JPH0846261A - 積層型圧電アクチュエータ - Google Patents
積層型圧電アクチュエータInfo
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- JPH0846261A JPH0846261A JP6197211A JP19721194A JPH0846261A JP H0846261 A JPH0846261 A JP H0846261A JP 6197211 A JP6197211 A JP 6197211A JP 19721194 A JP19721194 A JP 19721194A JP H0846261 A JPH0846261 A JP H0846261A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高速かつ高精度で位置決め可能な積層型圧電
アクチュエータを提供する。 【構成】 現在位置から10μm伸長した位置へ位置決
め制御する場合は、粗動部3の圧電素子12に電圧を印
加して、10±0.1μmの距離まで移動させる。続い
て残りの±0.1μmに対して、微動部2の圧電素子4
の積層体5に電圧を印加して、±0.005μmの移動
により位置決めする。微動部2と粗動部3とを備えるこ
とにより、高速応答性と微少位置決め性を兼ね備えるこ
とができる。
アクチュエータを提供する。 【構成】 現在位置から10μm伸長した位置へ位置決
め制御する場合は、粗動部3の圧電素子12に電圧を印
加して、10±0.1μmの距離まで移動させる。続い
て残りの±0.1μmに対して、微動部2の圧電素子4
の積層体5に電圧を印加して、±0.005μmの移動
により位置決めする。微動部2と粗動部3とを備えるこ
とにより、高速応答性と微少位置決め性を兼ね備えるこ
とができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一枚以上の圧電素子を積
層した積層体により形成される粗動部と微動部とから構
成される積層型圧電アクチュエータに関するものであ
る。
層した積層体により形成される粗動部と微動部とから構
成される積層型圧電アクチュエータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】高精度の位置決め用のアクチュエータと
して、従来からピエゾアクチュエータが用いられてい
る。ピエゾアクチュエータの有効ストロークは極めて小
さいので、分解能は必然的に低くなりフルストロークに
対する分解能は高々1〜0.1%程度である。このた
め、特開平5−160459号公報に開示されるよう
に、粗動用ピエゾアクチュエータと微動用ピエゾアクチ
ュエータとを、変位方向に直列に積層することで有効ス
トロークを延ばし、分解能を0.01%まで向上してい
る。
して、従来からピエゾアクチュエータが用いられてい
る。ピエゾアクチュエータの有効ストロークは極めて小
さいので、分解能は必然的に低くなりフルストロークに
対する分解能は高々1〜0.1%程度である。このた
め、特開平5−160459号公報に開示されるよう
に、粗動用ピエゾアクチュエータと微動用ピエゾアクチ
ュエータとを、変位方向に直列に積層することで有効ス
トロークを延ばし、分解能を0.01%まで向上してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記微
動用ピエゾアクチュエータは、積層枚数が少ないばかり
でなく静電容量も少ない。従って、この微動用ピエゾア
クチュエータを駆動するためには、極めて微小な電流を
制御する必要があり、駆動回路がコスト高となるという
問題点がある。本発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、圧電素子の積層枚数と板厚によって静電
容量が変化することに着目し、電流を多く流せる微動用
の圧電素子と、小さな電流で動作する高速用の圧電素子
とを用いて、高速かつ高精度で位置決めすることができ
る積層型圧電アクチュエータを提供することを目的とす
る。
動用ピエゾアクチュエータは、積層枚数が少ないばかり
でなく静電容量も少ない。従って、この微動用ピエゾア
クチュエータを駆動するためには、極めて微小な電流を
制御する必要があり、駆動回路がコスト高となるという
問題点がある。本発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、圧電素子の積層枚数と板厚によって静電
容量が変化することに着目し、電流を多く流せる微動用
の圧電素子と、小さな電流で動作する高速用の圧電素子
とを用いて、高速かつ高精度で位置決めすることができ
る積層型圧電アクチュエータを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に記載の本発明の積層型圧電アクチュエータ
は、一枚以上の圧電素子を積層した積層体により形成さ
れる粗動部と微動部とを、直列に配置した積層型圧電ア
クチュエータにおいて、前記微動部を構成する前記圧電
素子の板厚を、前記粗動部を形成する前記圧電素子の板
厚よりも薄くしたことを特徴とする。
請求項1に記載の本発明の積層型圧電アクチュエータ
は、一枚以上の圧電素子を積層した積層体により形成さ
れる粗動部と微動部とを、直列に配置した積層型圧電ア
クチュエータにおいて、前記微動部を構成する前記圧電
素子の板厚を、前記粗動部を形成する前記圧電素子の板
厚よりも薄くしたことを特徴とする。
【0005】上記目的を達成するため請求項2に記載の
発明は、一枚以上の圧電素子を積層した積層体により形
成される粗動部と微動部とを、直列に配置した積層型圧
電アクチュエータにおいて、前記微動部を圧電素子の枚
数が2n(n=0,1,2・・・)からなる複数のユニ
ットから構成するとともに、各ユニット毎に圧電素子の
枚数を異ならせたことを特徴とする。
発明は、一枚以上の圧電素子を積層した積層体により形
成される粗動部と微動部とを、直列に配置した積層型圧
電アクチュエータにおいて、前記微動部を圧電素子の枚
数が2n(n=0,1,2・・・)からなる複数のユニ
ットから構成するとともに、各ユニット毎に圧電素子の
枚数を異ならせたことを特徴とする。
【0006】上記目的を達成するため請求項3に記載の
発明は、上記請求項2記載の積層型圧電アクチュエータ
において、前記微動部を構成する各ユニットを個別に駆
動するようにしたことを特徴とする。
発明は、上記請求項2記載の積層型圧電アクチュエータ
において、前記微動部を構成する各ユニットを個別に駆
動するようにしたことを特徴とする。
【0007】上記目的を達成するため請求項4に記載の
発明は、一枚以上の圧電素子を積層した積層体により粗
動部と微動部とを形成し、該粗動部の積層方向の端部
と、前記微動部の積層方向と直交する側部とを当接した
ことを特徴とする。
発明は、一枚以上の圧電素子を積層した積層体により粗
動部と微動部とを形成し、該粗動部の積層方向の端部
と、前記微動部の積層方向と直交する側部とを当接した
ことを特徴とする。
【0008】
【発明の作用及び効果】請求項1記載の積層型圧電アク
チュエータによれば、微動部を構成する圧電素子の板厚
を、粗動部を形成する圧電素子の板厚より薄くすること
により、微動部を構成する圧電素子一枚当たりの静電容
量が、粗動部を構成する圧電素子の静電容量よりも多く
なる。このため、電界強度を等しくした場合、微動部を
構成する圧電素子一枚当たりの歪は、粗動部を構成する
圧電素子一枚当たりの歪よりも小さくなるにもかかわら
ず、各圧電素子を流れる電流は等しくなる。従って、同
じ電流量を流すことにより、微動部では微小変位量の位
置決めを行い、粗動部では所定変位量の位置決めを高速
で行うことができるから、駆動回路の構成が簡単になる
とともに、電流制御も簡単に行うことができる。
チュエータによれば、微動部を構成する圧電素子の板厚
を、粗動部を形成する圧電素子の板厚より薄くすること
により、微動部を構成する圧電素子一枚当たりの静電容
量が、粗動部を構成する圧電素子の静電容量よりも多く
なる。このため、電界強度を等しくした場合、微動部を
構成する圧電素子一枚当たりの歪は、粗動部を構成する
圧電素子一枚当たりの歪よりも小さくなるにもかかわら
ず、各圧電素子を流れる電流は等しくなる。従って、同
じ電流量を流すことにより、微動部では微小変位量の位
置決めを行い、粗動部では所定変位量の位置決めを高速
で行うことができるから、駆動回路の構成が簡単になる
とともに、電流制御も簡単に行うことができる。
【0009】請求項2記載の積層型圧電アクチュエータ
によれば、微動部を圧電素子の枚数が2n(n=0,
1,2・・・)からなる複数のユニットから構成すると
ともに、各ユニット毎に圧電素子の枚数を異ならせてい
る。従って、微小変位量の位置決めを、変位量が段階的
に相違する各ユニットをオン・オフ制御するだけで行う
ことができる。
によれば、微動部を圧電素子の枚数が2n(n=0,
1,2・・・)からなる複数のユニットから構成すると
ともに、各ユニット毎に圧電素子の枚数を異ならせてい
る。従って、微小変位量の位置決めを、変位量が段階的
に相違する各ユニットをオン・オフ制御するだけで行う
ことができる。
【0010】請求項3記載の積層型圧電アクチュエータ
によれば、微動部を構成する各ユニットを個別に駆動す
るようにしたことにより、段階的に相違する各ユニット
の変位量を任意に組み合わせて、オン・オフ制御するこ
とにより微小変位量の位置決めの精度を高めることがで
きる。
によれば、微動部を構成する各ユニットを個別に駆動す
るようにしたことにより、段階的に相違する各ユニット
の変位量を任意に組み合わせて、オン・オフ制御するこ
とにより微小変位量の位置決めの精度を高めることがで
きる。
【0011】請求項4記載の積層型圧電アクチュエータ
によれば、粗動部の積層方向の端部と、前記微動部の積
層方向と直交する側部とが当接される。電圧の印加によ
り駆動される微動部は、ポアソン比により規定される変
位量、粗動部の変位方向に変位でき、微小変位量の位置
決めの精度をより高めることができる。
によれば、粗動部の積層方向の端部と、前記微動部の積
層方向と直交する側部とが当接される。電圧の印加によ
り駆動される微動部は、ポアソン比により規定される変
位量、粗動部の変位方向に変位でき、微小変位量の位置
決めの精度をより高めることができる。
【0012】
(第1実施例)本発明の第1実施例を図面に従い説明す
る。図1は本実施例に係る積層型圧電アクチュエータの
構造を示す分解斜視図である。両端に配置される絶縁ダ
ミー1a,1b間に微動部2と粗動部3とが絶縁ダミー
1cを挟んで直列に配置されている。絶縁ダミー1a,
1b,1cは、素子に印加される電圧が外部に漏れるの
を阻止する絶縁体であるとともに、外周部品と素子との
間に介装されて該素子を保護する。このため、絶縁ダミ
ー1a,1b,1cは、チタン酸ジルコン酸鉛(以下P
ZTという)やアルミナ等のセラミックスで形成され、
その両端面の面粗度及び平面度は、ともに高精度の仕上
げが施されている。
る。図1は本実施例に係る積層型圧電アクチュエータの
構造を示す分解斜視図である。両端に配置される絶縁ダ
ミー1a,1b間に微動部2と粗動部3とが絶縁ダミー
1cを挟んで直列に配置されている。絶縁ダミー1a,
1b,1cは、素子に印加される電圧が外部に漏れるの
を阻止する絶縁体であるとともに、外周部品と素子との
間に介装されて該素子を保護する。このため、絶縁ダミ
ー1a,1b,1cは、チタン酸ジルコン酸鉛(以下P
ZTという)やアルミナ等のセラミックスで形成され、
その両端面の面粗度及び平面度は、ともに高精度の仕上
げが施されている。
【0013】微動部2の構成を説明する。複数枚のPZ
T等の圧電素子4を積層した積層体5が構成され、該積
層体5の両面に銀ペースト等により電極6が形成されて
いる(図2参照)。圧電素子4間を電気的に並列に接続
するため、積層体5の側面に銀ペースト等により外部電
極7,7が径方向で対向して形成されている。絶縁ダミ
ー1aと積層体5の間には(+)電極板8が、積層体5
と絶縁ダミー1cの間には(−)電極板9が配置され
る。(+)電極板8及び(−)電極板9は、厚さ0.0
2mm程度のステンレス薄板若しくは銅薄板により形成
されている。そして、径方向の電極片8a,9aが折曲
されて前記外部電極7,7に重ね合わされている。電極
片8a,9aには、それぞれリード線10,11が結線
されている。
T等の圧電素子4を積層した積層体5が構成され、該積
層体5の両面に銀ペースト等により電極6が形成されて
いる(図2参照)。圧電素子4間を電気的に並列に接続
するため、積層体5の側面に銀ペースト等により外部電
極7,7が径方向で対向して形成されている。絶縁ダミ
ー1aと積層体5の間には(+)電極板8が、積層体5
と絶縁ダミー1cの間には(−)電極板9が配置され
る。(+)電極板8及び(−)電極板9は、厚さ0.0
2mm程度のステンレス薄板若しくは銅薄板により形成
されている。そして、径方向の電極片8a,9aが折曲
されて前記外部電極7,7に重ね合わされている。電極
片8a,9aには、それぞれリード線10,11が結線
されている。
【0014】粗動部3の構成を説明する。上記微動部2
の圧電素子4の板厚の2倍以上の板厚の圧電素子12の
両面に電極13が形成されている。絶縁ダミー1cと圧
電素子12の間に(+)電極板14が配置され、積層さ
れた圧電素子12と絶縁ダミー1bとの間に(−)電極
板15が配置される。そして、積層される複数枚の圧電
素子12を電気的に並列接続するため、各圧電素子12
間に(+)電極板14と(−)電極板15が交互に配置
されている。各(+)電極板14及び(−)電極板15
には、それぞれ径方向で対向する電極片14a,15a
が形成され、圧電素子12の側面に沿って折曲されてい
る。各電極片14a及び各電極片15a間は、それぞれ
側面電極板16及び17をスポット溶接して橋絡状に接
続されている。側面電極板16及び17には、リード線
18,19が結線される。圧電素子12、電極13、
(+)電極板14及び(−)電極板15等の材質、組成
等は、上記微動部2のものと同様である。
の圧電素子4の板厚の2倍以上の板厚の圧電素子12の
両面に電極13が形成されている。絶縁ダミー1cと圧
電素子12の間に(+)電極板14が配置され、積層さ
れた圧電素子12と絶縁ダミー1bとの間に(−)電極
板15が配置される。そして、積層される複数枚の圧電
素子12を電気的に並列接続するため、各圧電素子12
間に(+)電極板14と(−)電極板15が交互に配置
されている。各(+)電極板14及び(−)電極板15
には、それぞれ径方向で対向する電極片14a,15a
が形成され、圧電素子12の側面に沿って折曲されてい
る。各電極片14a及び各電極片15a間は、それぞれ
側面電極板16及び17をスポット溶接して橋絡状に接
続されている。側面電極板16及び17には、リード線
18,19が結線される。圧電素子12、電極13、
(+)電極板14及び(−)電極板15等の材質、組成
等は、上記微動部2のものと同様である。
【0015】微動部2により、微少変位を高精度で制御
するためには、圧電素子4に微少電流を印加する必要が
あるが、増幅器内のスイッチング素子での漏れ電流を考
慮すると、できるだけ多くの電流が流れる圧電素子4を
用いることが好ましい。しかも、微少変位を制御するも
のであるため枚数は少なくてよい。しかしながら、粗動
部3に用いられる圧電素子12と同じ板厚のものを用い
ると、流れる電流が少なすぎる。このため、微動部2を
構成する積層体5は、粗動部3の圧電素子12よりも板
厚の薄い圧電素子4を複数枚積層したものである。これ
により静電容量を増加して電流が多く流れるようにして
いる。
するためには、圧電素子4に微少電流を印加する必要が
あるが、増幅器内のスイッチング素子での漏れ電流を考
慮すると、できるだけ多くの電流が流れる圧電素子4を
用いることが好ましい。しかも、微少変位を制御するも
のであるため枚数は少なくてよい。しかしながら、粗動
部3に用いられる圧電素子12と同じ板厚のものを用い
ると、流れる電流が少なすぎる。このため、微動部2を
構成する積層体5は、粗動部3の圧電素子12よりも板
厚の薄い圧電素子4を複数枚積層したものである。これ
により静電容量を増加して電流が多く流れるようにして
いる。
【0016】一方、圧電アクュエータの高速応答性は、
現実的には電源の容量により支配される。圧電アクュエ
ータの静電容量が小さくなると消費電流が減少する。従
って、圧電素子の厚さを厚くして素子枚数を減らして、
静電容量を小さくすることにより小電流アンプでも高速
応答性を確保できる。
現実的には電源の容量により支配される。圧電アクュエ
ータの静電容量が小さくなると消費電流が減少する。従
って、圧電素子の厚さを厚くして素子枚数を減らして、
静電容量を小さくすることにより小電流アンプでも高速
応答性を確保できる。
【0017】このため本実施例では、上記微動部2の積
層体5を構成する圧電素子4の一枚の板厚は、粗動部3
の圧電素子12の板厚の1/2以下に設定されている。
これにより、圧電素子4一枚当たりの静電容量は圧電素
子12の2倍以上となる。従って、電界強度を等しくし
た場合は、圧電素子4の一枚当たりの歪みは、圧電素子
12の歪みの1/2以下となるにも拘わらず、流れる電
流は等しくなる。具体的には、微動部2では板厚0.1
mmの圧電素子4を10枚積層して積層体5を構成し、
1kV/mmまでの電界強度を加えると、0〜1μmの
変位に対して±0.005μm(±0.5%)の精度で
位置決めできる。また、粗動部3では板厚0.5mmの
圧電素子12を100枚積層し、1kV/mmまでの電
界強度を加えると、0〜50μmの変位に対して±0.
1μm(±0.2%)の精度の位置決めを150mAの
電源を用いて1m秒で行うことができる。
層体5を構成する圧電素子4の一枚の板厚は、粗動部3
の圧電素子12の板厚の1/2以下に設定されている。
これにより、圧電素子4一枚当たりの静電容量は圧電素
子12の2倍以上となる。従って、電界強度を等しくし
た場合は、圧電素子4の一枚当たりの歪みは、圧電素子
12の歪みの1/2以下となるにも拘わらず、流れる電
流は等しくなる。具体的には、微動部2では板厚0.1
mmの圧電素子4を10枚積層して積層体5を構成し、
1kV/mmまでの電界強度を加えると、0〜1μmの
変位に対して±0.005μm(±0.5%)の精度で
位置決めできる。また、粗動部3では板厚0.5mmの
圧電素子12を100枚積層し、1kV/mmまでの電
界強度を加えると、0〜50μmの変位に対して±0.
1μm(±0.2%)の精度の位置決めを150mAの
電源を用いて1m秒で行うことができる。
【0018】上記構成の積層型圧電アクチュエータを用
いて、所定位置へ位置決め制御する場合、例えば現在位
置から10μm伸長したい場合は、粗動部3の圧電素子
12に電圧を印加して、10±0.1μmの距離まで移
動させる。続いて残りの±0.1μmに対して、微動部
2の圧電素子4の積層体5に電圧を印加して、±0.0
05μmの移動により位置決めする。微動部2と粗動部
3とを備えることにより、高速応答性と微少位置決め性
を兼ね備えることができる。上記実施例では、微動部2
の圧電素子4の板厚を粗動部3の圧電素子12の板厚の
1/2以下としたが、これに限定されるものではなく、
圧電素子12よりも圧電素子4の板厚を薄くすることに
より、微動部2は粗動部3に比して微小位置決めが可能
となることは明らかである。また、上記微動部2の積層
体5は圧電素子4を順に積層したが、粗動部3の構成の
ように積層される圧電素子4間に(+)電極板8と
(−)電極板9を交互に挟み込む構成にしてもよい。
いて、所定位置へ位置決め制御する場合、例えば現在位
置から10μm伸長したい場合は、粗動部3の圧電素子
12に電圧を印加して、10±0.1μmの距離まで移
動させる。続いて残りの±0.1μmに対して、微動部
2の圧電素子4の積層体5に電圧を印加して、±0.0
05μmの移動により位置決めする。微動部2と粗動部
3とを備えることにより、高速応答性と微少位置決め性
を兼ね備えることができる。上記実施例では、微動部2
の圧電素子4の板厚を粗動部3の圧電素子12の板厚の
1/2以下としたが、これに限定されるものではなく、
圧電素子12よりも圧電素子4の板厚を薄くすることに
より、微動部2は粗動部3に比して微小位置決めが可能
となることは明らかである。また、上記微動部2の積層
体5は圧電素子4を順に積層したが、粗動部3の構成の
ように積層される圧電素子4間に(+)電極板8と
(−)電極板9を交互に挟み込む構成にしてもよい。
【0019】(第2実施例)図3は、第2実施例に係る
積層型圧電アクチュエータの構造を示した模式図であ
る。両端の絶縁ダミー1a,1bの間に微動部22と粗
動部23が構成されている。微動部22に用いられる圧
電素子24及び粗動部23に用いられる圧電素子25
は、前記第1実施例と同様両面に銀ペースト等により電
極が形成されている。粗動部23の構成も第1実施例の
粗動部3の構成と同一である。微動部22は、3個の微
動ユニット22a,22b,22cを積層したものであ
る。
積層型圧電アクチュエータの構造を示した模式図であ
る。両端の絶縁ダミー1a,1bの間に微動部22と粗
動部23が構成されている。微動部22に用いられる圧
電素子24及び粗動部23に用いられる圧電素子25
は、前記第1実施例と同様両面に銀ペースト等により電
極が形成されている。粗動部23の構成も第1実施例の
粗動部3の構成と同一である。微動部22は、3個の微
動ユニット22a,22b,22cを積層したものであ
る。
【0020】微動ユニット22a〜22cは、2n(n
=0,1,2,)枚の圧電素子24を、それぞれ交互に
配置した(+)電極板26(−)電極板27との間に挟
み込んで積層したもので、各微動ユニット22a〜22
cにおける圧電素子24の枚数を異ならせている。そし
て、各微動ユニット22a〜22cの(+)電極板26
には、リード線29により個別の増幅回路30a〜30
cが接続されている。また、粗動部23の圧電素子25
間の(+)電極板31は、共通のリード線32により増
幅回路33に接続されている。微動部22の(−)電極
板27及び粗動部23の(−)電極板34は、共通のリ
ード線35により接地されている。
=0,1,2,)枚の圧電素子24を、それぞれ交互に
配置した(+)電極板26(−)電極板27との間に挟
み込んで積層したもので、各微動ユニット22a〜22
cにおける圧電素子24の枚数を異ならせている。そし
て、各微動ユニット22a〜22cの(+)電極板26
には、リード線29により個別の増幅回路30a〜30
cが接続されている。また、粗動部23の圧電素子25
間の(+)電極板31は、共通のリード線32により増
幅回路33に接続されている。微動部22の(−)電極
板27及び粗動部23の(−)電極板34は、共通のリ
ード線35により接地されている。
【0021】ある電界強度を加えられて一枚の圧電素子
24が駆動されたとき、0.02μm変位するとする
と、各微動ユニット22a〜22cは、増幅回路30a
〜30cにより個別に駆動され、それぞれ微動ユニット
22aは0〜0.02μm、微動ユニット22bは0〜
0.04μm、微動ユニット22cは0〜0.08μm
変位することができる。従って、駆動される微動ユニッ
ト22a〜22cの任意の組み合わせにより、0〜0.
14μmの変位を0.02μmピッチで制御して位置決
めできる。前記第1実施例と同一構成の粗動部23は、
0〜50μmの変位に対して±0.1μm(±0.2
%)の精度の位置決めを行うことができる。微動部22
と粗動部23とを組み合わせることにより、0〜50μ
mの範囲を0.02μmの精度で位置決めができる。
24が駆動されたとき、0.02μm変位するとする
と、各微動ユニット22a〜22cは、増幅回路30a
〜30cにより個別に駆動され、それぞれ微動ユニット
22aは0〜0.02μm、微動ユニット22bは0〜
0.04μm、微動ユニット22cは0〜0.08μm
変位することができる。従って、駆動される微動ユニッ
ト22a〜22cの任意の組み合わせにより、0〜0.
14μmの変位を0.02μmピッチで制御して位置決
めできる。前記第1実施例と同一構成の粗動部23は、
0〜50μmの変位に対して±0.1μm(±0.2
%)の精度の位置決めを行うことができる。微動部22
と粗動部23とを組み合わせることにより、0〜50μ
mの範囲を0.02μmの精度で位置決めができる。
【0022】上記微動ユニット22a〜22cの圧電素
子24は、各ユニット毎に個別にオン・オフして駆動さ
れ、微少電流を制御する必要がないから、圧電素子24
の板厚ついては特に言及する必要はない。上記第2実施
例の積層型圧電アクチュエータは、以上の構成によりフ
ルストロークに対して、1/20,000〜1/10,
000の精度でしかも高速で位置決めできる。
子24は、各ユニット毎に個別にオン・オフして駆動さ
れ、微少電流を制御する必要がないから、圧電素子24
の板厚ついては特に言及する必要はない。上記第2実施
例の積層型圧電アクチュエータは、以上の構成によりフ
ルストロークに対して、1/20,000〜1/10,
000の精度でしかも高速で位置決めできる。
【0023】(第3実施例)図4は、第3実施例に係る
積層型圧電アクチュエータの原理図である。粗動部33
の圧電素子36の積層方向の端部には、絶縁板37を介
して微動部32が配置されている。微動部32は、圧電
素子34の積層方向と直交する側部を前記絶縁板37に
当接している。微動部32及び粗動部33に対する電圧
の印加方向は、何れも圧電素子34及び36の積層方向
である。微動部32及び粗動部33の構成は、上記第1
実施例の粗動部3又は第2実施例の粗動部23の構成を
そのまま用いることができる。
積層型圧電アクチュエータの原理図である。粗動部33
の圧電素子36の積層方向の端部には、絶縁板37を介
して微動部32が配置されている。微動部32は、圧電
素子34の積層方向と直交する側部を前記絶縁板37に
当接している。微動部32及び粗動部33に対する電圧
の印加方向は、何れも圧電素子34及び36の積層方向
である。微動部32及び粗動部33の構成は、上記第1
実施例の粗動部3又は第2実施例の粗動部23の構成を
そのまま用いることができる。
【0024】電圧の印加により駆動される微動部32
は、ポアソン比により規定される変位量、粗動部33の
変位方向に変位できる。PZT等の圧電素子34,36
のポアソン比(横歪み/縦歪み)は約0.3であるの
で、微動部32による微小変位量の位置決めの分解能
を、第1及び第2実施例の場合に比し約3倍高めること
ができる。上記第1及び第2実施例の微動部2及び22
に用いられる圧電素子4及び24は円形であったが、図
5に示すように四角形であっても或いは多角形であって
もよい。但し、上記第3実施例の圧電素子は、円形以外
の多角形形状を用いるのが好ましい。
は、ポアソン比により規定される変位量、粗動部33の
変位方向に変位できる。PZT等の圧電素子34,36
のポアソン比(横歪み/縦歪み)は約0.3であるの
で、微動部32による微小変位量の位置決めの分解能
を、第1及び第2実施例の場合に比し約3倍高めること
ができる。上記第1及び第2実施例の微動部2及び22
に用いられる圧電素子4及び24は円形であったが、図
5に示すように四角形であっても或いは多角形であって
もよい。但し、上記第3実施例の圧電素子は、円形以外
の多角形形状を用いるのが好ましい。
【図1】第1実施例の積層型圧電アクチュエータの構造
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図2】微動部を構成する積層体の概略を示す分解斜視
図である。
図である。
【図3】第2実施例の積層型圧電アクチュエータの構造
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図4】第3実施例の積層型圧電アクチュエータの原理
図である。
図である。
【図5】微動部に用いる圧電素子の変形例を示す斜視図
である。
である。
2 微動部 3 粗動部 4,12,24,25,3
4,36 圧電素子 5 積層体 22a〜22c 微動ユニット 30a〜30c,33 増幅回路
4,36 圧電素子 5 積層体 22a〜22c 微動ユニット 30a〜30c,33 増幅回路
Claims (4)
- 【請求項1】 一枚以上の圧電素子を積層した積層体に
より形成される粗動部と微動部とを、直列に配置した積
層型圧電アクチュエータにおいて、 前記微動部を構成する前記圧電素子の板厚を、前記粗動
部を形成する前記圧電素子の板厚よりも薄くしたことを
特徴とする積層型圧電アクチュエータ。 - 【請求項2】 一枚以上の圧電素子を積層した積層体に
より形成される粗動部と微動部とを、直列に配置した積
層型圧電アクチュエータにおいて、 前記微動部を圧電素子の枚数が2n(n=0,1,2・
・・)からなる複数のユニットから構成するとともに、
各ユニット毎に圧電素子の枚数を異ならせたことを特徴
とする積層型圧電アクチュエータ。 - 【請求項3】 前記微動部を構成する各ユニットを個別
に駆動するようにしたことを特徴とする請求項2記載の
積層型圧電アクチュエータ。 - 【請求項4】 一枚以上の圧電素子を積層した積層体に
より粗動部と微動部とを形成し、該粗動部の積層方向の
端部と、前記微動部の積層方向と直交する側部とを当接
したことを特徴とする積層型圧電アクチュエータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6197211A JPH0846261A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 積層型圧電アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6197211A JPH0846261A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 積層型圧電アクチュエータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0846261A true JPH0846261A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16370681
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6197211A Pending JPH0846261A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 積層型圧電アクチュエータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0846261A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005347484A (ja) * | 2004-06-02 | 2005-12-15 | Nano Control:Kk | 積層型圧電アクチュエータ素子、位置決め装置および位置決め方法 |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP6197211A patent/JPH0846261A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005347484A (ja) * | 2004-06-02 | 2005-12-15 | Nano Control:Kk | 積層型圧電アクチュエータ素子、位置決め装置および位置決め方法 |
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