JPH084399B2 - 誘導電動機の制御装置 - Google Patents
誘導電動機の制御装置Info
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- JPH084399B2 JPH084399B2 JP63253266A JP25326688A JPH084399B2 JP H084399 B2 JPH084399 B2 JP H084399B2 JP 63253266 A JP63253266 A JP 63253266A JP 25326688 A JP25326688 A JP 25326688A JP H084399 B2 JPH084399 B2 JP H084399B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は誘導電動機の制御装置にかかり、詳しくは誘
導電動機のベクトル制御を行なうための制御装置に関す
る。
導電動機のベクトル制御を行なうための制御装置に関す
る。
(従来の技術) 従来、誘導電動機の制御装置としては、応答の速いト
ルク制御や速度制御を可能にするものとして、ベクトル
制御方式によるものが知られている。このベクトル制御
方式は、誘導電動機の一次電流ベクトルを二次磁束ベク
トルと平行な成分(磁化電流成分)及び垂直な成分(ト
ルク電流成分)に分解し、両電流を独立して制御するこ
とで直流機と同等の制御性能を得ようとするものであ
る。
ルク制御や速度制御を可能にするものとして、ベクトル
制御方式によるものが知られている。このベクトル制御
方式は、誘導電動機の一次電流ベクトルを二次磁束ベク
トルと平行な成分(磁化電流成分)及び垂直な成分(ト
ルク電流成分)に分解し、両電流を独立して制御するこ
とで直流機と同等の制御性能を得ようとするものであ
る。
第4図はこのベクトル制御方式による従来の制御装置
を示しており、同図において、1はトルク指令値τ*及
び誘導電動機5の二次磁束指令値φ2 *が入力されて、 iT *=τ*/φ2 * …… (1) の演算を行ない、電動機5の一次電流i1のうち二次磁束
に対し垂直なトルク電流成分の電流指令値iT *を出力す
る割り算器、2は前記φ2 *が入力されて電動機5の一
次電流i1のうち二次磁束に平行な磁化電流成分の電流指
令値iM *を、 の演算により求めて出力する演算回路である((2)式
において、Mは電動機5の一次及び二次間の相互インダ
クタンス、Pはd/dt演算子、T2は電動機5の二次時定数
を示す)。
を示しており、同図において、1はトルク指令値τ*及
び誘導電動機5の二次磁束指令値φ2 *が入力されて、 iT *=τ*/φ2 * …… (1) の演算を行ない、電動機5の一次電流i1のうち二次磁束
に対し垂直なトルク電流成分の電流指令値iT *を出力す
る割り算器、2は前記φ2 *が入力されて電動機5の一
次電流i1のうち二次磁束に平行な磁化電流成分の電流指
令値iM *を、 の演算により求めて出力する演算回路である((2)式
において、Mは電動機5の一次及び二次間の相互インダ
クタンス、Pはd/dt演算子、T2は電動機5の二次時定数
を示す)。
また、3は回転する二次磁束座標系の諸量iT *,iM *
を固定子座標系の諸量ia*,ib*,ic*に変換する座標変
換器であり、電動機5の固定子のa相巻線と二次磁束と
のなす角度ψ2とすると、次の(3)式に従って変換を
行ない、電動機5の各相電流指令値ia*,ib*,ic*を得
るものである。
を固定子座標系の諸量ia*,ib*,ic*に変換する座標変
換器であり、電動機5の固定子のa相巻線と二次磁束と
のなす角度ψ2とすると、次の(3)式に従って変換を
行ない、電動機5の各相電流指令値ia*,ib*,ic*を得
るものである。
なお、角度ψ2に関しては、二次磁束を直接検出する
方式やモータ定数を用いて演算する方式等があるが、便
宜上これらの詳述は省略する。
方式やモータ定数を用いて演算する方式等があるが、便
宜上これらの詳述は省略する。
更に、4は電流制御回路とインバータ等の電力変換回
路とを備えた変換装置であり、上記指令値ia*,ib*,ic
*どおりの一次電流i1を電動機5に供給するようになっ
ている。ここで、変換装置4は電動機5の発生トルクτ
及び2次磁束実際値φ2が各指令値τ*,φ2 *に一致
するような一次電流i1を発生させるが、その最大値I1は
ある値に制限されている。すなわちI1はiM *及びiT *の
定常状態の最大値IM,ITによって決まり、これらのIM,IT
は変換装置4の容量を有効利用する観点から、定常状態
において電動機5が最大トルク及び最大磁束を発生する
時の値とされている。このため、割り算器1及び演算回
路2の出力はそれぞれ最大値IT,IMに制限されている。
路とを備えた変換装置であり、上記指令値ia*,ib*,ic
*どおりの一次電流i1を電動機5に供給するようになっ
ている。ここで、変換装置4は電動機5の発生トルクτ
及び2次磁束実際値φ2が各指令値τ*,φ2 *に一致
するような一次電流i1を発生させるが、その最大値I1は
ある値に制限されている。すなわちI1はiM *及びiT *の
定常状態の最大値IM,ITによって決まり、これらのIM,IT
は変換装置4の容量を有効利用する観点から、定常状態
において電動機5が最大トルク及び最大磁束を発生する
時の値とされている。このため、割り算器1及び演算回
路2の出力はそれぞれ最大値IT,IMに制限されている。
一方、ベクトル制御において、電動機5の発生するト
ルクτは次式で表わされる。
ルクτは次式で表わされる。
τ=iTφ2 …… (4) そして、最大トルクを発生するときには、二次磁束実
際値φ2も最大値となるので、定常的にはiM *,iT *が
同時に最大となり、このためIM,IT,I1の関係は、iM *と
iT *との直交性から次式のようになる。
際値φ2も最大値となるので、定常的にはiM *,iT *が
同時に最大となり、このためIM,IT,I1の関係は、iM *と
iT *との直交性から次式のようになる。
I1 2≧IM 2+IT 2 …… (5) なお、ここでは電流制御系が理想的であると考えて
(5)式は等式になるとする。また、IM,ITの比は、誘
導電動機の設計上、次式の関係となるのが一般的であ
る。
(5)式は等式になるとする。また、IM,ITの比は、誘
導電動機の設計上、次式の関係となるのが一般的であ
る。
IT/IM=1.5〜3 …… (6) (発明が解決しようとする課題) 上述した第4図の制御装置を起動して電動機5を加速
する際の手順は以下のとおりである。
する際の手順は以下のとおりである。
まず、電流制御回路等の電源を入れ、トルク指定値τ
*や二次磁束指令値φ2 *等の運転指令を入れて変換装
置4を動作させる。ここで、電動機5において、磁化電
流成分iMと二次磁束実際値φ2との関係は、前記(2)
式から次に示すような一次遅れの関係となる。
*や二次磁束指令値φ2 *等の運転指令を入れて変換装
置4を動作させる。ここで、電動機5において、磁化電
流成分iMと二次磁束実際値φ2との関係は、前記(2)
式から次に示すような一次遅れの関係となる。
従来においては、二次磁束実際値φ2を指令値φ2 *
に一致させるために、前記(2)式により演算回路2を
用いてiM *を演算しているが、変換装置4を動作させる
に当たってトルク指令値τ*と二次磁束指令値φ2 *と
を入力しても、以下に述べる二つの理由によって(2)
式の演算が正確に行なわれず、iM *は一定値としている
のが現状である。
に一致させるために、前記(2)式により演算回路2を
用いてiM *を演算しているが、変換装置4を動作させる
に当たってトルク指令値τ*と二次磁束指令値φ2 *と
を入力しても、以下に述べる二つの理由によって(2)
式の演算が正確に行なわれず、iM *は一定値としている
のが現状である。
即ち、第1の理由として、電源投入時にφ2 *はステ
ップ状に入力されるため、演算回路2における微分項の
出力はインパルス状となるが、iM *は最大値IMに制限さ
れるので、正しい演算にならない。第2の理由として、
演算回路2の後段の電流制御回路や主回路等の変換装置
4における無駄時間があるために、インパルス状の電流
指令値を生じる二次磁束指令値φ2 *の高周波成分は、
その大きさに拘らず実際の電流を流すことができない。
ップ状に入力されるため、演算回路2における微分項の
出力はインパルス状となるが、iM *は最大値IMに制限さ
れるので、正しい演算にならない。第2の理由として、
演算回路2の後段の電流制御回路や主回路等の変換装置
4における無駄時間があるために、インパルス状の電流
指令値を生じる二次磁束指令値φ2 *の高周波成分は、
その大きさに拘らず実際の電流を流すことができない。
この結果、二次磁束実際値φ2は、(7)式から指令
値に対して一次遅れとなり、発生トルクτも指令値に対
して時定数T2の一次遅れとなる。
値に対して一次遅れとなり、発生トルクτも指令値に対
して時定数T2の一次遅れとなる。
例えば、第2図(b)は、第4図に示した従来例にお
いて、運転指令と同時にトルク指令の最大値τm *及び
二次磁束指令の最大値φ2m *をステップ入力した場合の
発生トルクτ及び二次磁束実際値φ2等を示したもので
ある。このときのiM *は前述のように一定値となるの
で、 となる。ここで、IM,ITは前述の如くiM,iTの定常状態の
最大値であり、第2図(b)の例ではIM=1〔p.u.〕
(以下、同じ),IT=2,また、M=1として表わしてあ
る。
いて、運転指令と同時にトルク指令の最大値τm *及び
二次磁束指令の最大値φ2m *をステップ入力した場合の
発生トルクτ及び二次磁束実際値φ2等を示したもので
ある。このときのiM *は前述のように一定値となるの
で、 となる。ここで、IM,ITは前述の如くiM,iTの定常状態の
最大値であり、第2図(b)の例ではIM=1〔p.u.〕
(以下、同じ),IT=2,また、M=1として表わしてあ
る。
このように従来においては、起動時等に二次磁束を増
加させる際の二次磁束指令値φ2 *の変化率が大きい
と、変換装置4等の制約からiM *が一定値となり、二次
磁束実際値φ2の変化が遅れてしまう。特に、二次磁束
指令値φ2 *が最大値にステップ変化した際には、演算
回路2における微分項の演算効果が全く現われず、二次
磁束実際値φ2及び発生トルクτは二次時定数T2の一次
遅れとなって各指令値に追従できないという問題があっ
た。これに対処するためには、変換装置4の出力である
電動機5の一次電流i1の最大値を増加させることが考え
られるが、変換装置4や電動機5の定格による制限があ
るため、有効な解決方法とはなり得ない。
加させる際の二次磁束指令値φ2 *の変化率が大きい
と、変換装置4等の制約からiM *が一定値となり、二次
磁束実際値φ2の変化が遅れてしまう。特に、二次磁束
指令値φ2 *が最大値にステップ変化した際には、演算
回路2における微分項の演算効果が全く現われず、二次
磁束実際値φ2及び発生トルクτは二次時定数T2の一次
遅れとなって各指令値に追従できないという問題があっ
た。これに対処するためには、変換装置4の出力である
電動機5の一次電流i1の最大値を増加させることが考え
られるが、変換装置4や電動機5の定格による制限があ
るため、有効な解決方法とはなり得ない。
本発明は上記問題点を解決するために提案されたもの
で、その目的とするところは、誘導電動機の一次電流の
最大値を大きくすることなく、二次磁束指令値の急激な
増加に対して速やかに二次磁束を確立させ、発生トルク
の遅れをできるだけ小さくするようにした誘導電動機の
制御装置を提供することにある。
で、その目的とするところは、誘導電動機の一次電流の
最大値を大きくすることなく、二次磁束指令値の急激な
増加に対して速やかに二次磁束を確立させ、発生トルク
の遅れをできるだけ小さくするようにした誘導電動機の
制御装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明は、誘導電動機の一
次電流ベクトルを二次磁束ベクトルに平行な磁化電流成
分及び垂直なトルク電流成分に分解し、これら各成分の
電流指令値に基づき一次電流を制御して前記誘導電動機
のトルク制御を行うベクトル制御方式の制御装置におい
て、前記誘導電動機の二次磁束指令値の急増時に切替ス
イッチを介して入力された二次磁束指令値から高調波成
分を除去する高調波成分除去手段と、この高調波成分除
去手段の出力または高調波成分除去手段を介さずに直接
入力された二次磁束指令値に二次磁束実際値を一致させ
るべく前記磁化電流成分の電流指令値を演算する演算回
路とを備え、前記磁化電流成分の電流指令値の変化に応
じて、前記一次電流の最大値を超えないように前記トル
ク電流成分の電流指令値を変化させるものである。
次電流ベクトルを二次磁束ベクトルに平行な磁化電流成
分及び垂直なトルク電流成分に分解し、これら各成分の
電流指令値に基づき一次電流を制御して前記誘導電動機
のトルク制御を行うベクトル制御方式の制御装置におい
て、前記誘導電動機の二次磁束指令値の急増時に切替ス
イッチを介して入力された二次磁束指令値から高調波成
分を除去する高調波成分除去手段と、この高調波成分除
去手段の出力または高調波成分除去手段を介さずに直接
入力された二次磁束指令値に二次磁束実際値を一致させ
るべく前記磁化電流成分の電流指令値を演算する演算回
路とを備え、前記磁化電流成分の電流指令値の変化に応
じて、前記一次電流の最大値を超えないように前記トル
ク電流成分の電流指令値を変化させるものである。
(作用) 本発明においては、二次磁束指令値がステップ状に変
化した場合、この指令値から高調波を除去した値に二次
磁束実際値が追従するように磁化電流成分の電流指令値
が演算される。これにより、磁化電流成分がその定常状
態における最大値を越えたとしても、電動機の一次電流
の最大値が一定という条件のもとでトルク電流成分の電
流指令値を可変とし、トルク電流成分をその定常状態に
おける最大値を越えないように制御することにより、一
次電流の最大値を従来と同一にしたままで二次磁束を速
く確立させ、発生トルクの立ち上がりを速くする。
化した場合、この指令値から高調波を除去した値に二次
磁束実際値が追従するように磁化電流成分の電流指令値
が演算される。これにより、磁化電流成分がその定常状
態における最大値を越えたとしても、電動機の一次電流
の最大値が一定という条件のもとでトルク電流成分の電
流指令値を可変とし、トルク電流成分をその定常状態に
おける最大値を越えないように制御することにより、一
次電流の最大値を従来と同一にしたままで二次磁束を速
く確立させ、発生トルクの立ち上がりを速くする。
(実施例) 以下、図に沿って本発明の一実施例を説明する。
第1図はこの実施例の構成を示すブロック図であり、
同図において、第4図と同一の構成要素には重複を避け
るために同一番号を付して詳述を省略し、以下異なる部
分について説明する。
同図において、第4図と同一の構成要素には重複を避け
るために同一番号を付して詳述を省略し、以下異なる部
分について説明する。
すなわちこの実施例では、二次磁束指令値φ2 *を演
算回路2に直接入力するか、あるいは、前記指令値φ2
*に含まれる高調波成分を高調波成分除去手段としての
ローパスフィルタ7により除去して入力するかを切替ス
イッチ6により切替可能としたものであり、切替信号S
によって切り替えられるスイッチ6a,6bがローパスフィ
ルタ7の入出力側に設けられている。ここで、切替信号
Sは、制御装置の電源投入後、運転指令を入れた際には
スイッチ6a,6bをローパスフィルタ7側に接続し、すな
わち二次磁束指令値φ2 *をローパスフィルタ7を経由
させ、その後、ローパスフィルタ7の入出力の差がほぼ
無視できる程度に小さくなった場合には、ローパスフィ
ルタ7を経由させることなく二次磁束指令値φ2 *を直
接、演算回路2に入力させるべく作用する。
算回路2に直接入力するか、あるいは、前記指令値φ2
*に含まれる高調波成分を高調波成分除去手段としての
ローパスフィルタ7により除去して入力するかを切替ス
イッチ6により切替可能としたものであり、切替信号S
によって切り替えられるスイッチ6a,6bがローパスフィ
ルタ7の入出力側に設けられている。ここで、切替信号
Sは、制御装置の電源投入後、運転指令を入れた際には
スイッチ6a,6bをローパスフィルタ7側に接続し、すな
わち二次磁束指令値φ2 *をローパスフィルタ7を経由
させ、その後、ローパスフィルタ7の入出力の差がほぼ
無視できる程度に小さくなった場合には、ローパスフィ
ルタ7を経由させることなく二次磁束指令値φ2 *を直
接、演算回路2に入力させるべく作用する。
またこの実施例では、二次磁束実際値φ2を、ローパ
スフィルタ7を介して高調波を除去した二次磁束指令値
φ2 *に追従させることを目的としているため、ローパ
スフィルタ7の時定数TFは、電動機5の二次時定数T2に
対して以下の関係となるように定められる。
スフィルタ7を介して高調波を除去した二次磁束指令値
φ2 *に追従させることを目的としているため、ローパ
スフィルタ7の時定数TFは、電動機5の二次時定数T2に
対して以下の関係となるように定められる。
TF<T2 …… (10) このように構成することにより、本実施例では、起動
時のように二次磁束指令値φ2 *の変化率が大きい場合
にはステップ入力の二次磁束指令値φ2 *を時定数TFの
ローパスフィルタ7を介して演算回路2に入力するの
で、電流制御系の遅れを無視すれば、電動機5の一次電
流i1のうち磁化電流成分の電流指令値iM *は次式のよう
になる。
時のように二次磁束指令値φ2 *の変化率が大きい場合
にはステップ入力の二次磁束指令値φ2 *を時定数TFの
ローパスフィルタ7を介して演算回路2に入力するの
で、電流制御系の遅れを無視すれば、電動機5の一次電
流i1のうち磁化電流成分の電流指令値iM *は次式のよう
になる。
また、この時の二次磁束実際値φ2は次式となる。
これらの微分方程式を解くと、 となる。ここで一次電流の最大値I1に関し、従来と同様
に という条件を入れてiTを求めると、 となり、(14),(16)式から、発生するトルクτは となる。
に という条件を入れてiTを求めると、 となり、(14),(16)式から、発生するトルクτは となる。
従来例と同様に、IM=1,IT=2,M=1かつT2/TF=2と
いう条件のもとで、(13),(14),(16),(17)式
によるiM,φ2,iT,τを図示すると第2図(a)のとおり
となる。第2図(a)及び(b)(従来例)を比較する
と、この実施例では(15)式に示したように一次電流の
最大値I1が従来と同一でありながら、二次磁束実際値φ
2が速やかに確立し、t=T2の時点において、従来例に
比べて約1.3倍のトルクτを発生していることが明らか
である。
いう条件のもとで、(13),(14),(16),(17)式
によるiM,φ2,iT,τを図示すると第2図(a)のとおり
となる。第2図(a)及び(b)(従来例)を比較する
と、この実施例では(15)式に示したように一次電流の
最大値I1が従来と同一でありながら、二次磁束実際値φ
2が速やかに確立し、t=T2の時点において、従来例に
比べて約1.3倍のトルクτを発生していることが明らか
である。
以上のようにこの実施例では、例えば起動時のように
二次磁束指令値φ2 *の変化率が大きい場合にこの指令
値の高調波成分をローパスフィルタ7により減衰させ、
その出力を新たな指令値としてこれに基づき磁化電流成
分の電流指令値iM *を演算する。このとき、演算回路2
における微分項によりiMが定常状態の最大値IMより大き
くなったとしても、上記(15)式のもとでiTを(16)式
の如く定常状態の最大値ITよりも小さくなるように可変
とすることにより、一次電流の最大値I1を増加させずに
発生トルクτの立ち上がりを速めることができる。
二次磁束指令値φ2 *の変化率が大きい場合にこの指令
値の高調波成分をローパスフィルタ7により減衰させ、
その出力を新たな指令値としてこれに基づき磁化電流成
分の電流指令値iM *を演算する。このとき、演算回路2
における微分項によりiMが定常状態の最大値IMより大き
くなったとしても、上記(15)式のもとでiTを(16)式
の如く定常状態の最大値ITよりも小さくなるように可変
とすることにより、一次電流の最大値I1を増加させずに
発生トルクτの立ち上がりを速めることができる。
すなわち、一般の誘導電動機ではIM,ITが前記(6)
式のようにIT>IMの関係にあり、第3図の破線に示す如
くIT,IM,I1の関係が縦長の三角形となるように設計され
ていることから、この実施例では、同一のI1に対してiM
とiTとの積が最大となる二等辺三角形の各辺に近い値の
iM *,iT *を指令することにより、従来よりも効率良く
二次磁束を確立できることを利用するものである。そし
て、二次磁束が立ち上がり、定常値に近づくにつれてi1
は図のB点からA点へと推移していき、iM及びiTはこれ
らの最大値IM,ITに近付いていく。
式のようにIT>IMの関係にあり、第3図の破線に示す如
くIT,IM,I1の関係が縦長の三角形となるように設計され
ていることから、この実施例では、同一のI1に対してiM
とiTとの積が最大となる二等辺三角形の各辺に近い値の
iM *,iT *を指令することにより、従来よりも効率良く
二次磁束を確立できることを利用するものである。そし
て、二次磁束が立ち上がり、定常値に近づくにつれてi1
は図のB点からA点へと推移していき、iM及びiTはこれ
らの最大値IM,ITに近付いていく。
なお、上記実施例における変換装置4としては、サイ
クロコンバータを用いたものであってもよい。
クロコンバータを用いたものであってもよい。
(発明の効果) 以上述べたように本発明によれば、誘導電動機の二次
磁束指令値が急激に増加した場合であっても、その高調
波成分を除去した値に二次磁束実際値が一致するような
磁化電流成分の電流指令値を得ると共に、この電流指令
値に応じて、変換装置や誘導電動機の定格により制限さ
れる一次電流の最大値を越えないようにトルク電流成分
の電流指令値を可変とするものであるから、電動機の一
次電流の最大値を増加させることなく速やかに二次磁束
を確立させ、これにより発生トルクの遅れを小さくする
ことができる。
磁束指令値が急激に増加した場合であっても、その高調
波成分を除去した値に二次磁束実際値が一致するような
磁化電流成分の電流指令値を得ると共に、この電流指令
値に応じて、変換装置や誘導電動機の定格により制限さ
れる一次電流の最大値を越えないようにトルク電流成分
の電流指令値を可変とするものであるから、電動機の一
次電流の最大値を増加させることなく速やかに二次磁束
を確立させ、これにより発生トルクの遅れを小さくする
ことができる。
また、従来の制御装置に対してローパスフィルタや切
替スイッチ等を付加すれば本発明を実現できることか
ら、低コストにて即応性に優れた制御装置を実現するこ
とが可能である。
替スイッチ等を付加すれば本発明を実現できることか
ら、低コストにて即応性に優れた制御装置を実現するこ
とが可能である。
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図
(a),(b)は上記実施例及び従来例の作用を説明す
るための発生トルク,二次磁束実際値等の波形図、第3
図は電流のベクトル図、第4図は従来例を示すブロック
図である。 1……割り算器、2……演算回路 3……座標変換器、4……変換装置 5……誘導電動機、6……切替スイッチ 6a,6b……スイッチ、7……ローパスフィルタ
(a),(b)は上記実施例及び従来例の作用を説明す
るための発生トルク,二次磁束実際値等の波形図、第3
図は電流のベクトル図、第4図は従来例を示すブロック
図である。 1……割り算器、2……演算回路 3……座標変換器、4……変換装置 5……誘導電動機、6……切替スイッチ 6a,6b……スイッチ、7……ローパスフィルタ
Claims (1)
- 【請求項1】誘導電動機の一次電流ベクトルを二次磁束
ベクトルに平行な磁化電流成分及び垂直なトルク電流成
分に分解し、これら各成分の電流指令値に基づき一次電
流を制御して前記誘導電動機のトルク制御を行うベクト
ル制御方式の制御装置において、 前記誘導電動機の二次磁束指令値の急増時に切替スイッ
チを介して入力された二次磁束指令値から高調波成分を
除去する高調波成分除去手段と、 この高調波成分除去手段の出力または高調波成分除去手
段を介さずに直接入力された二次磁束指令値に二次磁束
実際値を一致させるべく前記磁化電流成分の電流指令値
を演算する演算回路とを備え、 前記磁化電流成分の電流指令値の変化に応じて、前記一
次電流の最大値を超えないように前記トルク電流成分の
電流指令値を変化させることを特徴とする誘導電動機の
制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63253266A JPH084399B2 (ja) | 1988-10-06 | 1988-10-06 | 誘導電動機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63253266A JPH084399B2 (ja) | 1988-10-06 | 1988-10-06 | 誘導電動機の制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02101984A JPH02101984A (ja) | 1990-04-13 |
| JPH084399B2 true JPH084399B2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=17248889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63253266A Expired - Lifetime JPH084399B2 (ja) | 1988-10-06 | 1988-10-06 | 誘導電動機の制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH084399B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6504850B2 (ja) * | 2015-02-23 | 2019-04-24 | 三菱電機株式会社 | 制御装置、これを用いた回転電機、および当該制御装置と当該回転電機とを備えた駆動システム |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60156896U (ja) * | 1984-03-28 | 1985-10-18 | 三菱電機株式会社 | 交流電動機の制御回路 |
| JPS6318981A (ja) * | 1986-07-08 | 1988-01-26 | Mitsubishi Electric Corp | 誘導電動機の制御装置 |
-
1988
- 1988-10-06 JP JP63253266A patent/JPH084399B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02101984A (ja) | 1990-04-13 |
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