル−4−クロロフェニル]
−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−6−メタノ
ールの合成 マグネシウム(0.84g)、ヨウ素(少量)の無水エ
ーテル(3ml)懸濁液に実施例74で得た2−ブロモ
−5−クロロ−3−t−ブチルジメチルシリルオキシメ
チルベンゼン(10.3g)の無水エーテル(100m
l)溶液を室温にて徐々に滴下し、滴下後1時間撹拌し
た。反応液を氷冷し、1−メチル−1H−ベンゾトリア
ゾール−6−カルボン酸アルデヒド(3.29g)の無
水THF(100ml)を20分かけて滴下した。滴下
後、室温にて30分撹拌し、再度氷冷し、飽和塩化アン
モニウム水を徐々に加え、エーテル層を分取した。エー
テル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:酢酸エチ
ル=9:1)で精製することにより標題化合物(4.3
1g;51%)を得た。
【0210】(実施例76) 6−[2−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)メチル−4−クロロベンジル]
−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾールの合成 実施例75で得たα−[2−(t−ブチルジメチルシロ
キシ)メチル−4−クロロフェニル]−1−メチル−1
H−ベンゾトリアゾール−6−メタノール(0.50
g)、ピリジン(0.11ml)の塩化メチレン(5m
l)溶液を氷冷し、塩化チオニル(0.10mlを加
え、30分撹拌した。反応液を塩化メチレンで希釈し、
水、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、減圧下溶媒を留去することにより、粗製の6−[2
−(t−ブチルジメチルシロキシ)メチル−α,4−ジ
クロロベンジル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾ
ールを得た。
【0211】得られた粗製物の無水DMSO(5ml)
溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(90mg)を加え、
室温にて2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(9
0mg)を追加し、室温にて2.5日撹拌した。反応液
に水、および酢酸エチルを加え分液し、有機層を飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(塩化メチレン)で精製することにより標
題化合物(0.24g;50%)を得た。
【0212】(実施例77) 5−クロロ−2−[(1
−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−6−イル)メチ
ル]ベンジルアルコールの合成 実施例76で得た6−[2−(t−ブチルジメチルシロ
キシ)メチル−4−クロロベンジル]−1−メチル−1
H−ベンゾトリアゾール(0.24g)のTHF(3m
l)溶液に、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオ
リド(1.2ml)を加え、室温にて30分撹拌した。
減圧下溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)
で精製することにより標題化合物(0.16g;93
%)を得た。
【0213】(実施例78) 6−[4−クロロ−2−
(クロロメチル)ベンジル]−1−メチル−1H−ベン
ゾトリアゾールの合成 実施例77で得た5−クロロ−2−[(1−メチル−1
H−ベンゾトリアゾール−6−イル)メチル]ベンジル
アルコール(0.16g)、ピリジン(0.05ml)
の塩化メチレン(2ml)溶液を氷冷し、塩化チオニル
(0.04ml)を加え、30分撹拌した。減圧下溶媒
を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(塩化メチレン:メタノール=199:1)で
精製することにより標題化合物(0.12g;70%)
を得た。
【0214】(実施例79) 6−[4−クロロ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
ベンジル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾールの
合成 実施例78で得た6−[4−クロロ−2−(クロロメチ
ル)ベンジル]−1−メチル−1H−ベンゾトリアゾー
ル(0.11g)、1H−1,2,4−トリアゾール
(37mg)、および炭酸セシウム(0.18g)のア
セトニトリル(2ml)懸濁液を30分加熱還流した。
減圧下溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=9
9:1)で精製することにより標題化合物(63mg;
52%)を得た。このものはHPLCによる純度検定で
96.7%の純度を有していた。
【0215】(実施例80) 4−[(1−メチル−1
H−ベンゾトリアゾール−6−イル)メチル]−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
ベンゾニトリルの合成 実施例79で得た6−[4−クロロ−2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ベンジル]−
1−メチル−1H−ベンゾトリアゾール(80mg)、
KCN(46mg)の無水EtOH(8ml)溶液にテ
トラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(0.3
9g)を加え、封管中90−100℃にて10時間撹拌
した。反応液に酢酸エチルを加え、不溶物を濾去し、濾
液を減圧下濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し得られた粗結
晶をエーテル洗浄、次いで酢酸エチルで再結晶すること
により標題化合物(23mg;29%)を得た。このも
のはHPLCによる純度検定で96.5%の純度を有し
ていた。
【0216】実施例1ないし80の化合物の物性データ
を表10に示し、構造式を表11に示した。
【0217】
【表2】
【0218】
【表3】
【0219】
【表4】
【0220】
【表5】
【0221】
【表6】
【0222】
【表7】
【0223】
【表8】
【0224】
【表9】
【0225】
【表10】
【0226】
【表11】
【0227】
【表12】
【0228】
【表13】
【0229】
【表14】
【0230】
【表15】
【0231】
【表16】
【0232】
【表17】
【0233】つぎに、本発明の化合物を含有する製剤例
を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0234】 (製剤例1 錠剤) 実施例化合物41 2g ポリエチレングリコール6000 100g ラウリル硫酸ナトリウム 15g コーンスターチ 30g 乳糖 348g ステアリン酸マグネシウム 5g 上記成分をそれぞれ秤量した後、ポリエチレングリコー
ル6000を70〜80℃に加温し、これに実施例化合
物41、ラウリル硫酸ナトリウム、コーンスターチおよ
び乳糖を加え、混合後そのまま冷却する。固化した混合
物を粉砕機にかけ造粒する。本顆粒をステアリン酸マグ
ネシウムと混合後、圧縮打錠して重量250mgの錠剤
とする。
【0235】 (製剤例2 カプセル剤) 実施例化合物43 10g 乳糖 340g コーンスターチ 50g 微結晶セルロース 95g ステアリン酸マグネシウム 5g 上記成分をそれぞれ秤量した後、ステアリン酸マグネシ
ウム以外の4成分を均一に混合する。ステアリン酸マグ
ネシウムを加えた後さらに数分間混合する。混合物をカ
プセル封入器にて適当なハードカプセルに重量250m
gづつ充填し、カプセル剤とする。
【0236】 (製剤例3 注射剤) 実施例化合物52 1g プロピレングリコール 200g 注射用滅菌蒸留水 適量 上記成分をそれぞれ秤量した後、実施例化合物52をプ
ロピレングリコールに溶解する。注射用滅菌蒸留水を加
えて全量を1、000mlとし、濾過滅菌後10mlア
ンプルに5mlづつ分注し、熔封して注射剤とする。
【0237】 (製剤例4 坐剤) 実施例化合物50 5g ポリエチレングリコール1500 250g ポリエチレングリコール4000 250g 実施例化合物50を乳鉢にて十分研磨して微細な粉末と
した後、溶融法によって1gづつの坐剤とする。
【0238】
【発明の効果】本発明のアゾールメチルフェニル誘導体
は、インビトロにおいて優れたアロマターゼ阻害活性を
示すこと、ラットのインビボの実験動物モデルを用いた
動物実験で、顕著な血中エストロゲン低下作用を示すこ
と、アロマターゼ阻害の特異性が高いこと、および、安
全性が高いことが明らかとなった。本発明のアゾールメ
チルフェニル誘導体は、これらのうち少なくともいずれ
か一つ以上について優れていることが明らかとなった。
【0239】従って、これらのアゾールメチルフェニル
誘導体は、エストロゲン依存性疾患、例えば、エストロ
ゲン依存性癌(乳癌、卵巣癌、子宮体癌等)、子宮内膜
症、子宮筋腫、良性乳房疾患、乳腺症、早発性分娩、前
立腺肥大症、前立腺癌、思春期早発症、女性化乳房症、
精液過少症に関連する男性不妊症または胆石症などの予
防剤および/または治療剤として極めて有用である。さ
らには、女性受胎調節剤として有用である。
【0240】また、本発明化合物は、インビトロおよび
インビボでアロマターゼ阻害活性を有することから、試
薬あるいは動物用のアロマターゼ阻害剤として有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/695 C07D 233/61 101 249/08 515 526 249/18 501 403/12 233 C12N 9/99 // C07F 7/18 T (72)発明者 伊 藤 学 東京都新宿区四谷一丁目7番地 持田製薬 株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(I) 【化1】 (式中、Aはメチレン基、酸素原子もしくは硫黄原子を
    表し、Dは窒素原子もしくはメチン基を表し、R1 はハ
    ロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、1個または2個以上
    のフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1ないし2
    のアルコキシ基、1個または2個以上のフッ素原子で置
    換されていてもよい炭素数1ないし2のアルキル基、炭
    素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖のアルケニル基、
    炭素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖のアルキニル
    基、炭素数1ないし2のアルコキシカルボニル基、カル
    ボキシル基、アセチル基、ホルミル基もしくは水素原子
    を表し、R2 は下記式(II) 【化2】 または下記式(III) 【化3】 で表される原子団で、式中Eは窒素原子もしくはメチン
    基を表し、R3 は水素原子もしくは炭素数1ないし4の
    直鎖または分枝鎖のアルキル基を表す。)で表される化
    合物、またはその塩。
  2. 【請求項2】Aが酸素原子であり、Dが窒素原子であ
    り、R1 の置換位置が4位であり、R 2 が式(III)
    で表される原子団でその結合位置が6位である、請求項
    1記載の化合物、またはその塩。
  3. 【請求項3】Eが窒素原子であり、R3 がメチル基であ
    る請求項1または2に記載の化合物、またはその塩。
  4. 【請求項4】R1 がハロゲン原子、シアノ基もしくはニ
    トロ基である請求項1ないし3のいずれかに記載の化合
    物、またはその塩。
  5. 【請求項5】R1 がビニル基もしくはエチニル基である
    請求項1ないし3のいずれかに記載の化合物、またはそ
    の塩。
  6. 【請求項6】Aが酸素原子であり、Dがメチン基であ
    り、R1 の置換位置が4位であり、R 2 が式(III)
    で表される原子団でその結合位置が6位である、請求項
    1記載の化合物、またはその塩。
  7. 【請求項7】下記式(IX) 【化4】 (式中、Aはメチレン基、酸素原子もしくは硫黄原子を
    表し、R1 はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、1個
    または2個以上のフッ素原子で置換されていてもよい炭
    素数1ないし2のアルコキシ基、1個または2個以上の
    フッ素原子で置換されていてもよい炭素数1ないし2の
    アルキル基、炭素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖の
    アルケニル基、炭素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖
    のアルキニル基、炭素数1ないし2のアルコキシカルボ
    ニル基、カルボキシル基、アセチル基、ホルミル基もし
    くは水素原子を表し、R2 は下記式(II) 【化5】 または下記式(III) 【化6】 で表される原子団で、式中Eは窒素原子もしくはメチン
    基を表し、R3 は水素原子もしくは炭素数1ないし4の
    直鎖または分枝鎖のアルキル基を表し、R5 はハロゲン
    原子もしくは保護されていてもよい水酸基を表す。)で
    表される化合物もしくはその塩と、下記式(X) 【化7】 (式中Dは窒素原子またはメチン基を表す。)で表され
    るアゾール化合物とを反応させることによる、下記式
    (I) 【化8】 (式中、A、D、R1 、R2 およびR2 定義中に記載さ
    れるEおよびR3 は前記と同一の意味を表す。)で表さ
    れる化合物、またはその塩の製造方法。
  8. 【請求項8】下記式(VII) 【化9】 (式中、Gは酸素原子もしくは硫黄原子を表し、R1
    ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、1個または2個以
    上のフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1ないし
    2のアルコキシ基、1個または2個以上のフッ素原子で
    置換されていてもよい炭素数1ないし2のアルキル基、
    炭素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖のアルケニル
    基、炭素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖のアルキニ
    ル基、炭素数1ないし2のアルコキシカルボニル基、カ
    ルボキシル基、アセチル基、ホルミル基もしくは水素原
    子を表し、R5 はハロゲン原子もしくは保護されていて
    もよい水酸基を表し、R6 は下記式(II) 【化10】 または下記式(XI) 【化11】 で表される原子団で、式中R3 は水素原子もしくは炭素
    数1ないし4の直鎖または分枝鎖のアルキル基を表
    す。)で表される化合物もしくはその塩と、下記式
    (X) 【化12】 (式中Dは窒素原子またはメチン基を表す。)で表され
    るアゾール化合物とを反応させ、下記式(VIII) 【化13】 (式中、Dは窒素原子もしくはメチン基を表し、G,R
    1 ,R6 は前記と同一の意味を表す。)で表される化合
    物もしくはその塩を製造し、必要に応じて、さらに還元
    反応、ついで環化反応を行うことによる、下記式(I)
    −b 【化14】 (式中、G、D、R1 、R2 およびR2 定義中に記載さ
    れるEおよびR3 は前記と同一の意味を表す。)で表さ
    れる化合物、またはその塩の製造方法。
  9. 【請求項9】下記式(VI) 【化15】 (式中、Gは酸素原子もしくは硫黄原子を表し、Dは窒
    素原子もしくはメチン基を表し、R1 はハロゲン原子、
    シアノ基、ニトロ基、1個または2個以上のフッ素原子
    で置換されていてもよい炭素数1ないし2のアルコキシ
    基、1個または2個以上のフッ素原子で置換されていて
    もよい炭素数1ないし2のアルキル基、炭素数2ないし
    5の直鎖もしくは分枝鎖のアルケニル基、炭素数2ない
    し5の直鎖もしくは分枝鎖のアルキニル基、炭素数1な
    いし2のアルコキシカルボニル基、カルボキシル基、ア
    セチル基、ホルミル基もしくは水素原子を表す。)で表
    される化合物もしくはそれらの塩と、式 R6 X(式中
    Xはハロゲン原子を表し、R 6 は下記式(II) 【化16】 または下記式(XI) 【化17】 で表される原子団で、式中R3 は水素原子もしくは炭素
    数1ないし4の直鎖または分枝鎖のアルキル基を表
    す。)で表されるハロゲン化アリールとを反応させ、下
    記式(VIII) 【化18】 (式中、G、D、R1 、R6 およびR6 定義中に記載さ
    れるR3 は前記と同一の意味を表す。)で表される化合
    物もしくはその塩を製造し、必要に応じて、さらに還元
    反応、ついで環化反応を行うことによる、下記式(I)
    −b 【化19】 (式中、G、D、R1 、R2 およびR2 定義中に記載さ
    れるEおよびR3 は前記と同一の意味を表す。)で表さ
    れる化合物、またはその塩の製造方法。
  10. 【請求項10】下記式(I) 【化20】 (式中、Aはメチレン基、酸素原子もしくは硫黄原子を
    表し、Dは窒素原子もしくはメチン基を表し、R1 はハ
    ロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、1個または2個以上
    のフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1ないし2
    のアルコキシ基、1個または2個以上のフッ素原子で置
    換されていてもよい炭素数1ないし2のアルキル基、炭
    素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖のアルケニル基、
    炭素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖のアルキニル
    基、炭素数1ないし2のアルコキシカルボニル基、カル
    ボキシル基、アセチル基、ホルミル基もしくは水素原子
    を表し、R2 は下記式(II) 【化21】 または下記式(III) 【化22】 で表される原子団で、式中Eは窒素原子もしくはメチン
    基を表し、R3 は水素原子もしくは炭素数1ないし4の
    直鎖または分枝鎖のアルキル基を表す。)で表される化
    合物およびその医薬上許容される塩からなる群から選択
    される少なくとも1つを有効成分として含有するエスト
    ロゲン依存性疾患の予防剤または治療剤。
  11. 【請求項11】Aが酸素原子であり、Dが窒素原子であ
    り、R1 の置換位置が4位であり、R 2 が式(III)
    で表される原子団でその結合位置が6位である、請求項
    10記載のエストロゲン依存性疾患の予防剤または治療
    剤。
  12. 【請求項12】Eが窒素原子であり、R3 がメチル基で
    ある請求項10または11に記載のエストロゲン依存性
    疾患の予防剤または治療剤。
  13. 【請求項13】R1 がハロゲン原子、シアノ基もしくは
    ニトロ基である請求項10ないし12のいずれかに記載
    のエストロゲン依存性疾患の予防剤または治療剤。
  14. 【請求項14】R1 がビニル基もしくはエチニル基であ
    る請求項10ないし12のいずれかに記載のエストロゲ
    ン依存性疾患の予防剤または治療剤。
  15. 【請求項15】Aが酸素原子であり、Dがメチン基であ
    り、R1 の置換位置が4位であり、R 2 が式(III)
    で表される原子団でその結合位置が6位である請求項1
    0記載のエストロゲン依存性疾患の予防剤または治療
    剤。
  16. 【請求項16】下記式(I) 【化23】 (式中、Aはメチレン基、酸素原子もしくは硫黄原子を
    表し、Dは窒素原子もしくはメチン基を表し、R1 はハ
    ロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、1個または2個以上
    のフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1ないし2
    のアルコキシ基、1個または2個以上のフッ素原子で置
    換されていてもよい炭素数1ないし2のアルキル基、炭
    素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖のアルケニル基、
    炭素数2ないし5の直鎖もしくは分枝鎖のアルキニル
    基、炭素数1ないし2のアルコキシカルボニル基、カル
    ボキシル基、アセチル基、ホルミル基もしくは水素原子
    を表し、R2 は下記式(II) 【化24】 または下記式(III) 【化25】 で表される原子団で、式中Eは窒素原子もしくはメチン
    基を表し、R3 は水素原子もしくは炭素数1ないし4の
    直鎖または分枝鎖のアルキル基を表す。)で表される化
    合物およびその塩からなる群から選択される少なくとも
    1つを活性成分として含有するアロマターゼ阻害剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009102395A (ja) * 2003-03-03 2009-05-14 Array Biopharma Inc p38阻害剤及びその使用法
JP2009530256A (ja) * 2006-03-17 2009-08-27 シプラ・リミテッド 4−[1−(4−シアノフェニル)−1−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル]ベンゾニトリルおよび4−[1−(1h−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチレンベンゾニトリル中間体

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