JPH08500853A - 有機および無機ヒドロキシドおよびアルコキシドの電気分解による調製方法 - Google Patents

有機および無機ヒドロキシドおよびアルコキシドの電気分解による調製方法

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JPH08500853A JP6523223A JP52322394A JPH08500853A JP H08500853 A JPH08500853 A JP H08500853A JP 6523223 A JP6523223 A JP 6523223A JP 52322394 A JP52322394 A JP 52322394A JP H08500853 A JPH08500853 A JP H08500853A
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Abstract

(57)【要約】 アノードを有するアノライトコンパートメント、カソードを有するカソライトコンパートメント、および該両コンパートメントを分離するアニオン選択性膜または非イオン性分離体を含む電解セルにおいて、対応するハロゲン化物塩から有機および無機ヒドロキシドまたはアルコキシドを調製するための方法について説明する。この方法は、以下の工程を包含する:(A)該カソライトコンパートメントに、有機または無機ハロゲン化物塩と、水、ヒドロキシドイオンと反応しない有機液体、またはそれらの混合物から選択される液体とを含む混合物を充填する工程;(B)該アノライトコンパートメントに、該アノードでハロゲンを還元し得、またはそれ自体が酸化され得る還元剤と、水、有機液体またはそれらの混合物から選択される液体とを含有する混合物を充填する工程:ただし、所望のヒドロキシドまたはアルコキシドを形成するための電解の間、該カソライト混合物中に充分な水またはアルコールが存在する;(C)該カソライトコンパートメント中でヒドロキシドまたはアルコキシドを生成させるために、該電解セルに電流を通す工程:および(D)該カソライトコンパートメントから、該有機または無機ヒドロキシドまたはアルコキシドを回収する工程。本発明の方法によって生成される、4級および3級オニウムヒドロキシドおよびアルコキシドは、純度の向上によって特徴付けられ、そして生産コストは他の多くの方法よりも低い。

Description

【発明の詳細な説明】 有機および無機ヒドロキシドおよびアルコキシドの電気分解による調製方法発明の背景 本発明は、有機および無機ヒドロキシドおよびアルコキシドを電気分解によっ て調製する方法に関する。本発明はまた、本発明の方法によって得られる高純度 のヒドロキシドに関する。発明の背景 4級アンモニウムヒドロキシド、例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキ シド(TMAH)、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド(TEAH)、テトラプロピ ルアンモニウムヒドロキシド(TPAH)、およびテトラブチルアンモニウムヒドロ キシド(TBAH)は、有機強塩基であり、長年にわたって公知である。このような 4級アンモニウムヒドロキシドには、有機溶媒中の酸に対する滴定剤、およびポ ーラログラフィーにおける支持電解質としての使用を包含する、多様な用途があ る。4級アンモニウムヒドロキシドの水溶液、特にTMAH溶液は、プリント回路基 板およびマイクロ電子チップ製作でのフォトレジストのための現像液として、広 く用いられてきた。エレクトロニクスの分野で4級アンモニウムヒドロキシドを 使用するには、通常の後焼付(post-bake)期間の後は残留物がないこと が必要である。電子分野の用途では、4級アンモニウムヒドロキシドの水溶液は 、ナトリウムおよびカリウムのような金属イオン、およびクロライド、ブロマイ ド、およびアイオダイドなどのようなハロゲン化物イオンを本質的に含まない状 態であるべきである。特に最近では、高純度の4級アンモニウムヒドロキシドへ の需要が高まってきている。 TMAHおよびTEAHのような4級アンモニウムヒドロキシドは、種々の手法によっ て製造されてきた。一般に、4級アンモニウムヒドロキシドは、カチオン交換膜 から形成された隔膜を有する電解セルで4級アンモニウム化合物の塩を電気分解 することによって製造される。このような調製に用いられる4級アンモニウム塩 には、ハロゲン化物塩、カルボン酸塩、炭酸塩、および硫酸塩が包含される。ハ ロゲン化物塩が4級アンモニウムヒドロキシドの製造に用いられるときには、こ の方法を用いて生成した4級アンモニウムヒドロキシドの溶液は、一般に、かな りの量のハロゲン(イオン性および潜在性)を含有していることが見出された( 一般に、2.8Mの4級アンモニウムヒドロキシド(例えば、TMAH)で、約30ppmか ら約100ppmまでの濃度)。用語「潜在性ハライド」とは、4級アンモニウムヒ ドロキシド水溶液中に存在し、そして加熱のような特定の条件下でハロゲン化物 イオンを生成し得る非イオン性ハロゲンをいう。 4級アンモニウム化合物の塩の電気分解による4級アンモニウムヒドロキシド の調製について記載している先行技術特 許には、米国特許第4,578,161号(Buonomoら);同第4,394,226号(Wadeら); 同第3,523,068号(Eisenhauerら);および同第3,402,115号(Campbellら)があ る。米国特許第4,578,161号では、アニオン性膜を有する電解セルを4級アンモ ニウムヒドロキシドの生産のために用いる方法が記載されている。ハロゲン化テ トラアルキルアンモニウム溶液をカソードコンパートメントに供給し、そしてア ノードコンパートメントにアンモニウムヒドロキシド水溶液を供給する。2つの 電極間に電圧差をかけると、ハロゲン化物アニオンは、カソードコンパートメン トからアノードコンパートメントに膜を通って移動する。ハロゲン化物アニオン は、アノライトコンパートメントでアンモニウムヒドロキシドと反応してハロゲ ン化アンモニウムを生成する。アノードでのハロゲンの放電は、アノードコンパ ートメントのpHを8より高く保つことによって防止される。 米国特許第3,402,115号は、2枚の膜によって分離された3つのコンパートメ ントを有する電解セルについて記載している。これらの膜の1つは、アニオン交 換膜であり、そしてもう1つの膜は、カチオン交換膜である。はじめに、酸溶液 をアノードコンパートメントに供給し、4級アンモニウム塩溶液を中央のコンパ ートメントに供給し、そして4級アンモニウムヒドロキシドの非常に希薄な溶液 をカソードコンパートメントに供給する。電流を流すと、テトラアルキルアンモ ニウムカチオンは、カチオン交換膜を通ってカソードの方向に 移動し、そしてアニオンは、アニオン交換膜を通って、アノードの方向に移動す る。米国特許第3,523,068号は、カチオン交換膜によって分離された2つのコン パートメントを有する電解セルについて記載している。はじめに、4級アンモニ ウム塩の酸溶液をアノードコンパートメントに供給し、そして電気分解によって 放電しないアニオンを選択する。蒸留水をカソードコンパートメントに供給する 。電流を流すと、カチオンはカソードコンパートメントに入っていく。 GomezおよびEstradaは、Journal of Applied Electrochemistry21(1991) ,pp.365-367で、2つのコンパートメントを分離するためにアニオン選択膜を用 いた2コンパートメント電解セルについて記載している。カソライトコンパート メントは、水中にハロゲン化4級アンモニウムを含み、アノライトコンパートメ ントは、HCIまたはHBr、またはNaCl、またはNaBrの水溶液またはアルコール性溶 液を含む。電流を流すと、ハロゲン化物イオンは、カソードコンパートメントか らアノードコンパートメントにアニオン交換膜を通って移動し、ここでハロゲン 化物イオンは酸化されてハロゲンになる。カソードコンパートメントでは、ヒド ロキシルイオンが生成し、そしてハロゲン化物イオンと置換して4級アンモニウ ムヒドロキシドを生成する。アノードコンパートメントで生成したハロゲンのう ち一部は、アニオン選択膜を徐々に攻撃し、そしてハロゲンの残りは、アノード コンパートメントから気体として放出される。発明の要旨 アノードを有するアノライトコンパートメント、カソードを有するカソライト コンパートメント、および上記両コンパートメントを分離するアニオン選択性膜 または非イオン性分離体を含む電解セルにおいて、対応するハロゲン化物から有 機および無機ヒドロキシドおよびアルコキシドを調製するための方法であり、上 記方法は、以下の工程を包含する。 (A)上記カソライトコンパートメントに、有機または無機ハロゲン化物塩と 、水、ヒドロキシドイオンと反応しない有機液体、またはそれらの混合物から選 択される液体とを含む混合物を充填する工程; (B)上記アノライトコンパートメントに、上記アノードでハロゲンを還元し 得、またはそれ自体が酸化され得る還元剤と、水、有機液体またはそれらの混合 物から選択される液体とを含有する混合物を充填する工程:ただし、所望のヒド ロキシドまたはアルコキシドを生成するための電解の間、上記カソライト混合物 中に充分な水またはアルコールが存在する; (C)上記カソライトコンパートメント中で上記所望のヒドロキシドまたはア ルコキシドを生成させるために、上記電解セルに電流を通す工程;および (D)上記カソライトコンパートメントから、上記有機または無機ヒドロキシ ドまたはアルコキシドを回収する工程。本発明の方法によって生成される、4級 および3級オニウム ヒドロキシドおよびアルコキシドは、純度の向上によって特徴付けられ、そして 生産コストは他の多くの方法よりも低い。この方法はまた、特に、より分子量の 高い4級および3級オニウムヒドロキシドおよびアルコキシドを調製するために 有用である。好ましい実施態様の説明 1つの実施態様では、本発明の方法には、電解セルにおいて、対応する有機お よび無機ハロゲン化物塩から有機および無機ヒドロキシドまたはアルコキシドを 調製することが包含される。このようなハロゲン化物塩は、一般に以下の式 A +- で特徴付けられ得る。ここで、A +は有機または無機カチオンであり、そしてX -は、クロライド、フルオライド、ブロマイドまたはアイオダイドのようなハロ ゲン化物アニオンである。非常に多くの有機および無機ヒドロキシドおよびアル コキシドが、対応するハロゲン化物塩から、本発明の方法によって調製され得る 。 対応するハロゲン化物から調製され得る無機ヒドロキシドおよびアルコキシド の例には、アルカリ金属、例えば、ナトリウムおよびカリウム;アルカリ土類金 属、例えば、マグネシウムおよびカルシウム;遷移金属、例えば、チタン、ジル コニウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、白金;希土類金属 、例えば、セリウム、ネオジウム、サマリウム;などのヒドロキシドおよびアル コキシドが包含される。 本発明の方法によって調製され得る無機ヒドロキシドの特定の例には、水酸化カ リウム、水酸化マグネシウム、水酸化第一鉄、水酸化第二鉄、水酸化第一銅、水 酸化第二銅、水酸化第一コバルト、水酸化第二コバルトなどが包含される。種々 のアルコキシドの例には、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどが包 含される。無機ハロゲン化物が、水またはアルコール、あるいはこれらの混合物 に可溶であるときには、カソライトコンパートメントに充填される混合物は、金 属ハロゲン化物の水溶液、アルコール性溶液または水性アルコール性溶液であり 、金属ハロゲン化物が、水またはアルコールに不溶、または少なくとも部分的に 不溶であるときには、カソライトコンパートメントに充填される混合物は、懸濁 液、分散液または乳濁液であり得る。カソライトコンパートメントに含まれる水 性混合物中の不溶物は、撹拌によって懸濁状態に保持される。 他の実施態様では、本発明の方法は、電解セルにおいて、対応する4級ハロゲ ン化物から、有機ヒドロキシドおよびアルコキシド、例えば、4級アンモニウム ヒドロキシドまたはアルコキシド、4級ホスホニウムヒドロキシドまたはアルコ キシド、および3級スルホニウムヒドロキシドまたはアルコキシドを調製するこ とを包含する。上記ハロゲン化物は、一般に、式A +-によって特徴付けられ 得る。ここで、A +は、4級アンモニウム、4級ホスホニウムまたは3級スルホ ニウムカチオンであり、X -はハロゲン化物アニオン、例えば、ク ロライド、フルオライド、ブロマイド、およびアイオダイドである。 4級アンモニウムおよび4級ホスホニウムのハロゲン化物塩は、以下の式 で特徴付けられ得る。ここで、Aは窒素またはリン原子であり、Xはハライドで あり、そしてR、R、R、およびRはそれぞれ独立に、1個から約20 個の炭素原子を含むアルキル基、2個から約20個の炭素原子を含むヒドロキシ アルキル基またはアルコキシアルキル基、アリール基、またはヒドロキシアリー ル基であり、あるいは、RおよびRは、Aと共に複素環基を形成し得、ただ し、上記複素環基がC=A基を含むときには、Rは第2の結合である。 このアルキル基は、直線状または分枝状であり得、そして1個から20個の炭 素原子を含むアルキル基の特定の例には、メチル、エチル、プロピル、ブチル、 ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、ノニル、オクチル、 デシル、イソデシル、ドデシル、トリデシル、イソトリデシル、ヘキサデシル、 およびオクタデシル基が包含される。R1、R、R、およびRはまた、ヒ ドロキシアルキル基、例えば、ヒドロキシエチル、および、ヒドロキシプロピル 、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチルなどの種々の異性体であり得 る。1つの好ましい実施態様では、R基は独立に、1個から10個の炭素原子を 含むアルキル基、および、2個から3個の炭素原子を含むヒドロキシアルキル基 である。アルコキシアルキル基の特定の例には、エトキシエチル、ブトキシメチ ル、ブトキシブチルなどが包含される。種々のアリールおよびヒドロキシアリー ル基の例には、フェニル、ベンジル、およびベンゼン環が1個またはそれ以上の ヒドロキシ基で置換された同等の基が包含される。 本発明の方法に従って処理され得、4級アンモニウムヒドロキシドまたはアル コキシドを生成する、式Iで表されるハロゲン化4級アンモニウムの例には、塩 化テトラメチルアンモニウム、臭化テトラメチルアンモニウム、塩化テトラエチ ルアンモニウム、臭化テトラエチルアンモニウム、臭化テトラプロピルアンモニ ウム、臭化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラ−n−オクチルアンモニウム 、塩化トリメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化トリメチルメトキシエチ ルアンモニウム、塩化ジメチルジヒドロキシエチルアンモニウム、塩化メチルト リヒドロキシエチルアンモニウム、塩化フェニルトリメチルアンモニウム、塩化 フェニルトリエチルアンモニウム、塩化ベンジルトリメチルアンモニウム、塩化 ベンジルトリエチルアンモニウム、臭化ジメチルピロリジニウム、臭化ジメチル ピペリジニウム、臭化ジイソプロピルイミダゾリニウム、臭化N−アルキルピリ ジニウムなどが包含される。 本発明の方法に従って処理され得、4級ホスホニウムヒドロキシドまたはアル コキシドを生成する、式Iで表されるハロゲン化4級ホスホニウムの例には、臭 化テトラメチルホスホニウム、臭化テトラエチルホスホニウム、臭化テトラプロ ピルホスホニウム、臭化テトラブチルホスホニウム、臭化トリメチルヒドロキシ エチルホスホニウム、臭化ジメチルジヒドロキシエチルホスホニウム、臭化メチ ルトリヒドロキシエチルホスホニウム、臭化フェニルトリメチルホスホニウム、 臭化フェニルトリエチルホスホニウム、および臭化ベンジルトリメチルホスホニ ウムが包含される。 他の実施態様では、本発明の方法に従って処理され得、3級スルホニウムヒド ロキシドまたはアルコキシドを生成する、ハロゲン化3級スルホニウムは、以下 の式 によって表され得る。ここで、Xはハライドであり、そしてR、R、および Rはそれぞれ独立に、1個から約20個の炭素原子を含むアルキル基、2個か ら約20個の炭素原子を含むヒドロキシアルキル基またはアルコキシアルキル基 、アリール基、またはヒドロキシアリール基であり、あるいは、RおよびR は、Sと共に複素環基を形成し得、ただし、上記複素環基がC=S基を含むとき には、Rは第2の結合である。 式IIで表されるハロゲン化物の例には、塩化トリメチルスルホニウム、臭化ト リメチルスルホニウム、臭化トリエチルスルホニウム、臭化トリプロピルスルホ ニウムなどが包含される。 有機および無機ハロゲン化物塩と、ヒドロキシルイオンと反応しない液体とを 含有する混合物が、本発明の方法のカソライトコンパートメントに充填される。 この混合物は、溶液、懸濁液、分散液、または乳濁液であり得る。好ましくは、 これらの混合物は、水溶性のハロゲン化物塩を含有する溶液である。カソライト に充填される混合物は、3重量%から約60重量%、またはそれ以上のハロゲン 化物塩を含有し得る。 カソライトコンパートメントに充填される、ハロゲン化4級オニウムまたは3 級オニウムの混合物はまた、ヒドロキシルイオンと反応しない液体を含有し得る 。これらの混合物は、溶液、懸濁液、分散液、または乳濁液であり得る。溶液が 好ましい。ハロゲン化4級オニウムまたは3級オニウムの混合物中の濃度は、約 3重量%から60重量%の間であり、そしてさらに好ましくは、約20重量%か ら40重量%である。 カソライトコンパートメントに充填される混合物(すなわち、カソライト混合 物)中に存在する液体は、水、およびヒドロキシルイオンと反応しない有機液体 から選択され得る。 そのような有機液体の例には、炭化水素、アルコール、エーテルなど、またはそ れらの混合物が包含される。しかし、所望のヒドロキシドまたはアルコキシドを 生成するためには、 電解の間、カソライトコンパートメント中の液体は充分な量の水またはアルコー ルを含有しているべきである。用いられ得る液体のさらなる特定の例には、水、 メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、ジエチレングリ コール、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどが包含される 。カソライトに充填される混合物は、ヒドロキシル基と反応し得るいかなる液体 も、顕著な量で含有すべきではない。カソライト混合物において避けるべき、こ のような液体の例には、酸、エステル、ケトン、アルデヒド、アミドなどが包含 される。その液体中で所望のヒドロキシドまたはアルコキシド生成物が不溶であ る液体はいかなるものも、カソライト混合物中の液体として避けることもまた好 ましい。 本発明の方法によれば、上記のような有機および無機ハロゲン化物は、電解セ ルにおいて有機および無機ヒドロキシドまたはアルコキシドに変換される。この 電解セルは、アノードを有するアノライトコンパートメント、カソードを有する カソライトコンパートメント、および、これらの両コンパートメントを分離する アニオン選択性膜または非イオン性分離体を含む。 電解セルのアノードとして用いられてきた種々の材料は、それらがアノードコ ンパートメントに添加される溶液と反応しないならば、本発明の方法で用いられ る電解セルにおいて使用され得る。例えば、アノードは、高純度のグラファイト または金属、例えば、チタン被覆またはクラッド電極、タンタル、ジルコニウム 、ハフニウムまたはこれらの合金から作製し得る。一般に、アノードは、非不働 態化性かつ触媒性の被膜を有する。これらの被膜は、白金、イリジウム、レニウ ム、ロジウム、またはこれらの合金のような金属性の貴金属、あるいは、白金、 イリジウム、レニウム、パラジウム、またはロジウムのような貴金属の少なくと も1種の酸化物または酸化物混合物を含有する、導電性酸化物の混合物を含み得 る。 電解セルのカソードとして用いられてきた種々の材料は、本発明の方法で用い られる電解セルにおいても使用され得る。カソード材料には、ニッケル、炭素、 鉄、ステンレス鋼、白金またはチタンなどが包含される。本明細書中で用いられ る用語「合金」は、広い意味で用いられ、そして2種またはそれ以上の金属の緊 密な(intimate)混合物および別種の金属上にコー卜された1種の金属を包含す る。上記アノードおよびカソード材料は、金属または不活性な基材上にコートま たは分散され得、所望のアノードおよびカソードを形成する。 アノライトおよびカソライトコンパートメントは、アニオン選択性膜であり得 る分離体、またはアニオン選択性でもカチオン選択性でもない分離体によって分 離される。後者のタイプの分離体を、以下、時には、非イオン性分離体またはセ パレーターという。これらの分離体は、拡散バリアまたはガスセパレーターとし て機能する。非イオン性分離体材料の例には、布、焼結ガラス、ガラスフリット 、セラミック、膜状 隔膜などが包含される。 1つの好ましい実施態様では、本発明で用いられ、そしてアノライトコンパー トメントからカソライトコンパートメントを分離するために効果的な膜は、アニ オン選択性膜、またはアニオン交換膜である。塩水の脱塩プロセスで用いられる 膜を包含する任意のアニオン選択性膜が用いられ得る。好ましくは、ハロゲン化 物アニオンに対して、より選択性である膜が選択されるべきである。アニオン性 膜の調製および構造は、Encyclopedia of Chemical Technology, Kirk-Othmer、 第3版、15巻、92-131頁、 Wiley & Sons, New York, 1985の「膜テクノロジ ー」と題された章に説明されている。本発明の方法で有用であり得る種々のアニ オン性膜の開示について、これらの頁を本明細書中で参考として援用する。膜を 形成するために用いられ得る強塩基性のアニオン交換樹脂の例には、塩基性官能 基として4級アンモニウムまたはアミノ基が結合したポリスチレン−ジビニルベ ンゼンコポリマーが包含される。 用いられ得、そして市販されているアニオン選択性膜の中では、以下が挙げら れる:American Machine and Foundry Companyによって製造されている4級アン モニウムで置換されたフッ素化ポリマーをベースにしたAMFLON、310シリーズ;R itter-Pfaulder Corp., Permutit Divisionによって製造されている、不均一な ポリ塩化ビニルから誘導された、4級アンモニウムで置換されたポリマーをベー スにしたIONAC MA 3 148、MA 3236、およびMA 3475;アルカリ性媒体中で安定であるように設計され た膜である、Tosoh Corp.によって作製されているTosflex IE-SF 34またはIE -SA 48;Tokuyama SodaCo.のNEOSEPTA AMH、 NEOSEPTA AFN、またはNEOSEPTA AC LE-SP;およびAsahi Glass のSelemion AMV。1つの実施態様では、Tosflex IE -SF 34およびNEOSEPTA AMHアニオン交換膜が好ましい。なぜなら、本発明の電解 方法で使用される、4級アンモニウムヒドロキシド溶液のようなアルカリ溶液中 で、これらが安定であるからである。 本発明の方法で用いられる電解セルは、任意の公知の電解セルであり得る。こ れらのセルは、セルに充填される物質と親和性である、従来のセル材料から構成 され得る。 本発明の方法では、電解セルのアノライトコンパートメントは、電解工程中、 アノードでハロゲンを還元し得、および/またはそれ自体が酸化され得る還元剤 を含有する混合物で充填される。この混合物はまた、水、有機液体またはこれら の混合物から選択される、少なくとも1種の液体を含有し得る。カソライトコン パートメントは、有機または無機のハロゲン化物と、水、ヒドロキシドイオンと 反応しない有機液体またはこれらの混合物であり得る液体とを含有する混合物を 含む。セル全体に電流を流すために、アノードとカソードとの間に電位を与え、 そして保持すると、カソードコンパートメントのハロゲン化物塩はイオン化し、 そしてハロゲン化物アニオンが、カソライトコンパートメントから、セパレータ ー(好ましくは、アニオン選択性膜)を通ってアノライトコンパートメントに移 動する。ヒドロキシドまたはアルコキシドイオンがカソライトコンパートメント で生成し、そしてカチオンと結合して所望の有機または無機ヒドロキシドまたは アルコキシドを生成する。 本発明の方法によれば、アノライトコンパートメントは、液体および還元剤を 含有する混合物を含む。好ましくは、この混合物は、還元剤および任意にアルコ ールを含有する水溶液である。還元剤は、上記のように、アノードで生成される ハロゲンを還元し得る還元剤である。この還元剤はまた、アノードでそれ自体酸 化され得る組成物であり得、そしてこの酸化は、アノードでのハライドからのハ ロゲンへの酸化よりも優先的であり、これによりハロゲンの量を減少させ、ある いはアノライトにおいてハロゲンが生成するのを防止する。アノライト溶液に存 在するハロゲンを減少または除去することは、本発明の目的である。ハロゲンが アノライトコンパートメントに蓄積されると、膜を攻撃し始め、そしてハロゲン ガスもアノライトコンパートメントから放出される。本発明の方法によれば、有 害な量のハロゲンの生成および増加は防止される。なぜなら、ハロゲンがアノー ドで生成されると、還元剤がハロゲンをハライドに還元するからである。あるい は、アノードてのハロゲンの生成は防止され、または最小限になる。なぜなら、 還元剤が、好ましくはアノードで酸化されるからである。アノライト溶液でのハ ロゲン量を減少させ るための実際の機構は、確実には知られておらず、そしてその機構は、上記の両 プロセスの組み合わせであり得る。本出願者らは、いかなる機構によっても拘束 されることを望まず、またはいかなる機構にも限定されることを望まない。還元 剤として用いられ得る組成物の例には、ギ酸塩、シュウ酸塩、ヒドラジン化合物 、ヒドロキシルアミン化合物、ヒ素(III)、アンチモン(III)、ウラン(IV) 、タリウム(I)、フェノール、アニリン、マスタードガス、8−ヒドロキシキ ノリンなどが包含される。 本発明における還元剤として用いられ得るヒドラジン化合物は、以下の式によ って特徴付けられ得る。 ここで、R、R、およびRはそれぞれ独立に、水素、炭化水素基またはヒ ドロキシ炭化水素基である。好ましくは、R、R、およびRのうち、少な くとも1つが水素である。R、R、およびRのそれぞれが水素であるとき には、この還元剤はヒドラジンである。R、R、およびRのうち、1つま たはそれ以上が炭化水素基またはヒドロキシ炭化水素基であるときには、この還 元剤は置換されたヒドラジンである。 対応するヒドラジン水和物も、本発明で有用な混合物を調製するために用いられ 得る。無置換のヒドラジン(N)は経済性および入手が容易であるという 理由から好ましく、そ してヒドラジン水溶液は、経済性、効率、および安全性という理由から好ましい が、1個またはそれ以上の炭化水素基またはヒドロキシ炭化水素基を有する置換 (対称または非対称のいずれも)されたヒドラジンも適切である。本明細書中で 用いられる用語「炭化水素基」とは、アルキル、シクロアルキル、アリール、ア ルカリールおよびアラルキル基をいう。炭化水素基は、その基の炭化水素特性を 実質的に減じない非炭化水素置換基(例えば、エーテル、エステル、ニトロ、ま たはハロゲン基)を含み得る。本明細書中では、このような基を、実質的に炭化 水素基であるといい、そしてこれらを、対応する炭化水素基と同等であり、そし て本発明の一部であるとみなす。 置換されたヒドラジンの例には、メチルヒドラジン、N,N−ジメチルヒドラ ジン、N, N’−ジメチルヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−フェニル− N’−エチルヒドラジン、N−(p−トリル)−N’−(n−ブチル)ヒドラジ ン、N−(p−ニトロフェニル)−N−メチルヒドラジンなどが包含される。 上記ヒドラジンおよびヒドラジン化合物の種々の塩が利用され得、そしてこれ らには、例えば、酢酸ヒドラジン、ヒドラジン一水化物、二塩化水素ヒドラジン 、一塩化水素ヒドラジン、硫酸ヒドラジンなどが包含される。 還元剤はまた、ヒドロキシルアミンおよびそれらの塩を包含するヒドロキシル アミン化合物であり得る。ヒドロキシル アミンの塩の例には、塩化ヒドロキシルアミン(HNOH・HCl)、リン酸 ヒドロキシルアミン((HNOH)・H3PO4)、および硫酸ヒドロキシル アミン((H2NOH)2・HSO)が包含される。 アノライトコンパートメントに充填される混合物(すなわち、アノライト溶液 )に含まれる液体は、水、有機液体、水と有機液体との混合物、または有機液体 どうしの混合物であり得る。アノライトコンパートメントにおける所望の反応を 妨害しないならば、ほとんど任意の有機液体が用いられ得る。有機液体の例には 、アルコール、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリ コールなど;液体炭化水素、例えば、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン 、キシレンなど;液体エーテル、例えば、ジエチレングリコールおよびトリエチ レングリコール:アルデヒド、例えば、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒ ドなど;ケトン、例えば、アセトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトンなど ;エステル、例えば、エチルアセテ−ト:などが包含される。水およびアルコー ルは、好ましい液体であり、そして水が最も好ましい。 上記のように、カソライトおよびアノライト混合物での使用のために選択され た液体に関わらず、所望のヒドロキシドまたはアルコキシドを生成させるために 、電解の間、カソライトコンパートメントには充分な水またはアルコールが存在 しなければならない。水は、カソライトに充填される混合物 に元々含まれ得るか、または、アノライトに充填される混合物に元々存在し得、 これは電解の間に分離体を通って拡散する。あるいは、水は、両方の混合物中に 存在し得、そして好ましくは存在する。本発明において有用な液体の組み合わせ の例を、以下に例示する。 カソライト混合物の液体がメタノールであり、そしてアノライト混合物が水であ る場合(例G)には、幾分かの水が分離体膜を通ってカソライトコンパートメン トに拡散し、そして所望のヒドロキシドの生成のためのヒドロキシドイオンを与 える。この例では、カソライトコンパートメントの生成物は、無機または有機の ヒドロキシドおよびメトキシドの混合物であり得る。生成されるヒドロキシドの 量は、電流密度、セル電圧などのような、工程パラメータに依存する。 一つの実施態様では、アノライトコンパートメントに充填 される混合物は、酸性の水性混合物であり、そして一般に、この混合物のpHは 、約1と7との間である。他の実施態様では、アノライトコンパートメントに含 まれる混合物のpHは、約3から約6.5であり、他の実施態様では約4から約5 である。 一つの好ましい実施態様では、還元剤は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、 または遷移金属、またはアンモニウムのギ酸塩またはシュウ酸塩の酸性水溶液で ある。アルカリ金属、アルカリ土類金属、およびアンモニウムのギ酸塩が好まし い。本発明の方法で有用な酸性水溶液の特定の例には、ギ酸ナトリウム、ギ酸ア ンモニウム、ギ酸カリウム、ギ酸マグネシウム、シュウ酸マグネシウム、シュウ 酸ナトリウムなどを含有する溶液が包含される。アノライトコンパートメントに 含まれる溶液のpHは、必要に応じてギ酸または希水酸化アンモニウムまたは希 水酸化マグネシウムを添加することによって、所望のpHまたはその付近に保た れ得る。例えば、この酸性の水溶液は、水およびギ酸ナトリウムを含有し、ギ酸 を用いて所望のpHに調整され得る。あるいは、この酸性の水溶液は、水および ギ酸アンモニウムを含有し、水酸化アンモニウムを用いて所望のpHに調整され 得る。他の実施態様では、この酸性水溶液は、水およびギ酸マグネシウムを含有 し、ギ酸を用いて所望のpHに保たれ得る。 この混合物、一般には有機または無機ハロゲン化物塩を含有する水溶液の電解 は、約5から約250A/平方フィートの、 そしてさらに好ましくは、約25から約150A/平方フィートの電流密度で、アノ ードとカソードとの間に電流(一般に直流)を流すことによって行われる。ある いは、電流密度は、約100から約400mA/cm2であり得、そして多くは、約200か ら約250mA/cm2であり得る。カソライトコンパートメントで所望の有機または無 機ヒドロキシドまたはアルコキシドを生成するのに充分な時間、電流をセルに流 す。循環は、ポンプおよび/またはガス放出(gas evolution)によって行われ る。実際には、電解セルは、回分操作または連続操作され得る。 以下の実施例によって、本発明の方法を例証する。以下の例および本明細書中 の他の部分および請求の範囲で他に指示しない限り、部および百分率は全て重量 であり、温度は全て摂氏であり、そして圧力は大気圧またはその付近である。実施例1 本実施例では、テトラ−n−プロピルアンモニウムヒドロキシドを、臭化テト ラ−n−プロピルアンモニウムから、フィルタープレスセルでアニオン選択性膜 を用いて調製する。用いるアニオン選択性膜は、Tosoh Corp.製Tosflex IE-SF 3 4-5である。この膜は、アルカリ性媒体中で安定であるように設計されている。 カソードはニッケルであり、そしてアノードは、チタン上の酸化イリジウムであ る。アノードおよびカソードはいずれも27.6cm2である。カソライトコンパート メントに充填する溶液は、1.2M(25%)臭化テトラ−n−プロピ ルアンモニウム250mlである。ギ酸でpHを4.0に調整した、0.2Mギ酸ナトリウム 溶液1ガロンをアノライトとして用いる。カソライトおよびアノライトの流速は いずれも305ml/分てある。6アンペア(217mA/cm2)の電流を流し、21ボルト の初期セル電圧を与える。温度が約41℃まで上昇するのに伴い、この電圧は16ボ ルトまで下がる。7時間後、32%(1.58M)のテトラ−n−プロピルアンモニウ ムヒドロキシドを得る。この溶液は、12,800ppmのブロマイドおよび5000ppmのナ トリウムを含有する。実施例2 カソライトが50%の臭化テトラプロピルアンモニウム溶液であり、そして電解 を12時間行う以外は、実施例1と共通の手順を繰り返す。本実施例で得られるテ トラプロピルアンモニウムヒドロキシド溶液は、850ppmのブロマイドを含有する 。実施例3 本実施例では、アニオン選択性膜を装着したフィルタープレスセルで電解を行 う。このアニオン選択性膜は、TokuyamaSoda Co.,Ltd.製Neosepta AMHである。 カソードはニッケルエキスパンドメタルであり、そしてアノードはグラファイト である。カソードおよびアノードはいずれも27.6cm2である。カソライトは、1.2 M(38%)の臭化テトラブチルアンモニウム溶液であり、そしてアノライトは水 酸化アンモニウムを用いてpHを5に維持した、1.0Mのギ酸アンモニウムであ る。カソライトおよびアノライトの流速はいずれも305ml/分であ り、そして温度を約45℃に保つ。217mA/cm2(6アンペア)の電流を流し、14ボ ルトの初期セル電圧を与える。この電圧は、カソライトのテトラブチルアンモニ ウムヒドロキシドの濃度が増大するのに伴い、8ボルトまで下がる。約13時間後 、4200ppmのブロマイドを含む、1.3M(33%)のテトラブチルアンモニウムヒド ロキシド溶液を得る。積算電流効率は、約11%である。実施例4 アノライトが、ギ酸を用いてpHを3.2に保持した0.3Mのギ酸マグネシウム溶 液である以外は、実施例3と共通の手順を繰り返す。カソライトおよびアノライ トの流速はいずれも305ml/分であり、そして温度を約45℃に保つ。217mA/cm2 (6アンペア)の電流を流し、19ボルトの初期セル電圧を与える。この電圧は、 カソライトのテトラブチルアンモニウムヒドロキシドの濃度が増大するのに伴い 、16ボルトまで下がる。約13時間後、4200ppmのブロマイドを含む、1.2M(30% )のテトラブチルアンモニウムヒドロキシド溶液を得る。積算電流効率は、約10 %である。実施例5 カソライトが、1.2M(38%)の臭化テトラプロピルアンモニウム溶液250mlで あり、アノライトが、0.4Mのシュウ酸アンモニウム溶液1リットルである以外 は、実施例3と共通の手順を繰り返す。アノライトのpHを、水酸化アンモニウ ム溶液を用いて約5に保つ。6アンペアの電流を流し、13Vの初 期セル電圧を与える。この電圧は、カソライトコンパートメントのテトラプロピ ルアンモニウムヒドロキシドの濃度が増大するにつれて、急速に8.5Vまで降下す る。約4.3時間後、0.26Mのブロマイドを有する、0.94M(19%)のテトラプロ ピルアンモニウムヒドロキシド溶液を得る。積算電流効率は、約26%である。実施例6 アノライトが、ギ酸マグネシウムおよびギ酸の水溶液である以外は、実施例3 と共通の手順を繰り返す。カソライトは、カソライト中で所望のヒドロキシドを 生成するのに充分な水を含むメタノール中の塩化テトラメチルアンモニウムの水 溶液である。電解の終わりに、メタノール中のテトラメチルアンモニウムヒドロ キシドをカソライト溶液から回収する。実施例7 カソライトが、メタノール中の塩化テトラメチルアンモニウム溶液である以外 は、実施例6と共通の手順を繰り返す。浸透により、幾分かの水がアノライトコ ンパートメントからカソライトコンパートメントに移動してカソライトのメタノ ール中にテトラメチルアンモニウムヒドロキシドを生成する。 本発明の方法は、対応するハロゲン化物塩から、水中または有機溶媒中で有機 および無機ヒドロキシドまたはアルコキシドを、コストを削減しかつ純度を向上 させて調製するための方法を提供する。さらに、ほとんど任意のタイプのアニオ ン選択性膜を、カチオンの性質および分子量に関係なく、ハ ロゲン化物塩の全てに対して用い得る。なぜなら、移動するのはアニオン(X - )であって、かさ高いカチオンではないからである。このように、例えば、1つ の装置および1種類の膜を用いて、多種のテトラアルキルアンモニウムおよびホ スホニウムヒドロキシドまたはトリアルキルスルホニウムヒドロキシドを調製す ることが可能である。電解は、実質的に全てのハロゲン化物イオンがアノライト コンパートメントに移動し、それによりカソライトコンパートメントで得られる ヒドロキシドの純度を向上することを確実にするのに充分な方法および時間で行 われ得る。本発明の方法の利点は、アノライトに弱酸の溶液を用い、これにより 構築材料の腐食および分解を低減する能力である。 本発明を好ましい実施態様に関して説明したが、本明細書を読むことで、これ らの種々の変更が当業者にとって明らかになることは理解されるべきである。従 って、本明細書中で開示された発明は、添付の請求の範囲として、そのような変 更を含むことを意図していることは理解されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アノードを有するアノライトコンパートメント、カソードを有するカソラ イトコンパートメント、および該両コンパートメントを分離するアニオン選択性 膜または非イオン性分離体を含む電解セルにおいて、対応するハロゲン化物塩か ら有機および無機ヒドロキシドまたはアルコキシドを調製するための方法であっ て、以下の工程を包含する方法: (A)該カソライトコンパートメントに、有機または無機ハロゲン化物塩と、 水、ヒドロキシドイオンと反応しない有機液体、またはそれらの混合物から選択 される液体とを含む混合物を充填する工程; (B)該アノライトコンパートメントに、該アノードでハロゲンを還元し得、 またはそれ自体が酸化され得る還元剤と、水、有機液体またはそれらの混合物か ら選択される液体とを含有する混合物を充填する工程:ただし、所望のヒドロキ シドまたはアルコキシドを生成するための電解の間、該カソライト混合物中に充 分な水またはアルコールが存在する; (C)該カソライトコンパートメント中でヒドロキシドまたはアルコキシドを 生成させるために、該電解セルに電流を通す工程;および (D)該カソライトコンパートメントから、該有機または無機ヒドロキシドま たはアルコキシドを回収する工程。 2.前記カソライトに充填される前記液体が、所望の有機または無機ヒドロキ シドを形成するために充分な水を含有す る混合物である、請求項1に記載の方法。 3.前記アノライトに充填される前記混合物が、還元剤および水を含有する、 請求項1に記載の方法。 4.前記カソライトコンパートメントに充填される前記混合物中の前記液体が アルコールであり、そして、前記アノライトコンパートメントに充填される前記 混合物中の前記液体が水である、請求項1に記載の方法。 5.前記カソライトコンパートメントに充填される前記ハロゲン化物塩が、式 A +-で特徴付けられる有機ハロゲン化物塩であり、ここで、A+が有機カチオ ンであり、そしてX-がハロゲン化物アニオンである、請求項1に記載の方法。 6.前記ハロゲン化物が臭化物である、請求項1に記載の方法。 7.前記還元剤が、前記アノードでハロゲンを還元し得、および/またはそれ 自体酸化され得る有機化合物または塩である、請求項1に記載の方法。 8.前記還元剤が、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属またはアンモ ニアのシュウ酸塩またはギ酸塩を含有する、請求項1に記載の方法。 9.前記アノライトコンパートメントの水性混合物のpHが、約1から約7ま でである、請求項1に記載の方法。 10.アノードを有するアノライトコンパートメント、カソードを有するカソ ライトコンパートメント、および該両コンパートメントを分離するアニオン選択 性膜または非イオン 性分離体を含む電解セルにおいて、対応するハロゲン化物塩から有機および無機 ヒドロキシドを調製する方法であって、以下の工程を包含する方法: (A)該カソライトコンパートメントに、有機または無機ハロゲン化物塩を含 有する水性混合物を充填する工程; (B)該アノライトコンパートメントに、該アノードでハロゲンを還元し得、 またはそれ自体が酸化され得る還元剤を含有する、酸性の水性混合物を充填する 工程: (C)該カソライトコンパートメント中で有機または無機ヒドロキシドを生成 させるために、該電解セルに電流を通す工程;および (D)該カソライトコンパートメントから、該有機または無機ヒドロキシドを 回収する工程。 11.前記カソライトコンパートメントに充填される前記ハロゲン化物塩が、 式A +-で特徴付けられる有機ハロゲン化物塩であり、ここで、A +が有機カ チオンであり、そして、X-がハロゲン化物アニオンである、請求項10に記載 の方法。 12.前記ハロゲン化物が臭化物である、請求項10に記載の方法。 13.前記還元剤が、前記アノードでハロゲンを還元し得、および/またはそ れ自体酸化され得る有機化合物または塩である、請求項10に記載の方法。 14.前記還元剤が、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属またはアン モニアのシュウ酸塩またはギ酸塩を含有 する、請求項10に記載の方法。 15.前記アノライトコンパートメントの前記水性混合物のpHが、約1から 約7までである、請求項10に記載の方法。 16.アノードを有するアノライトコンパートメント、カソードを有するカソ ライトコンパートメント、および該両コンパートメントを分離するアニオン選択 性膜または非イオン性分離体を含む電解セルにおいて、対応するハロゲン化物か ら4級アンモニウムヒドロキシド、4級ホスホニウムヒドロキシド、および3級 スルホニウムヒドロキシドを調製する方法であって、以下の工程を包含する方法 : (A)該カソライトコンパートメントに、ハロゲン化4級アンモニウム、ハロ ゲン化4級ホスホニウム、またはハロゲン化3級スルホニウムを含有する水溶液 を充填する工程; (B)該アノライトコンパートメントに、該アノードでハロゲンを還元し得、 またはそれ自体が酸化され得る還元剤を含有する酸性の水性混合物を充填する工 程; (C)該カソライトコンパートメント中で4級アンモニウムヒドロキシド、4 級ホスホニウムヒドロキシド、または3級スルホニウムヒドロキシドを生成させ るために、該電解セルに電流を通す工程;および (D)該カソライトコンパートメントから、該4級アンモニウムヒドロキシド 、4級ホスホニウムヒドロキシド、または3級スルホニウムヒドロキシドを回収 する工程。 17.前記ハロゲン化4級アンモニウムおよび4級ホスホニウムが、以下の式 によって特徴付けられる、請求項16に記載の方法: ここで、Aは窒素またはリン原子であり、Xはハライドであり、そしてR、R 、RおよびRはそれぞれ独立に、1個から約20個までの炭素原子を含む アルキル基、2個から約20個までの炭素原子を含むヒドロキシアルキル基また はアルコキシアルキル基、アリール基またはヒドロキシアリール基であり、ある いは、RおよびRは、Aと共に複素環基を形成し得、ただし、該複素環基が C=A基を含むときには、Rは第2の結合である。 18.前記R、R、R、およびRがそれぞれ独立に、1個から約20 個までの炭素原子を含むアルキル基である、請求項17に記載の方法。 19.前記R、R、R、およびRがそれぞれ独立に、プロピル基また はブチル基である、請求項17に記載の方法。 20.前記Xがクロライドまたはブロマイドである、請求項17に記載の方法 。 21.前記ハロゲン化3級スルホニウムが、以下の式で特徴付けられる、請求 項16に記載の方法: ここで、Xはハライドであり、そしてR、R、およびRはそれぞれ独立に 、1個から約20個までの炭素原子を含むアルキル基、2個から約20個までの 炭素原子を含むヒドロキシアルキル基またはアルコキシアルキル基、アリール基 、またはヒドロキシアリール基であり、あるいは、RおよびRは、Sと共に 複素環基を形成し得、ただし、該複素環基がC=S基を含むときには、Rは第 2の結合である。 22.アニオン選択性膜が前記コンパートメントを分離する、請求項16に記 載の方法。 23.前記還元剤が、前記アノードでハライドをハロゲン化物イオンに還元し 得、および/またはそれ自体酸化し得る、有機化合物または塩である、請求項1 6に記載の方法。 24.前記還元剤が、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属またはアン モニアのシュウ酸塩またはギ酸塩を含有する、請求項16に記載の方法。 25.前記アノライトコンパートメントの前記水溶液のpHが、約1から約7 までである、請求項16に記載の方法。 26.アノードを有するアノライトコンパートメント、カソードを有するカソ ライトコンパートメント、および、該両コンパートメントを分離するアニオン選 択性膜または非イオン性分離体を含む電解セルにおいて、4級アンモニウムハロ ゲン化物から4級アンモニウムヒドロキシドを調製するため の方法であって、以下の工程を包含する方法: (A)該カソライトコンパートメントに、以下の式で特徴付けられるハロゲン 化4級アンモニウムを含む水溶液を充填する工程: ここで、R、R、R、およびRはそれぞれ独立に、3個から約20個ま での炭素原子を含むアルキル基またはヒドロキシアルキル基であり、そしてXは ブロマイドまたはクロライドである; (B)該アノライトコンパートメントに、pHが約3から約6.5であり、そし て、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウムのシュウ酸塩またはギ 酸塩を含有する酸性の水溶液を充填する工程; (C)該カソライトコンパートメント中で4級アンモニウムヒドロキシドを形 成させるために、該電解セルに電流を通す工程;および (D)該カソライトコンパートメントから、該4級アンモニウムヒドロキシド を回収する工程。 27.前記式Iにおいて、R、R、R、およびRがそれぞれ独立に、 3個から約20個までの炭素原子を含むアルキル基である、請求項26に記載の 方法。 28.前記式Iにおいて、R、R、R、およびRがそ れぞれ独立に、3個から約10個までの炭素原子を含むアルキル基である、請求 項26に記載の方法。 29.前記式Iにおいて、R、R、R、およびRがそれぞれ独立に、 プロピル基またはブチル基である、請求項26に記載の方法。 30.前記工程(A)で充填される前記水溶液中のハロゲン化4級アンモニウ ムの濃度が、約3重量%から約60重量%である、請求項26に記載の方法。 31.前記Xがブロマイドである、請求項26に記載の方法。 32.前記工程(B)で充填される酸性の水溶液が、水に加えて、アルカリ金 属またはアルカリ土類金属のギ酸塩およびギ酸を含有する、請求項26に記載の 方法。 33.前記工程(B)で充填される前記溶液のpHが、約4から約5までであ る、請求項26に記載の方法。
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