JPH06330807A - 水冷式内燃機関のシリンダブロック構造 - Google Patents

水冷式内燃機関のシリンダブロック構造

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JPH06330807A
JPH06330807A JP12176193A JP12176193A JPH06330807A JP H06330807 A JPH06330807 A JP H06330807A JP 12176193 A JP12176193 A JP 12176193A JP 12176193 A JP12176193 A JP 12176193A JP H06330807 A JPH06330807 A JP H06330807A
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cylinder
wall portion
block
inter
water
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JP12176193A
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亨 ▲よし▼村
Tooru Yoshimura
Yutaka Matayoshi
豊 又吉
Hiroshi Morita
比呂志 森田
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Nissan Motor Co Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F1/108Siamese-type cylinders, i.e. cylinders cast together
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1816Number of cylinders four
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
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    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オープンデッキ型シリンダブロックの生産
性、剛性、あるいは冷却性を高める。 【構成】 デッキ部11に対するウォータジャケット2
の開口部9に介装されるアッパーデッキ(補強部材)2
0をシリンダブロック1と別体で設け、このアッパーデ
ッキ20をシリンダ壁部12とブロック外壁部13に溶
接により結合し、アッパーデッキ20に各シリンダ壁部
12のまわりに配置される複数のリング部21を互いに
連接して一体形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水冷式内燃機関のシリ
ンダブロック構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水冷式内燃機関のシリンダブロッ
ク構造として、例えば図9に示すようなものがある(特
開昭64−78693号公報、参照)。
【0003】これについて説明すると、オープンデッキ
型のシリンダブロック1はシリンダボア4の周囲に形成
されるウォータジャケット2が、シリンダヘッドに接合
するデッキ部11に開放して形成される。
【0004】アルミ合金により形成されるシリンダブロ
ックを製造するに際しては、形状精度を高めて後加工を
少なくし得ることから金型によるダイキャスト製法を用
いる場合が多いが、そのダイキャスト製法では崩壊性砂
中子を用いることが好ましくないため、ウォータジャケ
ットを、デッキ部側の金型内壁からキャビティ内に突出
する金型部分にて形成する必要があり、このためダイキ
ャスト製法により製造されるシリンダブロックは上述し
たオープンデッキ型となる。
【0005】ところが、オープンデッキ型のシリンダブ
ロック1は、シリンダボア4およびウォータジャケット
2を画成するシリンダ壁部12のデッキ部11側の端部
が自由端となっているため、ウォータジャケット2のブ
ロック外壁部13よりも温度上昇が大きいシリンダ壁部
12はその熱膨張によりシリンダ方向へと伸長して、シ
リンダヘッドを部分的に持ち上げることにより、ヘッド
ガスケットのシール性が低下する等の不具合を招いた。
【0006】この対策として、ウォータジャケット2の
デッキ部11側の開放端部に複数のデッキ補強片3が介
装され、デッキ補強片3の両端部、シリンダ壁部12お
よびブロック外壁部13に、電子ビームやレーザビーム
等の高エネルギービームで溶接し、二か所の溶接部6に
よって固定されている。
【0007】図10に示すように、シリンダブロック1
は隣り合うシリンダ壁が互いに接合して形成される、い
わゆるサイアミーズ式のものとなっており、各シリンダ
壁を可能な限り近接させて、機関全長を小さくしてい
る。
【0008】ウォータポンプから送られる冷却水は、ウ
ォータジャケット2の気筒列方向における端部に設けら
れる図示しない入口から流入し、入口に近い順に各シリ
ンダ壁部12のまわりを流れて各シリンダ壁部12の熱
を吸収し、ウォータジャケット2のデッキ部11側の開
口部9から図示しないシリンダヘッドに設けられた連通
孔を通ってシリンダヘッド内のウォータジャケットへと
分流し、シリンダヘッドの熱を吸収するようになってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のオープンデッキ型のシリンダブロック1にあ
っては、デッキ補強片3はブロック状をしており、各シ
リンダ壁部12のまわり2個ないしは3個設けられてい
るため、1つのシリンダブロック1に組付けられる部品
点数が増大することにより、各デッキ補強片3をシリン
ダブロック1に組付ける工程に手間がかかり、生産性が
悪いという問題点があった。
【0010】また、上記サイアミーズ式シリンダブロッ
ク1の場合、隣り合うシリンダ壁部12が互いに接合す
るシリンダ間接合部14の冷却性が悪化し、シリンダ間
接合部14の温度がシリンダ壁12の他の部位より高く
なり、シリンダボア4の変形等を来す可能性がある。
【0011】本発明は上記の問題点に着目し、オープン
デッキ型シリンダブロックの生産性、剛性、あるいは冷
却性を高めることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上部がシリンダヘッドに接合され、シリンダヘッド側に
解放してなるウォータジャケットを画成するシリンダ壁
部とブロック外壁部とが一体形成される水冷式内燃機関
のシリンダブロックにおいて、複数のリング部を互いに
連接して一体形成した補強部材を前記ウォータジャケッ
ト上部の開口部に介装して、補強部材を前記シリンダ壁
部と前記ブロック外壁部とに溶接により結合する。
【0013】請求項2記載の発明は、前記補強部材に前
記シリンダ壁部と前記ブロック外壁部を結ぶ凸部を少な
くとも前記シリンダボアのスラスト側と反スラスト側に
位置して複数形成し、隣り合う凸部の間に前記シリンダ
ヘッド内に設けられるウォータジャケットに連通するウ
ォータジャケット出口を形成する。
【0014】請求項3記載の発明は、前記シリンダブロ
ックに隣り合う前記各シリンダ壁部を結ぶシリンダ間接
合部を一体形成する一方、前記補強部材に隣り合う前記
各リング部を結ぶリング間接合部を前記シリンダ間接合
部に結合し、このシリンダ間接合部とリング間接合部の
少なくとも一方に、各シリンダ壁部の両側に位置するウ
ォータジャケットを連通する冷却水通路溝を形成する。
【0015】
【作用】本発明において、ウォータジャケットの上部が
開口したオープンデッキ型のシリンダブロックは、補強
部材を介してシリンダ壁部およびブロック外壁部のデッ
キ部側の端部が結合されるため、温度上昇が大きいシリ
ンダ壁部がその熱膨張によりシリンダ方向への伸長して
シリンダヘッドを部分的に持ち上げることを抑制し、ヘ
ッドガスケットのシール性を維持することができる。
【0016】請求項1記載の発明において、補強部材に
各シリンダ壁部のまわりに配置される複数のリング部を
互いに連接して一体形成することにより、シリンダブロ
ックへの組付けを容易に行うことができる。さらに、補
強部材の各リング部を一体化することにより、補強部材
をシリンダブロックに溶接する工程で、複数の溶接器を
同時に用いて自動化することが可能となり、この溶接に
要する時間を短縮することができる。
【0017】請求項2記載の発明において、シリンダ壁
部の端部は補強部材の各凸部によりシリンダボアのスラ
スト側と反スラスト側でブロック壁部に結合されるた
め、ピストンの加振力に対するシリンダ壁部の剛性を有
効に高められ、シリンダ壁部から発生する振動や騒音が
抑えられる。
【0018】請求項3記載の発明において、シリンダ間
接合部とリング間接合部の少なくとも一方に、各シリン
ダ壁部の左右に位置するウォータジャケットを連通する
冷却水通路溝を形成することにより、シリンダ間接合部
から冷却通路溝を流れる冷却水への放熱が促され、シリ
ンダ間接合部の温度がシリンダ壁の他の部位より高くな
ることを抑制し、シリンダ壁の温度分布を均一にして、
シリンダ壁の変形を抑制し、ピストン隙間を均一にし
て、フリクションを低減し、オイル消費を小さく抑えら
れる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0020】図5、図6に示すように、シリンダブロッ
ク1は直列に並ぶ4つのシリンダ壁12を備える。シリ
ンダブロック1は隣り合うシリンダ壁12どうしが互い
に接合する、いわゆるサイアミーズ式のものとなってお
り、各シリンダ壁12を可能な限り近接させて、機関全
長を小さくしている。
【0021】シリンダブロック1は、各シリンダ壁12
のまわりに冷却水を循環させるウォータジャケット2が
設けられる。シリンダブロック1は、各シリンダ壁12
との間にウォータジャケット2を画成するブロック外壁
部13を有する。ブロック外壁部13の前端に入口5が
形成される。
【0022】ウォータポンプから送られる冷却水は、入
口5からウォータジャケット2に流入し、ウォータジャ
ケット2内において気筒列方向に流れつつ、ウォータジ
ャケット2のデッキ部11側の開口部9から図示しない
シリンダヘッドに設けられた連通孔を通ってシリンダヘ
ッド内のウォータジャケットへと分流し、シリンダヘッ
ドの熱を吸収するようになっている。
【0023】図3において、33は図示しないクランク
シャフトに対する軸受部である。図6において、17は
クランケース部、18はオイルギャラリである。
【0024】シリンダブロック1はウォータジャケット
2におけるデッキ部11側の端部を開口部9として開放
した、いわゆるオープンデッキ型となっている。シリン
ダブロック1はアルミ合金を材質とし、金型によるダイ
キャスト製法により鋳造される。
【0025】シリンダブロック1はその上端にシリンダ
ヘッドが接合するデッキ部11を有し、デッキ部11に
は複数のネジ穴15が開口する。シリンダブロック1と
シリンダヘッドは、各ネジ穴15に螺合する図示しない
ヘッドボルトを介して互いに締結される。
【0026】図1、図2に示すように、ウォータジャケ
ット2を画成するシリンダ壁部12とブロック外壁部1
3のデッキ部11側の各端部の間には、シリンダブロッ
ク1と別体で設けられる補強部材としてのアッパーデッ
キ20が介装される。
【0027】アッパーデッキ20は、図7にも示すよう
に、各シリンダ壁部12のまわりに配置される4つのリ
ング部21が互いに連接して一体形成され、隣り合うリ
ング部21どうしを結ぶ3つのリング間接合部22を有
している。
【0028】アッパーデッキ20は、各リング部21の
内周面26をシリンダ壁部12の外周面19に嵌合さ
せ、各リング部11から径方向に突出する各凸部23,
24,25をブロック外壁部13の内壁面16に嵌合さ
せる。
【0029】4つの各凸部23は各リング部21の図示
しないピストンピンに直交するスラスト側に位置して形
成され、4つの各凸部24は各リング部21の反スラス
ト側に位置して形成され、2つの各凸部25は前後各リ
ング部21の前端と後端に位置して形成される。
【0030】アッパーデッキ20の各凸部23,24,
25とブロック外壁部13の間には10個のウォータジ
ャケット出口8が画成される。各ウォータジャケット出
口8から図示しないシリンダヘッドに設けられた連通孔
を通ってシリンダヘッド内のウォータジャケットへと分
流する。
【0031】シリンダ壁部12とブロック外壁部13に
はアッパーデッキ20のリング部21および各凸部2
3,24の下端部に接合させる段部27,28がそれぞ
れ形成される。
【0032】シリンダブロック1とアッパーデッキ20
の各接合部は電子ビーム溶接やレーザー溶接等の高密度
エネルギー溶接によって、断続的あるいは連続的に結合
される。
【0033】シリンダブロック1はアッパーデッキ20
を溶接により結合した後に、そのデッキ部11とアッパ
ーデッキ20が面一に加工される。デッキ部11および
アッパーデッキ20とシリンダヘッドの間にはヘッドガ
スケットが介装され、このヘッドガスケットを介して各
シリンダボア4およびウォータジャケット2のシール性
が確保される。
【0034】サイアミーズ式シリンダブロック1は、図
3にも示すように、隣り合うシリンダ壁部12が互いに
接合するシリンダ間接合部14を有し、各シリンダ間接
合部14のデッキ部11側には冷却水通路溝30が形成
される。
【0035】図4にも示すように、アッパーデッキ20
の隣り合うリング部21を結ぶリング間接合部22の下
面には冷却水通路溝29が形成される。
【0036】冷却水通路溝30と冷却水通路溝29によ
り所定の断面積を持つ冷却水通路が画成され、この冷却
水通路により各シリンダ壁部12の左右に位置するウォ
ータジャケット2が連通される。
【0037】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0038】オープンデッキ型のシリンダブロック1
は、アッパーデッキ20を介してシリンダ壁部12およ
びブロック外壁部13のデッキ部11側の端部が結合さ
れるため、冷間始動時から高負荷運転が行われる運転条
件で、温度上昇が大きいシリンダ壁部12がその熱膨張
によりシリンダ方向への伸長してシリンダヘッドを部分
的に持ち上げることを抑制し、ヘッドガスケットのシー
ル性を維持することができる。
【0039】シリンダ壁部12とブロック外壁部13に
はアッパーデッキ20のリング部21の下端部に接合す
る段部27,28がそれぞれ形成されることにより、シ
リンダブロック1に対するアッパーデッキ20の位置決
めが行われるとともに、機関運転中にシリンダ壁部12
がブロック外壁部13に対して熱膨張によりシリンダ方
向に伸長することが抑えられる。
【0040】また、アッパーデッキ20を介してシリン
ダブロック1の剛性が高められることにより、シリンダ
壁部12あるいはブロック外壁部13から発生する振動
や騒音が抑えられる。
【0041】ピストンは燃焼圧力を受けて上死点から下
死点へと移動する過程でシリンダボア4のスラスト側に
押し付けられる一方、下死点から上死点へと移動する過
程でシリンダボア4の反スラスト側に押し付けられる。
このように交互に繰り返されるピストンの押圧力により
シリンダ壁部12が加振される。
【0042】シリンダ壁部12の端部はアッパーデッキ
20の各凸部23,24によりスラスト側と反スラスト
側でブロック壁部12に結合されるため、上記ピストン
の加振力に対する剛性を有効に高められ、シリンダ壁部
12の振動を十分に低減することができる。
【0043】アッパーデッキ20は、各シリンダ壁部1
2のまわりに配置される4つのリング部21が互いに連
接して一体形成されることにより、アッパーデッキ20
自体の剛性を高められるとともに、図9,10に示した
複数のデッキ補強片3を組付ける従来装置に比べて、シ
リンダブロック1への組付け作業を容易に行うことがで
きる。
【0044】さらに、アッパーデッキ20は各リング部
21および凸部23,24,25を一体化することによ
り、アッパーデッキ20をシリンダブロック1に溶接す
る工程において、複数の溶接器を同時に用いて自動化す
ることが可能となり、この溶接に要する時間を大幅に短
縮することができる。
【0045】また、入口5からウォータジャケット2に
流入した冷却水は、ウォータジャケット2内において気
筒列方向に流れ、各シリンダ壁部12の熱を吸収しつ
つ、アッパーデッキ20の各凸部23,24,25とブ
ロック外壁部13の間に開口する10個のウォータジャ
ケット出口8を通ってシリンダヘッド内のウォータジャ
ケットへと分流する。
【0046】サイアミーズ式シリンダブロック1の場
合、隣り合うシリンダ壁部12が互いに接合するシリン
ダ間接合部14の冷却性が悪化し、シリンダ間接合部1
4の温度がシリンダ壁12の他の部位より高くなり、シ
リンダボア4の変形を来す可能性がある。
【0047】この対策として、各シリンダ間接合部14
と各リング間接合部22に冷却水通路溝30と29がそ
れぞれ形成されることにより、シリンダ壁部12から冷
却通路溝29,30を流れる冷却水への放熱が促され、
シリンダ間接合部14の温度がシリンダ壁12の他の部
位より高くなることを抑制する。このようにシリンダ壁
12の温度分布を均一にすることにより、シリンダ壁1
2の変形を抑制し、ピストン隙間を均一にして、フリク
ションを低減するとともに、オイル消費を小さく抑えら
れる。
【0048】次に、図8に示す他の実施例について説明
する。なお、図1との対応部分には同一符号を付して示
すことにする。
【0049】アッパーデッキ40は、各シリンダ壁部1
2のまわりに配置される4つのリング部41が互いに連
接して一体形成され、隣り合うリング部41どうしを結
ぶリング間接合部42を有している。
【0050】アッパーデッキ40は、各リング部41の
外周面46を全周に渡ってブロック外壁部13の内壁面
16に嵌合させ、各リング部41から内径方向に突出す
る各凸部43,44,45をシリンダ壁部12の外周面
19に嵌合させており、シリンダブロック1とアッパー
デッキ10の接合部は電子ビーム溶接やレーザー溶接等
によって、断続的あるいは連続的に結合される。
【0051】4つの各凸部43は各リング部41のスラ
スト側に位置して形成され、4つの各凸部44は各リン
グ部21の反スラスト側に位置して形成され、2つの各
凸部45は前後各リング部41の前端と後端に位置して
形成される。
【0052】アッパーデッキ40の各凸部43,44,
45とシリンダ壁部12の間には10個のウォータジャ
ケット出口48が画成される。
【0053】図4に示すように、サイアミーズ式シリン
ダブロック1の各シリンダ間接合部14のデッキ部11
側には冷却水通路溝30が形成される一方、アッパーデ
ッキ40のリング間接合部42の下面には冷却水通路溝
49が形成される。この冷却水通路溝30と冷却水通路
溝49により所定の断面積を持つ冷却水通路が画成さ
れ、この冷却水通路により各シリンダ壁部12の左右に
位置するウォータジャケット2が互いに連通される。
【0054】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0055】入口5からウォータジャケット2に流入し
た冷却水は、ウォータジャケット2内において気筒列方
向に流れ、各シリンダ壁部12の熱を吸収しつつ、アッ
パーデッキ40の各凸部43,44,45とブロック外
壁部13の間に開口する10個のウォータジャケット出
口48を通ってシリンダヘッド内のウォータジャケット
へと分流する。
【0056】この場合、各ウォータジャケット出口48
は、アッパーデッキ40の各リング部41とシリンダ壁
部12の間に画成されたいるため、ウォータジャケット
2において各ウォータジャケット出口48へと向かう冷
却水のシリンダ壁部12に沿って流れる。このため、シ
リンダ壁部12に形成された冷却通路溝30を冷却水が
流れる効果と相俟って、リンダ壁部12から冷却水への
放熱が促され、シリンダ壁12の温度分布を均一にし
て、シリンダ壁12の変形を抑制し、ピストン隙間を均
一にして、フリクションを低減し、オイル消費を小さく
抑えることができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、上部がシリンダヘッドに接合され、シリンダヘッド
側に解放してなるウォータジャケットを画成するシリン
ダ壁部とブロック外壁部とが一体形成される水冷式内燃
機関のシリンダブロックにおいて、複数のリング部を互
いに連接して一体形成した補強部材を前記ウォータジャ
ケット上部の開口部に介装して、補強部材を前記シリン
ダ壁部と前記ブロック外壁部とに溶接により結合したた
め、補強部材を介してオープンデッキ型のシリンダブロ
ックの剛性を高めるとともに、熱変形を抑制してヘッド
ガスケットのシール性を維持する一方で、製造時に補強
部材のシリンダブロックへの組付けを容易に行うことが
できるとともに、溶接に要する時間を短縮して生産性を
高めることができる。
【0058】請求項2記載の発明は、前記補強部材に前
記シリンダ壁部と前記ブロック外壁部を結ぶ凸部を少な
くとも前記シリンダボアのスラスト側と反スラスト側に
位置して複数形成し、隣り合う凸部の間に前記シリンダ
ヘッド内に設けられるウォータジャケットに連通するウ
ォータジャケット出口を形成したため、シリンダ壁部の
端部は補強部材の各凸部によりピストンの加振力に対す
る剛性を有効に高められ、シリンダ壁部から発生する振
動や騒音が十分に抑えることができる。
【0059】請求項3記載の発明は、前記シリンダブロ
ックに隣り合う前記各シリンダ壁部を結ぶシリンダ間接
合部を一体形成する一方、前記補強部材に隣り合う前記
各リング部を結ぶリング間接合部を前記シリンダ間接合
部に結合し、このシリンダ間接合部とリング間接合部の
少なくとも一方に、各シリンダ壁部の両側に位置するウ
ォータジャケットを連通する冷却水通路溝を形成したた
め、シリンダ間接合部から冷却通路溝を流れる冷却水へ
の放熱が促され、シリンダ間接合部の温度がシリンダ壁
の他の部位より高くなることを抑制することにより、シ
リンダ壁の温度分布を均一にして、シリンダ壁の変形を
抑制し、ピストン隙間を均一にし、フリクションを低減
するとともに、オイル消費を小さく抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すシリンダブロックおよび
アッパーデッキの平面図。
【図2】同じくシリンダブロックおよびアッパーデッキ
の横断面図。
【図3】同じくシリンダブロックおよびアッパーデッキ
の縦断面図。
【図4】同じくシリンダブロックおよびアッパーデッキ
の一部を拡大した縦断面図。
【図5】同じくシリンダブロックの平面図。
【図6】同じくシリンダブロックの横断面図。
【図7】同じくアッパーデッキの平面図。
【図8】他の実施例を示すアッパーデッキの平面図。
【図9】従来例を示すシリンダブロックの横断面図。
【図10】同じくシリンダブロックの平面図。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 2 ウォータジャケット 4 シリンダボア 5 ウォータジャケット入口 8 ウォータジャケット出口 9 ウォータジャケット開口部 11 デッキ部 12 シリンダ壁部 13 ブロック外壁部 14 シリンダ間接合部 20 アッパーデッキ(補強部材) 21 リング部 22 リング間接合部 23 スラスト側凸部 24 反スラスト側凸部 25 前後凸部 29 冷却通路溝 30 冷却通路溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部がシリンダヘッドに接合され、シリ
    ンダヘッド側に解放してなるウォータジャケットを画成
    するシリンダ壁部とブロック外壁部とが一体形成される
    水冷式内燃機関のシリンダブロックにおいて、複数のリ
    ング部を互いに連接して一体形成した補強部材を前記ウ
    ォータジャケット上部の開口部に介装して、補強部材を
    前記シリンダ壁部と前記ブロック外壁部とに溶接により
    結合したことを特徴とする水冷式内燃機関のシリンダブ
    ロック構造。
  2. 【請求項2】 前記補強部材に前記シリンダ壁部と前記
    ブロック外壁部を結ぶ凸部を少なくとも前記シリンダボ
    アのスラスト側と反スラスト側に位置して複数形成し、
    隣り合う凸部の間に前記シリンダヘッド内に設けられる
    ウォータジャケットに連通するウォータジャケット出口
    を形成したことを特徴とする請求項1記載の水冷式内燃
    機関のシリンダブロック構造。
  3. 【請求項3】 前記シリンダブロックに隣り合う前記各
    シリンダ壁部を結ぶシリンダ間接合部を一体形成する一
    方、前記補強部材に隣り合う前記各リング部を結ぶリン
    グ間接合部を前記シリンダ間接合部に結合し、このシリ
    ンダ間接合部とリング間接合部の少なくとも一方に、各
    シリンダ壁部の両側に位置するウォータジャケットを連
    通する冷却水通路溝を形成したことを特徴とする請求項
    1または2記載の水冷式内燃機関のシリンダブロック構
    造。
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