JPH08505462A - 圧力ダンパーシール - Google Patents
圧力ダンパーシールInfo
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Abstract
(57)【要約】
固定子ハウジング(14)及び少なくとも2つの密封ブレード、つまり上流密封ブレード(16)及び下流密封ブレード(18)が具備されたダンパーシール(10)及び回転する軸(12)を密封し減衰させる方法が提供されている。密封ブレード(16、18)の間に配置され、固定子ハウジング(14)に取りつけられた少なくとも2つの間仕切り壁(20)が存在する。下流密封ブレード(18)と軸(12)の間の隙間は上流密封ブレード(16)と軸(12)の間の隙間よりも大きい。ダンパーシール(10)は、異なる圧力下にある軸に沿った領域から流体流を規制し、軸の振動又はふれまわり運動を減衰させる。領
Description
【発明の詳細な説明】
圧力ダンパーシール
米国政府は、本発明に対する一括払いライセンス、ならびに制限ある状況下で
空軍調査規定要件により航空推進技術(AFRAPT)プログラム中に規定され
ているような合理的条件に基づき他人にライセンスを与えるべく特許所有者に要
求する権利を有する。
発明の技術分野
本発明は、回転式の軸のシール、より詳細には、軸の振動運動を減衰しながら
異なる圧力レベルにある回転する軸のセグメントの間で流体流を規制するための
圧力ダンパーシール(pressure damper seal)に関する。
発明の背景
回転機器内の軸に沿って圧力下の流体が漏出するのを防ぎ、軸の振動運動を最
小限におさえるため、例えば、ターボジェットエンジン、蒸気タービン、ガスタ
ービン、コンプレッサ及びポンプといった回転機械と共にさまざまな密封及び減
衰用システムが用いられる。このようなシステムには往々にしてラビリンスシー
ル及び圧搾フィルムダンパーがある。
圧搾フィルムダンパーは、往々にして、玉軸受を利用する回転機器に用いられ
る。圧搾フィルムダンパーは、
玉軸受要素の外レースのまわりに具備された、ゆるんだすきま空間の中に含まれ
る油膜を使用する。油は、油膜の中に回転する軸の振動運動に対抗し、その振動
エネルギーを拡散させる圧力を生成する流体力学的粘性作用を提供する。圧搾フ
ィルムダンパーは、軸上に軸受要素が位置づけられている場合にしか設置できず
、通常、振動振幅が軸受要素の場所で比較的小さい、という欠点を有する。圧搾
フィルムダンパーのもう1つの欠点は、その温度制限にある。つまり、圧搾フィ
ルムダンパーは、作用する油流体の温度制限のため、温度が高くなるに従って効
果が低下する。
ラビリンスシールは、回転機械の中で軸の外側上で2つの隣接する部分の間に
圧力差を維持するために頻繁に使用される。例えば、ラビリンスシールは、ター
ボジェット式航空機エンジンの中で、エンジンの軸の長手方向軸に沿って数多く
のタービンホイールの各々において見い出すことができる。ラビリンスシールに
はさまざまな変形が存在するが、典型的なラビリンスシールは、曲がりくねった
流路を呈する一連の円形ランド部と環状溝で構成されている。典型的なラビリン
スシールのランド部と溝は連動して、軸とそれに結びつけられた固定子又はハウ
ジングとの間の半径方向または軸方向の隙間を許容しながら最小限の漏れしか提
供しない。ラビリンスシールでは最小限の漏れしか生じないものの、回転する軸
の振動運動の実質的減衰を提供してはくれない。
軸に沿った異なる圧力下にある領域の間の流体の漏れを規制するのに使用され
るもう1つのタイプのシールは、ハニカムシールである。ハニカムシールは、ポ
ンプやその他の非圧縮性流体を利用する回転機器の中で頻繁に使用される。ハニ
カムシールは、通常、固定子の内部表面をライニングする六角形のセルを伴う固
定子を利用している。ハニカム固定子の内部表面は、小さい隙間を伴って軸をと
り囲んでいる。セルは、それを通過する流体流に対抗するよう機能する。ハニカ
ム−固定子シールは、振動に関していうと、ラビリンスシールに比べさらに安定
させる力をもっているという証拠がいくつかあるものの、ハニカムシール(ho
neycomb seal)は、時として高い圧力降下によって損傷を受けると
いう欠点を有している。
回転する軸について遭遇し、往々にして従来のシールに起因するもう1つの問
題点は、軸のまわりの流体流パターンによるクロスカップリングによってひき起
こされる回転子動的不安定性にある。この問題を補正しようとして、いくつかの
メーカーは、軸の回転により誘発されるうずとは反対の流体うずを課する羽根を
軸シールの上流に付加した。この後者の技術は、システム全体に対し重量を付加
し、一定の速度範囲内で回転子の逆振れまわりを誘発することのできる付加的な
構成要素を必要とする。追加の重量は、ターボジェットエンジンのようないくつ
かの状況下では望ましくない制限的要素となりうる。
したがって、シールに対し重量を付加し、さらにメンテナンス上の問題をひき起
こす可能性のある付加的な部品又は構成要素を必要とせずに、回転する軸のまわ
りの流体のうずを防ぐか又は大幅に低減するシールに対する必要性が生じてきた
。
次世代の航空機エンジンに対する性能上の目標は、今日のエンジンのスラスト
−重量比を2倍にすることである。これは、運転温度の上昇と重量の減少によっ
て達成されるであろう。運転温度の上昇は、減衰用装置としての圧搾フィルムダ
ンパーの使用をおそらく予め排除することになるだろう。同様に、次に挙げるい
くつかの理由からジェットエンジンの回転する軸の振動を低減させることも望ま
しいだろう。すなわち(1)振動を低減させることにより、軸受の寿命が延びる
;(2)振動を低減させることにより、さらに隙間を小さくしてブレードを設置
することができ、かくしてより高い効率が可能となる;及び(3)ジェットエン
ジンに付随するノイズは一般に振動する軸の振幅に比例するので、振動を低減さ
せることによってエンジンのノイズが低減する。軸に沿って軸受要素が位置づけ
られている場合にのみダンパーを設置することができるため、圧搾フィルムダン
パーを使用することのもつ有効性には制限がある。ラビリンス及びハニカムシー
ルは、軸の振動運動を低減させるためには、さほど効果的ではない。
したがって、軸受要素から離れていてもよい場所で高
温下で回転する軸の振動を減衰させるための装置及び方法に対する必要性が起っ
た。さらに、これらの条件下で密封ならびに減衰を行うことのできる方法及び装
置を得ることも有利であろう。蒸気タービン、ガスタービン、コンプレッサ及び
ポンプといった、回転機械が関与するその他の分野でも類似の必要性が生じてき
ている。
発明の概要
本発明によると、以前に開発されたダンパー及びシールに付随する欠点及び問
題は、本発明のダンパーシールを使用することにより実質的に低減又は除去され
た。
密封し減衰させるべき回転する軸の部域全体にわたり、固定子ハウジング又は
非回転カラーが設置される。少なくとも1対の密封ブレードすなわち上流及び下
流の密封ブレードが、各密封ブレードについて回転する軸に対して規定の半径方
向の隙間を有するように、固定子ハウジングに取りつけられている。上流密封ブ
レードは下流密封ブレードよりも小さい隙間を有する。上流及び下流密封ブレー
ドの間で固定子ハウジングと密封ブレードに対して2つ以上の間仕切り壁が取り
つけられている。
本発明は、軸受がそこに位置づけされているか否かに関わらず、従来のシール
が位置づけされ得た軸に沿ったあらゆる箇所において、回転する軸の振動を有効
に減衰させるようダンパーシールが具備される、という重要な技術的利点を有す
る。振動の振幅が往々にして軸受の場所から離れた地点で最大であることから、
前述のことが
有利なのである。さらに、本発明は、高温で作動することができる。この後者の
利点は、将来の数多くの回転する軸の設計が高い運転温度を有する可能性が最も
高いことから、重要である。
本発明のダンパーシールのさらにもう1つの重要な技術的利点は、それが軸の
まわりの流体うずを除去するか又は大幅に低減するということにある。本発明の
この態様は、クロスカップリングとそれに付随する不安定さ(回転子動的不安定
性)を防ぐ又は低減するように作用する。
本発明には、もう1つの重大な利点があり、それは軸の振動も減衰させながら
回転する軸に沿った異なる圧力の隣接する領域を密封するダンパーシールが提供
されるということである。
図面の簡単な説明
本発明及びその利点をさらに完全に理解するため、ここで、添付の図面に関連
づけて示された以下の記述を参照する。なお図面中、
図1は、本発明の一実施態様の斜視図である;
図2Aは、固定子ハウジングの中央で切り取った本発明の一実地態様の半径方
向断面図である。
図2Bは、軸及び固定子ハウジングの長手方向軸の中心からちょうど外れたと
ころで切り取った本発明の一実施態様の縦断面図である(図2Bは、図2Aの切
断ライン2B−2Bに沿って切り取った断面図である);
図3は、図2Bに示されたダンパーシールの部分の概略的分解図である。
図4は、軸及び固定子ハウジングの長手方向軸の中心からちょうど外れたとこ
ろで切り取られた本発明の一実施態様の縦断面図である。
図5は、隣接する密封ブレードの隙間を示すダンパーシールの一実施態様の部
分概略図である。
図6は、本発明の一実施態様の半径方向断面図である。
図7は、本発明の一実施態様の半径方向断面図である。
図8は、200Hzでの誘発された振動の減衰に関して本発明の一実施態様の性
能をラビリンスシールと比較する実験室内試験において収集した経験的データの
グラフ表示である。
発明の詳細な説明
図1を参照すると、軸12の外側にダンパーシール10が示されている。ダン
パーシール10は、タービン発電機、ターボジェットエンジン、コンプレッサ及
びポンプ(図示せず)といったさまざまなタイプの回転機械と共に使用可能であ
る。ダンパーシール10は、シール10より上流の領域からその下流の領域まで
流体流を密封又は規制し、軸12の振動運動又は振れまわりを減衰させるように
機能する。
本発明の一実施態様に従うと、図1に示されているとおり、ダンパーシール1
0には、軸12の方に内向きに延び、固定子ハウジング又は非回転カラー(14
)に取
りつけられている1組の密封ブレード16及び18が含まれている。密封ブレー
ド16及び18は、回転する軸12が中に延びる開口部を伴う環状ディスクとい
う全体的形態を有する。密封ブレードの1つ、すなわち上流密封ブレード16は
、もう1つのブレードつまり下流密封ブレード18から流体流の上流に位置づけ
されている。
複数の間仕切り壁又は分離壁20が、固定子ハウジング14の内側で密封ブレ
ード16と密封ブレード18の間に長手方向に位置づけされている。間仕切り壁
20は、固定子ハウジング14に対して長手方向に取りつけられ、密封ブレード
16及び18に対して垂直かつ固定子14と間仕切り壁20の間の接点で環状固
定子ハウジング14のまわりの接線に対して垂直である。その他の実施態様は、
固定子ハウジング14のまわりの接線に対して垂直であることなく同じ方式で取
りつけられた、すなわち一定の角度で取りつけられた間仕切り壁20を有してい
てよい。間仕切り壁20は、ダンパーシール10内でいくつかの重要な機能を果
たす。間仕切り壁20は、回転する軸に対して密封ブレード16及び18の長手
方向運動又は曲げを防ぐための構造上の支持体を提供する。以下でさらに詳細に
説明するように、間仕切り壁20は同様に、減衰用シール10の内部を複数の流
体空洞(cavity)に分割する。各々の流体空洞(cavity)は一部分
、それに結びつけられた間仕切り壁20、密封ブレード16及び18、ダンパー
シール10に隣接する
回転する軸12の外側及び固定子ハウジング14の内側によって構成されている
。
ここで図2Aを参照すると、固定子ハウジング14の中心まわりで切りとられ
た図1の実施態様の半径方向断面が示されている。図2Aに従うと、固定子ハウ
ジング14の内周のまわりに4つの間仕切り壁20が均等に分布されている。間
仕切り壁20は空洞(cavity)C1、C2、C3及びC4を分離するよう
に機能する。
ここで図2Bを参照すると、上流密封ブレード16は、その縁部と軸12の間
に第1の予め定められた隙間が存在するような形で、固定子ハウジング14に取
りつけられている。同様にして、下流密封ブレード18は、第2の予め定められ
た隙間を作り出すべく固定子ハウジング14に取りつけられる。下流密封ブレー
ド18の縁部と軸12の隙間は、上流密封ブレード16の縁部と軸12の隙間よ
りも大きく(隙間の差は△で表わされる)、例えば、密封ブレード18と軸12
の間の隙間は密封ブレード16と軸12の隙間の2倍であってよい。予め定めら
れた隙間は、従来のラビリンスシールと類似の密封効果を提供するように寸法決
定されている。間仕切り壁20は、下流密封ブレード18と同じ隙間を壁20と
軸12の間に有することになるような形で、溶接又はそれに類する方法で密封ブ
レード16及び18に取りつけられる。この後者の配置は、図2Bに示されてい
るようなダンパーシール10の一部分の概略的分解図である図3の
中でより明確に示されている。
ダンパーシール10は、その上流から下流への流体の流れを規制するように作
用し、かくして2つの領域間の圧力差を維持する。密封は、流体流のための曲が
りくねった経路を形成する密封ブレード16及び18によって達成される。さら
に、ダンパーシール10は、あらゆる振動運動を減衰するように作動する。
ダンパーシール10は、振れまわりする、回転する軸12を減衰させる力を作
り出すため圧力差を使用する。再び図2Aを参照して、振れまわり軸12、すな
わち完全な円に満たない形状をもつ回転軌道を有する軸12の反時計回り回転を
行う。軸12の周面上の3時の位置に位置設定された基準点28にある軸12を
考えてみよう。振れまわりは反時計回りであり、したがって軸12は上向きに動
き、軸の変位は基準点28に向かってのものである。軸が上向きに移動するにつ
れて、空洞(cavity)c4及びC3に隣接して位置づけされている密封ブ
レード16及び18の隙間は増大する、つまり上向きに開放していき、空洞(c
avity)C1及びC2に隣接する密封ブレード16及び18の隙間は減少す
る、つまり閉じていく。
ここで図2Bを参照すると、軸12が一方向に移動するにつれて、軸12と上
流密封ブレード16の間の隙間の百分率変化速度が、隙間の差△のために軸12
と下流密封ブレード18の間の隙間の百分率変化速度と異なっ
ているということを思い描くことが可能である。したがって空洞(cavity
)C1、C2、C3及びC4内の圧力は、軸の変位の一関数として軸の振れまわ
りと同じ振動数で変動することになる。設計は、空洞(cavity)C1、C
2、C3及びC4内の動圧が約90度の位相角だけ振れまわり変位ベクターを先
導するようなものであり、かくして振れまわり軸の瞬間的速度ベクターに実質的
に対抗する正味の力が空洞(cavity)C1、C2、C3及びC4の圧力差
によって発達させられる。与えられた例においては、描かれた瞬間において垂直
となる、振れまわりの速度に対抗する正味の力が、空洞(cavity)C1、
C2、C3及びC4により生成される。
ここで図4を参照すると、本発明の第2の実施態様が示されている。固定子ハ
ウジング14は、それにとりつけられた2対の密封ブレード16及び18を有し
ている。各々の密封ブレード対は図2Bに示されているものと類似の形で配置さ
れているが、1つの環状空洞(cavity)22により分離されている。上流
密封ブレード16は、下流密封ブレード18に比べ、軸12との関係における隙
間が小さい。間仕切りされていない空洞(cavity)22により分離された
付加的な密封ブレード対16及び18を同様のやり方で固定子ハウジングに取り
つけて、本発明のさまざまな実施態様を形成することができる。例えば、3対の
密封ブレード16及び18を
伴ってダンパーシール10を形成することもできる。密封をさらに強化するため
空洞(cavity)22内に従来のラビリンスコンポーネントを置くこともで
きる。この実施態様は、図1〜3に示されているものと同じ様式で作動するが、
ある種の環境下で改善された密封及び減衰を提供する。
図5は、長手方向軸のまわりで切り取られた第3の実施態様のダンパーシール
10の断面の概略図である。この実施態様は、さらに大きいグループの形での密
封ブレードの付加を例示している。例えば、ダンパーシール10は、各密封ブレ
ードと軸12の間の隙間が流路に沿って増大する、つまり△2>△1である状態
で、3つの密封ブレード16、17及び18を固定子ハウジング14に固定する
ことによって形成することができる。この実施態様は、図1〜3に示されている
ものと類似の様式で作動する。すなわち間仕切り壁20といったその他の構成要
素が図1〜3に示されているものと類似の様式で含まれている。
ここで図6及び図7を参照すると、ダンパーシール10の2つの異なる半径方
向断面が示されている。断面図は、間仕切り壁20の数が変化しうるということ
を示している。図示された実施態様においては、間仕切り壁20は固定子ハウジ
ング14の内周のまわりに均等に間隔どりされているが、回転する軸12の特性
に応じて、ある種の状況においては、不均等に間隔どりされた間仕切
り壁20をもつ設計が望ましい。
本発明を数学的にモデリングすると、特定の利用分野に応じて形態が変化する
ということがわかった。かくして、間仕切り壁20の数、軸12との関係におけ
る上流密封縁部16と下流密封縁部18の間の隙間の差、密封ブレードの数、ダ
ンパーシール10の合計の長さ、関与する圧力差及び関与する振動数は全て、各
ダンパーシール10にとっての最適な形態の決定において計算に入れられる変数
である。数学的モデリングにより、本発明が従来のダンパーシールに対し大幅な
改善を提供することが示された。さらに、図8に示されているように、経験的デ
ータは、本発明が従来のラビリンスシールよりも優れていることを示している。
図8は、典型的なラビリンスシールの性能との関係における、図1〜3に示さ
れている本発明の第1の実施態様の実験室内試験において得られた経験的データ
のグラフ表示である。この実験では、多くの回転機械にとって典型的な振動数で
ある200Hzでの誘発された自由振動に対するダンパーシール10の減衰及び典
型的ラビリンスシールの減衰が測定された。試験の対象となった実施態様は約1
00mm(3.94″)の軸の直径及び約15.24mm(0.6″)の密封ブレー
ドピッチを有していた。密封ブレードは、上流密封ブレードと軸の間の隙間が約
0.076mm(0.003″)であり下流密封ブレードと軸の間の隙間が約0.
152mm(0.006″)となるように固定子ハウジン
グに取りつけられた。試験された実施態様は、4つの均等に間隔どりされた間仕
切り壁を有していた。比較を目的として試験されたラビリンスシールはブレード
の間に1つの連続した環状キャビティを伴う2ブレード式シールであり、その他
の点では試験対象の実施態様と一貫した寸法を有していた。
本発明の実施態様についてのデータはライン24で表わされ、同じ条件下で典
型的なラビリンスシールについて展開させたデータは、ライン26で描かれてい
る。図8の水平軸線は経過時間を表わし、図8の垂直軸線は軸12の相対的変位
を表わす。グラフが示すとおり、本発明の実施態様は、伝統的なラビリンスシー
ルによる軸の減衰(ライン26)に比べ軸の振動を急速に減衰させた(ライン2
4)。
本発明は回転する軸について記述されてきたが、定置式軸及び回転ハウジング
に対しても同様に適用可能である。かくして、ダンパーシール10は、一般に、
軸又はハウジングであってよい回転する構造部材と共に利用されうる;しかしな
がら、ハウジングが回転している場合、実施態様は、軸上に取りつけられたブレ
ード及び間仕切り壁を有することになる。
本発明について詳細に記述してきたが、添付のクレームにより規定されている
ような本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、さまざまな変化、置換及び
変更をこれに加えることが可能である、ということも理解して
おくべきである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.回転する軸に沿った領域の間で流体障壁を維持し、軸の振動運動を減衰させ るための装置において、 − 密封すべき軸の領域を閉じ込め、軸がその中を回転可能な形で通過できるよ うにしているハウジング、 − 密封ブレード縁部と前記軸との間の隙間が流体の流路に沿って増大するよう に、前記ハウジングと協働する複数の密封ブレード、及び − 前記密封ブレード及び前記ハウジングとに協働する複数の間仕切り壁、 を包含する装置。 2.前記複数の間仕切り壁が前記ハウジングに対し長手方向に取りつけられ、前 記密封ブレードに対して垂直に取りつけられている、請求の範囲第1項に記載の 装置。 3.軸に沿って流体圧力差を維持し、この軸の振動運動を減衰させるための装置 において、 − 流体の流路に沿って寸法が増大する予め定められた隙間を前記軸との間に各 々有している、複数の密封ブレード; − 前記予め定められた隙間を伴って前記軸との関係において前記複数の密封ブ レードを懸架するための手段、及び − 前記密封用ブレードの隣接する対の間で回転する流体流を規制するための手 段、 を含んで成る装置。 4.前記密封ブレードの隣接する対の間で回転する流体流を規制するための前記 手段が複数の間仕切り壁を含んで成る、請求の範囲第3項に記載の装置。 5.前記複数の密封ブレードを懸架するための手段が、前記密封ブレードを取り つけるための固定子ハウジングを含んで成る、請求の範囲第3項に記載の装置。 6.異なる圧力下にある回転する軸に沿った部域の間で流体流を規制し、この軸 の振動運動を減衰させるための装置において、 − 軸が中に配置される固定子ハウジング、 − 間に予め定められた隙間を伴って前記軸との関係において各々懸架されるよ うに前記固定子ハウジングと結びつけられ、そのうちの少なくとも1つの予め定 められた隙間がそのうちのもう1つの予め定められた隙間よりも大きい、複数の 密封ブレード;及び − 中に空洞(cavity)を形成するべく前記密封ブレード間に配置された 複数の間仕切り壁、 を含んで成る装置。 7.前記固定子ハウジングが、予め定められた隙間を伴って前記軸が中を通過で きるようにする環状ハウジングを含んで成る、請求の範囲第6項に記載の装置。 8.前記複数の密封ブレードが、前記軸のまわりに側方に配置された密封ブレー ド対を含んで成る、請求の範囲第6項に記載の装置。 9.前記密封ブレード対が、前記流体の流れとの関係において上流及び下流の密 封ブレードを有しており、この上流密封ブレードのための前記予め定められた隙 間がこの下流密封ブレードのための前記予め定められた隙間よりも小さい、請求 の範囲第8項に記載の装置。 10.前記下流密封ブレードのための前記予め定められた隙間が、前記上流密封 ブレードのための前記予め定められた隙間の2倍である、請求の範囲第9項に記 載の装置。 11.前記複数の間仕切り壁が前記密封ブレードの間に取りつけられている、請 求の範囲第6項に記載の装置。 12.前記複数の間仕切り壁のうち少なくとも2つが、密封ブレードの各々の対 の前記ブレードの間で固定子ハウジングに対し前記壁を長手方向に取りつけるこ とによって各々の密封ブレード対と結びつけられている、請求 の範囲第8項に記載の装置。 13.長手方向軸のまわりに流体流を有する回転する軸に沿って振動を減衰する ための装置において、 − 軸の外部の固定子ハウジング; − 対の形でまとめられ、これらの対の各々が前記流体の流れ方向との関係にお いて上流及び下流の密封ブレードを有し、しかもその各々が前記の軸との間に予 め定められた隙間をもつように前記固定子ハウジングに取りつけられている複数 の密封ブレード;及び − 前記密封ブレードの対の各々に結びつけられ、各々が第1及び第2の端部を 有し、その第1の端部が前記上流密封ブレードに取りつけられ、その第2の端部 が前記下流密封ブレードに取りつけられている複数の間仕切り壁、 を含んで成る装置。 14.前記上流密封ブレードのための前記予め定められた隙間が前記下流密封ブ レードのための前記予め定められた隙間よりも小さい、請求の範囲第13項に記 載の装置。 15.異なる圧力レベルで流体を有する軸のセグメントを密封し、この軸の振動 運動を減衰させるための方法において、 − 前記軸の一部分のまわりにハウジングを位置づけする段階; − 対の形でまとめられ、これらの対が上流及び下流の密封ブレードを有する複 数の密封ブレードを、前記軸との間に予め定められた隙間を各々有するように、 前記ハウジングに取りつける段階; − 前記上流密封ブレードの前記予め定められた隙間を前記下流密封ブレードの 前記予め定められた隙間よりも小さくなるように寸法決定する段階及び − 前記密封ブレード対の間に複数の間仕切り壁を形成する段階、 を含んで成る方法。 16.前記密封ブレードに対し複数の間仕切り壁を取りつける段階にはさらに、 前記上流密封ブレードに対し前記間仕切り壁の第1の端部を取りつける段階及び 前記下流密封ブレードに対し前記間仕切り壁の第2の端部を取りつける段階が含 まれる、請求の範囲第15項に記載の方法。 17.複数の間仕切り壁を取りつける段階が、さらに、間仕切り壁を均等に間隔 どりした様式で取りつけることを含む、請求の範囲第15項に記載の方法。 18.回転する軸のまわりで流体流を密封し、その振動 運動を減衰させるための装置において、 − 前記回転する軸がその中心を通過できるようにするべく形成された環状の固 定子ハウジング、 − 共に前記固定子ハウジングに取りつけられている、前記軸との間に第1の予 め定められた半径方向の隙間を有する第1の密封ブレードと、前記軸との間に第 2の予め定められた隙間を有する第2の密封ブレード、及び − 前記第1の密封ブレードに取りつけられた第1の端部と前記第2の密封ブレ ードに取りつけられた第2の端部をもつ、複数の間仕切り壁、 を含んで成り、 前記第1の密封ブレードが前記第2の密封ブレードの上流で前記固定子ハウジ ングに取りつけられ、 前記第2の密封ブレードの前記第2の予め定められた隙間が前記第1の密封ブ レードの前記第1の予め定められた隙間よりも大きい、装置。 19.前記複数の間仕切り壁が前記固定子ハウジングの内周のまわりに均等に間 隔どりされている、請求の範囲第18項に記載の装置。 20.軸の一定の与えられた断面のまわりで流体流を密封し、この軸の振動運動 を減衰させるための方法において、 − 前記軸が中を通過できるようにする固定子ハウジン グを提供する段階; − 前記軸と第1の密封ブレードの間に第1の予め定められた半径方向の隙間を 伴って前記軸との関係において位置づけされるような形で、前記固定子ハウジン グの上流端部に第1の密封ブレードを取りつける段階; − 前記軸と第2の密封ブレードの間に第2の予め定められた半径方向の隙間を 伴って前記軸との関係において位置づけされるような形で、前記固定子ハウジン グの下流端部に第2の密封ブレードを取りつける段階、 − 前記第2の予め定められた隙間が前記第1の予め定められた隙間よりも大き くなるように前記第1及び第2の予め定められた隙間を寸法決定する段階、及び − 前記固定子ハウジング及び前記第1及び第2の密封ブレードに対して均等に 間隔どりされた複数の間仕切り壁を取りつける段階、 を含んで成る方法。 21.異なる圧力下にある回転する軸に沿った部域の間で流体流を規制し、この 軸の振動運動を減衰させるための装置において、 − 前記軸が中に配置されている固定子ハウジング; − 間に予め定められた隙間を伴って各々前記軸との関係において懸架されるよ うな形で前記固定子ハウジングと結びつけられており、しかも前記軸のまわりに 側方に配置された密封ブレード対を構成し、その各々の対が前 記流体流との関係において上流及び下流の密封ブレードを有し、かつこの下流密 封ブレードのための前記予め定められた隙間はこの上流密封ブレードのための前 記予め定められた隙間のほぼ2倍である、複数の密封ブレード、及び − 中に空洞(cavity)を形成するべく各密封ブレード対の前記密封ブレ ードの間に配置された複数の間仕切り壁、 を含んで成る装置。
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