JPH0849594A - 水冷式内燃機関のシリンダブロックおよびその製造方法 - Google Patents
水冷式内燃機関のシリンダブロックおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH0849594A JPH0849594A JP18359194A JP18359194A JPH0849594A JP H0849594 A JPH0849594 A JP H0849594A JP 18359194 A JP18359194 A JP 18359194A JP 18359194 A JP18359194 A JP 18359194A JP H0849594 A JPH0849594 A JP H0849594A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- wall portion
- block
- water jacket
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/02—Cylinders; Cylinder heads having cooling means
- F02F1/10—Cylinders; Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
- F02F1/108—Siamese-type cylinders, i.e. cylinders cast together
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B2075/1804—Number of cylinders
- F02B2075/1816—Number of cylinders four
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/02—Cylinders; Cylinder heads having cooling means
- F02F1/10—Cylinders; Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
- F02F2001/104—Cylinders; Cylinder heads having cooling means for liquid cooling using an open deck, i.e. the water jacket is open at the block top face
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オープンデッキ型シリンダブロックの生産性
の悪化を最小限に抑えつつ、シリンダダロックの剛性、
あるいは冷却性を高める。 【構成】 上部がシリンダヘッドに接合され、シリンダ
ヘッド側に開放してなるウォータジャケット2を画成す
るシリンダ壁部12とブロック外壁部13とが一体的に
形成される水冷式内燃機関のシリンダブロック1におい
て、シリンダ壁部12とブロック外壁部13をウォータ
ジャケット2内の途中で結合するデッキ補強部20を設
け、デッキ補強部20をシリンダ壁部12とブロック外
壁部13に対して一体的に形成する。
の悪化を最小限に抑えつつ、シリンダダロックの剛性、
あるいは冷却性を高める。 【構成】 上部がシリンダヘッドに接合され、シリンダ
ヘッド側に開放してなるウォータジャケット2を画成す
るシリンダ壁部12とブロック外壁部13とが一体的に
形成される水冷式内燃機関のシリンダブロック1におい
て、シリンダ壁部12とブロック外壁部13をウォータ
ジャケット2内の途中で結合するデッキ補強部20を設
け、デッキ補強部20をシリンダ壁部12とブロック外
壁部13に対して一体的に形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水冷式内燃機関のシリ
ンダブロックおよびその製造方法構造に関するものであ
る。
ンダブロックおよびその製造方法構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の水冷式内燃機関のシリンダブロッ
クとして、例えば図8に示すようなものがある(特開平
3−253752号公報、参照)。
クとして、例えば図8に示すようなものがある(特開平
3−253752号公報、参照)。
【0003】これについて説明すると、オープンデッキ
型のシリンダブロック1はシリンダライナ4の周囲に形
成されるウォータジャケット2が、シリンダヘッドに接
合するデッキ部11に開放して形成される。
型のシリンダブロック1はシリンダライナ4の周囲に形
成されるウォータジャケット2が、シリンダヘッドに接
合するデッキ部11に開放して形成される。
【0004】アルミ合金により形成されるシリンダブロ
ックを製造するに際しては、形状精度を高めて後加工を
少なくし得ることから金型によるダイキャスト製法を用
いる場合が多いが、そのダイキャスト製法では、デッキ
部側の金型内壁からキャビティ内に突出する金型部分に
てウォータジャケットを形成する必要がある。このため
ダイキャスト製法により製造されるシリンダブロックは
上述したオープンデッキ型となる。
ックを製造するに際しては、形状精度を高めて後加工を
少なくし得ることから金型によるダイキャスト製法を用
いる場合が多いが、そのダイキャスト製法では、デッキ
部側の金型内壁からキャビティ内に突出する金型部分に
てウォータジャケットを形成する必要がある。このため
ダイキャスト製法により製造されるシリンダブロックは
上述したオープンデッキ型となる。
【0005】ところで、オープンデッキ型のシリンダブ
ロック1は、シリンダライナ4およびウォータジャケッ
ト2を画成するシリンダ壁部12のデッキ部11側の端
部が自由端となっているため、シリンダ壁部12の剛性
が低いという欠点を持っている。
ロック1は、シリンダライナ4およびウォータジャケッ
ト2を画成するシリンダ壁部12のデッキ部11側の端
部が自由端となっているため、シリンダ壁部12の剛性
が低いという欠点を持っている。
【0006】この対策として、ウォータジャケット2の
デッキ部11側の開放端部に複数のデッキ補強片3が介
装されている。デッキ補強片3はデッキ部11と同一高
さで配置されているが補強片3がデッキ部11から離し
てウォータジャケット2の途中に介装される構造とする
場合もある。
デッキ部11側の開放端部に複数のデッキ補強片3が介
装されている。デッキ補強片3はデッキ部11と同一高
さで配置されているが補強片3がデッキ部11から離し
てウォータジャケット2の途中に介装される構造とする
場合もある。
【0007】デッキ補強片3の両端部は、シリンダ壁部
12およびブロック外壁部13に電子ビームやレーザビ
ーム等の高エネルギービームで溶接し、二か所の溶接部
6によって固定されている。
12およびブロック外壁部13に電子ビームやレーザビ
ーム等の高エネルギービームで溶接し、二か所の溶接部
6によって固定されている。
【0008】また、図9に示すように、シリンダブロッ
ク1は隣り合うシリンダ壁部12が互いに接合して形成
される、いわゆるサイアミーズ式のものとなっており、
各シリンダ壁部12を可能な限り近接させて、機関全長
を小さくしている。
ク1は隣り合うシリンダ壁部12が互いに接合して形成
される、いわゆるサイアミーズ式のものとなっており、
各シリンダ壁部12を可能な限り近接させて、機関全長
を小さくしている。
【0009】ウォータポンプから送られる冷却水は、ウ
ォータジャケット2のシリンダ列方向における端部に設
けられる図示しない入口から流入し、入口に近い順に各
シリンダ壁部12のまわりを流れて各シリンダ壁部12
の熱を吸収し、ウォータジャケット2のデッキ部11側
の開口部9から図示しないシリンダヘッドに設けられた
連通孔を通ってシリンダヘッド内のウォータジャケット
へと分流し、シリンダヘッドの熱を吸収するようになっ
ている。
ォータジャケット2のシリンダ列方向における端部に設
けられる図示しない入口から流入し、入口に近い順に各
シリンダ壁部12のまわりを流れて各シリンダ壁部12
の熱を吸収し、ウォータジャケット2のデッキ部11側
の開口部9から図示しないシリンダヘッドに設けられた
連通孔を通ってシリンダヘッド内のウォータジャケット
へと分流し、シリンダヘッドの熱を吸収するようになっ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のオープンデッキ型のシリンダブロック1にあ
っては、デッキ補強片3はブロック状をしており、各シ
リンダ壁部12のまわり2個ないしは3個づつ設けられ
ているため、1つのシリンダブロック1に組付けられる
部品点数が増大することにより、各デッキ補強片3をシ
リンダブロック1に組付ける工程に手間がかかり、生産
性が悪いという問題点があった。
うな従来のオープンデッキ型のシリンダブロック1にあ
っては、デッキ補強片3はブロック状をしており、各シ
リンダ壁部12のまわり2個ないしは3個づつ設けられ
ているため、1つのシリンダブロック1に組付けられる
部品点数が増大することにより、各デッキ補強片3をシ
リンダブロック1に組付ける工程に手間がかかり、生産
性が悪いという問題点があった。
【0011】また、上記サイアミーズ式シリンダブロッ
ク1の場合、隣り合うシリンダ壁部12が互いに接合す
るシリンダ間接合部14の冷却性が悪化し、シリンダ間
接合部14の温度がシリンダ壁部12の他の部位より高
くなり、シリンダライナ4の変形等を来す可能性があ
る。
ク1の場合、隣り合うシリンダ壁部12が互いに接合す
るシリンダ間接合部14の冷却性が悪化し、シリンダ間
接合部14の温度がシリンダ壁部12の他の部位より高
くなり、シリンダライナ4の変形等を来す可能性があ
る。
【0012】本発明は上記の問題点に着目し、オープン
デッキ型シリンダブロックの生産性の悪化を最小限に抑
えつつ、シリンダダロックの剛性、あるいは冷却性を高
めることを目的とする。
デッキ型シリンダブロックの生産性の悪化を最小限に抑
えつつ、シリンダダロックの剛性、あるいは冷却性を高
めることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上部がシリンダヘッドに接合され、シリンダヘッド側に
開放してなるウォータジャケットを画成するシリンダ壁
部とブロック外壁部とが一体的に形成される水冷式内燃
機関のシリンダブロックにおいて、前記シリンダ壁部と
前記ブロック外壁部を前記ウォータジャケット内の途中
で結合するデッキ補強部を設け、前記デッキ補強部を前
記シリンダ壁部と前記ブロック外壁部に対して一体的に
形成する。
上部がシリンダヘッドに接合され、シリンダヘッド側に
開放してなるウォータジャケットを画成するシリンダ壁
部とブロック外壁部とが一体的に形成される水冷式内燃
機関のシリンダブロックにおいて、前記シリンダ壁部と
前記ブロック外壁部を前記ウォータジャケット内の途中
で結合するデッキ補強部を設け、前記デッキ補強部を前
記シリンダ壁部と前記ブロック外壁部に対して一体的に
形成する。
【0014】請求項2記載の発明は、上部がシリンダヘ
ッドに接合され、シリンダヘッド側に開放してなるウォ
ータジャケットを画成するシリンダ壁部とブロック外壁
部を備え、シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁部が互
いに接合し、隣り合う前記シリンダ壁部の間に挟まれて
凹状に窪むシリンダ接合凹部を備える水冷式内燃機関の
シリンダブロックにおいて、前記シリンダ壁部と前記ブ
ロック外壁部を前記ウォータジャケット内の途中で一体
的に結合するデッキ補強部を備え、前記デッキ補強部を
前記ウォータジャケット内のシリンダ中心軸の略側方に
配置する。
ッドに接合され、シリンダヘッド側に開放してなるウォ
ータジャケットを画成するシリンダ壁部とブロック外壁
部を備え、シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁部が互
いに接合し、隣り合う前記シリンダ壁部の間に挟まれて
凹状に窪むシリンダ接合凹部を備える水冷式内燃機関の
シリンダブロックにおいて、前記シリンダ壁部と前記ブ
ロック外壁部を前記ウォータジャケット内の途中で一体
的に結合するデッキ補強部を備え、前記デッキ補強部を
前記ウォータジャケット内のシリンダ中心軸の略側方に
配置する。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記デッキ補強部はその上流側端部を前記
ウォータジャケットの上下方向について略中央部に配置
するとともに、その上流側端部から下流側端部にかけて
前記ウォータジャケットの上下方向に連続して拡がる形
状とする。
明において、前記デッキ補強部はその上流側端部を前記
ウォータジャケットの上下方向について略中央部に配置
するとともに、その上流側端部から下流側端部にかけて
前記ウォータジャケットの上下方向に連続して拡がる形
状とする。
【0016】請求項4記載の発明は、上部がシリンダヘ
ッドに接合され、シリンダヘッド側に開放してなるウォ
ータジャケットを画成するシリンダ壁部とブロック外壁
部を備え、前記シリンダ壁部と前記ブロック外壁部を前
記ウォータジャケット内の途中で一体的に結合するデッ
キ補強部を備える水冷式内燃機関のシリンダブロックの
製造方法において、前記シリンダブロックを鋳造により
一体成形し、前記シリンダブロックの鋳造時にウォータ
ジャケットを成形する主型に、デッキ補強部を成形する
空洞部を形成し前記シリンダブロックを鋳造した後に前
記主型を分解あるいは溶解して取り除く。
ッドに接合され、シリンダヘッド側に開放してなるウォ
ータジャケットを画成するシリンダ壁部とブロック外壁
部を備え、前記シリンダ壁部と前記ブロック外壁部を前
記ウォータジャケット内の途中で一体的に結合するデッ
キ補強部を備える水冷式内燃機関のシリンダブロックの
製造方法において、前記シリンダブロックを鋳造により
一体成形し、前記シリンダブロックの鋳造時にウォータ
ジャケットを成形する主型に、デッキ補強部を成形する
空洞部を形成し前記シリンダブロックを鋳造した後に前
記主型を分解あるいは溶解して取り除く。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明において、オープンデッキ
型のシリンダブロックは、デッキ補強部を介してシリン
ダ壁部およびブロック外壁部がその中央部で結合される
ため、デッキ補強部を介してシリンダブロックの剛性が
高められ、シリンダ壁部あるいはブロック外壁部から発
生する振動や騒音が抑えられる。
型のシリンダブロックは、デッキ補強部を介してシリン
ダ壁部およびブロック外壁部がその中央部で結合される
ため、デッキ補強部を介してシリンダブロックの剛性が
高められ、シリンダ壁部あるいはブロック外壁部から発
生する振動や騒音が抑えられる。
【0018】デッキ補強部をシリンダブロックに一体化
して設けることにより、前記従来装置のように多数の補
強片をシリンダブロックに溶接する構造に比べて、この
溶接に要する工程を無くして、シリンダブロックの生産
性の悪化を最小限に抑えることができる。
して設けることにより、前記従来装置のように多数の補
強片をシリンダブロックに溶接する構造に比べて、この
溶接に要する工程を無くして、シリンダブロックの生産
性の悪化を最小限に抑えることができる。
【0019】請求項2記載の発明において、シリンダ壁
部はデッキ補強部によりシリンダ中心軸の略側方に位置
するスラスト側または反スラスト側でブロック壁部に結
合されるため、ピストンの加振力に対する剛性を有効に
高められ、シリンダ壁部の振動を十分に低減することが
できる。
部はデッキ補強部によりシリンダ中心軸の略側方に位置
するスラスト側または反スラスト側でブロック壁部に結
合されるため、ピストンの加振力に対する剛性を有効に
高められ、シリンダ壁部の振動を十分に低減することが
できる。
【0020】デッキ補強部は、ウォータジャケットをシ
リンダ列方向に流れる冷却水に対して、シリンダ接合凹
部に面して旋回する渦流を生起する。この渦流により、
シリンダ接合凹部に沿って流れる冷却水の流速を高めら
れ、シリンダ接合凹部から冷却水への放熱が促され、シ
リンダ壁部の温度分布を均一化することができる。この
結果、ノッキングを防止するとともに、シリンダボアの
変形を来すことを抑制し、ピストン隙間を均一にして、
ピストンのフリクションを低減し、オイル消費を抑えら
れる。
リンダ列方向に流れる冷却水に対して、シリンダ接合凹
部に面して旋回する渦流を生起する。この渦流により、
シリンダ接合凹部に沿って流れる冷却水の流速を高めら
れ、シリンダ接合凹部から冷却水への放熱が促され、シ
リンダ壁部の温度分布を均一化することができる。この
結果、ノッキングを防止するとともに、シリンダボアの
変形を来すことを抑制し、ピストン隙間を均一にして、
ピストンのフリクションを低減し、オイル消費を抑えら
れる。
【0021】請求項3記載の発明において、デッキ補強
部はその上流側端部をウォータジャケットの上下方向の
略中央部に配置するとともに、その上流側端部から下流
側端部にかけてウォータジャケットの上下方向に連続し
て拡がる形状とすることにより、ウォータジャケットを
流れる冷却水にシリンダ接合凹部に面して互いに対向し
て旋回する一対の渦流を生起し、シリンダ接合凹部に沿
って流れる冷却水の流速を高められる。
部はその上流側端部をウォータジャケットの上下方向の
略中央部に配置するとともに、その上流側端部から下流
側端部にかけてウォータジャケットの上下方向に連続し
て拡がる形状とすることにより、ウォータジャケットを
流れる冷却水にシリンダ接合凹部に面して互いに対向し
て旋回する一対の渦流を生起し、シリンダ接合凹部に沿
って流れる冷却水の流速を高められる。
【0022】請求項4記載の発明において、鋳造後に分
解あるいは溶解して取り除かれる崩壊性の主型を用いて
ウォータジャケットを形成し、かつこの主型に設けた空
洞部によってデッキ補強部がシリンダブロックと一体的
に鋳造される製法により、ウォータジャケットを成形す
る中子を主型内に組み付ける必要がなく、しかも鋳砂抜
き穴を設ける必要がないというオープンデッキ型シリン
ダブロックの持つ生産性の良さが損なわれることがな
い。
解あるいは溶解して取り除かれる崩壊性の主型を用いて
ウォータジャケットを形成し、かつこの主型に設けた空
洞部によってデッキ補強部がシリンダブロックと一体的
に鋳造される製法により、ウォータジャケットを成形す
る中子を主型内に組み付ける必要がなく、しかも鋳砂抜
き穴を設ける必要がないというオープンデッキ型シリン
ダブロックの持つ生産性の良さが損なわれることがな
い。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0024】図1に示すように、シリンダブロック1は
直列に並ぶ4つのシリンダ壁部12を備える。シリンダ
ブロック1は隣り合うシリンダ壁部12どうしが互いに
接合する、いわゆるサイアミーズ式のものとなってお
り、各シリンダ壁部12を可能な限り近接させて、機関
全長を小さくしている。
直列に並ぶ4つのシリンダ壁部12を備える。シリンダ
ブロック1は隣り合うシリンダ壁部12どうしが互いに
接合する、いわゆるサイアミーズ式のものとなってお
り、各シリンダ壁部12を可能な限り近接させて、機関
全長を小さくしている。
【0025】シリンダブロック1は、各シリンダ壁部1
2のまわりに冷却水を循環させるウォータジャケット2
が設けられる。シリンダブロック1は、各シリンダ壁部
12との間にウォータジャケット2を画成するブロック
外壁部13を有する。
2のまわりに冷却水を循環させるウォータジャケット2
が設けられる。シリンダブロック1は、各シリンダ壁部
12との間にウォータジャケット2を画成するブロック
外壁部13を有する。
【0026】図3に示すように、ブロック外壁部13の
前端には入口5が形成されている。図示しないウォータ
ポンプから送られる冷却水は、入口5からウォータジャ
ケット2に流入し、ウォータジャケット2内においてシ
リンダ列方向に流れつつ、ウォータジャケット2のデッ
キ部11側の開口部9から図示しないシリンダヘッドに
設けられた連通孔を通ってシリンダヘッド内のウォータ
ジャケットへと分流し、シリンダヘッドの熱を吸収する
ようになっている。
前端には入口5が形成されている。図示しないウォータ
ポンプから送られる冷却水は、入口5からウォータジャ
ケット2に流入し、ウォータジャケット2内においてシ
リンダ列方向に流れつつ、ウォータジャケット2のデッ
キ部11側の開口部9から図示しないシリンダヘッドに
設けられた連通孔を通ってシリンダヘッド内のウォータ
ジャケットへと分流し、シリンダヘッドの熱を吸収する
ようになっている。
【0027】図2に示すように、シリンダブロック1は
ウォータジャケット2におけるデッキ部11側の端部を
開口部9として開放した、いわゆるオープンデッキ型と
なっている。
ウォータジャケット2におけるデッキ部11側の端部を
開口部9として開放した、いわゆるオープンデッキ型と
なっている。
【0028】シリンダブロック1はその上端にシリンダ
ヘッドが接合するデッキ部11を有し、デッキ部11に
は複数のネジ穴15が開口する。シリンダブロック1と
シリンダヘッドは、各ネジ穴15に螺合する図示しない
ヘッドボルトを介して互いに締結される。
ヘッドが接合するデッキ部11を有し、デッキ部11に
は複数のネジ穴15が開口する。シリンダブロック1と
シリンダヘッドは、各ネジ穴15に螺合する図示しない
ヘッドボルトを介して互いに締結される。
【0029】そして本発明の要旨とするところである
が、ウォータジャケット2を画成するシリンダ壁部12
とブロック外壁部13のデッキ部11の間には、両者を
結合するデッキ補強部20がシリンダブロック1と一体
的に形成される。
が、ウォータジャケット2を画成するシリンダ壁部12
とブロック外壁部13のデッキ部11の間には、両者を
結合するデッキ補強部20がシリンダブロック1と一体
的に形成される。
【0030】サイアミーズ式シリンダブロック1は、隣
り合うシリンダ壁部12が互いに接合するシリンダ間接
合部14を有する。シリンダ壁部12は、各シリンダ間
接合部14の両側端部に、隣り合うシリンダ壁部12の
間に挟まれて凹状に窪むシリンダ間シリンダ接合凹部1
6を有する。
り合うシリンダ壁部12が互いに接合するシリンダ間接
合部14を有する。シリンダ壁部12は、各シリンダ間
接合部14の両側端部に、隣り合うシリンダ壁部12の
間に挟まれて凹状に窪むシリンダ間シリンダ接合凹部1
6を有する。
【0031】ウォータジャケット2を流れる冷却水に各
シリンダ接合凹部16に面して旋回する一対の渦流を生
起するため、各デッキ補強部20は、各シリンダ接合凹
部16の上流側に位置するように、シリンダ壁部12の
スラスト側と反スラスト側側部から突出して形成され
る。図1において、線分Dは各気筒のシリンダ中心軸C
と交わり、ピストンピン(シリンダ列方向)と直交する
センターラインである。デッキ補強部20は、シリンダ
中心軸Cの略側方に位置し、各センターラインD上に配
置される。
シリンダ接合凹部16に面して旋回する一対の渦流を生
起するため、各デッキ補強部20は、各シリンダ接合凹
部16の上流側に位置するように、シリンダ壁部12の
スラスト側と反スラスト側側部から突出して形成され
る。図1において、線分Dは各気筒のシリンダ中心軸C
と交わり、ピストンピン(シリンダ列方向)と直交する
センターラインである。デッキ補強部20は、シリンダ
中心軸Cの略側方に位置し、各センターラインD上に配
置される。
【0032】デッキ補強部20は三角形に形成され、1
つの頂点となる上流側端部21はウォータジャケット2
の上流側に向けて突出するように配置される。デッキ補
強部20は、この上流側端部21から2つの下流側端部
22a,23aに向けて傾斜する上辺部22と下辺部2
3を有する。
つの頂点となる上流側端部21はウォータジャケット2
の上流側に向けて突出するように配置される。デッキ補
強部20は、この上流側端部21から2つの下流側端部
22a,23aに向けて傾斜する上辺部22と下辺部2
3を有する。
【0033】デッキ補強部20の上流側端部21はウォ
ータジャケット2の上下方向について中央部に配置され
る。
ータジャケット2の上下方向について中央部に配置され
る。
【0034】次に、シリンダブロック1の製造方法とし
て、シリンダブロック1は鋳造により一体成形された
後、切削加工によって各部が形成される。
て、シリンダブロック1は鋳造により一体成形された
後、切削加工によって各部が形成される。
【0035】図4は、シリンダブロック1の鋳造時にウ
ォータジャケット2を成形する主型30を示している。
主型30は、ウォータジャケット2を成形するウォータ
ジャケット型部31が筒形に連なり、ウォータジャケッ
ト型部31にデッキ補強部20を成形する空洞部32が
開口している。
ォータジャケット2を成形する主型30を示している。
主型30は、ウォータジャケット2を成形するウォータ
ジャケット型部31が筒形に連なり、ウォータジャケッ
ト型部31にデッキ補強部20を成形する空洞部32が
開口している。
【0036】主型30は、シリンダブロックを鋳造した
後に分解、あるいは溶解が可能な鋳型として、例えば鋳
物砂を固めた砂型が用いられる。この砂型を用いるた
め、シリンダブロック1の鋳造法は、低圧鋳造法または
グラビティ鋳造法が適用される。
後に分解、あるいは溶解が可能な鋳型として、例えば鋳
物砂を固めた砂型が用いられる。この砂型を用いるた
め、シリンダブロック1の鋳造法は、低圧鋳造法または
グラビティ鋳造法が適用される。
【0037】シリンダブロック1の鋳造時、ブロック外
壁部13等を成形する図示しない主型に上記主型30を
組み付けた状態で注湯し、これが凝固した後に主型30
の型ばらしをして、砂おとしを行う。
壁部13等を成形する図示しない主型に上記主型30を
組み付けた状態で注湯し、これが凝固した後に主型30
の型ばらしをして、砂おとしを行う。
【0038】このようにして、崩壊性の主型30を用い
てデッキ補強部20がシリンダブロック1と一体的に鋳
造される製法により、金型を使用できないものの、ウォ
ータジャケット2を成形する中子を主型内に組み付ける
必要がなく、しかも鋳砂抜き穴を設ける必要がないとい
うオープンデッキ型シリンダブロックの持つ生産性の良
さを残しつつ、デッキ補強部20を形成することができ
る。
てデッキ補強部20がシリンダブロック1と一体的に鋳
造される製法により、金型を使用できないものの、ウォ
ータジャケット2を成形する中子を主型内に組み付ける
必要がなく、しかも鋳砂抜き穴を設ける必要がないとい
うオープンデッキ型シリンダブロックの持つ生産性の良
さを残しつつ、デッキ補強部20を形成することができ
る。
【0039】以上のように構成され、次にシリンダブロ
ック1の剛性について説明する。
ック1の剛性について説明する。
【0040】オープンデッキ型のシリンダブロック1
は、デッキ補強部20を介してシリンダ壁部12および
ブロック外壁部13がその中央部で結合されるため、デ
ッキ補強部20を介してシリンダブロック1の剛性が高
められることにより、シリンダ壁部12あるいはブロッ
ク外壁部13から発生する振動や騒音が抑えられる。
は、デッキ補強部20を介してシリンダ壁部12および
ブロック外壁部13がその中央部で結合されるため、デ
ッキ補強部20を介してシリンダブロック1の剛性が高
められることにより、シリンダ壁部12あるいはブロッ
ク外壁部13から発生する振動や騒音が抑えられる。
【0041】ピストンは燃焼圧力を受けて上死点から下
死点へと移動する過程でシリンダボア24のスラスト側
に押し付けられる一方、下死点から上死点へと移動する
過程でシリンダボア24の反スラスト側に押し付けられ
る。このように交互に繰り返されるピストンの押圧力に
よりシリンダ壁部12が加振される。
死点へと移動する過程でシリンダボア24のスラスト側
に押し付けられる一方、下死点から上死点へと移動する
過程でシリンダボア24の反スラスト側に押し付けられ
る。このように交互に繰り返されるピストンの押圧力に
よりシリンダ壁部12が加振される。
【0042】シリンダ壁部12はデッキ補強部20によ
りスラスト側と反スラスト側でブロック壁部12に結合
されるため、上記ピストンの加振力に対する剛性を有効
に高められ、シリンダ壁部12の振動を十分に低減する
ことができる。
りスラスト側と反スラスト側でブロック壁部12に結合
されるため、上記ピストンの加振力に対する剛性を有効
に高められ、シリンダ壁部12の振動を十分に低減する
ことができる。
【0043】また、デッキ補強部20は、熱応力に対す
るシリンダ壁部12の変形を抑制する作用も持つので、
シリンダヘッドの取付け、取外しを繰り返しても、各部
のクリアランスを一定に保つ、十分なシール性を維持す
ることができる。
るシリンダ壁部12の変形を抑制する作用も持つので、
シリンダヘッドの取付け、取外しを繰り返しても、各部
のクリアランスを一定に保つ、十分なシール性を維持す
ることができる。
【0044】次に、シリンダブロック1の冷却性につい
て説明する。
て説明する。
【0045】入口5からウォータジャケット2に流入し
た冷却水は、ウォータジャケット2内においてシリンダ
列方向に流れ、各シリンダ壁部12の熱を吸収しつつ、
シリンダヘッドのウォータジャケットへと流出する。
た冷却水は、ウォータジャケット2内においてシリンダ
列方向に流れ、各シリンダ壁部12の熱を吸収しつつ、
シリンダヘッドのウォータジャケットへと流出する。
【0046】ウォータジャケット2のシリンダ接合凹部
16より上流側に配置された三角形の各デッキ補強部2
0は、ウォータジャケット2を流れる冷却水に対して、
図3に矢印で示すように、各シリンダ接合凹部16に面
して互いに対向して旋回する一対の渦流を生起する。
16より上流側に配置された三角形の各デッキ補強部2
0は、ウォータジャケット2を流れる冷却水に対して、
図3に矢印で示すように、各シリンダ接合凹部16に面
して互いに対向して旋回する一対の渦流を生起する。
【0047】すなわち、ウォータジャケット2をシリン
ダ列方向に流れる冷却水のうち、デッキ補強部20の上
辺部22に沿って上方に向けられた後にウォータジャケ
ット上壁部(シリンダヘッド下面)に当たることにより
シリンダ接合凹部16に沿って下降する一方、デッキ補
強部20の下辺部23に沿って下方に向けられた後にウ
ォータジャケット下壁部26に当たることによりシリン
ダ接合凹部16に沿って上昇する。このようにデッキ補
強部20を介して分流した冷却水の流れは、シリンダ接
合凹部16の中央部で互いに合流することにより、デッ
キ補強部20の背後に向けて逆流して2つの渦流が生起
される。
ダ列方向に流れる冷却水のうち、デッキ補強部20の上
辺部22に沿って上方に向けられた後にウォータジャケ
ット上壁部(シリンダヘッド下面)に当たることにより
シリンダ接合凹部16に沿って下降する一方、デッキ補
強部20の下辺部23に沿って下方に向けられた後にウ
ォータジャケット下壁部26に当たることによりシリン
ダ接合凹部16に沿って上昇する。このようにデッキ補
強部20を介して分流した冷却水の流れは、シリンダ接
合凹部16の中央部で互いに合流することにより、デッ
キ補強部20の背後に向けて逆流して2つの渦流が生起
される。
【0048】図5のa図は、V字状をしたデッキ補強部
20が設けられたウォータジャケット2において、これ
を流れる冷却水の流速を解析したシミュレーションデー
タを示すが、デッキ補強部20によって生起される冷却
水の渦流により、シリンダ接合凹部16に沿って流れる
冷却水の流速が高められることがわかる。
20が設けられたウォータジャケット2において、これ
を流れる冷却水の流速を解析したシミュレーションデー
タを示すが、デッキ補強部20によって生起される冷却
水の渦流により、シリンダ接合凹部16に沿って流れる
冷却水の流速が高められることがわかる。
【0049】図5のb図は、V字状をしたデッキ補強部
20が設けられたウォータジャケット2における熱伝達
率を解析したシミュレーションデータを示すが、デッキ
補強部20によってシリンダ接合凹部16から冷却水へ
の放熱が促されることがわかる。シリンダ接合凹部16
から冷却水への放熱量が増やされることにより、シリン
ダ接合凹部16の温度がシリンダ壁部12の他の部位よ
り高くなることを抑制し、シリンダ壁部12の温度分布
を均一にして、ノッキングの発生を抑えられるととも
に、シリンダ壁部12の変形を来すことを抑制し、ピス
トン隙間を均一にして、フリクションを低減し、オイル
消費を小さく抑えられる。
20が設けられたウォータジャケット2における熱伝達
率を解析したシミュレーションデータを示すが、デッキ
補強部20によってシリンダ接合凹部16から冷却水へ
の放熱が促されることがわかる。シリンダ接合凹部16
から冷却水への放熱量が増やされることにより、シリン
ダ接合凹部16の温度がシリンダ壁部12の他の部位よ
り高くなることを抑制し、シリンダ壁部12の温度分布
を均一にして、ノッキングの発生を抑えられるととも
に、シリンダ壁部12の変形を来すことを抑制し、ピス
トン隙間を均一にして、フリクションを低減し、オイル
消費を小さく抑えられる。
【0050】これに対して、図6のa,b図は、本発明
と異なりデッキ補強部20を持たないウォータジャケッ
ト2における冷却水の流速および熱伝達率をそれぞれ解
析したシミュレーションデータを示しているが、ウォー
タジャケット2においてシリンダ接合凹部16に面する
部分で冷却水の流速が著しく低下する淀みが生じ、シリ
ンダ接合凹部16から冷却水への放熱が悪化することが
わかる。この結果、シリンダ接合凹部16の温度がシリ
ンダ壁部12の他の部位より高くなり、ノッキングが発
生する原因になったり、シリンダボアの変形を来す可能
性がある。
と異なりデッキ補強部20を持たないウォータジャケッ
ト2における冷却水の流速および熱伝達率をそれぞれ解
析したシミュレーションデータを示しているが、ウォー
タジャケット2においてシリンダ接合凹部16に面する
部分で冷却水の流速が著しく低下する淀みが生じ、シリ
ンダ接合凹部16から冷却水への放熱が悪化することが
わかる。この結果、シリンダ接合凹部16の温度がシリ
ンダ壁部12の他の部位より高くなり、ノッキングが発
生する原因になったり、シリンダボアの変形を来す可能
性がある。
【0051】図7のa,b図は、デッキ補強部20を円
柱形に形成した構造について、流速および熱伝達率をそ
れぞれ解析したシミュレーションデータを示している
が、円柱形のデッキ補強部20によっては冷却水の渦流
が効果的に生起されないため、シリンダ接合凹部16に
沿って流れる冷却水の流速が高められず、シリンダ接合
凹部16から冷却水への放熱が悪化することがわかる。
柱形に形成した構造について、流速および熱伝達率をそ
れぞれ解析したシミュレーションデータを示している
が、円柱形のデッキ補強部20によっては冷却水の渦流
が効果的に生起されないため、シリンダ接合凹部16に
沿って流れる冷却水の流速が高められず、シリンダ接合
凹部16から冷却水への放熱が悪化することがわかる。
【0052】また、シリンダブロック1はウォータジャ
ケット2の通路幅をその途中で大きく絞ることがないた
め、通水抵抗を抑えられるとともに、シリンダブロック
1の鋳造時にウォータジャケット2を形成する主型30
の肉厚が局部的に小さくなることが避けられ、主型30
に生じる円周方向の曲げ応力に対する断面係数を十分に
確保して、主型30が破損することを防止でき、生産性
を高められる。
ケット2の通路幅をその途中で大きく絞ることがないた
め、通水抵抗を抑えられるとともに、シリンダブロック
1の鋳造時にウォータジャケット2を形成する主型30
の肉厚が局部的に小さくなることが避けられ、主型30
に生じる円周方向の曲げ応力に対する断面係数を十分に
確保して、主型30が破損することを防止でき、生産性
を高められる。
【0053】他の実施例として、デッキ補強部20をそ
の中央部に切欠きを有するハの字形に形成してもよく、
この場合冷却水が切欠きを流通することにより、デッキ
補強部20を介して渦流を生起しつつ、ウォータジャケ
ット2の流路断面積の変化を少なくして、デッキ補強部
20が付与する通水抵抗を低減することができる。
の中央部に切欠きを有するハの字形に形成してもよく、
この場合冷却水が切欠きを流通することにより、デッキ
補強部20を介して渦流を生起しつつ、ウォータジャケ
ット2の流路断面積の変化を少なくして、デッキ補強部
20が付与する通水抵抗を低減することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、上部がシリンダヘッドに接合され、シリンダヘッド
側に開放してなるウォータジャケットを画成するシリン
ダ壁部とブロック外壁部とが一体的に形成される水冷式
内燃機関のシリンダブロックにおいて、シリンダ壁部と
ブロック外壁部をウォータジャケット内の途中で結合す
るデッキ補強部を設け、デッキ補強部をシリンダ壁部と
ブロック外壁部に対して一体的に形成したため、デッキ
補強部を介してシリンダブロックの剛性が高められ、シ
リンダ壁部あるいはブロック外壁部から発生する振動や
騒音が抑えられる。また、従来装置のように多数の補強
片をシリンダブロックに溶接する構造に比べて、この溶
接に要する工程を無くして、シリンダブロックの生産性
の悪化を最小限に抑えられる。
は、上部がシリンダヘッドに接合され、シリンダヘッド
側に開放してなるウォータジャケットを画成するシリン
ダ壁部とブロック外壁部とが一体的に形成される水冷式
内燃機関のシリンダブロックにおいて、シリンダ壁部と
ブロック外壁部をウォータジャケット内の途中で結合す
るデッキ補強部を設け、デッキ補強部をシリンダ壁部と
ブロック外壁部に対して一体的に形成したため、デッキ
補強部を介してシリンダブロックの剛性が高められ、シ
リンダ壁部あるいはブロック外壁部から発生する振動や
騒音が抑えられる。また、従来装置のように多数の補強
片をシリンダブロックに溶接する構造に比べて、この溶
接に要する工程を無くして、シリンダブロックの生産性
の悪化を最小限に抑えられる。
【0055】請求項2記載の発明は、上部がシリンダヘ
ッドに接合され、シリンダヘッド側に開放してなるウォ
ータジャケットを画成するシリンダ壁部とブロック外壁
部を備え、シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁部が互
いに接合し、隣り合うシリンダ壁部の間に挟まれて凹状
に窪むシリンダ接合凹部を備える水冷式内燃機関のシリ
ンダブロックにおいて、シリンダ壁部とブロック外壁部
をウォータジャケット内の途中で一体的に結合するデッ
キ補強部を備え、デッキ補強部をウォータジャケット内
のシリンダ中心軸の略側方に配置したため、シリンダ壁
部はピストンの加振力に対する剛性を有効に高められ、
シリンダ壁部の振動を十分に低減して、シリンダブロッ
クから発生する振動や騒音が抑えられる。また、デッキ
補強部は、ウォータジャケットをシリンダ列方向に流れ
る冷却水に対して、シリンダ接合凹部に面して旋回する
渦流を生起し、シリンダ接合凹部から冷却水への放熱が
促され、シリンダ壁部の温度分布を均一化することがで
きる。この結果、ノッキングの発生を防止して機関出力
の向上がはかれるとともに、シリンダボアの変形を来す
ことを抑制し、ピストン隙間を均一にして、ピストンの
フリクションを低減し、オイル消費を抑えられる。
ッドに接合され、シリンダヘッド側に開放してなるウォ
ータジャケットを画成するシリンダ壁部とブロック外壁
部を備え、シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁部が互
いに接合し、隣り合うシリンダ壁部の間に挟まれて凹状
に窪むシリンダ接合凹部を備える水冷式内燃機関のシリ
ンダブロックにおいて、シリンダ壁部とブロック外壁部
をウォータジャケット内の途中で一体的に結合するデッ
キ補強部を備え、デッキ補強部をウォータジャケット内
のシリンダ中心軸の略側方に配置したため、シリンダ壁
部はピストンの加振力に対する剛性を有効に高められ、
シリンダ壁部の振動を十分に低減して、シリンダブロッ
クから発生する振動や騒音が抑えられる。また、デッキ
補強部は、ウォータジャケットをシリンダ列方向に流れ
る冷却水に対して、シリンダ接合凹部に面して旋回する
渦流を生起し、シリンダ接合凹部から冷却水への放熱が
促され、シリンダ壁部の温度分布を均一化することがで
きる。この結果、ノッキングの発生を防止して機関出力
の向上がはかれるとともに、シリンダボアの変形を来す
ことを抑制し、ピストン隙間を均一にして、ピストンの
フリクションを低減し、オイル消費を抑えられる。
【0056】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、デッキ補強部はその上流側端部をウォータ
ジャケットの上下方向について略中央部に配置するとと
もに、その上流側端部から下流側端部にかけてウォータ
ジャケットの上下方向に連続して拡がる形状としたた
め、デッキ補強部はウォータジャケットを流れる冷却水
にシリンダ接合凹部に面して互いに対向して旋回する一
対の渦流を生起し、シリンダ接合凹部に沿って流れる冷
却水の流速を高めて、シリンダ壁部の温度分布を均一化
することができる。
明において、デッキ補強部はその上流側端部をウォータ
ジャケットの上下方向について略中央部に配置するとと
もに、その上流側端部から下流側端部にかけてウォータ
ジャケットの上下方向に連続して拡がる形状としたた
め、デッキ補強部はウォータジャケットを流れる冷却水
にシリンダ接合凹部に面して互いに対向して旋回する一
対の渦流を生起し、シリンダ接合凹部に沿って流れる冷
却水の流速を高めて、シリンダ壁部の温度分布を均一化
することができる。
【0057】請求項4記載の発明は、上部がシリンダヘ
ッドに接合され、シリンダヘッド側に開放してなるウォ
ータジャケットを画成するシリンダ壁部とブロック外壁
部を備え、シリンダ壁部とブロック外壁部をウォータジ
ャケット内の途中で一体的に結合するデッキ補強部を備
える水冷式内燃機関のシリンダブロックの製造方法にお
いて、シリンダブロックを鋳造により一体成形し、シリ
ンダブロックの鋳造時にウォータジャケットを成形する
主型に、デッキ補強部を成形する空洞部を形成しシリン
ダブロックを鋳造した後に主型を分解あるいは溶解して
取り除く構成としてたため、ウォータジャケットを成形
する中子を主型内に組み付ける必要がなく、しかも鋳砂
抜き穴を設ける必要がないというオープンデッキ型シリ
ンダブロックの持つ生産性の良さが損なわれることがな
い。
ッドに接合され、シリンダヘッド側に開放してなるウォ
ータジャケットを画成するシリンダ壁部とブロック外壁
部を備え、シリンダ壁部とブロック外壁部をウォータジ
ャケット内の途中で一体的に結合するデッキ補強部を備
える水冷式内燃機関のシリンダブロックの製造方法にお
いて、シリンダブロックを鋳造により一体成形し、シリ
ンダブロックの鋳造時にウォータジャケットを成形する
主型に、デッキ補強部を成形する空洞部を形成しシリン
ダブロックを鋳造した後に主型を分解あるいは溶解して
取り除く構成としてたため、ウォータジャケットを成形
する中子を主型内に組み付ける必要がなく、しかも鋳砂
抜き穴を設ける必要がないというオープンデッキ型シリ
ンダブロックの持つ生産性の良さが損なわれることがな
い。
【図1】本発明の実施例を示すシリンダブロックの平面
図。
図。
【図2】同じく図1のA−A線に沿うシリンダブロック
の断面図。
の断面図。
【図3】同じく図1の矢印B方向から見たシリンダブロ
ックの側面図。
ックの側面図。
【図4】同じくシリンダブロックの鋳造時に用いられる
主型の斜視図。
主型の斜視図。
【図5】同じくV字状のデッキ補強部を設けたウォータ
ジャケットにおける冷却水の流速の分布図および熱伝達
率の分布図。
ジャケットにおける冷却水の流速の分布図および熱伝達
率の分布図。
【図6】比較例としてデッキ補強部を持たないウォータ
ジャケットにおける冷却水の流速の分布図および熱伝達
率の分布図。
ジャケットにおける冷却水の流速の分布図および熱伝達
率の分布図。
【図7】比較例として円形のデッキ補強部を設けたウォ
ータジャケットにおける冷却水の流速の分布図および熱
伝達率の分布図。
ータジャケットにおける冷却水の流速の分布図および熱
伝達率の分布図。
【図8】従来例を示すシリンダブロックの断面図。
【図9】同じくシリンダブロックの平面図。
1 シリンダブロック 2 ウォータジャケット 5 ウォータジャケット入口 9 ウォータジャケット開口部 11 デッキ部 12 シリンダ壁部 13 ブロック外壁部 14 シリンダ間接合部 16 シリンダ接合凹部 20 デッキ補強部 21 上流側端部 22a下流側端部 23a下流側端部 24 シリンダボア 30 主型 31 ウォータジャケット型部 32 空洞部
Claims (4)
- 【請求項1】上部がシリンダヘッドに接合され、シリン
ダヘッド側に開放してなるウォータジャケットを画成す
るシリンダ壁部とブロック外壁部とが一体的に形成され
る水冷式内燃機関のシリンダブロックにおいて、 前記シリンダ壁部と前記ブロック外壁部を前記ウォータ
ジャケット内の途中で結合するデッキ補強部を設け、 前記デッキ補強部を前記シリンダ壁部と前記ブロック外
壁部に対して一体的に形成したことを特徴とする水冷式
内燃機関のシリンダブロック。 - 【請求項2】上部がシリンダヘッドに接合され、シリン
ダヘッド側に開放してなるウォータジャケットを画成す
るシリンダ壁部とブロック外壁部を備え、 シリンダ列方向に隣り合うシリンダ壁部が互いに接合
し、隣り合う前記シリンダ壁部の間に挟まれて凹状に窪
むシリンダ接合凹部を備える水冷式内燃機関のシリンダ
ブロックにおいて、 前記シリンダ壁部と前記ブロック外壁部を前記ウォータ
ジャケット内の途中で一体的に結合するデッキ補強部を
備え、 前記デッキ補強部をシリンダ中心軸の略側方に配置した
ことを特徴とする水冷式内燃機関のシリンダブロック。 - 【請求項3】前記デッキ補強部はその上流側端部を前記
ウォータジャケットの上下方向について略中央部に配置
するとともに、その上流側端部から下流側端部にかけて
前記ウォータジャケットの上下方向に連続して拡がる形
状としたことを特徴とする請求項2記載の水冷式内燃機
関のシリンダブロック。 - 【請求項4】上部がシリンダヘッドに接合され、シリン
ダヘッド側に開放してなるウォータジャケットを画成す
るシリンダ壁部とブロック外壁部を備え、 前記シリンダ壁部と前記ブロック外壁部を前記ウォータ
ジャケット内の途中で一体的に結合するデッキ補強部を
備える水冷式内燃機関のシリンダブロックの製造方法に
おいて、 前記シリンダブロックを鋳造により一体成形し、 前記シリンダブロックの鋳造時にウォータジャケットを
成形する主型に、デッキ補強部を成形する空洞部を形成
し前記シリンダブロックを鋳造した後に前記主型を分解
あるいは溶解して取り除くことを特徴とする水冷式内燃
機関のシリンダブロックの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18359194A JPH0849594A (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | 水冷式内燃機関のシリンダブロックおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18359194A JPH0849594A (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | 水冷式内燃機関のシリンダブロックおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0849594A true JPH0849594A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16138506
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18359194A Pending JPH0849594A (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | 水冷式内燃機関のシリンダブロックおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0849594A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003239799A (ja) * | 2002-02-15 | 2003-08-27 | Mazda Motor Corp | エンジンのシリンダブロック構造 |
| WO2005042957A1 (en) * | 2003-10-31 | 2005-05-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Water-cooled engine and cylinder block thereof |
-
1994
- 1994-08-04 JP JP18359194A patent/JPH0849594A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003239799A (ja) * | 2002-02-15 | 2003-08-27 | Mazda Motor Corp | エンジンのシリンダブロック構造 |
| WO2005042957A1 (en) * | 2003-10-31 | 2005-05-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Water-cooled engine and cylinder block thereof |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2001164985A (ja) | 多気筒エンジンのシリンダブロック及びその鋳造方法 | |
| CA1324298C (en) | Closed-deck cylinder block for water-cooled internal combustion engine | |
| JP5281345B2 (ja) | クローズドデッキタイプのシリンダブロック | |
| JPH0849594A (ja) | 水冷式内燃機関のシリンダブロックおよびその製造方法 | |
| JP3189684B2 (ja) | ピストンの鋳造方法 | |
| US6324961B1 (en) | Oil passage arrangement in a piston | |
| JPH06330808A (ja) | 水冷式エンジンのシリンダブロック構造 | |
| JPH1130152A (ja) | ブリッジを有するシリンダ・クランク・ハウジングおよびその製造方法 | |
| JP3052721B2 (ja) | 水冷式内燃機関のシリンダブロック | |
| US5809946A (en) | Structure of an open deck type cylinder block | |
| GB2347194A (en) | I.c. engine piston of light construction | |
| JPH06330807A (ja) | 水冷式内燃機関のシリンダブロック構造 | |
| JP2813947B2 (ja) | サイアミーズ型シリンダブロック及びその鋳造方法 | |
| JPH0138279Y2 (ja) | ||
| JP3057420B2 (ja) | サイアミーズシリンダの冷却装置 | |
| JP2012062764A (ja) | 内燃機関のシリンダブロック構造 | |
| JP3620202B2 (ja) | エンジンのシリンダブロック構造 | |
| JP3120322B2 (ja) | サイアミーズシリンダの冷却装置 | |
| JP3057419B2 (ja) | サイアミーズシリンダの冷却装置 | |
| JP4254053B2 (ja) | セミウエット構造のシリンダブロック | |
| JP3057418B2 (ja) | サイアミーズシリンダの冷却装置 | |
| JP2002364456A (ja) | 舶用ディーゼルのシリンダライナ冷却構造 | |
| JP7528469B2 (ja) | シリンダブロック | |
| JP3057414B2 (ja) | サイアミーズシリンダの冷却装置 | |
| JP3344980B2 (ja) | サイアミーズシリンダの冷却装置 |