JPH084614A - 吸音材 - Google Patents

吸音材

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JPH084614A
JPH084614A JP6136075A JP13607594A JPH084614A JP H084614 A JPH084614 A JP H084614A JP 6136075 A JP6136075 A JP 6136075A JP 13607594 A JP13607594 A JP 13607594A JP H084614 A JPH084614 A JP H084614A
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Noriaki Takagi
紀彰 高木
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TAKAGI KAGAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で、低コストで製造できる吸音材
を提供する。 【構成】 吸音材の素材として、熱融着繊維が配合され
た脱脂綿状のものを用いる。この素材を熱プレスして表
面の熱融着繊維を溶融させ、表面の繊維を相互に融着さ
せる。これにより素材の表面のケバを抑えると共に表面
形状が所定の形状に画定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、騒音の漏れを防止する
吸音材に関し、特に、エアクリーナを収容する容器の内
周面に沿って配置され、いわゆる風切り音など、不快な
音の漏れを防止する吸音材に関する。
【0002】
【従来の技術】各種装置において騒音など不快な音が生
ずる場合、一般に吸音材を配置したり、あるいは消音構
造を採ったりして音漏れを防止している。例えば、エア
クリーナにおいては、エアクリーナボックス(収容器)
内に吸音材を配置して、エアが通過する際に生ずる風切
り音などの音漏れを防止することがある。
【0003】図4は、エアクリーナボックス内に装着さ
れる従来の吸音材の一例を示す部分的に破断部を有する
斜視図である。図示されるように、吸音材10は、エア
クリーナボックスの各内面に対応して配置される吸音部
12と、各吸音部12の周囲に配置される縁部13とか
らなっており、その両側表面はカバー14a,14bで
覆われている。このうち比較的厚さの厚い吸音部12の
内部には、装着されるエアクリーナボックスの対応する
内面形状に応じた形状に成形されたフェルト(吸音部
材)15が装入されている。一方、縁部13は、両側の
カバー14a,14bが直接接着されてなる部位であ
り、折り曲げ自在になっている。したがって、この縁部
13において折り曲げることにより、各吸音部12を所
定の内面に対応させた状態で吸音材10をエアクリーナ
ボックス内に配置することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
吸音材10において吸音部材として用いられているフェ
ルト15は、優れた吸音性を有してはいるものの、その
表面はケバ立っており、抜け毛が生じたり、ほこりの原
因になったりし兼ねない。したがって、エアクリーナの
ように清浄性が重要な装置に装着する吸音材の吸音部材
としてフェルトを用いる場合、前記吸音材10のよう
に、フェルト15を、ケバ立っていない素材14a,1
4bで覆う必要がある。
【0005】また、従来の吸音材10は、所定の形状に
カットされた吸音部材15を両側からカバー14a,1
4bで覆うことにより形成されているので、カバー14
a,14bに対するフェルト15の位置がずれると、吸
音材10をボックス内に装着した際に、吸音部12の位
置が対応する面からずれることになり、装着性に劣る
上、十分な吸音性能を発揮できない。
【0006】さらに、吸音部材15の形状によってはフ
ェルトのカット作業が繁雑になることがあり、また吸音
部材15を正確な位置に配置しつつ組み立てる必要があ
るので、組み立て作業性の向上には限界がある。
【0007】以上のような問題点に鑑みてなされた本発
明は、構造が簡単であり、少ない工程で製造される吸音
材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、エアクリーナが収容される収容器の各内面
に沿って配置される吸音部と、当該各吸音部の周囲に配
置されると共にこれらの吸音部を相互に連接する折り曲
げ自在な縁部とからなる吸音材であって、当該吸音材
を、熱融着繊維が配合された繊維からなるカタ綿状の素
材積層ウェッブのみにより構成すると共に、前記吸音部
の外周に、前記熱融着繊維によって繊維相互を融着させ
ることにより所定形状に画定される表面を形成したこと
を特徴とする吸音材である。
【0009】
【作用】吸音材は折り曲げ自在な縁部を有しており、こ
の縁部を折り曲げて各吸音部を対応する収容器内の各内
面に沿って配置させると、吸音材が収容器内に装着され
る。また吸音材の素材には熱融着繊維が配合されてお
り、この熱融着繊維により表面の繊維を相互に融着させ
ると、表面が所定の形状に画定されると共に抜け毛の発
生が防止される。
【0010】
【実施例】次に本発明に係る吸音材の実施例について詳
細に説明する。なお、すでに説明した従来の吸音材の部
位と共通の部位には同一の符号を付す。図1は本実施例
の吸音材を示す斜視図であり、図2は図1におけるA−
A′断面図である。
【0011】図1に示されるように、吸音材1は、比較
的厚さの厚い吸音部2と、この吸音部2の周辺に配され
る比較的厚さの薄い縁部3とを有している。このうち吸
音部2は、吸音材1が装着されるエアクリーナボックス
(収容器、図示せず)内の対応する内面して配置される
部位であり、風切り音などエアクリーナボックス内で生
ずる音は、主にこの吸音部2において吸収される。本実
施例の吸音材1は、熱プレスによって成形されるもので
あり、その表面4は、ケバ立ちや抜け毛を防止のために
部分的溶着されているが、前述の吸音部2の内部の繊維
は、一般にカタ綿積層ウェッブ状とも称されるいわゆる
脱脂綿状になっており、この部分において風切り音など
の音漏れを効果的に吸収することができる。
【0012】一方、吸音部2の周囲に形成される縁部3
は、吸音部2に比較して薄くなっており、ここを折れ目
にして折り曲げることができるようになっている。例え
ば本実施例の吸音材であれば、縁部を折れ目にして図2
において二点鎖線で示される状態に折り曲げた状態で、
エアクリーナボックス内に装着される。なお、吸音部の
形状や数など、吸音材の形状は、装着されるエアクリー
ナボックスなどの容器の形状に対応するものであり、容
器の形状に対応して成形すべきことはもちろんである。
【0013】吸音材1の素材に使用される繊維には、例
えばナイロン、ポリプロピレン等があるが、ポリエステ
ルが最も好ましい。また単糸繊度は、目付けが同じなら
ば、消音効果の点からは細いほどよく、一方、形状保持
の点からは太い方が好ましい。このような利害得失を種
々検討した結果、本発明の目的を達成するためには、ポ
リエステル繊維の単糸繊度は、単糸1〜12デニールで
あるのがよく、好ましくは1.5〜6デニールが最適で
ある。そして、通常のポリエステル繊維と、いわゆる熱
融着性のポリエステル繊維とを所定の割合で配合したカ
タ綿(積層ウェッブ)を以て、吸音材の素材を成形して
いる。
【0014】熱融着繊維とは、比較的融点の高いポリエ
ステルからなる芯材と、この芯材の周囲を覆う比較的融
点の低いポリエステルからなる鞘材により構成される繊
維であり、芯材の融点より低く鞘材の融点より高い温度
に加熱されると、鞘材のみが溶融するという特徴を有し
ている。
【0015】したがって、素材を加熱して熱融着繊維の
鞘材が溶融されると、この溶融繊維がバインダとして機
能し、熱融着繊維と通常のポリエステル繊維、あるいは
通常のポリエステル繊維同志を接着する。このように吸
音材1の素材として、熱融着繊維が配合されたものを用
いると、熱を加えることにより表面4が融着されるの
で、熱プレスにより素材の外形、つまり吸音材1の表面
形状を画定すると同時に、ほこりの原因となる吸音材表
面4のケバ立ちや抜け毛を抑制することができる。
【0016】熱融着繊維の芯材および鞘材の溶融温度の
組み合わせは多種多様に設定できるが、本実施例の熱融
着繊維は、融点が約260℃の芯材と、融点が約120
℃の鞘材とからなっている。熱融着繊維の配合割合は、
上記特性つまりケバ立ちや抜け毛を抑制するという特性
を発揮するためには、総重量に対して10%以上必要で
あるが、多すぎると融着後固くなり過ぎて防音効果が低
下する。このようなことから、カタ綿(積層ウェッブ)
における熱融着繊維の配合割合は、10〜60%(重
量)、好ましくは15〜40%(重量)がよい。
【0017】また平板状の素材の厚さは、製造する吸音
材の大きさにもよるが、通常のエアクリーナボックスに
装着する吸音材を製造する際には、20〜30mm程度
のものが用いられている。一方、素材の単位面積当たり
の嵩密度は、小さすぎると防音効果が減少し、また大き
過ぎると経済的に不利であると同時に防音効率が低下す
るため、例えば厚さが30mmのものでは、0.2〜
1.5kg/m2 、好ましくは 500g〜1kg/m2
よい。
【0018】このような素材を熱プレスして吸音材を成
形する方法を説明する。まず、予め所定の温度まで加熱
された熱プレス用の型(図示せず)に、所定の形状にカ
ットされた平板状の素材を搬入して熱プレスを行う。こ
の型には、吸音部2や縁部3に対応する凹凸形状が形成
されており、熱プレスにより所定の数(本実施例におい
ては5つ)の吸音部2と縁部3とが一度に成形される。
このようにプレスにより成形すると、全ての吸音部2を
一度に成形できるので、相互位置がずれることがなく、
ばらつきのない同一形状の吸音材1を成形することがで
きる。また一工程で成形することができるので、きわめ
て低い製造コストで吸音材1を製造することができる。
【0019】また本実施例では、150℃に加熱された
型により素材を40秒間プレスして素材を所望の形状の
吸音材1に成形している。この場合、型に接する素材
(吸音材1)の表面4が先に加熱されることとなるの
で、まず表面4の熱融着繊維が溶融する。溶融した熱融
着繊維は、熱融着繊維と通常の繊維、あるいは通常の繊
維同志との接着するバインダとして機能し、素材が冷却
された時点で、これらの繊維を相互に連結する。
【0020】このように、熱融着繊維が配合された素材
を用いると、熱プレスにより素材を所定の形状に成形す
ると同時に素材(吸音材1)の表面4の繊維を相互に接
着させてケバや抜け毛を抑えることができる。したがっ
て、本実施例の吸音材1においては、ほこりを防止する
カバーのような部材は不要である。
【0021】一方、素材(吸音材1)の内部は表面ほど
急速には加熱されないので、例えば本実施例のように熱
プレスの時間を比較的短くすると、吸音部2の内部の熱
融着繊維はほとんど溶融されない。つまり吸音部2の内
部は、熱プレスの前後でほとんど変化せず、いわゆる脱
脂綿状のままであるので、優れた吸音性能を維持するこ
ととなる。
【0022】なお、上記実施例の吸音材1は、本発明を
明確に説明するための一実施例であり、本発明の内容を
限定するものではない。したがって、種々改変すること
ができる。例えば、吸音材1の形状は、図3に示される
ように、1つの吸音部2と、その周囲に形成される縁部
3とからなるようなものであっても、もちろんよい。ま
た、本実施例においては型を150℃に加熱して熱プレ
スを行っているが、型の加熱温度は、熱融着繊維の鞘材
を溶融させることができる温度であればよい。さらに、
熱プレス時間は、吸音部内部の熱融着繊維の溶融状態に
応じて設定されるべきであり、40秒間でなくてもよい
のはもちろんである。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、吸音材
の素材として熱融着繊維が配合されたものを用いている
ので、熱プレスにより溶融される表面の熱融着繊維によ
り表面を所定の形状に画定でき、ほこりの原因となる表
面のケバ立ちや抜け毛を抑制することができる。したが
って、ほこりや抜け毛を防止するカバーを吸音材の表面
に配する必要がない。このように、本発明に係る吸音材
は、熱融着繊維が配合された素材のみからなるきわめて
簡単な構造の吸音材であり、きわめて少ない工程で製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る吸音材の実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】 図1のA−A断面を示す断面図である。
【図3】 本発明に係る吸音材の他の実施例を示す斜視
図である。
【図4】 従来の吸音材を示す一部に破段部を有する斜
視図である。
【符号の説明】
1…吸音材、2…吸音部、3…縁部、4…表面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアクリーナが収容される収容器の各内面
    に沿って配置される吸音部と、当該各吸音部の周囲に配
    置されると共にこれらの吸音部を相互に連接する折り曲
    げ自在な縁部とからなる吸音材であって、 当該吸音材を、熱融着繊維が配合された繊維からなるカ
    タ綿状の素材積層ウェッブのみにより構成すると共に、
    前記吸音部の外周に、前記熱融着繊維によって繊維相互
    を融着させることにより所定形状に画定される表面を形
    成したことを特徴とする吸音材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011115777A (ja) * 2009-11-06 2011-06-16 Saito Machine Kogyo Kk フィルターおよび該フィルターを用いたろ過装置
JP2018035702A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 トヨタ紡織株式会社 内燃機関のエアクリーナ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0459007A (ja) * 1990-06-22 1992-02-25 Toyo Roshi Kaisha Ltd エアーフィルター用濾材
JPH05181486A (ja) * 1991-12-27 1993-07-23 Nissan Motor Co Ltd 新規な吸音材

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