JPH08501698A - 高湿潤コラーゲンケーシング - Google Patents

高湿潤コラーゲンケーシング

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JPH08501698A
JPH08501698A JP6508852A JP50885294A JPH08501698A JP H08501698 A JPH08501698 A JP H08501698A JP 6508852 A JP6508852 A JP 6508852A JP 50885294 A JP50885294 A JP 50885294A JP H08501698 A JPH08501698 A JP H08501698A
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アレクサンダー・グリーム・ヨークストン
モーガン・トレバー・フランシス
フィッツパトリック・ジェラルド・パトリック
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デブロ・リミテッド
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    • A22C13/0013—Chemical composition of synthetic sausage casings
    • A22C13/0016—Chemical composition of synthetic sausage casings based on proteins, e.g. collagen

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Abstract

(57)【要約】 高い含水量(例えば、50〜90重量%)の食用可能な湿潤コラーゲンケーシングは、湿潤状態での肉または他の充填物の充填を可能にする機械的性質を有している。この湿潤ケーシングには従来の熱風乾燥処理を施さない。ケーシングは、酸性コラーゲンゲルを押出し、次いでアンモニアを用いて凝集させることにより製造される。グルタルアルデヒドのような架橋剤を、押し出されたゲルに含有させてもよく、あるいは凝集したケーシングの処理のための浴に用いてもよい。次いで、ブライン浴やカルボキシメチルセルロースのような化学的脱水剤を用いることにより、またはこれらの処理の組み合わせにより、架橋されたケーシングからある程度の水を除く処理が施され、その厚さが低減される。ケーシングの熱収縮を引き起こす時間および温度条件下での熱処理をケーシングに施すと改善された弾力性が損なわれる。湿潤ケーシングは天然腸管ケーシングに近似した取扱性及び充填性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 高湿潤コラーゲンケーシング技術分野 本発明は、食品、特にソーセージ用の食用可能なコラーゲンケーシング、およ びその製造方法に関する。従来技術 コラーゲンケーシングは広く用いられており、いくつかの点では、羊や豚の内 臓から製造される天然のケーシングに優る特長を有する。すなわち、コラーゲン ケーシングはその径および強度が均一であり仕上がりも良好である。もっとも、 天然のケーシングと同じようには見えないし、取り扱いも同じようにはいかない 。需要者の中には天然のケーシングの外観や感触の方を好む者もいる。しかし、 天然のケーシングは長さが十分ではなく製造コストが高くつく上、その機械的強 度が信頼性に欠ける場合があり、天然ケーシングを使うと労働集約的となりコス トがかさむ。 コラーゲンケーシングは、従来法では、湿潤状態で製造され、次いで、包装に 先立ち乾燥される。乾燥されたケーシングは、引張強度、破断強度、曲げ強度お よび噛み抵抗(bite resistance)といった機械的特性が良好である。コラーゲン ケーシングはその湿潤状態においては 天然ケーシングにある程度近いが、一般的には機械的特性が不十分である。 コラーゲンケーシングを製造する従来法の一つは、獣皮断片(hide splits)か ら得られた酸性のコラーゲンゲルを連続チューブ状に押出形成し、アンモニアを 用いて硬化させ、洗浄するものである。コラーゲンゲルはセルロースをある割合 含有してもよい。ケーシングは、ソディウム・カルボキシメチルセルロールを乾 燥剤として含有しグリセロールを湿潤剤(humectant)として含有する浴に通され 、ある程度まで乾燥される。その後、ケーシングは熱風炉内で機械的に乾燥され 、その後、シャーリング(shirring)され包装される。 英国特許明細書第991183号、米国特許第3235641号および第3579358号に開示さ れている別の既知の方法では、コラーゲンゲルは塩浴(例えば硫酸アンモニウム や塩化ナトリウムを含有する。)中に押し出され、その後、ミョウバン浴を用い てタンニング(tanning−−蛋白質の皮革化)される。湿潤ケーシングは,この後 、機械的に乾燥される。 米国特許第3930035号は、コラーゲンゲルを凝集作用のある塩浴中に押し出す ことについて開示している。その後、ケーシングは硫酸アルミニウムとクエン酸 ナトリウムを含む第一タンニング浴に通される。次いで、ケーシングはグルタル アルデヒドを含有する第二のタンニング浴に通される。 しかし、これらの先行特許明細書に開示されている製造条件は、包装や使用に 先立ち熱風乾燥を要するコラーゲンケーシングの製造を目的とするものである。 湿潤状態で使用されかつ十分な強度を有する湿潤ケーシングを提供するという課 題に係るものではない。 本発明の目的は、これらの問題を解決して湿潤状態での使用に耐える機械的特 性を有するケーシングを提供することにある。発明の要旨 本発明は、湿潤状態での充填を可能にする機械的特性を有するように、連続的 に形成され架橋された、湿潤状態で包装されて使用に供される食用可能な湿潤コ ラーゲンケーシングを提供する。 ここで、「湿潤」状態とは、ケーシングが従来のソーセージ用乾燥ケーシング に比較して高い含水率を有することをいう。機械的に乾燥された従来のケーシン グは典型的には15〜25%の範囲の含水量を有する。本発明の湿潤コラーゲン ケーシングは50〜90重量%、好ましくは70〜90重量%の含水量を有し得 る。 湿潤状態で包装されるコラーゲンケーシングは、必要に応じて添加してもよい 適当な殺菌剤を添加したブライン(食塩水)中に保存すればよい。 もっとも、好適な態様においては、コラーゲンケーシングは湿潤状態(すなわ ち、高水分含有状態)で包装さ れるが液体に囲まれてはいない状態とする。例えば、湿潤ケーシングは、プラス チックコートされた箔などの既存の材料から形成され機密に封止された小袋中に 包装される。 本発明の湿潤ケーシングは、天然の腸管(gut)と同様な方法での充填・使用を 可能とする機械的特性を有する。しかし、本発明の湿潤ケーシングは内腔(bore) の大きさについての均一性がより高いという利点を有し、所望の長さで製造する ことが可能で、概ね天然の腸管ケーシングよりも高速に充填することができる。 本発明を用いることにより、Mandtmann FA30あるいはPA30ソーセージ充填器を用 いて少なくとも毎分150リンクの速度を達成することができる。 湿潤ケーシングは、洗浄後塩添加前の天然腸管で10〜30重量%(但し、典 型的には15〜25重量%)の値であるのに対し、概ね15〜30重量%、好ま しくは20〜25重量%の固形分と残部の水を含有する。湿潤ケーシングのコラ ーゲン含有量は通常9〜14重量%であり、これは天然腸管に匹敵する。セルロ ースを含有してもよいが、高いコラーゲン含有量が必要な場合には、セルロース は量を低減するか用いなくてもよい。 通常、残りの固形分は、塩、例えば、塩化ナトリウムであり、全重量の5〜1 5%の量である。 本発明はまた、以下の工程: −水性コラーゲンゲルを連続ケーシングに形成する工 程; −このケーシングを架橋剤を用いて架橋する工程; −ケーシングを塩溶液で処理し水分を除きケーシングの壁厚を減少させる工程 ;および −ケーシングを湿潤状態で包装する工程 からなる食用可能な湿潤コラーゲンケーシングの製造方法を提供する。 好ましくは、コラーゲンゲルは2〜5の範囲のpH値を有する水性ゲルである 。これは、ポリオール(例えば、グリセロールやソルビトール)、変性セルロー ス、荷電を有する多糖類(例えば、ソディウム・カルボキシメチルセルロース) あるいは荷電を有さない多糖類(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース )のような慣用の添加剤を含んでもよい。 酸性コラーゲンゲルは既知の手法により製造すればよい。例えば、石灰処理し た獣皮片を洗浄し、脱灰し、細切れにして水とともに轢いてから酸性にして微小 繊維状ゲルを製造する。あるいは、洗浄、脱灰、酸性化して(例えば、フライマ (Fryma)グラインダーを用いて)轢いた後、制御された量の水で練ってより繊維 性の高いゲル(例えば、径がより大きなケーシングに用いる)を形成する。 通常、ゲルは3〜12重量%、好ましくは 4.5〜10重量%のコラーゲンを含 有する。 ケーシングは押出形成やスピニングその他の手段によ り連続的に形成することができる。 ケーシングの硬化は、空気とアンモニアの混合物をケーシングの腔内に通し、 アンモニア雰囲気をその外側に維持するといった既知の方法で行なうことができ る。 架橋剤は、従来知られている適用可能なものであればいずれのものでもよいが 、好ましくは、グルタルアルデヒドやグリオキサールのようなジアルデヒド、ア ルミニウムのような多価金属イオンである。好適態様においては、架橋剤を水溶 液に含有させこれにケーシングを通す。例えば、10〜3000ppm、好ましくは 25〜200ppmのグルタルアルデヒド水溶液とし、ケーシング滞留時間を2 〜10分間、好ましくは4〜8分間とする。グルタルアルデヒド水溶液浴は、通 常、pH5〜10、好ましくは8〜10である。あるいは、押出形成に先立ち、 ゲルに架橋剤を含有させてもよい。例えば、グルタルアルデヒドの場合は、 0.1 〜 0.6重量%の量で含有させればよい。 架橋後、カルボキシメチルセルロースやアルギン酸ナトリウム溶液を用いて化 学的にケーシングを不完全に乾燥させてもよい。好ましい溶液は 0.5〜 2.5重量 %の化学乾燥剤を含有し、好ましくは15〜50℃で用いられる。 ケーシングは塩溶液で処理され、ケーシングの壁厚が同じ直径の天然ケーシン グに近付くようにその厚みを低減する。典型的には、壁厚は 0.3〜 0.6mmから 0.1〜 0.2mmに低減される。塩は当技術分野で知られているもので適するものであれ ばいずれでもよいが、塩化ナトリウムが好ましい。10〜25重量%の塩を含有 する塩溶液が効果的であり、塩処理に当たっては15〜35℃で行なえばよい。 温度を高めて脱水を助けてもよい。 塩溶液は、また、ケーシングの感触を改善し、したがって、その取扱性を改善 する効果を有する。これはまたケーシングの透明度をも改善する。 ケーシングは、例えば2〜30秒の時間、例えば70〜95℃、好ましくは8 0〜90℃の温度で処理して熱収縮させる。これにより、その体積が低減され、 また、ケーシングから水分を除くこともできる。これはケーシングの長さや(平 たくした状態における)幅あるいは厚みが低減することにより確認できる。処理 はいわゆるコラーゲンの「熱収縮」温度以上で行なう。高温でのコラーゲンの収 縮はよく知られた現象である(例えば、F.O'Flaherty, W.T.Roddy and R.M.Loll ar著”Chemistry and Technology of Leather”(出版元:Robert Krieger 第1 6章を参照。)。 この温度はコラーゲンの架橋度によるが、通常の実験により決定することがで きる。一般的には、効果的な熱収縮処理を施すためには、温度が低ければ低い程 長い時間がかかる(逆も同様)。 熱収縮処理は、一般的には湯浴中で行なわれ、ケーシングの弾力性を増す傾向 があり、これにより、天然ケー シングにより近付け、また、その引張強度を改善する傾向がある。熱処理された ケーシングは天然の腸管ケーシングにより似た挙動をする。 ケーシングの強度は、ここで定義する、いわゆる「破裂高さ」(burst height) により測定することができる。本発明のケーシングは好ましくは少なくとも12 0cm、好ましくは少なくとも150cmの破裂高さを有する。破裂高さが高い 方が充填時の破断の可能性が低減するため、破裂高さは高い方が望ましい。 ケーシングの弾力性は、ここで定義する「ブロー値」(blow value)により測定 することができる。好ましいブロー値は、少なくとも30cm、好ましくは少な くとも40cmであり、特に好ましくは少なくとも50cmである。弾力性が増 すと取扱性および充填性が天然の腸管ケーシングにより近くなる。 本発明のケーシングの壁厚および機械的特性は、通常は、これに相当する天然 製品の特性値に対応して選択する。例えば、特定の動物から得られる小径天然腸 管の値、あるいはより大きな動物から得られるより大きな直径の天然腸管の値と 対応するように選択することができる。最終的な壁厚は、通常、0.05〜 0.3mm の範囲であり、ケーシングの径に依存する。 次いで、ケーシングは湿潤状態においてシャーリング(shirring)、スプーリン グ(spooling)あるいはリーリング(リール巻き)により包装される。シャーリン グとは、 ケーシングを所定の長さ、典型的には15〜50mの長さ、円筒状の形成器上に 襞をつけて巻き集め、次いで形成器から外す操作を意味する。スプーリングとい う語は、単一の連続操作によりケーシングの全長を充填することができるように 、肉詰め用のホーンが嵌め込めるようなパイプ、典型的にはプラスチックパイプ の管長に亘りケーシングをシャーリングと同様に折り重ねることを意味する。ケ ーシングは、またリーリング、すなわち、平たい状態で巻き取ってもよい。 なお、ここまではソーセージの製造に関連して説明してきたが、本発明のコラ ーゲンケーシングには、ハンバーガー・ミート、チーズをベースとした充填物、 あるいは野菜充填物のような他の食品を充填してもよい。 本発明はコストのかかる機械的な乾燥工程が回避される。ここで、機械的な乾 燥とは特に熱風乾燥や赤外線乾燥あるいはこれらと同等な手段をいい、既存の乾 燥コラーゲンケーシングの製造に現在用いられている手段のことである。本発明 においては機械的乾燥が回避される結果、本発明の湿潤ケーシングは標準的な乾 燥コラーゲンケーシングよりも製造に要するエネルギーコストが低い。したがっ て、本発明を用いることにより、天然のケーシングに似た湿潤ケーシングを天然 の豚腸管に匹敵するコストで製造することが可能である。また、本発明を用いる ことにより、通常は天然腸管ケーシングの方を好む顧客に対しても、厚さが均一 で径制御がより良好で あるとともに実質的に天然腸管ケーシングの外観と感触を有するコラーゲン製品 を提供することができる。好適態様の詳細な説明 以下、実施例および図面を用いて本発明を例示的に説明する。 なお、図1は、実施例1で説明する製造過程で架橋されたケーシングの引張強 度の変化を示す。 また、図2は、実施例4で説明する方法のブロック流れ図である。実施例1 石灰処理した獣皮片(すなわち、獣皮の下層真皮(lower corium))を洗浄し 、硫酸アンモニウムおよびクエン酸で脱灰し、細切れにし、轢いて塩酸と混合し て、およそ6重量%のコラーゲン、 0.4重量%の塩酸および93.6重量%の水を含 有するpH2.0の小繊維状コラーゲンゲルを製造した。ゲルは1乃至2日置いて 熟成し、均一化してから濾過した。次いでこのゲルを押出機を通しチューブ状に 押し出した。押出機の端部で空気とアンモニアガスとの混合物をチューブの腔内 に吹き込むとともにチューブの外側を主としてアンモニアからなる雰囲気に通し た。アンモニアチャンバーの端部でニップローラーによりチューブを平たくし水 浴を通してケーシングを洗浄する。水浴中の滞留時間は20分間であり、ケーシ ング中の固形分は6〜8重量%である。典型的な引張 強度はおよそ 1.5kgである。 次いでケーシングは100〜200ppmのグルタルアルデヒドを含有する浴 をおよそ8分間通してコラーゲンの架橋を行なう。 次に、2重量%のソディウム・カルボキシメチルセルロース(CMC)を含有 する35℃の化学的乾燥浴にケーシングを20分間通し、ケーシングから水を除 く。固形分は12〜14重量%コラーゲンである。引張強度はおよそ2〜 2.5k gである。 次いでケーシングを室温の20%の塩化ナトリウム水溶液に30分間通して処 理しさらにケーシングから水を除く。ケーシングの固形分含有量は11〜14重 量%コラーゲンおよび10〜14重量%塩化ナトリウムである。引張強度はおよ そ 2.5〜 3.5kgである。壁厚はおよそ0.14mmである。 次いで湿潤ケーシングを浴から除き湿潤状態でプラスチックシリンダー上にス プーリングし、およそ30mの湿潤ケーシングを保持させる。次いで湿潤ケーシ ングは封止して小袋に包装し販売に供し得る状態とする。 表1に、本発明の湿潤ケーシングを天然の豚および羊の腸管ケーシング(洗浄 および非洗浄)と比較しその典型的な組成を示す。 表2に、本発明の製造過程における固形分含有量の変化を示す。 表3に、直径28mmケーシングについて(豚腸管と比較した)湿潤ケーシン グの種々の物理的特性を示す。 いずれのケーシングも、Handtmann FA30またはPA30充填器を用いて最高速度で の充填を行なうことができた。実施例2 石灰処理した獣皮片あるいは他の適当なコラーゲン源を洗浄し、CO2/硫酸 アンモニウムおよびクエン酸/クエン酸Naで脱灰し、細切れにし、轢いて塩酸 と混合して、およそ5重量%のコラーゲン、0.25重量%の塩酸および 94.75重量 %の水を含有するpH 2.0の小繊維状コラーゲンゲルを製造した。ゲルは1乃至 2日置いて熟成し、均一化してから濾過した。次いでこのゲルを押出機を通しチ ューブ状に押し出した。押出機の端部で空気とアンモニアガスとの混合物をチュ ーブの腔内に吹き込むとともにチューブの外側を主としてアンモニアからなる雰 囲気に通した。アンモニアチャンバーの端部でニップローラーによりチューブを 平たくし水浴を通してケーシングを洗浄する。水浴中の滞留時間は20分間であ り、ケーシング中の固形分は6〜8重量%である。典型的な引張強度はおよそ 1 .8kgである。 次いでケーシングを50〜100ppmのグルタルアルデヒドを含有する浴に およそ8分間通してコラーゲンの架橋を行なう。 次に、2重量%のソディウム・カルボキシメチルセルロース(CMC)を含有 する35℃の化学的乾燥浴にケーシングを20分間通し、ケーシングから水を除 く。 固形分は12〜14重量%コラーゲンとなる。引張強度はおよそ 2.5〜 3.5kg である。 次いでケーシングを室温の20%の塩化ナトリウム水溶液に30分間通して処 理しさらにケーシングより水を除く。ケーシングの固形分含有量は12〜14重 量%コラーゲンおよび12〜14重量%塩化ナトリウムである。引張強度はおよ そ 3.5〜 4.0kgである。壁厚はおよそ 0.2mmである。 次いで湿潤ケーシングを浴から除き湿潤状態でプラスチックシリンダー上にス プーリングし、およそ30mの湿潤ケーシングを保持させる。この湿潤ケーシン グは封止した小袋に包装して販売に供し得る状態とする。 表4には、直径35mmケーシングについて(豚腸管と比較した)湿潤ケーシ ングの種々の物理的特性を示す。 いずれのケーシングも、Handtmann FA30またはPA30充填器を用いて最高速度で の充填を行なうことができた。実施例3(液体凝固) 石灰処理した獣皮をおよそ25cm四方の断片に切り分け、塩酸で脱灰し、洗 浄しおよそ24時間かけて塩を除いた。断片をさらに細かくし次いで塩酸を用い て酸膨潤させ、8〜10%のコラーゲン、0.8%の塩酸および90%の水を含有 するゲルを製造した。ゲルは1乃至2日置いて熟成し、練った後、均一化してか ら濾過した。次いでこのゲルを輪状押出機からpH9〜9.5の硫酸アンモニウム 飽和水溶液(40%)に通しゲルを凝固させる。押出機において硫酸アンモニウ ム溶液をチューブの腔内に導入し、チューブ内外の流れを平衡させてその直径を 制御する。ケーシングが凝固した後、チューブを平たくし、まず、pH8.5の1 3%硫酸アンモニウム溶液に、次におよそ30分間水浴に通してケーシングを洗 浄する。次いでケーシングをグルタルアルデヒド溶液によりおよそ10分間かけ て架橋し、飽和ブライン液を含有する浴に移しケーシングからの水の除去を行な う。ケーシングの固形分は13〜16重量%コラーゲンおよび10〜15重量% 塩化ナトリウムである。引張強度はおよそ7.0kgであり,壁厚はおよそ0.25m mである。次いで湿潤ケーシングを必要長さ分のプラスチックシリンダー上にス プーリングする。湿潤ケーシングは封止した小袋に包装して使用し得る状態とす る。実施例4(熱処理を含む) アンモニアで処理し水中で洗浄した後、平たくしたコラーゲンケーシングを、 概ね実施例1に記載した方法で製造した。 コラーゲンパルプと水/酸混合物を混ぜ合わせ、5.80%のコラーゲンと0.40% の塩酸を含むゲルを形成する。次いでこのゲルを冷却しながら平方インチ当り45 00ポンドで2度ホモジナイズする。 しかし、この場合、グルタルアルデヒドでの架橋は押出しに先立ち0.35重量% の量のグルタルアルデヒドをゲル中に注入することにより行なった。得られた架 橋度は、実施例1のグルタルアルデヒド浴を用いた場合の架橋度に匹敵するもの であった。 次いで、架橋したケーシングを約80℃の温度の湯浴に8〜11秒間通し、コ ラーゲンケーシングの熱収縮を行なわせる。この結果、ケーシングは長さが20 〜40%収縮する。平たくしたチューブの幅は約30%縮まったが、これは弾性 のある収縮であり、最終的にケーシングに肉を充填したときには本来の幅がほぼ 回復された。ケーシングの壁厚は実施的に影響を受けなかった。 次いで、熱収縮したケーシングを20%の塩化ナトリウム水溶液を含む室温の ブライン浴に30分通した。 次いで湿潤ケーシングをブライン浴から除きスプーリングまたはリーリングし た。次いで湿潤ケーシングを封止した小袋に包装して販売に供し得る状態とする 。 図2にはこの方法の種々の工程を示す流れ図である。ゲルを濾過するためのフ ィルターバンクは第一および第二の線巻きされた(wirewound)フィルタからな り、メッシュサイズが0.006〜0.004インチ(152〜101ミクロン)である。 グルタルアルデヒド架橋剤が軽量ポンプ(図示せず。)によりゲルの上流から ゲル中に注入される。ゲルを80〜95℃の範囲の湯浴に通すことにより熱収縮 が行なわれる。 表5および6には熱収縮浴条件を変化させることにより得られる様々な収縮ケ ーシング製品の性質を示す。 特定のケーシング幅での一群の試験では、直接比較が可能なように実験条件( 例えば、押出機の動作パラメータ、単位長さ当たりのゲル押出重量等)をいずれ も一定に保った。しかし、群どうしの間では条件が異なるため群間の比較は意味 がない場合がある。もっとも、熱収縮がケーシングの長さと幅を収縮させる傾向 にあること、その破断に要するエネルギーを増す傾向にあること、並びに引張強 度、破裂高さおよびブロー値を増加させる傾向にあることは明らかである。モジ ュラスの減少、したがって弾性の増加もまた観察される。 食用性試験においては、肉を充填し調理したケーシングについて、パネル(判 定員)は本発明の湿潤ケーシングと天然豚腸管の間の柔らかさの違いをほとんど 認めなかった。また、本発明の湿潤ケーシングには問題なく充 填することができた。 表7には、押出ゲルにおける機械的強度の改善度合をグルタルアルデヒド含有 量を増加させてその関数として示す。ケーシングは85℃で12秒間熱収縮させ た。すべてのパラメータが概ね増加していることに注目されたい。しかし、最終 的に得られるケーシング中で未反応グルタルアルデヒドが残留するという望まし くない事態を避けるため、グルタルアルデヒドのレベルは低く保つことが好まし い。試験方法 (a)インストロン(Instron)1122試験機を用い製造業者の推奨方法に従い引張強 度と伸び(すなわち、歪み)を測定した。なお、Instronは商標である。まず、 ダンベル型のカッターを用いて、コラーゲンフィルムを機械方向(MD)または それに垂直な方向(TD)に切る。得られたダンベル型の試料フィルムのそれぞ れを予め較正したインストロン試験機を用いて測定する。試料は機械にクランプ 止めして水をスプレーする。インストロン試験機でこの試料が破断するまで引っ 張り、試験機のコンピュータのメモリにデータを記録する。統計的に有意の結果 を得ることができるような多数の試料について、試験手順を繰り返してもよい。 コンピュータプログラムでモジュラス、破断に要するエネルギー、歪み百分率お よび最大荷重を計算する。 (b)破裂高さとは、底端を閉じたコラーゲンケーシングが破裂に至るまで支持可 能な水柱、すなわち水の高さ(cm)である。したがって、破裂高さは、機械方 向と垂直方向の両方についてのケーシングの強度の目安である。これはケーシン グが充填されたときにどの程度の充填圧に耐えられるかの性能を示す。長さ2.5 〜3mのケーシングの開放端からケーシングとほぼ同じ直径の金属管を挿入し、 これをその端においてテストリグに吊す。ケーシングの下端はケーシングの上端 から約2.5m下で結ぶ。このケーシングの上端から、ケーシングが破裂するまで 、水を1.5リットル/分の割合で供給する。破裂に至るまでに水がケーシング内 において最も高くまで達した点を記録する。破裂高さは結び目から最高点までの 水の高さである。 (c)ブロー値は、肉等による充填をシミュレートするべく、与えられた体積の水 を充填した際に、ケーシングがどの程度まで広がるかを示す目安である。値が高 い程、弾力性が低くモジュラスが高いこと、つまり、充填特性がより硬いことを 暗示している。この値が低いとケーシングが充填された際に広がり過ぎるという 問題が起こり得る。まず、一定長さ(1〜2m)のコラーゲンケーシングの開放 端からケーシングとほぼ同じ直径の金属管を挿入し、これをその端においてテス トリグに吊す。ケーシングの下端は結んでおき、結び目を保持するためにクリッ プを取り付ける。ケーシングの直径に応じて予め決 められた体積(28mmに対しては200ml、36mmに対しては300ml 、40mmに対しては400ml)の25℃の水をケーシングの上端に素早く注 ぐ。水を最後まで注ぎ入れるとすぐにタイマーをスタートさせる。正確に1分経 過したときに柱の高さをマークしておく。結び目からマークした高さまでの距離 (cm)がブロー値である。 (d)熱酸性引張強度は、最終的に得られるケーシングにおいてどの程度まで架橋 が進行しているかを測定すべく設計されている。5インチ(128m)の長さの ケーシングを70℃±1℃の0.1NHCl溶液約500mlに60秒間浸漬する 。試料を溶液から採り出してから、これをインストロン引張強度試験機において 正確に2インチ(51mm)の間をあけてクランプ止めする。試験機において各 クランプを試料が破断するまで500mm/分の割り合いで引き離す。この試験 を同じ試料について3回繰り返し平均を採った。破断強度が大きい程、コラーゲ ンにおいて起こった架橋の度合が大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,LV,MG ,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SK,UA,US,UZ,VN (72)発明者 フィッツパトリック・ジェラルド・パトリ ック イギリス国,グラスゴー G20 6RA, ノース・ケルビンサイド,メルローズ・ ガーデンズ,24番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.連続的に形成され架橋された食用可能な湿潤コラーゲンケーシングであって 、湿潤状態でケーシングへの充填を可能とする機械的特性を有し、湿潤状態で使 用に供されるべく包装された湿潤ケーシング。 2.固形分含有量が10〜30重量%であり、残部が水である請求項1に記載の 湿潤ケーシング。 3.コラーゲン含有量が9〜14重量%である先行するいずれかの請求項に記載 の湿潤ケーシング。 4.残部の固形分が実質的に食用塩からなる請求項3に記載の湿潤ケーシング。 5.残部の固形分が10〜15重量%の塩化ナトリウムを含有する請求項4に記 載の湿潤ケーシング。 6.ケーシングの壁厚が 0.1〜 0.2mmである先行するいずれかの請求項に記載 の湿潤ケーシング。 7.少なくとも毎分150ソーセージリンクの割合で充填が可能な先行するいず れかの請求項に記載の湿潤ケーシング。 8.定義された破裂高さが少なくとも120cmである先行するいずれかの請求 項に記載の湿潤ケーシング。 9.定義されたブロー値が少なくとも40cmである先行するいずれかの請求項 に記載の湿潤ケーシング。 10.熱収縮させた先行するいずれかの請求項に記載の湿潤ケーシング。 11.以下の工程: −水性コラーゲンゲルを連続ケーシングに形成する工程; −ケーシングを架橋剤を用いて架橋する工程; −ケーシングを塩溶液で処理して水分を除きケーシングの壁厚を低減する工程 ;および −ケーシングを湿潤状態で包装する工程 からなる湿潤食用コラーゲンケーシングの製造方法。 12.塩溶液が塩化ナトリウム溶液である請求項11に記載の方法。 13.ケーシングが塩溶液処理に先立ち架橋される請求項11乃至12のいずれ かに記載の方法。 14.架橋剤がグルタルアルデヒドである請求項11乃至13のいずれかに記載 の方法。 15.水性コラーゲンゲルが3〜12重量%のコラーゲンを含有するものである 請求項11乃至4のいずれかに記載の方法。 16.ゲルが 4.5〜10重量%のコラーゲンを含有するものである請求項15に 記載の方法。 17.水分含有量低減のために、架橋されたケーシングが化学的乾燥処理される 請求項11乃至16のいずれかに記載の方法。 18.化学的乾燥剤がソディウム・カルボキシメチルセルロースである請求項1 7に記載の方法。 19.体積低減のために、架橋されたケーシングが水中で熱処理される先行する いずれかの請求項に記載の方法。 20.熱処理が架橋されたコラーゲンケーシングの熱収縮温度以上でなされる請 求項19に記載の方法。 21.熱処理が2〜30秒間、70〜95℃でなされる請求項19または20に 記載の方法。
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