JPH0842594A - ねじり振動ダンパ - Google Patents

ねじり振動ダンパ

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JPH0842594A
JPH0842594A JP7162613A JP16261395A JPH0842594A JP H0842594 A JPH0842594 A JP H0842594A JP 7162613 A JP7162613 A JP 7162613A JP 16261395 A JP16261395 A JP 16261395A JP H0842594 A JPH0842594 A JP H0842594A
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damper
torsional vibration
vibration damper
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Steffen Maier
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    • F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/121—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
    • F16F15/123—Wound springs
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来技術における欠点を排除して、不都合な
ノイズもしくは振動励起を完全に抑制することができる
ねじり振動ダンパを提供する。 【構成】 入力部分と出力部分とを備えていて、該入力
部分と出力部分との間に、直列に接続された2つのダン
パ、すなわち小さな剛性をもつ蓄力器を有する第1のダ
ンパと高い剛性をもつ蓄力器を有する第2のダンパとが
設けられている形式のねじり振動ダンパ、特に自動車の
クラッチディスク用のねじり振動ダンパにおいて、第1
のダンパ2の蓄力器24が、入力部分5,7と出力部分
11との間において少なくとも20゜の全回動角47を
可能にし、かつ4〜20Nmの値の最大トルクを生ぜし
めるようになっており、第2のダンパが、入力部分と出
力部分との間において少なくとも15゜の回動角を可能
にし、かつ5〜40Nm/゜の値のねじり強さを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ねじり振動ダンパ、特
に自動車のクラッチディスク用のねじり振動ダンパであ
って、入力部分と出力部分とを備えていて、該入力部分
と出力部分との間に、直列に接続された2つのダンパ、
すなわち小さな剛性をもつ蓄力器を有する第1のダンパ
と高い剛性をもつ蓄力器を有する第2のダンパとが設け
られている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような形式のねじり振動ダンパは、
例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第4141643
号明細書及びドイツ連邦共和国特許出願公開第4031
762号明細書によって提案されている。これらの公知
のねじり振動ダンパは、いわゆるアイドリングダンパも
しくはアイドリングシステム及びいわゆる主ダンパもし
くは負荷システムを有している。アイドリングダンパは
この場合規定のトルク超過時にストッパを用いてロック
アップされることができ、これによって、ねじり振動ダ
ンパの入力部分と出力部分との間において引き続き相対
回動が生じた場合には、単に主ダンパだけが有効であ
る。これらの公知の構造では、前ダンパのロックアップ
トルクもしくは当接トルクは、アイドリング運転におい
て生じるトルクにほぼ合わせて設計されている。「アイ
ドリング運転」というのは次のような運転状態、すなわ
ち機関と伝動装置との間におけるクラッチが接続されて
いるが、しかしながら伝動装置がニュートラル位置を占
めていて、つまりギヤが接続されておらず、ひいては例
えば自動車の駆動輪にトルクが伝達され得ないような運
転状態のことである。このような形式の構造は、多くの
使用例にとって有利であることが判明している。しかし
ながらこのような公知のねじり振動ダンパが不都合なノ
イズもしくは振動励起を完全に抑制することができない
ような使用例も存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゆえに本発明の課題
は、冒頭に述べた形式のねじり振動ダンパを最適化し
て、上に述べた従来構造における欠点を排除することで
ある。本発明ではまた、ねじり振動ダンパの規定の設計
の使用幅を、公知のねじり振動ダンパに対して拡大する
ことが望まれている。すなわち、同じねじり振動ダンパ
もしくは若干変えられたねじり振動ダンパを、複数の使
用例のために使用可能であるようにすることが望まれて
いる。本発明によるねじり振動ダンパは、さらにまた、
簡単かつ安価に製造できることが望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、冒頭に述べた形式の振動ダンパに
おいて、第1のダンパの蓄力器が、入力部分と出力部分
との間において少なくとも20゜の全回動角を可能に
し、かつ4〜20Nmの値、有利には6〜16Nmの値
の最大トルクを生ぜしめるようになっており、第2のダ
ンパが、入力部分と出力部分との間において少なくとも
15゜の全回動角を可能にし、かつ5〜40Nm/゜の
値、有利には10〜25Nm/゜の値のねじり強さを有
するようになっている。この場合「全回動角」というの
は、個々のダンパが引張り方向及び押し方向においてね
じり振動ダンパの入力部分と出力部分との間で可能にす
る両回動角の和のことである。引張り運転は、機関が駆
動ストランドもしくは自動車を駆動する場合に生じる。
押し運転は、自動車もしくは駆動ストランドが機関を駆
動する場合に生じる。
【0005】
【発明の効果】有利には第1のダンパは、20〜45゜
の値の全回動角を有しており、この場合この全回動角が
25〜35゜の値であると特に有利である。第2のダン
パは有利には、20〜30゜の値の全回動角を有するこ
とができる。しかしながら幾つかの使用例のためには、
それよりも小さな又は大きな回動角が有利なこともあ
る。
【0006】第1のダンパの蓄力器によってもたらされ
得る上に述べた最大トルクは、乗用車及び小型トラック
との関連における使用に関係付けられる。大型トラック
との関連において本発明によるねじり振動ダンパを使用
する場合には、この最大トルクは場合によってはさらに
大きくする必要がある。
【0007】本発明の有利な構成では、第1のダンパが
0.3〜1.5Nm/゜の値のねじり強さを有してお
り、この場合幾つかの使用例では、前記値よりも大きな
値又は小さな値が有利なこともある。
【0008】本発明の特に有利な構成では、第1のダン
パが、全回動角にわたってもしくは少なくともほぼ全回
動角にわたって、単段に構成されている。また別の有利
な構成では、第2のダンパもまた、全回動角にわたって
もしくは少なくともほぼ全回動角にわたって、単段に構
成されている。
【0009】アイドリングダンパ及び主ダンパを備えた
公知のねじり振動ダンパでは、自動車のクリーピング運
転において、既に述べたようにノイズもしくは不都合な
振動の励起の発生することがある。クリーピング運転で
は自動車は、閉鎖されたクラッチによって第1のギヤ段
又は第2のギヤ段で移動し、この場合駆動モータは、実
質的にアイドリング回転数もしくは低い駆動回転数で、
つまりアクセルペダルが実質的にまったく操作されてい
ない状態でもしくはアクセルペダルが少しだけ操作され
ている状態で作動する。このような運転状態において生
じるノイズは多分次のこと、すなわちこの運転状態にお
いてアイドリングダンパがロックアップされて主ダンパ
が負荷され、この際にそこにおける比較的大きなねじり
強さに基づいて、共鳴が発生することに起因するもので
ある。
【0010】ねじり振動ダンパを本発明のように構成す
ることによって、次のことが保証される。すなわち本発
明によるねじり振動ダンパでは、クリーピング運転時に
生じるトルク、つまり小さな回転数での又は全く操作さ
れないアクセルペダルによるもしくはわずかに操作され
たアクセルペダルによる自動車の駆動時に生じるトルク
は、第1のダンパによって、つまり相応な部材の間にお
ける比較的大きな相対回動角を可能にしかつフラットな
ばね特性を有する第1のダンパによって、受け止められ
る。第1のダンパのフラットな特性もしくは小さな剛性
及び大きな回動角は、共鳴ポイントもしくは共鳴範囲が
より低い回転数の方向にシフトすることを可能にする。
この場合第1のダンパは有利には、共鳴範囲もしくは共
鳴回転数が機関のアイドリング回転数の下に位置するよ
うに、設計されている。
【0011】本発明による構成はさらに次の利点を、す
なわち第1のダンパ及び第2のダンパが、汎用のクラッ
チディスクに比べて小さな上昇もしくはばね特性を備え
た比較的高い当接トルク(Anschlagmoment)を有してい
る、という利点を備えている。
【0012】本発明によるねじり振動ダンパの有利な構
成では、中心位置を起点として、つまりねじり振動ダン
パの休止位置を起点として、出力部分と入力部分との間
における可能な相対回動角が、一方の相対回動方向にお
いて、他方の相対回動方向におけるよりも大きく設計さ
れている。この場合本発明の別の有利な構成では、入力
部分と出力部分との間における可能な回動角が、両部分
の負荷時に引張り方向において、押し方向における可能
な相対回動角よりも大きい。ねじり振動ダンパの入力部
分と出力部分との間における全体として可能な回動角
は、35〜70゜の値、有利には40〜60゜の値であ
る。そしてねじり振動ダンパの入力部分と出力部分との
間における、両ダンパによって可能な、引張り方向にお
ける最大回動角と、両ダンパによって可能な押し方向に
おける最大回動角との比は、有利には1.2〜2の値で
ある。
【0013】本発明の別の構成では、第1のダンパによ
ってねじり振動ダンパの入力部分と出力部分との間にお
いて可能な最大回動角が、引張り方向におけるねじり振
動ダンパの負荷時に、押し方向におけるねじり振動ダン
パの負荷時における可能な最大回動角よりも大きい。こ
の場合、引張り方向における第1のダンパの可能な最大
回動角と、押し方向における第1のダンパ可能な最大回
動角との比が、1.5〜3の値である。しかしながら幾
つかの使用例においては、この比は前記値より小さくて
も又は大きくてもよい。
【0014】ねじり振動ダンパの構造及び機能のため
に、本発明の有利な構成では、ねじり振動ダンパの出力
部分が、伝動軸に装着するための内側成形部を備えたボ
ス体であり、該ボス体に、前ダンパの出力部分が回動不
能に受容され、かつ主ダンパの出力部分を形成していて
内側成形部を備えたフランジ部分が受容されており、該
フランジ部分の内側成形部とボス体の外側成形部とが係
合しており、該内側成形部及び外側成形部を介して、第
2のダンパのフランジ部分がねじり振動ダンパの出力部
分に対して、制限された相対回動を可能にしており、さ
らにねじり振動ダンパの入力部分が、軸方向に互いに間
隔をおいて配置されていて間に主ダンパのフランジ部分
を受容する2つのサイドプレートによって形成されてい
る。
【0015】ねじり振動ダンパの特にコンパクトな構造
形式を得るために、本発明の別の有利な構成では、第1
のダンパが軸方向において、第2のダンパのフランジ部
分と、ねじり振動ダンパの入力部分を形成する両サイド
プレートの一方との間に配置されている。この場合第1
のダンパの入力部分が、第2のダンパのフランジ部分と
回動不能な少なくとも1つの円板状の部材によって形成
されており、該円板状の部材が、小さな剛性をもつ蓄力
器のための受容部を有していると、有利である。この円
板状の部材は有利にはプラスチックから製造することが
できる。
【0016】本発明の別の有利な構成では、第1のダン
パの出力部分が、軸方向において第1のダンパの入力部
分を形成する円板状の部材と第2のダンパのフランジ部
分との間に配置されていてねじり振動ダンパの出力部分
と回動不能である少なくとも1つのリング状の部材によ
って形成されており、該リング状の部材が、小さな剛性
をもつ蓄力器のための受容部を有している。この場合さ
らに、小さな剛性をもつ蓄力器が、高い剛性をもつ蓄力
器よりも小さな直径上に配置されていると、有利であ
る。
【0017】本発明の別の有利な構成では、第1のダン
パの入力部分もまた、2つのリング状の部材によって形
成されており、両リング状の部材が、第2のダンパのフ
ランジ部分と回転結合されていて、しかもリング状もし
くは円板状の出力部分をその間に受容している。このよ
うな構造形式はドイツ連邦共和国特許出願公開第344
2705号明細書に基づいて公知である。さらに第1の
ダンパは、有利にはプラスチックから製造された2つの
リング状の部材を有しており、両リング状の部材が少な
くともほぼ半径方向において上下に配置されていて、入
力部分と出力部分とを形成している。この場合リング状
の部材は、周方向において延びていて半径方向に取り付
けられた縦長のポケットを、蓄力器の受容のために有し
ていてもよい。
【0018】小さな剛性をもつ蓄力器の機能、耐用寿命
及び取付けのために有利な本発明の別の構成では、小さ
な剛性をもつ蓄力器が、負荷されていない状態におい
て、周方向において曲げられた形状を有している。つま
りこれらの蓄力器もしくはばねは、ねじり振動ダンパへ
の取付けの前に、その長手方向で見て曲げられている。
この場合第1のダンパの弛緩された個別ばねは次のよう
な湾曲、すなわち該ばねの長手方向軸線が、該ばねの配
置される平均的な取付け半径と少なくともほぼ合致する
ような湾曲を有している。しかしながらまた長手方向軸
線は、平均的な取付け半径よりも小さな曲率を有してい
ても又は大きな曲率を有していてもよい。
【0019】幾つかの使用例において有利な構成では、
小さな剛性をもつ蓄力器は弛緩された状態において、そ
の長手方向軸線の方向で見て、少なくともほぼ直線的で
ある。このような直線的なばねは、取付けのために相応
に曲げられ、これによって、第1のダンパの入力部分及
び出力部分における円弧状に構成された受容部内に取り
付けることができる。
【0020】幾つかの使用例のためには、少なくとも、
第1のダンパにおいてまず初めに有効になる蓄力器が、
ねじり振動ダンパの負荷されていない状態において既に
ある程度のプレロードを有していると有利であるが、し
かしながらに多くの使用例のためには、少なくとも、第
1のダンパのまず初めに作用する蓄力器が、極めて小さ
なプレロードしかもしくはまったくプレロードを有して
おらず、取り付けられた状態において、少なくともほぼ
その完全に弛緩された長さを有していると、有利であ
る。本発明の有利な構成では、入力部分及び/又は出力
部分に設けられていて第1のダンパの相応な蓄力器を受
容する窓もしくは凹設部の周方向長さが、該蓄力器の周
方向長さよりも大きい。第1のダンパの入力部分及び出
力部分の受容部が、その中に設けられる蓄力器よりも大
きな周方向長さを有している場合には、少なくとも小さ
な回動遊びが、ねじり振動ダンパの入力部分と出力部分
との間において生ぜしめられ、これによって、周方向に
おいて有効な蓄力器が圧縮されることはない。
【0021】第1のダンパは有利には少なくとも2つの
蓄力器を有しており、これらの蓄力器は有利には、周方
向で見て、均一に分配されて配置されている。しかしな
がらまた、3つ、4つ又はそれ以上の蓄力器が設けられ
ていてもよい。
【0022】ねじり振動ダンパの機能のためには、少な
くとも第1のダンパが、少なくとも1つの負荷摩擦円板
を有している。第2のダンパもまた公知の形式で、単数
又は複数の負荷摩擦円板を有していることができる。
【0023】幾つかの使用例のためには、少なくとも第
1のダンパが、少なくとも1つのドラッグされる摩擦緩
衝装置を有している。この摩擦緩衝装置は、少なくとも
1つの摩擦リングによって生ぜしめられることができ、
この摩擦リングは、回動遊びをもって対応制御輪郭を共
働する制御輪郭を有している。このドラッグされる摩擦
装置は、主ダンパの回動角範囲において有効であっても
よい。
【0024】本発明の特に有利な構成では、第1のダン
パの可能な全回動角とドラッグされる摩擦リングのドラ
ッグ角もしくは自由角との間の差によって生ぜしめられ
る角度が、10〜35゜の値である。このように設定さ
れていると、第1のダンパがロックアップされる前に、
ドラッグされる摩擦装置を常に使用することが可能であ
る。これによってさらに、ねじり振動ダンパの入力部分
と出力部分との間における小さな振動及び平均的な振動
のためには、ドラッグされる摩擦装置もしくは相応な摩
擦リングを、不作用にしておくことができる。
【0025】本発明の別の有利な構成では、第1のダン
パは、該ダンパが回動角に関連した摩擦緩衝作用を生ぜ
しめるように、配置されかつ支持されている。このため
に、有利には湾曲されたばねが、その全長にわたって、
個々の螺条を用いて少なくとも1つの対応する部材に半
径方向で支持される。この部材は、有利には第1のダン
パの入力部分によって形成される。ばねの緊縮が高まる
に連れて、該ばねによって生ぜしめられる、対応する支
持面に対する半径方向力が増大し、これによって摩擦緩
衝作用も高められる。第1のダンパの蓄力器がこのよう
に配置されていると、この蓄力器はさらに回転数に関連
した摩擦緩衝作用を生ぜしめる。それというのはこの場
合、回転数の増大に連れて、個々の螺条に作用する遠心
力が大きくなるからである。
【0026】ねじり振動ダンパの入力部分と出力部分と
の間において有効なドラッグされる摩擦装置は、有利に
はドラッグされる摩擦リングによって形成することがで
き、この摩擦リングは、ねじり振動ダンパのボス体の外
側成形部と入力部分の少なくとも一方のサイドプレート
との間の軸方向範囲に配置されることが可能である。こ
のドラッグされる摩擦リングは、有利にはサイドプレー
トと摩擦係合している。摩擦リングを制御するために摩
擦リングは、遊びをもって制御範囲と共働する一体成形
部を有していると有利である。本発明の有利な構成で
は、摩擦リングが軸方向の付加部を有しており、該付加
部が、ボス体の外側成形部又は切欠きに遊びをもって係
合している。外側成形部は、主ダンパのボス円板の内側
輪郭と共働するのと同じ成形部又は同様な成形部であっ
てよい。ドラッグされる摩擦リングの回動遊びは、ボス
体に対する主ダンパのボス体の回動遊びよりも小さい。
【0027】ドラッグする摩擦リングは、有利には円錐
台形状の外側面を有しており、該外側面を介して、隣接
したサイドプレートがボス体に対してセンタリングされ
る。このために対応するサイドプレートにも同様に円錐
台形状の範囲が、一体成形されていると有利である。本
発明のさらに別の有利な構成では、ねじり振動ダンパの
入力部分がボス体に対して、制限された半径方向のシフ
ト可能性つまり蓄力器の作用に抗したシフト可能性を有
している。この蓄力器は有利には摩擦リングを、隣接し
たサイドプレートに対して負荷している。本発明の別の
有利な構成では、この蓄力器が皿ばね状の部材によって
形成されており、該皿ばね状の部材が軸方向において、
摩擦リングと第1のダンパの入力部分との間で緊張され
ている。
【0028】
【実施例】次に図面につき本発明の実施例を説明する。
【0029】図面に示されているクラッチディスク1
は、第1のダンパ2と第2のダンパ3とを有している。
同時に第2のダンパつまり主ダンパ3の入力部分でもあ
る、クラッチディスク1の入力部分は、摩擦ライニング
4を有する連行プレート5と、該連行プレート5にスペ
ーサピン6を介して回動不能に結合された対応プレート
7とによって形成されている。第2のダンパ3の出力部
分はフランジ8によって形成されて、このフランジ8は
特に図3から分かるように、内歯9を有しており、この
内歯9は、クラッチディスク1の出力部分を形成するボ
ス体11の外歯10に噛合する。ボス体11の外歯10
とフランジ8の内歯9との間には、周方向において、歯
面遊びが設けられており、この歯面遊びは第1のダンパ
2の作用範囲に相当する。伝動装置入力軸への受容のた
めに、ボス体11はさらに内歯12を有している。
【0030】第2のダンパ3はばね13を有しており、
このばね13は、一方では連行プレート5及び対応プレ
ート7の窓状の切欠き14,15に配置されており、か
つ他方ではフランジ8の窓状の切欠き16に配置されて
いる。互いに回動不能に結合されたプレート5及び7と
フランジ8との間においては、ばね13の作用に抗した
相対回動が可能である。この回動は次のことによって、
すなわち、両方の円板5及び7を互いに結合しているス
ペーサピン6が、該スペーサピン6によって軸方向で貫
通されているフランジ8の切欠き17の終端輪郭に当接
することによって、制限される。
【0031】第1のダンパ2は、軸方向においてフラン
ジ8と連行プレート5との間に配置されている。第1の
ダンパ2の入力部分は、フランジ8と回動不能に結合さ
れたリング状の部材18によって形成されている。軸方
向において部材18とフランジ8との間には、ディスク
状のフランジ20が受容されており、このフランジ20
は、第1のダンパ2の出力部分を形成しており、かつボ
ス体11と回動不能に結合されている。リング状のもし
くはディスク状の部材18とフランジ20との間におい
ては、ボス体1の外歯10とフランジ8の内歯9との間
における歯面遊びに相当する、制限された相対回動が可
能であり、この相対回動は、図3に示されているよう
に、部材18のトラフ状の受容部もしくは窓状の切欠き
21及びフランジ20の窓状の切欠き22に設けられ
た、圧縮コイルばね24の形の蓄力器の作用に抗して、
行われる。
【0032】第1のダンパ2のフランジ20は、その内
縁に歯20aを有しており、この歯20aは、回動防止
のために、外歯10の減じられた高さの範囲に係合して
いる。
【0033】前ダンパとも呼ばれる第1のダンパ2のリ
ング状の部材18は、形状接続的な差込み結合部を介し
てフランジ8と回動不能に結合されている。このため
に、図2及び図4から分かるように、リング状の部材1
8はその外周部に、軸方向で第2のダンパ3のフランジ
8に向かって方向付けられた付加部もしくは舌片25を
有しており、この付加部もしくは舌片25は、フランジ
8の切欠き26に軸方向で突入している。図示の実施例
ではこれらの切欠き26は、第2のダンパのばね13を
受容するためのフランジ8における切欠き16と接続さ
れている。図4から分かるように、受容ポケット21は
周方向において円弧状に延びており、かつばね24を周
方向において取り囲んでいる。受容ポケット21は、図
3から分かるように、フランジ8に向けられた側を起点
として、軸方向でプラスチック製のリング状の部材18
内に延びている。この場合受容ポケット21の深さは、
ばね24が少なくともほぼ完全にプラスチック部品であ
る部材18内に受容されるように、寸法設定されてい
る。周方向で見て受容ポケット21の端部は、当接範囲
を形成しており、この場合該当接範囲には、ばね24が
その端部で支持されることができる。第1のダンパ2の
出力部分を形成する金属薄板成形品20は、半径方向に
延びるリング状の範囲20bを有しており、この範囲2
0bはボス体11を取り囲んでいる。このリング状の範
囲20bの外周部には、軸方向に屈曲されたアーム23
が設けられている。これらの軸方向のアーム23は、全
周にわたって次のように分配配置されている。すなわち
この場合軸方向のアーム23は、少なくともプラスチッ
ク製の部材18と金属薄板成形品20との間において相
対回動が生じた場合に、蓄力器24の端部と共働するこ
とができ、これによって蓄力器24が圧縮されるように
なっている。蓄力器24に対する申し分ない負荷を保証
するために、軸方向のアーム23は実質的に蓄力器24
の直径全体にわたって延びている。
【0034】リング状の部材18を軸方向において固定
するために、軸方向で見てフランジ8とサイドプレート
7との間には皿ばね29が配置されており、この皿ばね
29は、半径方向外側においてプレート7に支持されて
いて、半径方向内側において、プレッシャプレート30
と、該プレッシャプレートとフランジ8との間に配置さ
れた摩擦リング31とを、フランジ8に向かって負荷し
ており、この結果サイドプレート5,7の間における部
材8,18,30,31は軸方向において緊定される。
皿ばね29のプレロードによってさらに、フランジ8の
他方の側に配置されているライニング保持プレート5
は、軸方向でフランジ8に向かって引っ張られる。
【0035】第1のダンパ2の入力部分を形成するリン
グ状のもしくはディスク状の部材18は、繊維強化され
ていてもよいプラスチックから製造されている。リング
状の部材18はライニング保持プレート5と直接摩擦接
触しており、かつ第2のダンパ3のための摩擦緩衝を生
ぜしめるために働く。フランジ8に対してプレート5及
び7が相対回動する場合には、摩擦リング31によって
同様に、第2のダンパ3に所属の摩擦緩衝が生ぜしめら
れる。
【0036】第2のダンパ3は、いわゆる出力摩擦プレ
ートを有することも可能であり、この出力摩擦プレート
はばね13と共働することができ、この場合出力摩擦プ
レートは、少なくとも主としてばね13の戻し力によっ
て、部材8,5及び7に対して、出発角度位置に押し戻
される。
【0037】特に図3から分かるように、連行プレート
もしくはライニング保持プレート5は、軸方向で該ライ
ニング保持プレート5と外歯10との間に設けられてい
る摩擦リング32と共働する。摩擦リング32は、ボス
体11の半径方向の肩部33に支承されており、かつ同
時に、出力部分11に対してクラッチディスクの入力部
分5,7をセンタリングするために働く。このために摩
擦リング32は横断面で見てくさび形に構成されてお
り、つまりこの場合摩擦リング32は、外側の円錐台形
状の周面34を形成しており、この周面34は、プレー
ト5の相応に合わせられた対応面35と共働する。同様
に円錐台形状に構成された対応面35を形成するため
に、ライニング保持プレート5はその半径方向内側の範
囲に、軸方向においてリング状に起立された区分36を
有している。摩擦リング32は、皿ばね37の形の蓄力
器によって軸方向でプレート5に向かって負荷される。
皿ばね37は半径方向外側において、リング状の部材1
8に支持されており、かつ半径方向内側において摩擦リ
ング32を負荷している。蓄力器37は蓄力器29に対
して次のように調和させられている。すなわちこの場
合、蓄力器37は蓄力器29よりも小さな軸方向力をも
たらすようになっており、これによってリング状の部材
18はプレート5との摩擦係合状態を維持される。
【0038】摩擦リング32は、軸方向の突起もしくは
アームの形の一体成形部38を有しており、これらの一
体成形部38は、ボス体11の外側成形部に係合してい
る。摩擦リング32の一体成形部38はこの場合、図4
から分かるように、周方向において次のように、すなわ
ち該一体成形部38がボス体11の外側成形部10に対
して規定された回動遊び39+40を有するように、寸
法設定されている。この遊び39+40によって、摩擦
リング32には、ボス体11に対する制限された回動が
可能になる。つまり摩擦リング32の一体成形部38
は、周方向で見て、第1のダンパ2の出力部分20の成
形部20aよりも小さな角度範囲にわたって延びてい
る。成形部20aは実質的に遊びなしにボス体11の外
歯10に係合する。
【0039】外歯10の、摩擦リング32とは反対の側
には、皿ばね41の形の別の蓄力器が設けられており
(図3参照)、この皿ばね41は軸方向においてサイド
プレート7とボス体11との間において緊張させられて
いる。皿ばね41はサイドプレート7と回動不能に結合
されており、かつ場合によっては、摩擦リング41aを
介して、ボス体11の軸方向の肩部に支持されている。
皿ばね41によって、クラッチディスクの入力部分5+
7がボス体11に対して軸方向で位置決めされて保持さ
れることが、保証される。ばね41の緊張によって、プ
レート5は軸方向で外側成形部10に向かって引っ張ら
れ、これによってまた摩擦リング32は軸方向でプレー
ト5とボス体11の軸方向の肩部との間において緊定さ
れる。
【0040】図4から分かるように、第1のダンパ2の
コイルばね24は比較的長く、かつクラッチディスク1
の周方向においてもしくはばね24の長手方向軸線の方
向で見て、湾曲されている。有利には、ばね24は受容
部21への組込み前に既に、長手方向において円弧状の
形状を有していることができる。このようになっている
と、組立てが著しく簡単化される。このような湾曲はば
ね24の製造時に与えられることができる。この場合、
これらのばね24の長手方向軸線が少なくともほぼ、平
均的な取付け半径42、つまりばね24が配置されるも
しくは取り付けられる平均的な取付け半径に合致するよ
うな湾曲を、ばね24が有していると有利である。また
有利にはばね24は、クラッチディスク1の無負荷状態
において、プレロードなしに又は極めて小さなプレロー
ドをもって、受容部21,22に受容されている。この
ような極めて小さなプレロードは、例えば製造誤差によ
っても生じることがある。しかしながらまた、例えば0
〜2゜の間の値の小さな周方向遊びが与えられていても
よい。
【0041】特に図2から明らかなように、より小さな
剛性をもつコイルばね24は、大きな剛性をもつコイル
ばね13よりも小さな直径上に配置されている。
【0042】コイルばね24はその巻条にわたって、部
材18の受容部21を制限する面に支持されている。こ
れによって、コイルばね24の緊縮時には、コイルばね
24の個々の巻条と、コイルばね24が支持されている
部材18の面との間において摩擦が生じる。この摩擦緩
衝作用は、コイルばね24の緊縮が増大するに連れて高
まる。なぜならば、コイルばね24によって部材18の
支持面に作用する半径方向力は、緊縮度が高まるに連れ
て大きくなるからであり、つまりコイルばね24は、そ
の全長にわたって半径方向外側に向かって曲がる傾向を
有しているからである。コイルばね24がその全長にわ
たって、部材18の対応する支持面に支持されているこ
とに基づいて、該コイルばねによって生ぜしめられる摩
擦緩衝作用は、さらに回転数とも関係することになる。
コイルばね24の個々の巻条に作用する遠心力は、回転
数の増大に連れて、摩擦緩衝作用を少なくとも幾分高め
ることになる。
【0043】幾つかの使用例のためにはまた、第1のダ
ンパ2がいわゆる負荷摩擦プレート(Lastreibscheib
e)を有していると有利である。このような負荷摩擦プ
レートは、規定の回転角以上で、付加的な摩擦緩衝作用
を生ぜしめ、例えばコイルばね24のような少なくとも
1つの蓄力器とストッパ輪郭を介して作用結合されてお
り、この結果負荷摩擦プレートは、クラッチディスク1
がトルク負荷されていない場合には、前記蓄力器を介し
て少なくとも部分的に再びその出発位置に押し戻される
ことができる。
【0044】プレート5及び7によって形成された入力
部分と、第2のダンパ3のフランジ8によって形成され
た出力部分との間における相対回動の開始時に有効にな
るばね13は、周方向において少なくともほぼ等しい大
きさつまり長さを有する相応な受容部14,15,16
内に、実質的にプレロードなしにか又は所望のプレロー
ドをもって取り付けられていることができる。通常、ま
ず初めに作用するコイルばね13は次のように、すなわ
ち該コイルばね13が実質的に回動遊び0をもって受容
部14,15,16に受容されているように又は小さな
プレロードを有するように、設計されている。これによ
って、ばね13がルーズに受容部14,15,16内に
位置していることが回避され、これによって不都合なが
たつきノイズを回避することができる。プレート5及び
7とフランジ8との間における相対回動時にまず初めに
作用するコイルばね13が、プレロードをもって受容部
14,15,16に取り付けられている場合には、この
プレロードは次のように、すなわちこれによって部材
5,7と部材9との間において生じる抵抗トルクが、第
1のダンパ2もしくはコイルばね24によって発生可能
な最大トルクよりも大であるように、寸法設定されるこ
とができる。この最大トルクは、ボス体11の外歯10
にフランジ8の内歯9が接触している場合に、生じる。
しかしながらまた、まず初めに作用するコイルばね13
によって発生可能な最初の抵抗トルクが、第1のダンパ
2もしくはコイルばね24によって発生可能な最大トル
ク(最終トルク)よりも小さいと、有利なことがある。
このように設計されていると、プレート5,7とボス体
11との間において可能な全回動角の少なくとも部分範
囲にわたって、蓄力器24と第2のダンパ3の少なくと
も第1段の蓄力器13とは、同時に緊縮されることにな
る。両蓄力器もしくはばね24,13はつまりこの場合
直列的に接続されており、かつ同時に緊縮される。そし
てこの緊縮は、ボス体11に対するフランジ8の相対回
動が共働する歯9,10によって制限されるまで続く。
【0045】第1のダンパ2は有利には次のように、す
なわち第1のダンパ2が、出力部分もしくは第2のダン
パ3のフランジ8とボス体11との間において、少なく
とも20゜の全回動角を可能にするように、設計されて
いる。この全回動角は、図示の実施例では、歯9,10
の間における周方向遊びによって規定される。蓄力器2
4によって発生可能である最終トルクもしくは最大トル
クは、有利には、4〜20Nmの間の値である。第1の
ダンパ2の最大トルクは、成形部10に成形部9が当接
した場合に生ぜしめられる。第1のダンパ2の蓄力器2
4によって発生可能なこの最大トルクは、有利には6〜
16Nmの間の値である。第2のダンパ3は、サイドプ
レート5,7とフランジ8との間における少なくとも1
5゜の回動角を可能にすることが望ましい。第1のダン
パ3の蓄力器13によって発生可能なねじれ強さは、5
〜40Nm/゜の値、有利には10〜25Nm/゜の間
の値であることが望ましい。また第1のダンパ2のねじ
れ強さは有利には、0.3〜1.5Nm/゜の値であ
る。
【0046】クラッチディスク1のばね特性線を示す図
5から明らかなように、図示の実施例では、第1のダン
パ2及び第2のダンパ3は共に単段に(einstufig)構
成されている。しかしながらまた多段の(mehrstufig)
特性線も可能である。クラッチディスク1の中立位置も
しくは休止ポジションを起点として、第1のダンパ2は
フランジ8とボス体11との間で、押し方向(Schubric
htung)において10゜の回動角を可能にし、かつ引張
り方向(Zugrichtung)において20゜の回動角を可能
にする。さらに図5から分かるように、第2のダンパ3
はサイドプレート5,7とフランジ8との間で、押し方
向において10゜の回動角を可能にし、かつ引張り方向
において16゜の回動角を可能にする。
【0047】図5の特性線から分かるように、第1のダ
ンパ2の蓄力器24によって生ぜしめることができる最
大トルク43もしくは44は、引張り側において11N
mの値であり、かつ押し側において6Nmの値である。
したがって第1のダンパ2の回動角範囲においては、ば
ね24によって生ぜしめられる0.57Nm/゜の値の
ねじれ強さC1が、生ぜしめられることになる。ばね1
3はある程度のプレロードをもって取り付けられてお
り、この場合図5の線図のように設計されている場合に
は、このプレロードによって生ぜしめられる開始トルク
は、ばね24によって発生可能な最大トルクよりもいく
ぶん高く位置している。これによって、ねじれ強さC2
をもつ特性線範囲への移行時に、小さな鉛直方向の跳躍
が発生し、この跳躍はばね13に相当する。ばね13の
プレロードを減じることによって、第1のダンパ2から
第2のダンパ3への移行時におけるトルクのこのような
鉛直方向の上昇は、減じられる又は回避されることがで
きる。第2のダンパ3の当接トルク45,46は、引張
り側では約330Nmであり、かつ押し側では約190
Nmである。このようなトルクの到達時に、ピン6はフ
ランジ8に対する相応な相対回動方向において、切欠き
17の相応な側縁に当接する。第2のダンパ3の、ばね
13によって生ぜしめられるねじれ強さC2は、約1
9.5Nm/゜の値である。
【0048】図5からさらに分かるように、プレート5
及び7によって形成された入力部分と、ボス体11によ
って形成されたダンパ1の出力部分との間における可能
な全回動角は、このようなダンパのためには極めて大き
く、56゜である。つまりダンパの本発明による構成に
よって、極めて大きな回動角及び高い最終トルクと得る
ことができ、この場合同時に比較的小さなねじれ強さを
使用することが可能である。
【0049】個々の摩擦手段もしくは摩擦装置によって
生ぜしめられる緩衝作用は、図5に示された線図におい
ては考慮されていない。個々の摩擦装置によって生ぜし
められる摩擦緩衝もしくは摩擦ヒステリシスは、図5に
示された特性線に重畳される。
【0050】図6には、第1のダンパ2の回動角範囲の
ためのドラッグ(verschleppen)される摩擦プレートも
しくは摩擦リング32の作用形式が拡大して示されてい
る。さらに図6には、皿ばね41の軸方向のプレロード
に基づいて生ぜしめられる基本ヒステリシスH1が示さ
れている。この基本ヒステリシスH1は、主として、ボ
ス体11における摩擦リング32及び摩擦プレート41
aの摩擦に基づいて生ぜしめられる。そしてこの基本摩
擦ヒステリシスH1には、摩擦緩衝作用HRもしくは摩
擦ヒステリシス2×HRが重畳され、この摩擦緩衝作用
HRもしくは摩擦ヒステリシス2×HRは、摩擦リング
32とプレート5との間において生じる摩擦によって生
ぜしめられる。図6から明らかなように、摩擦リング3
2によって生ぜしめられる摩擦緩衝作用は、回動角にわ
たって見て角度αだけ、つまり図6において7゜の値を
有する角度αだけドラッグされる。この角度αは、摩擦
リング32の突起38と、周方向において該突起38と
共働する外歯10の成形部範囲との間における回動遊び
39+40に相当する(図4参照)。このドラッグ作用
は次のことに起因する。すなわちこの場合、まず初めに
外歯10を介して駆動されかつプレート5に対して回動
させられる摩擦リング32は、ボス体11に対するプレ
ート5の回転方向の逆転時に、プレート5に対する回動
遊び39+40に相応して残留し、この結果、摩擦リン
グ32によって生ぜしめられる摩擦緩衝作用がなくな
る。摩擦リング32の突起38が、他方の回転方向にお
いて有効な外歯10のストッパ範囲に当接した後で初め
て、摩擦リング32は再びプレート5に対して回動させ
られ、これによって再び相応な摩擦緩衝作用が生ぜしめ
られる。
【0051】第1のダンパ2の全回動角47とドラッグ
される摩擦装置もしくは摩擦リング32の自由角αとの
間における差によって生ぜしめられる角度は、有利には
10〜35゜の間の値である。図示の実施例ではこの角
度48は約23゜である。
【0052】プレート5及び7によって形成された入力
部分とボス体11との間における回動角範囲、つまり単
に主ダンパ3だけが有効である回動角範囲においては、
摩擦リング32によって生ぜしめられる摩擦緩衝作用が
得られる。基本摩擦もしくは基本ヒステリシスH1は、
しかしながらこれらの回動角範囲においては問題になら
ない。これらの回動角範囲は、図5においてC2で示さ
れた部分特性線に相当している。単に主ダンパ3だけが
有効であるこれらの回動角範囲においては、皿ばね29
のプレロードによって規定される摩擦緩衝作用もしくは
摩擦ヒステリシスが、付加的に生ぜしめられる。これら
の摩擦緩衝作用は一方では、プレート5におけるリング
状の部分18の摩擦によって、かつ他方ではフランジ8
又はプレート30における摩擦リング31の摩擦によっ
て生ぜしめられる。
【0053】本発明は図示及び記載の実施例に制限され
るものではなく、極めて一般的なねじり振動ダンパに該
当するものであり、記載された個々の特徴もしくはエレ
メント又は作用形式の組合わせによって形成されること
ができる変化実施例をも含んでいる。さらに、図面に示
された特徴もしくは作用形式との関連において記載され
た個々の特徴及び作用形式は、それ自体独立した発明を
なすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クラッチディスク全体を示す図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図2の“A”の範囲を拡大して示す図である。
【図4】図2の矢印VIの方向から見た第1のダンパを
拡大して示す図である。
【図5】図1〜図3に示されたクラッチディスクにおい
て可能なねじり特性線を示す図である。
【図6】図5に示されたねじり特性線の部分範囲を、図
5に対して拡大して示す図である。
【符号の説明】
1 クラッチディスク、 2 第1のダンパ、 3 第
2のダンパ、 4 摩擦ライニング、 5 連行プレー
ト(ライニング保持プレート)、 6 スペーサピン、
7 対応プレート、 8 フランジ、 9 内歯、
10 外歯、11 ボス体、 12 内歯、 13 ば
ね、 14,15,16 切欠き、17 切欠き、 1
8 リング状の部材、 20 ディスク状のフランジ、
21,22 切欠き、 23 アーム、 24 圧縮
コイルばね(蓄力器)、 25 舌片、 26 切欠
き、 29 皿ばね、 30 プレッシャプレート、3
1 摩擦リング、 32 摩擦リング、 33 肩部、
34 周面、 35対応面、 36 区分、 37
皿ばね、 38 一体成形部(突起)、 41 皿ばね

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじり振動ダンパ、特に自動車のクラッ
    チディスク用のねじり振動ダンパであって、入力部分と
    出力部分とを備えていて、該入力部分と出力部分との間
    に、直列に接続された2つのダンパ、すなわち小さな剛
    性をもつ蓄力器を有する第1のダンパと高い剛性をもつ
    蓄力器を有する第2のダンパとが設けられている形式の
    ものにおいて、第1のダンパの蓄力器が、入力部分と出
    力部分との間において少なくとも20゜の全回動角を可
    能にし、かつ4〜20Nmの値の最大トルクを生ぜしめ
    るようになっており、第2のダンパが、入力部分と出力
    部分との間において少なくとも15゜の回動角を可能に
    し、かつ5〜40Nm/゜の値のねじり強さを有するよ
    うになっていることを特徴とするねじり振動ダンパ。
  2. 【請求項2】 第1のダンパが0.3〜1.5Nm/゜
    の値のねじり強さを有している、請求項1記載のねじり
    振動ダンパ。
  3. 【請求項3】 中心位置を起点として、出力部分と入力
    部分との間における可能な相対回動角が、一方の相対回
    動方向において、他方の相対回動方向におけるよりも大
    きい、請求項1又は2記載のねじり振動ダンパ。
  4. 【請求項4】 入力部分と出力部分との間における可能
    な回動角が、両部分の負荷時に引張り方向において、押
    し方向における可能な相対回動角よりも大きい、請求項
    1から3までのいずれか1項記載のねじり振動ダンパ。
  5. 【請求項5】 第1のダンパによって入力部分と出力部
    分との間において可能な最大回動角が、引張りに対する
    ねじり振動ダンパの負荷時に、押しに対する負荷時にお
    ける可能な回動角よりも大きい、請求項1から4までの
    いずれか1項記載のねじり振動ダンパ。
  6. 【請求項6】 引張り方向における第1のダンパの可能
    な最大回動角と、押し方向における第1のダンパ可能な
    最大回動角との比が、1.5〜3の値である、請求項1
    から5までのいずれか1項記載のねじり振動ダンパ。
  7. 【請求項7】 第1のダンパが単段の特性線を有してい
    る、請求項1から6までのいずれか1項記載のねじり振
    動ダンパ。
  8. 【請求項8】 第2のダンパが単段の特性線を有してい
    る、請求項1から7までのいずれか1項記載のねじり振
    動ダンパ。
  9. 【請求項9】 ねじり振動ダンパの出力部分が、伝動軸
    に装着するための内側成形部を備えたボス体であり、該
    ボス体に、前ダンパの出力部分が回動不能に受容され、
    かつ主ダンパの出力部分を形成していて内側成形部を備
    えたフランジ部分が受容されており、該フランジ部分の
    内側成形部とボス体の外側成形部とが係合しており、該
    内側成形部及び外側成形部を介して、第2のダンパのフ
    ランジ部分がねじり振動ダンパの出力部分に対して、制
    限された相対回動を可能にしており、さらにねじり振動
    ダンパの入力部分が、軸方向に互いに間隔をおいて配置
    されていて間に主ダンパのフランジ部分を受容する2つ
    のサイドプレートによって形成されている、請求項1か
    ら8までのいずれか1項記載のねじり振動ダンパ。
  10. 【請求項10】 第1のダンパが軸方向において、第2
    のダンパのフランジ部分と、ねじり振動ダンパの入力部
    分を形成する両サイドプレートの一方との間に配置され
    ている、請求項9記載のねじり振動ダンパ。
  11. 【請求項11】 第1のダンパの入力部分が、第2のダ
    ンパのフランジ部分と回動不能な少なくとも1つの円板
    状の部材によって形成されており、該円板状の部材が、
    小さな剛性をもつ蓄力器のための受容部を有している、
    請求項9又は10記載のねじり振動ダンパ。
  12. 【請求項12】 第1のダンパの出力部分が、軸方向に
    おいて第1のダンパの入力部分を形成する円板状の部材
    と第2のダンパのフランジ部分との間に配置されていて
    ねじり振動ダンパの出力部分と回動不能である少なくと
    も1つのリング状の部材によって形成されており、該リ
    ング状の部材が、小さな剛性をもつ蓄力器のための受容
    部を有している、請求項1から11までのいずれか1項
    記載のねじり振動ダンパ。
  13. 【請求項13】 小さな剛性をもつ蓄力器が、高い剛性
    をもつ蓄力器よりも小さな直径上に配置されている、請
    求項1から12までのいずれか1項記載のねじり振動ダ
    ンパ。
  14. 【請求項14】 小さな剛性をもつ蓄力器が、少なくと
    も負荷されていない状態において、周方向において曲げ
    られた形状を有している、請求項1から13までのいず
    れか1項記載のねじり振動ダンパ。
  15. 【請求項15】 第1のダンパの弛緩された個別ばねは
    次のような湾曲、すなわち該ばねの長手方向軸線が、該
    ばねの配置される平均的な取付け半径と少なくともほぼ
    合致するような湾曲を有している、請求項1から14ま
    でのいずれか1項記載のねじり振動ダンパ。
  16. 【請求項16】 少なくとも第1のダンパが、負荷摩擦
    円板を有している、請求項1から15までのいずれか1
    項記載のねじり振動ダンパ。
  17. 【請求項17】 少なくとも第1のダンパが、ドラッグ
    される摩擦リングを有している、請求項1から16まで
    のいずれか1項記載のねじり振動ダンパ。
  18. 【請求項18】 第1のダンパの可能な全回動角とドラ
    ッグされる摩擦リングの自由角との間の差によって生ぜ
    しめられる角度が、10〜35゜の値である、請求項1
    7記載のねじり振動ダンパ。
  19. 【請求項19】 第1のダンパの蓄力器が、回動角に関
    連した摩擦緩衝作用を生ぜしめる、請求項1から18ま
    でのいずれか1項記載のねじり振動ダンパ。
  20. 【請求項20】 第1のダンパの蓄力器が、回転数に関
    連した摩擦緩衝作用を生ぜしめる、請求項1から19ま
    でのいずれか1項記載のねじり振動ダンパ。
  21. 【請求項21】 軸方向範囲においてボス体の外側成形
    部とねじり振動ダンパの入力部分の少なくとも一方のサ
    イドプレートとの間に、ドラッグされる摩擦リングが設
    けられている、請求項9から20までのいずれか1項記
    載のねじり振動ダンパ。
  22. 【請求項22】 ドラッグされる摩擦リングが、サイド
    プレートと摩擦係合している、請求項21記載のねじり
    振動ダンパ。
  23. 【請求項23】 摩擦リングが軸方向の付加部を有して
    おり、該付加部が、ボス体の外側成形部に遊びをもって
    係合する、請求項21又は22記載のねじり振動ダン
    パ。
  24. 【請求項24】 摩擦リングが円錐台形状の外側面を有
    しており、該外側面を介して、隣接したサイドプレート
    がボス体に対してセンタリングされる、請求項20から
    23までのいずれか1項記載のねじり振動ダンパ。
  25. 【請求項25】 摩擦リングが蓄力器によって、隣接し
    たサイドプレートに対して負荷されている、請求項20
    から24までのいずれか1項記載のねじり振動ダンパ。
  26. 【請求項26】 蓄力器が皿ばね状の部材によって形成
    されており、該皿ばね状の部材が軸方向において、摩擦
    リングと第1のダンパの入力部分との間で緊張されてい
    る、請求項25記載のねじり振動ダンパ。
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