JPH0850120A - 液体クロマトグラフィ装置 - Google Patents

液体クロマトグラフィ装置

Info

Publication number
JPH0850120A
JPH0850120A JP7088325A JP8832595A JPH0850120A JP H0850120 A JPH0850120 A JP H0850120A JP 7088325 A JP7088325 A JP 7088325A JP 8832595 A JP8832595 A JP 8832595A JP H0850120 A JPH0850120 A JP H0850120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
column
group
measured
supplied
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7088325A
Other languages
English (en)
Inventor
Taketoshi Kanda
武利 神田
Osamu Shirota
修 城田
Yutaka Otsu
裕 大津
Michihiro Yamaguchi
道広 山口
Hisao Tsuruta
久生 鶴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IRIKA KIKI KK
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
IRIKA KIKI KK
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IRIKA KIKI KK, Shiseido Co Ltd filed Critical IRIKA KIKI KK
Priority to JP7088325A priority Critical patent/JPH0850120A/ja
Publication of JPH0850120A publication Critical patent/JPH0850120A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は被測定試料を濃縮処理する濃縮用カラ
ムを具備する液体クロマトグラフィ装置に関し、測定精
度の向上を図ることを目的とする。 【構成】被測定試料を分離する分離用カラム16と、被測
定試料を溶媒と共に分離用カラム16に供給する流路制御
手段14と、供給された被測定試料を分析処理する検出手
段17と、被測定試料を採取してこれを流路制御手段14に
供給する試料注入手段15,22,22a と、溶媒と共に供給さ
れる被測定試料を濃縮処理する濃縮用カラム30とを具備
し、上記濃縮用カラム30の内容量を 2.0ミリリットル未
満とすると共に、濃縮用カラム30内に、Si−R(Rは
疎水性基)結合、及びSi−R’(R’は親水性基)結
合を有するシリコーンポリマーで被覆された多孔性担体
よりなるカラム充填剤を充填した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体クロマトグラフィ装
置に係り、特に被測定試料を濃縮処理する濃縮用カラム
を具備する液体クロマトグラフィ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体クロマトグラフィ装置は化学物質を
分離・定量する化学分析手段として広く使われている。
特に、内径が1〜2mmのセミミクロカラムを使った液
体クロマトグラフィ装置は高感度、高分解能および高精
度な分析結果を提供できる利点を有しており、活発な研
究がなされている。
【0003】ここで、液体クロマトグラフィ装置に内設
され、試料溶液の濃縮処理を行うために用いられる濃縮
用カラムに注目する。濃縮用カラムの内部にはカラム充
填剤が充填されており、試料溶液はこのカラム充填剤に
より濃縮処理が行われる。例えば、液体クロマトグラフ
ィ装置を血清等の各種物質の混合試料の分離,分析に用
いた場合、生体成分である血清等はタンパク質成分を多
量に含んでいるために、このタンパク質成分がカラム充
填剤に吸着してしまい濃縮作用が低下してしまう。この
ため、従来ではカラム充填剤による濃縮作用の低下を防
止するために、予め試料よりタンパク質を除去する前処
理を行っていた。
【0004】しかるに、このような前処理操作は多大の
時間と労力を要し、かつ分析精度を低下させるという問
題を有している。そこで、近年これらの除タンパク操作
を行うことなく装置内に直接タンパク質成分含有試料を
注入し、この注入されたタンパク質成分含有試料を濃縮
しうるカラム充填剤が提供されるようになってきてい
る。
【0005】これらの改良されたカラム充填剤は、多孔
性ガラスやシリカゲルを担体とし、その細孔内表面に特
性の異なる物質を設けた構成とされている。そして、こ
のカラム充填剤を用いれば、血清中のタンパク質は巨大
分子なので細孔内に入らず、且つ親水性の外表面(孔外
面)に吸着されることなくカラムを素通りし、比較的小
さな薬物等の分子は疎水性の内表面(孔内面)に吸着す
ることとなる。
【0006】このようなカラム充填剤の具体例として
は、特開昭60−56256号公報に記載されたものが
挙げられる。このカラム充填剤では、オクタデシルシリ
ル(ODS)基を化学結合させたシリカの外表面にタン
パク質をコートしている。このコート用タンパク質はウ
シ血清アルブミン等よりなり、該タンパク質をODS結
合シリカに吸着・変性させることによりカラム充填剤を
得ている。
【0007】しかしながら、上述したカラム充填剤の
内、タンパク質をコートしODSシリカ充填剤では、使
用が長期に渡ると吸着・変性したタンパク質が溶離を起
こすことがあり、また高分離効率のカラムが得られない
等、耐久性や分離能の点で問題を残している。
【0008】このような問題点を改良するため、特開昭
61−65159号公報及び特開平1−123145号
公報に記載されたように、 多孔質担体の内表面及び外表面に疎水性基を導入す
る。 それ自信が巨大分子であり、シリカ等の細孔内に侵入
できない酵素を用いて外表面の疎水性基だけを切断す
る。 その後、外表面に親水性基を導入する。 ことにより、カラム充填剤を得る方法も開発されてい
る。
【0009】具体的には、特開昭61−65159号公
報記載の方法では、グリセリルプロピル基を導入した多
孔性シリカを出発原料とし、これにカルボニルジイミダ
ソールを介してオリゴペプチドを結合させ、タンパク質
加水分解酵素であるカルボキシペプチターゼAを用いて
加水分解を行うことにより外表面のフェニルアラニン側
鎖を切断している。その結果、カラム充填剤の内表面に
は疎水性リガンドとしてグリシル−フェニルアラニルフ
ェニル−アラニンが残り、外表面には親水性のグリシル
ーグリセリルプロピル基となる。
【0010】一方、特開平1−123145号公報に記
載の方法は、アミノプロピル基を導入した多孔性シリカ
を出発原料として、トリエチルアミン存在下、オクタノ
イルクロリドを反応させ、アミド結合を介して疎水性基
を導入し、次にポリミキシン・アシラーゼにより外表面
のアシル基を加水分解し、外表面のアミノ基をグリシド
ールとの反応を行うことにより親水基とする方法であ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、液体クロマ
トグラフィ装置に配設される濃縮用カラム30のカラム
充填剤として特開昭61−65159号公報或いは特開
平1−123145号公報に開示されたものを用いる
と、各公報に開示されたカラム充填剤は酵素反応を利用
しているため、カラム充填剤の製造構成が複雑化すると
共に得られたカラム充填剤の特性にバラツキが生じやす
いという問題点があった。
【0012】また、従来の液体クロマトグラフィ装置で
は、濃縮用カラムの内容積が2.0ミリリットル以上と
大きい容積を有していたため、供給された試料溶液が却
って濃縮用カラム内で希釈されてしまい、検出精度が低
下してしまうという問題点があった。この問題点は、特
に注入される試料量が少ない場合には検出精度に大きく
影響を与えてしまう。
【0013】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、濃縮用カラムとして比較的得ることが容易でかつ
濃縮効率の良好なものを用いると共に濃縮用カラムの内
容積を小さくすることにより、上記の問題点を解決した
液体クロマトグラフィ装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、ポンプにより供給される溶媒に混在す
る被測定試料を分離する分離用カラムと、 上記ポンプ
と分離用カラムとの間に配設され、ポンプから溶媒を供
給されると共に試料注入配管より被測定試料を供給さ
れ、この被測定試料を溶媒と共に分離用カラムに供給す
る流路制御手段と、上記分離用カラムで分離された被測
定試料が供給されると共に、供給された被測定試料を分
析処理する検出手段と、被測定試料を格納した複数の容
器を担持する試料保持機構と、上記複数の容器の一つか
ら被測定試料を選択的に採取してこれを流路制御手段に
供給する試料注入手段と、上記流路制御手段と分離用カ
ラムとの間に設けられ、溶媒と共に供給される被測定試
料を濃縮処理する濃縮用カラムとを設けており、上記濃
縮用カラムの内容量を2.0ミリリットル未満とすると
共に、上記濃縮用カラム内に、Si−R(Rは疎水性
基)結合、及びSi−R’(R’は親水性基)結合を有
するシリコーンポリマーで被覆された多孔性担体よりな
るカラム充填剤を充填したことを特徴とするものであ
る。
【0015】また、上記カラム充填剤における親水性基
R’を、水酸基を有する親水性基とした構成としてもよ
い。更に、上記カラム充填剤における疎水性基Rを、炭
素数1〜18の炭化水素残基とした構成としてもよい。
【0016】
【作用】上記構成とされた液体クロマトグラフィ装置で
は、濃縮用カラムの内容量を2.0ミリリットル未満と
されておりその内容積は小さいため、注入される被測定
試料量が少なくても希釈作用は発生せず、よって確実に
濃縮処理を行うことができるため検出精度を向上させる
ことができる。
【0017】また、濃縮用カラム内に充填されるカラム
充填剤は、Si−R(Rは疎水性基)結合、及びSi−
R’(R’は親水性基)結合を有するシリコーンポリマ
ーで被覆された多孔性担体よりなり、この構成のカラム
充填剤はその外表面の一部が親水性であるためにタンパ
ク質等が吸着されることはなく、また安定でしかも分離
能に優れているため、濃縮処理を確実に行うことができ
る。更に、酵素等を用いていないため、これによっても
安定した濃縮処理を実現できる。
【0018】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。図1乃至図3は、本発明の第1実施例である液体
クロマトグラフィ装置の概略構成図である。
【0019】本実施例に係る液体クロマトグラフィ装置
は、複数の試料容器21aを形成された試料保持部21
を有し、各試料容器21aには被測定試料が保持され
る。この各々の試料容器21aは典型的には約200μ
lの容量を有している。また、試料注入管22はロボッ
ト22aにより移動自在に保持されており、ロボット2
2aの動作により試料注入管22が位置P1 に移動さ
れ、続いて下降動作することにより試料注入管22は複
数ある試料容器21aの内、選択された一つの試料容器
21aに挿入される。続いて、シリンジ15の操作を操
作することにより、被測定試料は試料注入管22内に吸
入させる。
【0020】また、図中14で示すのは六方弁として構
成される第1の切り換えバルブ14であり、この第1の
切り換えバルブ14には本発明の要部となる濃縮用カラ
ム30及び試料注入管22の先端を受け入れる端部14
xが接続されている。濃縮用カラム30は、その内容積
が200マイクロリットル未満と比較的小型のカラムで
あり、後述するカラム充填剤が充填されている。この濃
縮用カラム30において供給された被測定試料は濃縮さ
れるため、後述する分離用カラム16及び検出器17に
は濃縮された被測定試料が供給されることとなり、検査
精度の向上を図ることができる。
【0021】また、端部14xは被測定試料の注入口と
なる部位であり、試料注入管22内に採取された被測定
試料は、試料注入管22を端部14x内に挿入し再びシ
リンジ15を操作することにより端部14x内に注入さ
れる。この際、試料注入管22はロボット22aにより
端部14xに対応した位置P 2 に水平移動され、続いて
鉛直方向に移動することにより端部14x内に挿入され
る。また、試料注入管22から注入された試料溶液は、
第1の切り換えバルブ14が図1及び図2に示される状
態の時に濃縮用カラム30内に供給され、濃縮処理が行
われる構成となっている。
【0022】また、本実施例に係る液体クロマトグラフ
ィ装置では、検出器17の試料出口に六方弁として構成
される第2の切り換えバルブ23が接続されている。こ
の第2の切り換えバルブ23は、分離用カラム16で分
離され検出器17で検出された後排出される被分離試料
を、前記廃液溜め18と前記試料注入管22のいずれか
一方に選択的に供給する機能を奏する。図1及び図3に
示す状態では、検出器17から排出される被分離試料は
矢印で示すように廃液溜め18に送られる。
【0023】一方、被分離試料を試料注入管22に給送
する場合には、図2に示されるように、試料はシリンジ
15に設けられた継手15a中に形成された流路15b
を通って試料注入管22に供給される。流路15bは、
シリンジ15から供給された試料であろうとも、また弁
23から供給された試料であろうとも、いずれも前記試
料注入管22に送られるようにT字型に形成されてい
る。
【0024】更に、図示の装置には、分離用カラム16
およびこれに協働する配管系を洗浄する洗浄液を保持す
る容器24が設けられ、洗浄液は容器24からポンプ2
5を経て第2の切り換えバルブ23に供給される。図1
及び図3に示す状態では、洗浄液は継手15aを経て試
料注入管22に送られこれを洗浄する。試料注入管22
を洗浄する場合には、ロボット22aは針22を位置P
1 やP2 とは異なった廃液回収位置(図示せず)に移動
させる。
【0025】図2は、図1の装置において第2の切り換
えバルブ23が回動した状態を示している。図示の状態
では、検出器17から排出される被分離試料は矢印に沿
って弁23を通過し、継手15a中の流路15bを経て
針22に送られる。一方、容器24からの洗浄液は第2
の切り換えバルブ23において阻止される。その結果、
ロボット22aにより、試料注入管22を試料保持部2
1上の適当な試料容器21aに対応する位置に移動させ
ることにより、検出器17から排出された被分離試料を
試料容器21a中に回収することが可能になる。
【0026】特にカラムの内径が1.0〜2.0mmの
セミミクロカラムをクロマトグラフ分離用カラム16と
して使う場合、溶媒の全流量が高々50〜200μl/
minと非常に小さいため、溶媒による試料の希釈に伴
う被分離試料の体積の増大は問題にならず、数百μlの
容量の試料容器21aで十分に被分離試料を回収するこ
とができる。
【0027】また、図3は第1の切り換えバルブ14が
回動した状態を示している。図示の状態では、端部14
xから濃縮用カラム30の上端供給口への被測定試料の
供給は阻止され、その代わりに濃縮用カラム30の上端
供給口にはポンプ11により溶媒が供給される状態とな
る。また、濃縮用カラム30の下端排出口は分離用カラ
ム16に接続された状態となる。よって、濃縮用カラム
30で濃縮された被測定試料は分離用カラム16に供給
され、分離用カラム16により分離された被測定試料は
続いて検出器17に供給され、所定の分析処理が行われ
る。
【0028】図4は、発明の第2実施例である液体クロ
マトグラフィ装置を示している。本実施例に係る液体ク
ロマトグラフィ装置は、オートサンプラー41と六方弁
として構成される6バルブ−スイッチングバルブ(以
下、スイッチングバルブという)42との間に一次分離
を行う濃縮用カラム40が配設されている。
【0029】この濃縮用カラム40は、その内容積が
2.0ミリリットル未満とされたカラムであり、第1実
施例の液体クロマトグラフィ装置に配設されている濃縮
用カラム30と同様に、後述するカラム充填剤が充填さ
れている。この濃縮用カラム40においてオートサンプ
ラー41から供給された被測定試料は濃縮されるため、
後述する分離用カラム43及び検出器44には濃縮され
た被測定試料が供給されることとなり、検査精度の向上
を図ることができる。
【0030】また、第1実施例で説明した切り換えバル
ブ14,シリンジ15,試料注入管22及びこれらの構
成要素と共に機能する他の構成要素は、オートサンプラ
ー41内に組み込まれた構成となっている。更に、ポン
プ45A及びポンプ45Bは、スイッチングバルブ42
と協働して被測定試料を濃縮用カラム40,分離用カラ
ム43及び検出器44に供給する被測定試料供給システ
ムを構成する。
【0031】図4に示される構成によれば、被測定試料
はポンプAにより供給される溶媒(移動相A)と共に、
オートサンプラー41から濃縮用カラム40に送られ濃
縮処理が行われる。そして、濃縮用カラム40において
濃縮された被測定試料は、ポンプ45Bにより供給され
る溶媒(移動相B)と共に分離処理を行うために分離用
カラム43に供給される。この際、移動相Aと移動相B
の切り換えは、先に述べたスイッチングバルブ42によ
り行われる。
【0032】搬送された被測定試料は分離用カラム43
において分離され、検出器44において被測定試料に対
して所定の分析処理が行われる。また、上記構成とされ
た液体クロマトグラフィ装置は、分析処理の制御を行う
ためにコンピューターにより構成されるコントローラー
46を具備している。このコントローラー46は、オー
トサンプラー41,スイッチングバルブ42,及びポン
プ45A,45Bの駆動制御を行う。
【0033】尚、上記した2カラムシステムを採用した
液体クロマトグラフィ装置は、従来の分析装置に対して
被測定試料に対する処理を排除できる点で有利であり、
このシステムはサンプルトリートメントフーリーシステ
ムとして一般に用いられている。
【0034】続いて、コントローラー46の制御処理に
より実施されるスイッチングバルブ42の切り換え動作
について説明する。スイッチングバルブ42はコントロ
ーラー46の制御処理により、液体クロマトグラフィ装
置内に形成される被測定試料の流路を第1の状態と第2
の状態とに切り換え処理を行う。
【0035】スイッチングバルブ42が第1の状態とな
っている時、ポンプ45Aの発生するポンプ圧によりオ
ートサンプラー41から移動相Aと共に圧送される被測
定試料は、濃縮用カラム40を通過した後にスイッチン
グバルブ42に供給され、更に被測定試料は図中実線で
示されるラインに沿って図示されない廃液貯蔵槽に向け
進んでゆく。この際、被測定試料に含まれる分析対象と
なる物質のみが濃縮用カラム40に捕獲され濃縮処理さ
れる。また、同時に移動相Bもポンプ45Bの発生する
ポンプ圧によりスイッチングバルブ10に供給され、図
4に実線で示すラインに沿って分離用カラム43及に向
け流れる構成となっている。
【0036】一方、コントローラー46の制御処理によ
りスイッチングバルブ42が第2の状態となると、濃縮
用カラム40において濃縮された被測定試料は、分析を
行うために図4に破線で示すラインに沿って流れ分離用
カラム43に供給される。一方、ポンプ45Bから供給
される移動相Bは、図中破線で示されるラインに沿って
図示しない廃液貯蔵槽に流出される構成となっている。
【0037】ここで、濃縮用カラム30,40に充填さ
れる充填剤に注目して以下説明する。本実施例において
は、濃縮用カラム30,40に充填される充填剤とし
て、Si−R(Rは疎水性基)結合、及びSi−R’
(R’は親水性基)結合を有するシリコーンポリマーで
被覆された多孔性担体よりなるカラム充填剤を使用して
いる。この構成のカラム充填剤を使用することにより、
例えばタンパク質成分を含有する血清等を被測定試料と
して用いた場合におけるタンパク質の分離能を高めるこ
とができ、よって濃縮処理を確実かつ安定して行うこと
が可能となる。以下、本実施例で用いるカラム充填剤の
具体的構成について説明する。
【0038】本実施例において用いられる多孔性担体と
しては、例えば液体クロマトグラフィー用の担体として
一般に使用されている任意の粉体であるシリカゲル、ア
ルミナ、ガラスビーズ(例えばポーラスガラス)、ゼオ
ライト、ヒドロキシアパタイト又はグラファイト等を使
用することができる。また、複合粉体、例えばポリアミ
ド、アクリル樹脂、又はポリビニルアルコール等の合成
樹脂の表面に、微細な無機粉体、例えはシリカゲル、二
酸化チタン又はヒドロキシアパタイトを被覆処理した粉
体も使用することができる。
【0039】また、多孔性担体の平均粒径は2〜200
μmで、比表面積200〜300m 2 /g、40〜12
0Åの細孔を有するものが好適である。特に好適な多孔
性担体としては、60〜80Åの細孔を持ち、比表面積
が400〜600m2 /gで粒径3〜50μmの球形あ
るいは破砕型のシリカゲルである。
【0040】本発明において使用されるSi−H基を有
するシリコーン化合物は、下記一般式化1
【0041】
【化1】
【0042】(化1中R1 ,R2 及びR3 は相互に独立
に水素原子であるか又はハロゲン原子の少なくとも1個
で置換されていることのある炭素数1〜10の炭化水素
基であるが、R1 ,R2 ,R3 が同時に水素原子である
ことはない。また、R4 ,R 5 ,R6 は相互に独立に水
素原子であるか又はハロゲン原子に少なくとも一個で置
換されていることのある炭素数1〜10の炭化水素基で
ある。aは0又は1以上の整数であり、bは0又は1以
上の整数であり、cは0又は2であるが、但しcが0で
ある場合にはaとbとの和が3以上の整数であるものと
する)の少なくとも一種である。
【0043】上記化1のシリコーン化合物は2種の群か
らなる。第1の群は、前記化1においてc=0の場合に
相当し、下記一般式化2
【0044】
【化2】
【0045】(化2中R1 ,R2 ,R3 、a及びbは前
記と同じ意味であるが、好ましくはR1 ,R2 及びR3
が相互に独立にハロゲン原子に少なくとも一個で置換さ
れていることのある炭素数1〜10の炭化水素基であ
り、aとbとの和が3以上である)で表わされた環状シ
リコーン化合物である。
【0046】この化合物の代表例を挙げれば以下の通り
である。
【0047】
【化3】
【0048】
【化4】
【0049】上記の化3及び化4で示される化合物は、
それぞれ単独で又はそれらの混合物の形で使用すること
ができる。上記化3及び化4の各式において、n(又は
a+b)は好ましくは3〜7である。nの値が小さくな
るのに従ってその沸点が低下するので、蒸発して担体上
に吸着する量が多くなる。特に3量体及び4量体は、そ
の立体性質上、重合しやすいので特に適している。
【0050】前記式化2の環状シリコーン化合物の具体
例としては、ジハイドロジェンヘキサメチルシクロテト
ラシロキサン、トリハイドロジェンベンタメチルシクロ
テトラシロキサン、テトラハイドロジェンテトラメチル
シクロテトラシロキサン、ジハイドロジェンオクタメチ
ルシクロペンタシロキサン、トリハイドロジェンヘプタ
メチルシクロペンタシロキサン、テトラハイドロジェン
ヘキサメチルシクロペンタンシロキサン、及びペンタハ
イドロジェンペンタメチルシクロペンタシロキサン等を
挙げることができる。
【0051】前記式化1のシリコーン化合物の第二の群
は、前記式化1において、c=2の場合に相当し、下記
一般式化5
【0052】
【化5】
【0053】(化5中R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5
6 、a及びbは前記と同じ意味であり、cは2である
が、好ましくはR1 〜R6 が相互に独立にハロゲン原子
の少なくとも1個で置換されていることのある炭素数1
〜10炭化水素基である)で表わされるシリコーン化合
物である。この化合物の代表例としては、下記一般式化
【0054】
【化6】
【0055】で表わされる化合物を挙げることができ
る。上記式化5の直鎖状シリコーン化合物の具体例とし
ては、1,1,1,2,3,4,4,4−オクタメチル
テトラシロキサン、1,1,1,2,3,4,5,5,
5−ノナメチルペンタシロキサン、及び1,1,1,
2,3,4,5,6,6,6−デカメチルヘキサシロキ
サン等を挙げることができる。前記一般式化1で表わさ
れるシリコーン化合物は、気相状態又は液相状態で前記
多孔性担体と接触させる。
【0056】気相状態での接触(気相処理)は、例えば
密閉容器を用い、120℃以下好ましくは100℃以下
の温度下で、好ましくは200mmHg以下さらに好ましく
は100mmHg以下の圧力下において、前記シリコーン化
合物の蒸気を分子状態で担体表面上に接触させる方法、
120℃以下好ましくは100℃以下の温度下で前記シ
リコーン化合物とキャリア−ガスとの混合ガスを担体と
接触させる方法等により行うことができる。この気相処
理に適したシリコーン化合物としては、例えばテトラヒ
ドロテトラエチルシクロテトラシロキサン、テトラヒド
ロテトラメチルシクロテトラシロキサンを挙げることが
できる。
【0057】一方、液相状態での接触(液相処理)は、
例えば前記シリコーン化合物を溶解することができる揮
発性溶媒であるベンゼン、ジクロロメタン、又はクロロ
ホルム等、特にはヘキサンに溶解した1〜50重量%シ
リコーン化合物溶液を担体1重量部に対してシリコーン
化合物0.01〜1重量部になるように担体に添加すれ
ば良い。この場合、攪拌下に添加することが好ましい。
担体表面上でのシリコーン化合物の表面重合は前記接触
処理後の担体を温度50〜200℃で2時間以上放置或
いは攪拌することによって行うことができる。
【0058】この表面重合は、担体自身の表面活性点の
作用により促進されるので、特に触媒を加える必要はな
い。ここで、「活性点」とはシロキサン結合(Si−O
−Si)又はSi−H(ヒドロシリル)基をもつシリコ
ーン化合物の重合を触媒することのできる部位であり、
例えば酸点、塩基点、酸化点、又は還元点を意味する。
表面重合は、担体表面の活性点がシリコーンポリマーの
被膜で覆われてしまうまで行われる。担体自体の活性が
非常に弱い場合には、前記接触処理前又は後の担体にア
ルカリ触媒例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リリウム、水酸化アンモニウム若しくは水酸化カ
ルシウム等、アルキル金属触媒例えばジブチル錫等を適
宜添加した後に重合させても良い。
【0059】担体表面を被覆したシリコーンポリマー被
覆の構造には2種類のものがある。すなわち、重合がシ
ロキサン結合(−Si−O−Si)の開裂及び再結合に
よって起きるシリコーンポリマーでは−Si−O−Si
−単位の鎖状構造のみを持ち、一方重合がH2 O又はO
2 の存在下におけるヒドロシリル結合(Si−H)同士
の架橋反応によって起きる場合には、
【0060】
【化7】
【0061】から誘導される。
【0062】
【化8】
【0063】単位をもつ網状構造をシリコーンポリマー
が含むことになる。以上の二つの異なった型の重合は、
担体の種類や反応条件(温度、触媒等)によって、それ
ぞれ単独に進行する場合と、両方の型の重合が同時に進
行する場合とがある。そして、重合の程度も様々であ
る。以上のように、本発明においては分子量の低いシリ
コーン化合物を担体と接触させるので、シリコーン化合
物が担体の細孔内部まで侵入して粉体の実質的全表面上
に付着又は吸着して重合し、シリコーンポリマーの極め
て薄い被覆(3Å〜30Åの被覆)が担体上に形成さ
れ、担体の多孔性が実質的に元のまま維持される。この
多孔性は、続いて実施するビニル化合物付加等によって
も実質的に損なわない。
【0064】以上の重合反応により担体表面に形成され
たシリコーンポリマーの分子量(重量平均分子量)は1
5万以上である。但し、シリコーン化合物の場合、重合
により高分子化するにつれ、水や有機溶媒に溶けにくく
なってしまい、ポリマーを抽出して分子量を測定するこ
とはできず、また担体表面上にコートされている状態で
のポリマーの分子量を測定することも不可能である。
【0065】そこで、重合進行中の各段階のポリマーを
クロロホルム抽出し、ポリスチレン換算でポリマーの分
子量を求めたところ、最大15万のポリマーが存在する
ことが確認された。従って、クロロホルムに抽出されな
い状態にまで充分に重合させたポリマーの分子量は、1
5万以上であると言うことができるが、より詳しく分子
量を確認することは困難である。
【0066】疎水性基 ところで、担体表面を被覆したシリコーンポリマー中に
は、未反応のSi−H基が残存している。このSi−H
基に、分子中にビニル基を有する炭化水素を反応させる
ことによって、Si−C結合を有するシリコーンポリマ
ーとすることができる。前記のビニル化合物としては、
例えば一般式
【0067】
【化9】
【0068】(式中、R8 及びR9 は、相互に独立に水
素原子、炭素数1〜40のアルキル基、炭素数4〜8の
シクロアルキル基若しくはシクロアルケニル基、又は炭
素数1〜20のアルキル基で置換されていることのある
アリール基である)で表わされる化合物を使用すること
ができる。
【0069】前記一般式で表わされるビニル化合物はR
8 及びR9 がともに水素原子であるエチレン、R8 及び
9 の一方が水素原子であって他方が水素原子以外の置
換基であるビニル化合物例えばα−オレフィン化合物、
8 及びR9 がともに水素原子以外の同じ置換基である
対称形ビニル化合物、或いはR8 及びR9 が水素以外の
異なる置換基である非対称形ビニル化合物のいずれであ
っても良い。
【0070】好ましいビニル化合物は、前記一般式にお
いてR8 及びR9 が相互に独立に、水素原子;炭素数4
〜20のアルキル基例えば1−ヘキシル基、1−オクチ
ル基、1−デシル基、1−ドデシル基、1−ヘキサデシ
ル基、又は1−オクタデシル基;シクロヘキシル基又は
シクロヘキセニル基;フェニル基又はナフチル基;又は
炭素数1〜4の低級アルキル基で置換されているフェニ
ル基又はナフチル基であるビニル化合物である。
【0071】R8 が水素原子であり、R9 がエチル基、
ヘキシル基、ヘキサデシル基、又はフェニル基であるビ
ニル化合物を付加させると、それぞれ従来の化学結合型
充填剤のC4 −タイプ、C8 −タイプ、C16−タイプ又
はフェニルタイプに相当するものを得ることができる。
前記ビニル化合物と前記シリコーンポリマー被覆粉体と
の反応は、例えば、溶媒の存在下において50〜300
℃、気相或いは液相で2時間以上接触させることにより
行うことができる。触媒としては、白金属触媒すなわち
ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリ
ジウム又は白金の化合物が適している。特にパラジウム
化合物及び白金化合物が良好である。
【0072】この反応の確認はFT−IR装置を用いた
拡散反射スペクトルの測定により行える。すなわち、2
160cm-1のSi−H基の吸収は、ビニル化合物の付
加により吸収強度が大幅に減少し、これに変って280
0cm-1〜3000cm-1に新たにアルキル基に基づく
吸収が表われる。従って、この吸収強度の比を求めるこ
とによって反応率が計算される。
【0073】親水性基 本実施例にかかる液体クロマトグラフィー用充填剤を得
るためには、上記のようにして得たシリコーンポリマー
被覆担体の表面のSiH基の一部を親水性に変える必要
がある。ここで、親水性基としては、次の化10に示す
テトラオール等が用いられる。
【0074】
【化10】
【0075】なお、このテトラオールは次のように合成
される。
【0076】
【化11】
【0077】ここで、ジグリセリンをポリグリセリンと
すれば、ポリオールが形成され、これらもまた本発明の
親水性基として用い得る。また、親水性基としては、次
の化11に示すポリオキシエチレンアリルエーテルを用
いることも好適である。なお、このポリオキシエチレン
アリルエーテルは化11に示すようにアリルアルコール
にエチレンオキサイドを付加させることによって合成す
ることができる。
【0078】以上のようにして得た充填剤は、化学結合
型を特徴とする従来の充填剤とはタイプが異なり、使用
可能なpH範囲も2〜10と極めて広く、従来の充填剤
では用い得なかったアルカリ性溶媒でも使用でき、安全
性も非常に良い。また、本実施例にかかる充填剤を用い
て血清等の生体成分中の薬物や代謝物を液体クロマトグ
ラフィ装置を用いて定量する場合、繁雑な前処理なしに
生体成分を直接注入しても輝度よく分析が可能である。
なお、本発明により得られる充填剤は、完全なポリマー
コート型であり、ルイス酸を用いないため、2−エチル
ピリジンやN,N’−ジメチルアニリンのような塩基性
物質も溶出可能である。
【0079】疎水性化−親水性化法 本実施例にかかる充填剤は、シリコーンポリマーで被覆
された多孔性担体を、まず疎水性化し、その次に親水性
化する方法で製造することができる。すなわち、図5
(A)に示すように多孔性担体10の表面を、前述した
方法によりシリコーンポリマー12で被覆する。この
際、シリコーン単体の有する−SiH基は重合に用いら
れるが、そのすべてが消費されてしまうわけではない。
そして、図5(B)に示すようにそのシリコーンポリマ
ー12に残存する−SiH基と、二重結合を有する疎水
性基Rを反応させ、−SiR基14とする。なお、ここ
でシリコーンポリマー12のすべての−SiH基が−S
iR基となってしまうと、後の親水性水性基導入が行い
得ないので、疎水性基Rの添加量ないし反応条件を目的
に応じて定める。
【0080】次に図5(C)に示すようにシリコーンポ
リマー12の未反応−SiH基と、二重結合を有する親
水性基R’(図中○−で示す)16を反応させ、親水性
の−SiR’基を形成する。従って、シリコーンポリマ
ー12の表面は、疎水性基Rと親水性基R’により修飾
されたいわゆるミックスドファンクション構造となり、
両基の修飾割合等により特異的な溶離特性を得ることが
できる。なお、疎水性化−親水性化法は、特に保持に大
きな影響を及ぼす疎水性基の導入が容易に制御可能なた
め、疎水性基の導入量を調整することにより保持の大き
さを調整できる利点がある。
【0081】親水性化−疎水性化法 本実施例にかかる充填剤は、シリコーンポリマーで被覆
された多孔性担体を、まず親水性化し、その次に疎水性
化する方法でも製造することができる。すなわち、図6
(A)に示すように多孔性担体10の表面を、シリコー
ンポリマー12で被覆する。そして、図6(B)に示す
ようにそのシリコーンポリマー12に残存する−SiH
基と、二重結合を有する親水性基R’(図中○−で示
す)16を反応させ、−SiR’基16とする。なお、
ここでシリコーンポリマー12のすべてのSiH基が−
SiR’基16となってしまうと、後の疎水性基導入が
行い得ないので、親水性基R’の添加量ないし反応条件
を目的に応じて定める。
【0082】次に図6(C)に示すようにシリコーンポ
リマー12の未反応−SiH基と、二重結合を有する疎
水性基Rを反応させ、親水性の−SiR基14を形成す
る。この親水性化−疎水性化法は、先に親水性化を行う
ため、その親水性化率は大きく、タンパク質の吸着は少
ない。親水性化反応は、水中で行うことが望ましく、シ
リコーンポリマーで覆われたシリカゲルは揆水性があ
り、反応は細孔外表面から起こっていく。従って、細孔
外表面は相対的に細孔内表面と比較してより親水性であ
ると考えられる。疎水性化は相対的に外より内で起こり
やすいと考えられる。
【0083】疎水、親水性化同時処理法 本実施例にかかる充填剤は、シリコーンポリマーで被覆
された多孔性担体の親水性化及び疎水性化を同時に行う
方法でも製造することができる。すなわち、図7(A)
に示すように多孔性担体10の表面を、シリコーンポリ
マー12で被覆する。そして、図7(B)に示すように
そのシリコーンポリマー12の残存する−SiH基と、
末端に二重結合を有する疎水性基R、及び末端に二重結
合を有する親水性基R’(図中○−で示す)を反応さ
せ、親水性の−SiR基14及び疎水性の−SiR’基
16とする。
【0084】この、疎水、親水性化同時処理法は、反応
が一回でよいという利点がある。相対的に疎水性基(ス
チレン等)の化合物を親水性の化合物(テトラオール、
ポリオール等)よりその添加量を少なくし、反応性の違
い(疎水性基の化合物は親水性基化合物よりかさ高くな
く、反応性よりは高いと考えられる)によって目的とす
る充填剤を得ることができる。反応溶媒としてはアルコ
ール(スチレン及びテトラオール等を同時に混合するこ
とも可能)が望ましい。
【0085】疎水性化−エポキシ化−親水性化法 本実施例にかかる充填剤は、シリコーンポリマーで被覆
された多孔性担体を、まず疎水性化し、その次にエポキ
シ基を有するエポキシ化合物を導入し、該末端エポキシ
基に親水性基を結合させて親水性化する方法で製造する
ことができる。すなわち、図8(A)に示すように、多
孔性担体10の表面を、前述した方法によりシリコーン
ポリマー12で被覆する。
【0086】そして、図8(B)に示すようにそのシリ
コーンポリマー12に残存する−SiH基と、二重結合
を有する疎水性基Rを反応させ、−SiR基14とす
る。なお、ここでシリコーンポリマー12のすべての−
SiH基が−SiR基となってしまうと、後の親水性基
導入が行い得ないので、疎水性基Rの添加量ないし反応
条件を目的に応じて定める。
【0087】次に図8(C)に示すようにシリコーンポ
リマー12の未反応−SiH基と、二重結合及びエポキ
シ基を有するエポキシ化合物18を反応させる。このた
め、エポキシ化合物は二重結合端でシリコーンポリマー
と結合し、エポキシ基を有する状態となる。次に図8
(D)に示すように親水性基(図中○で示す)20を反
応させ、親水性のSiR’基16を形成する。
【0088】この、疎水性化−エポキシ化−親水性化法
は、先に疎水性基を導入した後、まずアリルグリシジル
エーテル(末端に二重結合、もう一つの末端にエポキシ
基)のようなテトラオールよりかさ高くない基を導入
し、さらにグリセリンやジグリセリンを反応させること
により、親水性化密度を大きくすることが可能である。
このため、タンパク質の回収率が高くなる。例えば、ま
ず始めに疎水性基(フェニル基)を導入し、その後アリ
ルグリシジルエーテル(一方の末端に二重結合をもち、
好ましくは他方の末端にエポキシ基をもつもの)を結合
させ、ジグリセリン,グリセリン等の−OH基或いは−
COOH基のような親水性基をもつものをエポキシ基に
結合させる。
【0089】疎水性基及びアリルグリシジルエーテルの
ような末端に二重結合をもつものと、Si−H基の反応
は白金酸等を触媒とし反応させる(ヒドロシリル化)。
また、エポキシ基とジグリセリン等の反応は、ルイス
酸、四級アンモニウム塩、三級アミン等が用いられる。
なお、アリルグリシジルエーテル付加後、酸性溶液中で
エポキシ環を開環させ、ジオール型にするだけでもよ
い。
【0090】図9は、上記したカラム充填剤を濃縮用カ
ラム30,40に充填して分析処理を行った実験例を示
している。図9(A)は従来のカラム充填剤を濃縮用カ
ラム30,40に充填して分析処理を行った実験例を示
しており、また図9(B)及び図9(C)は上記した本
実施例に係るカラム充填剤を濃縮用カラム30,40に
充填して分析処理を行った実験例を示している。
【0091】また、図9(B)の実験結果は被測定試料
の導入量を20マイクロリットル,濃度を1/20,濃
縮時間を3分間とした結果を示しており、図9(C)の
実験結果は被測定試料の導入量を80マイクロリット
ル,濃度を1/80,濃縮時間を3分間とした結果を示
している。また、図9(A)〜(B)において分析目的
物のピークを図中Sで示している。
【0092】同図から明らかなように、従来用いていた
カラム充填剤に比べて、上記した本実施例に係るカラム
充填剤を用いて分析処理を行った実験例の方が分析目的
物のピーク(Sで示す)が急峻に現れており、保持され
ない成分(タンパク質等)に起因したピーク(Pで示
す)が低減していることが判る。これは、本実施例に係
るカラム充填剤がその外表面の一部が親水性であるため
にタンパク質等が吸着されず、また分離能に優れている
ことに起因するものである。また、前記した説明から明
らかなように、本実施例に係るカラム充填剤は酵素等を
用いていないため、これによっても安定した濃縮処理を
実現でき、よって良好な分析結果が得られるものと考え
られる。
【0093】
【発明の効果】上述の如く本発明のよれば、濃縮用カラ
ムの内容量を2.0ミリリットル未満とされておりその
内容積は小さいため、注入される被測定試料量が少なく
ても希釈作用は発生せず、よって確実に濃縮処理を行う
ことができるため検出精度を向上させることができる。
【0094】また、濃縮用カラム内に充填されるカラム
充填剤は、Si−R(Rは疎水性基)結合、及びSi−
R’(R’は親水性基)結合を有するシリコーンポリマ
ーで被覆された多孔性担体よりなり、この構成のカラム
充填剤はその外表面の一部が親水性であるためにタンパ
ク質等が吸着されることはなく、また安定でしかも分離
能に優れているため、濃縮処理を確実に行うことができ
る。更に、酵素等を用いていないため、これによっても
安定した濃縮処理を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である液体クロマトグラフ
ィ装置の概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施例である液体クロマトグラフ
ィ装置の動作を説明するための概略構成図である。
【図3】本発明の第1実施例である液体クロマトグラフ
ィ装置の動作を説明するための概略構成図である。
【図4】本発明の第2実施例である液体クロマトグラフ
ィ装置の概略構成図である。
【図5】本発明の一実施例である液体クロマトグラフィ
装置に用いるカラム充填剤の疎水性化−親水性化の工程
説明図である。
【図6】本発明の一実施例である液体クロマトグラフィ
装置に用いるカラム充填剤の疎水性化−親水性化の工程
説明図である。
【図7】本発明の一実施例である液体クロマトグラフィ
装置に用いるカラム充填剤の親水性化同時処理法の工程
説明図である。
【図8】本発明の一実施例である液体クロマトグラフィ
装置に用いるカラム充填剤の疎水性化−エポキシ化−親
水性化の工程説明図である。
【図9】本発明の効果を説明するための図である。
【符号の説明】
11,25,45A,45B ポンプ 14 第1の切り換えバルブ 14x 試料注入口 15 シリンジ 15a 継手 15b 流路 16,43 分離用カラム 17,44 検出器 18 廃液溜め 21 試料保持機構 21a 試料容器 22 試料注入管 23 第2の切り換えバルブ 30,40 分離用カラム 41 オートサンプラー 42 スイッチングバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城田 修 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂研究所内 (72)発明者 大津 裕 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂研究所内 (72)発明者 山口 道広 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂研究所内 (72)発明者 鶴田 久生 京都府京都市伏見区深草西浦町8丁目47の 1 医理化機器株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプにより供給される溶媒に混在する
    被測定試料を分離する分離用カラムと、 該ポンプと該分離用カラムとの間に配設され、該ポンプ
    から該溶媒を供給されると共に試料注入配管より該被測
    定試料を供給され、該被測定試料を該溶媒と共に該分離
    用カラムに供給する流路制御手段と、 該分離用カラムで分離された該被測定試料が供給される
    と共に、供給された該被測定試料を分析処理する検出手
    段と、 該被測定試料を格納した複数の容器を担持する試料保持
    機構と、 前記複数の容器の一つから該被測定試料を選択的に採取
    してこれを該流路制御手段に供給する試料注入手段と、 該流路制御手段と該分離用カラムとの間に設けられ、該
    溶媒と共に供給される該被測定試料を濃縮処理する濃縮
    用カラムとを設けており、 該濃縮用カラムの内容量を2.0ミリリットル未満とす
    ると共に、 該濃縮用カラム内に、Si−R(Rは疎水性基)結合、
    及びSi−R’(R’は親水性基)結合を有するシリコ
    ーンポリマーで被覆された多孔性担体よりなるカラム充
    填剤を充填してなる構成としたことを特徴とする液体ク
    ロマトグラフィ装置。
  2. 【請求項2】 該カラム充填剤における親水性基R’
    を、水酸基を有する親水性基としたことを特徴とする請
    求項1記載の液体クロマトグラフィ装置。
  3. 【請求項3】 該カラム充填剤における疎水性基Rを、
    炭素数1〜18の炭化水素残基としたことを特徴とする
    請求項1又は2記載の液体クロマトグラフィ装置。
JP7088325A 1994-06-03 1995-04-13 液体クロマトグラフィ装置 Pending JPH0850120A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7088325A JPH0850120A (ja) 1994-06-03 1995-04-13 液体クロマトグラフィ装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12270294 1994-06-03
JP6-122702 1994-06-03
JP7088325A JPH0850120A (ja) 1994-06-03 1995-04-13 液体クロマトグラフィ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0850120A true JPH0850120A (ja) 1996-02-20

Family

ID=26429719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7088325A Pending JPH0850120A (ja) 1994-06-03 1995-04-13 液体クロマトグラフィ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0850120A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998044344A1 (en) * 1997-03-28 1998-10-08 Shiseido Company, Ltd. Liquid chromatography and column packing material
JP2000111535A (ja) * 1998-09-30 2000-04-21 Neos Co Ltd 液体クロマトグラフィー用充填剤
JP2001524874A (ja) * 1997-05-15 2001-12-04 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング 周期的プロフィール内注入を伴う単一カラム閉鎖ループリサイクリング
WO2003019177A1 (en) * 2001-08-31 2003-03-06 Shiseido Co., Ltd. Column packing and process for production thereof
WO2016121155A1 (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 国立研究開発法人物質・材料研究機構 多孔質材料または粒状材料を受容体層として有するセンサ
CN112400109A (zh) * 2018-07-11 2021-02-23 沃特世科技公司 用于捕集-洗脱混合模式色谱法的色谱系统和方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998044344A1 (en) * 1997-03-28 1998-10-08 Shiseido Company, Ltd. Liquid chromatography and column packing material
US6360589B1 (en) * 1997-03-28 2002-03-26 Shiseido Company, Ltd. Liquid chromatography and column packing material
JP2001524874A (ja) * 1997-05-15 2001-12-04 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング 周期的プロフィール内注入を伴う単一カラム閉鎖ループリサイクリング
JP2000111535A (ja) * 1998-09-30 2000-04-21 Neos Co Ltd 液体クロマトグラフィー用充填剤
WO2003019177A1 (en) * 2001-08-31 2003-03-06 Shiseido Co., Ltd. Column packing and process for production thereof
US7329386B2 (en) 2001-08-31 2008-02-12 Shiseido Co., Ltd. Column packing material and method for producing the same
KR100886045B1 (ko) * 2001-08-31 2009-02-26 가부시키가이샤 시세이도 컬럼 충전제 및 그 제조방법
WO2016121155A1 (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 国立研究開発法人物質・材料研究機構 多孔質材料または粒状材料を受容体層として有するセンサ
JPWO2016121155A1 (ja) * 2015-01-27 2017-08-31 国立研究開発法人物質・材料研究機構 多孔質材料または粒状材料を受容体層として有するセンサ
CN112400109A (zh) * 2018-07-11 2021-02-23 沃特世科技公司 用于捕集-洗脱混合模式色谱法的色谱系统和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5738783A (en) Liquid chromatograph having a micro- and semi-micro column
JP3444900B2 (ja) 液体クロマトグラフィ及びカラム充填剤
Pidgeon et al. Immobilized artificial membrane chromatography: supports composed of membrane lipids
JP3808500B2 (ja) 分離剤としての大環状抗生物質
JPWO1998044344A1 (ja) 液体クロマトグラフィ及びカラム充填剤
US20090032400A1 (en) Use of support materials in capillary electrochromatography
US7112277B2 (en) Methods and systems for separating constituents of a highly aqueous fluid
JPH0850120A (ja) 液体クロマトグラフィ装置
US20040191537A1 (en) Restricted access material for spme
JPH03218458A (ja) カラム充填剤及びその製造方法
JPH0338891B2 (ja)
Fang et al. Developments in flow injection-capillary electrophoresis systems
EP0501786B1 (en) Packing material for column and process for production thereof
Theodoridis et al. Modern sample preparation methods in chemical analysis
JP2792038B2 (ja) 水溶性高分子物質と低分子成分とが共存する試料の分析方法及び前処理方法並びにクロマトグラフイー用充填剤
JP3219296B2 (ja) カラム充填剤及びその製造方法
JP2560856B2 (ja) カラム充填剤の製造方法
Lee et al. Zirconia nanoparticles-coated column for the capillary electrochromatographic separation of iron-binding-and phosphorylated-proteins
US20050045559A1 (en) Compositions and methods for separating constituents
Chakraborty et al. Chromatographic methods to isolate marine natural products from seaweeds
US7008533B2 (en) Macrocyclic antibiotics as separation agents
Haginaka et al. Improved preparation method for mixed functional phase silica packing materials for liquid chromatography
WO1998044344A9 (ja)
Amstrong Macrocyclic antibiotics as separation agents
Lord Solid‐Phase Microextraction for Drug Analysis

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030826