JPH08500734A - 気管支敗血症菌(Bordetella bronchiseptica)ワクチン - Google Patents

気管支敗血症菌(Bordetella bronchiseptica)ワクチン

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JPH08500734A
JPH08500734A JP6506121A JP50612194A JPH08500734A JP H08500734 A JPH08500734 A JP H08500734A JP 6506121 A JP6506121 A JP 6506121A JP 50612194 A JP50612194 A JP 50612194A JP H08500734 A JPH08500734 A JP H08500734A
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ハー.エム. サフェルコウル,パウル
ハーストラ,ウィレム
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デュファル インターナショナル リサーチ ベスローテン フェンノートシャップ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、感受性動物(例えば、イヌ及びブタ)における気管支敗血症菌(Bordetella bronchiseptica)感染と戦うためのワクチンであって、気管支敗血症菌のふさタンパク質に典型的なタンパク質又はポリペプチドを含み、あるいはそのタンパク質又はポリペプチドをコーディングしているポリヌクレオチドをその一部としてもつ組換え体ポリヌクレオチドを含むワクチンに、そしてまた、そのタンパク質、ポリペプチド及びポリヌクレオチドの調製に、関する。

Description

【発明の詳細な説明】 気管支敗血症菌(Bordetella bronchiseptica)ワクチン 本発明は、気管支敗血症菌(B.bronchiseptica)に特徴的なポリペプチドによ る及び組換えDNA技術を使用したそれらの調製物による、イヌにおける気管支敗 血症菌(Bordetella bronchiseptica)感染に対して保護的なワクチンに関する 。 ボルデテラ(Bordetella)属は、4つの種:ボルデテラ・ペルツシス百日咳菌(Bordetella pertussis(B.pertussis) )ボルデテラ・パラペルツシス(Bordetel la parapertussis(B.parapertussis ))、ボルデテラ・ブロンチセプチカ気管支敗 血症菌(Bordetella bronchiseptica(B.bronchiseptica))、及びボルデテラ・ア ビウム(Bordetella avium(B.avium))から成る。ボルデテラ(Bordetella)は、小 さなグラム陰性球菌、偏性好気性、しばしば2極染色され、そしてチトクローム ・オキシダーゼ陽性である。Bordet-Gengou培地上のコロニーは、バチルス・ア ビウムを除き溶血反応の領域により取り囲まれる。 ボルデテラのすべての種は、癒着、増殖、臨床徴候、及び組織病因学に関して 非常に類似した疾患を引き起こす。ヒト及び動物の小児は、ボルデテラによる感 染に最もかかりやすい。ここでは、その疾患は、最も重症であり、そして死亡率 は最も高い。 気管支敗血症菌は、主に、実験動物、家畜及び野生動物並びにまれに場合によ りヒトの病原体である。ウサギ、モルモット、ラット、非ヒト霊長類、イヌ、ブ タ(swine)、ネコ、ウマ及びキツネは、しばしば、伝染して感染される。気管支 敗血症菌は、最も顕著には、イヌにおいてケンネル咳、そして子豚における萎縮 性鼻炎を引き起 こす。イヌにおいては、この感染過程は、ほとんど、気管気管支の木に限定され ており、そして線毛に接着した後の気管上皮上の増殖を特徴とする。この疾患の 最も重度の徴候は、過剰気管粘液蓄積、嘔吐、肺病変及び体重の減少である。イ ヌは、乾いた、耳ざわりな空咳(dry,harsh hacking cough)をもつ。気管支敗血 症菌による子豚の感染は、鼻甲介萎縮、鼻変形、肺炎及び体重増加量減少を特徴 とする。気管支敗血症菌が萎縮性鼻炎の応答剤であるということが明らかに確立 されているようであるが、かなりの証拠は、現在、パステウレラ・マルトシダ(P asteurella multocida )が主要な病原体であり、気管支敗血症菌はおそらく誘発 又は日和見の役割を演じているということを示している。臨床徴候を伴わない報 告されたキャリアの状態は、イヌ、ブタ及びウサギについて高い。 幾つかの有害な因子がボルデテラ内で同定されている。これらは:百日咳毒素(pertussis toxin )、糸状血球凝集素(filamentoushemagglutinin)、ふさ(fimbri ae)、アデニレート・シクラーゼ(adenylate cyclase)、皮膚壊死毒素(dermonecr otic toxin)、気管毒素(tracheal toxin)、及び溶血素(hemolysin)を含む。これ らの有害因子は、全ての種において発現されず、例えば、ボルデテラ・ペルツシ スにおいて百日咳毒素をエンコードしている遺伝子は、ボルデテラ・パラペルツ シス及び気管支敗血症菌の染色体のサイレント遺伝子として存在する。これらの 有害な因子の他に、そのバクテリアの病因原性に関係するおそらくより多くの未 だ同定されていない因子が存在する。 ボルデテラ感染は、気管の線毛細胞に始まる。バクテリアの付着が感染の開始 に前もって必要である。なぜなら、そうでなければ、その線毛のフラッシング作 用が気管から他の粒子と共にそのバクテリアを除去するからである。線毛細胞へ のボルデテラの付着は、血 清学的に異なるふさ及び糸状血球凝集素(FHA)(しかしながら、FHAはボルデテ ラ・アビウムにおいて発見されていない。)により仲介物質される。ふさは、そ のバクテリア細胞表面から延びる、同一サブユニット・タンパク質から成る毛様 構造である。このFHAは、細胞外環境にも分泌される表面会合タンパク質であり 、様々な赤血球を凝集させることができる。ふさ及びFHA発現の両方が、bvg座に より調節される。但し、ベルデテラ・ペルツシスにおけるふさサブユニット遺伝 子の発現は、そのふさサブユニット遺伝子の前の13-15シトシン残基のストレッ チの長さのによっても影響される。有害なボルデテラのすべてが、それらの表面 上に付着因子を発現し、一方、無害な株は発現しない。これらの付着が上記疾患 の開始に不可欠であるので、これらは魅力的なワクチン成分である。 本発明のもくていは、気管支敗血症菌感染に対する組換えDNAワクチンを提供 することである。研究が付着因子(adhesion factors)に集中してきた。なぜなら 、付着の防止が、付着因子に向けられる免疫応答の結果として、感染を防ぐであ ろうからである。気管支敗血症菌においては、幾つかの血清学的ふさ及びFHAが 、そのバクテリアの、線毛気管上皮細胞への付着の原因である。宿主がその微生 物の付着因子に対する免疫応答をもつとき、コロニー化が不可能となるであろう 。これらのバクテリアは、いずれかの毒素が生産される前に殺されるであろうし 、そして臨床徴候は顕出しないであろう。 気管支敗血症菌のコロニー化を防ぐ本発明に係るワクチンは、好ましくは、で きるかぎり多くの付着に必要な成分を含む。組換えワクチンは、サブユニット・ ワクチンとして構築されることができる。しかしながら、多くの血清学的に異な るふさがどのように生産され、そしてそれぞれの因子(ふさ及びFHA)の付着に おける寄与が何であるかということは、知られていない。ワクチンの開発のため に、す べての成分の付着に対する寄与を別々に調査する必要がある。問題のタンパク質 は、好適な微生物内での過剰生産の後にサブユニット・ワクチンとして使用され るとができる。 本発明に従って、気管支敗血症菌の付着因子をコーディングしている3つの異 なるサブユニット遺伝子が単離され、そして特徴付けされる。 従って、本発明は、配列番号2、4又は6から選ばれたアミノ酸配列の中の1 の少なくとも一部をもつ、気管支敗血症菌のふさタンパク質又はポリペプチドふ さタンパク質断片(ふさポリペプチド)の実質的に純粋な調製物に関する。 さらに、本発明は、ふさタンパク質及びポリペプチドだけではなく、配列番号 1−3のDNA及びそれらの断片、並びにそのDNA及びそれらの断片とハイブリ ダイズし且つ気管支敗血症菌のふさタンパク質の特性をもつポリペプチドをコー ドしているポリヌクレオチド、にも関する。 本発明は、気管支敗血症菌のふさタンパク質の免疫原の特性をもつポリペプチ ドをコードしているポリヌクレオチドであって、配列番号1、3若しくは5の又 はその断片のあるいは上記のハイブリダイズするポリヌクレオチドの、DNAのコ ドンの少なくとも一部が、同一アミノ酸のための別のコドンにより置換されてい るものにも関する。 上記ふさタンパク質及びそれらの誘導だれたポリペプチドは、気管支敗血症菌 に対して免疫応答を顕出させることができる。 小さな抗原はしばしば免疫原として無効である。それ故、このふさタンパク質 又はポリペプチドは、ヘモポリマー(多数の同一のふさタンパク質が結合したも の)として又はヘテロポリマー(1以上の異なるふさポリペプチドに結合した、 又は気管支敗血症菌又は他の 病原体に特徴的な1以上の異なるポリペプチドに結合した、1以上のふさポリペ プチド)として調製されることができ、又は免疫原性を強化するために1以上の 他の化合物に結合されることができる。 本発明に従って、先に述べたような変更のいずれかにおける、ふさポリペプチ ドは、組換えDNA技術により調製されることができ、又は合成により、例えば、 均質又は固体状態のポリペプチド合成により、調製されることができる。 好適な免疫原性のふさポリペプチドの特定のアミノ酸配列は、配列番号2、4 又は6に記載のアミノ酸配列から、そして場合により、そのふさタンパク質の空 間的な配置からも、誘導されることができる。多くの方法が、免疫学的に重要な タンパク質上エピトープの位置を予言するために開発されてきた。この組み合わ せ予言の結果は、抗原部位の良好な予測を与える。 好適なふさポリペプチドは、例えば、Hopp and Woods[T.P. Hoppand K.R.Wood s(1981): Proc.Natl.Acad.Sci, USA.78, 3824-3828]により記載された技術を応 用することにより、そのふさタンパク質の最も親水性の部分から選択されること ができる。このようなポリペプチドを選択するための他の好適な方法は、Chou a nd Fasman[P.Y.Chou and G.D.Fasman(1987)Advances in Enzymology47,45-148] により記載されている。 様々な追加のアルゴリズム、例えば、そのポリペプチド鎖の柔軟性の予言[P.A .Karplus and G.E.Schultz,1985.Naturwissenshaften72,212-213]、P.Y.Chou an d G.D.Fasman,1979[Biophys.J.26,367-385]に記載の気管支敗血症菌ふさタンパ ク質のベーターターン可能性プロフィール、Gascuel,0 and J.L.Golmard,1988[ CABIOS4,357-365]に記載の気管支敗血症菌ふさタンパク質の配列についての3つ の配置における可能性性プロフィール、J.Novotny and C. Auffray,1984[Nucleic Acids Research 12,243-255]に記載の気管支敗血症菌ふ さタンパク質の配列の二次構造の予言が、気管支敗血症菌のふさタンパク質にお ける抗原性として重要な領域を最終的に予言するために使用されることができる 。 関連エピトープの位置についての追加の情報は、Geysen andMeloen[H.M.Geyse n,R.H.Meloen and S.J.Barteling(1984): Proc.Natl.Acad.Sci.,81(13);3998-40 02]により開発されたPEPSCAN法を使用して得られることができる。この方法は、 酵素結合イムノソルベント検定法において反応するのに十分な長さの合成ペプチ ドを使用する。これらのペプチドは、所定のDNA配列に従って合成される。それ らは、第一ペプチドがアミノ酸番号1-9をカバーし、第二ペプチドがアミノ酸番 号2-10等をカバーするという事実を特徴とする。それぞれのペプチドは、抗血清 又はモノクロナール抗体とのその反応性についてテストされる。反応性ペプチド は次に免疫原性エピトープを表さなければならない。 さらに、免疫反応性エピトープを同定するために(そしてそれらの反応性とそ のふさタンパク質の物理的マップとを関連付けるために)そのふさタンパク質遺 伝子からのDNA断片を好適なプラスミド、例えば、pEXプラスミド[K. Stanley and J. P. Luzio, 1984. EMBO J. 3,1429-1434,及びJ.G.Kusters,E.J.Jager and B.A.M.Van derZeijst,1989.Nucl.Acids Res.,17,8007]内で発現 させることができる。この系においては、異種発現は、cro−β−ガラクトシダ ーゼ・ハイブリッド・タンパク質のC−末端伸長の合成を導く。ふさタンパク質 DNA配列内の制限エンドヌクレアーゼ部位は、pEXプラスミド内への挿入のための そのふさタンパク質遺伝子の断片を得るために使用されることができる。このふ さタンパク質の異なる重複領域から得られる融合タンパク質を合成するpEXクロ ーンは次にさ らなる特徴付けのために使用される。ふさタンパク質断片をエンコードしている pEXを精製し、ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動により分画し、そしてニトロ セルロース膜にブロットする。これらの膜を次に気管支敗血症菌に対するブタ又 はイヌ免疫からの血清と反応させる。免疫反応性エピトープを含む断片だけがこ れらの血清と反応する。このエピトープの最小長さを線引きするために、それら の反応クローンのDNA挿入物をエンドヌクレアーゼ111消化により、又はそのふさ タンパク質の小さい重複部分をエンコードしている合成オリゴヌクレオチドをク ローニングすることにより、だんだんに短くすることができる[J.G.Kusters, E.J.Jager,G.Koch,J.A.Lenstra,W.P.A.Posthumus,R.H.Meloen an d B.A.M.Van derZeijst,1989.J.Immunol.,143,2692-2698]。次にこれ らのエピトープをそれらの保護的効果についてテストすることができる。 本発明の特定の態様に従えば、ふさ−タンパク質−特異的ポリペプチドは、組 換えポリヌクレオチドの部分を形成するポリヌクレオチド配列番号1、3又は5 の少なくとも一部をもつポリヌクレオチドの発現により生産される。これらの組 換えポリヌクレオチドは、好ましくは、その内に挿入された気管支敗血症菌−特 異的ポリヌクレオチド断片をもつベクターに基くことができる。好適なベクター は、プラスミド、バクテリオファージ、コスミド、ウイルス、ミニクロモソーム 又は安定組み込みベクター;特に植物又は動物細胞のための後者である。一般的 に、これらのベクターは、宿主細胞の遺伝子材料内にそれらを挿入し且つその宿 主の遺伝子材料と共に複製する安定組み込みベクターを除き、自己複製の特性を もつ。好適な宿主細胞は、原核生物又は真核生物のいずれか、例えば、バクテリ ア、酵母、マイコプラズマ、藻類、植物細胞又は動物細胞であることができ;そ の植物細胞又は動物細胞はインビトロにおいて培養さ れることができ又はそれぞれ無傷の植物又は動物の部分を形成することができる 。組換えポリヌクレオチドは、挿入物としてふさタンパク質をコーディングして いる完全ポリヌクレオチド又はその断片を含むことができる。この挿入物は、単 一のコーディング配列、又は同一のコーディング配列の多数のコピー、又は少な くとも1のふさタンパク質コーディング配列及び少なくとも1の第二配列、例え ば、そのふさタンパク質コーディング配列の異なる部分を含むハイブリッド・ポ リヌクレオチド又は他の病原体に特徴的なタンパク質を若しくは少なくとも1の 小さなふさ-ポリペプチドのための担体として機能する不活性タンパク質をコー ディングしているポリヌクレオチドを、含んで成ることができる。 先の態様の特定のケースは、いわゆるベクター・ワクチンとして直接的に有用 な、ウイルス・ベクターによる組換えポリヌクレオチドに関する。この目的のた めに利用できるウイルスは、免疫感作されるべき動物内、すなわちイヌ及び/又 はブタ内で複製する能力をもたなければならない。さらにこれらのウイルスは、 種痘された動物内でも発現されることができる(例えば、気管支敗血症菌−ふさ タンパク質又はポリペプチドをコーディングしている)外来遺伝子の挿入に好適 なゲノム領域を有していなけらばならない。この目的のために好適なウイルスは 、例えば、腸内ウイルス、例えば、特定のアデノ・ウイルスである。 先に示したように、本発明に係る、タンパク質及びポリペプチド、並びに組換 えポリヌクレオチドは、ワクチンの調製において有用である。これ故、また、こ れらのワクチンは、本発明の一部を形成する。 本発明の特定の用途は、バクテリア・ベクター ・ワクチンに関する。ここで 、イヌ及び/又はブタにコロニー化することができるバ クテリアが、それが気管支敗血症菌に対する免疫原性応答を導くであろうような 方法で、それらにふさタンパク質又はふさポリペプチドを発現せしめるために、 形質転換される。この目的に好適なバクテリアは、例えば、サルモネラ菌である 。 本発明に係るワクチンは、補助的なワクチン構成成分、例えば、担体、バッフ ァー、安定剤、可溶化剤、アジュバント及び保存剤をも含むことができる。有利 には、これらのワクチンは、適用に先立って好適な液体(水、バッファー)の添 加により再構築される凍結乾燥生成物である。 このワクチンを、例えば、経口的に、鼻内に又は筋中に適用することができる 。 このワクチンは、さらに、免疫感作されるべき動物(イヌ及びブタ)のための 他の免疫原、例えば、ウイルス、例えば、仮性狂犬病ウイルス(pseudorabies v irus)、インフルエンザ・ウイルス、伝播性胃腸炎ウイルス、パルボ・ウイルス( parvo virus)、ブタ伝染性下痢ウイルス、ブタ・コレラ・ウイルスに特徴的な 免疫原性材料、又はマイコプラズマ、例えば、マイコプラズマ・ハイポニューモ ニアエ(Mycoplasma hypopneumoniae)及びマイコプラズマ・リオニリス(Mycopl asma lyorhinis)に 特徴的な免疫原性材料、又はバクテリア、例えば、大腸菌(E scherichia coli)、 レプトスピラ(leptospira)、アクチノバチルス・プレウロ ニューモニアエ(Actinobacilluspleuropneumoniae)、パスツーレラ・マルトシ ダ(Pasteurellamultocida)、ストレプトコッカス・スイス(Streptococcus suis )、 トレポネマ・ヒオディセンテリアエ(Treponema hyodysenteriae)に特徴的 な免疫原性材料を、含む。 本発明を以下の作業実施例により説明する。 実施例1FIMX遺伝子の特徴付け 材料及び方法 バクテリア株、培地及び培養条件 使用したすべてのバクテリア株を表1中に列記する。 すべてのボルデテラ株を、1%グリセロール及び20%脱フィブリン化ヒツジ血液 を補ったBordet-Gengou寒天(Difco Laboratories,Detroit,MI)上又はトリ プトース・ホスファネート・ブロス(TPB)(Difco Laboratories,Detroit,M I)中で増殖させた。有害遺伝子の発現を抑制するために、その培地に20mモル/l MgS04を補った。気管支敗血症菌株401をDNA調製のために使用する。大腸菌(E scherichia coli) 株PC2495をベクターBluescript(Stratagene)及びその誘導 体の増幅のために使用した。株PC2495をLureano-Bertoni(LB)ブイヨン又はLB 寒天上で増殖させた。アンピシリン(50-100μg/mlそれぞれ)、50μg/ml の5-ブロモ-4-クロロ-3-インドールイル-β-D-ガラクトピラノシド(X-gal)及 び20μg/mlのイソプロ ピル-β-D-チオガラクトピラノシド(IPTG)をDNA挿入物を担持する株を含むプ ラスミドを同定するために使用した。すべてのバクテリア・カルチャーを16-24 時間37℃において増殖させた。 組換えDNA法 染色体DNAをManiatis et al.[T. Maniatis, E.F. Fritsch andJ.Sambrook 1 982.Molecular cloning: A Laboratory Manual.Cold Spring Harbor,Ne w York: Cold Spring Harbor LaboratoryPress]により記載されたように ボルデテラ株から単離した。消化後、DNA電気泳動を1μg/mlの臭化エチジウム を含むTAEバッファー(40mモル/l Tris-アセテート、2mモル/l EDTA)中の1%ア ガロース・ゲル中で行った。Genecleanキットをアガロース・ゲルからDNA断片を 単離するために使用した(Bio Inc.101 Corp.,La Jolla)。オリゴヌクレ オチドの末端標識付けをT4ポリヌクレオチド・キナーゼ[Maniatis et al.] を使用して[ γ- 32P]dATPにより行った。ハイブリダイゼーションを5 x S SPE、5 x Denhardt's溶液、0.1% SDS及び100μg/mlニシン精子DNA中で55℃に おいて行った。ブロットを55℃において5 x SSPE及び0.1% SDSにより洗浄した 。 サザン・ブロット分析 気管支敗血症菌株401の染色対するDNAを精製し、そして幾つかの制限酵素によ り消化した。断片を電気泳動により分離し、ナイロン膜に転移させ、そしてボル デテラ・ペルツシスのfim xふさサブユニット遺伝子から得られたDNAプローブと ハイブリダイズさせたハイブリダイゼーション・シグナルから同定された問題の DNA断片をGene Cleanキット(Bio Inc.101 Corp.,La Jolla)により単離 した。Bluescriptベクター(Stratagene)内へのライゲーションの後、その染色 体DNA断片を大腸菌(Escherichia coli)株PC2495に、CaCl2法[Dagert.M.,a nd Ehrlich,S.D.1979.塩化カルシウム中での延 長インキュベーションは、大腸菌(Escherichia coli)細胞のコンピテンスを 改善する。Gene 6:23-28]]に従って形質転換させた。陽性コロニーをハイブ リダイゼーション後に同定した。 ヌクレオチド配列決定 プラスミドをアルカリ溶解法[H.C.Birnboim and J.A.Doly 1979.A rapid alkaline extraction procedure for screening recombinantplasmid DNA .Nucleic Acids Res.7:1513-1523]に従って単離した。クローン化された挿 入物のヌクレオチド配列を、T7ポリメラーゼ配列決定キット(Amersham)を使用 して、ジデオキシ鎖終止法[F.Sanger,S.Nicklen,A.R. Coulson 1977.DNA sequencing with chain-terminating inhibitors.Proc.Natl.Acad.Sci .USA 74:5463ー5467]により決定した。DNA配列データの分析をPC/Gene スフト ウェア(release 6.5, Genofit,Heidelberg S.A.,Geneva, Switzerland)に より行った。 部分的ふさ精製 気管支敗血症菌株401 をトリプトース・ホスフェート寒天(DifcoLaboratorie s,Detroit, MI)上で増殖させた。このバクテリアを燐酸塩バッファー生理食 塩水(PBS)中で洗浄した。このバクテリアのペレットを4モル/l尿を補った15m lの燐酸塩バッファー生理食塩水中に懸濁させた。この懸濁液を30分間40℃に置 いた。このバクテリアを10分間20,000rpm(Beckman, JA20 rotor)における遠心 分離によりその懸濁液から取り出した。ふさを16時間40,000rpm(Beckmanultrac entrifuge, Ti60 rotor)における遠心分離の後その上清から単離した。次にこ のペレットを5mlの燐酸塩バッファー生理食塩水中に懸濁させた。タンパク質濃 度をビシンコニン酸(BCA)検定により測定した(Pierce Chemical Company, USA)。タンパク質分析を15%SDS- ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動装置上で 行った。 結果 バルデテラ・ペルツシスのfim X遺伝子から得られたBamHl-EcoRlDNA断片をプ ローブとして使用し、fim 遺伝子を含む気管支敗血症菌の染色体DNA 断片を同定 した。このfim Xプローブにハイブリダイズする気管支敗血症菌からの1.3kb Pts I DNAを単離し、そして配列決定した。この断片上に、その遺伝子の前にプロモ ーター配列を含む完全fim X遺伝子を単離した(配列番号1)。 この完全fim X 遺伝子を含むプラスミドpIVB 3-420を含む大腸菌(E.coli)PC 2495を、寄託番号CBS 364.92の下、1992年8月13日にCentraalbureau voor Schi mmelcultures at Baarn, the Netherlandsに寄託した。 気管支敗血症菌のfim X遺伝子の発現 fim X生成物を同定するために、このfim X 遺伝子を発現することができない 欠失突然変異株を構築した。この突然変異株を遺伝子置換により構築した。この 末端に、気管支敗血症菌fim X遺伝子の中心EcoRV断片をカナマイシン遺伝子によ り置き換え、そしてBluescriptベクター内でクローン化した。この構築物を気管 支敗血症菌内の遺伝子置換のために使用した(図1)。カナマイシン耐性突然変 異株を同定した。この株は、もはや上記EcoRV断片とはハイブリダイズしなかっ た。この突然変異株から、部分的に精製されたふさを調製した。野生型株に比べ てfim X陰性株からのふさのこの精製は、そのfim X遺伝子が気管支敗血症菌にお いて高いレベルにおいて発現されていることをはっきりと示している(図2)。 実施例2 気管支敗血症菌(Bordetella bronchiseptica)fim2及fim3ふさサブユニッ ト遺伝子の特徴付け 材料及び方法 バクテリア株、プラスミド及び培養条件 使用した野生型気管支敗血症菌株をケンネル咳を患うイヌから単離した。この 株をDr.J.M.Musserから得て(株番号685)、そして第401号と命名した。この株 をトリプトース・ホスフェート・ブロス又は寒天(Difco laboratories,Detroit ,MI)内で増殖させた。気管支敗血症菌株Wellcome 28[A.Robinson,L.A.E.Ashwo rth,A.Baskerville,and L.I.Irons.1085.Proceedings of the 4thInternatio nal Symposium on pertussis, Geneva, 1984. Dev. Biol.Stand. 61:165-17 2]をBordet Genou寒天(Difco Laboratories,Detroit, MI)上で増殖させた。 無害気管支敗血症菌のために、培養培地に20mモル/l MgS0 4を補った。大腸 菌(E.coli)Kl2株PC2495をクローニング・ベクターpBluescriptのための宿主と して使用した。この大腸菌(E.coli)株を、100μg/ml amp.;クローン化DNA 断片を含む組換え体株の同定のための50μg/ml X-Gal及び20μg/mlIPTGを補 ったLB寒天又はLBブイヨン上で増殖させた。すべてのバクテリア・カルチャーを 16-48 時間37℃において増殖させた。 DNA単離及びヌクレオチド配列決定 染色体DNAの単離をManiatis et alに従って行った。ラスミドの単離をBirnboi m and Dolyにより行った。染色体DNA断片を、GeneClean Kit(Bio Inc.101 Corp .,La Jolla)を使用してTAE(40mモル/1Tris-アセテート、2mモル/l EDTA) アガロース・ゲルから単離した。DNA 断片をすべてのクローニング目的のため にpBluescriptKS M13 +及びM13-(Stratagene,La Jolla,CA)内でライゲートし た。 ヌクレオチド配列決定を、T7ポリメラーゼ配列決定キット(Amersham)を使用し て、Sanger et alのジデオキシ鎖終止法により行った。PC/Geneコンピューティ ング・ソフトウェア(release 6.5,Genofit,Heidelberg S.A., Geneva, Switze rland)をDNA配列データの分析のために使用した。制限酵素及びT4 DNAリガーゼ をPharmaciaから購入し、そして製造者の指示に従って使用した。プラスミドをD agertand EhrichのCaCl2 法により大腸菌(E.coli)株PC2495に形質転換させた 。 サザン・ブロット分析 サザン・ブロッティングをManiatis et alに従って行った。 SDS-ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動及び免疫学的技術 SDS-PAGE及びウェスタン・ブロット分析のために、等量のバクテリアを使用し た。バクテリアを燐酸塩バッファー生理食塩水(PBS)中に収穫し、そしてOD600 =1.0まで希釈した。この懸濁液から、50μl を20μl のLaemmli バッファー 中に溶解させ、Laemmli[Laemmli,U.K. 1970.バクテリオファージT4の頭部の 組み立ての間の構造タンパク質の解裂Nature 227:680-685]により記載された1 5%ポリアクリルアミド・ゲル上で電気泳動にかけた。ニトロセルロースへのタン パク質の転移を本質的に、van Embden et al[J.D.A. van Embden,H.J. van der Donk,H.J. van Eijk, H.G. van der Heide, J.A. deJong, M.F. van Olderen, A.D. Osterhaus, L.M. Schouls,1983.大腸菌(Escherichia coli)K12 内でのトレポネマ・パリダム(Treponema pallidum)の分子クローニング及び 発現Infect. Immun.42:187-196]により記載されたように行った。ボルデテラ ・ペルツシスからのSDS-変性血清型2又は3ふさサブユニット・タンパク質に対し て作ったポリクロナール抗体を、気管支敗血症菌ふさサブユニット・タンパク質 の検出のために使用した。 ボルデテラ・ペルツシスに対して生じたfim2及fim3特異的モノクロナール 抗体を、全バクテリアによりコートされた平底マイクロタイター・プレート上の ELISAにおいて使用した(OD600 =1.0、15mモル/l Na 2 C0、35mモル/l Na co 3 、pH 9.6中1:10希釈)。結合したヤギ抗- マウスIgG-ペルオキシダーゼ結 合体(Nordic)を2,2'-アジノ-bis(3- エチルベンズチアゾリン-6-スルホン酸 (ABTS)(Sigma)により測定した。吸光度を405nmにおいて測定した。 電子顕微鏡 電子顕微鏡のために、気管支敗血症菌カルチャーをPBSバッファー中に希釈し た。Pilioformコートされた銅グリッドを5分間50μ1のバクテリア懸濁液上に 置いた。グリッドをH 2 O中で2回洗浄した。染色を1%TPA(タングストホスホン 酸,Merck)中で2分間行った。このグリッドをPhilips EM201電子顕微鏡内で検 査した。 結果fim2及fim3ふさサブユニット遺伝子のヌクレオチド配列 気管支敗血症菌のfim2及fim3サブユニット遺伝子はそれぞれ、ベルデテラ・ ペルチシスとのそれらの相同性に基づき同定されることができた。1000塩基対のAccI-PstI DNA断片をfim2遺伝子のためのプローブとして使用した[I. Livey, C.J. Duggleby, and A.Robinson. 1987.ボルデテラ・ペルツシスの血清型2 ふさサブユニット遺伝子のクローニング及びヌクレオチド配列Mol. Microb. 1:2 03-209]。900塩基対のSalI DNA断片をfim3遺伝子のためのプローブとひて使用 した[Mooi,F.R.,,A.ter Avest,and H.G.J.van derHeide.1990.血清型3ふさサ ブユニットをコーディングしているボルデテラ・ペルツシスの構造FEMS Microb. Lett.66:327-332]。制限エンドヌクレアーゼPstIにより消化された気管支敗血 症菌からの染色体DNAのハイブリダイゼーションは、この2つのプローブ間 の相同性のために両方のプローブとの幾つかの陽性シグナルを作り出した。DNA 断片の2つの領域をfim2又fim3プローブのいずれかにより最も強いシグナルを 与える気管支敗血症菌の染色体DNAから単離した。約2.3kb及び2.8kbのこれらのP stI DNA断片を、それぞれBluescriptベクター内にクローン化した。形質転換及 びコロニー拾いの後、2つのクローンをこれらのfimプローブのいずれかとのハ イブリダイゼーションにより同定した。2.3kbの挿入物をもつ1つのクローンは 、fim2(pIVB3-402)遺伝子をエンコードしていた。2.8kbの挿入物をもつ他のク ローンは、気管支敗血症菌のfim3(pIVB3-430)遺伝子をエンコードしていた。 両方の遺伝子のヌクレオチド配列を決定し、そしてそれぞれ配列番号3(fim2) 及び配列番号5(fim3)として表す。大腸菌(E.coli)バクテリアPC2495(pIVB3 -402)及びPC2495(pIVB3-430)をそれぞれ寄託番号CBS 362.92及びCBS 361.92 の下1992年8月13日にCentraalbureau voor Schimmelcultures atBaarn,The Neth erlandsに寄託した。 実施例3 ふさの1タイプの生産において欠陥のある2つの気管支敗血症菌(Bordetella b ronchiseptica) 株の構築 FimXふさ(BbfX-)又はFim2ふさ(Bbf2-)の生産において欠陥をもつ気管支敗 血症菌(Bordetella bronchiseptica)株を構築した。これを、相同的組換えの 後のその破壊された遺伝子による遺伝子置換により得た。この破壊遺伝子をエレ クトロポレーシヨンにより気管支敗血症菌に形質転換した。このふさサブユニッ ト遺伝子内の欠失を、カナマイシン耐性遺伝子による野生型遺伝子内のEcoRV断 片の置換により構築した。 材料及び方法 バクテリア株、プラスミド及び培養条件 野生型気管支敗血症菌株401をすべての実験において使用した。このバクテリ アをDr.J.M.Musserから得た(株番号685)。この株を、15%新鮮ヤギ赤血球を補 ったトリプトース・ホスフェート寒天(TPA)(Difco laboratories)上又はBor det Genou(BG)寒天(DifcoLaboratories)上で24-48時間37℃において増殖さ せた。クローニング目的のために、大腸菌(Escherichia coli) Kl2株PC2495 をBluescript KS及びSKプラスミド(Stratagene)と共に使用した。大腸菌(E.c oli) PC2495を、適当な抗生物質を含むLuria Bertoni寒天上で16時間37℃におい て増殖させた。アンピシリン及び/又はカナマイシンのついて、100μg/mlの 濃度を使用した。 組換えDNA技術 クローニング手順をManiatis et alにより記載されたように行った。隣接配列 を含むそれぞれのふさサブユニット遺伝子をBluescriptベクター内でクローン化 した。これらのベクターをBirnboim andDolyのアルカリ抽出法により単離した。 サブユニット遺伝子内のDNA断片をカナマイシン耐性遺伝子により置き換えた[A .Labigne-Roussel,J.Harel,and L.Tompkins.1987,Gene transfer fromEscheric hia coli to Campylobactor species: Developmant ofshuttle vectors for g enetic analysis of Campylobactor jejuni,J.Bacteriol.169:5320-5323]。こ の後者の構築物をエレクトロポレーション実験において使用した。 エレクトロポレーション実験 エレクトロポレーシヨンを本質的に、Miller et al.[J.F.Miller,W.J.Dower ,and L.S.Tompkins.1988.High-voltage electroporationof bacteria: Gen etic transformation of Campylobacter jejuni with plasmid DNA.Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:856-860]。野生型気管支敗血 症菌株401をBG寒天上で16時間増殖させた。この細胞をlmlの15%グリセロール-27 2mモル/1シュクロース溶液(GlySuc)(0℃)中に収穫し、洗浄し、そして400 μl GlySuc中に再懸濁させた。この懸濁液から、50μlのアリコットを-80℃にお いて凍結させた。これらのアリコットをアクア・デスト(aqua dest)中の1-3μ g DNAにより気管支敗血症菌を形質転換するためのエレクトロポレーション実 験において使用した。使用したエレクトロポレーシヨン条件は:0.7kV、25μF及 び600Ω(Biorad Gene Pulser,using0.56mm gap cuvettes from Biotechnologie s and ExperimentalResearch Inc.,San Diego,CA)。測定した時間定数を3 .5-7msの間にあった。細胞を1mlのトリプトース・ホスフェート・ブロス(Difco Laboratories)中に90分間37℃において回収し、そして100μg/mlカナマイ シンを含むTPA(Difco Laboratories)上にプレートした。組換え体株の配列決 定を染色体DNA調製物上のサザン・ブロッティングにより行った。 染色体DNA 精製及びサザン・ブロット分析 染色体DNAをManiatis et alに従って精製した。サザン・ブロット分析を先 に記載したように行った。 ハイブリダイゼーション実験において使用されたDNAプローブfimX遺伝子に関 するハイブリダイゼーション実験のために、2つのプローブを使用し、fXEv及f3SEと 命名した。プローブfXEvとして使用された450塩基対のDNA断片を制限エン ドヌクレーゼEcoRVによるpIVB3-426の消化から単離した(図3)。プローブf3SE 580塩基対のDNA断片を制限エンドヌクレアーゼSphl及EcoRIによるpIVB3-430 の消化の後に得た(図4)。fim2遺伝子に関するハイブリダイゼーション実験の ために、3つのプローブを使用し、f2Ev、 kana及f2PEと命名した(図5)。プローブf2Evは、pIVB3-417から単離された9 00塩基対のEcoRV DNA断片であり、プロープkanaは、カナマイシン遺伝子内の90 0塩基対のEcoRV DNA断片であり、そしてプローブf2PEは、pIVB3-417の610塩基 対のPstI-EcoRV DNA断片であった。 結果 fimX又fim2ふさサブユニット遺伝子を含むDNA断片をもつ2つのプラスミド をエレクトロポレーションにより気管支敗血症菌バクテリアを形質転換するため に使用した。両方のサブユニットの遺伝子は、カナマイシン耐性遺伝子によるEc oRV DNA断片の置換により破壊された。これが行われることができる前に、Blue scriptベクターのポリリンカー内に存在する第三のEcoRV部位が除去されていた 。これを、EcoRV Bluescriptベクター内にDNA断片をサブクローニングすること により行い、fimXのためのpIVB3-426及びfim2のためのpIVB3-417をもたらした( 図3、5)。次に両方のクローンを制限エンドヌクレアーゼEcoRVにより消化し た。この消化により、450塩基対の断片をその5’プロモーター配列を含むfimX 伝子クローン(pIVB3-426)から除去した(図3)。このEcoRV断片を除去した 後、残りのDNA配列をもつベクターを単離し、そしてカナマイシン耐性遺伝子を 含む1.4kbのSmaI-HincII DNA断片をそのEcoRV部位内にクローン化した。大腸菌(E.coli) PC2495への形質転換その後のプラスミド単離は、クローンpIVB3-427 を産生した(図3)。同一の戦略をfim2ふさサブユニット遺伝子のために続けた 。制限エンドヌクレーゼEcoRVによるクローンpIVB3-417の消化(図5)は、隣接 配列と共にその遺伝子の3’部分に向かって900塩基対のDNA断片を除去した。こ の構築におけるカナマイシン耐性遺伝子のライゲーシヨンはクローンpIVB3-418 を産生した(図5)。 両方のプラスミド(pIVB3-427及びpIVB3-418)を単離し、そして気管支敗血症 菌を形質転換するためのエレクトロポレーシヨン実験において別々に使用した。 それぞれのエレクトロポレーション実験の後、102までのカナマイシン耐性気管 支敗血症菌コロニーを観察した。プラスミドpIVB3-427(部分的fimXふさサブユ ニット遺伝子)によるエレクトロポレーションの後、4コロニーを分析した(fX I -IV)。プラスミドpIVB3-418(部分的fim2ふさサブユニット遺伝子)によるエ レクトロポレーションの後、7コロニーを分析した(f2I-VII)。染色体DNAをカ ナマイシン耐性気管支敗血症菌株から単離し、そしてそれぞれPatI及EcoRV制 限エンドヌクレーゼにより消化した。サザン・ハイブリダイゼーションをその消 化された染色体DNAにより行い、カナマイシン耐性株及び野生型気管支敗血症菌 株から単離した。pIVB3-427によるエレクトロポレーションの後に単離された4 株の消化染色体DNAをそれぞれfXEv及f3SEとハイブリダイズした(図3、4) 。pIVB3-418によるエレクトロポレーションの後に単離された7株の消化染色体D NAをそれぞれf2Ev及f2SEとハイブリダイズした(図5)。プローブfXEv及f2 Evと のハイブリダイゼーション・パターンから、fimX(図6A、6B)又はfim2(図 7A、7B)のふさサブユニット遺伝子の一部のいずれかが消失した組換え株が単離 されたことが明らかであった。プローブとしてのカナマイシン遺伝子とのハイブ リダイゼーション実験から、fim2遺伝子について、単離されたすべての株(f2I- VII)がカナマイシン遺伝子を含んでいたことが証明された(図7C)。 カナマイシン遺伝子がすべてのfim2組換え体株内に存在するため、遺伝子置換 がそのサブユニット内の相同性のために他のふさサブユニット遺伝子の中の1の 内で生じることができた。これが、その原因であるかどうかを決定するために、 ハイブリダイゼーシヨン実験 を、それより交差ハイブリダイゼーションが他のサブユニット遺伝子から得られ たプローブを使用して観察されることができるであろう低ストリンジェント条件 下で行った。f3SEプローブ(fim3サブユニット遺伝子)とのfimXカナマイシン耐 性気管支敗血症菌株(fXI-IV)上のハイブリダイゼーション実験は、そのふさ サブユニット遺伝子内の遺伝子置換が株BdFX内でのみ生じたことを証明した。 この株並びに他の組換え体株(fX II-IV)内で、fim3及fim2遺伝子を含むDNA 断片とのハイブリダイゼーション・シグナルが存在していた(図6C)。これらの 後者が野生型気管支敗血症菌内のものと同じであるため。他のサブユニット遺伝 子の中の1の内の組換えは生じなかった(図6C)。f2PEプローブとのfim2突然変 異体株のハイブリダイゼーションは、fim2遺伝子内の遺伝子置換が株BbF2内で のみ生じたことを示した(図7D)。このプローブの使用により、すべての3つの サブユニット遺伝子とのハイブリダイゼーション・シグナルが観察された。PstI -EcoRV断 片(プローブf2PE)がエレクトロポレーションにおいて使用されたpIVB 3-418内に存在するため、第四のハイブリダイゼーション・シグナルがその組換 え体株(f2II-VII)内で観察されることができる。これは、プラスミドpIVB3-41 8がカナマイシン耐性株内に未だ存在することができるということを示している 。おそらく、組換えは、ふさサブユニット遺伝子の外の同定されていない位置に おいてその染色体内の他の場所に生じている。 実施例4 マウスにおける気管支敗血症菌(Bordetella bronchiseptica)突然変異体Bb fX及びBbf2による種痘挑戦 材料及び方法 それぞれ80マウスの3つの群(生後6週間のBALB/Cマウス)を野生型気管支敗 血症菌BbfX-及びBbf2-(後者の2つを実施例2に従 って調製した。それぞれ(各2 x 10e7 cfu))により鼻から感染させた。8マ ウスの気管内の生きたバアクテリアの数を特定の時間間隔(0、1、3、7、11 及び36日目)において測定した。それぞれのマウスの中で、鼻咽喉、鼻、気管及 び肺を生きた気管支敗血症菌の存在について検査した。マウスを感染の約1時間 後(0日目という)及びその後の様々な日にバルビツレート注射により殺した。 肺及び気管を取り出し、そして組織グラインダーによりPBS中で均質化した。鼻 綿棒をカットグット(cat gut)により取り出した。このカットグットを0.5m P BS中に入れ、5分間回転させた。鼻咽喉をPBSにより、5滴(約0.5ml)を集める まで、濯いだ。すべての均質物及び鼻咽喉の滴の希釈物をトリプトース・ホスフ ェート寒天上にプレートし、そしてCFUを接種2日後に計数した。種痘の52日後 に、上記群を、BbfX-及びBbf2-により種痘し、そして非種痘対照群を有害な気管 支敗血症菌株により挑戦させた。気管のコロニー化を挑戦の0、1、4及び14日 後に測定した。 結果 野生型株による両方の突然変異体株の気管上部のコロニー化の結果を比較した 。野生型株と比較してBbfX-及びBbf2-突然変異体株による挑戦後の気管上部の様 々な臓器のコロニー化において差異は存在しなかった。 36日目に、BbfX-及びBbf2-群のマウスをボルデテラの存在についてスクリーン した。肺及び気管はボルデテラを含まず、一方、少量のボルデテラが鼻及び鼻咽 喉内に未だ存在した。 種痘の52日目に、BbfX-及びBbf2-突然変異体及び対照群により種痘されたマウ スを有害な気管支敗血症菌株により挑戦させた。有害な気管支敗血症菌株による 鼻咽喉(nasopharynx)のコロニー化は両方の種痘群において防止されることが できなかった。 種痘群における野生型の肺及び気管のコロニー化は挑戦1時間後にだけ証明さ れることができ、一方、対照群はかなりコロニー化された。 上記突然変異体株により種痘されたマウスの鼻のコロニー化は、0日目におい て、そしていくつかのマウスにおいて1日目においてだけ検出されることができ 、一方、対照群のマウスの鼻は重度にコロニー化された。 配列表 (1)一般情報: (i)出願人: (A)名称:Duphar International Research B.V. (B)街:C.J.van Houtenlaan 36 (C)市:Weesp (E)国:The Netherlands (F)郵便番号(ZIP):1381 CP (G)電話:(0)2940-77352 (F)ファックス:(0)2940-80253 (ii)発明の名称:気管支敗血症菌(Bordetella bronchiseptica) Vaccine (iii)配列の数:6 (iv)コンピュータ読込み形態: (A)媒体タイプ:フロッピー・ディスク (B)コンピューター:IBM PC互換性 (C)オペレーティング・システム:PC-DOS/MS-DOS (D)ソフトウエアー:Patentln Release #1.0 Version #1.25(EPO) (2)配列番号1の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:1315塩基対 (B)配列タイプ:核酸 (C)鎖 :2本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子タイプ:DNA(genomic) (iii)ハイポセティカル:無し (iii)アンチセンス:無し (vi)起源: (A)生物:Bordetella bronchiseptica (B)株:401 (vii)直接源: (B)クローン:E.coli PC2495(pIVB3-420) (ix)特徴: (A)名称/キー:非コーディング領域 (B)位置:1..539 (ix)特徴: (A)名称/キー:CDS fimX (B)位置:540..1142 (ix)特徴: (A)名称/キー:非コーディング領域 (B)位置:1143..1315 (xi)配列: (2)配列番号2の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:201アミノ酸 (B)配列タイプ:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子タイプ:タンパク質 (xi)配列: (2)配列番号3の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:624塩基対 (B)配列タイプ:核酸 (C)鎖:2本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子タイプ:DNA(genomic) (iii)ハイポセティカル:無し (iii)アンチセンス:無し (vi)起源: (A)生物:Bordetella bronchiseptica (B)株:401 (vii)直接源: (B)クローン:E.coli PC2495(pIVB3-402) (ix)特徴: (A)名称/キー:CDS fim2 (B)位置: 1..624 (xi)配列: (2)配列番号4の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:208アミノ酸 (B)配列タイプ:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子タイプ:タンパク質 (xi)配列: (2)配列番号5の情報: (i)配列の特徴 (A)長さ:621塩基対 (B)配列タイプ:核酸 (C)鎖:2本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子タイプ:DNA(genomic) (iii)ハイポセティカル:無し (iii)アンチセンス:無し (vi)起源: (A)生物:Bordetella bronchiseptica (B)株:401 (vii)直接源: (B)クローン:E.coli PC2495(pIVB3-430) (ix)特徴: (A)名称/キー:CDS fim3 (B)位置: 1..621 (xi)配列: (2)配列番号6の情報: (i)配列の特徴: (A)長さ:207アミノ酸 (B)配列タイプ:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)分子タイプ:タンパク質 (xi)配列:
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1994年11月8日 【補正内容】 請求の範囲 1.気管支敗血症菌(Bordetella bronchiseptica)のふさタンパク質(fimbr ial protein)の免疫原の特徴を有し且つ配列番号2、4又は6の中の1に一致 するアミノ酸配列又はその機能的等価物を有するポリペプチド。 2.請求項1に記載のポリペプチドを発現することができる組換え体ポリヌク レオチドであって、配列番号1、3又は5において表されたヌクレオチド配列を 有するDNAから選ばれたヌクレオチド配列あるいはその機能的等価物を有する好 適なベクター及びポリヌクレオチドを含むことを特徴とする組換え体ポリヌクレ オチド。 3.不活性担体並びに請求項1に記載のポリペプチド又は請求項2に記載の組 換え体ポリヌクレオチドの有効量を含む気管支敗血症菌感染と戦うためのワクチ ン。 4.気管支敗血症菌感染との戦いにおける請求項3に記載のワクチンの使用。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.気管支敗血症菌(Bordetella bronchiseptica)のふさタンパク質(fimbr ial protein)の少なくとも一部をコーディングするヌクレオチド配列を含んで 成るポリヌクレオチド。 2.a.配列番号1、3又は5において表されたヌクレオチド配列の中の1の 少なくとも一部をもつDNA; b.上記DNAのいずれかとハイブリダイズし、そして気管支敗血症菌のふさ タンパク質の免疫学的特性をもつポリペプチドをコードしているポリヌクレオチ ド; c.その遺伝子コードの結果として(a)において定義したようなDNA又は( b)において定義したようなポリヌクレオチドに縮重しており、そして気管支敗 血症菌のふさタンパク質の特性をもつポリペプチドをコードしているポリヌクレ オチド、から選ばれたポリヌクレオチド。 3.気管支敗血症菌のふさタンパク質の少なくとも一部の発現をコーディング している組換え体ポリヌクレオチドであって、それが好適なベクター及びその内 に挿入された請求項1又は2に記載のポリヌクレオチドを包含することを特徴と するポリヌクレオチド。 4.気管支敗血症菌のふさタンパク質のアミノ酸配列の少なくとも一部をもつ ポリペプチド。 5.配列番号2、4又は6において表されたアミノ酸配列の中の1の少なくと も一部をもつポリペプチド。 6.請求項3に記載の組換え体ポリヌクレオチド又は請求項4若しくは5に記 載のポリペプチドの有効量を含む気管支敗血症菌感染と戦うためのワクチン。 7.気管支敗血症菌感染との戦いにおける請求項4又は5に記載 のポリペプチドの使用。
JP6506121A 1992-08-18 1993-07-28 気管支敗血症菌(Bordetella bronchiseptica)ワクチン Pending JPH08500734A (ja)

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EP92202525 1992-08-18
EP92202525.9 1992-08-18
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