JPH0842125A - ユニット式建物のパイプスペース施工方法およびそのパイプスペース構造 - Google Patents

ユニット式建物のパイプスペース施工方法およびそのパイプスペース構造

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JPH0842125A
JPH0842125A JP18117194A JP18117194A JPH0842125A JP H0842125 A JPH0842125 A JP H0842125A JP 18117194 A JP18117194 A JP 18117194A JP 18117194 A JP18117194 A JP 18117194A JP H0842125 A JPH0842125 A JP H0842125A
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pipe space
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pipe
floor
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Hiroshi Ishii
石井  博
Hiroshi Horitsugu
浩 堀次
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工場で製造された複数の建物ユニットを建設
現場で組み合わせるユニット式建物の建設特徴を利用し
てパイプスペースを形成でき、建設現場作業を少なくす
る。 【構成】 ユニット式建物を構成する1階、2階建物ユ
ニット1A、2Aの互いに対応する位置に工場でパイプ
スペース構成壁10を形成し、建設現場で1階建物ユニ
ット1Aの上に2階建物ユニット2Aを載せると、パイ
プスペース構成壁10同士の接続により、これらの建物
ユニット1A,2Aに跨がるパイプスペースを形成でき
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユニット式建物にパイ
プスペースを形成する方法、およびそのパイプスペース
の構造に関する。
【0002】
【背景技術】集合住宅や一般住宅等の建物には、給水
管、排水管、あるいはガス管等のパイプを配管するため
のパイプスペースが設けられ、このパイプスペースは上
下階に跨がって形成される。従来、例えば軸組み式建
物、パネル工法建物は、建設現場で下階および上階にパ
イプスペース構成壁を設け、これらの構成壁を上下に接
続することによりパイプスペースを設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来方法による
と、パイプスペースを形成するために建設現場で多くの
手間と時間がかかり、作業性およびコストの点で問題が
あった。また、パイプスペースには各種のパイプが配管
され、これらのパイプのなかに例えばガス管があると、
パイプスペースに耐火性が要求されるため、このような
要求に充分応えられるパイプスペース構造が必要にな
る。
【0004】本発明の目的は、工場で製造された複数の
建物ユニットを建設現場で組み合わせるユニット式建物
の特徴を利用でき、建設現場作業を少なくしてパイプス
ペースを容易に形成できるようになるユニット式建物の
パイプスペース施工方法を提供できるところにある。
【0005】また、本発明の目的は、パイプスペースに
耐火性が要求される場合に、この要求に充分応えられる
ようになるユニット式建物のパイプスペース構造を提供
するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるユニット
式建物のパイプスペース施工方法は、工場でユニット式
建物を構成する下階および上階建物ユニットを製造する
時にこれらの建物ユニットの互いに対応した位置にパイ
プスペース構成壁を設け、ユニット式建物の建設現場で
下階建物ユニットの上に上階建物ユニットを載せること
によりパイプスペース構成壁同士を接続してこれらの建
物ユニットに跨がるパイプスペースを形成することを特
徴とするものである。
【0007】以上において、パイプスペース構成壁に開
閉可能な開口部を形成した場合には、建設現場で下階建
物ユニットの上に上階建物ユニットを載せた後、開口部
からの作業によりこれらの建物ユニット同士を連結し、
この後、開口部を塞ぐ。
【0008】また、本発明に係るユニット式建物のパイ
プスペース構造は、ユニット式建物を構成する下階およ
び上階建物ユニットの互いに対応する位置にパイプスペ
ース構成壁が形成され、これらのパイプスペース構成壁
が上下に接続されて下階建物ユニットと上階建物ユニッ
トに跨がるパイプスペースが形成されていることを特徴
とするものである。
【0009】以上の本発明は、パイプスペースに耐火性
が要求される場合と要求されない場合の両方に適用でき
る。
【0010】また、本発明のユニット式建物のパイプス
ペース構造において、パイプスペースに配管されるパイ
プに例えばガス管があり、このためパイプスペースに耐
火性が要求される場合には、パイプスペース構成壁は下
階および上階建物ユニットに立設された耐火壁パネルで
形成され、これらの建物ユニットの耐火壁パネルの間に
パイプスペースを上下に仕切り、かつ、パイプ挿通孔を
有する耐火仕切り部材が配置されている。この耐火仕切
り部材の上下両面に軟質耐火材を設けた場合には、下階
建物ユニットの耐火壁パネルの上端と、上階建物ユニッ
トの耐火壁パネルの下端とがこれらの軟質耐火材に接続
し、耐火仕切り部材を介して上下階の耐火壁パネル同士
が隙間なく連続する。
【0011】また、耐火仕切り部材のパイプ挿通孔の部
分に軟質耐火材を設けた場合には、この軟質耐火材に密
着してパイプがパイプ挿通孔に挿通され、軟質耐火材で
隙間の発生がなくなる。
【0012】
【作用】本発明では、工場での下階および上階建物ユニ
ットの製造時にこれらの建物ユニットの互いに対応した
位置にパイプスペース構成壁を形成したため、建設現場
で下階建物ユニットの上に上階建物ユニットを載せると
パイプスペース構成壁同士が接続してパイプスペースが
形成されるため、建設現場で行う作業の手間と時間を少
なくしてパイプスペースを形成できるようになる。
【0013】また、パイプスペース構成壁を耐火壁パネ
ルで形成し、下階と上階の間に耐火仕切り部材を設けた
場合には、パイプスペースを各階毎に耐火性を有するも
のにできる。耐火仕切り部材の上下両面やパイプ挿通孔
に軟質耐火材を設けた場合には、耐火仕切り部材と耐火
壁パネルとの接続、パイプ挿通孔へのパイプの挿通を隙
間が発生することなく行え、耐火気密性を得られる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は、ユニット式建物の概略を示し、こ
のユニット式建物は工場で製造された各複数個の1階建
物ユニット1、2階建物ユニット2、3階建物ユニット
3を建設現場で組み合わせて建てられる。これらの建物
ユニットのうち、所定の1階〜3階建物ユニット1A〜
3Aにはこれらの建物ユニットに跨がるパイプスペース
4が形成されている。
【0016】各建物ユニット1〜3は、建物ユニット1
A,2Aについて示す図2の通り、四隅の4本の柱5
と、これらの柱5の上端間に架け渡された各2本の長
辺、短辺の上梁6,7と、柱5の下端間に架け渡された
各2本の長辺、短辺の下梁8,9とからなる骨組みを有
し、この骨組みに天井材、床材、壁材等が取り付けら
れ、またキッチンユニット、バスユニット等の設備材も
据え付けられ、工場生産される。
【0017】建物ユニット1A〜3Aには、工場におい
てパイプスペース構成壁10が形成され、この構成壁1
0は各ユニット1A〜3Aにおいて互いに対応する位置
すなわち図1で示したパイプスペース4の位置と対応す
る位置に設けられる。本実施例では、パイプスペース4
は建物ユニット1A〜3Aのコーナ部に設けられるた
め、パイプスペース構成壁10はこれらの建物ユニット
1A〜3Aのコーナ部を囲むように設けられている。1
階および2階建物ユニット1A,2Aの構成壁10で囲
まれた空間Sは上下に貫通しており、また、3階建物ユ
ニット3Aの構成壁で囲まれた空間は下方に開口してお
り、このため、1階および2階建物ユニット1A,2A
の床、天井には空間Sが通る開口部が設けられ、3階建
物ユニット3Aの床には空間が通る開口部が設けられ、
建設現場でこれらのユニットを上下に積み重ねたとき、
上下に延びるパイプスペース4が形成されるようになっ
ている。
【0018】建物ユニット1A〜3Aのパイプスペース
構成壁10は、1階建物ユニット1Aについて示す図3
の通り、3枚の耐火壁パネル11〜13を平面コの字状
に立設配置したものであり、これらのパネル11〜13
は金属製下地フレームに例えばケイ酸カルシウム板や2
枚重ねの石膏ボードを取り付けたものであり、耐火性を
有する。耐火壁パネル11〜13が配置されてない箇
所、すなわち、建物ユニット1Aの外面に面した箇所に
は、建物ユニット1Aの一側面を覆う例えばALCによ
る耐火性の外壁パネル14が取り付けられ、これにより
前記空間Sの四側面は耐火部材で囲まれている。
【0019】耐火壁パネル11と12、12と13の間
には、パネル11と12の間を示す図6の通り、ロック
ウール、セラミックウール等による軟質耐火材15が設
けられ、圧縮されたこの軟質耐火材15の密着性によっ
てパネル間の隙間が塞がれている。このような軟質耐火
材は耐火壁パネル11と外壁パネル14との間等にも設
けられており、空間Sの耐火気密性が確保されている。
【0020】空間Sに露出する柱5、上梁7、下梁9、
およびこれらを接合する上下の接合金物16,17には
図示されていないが、硬質や軟質の耐火材が被せられ、
耐火被覆されている。
【0021】耐火壁パネル11には縦長の開口部18が
形成されており、この開口部18は耐火性の蓋19で開
閉自在である。2階建物ユニット2Aの耐火壁パネル1
1に設けられた開口部18を示す図4の通り、開口部1
8の裏側縁部には縁取り部材20が設けられ、この部材
20にはナット21が埋め込まれている。蓋19に挿通
したボルト22をナット21に螺合することにより、蓋
19は開口部18を塞いで耐火壁パネル11に取り付け
られ、ボルト22で蓋19の取り付け、取り外しは可能
である。
【0022】各1階ユニット1と、各2階ユニット2に
は、1階ユニット1について示す図3の通り、柱5と上
梁6,7とを接合する接合金物16の上面において位置
決めピン23が立設されている。水平方向に隣合う各複
数個の1階建物ユニット1、2階建物ユニット2の上面
には、1階建物ユニット1Aと1Bの場合を示している
図3の通り、連結部材24が架け渡されて配置されるよ
うになっている。この連結部材24には、水平方向に隣
合う各建物ユニットに設けられた位置決めピン23が上
下に挿入される位置決め孔25が形成されている。ま
た、2階建物ユニット2と、3階建物ユニット3におけ
る柱5と下梁8,9とを接合する接合金物17には、2
階建物ユニット2A,2Bについて示す図4の通り、連
結部材24から突出した位置決めピン23の先端が挿入
される孔26が形成されている。また、接合金物17と
16には、ボルト27が挿通されるボルト孔28,29
が形成され、孔29の下側にはナット30が固定されて
いる。連結部材24には、ボルト27が上下に通るボル
ト孔31が設けられている。
【0023】図3の通り、連結部材24には、耐火壁パ
ネル11〜13で囲まれた空間Sを塞ぐことが可能な大
きさの仕切り部材32の部分が設けられており、換言す
ると、本実施例では、連結部材24と仕切り部材32は
一体化されている。仕切り部材32には給水管、排水
管、汚水管等のパイプ33〜35(図4参照)が上下に
挿通可能なパイプ挿通孔36〜38が設けられている。
これらのパイプ孔33〜35のうち1本はガス管であ
る。
【0024】連結部材24および仕切り部材32は、金
属製の基板部材39の上下両面に軟質耐火材40,41
を重ね合わせたものであり、これらの連結部材24、仕
切り部材32は耐火性を有する。図5の通り、耐火仕切
り部材32に設けられたパイプ挿通孔36〜38は、基
板部材39、軟質耐火材40,41に形成された孔39
A〜39C、40A〜40C、41A〜41Cよりな
り、基板部材39の孔39A〜39Cはパイプ33〜3
5の直径よりも大きく、軟質耐火材40,41の孔40
A〜40C、41A〜41Cはパイプ33〜35の直径
よりも小さい。
【0025】次にユニット式建物の建築方法について説
明する。工場において、各1階〜3階の建物ユニット1
〜3が製造され、この製造時にパイプスペース4が通る
建物ユニット1A〜3Aには互いに対応する位置に耐火
壁パネル11〜13を立設してパイプスペース構成壁1
0を設ける。
【0026】製造された全部の建物ユニット1〜3はト
ラックでユニット式建物の建設現場に運ばれ、各1階建
物ユニット1は基礎の所定位置に据え付けられる。この
後、水平方向に隣合う複数の1階建物ユニット1の上に
連結部材24を架け渡して載せ、この連結部材24の位
置決め孔25に1階建物ユニット1の位置決めピン23
を挿入する。これにより、水平方向に隣合う複数の1階
建物ユニット1同士は連結部材24で位置決めされなが
ら連結される。この後、各1階建物ユニット1の上に各
2階建物ユニット2を載せ、2階建物ユニット2の接合
金物17に設けられた孔26に連結部材24から突出し
た位置決めピン23の先端を挿入する。これにより2階
建物ユニット2は1階建物ユニット1に対して位置決め
されるとともに、水平方向に隣合う複数の2階建物ユニ
ット2は連結部材24で連結される。
【0027】次いで、パイプスペース構成壁10が設け
られた2階建物ユニット2Aの耐火壁パネル11の蓋1
9を取り外し、耐火壁パネル11の開口部18からの作
業により、ボルト27を2階建物ユニット2Aの接合金
物17の孔28、連結部材24の孔31、1階建物ユニ
ット1Aの接合金物16の孔29に挿通し、ナット30
に締めつける。これにより、1階、2階建物ユニット1
A,2Aはボルト27、ナット30で連結される。この
ようなボルト27、ナット30による1階、2階建物ユ
ニットの連結は他の建物ユニットについても行われ、こ
れらの建物ユニットにおける連結作業は2階建物ユニッ
ト2の床に設けられた開口部からの作業による行われ
る。
【0028】このように1階建物ユニット1Aの上に連
結部材24を配置した後、2階建物ユニット2Aを載せ
ると、これらの建物ユニット1A,2Aの互いに対応す
る位置にはパイプスペース構成壁を10を形成する耐火
壁パネル11〜13が立設されているため、これらの耐
火壁パネル11〜13は上下に連なることになる。特
に、図4の通り、1階建物ユニット1Aの耐火壁パネル
11〜13で囲まれた空間Sと、2階建物ユニット2A
の耐火壁パネル11〜13で囲まれた空間Sとの間に
は、上下に軟質耐火材40,41を備えた仕切り部材3
2が配置されることになるため、1階建物ユニット1A
の耐火壁パネルの11〜13の上端および2階建物ユニ
ット2Aの耐火壁パネル11〜13の下端はこれらの軟
質耐火材40,41に当接してこれら40,41を押し
つぶすことになり、このため、上下の耐火壁パネル11
〜13と耐火仕切り部材32との間に隙間が発生するこ
とはない。
【0029】各2階建物ユニット2の上に連結部材24
を介して各3階建物ユニット3を載せ、これらの3階建
物ユニット3について、前述した2階建物ユニット2に
ついて行った作業と同じ作業を行い、ボルト27、ナッ
ト30による2階建物ユニット2との連結作業等を行
う。
【0030】以上のように各建物ユニット1〜3を組み
合わせることによりユニット式建物は建てられ、このユ
ニット式建物の内部には1階、2階、3階建物ユニット
1A〜3Aに設けたパイプスペース構成壁10による図
1で示したパイプスペース4が建物ユニット1A〜3A
に跨がって形成されることになり、このパイプスペース
4は1階と2階の間、2階と3階の間に配置された耐火
仕切り部材32で仕切られていることになる。
【0031】このパイプスペース4に配管されるパイプ
33〜35は各階分のパイプ要素からなり、図4には1
階分と2階分のパイプ要素33A〜35A、33B〜3
5Bが示されている。これらのパイプ要素は各階の建物
ユニットの耐火壁パネル11に設けた開口部18からパ
イプスペース4内に挿入され、1階分のパイプ要素33
A〜35Aの上部は、1階建物ユニット1Aと2階ユニ
ット式建物2Aの間に配置された耐火仕切り部材32の
パイプ挿通孔36〜38に挿通され、2階分のパイプ要
素33B〜35Bの上部は、2階建物ユニット2Aと3
階建物ユニット3Aの間に配置された耐火仕切り部材3
2のパイプ挿通孔36〜38に挿通され、上下の各パイ
プ要素を図4で示したジョイント部材42で接続する。
【0032】前述した通り、耐火仕切り部材32のパイ
プ挿通孔36〜38を形成している耐火仕切り部材32
の軟質耐火材40,41の孔40A〜40C、41A〜
41Cは、パイプ33〜35よりも小さい直径になって
いるため、パイプ要素33A〜35A、33B〜35B
の上部をパイプ挿通孔36〜38に挿通孔したとき、孔
40A〜40C、41A〜41Cは弾性的に押し広げら
れることになり、すなわち、パイプ要素33A〜35
A、33B〜35Bは、耐火仕切り部材32の少なくと
もパイプ挿通孔36〜38の部分に設けられた軟質耐火
材40,41と密着することになり、この部分に隙間が
発生することなくパイプ33〜35の配管作業を行え
る。
【0033】以上の作業後、1階、2階、3階の各建物
ユニット1A〜3Aに配置された図示しない水回り設備
物等まで延びる枝パイプを開口部18からの作業により
パイプ33〜35に接続する作業を行い、そして、全部
の作業後、開口部18を蓋19で閉じる。
【0034】以上説明した本実施例によれば、工場にお
いて上下階の建物ユニット1〜3の互いに対応する位置
にパイプスペース構成壁10を形成することにより、建
設現場でこれらの建物ユニット1〜3を上下に積み重ね
ると、パイプスペース構成壁10同士の接続によって上
下階の建物ユニット1〜3に跨がるパイプスペース4を
形成することができ、工場で製造された複数の建物ユニ
ットを建設現場で組み合わせて建てるユニット式建物の
特徴を利用してパイプスペースの施工作業を行え、建設
現場作業を簡単化できる。
【0035】また、パイプスペース構成壁10は耐火壁
パネル11〜13によって形成され、耐火性を備えてい
るため、パイプスペース4に配管されるパイプスペース
33〜35のうちにガス管があり、このガス管からガス
漏れして引火しても、耐火壁パネル11〜13および耐
火性外壁パネル14によって一定時間内の耐火性が保証
される。また、各階の間には、耐火仕切り部材32が配
置され、上下のパイプスペース構成壁10同士を仕切っ
ているため、ガス漏れによる火災の炎はこの耐火仕切り
部材32で遮断され、それ以上に火災が延焼するのを防
止できる。
【0036】また、耐火仕切り部材32の上下両面には
軟質耐火材40,41が設けられているため、下階の耐
火壁パネル11〜13の上端と上階の耐火壁パネル11
〜13の下端とを軟質耐火材40,41に密接させて接
続させることができ、このため、この部分に耐火気密性
をもたせることができる。
【0037】さらに、耐火仕切り部材32の少なくとも
パイプ挿通孔36〜38の部分には軟質耐火材40,4
1が設けられているため、パイプ33〜35を軟質耐火
材40,41に密着させてパイプ挿通孔35〜38に挿
通孔させることができ、この部分にも隙間が発生しない
ため、パイプ挿通孔36〜38における耐火気密性を確
保できる。
【0038】さらに、パイプスペース構成壁10を形成
する耐火壁パネル11には蓋19で開閉可能な開口部1
8が設けられているため、下階建物ユニットの上に上階
建物ユニットを載せた後、これらの建物ユニットをボル
ト27、ナット30で連結する作業を開口部18から行
え、また、各階分のパイプ要素をパイプスペース4に挿
入する作業も、開口部18から行える。このほか、開口
部18によりユニット式建物完成後におけるパイプスペ
ース4についてのメンテナンス作業も行える。
【0039】以上説明した本実施例では、各階分のパイ
プ要素が建設現場でパイプスペース4に挿入されるよう
になっていたが、工場で各階の建物ユニット1A〜3A
を製造した時に、各階の建物ユニットのパイプスペース
構成壁10内に各階分のパイプ要素を予め配置し、建設
現場で下階建物ユニットの上に耐火仕切り部材32を配
置した時、パイプ要素の上部を耐火仕切り部材32のパ
イプ挿通孔35〜38に挿入するようにしてもよい。
【0040】また、パイプスペース4にガス管が配管さ
れない時には、パイプスペースの耐火性は必ずしも要求
されないため、パイプスペース構成壁を一般の壁パネル
で形成してもよく、耐火仕切り部材32を設けなくても
よい。
【0041】さらにまた、前記実施例では連結部材24
と耐火仕切り部材32は一体化されたものであるが、こ
れらを別体としてもよい。また、本発明は2階建て建
物、4階建て以上の建物にも適用できる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、工場で生産される建物
ユニットの互いに対応する位置にパイプスペース構成壁
を形成し、建設現場で上下階の建物ユニットを上下に組
合せると、パイプスペース構成壁同士が接続されてこれ
らの建物ユニットにまたがるパイプスペースを形成でき
るようにしたため、ユニット式建物の建築特徴を利用し
てパイプスペースを設けることができ、建設現場作業を
少なくできる。
【0043】また、本発明によれば、パイプスペース構
成壁を耐火壁パネルによって形成し、上下階の建物ユニ
ットの間に耐火性仕切り部材を設けることにより、パイ
プスペースにガス管等が配管されてパイプスペースに耐
火性が要求される場合でも、この要求に応えることがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内部にパイプスペースが設けられたユニット式
建物の概略を示す図である。
【図2】上下階の各建物ユニットのパイプスペース構成
壁の位置を示す概略図である。
【図3】パイプスペース構成壁を形成する耐火壁パネル
および耐火仕切り部材を示す斜視図である。
【図4】ユニット式建物の完成後におけるパイプスペー
スの部分を示す縦断面図である。
【図5】パイプが挿通孔された耐火仕切り部材における
断面図である。
【図6】図3で示された耐火壁パネル同士の接続部分を
示す平断面図である。
【符号の説明】
1〜3 建物ユニット 4 パイプスペース 10 パイプスペース構成壁 11〜13 耐火壁パネル 18 開口部 19 蓋 23 位置決めピン 24 連結部材 32 仕切り部材 33〜35 パイプ 36〜38 パイプ挿通孔 39 基板部材 40,41 軟質耐火材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニット式建物を構成する下階建物ユニ
    ットおよび上階建物ユニットを工場で製造するときにこ
    れらの建物ユニットの互いに対応する位置にパイプスペ
    ース構成壁を形成し、ユニット式建物の建設現場で前記
    下階建物ユニットの上に前記上階建物ユニットを載せる
    ことにより前記パイプスペース構成壁同士の接続でこれ
    らの建物ユニットに跨がるパイプスペースを形成するこ
    とを特徴とするユニット式建物のパイプスペース施工方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のユニット式建物のパイ
    プスペース施工方法において、前記パイプスペース構成
    壁には開閉可能な開口部が形成され、前記建設現場で前
    記下階建物ユニットの上に上階建物ユニットを載せた後
    にこの開口部からの作業によりこれらの建物ユニット同
    士を連結し、次いで前記開口部を塞ぐことを特徴とする
    ユニット式建物のパイプスペース施工方法。
  3. 【請求項3】 ユニット式建物を構成する下階建物ユニ
    ットおよび上階建物ユニットの互いに対応する位置にパ
    イプスペース構成壁が形成され、これらの上下に接続さ
    れたパイプスペース構成壁により前記下階建物ユニット
    と前記上階建物ユニットに跨がるパイプスペースが形成
    されていることを特徴とするユニット式建物のパイプス
    ペース構造。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のユニット式建物のパイ
    プスペース構造において、前記パイプスペース構成壁は
    前記下階建物ユニット、前記上階建物ユニットに立設さ
    れた耐火壁パネルより形成され、これらの耐火壁パネル
    の間に前記パイプスペースを上下に仕切り、かつ、パイ
    プ挿通孔を有する耐火仕切り部材が配置されていること
    を特徴とするユニット式建物のパイプスペース構造。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のユニット式建物のパイ
    プスペース構造において、前記耐火仕切り部材は上下面
    の両方に軟質耐火材を備え、前記下階建物ユニットの前
    記耐火壁パネルの上端と前記上階建物ユニットの前記耐
    火壁パネルの下端とが前記軟質耐火材に接続されている
    ことを特徴とするユニット式建物のパイプスペース構
    造。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載のユニット式建
    物のパイプスペース構造において、前記耐火仕切り部材
    は少なくとも前記パイプ挿通孔の部分に軟質耐火材を備
    え、この軟質耐火材に密着してパイプが前記パイプ挿通
    孔に挿通されていることを特徴とするユニット式建物の
    パイプスペース構造。
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