JPH0847504A - へりのグレアが減少した眼のレンズおよび製造法 - Google Patents

へりのグレアが減少した眼のレンズおよび製造法

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JPH0847504A
JPH0847504A JP7049300A JP4930095A JPH0847504A JP H0847504 A JPH0847504 A JP H0847504A JP 7049300 A JP7049300 A JP 7049300A JP 4930095 A JP4930095 A JP 4930095A JP H0847504 A JPH0847504 A JP H0847504A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 眼のレンズおよび製造方法を開示する。レン
ズは一体のへり表面をもつワンピースのレンズ本体を有
する。へり表面は、ベベル部分または湾曲状の凸形から
構成され、へり表面と接触する可視光線を患者の網膜か
ら離れる方向に反射するためのへり表面上に表示された
手段を含む。ベベルまたは凸形の形態は、へり上に望む
形状の合致する形状を有するフライスでフライス削りす
ることによって、へり上に表示される。 【効果】 このレンズの設計は、入射光がへり表面に接
触しそして望ましくないほどに網膜上に反射するとき引
き起こされる患者が見るグレアを減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズのへりから網膜
上に反射する可視光線の量を最小にするように設計され
た眼のレンズに関する。さらに詳しくは、本発明はへり
表面上に入射する光を網膜から離れる方向に反射するよ
うに設計されたへり表面をもつレンズ本体を有する、眼
のレンズ、ことに眼内レンズに関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】従来の眼内レンズは、典型的
には、ある種の条件下に、入射する光を網膜上に反射し
て、不都合な光学的像、例えば、ハロー、リング、また
は円弧(普通に「グレア(glare)」と呼ばれる)
を生成することがある平らなへりを有する。典型的に
は、レンズのへり表面を露出またはほぼ露出するために
十分に瞳孔が張り広がるとき、像は発生する。これらの
状態は夜または薄暗い光で起こる。例えば、不都合な像
は、夜にドライブするとき、向かって来る車のヘッドラ
イトからの光線がレンズの露出したへりから反射または
散乱するとき、この光線により生成されることがある。
【0003】グレアの問題は小切開手術(small
incision surgery)のために特別に設
計された眼内レンズについて悪化した。小切開手術のた
めの眼内レンズは丸いか、あるいは卵形のレンズ本体を
有することができるが、レンズ本体の直径は普通の外科
手術のために設計されたレンズのそれより小さい。した
がって、これらの小さい直径のへりは入射光に暴露され
る頻度が多い。
【0004】より普通には、小切開手術のための眼内レ
ンズは卵形である。これらの卵形レンズは「卵形(ov
oid)」レンズと呼ばれ、そしてこのようなレンズは
クレイマン(Calyman)の特許、米国特許第4,
298,244号に記載されている。これらの卵形レン
ズの製造法のために、卵形はレンズ本体の小さい直径の
側でより厚いへりを有する。したがって、それはとくに
反射しかつグレアを発生しやすい。なぜなら、より厚い
へりはより多い表面区域を反射のために提供し、したが
ってこれらの問題を増幅するからである。
【0005】小切開手術の人気は増加しつつあり、そし
て卵形は多数の小切開手術のために選択されるレンズと
なった。へりのグレアは卵形レンズの主要な欠点の1つ
である。グレアの問題を抑制することができるならば、
これらのレンズの人気は増大し続けるであろう。
【0006】不都合なことには、グレアの問題を取り扱
うことを試みたレンズの設計はこの問題の取り扱いおけ
る実際性または効率から遠く離れている。例えば、米国
特許第4,596,578号は、レンズ本体および、眼
の前眼房中のレンズ本体の位置を固定するための変形可
能な位置決め部材を有する眼内レンズを開示している。
レンズ本体および位置決め部材は別々に眼の中に挿入さ
れ、次いで眼の中で一緒に接続されてレンズを形成す
る。位置決め部材の一部分はレンズ本体の周辺を被覆
し、そしてこの部分はレンズ本体の周辺に接触する光線
が網膜から離れる方向に転向されるような形状を有する
ことができる。このレンズの設計は理論的にはグレアを
最小とすることを助ける働きをするが、この問題を取り
扱うための面倒な試みを表す。まず眼内レンズのレンズ
本体を挿入し、その後レンズ本体に接続しなくてはなら
ない位置決め部材を挿入しなくてはならないことは、外
科医の観点から明らかに望ましくない。
【0007】他の試みは眼内レンズにおけるグレアの効
果を最小とすることであった。米国特許第4,781,
717号は、レンズ本体およびレンズ本体のへり被覆す
る、レンズ本体を取り囲む一体的に取り付けられたリム
を有する眼内レンズを開示している。「へり効果」およ
びグレアの減少は、この特許により、異なるカラーを付
加するか、あるいは異なるリム材料を使用することによ
って達成することができる。米国特許第4,743,2
54号は、レンズ本体および変形可能なグレアの取り付
けを有する眼内レンズを記載している。グレアの取り付
けおよびレンズ本体は円を形成し、そしてグレアの取り
付けは、眼内レンズが眼の中の小さい切開を通して挿入
できるように折畳まれる「フラップ」として想像するこ
とができる。グレアの取り付けは、光学的レンズ本体に
比較してこの区画を通る光の透過率を減少するために不
透明であることが望ましい。再び、これらの2つのアプ
ローチは理論的にはグレアを減少する働きをすることが
できるが、レンズの設計は製作が困難でありそして、レ
ンズを眼の中に移植しようとするとき、外科医にとって
不必要な複雑さを発生する。さらに、これらのレンズの
設計は着色剤または異なる成分をレンズ組成物の中に混
合することを必要とし、これは製造法をさらに複雑とす
る。
【0008】眼内レンズにおけるグレアを最小とする他
の興味ある設計は、米国特許第4,755,182号の
中に見出すことができる。この特許は、眼内レンズの操
作および眼の中への挿入のとき外科医を助けるために、
レンズ本体の周辺上に表示された位置決め穴を有する眼
内レンズを開示している。位置決め穴はレンズ本体を通
して部分的にのみ穴開けされ、そして穴の内表面は磨か
れない。位置決め穴のための設計の特徴はグレアを有意
に減少する。しかしながら、眼内レンズのレンズ本体の
へり表面に接触する入射光により引き起こされるグレア
を減少する手段に関する論考は存在しない。
【0009】ここにおける論考は主として眼内レンズに
限定されてきたが、へりのグレアの問題はまた他の眼の
レンズについて固有である。小切開手術のためにより小
さい眼内レンズを設計する主要な努力は、急に発展する
へりのグレアの問題に導いたが、これらの問題は、ま
た、他の眼のレンズの設計、とくにコンタクトレンズお
よびメガネのためのレンズの設計とともに起こるという
事実を読者は見逃すべきではない。
【0010】すべての型の眼のレンズについてのこのへ
りのグレアの問題の広がる性質にかんがみて、設計が簡
単であり、しかもへりのグレアの問題を軽減する眼のレ
ンズを形成することは高度に望ましいであろう。さらに
詳しくは、眼の社会において、不都合なグレアの発生を
有意に減少するか、あるいは本質的に排除するような方
法で特徴づけられるへり表面を有する、レンズのレンズ
本体のための簡単なワンピースの設計のレンズが必要と
される。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は眼のレンズであ
る。眼のレンズは、患者の網膜上に可視光線を収束する
ワンピースのレンズ本体からなる。レンズ本体はレンズ
本体の周囲を定める一体のへり表面を有する。一体のへ
り表面は、この表面上に表示され、へり表面と接触する
可視光線を患者の網膜から離れる方向に反射する手段を
含む。
【0012】本発明の眼のレンズは設計が簡単である。
それはレンズのへり表面と接触し、次いで網膜上に反射
する入射光により引き起こされる患者のグレアを有意に
減少するか、あるいは排除する。これらのレンズはレン
ズ本体を形成するために2またはそれ以上の別々の片か
らの製作を必要とせず、そして外科医は接続可能な構成
部分を患者の眼の中に別々に移植することを必要としな
い。へり表面と接触する光により引き起こされるグレア
を最小とするか、あるいは排除するために、レンズ本体
のへり表面を被覆することは必要ではない。さらに、へ
り表面を含む、レンズ本体の周辺部分は、主要なレンズ
のオプチクスの材料と異なる材料から構成することは必
要ではない。例えば、レンズ本体の周辺を定める材料の
中に、これらの周辺領域を通る光の透過を減少すること
を意図する、成分または成分の組み合わせを混合するこ
とは不必要である。
【0013】レンズは、へり表面上に入射する光が眼の
網膜から離れる方向に反射されるように、ベベル部分ま
たは凸形に湾曲した部分を有する、第3の一体のへり表
面により接合された2つの光学的表面を有するレンズ本
体からなる。
【0014】本発明を記載する目的で、眼のレンズは視
覚を改良し、治療を提供し、あるいは外観を増強または
変更する、眼のための任意のレンズである。このような
レンズは、眼内レンズ、コンタクトレンズ、角膜インレ
イレンズ、角膜包帯レンズ、およびメガネを包含する
が、これらに限定されない。好ましくは、眼のレンズは
角膜上に、あるいは眼の中に配置するために設計され
る。好ましいレンズは眼内レンズおよびコンタクトレン
ズである。最も好ましいレンズは眼内レンズである。眼
内レンズは、眼の天然の水晶体を除去したとき、白内障
の手術後に眼の中に移植される人工レンズである。
【0015】この明細書の中で定義するように、眼のレ
ンズのレンズ本体はもっぱらレンズの光学的レンズを呼
ぶ。したがって、本発明の眼のレンズは、例えば、「ス
リー−ピースのレンズ」(2つのフィラメント状ハプチ
ックが取り付けられているレンズ本体を有する)として
従来知られている眼内レンズがワンピースのレンズ本体
を有するかぎり、このスリー−ピースのレンズを排除し
ない。
【0016】
【実施例】本発明が簡単な方法で解決する困難性を説明
するために、従来の移植された眼内レンズのへりを横切
る入射光線の通路を図1に表わす。図1に、ヒトの眼1
0が示されており、この眼はその外部に角膜11、およ
び虹彩12を含む。眼内レンズ13、例えば、後眼房レ
ンズは白内障手術後に眼の後水晶体包14の中に移植さ
れて、瞳孔15を通して眼に入る光を収束する。瞳孔を
通して眼に入る入射光線16は眼内レンズのレンズ本体
のへり17に衝突することがある。へり表面が従来のよ
うに先行技術において普通に使用される平らな、あるい
は丸められている表面であるとき、光線18はへり表面
から反射して眼の背後に向かって後方に進んで、眼の活
性網膜領域に衝突する。この反射はグレアを引き起こ
し、このグレアは眼の網膜上に形成された不都合な光学
的像である。同様な方法において、不都合なグレアは他
の眼のレンズ、最も顕著にはコンタクトレンズおよびメ
ガネからのへりの反射により形成されることがある。
【0017】グレアの実質的な排除は、へり表面と接触
する入射光線を患者の網膜から離れる方向に反射する手
段をレンズのへり表面上に付加することによって達成す
ることができる。これらの手段の好ましい態様は、図2
における眼内レンズの顕微鏡写真で示されている。図2
Aにおいて、可視光線を患者の網膜上に収束する、簡単
なワンピースのレンズ本体をもつ眼内レンズが見られ
る。このレンズ本体はレンズ本体の周囲を定める一体の
へり表面を有する。相互に対向するフィラメント状ハプ
チック(haptic)がレンズに取り付けられかつレ
ンズから外方に延びている。ハプチックは眼の中のレン
ズのための支持を提供し、そして移植後にレンズが中心
をはずれるのを防止する。図2Bに明瞭に描写されてい
るように、一体のへり表面は複数のみぞを有するが、へ
り表面上に表示された単一のみぞで光を網膜から離れる
方向に反射させることができる。みぞの各々は他のみぞ
に対して実質的に平行であり、そして各みぞはレンズの
周囲の回りをレンズ本体の平面に対して実質的に平行で
ある方向に延びている。
【0018】次に図3を参照すると、軸を外れた入射光
線が図2Aおよび図2Bに写真で示す眼内レンズのへり
表面と接触するとき、それが取る通路が概略的に示され
ている。入射光線20はレンズ本体のへりのみぞ付き表
面と接触し、そして網膜から離れる方向に反射し、こう
してグレア効果を排除するか、あるいは有意に減少す
る。
【0019】図3に描写するように、みぞの各々は好ま
しくはV字形であるが、任意の形状を使用することがで
きる。実際には、V字形みぞをレンズのへり表面の中に
機械加工するとき、V字形みぞが実際に丸められたへり
を有することができるように、鋭い外側へりを加工の間
に、例えば、ダンブリングの間に研磨してレンズを磨く
ことができる。しかしながら、このV字形の形状は好ま
しい。なぜなら、他の形状、とくにみぞが本質的に丸め
られた形である形状は、不都合なグレア像をより多くす
ることによって、有効性を減少するからである。
【0020】へり表面上に付加されたみぞの実際の数
は、前述したような単一のみぞから多数のみぞの任意
の、広い範囲にわたって変化することができる。みぞの
数は本発明の実施に対して臨界的ではなく、そしてへり
表面の厚さならびに各みぞの幅に依存するであろう。一
般に、多数のみぞを形成することが好ましい。なぜな
ら、みぞの数が増加するとき、各みぞの要求される深さ
は相応して減少するからである。これは有利である。な
ぜなら、各みぞの深さが大き過ぎるようになる場合、み
ぞがオプチクスのゾーンの中に割込み、結局レンズ本体
の視的性能に影響を与える可能性が存在するからであ
る。他方において、へり表面からの不都合な光の散乱ま
たは回折の可能性を増加することがある、各個々のみぞ
が小さ過ぎる点に到達するであろう。有利には、みぞの
数は、各みぞの深さが光の波長から光の波長より約40
0×大きい範囲内で変化するようなものである(可視ス
ペクトルの光の波長は約450〜約750ナノメーター
の範囲である)。通常、各みぞの正確な寸法は、レンズ
の光学的性能と製造の拘束との間に適切な釣合いが得ら
れるようなものである。
【0021】図3のみぞ付きへりのレンズと、先行技術
の従来の平らなまたは丸められたへりのレンズとの性能
の差は、図4に示されている。ここで、図4において入
射光線22はレンズ本体の平らなへり表面23と接触
し、そしてこのへり表面はこの光を眼の網膜表面に向け
て反射させる。この反射は網膜上に不都合なグレアをつ
くる危険を相応して増加する。
【0022】次に図6を参照すると、本発明の別の態様
を具体化する垂直の光学的軸102を有する眼のレンズ
の本体100が示されている。レンズ本体のへり表面1
04は、へり表面上に入射する光線を網膜から離れる方
向に反射するような方法で角度をもつ、少なくとも1つ
の後のベベル部分106から構成されている。へりがレ
ンズの後側に1つのベベル部分を含有する場合におい
て、ベベル部分106と垂直の光学的軸102との間の
角度は約10°〜45°であり、25°は好ましい角度
である。
【0023】この態様が2またはそれ以上のベベル部分
を有する場合、ベベル部分106、108と垂直の光学
的軸102との間の角度は約10°〜60°であり、3
0°は好ましい角度である。前および後のベベル部分の
間の夾角は約120°〜160°であることが好まし
い。
【0024】次に図7を参照すると、本発明の好ましい
態様を具体化する垂直の光学的軸102を有する眼のレ
ンズの本体100が示されている。レンズ本体のへり表
面110は、へり表面上に入射する光線を網膜から離れ
る方向に反射させるために、前述の角度の好ましい範囲
内の角度の傾斜を各点においてもつ、凸形の湾曲状の形
態から構成されている。1つのこのような湾曲状表面は
円の曲率半径R1およびR2を有し、ここで両者のは、一
般に、方程式: R2=x2+y2 により規定され、ここでRは曲率半径であり、xは湾曲
状表面の断面上の各点の水平座標でありかつyは垂直座
標である。半径Rはレンズのへり厚さの約1/2〜約2
倍であり、へり厚さにほぼ等しいRは好ましい。
【0025】本発明の眼のレンズの使用から得られる有
益な効果は、レンズ本体が比較的小さいときの1つの特
定の場合において、大きい程度に実現される。眼内レン
ズに関すると、従来の丸いレンズは典型的には6〜7m
mの直径を有するが、小切開手術の出現で、5.5mm
より小さいか、あるいはそれに等しい直径をもつ丸いレ
ンズはいっそう普通になりつつある。瞳孔に関するレン
ズ本体の直径の減少は、入射光がこれらのレンズのへり
表面と接触する危険を相応して増加する。
【0026】入射光がレンズのへり表面と接触する頻度
は不都合なグレアの問題の苛酷さにおける決定的因子で
あるばかりでなく、かつまたへり表面の厚さはこの問題
を強調する傾向がある。不都合なことには、へりの厚さ
が増加するにつれて、グレアの問題の苛酷さは同様によ
く増加する傾向がある。これに関して、丸いレンズは約
0.20〜約0.28mmの厚さの薄いへりを有する
が、この範囲より外のへり厚さは可能である。しかしな
がら、卵形レンズは典型的にはへり表面において変化す
る厚さを有し、薄いへり領域および厚いへり領域をも
つ。厚いへり領域はレンズの光学的力に依存して変化す
るであろうが、典型的には20ジオプトリーのレンズの
ための約0.40mmである。とくに光を網膜から離れ
る方向に反射させるために魅力的な、みぞ付きへり表面
を使用するのは、卵形レンズ上の厚さが増加したへりの
これらの領域においてである。
【0027】眼のレンズのレンズ本体のへり表面上のみ
ぞの配置は、普通の機械加工法を使用して達成すること
ができる。例えば、所望のみぞ付きへりの効果を提供す
るように特別に設計されたカッターをもつフライス盤を
使用することができる。あるいは、他の方法、例えば、
注型または型押を使用することができる。レンズがソフ
トレンズ、例えば、シリコーン、ソフトアクリル、また
はヒドロゲルのレンズである場合、みぞは成形法の間に
レンズ上に付加することができる。詳しくは、これはみ
ぞの所望の形状を有するレンズのための金型を単に機械
加工することを必要とするだけであろう。
【0028】ワンピースの眼内レンズは典型的には機械
加工により作られ、これは本発明のレンズにとって好ま
しい。図8に示すように、精密旋盤でダイヤモンド旋削
してレンズの前および後の光学的表面が形成されたレン
ズのブランク112が存在する。この方法は先行技術の
レンズについて使用されそして、また、図6および図7
に描写されている本発明の態様に対して適用可能であ
る。
【0029】先行技術の方法において普通であるよう
に、次の工程はまた本発明において好ましい。次いでレ
ンズをフライス盤に移し、ここでオプチクス116のへ
りおよびハプチックのループ118をフライス通路11
4に沿って機械加工する。次に図9aを参照すると、先
行技術の方法において、これはオプチクス116のへり
120およびオプチクス118のへり122を鋭い角を
もって平らに残した。前述したようにへりの反射からグ
レアの問題を引き起こすオプチクス上の平らなへりに加
えて、鋭い角は、また、眼内レンズの移植後に、組織の
刺激を引き起こすことがある。
【0030】先行技術はこれは問題をダンブリングの磨
き法を使用することによって処理した。ダンブリングの
磨きは切削および磨砕したレンズを極端に微細な研磨物
質の容器の中に入れることであり、ここで図9bに示す
ように研磨物質は光学的表面のダイヤモンド旋削からの
ラップマークを除去しならびに鋭いへり丸くする。
【0031】図9bを参照すると、オプチクス116は
丸められた角124を有するが、へり部分120はまた
平らでありそしてへりのグレアの問題を引き起こす傾向
があることを見ることができる。さらに、オプチクスの
へりを丸くするために要求されるダンブリングの磨きの
期間は2週までであることがある。この磨きの程度は、
光学的表面のダイヤモンド旋削からのラップマークを単
に除去するためには不必要である。
【0032】次に図10を参照すると、眼内レンズのオ
プチクス部分116に加えて、総形バイトのフライス1
26が示されている。この図面から理解できるように、
総形バイトのフライスは、本発明に従い作られるレンズ
のへり130について望む凸形部分に対応する凹形の形
状を切削部分128に有する。
【0033】図11に関すると、前述のそれに対応する
凹形の切削表面をもつ、このような総形バイトのフライ
スを使用する結果が示されている。眼内レンズのオプチ
クス部分116は適当に形成された凸形へり表面を有す
るばかりでなく、かつまたハプチック部分118は適当
に丸められたへり表面132を有する。眼内レンズの前
および後の光学的表面のダイヤモンド旋削からのラップ
マークを除去するために、ダンブリングの磨きをなお必
要とするが、ダンブリングの磨きの時間を有意に減少さ
せることができる。図11に示すようにレンズは、眼内
レンズの光学的表面上の顕微鏡的ラップラインを除去す
るために要求される量のダンブリングの前後において、
本質的に同一に見えるであろう。
【0034】図7および図11において見出される、そ
れぞれ、110および130のような湾曲状凸形表面を
生成することに加えて、図6のレンズに見出されるへり
104のそれに相当するベベルへりの形状を生成するた
めに総形バイトのフライスを使用するすることができ
る。
【0035】従来の丸められたへりの眼内レンズおよび
みぞ付き眼内レンズにより生成されたシミュレーション
した網膜像は、これらのレンズの光学的性能における差
を例示するために、図5Aおよび図5Bに写真で示され
ている。試料のレンズをグルストランド(Gullst
rand)の眼モデルで光学的性能について試験した。
グルストランドのモデルは、典型的な眼の寸法を使用す
る、ヒトの眼の機械的シミュレーションである。眼モデ
ルは被験レンズを挿入して、天然の結晶質水晶体の代わ
りに眼内レンズの光学的性能を測定できるように作る。
グルストランドの眼モデルは、本来A.Gullstr
and,Dei Optisch Abbedung、
ed.3,Helmholtz Handbuch d
er Physilogischen Optik,H
amburg 1909;次いでより最近、例えば、
H.H.Emsley,Visual Optics,
3rd ed.、pg.346、Butterwort
hs,Scanrborough,Ont.1955に
記載されている普通の眼モデルである。シミュレーショ
ンした網膜像を直接写真に撮って、移植した被験レンズ
をもつ患者が見ることができる像を示す。
【0036】図5Aは、みぞをもたない従来のへり表面
をもつ標準の卵形レンズからの像である。図5Bは、本
発明の範囲内のみぞ付き非グレアのレンズからの像であ
る。写真の各々に示されている充実の円形部分は、レン
ズを通過する光からの有用な像である。非グレアの眼内
レンズについての有用の像の左の三日月は、へりの反射
からの不都合な像である。
【0037】図5Aおよび図5Bに示す写真を比較する
と理解されるように、図5Aにおけるへりの反射から生
成した三日月の形状の像は図5Bに示す写真において劇
的に排除されている。したがって、これらの実験の結果
が示すように、眼内レンズ、ならびに他の種類の眼のレ
ンズの、へりからの反射により引き起こされる不都合な
光学的像は、光を網膜から離れる方向に反射する手段を
へり表面上に付加することによって、最もとくにへり表
面上にV字形みぞを付加することによって排除すること
ができる。
【0038】本発明をその好ましい態様について説明し
た。、当業者は、この明細書を読んだ後、本発明の範囲
および精神内の多数の追加の態様を容易に思考すること
ができるであろう。
【0039】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。
【0040】1.可視光線を患者の網膜上に収束する眼
のレンズであって、前記レンズはレンズ本体の周囲を定
める第3の一体のへり表面により接合された2つの光学
的表面、およびレンズ本体に対して垂直の光学的軸を有
するワンピースのレンズ本体を具備し、前記一体のへり
表面は前記表面と接触する可視光線を患者の網膜から離
れる方向に反射するための少なくとも1つのベベル部分
を有することを特徴とする前記眼のレンズ。
【0041】2.前記少なくとも1つのベベル部分は、
前のベベル部分を包含する、複数のベベル部分からなる
上記第1項記載のレンズ。
【0042】3.前記ベベル部分が前記レンズ本体の垂
直の光学的軸に対して10°〜45°の角度にある上記
第1項記載のレンズ。
【0043】4.前記ベベル部分が前記レンズ本体の垂
直の光学的軸に対して約25°の角度にある上記第3項
記載のレンズ。
【0044】5.前記前および後のベベル部分が前記レ
ンズ本体の垂直の光学的軸に対して約10°〜60°の
角度にある上記第2項記載のレンズ。
【0045】6.前記前および後のベベル部分が前記レ
ンズ本体の垂直の光学的軸に対して約30°の角度にあ
る上記第5項記載のレンズ。
【0046】7.前記前および後のベベル部分が約12
0°〜160°の夾角を形成する上記第5項記載のレン
ズ。
【0047】8.可視光線を患者の網膜上に収束する眼
のレンズであって、前記レンズはレンズ本体の周囲を定
めるへり厚さをもつ第3の一体のへり表面により接合さ
れた2つの光学的表面、およびレンズ本体に対して垂直
の光学的軸を有するワンピースのレンズ本体からなり、
前記一体のへり表面は前記表面と接触する可視光線を患
者の網膜から離れる方向に反射するための凸形の湾曲状
の形態を有する、前記眼のレンズ。
【0048】9.前記湾曲状表面は、方程式: R2=x2+y2 により規定され、ここでRは曲率半径であり、xは湾曲
状表面の断面上の各点の水平座標でありかつyは垂直座
標であり、そしてRはレンズのへり厚さの約1/2〜約
2倍である上記第8項記載のレンズ。
【0049】10.Rがへり厚さにほぼ等しい上記第9
項記載のレンズ。
【0050】11.前記レンズが隔膜のインレイレンズ
である上記第1または8項記載のレンズ。
【0051】12.前記レンズが眼内レンズである上記
第1または8項記載のレンズ。
【0052】13.前記眼内レンズが5.5mmより小
さいか、あるいはそれに等しい直径をもつ丸められたレ
ンズ本体を有する上記第1または8項記載のレンズ。
【0053】14.前記眼内レンズが卵形眼内レンズで
ある上記第1または8項記載のレンズ。
【0054】15.可視光線を患者の網膜上に収束する
眼のレンズを製造する方法であって、前記レンズはレン
ズ本体の周囲を定める第3の一体のへり表面により接合
された2つの光学的表面、およびレンズ本体に対して垂
直の光学的軸を有するワンピースのレンズ本体を具備
し、前記一体のへり表面は、少なくとも1つの後のベベ
ル部分、および凸形の湾曲状の形態、から成る群の少な
くとも1つの形状を有し、前記表面と接触する可視光線
を患者の網膜から離れる方向に反射し、前記方法は、工
程:レンズのブランクを精密旋盤でダイヤモンド旋削し
て、レンズのブランク上に前および後の光学的表面を形
成し、前記レンズのブランクをフライス盤に移し、少な
くとも1つの後のベベル部分、および凸形の湾曲状の形
態から成る群に相当する形状を切削部分において有する
総形バイトのフライスでフライス通路に沿ってオプチク
スのへりおよびハプチックループのへりを機械加工する
ことを含むことを特徴とする眼内レンズを製造する方
法。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒトの眼の略断面図であり、ヒトの眼の中に移
植された普通の眼内レンズのレンズ本体のへりから反射
した入射光線の通路を示す。
【図2】15×の倍率で撮った顕微鏡写真であり、本発
明の範囲内の眼内レンズの全体の斜視図(A)、及び8
5×の倍率で撮った顕微鏡写真であり、図2Aの眼内レ
ンズのへり(B)を示す。
【図3】本発明の眼のレンズのレンズ本体のへり表面の
拡大断面図であり、へり表面からの入射光線の反射を示
す。
【図4】従来の眼のレンズのレンズ本体のへり表面の拡
大断面図であり、へり表面からの入射光線の反射を示
す。
【図5】光学的性能をシミュレーションするために眼の
モデルの中に移植された従来の眼内レンズから生成した
網膜の像を示す写真(A)、及び光学的性能をシミュレ
ーションするために、図5Aの写真の調製のために使用
したのと同一の眼のモデルの中に移植された、本発明の
範囲内の眼内レンズから生成した網膜の像を示す写真
(B)を示す。
【図6】ベベル部分を有する本発明の別の態様のレンズ
の直径に沿って取った断面図である。
【図7】湾曲状凸形へり表面を有する本発明の他の態様
のレンズの直径に沿って取った断面図である。
【図8】オプチクスおよびハプチックから成る眼内レン
ズを切断したレンズのブランクの上平面図である。
【図9】それぞれ、ベレル仕上の前後の先行技術の磨砕
した眼内レンズのオプチクスおよびハプチックを断面図
で示す。
【図10】フライス盤により本発明に従い作られる別の
態様のレンズを断面図で示す。
【図11】製作が本発明による方法により完結した後、
眼内レンズのオプチクスおよびハプチック部分の図面
を、図9の断面図に相当する断面図で示す。
【符号の説明】
10 ヒトの眼 11 角膜 12 虹彩 13 眼内レンズ 14 後水晶体包 15 瞳孔 16 入射光線 17 へり 18 光線 19 活性網膜領域 20 入射光線 21 みぞが形成された表面 22 入射光線 23 平のへりの表面 100 眼のレンズの本体 102 垂直の光学的軸 104 へりの表面 106 後のベベル部分 108 ベベル部分 110 へりの表面 112 レンズのブランク 114 フライス通路 116 オプチクス部分 118 ハプチックのループ、ハプチック部分 120 へり部分 122 へり部分 124 丸められた角 126 総形バイトのフライス 128 切削部分 130 凸形表面 132 丸められたへり表面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視光線を患者の網膜上に収束する眼の
    レンズであって、前記レンズはレンズ本体の周囲を定め
    る第3の一体のへり表面により接合された2つの光学的
    表面、およびレンズ本体に対して垂直の光学的軸を有す
    るワンピースのレンズ本体を具備し、前記一体のへり表
    面は前記表面と接触する可視光線を患者の網膜から離れ
    る方向に反射するための少なくとも1つのベベル部分を
    有することを特徴とする眼のレンズ。
  2. 【請求項2】 可視光線を患者の網膜上に収束する眼の
    レンズを製造する方法であって、前記レンズはレンズ本
    体の周囲を定める第3の一体のへり表面により接合され
    た2つの光学的表面、およびレンズ本体に対して垂直の
    光学的軸を有するワンピースのレンズ本体を具備し、前
    記一体のへり表面は、 少なくとも1つの後のベベル部分、および凸形の湾曲状
    の形態、から成る群の少なくとも1つの形状を有し、前
    記表面と接触する可視光線を患者の網膜から離れる方向
    に反射し、前記方法は、工程:レンズのブランクを精密
    旋盤でダイヤモンド旋削して、レンズのブランク上に前
    および後の光学的表面を形成し、 前記レンズのブランクをフライス盤に移し、 少なくとも1つの後のベベル部分、および凸形の湾曲状
    の形態から成る群に相当する形状を切削部分において有
    する総形バイトのフライスでフライス通路に沿ってオプ
    チクスのへりおよびハプチックループのへりを機械加工
    することを含むことを特徴とする眼内レンズを製造する
    方法。
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