JPH08508568A - 親和性滴定による濃度の決定とドラッグデリバリーにおける競合的置換 - Google Patents

親和性滴定による濃度の決定とドラッグデリバリーにおける競合的置換

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JPH08508568A JP6522341A JP52234194A JPH08508568A JP H08508568 A JPH08508568 A JP H08508568A JP 6522341 A JP6522341 A JP 6522341A JP 52234194 A JP52234194 A JP 52234194A JP H08508568 A JPH08508568 A JP H08508568A
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Abstract

(57)【要約】 試料中の被検体の量を決定する方法は、系統的に変化する被検体に対する特異的な結合パートナーに関する親和性又は被検体自身に対する親和性をもった一連のテスト領域を利用する。試料中の被検体と競合して特異的な結台パートナーと結台することができ、又は被検体と結合する、テスト領域の部分を決定することによって、被検体の量を測定し得る。連続希釈工程なしにアッセイを実施できるので、親和性滴定は濃度滴定に取って代わる。あるいは、複合体からの所望成分のレリースを制御するために複合体成分に対する様々なリガンドの競合を利用する。一例として、小さいモイエティのクリアランスを、レリース剤をきっかけとしてレリースまたは解離可能なサイズエンハンシング試薬とそれらを組み合わせることによって遅らせることができる。他の例では、標的自身が複合体からのモイエティの活性形をレリースする競合者である。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 親和性滴定による濃度の決定とドラッグデリバリーに おける競合的置換技術分野 本発明の第一の視点は小容量での使用に適する単純化され、その分野での使用 に適する被検体(analyte)の濃度の決定に関する。そのような決定に包含され る原理についての他の適用は複合体(complex)の一部とレリース剤(releasing agent)との競合が目的とする物質を含有する複合体の命運を決定するデリバリ ーシステムに関する。本発明のアッセイは、被検体の濃度を典型的なイムノアッ セイについての範囲である1.5対数単位までの範囲にするか、または動的範囲 において多数の測定値をうるかのいずれかのため、連続希釈を必要とせずに濃度 を決定するための系統的に変化する競合イムノアッセイを含む。本発明のドラッ グデリバリーに関する視点はインビポまたはインビトロ環境下でのある結合モイ エティ(moieties,対を構成する要素)部分の有用性及び/または活性を調整す るための親和性競合の使用に関する。発明の背景 アッセイ 臨床的、環境的、または他の分野(settings)での被検体の濃度決定のための アッセイは一般に連続希釈の使用を含む。そのような希釈の目的は2つある:第 一にそのアッセイの範囲内にその試料の濃度を調整する必要があることである; もしその試料が高濃度である場合には意味のある測定ができない。さらに連続希 釈は一連の濃度にわたってさまざまな測定値が得られる動的範囲に適合しかつカ バー(span)し、そしてその結果の正確さを高めることができる。他の場合には 、希釈のレベルそれ自体が濃度の評価として使用し得る。この場合、イムノアッ セイまたは他の特別な結合アッセイは試料の連続希釈と組み合わせて多数のテス ト領域または部分を使用することにより1試料における1被検体の量を測定する ために使用し得る。さまざまな種類のテスト仕様が使用される、そこでは同じテ スト仕様がこれらの多数のテスト領域で使用される、しかし被検体を含むその試 料は識別応答が消滅するまで順次より低い濃度で使用される。応答がもはや確認 できない希釈のレベルを考慮し、かつその結果を標準について得られた結果と比 較することにより、原試料の被検体の濃度が逆算できる。 連続希釈を使用する諸方法は有用であるが、極めて労力または機械力を要する 、また実験室環境の外での被検体に関するテストに必要とされるような半定量的 分析には適さない。例えば、フィールドテスト(field testing)が適当である 場所での土壌中の汚染菌のレベルの確認はより複雑で誤りがちな多数の希釈を行 う方法よりも、単一の試料容量のみを必要とする方法によりなされるべきである 。同様に、臨床の分野では、測定のための連続希釈を手で行なう、訓練され信頼 されている人員の欠如は、ヘルスケアの提供においては認識されている問題であ る;そのような希釈を機械的に行う装置は高価で信頼性が制限されている。さら に試料採取の侵害的(invasive)性質を最小限に止めるために極端に少量の試料 で臨床的アッセイを行なうことが望ましい。例えばマイクロタイターの範囲での 試料の連続希釈は本来不正確である。 この問題に対するひとつのアプローチはリー(Ly)に対する米国特許4,6 54,310及び4,923,800で述べられている。記載されたその方法に おいては、多数のテスト部分における系統的に量が変化するテスト試薬が、試料 の連続希釈を必要とせずに同じ被検体の溶液についての半定量的な結果を得るた めに使用されている。ひとつの簡単に理解される開示されたアプローチは、相対 的に変化する量の2つの触媒を使用する、2つの競合する触媒的に制御された反 応を利用するものである。その最も単純な形式においては、その被検体を基質と して利用する2つの酵素が生成物 へのその基質の変換のために競合する。その生成物の1つは全か無か(all-or-n one)の検出できる結果を示す;他方は検出できる応答を示さない。もし被検体 が高濃度であるならば、検出できる生成物への変換から取去る大量の競合的酵素 すら問題ではない;しかしながら被検体が低濃度の場合は、結果を見るには十分 な量が残っていないだろう。したがって高濃度の被検体は競合する高濃度の酵素 が存在する場合でさえ検出できる結果を示すことができるであろう。ホーホシュ トラッサー(Hochstrasser)に対する米国特許4,042,329 に記載されたやや異なるしかし関連のあるアプローチにおいては、変動しうる化 学量論的試薬濃度は一連のテスト領域で半定量的な結果を達成するのに使用され る。 本発明のアッセイについての視点は連続希釈の必要なしに一連のテスト領域を 使用する定量的な被検体濃度を決定する方法を同様に提供する。上記に言及した 技術と対比して本発明の方法はその被検体自身かまたはその被検体の特別な結合 パートナーと多数のリガンドとの変動しうる結合親和性を利用する。いずれの場 合においても、本発明は単一の物質に対して有効性の程度を変動させながら反応 する多数のリガンドを利用する。 ドラッグデリバリー(Drug Delivery) 生物学的に活性な化合物または診断のために組織を標識することができる化合 物の発見はこれらの物質をその望ましい最終目的のために使用することについて の複雑な問題のごく一部にすぎない。例えば薬品が効果的であるためには、薬品 はその効果を発揮するに十分な時間目的とされた標的の環境下に存在しなければ ならない。薬品はまた多くの場合これらの標的への選択的輸送によって効果を発 揮する。同じことが特定の組織を局在化するための標識体の使用にもあてはまる 。そのような局在化を起こさせるメカニズムそしてその局在化された標識体が検 出できるようなシステムから残りのバックグラウンドの標識体を明確にするため のメカニズムを見いださなければならない。これらの効果を奏するいくつかのア プローチが知られている。破壊することを目的とする毒素、例えば腫瘍細胞はそ の腫瘍と結合することができる免疫グロブリンのような特異的な親和性のある試 薬と複合体となることが示唆されている。おそらく腫瘍の表面に特別な結合試薬 と毒素との組み合わせを集合させることによって、その腫瘍はその特異的な親和 性試薬が引きつけられない組織を犠牲にして破壊される。同様にシンチグラフィ ーの標識体を例えば試薬の標的に対して特異的な親和性をもつその試薬と組み合 わせることにより、特別な組織の特異的なイメージを利用する技術がある。さら に 一般的に、いくつかの試薬はポリエチレングリコールのように重合してポリマー とすることによりその半減期にわたって効果を高めるよう修飾されている。しか しながら輸送される生物学的に活性な物質が排他的にその望ましい標的に運ばれ 、目標に到達したときには残りの組織からは一掃されるような薬動力学を注意深 く検定することは可能でなかった。多くの場合には望ましい場所に十分な薬品を 蓄積することさえ可能でなかった。 本発明のドラッグデリバリーの視点はこれらの一般的なアプローチがその効果 を達成する正確さを改善する方法を提供することであり、そしてインビボ、イン ビトロいずれの環境下においても標的に対して目的物質を輸送することに適用し 得る。 発明の開示 第一に本発明はフィールド(field)または臨床的条件下で目的とする被検体 の濃度の簡単な決定に関する直接的(straight forward)で定量的な方法を提供 するものであり、被検体または特異的な結合モイエティがその被検体と反応する その特異的な結合モイエティのいずれかに関する変化するリガンドの親和性を利 用する。好ましい競合の態様においては、その試薬はその特異的な結合パートナ ーに関する競合の程度を変化させるので、競合物の規則正しいアレイに関するそ のテスト試料の競合的な成功を、既知の被検体の濃度についての検量線にしたが いその量の指標として使用できる。 このように、1つの好ましい視点において、本発明はその試料中の被検体の量 を決定する方法に直結するものであり、その方法は多数のテスト領域にその試料 を適用することを含む。そのテスト領域はその望ましい被検体と結合することが できる特異的な結合パートナーに関して親和性が変化するリガンドを含む。その テスト領域は連続的に、すなわち識別できるその特異的な結合パートナーに関す る含有されたリガンドの親和性が単調に増大するような様式で配置される。もち ろんこれは最も単純な可能な方法、例えば親和性が増加するリガンドが例えば左 から右へ配置される直線的配置でなされる。 試料が多数のテスト領域と接触するその時に、一定量の特異的な結合パートナ ーがそれぞれに提供され、そしてもちろん当初からそれぞれのテスト領域に含ま れ得る。特異的な結合パートナーの存在下でその試料とそのテスト領域との接触 後、必要な場合には、そのテスト領域に結合しているリガンドに結合していない その特異的な結合パートナーは洗い流される。当業者に知られているようにいく つかの検出方法にとって、洗浄は必須ではない。残りの結合した特異的な結合パ ートナーは次いで検出される。次いで、結合した特異的な結合パートナーを含む テスト領域のその部分はその被検体の尺度(measure)として使用される。それ ぞれのゾーンにおける全か無かの間における中間の値はさらに正確な値を与える 。 上述したリー及びホーホシュトラッサーの方法から利用できる半定量的なデー タとは異なり、本発明の方法を用いて得られる結果は、もし必要ならばあるいは より定性的に解釈され得るならば十分に定量的な解析ができる。得られる答の正 確さはテスト部分に関する試薬の数と試薬の適当な選択を検討することにより増 大する。 別法として、その多数のテスト部分は直接的で非競合的な仕様(format)で使 用され、そこでは一連の特異的な結合リガンドは被検体それ自体に対して変化す る親和性を有する。被検体が低濃度の場合には、その被検体について高い親和性 をもつリガンドを含むそれらのテスト部分のみが検出されるに十分な量の被検体 を結合するであろう。本発明のこの方法(実施形態)は力学的に(kinetically )コントロールされるか平衡的にコントロールされるかのいずれかの仕様により 行い得る。定量的な結果を与えるに必要な結合親和性の最適な範囲は競合的な仕 様のそれとは異なるであろうし、また通常の実験を用いて行ないうる。 他の視点においては、本発明は本発明の方法に使用するテスト装置に関するも のである。これらのテスト装置はその特異的な結合パートナーのための親和性が 変化するリガンドを含む多数のテスト領域を含む(あるいは第二の仕様に関して 、その被検体のための);そのテスト領域は特異的な結合パートナー(または被 検体)に関する親和性が増大するリガンドを含む領域が容易に識別され得るよう な方法で配置される。 本発明のドラッグデリバリーについての視点は、目的物質との複合体となって 含まれるレリース剤(即ち解放発現剤、releasing agent)とモジュレイティン グ物質(modulating material)との間の競合を効果的にすることにより、望む 場所で絶対的かつ相対的な量の目的物質を制御する手段を提供する。そのレリー ス剤は適当な時に供給されてもよく、またその標的とする場所に内在していても よい。複合体はそのレリース剤が供給されまたは衝突されるまで完全に維持され る;その重要な成分はその時その効果を発揮することができる。 このように本発明はある環境下である標的に関して望む物質の活性をモジュレ イト(変調)させる方法に関し、そしてその方法は前記望む物質をコントロール 試薬を含む複合体として提供すること、及びレリース剤と複合体との相互作用に より複合体からの望む物質 のレリース(解放)を効果的にすることを含む。このレリース剤は望む物質のコ ントロール試薬若しくはコントロール試薬の望む物質と競合するか、又はコント ロール試薬によってもたらされた凝集体を分離する。 1つの実施態様において、複合体はそのコントロール試薬としてインビボ系で 低クリアランス率を有する複合体を提供するサイズエンハンシング(size-enhan cing)剤を含む。そのため目的成分は高い凝集体重量の複合体としてその被験体 (subject)中に維持される。クリアランスはその複合体を破壊しその望む成分 を解放するレリース剤を提供することによりもたらされ得る。この方法は望む成 分が標的に選択的に結合する特異的な親和性の成分を含むようにすることができ る。サイズエンハンシング剤は十分な望む成分が標的に蓄積されるまで解放され または解離されない。 他の実施態様においては、活性化成分はそれが複合体のなかに残っている間そ れを不活性化するパートナーと複合化される。もしこの不活性化物質が、生物学 的に活性な物質が目的とする標的に対して特異的な結合能をも有するならば、そ して標的に対する結合が複合体を破壊するならば、その活性化物質は該標的の存 在下においてのみ活性となるであろう。近接する位置にある標的または物質はこ れによってレリース剤として機能する。或いは、外部的レリース剤も利用でき る。 第三の例示的な実施態様においては、活性物質はその目的とする基質または偽 基質(pseudosubstrate)に関する競合物(competitor)に対して複合化されて 投与される。高濃度の目的とする基質または偽基質は次いで活性物質を解放(レ リース)する。 図面の簡単な説明 図1a〜1cは活性成分(AC)とコントロール試薬(CA)との間の複合体 におけるレリース剤(RA)の濃度を増加させた場合の効果を概略的に示したも のである。 図2a〜2bは自己凝集サイズエンハンシング剤(SEA)をコントロール剤 として含む、凝集複合体におけるレリース剤の濃度を増加させた場合の効果を概 略的に示したものである。 図3a〜3bはサイズエンハンシング剤と免疫接合体を含む凝集複合体におけ るレリース剤の濃度を増加させた場合の効果を概略的に示したものである。 図4aと4bは図3a〜3bのその複合体のさらに詳細を示す。 図5aと5bはエピトープの類似物を含むポリマーに対する免疫接合体の結合 における高濃度でのエピトープ標的についての競合の効果を示している。 図6は1つの被検体と反応する様々な試薬に対する 例示的な親和性滴定曲線を示している。 発明の実施の形態 本発明の方法において、親和性の滴定は、判読可能な信号を発生するための濃 度の滴定に置替わる。一般的な原理は以下のように記載され得る:図6は異なる 用量(doses)の被検体(analyte)に対する応答が、その被検体または競合種に 関するその結合試薬の特異的な親和性により互いにずれている(offset)、3つ の特異的な結合試薬またはリガンド(A、B及びC)を図解的に示している。図 示したように、シフトされた用量−応答曲線は異なる濃度帯(番号づけされた1 〜5)の被検体に対して区別できる応答パターンを示す。かくて、ある未知の標 本の濃度帯は、その応答パターンをこれら3つのリガンドに関し比較すること、 及びその応答を標準品のそれと比較することにより決定され得る。1つの帯内の 定量は標準的な方法によりなされ得る、またはもし望むならば、この範囲内の異 なる結合試薬の数を増加させることによりなされ得る。 参照のためここに参照をもって繰込まれる米国特許5,113,866は最大 限に特性の変化するリガンドの様々なパネルの生成を記載している。これらのパ ネルは、被検体またはその被検体自身に関する特異的な結合パートナーを含む単 一のモイエティに対する親 和性が様々に変化する複数のリガンドを提供するのに特に有用である。最大限の 多様性は本発明で使用されるリガンドについては必要とされないが、このような 多様性は、被検体または特異的な結合パートナーに関するリガンドの結合を系統 的にコントロールするので、有利である。 上記参照した特許において記載されたリガンドのその様々なパネルは単調に変 化する結合能力をもったリガンドの起源として好適であるが、そのようなリガン ドの他の起源も同様に使用できる。特異的な結合パートナーに対する親和性が変 化する一連のモノクローナル抗体が例えば使用できる。同様にランダムなまたは 系統的に変化する配列をもつペプチドは現在その分野で周知の技術を用いること により生じさせることができる。 比較的不便ではあるが、リガンドが結合されるべき標的の性質に基づいて適当 な候補の間で本質上試行錯誤することにより、親和性が変化するある範囲のリガ ンドを得ることは不可能ではない。例えば、被検体または被検体に関するその特 異的な結合パートナーが酵素である場合、該酵素に関する基質分子または阻害分 子の変動を利用できよう。もし被検体または被検体のための特異的な結合パート ナーがレセプターであるならば、そのレセプターに結合することが知られている リガンドの変動を利用し得るのではないか;逆に標的化合物がレセプターに結合 することが知られているモイエティである場合、該レセプター蛋白質の結合部位 の変動を利用することができる。 このように、被検体または被検体に対する特異的な結合パートナーに対する系 統的に変化する親和性をもったリガンドの望む集合を得るための多くのアプロー チが当該技術分野で利用できる。 その方法の好ましい競合形態は被検体に対する”特異的な結合パートナー”を 使用する。ここで使用されるように、”特異的な結合パートナー”はその望む被 検体に対して相当の親和性をもって結合することが知られている物質に関する; 典型的なそのような特異的な結合パートナーは、抗体もしくはFab、Fab’ 、Fab’2のような免疫学的に反応するその断片、または例えば、その被検体 がレセプターに合致するリガンドである場合の該リガンドに対する該レセプター 等であろう。さらにもちろん、もしその被検体が抗体自身である場合にはその特 異的な結合パートナーは該抗体が応答する抗原であることができる。 本発明のアッセイはその特異的な結合パートナーまたは被検体に対する親和性 が変化するリガンドが結合する固体支持体マトリクス上でなされることが好まし い。しかしながらある均質溶液相である検出方法が利 用できるので、均質溶液に関するアッセイ例えば蛍光性のエネルギー移動に関す るそのアッセイを構成することは可能である;固体支持体の洗浄や付着(attach ment)は必要とされない。固体マトリクスは、別々のテスト領域がその表面で境 界を区画され得る限り、任意のデザインであり得る。例えばマイクロタイタープ レートのようなこの種の従来の基質は便利に利用できる。それに代り、疎水性境 界の適用により複数のテスト領域に分割されている平面的な親水性表面を使用で きる。例えば直線的に配置された多数の長方形または正方形を区画するためにワ ックスのクロスハッチング(cross-hatchings)で下地形成(backing)している セルロースを使用できよう。テスト領域アレイのデザイン(形状)はその結果を 解釈する利便性及び単純性の問題である。好ましくはこれらの領域は、その特異 的な結合パートナーまたは被検体に対する親和性が増加する、直線的に整列(ア レイ)したリガンドがその下地(backing)に結合することができるような様式 で配置される。これに代り、リガンドは円もしくは螺旋形またはその他の便利な 規則正しく意図されたパターンとして配置され得る。同一または異なる被検体の 特異的な結合パートナーに対する親和性が単調に増加するそのような多数の一連 のリガンドは同じ基質または固体支持体の表面に配置され得る。 各テスト領域に対する個々のリガンドの結合の性質は、もしそのような結合が 望まれるならば、固体基質の性質と使用されるリガンドの性質に依存してまた広 く変化する。その結合は共有結合かまたは吸着によるものであってもよい。もし ペプチドが複数の親和性を有するリガンドの起源として使用されるならば、エス テル、アミドまたはS−S(disulfide)結合を形成することができるか、基質 と適当な共有結合を形成することができる結合モイエティ(linker moieties) を使用し得る。しかしながら、核酸、炭水化物、及び他のポリマーを含むさらな るリガンドのタイプを同様に使用し得よう。これらのいくつかは上記の参照特許 に記載されている。結合は従来の方法による;例えば、セルロース基質に対する 結合は、シアノーゲンブロマイド、アルキル塩化ギ酸(alkyl chloroformates) 、又はカルボニルジイミダゾールによって行うことができ、環状炭酸塩または炭 酸塩活性エステルを形成する。 そのテスト装置の立上げにおいて、それぞれのテスト領域は分離して、既知の パターンで特異的な親和性をもつそのリガンドに結合している。その結合はこの ようにその特異的な結合パートナーまたは被検体に関する親和性が変化する一連 のテスト領域となる。 競合する仕様における実施に関して、テスト領域を 含むその支持体には、そのテスト自体に先立ってそれぞれのテスト領域に含まれ るが結合はしていない既知量の(好ましくは一定量の)特異的な結合パートナー が選択的に提供されてもよい。あるいは、その特異的な結合パートナーは試料が 提供されるその時に分離溶液として提供されてもよい。そのテストの実施におい ては、試料は一定量の特異的な結合パートナーとともに全体の一連のテスト領域 に適用される。試料と特異的な結合パートナーは試料中に含まれるリガンドと被 検体との間の特異的な結合パートナーに関して競合が起こるための十分な時間、 一連のテスト領域と接触する状態になっている。リガンドに対する特異的な結合 パートナーの結合の検出方法に依存して、培養期間後に、テスト領域でリガンド に結合した特異的な結合パートナーのみが残留するようそのテスト部分を洗浄す ることが必要か望ましいかもしれないしそうでないかもしれない。 いずれにしても、ある特異的なテスト領域においてリガンドに結合している特 異的な結合パートナーの存在または非存在は、培養後に被検体を含む試料との競 合において検出される。この検出は様々な方法でなされ得る。いくつかの方法で は結合していない特異的な結合パートナーを含む溶液を洗浄することは必要では ない。例えばリガンドの固体支持体に対する結合を含 む仕様において、固体支持体には蛍光がその特異的な結合パートナーに付着した 部分によって消され得る、蛍光放射化合物を備え得る。結合した特異的な結合パ ートナーのみが蛍光を消すことができるのであり、溶液中の結合していないパー トナーの存在は測定を妨害しない。この方法は、リガンドがテスト領域において 溶液中に存在する均質な媒体中においても同様に使用することができる。あるい は、他の場所ではなく表面においてのみ、蛍光信号のような信号の存在または非 存在を検出する光学装置をまた使用することができる。 例えばその特異的な結合パートナーが結合酵素の検出のために酵素に結合する その一連のテスト領域に基質溶液を添加するような、さらに伝統的な方法は、そ のテスト領域の予備洗浄を必要としうる。もしテスト領域が本当に洗浄されて結 合していない特異的な結合パートナーがないならば、その特異的な結合パートナ ーの存在または非存在はそのような従来の方法を用いることによりそれぞれのテ スト領域で検出される。例えばもしその特異的な結合パートナーが抗体であるな らば、この抗体はそれ自体ある標識体を含むことができ、それと特に免疫学的に 反応する二次抗体を用いて標識されることもできる。様々な従来の標識方法が、 放射性標識、酵素的標識、蛍光標識、及びこれらの組 み合わせを含んで、その分野で周知である。 検出が効果的になされると、結合のパターンが次いで観察される。単一の一連 のテスト領域においては、被検体が高濃度の試料は、多くのテスト領域において 特異的な結合パートナーと結合することができないであろう。結合リガンドとわ ずかに競合することができる少量の被検体のみを含む試料は、多くのテスト領域 が標識体の存在を示すその一連のテスト領域になるであろう。このように、結合 を示すテスト領域の比率はその試料の被検体のレベルに大まかに反比例する。そ のテストは既知の量の被検体と適当な標準によって半(semi)定量的になされる 。 正確さのレベルは、その特異的な結合パートナーに対するそのテスト部分の相 対的な親和性を調整することにより、望むレベルの必要性にしたがい変化し得る 。親和性の適度な増加を伴うリガンドをもつ大量のそのようなテスト部分はその アッセイの正確さを高めるため使用できる。 あるいは、直接的な仕様において、多くのテスト部分を推測上被検体を含むそ の試料と接触させる。特別なテスト部分においてリガンドに結合する被検体の能 力は、その被検体自身に関するそのテスト部分に存するリガンドの親和性に依存 する。結合は力学的または平衡的ベースに立って判断され得る;もし力学的ベー スに立って判断されるなら、平衡状態に達する前に終了する短期間の培養が使用 される。 この仕様では、被検体は好ましく最も高い親和性を有するリガンドを含むテス ト部分においてリガンドと結合するであろう;低濃度ではその被検体に対してた いへん高い親和性をもつテスト部分のみが、検出可能量の被検体との結合に成功 するであろう。より高濃度の被検体では比較的低い親和性をもつリガンドをもっ たテスト部分でさえ被検体と結合することができるであろう。 この仕様におけるリガンド結合被検体の検出は結合による固体支持体の表面の 性質の変化を測定することによっても行ない得る。しかしながら結合していない 被検体を含む試料を除去することを含み、そして標識体を含む二次結合試薬を用 いることを含む、より従来のアプローチが好ましい。しかしながら洗浄はその試 料のその結合の性質を変化させるかもしれないので一般には指示されない。この アプローチの1つの例は例えば被検体を特に結合することができる抗体またはそ の断片を使用することであり、その抗体またはその断片自体は放射性活性、蛍光 、酵素、または他の標識体を含む。 次いで、結果はテストされるべきその試料中の被検体と結合する領域の数を、 標準濃度の対照(control) 中の被検体と結合するテスト領域の数と比較することにより測定される。この仕 様では、より高濃度の被検体はより多数のテスト領域において検出可能な結合を 示すであろう。 直接的な仕様か競合的な仕様で行われるかに拘らず、そのアッセイは多くのテ スト領域を用いて行なわれる。好ましくは、そのテスト領域はそれぞれのその結 果が測定されまた特別なリガンドと関連され得るような方法で配置される。直接 的な測定装置については、被検体に対して親和性が増加するかまたはその特別な 結合試薬に関して親和性が増加する、直線的なリガンドの配置のような、ある規 則正しい配置が必要となるであろう。あるいは、螺旋状または二次元の整列のよ うな他の規則正しい配列(アレイ)も、その結果が理解できる限り使用され得る 。もしそのテスト領域が単にマイクロタイタープレートのウエルであるかまたは ラックのテストチューブであるならば、その配列は融通がきき、実施者の選択に 委ねられる。無作為な物理的配置も、様々な親和性をもつリガンドのその位置を 選り分けるためにコンピューターを用いることによって、また使用できる。しか しながら原理的には、単一仕様のテストでは、単に積極的な結果を与えるテスト 部分の数が決定的になるであろう。 必要な数のテスト領域をもった装置を作成するのに 特に便利な1つの方法は、マトリクス領域が疎水性バリヤーによって互いに分離 されている基質(basic)の親水性マトリクスを含むものである。このように1 つのセルロースマットはワックスの線または他の疎水性のバリヤーによって正方 形または他の適当な形の領域に細分され得る。 本発明はまた”親和性競合”の過程を通して目的物質の他の物質との相互作用 をコントロールすることにより、代謝系のような特別な環境下での物質の挙動を コントロールするための方法を提供する。目的物質または材料は”コントロール ”試薬との複合体として含まれ、この複合体は目的物質の挙動を、その物質を不 活性化し、その大きさを変化させることにより、または他の方法によりその特性 を変化させて、コントロールする。その複合体は、コントロール試薬に対する目 的物質と、もしくは目的物質に対するコントロール試薬とのいずれかと競合する か、またはコントロール試薬によって形成された自己凝集の解離を引き起こす” レリース剤”によって解離される。その”コントロール試薬”と目的物質との間 の複合体の近傍におけるレリース剤の存在は、適当な環境へとそのレリース剤を 投与することか、または標的位置に高濃度のレリース剤を局在化させることによ り任意に達成される。 複合体からの望む物質のレリースは、そのレリース 剤の濃度に関する親和性滴定の必然的な結果である。レリース剤の濃度が高くな ればなるほど、望む物質のレリース能力は実質的により大きくなる。望む物質に 対するコントロール試薬の親和性、または目的物質もしくはコントロール試薬に 対するレリース剤の親和性に関する凝集性の強さを調整することにより、レリー ス剤の適当な濃度が決定され得る。もしレリース剤が内因性(endogenous)であ るならば、その系の成分の親和性はその環境下で見いだされるレリース剤の濃度 に適合するように調整されねばならない。 本発明の方法の適用が成功するかどうかは、複合体の一成分に関するレリース 剤の親和性の正しい選択及びその複合体の残りの成分に対する前記一成分の親和 性の正しい選択に依存する。例えば、もしそのレリース剤がコントロール試薬に 結合する活性成分を排除(outcompete)することによって複合体を解離すること を意図しているならば、そのコントロール試薬に対するその活性成分の親和性と 比較してそのコントロール試薬に対するそのレリース剤の親和性は、該レリース 剤の達成できる濃度が該レリース剤とコントロール試薬との相互作用のために親 和性のバランスを傾ける(tip)に十分であるようでなければならない。適当な 親和性のレリース剤を提供するために、系統的に変化する特性をもつ物質のパネ ルに頼ることができる。こ れはレリース剤の適当な選択がなされるようコントロール試薬に対する親和性の 範囲を与えるであろう。逆にそのようなパネルは予備決定されたレリース剤の濃 度に応答する適当なコントロール試薬に関する候補を与えることができる。 系統的に変化する特性をもったそのようなパネルは例えば上に示したように米 国特許5,133,866に記載されている。この特許は望む親和性の範囲をカ バーするよう要求されるパネル中の候補の数を最小限とするために最大限に変化 する特性をもったリガンドのパネルを記載している。レリース剤のみならず複合 体の形成のための材料の起源としてのそのようなパネルの使用は望ましいがしか し要求はされない。その複合体成分(またはそのレリース剤)に対して必要とさ れる親和性を有する物質を使用できるよう親和性の範囲を得るための任意の方法 を使用することができる。 その一般的な原理は図1a〜1cに概略的に示されている。その最も単純な形 式においては、その活性成分(図のAC)はコントロール試薬(CA)との複合 体の形で、図1aに示すように一般的に低濃度のレリース剤を有する環境に投与 される。これらの濃度レベルではその複合体はそのまま残る。しかしながらその レリース剤濃度が増加すると、その複合体は図1bに示すようにCAに対するか または図1cに示すように その活性成分に対する、レリース剤(RA)の親和性により解離する。もしレリ ース剤が活性成分の標的であるかまたはある方法でそれと結合するならば、その 有効濃度は標的部で最高となるであろう。 この概念の他の可能な形は図2aと2bに概略的に示してある。図2aにおい て、高い凝集量(aggregate weight)の複合体が、コントロー ル試薬、この場合サイズエンハンシング試薬(SEA)の自己集合によって形成 される。SEAは目的物質、活性成分(AC)に共有結合的に結合できる。レリ ース剤がないかまたは低濃度の場合には、図2aに示すように、SEAは複合体 を形成するように凝集する。しかしながらレリース剤が適当な濃度で存在する場 合には、図2bに示すように、サイズエンハンシング試薬は活性成分が有効に低 い凝集量部分として存在するように解離する。 以下に実施例を示すが、これらは本発明を何等制限するものではない。 実施例1 アッセイ アッセイはスコット,ジェイ.ケイ.(Scott,J.K.)ら(Proc Nat l Acad Sci USA (1992)89:5398-5402)により記載された物質を用いて示すこと ができる。要するにレクチンコンカナバリンA(Co nA)は特異的に糖メチル−アルファ−マンノース(MeMan)に結合する。 多価のConAは菌株B−1355−5からのもののような様々な細菌由来の デキストランと結合して不溶性複合体を形成する。ConAデキストランの沈降 はMeManによる用量依存(dose−dependent)の仕方で阻害す ることができる。 ファージのエピトープディスプレイライブラリーをスクリーニングすることに より、ConAデキストランの沈降をも阻害するいくつかのペプチド(例えばM YWYPYとVGRAFS)が顕著な50%の阻害値をもって同定された。 被検体としてのMeManの測定は、このように原理的には競合するリガンド としてまたはConAデキストランの沈降を阻むためにペプチドを利用し、測定 できるMeManの濃度範囲を効果的に拡張することにより、行うことができる 。デキストランとペプチドは原理的には固定化することができ、MeManでC onAを競合的にトラップするのに使用し得る。逆に、MeManとペプチドを ConA濃度の範囲を決定する競合試薬として、ConAは被検体と、デキスト ランB−1355−5は特異的な結合試薬と、夫々見なされ得る。 本発明のドラッグデリバリーについての視点は以下 の実施例において例示されている。これらの実施例がレリース剤の存在下で分解 されるコントロールモイエティと目的物質との間の複合体を提供する一般的な特 性を共有することは、これらの実施例を見れば明らかとなるであろう。 実施例2 処置または診断における使用のためのトキシンまたは放射性金属と結合したモ ノクローナル抗体の輸送 モノクローナル抗体を悪性腫瘍細胞を標的とするための特異的な親和性試薬と して及び検出または破壊のためにそれらの細胞をマークするための特異的な親和 性試薬として利用する多くの試みがなされてきた。このように、標識体、トキシ ン、もしくは他の薬品、または腫瘍標的に対する他の目的物質の輸送(delivery )のための免疫接合体を記述した膨大な量の文献を今利用できる。本発明のこの 実施例においては、免疫接合体がしたがって目的物質(substance of interest )である。その腫瘍細胞はその標的を構成する。 免疫接合体の輸送について懸案となってきた1つの問題は低分子量、好ましく は70キロダルトン(kd)以下、さらに好ましくは20キロダルトン以下であ ることが腫瘍の塊への侵入には望ましいが、そのような低分子量の免疫接合体は 腎臓によって速やかにクリアー(clear through)してしまうことである。その 腫 瘍に対する局在化は24〜36時間が必要であると推定されている;この時間ま でにはこのような低分子量の物質はほとんどクリアーしてしまう。他方適当量の 物質が、結合するモノクローナル抗体の能力によりその腫瘍に蓄積しているなら ば、急速なクリアランスは望ましいものとなる。もしその免疫接合体の目的が標 識であるならば、そのようなクリアランスはそのバックグラウンドを縮小させ、 検出の正確さを高める。もしその免疫接合体が治療を目的としているならば、そ のようなタリアランスは健康な組織に対する反対の影響を阻止する。 しかしながら70キロダルトン超の複合体は急速にはタリアーされない。もし その免疫接合体がその腫瘍組織に十分な時間存在する(homing)この分子量を越 える複合体の一部にでき、また侵入及びクリアランスのためにレリースされ得る ならば、理想的な薬力学的状況が達成されるだろう。 この理想的な状況は、レリース剤が供給されるまで、その免疫接合体との複合 体中で維持され得る適当なサイズエンハンシング試薬を供給することにより達成 され得る。様々な目的のそのサイズエンハンシング試薬とその複合体が想像され 得る。 例えば、モノクローナル抗体または好ましくは免疫活性部位−−すなわちFv 領域−−はラジオアイソトー プ標識のためのキレート部位と図3に示すようにサイズエンハンシング試薬とし て働く伸張部位とを含むよう修飾され得るペプチドをもった融合(fusion)蛋白 質として作られ得る。Fv領域の融合蛋白質が例示されているが、そのコントロ ール試薬(この場合そのペプチドの伸長によって表されたサイズエンハンシンク 試薬)は、それに代り、ペプチドを含むがオリゴヌクレオチドのような他の適当 な化学物質をも含む、共有結合的に結合したモイエティであり得る。 図3aに示したように、図中アステリスクとして示した放射性標識体または薬 品と結合したFv領域の抗体はサイズエンハンシング試薬(SEA)により伸張 される。その標識体はSEA上またはFv上に置くことができ、また結合前また は後に添加することができる。SEAの目的は二量体または多量体の構成を促進 することである。これは反対に帯電しており2つの相互に引きつけあう伸張、S EA、SEA’を用いることにより効果的となり得る;あるいは、疎水的伸張の ように自然な親和性をもつ伸張を使用することができる。一般的には、わずか1 セットの試薬を用意すればよいので、簡単に自己凝集するサイズエンハンシング 試薬が好まれる。その伸張の互いの親和性は、上に記載したように最大限に多様 な(diversity)候補のパネルを用いるエピトープ/パラトープ対のデザインに よるか、または参照により本書に組込まれる米国特許5,217,869に記載 されたスクリーニング技術を用いることにより、変化(modify)し得る。レリー ス剤RAは、適当な濃度でSEAの二量体が図3bに示されるように解離するよ うに、その少なくとも1つのSEAの伸長に対して十分な親和性を持っている。 このデザインのいくぶんより洗練されたものは図4に示されている。この例示 においては、サイズエンハンシング試薬の伸張はその融合したペプチドの分岐に よって形成された少なくとも2つの結合する腕(binding arm)を持っている。 その結合する腕は、複合体を互いに維持するため正及び負の腕の間の静電気的引 力を用いて凝集させる形状とすることができるポリリシン(poly+)又はポ リグルタミン酸もしくはポリアスパラギン酸(poly-)のようなポリイオン 性領域からなっていてもよい。あるいは、結合する腕は結合を行うエピトープ/ パラトープ対からなるものであってもよい。FvまたはMabに融合した分岐し た腕をもつペプチドはこのように個々の融合ペプチドを凝集させることができる サイズエンハンシング試薬である。その凝集体はその被験体である動物の体に投 与され、複合体は標的となる細胞または組織において蓄積される。その蓄積が起 こるに十分な時間が経過したとき、レリース剤が添加される。もしその結合する 腕がポリイオン性であるならば、そのレリース剤は例えば正または負に帯電した ペプチド(ポリリシン、又はポリグルタミン酸もしくはポリアスパラギン酸)の 形で存在する。もしその結合する腕がエピトープ/パラトープ対であるならば、 そのレリース剤はパラトープもしくはエピトープまたはそれに類するもの(mimi c)である。そのレリース剤と凝集した複合体との相互作用はそれらを解離し、 その溶融蛋白質についてのクリアランスと貫通が現実化するようにその凝集体重 量を縮小する。 前述の実施例は図4において概略的に図示されている。図4aは分岐した伸張 についての反対に帯電したポリイオン性の腕により集合した完全な凝集体を示し ている。正電荷をもつレリース剤を高濃度とした場合は、例えば図4bに示すよ うに、その複合体は解離する。 活性モイエティも、活性成分のコントロール領域と相互作用するモイエティを 担持する隙間(interstices)を有するポリマー状のビーズのように、コントロ ールされたレリース剤に含まれることができる。活性成分はそのコントロール領 域にそって、拡散によってその隙間から解放(release)される。解放速度は活 性成分の一部とポリマー中に含まれる”コントロール試薬”との間の特別な親和 性によってコントロールさ れ、そこではそのポリマー含有モイエティの効果的な局所濃度がその適当な拡散 速度をもたらすよう調整され得る。この場合そのレリース剤は拡散をコントロー ルする周りの環境を含む。適当なポリマーはポリアクリルアミド、コラーゲン、 その他のような穴のあるポリマーを含む。 あるいは、ラジオアイソトープ標識体もしくはトキシンまたは薬品は、薬品ま たはトキシンの場合のように共有結合的にかまたはラジオアイソトープの場合の ようにキレートによってFvユニットと結合してもよい、そして結果する免疫接 合体はポリマーに結合した少なくとも1つの親和性リガンド(適切な抗原または エピトープのような)を持つポリマーに吸着される。適当なポリマーは例えばポ リエチレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリメタクリル酸、その他のよう な不活性な生物学的に両立する(biocompatible)物質を含む。次いで親和性ポ リマーサイズエンハンシング試薬は十分な免疫接合体がその標的に蓄積するまで その標的が含まれる環境下に該免疫接合体を維持する。その親和性ポリマーサイ ズエンハンシング試薬のいくつかは、複合体が標的に到達するときに、内因性抗 原(レリース剤として)からの免疫接合体に対する競合によってレリースされて もよい;しかしながら循環複合体に関しては、これはたとえば標的エピトープを 表 すペプチドの投与によって適当な時間にレリースされ得る。より小さなエピトー プは次いで親和性ポリマーを置替し、効果的にクリアー(clear)されるよう置 換複合体の凝集体重量を効果的に低下させるであろう。 これは図5に図示されている。図5はポリマーに含まれるエピトープに対する またはエピトープ類似の領域に対する親和性によって複合化された免疫接合体を 示している。図5aに示すようにエピトープが低濃度のとき、複合体は完全な状 態に留る。エピトープの局所の濃度が増加すると、図5bに示すように、複合体 は解離する。 他の方法(strategy)は、免疫接合体において、サイズエンハンシング試薬に 対する分離した親和性領域を与える。この方法においては、そのレリース剤は標 的によっては供給されない。サイズエンハンシング試薬はまた多価であってもよ い。例えば望む抗体の免疫反応的領域は標的に向けられた免疫反応的領域に関係 のない第二の免疫反応的領域に共有結合的に結合してもよい;該免疫接合体はト キシン、薬品、またはラジオアイソトープのような望むモイエティを含むであろ う。この免疫接合体はしたがって、1)特異的に標的と結合するようにされた免 疫特異的な領域;2)そのサイズエンハンシング試薬と結合するようにされた免 疫特異的領域;3)標識または薬品、を含む。サイズエンハンシング試薬は、そ の特異的な結合パートナーがポリマーに共有結合的に結合するよう意図されてい る該免疫接合体の領域と特異的に免疫反応する1またはそれ以上のリガンドを含 んでいてもよい。複合体はそのときこの第二の免疫反応領域によって免疫接合体 と複合化したサイズエンハンシング試薬(誘導ポリマーのような)を含む。この 場合標的において複合体が蓄積しても該複合体の感知ができるほどのいかなる解 離も起こらない。これはレリース剤として、サイズエンハンシング試薬またはこ れに類するものに対して複合体を結合するのに用いられた、親和性リガンドを投 与することによってもたらされる。 実施例3 活性部位のマスキング及び暴露 本発明の方法は作用部位において生物学的に活性な分子のその活性部位を暴露 するのに用いてもよい。この実施例は生物学的活性を生じさせるべき部位におい て特異的に存在するレリース剤に対するマスキング試薬の特異的親和性の差(di fferential attinity)か、またはマスキング(コントロール)試薬と比較した その標的に対する生物学的に活性な試薬の特異的親和性の差のいずれかに依存す る。 この実施例の適用はインシュリンの投与に関する。 インシュリンは現在注射により投与されている、しかしながら通常の肝インシュ リンレベル(hepatic insulin levels)は血液レベルの10〜50倍である。望 ましい肝インシュリンレベルを得るためには、注射により投与されるインシュリ ン用量の劇的な増加が必要である。これは1つのプロトコルにおいて、通常レベ ルの25倍のインシュリンをこれらの高インシュリンレベルについての低血糖効 果を補う(offset)に十分なグルコースとともに投与することによってなされる 。このアプローチはその点で厄介で満足できないものである。 本発明の方法においては、インシュリンの活性部位はインシュリンに対するよ りも肝特異的細胞表面抗原に対してより高い親和性をもつリガンドによってマス クされている。他の選択においては、インシュリンは肝細胞抗原に対する特異的 な免疫接合体として供給され、そして上記実施例1で記載した方法によりマスキ ング試薬含有複合体からレリースされる。このように、そのインシュリンは、肝 部位に到達するまで、血液中において活性からマスク(保護)され、該肝部位に おいて肝部位の細胞表面抗原が該マスキング試薬を置換し活性インシュリンにな る。 実施例4 基質親和性または擬基質親和性競合 第三の実施例においては、直接的または間接的に内因性基質に作用する生物学 的に活性なモイエティは、生物学的に活性な物質が結合するがしかし基質または 擬基質として認識するものではない代替基質と結合するモイエティを提供するこ とにより、該基質の濃度に依存して滴定することがてきる。例えばインシュリン はデキストランに結合する抗体またはレクチンとの複合体として提供することが できる;次いでそのデキストランは高内因性グルコースレベルにより置換される 。この例示においては、インシュリンはグルコースとは直接的には相互作用しな いがその物質代謝に寄与するので、グルコースはインシュリンの擬基質と考えら れ得る。 もちろん高濃度のグルコースが存在するときには利用できるインシュリンレベ ルを高めることが望ましい。そのインシュリンをデキストランに対する親和性を 有する抗体またはレクチンに結合することにより、グルコース代謝をもたらすイ ンシュリンの能力に逆に影響を与える複合体を形成することができる。高濃度の グルコースは抗体結合インシュリンまたはレクチン結合インシュリンを固定化デ キストランからレリースし、そしてレクチンまたは抗体になお結合していてもイ ンシュリンがその代謝機能を発揮するようにするであろう。この例示においては 、そのデキストランはコント ロール試薬としての役割を果たし、グルコースはレリース剤であり、目的物質は インシュリンである;複合体の活性成分はレクチン−インシュリン複合体または 抗体−インシュリン複合体である。 実施例5 2価のミモトープの使用 さらに他の実施例においては、2価のミモトープ(mimotope)の組み合わせを 利用する、即ち、その価数は適当な親和性定数を持ち2価の抗体または免疫反応 部の価数と相補的であるもの、を利用する。少なくとも2価のミモトープの価数 の1つは、標的抗原−−例えば腫瘍抗原と比較してその抗体の対応領域に対して コントロールされた親和性を持つ。ある意味でこの価はその腫瘍抗原を模する。 抗原−マスク(shedding)から血液に生じるような低濃度の腫瘍抗原においては 、2価のミモトープはその相補的な2価の抗体に対する両方の価を介して複合化 し、この複合体は効果的に不活性である。しかしながらその腫瘍部位で見いださ れるような高濃度の腫瘍抗原においては、少なくともその腫瘍抗原を模する2価 のミモトープの部分は、該2価の抗体上でその結合部位から効果的に置換され、 その腫瘍に対して該2価の抗体が結合する。その抗体の価数の1つのみがミモト ープの価数の1つと相互作用する、抗体に対するミモトープの親和性が減少する た め、その2価のミモトープは結果的にマスクされ(shed)る。このように投与さ れた複合体はその複合体の完全性が腫瘍抗原−−すなわちレリース剤の内因性濃 度の相違により定量的に影響されるよう設計されている。 さらに他の方法としては、抗体に対する伸張がエピトープ類似物を含む伸張を 含む、キメラ蛋白質を利用する。エピトープ類似物は該キメラの他の分子の免疫 反応部と結合し、2量体を形成する。この2量体はそのエピトープがそのレリー ス剤、例えば腫瘍抗原によって置換されると、解離する。 実施例2〜5の要約 実施例2〜5において、例えば治療または診断のための目的物質及び複合体に 望ましい特性−−例えばその目的物質の大きさ、不活性等を与えるコントロール 試薬を含む複合体が形成される。その複合体は、レリース剤が適当なときに適当 な濃度で内因的に提供されるかまたは別個に投与されて、解離するまで完全な状 態に留る。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)試料を多数のテスト領域に適用し、前記テスト領域は、それぞれのテ スト領域における結果の規則正しい検索ができるように配置されると共に、被検 体または前記被検体と結合することができる特異的な結合パートナーに対する親 和性が系統的に変化する一連のリガンドを含み、 前記系統的に変化する親和性が前記被検体と結合することができる特異的な結 合パートナーに対するものであるとき、前記適用は、一定量の前記特異的な結合 パートナーの存在下で、前記リガンドと前記被検体とが該特異的な結合パートナ ーに関して競合する条件下で行われ、 (b)それぞれのテスト領域で前記リガンドと結合する前記被検体または特異的 な結合パートナーを検出し、かつ (c)被検体または特異的な結合パートナーが結合するテスト領域の部分を評価 することによって被検体の濃度を決定することを特徴とする、 前記試料中の前記被検体の濃度を決定する方法。 2.前記リガンドが固体支持体に結合されることを特徴とする請求項1記載の方 法。 3.工程(a)の後にさらにそれぞれのテスト領域に含まれる前記リガンドと結 合しない被検体または特異 的な結合パートナーを除去する工程を含むことを特徴とする請求項1または2記 載の方法。 4.前記リガンドが疎水性、電荷分布、及び波形因子(corrugation factor)か らなる群より選択される少なくとも2つのパラメーターに関して最大限に異なる 特性を持つポリマーであることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の方 法。 5.前記結合被検体または特異的な結合パートナーが酵素もしくは放射性標識体 によって検出され、または前記結合被検体または特異的な結合パートナーがその テスト領域の特性の相違を評価することによって検出されることを特徴とする請 求項1〜4いずれか1項記載の方法。 6.前記系統的に変化する親和性が被検体に関するものであり、かつ前記テスト 領域がさらに前記特異的な結合パートナーを含むことを特徴とする請求項1〜5 いずれか1項記載の方法。 7.前記テスト領域が疎水性バリヤによって分離された一連の親水性マトリクス として平面の表面上に直線的に配置されることを特徴とする請求項2記載の方法 。 8.前記テスト領域が前記被検体または特異的な結合パートナーに関して親和性 が単調に増加するリガンドとともに順次配置されることを特徴とする請求項1〜 7いずれか1項記載の方法。 9.請求項1〜8のいずれかに記載の方法の実施に適当であることを特徴とする 一連のテスト領域。 10.それぞれのテスト領域の結果の規則正しい検索ができるよう配置された一 連のテスト領域を含み、該テスト領域は被検体または望む被検体と結合可能な特 異的な結合パートナーに関する親和性が系統的に変化する一連のリガンドを含む テスト装置。 11.前記一連のテスト領域が、前記単調に増加する親和性に関して連続的に配 置され、及び/または前記リガンドが固体支持体に結合されることを特徴とする 請求項10記載の装置。 12.前記テスト領域が疎水性バリヤによって分離された親水性マトリクスから なることを特徴とする請求項11記載の装置。 13.前記系統的に変化する親和性が被検体に関するものであり、かつ前記テス ト領域がさらに前記特異的な結合パートナーを含むことを特徴とする請求項10 〜12いずれか1項記載の装置。 14.ある環境に対するコントロール試薬を含む複合体に含まれる目的物質を提 供し、 十分な濃度のレリース剤を提供することにより該複合体からの目的物質のレリ ースを行い、該レリース剤は該目的物質に対するコントロール試薬と、または該 コントロール試薬に対する目的物質と競合し、または前記レリース剤は前記コン トロール試薬を解離(disaggregate)させることからなることを特徴とする、 環境中の標的に対する目的物質の活性を変化させる方法。 15.前記レリース剤が該環境に対して内因性であり、もしくは前記レリース剤 が標的と結合し、または前記レリース剤がレリースが行われるべきときに該環境 に投与されること特徴とする請求項14記載の方法。 16.前記コントロール試薬がその複合体中にあるときに目的物質の生物学的な 活性特性を不活性化するか、または該コントロール試薬がサイズエンハンシング 試薬であることを特徴とする請求項14または15記載の方法。 17.前記サイズエンハンシング試薬が凝集能力をもつ二重の機能を有するリガ ンドを含み、または前記サイズエンハンシング試薬が目的物質もしくはコントロ ール試薬に向けられた少なくとも1つの親和性リガンドと結合したポリマーを含 むことをことを特徴とする請求項16記載の方法。 18.標的に対する動物被験体中に局在する前記標的に関する特異的な親和性を 有し、凝集重量70キロダルトン未満であるモイエティを輸送する方法であって 、 前記被験体に対して、前記モイエティを含み、かつ少なくとも1つのサイズエ ンハンシング試薬を含むと共に、凝集重量が70キロダルトンより大である複合 体を投与することを含み、 該複合体を標的に存在させて少なくともモイエティのいくつかを該標的に結合 せしめ、 複合体から前記モイエティを置換するのに効果的な量で前記モイエティを犠牲 にして(at the expense of)サイズエンハンシング試薬と選択的に結合するか 、またはバルク試薬(backing agent)を解離させるか、のいずれかであるレリ ース剤を前記被験体に投与し、 かつ標的に結合しないあらゆるモイエティを、前記環境から除去(clear)す る、 ことを特徴とする、モイエティを輸送する方法。 19.必然的に70キロダルトン未満の免疫接合体と少なくとも1つの自己凝集 能を有するサイズエンハンシング試薬から本質上なることを特徴とする凝集重量 が70キロダルトンより大きな複合体。 20.標的を含む環境に、活性物質とコントロール試薬とから本質上なる複合体 を投与し、該コントロール試薬は前記活性物質との複合体中にあるときは該物質 を不活性化し、前記コントロール試薬はレリース剤との相互作用により該複合体 から除去され、 前記レリース剤を提供して該複合体を解離させるこ とを特徴とする標的に対し生物学的に活性な物質を輸送する方法。 21.前記レリース剤が標的に対して内因性であり、前記レリース剤の提供がコ ントロール試薬を除去しかつ活性物質を活性化するように該複合体を標的に到着 (home)させることを含むことを特徴とする請求項20記載の方法。 22.前記レリース剤がグルコースであり、前記物質がインシュリンを含み、前 記コントロール試薬がデキストランであることを特徴とする請求項21記載の方 法。 23.被験体に、生物学的に活性な物質とサイズエンハンシング試薬を含み、凝 集重量が70キロダルトンより大である複合体を投与し、 該複合体が望ましい時間その被験体に留るようにし、 該複合体を70キロダルトン未満の成分に解離させるレリース剤を投与して、 該成分をその被験体から取り除くことを特徴とする、 被験体中の生物学的に活性な物質の半減期を調整する方法。
JP6522341A 1993-03-30 1994-03-30 親和性滴定による濃度の決定とドラッグデリバリーにおける競合的置換 Pending JPH08508568A (ja)

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AU6622994A (en) 1994-10-24
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