JPH0848929A - 水性ボールペン用インキ組成物 - Google Patents

水性ボールペン用インキ組成物

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JPH0848929A
JPH0848929A JP7129918A JP12991895A JPH0848929A JP H0848929 A JPH0848929 A JP H0848929A JP 7129918 A JP7129918 A JP 7129918A JP 12991895 A JP12991895 A JP 12991895A JP H0848929 A JPH0848929 A JP H0848929A
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繁康 井上
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(顔料及び顔料分散剤)および/または樹脂エ
マルジョン着色体からなる着色料、水溶性有機溶剤、擬
塑性付与剤および水からなる水性インキ基本組成物及び
水性インキ基本組成物重量の0.05〜0.5重量%の
架橋型アクリル酸重合物の塩を含む水性ボールペン用イ
ンキ組成物。 【効果】高温下での長期の保存後にも、チップ先端での
目詰まりを生ずることのない水性ボールペン用インキ組
成物を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性ボールペンインキ
用組成物に関し、さらに詳しくは、高温での保存安定性
に優れ、また水性ボールペンを室温で長期間保存しても
チップ先端で目づまりを起こさない水性ボールペン用イ
ンキ組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水性ボールペン用インキは、通常水溶性
染料、顔料、樹脂エマルジョン着色体などの着色料を含
む水溶液に多価アルコール、その誘導体などの水溶性有
機溶剤を添加して調製される。
【0003】特に、顔料または樹脂エマルジョン着色体
を着色料とするインキは、経時安定性に劣り、長期間保
存すると着色料の分離沈降を生ずる。これらの問題を克
服するため、着色料の分散剤としてスチレン−アクリル
酸共重合体のアルカリ塩、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドンなどの水溶性高分子を分散剤として配
合することが試みられている。
【0004】しかしながら、これらの分散剤を有するイ
ンキは、高温安定性が劣っているため、ボールペンを例
えば夏期の高温条件下で保存すると、インキの粘度が低
下して、着色料が沈降し、チップ先端部で目詰りが起こ
るという問題を生ずる。
【0005】本発明の主な目的は、前記のような水性ボ
ールペン用インキの欠点を克服し、常温においてのみな
らず、高温において長期間保持した場合にも、安定した
着色料分散性を持続的に発揮する水性ボールペン用イン
キ組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来の水性
ボールペン用インキの問題点を解消するために、研究を
重ねた結果、顔料及び顔料分散剤、および/または樹脂
エマルジョン着色体からなる着色料、水溶性有機溶剤、
擬塑性付与剤および水を含有する水性ボールペン用イン
キ組成物に対し、インキ組成物重量の0.05〜0.5
%の割合で、架橋型アクリル酸重合物の塩を配合する場
合には、擬塑性付与剤との相乗的効果により、上記の問
題点が実質的に解消乃至大幅に軽減されることを見出し
た。
【0007】すなわち、本発明は、下記の水性ボールペ
ン用インキ組成物を提供する; 1.(顔料及び顔料分散剤)および/または樹脂エマル
ジョン着色体からなる着色料、水溶性有機溶剤、擬塑性
付与剤および水からなる水性インキ基本組成物及び水性
インキ基本組成物重量の0.05〜0.5重量%の架橋
型アクリル酸重合物の塩を含む水性ボールペン用インキ
組成物。
【0008】2.インキ組成物の粘度が、2,000〜
8,000cpsである上記項1に記載の水性ボールペ
ン用インキ組成物。
【0009】3.架橋型アクリル酸重合物の分子量が、
200万〜600万の範囲内にある上記項1に記載の水
性ボールペン用インキ組成物。
【0010】4.擬塑性付与剤が、ウェランガムおよび
/またはキサンタンガムである上記項1に記載の水性ボ
ールペン用インキ組成物。
【0011】5.防腐剤をさらに含む上記項1に記載の
水性ボールペン用インキ組成物。
【0012】6.防腐剤が、1,2−ベンズイソチアゾ
リン−3−オンである上記項5に記載の水性ボールペン
用インキ組成物。
【0013】7.上記項1に記載の水性ボールペン用イ
ンキ組成物をインキ貯蔵部に充填してなるボールペン。
【0014】以下、本発明について詳細に説明する。
【0015】架橋型アクリル酸重合物は、分枝を有する
アクリル酸重合物がカルボキシル基以外の部分で互いに
架橋して網状構造を形成している重合物である。この重
合物自体は、水に容易に分散するが、溶解はしない。重
合物中のカルボキシル基がイオン化していないと、着色
料である顔料および/または樹脂エマルジョン着色体の
表面に電気二重層を形成せず、保護コロイドとはならな
い。予め酸価当量の一価のアルカリ金属(Na,Kな
ど)水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸
水素塩、アミン、アルカノールアミンなどを架橋型アク
リル酸重合物に添加することにより形成した重合物の塩
は、重合物中のカルボキシル基がイオン化しているた
め、着色料である顔料および/または樹脂エマルジョン
着色体の表面に吸着され、保護コロイドを形成する。
【0016】架橋型アクリル酸重合物の塩は、いったん
固体状態で単離し、水に溶解させてもよく、水に分散さ
せた状態で上記のアルカリ性化合物を加え、溶解させて
も良い。
【0017】この様な架橋型アクリル酸重合物の塩は、
市販品として入手可能であり、例えば、“レオジック2
50H”(日本純薬(株)製)、“ジュンロンPW11
1”(日本純薬(株)製)、“Uジェリ−CP”(昭和
電工(株)製)、“カーボポール#934”(B.F.Good
rich Company 製)などの商標名で市販されている。架
橋型アクリル酸重合物の重合度は、200万〜600万
程度であることが好ましい。この様なアクリル酸重合物
の塩の使用量は、(顔料及び顔料分散剤)および/また
は樹脂エマルジョン着色体からなる着色料、水溶性有機
溶剤、擬塑性付与剤および水を少なくとも含有する水性
インキ基本組成物に対し、0.05〜0.5重量%程度
とするのが好ましい。使用量が少なすぎる場合には、充
分な高温安定性が得られないのに対し、使用量が多すぎ
る場合には、インキ組成物の粘度が高くなって、ボール
ペンの書き味が低下する。
【0018】本発明において、水性インキ基本組成物
は、公知のものである。従って、水性インキ基本組成物
の各成分およびその割合などは、特に限定されるもので
はないが、通常以下の通りである。
【0019】まず、着色料としては、公知の各種の顔
料、顔料分散剤および樹脂エマルジョン着色体が使用可
能である。より具体的には、顔料として、アゾ系顔料、
縮合ポリアゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリ
ドン系顔料、アンスラキノン系顔料、ジオキサジン系顔
料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、ペリノン、
ペリレン系顔料、メラミン系顔料などの有機顔料;及び
酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラックなどの無機顔料
が例示される。樹脂エマルジョン着色体として、スチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂などを単
独もしくは二種以上併用して乳化重合することにより得
られる平均粒子径0.1〜1μm程度のポリマー微粒子
の水分散体を塩基性染料、蛍光性塩基染料、蛍光増白剤
などで染着して製造される物質が挙げられる。樹脂エマ
ルジョン着色体としては、より具体的には、“ルミコー
ル#2100シリーズ”、“ルミコール#3000シリ
ーズ”などの商標名(日本蛍光化学(株))により市販
されているものなどが挙げられる。顔料分散剤として
は、インキ組成物において一般に用いられている水溶性
樹脂、界面活性剤などの少なくとも1種が使用される。
水溶性樹脂としては、天然品、半合成品および合成品の
いずれを使用しても良いが、防黴性乃至防腐性、筆記具
用インキとしての粘度特性などの点からは、合成品が最
適である。水溶性合成樹脂としては、例えば、水溶性ア
クリル樹脂、水溶性マレイン酸樹脂、水溶性スチレン樹
脂、水溶性スチレン−アクリル樹脂、水溶性スチレン−
マレイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルア
ルコール、水溶性ウレタン樹脂などが挙げられる。ま
た、界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、ノ
ニオン性および両性界面活性剤の少なくとも1種を使用
すれば良い。これらの着色料は、(顔料及び顔料分散
剤)および樹脂エマルジョン着色体からなる群から選ば
れる少なくとも1種を使用する。
【0020】着色料として顔料を使用する場合には、そ
の使用量は、水性インキ基本組成物に対し、通常1〜3
0重量%程度であり、より好ましくは3〜15重量%程
度である。顔料分散剤は、顔料重量に対し、5〜200
重量%程度の範囲で使用される。また、着色料として樹
脂エマルジョン着色体を使用する場合には、その使用量
は、水性インキ基本組成物に対し、通常10〜50重量
%程度であり、より好ましくは25〜40重量%程度で
ある。着色料の使用量は少な過ぎる場合には、筆跡が薄
くなり、多過ぎる場合には、インキ組成物の粘度が高く
なって、書味が低下する。また、顔料分散剤の使用量は
少な過ぎる場合には、顔料の分散安定性が低下するのに
対し、多過ぎる場合には、粘度が高くなって、インキ組
成物の書き味が悪くなる。
【0021】水溶性有機溶剤としては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
グリセリンなどの多価アルコール類;プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル類;
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートな
どのグリコールエーテルエステル類などが挙げられる。
この様な水溶性有機溶剤は、単独で使用しても良く、2
種以上を混合して使用しても良い。水溶性有機溶剤の使
用量は、水性インキ基本組成物に対し、通常1〜40重
量%程度の範囲とすることが好ましい。水溶性有機溶剤
の使用量が少過ぎる場合には、ボールペンのペン先での
インキの乾燥が速くなって、筆跡のカスレを生じるのに
対し、多過ぎる場合には、筆跡の乾燥が遅くなる。
【0022】擬塑性付与剤としては、天然多糖類、半合
成セルロース系高分子などが使用可能である。天然多糖
類としては、グルコース、ガラクトース、ラムノース、
マンノース、グルクロン酸塩などの単糖類から構成され
る高分子化学構造を有するウェランガム、キサンタンガ
ム、グーガム、ローカストビーンガム、ラムザンガム
などが例示され、これらの中でも特にウェランガムおよ
びキサンタンガムが好適である。擬塑性付与剤の使用量
は、水性インキ基本組成物に対し、通常0.1〜0.5
重量%程度の範囲とすることが好ましい。擬塑性付与剤
の使用量が少な過ぎる場合には、高温条件下における着
色料の分散安定性が改善されないのに対し、多過ぎる場
合には、やはりインキ組成物の粘度が高くなって、書味
が低下する。 本発明による水性ボールペン用インキ組
成物には、必要に応じて、この種のインキ組成物におい
て公知のpH調整剤、潤滑剤、防錆剤、防腐剤などを配
合することができる。pH調整剤としては、水酸化ナト
リウム、炭酸ナトリウム、アルカノールアミン、アンモ
ニアなどが例示される。潤滑剤としては、脂肪酸のアル
カリ塩およびアルカノールアミン塩、リン酸系界面活性
剤などが例示される。防錆剤としては、ベンゾトリアゾ
ールおよびその誘導体、ジシクロヘキシルアンモニウム
ナイトレートなどが例示される。防腐剤としては、ソル
ビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフ
ェニルナトリウム、ジヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−
ベンズイソチアゾリン−3−オンなど例示され、これら
の中でも特に1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン
が好適である。
【0023】本発明による水性インキ組成物は、特に限
定されるものではないが、通常図1に概要を示す形式の
キャップ付きのレフィール式ボールペンに充填され、使
用される。より詳細には、一般に、レフィール式のボー
ルペンは、本体軸1内にパイプ状インキタンク2を収容
し、チップ4を取り付けた先栓3と尾栓5により両端を
閉じられている。尾栓5に設けた内部円筒には、乾燥防
止剤9が収容されている。インキタンク2には、水性イ
ンキ組成物6が直接充填されており、その後端には、逆
流防止材7が備えられている。使用時には、キャップ8
をはずし、筆記を行う。
【0024】
【発明の効果】本発明で使用する架橋型アクリル酸重合
物塩は、インキ組成物の着色料である顔料および/また
は樹脂エマルジョン着色体の表面に吸着されて、保護コ
ロイドを形成することにより、インキ組成物の熱安定性
を高めるとともに、インキ組成物の粘度低下を防止する
ので、インキ組成物を充填したボールペンを高温下に放
置した場合にも、着色料の沈降によるインキ特性の劣化
を抑制できる。従って、高温下での長期の保存後にも、
チップ先端での目詰まりを生ずることはない、下記の実
施例と比較例との対比から明らかなように、本発明で使
用する架橋型アクリル酸重合物は、擬塑性付与剤との共
存下にはじめてその顕著な効果を奏するものである。
【0025】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をさらに詳細に
説明する。なお、以下において、“部”とあるのは、
“重量部”を意味する。
【0026】実施例1 下記に示す材料を使用して、本発明のインキ組成物を調
製した。
【0027】 銅フタロシアニンブルー 4.0部 スチレン−アクリル酸共重合物のナトリウム塩(顔料分散剤) 1.0部 ジエチレングリコール 10.0部 グリセリン 5.0部 架橋型アクリル酸共重合物のNa塩 0.1部 (商標“レオジック250H”、日本純薬(株)製、数平均分子量約250万) 1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(防腐剤) 0.5部 ベンゾトリアゾール (防錆剤) 0.5部 キサンタンガム(擬塑性付与剤) 0.3部 水 78.7部 インキ組成物の調製に際しては、まず水30部にキサン
タンガムを少量ずつ加えて撹拌下に完全に溶解させ、こ
れに銅フタロシアニンブルー、スチレン−アクリル酸共
重合物のナトリウム塩および水48.7部を加え、サン
ドミルにて1時間分散させた。一方、予め残りの各成分
を加え、撹拌溶解した配合物を上記分散液にものを加
え、1時間撹拌し、水酸化ナトリウム水溶液にてpH8
に調整した後、濾過して、青色のインキを得た。
【0028】実施例2 銅フタロシアニングリーン 4.0部 スチレン−アクリル酸共重合物のナトリウム塩(顔料分散剤) 1.5部 プロピレングリコール 10.0部 グリセリン 5.0部 架橋型アクリル酸共重合物のNa塩 (商標“ジュンロンPW110”、日本純薬(株)、数平均 分子量約110万の3%水溶液、(NaOH当量中和)) 5.0部 安息香酸ソーダ(防腐剤) 1.0部 ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 ウェランガム(擬塑性付与剤) 0.4部 水 77.6部 まず水30部にウェランガムを少量ずつ加えて撹拌下に
完全に溶解させ、これに銅フタロシアニンブルー、スチ
レン−アクリル酸共重合物のナトリウム塩および水4
2.6部をサンドミルにて1時間分散させた後、予め残
りの各成分を加えて撹拌溶解させた溶液をさらに加え、
1時間撹拌し、水酸化ナトリウム水溶液にてpHを8に
調整し、濾過して緑色のインキを得た。
【0029】実施例3 黄色樹脂エマルジョン着色体(商標“ルミコールNKW-2105”、 日本蛍光化学(株)製、C.I.Basic Yellow 40を含む) 40.0部 グリセリン 5.0部 プロピレングリコール 10.0部 架橋型アクリル酸共重合物のNa塩 (商標“ジュンロンPW110”、日本純薬(株)製の3%水溶液、 (NaOH当量中和)) 6.0部 安息香酸ナトリウム(防腐剤) 1.0部 ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 キサンタンガム(擬塑性付与剤) 0.3部 水 43.2部 まず水30部にキサンタンガムを少量ずつ加え、撹拌し
て完全に溶解させた。一方、予め残りの各成分を加えて
撹拌し、溶解した液を上記のキサンタンガム溶液にさら
に加えて1時間撹拌した後、水酸化ナトリウム水溶液に
てpHを7に調整し、濾過して、蛍光黄色のインキを得
た。
【0030】実施例4 カーボンブラック 4.0部 スチレン−アクリル酸共重合物のナトリウム塩(顔料分散剤) 1.0部 プロピレングリコール 10.0部 エチレングリコール 5.0部 架橋型アクリル酸共重合物のNa塩(商標 “カーボポール940”、数平均分子量約400万、B.F. Goodrich Company製の3%水溶液、(NaOH当量中和)) 2.0部 安息香酸ナトリウム(防腐剤) 1.0部 ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 キサンタンガム(擬塑性付与剤) 0.2部 水 78.3部 まず水30部にキサンタンガムを少量ずつ加え、撹拌し
て完全に溶解した。一方、カーボンブラック、スチレン
−アクリル酸共重合物のナトリウム塩および水46.3
部をサンドミルにて1時間分散した後、残りの各成分を
加え、撹拌溶解させた溶液に上記のキサンタンガム水溶
液を加えて、1時間撹拌し、水酸化ナトリウム水溶液に
てpHを8に調整し、濾過して黒色のインキを得た。
【0031】実施例5 ジオキサジンバイオレット 3.0部 スチレン−アクリル酸共重合物のナトリウム塩(顔料分散剤) 1.0部 エチレングリコール 10.0部 グリセリン 5.0部 架橋型アクリル酸重合物のナトリウム塩 0.2部 (商標“レオジック250H”、日本純薬(株)製) 1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(防腐剤) 0.5部 ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 キサンタンガム(擬塑性付与剤) 0.3部 水 79.3部 まず、水30部にキサンタンガムを少量ずつ加え、撹拌
し、完全に溶解させた。一方、ジオキサジンバイオレッ
ト、スチレン−アクリル酸共重合物のナトリウム塩およ
び水49.5部をサンドミルにて1時間分散した後、残
りの各成分を加え、撹拌し、溶解させて溶液を調製し、
これに上記のキサンタンガム水溶液を加え、1時間撹拌
し、水酸化ナトリウム水溶液にてpHを8に調整し、濾
過して紫色のインキを得た。
【0032】実施例6 キナクリドンレッド 4.0部 スチレン−アクリル酸共重合物のナトリウム塩(顔料分散剤) 1.5部 エチレングリコール 10.0部 グリセリン 5.0部 架橋型アクリル酸共重合物のアルカノールアミン塩 (商標“ジュンロンPW110”、日本純薬(株)製の3%水溶液、 (N(CH2CH2OH)3当量中和)) 5.0部 安息香酸ナトリウム(防腐剤) 1.0部 ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 ウェランガム(擬塑性付与剤) 0.3部 水 78.2部 まず水30部にウェランガムを少量ずつ加え、撹拌して
完全に溶解させた。一方、キナクリドンレッド、スチレ
ン−アクリル酸共重合物のナトリウム塩および水42.
7部をサンドミルにて1時間分散した後、残りの各成分
を加えて、撹拌し、溶解して得た溶液に上記のウェラン
ガム溶液を加え、1時間撹拌し、水酸化ナトリウム水溶
液にてpHを8に調整し、濾過して赤色のインキを得
た。
【0033】実施例7 赤色樹脂エマルジョン着色体(商標“ルミコ−ルNKW-2117、 日本蛍光化学(製)製、C.I.Basic Violet 11と:C.I.Basic Red=1:1とを含む) 40.0部 グリセリン 5.0部 ジエチレングリコール 10.0部 架橋型アクリル酸重合物のナトリウム塩 (商標“ジュンロンPW110”、日本純薬(株)製の3%水溶液、 (NaOH当量中和)) 3.0部 1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(防腐剤) 0.5部 ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 キサンタンガム(擬塑性付与剤) 0.4部 水 43.4部 まず水30部にキサンタンガムを少量ずつ加え、撹拌し
て完全に溶解させた。一方、残りの各成分を加え、撹拌
し、溶解した溶液に上記のキサンタンガム水溶液を加
え、1時間撹拌し、水酸化ナトリウム水溶液にてpHを
7に調整した後、濾過して蛍光ピンク色のインキを得
た。
【0034】実施例8 紫色樹脂エマルジョン着色体(商標“ルミコールNKW-2367”、 日本蛍光化学(株)製、C.I.Basic Violet 7を含む) 40.0部 プロピレングリコール 10.0部 グリセリン 5.0部 架橋型アクリル酸共重合物のNa塩(商標 “カーボポール940”、B.F.Goodrich Company製の3%水溶液、 (NaOH当量中和)) 8.0部 安息香酸ナトリウム(防腐剤) 1.0部 ベンゾトリアゾール(防錆剤) 0.5部 キサンタンガム(擬塑性付与剤) 0.2部 水 34.3部 まず水30部にキサンタンガムを少量ずつ加え、撹拌し
て完全に溶解させた。一方、残りの各成分を加え、撹拌
し、溶解させた溶液に上記のキサンタンガム水溶液を加
え、1時間撹拌し、水酸化ナトリウム水溶液にてpHを
7に調整した後、濾過して紫色のインキを得た。
【0035】比較例1 実施例1のインキ成分中のキサンタンガムを同量の水に
置き換えた以外は実施例1と同様にして、青色インキを
得た。
【0036】比較例2 実施例2のインキ成分中のウェランガムを同量の水に置
き換えた以外は実施例2と同様にして、緑色インキを得
た。
【0037】比較例3 実施例3のインキ成分中のキサンタンガムを同量の水に
置き換えた以外は実施例3と同様にして、蛍光黄色イン
キを得た。
【0038】比較例4 実施例4のインキ成分中のキサンタンガムを同量の水に
置き換えた以外は実施例4と同様にして黒色インキを得
た。
【0039】比較例5 実施例1のインキ成分中の架橋型アクリル酸重合物を同
量の水に置き換えた以外は実施例1と同様にして紫色イ
ンキを得た。
【0040】比較例6 実施例2のインキ成分中の架橋型アクリル酸重合物を同
量の水に置き換えた以外は実施例2と同様にして赤色イ
ンキを得た。
【0041】比較例7 実施例3のインキ成分中の架橋型アクリル酸重合物を同
量の水に置き換えた以外は実施例3と同様にして蛍光ピ
ンク色インキを得た。
【0042】比較例8 実施例4のインキ成分中の架橋型アクリル酸重合物を同
量の水に置き換えた以外は実施例3と同様にして紫色イ
ンキを得た。
【0043】試験例1 図1に示す構造のレフィール式ボールペンを使用し、下
記の手法により、実施例1〜8および比較例1〜8で得
られた水性インキ組成物の高温および常温における安定
性を判定した。
【0044】則ち、水性インキ組成物をポリプロピレン
製のパイプ状インキタンク2に直接充填し、後端部側に
逆流防止材7を取り付けた後、インキタンク2と洋白製
チップ4が嵌合した先栓3とを連接させて得たレフィー
ルを遠心分離機により、脱泡した。
【0045】上記のレフィールを用いて図1に示す構造
のボールペンを組み立て、70℃恒温槽にチップを下向
きにして2週間放置した後、手書きにて直径2cmのらせ
ん円を筆記し、製造直後の当初の筆跡濃度に戻るまでの
円の数を調べて、高温安定性を判定した。
【0046】また、上記と同様の構造のボールペンをペ
ン先を下向きにして室温で12ヶ月放置した後、手書き
にて直径2cmの連続円を筆記し、製造直後の当初の筆跡
濃度に戻るまでの円の数を調べて、高温安定性を判定し
た。
【0047】なお、インキ粘度は、ブルックフィールド
型粘度計(東京計器(株)製、BL型粘度計)を使用し
て、No.3ローターの6rpmでの粘度を測定した。
【0048】結果を表1に示す。
【0049】
【表1】 70℃ 2週間後の 室温12カ月後の 初期粘度(cps) インキ 筆跡濃度変化 筆跡濃度変化 (20℃) (丸の数) (丸の数)
実施例1 <1 <1 4,500 実施例2 <1 <1 7,800 実施例3 <1 <1 4,100 実施例4 <1 <1 2,400 実施例5 <1 <1 3,600 実施例6 <1 <1 4,500 実施例7 <1 <1 5,800 実施例8 <1 <1 3,400 比較例1 none* 53 300 比較例2 none* 45 200 比較例3 none* 53 400 比較例4 none* 45 600 比較例5 12 36 3,100 比較例6 8 25 6,100 比較例7 15 48 4,300比較例8 24 63 1,800 注)*:インキが流出しない 表1に示す結果から明らかな様に、擬塑性付与剤の存在
下に架橋型アクリル酸重合物の塩を使用する本発明によ
る水性ボールペン用インキ組成物は、室温での長期安定
性に優れているのみならず、高温での劣化促進条件下で
の安定性にも優れている。従って、本発明の水性インキ
組成物を使用する場合には、例えば、ボールペンを夏期
に高温条件下に保存しなければならない場合などにおい
ても、インキの変質を効果的に防止して、調製直後の優
れた筆記特性を持続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水性インキ組成物を使用するボールペ
ンの一例の概要を示す部分断面図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(顔料及び顔料分散剤)および/または樹
    脂エマルジョン着色体からなる着色料、水溶性有機溶
    剤、擬塑性付与剤および水からなる水性インキ基本組成
    物及び水性インキ基本組成物重量の0.05〜0.5重
    量%の架橋型アクリル酸重合物の塩を含む水性ボールペ
    ン用インキ組成物。
  2. 【請求項2】インキ組成物の粘度が、2,000〜8,
    000cpsである請求項1に記載の水性ボールペン用
    インキ組成物。
  3. 【請求項3】架橋型アクリル酸重合物の分子量が、20
    0万〜600万の範囲内にある請求項1に記載の水性ボ
    ールペン用インキ組成物。
  4. 【請求項4】擬塑性付与剤が、ウェランガムおよび/ま
    たはキサンタンガムである請求項1に記載の水性ボール
    ペン用インキ組成物。
  5. 【請求項5】防腐剤をさらに含む請求項1に記載の水性
    ボールペン用インキ組成物。
  6. 【請求項6】防腐剤が、1,2−ベンズイソチアゾリン
    −3−オンである請求項5に記載の水性ボールペン用イ
    ンキ組成物。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の水性ボールペン用インキ
    組成物をインキ貯蔵部に充填してなるボールペン。
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