JPH0841192A - 芳香族ポリカーボネート製造用の二成分系触媒 - Google Patents

芳香族ポリカーボネート製造用の二成分系触媒

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JPH0841192A
JPH0841192A JP7106783A JP10678395A JPH0841192A JP H0841192 A JPH0841192 A JP H0841192A JP 7106783 A JP7106783 A JP 7106783A JP 10678395 A JP10678395 A JP 10678395A JP H0841192 A JPH0841192 A JP H0841192A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 慣用的なポリカーボネートの合成法における
第3級有機アミンの代替用縮合触媒の提供。 【構成】 ビスフェノール−Aのようなビスフェノール
化合物の界面ホスゲン化反応中に縮合触媒として相間移
動触媒及び第3級有機アミンを含んでなる二元触媒系の
有効量を使用することによって改善されたホスゲンの利
用率でポリカーボネートを製造する方法及びかゝる触媒
組成物が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビスフェノール類を相間
移動触媒(PTC)の存在下でホスゲン化することによ
るポリカーボネートの製造法に関する。特に本発明はテ
トラアルキルアンモニウム又はテトラアルキルホスホニ
ウムハライドのようなPTCを界面反応条件下における
ビスフェノールの重合のための縮合触媒として第3級有
機アミンと組み合わせて使用することを特徴とするもの
である。
【0002】
【従来の技術】Freitagらによって“The E
ncyclopedia of Polymer Sc
ience and Engineering”(Jo
hnWiley & sons,New York(1
988)発行、第2版)に示されるごとく、ポリカーボ
ネートはビスフェノール類を界面反応条件下にトリエチ
ルアミンのような第3級有機アミンを縮合触媒として使
用してホスゲン化することによって製造されている。第
3級有機アミンはビスフェノールの縮合触媒として有効
であることが認められているが、第3級有機アミンの使
用は過剰量のホスゲンの使用を必要とすることが経験上
判明している。したがって、過度のホスゲンの損失を最
小限に抑制する手段を開発するための種々の研究が行わ
れてきた。たとえば、Silvaの米国特許第4,70
1,544号明細書に示されるごとく、頂部凝縮器を備
えた反応器を使用してホスゲンをトラップすることがで
き、又はBrunelleらの米国特許第4,814,
420号明細書に示されるごとく、ビスフェノールの縮
合反応中の発熱の程度をモニターすることができる。
【0003】第3級有機アミンはホスゲン化工程中にポ
リカーボネートの分子量を増加させるための縮合触媒と
してきわめて有効であることは認められているが、経験
によれば、第3級有機アミンは重合の終了に先立つホス
ゲンの加水分解及び/又はクロルホルメートの加水分解
の結果としてしばしば過度に多量のホスゲンの使用を必
要とする。たとえば、ホスゲンの加水分解速度の研究に
よれば、6.64×10-3Mのトリエチルアミン濃度に
おいて、トリエチルアミン触媒は、触媒を何等使用しな
い場合の対照値1と比較して200を超える相対的速度
でホスゲンの加水分解を生起することが認められた。ク
ロルホルメートの加水分解速度に関しては、触媒を含ま
ない系について0.01未満の相対値が認められたのに
対し、トリエチルアミンは100を超える値を示す。
【0004】Campbellらの米国特許第4,47
1,105号明細書には、第4級ホスホニウムアミノハ
ライド触媒を使用して立体障害型ビスフェノール前駆体
からポリカーボネートを製造するためのポリカーボネー
トの界面重縮合法が開示されている。相間移動触媒の使
用に関する別の研究はTagleらによってEurop
ean Polymer Journal,23
(2),109−112(1987)及びEurope
an Polymer Journal,26(6),
549−551(1989)に示されるごとく、ビスフ
ェノール類とホスゲン及びチオホスゲンの混合物とから
共ポリカーボネート(カーボネート−チオカーボネー
ト)が合成されることを実証している。
【0005】種々の縮合触媒が種々の型の重合体の重合
に対するそれらの有効性を確認するために絶えず研究さ
れてきている。また、慣用的なポリカーボネートの合成
法における第3級有機アミンの代替用縮合触媒としての
かゝる縮合触媒の有効性を確認するためにも多くの研究
が続けられている。
【0006】
【発明の概要】本発明は、式: (R)4 + X (1) R1 (R)3 + X (2)及び (R2 a (R3 3-a N−(CH2 n N−(R3 3-a (R2 a 2X (3) (式中、Rは同一でも異なってもよいC(3-10)アルキル
基であり、R1 はC(1-3 ) アルキル基であり、R2 は同
一でも異なってもよいC(1-2) アルキル基であり、R3
は同一でも異なってもよいC(3-10)アルキル基であり、
Qは窒素又は燐原子であり、Xはハロゲン原子であるか
又は−OR4 基であり、R4 はH、C(1-1 8)アルキル基
又はC(6-18)アリール基であり、そして“a”は0又は
1の整数である)からなる群から選んだ相間移動触媒、
“PTC”、はそれがさらにビスフェノール−Aの量に
基づいて約0.1ないし約2.0モル%の範囲のトリエ
チルアミンのような少量の第3級有機アミンを含有する
場合、ビスフェノール類、又はオリゴマー状フェノール
類、及びクロルホルメート末端ビスフェノール類、又は
クロルホルメート末端ポリカーボネートオリゴマー類間
の界面反応の条件下でのビスフェノール縮合触媒として
有効であることが認められたとの知見に基づくものであ
る。その結果として、本発明のPTCは、こゝに参考文
献として引用する米国特許第3,635,895号及び
同第4,001,184号明細書に示されるごとき芳香
族ポリカーボネート及びポリカーボネート共重合体の製
造に使用することができる。本発明の相間移動触媒を使
用して製造し得るこれらの芳香族ポリカーボネートは高
分子量熱可塑性不規則分岐型物質を包含する。これらの
分岐型重合体の製造に使用し得る多官能性化合物のある
ものは一般に芳香族でありかつ少なくとも3個の官能
基、たとえばフェノキシ、カルボキシル、カルボン酸無
水物、ハロホルミル又はそれらの混合物を含有する。別
の多官能性芳香族化合物は無水トリメリト酸、トリメリ
ト酸、トリメリチルトリクロリド、4−クロルホルミル
無水フタル酸、ピロメリト酸、ピロメリト酸二無水物、
メリト酸、無水メリト酸、トリメシン酸、ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸及び無水ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸を包含する。高分子量熱可塑性不規則分岐型ポリ
カーボネートの製造に有用な多官能性芳香族化合物は
1,1,1−トリス−(4−ヒドロキシフェニル)−エ
タン、4−[4−[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−エチル]−ジメチルベンジル]フェノール、
1,1,1−トリス−(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、無水トリメリト酸又はトリメリト酸又はそれらのハ
ロホルミル誘導体である。
【0007】共重合体の製造についての一例はジカルボ
ン酸からの共ポリエステルカーボネートの製造である。
これらの共重合体組成物はこゝに参考文献として引用す
る米国特許第4,506,065号、同第4,465,
820号及び同第4,156,069号明細書に示され
ている。任意の芳香族ジカルボン酸を使用し得るが、好
ましいジカルボン酸はテレフタル酸及びイソフタル酸及
びそれらの混合物である。その代わりに、酸ハライドの
ようなかゝる酸の誘導体、たとえばかゝる芳香族ジカル
ボン酸の代わりにこれらの酸のジクロリド及びジブロミ
ド、たとえばテレフタロイルジクロリド、それとイソフ
タロイルジクロリドとの混合物も使用し得る。脂肪族ジ
カルボン酸を使用する高流動性延性共ポリエステルカー
ボネートも製造し得る。好ましい脂肪族ジカルボン酸は
アゼライン酸、スベリン酸、1,10−デカンジカルボ
ン酸及び1,12−ドデカンジカルボン酸である。さら
に、ポリカーボネート−シロキサンブロック共重合体
も、ビスフェノールとフェノール系末端ポリジオルガノ
シロキサン、たとえばオイゲノール末端ポリジメチルシ
ロキサン、との反応に本発明の相間移動触媒を使用する
ことによって製造し得る。
【0008】それに加えて、6.64×10-3のモル濃
度における式(1)、(2)又は(3)のPTCについ
てのホスゲン加水分解又はクロルホルメート加水分解の
相対的速度はトリエチルアミンよりも著しく低いことが
認められた。たとえば、6.64×10-3のモル濃度に
おけるホスゲン又はクロルホルメート加水分解触媒とし
てのトリエチルアミンについてのそれぞれ200及び1
00を超える値と比較して、式(1)又は(2)の範囲
内の相間移動触媒はホスゲンについて1.7ないし3.
5そしてクロルホルメートについて約1の相対的速度値
をもつことが認められた。第3級有機アミンがホスゲン
及びクロルホルメートを加水分解することは実証されて
いるが、第3級有機アミンと相間移動触媒との組み合わ
せは本発明において以下に詳述するごとき予想外の驚く
べき結果を与えた。トリエチルアミン触媒成分の濃度を
ビスフェノール−Aの量に基づいて約0.1ないし約
2.00モル%の範囲内に保持することによって、ホス
ゲンの利用を著しくより効率的に行うことができ、その
結果ビスフェノールの完全な反応を保証するに必要な過
剰なホスゲンの割合を理論値に基づいて第3級有機アミ
ンのみを使った場合の約15%過剰から約5%過剰ま
で、場合によってはさらにより低い値まで減少させるこ
とができる。
【0009】本発明によれば、つぎの工程: (A)フェノール系連鎖停止剤及び式: (式中、R5 は同一でも異なってもよいC(1-4) アルキ
ル基である)及び実質的に化学量論量のホスゲンの反応
を、界面反応条件下、7ないし12.5の範囲のpH
で、式(1)、(2)又は(3)の触媒及び式: R6 3 N (式中、R6 の各々は独立的にC2 ないしC10アルキル
基から選んだ基である)をもつ第3級有機アミンを含有
してなりかつ約10Kないし約180Kの範囲のGPC
重量平均分子量をもつポリカーボネートを与えるに有効
な量の相間移動触媒の存在下で、行い;そして (B)工程(A)で得られる混合物中のクロルホルメー
ト末端基を、ポリカーボネートの回収に先立って、実質
的に脱離する;工程を含んでなるポリカーボネートの製
造法が提供される。
【0010】
【発明の詳細な開示】式(4)の範囲内に包含されるビ
スフェノール類の代表的な例としては下記のものが挙げ
られる。 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビ
スフェノールA) 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン(ビス
フェノールB) 4,4−ビス(ヒドロキシフェニル)ヘプタン 2,2−ビス(ヒドロキシフェニル)ヘキサン 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)4−メチルペ
ンタン 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、及
び 3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2,4−ジ
メチルペンタン。
【0011】式(1)の範囲内に包含される相間移動触
媒の代表的な例としては下記のものが挙げられる。 [CH3 (CH2 3 4 NX [CH3 (CH2 5 4 NX [CH3 (CH2 6 4 NX、及び CH3 [CH3 (CH2 3 3 NX。 (式中、XはCl−、Br−又は−OR4 でありそして
4 は先に定義したとおりである。) 式(1)の相間移動触媒に加えて、式(2)及び(3)
の範囲内に包含される相間移動触媒の代表的な例として
は下記のものが挙げられる。
【0012】CH3 (C4 9 3 NX CH3 (C4 9 3 PX C2 5 (C6 133 NX (C4 9 3 N−(CH2 6 −N(C4 9 3
X (C3 7 3 N−(CH2 6 −N(C3 7 3
X、及び CH3 (C5 112 N−(CH2 4 −N(C
5 112 CH3 2X。 (式中、Xは前記に定義したとおりである。) 本発明の一実施態様においては、ビスフェノール及びフ
ェノール系連鎖停止剤の混合物を有機溶剤の存在におい
て界面反応条件下に、式(1)、(2)又は(3)の範
囲内に包含される相間移動触媒及びさらにトリエチルア
ミンを含有する触媒系の有効量の存在下でホスゲン化す
る。一般に、相間移動触媒又は第一の触媒の使用量は反
応媒質中に存在するビスフェノール及びフェノール系連
鎖停止剤の合計モル数に基づいて0.05モル%ないし
10.00モル%の範囲であり、かゝる量が有効量を構
成する。第一の触媒について好ましい範囲はビスフェノ
ール及びフェノール系連鎖停止剤の合計モル数に基づい
て約0.1ないし0.7モル%の範囲である。第3級有
機アミン助触媒又は第二の触媒の使用量は反応媒質中に
存在するビスフェノール−Aのモル数に基づいて約0.
01ないし6.00モル%の範囲、より好ましい範囲は
0.01ないし2.00モル%、もっとも好ましい範囲
は0.20ないし0.70モル%である。使用し得る適
当な有機溶剤の例は塩化メチレン、クロロホルム、四塩
化炭素、ジクロルエタン、トリクロルエタン、テトラク
ロルエタン、ジクロルプロパン及び1,2−ジクロルエ
チレンのような塩素化脂肪族炭化水素;クロルベンゼ
ン、o−ジクロルベンゼン及び種々のクロルトルエン類
のような置換芳香族炭化水素である。塩素化脂肪族炭化
水素、特に塩化メチレンが好ましい。
【0013】ある割合のビスフェノール及び連鎖停止剤
を水性相中に溶解させるために、ホスゲン化に先立って
ビスフェノール反応混合物のpHを10.5まで上昇さ
せるに十分な量のアルカリ金属水酸化物を使用し得る。
ホスゲン化反応混合物のpHを約7ないし約12.5の
範囲内、好ましくは10ないし12の範囲内に保持する
ためにアルカリ金属又はアルカリ土金属水酸化物の水溶
液を使用し得る。使用し得るアルカリ金属又はアルカリ
土金属水酸化物の代表的な例として水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、及び水酸化カルシウムを挙げることが
できる。水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム、特に水
酸化ナトリウムが好ましい。
【0014】ビスフェノールのホスゲン化は種々の回分
式又は連続式反応器中で行うことができる。かゝる反応
器の例は攪拌槽型反応器であり、これらは回分式又は連
続流れ方式のいずれでもよい。使用し得る別の反応器は
攪拌塔型及び再循環ループ連続式反応器である。ホスゲ
ン化反応中及びその終了時における水性相対有機相の容
量比は0.2−1.1の範囲であり得る。反応温度は約
15−50℃の範囲であり得る。塩化メチレンのような
好ましい有機液体を使用する場合には、反応は35−4
2℃であり得る還流条件下で行い得る。反応は大気圧で
行い得るが、所望ならば減圧又は超大気圧も使用し得
る。
【0015】ホスゲン化工程中、反応混合物は攪拌機又
はその他の慣用の装置を使用することによって攪拌され
る。ホスゲン化速度は毎分ビスフェノール1モル当たり
ホスゲン約0.02−0.2モルの範囲で変動し得る。
所望のポリカーボネートの分子量に応じて、フェノール
系連鎖停止剤をビスフェノール及びフェノール系連鎖停
止剤の合計モル数に基づいて1−8モル%の割合で使用
し得る。フェノール系連鎖停止剤の代表的な例はフェノ
ール、t−ブチルフェノール、p−クミルフェノール及
びこれらのフェノール類のクロルホルメートである。
【0016】濾過、傾瀉及び遠心分離のような標準的方
法によって達成し得るポリカーボネートの回収に先立っ
て、クロルホルメート末端基は通常実質的に脱離され
る。相間移動触媒を単独で使用する場合には、反応混合
物はクロルホルメート基の存在がもはや検出し得なくな
るまで長時間にわたって攪拌されなければならない。別
法としては、クロルホルメート基の含量に基づいて当量
程度のフェノール系化合物を反応の終了時点で添加する
ことができる。
【0017】相間移動触媒及び第3級有機アミンを含ん
でなる二元触媒系を使用する本発明においては、クロル
ホルメートはわずか2、3分後に反応し、したがって動
力学的に改善された方法を与える。クロルホルメートを
含有する反応混合物はクロルホルメートの存在が検出さ
れ得なくなるまで攪拌される。AgreeらによってT
alanta、第13巻、第1151−1160頁(1
966)に示されるごとき4−(4−ニトロベンジル)
ピリジン(NBP)を使用する検出法を使用し得る。反
応混合物の一部を使用して、米国、イリノイ州、リンカ
ンシャー在、MDAサイエンティフィック社から商業的
に入手し得る“ケムカセット(Chemcassett
e)SP”のようなホスゲン検出紙を使用するスポット
試験も使用し得る。
【0018】
【実施例の記載】つぎに本発明を当業者により容易に実
施させ得るための一助として本発明の実施例を示すが、
これらの実施例は単に本発明を例証するものであって、
なんら本発明を限定するものではない。実施例中、特に
示さない限り、すべての部は重量部を表す。
【0019】実施例1 攪拌機、冷却器、pH電極、NaOH導入口及びホスゲ
ン浸漬管を備えた容量30リットルのフラスコにビスフ
ェノール−A2,268g、p−クミルフェノール6
7.55g、ナトリウムグルコネート3.4g、テトラ
ブチルアンモニウムブロミド16g、水3.3リットル
及び塩化メチレン8.1リットルを装入した。ホスゲン
は約40g/分の速度で導入した。ホスゲンの添加中、
50重量%NaOH溶液をゆっくり添加して約10.5
のpHを保持した。ホスゲンの添加はクロルホルメート
がクロルホルメート試験紙(MDAサイエンティフィッ
ク社から供給されるケムカセットSP)によって検出さ
れた時点で停止した。反応はpH10.5で攪拌下に行
いそして反応溶液をクロルホルメートの存在について定
期的に試験した。30分後に、クロルホルメートはなお
検出され、そこでトリエチルアミン14mlを添加し
た。トリエチルアミンを添加すると、クロルホルメート
はもはやクロルホルメート試験紙によっては検出し得な
かった。分子量の測定のための試料を採取した。
【0020】重合の完了を確認するために、残存溶液の
pHをNaOHの添加によって約10.5に制御しなが
ら、この残存溶液に約5%過剰の追加のホスゲンを添加
した。クロルホルメート試験紙でクロルホルメートの不
存在の確認を行った後に、反応混合物を生成物である重
合体の分子量測定の目的で再度試料採取した。各試料に
ついて約32,000の重量平均分子量は最初のホスゲ
ン化反応中に重合は完了したこと、したがってホスゲン
の使用量はクロルホルメートが最初に観察された時点か
ら測定し得ることを示した。理論値より1.2%過剰の
ホスゲンが必要であった。
【0021】濃塩酸水溶液をpHが約1.0に低下する
まで添加した。水性相を除去しそして有機相を水で数回
洗浄した。比較試験の結果を後記の表に要約して示す。実施例2 実施例1の実験を相間移動触媒としてテトラブチルアン
モニウムブロミドの代わりにメチルトリブチルアンモニ
ウムクロリドを使用して反復した。実施例1と同様に、
ホスゲンの添加をクロルホルメートが最初に検出された
時点で終了させそして該クロルホルメートは30分間存
在し、ついでトリエチルアミンを添加して反応を完結さ
せた。クロルホルメートの消失後及び5%の再ホスゲン
化後の分子量測定は同一の分子量を示し、このことは重
合の完了に2%過剰のホスゲンを必要としたことを示し
ている。比較試験の結果を後記の表に要約して示す。
【0022】実施例3 実施例1に使用した実験装置にビスフェノール−A2,
268g、p−クミルフェノール67.55g、ナトリ
ウムグルコネート3.4g、水3.3リットル塩化メチ
レン8.1リットル及びトリエチルアミン14mlを装
入した。ホスゲンは約40g/分の速度で導入した。ホ
スゲンの添加中、50重量%NaOH溶液をゆっくり添
加して約10.5のpHを保持した。ホスゲンの90%
を使用した時点及び約15%過剰のホスゲンを使用した
時点の間に分子量測定用の試料を採取した。分子量は約
13%過剰のホスゲンを使用した時点で最大に達し、そ
れ以上ホスゲンを添加しても変化しなかった。この反応
中にクロルホルメートは検出されなかった。この実験を
2回反復し、そして2回とも7%過剰のホスゲンを使用
した時点で最大分子量を示した。比較実験の結果を後記
の表に要約して示す。
【0023】実施例4 実施例1に使用した実験装置にビスフェノール−A2,
268g、p−クミルフェノール67.55g、ナトリ
ウムグルコネート3.4g、水3.3リットル及び塩化
メチレン8.1リットルを装入した。この混合物にメチ
ルトリブチルアンモニウムクロリド12.5g及びトリ
エチルアミン3.5mlを添加した。ホスゲンは約40
g/分の速度で導入した。ホスゲンの添加中、50重量
%NaOH溶液をゆっくり添加して約10.5のpHを
保持した。
【0024】実施例1におけると同様に、ホスゲンの添
加はクロルホルメートがクロルホルメート試験紙によっ
て検出された時点で終了させた。約5分後には、クロル
ホルメートはもはや検出し得なかった。重合の完了を確
認するために、残留溶液にNaOHをさらに添加するこ
とによってそのpHを10.5に保持しながら、該溶液
に約5%の追加のホスゲンを添加した。クロルホルメー
トの不存在を確認した後、反応混合物の試料を採取して
分子量測定を行った。各試料について約32,000の
重量平均分子量が得られ、これは最初のホスゲン化反応
中に重合が完結したことを示している。比較実験の結果
を後記の表に要約して示す。
【0025】実施例5 実施例4の実験をメチルトリブチルアンモニウムクロリ
ドの代わりにヘキサブチルブチレンジアンモニウムブロ
ミド14.59gを使用して反復した。助触媒としてト
リエチルアミン3.5mlを使用した。比較実験の結果
を後記の表に要約して示す。
【0026】実施例6 実施例4の実験をメチルトリブチルアンモニウムクロリ
ドの代わりにヘキサブチルヘキシレンジアンモニウムブ
ロミド16.81gを使用して反復した。助触媒として
トリエチルアミン3.5mlを使用した。比較実験の結
果を後記の表に要約して示す。表I実験結果の要約 実施例 相間移動触媒 PTCの トリエチルアミン 過剰ホスゲン 番号 (PTC) 使用量(g) の使用量(ml) の必要量、% 1 TBAB 16.00 0 1.2 2 MTBA 12.50 0 2.0 3a なし 0 14 13.0 3b なし 0 14 7.0 3c なし 0 14 7.0 4 MTBA 12.50 3.5 2.0 5 C4B 14.59 3.5 3.3 6 C6B 16.81 3.5 4.8 注: TBAB=テトラブチルアンモニウムブロミド MTBA=メチルトリブチルアンモニウムクロリド C4B=ヘキサブチルブチレンジアンモニウムブロミド C6B=ヘキサブチルヘキシレンジアンモニウムブロミド実験結果の要約 実施例1及び2は相間移動触媒の使用によって理論値に
近いホスゲンの使用量を達成し得ることを実証してい
る。この触媒系は反応の完了時点でクロルホルメートが
残存するという不利益をもつ。クロルホルメートの存在
は反応混合物からクロルホルメートを適時に脱離するた
めにトリエチルアミン、ビスフェノール−A又はある種
の他のフェノール化合物の添加を必要とする。実施例3
はトリエチルアミンを唯一の単独触媒として使用する場
合にはホスゲンの利用率が低いことを実証している。実
施例4、5及び6は相間移動触媒及びトリエチルアミン
を含む本発明の二元触媒の使用によって適当な時点にお
けるクロルホルメートの分解を伴って改善されたホスゲ
ンの利用率を達成し得るという利点が得られることを示
している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラリー・アイヴィス・フラワーズ アメリカ合衆国、インディアナ州、エバン ズビル、バークリー・コート、545番 (72)発明者 ロイ・レイ・オウドゥル アメリカ合衆国、インディアナ州、マウン ト・バーノン、サワークラウト・レーン、 ボックス116 (番地なし) (72)発明者 ピーター・デイビッド・フェルプス アメリカ合衆国、ニューヨーク州、スケネ クタデイ、ゴードン・ロード、142番 (72)発明者 デイビッド・リー・ラムジィ アメリカ合衆国、インディアナ州、マウン ト・バーノン、ピー・オー・ボックス835、 エバーグリーン・ドライブ、733番 (72)発明者 ポール・ディーン・シバート アメリカ合衆国、インディアナ州、エバン ズビル、ハイウエイ66・アールアール3、 11620番

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の触媒が式: (R)4 + X、 R1 (R)3 + X、及び (R2 a (R3 3-a N−(CH2 n N−(R3
    3-a (R2 a 2X (式中、Rは同一でも異なってもよいC(4-10)アルキル
    基であり、R1 はC(1-3 ) アルキル基であり、R2 は同
    一でも異なってもよいC(1-2) アルキル基であり、R3
    は同一でも異なってもよいC(3-10)アルキル基であり、
    Qは窒素又は燐原子であり、Xはハロゲン原子であるか
    又は−OR4 基であり、R4 はH、C(1-1 8)アルキル基
    又はC(6-18)アリール基であり、そして“a”は0又は
    1の整数である)からなる群から選んだ化合物であり;
    そして第二の触媒が有効量の式: R6 3 N (式中、各R6 は独立的にC2 ないしC10アルキル基か
    ら選んだ基である)をもつ第3級有機アミンである二種
    又はそれ以上の触媒の混合物を含んでなる、ポリカーボ
    ネート、ポリエステル、それらの共重合体又はそれらの
    混合物の製造のための界面縮合反応の触媒として有用な
    触媒組成物。
  2. 【請求項2】 第3級有機アミンがトリエチルアミン、
    エチルピペリジン、トリプロピルアミン、及びトリブチ
    ルアミンからなる群から選んだものであり、しかもポリ
    カーボネートの製造のための界面重合においてホスゲン
    の使用量が実質的に化学量論量である請求項1記載の触
    媒組成物。
  3. 【請求項3】 第一の触媒が(R)4 + Xでありそし
    てRが同一でも異なってもよいC(4-10)アルキル基であ
    る請求項1記載の触媒組成物。
  4. 【請求項4】 第一の触媒がR1 (R)3 + Xであ
    り、かつRが同一でも異なってもよいC(4-10)アルキル
    基であり、R1 がC(1-3) アルキル基であり、R2 が同
    一でも異なってもよいC(1-2) アルキル基であり、R3
    が同一でも異なってもよいC(3-10)アルキル基であり、
    そしてQが窒素又は燐原子である請求項1記載の触媒組
    成物。
  5. 【請求項5】 第一の触媒が(R2 a (R3 3-a
    −(CH2 n N−(R3 3-a (R2 a 2Xであ
    り、かつRが同一でも異なってもよいC(4-10)アルキル
    基であり、R1 がC(1-3) アルキル基であり、R2 が同
    一でも異なってもよいC(1-2) アルキル基であり、R3
    が同一でも異なってもよいC(3-10)アルキル基であり、
    Qが窒素又は燐原子であり、Xがハロゲン原子であるか
    又は−OR4 基であり、R4 がH、C(1-18)アルキル基
    又はC(6-18)アリール基であり、そして“a”が0又は
    1の整数である請求項1記載の触媒組成物。
  6. 【請求項6】 つぎの工程: (A)フェノール系連鎖停止剤及び式: (式中、R5 は同一でも異なってもよいC(1-4) アルキ
    ル基である)のビスフェノール及び実質的に化学量論量
    のホスゲン間の反応を、式: (R)4 + X、 R1 (R)3 + X、及び (R2 a (R3 3-a N−(CH2 n N−(R3
    3-a (R2 a 2X (式中、Rは同一でも異なってもよいC(4-10)アルキル
    基であり、R1 はC(1-3 ) アルキル基であり、R2 は同
    一でも異なってもよいC(1-2) アルキル基であり、R3
    は同一でも異なってもよいC(3-10)アルキル基であり、
    Qは窒素又は燐原子であり、Xはハロゲン原子であるか
    又は−OR4 基であり、R4 はH、C(1-1 8)アルキル基
    又はC(6-18)アリール基であり、そして“a”は0又は
    1の整数である)からなる群から選んだ触媒を含んでな
    る相間移動触媒;及び式: R6 3 N (式中、各R6 は独立的にC2 ないしC10アルキル基か
    ら選んだ基である)をもつ第3級有機アミンである第二
    の触媒の有効量の存在下に、界面反応条件下、7ないし
    12.5の範囲のpHにおいて行い、その際相間移動触
    媒は約10×10 3 ないし約180×103 の範囲のG
    PC重量平均分子量をもつポリカーボネートを与える有
    効量で使用するものとし;及び (B)工程(A)で得られる混合物中のクロルホルメー
    ト末端基をポリカーボネートの回収前に実質的に脱離す
    る;工程を含んでなるポリカーボネートの製造法。
  7. 【請求項7】 工程(B)において、クロルホルメート
    末端基の脱離後で、しかもポリカーボネートの回収前の
    段階でHClを添加してpHを低下させる請求項6記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 第二の触媒をビスフェノールのモル数に
    基づいて約0.2ないし約0.7モル%の範囲の割合で
    存在させる請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 第一の触媒をビスフェノール及びフェノ
    ール系連鎖停止剤の合計モル数に基づいて約0.1ない
    し約0.7モル%の範囲の割合で存在させる請求項6記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 相間移動触媒がテトラブチルアンモニ
    ウムヒドロキシド、メチルトリブチルホスホニウムブロ
    ミド、メチルトリブチルアンモニウムブロミド、テトラ
    ブチルアンモニウムクロリド、ビス(トリブチルアミ
    ノ)ヘキサメチレン、ビス(トリプロピルアミノ)ヘキ
    サメチレン、又はメチルトリブチルアンモニウムクロリ
    ドを含んでなりそして第3級有機アミンがトリエチルア
    ミンを含んでなる請求項6記載の方法。
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