JPH0846406A - 誘電体フィルタ及びその誘電体フィルタにおける電波吸収構造 - Google Patents
誘電体フィルタ及びその誘電体フィルタにおける電波吸収構造Info
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- JPH0846406A JPH0846406A JP19378694A JP19378694A JPH0846406A JP H0846406 A JPH0846406 A JP H0846406A JP 19378694 A JP19378694 A JP 19378694A JP 19378694 A JP19378694 A JP 19378694A JP H0846406 A JPH0846406 A JP H0846406A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 別体のLPF等の部品を用いることなく所望
の整数倍数波の影響を抑制することができる誘電体フィ
ルタを提供すること 【構成】 誘電体ブロック10の長手方向に、所定の間
隔をおいて共振子穴11が形成され、誘電体ブロックの
外表面のほぼ全面並びに各共振子穴の内面所定部位がメ
タライズによって導体膜13が形成される。誘電体ブロ
ックの後面10b側に、電波吸収体20を装着した。電
波吸収体は、後面と略同一の平面形状を有する偏平な帯
状板体から形成され、取付金具21により所定位置に固
定される。すると電波吸収体により、基本周波数も若干
吸収されるものの誘電体フィルタから発生する高調波、
特に基本周波数の3倍波が大きく吸収され、減衰特性が
改善される。そして、電波吸収体は誘電体ブロックに直
接接触されているため、その吸収効率がよい。
の整数倍数波の影響を抑制することができる誘電体フィ
ルタを提供すること 【構成】 誘電体ブロック10の長手方向に、所定の間
隔をおいて共振子穴11が形成され、誘電体ブロックの
外表面のほぼ全面並びに各共振子穴の内面所定部位がメ
タライズによって導体膜13が形成される。誘電体ブロ
ックの後面10b側に、電波吸収体20を装着した。電
波吸収体は、後面と略同一の平面形状を有する偏平な帯
状板体から形成され、取付金具21により所定位置に固
定される。すると電波吸収体により、基本周波数も若干
吸収されるものの誘電体フィルタから発生する高調波、
特に基本周波数の3倍波が大きく吸収され、減衰特性が
改善される。そして、電波吸収体は誘電体ブロックに直
接接触されているため、その吸収効率がよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体フィルタ及びそ
れに用いられる電波吸収構造に関するものである。
れに用いられる電波吸収構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】誘電体セラミックを用いた多段共振型の
誘電体フィルタは、自動車電話,携帯電話等の移動無
線,コードレス電話,衛生通信などの分野で広く使用さ
れている。そして係る従来の誘電体フィルタの一例とし
ては、図20に示すようなものがあった。すなわち、誘
電体(セラミック)からなる矩形状の誘電体ブロック1
に共振子穴2が形成され、また、誘電体ブロック1の外
周囲は導体膜が塗布されアース3となる。そして、共振
子穴2の両外側には入出力端子穴5がそれと平行に配置
され、その入出力端子穴2内にリード4が挿入配置され
ている。
誘電体フィルタは、自動車電話,携帯電話等の移動無
線,コードレス電話,衛生通信などの分野で広く使用さ
れている。そして係る従来の誘電体フィルタの一例とし
ては、図20に示すようなものがあった。すなわち、誘
電体(セラミック)からなる矩形状の誘電体ブロック1
に共振子穴2が形成され、また、誘電体ブロック1の外
周囲は導体膜が塗布されアース3となる。そして、共振
子穴2の両外側には入出力端子穴5がそれと平行に配置
され、その入出力端子穴2内にリード4が挿入配置され
ている。
【0003】ところで、係る構成の誘電体フィルタで
は、その構成上基本波の整数倍数波が発生し、特に3倍
波は基本波と略同一レベルで発生する。そこで、係る整
数倍数波を抑制(レベルを低下)させるために、一般に
入出力端子となるリード4に、ローパスフィルタ(LP
F)6を直列接続し、高調波成分を除去するようにした
ものがある。このLPF6は、基板7の上に導体膜コン
デンサ8とコイル9を配置することによりLC共振器を
構成するようになっている。
は、その構成上基本波の整数倍数波が発生し、特に3倍
波は基本波と略同一レベルで発生する。そこで、係る整
数倍数波を抑制(レベルを低下)させるために、一般に
入出力端子となるリード4に、ローパスフィルタ(LP
F)6を直列接続し、高調波成分を除去するようにした
ものがある。このLPF6は、基板7の上に導体膜コン
デンサ8とコイル9を配置することによりLC共振器を
構成するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の誘電体フィルタでは、回路に実装するために
は、誘電体フィルタに加え、上記所定のLPF6や必要
に応じてBPFを組み合わせた外付けのフィルタが必要
なため、大型化してしまい、また部品数の増加にともな
う組立作業の煩雑化やコストアップをきたす。
た従来の誘電体フィルタでは、回路に実装するために
は、誘電体フィルタに加え、上記所定のLPF6や必要
に応じてBPFを組み合わせた外付けのフィルタが必要
なため、大型化してしまい、また部品数の増加にともな
う組立作業の煩雑化やコストアップをきたす。
【0005】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題点を解
決し、別体のLPF等の部品を用いることなく所望の整
数倍数波の影響を抑制することができ、高品質で信頼性
が高く、小型で組立作業(誘電体フィルタの製造・回路
基板への実装等の作業)が簡易で低コストとなる誘電体
フィルタを提供することにある。
もので、その目的とするところは、上記した問題点を解
決し、別体のLPF等の部品を用いることなく所望の整
数倍数波の影響を抑制することができ、高品質で信頼性
が高く、小型で組立作業(誘電体フィルタの製造・回路
基板への実装等の作業)が簡易で低コストとなる誘電体
フィルタを提供することにある。
【0006】また、他の目的としては、仮に別体の部品
を設けたとしても、簡易な構成のものを用い、従来のも
のよりもその特性(所望の整数倍数波の影響を抑制する
ことができ、高品質で信頼性が高い)が格段に良好な誘
電体フィルタにおける電波吸収構造を提供することにあ
る。
を設けたとしても、簡易な構成のものを用い、従来のも
のよりもその特性(所望の整数倍数波の影響を抑制する
ことができ、高品質で信頼性が高い)が格段に良好な誘
電体フィルタにおける電波吸収構造を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係る誘電体フィルタでは、所定数の共振
子穴を備えた誘電体ブロックと、前記共振子穴の内面所
定部位と、前記誘電体ブロックの外表面の所定部位に形
成された導体膜とを備えた誘電体フィルタを前提とし、
前記誘電体ブロックの側面所定位置に、高調波成分除去
片を取り付けるようにした。
ため、本発明に係る誘電体フィルタでは、所定数の共振
子穴を備えた誘電体ブロックと、前記共振子穴の内面所
定部位と、前記誘電体ブロックの外表面の所定部位に形
成された導体膜とを備えた誘電体フィルタを前提とし、
前記誘電体ブロックの側面所定位置に、高調波成分除去
片を取り付けるようにした。
【0008】そして、係る高調波成分除去片としては、
例えばフェライトや電波吸収体で構成することができ
る。また、その設置位置は、前記共振子穴のオープン面
にしたり、ショート面にしたり、さらにはその両方に設
置するなど任意の位置を取ることができる。さらに、オ
ープン面に形成する場合には、高調波成分除去片の少な
くとも所定の共振子穴(のオープン端)に対向する部分
を開口させるのが好ましい。また、複数に分割された前
記高調波成分除去片を、前記誘電体ブロックの同一平面
に所定の間隔をおいて配置させるようにしてもよい。
例えばフェライトや電波吸収体で構成することができ
る。また、その設置位置は、前記共振子穴のオープン面
にしたり、ショート面にしたり、さらにはその両方に設
置するなど任意の位置を取ることができる。さらに、オ
ープン面に形成する場合には、高調波成分除去片の少な
くとも所定の共振子穴(のオープン端)に対向する部分
を開口させるのが好ましい。また、複数に分割された前
記高調波成分除去片を、前記誘電体ブロックの同一平面
に所定の間隔をおいて配置させるようにしてもよい。
【0009】さらに、前記誘電体ブロックに装着された
入出力端子となるリード線に、補助高調波成分除去部材
を装着するとなお良い。
入出力端子となるリード線に、補助高調波成分除去部材
を装着するとなお良い。
【0010】また、本発明に係る誘電体フィルタにおけ
る電波吸収構造では、上記したいずれかの誘電体フィル
タと、前記誘電体フィルタの入出力端子に接続されるス
トリップラインと、前記ストリップラインが形成される
基板に対し、そのストリップラインと重なる位置に装着
された補助高調波成分除去部材とから構成することで、
その前記補助高調波成分除去部材としては、電波吸収体
またはフェライトのいずれかから構成することができ
る。
る電波吸収構造では、上記したいずれかの誘電体フィル
タと、前記誘電体フィルタの入出力端子に接続されるス
トリップラインと、前記ストリップラインが形成される
基板に対し、そのストリップラインと重なる位置に装着
された補助高調波成分除去部材とから構成することで、
その前記補助高調波成分除去部材としては、電波吸収体
またはフェライトのいずれかから構成することができ
る。
【0011】
【作用】誘電体フィルタから発生する整数倍数波は、主
として共振子穴の開口から発生される。そこで、電波吸
収体,フェライト等の高調波成分除去片を誘電体ブロッ
クの側面、特にショート面またはオープン面の少なくと
も一方の面に装着すると、その除去片により、基本周波
数も若干吸収されるものの特に基本周波数の3倍波(奇
数倍波)が大きく吸収される。すなわちインサーション
ロスはほとんど低下せず、減衰特性は大幅に改善され
る。そして、係る高調波成分除去片は誘電体ブロックに
直接接触されているため、その吸収効率がよく、また別
途形成した外付けのLPF等のフィルタも不要となる。
として共振子穴の開口から発生される。そこで、電波吸
収体,フェライト等の高調波成分除去片を誘電体ブロッ
クの側面、特にショート面またはオープン面の少なくと
も一方の面に装着すると、その除去片により、基本周波
数も若干吸収されるものの特に基本周波数の3倍波(奇
数倍波)が大きく吸収される。すなわちインサーション
ロスはほとんど低下せず、減衰特性は大幅に改善され
る。そして、係る高調波成分除去片は誘電体ブロックに
直接接触されているため、その吸収効率がよく、また別
途形成した外付けのLPF等のフィルタも不要となる。
【0012】また、共振子穴のオープン端の開口部分を
完全に覆うことなく、係る開口部分に対向する部位を切
除するようにした高調波成分除去片を形成し、誘電体ブ
ロックに対して位置合わせを行ないつつ装着した場合
(請求項7,8)には、共振周波数が変動することな
く、効率良く周波数特性が改善され、また設計が容易に
行える。
完全に覆うことなく、係る開口部分に対向する部位を切
除するようにした高調波成分除去片を形成し、誘電体ブ
ロックに対して位置合わせを行ないつつ装着した場合
(請求項7,8)には、共振周波数が変動することな
く、効率良く周波数特性が改善され、また設計が容易に
行える。
【0013】さらに、請求項9〜11のように、補助高
調波成分除去部材を装着すると、上記した高調波成分除
去片の作用と相乗的に作用し、高調波成分が確実に除去
されその帯域外減衰特性がより改善される。
調波成分除去部材を装着すると、上記した高調波成分除
去片の作用と相乗的に作用し、高調波成分が確実に除去
されその帯域外減衰特性がより改善される。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る誘電体フィルタ及びその
誘電体フィルタにおける電波吸収構造の好適な実施例を
添付図面を参照にして詳述する。図1は本発明に係る誘
電体フィルタの第1実施例を示している。本例では3段
構成のコムライン型の誘電体フィルタについて適用した
もので、この誘電体フィルタは、まず、チタン酸バリウ
ム等の高誘電率セラミック材料の焼結体からなる直方体
状の誘電体ブロック10の長手方向に、所定の間隔をお
いて共振子穴11が形成される。さらにその共振子穴1
1の両外側には、それぞれ入出力端子穴12が形成され
ている。そして、各共振子穴11及び入出力端子穴12
の内面の所定部位並びに誘電体ブロック10の外表面の
所定部位にメタライズによって導体膜13を形成する。
これにより、外周面はアースパターン(導体膜13)で
覆われるようになる。
誘電体フィルタにおける電波吸収構造の好適な実施例を
添付図面を参照にして詳述する。図1は本発明に係る誘
電体フィルタの第1実施例を示している。本例では3段
構成のコムライン型の誘電体フィルタについて適用した
もので、この誘電体フィルタは、まず、チタン酸バリウ
ム等の高誘電率セラミック材料の焼結体からなる直方体
状の誘電体ブロック10の長手方向に、所定の間隔をお
いて共振子穴11が形成される。さらにその共振子穴1
1の両外側には、それぞれ入出力端子穴12が形成され
ている。そして、各共振子穴11及び入出力端子穴12
の内面の所定部位並びに誘電体ブロック10の外表面の
所定部位にメタライズによって導体膜13を形成する。
これにより、外周面はアースパターン(導体膜13)で
覆われるようになる。
【0015】また、各共振子穴11は、誘電体ブロック
10の一側面(前面)10aから、その対面である後面
10bに向けて貫通しており、共振子穴11の内面に形
成された導体膜13は、その片側で誘電体ブロックの外
表面に形成した導体膜13と接続(ショート端になる)
し、反対側では接続されない(オープン端になる)よう
にしている。そして接続させないための構成としては、
図示のように前面10aの共振子穴11の周囲の導体膜
13を除去する。
10の一側面(前面)10aから、その対面である後面
10bに向けて貫通しており、共振子穴11の内面に形
成された導体膜13は、その片側で誘電体ブロックの外
表面に形成した導体膜13と接続(ショート端になる)
し、反対側では接続されない(オープン端になる)よう
にしている。そして接続させないための構成としては、
図示のように前面10aの共振子穴11の周囲の導体膜
13を除去する。
【0016】また、両端に位置する入出力端子穴12
は、前面10aから後面10bに向けて貫通しており、
その内面のほぼ全長にわたってメタライズされている。
しかし、上記共振子穴11と相違して、両端が共に外表
面に形成されたアースパターンと非接続状態になる。す
なわち、上記した共振子穴11の開放側と同様に前面1
0aまたは後面10bの入出力端子穴12の周囲の導体
膜及びまたは入出力端子穴12の端部内側面をその全周
にわたって導体膜を除去することにより対応できる。そ
して、この入出力端子穴12内には、外部回路と結合す
るための入出力用のリード15が挿入配置され、その内
周面に半田付けなどして接着一体化される。なお、この
リード15の一端は、誘電体ブロック10の前面10a
より外側に突出配置される。
は、前面10aから後面10bに向けて貫通しており、
その内面のほぼ全長にわたってメタライズされている。
しかし、上記共振子穴11と相違して、両端が共に外表
面に形成されたアースパターンと非接続状態になる。す
なわち、上記した共振子穴11の開放側と同様に前面1
0aまたは後面10bの入出力端子穴12の周囲の導体
膜及びまたは入出力端子穴12の端部内側面をその全周
にわたって導体膜を除去することにより対応できる。そ
して、この入出力端子穴12内には、外部回路と結合す
るための入出力用のリード15が挿入配置され、その内
周面に半田付けなどして接着一体化される。なお、この
リード15の一端は、誘電体ブロック10の前面10a
より外側に突出配置される。
【0017】ここで本発明では、誘電体ブロック10の
後面10b、すなわち共振子穴11のショート端が位置
するショート面側に、高調波成分除去片である電波吸収
体20を装着している。電波吸収体20は、後面10b
と略同一の平面形状を有する偏平な帯状板体から形成さ
れ、本例では図2に示すように、取付金具21により所
定位置に固定している。
後面10b、すなわち共振子穴11のショート端が位置
するショート面側に、高調波成分除去片である電波吸収
体20を装着している。電波吸収体20は、後面10b
と略同一の平面形状を有する偏平な帯状板体から形成さ
れ、本例では図2に示すように、取付金具21により所
定位置に固定している。
【0018】この取付金具21は、誘電体ブロック10
の側面に略一致する金具本体21aの長手方向両端に突
片21bが形成され、また、本体21aの長辺に、U字
状の切込部を有する取付端子板21cを備えた形状から
なる。そして、突片21bは所定方向に折り曲げられ、
取付端子板21cはそれと反対側に折り曲げられて構成
される。
の側面に略一致する金具本体21aの長手方向両端に突
片21bが形成され、また、本体21aの長辺に、U字
状の切込部を有する取付端子板21cを備えた形状から
なる。そして、突片21bは所定方向に折り曲げられ、
取付端子板21cはそれと反対側に折り曲げられて構成
される。
【0019】そして、この両突片21bの一方が図示す
るように電波吸収体20の外側面に当接し、他方の突片
が誘電体ブロック10の前面に当接し、取付金具21、
より具体的には両突片21b間で発生する弾性力(バネ
性)により、電波吸収体20を誘電体ブロック10の後
面10b側に抑えつけて固定する。また、上記取付端子
板21cに形成したU字状の切込部を用いて、この誘電
体フィルタを実装基板上の所定位置に固定するようにな
っている。なお、この電波吸収体20の固定に際し、上
記取付金具21に替えて接着剤を用いても良く、或いは
両者を併用してもよい。
るように電波吸収体20の外側面に当接し、他方の突片
が誘電体ブロック10の前面に当接し、取付金具21、
より具体的には両突片21b間で発生する弾性力(バネ
性)により、電波吸収体20を誘電体ブロック10の後
面10b側に抑えつけて固定する。また、上記取付端子
板21cに形成したU字状の切込部を用いて、この誘電
体フィルタを実装基板上の所定位置に固定するようにな
っている。なお、この電波吸収体20の固定に際し、上
記取付金具21に替えて接着剤を用いても良く、或いは
両者を併用してもよい。
【0020】係る構成にすることにより、電波吸収体2
0により、基本周波数も若干吸収されるものの誘電体フ
ィルタから発生する高調波、特に基本周波数の3倍波
(奇数倍波)が大きく吸収され、帯域外減衰量が改善さ
れる。そして、電波吸収体20が誘電体ブロック10に
直接接触されているため、その吸収効率がよい。
0により、基本周波数も若干吸収されるものの誘電体フ
ィルタから発生する高調波、特に基本周波数の3倍波
(奇数倍波)が大きく吸収され、帯域外減衰量が改善さ
れる。そして、電波吸収体20が誘電体ブロック10に
直接接触されているため、その吸収効率がよい。
【0021】また、上記した第1実施例では、誘電体ブ
ロック10の後面10b、すなわち、ショート面側に取
り付けた例を示したが、本発明はこれに限ることなく、
図3に示すように、誘電体ブロック10の前面10aに
電波吸収体20´を取り付けてもよく、さらには、図4
に示すように誘電体ブロック10の前面10a,後面1
0bの両方に電波吸収体20´,20を取り付けても良
く、その設置位置並びに個数は任意である。なお、図示
の例では、誘電体ブロック10の前面10aに取り付け
た電波吸収体20´は、前面10aの前面ではなくリー
ド15,15間の部分にしたが、これは、リード15を
避けて配置しなければならないとともに、共振子穴(特
に開口部分(ショート,オープン共)の存在位置周辺
で、高調波が発生(外部に漏れる)することが多いた
め、係る部分に配置すれば効果的に高調波成分を除去で
きるからである。
ロック10の後面10b、すなわち、ショート面側に取
り付けた例を示したが、本発明はこれに限ることなく、
図3に示すように、誘電体ブロック10の前面10aに
電波吸収体20´を取り付けてもよく、さらには、図4
に示すように誘電体ブロック10の前面10a,後面1
0bの両方に電波吸収体20´,20を取り付けても良
く、その設置位置並びに個数は任意である。なお、図示
の例では、誘電体ブロック10の前面10aに取り付け
た電波吸収体20´は、前面10aの前面ではなくリー
ド15,15間の部分にしたが、これは、リード15を
避けて配置しなければならないとともに、共振子穴(特
に開口部分(ショート,オープン共)の存在位置周辺
で、高調波が発生(外部に漏れる)することが多いた
め、係る部分に配置すれば効果的に高調波成分を除去で
きるからである。
【0022】次に、上記実施例の効果を検証するため、
以下に示す実験を行なった。すなわち、図5に示すよう
に、誘電体ブロック全体の幅Wが13mm,入出力端子
であるリード間の距離wが10mm,奥行きDが4.5
mmの寸法形状で、3段の誘電体フィルタの所定面に、
特性の異なる電波吸収体〜を取付けた。なお、電波
吸収体の厚さは、が2.0mm,が1.7mm,
が1.5mmである。そして、設置位置並びに使用電波
吸収体の種類を適宜変えて、それぞれの周波数に対する
インサーションロス(I.L.)及び帯域外減衰量
(A.T.T.)の特性を調べた。また、比較例とし
て、同一の誘電体フィルタを用い、電波吸収体を装着し
ないものについても同様の実験を行なった。
以下に示す実験を行なった。すなわち、図5に示すよう
に、誘電体ブロック全体の幅Wが13mm,入出力端子
であるリード間の距離wが10mm,奥行きDが4.5
mmの寸法形状で、3段の誘電体フィルタの所定面に、
特性の異なる電波吸収体〜を取付けた。なお、電波
吸収体の厚さは、が2.0mm,が1.7mm,
が1.5mmである。そして、設置位置並びに使用電波
吸収体の種類を適宜変えて、それぞれの周波数に対する
インサーションロス(I.L.)及び帯域外減衰量
(A.T.T.)の特性を調べた。また、比較例とし
て、同一の誘電体フィルタを用い、電波吸収体を装着し
ないものについても同様の実験を行なった。
【0023】そして、その結果、図6以降に示すような
周波数特性が得られた。すなわち、電波吸収体を装着し
ない誘電体フィルタ(比較例)の特性(初期特性)は図
6に示すようになり、共振周波数f0 の時にインサーシ
ョンロスが最小になり、そのI.L.TOPは1.15
dBであり、3倍波に相当する周波数(3×(f0 ±5
0)の時のA.T.T.は5.9dBであった。
周波数特性が得られた。すなわち、電波吸収体を装着し
ない誘電体フィルタ(比較例)の特性(初期特性)は図
6に示すようになり、共振周波数f0 の時にインサーシ
ョンロスが最小になり、そのI.L.TOPは1.15
dBであり、3倍波に相当する周波数(3×(f0 ±5
0)の時のA.T.T.は5.9dBであった。
【0024】これに対し、第1実施例に示すように誘電
体ブロックの後面のみに電波吸収体を装着した場合(N
o.1)の各結果(周波数特性)は、の電波吸収体を
用いた場合は図7に、の電波吸収体を用いた場合は図
8に、の電波吸収体を用いた場合は図9に示すように
なった。そして、3倍波の減衰量は、16.4dB,
13.3dB,13.5dBになり、初期特性のも
のに比べ大きく低減することができた。なお、いずれの
場合もI.L.TOPは初期特性のものに比べ若干低下
するものの製品としての性能上要求される仕様は満足し
ており、係る低下分は実質的に問題がない。
体ブロックの後面のみに電波吸収体を装着した場合(N
o.1)の各結果(周波数特性)は、の電波吸収体を
用いた場合は図7に、の電波吸収体を用いた場合は図
8に、の電波吸収体を用いた場合は図9に示すように
なった。そして、3倍波の減衰量は、16.4dB,
13.3dB,13.5dBになり、初期特性のも
のに比べ大きく低減することができた。なお、いずれの
場合もI.L.TOPは初期特性のものに比べ若干低下
するものの製品としての性能上要求される仕様は満足し
ており、係る低下分は実質的に問題がない。
【0025】さらに実験を進め、電波吸収体の取付位置
及び材質を替えつつ上記と同様の周波数特性を求めた。
そして、各実験結果のグラフの図示は省略するが、共振
周波数でのインサーションロスであるI.L.TOPと
3倍波の減衰量の関係は、下記表1に示すようになっ
た。
及び材質を替えつつ上記と同様の周波数特性を求めた。
そして、各実験結果のグラフの図示は省略するが、共振
周波数でのインサーションロスであるI.L.TOPと
3倍波の減衰量の関係は、下記表1に示すようになっ
た。
【0026】
【表1】 上記表から明らかなように、3倍波の減衰量は、初期特
性のものに比べ大きく低減することができた。またI.
L.TOPは初期特性に比べ若干低下するものの製品と
しての性能上要求される使用は満足しており、係る低下
分は実質的に問題がない。そして、この実験からいずれ
か片方に装着する場合にはショート面よりもオープン面
に装着した方が効果が高く、両方に取付けるとなおよい
ことがわかる。
性のものに比べ大きく低減することができた。またI.
L.TOPは初期特性に比べ若干低下するものの製品と
しての性能上要求される使用は満足しており、係る低下
分は実質的に問題がない。そして、この実験からいずれ
か片方に装着する場合にはショート面よりもオープン面
に装着した方が効果が高く、両方に取付けるとなおよい
ことがわかる。
【0027】また、上記した実施例及びその変形例で
は、誘電体ブロックに装着する高調波成分除去片として
電波吸収体を用いた例について説明したが、本発明はこ
れに限ることなく、フェライトを用いてもよい。そし
て、その効果を検証するため、上記した第1実施例と同
様に所定形状のフェライト(NiZnFe)を誘電体ブ
ロック10の後面に装着したものを製造し、その周波数
特性を求めた。なお、各部の寸法形状は上記した実験と
同様のものを用いた。その結果、図10に示すように、
共振周波数f0 の時のインサーションロス(I.L.T
OP)は1.8dBであり、3倍波の時のA.T.T.
は15dBであった。そして、図示からも明らかなよう
に、上記した電波吸収体の場合と同様の傾向が認められ
た。また、装着面は、図示のように後ろ面のみならず、
前面でも良く、さらには両側に設置しても良い。
は、誘電体ブロックに装着する高調波成分除去片として
電波吸収体を用いた例について説明したが、本発明はこ
れに限ることなく、フェライトを用いてもよい。そし
て、その効果を検証するため、上記した第1実施例と同
様に所定形状のフェライト(NiZnFe)を誘電体ブ
ロック10の後面に装着したものを製造し、その周波数
特性を求めた。なお、各部の寸法形状は上記した実験と
同様のものを用いた。その結果、図10に示すように、
共振周波数f0 の時のインサーションロス(I.L.T
OP)は1.8dBであり、3倍波の時のA.T.T.
は15dBであった。そして、図示からも明らかなよう
に、上記した電波吸収体の場合と同様の傾向が認められ
た。また、装着面は、図示のように後ろ面のみならず、
前面でも良く、さらには両側に設置しても良い。
【0028】なお、誘電体ブロックの前面(ショート面
側)に装着する高調波成分除去片は、上記した各例では
いずれもリード15,15間の領域に装着し、リード1
5よりも外側の面には装着しなかったが、たとえば図1
1に示すように構成することにより、対応することがで
きる。
側)に装着する高調波成分除去片は、上記した各例では
いずれもリード15,15間の領域に装着し、リード1
5よりも外側の面には装着しなかったが、たとえば図1
1に示すように構成することにより、対応することがで
きる。
【0029】すなわち、誘電体ブロック10の前面に、
その横幅が誘電体ブロック10と等しい高調波成分除去
片(電波吸収体,フェライト等)22を接着一体化す
る。この時、同図(B)に示すように、高調波成分除去
片22のうち、リード15に対向する部分を円形状に切
除した開口22aを形成しておく。これにより、リード
15に当接することなく高調波成分除去片22を誘電体
ブロック10前面のほぼ全面にわたって位置させること
ができる。なお、この開口22aの径は、リード15が
装着された穴の内径とほぼ同じか、若干広く設定してい
る。
その横幅が誘電体ブロック10と等しい高調波成分除去
片(電波吸収体,フェライト等)22を接着一体化す
る。この時、同図(B)に示すように、高調波成分除去
片22のうち、リード15に対向する部分を円形状に切
除した開口22aを形成しておく。これにより、リード
15に当接することなく高調波成分除去片22を誘電体
ブロック10前面のほぼ全面にわたって位置させること
ができる。なお、この開口22aの径は、リード15が
装着された穴の内径とほぼ同じか、若干広く設定してい
る。
【0030】さらにまた、上記した各例では、いずれも
コムライン型の誘電体フィルタに適用した例について説
明したが、本発明はこれに限ることなく、インターディ
ジタル型の誘電体フィルタに適用することもできる。そ
して、インターディジタル型は、共振子穴の開放端が誘
電体ブロックの前面と後面の交互に存在する。その結
果、例えば図12に示すように、高調波成分除去片23
を分割し、2枚の除去片23を誘電体ブロック10´の
後面の両側に取付けることでも対応できる。これによ
り、中央の共振子穴11のオープン面(オープン端の開
口部分及びその周囲の面)は露出することになる。
コムライン型の誘電体フィルタに適用した例について説
明したが、本発明はこれに限ることなく、インターディ
ジタル型の誘電体フィルタに適用することもできる。そ
して、インターディジタル型は、共振子穴の開放端が誘
電体ブロックの前面と後面の交互に存在する。その結
果、例えば図12に示すように、高調波成分除去片23
を分割し、2枚の除去片23を誘電体ブロック10´の
後面の両側に取付けることでも対応できる。これによ
り、中央の共振子穴11のオープン面(オープン端の開
口部分及びその周囲の面)は露出することになる。
【0031】また、上記した各例では、いずれもオープ
ン面に高調波成分除去片を装着する場合には、共振子穴
のオープン端の開口部分も完全に覆うようにしたが(た
とえ覆っても導体膜13(外部アースパターン)の厚さ
分だけ誘電体ブロックの素地部分とは離れているため、
共振子穴が高調波成分除去片を介してアースや他の共振
子穴と短絡することはない。)、このように覆ってしま
うと、上記したように高調波成分の除去という効果は発
揮するものの共振周波数のシフト等の問題が生じる(設
計時に係るシフト分を考慮して行なうことにより対処で
きる)。
ン面に高調波成分除去片を装着する場合には、共振子穴
のオープン端の開口部分も完全に覆うようにしたが(た
とえ覆っても導体膜13(外部アースパターン)の厚さ
分だけ誘電体ブロックの素地部分とは離れているため、
共振子穴が高調波成分除去片を介してアースや他の共振
子穴と短絡することはない。)、このように覆ってしま
うと、上記したように高調波成分の除去という効果は発
揮するものの共振周波数のシフト等の問題が生じる(設
計時に係るシフト分を考慮して行なうことにより対処で
きる)。
【0032】そこで、例えばオープン面の共振子穴の開
口部分に対向する部位を切除するようにした高調波成分
除去片を形成し、誘電体ブロックに対して位置合わせを
行ないつつ装着することにより、対応するようにしても
良い。一例を示すと、図13に示すように、誘電体ブロ
ック10´の後面に、その横幅が誘電体ブロック10´
と等しく、しかも同図(B)に示すように、中央の共振
子穴のオープン端に対向する部位に円形状の開口24a
を形成した高調波成分除去片24を装着することにより
対応できる。
口部分に対向する部位を切除するようにした高調波成分
除去片を形成し、誘電体ブロックに対して位置合わせを
行ないつつ装着することにより、対応するようにしても
良い。一例を示すと、図13に示すように、誘電体ブロ
ック10´の後面に、その横幅が誘電体ブロック10´
と等しく、しかも同図(B)に示すように、中央の共振
子穴のオープン端に対向する部位に円形状の開口24a
を形成した高調波成分除去片24を装着することにより
対応できる。
【0033】そして、この例では、インターディジタル
型であるため、後面の中央にしか共振子穴のオープン端
が存在しないが、コムライン型の場合には、係る開口2
4aが複数形成されることになる。また、他の形式とし
ては、図12に示す各高調波成分除去片23の幅を大き
くし、共振子穴11のオープン端の近傍まで配置するこ
とにより対応してもよい等、種々の方式をとることがで
きる。
型であるため、後面の中央にしか共振子穴のオープン端
が存在しないが、コムライン型の場合には、係る開口2
4aが複数形成されることになる。また、他の形式とし
ては、図12に示す各高調波成分除去片23の幅を大き
くし、共振子穴11のオープン端の近傍まで配置するこ
とにより対応してもよい等、種々の方式をとることがで
きる。
【0034】図14は本発明に係る誘電体フィルタにお
ける電波吸収構造の一実施例を示している。同図に示す
ように、本例では、上記した各実施例のように誘電体ブ
ロック10の所定位置(図示の例では後面)に電波吸収
体,フェライト等からなる高調波成分除去片25を装着
したものを前提としている。そして、誘電体フィルタに
装着されたリード15を基板(PC板)29上に形成し
たストリップライン26に接続するが、このストリップ
ライン26の所定部位を覆うようにして補助高調波成分
除去部材27を配置する。この補助高調波成分除去部材
27も、電波吸収体,フェライト等から構成され、本例
では、中央部分(ストリップライン26の直上)26a
が弧状に湾曲した形状からなり、その両端をカシメ金具
28により抑えることにより基板29上に固定するよう
になっている。なお、この基板29は、実際の面実装時
のマザーボードでもよく、或いは、比較的小さなPC板
で構成し、その上面に上記誘電体フィルタが実装されて
一体化して、部品(チップ)化したものでも良い。
ける電波吸収構造の一実施例を示している。同図に示す
ように、本例では、上記した各実施例のように誘電体ブ
ロック10の所定位置(図示の例では後面)に電波吸収
体,フェライト等からなる高調波成分除去片25を装着
したものを前提としている。そして、誘電体フィルタに
装着されたリード15を基板(PC板)29上に形成し
たストリップライン26に接続するが、このストリップ
ライン26の所定部位を覆うようにして補助高調波成分
除去部材27を配置する。この補助高調波成分除去部材
27も、電波吸収体,フェライト等から構成され、本例
では、中央部分(ストリップライン26の直上)26a
が弧状に湾曲した形状からなり、その両端をカシメ金具
28により抑えることにより基板29上に固定するよう
になっている。なお、この基板29は、実際の面実装時
のマザーボードでもよく、或いは、比較的小さなPC板
で構成し、その上面に上記誘電体フィルタが実装されて
一体化して、部品(チップ)化したものでも良い。
【0035】また、補助高調波成分除去部材の形状とし
ては、図15に示すように、平板状(符合30)でもよ
く、さらに、各図に示した例では、ストリップライン2
6の上側(ストリップラインを形成した基板表面側)に
設置したが、基板の裏面側に形成してもよい。
ては、図15に示すように、平板状(符合30)でもよ
く、さらに、各図に示した例では、ストリップライン2
6の上側(ストリップラインを形成した基板表面側)に
設置したが、基板の裏面側に形成してもよい。
【0036】そして、補助高調波成分除去部材と、上記
高調波成分除去片を構成する材質は、共に同一材料を用
いて構成してもよく、或いは異なる材料を用いてもよく
その組み合わせは任意である。さらに、高調波成分除去
片の設置位置も、図示するように誘電体ブロック10の
後面側のみならず、前面側のみ或いは両側でもよく、ま
た、設置する際の形状も一枚の帯状に限らず複数分割し
たり、所定位置が開口されているなど、種々のものに適
用することができる。
高調波成分除去片を構成する材質は、共に同一材料を用
いて構成してもよく、或いは異なる材料を用いてもよく
その組み合わせは任意である。さらに、高調波成分除去
片の設置位置も、図示するように誘電体ブロック10の
後面側のみならず、前面側のみ或いは両側でもよく、ま
た、設置する際の形状も一枚の帯状に限らず複数分割し
たり、所定位置が開口されているなど、種々のものに適
用することができる。
【0037】そして、その効果を検証するため、上記し
た各実施例と同様に、図15に示すように誘電体ブロッ
クの後面に高調波成分除去片を形成するとともに、スト
リップライン上に平板状の補助高調波除去部材を装着し
てなるものを製造し、その周波数特性を求めた。なお、
各部の寸法形状は上記した実験と同様のものを用いた。
その結果、共に電波吸収体を用いた場合には図16に示
すような特性が得られ、その共振周波数f0 の時のイン
サーションロス(I.L.TOP)は2.5dBであ
り、3倍波の時のA.T.T.は30dBであった。ま
た、共にフェライト(NiZnFe)を用いた場合には
図17に示すような特性が得られ、その共振周波数f0
の時のインサーションロス(I.L.TOP)は2.5
dBであり、3倍波の時のA.T.T.は22dBであ
った。そして、いずれの場合も、インサーションロスの
低下はほとんどなく、3倍波での減衰量は大きく低減す
ることができた。
た各実施例と同様に、図15に示すように誘電体ブロッ
クの後面に高調波成分除去片を形成するとともに、スト
リップライン上に平板状の補助高調波除去部材を装着し
てなるものを製造し、その周波数特性を求めた。なお、
各部の寸法形状は上記した実験と同様のものを用いた。
その結果、共に電波吸収体を用いた場合には図16に示
すような特性が得られ、その共振周波数f0 の時のイン
サーションロス(I.L.TOP)は2.5dBであ
り、3倍波の時のA.T.T.は30dBであった。ま
た、共にフェライト(NiZnFe)を用いた場合には
図17に示すような特性が得られ、その共振周波数f0
の時のインサーションロス(I.L.TOP)は2.5
dBであり、3倍波の時のA.T.T.は22dBであ
った。そして、いずれの場合も、インサーションロスの
低下はほとんどなく、3倍波での減衰量は大きく低減す
ることができた。
【0038】なお、上記した実施例では、ストリップラ
イン上に補助高調波成分除去部材を装着したが、本発明
はこれに限ることなく、例えば図18に示すように、リ
ード15に両端開口の円筒状の補助高調波成分除去部材
31を装着してもよい。この場合には、補助高調波成分
除去部材31の寸法形状も小型化できるとともに、一体
の部品(チップ)化する場合にも、図14,図15のよ
うにストリップライン上に装着する場合に比べ小型化で
きる。これにより、本発明に係る誘電体フィルタの第2
実施例が構成される。このように本発明では、補助高調
波成分除去部材の設置位置は任意とすることができ、要
は、誘電体ブロックの所定位置に高調波成分除去片を装
着し、さらに、その誘電体フィルタに対する入出力信号
の経路で誘電体フィルタに近い部分に補助高調波成分除
去部材を配置すれば良い。
イン上に補助高調波成分除去部材を装着したが、本発明
はこれに限ることなく、例えば図18に示すように、リ
ード15に両端開口の円筒状の補助高調波成分除去部材
31を装着してもよい。この場合には、補助高調波成分
除去部材31の寸法形状も小型化できるとともに、一体
の部品(チップ)化する場合にも、図14,図15のよ
うにストリップライン上に装着する場合に比べ小型化で
きる。これにより、本発明に係る誘電体フィルタの第2
実施例が構成される。このように本発明では、補助高調
波成分除去部材の設置位置は任意とすることができ、要
は、誘電体ブロックの所定位置に高調波成分除去片を装
着し、さらに、その誘電体フィルタに対する入出力信号
の経路で誘電体フィルタに近い部分に補助高調波成分除
去部材を配置すれば良い。
【0039】なおまた上記した各実施例では、いずれ
も、図19(A)に示すように、共振子穴11の外側に
入出力端子穴12を設け、係る穴内にリード棒15を挿
入した構成のものを用いたが、本発明はこれに限ること
なく、同図(B)に示すように、入出力端子穴を設ける
ことなく、外側の共振子穴11内に樹脂性の筒体16を
挿入し、その筒体16にリード棒15を挿入させるタイ
プのものでもよい。
も、図19(A)に示すように、共振子穴11の外側に
入出力端子穴12を設け、係る穴内にリード棒15を挿
入した構成のものを用いたが、本発明はこれに限ること
なく、同図(B)に示すように、入出力端子穴を設ける
ことなく、外側の共振子穴11内に樹脂性の筒体16を
挿入し、その筒体16にリード棒15を挿入させるタイ
プのものでもよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る誘電体フィ
ルタ及びその誘電体フィルタにおける電波吸収構造で
は、誘電体フィルタから発生する整数倍数波は、電波吸
収体,フェライト等の高調波成分除去片により吸収等さ
れ、特に基本周波数も若干吸収されるものの悪影響を最
も及ぼす基本周波数の3倍波(奇数倍波)が大きく吸収
される。よって、帯域外減衰特性も大幅に改善され、良
好な周波数特性を得ることができる。
ルタ及びその誘電体フィルタにおける電波吸収構造で
は、誘電体フィルタから発生する整数倍数波は、電波吸
収体,フェライト等の高調波成分除去片により吸収等さ
れ、特に基本周波数も若干吸収されるものの悪影響を最
も及ぼす基本周波数の3倍波(奇数倍波)が大きく吸収
される。よって、帯域外減衰特性も大幅に改善され、良
好な周波数特性を得ることができる。
【0041】そして、単に誘電体フィルタの側面所定位
置に板材(高調波成分除去片を装着するだけでよいの
で、その厚さ分だけ誘電体フィルタが大きくなるだけで
済み、別体のLPF等を装着する場合に比し、小型化す
ることができる。よって高品質で信頼性が高く、組立作
業(誘電体フィルタの製造・回路基板への実装等の作
業)が簡易で低コストになる。
置に板材(高調波成分除去片を装着するだけでよいの
で、その厚さ分だけ誘電体フィルタが大きくなるだけで
済み、別体のLPF等を装着する場合に比し、小型化す
ることができる。よって高品質で信頼性が高く、組立作
業(誘電体フィルタの製造・回路基板への実装等の作
業)が簡易で低コストになる。
【0042】また、共振子穴のオープン端の開口部分を
完全に覆うことなく、係る開口部分に対向する部位を切
除するようにした高調波成分除去片を形成し、誘電体ブ
ロックに対して位置合わせを行ないつつ装着した場合
(請求項7,8)には、共振周波数が変動することな
く、効率良く周波数特性が改善され、また設計が容易に
行える。
完全に覆うことなく、係る開口部分に対向する部位を切
除するようにした高調波成分除去片を形成し、誘電体ブ
ロックに対して位置合わせを行ないつつ装着した場合
(請求項7,8)には、共振周波数が変動することな
く、効率良く周波数特性が改善され、また設計が容易に
行える。
【0043】さらに、補助高調波成分除去部材を装着し
た場合(請求項9〜11)には、上記した高調波成分除
去片の作用と相乗的に作用し、高調波成分が確実に除去
されそのインサーションロスがより低減され、より高品
質で高特性となる。そして、装着する補助高調波成分除
去部材も、単一の板材,筒体などから構成することがで
き、従来のLPFのように複数の部品を組み合わせる必
要がないので、仮に別体の部品を設けたとしても、簡易
な構成とすることができる。
た場合(請求項9〜11)には、上記した高調波成分除
去片の作用と相乗的に作用し、高調波成分が確実に除去
されそのインサーションロスがより低減され、より高品
質で高特性となる。そして、装着する補助高調波成分除
去部材も、単一の板材,筒体などから構成することがで
き、従来のLPFのように複数の部品を組み合わせる必
要がないので、仮に別体の部品を設けたとしても、簡易
な構成とすることができる。
【図1】本発明に係る誘電体フィルタの第1実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】第1実施例の誘電体フィルタを後側から見た斜
視図である。
視図である。
【図3】(A)は変形例を示す平面図である。(B)は
その正面図である。
その正面図である。
【図4】さらに他の変形例を示す平面図である。
【図5】実験に用いた誘電体フィルタ等を示す図であ
る。
る。
【図6】従来の誘電体フィルタの周波数特性を示す図で
ある。
ある。
【図7】本発明品の周波数特性を示す図である。
【図8】本発明品の周波数特性を示す図である。
【図9】本発明品の周波数特性を示す図である。
【図10】本発明品の周波数特性を示す図である。
【図11】(A)は第1実施例のさらに他の変形例を示
す平面図である。(B)はその正面図である。
す平面図である。(B)はその正面図である。
【図12】(A)は第1実施例のさらに他の変形例を示
す平面図である。(B)はその正面図である。
す平面図である。(B)はその正面図である。
【図13】(A)は第1実施例のさらに他の変形例を示
す平面図である。(B)はその正面図である。
す平面図である。(B)はその正面図である。
【図14】本発明に係る誘電体フィルタにおける電波吸
収構造の第1実施例を示す図である。
収構造の第1実施例を示す図である。
【図15】本発明に係る誘電体フィルタにおける電波吸
収構造の第2実施例を示す図である。
収構造の第2実施例を示す図である。
【図16】本発明品の周波数特性を示す図である。
【図17】本発明品の周波数特性を示す図である。
【図18】本発明に係る誘電体フィルタの第2実施例を
示す図である。
示す図である。
【図19】本発明に係る誘電体フィルタの入出力端子構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図20】従来例を示す図である。
10,10´ 誘電体ブロック 10a 前面(オープン面) 10b 後面(ショート面) 11 共振子穴 13 導体膜 15 リード(リード線) 20,20´ 電波吸収体(高調波成分除去片) 22,23,24,25 高調波成分除去片 24a 開口 26 ストリップライン 27,30,31 補助高調波成分除去部材 29 基板
Claims (11)
- 【請求項1】 少なくとも所定数の共振子穴を備えた誘
電体ブロックと、前記共振子穴の内面所定部位と、前記
誘電体ブロックの外表面の所定部位に形成された導体膜
とを備えた誘電体フィルタにおいて、 前記誘電体ブロックの側面所定位置に、高調波成分除去
片を取り付けたことを特徴とする誘電体フィルタ。 - 【請求項2】 前記高調波成分除去片が、フェライトか
らなることを特徴とする請求項1に記載の誘電体フィル
タ。 - 【請求項3】 前記高調波成分除去片が、電波吸収体か
らなることを特徴とする請求項1に記載の誘電体フィル
タ。 - 【請求項4】 前記高調波成分除去片の設置位置が、前
記共振子穴のオープン面に対応する前記外表面であるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘
電体フィルタ。 - 【請求項5】 前記高調波成分除去片の設置位置が、前
記共振子穴のショート面に対応する前記外表面であるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘
電体フィルタ。 - 【請求項6】 前記高調波成分除去片の設置位置が、前
記共振子穴のオープン面と、ショート面の両側に対応す
る前記外表面であることを特徴とする請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の誘電体フィルタ。 - 【請求項7】 前記高調波成分除去片を前記オープン面
側に設置するに際し、その高調波成分除去片の少なくと
も所定の共振子穴に対向する部分を開口させたことを特
徴とする請求項1〜4,6のいずれか1項に記載の誘電
体フィルタ。 - 【請求項8】 複数に分割された前記高調波成分除去片
を、前記誘電体ブロックの同一平面に所定の間隔をおい
て配置させたことを特徴とする請求項1〜4,6,7の
いずれか1項に記載の誘電体フィルタ。 - 【請求項9】 前記誘電体ブロックに装着された入出力
端子となるリード線に、補助高調波成分除去部材を装着
したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記
載の誘電体フィルタ。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
誘電体フィルタと、 前記誘電体フィルタの入出力端子に接続されるストリッ
プラインと、 前記ストリップラインが形成される基板に対し、そのス
トリップラインと重なる位置に装着された補助高調波成
分除去部材とから構成されてなることを特徴とする誘電
体フィルタにおける電波吸収構造。 - 【請求項11】 前記補助高調波成分除去部材が、電波
吸収体またはフェライトのいずれかであることを特徴と
する請求項10に記載の誘電体フィルタにおける電波吸
収構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19378694A JPH0846406A (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | 誘電体フィルタ及びその誘電体フィルタにおける電波吸収構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19378694A JPH0846406A (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | 誘電体フィルタ及びその誘電体フィルタにおける電波吸収構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0846406A true JPH0846406A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16313777
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19378694A Withdrawn JPH0846406A (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | 誘電体フィルタ及びその誘電体フィルタにおける電波吸収構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0846406A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020009182A (ko) * | 2000-07-25 | 2002-02-01 | 이형도 | 필터의 차폐장치 |
| CN103199324A (zh) * | 2013-04-02 | 2013-07-10 | 南京赛格微电子科技股份有限公司 | 射频室外单元用7g双工器 |
-
1994
- 1994-07-27 JP JP19378694A patent/JPH0846406A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020009182A (ko) * | 2000-07-25 | 2002-02-01 | 이형도 | 필터의 차폐장치 |
| CN103199324A (zh) * | 2013-04-02 | 2013-07-10 | 南京赛格微电子科技股份有限公司 | 射频室外单元用7g双工器 |
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