【発明の詳細な説明】
除草性ピラゾールルオキシ−ピコリンアミド類
本発明は、一定のピラゾールルオキシ−ピコリンアミド誘導体、それらの製造
方法、そのような化合物を含む組成物及び望ましくない植物生長を防除する除草
剤としてのそれらの使用に関する。
2−フェノキシ−3−ピリジンカルボキサミド化合物の除草活性は周知である
。2−フェノキシニコチンアミド除草剤についてのA.D.Gutmanの仕事
に向けられた3つの米国特許第4 251 263号、同第4 270 946
号及び同第4 327 218号明細書が1981年及び1982年に発行され
た。米国化学会(American Chemical Society)で発
行された彼のその後の総説論文、第5章の「農薬の合成及び化学(Synthe
is and Chemistry of Agrochemicals)」(
1987年)は、彼の研究が、2−フェノキシニコチン酸(不活性であることが
見出された)にはじまり、N−アルキルアミド誘導体(弱い除草活性をもつこと
が見出された)に推移し、そして次に最も活性な化学種としてN−フェニル及び
N−ベンジルアミドに集中したことを示す。実際には、ジフルフェニカン(Di
flufenican)[N−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2−(3−
トリフルオロメチルフェノキシ)−3−ピリジンカルボキサミド]が、例えば冬
小麦や大麦のような冬穀物中における広葉雑草に対して使用する市販の除草剤と
して別の研究グループによりその後開発された。
米国特許第4 251 263号明細書はGutmanのN−アルキルアミド
、及び関連するN−アルケニル及びN−アルキニルアミドに関する。製造されそ
して試験された脂肪族アミドのうちで最も活性が大きいと記録されている化合物
は、N−(1,1−ジメチルプロピ−2−イニル)−2−(3−トリフルオロメ
チルフェノキシ)−3−ピリジンカルボキサミドであり、これは特定の細長−及
び幅広葉−種(narrow− and broad−leaved spec
ies)に対して85%の出芽前防除及びわずか57%の出芽後防除を与える。
新規なピラゾールルオキシ−ピコリンアミド化合物が、出芽前及び/又は出芽
後施用で、典型的な細長−及び幅広葉試験種に対して優れた除草活性を示し、一
定の実施例では出芽前及び出芽後の両方で試験種に対して90〜100%の効能
を示すことが、今回見出されている。
従って、本発明は一般式Iの化合物に関する。
式中、
Zは酸素又は硫黄原子を表し、R1及びR2はそれぞれ独立して水素原子又は場
合により置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シク
ロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、アルクアリール、ヒドロキシ、ア
ルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルカルボニル、アミノ
、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ、アルコ
キシカルボニルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノ又はジアルキ
ルカルバモイル基を表し、あるいは、一緒になって、場合により酸素又は硫黄原
子によって又は−NR−基(式中、Rは水素原子又はアルキル基を表す)によっ
て中断されたアルキレン鎖を表し、R3又は各R3はそれぞれ独立してハロゲン原
子、又はアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ジアルキルアミノ又はハロアル
キル基を表し、R4、R5及びR6はそれぞれ独立して水素又はハロゲン原子又は
場合により置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シ
クロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、アルクアリール、アルコキシ、
アミノ、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、ア
リールアミノ、ジアルキルカルバモイル、アシル又はアシルアミド基あるいはシ
アノ基を表すが、R5及びR6はアシル、アシルアミド又はシアノ基を表さず、そ
してnは0、1、2又は3を表す。
本発明は、特に一般式IのいずれかのR1〜R6基のいずれかのアルキル、アル
ケニル、アルキニル部分は12個まで、好ましくは10個までの炭素原子を含み
、いずれかのR1〜R6基のいずれかのシクロアルキル部分は3〜10個、好まし
くは3〜8個の炭素原子を含み、場合により酸素又は硫黄原子によって又は−N
R−基(式中、Rは水素原子又はアルキル基を表す)によって中断されたいずれ
かのアルキレン鎖は2〜8個、好ましくは2〜6個の鎖員を含み、そしていずれ
かのR1〜R6基のいずれかのアリール部分は6、10又は14個、好ましくは6
又は10個の炭素原子を含み、そして場合により置換された各々の基は独立して
1種以上のハロゲン原子又はニトロ、シアノ、アルキル、好ましくはC1〜6アル
キル、ハロアルキル、、好ましくはC1〜6ハロアルキル、アルコキシ、好ましく
はC1〜6アルコキシ、ハロアルコキシ、好ましくはC1〜6ハロアルコキシ、場合
により置換されたアミノ、ホルミル、アルコキシカルボニル、好ましくはC1〜6
アルコキシカルボニル、カルボキシル、フェニル又はハロ−もしくはジハロ−フ
ェニル基で置換されている化合物に関する。場合により置換されたアミノ基はア
ルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキ
ル及びアラルキルから選択された1又は2種の基で置換されたアミノ基、特にア
ルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールメチルアミノ及びアリールアミノを
含む。いずれかのアシル基はホルミル、場合により置換されたアルキルカルボニ
ル及び場合により置換されたアリールカルボニル基を含む。いずれかのアルキル
、アルケニル又はアルキニル基は直鎖又は分枝であってよい。好ましいアルキル
置換基は少なくともメチル、エチル、プロピル、ブチル及びペンチルである。好
ましいアリール置換基はフェニル基である。ハロゲン原子は好適にはフッ素、塩
素又は臭素原子を示す。
本発明は、特に一般式IのZが酸素原子である化合物に関する。
本発明は、特に一般式IのR1及びR2がそれぞれ独立して水素原子又はC1〜8
アルキル、C1〜8アルケニル、C1〜8アルキニル、C3〜6シクロアルキル、(C3〜6
シクロアルキル)C1〜8アルキル、C1〜6アルコキシ、フェニル、ナフチル
、フェン−C1〜6アルキル、C1〜8アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ又
はフェニルアミノ基を表し、各々の基は1種以上のハロゲン原子又はC1〜4アル
キル、C1〜4ハロアルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルキルアミノ、C1〜4
ジアルキルアミノ、シアノ又は
フェニルアミノ基で場合により置換されており、あるいは一緒になってC2〜6ア
ルキレン鎖を表す化合物に関する。好ましくは、R1はC1〜6アルキル、C1〜4
アルケニル、C1〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、フェニル、ベンジル、
C1〜4アルキルアミノ、C1〜4ジアルキルアミノ又はフェニルアミノ基を表し、
各々の基は1種以上のフッ素、塩素又は臭素原子、特にフッ素又は塩素原子で、
又はシアノ、C1〜4アルキル又はC1〜4アルコキシ基で置換されており、R2は
水素原子又はC1〜4アルキル基を示す。
本発明は、特に一般式IのR3がメチル、メトキシ、メチルチオ又はジメチル
アミノ基、好ましくはメチルを表す化合物に関する。置換基R3はいずれの随意
の位置にあってもよく又はピリジル環上の複数の位置にあってもよい。好ましい
位置は4−位である。
さらに、本発明は、特に一般式IのR4、R5又はR6がそれぞれ独立して水素
原子、シアノ基又はC1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜4アシル、C1〜4
アルケニル、フェニル又はナフチル基を表し、各々の基は1種以上のハロゲ
ン原子、特にフッ素原子、又はC1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C1〜4ア
ルコキシ、C1〜4アルキルアミノ、C1〜4ジアルキルアミノ又はアリールアミノ
基で場合により置換されている化合物に関する。
また、本発明は、特に一般式IのR4が水素原子、場合によりハロゲン原子で
置換されたC1〜4アルキル基又はフェニル基を表し、R5が水素原子又はC1〜6
アルキル又はフェニル基を表し、各々の基は1種以上のハロゲン原子、特にフッ
素原子で、場合により置換されており、あるいはC3〜6シクロアルキル基を表し
、そしてR6が水素原子又は場合により
1種以上のハロゲン原子で置換されたC1〜4アルキル基を表す化合物に関する。
本発明は特に一般式Iのnが0又は1を表す化合物に関する。
特に好ましい一般式Iの化合物の下位群は、R1がメチル、エチル、プロピル
、アリル、ブチル、ネオペンチルを初めとするペンチル、メチルアリル、プロピ
ニル、ジメチルプロピニル、メトキシエチル、シアノメチル、シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、クロロエチル、トリフルオロエチル、シクロプ
ロピルメチル、ジクロロシクロプロピルメチル、t−ブトキシ、フェニル、フル
オロフェニル、ジフルオロフェニル、トリフルオロエチルアミノ、ブチルアミノ
、ジメチルアミノ、フェニルアミノ又はフルオロフェニルアミノ基を表すもので
ある。別の特に好ましい一般式Iの化合物の下位群は、R2が水素、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、フェニル又はシクロプロピルメチルあるいはR1及び
R2が一緒になってエチレン鎖を表すものである。
さらに好適な一般式Iの化合物の下位群は、R4がメチル、エチル又はフェニ
ルを表し、R5が水素、メチル、トリフルオロメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、フェニル又はシクロプロピルを表し、そしてR6が水素又はメチルを表すも
のである。
また、本発明は、上記で定義された一般式Iの化合物の製造方法であって、一
般式II
式中、R3及びnは上記で定義されたとおりであり、そして
Qは離脱基又は基
を表し、
式中、置換基は上記で定義されたとおりである、
の化合物又はその活性誘導体を、一般式III
HNR1R2 III
式中、置換基は上記で定義されたとおりであるが、R1及び/又はR2が水素原
子を表す場合には、この水素原子は例えばアルキル化剤のような適切な試剤との
反応によりR1及び/又はR2の定義内で別の置換基と交換されてもよい、
の化合物と反応せしめ、そしてQが離脱基を表す場合には続いてそのようにし
て得られる生成物を一般式
式中、置換基は上記で定義されたとおりである、
の化合物と反応せしめることを含む方法にも関する。
離脱基は、反応条件下で出発物質から開裂されてその結果その特定位置での置
換を可能ならしめるいずれの基であってもよい。離脱基Qは、
好適には、ハロゲン原子、例えば臭素原子又は、特に塩素原子、アルコキシ基、
好適にはC1〜4アルコキシ、特にメトキシ、アルキル−もしくはアリール−スル
ホニウム基、特にC1〜6アルキル−、フェニル−もしくはトリル−スルホニウム
基、又はアルキル−もしくはアリール−スルホン酸基、特にC1〜6アルキル−、
フェニル−もしくはトリル−スルホニウム基であり得る。
一般式IIの化合物の活性誘導体は、酸官能性の水酸基が、好適な離脱基、例え
ばハロゲン原子、例えば臭素原子、又は特に塩素原子、アルコキシ基、好適には
C1〜4アルコキシ、特にメトキシ、又はイミダゾール基で置換された化合物であ
る。
方法は、好適には、有機溶媒、例えばジメチルホルムアミド又はジメチルスル
ホキシド、あるいは芳香族炭化水素、例えばベンゼン又はトルエン、あるいはハ
ロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、あるいはエーテル、例えばジエチル
エーテル、あるいはエステル、例えば酢酸エチルの存在下で行われる。
方法は、好適には0〜100℃の範囲内の温度で、好ましくは反応混合物の還
流温度で、そして好適には塩基、例えば水酸化カリウム及び銅触媒、例えば塩化
銅の存在下で行われる。
好適には、反応は実質的に等モル量の反応体を用いて行われる。しかしながら
、一方の反応体を過剰に用いるのも好都合であり得る。
一般式IのZが硫黄原子を表す化合物は、一般式IのZが酸素原子を表す化合
物又はその前駆体(その後に1以上のさらなる反応を伴って)と五硫化二リンと
の反応により、標準的な反応条件下、例えば加熱により、好適には還流下、不活
性な有機溶媒、好適には例えばベンゼン、ト
ルエン、ピリジン又はキノリンのような有機溶媒の存在下、好適に調製される。
本発明の化合物は、常用技術、例えば溶媒抽出、蒸発と引き続く再結晶により
、あるいは例えばシリカ又はアルミナ上のクロマトグラフィーにより単離されそ
して精製され得る。
得られた一般式Iの化合物のさらなる一般式Iの化合物への転化はハロゲン化
アルキルとの反応により好適に行われ得る。好適にはハロゲン化アルキルはヨウ
化、臭化又は塩化アルキルである。
一般式
(式中、置換基は上記で定義されている)
の化合物は、市販品を利用するか、あるいは文献、例えばJ.HetChem.28
(1991),p.1971ff及びJ.Het.Chem.278(19
90),p.243ff中で述べているように調製し得るかのいずれかである。
クロロピコリン酸の合成についてはJ.Pharm.Belg.35(1980
),5−11を参照のこと。
一般式II(式中、Qが離脱基を表す)の化合物の反応により得られた化合物と
、置換ヒドロキシピラゾールとの反応は、好適には、有機溶媒、例えばジメチル
ホルムアミド又はジメチルスルホキシド、あるいは芳香族炭化水素、例えばベン
ゼン又はトルエン、あるいはハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、ある
いはエーテル、例えばジエチルエーテル、あるいはエステル、例えば酢酸エチル
の存在下で行われる。
方法は、好適には0〜100℃の範囲内の温度で、好ましくは反応混合物の還
流温度で、そして好適には塩基、例えば水酸化カリウム及び銅触媒、例えば塩化
銅の存在下で行われる。
一般式IIの化合物の活性誘導体は、対応する酸から、例えばアルコール及び酸
触媒又は塩化チオニルを用いる例えばエステルの、あるいは例えば塩化チオニル
又は臭化チオニルを用いる酸塩化物及び臭化物の、あるいは例えばカルボニルジ
イミダゾールを用いるイミダゾール誘導体の調製の標準方法により調製され得る
。酸化合物それ自体はクロロピコリン酸又はそれのエステルから標準方法により
調製できる。
一般式IIIの置換アミンは公知であるか、又は標準技術により調製できるかの
いずれかである。
一般式II[式中、Zが酸素原子を表し、そしてQが基
であり、(さらに一般式VIとして示される)]の化合物は一般式Vの化合物の
加水分解により好適に調製し得る。
(式中、R3〜R6及びnは上記で定義されたとおりである)
この反応は、例えば水又はエチレングリコールのような溶媒の存在下、
反応体として例えば塩酸、硫酸のような酸又は例えば水酸化カリウム又はナトリ
ウムのような塩基を用いて、0〜150℃の範囲内の温度で、好適に行われる。
一般式Vの化合物は除草活性を示し、そして本発明の別の態様を形成すること
が見出されている。
一般式Vの化合物は一般式
(式中、Qは上記で定義されたとおりである)
の化合物と、一般式
(式中、置換基は上記で定義されたとおりである)
との反応により調製され得る。
方法は、好適には例えばジメチルホルムアミドのような有機溶媒の存在下で、
好ましくは反応混合物の還流温度で、そして好適には例えば炭酸カリウムのよう
な塩基の存在下で行われる。
本発明の化合物が、幅広い作用スペクトルを伴い、イネ科草本、及び特に広葉
雑草に対して高除草活性を有することが意外にも見出された。例えばトウモロコ
シ、小麦、大麦やイネのような禾穀類ならびに例えば
大豆、ヒマワリや綿のような広葉作物に対して選択性を示すことが見出されたが
、このことはそれらがそのような作物中で成長している雑草を防除するのに役立
つであろうことを示唆する。
本発明は、さらに、上記で定義された式Iの化合物又は式Vの化合物及びキャ
リヤーを組み合わせて含む除草組成物、ならびに式Iの化合物又は式Vの化合物
及びキャリヤーを組み合わせて混合することを含むそのような組成物の製造方法
も提供する。
本発明は、さらに、除草剤としての本発明に従うそのような化合物又は組成物
の使用も提供する。さらに、本発明に従うと、場所を本発明に従う化合物又は組
成物で処理することによる該場所における望ましくない植物生長の防除方法も提
供される。場所への施用は出芽前であっても出芽後であってもよい。用いる活性
成分の用量は、例えば0.01〜10kg/ha、好適には0.05〜4kg/
haの範囲内であり得る。場所は、例えば作物領域内の土壌又は植物であり得る
が、典型的な作物は例えば小麦や大麦のような禾穀類ならびに例えば大豆、ヒマ
ワリや綿などのような広葉作物である。
本発明に従う組成物中のキャリヤーは、例えば植物、種子又は土壌のような処
理される場所への施用を容易にするために、あるいは保存、輸送又は取扱いを容
易にするために、活性成分と一緒に調製されるいずれかの物質である。キャリヤ
ーは、固体又は液体であってもよく、通常気体であるが加圧されて液体となる物
質も含み、そして除草組成物を調製するのに通常用いられるキャリヤーのいずれ
を用いてもよい。本発明に従う好ましい組成物は0.5〜95重量%の活性成分
を含む。
好適な固体キャリヤーは、天然及び合成のクレー及びシリケート、天
然シリカ、例えば珪藻土;珪酸マグネシウム、例えばタルク;珪酸マグネシウム
アルミニウム、例えばアタパルジャイト及びひる石;珪酸アルミニウム、例えば
カオリナイト、モンモリロナイト及びマイカ;炭酸カルシウム;硫酸カルシウム
;硫酸アンモニウム;合成水和酸化珪素及び合成珪酸カルシウム又はアルミニウ
ム;元素、例えば炭素及び硫黄;天然及び合成の樹脂、例えばクマロン樹脂、ポ
リ塩化ビニル及びスチレンポリマー及びコポリマー;固体ポリクロロフェノール
;アスファルト;ワックス;及び固体肥料、例えば過リン酸を含む。
好適な液体キャリヤーは、水;アルコール、例えばイソプロパノール及びグリ
コール;ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン及びシクロヘキサノン;エーテル;芳香族又は脂肪族炭化水素、例えばベンゼ
ン、トルエン及びキシレン;石油留分、例えばケロシン及び軽鉱油;塩素化炭化
水素、例えば四塩化炭素、パークロロエチレン及びトリクロロエタンを含む。異
なる液体の混合物がしばしば好適である。
農業用組成物は、しばしば濃縮型に調製されそして輸送され、続いて施用前に
使用者によって希釈される。界面活性剤である少量のキャリヤーの存在は希釈工
程を容易にする。従って、好適には、本発明に従う組成物中における少なくとも
1種のキャリヤーは界面活性剤である。例えば、組成物は少なくとも2種のキャ
リヤーを含み、そのうちの少なくとも1種が界面活性剤である。
界面活性剤は、乳化剤、分散助剤又は湿潤剤を含み、それは非イオン性であっ
てもイオン性であってもよい。好適な界面活性剤の例は、ポリアクリル酸及びリ
グニンスルホン酸のナトリウム又はカルシウム塩;分
子中に少なくとも12個の炭素原子を含む脂肪酸あるいは脂肪族アミン又はアミ
ドと、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドとの縮合生成物;グリセ
ロール、ソルビトール、蔗糖又はペンタエリスリトールの脂肪酸エステル;それ
らとエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドとの縮合物;脂肪アルコー
ル又はアルキルフェノール、例えばp−オクチルフェノール又はp−オクチルク
レゾールと、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドとの縮合生成物;
分子中に少なくとも10個の炭素原子を含む硫酸又はスルホン酸エステルのアル
カリ又はアルカリ土類金属金属塩、好ましくはナトリウム塩、例えばラウリル硫
酸ナトリウム、二級アルキル硫酸ナトリウム、スルホン化ヒマシ油のナトリウム
塩、アルキルアリールスルホン酸ナトリウム、例えばドデシルベンゼンスルホン
酸塩、ならびにエチレンオキシドのポリマー及びエチレンオキシドとプロピレン
オキシドとのコポリマーを含む。
本発明の組成物は、例えば湿潤性粉末、粉塵、顆粒、溶液、乳化性濃厚物、エ
マルジョン、懸濁濃厚物及びエアゾールとして調製され得る。湿潤性粉末は、通
常、25、50又は75重量%の活性成分を含み、そして、通常、固体の不活性
キャリヤーの他に3〜10重量%の分散助剤、及び必要に応じて0〜10重量%
の安定剤及び/又は浸透剤又は粘着剤のような他の添加剤も含む。粉塵は、分散
剤を使用しない以外は湿潤性粉末のそれと同様の組成を有する粉塵濃厚物として
調製され、そして通常1/2〜10重量%の活性成分を含む組成物を与えるよう
に畑でさらなる固体キャリヤーで希釈される。顆粒は、通常10〜100の間の
BSメッシュのサイズ(1.676〜0.152mm)をもつように調製され、
そして凝集又は含浸技術により製造される。一般に、顆粒は、
1/2〜75重量%の活性成分及び0〜10重量%の添加剤、例えば安定剤、界
面活性剤、徐放改質剤や結合剤を含む。いわゆる「乾燥流動性粉末(dry f
lowable powders)」は比較的高濃度の活性成分を有する比較的
小さな顆粒から構成される。乳化性濃厚物は、溶剤及び必要に応じて補助溶剤の
他に、10〜50%w/vの活性成分、2〜20%w/vの乳化剤及び0〜20
%w/vの他の添加剤、例えば安定剤、浸透剤及び腐食防止剤を、通常含む。懸
濁濃厚物は、通常、安定な非沈降流動性生成物を与えるように合成され、そして
10〜75重量%の活性成分、0.5〜15重量%の分散助剤、0.1〜10重
量%の沈殿防止剤、例えば保護コロイド及びチキソトロープ剤、0〜10重量%
の他の添加剤、例えば脱泡剤、腐食防止剤、安定剤、浸透剤及び粘着剤、ならび
に水、又は活性成分が実質的に不溶性である有機液体を、通常含む。沈降防止を
助けるために又は水の凍結防止剤として一定の有機固体又は無機塩を製剤中に溶
解して存在させてもよい。
水性分散液及びエマルジョン、例えば本発明に従う湿潤性粉末又は濃厚物を水
で希釈して得られる組成物も本発明の範囲内にある。前記エマルジョンは油中水
型あるいは水中油型であってよく、そして濃厚なマヨネーズ様の稠度を有し得る
。
また、本発明の組成物は他の成分、例えば殺虫性又は殺虫・抗カビ性を有する
化合物あるいは他の除草剤も含むことができる。
以下の実施例が本発明を例証する。実施例1〜9は一般式IVの中間体の調製を
例証し;実施例41〜52は一般式Vの中間体の調製を例証し;実施例53〜5
9は一般式VIの中間体の調製を例証し;そして実施例10〜40及び60〜17
7は一般式Iの化合物の調製を例証する。す
べての構造は質量分析及び/又は300’H nmrで確認された。実施例1 N−(4−フルオロフェニル)−2−クロロ−6−ピリジンカルボキサミドの調 製
50mlの塩化チオニルに溶解した6−クロロピコリン酸(25g)を攪拌し
、そして2時間還流加熱した。過剰の塩化チオニルを真空蒸発し、そして残留6
−クロロピコリノイルクロリドに200mlのジエチルエーテルを添加した。温
度を20゜より下に維持しつつ攪拌しながら20mlのジエチルエーテルに溶解
した18.5gの4−フルオロアニリンの溶液を添加した。添加後、反応混合物
を周囲温度で一夜攪拌した。反応混合物に100mlの水を添加し、そして有機
層を分離した。さらなる水による洗浄及び無水硫酸マグネシウムによる乾燥の後
、溶媒を減圧除去し、融点98゜の薄茶色固体として標題化合物(30g,75
%)を得た。実施例2〜9
実施例1のそれと類似の方法で、一般式IIIの化合物と6−クロロピコリン酸
との反応により、さらなる一般式IVの化合物を調製した。詳細を表Iに示す。
実施例10 N−(4−フルオロフェニル)−2−(1’,3’−ジメチルピラゾール−5’ −イルオキシ)−6−ピリジンカルボキサミドの調製
2.2gの1,3−ジメチル−5−ヒドロキシピラゾールを40mlのメタノ
ールに溶解した1.1gの水酸化カリウムの溶液に添加した。
トルエンの添加の添加後、溶媒を真空蒸発させて無水カリウム塩を得た。残渣を
15mlの無水N,N−ジメチルホルムアミドに溶解した。5gのN−(4−フ
ルオロフェニル)−2−クロロ−6−ピリジンカルボキサミド及び0.2gのCu
Clの添加の後、混合物を6時間還流加熱した。
冷却後、反応混合物を200mlの水及び200mlの酢酸エチルに注ぎ込んだ
。有機層を分離し、そして水性相を酢酸エチルでもう一回抽出した。集めた抽出
物を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、そして溶媒を減圧除去した。粗生成物をヘ
キサン/酢酸エチル(7/3)を用いるフラッシュシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより精製した。白色固体として融点114゜の標題化合物(2g,3
1%)を得た。実施例11〜40
実施例10のそれと類似の方法で、一般式IVの化合物と置換5−ヒドロキシピ
ラゾールとの反応により、さらなる一般式Iの化合物を調製した。詳細を表IIに
示す。
実施例41 2−(1’,3’−ジメチル−ピラゾール−5−イルオキシ)−ピリジン−6− カルボニトリルの調製
5.6gの1,3−ジメチル−5−ヒドロキシピラゾール(50ミリモル)を
、50mlのN,N−ジメチルホルムアミドに溶解した7.7gの2−クロロ−
6−シアノピリジン(55ミリモル)及び7.6gのK2CO3(55ミリモル)の
懸濁液に添加し、そして激しく攪拌しながら5時間還流加熱した。冷却後、混合
物を水(100ml)に注ぎ込み、そして水性層をそれぞれ100mlの酢酸エ
チルで3回抽出した。集めた抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、そして溶
媒を減圧除去した。残渣をヘキサン/酢酸エチル 7/3 を用いるフラッシュ
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。イソプロパノールから再
結晶した後、融点95゜の白色結晶として5.9g(55%)の標題化合物を得
た。実施例42〜52
実施例41のそれと類似の方法で、置換5−ヒドロキシピラゾールと2−クロ
ロ−6−シアノピリジンとの反応により、さらなる一般式Vの化合物を調製した
。詳細を表IIIに示す。
実施例53 2−(1’,3’−ジメチル−ピラゾール−5−イルオキシ)−ピリジン−6− カルボン酸の調製
2−(1’,3’−ジメチル−ピラゾール−5−イルオキシ)−ピリジン−6
−カルボニトリル(25g,0.01モル)(実施例41から)を濃塩酸(10
0ml)中に懸濁させ、そして30分間還流加熱した。
冷却後、混合物を400mlの水で希釈し、標題化合物を融点182゜の白色固
体(14.1g,52%)として沈殿させた。実施例54〜59
実施例53のそれと類似の方法で、一般式Vの化合物の加水分解により、さら
なる一般式VIの化合物を調製した。詳細を表IVに示す。
実施例60 N−(4−フルオロフェニル)−2−(1’−メチル−3’−トリフルオロ−メ チル−ピラゾール−5−イルオキシ)−6−ピリジンカルボキサミドの調製(方 法A)
塩化チオニルに溶解した2−(1’−メチル−3’−トリフルオロメチル−ピ
ラゾール−5−イルオキシ)−ピリジン−6−カルボン酸(2.9g,10ミリ
モル)(実施例54から)を30分間還流加熱した。過
剰の塩化チオニルを真空蒸発させ、そして残渣にアセトニトリル(30ml)を
添加した。周囲温度で攪拌しながら4−フルオロアニリン(1.1ml,11ミ
リモル)及びトリエチルアミン(3ml)を添加し、そして混合物を一夜放置し
た。溶媒を真空蒸発し、そして残渣を酢酸エチル(50ml)に溶解した。希薄
水性水酸化ナトリウムで抽出した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
。溶媒を減圧除去し、そして粗生成物をヘキサン/酢酸エチル 1/1 を用い
るフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。標題化合物
を融点136゜の白色固体(2.9g,76%)として得た。実施例61〜109
実施例60のそれと類似の方法で、一般式VIの化合物のその活性誘導体への転
化及び次なる一般式IIIの化合物との反応により、さらなる一般式I(式中、R2
は水素を表す)の化合物を調製した。詳細を表Vに示す。
実施例110〜114
実施例60のそれと類似の方法で、一般式VIの化合物のその活性誘導体への転
化及び次なる一般式IIIの化合物との反応により、さらなる一般式Iの化合物を
調製した。詳細を表VIに示す。
実施例115 N−(3−フルオロフェニル)−2−(1’,3’−ジメチル−ピラゾール−5 −イルオキシ)−6−ピリジン−カルボキサミドの調製 (方法B)
無水テトラヒドロフラン(20ml)に溶解した2−(1’,3’−ジメチル
−ピラゾール−5−イルオキシ)−ピリジン−6−カルボン酸
(2.2g,9.6ミリモル)(実施例53から)の溶液に、カルボニルジイミ
ダゾール(1.6g,10.6ミリモル)を添加し、そして温度を40℃ まで
に維持しつつ30分間攪拌した。3−フルオロアニリン(1.1ml,10.6
ミリモル)を添加し、そして反応混合物を50℃に加熱した。2時間後、透明な
混合物を水(100ml)に注ぎ込み、そして酢酸エチル(それぞれ50ml)
で3回抽出した。集めた抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、そして溶媒を
減圧除去した。粗生成物をヘキサン/酢酸エチル1/1を用いるフラッシュシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。標題化合物を融点110゜の
白色固体(1.7g,54%)として得た。実施例116〜126
実施例115のそれと類似の方法で、一般式VIの化合物のその活性誘導体への
転化及び次なる一般式NH2R1の化合物との反応により、さらなる一般式I(式
中、R2は水素を表す)の化合物を調製した。詳細を表VIIに示す。
実施例127 N−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−2−(1’−メチル−3’−トリ フルオロメチルピラゾール−5’−イルオキシ)−6−ピリジンカルボキサミド の調製
水素化ナトリウム(0.12g,3ミリモル)を、無水テトラヒドロフラン(
10ml)に溶解したN−(4−フルオロフェニル)−2−(1’−メチル−3
’−トリフルオロメチル−ピラゾール−5’−イルオキシ)−6−ピリジンカル
ボキサミド(1.14g,3ミリモル)(実施例60から)の攪拌溶液に添加し
た。気体の発生が停止した後、ヨウ化メチル(0.37ml,6ミリモル)を添
加し、そして混合物を10分間還流加熱した。冷却後、混合物を水(50ml)
及び酢酸エチル(50ml)に注ぎ込んだ。有機層を分離し、そして水性相をさ
らに酢酸エチル(50ml)で抽出した。集めた抽出物を無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、そして溶媒を減圧除去した。粗生成物をヘキサン/酢酸エチル 1/
1 を用いるフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。
黄色、ガラス状油状物として標題化合物(0.8g,68%)を得た。実施例128〜169
実施例127のそれと類似の方法で、一般式I(式中、R2は水素を表す)の
化合物の転化により、さらなる一般式Iの化合物を調製した。
詳細を表VIIIに示す。
実施例170〜175
実施例60のそれと類似の方法で、一般式H2NNR7R8の化合物と一般式VI
の化合物との反応により、さらなる一般式I(式中、R2は水素を表す)の化合
物を調製した。詳細を表IXに示す。
実施例176 N−(4−フルオロフェニル)−2−(1’−メチル−3’−トリフルオロメチ ル
ピラゾール−5−イルオキシ)−4−メチル−6−ピリジンカルボキサミドの 調製
(a)6−アミノ−2−ブロモ−4−メチルピリジンの調製:
23mlの濃塩酸に溶解した50gの2−メチル−2−クロロメチルオキシラ
ンの溶液に、23mlの塩酸に溶解した27.4gのシアン化ナトリウムの溶液
を氷浴温度で添加した。その温度で10時間攪拌した後、反応混合物を40℃に
加温し、そして50mlの水に溶解した33.8gのシアン酸カリウムの溶液を
添加した。得られた混合物を50℃に加温し、そして4時間攪拌した。冷却後、
溶液を中和し、そしてそれぞれ150mlの酢酸エチルで3回抽出した。集めた
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒の除去を行い、56.4g(9
6%)の1,3−ジシアノ−2−メチル−2−ヒドロキシプロパンを得た。この
粗物質は、次の閉環に、直接、供するのに十分なほど純粋であった。
56.4gの1,3−ジシアノ−2−メチル−2−ヒドロキシプロパンを氷酢
酸に溶解した臭化水素の33%溶液に氷浴温度で添加した。次に反応混合物を周
囲温度で3日間攪拌した。溶媒を減圧除去し、そして残量油を水酸化ナトリウム
の10モル水性溶液でpH12にした。このアルカリ溶液をそれぞれ100ml
の酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
そして溶媒を減圧除去した。56g(66%)の6−アミノ−2−ブロモ−4−
メチルピリジンを融点99℃の無色固体として得た。
分析: C 計算:38.5 実測:38.3
H 計算: 3.8 実測: 3.6
N 計算:15.0 実測:14.7
(b)2−ブロモ−6−クロロ−4−メチルピリジンの調製:
500mlの濃塩酸に溶解した56gの6−アミノ−2−ブロモ−4−メチル
ピリジンの溶液を−50℃に冷却し、そして気体入口を介して
気体HClで飽和した。連続的な冷却下、60mlの水に溶解した25gの亜硝
酸ナトリウムの溶液をゆっくり添加した。反応混合物を−50℃でさらに2時間
攪拌した。混合物を周囲温度まで暖め、そして水酸化ナトリウムの50%水性溶
液でアルカリにした。水性相をそれぞれ200mlのジクロロメタンで3回抽出
した。集めた抽出物を塩化カルシウムで乾燥し、そして溶媒を減圧除去し、22
.5g(40%)の2−ブロモ−6−クロロ−4−メチルピリジンを融点76℃
の薄茶色固体として得た。
分析: C 計算:34.9 実測:34.6
H 計算: 2.4 実測: 2.2
N 計算: 6.8 実測: 6.9
(c)2−クロロ−6−シアノ−4−メチルピリジンの調製:
100mlの無水N,N−ジメチルホルムアミドに溶解した20.7gの2−
ブロモ−6−クロロ−4−メチルピリジンの溶液に、9.9gのシアン化銅を添
加した。反応混合物を7時間還流加熱した。冷却後、混合物を500mlの酢酸
エチルを用いてシリカゲルカラムを通して濾過した。得られた溶液を塩化ナトリ
ウムの飽和水溶液で洗浄した。溶媒を減圧除去し、そして残渣をヘキサン/酢酸
エチル1/1を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。7
.6g(54%)の標題化合物を融点133℃の白色固体として得た。
分析: C 計算:51.3 実測:50.9
H 計算: 3.6 実測: 3.5
N 計算:19.9 実測:19.7
(d)2−(1’−メチル−3’−トリフルオロメチルピラゾール−5
−イルオキシ)−6−シアノ−4−メチルピリジンの調製:
7.6gの2−ブロモ−6−シアノ−4−メチルピリジン、9gの1−メチル
−3−トリフルオロメチル−5−ヒドロキシピラゾール及び9.7gの炭酸カリ
ウムを30mlのN,N−ジメチルホルムアミド中で混合し、そして5時間還流
加熱した。冷却後、反応混合物を300mlの水に注ぎ込み、そして水性相をそ
れぞれ100mlの酢酸エチルで3回抽出した。集めた抽出物を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、そして溶媒を減圧除去した。ヘキサン/酢酸エチル 7/3
を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製を行い、8.1g(5
0%)の標題化合物を融点88℃の薄茶色固体として得た。
分析: C 計算:51.1 実測:51.0
H 計算: 3.2 実測: 3.0
N 計算:19.8 実測:19.7
(e)2−(1’−メチル−3’−トリフルオロメチルピラゾール−5−
イルオキシ)−4−メチル−ピリジン−6−カルボン酸の調製:
100mlの濃塩酸を7.6gの2−(1’−メチル−3’−トリフルオロメ
チルピラゾール−5−イルオキシ)−6−シアノ−4−メチルピリジンと混合し
、そして6時間還流加熱した。冷却後、水性反応混合物を100mlのジクロロ
メタンで3回抽出した。集めた抽出物を無水塩化カルシウムで乾燥した。溶媒の
減圧除去を行い、融点168℃の6.3g(77%)の標題化合物を得た。
分析: C 計算:47.8 実測:47.6
H 計算: 3.3 実測: 3.3
N 計算:14.0 実測:14.2
次に上記(e)の生成物を実施例60の方法で最終生成物に転化した。
前記最終生成物の詳細及び類似の方法で調製したさらなる化合物の詳細を表Xに
示す。
上記化合物の元素分析データを以下の表XIに示す。
実施例178 除草活性
それらの除草活性を評価するために、本発明に従う化合物を以下の典型的な範
囲の植物を用いて試験した;トウモロコシ,ジー マイス(Zea mays)
(Mz);イネ,オリザ サティバ(Oryza sativa)(R);イヌ
ビエ,エチノクロア クルスガリ(Echinochloa crusgall i
)(BG);エンバク,アベナサティバ(Avena sativa)(O)
;亜麻仁,リヌム ウシタティシムム(Linum usitatissimu m
)(L);カラシ,シナプシス アルバ(Sinapsis alba)(M
);テンサイ,ベータ ブルガリス(Beta vulgaris)(SB);
及び大豆,グリシン マックス(Glycine max)(S).
試験は2つのカテゴリー、出芽前及び出芽後、に分類される。出芽前試験は、
上述の植物種の種子が最近播種されている土壌上に化合物の液体製剤を噴霧する
ことを含む。出芽後試験は、2種の試験、すなわち土壌浸漬及び茎葉噴霧の試験
を含む。土壌浸漬試験では、上記種の実生植物が成長している土壌を本発明の化
合物を含む液体製剤で浸し、そして
茎葉噴霧試験では、播種植物をそのような製剤で噴霧した。
試験に用いた土壌は調製されな園芸用壌土であった。
試験に用いた製剤は、商標TRITON X−155として入手可能な0.4
重量%のアルキルフェノール/エチレンオキシド縮合体を含むアセトン中に溶解
した試験化合物の溶液から調製された。それらアセトン溶液を水で希釈し、そし
て得られた製剤を、土壌噴霧又は茎葉噴霧の試験では1ヘクタール当り600リ
ットルと同等の容量で1ヘクタール当り5kg又は1kgの活性成分に対応する
用量レベルで、そして土壌浸漬試験では1ヘクタール当り約3,000リットル
と同等の容量で1ヘクタール当り10kgの活性成分と同等の用量レベルで、施
用した。
出芽前試験では、未処理播種土壌を、及び出芽後試験では未処理土壌に支持さ
れた実生植物を、対照として用いた。
茎葉及び土壌への噴霧後12日目に及び土壌の浸漬後13日目に、試験化合物
の除草作用を0〜9等級として目視で評価した。0等級は未処理対照としての成
長を示し、9等級は致死を示す。等分目盛りでの1単位の増加は作用レベルにお
ける10%増加に近い。
試験の結果を以下の表XIIに示すが、その中で化合物は先行する実施例に関し
て同定されている。表中に番号がない場合は0等級を示し、星印は結果が何も得
られなかったことを示す。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1994年9月6日
【補正内容】
明細書
除草性ピコリンアミド誘導体
本発明は、一定のピラゾールルオキシ−ピコリンアミド誘導体、それらの製造
方法、そのような化合物を含む組成物及び望ましくない植物生長を防除する除草
剤としてのそれらの使用に関する。
2−フェノキシ−3−ピリジンカルボキサミド化合物の除草活性は周知である
。2−フェノキシニコチンアミド除草剤についてのA.D.Gutmanの仕事
に向けられた3つの米国特許第4 251 263号、同第4 270 946
号及び同第4 327 218号明細書が1981年及び1982年に発行され
た。米国化学会(AmericanChemical Society)で発行
された彼のその後の総説論文、第5章の「農薬の合成及び化学(Synthei
s and Chemistry of Agrochemicals)」(1
987年)は、彼の研究が、2−フェノキシニコチン酸(不活性であることが見
出された)にはじまり、N−アルキルアミド誘導体(弱い除草活性をもつことが
見出された)に推移し、そして次に最も活性な化学種としてN−フェニル及びN
−ベンジルアミドに集中したことを示す。実際には、ジフルフェニカン(Dif
lufenican)[N−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−2−(3−ト
リフルオロメチルフェノキシ)−3−ピリジンカルボキサミド]が、例えば冬小
麦や大麦のような冬穀物中における広葉雑草に対して使用する市販の除草剤とし
て別の研究グループによりその後開発された。
米国特許第4 251 263号明細書はGutmanのN−アルキルアミド
、及び関連するN−アルケニル及びN−アルキニルアミドに関する。製造されそ
して試験された脂肪族アミドのうちで最も活性が大きいと記録されている化合物
は、N−(1,1−ジメチルプロピ−2−イニル)−2−(3−トリフルオロメ
チルフェノキシ)−3−ピリジンカルボキサミドであり、これは特定の細長−及
び幅広葉−種(narrow− and broad−leaved spec
ies)に対して85%の出芽前防除及びわずか57%の出芽後防除を与える。
欧州特許出願公開第0488474号は一般式
の除草性2−フェノキシ−6−ピリジンカルボキサミド化合物を開示する。
式中、
nは1〜5の整数であり、そして前記又は各Xは独立して水素又はハロゲン原子
;ハロゲン原子ならびにシアノ、ヒドロキシ及びアルコキシ基より選択される1
種以上の同一の又は相異なる置換基で場合により置換されたアルキル基;あるい
はシアノ、ニトロ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルチオ、ハロ
アルキルチオ又はアルキルニルチオ基を表し、mは0又は1〜3の整数であり、
そして前記又は各Yは独立してハロゲン原子あるいはアルキル又はハロアルキル
基を表し、
Zは酸素原子又は硫黄原子を表し、そしてR’1及びR’2はそれぞれ独立して
水素原子;ハロゲン原子あるいはヒドロキシ、シアノ、アルコキシ、アルキルチ
オ、アルコキシカルボニル、又はモノ−もしくはジ−アルキルアミノ基より選択
される1種以上の同一の又は相異なる置換基で場合により置換されたアルキル基
;アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、又は場合により置換されたシクロ
アルキルアルキル基;あるいはヒドロキシ、アルコキシ、アルケニルオキシ、ア
ルキニルオキシ、アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−アルキル
アミノ、アルコキシカルボニルアミノ基、場合によりハロゲン原子で置換された
アリールアミノ基、又はジアルキルカルバモイル基;あるいはR’1及びR’2は
、一緒になって、場合により酸素又は硫黄原子によって又は−NR−基(式中、
Rは水素原子又はアルキル基を表す)によって中断されたアルキレン鎖を表す。
新規なピラゾールルオキシ−ピコリンアミド化合物が、出芽前及び/又は出芽
後施用で、典型的な細長−及び幅広葉試験種に対して優れた除草活性を示し、一
定の実施例では出芽前及び出芽後の両方で試験種に対して90〜100%の効能
を示すことが、今回見出されている。
従って、本発明は一般式Iの化合物に関する。
式中、
Zは酸素又は硫黄原子を表し、R1及びR2はそれぞれ独立して水素原子又は場
合により置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シク
ロアルキルアルキル、アリール、アラルキル又はアルクアリール基を表し、ある
いはR1及びR2のうちの両方ではなく一つはさらにヒドロキシ基又は場合により
置換されていてもよいアルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アル
キルカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ、アルコキシカル
ボニルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノ又はジアルキルカルバ
モイル基を表し、あるいはR1及びR2は、一緒になって、場合により酸素又は硫
黄原子によって又は−NH−基(式中、Rは水素原子又はアルキル基を表す)に
よって中断されたアルキレン鎖を表し、R3又は各R3はそれぞれ独立してハロゲ
ン原子又はアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ジアルキルアミノ又はハロア
ルキル基を表し、R4は水素又はハロゲン原子又は場合により置換されたアルキ
ル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリ
ール、アラルキル、アルクアリール、アルコキシ、ジアルキルカルバモイル、ア
シル又はシアノ基を表し、そしてR5及びR6はそれぞれ独立して水素又はハロゲ
ン原子又は場合により置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロア
ルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、アルクアリール、ア
ルコキシ、アミノ、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ、アルコキシカルボニル
アミノ、アリールアミノ、ジアルキルカルバモイル
基を表し、そしてnは0、1、2又は3を表す。
フェニル、ベンジル、アルキルアミノ、C1〜4ジアルキルアミノ、シアノ又はフ
ェニルアミノ基で場合により置換されており、あるいは一緒になってC2〜6アル
キレン鎖を表し、R1及びR2のうちの一つのみが場合により置換されたC1〜6ア
ルコキシ、C1〜8アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ又はフェニルアミノ
基を表す化合物に関する。好ましくは、R1はC1〜6アルキル、C1〜4アルケニ
ル、C1〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、フェニル、ベンジル、C1〜4ア
ルキルアミノ、C1〜4ジアルキルアミノ又はフェニルアミノ基を表し、各々の基
は1種以上のフッ素、塩素又は臭素原子、特にフッ素又は塩素原子で、又はシア
ノ、C1〜4アルキル又はC1〜4アルコキシ基で置換されており、R2は水素原子
又はC1〜4アルキル基を示す。
本発明は、特に一般式IのR3がメチル、メトキシ、メチルチオ又はジメチル
アミノ基、好ましくはメチルを表す)の化合物に関する。置換基R3はいずれの
随意の位置にあってもよく又はピリジル環上の複数の位置にあってもよい。好ま
しい位置は4−位である。
さらに、本発明は、特に一般式IのR4、R5又はR6がそれぞれ独立して水素
原子、シアノ基又はC1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜4アシル、C1〜4
アルケニル、フェニル又はナフチル基を表し、各々の基は1種以上のハロゲ
ン原子、特にフッ素原子、又はC1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C1〜4ア
ルコキシ、C1〜4アルキルアミノ、C1〜4ジアルキルアミノ又はアリールアミノ
基で場合により置換されているが、R4はシアノ基又は場合により置換されたC1 〜4
アシル基を表さない化合物に関する。
また、本発明は、特に一般式IのR4が水素原子、場合によりハロゲ
ン原子で置換されたC1〜4アルキル基又はフェニル基を表し、R5は水素原子又
はC1〜6アルキル又はフェニル基を表し、各々の基は1種以上のハロゲン原子、
特にフッ素原子で、場合により置換されており、あるいはC3〜6シクロアルキル
基を表し、そしてR6が水素原子又は場合により1種以上のハロゲン原子で置換
されたC1〜4アルキル基を表す化合物に関する。
本発明は特に一般式Iのnが0又は1を表す化合物に関する。
請求の範囲
1.一般式Iの化合物。
式中、
Zは酸素又は硫黄原子を表し、R1及びR2はそれぞれ独立して水素原子又は場
合により置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シク
ロアルキルアルキル、アリール、アラルキル又はアルクアリール基を表し、ある
いはR1及びR2のうちの両方ではなく一つはさらにヒドロキシ基又は場合により
置換されていてもよいアルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アル
キルカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ、アルコキシカル
ボニルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノ又はジアルキルカルバ
モイル基を表し、あるいはR1及びR2は、一緒になって、場合により酸素又は硫
黄原子によって又は−NH−基(式中、Rは水素原子又はアルキル基を表す)に
よって中断されたアルキレン鎖を表し、R3又は各R3はそれぞれ独立してハロゲ
ン原子又はアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、ジアルキルアミノ又はハロア
ルキル基を表し、R4は水素又はハロゲン原子又は場合により置換されたアルキ
ル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキ
ル、アリール、アラルキル、アルクアリール、アルコキシ、ジアルキルカルバモ
イル、アシル又はシアノ基を表し、そしてR5及びR6はそれぞれ独立して水素又
はハロゲン原子又は場合により置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、
シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、アルクアリ
ール、アルコキシ、アミノ、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ、アルコキシカ
ルボニルアミノ、アリールアミノ、ジアルキルカルバモイル基を表し、そしてn
は0、1、2又は3を表す。
2.いずれかのR1〜R6基のいずれかのアルキル、アルケニル、アルキニル部分
が10個までの炭素原子を含み、いずれかのR1〜R6基のいずれかのシクロアル
キル部分が3〜8個の炭素原子を含み、場合により酸素又は硫黄原子によって又
は−NR−基(式中、Rは水素原子又はアルキル基を表す)によって中断された
いずれかのアルキレン鎖が2〜6個の鎖員を含み、そしていずれかのR1〜R6基
のいずれかのアリール部分が6又は10個の炭素原子を含み、そして場合により
置換された各々の基は独立して1種以上のハロゲン原子又はニトロ、シアノ、C1〜6
アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ
、場合により置換されたアミノ、ホルミル、C1〜6アルコキシカルボニル、カル
ボキシル又はフェニル基で置換されている請求の範囲第1項記載の化合物。
3.Zが酸素原子を表す請求の範囲第1又は2項記載の化合物。
4.R1及びR2がそれぞれ独立して水素原子又はC1〜8アルキル、C1〜8アルキ
ニル、C3〜6シクロアルキル、(C3〜6シクロアルキル)C1〜8ア
ルキル、C1〜6アルコキシ、フェニル、ナフチル、フェン−C1〜6アルキル、C1〜8
アルキルアミノ、C1〜6ジアルキルアミノ又はフェニルアミノ基を表し、各
々の基が1種以上のハロゲン原子又はC1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C1〜4
アルコキシ、C1〜4アルキルアミノ、C1〜4アルキルアミノ、C1〜4ジアル
キルアミノ、シアノ又はフェニルアミノ基で場合により置換されており、あるい
はR1及びR2が、一緒になって、C2〜6アルキレン鎖を表し、R1及びR2のうち
の一つのみが場合により置換されたC1〜6アルコキシ、C1〜8アルキルアミノ、
C1〜6ジアルキルアミノ又はフェニルアミノの基を表す請求の範囲第1〜3項の
いずれかに記載の化合物。
5.R3がメチル、メトキシ、メチルチオ又はジメチルアミノ基を表す請求の範
囲第1〜4項のいずれかに記載の化合物。
6.R4、R5又はR6がそれぞれ独立して水素原子、シアノ基又はC1〜4アルキ
ル、C3〜6シクロアルキル、C1〜4アシル、C1〜4アルケニル、フェニル又はナ
フチル基を表し、各々の基が1種以上のハロゲン原子又はC1〜4アルキル、C1 〜4
ハロアルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルキルアミノ、C1〜4ジアルキ
ルアミノ又はアリールアミノ基で場合により置換されているが、R4はシアノ基
又は場合により置換されたC1〜4アシル基を表さない請求の範囲第1〜5項のい
ずれかに記載の化合物。
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(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY,
CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H
U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,MG,MN
,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,
SD,SE,SK,UA,US,VN