JPH08501770A - 化合物 - Google Patents

化合物

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JPH08501770A
JPH08501770A JP5519032A JP51903293A JPH08501770A JP H08501770 A JPH08501770 A JP H08501770A JP 5519032 A JP5519032 A JP 5519032A JP 51903293 A JP51903293 A JP 51903293A JP H08501770 A JPH08501770 A JP H08501770A
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ロイ ハロウェイ,ブライアン
ハウ,ラルフ
シン ラオ,バルビール
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ゼネカ リミテッド
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    • C07D263/02Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings
    • C07D263/08Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
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Abstract

(57)【要約】 式(I): で示される化合物および生体内で加水分解可能なエステルおよびその製薬学的に認容性の塩は、抗肥満性低血糖有効性および関連した治療の有効性を有するβ3−アドレノセプターとして記載されている。該化合物の製造法並びに該化合物を含有する組成物が、記載されている。

Description

【発明の詳細な説明】 化合物 本発明は、4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル ]フェニル酢酸およびその生物前駆物質(bioprecursor)に関する。更に、本発 明は、前記調製物のための製法および中間体、治療法における該調製物の使用お よび該調製物を含有する医薬品に関する。本発明の化合物は、β3−アドレノセ プターアゴニスト(β3−adrenoceptor agonist)であり、かつかかるアドレノ セプターによって媒介された疾病症状の場合に重要なものである。本発明の化合 物を温血動物に投与することにより、産熱作用が得られ、即ち、熱発生が刺激さ れ、かつ該化合物の投与は、例えば肥満症の治療および肥満症に関連する成人期 発症糖尿病(mature onset diabetes)に関連した症状の治療に使用されている 。更に、本発明の化合物は、温血動物の場合のグルコース耐性を改善し、疾病症 状を撲滅するのに使用され、この場合、このような活量は、有用であり、例えば 前記化合物は、低血糖活量を有する。また、本発明の化合物は、インシュリン欠 乏による糖尿病(non-insulin dependent diabetes mellitus)(NIDDM)の処置 およびインシュリン抵抗性が、高血圧症(hypertension)、高脂血症(hyperlip idae mia)および減少した繊維素溶解(Reaven's syndromeまたはSyndrome X)のよう に重要である症状に使用してもよい。 本出願人は、β3−アドレノセプターアゴニスト、特にその産熱作用の研究を 行った。本出願人の米国特許第4772631号明細書には、式(A): 〔式中、Raは、水素原子またはフッ素原子を表わし;RbおよびRCは、独立に 水素原子およびC1〜C3アルキル基から選択されており;Zは、ヒドロキシメチ ル基を表わすかまたはRdがヒドロキシ基、C1〜C6アルコキシ基またはアミノ 基を表わすような式:−CORdを表わす〕で示される化合物が開示されている 。 本出願人の米国特許第4977148号明細書には、式(B): 〔式中、Raは、水素原子またはフッ素原子を表わし;ReおよびRfは、独立に 水素原子を表わすかまたは第二および第三アミドを誘導する種々の基を表わす〕 で 示される化合物が開示されている。Rdがアルコキシ基またはアミノ基を表わす ような式(A)の化合物および式(B)の化合物は、主要な生物前駆物質であり 、相応するオキシ酢酸を介して有効であり;Rdが、ヒドロキシ基を表わす式( A)の化合物であることが信じられている。 本出願人は、Ra〜Rcが水素原子を表わし、かつRdは、ヒドロキシ基である 式(A)の化合物が極めて重要であることを確認した。しかしながら、前記化合 物は、可溶性および吸収性の特性の理想的プロフィールを有していなかった。従 って、本出願人は、前記化合物の第二のアミド生物前駆物質を開発した。この第 二のアミドを、ヒトの志願患者に導入した。失望したことには、臨床の場合の代 謝率には不十分な作用であったし、かつこのことは、実際に、β3−アドレノセ プターでの遊離カルボン酸の不十分な効力を示した。 更に、研究が行われ、現在では、驚異的なことに、相対的に少ない副作用を引 き起こす用量で著しい産熱作用を得られるような1つの化合物を見出した。産熱 作用の選択性、例えば心臓の副作用の欠如は、例えば肥満症および関連した症状 の処置の場合の有用な治療薬のための必要条件である。 本発明の前記化合物は、カルボン酸であり、かつ上記の第二アミドおよび遊離 カルボン酸に関して著しい利点を示す。特に、β3−アドレノセプターでの十分 な効力を有することを示し、これとは異なり、ヒトに投与された化合物は、低い 効力を有することが見出された。更に、更に該化合物は、驚異的なことに、良好 な可溶性および吸収性の特性を有することを示した。 前記化合物は、式: 〔式中、R1は、水素原子またはメチル基を表わし:R2は、水素原子またはメチ ル基を表わし;R3は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、トリフル オロメチル基またはC1〜C6アルコル基を表わし;nは、1または2を表わし; Xは、C1〜C6の直鎖状または分枝鎖状アルキレン基を表わし:R4は、C1〜C6 アルコキシ基、ヒドロキシ基を表わすかまたは低級アルキル基1個またはそれ 以上で置換されたかまたは非置換のアミノ基を表わし;Aは、水素原子、フッ素 原子、塩素原子または臭素原子を表わす〕で示されるエタノールアミンの誘導体 を開示する、1982年10月20日に発行された欧州特許第63004号明細 書に記載されている。前記誘導体は、抗肥満症および/または低血糖活量を有す ることを意昧する。 ところで、上記のように相対的に少ない副作用を引き起こすような用量で特に 良好な産熱挙動を示す上記式を有する化合物を見出した。GDP結合試験の場合の 能力によって証明されたような活量、脂肪分解活量、β−アドレノセプターのた めの選択性および血漿グルコース、インシュリンおよび脂肪酸レベルに対する作 用の前記化合物は、特に良好なプロフィールを有している。 本発明によれば、式(I): で示される化合物またはその製薬学的に認容性の塩が得られる。 4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル 酢酸は、両性であり、双極性イオンの形で使用してもよいかまたは製薬学的に認 容性の酸付加塩として使用してもよいかまたは製薬学的に認容性の陽イオンを提 供する塩基を有する塩として使用してもよい。製薬学的に認容性の酸付加塩の詳 細な例は、例えばハロゲン化水素(殊に、塩酸または臭化水素)、硫酸塩および リン酸塩のような無機酸との塩および琥珀酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩 のような有機酸との塩および酸性の水溶性重合体から誘導された塩を包含する。 製薬学的に認容性の陽イオンを提供する塩基との塩の詳細な例は、例えばアルカ リ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、カルシ ウム塩およびマグネシウム 塩およびアンモニウム塩およびトリエタノールアミンのような適当な有機塩基と の塩を包含する。 また、本発明は、式(I)の化合物の生物前駆物質を提供する。生物前駆物質 は、前記の製薬学的に認容性の化合物であり、動物の体内で崩壊して親の酸(pa rent acid)を生産する。この種の化合物は、試験すべき化合物を試験動物へ、 例えば経口投与し、引続き試験動物の体液を検査することによって確認すること ができる。 適当な生物前駆物質は、カルボン酸官能基のエステル誘導体、アミド誘導体、 第二アミド誘導体および第三アミド誘導体を包含する。更に、生物前駆物質は、 −CH(OH)−ヒドロキシ官能基、例えば−CH(OCOR)−化合物で形成 されてもよく、この場合、Rは、C1〜C6アルキル基、特にメチル基である。特 に適当な生物前駆物質は、カルボン酸官能基で形成されたC1〜C6アルキルエス テル、例えばメチルエステルおよびエチルエステルである。4−[2−(2−ヒ ドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸は、それ自体産熱 作用を有し、かつこのことは、本発明の別の実施態様である。 4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル 酢酸およびその生物前駆物質は、非対称炭素原子を有し、かつ光学活性エナンチ オマーとして存在することができるかまたは光学不活 性ラセミ体として存在することができる。本発明は、治療量で投与された場合に 、温血動物に産熱作用が得られるエナンチオマーまたはラセミ体を包含し、この 場合、例えばラセミ体の分割によってかまたは立体特異性合成によって、個々の エナンチオマーを、如何に製造するかおよび下記の標準試験を用いて、熱発生の 性質を、如何に測定するかは、化学文献によく知られているところである。本発 明の化合物は、−CH(OH)−基での(R)の絶対配置で(チャーン・プレロ ーグ・インゴールドの法則により(Cahn-Prelog-ingold rules))得られる。 本発明の化合物またはその製薬学的に認容性の塩を、ヒトを含めた温血動物の 治療的処置、特に肥満症の治療に使用するため、該化合物は、標準的な製薬学的 実地により、医薬品として処方される。 従って、本発明の別の実施態様の場合、4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フ ェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸またはその生物前駆物質またはその 製薬学的に認容性の塩および製薬学的に認容性の担持剤からなる医薬品が得られ る。 本発明の医薬品は、標準方法で、例えば経口または腸管外投与によって投与し てもよい。前記の目的のために、該医薬品は、公知技術により、例えば錠剤、カ プセル剤、丸剤、粉末剤、水溶液もしくは油性溶液または水性懸濁液もしくは油 性懸濁液、水性乳濁液もし くは油性乳濁液および滅菌された注射可能な水溶液もしくは油性溶液または水性 懸濁液もしくは油性懸濁液の形に調製することができる。 一般に、経口投与のための組成物は、好ましい。 前記組成物は、標準的賦形剤および従来技術でよく知られた方法を用いて得る ことができる。錠剤またはカプセル剤のような1つの単位投与形は、通常、例え ば作用成分0.1〜500mg、更に適当には10〜250mgおよび本発明の 化合物、有利に50〜100mgを含有する。 また、前記組成物は、処置すべき疾病症状での使用のために知られている別の 作用成分、例えば食欲抑制剤、ビタミン、抗高血圧剤および低血糖剤、例えばス ルホニル尿素、ビグアニドおよびチアゾリジンジオンを含有する。この種の組成 物は、2つまたはそれ以上の作用成分の同時調製、同時治療および逐次治療に及 ぶものと理解されている。 本発明のもう1つの実施態様の場合、4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェ ニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸またはその生物前駆物質は、経口投与 のために、維持された(または遅延された)解放組成物で、例えば不溶性または 膨潤可能な重合体の賦形剤を有するマトリックス錠剤調製物でかまたは被覆され た長球形調製物で調製することができる。 産熱作用を生じさせるためにヒトを含めた温血動物 に使用した場合、適当なものとしての4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニ ルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸またはその生物前駆物質またはその製薬 学的に認容性の塩が投与され、その結果、一般に、0.002〜20mg/kg の範囲、奸適には0.02〜10mg/kgの範囲、有利に0.5〜5mg/k gの範囲内での用量が、一回量で与えられるかまたは用量を必要に応じて、典型 的には1日1〜3回のように分割して毎日投与される。しかしながら、当業者に よって、用量が、治療中の症状の過酷さおよび患者の年齢および性別に応じてお よび公知の医学的原理により適当なものとして変化することは、評価されること になる。 更に、本発明の化合物は、トリグリセリドレベルおよびコレステロールレベル を低下させ、高密度リポタンパク(HDL)レベルを増大させ、従って、このよう な低下(および増大)が有用であると考えられているような医学的症状を撲滅す るのに使用される。従って、該化合物は、冠状動脈、脳血管および末梢動脈、心 臓血管疾病および関連した症状のようなアテローム性動脈硬化症の処置以外に高 脂血症(hypertriglyceridaemia)、高コレステリン血症および低HDLレベル の症状の処置に使用してもよい。 本発明の別の実施態様によれば、投与を必要とする動物に、4−[2−(2− ヒドロキシ−2−フェニル エチルァミノ)エチル]フェニル酢酸またはその生物前駆物質またはその製薬学 的に認容性の塩の治療学的有効量を投与することからなる、トリグリセリドレベ ルおよび/またはコレステロールレベルを低下させる方法および/またはHDLレ ベルを増大させる方法が得られる。本発明のもう1つの実施態様の場合、投与を 必要とする動物に、4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ) エチル]フェニル酢酸またはその生物前駆物質またその製薬学的に認容性の塩の 治療学的有効量を投与することからなる、アテローム性動脈硬化症の治療法が得 られる。前記組成物は、産熱作用を生じるために上記に詳細に説明されたのと同 じ一般的方法で調製され、かつ投与される。また、該組成物は、アテローム性動 脈硬化症および関連した症状の処置での使用について知られている別の作用成分 、例えばクロフィブレート(clofibrate)、ベザフィブレート(bezafibrate) およびジェムフィブロジル(gemfibrozil)のようなフィブレート(fibrate); HMG-CoAレダクターゼ抑制因子のようなコレステロールの生合成の抑制因子、例 えばロバスタチン(lovastatin)、シムバスタチン(simvestatin)およびプラ バスタチン(pravastatin):コレステロールの吸収の抑制因子、例えばβ−シ トステロール(β-sitosterol)および(アシルCoA:コレステロールアシルトラ ンスファーゼ)、例えばメリンアミノドための抑制因子; イオン交換樹脂、例えばコレスチポール(colestipol)または架橋したデキスト ランのジアルキルアミノアルキル誘導体;ニコチニルアルコール、ニコチン酸ま たはその塩;ビタミンE:およびチロミメチックス(thyromimetics)を含有し ていてもよい。 もう1つの実施態様の場合、本発明の化合物は、胃腸管中での“異型(atypic al)”β−アドレノセプターを刺激し、従って、胃腸の運動性(gastrointestin al motiliTy)を抑制する。該化合物は、胃腸管中での“異型”β−アドレノセ プターの刺激が、有用であると考えられているような医学的症状の撲滅、例えば 胃腸の運動性の抑制が重要であると考えられているような医学的症状の撲滅に使 用してもよい。従って、該化合物は、例えば炎症性の腸の疾病(IBD)(例えば 、クローン病(Crohn's disease)および潰瘍性大腸炎(ulecerative colitis) )、過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome)(IBS)、非特異性の下痢お よびダンピング症候群の処置に使用されてもよい。 本発明によれば、投与を必要とする動物に本発明の化合物の治療学的有効量を 投与することからなる、“異型”β−アドレノセプターを刺激する方法が得られ る。 もう1つの実施態様の場合、本発明は、投与を必要とする動物に、本発明の化 合物の治療学的有効量を投与することからなる、胃腸の運動性を抑制し、IBDを 治療し、IBSを治療し、非特異性の下痢を治療し、かつダンピング症候群での胃 の排出を治療する方法が得られる。 もう1つの実施態様の場合、本発明は、4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フ ェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸またはその生物前駆物質またはその 製薬学的に認容性の塩を製造するための方法が得られ、この方法は: a)化合物(II): または(III): Ph−CH(OH)CH2L (III) で示される化合物と、式(IV): 〔式中、R5は、カルボキシ基または保護されたカルボキシ基を表わし、Lは、 置換可能な基を表わす〕で示される化合物とを反応させ; b)式(V): 〔式中、R5は、前記により定義されたものと同様のものである〕で示される化 合物を加水分解し: c)4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニ ル酢酸のために、式(VI): 〔式中、R6は、加水分解可能な基を表わす〕で示される化合物を加水分解し; d)式(VII): Ph−CH(OH)CH2NH2 (VII) で示される化合物と、式(VIII): 〔式中、R5は、前記により定義されたものと同様のものであり、L′は、置換 可能な基を表わす〕で示される化合物とを反応させ; e)式(IX): 〔式中、R5は、上記により定義されたのと同様の保護されたカルボキシ基を表 わす〕で示される化合物を脱保護し; f)4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニ ル酢酸を生物前駆物質に変 換するかまたは反対に4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ )エチル]フェニル酢酸を4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルア ミノ)エチル]フェニル酢酸の別の生物前駆物質に変換し; g)式(X): 〔式中、R5は、前記により定義されたものと同様のものである〕で示される化 合物を還元し: h)式(XI): 〔式中、R5は、前記により定義されたものと同様のものである〕で示される化 合物を還元し; i)式(XII): 〔式中、R5は、前記により定義されたものと同様のものである〕で示される化 合物を還元し: この場合、任意の官能基は、場合によっては保護されており、かつこの後、必要 な場合には: (i)任意の保護基を除去し: (ii)製薬学的に認容性の塩を形成させる ことからなる。 保護基は、一般に、当該の基の保護に適当なものとして文献に記載されている かまたは熟練した化学者に知られている基の全てから選択することができ、常法 によって導入することができる。 保護基は、当該の保護基の除去に適当なものとして文献に記載されているかま たは熟練した化学者に知られている全ての有利な方法によって除去することがで き、この場合、かかる方法は、分子中のどこかで基の最小の撹乱を有する保護基 を除去するように選択されている。 詳細な保護基は、−CH(OH)CH2NCH2CH2−の窒素原子上に存在す る水素化分解可能な基である。適当な保護基は、ベンジル基または置換ベンジル 基である。この種の保護基は、常法により、接触水素化の方法、例えば水素雰囲 気下での炭素上のパラジウムの触媒を用いて除去することができる。適当な条件 は、C2〜C6アルカノール、例えばエタノールまたはプロパン−2−オールのよ うな溶剤中での周囲温度および高めた温度並びに周囲圧力および高めた圧力を包 含する。窒素原子上の水素化分解可能な基で保護された式(I)に相応する化合 物は、式(I)のための上記の方法と同様の方法によって得ることができる。 保護されたカルボキシ基R5は、望ましい生物前駆物質を代表してよく、この 場合、脱保護反応を実施する必要はない。 一般に、アミンの酸付加塩が使用される場合、例えば構造式(IV)または(VI I)の場合、有利には、無機塩、例えば炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムまた は金属アルコラート、例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまた はカリウム第三ブトキシドまたは適当な有機アミン、有利に第三アミン、例えば トリエチルアミンのような酸結合剤の存在下に、反応を実施してもよい。 式(II)または(III)の化合物と、式(IV)の化合物との反応は、適当な溶 剤中、例えばメタノール、エタノールまたはプロパン−2−オールのようなアル コール中で、例えば10℃〜110℃の範囲内の温度で、最も有利には反応混合 物の沸点または沸点付近の温度で実施してもよい。式(III)の化合物の場合、 Lは、例えば塩素原子または臭素原子のようなハロゲン原子またはトルエンスル ホニルオキシ基のようなアリールスルホニルオキシ基もしくはメタンスルホニル オキシ基のようなアルカンスルホニルオキシ基であってもよい。 式(V)の化合物は、β−アドレナリン遮断法の場合に知られている条件下; 例えばアルカリ性加水分解により適当な溶剤中、例えばアルカノール中で高めた 温度で加水分解して、4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ )エチル]フェニル酢酸またはその生物前駆物質にすることができる。 式(V)の化合物は、例えば塩基の存在下に、アセトンのような溶剤中で、高 めた温度での式(VIII)の化合物と、式(XIII): の化合物との反応によって得ることができる。 また、式(V)の化合物は、化合物(II)と式(XIV): 〔式中、R5は、前記により定義されたものと同様のものであり、R7は、離脱基 を表わし、例えばR7O−は、C1〜C4を表わす〕で示される化合物との反応に よって得ることができる。 式(VI)の化合物の場合、加水分解可能な基R6の例は、C1〜C6アルコキシ 基および−NRab基を包含し、その結果、−COR6は、C1〜C6アルキルエ ステルまたはアミド官能基を表わす。この種の基は、(酸性、塩基性、酵素的に )加水分解して、常用の条件下で、基−CO2Hにすることができる。また、R6 が、生体内で加水分解可能な部分であるような変換は、4−[2−(2−ヒドロ キシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸の生物前駆物質の4− [2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ) エチル]フェニル酢酸への相互変換の例を表わす。適当な酸性条件は、有利に、 例えば20℃〜110℃の範囲内の温度および極性溶剤、例えば水、C1〜C4ア ルカノール(例えば、メタノールまたはエタノール)または酢酸中の、例えば塩 酸、硫酸またはリン酸のような強い鉱酸である。 このような場合、4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エ チル]フェニル酢酸の相応する鉱酸塩は、有利に単離することができる。また、 塩基性条件は、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム を、有利に適当な溶剤または希釈液、例えば水性C1〜C4アルカノール中で、例 えば10℃〜110℃の範囲内の温度で用いることができるか;またはアルカリ ハロゲン化物、例えば塩化リチウムを、ジメチルスルホキシドのような極性溶剤 中で用いることができる。その上更にまた、−COR6が、t−ブトキシカルボ ニルである場合には、分解は、例えば熱分解によって、例えば100〜220℃ の範囲内の温度で、単独またはジフェニルエーテルのような適当な希釈液の存在 下に行うことができる。 式(VI)の化合物は、4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミ ノ)エチル]フェニル酢酸またはその生物前駆物質のための上記の方法と同様の 方法によって、アミノ官能基の場合による保護基、例えばベンジル基を用いて得 ることができる。 式(VII)および(VIII)の化合物の反応は、有利に、化合物(III)と式(IV )の化合物との反応と同様の条件下で実施される。L′は、Lのために上記に再 度引用されたのと同じものであってよい。 4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル 酢酸およびそのアミド生物前駆物質は、そのエステル前駆物質に変換することが できる。適当な条件は、還流下に、相応するアルコール中で、例えば触媒として の濃硫酸の添加を用いる酸性の条件である。 化合物(X)、(XI)および(XII)の還元は、常用の化学的方法または接触 反応法によって、例えばホウ水素化ナトリウムを用いる化学的還元または木炭上 のパラジウムまたは白金のような触媒を用いる接触水素化によって行うことがで きる。 ホウ水素化ナトリウムによる還元は、有利にメタノールのようなアルコール中 で行われ、この反応は、一般に0〜20℃の温度で行われる。 接触還元は、有利に、アルコールのような常用の水素化溶剤、例えばエタノー ル中で行われる。この水素化は、一般に、水素ガス下に約1〜約10気圧および 周囲温度または高めた温度で行われる。 式(X)の化合物は、式(IV)の化合物と式(XV): Ph−COCH2L″ (XV) 〔式中、L″は、置換可能な基を表わす〕で示される 化合物との反応によって得ることができる。 式(XV)の化合物と式(IV)の化合物との反応は、アルコールまたはエーテル 、例えばメタノールまたはジエチルエーテルのような適当な溶剤中で、−10な いし110℃の範囲内の温度、最も有利に周囲温度で実施することができる。式 (XV)の化合物の場合、L″は、例えば塩素原子または臭素原子のようなハロゲ ン原子であってもよい。 式(X)の生じた化合物は、4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチ ルアミノ)エチル]フェニル酢酸またはその生物前駆物質に、その場で変換する ことができる。 式(XV)の化合物は、従来技術で公知の方法によって得ることができる。 式(XI)の化合物は、式(XVI)の化合物と、式(IV): PhCOCHO (IV) で示される化合物との反応によって得ることができる。 化合物(XVI)と式(IV)の化合物との反応は、アルコール、例えばエタノー ルのような適当な溶剤中で、0〜80℃の範囲内の温度、最も有利に周囲温度で 実施することができる。式(XI)の生じた化合物は、4−[2−(2−ヒドロキ シ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸またはその生物前駆物質 に、その場で変換することができる。 式(XII)の化合物は、式(XVII): で示される化合物と、式(VII)の化合物との反応によって得ることができる。 式(XVII)の化合物と式(VII)の化合物との反応は、アルコール、例えばエ タノールのような適当な溶剤中で、0〜80℃の範囲内の温度、最も有利に周囲 温度で実施することができる。式(XII)の生じた化合物は、4−[2−(2− ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸またはその生物 前駆物質に、その場で変換することができる。 式(XVII)の化合物は、式(XVIII): 〔式中、R5は、前記により定義されたものと同様のものであり、R8およびR9 は、独立に水素原子またはC1〜C4アルキル基を表わす〕で示される化合物の加 水分解によって得ることができる。加水分解のための適当な条件は、例えば塩酸 または硫酸のような強い鉱酸;有利に、例えば20〜110℃の範囲内の温度で 、テトラヒドロフラン、ジクロロメタンまたはジエチル エーテルのような適当な溶剤中である。 式(V)、(VI)、(IX)、(X)、(XI)および(XII)の化合物は、新規 のものであり、かつ本発明の別の実施態様を形成する。 ヒドロキシ基の生物前駆物質エステルは、常法により、例えばヒドロキシ基と 、酸の活性化された誘導体との反応によって、β−アドレナリン遮断法の場合に 知られた条件下で得ることができる。 製薬学的に認容性の塩は、4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル アミノ)エチル]フェニル酢酸またはその生物前駆物質と、適当な酸または塩基 との反応によって、常法により得ることができる。また、ハロゲン化水素の塩が 必要とされる場合には、有利に、遊離塩基を、相応するハロゲン化ベンジルの化 学量論的量と一緒に水素化することによって得ることができる。 次の生物学的試験法、データおよび実施例は、本発明を詳説するのに有用であ る。 4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル 酢酸およびその生物前駆物質の産熱作用は、次の標準的試験の1つまたはそれ以 上を用いて証明することができる:産熱作用 式(I)の化合物およびその生物前駆物質の産熱作用は、次の標準的試験の1 つまたはそれ以上を用いて証明することができる: (a)ラットを、その産熱の能力を増大させるために、5日間、4℃で低温に順 応させる。次に、前記ラットを2日間、25℃の温暖な環境に移動させる。翌日 、試験化合物を、皮下または経口投与する。動物を、1時間後に犠牲にし、肩甲 骨間の褐色脂肪性組織(BAT)パッド(pad)を除去する。BATミトコンドリアは 、分画遠心法(differential centrifugation)によって得られ、かつGDP結合は 、産熱活性の尺度として測定する(Holloway他、British J. Pharmacol. (19 91年)、第104巻、第97〜104頁)。各試験は、溶液/懸濁液賦形剤だ けを用いて投与されている対照およびイソプレナリン(その硫酸塩として)を1 mg/kgで投与されている陽性の対照(positive control)を包含する。試験 化合物は、0.1、0.3、1.0、3.0および10mg/kgで常法により 投与され、結果は、陽性の対照によって生じたGDP結合への作用に関して表現さ れている。前記の結果から、イソプレナリン作用50%を生じるために必要な用 量(ED50)は、曲線の当てはめによって計算される。 化合物は、前記試験の場合、該化合物が、対照と比較してGDP結合の著しい上 昇を引き起こす場合には、活性であるとみなされる。 (b)ラットを、BATを仲介とした非ふるえ産熱(non-shivering thermogenesis )についてのラットの能力を低下させるために、熱的中性環境(thermoneutral environment)(29℃)に、2週間順応させる。最後の5日間、前記動物を、 心搏数の連続的読出し装置を有するECG積分器に接続されたフットパッド(foot- pad)電極を介して、心搏数を非侵襲性に(non-invasively)測定するための装 置を使用するように訓練する。試験化合物を、試験(a)で測定したED50で皮 下または経口投与し、心搏数は、投与後15〜30分間で測定する。次に、この 方法を、次の試験で、試験(a)で測定したED50を倍づつ増大させることにより 、心搏数(HR)が毎分500回に到達するかまたは超えるまで繰り返すかまたは 用量が、試験(a)で測定したED50の100倍に達するまで繰り返す。毎分50 0回の心搏数を発生させるために必要な前記用量(D500用量)が評価されてい る。 試験(a)でのD500対ED50の比は、選択度(selectivety index)(SI)とし て定義することができ、かつ心臓血管系に対するBATについての該化合物の選択 度の測定値を生じる。化合物は、選択度を有するものと考えられ、この選択度は 、1>のSIを有する。非選択性化合物は、<1のSIを有する(例えば、イソプレ ナリン=0.06)。 (c)ラットを23℃で少なくとも2日間保育し、次 に、一晩絶食させた。翌日、前記動物の基礎代謝率を、Arundel他、1984年 、J.Appl.Physiol.Respirat.Environ.Exercise Physiol.、1984年、 第57巻(5)第1591〜1593頁によって記載された型の閉鎖回路酸素消 費装置を用いて測定する。次に、前記ラットに、試験化合物を約1mg/kgで 、0.025%w/vのポリソルベート80(0.5ml/100g)中の溶液 または懸濁液として投与する(経口的に)。次に、代謝率を、投与後少なくとも 1時間で測定する。化合物は、前記試験の場合、該化合物が、溶液または懸濁液 賦形剤だけが投与された対照動物(スチューデントのt−検定:p<0.05) と比較して代謝率の著しい上昇を引き起こす場合には、活性であるとみなされる 。 上記試験の場合、一般に、式(I)の化合物は、明らかな毒性を生じることな く、次の程度の作用を生じる: 試験(a):皮下または経口的ED500.01〜10mg/kgのBATミトコ ンドリア中のGDP結合に関して試験(b):>50のSIを示し; 試験(c):経口で、1mg/kgで、O22〜9ml/分間/(kg0.75 )。 説明のために、添付した例5に記載の化合物は、上記試験の場合、次の作用を 生じる: 試験(a):経口的ED501.02mg/kg 試験(b):SI>50; 試験(c):経口で、1mg/kgで、O26.4ml/分間/(kg0.75 )。肥満のツッカーラット(Zucker rats)の場合の例5 の化合物の体重増加および褐色脂肪組織への作用 例5の化合物の潜在的スリミング作用は、肥満の(fa/fa)ツッカーラットの 場合に評価された。肥満のツッカーラットは、脂肪組織を蓄え続け、その寿命の 大部分に亘って体重を増大し、大部分のものは、合併症を発生するかまたは安定 体重が達成される前に死亡する。従って、肥満のツッカーラットへの例5の化合 物の作用は、低率で体重を増加し続けていた動物において評価された。 肥満の(fa/fa)、オスの、ツッカーラットを、単独でカゴに入れ、かつ粉末 によるラットの食餌(diet)および水に、1週間、自由に接触させる。この期間 に亘って、食料の平均摂取量を測定し、薬物による食餌(medicated diet)を、 例5の化合物の摂取量、当量2.0および20mg/kg/24時間を、得るよ うに調製した。ラットを、対照または例5の化合物で薬物による食餌を用いる処 置に分け、その結果、それぞれの群の平均体重は、実験の開始時に同程度にした 。食料の摂取を1日おきに測定し、体重を毎週測定した。 処置の8週間後に、ラットを殺し、肩甲骨間の脂肪パッドを、ミトコンドリアの タンパク質およびGDP結合の分析のために摘出した。ミトコンドリアを、分画遠 心法(Holloway他、British J.Pharmacol.(1991年)、第104巻、第9 7〜104頁)によって調製し、ミトコンドリアタンパク質を、Lowry他((1 951年)J.Biol.Chem.第193巻、第265〜275頁)の方法によって 測定し、かつ懸濁液を2mg/mlに調節した。特異性のGDP結合を、Holloway 他(British J.Pharmacol.(1991年)、第104巻、第97〜104頁) に記載されたようにして測定した全体のGDP結合から、分類されていないGDPの過 剰量(200μM)の存在下ではあるが同じ方法によって測定した非特異性のG DP結合を差し引いた後に測定した。結果 結果を、それぞれの群の動物の数平均の平均±標準誤差として表現する。 対照と著しく異なる結果は、アステリスクによって 表示されている:★ P<0.05 ★★ P<0.01 ★★★ P<0.001 a ‘化合物’のほぼ24時間の摂取量 b 特異性のGDP結合 = GDP結合したものnモル/ミトコンドリアのタンパク 質mg c 全体のGDP結合 = GDP結合したものnモル/BAT回収された全体のミトコ ンドリアのタンパク質 肥満のオスのツッカーラットの、‘化合物’(2.0および20mg/kg/ 日)を用いる8週間の処置は、褐色脂肪組織のミトコンドリアの含量中での増大 をもたらす。このことは、20mg/kg/日での特異性のGDP結合、組織の産 熱作用のインデックスの著しい増大に関連していた。急激な投与後に前記化合物 の評価されたED50の2倍である、試験したより低い用量、2.0mg/kg/日 での肥満のラットの処置は、特異性のGDP結合の僅かな重要でない増大をもたら した。しかしながら、褐色脂肪組織の全体のGDP結合能力および産熱のためのBAT の能力は、試験した双方の用量で、著しく増大した。 肥満のオスのツッカーラットの、20mg/kg/日で8週間、例5の化合物 を用いる処置は、体重の減少をもたらし、これとは異なり、対照動物は、僅かな 体重増加を示した。このことは、前記の群が、対照ラットと比較して増大したエ ネルギー消費量を示していることを意味する食料摂取量の増大に関連していた。 このことは、褐色脂肪組織の活性の増大と同時に進行していた。 前記の実験の場合、例5の化合物は、血漿トリグリ セリドの減少をもたらさなかった。このことは、投与された化合物の用量が、前 記パラメーターに著しく作用するのに不十分であったからかもしれない。24時間断食したラットの試験 オスのラット(125〜150g)を、24時間絶食させる前に1週間順応さ せた。絶食後に、ポリソルベート0.025%の水溶液に溶解させた例5の化合 物(0.5、5.0または50mg/kg経口)を0.5ml/体重100gで 胃管栄養法によって投与した。対照ラットに、ポリソルベート溶液だけを投与し た。60分後に、ラットに麻酔をかけ、心臓の血液試料を採取した。血漿グルコ ース、インシュリンおよび遊離脂肪酸レベルを、標準方法を用いて測定した。 この結果は、それぞれの群の6匹のラットの観測値の平均±S.E.M.である 。スチューデントのt−検定を、対照と処置した群との差の重要性を試験するた めに使用した。 例5の化合物は、血漿グルコース濃度の著しい減少をもたらし、かつ用量は、 投与後1時間での血漿インシュリン濃度およびNEFA濃度の増大に依存している。 実験は、投与の前に5時間だけ絶食したラットの群に繰り返した。血漿インシ ュリンおよびNEFAレベルの著しい増大および血漿グルコースの減少を、観察した 。結果 急激な経口グルコース負荷試験 オスのラット(125〜150g)を、一晩絶食(18時間)させる前に1週 間順応させた。絶食後に、ラット6匹の群に麻酔をかけ、心臓の血液試料を採取 した。次に、別のラットに、ポリソルベート0.025%の水溶液中に溶解した 例5の化合物(経口5.0mg/kg)を投与し、対照のラットに、ポリソルベ ートだけを0.5ml/体重100gで投与した。60分後に、(対照および例 5の化合物を5.0mg/kgで投与された)2つの群のそれぞれからのラット 6匹に麻酔をかけ、心臓の血液試料を採取した。残りのラットに、1g/kgで のD−グルコースを、胃管栄養法によって、0.5ml/体重100gで投与し た。次に、2つの群のそれぞれからのラット6匹に、グルコースの投与後20分 間、60分間および120分間で麻酔をかけ、かつ心臓の血液試料を採取した。 血漿グルコースおよびインシュリンレベルを、標準方法を用いて測定した。 経口で5mg/kgでの例5の投与は、ラットの場合の経口グルコース負荷の 重要な改善をもたらした。このことは、(グルコースの前に)例5の投与後1時 間での、血漿インシュリン濃度の多量の増大に関連していた。更に、例5で処置 したラット中で循環するインシュリン濃度は増大し、次のグルコースチャレンジ (glucose challenge)は、対照のラットの場合に観察されたものと著しい差異 はなかった。14日間の経口グルコース負荷試験 1g/kgの経口グルコースチャレンジに対する応答は、14日間、1日2回 、ポリソルベート0.025%中に溶解した5.0mg/kgでの例5を用いて 処理したラットの場合に測定した。対照のラットには、ポリソルベート溶液だけ を、14日間投与した。14日目に、ラットを、経口グルコース負荷試験の前に 一晩絶食させた。絶食後に、それぞれ処置した群からのラット6匹(対照および 例5)に麻酔をかけ、心臓の血液試料を採取した。残りのラットには、適当なも のとしての例5または対照賦形剤を投与した。60分後に、それぞれの群からの ラット6匹(対照または例5)に、グルコースの投与後20分間、60分間およ び120分間で麻酔をかけ、かつ心臓の血液試料を採取した。血漿グルコースお よびインシュリンレベルを、標 準方法を用いて測定した。 例5の化合物を、1g/kgの経口グルコースチャレンジに対する血糖の応答 を減少させた。例5の投与の14日後のグルコース負荷の場合の改善は、対照の ラットと比較した場合に、血漿インシュリン濃度の全ての重要な増大とは関連し ていなかった。インシュリン抵抗性db/dbマウスの場合の血中グルコースに対する作用 C57BL/KsJ(db/db)の雌のマウスを、2つの群に分け、規定食混合 物として例5の化合物を、1、10および100mg/体重kg/日の用量で含 有する対照食餌または食餌に自由に接触させた。また、対照(+/+)マウスの 群も実験に含めた。14日間の処置後に、血液試料を、血中グルコースレベルの 測定のために、マウスの心臓から採取した。血液および血漿グルコースを、グル コースオキシダーゼペルオキシダーゼ系を用いて評価した。NEFAを、WAKO NEFA Cキットを用いて評価し、かつ血漿インシュリンを同位元素標識免疫定量法によ って評価した。結果 結果は、マウス15匹の群中での観測値の平均±S.E.M.である。スチュー デントのt−検定を、対照(+/+)と処置した(db/db)群との差の重要性を 試験するために使用した。例5の化合物は、インシュリン抵抗性の前記動物型中 の血中グルコースレベルを著しく減少させる。ラットの含脂肪細胞の脂肪分解試験(Rat adiposyte lipolysis test) 精巣上体脂肪組織を、オスのラットから摘出し、脂肪細胞を、コラゲナーゼを 用いる消化によって調製した。細胞を浮選(floation)によって単離し、かつ4 回、クレブスリンゲル重炭酸塩緩衝液(Krebs Ringer Bicarbonate buffer)(K RB)で洗浄し、最終的に、2%のウシ血清アルブミン(KRB/BSA)を含有するKR B中で洗浄した。細胞懸濁液のアリコートを、試験化合物の濃度の範囲内での存 在下に、アスコルビン酸塩0.1mg/mlを含有するBSA2%当りのKRB1ml の全体量で、O295%、CO25%の雰囲気下で、恒温保持した。また、恒温保 持を、脂肪分解に対する最大の作用を有することが知られているイソプレナリン の濃度(3×10-6M)の存在下に実施した。対照恒温保持、アスコルビン酸塩 を含有するBSA2%当りのKRB中で実施した。この恒温保持を、90分後に、管を 氷の上に置くことによって終結させ、インフラナタント(infranatant)のアリ コートを、遊離脂肪酸の評価のために除去し、WAKO NEFA-C評価キット(Alpha L aboratories)を用いて測定した。前記化合物の脂肪分解作用を、対照と比較さ れた化合物によって引き起こされた遊離脂肪酸濃度の増大を測定することによっ て評価した。該化合物の最大作用(効能)を測定し、イソプレナリンの最大作用 の%として表現した。 試験化合物 効能 例5の化合物 100.8±2.3% (実験7回の平均)モルモットの右心房のβ1−およびβ2−アドレノセプターの作用に対する試験管 内選択性データ(β1−アドレノセプター) 心臓を、モルモットから迅速に除去し、酸素添加されたクレブス溶液(oxygen ated Krebs solution)中に入れた。右心房の位置を確認し、心臓の残りから解 剖し、一対の白金電極上に取付けた。電極に固定して直ちに、ICI 118551(β− アドレノセプターを遮断するため、0.1μM)を添加しておいた、組織を酸素 添加されたクレブス溶液を含有する浴液20ml中に浸漬した。次に、この電極 を、10秒間の自発的搏動の回数を計測するモジュラーカルジオタコメータ(mo dular cardiotachometer)に接続した。コンピュータ(IBM PS 2000等)で、3 つの群の期間を平均化し、これを、コンピュータ画面上に1分間の間をおいて表 示した。組織の平衡に続いて、60分間、イソプレナリンに対する濃度応答が実 施された。洗浄除去に続いて、該試験化合物を浴液に添加し、組織と60分間接 触させたままにしておき、この間に、割合の全ての変 化を測定した。前記の時間の後に、イソプレナリンに対する濃度応答を繰り返し た。 該試験化合物のアゴニスト作用を、イソプレナリンによって生じた割合での最 大の増大と比較し、かつこの値を%として表現した。該試験化合物のアンタゴニ スト作用を、前記のICIの化合物に晒す前後に、イソプレナリンのEC50値と比較 することによって測定した: (このEC50値は、イソプレナリンに対する応答であり、最大作用の50%であっ た)。 アゴニスト作用(%での応答) 検出されなかった アンタゴニスト作用(濃度比) 2.74 ± 0.53モルモットの気管(β2−アドレノセプター) 気管をモルモットから除去し、酸素添加されたクレブス溶液中に入れた。次に 、この組織を、切断して環状物にした。5つの環状物からなるそれぞれの標本を 、一緒に縫合した。前記標本を、酸素添加されたクレブス溶液(このクレブス溶 液に、CGP 2O712A)を含有する器官浴液10ml中に入れ、かつ200mgの残 留張力で自発的な緊張状態(tone)を増大させた。緊張状態が安定した際に、イ ソプレナリンに対する濃度応答を実施した。洗浄除去後に、イソプレナリンに対 す る第2の濃度応答を実施し、この第2の濃度応答に続いて、該組織を再度洗浄し 、試験化合物をこの組織に添加し、かつ60分間接触させたままにしておき、こ の間に、残留緊張状態に対する試験化合物の任意の作用を評価することができた 。前記の時間の後に、イソプレナリンに対する最後の濃度応答を、該試験化合物 の存在下に実施した。 試験化合物のアゴニスト作用は、イソプレナリンによって生じた最大弛緩の% として表現した。アンタゴニスト作用を、心房に関するものとして表現した。 アゴニスト作用(%での応答) 16.0 ± 5.0% アンタゴニスト作用(濃度比) 1.07 ± 0.21% 注:モルモットは、両性のものであり、体重は、300〜500gであった。 ICI 118551およびCGP 20712Aは、就中、Manara他、(1990年)、TIPS、第1 1巻、第229〜230頁に関連している。 本発明は、別記しない限り、次の実施例によって詳説される: a)クロマトグラフィー処理を、メルク社(E.Merck)、ダルムシュタット在Da rmstadt,ドイツ連邦共和国)から入手可能なシリカゲル(品番9385;メッ シュ230〜400)により実施した。 b)蒸発を、減圧下に回転蒸発器を用いて行った。 c)融点を矯正していない。例 1 4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢 メチル4−[2−(2−ヒドロキシ−2フェニルエチルアミノ)エチル]フェ ニルアセテート塩酸塩(0.32g)を、蒸気浴により、2時間、2NのHCl (13ml)中で加熱した。この反応混合物を濾過し、かつ冷却して、4−[2 −(2−ヒドロキシ−−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸を、 塩酸塩(0.22g)、融点197〜198℃:微量分析、実測値 C、64. 0%:H、6.6%:N、4.2%;Cl、10.6%:C1822ClNO3の 計算値:C、64.4%;H、6.6%;N、4.2%:Cl、10.6%とし て生じた。例 2 メチル 4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フ ェニル酢酸塩 メチル 4−(2−アミノエチル)フェニルアセテート塩酸塩(5.0g)、 トリエチルアミン(2.2g)、酸化スチレン(2.61g)およびメタノール (110ml)の混合物を、還流下に72時間加熱した。この混合物を冷却し、 かつ抽出液を、減圧下に蒸発させた。この残分をジクロロメタン(100ml) 中に溶解させ、水で洗浄し(3×30ml)、MgSO4上で乾燥させ、次に、 前記溶剤を、減圧下に除去 した。この残分を酢酸メチル中に溶解させ、塩化水素で飽和したエーテルの溶液 と一緒に加熱した。沈殿した固体を、メタノールおよび酢酸メチルの溶液から晶 出させて、メチル4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エ チル]フェニル酢酸塩を、塩酸塩、融点159〜160℃として生じた。 メチル 4−[2−(2−アミノエチル)フェニルアセテート塩酸塩を、英国 特許第1511095号明細書に記載された相応するエチルエステルと同じ方法 で製造してもよい。メチルエステルの塩酸塩を、メタノールおよび酢酸メチルの 混合物から晶出させ、かつ融点200〜202℃;微量分析:実測値 C、57 .6%;H、7.1%:N、6.0%;Cl、15.4%;C1115NO2の計 算値;C、57.5%:H、7.0%:N、6.1%;Cl、15.4%を有し ていた。例 3 メチル 4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フ ェニル酢酸塩 メチル 4−(2−アミノエチル)フェニルアセテート塩酸塩(1.15g)、 トリエチルアミン(0.51g)およびメタノール(35ml)中のフェニルグ リオキサール一水化物(1.06g)の混合物を、蒸気浴により、約4分間加熱 した。この混合物を氷浴中で冷却し、かつホウ水素化ナトリウム(1.5g)を 、 1時間で少量添加した。この混合物を周囲温度で24時間撹拌した。前記溶剤を 、減圧下に蒸発によって除去した。この残分をジクロロメタン(50ml)中に 溶解させ、塩水で洗浄し(2×20ml)、MgSO4上で乾燥させ、かつ前記 溶剤を減圧下に蒸発させた。この残分(0.95g)を酢酸メチル(20ml) 中に溶解させ、かつ塩化水素で飽和したエーテルの溶液を用いて処理した。沈殿 した固体は、塩酸塩(0.42g)、融点163〜164℃としてのメチル 4 −[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸 塩であり、例2の生成物との混合物で融点は減少しなかった。例 4 4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢 メチル 4−(2−アミノエチル)フェニルアセテート塩酸塩(1.15g) 、トリエチルアミン(1.01g)およびメタノール(40ml)中の臭化フェ ナシル(0.99g)の混合物を、周囲温度で3時間撹拌した。この混合物を氷 浴中で冷却し、その間に、ホウ水素化ナトリウム(1.5g)を1時間で少量添 加し、引続き、周囲温度で18時間撹拌した。前記溶剤を、減圧下に蒸発によっ て除去した。この残分をジクロロメタン(70ml)中に溶解させ、水で洗浄し (3×20ml)、MgSO4上で乾燥させ、かつ該 溶剤を減圧下に蒸発によって除去した。この残分(1.5g)を酢酸メチル(1 0ml)中に溶解させ、塩化水素で飽和したエーテルの溶液を用いて処理した。 沈殿した塩を、メタノールおよび酢酸メチルの混合物から晶出させて、4−[2 −(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸を、塩 酸塩(0.8g)、融点196〜198℃:微量分析、実測値 C、64.6% ;H、6.7%;N、4.2%;Cl、10.5%:C1822ClNO3の計算 値:C、64.6%;H、6.6%;N、4.2%;Cl、10.6%として生 じた。例 5 (R)−4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フ ェニル酢酸 (R)−メチル 4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ) エチル]フェニルアセテート塩酸塩(3.4g)を、蒸気浴により、2時間、2 NのHCl(50ml)中で加熱した。この反応混合物を瀘過し、かつ冷却して 、(R)−4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル] フェニル酢酸を、塩酸塩(2.4g)、融点213〜215℃;微量分析、実測 値 C、64.2%;H、6.5%;N、4.1%;Cl、10.5%;C1822 ClNO3の計算値:C、64.4%;H、6.6%;N、4.2%;Cl、 10.6% [α]25D= −34.5°(c=メタノール中で1.0)として生じた。例 6 (R)−メチル 4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エ チル]フェニル酢酸塩 メチル 4−(2−アミノエチル)フェニルアセテート塩酸塩(0.995g )、トリエチルアミン(0.437g)および(R)−酸化スチレン(0.52 0g)およびメタノール(40m1)の混合物を、還流下に72時間加熱した。 この混合物を冷却し、前記溶剤を減圧下に蒸発させた。この残分をジクロロメタ ン(50ml)中に溶解させ、水で洗浄し(2×20m19、MgSO4上で乾 燥させ、次に前記溶剤を減圧下に除去した。この残分を酢酸メチル中に溶解させ 、かつ塩化水素で飽和したエーテルの溶液を用いて処理した。沈殿した固体をメ タノールおよび酢酸メチルの混合物から晶出させて、(R)−メチル 4−[2 −(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸塩を、 塩酸塩(0.26g)、融点185〜187℃:微量分析、実測値 C、64. 8%;H、6.9%;N、4.0%;Cl、10.0%:C1924ClNO3の 計算値:C、65.2%;H、6.9%;N、4.0%;Cl、10.1%;[ α]25D=−33.2°(c=メタノール中で0.98)として生じた。例 7 (R)−メチル 4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エ チル]フェニル酢酸塩 メチル 4−[2−(ベンジルアミノ)エチル]フェニルアセテート塩酸塩( 1.51g、トリエチルアミン(0.66g)およびメタノール(40ml)中 の(R)−酸化スチレン(0.79g)の混合物を、還流下に72時間加熱した 。この混合物を冷却し、前記溶剤を減圧下に蒸発させた。この残分をジクロロメ タン(30ml)中に溶解させ、水で洗浄し(2×10ml)、MgSO4上で 乾燥させ、かつ該溶剤を減圧下に除去した。この残分(1.83g)をメタノー ル(50ml)および氷酢酸(25ml)中に溶解させた。この混合物を、炭素 上の10重量%のパラジウムの存在下に、約5バールおよび60℃で1時間水素 添加した。この混合物を冷却し、かつ濾液を減圧下に蒸発させた。この残留油状 物を酢酸メチル(50ml)中に溶解させ、かつ塩化水素で飽和したエーテルの 溶液を用いて処理した。沈殿した固体を、メタノールおよび酢酸メチルの混合物 から晶出させて、(R)−メチル 4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニル エチルアミノ)エチル]フェニル酢酸塩を、塩酸塩(0.32g)、融点183 〜185℃として生じた。例6の生成物との混合物で融点は減少を示さなかった 。例 8 (R)−4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フ ェニル酢酸 (R)−4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル] フェニル酢酸塩酸塩(1.0g)を、水(20ml)中に溶解させた。このよう 液のpHを、5.6に調節した。周囲温度で数日間放置し、(R)−4−[2− (2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸(0.8 g)、融点210〜212℃:微量分析 実測値:C、72.3%;H、7.3 %;N、4.6%:C1821NO3の計算値:C、72.2%;H、7.1%: N、4.7%;[α]=−36.0(c=酢酸中0.98)を得た。例 9 (R)−4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フ ェニル酢酸 炭酸カリウム(0.4g)、(R)−3−フェニル−2−オクサゾリジノン( 0.51g)および無水アセトン(30ml)中の胃メチル 4−(2−ブロモ エチル)フェニル酢酸塩(0.8g)の撹拌混合物を、還流下に16時間加熱し た。この反応混合物を冷却し、蒸発させて乾燥物にし、かつ酢酸エチルと水とに 分配した(25:10ml)。この有機層を塩水(2ml)で洗浄し、無水Mg SO4上で乾燥させ、かつ蒸発させて油状物にした。この粗製生成物を、ヘ キサン:酢酸エチル(2:1〜1:1)で溶離して、シリカゲル(Kieselgel) 60、品番9385(80g)により中圧液体クロマトグラフィー処理によつて 分離した。画分3を、(R)−メチル 4−[2−(2−オクソ−5−フェニル −2−オクサゾリジン−3−イル)エチル]フェニル酢酸を、粘性の油状物、N MR:CDCl3(δ)、2.89(t,2H)、3.32(q,1H)、3.5 7(q,2H)、3.60(s,2H)、3.69(s,2H)、3.77(t ,1H)、5.40(t,1H)、7.1〜7.45(m,9H);(M+H) 340(100%)として生じた。 エタノール(5ml)中の前記化合物(0.37g)の溶液を、2MのNaO Hの水溶液(5ml)に添加し、生じた混合物を60℃で6時間撹拌した。この 反応混合物を室温に冷却し、濃厚なHClでpH1に酸性化し、真空下に蒸発さ せて白色の固体にし、水から2回晶出した後で、(R)−4−[2−(2−ヒド ロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸を、塩酸塩(0.1 1g)、融点214〜216℃として生じた。例 10 (R)−メチル 4−、[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ) エチル]フェニル酢酸塩 水(50ml)中の硝酸ナトリウム(4.63g) を含有する氷冷却溶液を、10分間で、水(325ml)中のメチル 4−(2 −アミノエチル)フェニルアセテート塩酸塩(6.17g)、酢酸ナトリウム( 4.63gおよび氷酢酸(32ml)の撹拌溶液に添加し、その間に、内部温度 を−5〜−10℃に維持した。生じた溶液を<0℃で2時間撹拌した。固体の炭 酸カリウムをpH9.5まで添加し、全部をジクロロメタンで抽出した(3×6 0ml)。有機層を合わせ、水(2ml)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、 かつ真空下に蒸発させて、パールイエロー色の液体を生じた。前記の液体に、酢 酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶離して、シリカゲル60、品番9385(1 80g)によりクロマトグラフィー処理を施した。画分3および4を合わせ、か つ蒸発させて、メチル 4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル酢酸塩(2.8 gを、無色の液体:NMR;DMSO−d6(δ)、2.69(t,2H)、3. 57(m,4H)、3.6(s,3H)、4.58(t,1H)、7.15(s ,4H);(M−H2O)177(100%)として生じた。 三臭化リン(1.35ml)を、5分間で、ジクロロメタン(75ml)中の 前記液体2.7gの溶液に<30℃に維持し、かつアルゴン雰囲気下に添加した 。この混合物を4時間撹拌してから氷(25g)を添加し、更に30分間撹拌し 続けた。この有機層を分離し、 重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10ml)および水(2ml)で洗浄し、かつ蒸 発させて、黄色の油状物/固体混合物にした。この混合物に、ヘキサン:酢酸エ チル(6:4)で溶離して、シリカゲル60、品番9385(180g)により クロマトグラフィー処理を施した。画分1を蒸発させて、メチル 4−(2−ブ ロモエチル)フェニル酢酸塩(1.25g)を、無色の液体:NMR;DMSO −d6(δ)、3.10(t,2H)、3.60(s,3H)、3.64(s, 2H)、3.71(t,2H)、7.21(s,4H);(M+NH4)274 (100%)として生じた。 蒸気の液体1.0gを、室温で(R)−2−アミノ−1−フェニルエタノール (0.61g)およびトリエチルアミン(0.63ml)を含有する撹拌溶液に 添加した。撹拌を1時間続けてからこの混合物を蒸発させ、酢酸エチル(25m l)および水(10ml)とに分配し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、か つ蒸発させて油状物にした。この混合物に、まず、ジクロロメタンで溶離し、最 終的にジクロロメタン中5%のメタノールで溶離して、シリカゲル60、品番9 385(180g)によりクロマトグラフィー処理を施した。画分3を蒸発させ て、無色の油状物0.37gを生じ、酢酸メチル(15ml)中に溶解させ、次 エチルエーテル中の塩化水素の飽和溶液を用いて処理して、清澄な溶液を生じ、 該溶液から(R)−メチル 4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル 酢酸塩を、白色の固体としての塩酸塩(0.28g);融点186.0〜188 .0℃として晶出させた。例 11 温血動物への経口投与に適当な典型的な錠剤調製は、上記により定義されたの と同様の(例えば、前記実施例のいずれか1つに記載されたのと同様の)式(I )の化合物またはその製薬学的に認容性の塩を作用成分として含有し、水性の造 粒することによってかまたは標準の崩壊剤および/または滑剤を含有する、粉砕 された乳糖と一緒に直接圧縮することによって製造してもよい。作用成分の少量 (例えば、0.5〜10mg)を含有する錠剤が必要とされる場合には、直接圧 縮法を使用してもよく、この場合、作用成分は、滑剤(例えば、ステアリン酸マ グネシウム)0.5重量%および崩壊剤(例えば、架橋されたナトリウムカルボ キシメチルセルロースまたはナトリウム澱粉グリコレート)5重量%を含有する 乳糖および/または微晶質セルロースと、1:10重量部の比で混合される。水 性の造粒によって得られた錠剤の例は、作用成分(50〜100mg)、乳糖( 230mg)、トウモロコシ澱粉(80mg)、ゼラチン(2.2mg、ステア リン酸マグネシウム(4mg)およびクロスカルメロースナトリウム(croscarm ellose sodium)(7mg)を含 有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,CA, CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,HU,J P,KP,KR,LK,LU,MG,MN,MW,NL ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SK,UA,US (72)発明者 ラオ,バルビール シン イギリス国 シーダブリュー4 7エイチ ダブリュー チェシャー ニア クルー ホームズ チャペル エルモア クロウス 3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式(I) で示される化合物またはその製薬学的に認容性の塩。 2.塩酸塩を用いて塩の形で形成された、請求項1記載の化合物。 3.4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェ ニル酢酸、 (R)−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニ ル酢酸、 (4)−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニ ル酢酸塩化水素または (R)−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニ ル酢酸請求項1載の化合物。 4.式(I): で示される化合物またはその製薬学的に認容性の塩の生物前駆物質。 5.カルボン酸官能基で形成されたC1〜C6アルキルエステルである、請求項 4記載の生物前駆物質。 6.メチル 4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フ ェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸塩またはメチル (R)−4−[2 −(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸塩であ る、請求項4記載の生物前駆物質。 7.医薬品において、請求項1から3までのいずれか1項記載の化合物または その製薬学的に認容性の塩および製薬学的に認容性の担持剤からなることを特徴 とする、医薬品。 8.請求項4から6までのいずれか1項記載の化合物またはその製薬学的に認 容性の塩および製薬学的に認容性の担持剤からなる、医薬品。 9.請求項1または4記載の化合物を製造するための方法において、この方法 が、 a)化合物(II): または(III): Ph−CH(OH)CH2L (III) で示される化合物と、式(IV): 〔式中、R5は、カルボキシ基または保護されたカルボキシ基を表わし、Lは、 置換可能な基を表わす〕で示される化合物とを反応させ: b)式(V): 〔式中、R5は、前記により定義されたものと同様のものである〕で示される化 合物を加水分解し; c)4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エトキシ]フェ ニル酢酸のために、式(VI): 〔式中、R6は、加水分解可能な基を表わす〕で示される化合物を加水分解し; d)式(VII): Ph−CH(OH)CH2NH2 (VII) で示される化合物と、式(VIII): 〔式中、R5は、前記により定義されたものと同様のものであり、L′は、置換 可能な基を表わす〕で示される化合物とを反応させ; e)式(IX): 〔式中、R5は、保護されたカルボキシ基を表わす〕で示される化合物を脱保護 し; f)4−[2−(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニ ル酢酸を生物前駆物質に変換するかまたは反対に4−[2−(2−ヒドロキシ− 2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸を4−[2−(2−ヒドロキ シ−2−フェニルエチルアミノ)エチル]フェニル酢酸の別の生物前駆物質に変 換し; g)式(X): 〔式中、R5は、前記により定義されたものと同様のものである〕で示される化 合物を還元し; h)式(XI): 〔式中、R5は、前記により定義されたものと同様のものである〕で示される化 合物を還元し; i)式(XII): 〔式中、R5は、前記により定義されたものと同様のものである〕で示される化 合物を還元し; この場合、任意の官能基は、場合によっては保護され ており、かつこの後、必要な場合には; (i)任意の保護基を除去し: (ii)製薬学的に認容性の塩を形成させる ことからなることを特徴とする、請求項1または4記載の化合物の製造法。 10.請求項8で定義されたのと同様の式(V)、(VI)、(IX)、(X)、 (XI)、(XII)の化合物。 11.請求項1または請求項4記載の化合物の、β3−アドレノセプターによ って媒介された疾病症状を処置する方法での使用。 12.請求項1または請求項4記載の化合物の、産熱を刺激しおよび/または グルコース負荷を改善する方法での使用。
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