JPH08509121A - 形質転換生物 - Google Patents

形質転換生物

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JPH08509121A JP6522704A JP52270494A JPH08509121A JP H08509121 A JPH08509121 A JP H08509121A JP 6522704 A JP6522704 A JP 6522704A JP 52270494 A JP52270494 A JP 52270494A JP H08509121 A JPH08509121 A JP H08509121A
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ヴィランド,パー
クレクツコウスキ,レスゼック
オルセン,オッド−アーネ
ポウルセン,ピーター
オッケルズ,フィン
マルクッセン,ジャン
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ダニスコ エイ/エス
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Abstract

(57)【要約】 形質転換生物は、デンプン収量の増加を有することが記載されている。好ましい実施態様は、組換えDNA構築物を含有する植物または植物細胞に関する。この組換えDNA構築物は、それにより植物または植物細胞によるデンプン生産の速度および/またはデンプン収量を増強するために、植物プロモーター配列もしくは植物または植物細胞による遺伝子の発現を可能にする配列に対して作動上の関係で、外因性ADPグルコースピロホスホリラーゼ酵素(AGP)またはAGP酵素の酵素活性を保持するそのサブユニットをコードするDNA配列を含有し、該DNA配列が、オオムギHordeum vulgare内胚乳AGPまたはその活性化サブユニット、もしくはオオムギ内胚乳AGPまたはそのいずれかのサブユニットを定義するアミノ酸配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸置換または欠失を有するその変異体をコードする遺伝子配列であり、その遺伝子配列がその非臨界的な対立遺伝子変異を包含することに特徴がある。

Description

【発明の詳細な説明】 形質転換生物 本発明は形質転換生物に関する。 特に、本発明は、デンプン合成能が増大された形質転換デンプン生産生物およ び高収量でデンプンを生産し得る形質転換デンプン生産生物に関する。さらに特 定すると、本発明は外因性ADPグルコースピロホスホリラーゼ(glucose pyro phosphorylase)(AGP)をコードするヌクレオチド配列を含む形質転換生物 に関する。 好ましい実施態様では、本発明は植物のデンプン生産中枢、すなわち葉緑体お よびアミロプラストで外因性AGPを発現させ得る形質転換植物または植物細胞 に関する。本発明はまた、デンプン生産増大を示す植物または植物細胞の形質転 換で使用するための組換えDNA構築物ならびに組換えDNA構築物で形質転換 した植物および植物細胞に関する。 ADPグルコースピロホスホリラーゼ(E.C.2.7.7.27)(AGP)は、植物、 藻類、菌類、および細菌のような生物、特に植物でのデンプンおよびグリコーゲ ンの生合成に包含される主な酵素の1種である。 AGPは以下の反応を触媒する: 産物のADP-グルコースは植物でのデンプンの生合成におけるグルコースの主 な供与体である。さらに、その反応は、植物のような生物でのデンプンの合成に おいて速度限定要因であり、この反応の速度が今度はAGP濃度に決定的に依存 していることが示されている。このために、AGPは集約的な研究の主題であり 、そして植物AGPについての最近の研究の概評については、Kleczkowskiら:Z .Naturforsch.46c,605-612(1991)が参照されるべきである。 Kleczkowskiら(同書に)および他に報告されているとおり、AGPは植物界 の至る所に広く分布し、そしてE.coliのようないくつかのデンプン生産細菌に 見出される。植物AGPは、同じ大きさの4つのユニットからなるように見える 細菌のAGPとは対照的に、2つの小サブユニット(50〜55kDa)および2つの 大サブユニット(51〜60kDa)からなる四量体(210〜240kDa)として存在する。 AGPはまた、ラン藻および藻類でも生産されることが示されており、そこでは 、その四量体構造が、通常の細菌で見出されるホモ四量体構造よりむしろ植物中 の四量体構造(すなわち、2つの大きなおよび2つの小さなサブユニット)と同 様である。 主に食料品としてだけでなく重要な工業化学製品としてのデンプンの商業的な 重要性のため、AGPそのものおよび植物AGP濃度を増加し、そしてそのため に、植物でデンプンの生合成を増加し、およびデンプン収量を増加する手段とし て、植物および植物細胞のトランスフェクションのためにA GPをコードするDNA配列を含む組換えDNA構築物は、いくつかの最近公開 された特許出願の主題を構成する。 例えば、EP-A-0368506では、コムギの葉およびコムギの内胚乳からAGPを抽 出する方法が開示されている。コムギの葉およびコムギの内胚乳のAGPをコー ドするcDNA配列、ならびにデンプン合成能が増大された植物を提供するため に、続いて植物に挿入されるこれらの配列を含有する種々のプラスミドもまた開 示されているが、この後者の工程は詳細に記載されておらず、そしてこれらの構 築物を含有する形質転換植物を提供する例でもない。 WO91/19806は、植物プロモーターを配列に含むDNA構築物を植物ゲノムに取 り込むことにより達成された高められたレベルのデンプンおよびデンプン生合成 を有する形質転換植物細胞および植物、色素体遷移ペプチドおよび細菌(E.col i )AGPからなる融合ポリペプチドをコードするDNA配列、ならびに植物細 胞で転写終了および相当するDNA配列の3’末端へのポリアデニル化テールの 付加を生じさせるように機能する3’非翻訳領域を開示している。E.coliAG PをコードするDNA配列を得、同様に推定アミノ酸配列を得る。E.coliAG P遺伝子で形質転換された形質転換ジャガイモおよびトマトは、デンプン収量の 増加を生じることが示される。E.coli以外のその他の細菌供給源および藻類も また、AGP遺伝子の供給源として使用され得、デンプン収量の増加を提供する ために植物および植物細胞の形質転換に用いられるこ とが示される。しかし、これらの他の供給源からAGP酵素をコードするヌクレ オチド配列の単離またはこのような形質転換系でのそれらの発現についての記述 はない。 同様の開示は、WO92/11382に含まれ、それは同様に、植物、特にジャガイモ植 物を、この植物でのデンプン生合成およびデンプン収量の増加を目的とし、細菌 AGPをコードする細菌(E.coli)DNAで形質転換することを開示する。 わずかに異なる目的が、EP-A-0455316に記載されている。その目的は、植物ベ ース食料品の糖およびタンパク質濃度を、デンプン形成を犠牲にして増加させる ことである。これは、AGPをコードするDNA配列を植物ゲノムに組み込むこ とにより達成されるが、形質転換ベクターにおいて逆方向である。逆向きの配列 の転写は、アンチセンスmRNAを生じ、それは、植物細胞でのAGPの生産を 阻害し、AGP活性の減少およびデンプン生産の減少を導く。 研究された全ての植物AGPは、3-ホスホグリセリン酸(3-phosphoglycerat e;PGA)で強く活性化されそして無機リン酸(Pi)で阻害されることがこれ までに報告されている。また、葉緑体およびアミロプラスト(そこで生合成デン プン生産が主に行われている)中のPGA/Piが、デンプン合成でカギとなる 調節の役割を果たすと考えられている。例えば、葉緑体PGA/Pi比は、日中 、すなわち光合成を行っている間、最も高い活性であり、その期間は葉緑体での デンプン生産のピーク期間と一致することが知られている。非光合成組織で のAGP形成の調節はそれほど理解されていないが、PGAおよびPiそれぞれ の活性化および阻害役割、すなわち、PGA/Pi比は重要な部分を果たすと未 だに考えられている。 本発明は、デンプン生産生物においてAGPaseレベルおよび/またはデンプ ンレベルをどのようにして増加するかということを課題とする。 本発明の第1の局面により、外因性ADPグルコースピロホスホリラーゼ(A GP)酵素またはAGP酵素の酵素活性を保持するそのサブユニットをコードす るヌクレオチド配列を含有する形質転換デンプン生産生物であって、ここで、上 記ヌクレオチド配列が上記生物内で発現され得;上記酵素またはそのサブユニッ トの活性がいかなるレベルのインビボ3−ホスホグリセリン酸および/またはい かなるインビボレベルの無機リン酸からも実質的に独立する点で特徴づけられ; そして上記酵素またはそのサブユニットの活性がフルクトース−1,6−ビスP (fructose-1,6-bisP)により刺激されないおよび/またはAMPにより阻害さ れない点でさらに特徴づけられる、形質転換デンプン生産生物が提供される。 本発明の第2の局面により、外因性ADPグルコースピロホスホリラーゼ(A GP)酵素またはAGP酵素の酵素活性を保持するそのサブユニットを含む形質 転換デンプン生産生物であって、ここで、上記酵素またはそのサブユニットの活 性がいかなるレベルのインビボ3−ホスホグリセリン酸および/またはいかなる インビボレベルの無機リン酸からも実質 的に独立し、そして上記酵素またはそのサブユニットの活性がフルクトース−1 ,6−ビスPにより刺激されないおよび/またはAMPにより阻害されない、形 質転換デンプン生産生物が提供される。 本発明の第3の局面により、増強されたデンプン含有量を含有するジャガイモ 塊茎が提供される。 本発明の第4の局面により、生物、特に植物または植物細胞においてデンプン 生産の速度および/または収量を増加させる方法が提供され、この方法は、本発 明の形質転換生物を形成するために本発明によるヌクレオチド配列を生物に導入 する工程および上記ヌクレオチド配列を発現させる工程を包含する。 本発明の第5の局面により、生物、特に植物または植物細胞においてデンプン 生産の速度および/または収量を増加させる方法が提供され、この方法は、本発 明のADPグルコースピロホスホリラーゼ(AGP)酵素またはそのサブユニッ トを生物に導入する工程または生物で形成させる工程を包含する。 本発明の第6の局面により、以下のいずれか一つが提供される:配列番号2と して本明細書中で同定されたcDNA配列であって、この配列の非臨界的な(no n-critical)対立遺伝子変異を包含する;配列番号4に示されるようなアミノ酸 配列であって、この配列の1またはそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸置換ま たは欠失を有するその変異型を包含する; 配列番号5として本明細書中で同定されたcDNA配列であって、この配列の非 臨界的な対立遺伝子変異を包含する;配列番号6に示されるようなアミノ酸配列 であって、この配列の1またはそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸置換または 欠失を有するその変異型を包含する。 本発明の第7の局面により、以下のプラスミドのいずれか一つが提供される: プラスミドpPPS1;プラスミドpPPL1;プラスミドpPPL1M;プラスミドpPPS4;プ ラスミドpPPL4;プラスミドpPPL5;プラスミドpBKL4;プラスミドpVictorIV GN 。 本発明の第8の局面により、生物、特に植物または植物細胞でデンプン生産の 速度および/または収量を増加する方法が提供され、この方法は、生物に、外因 性ADPグルコースピロホスホリラーゼ酵素(AGP)またはそのサブユニット をコードする外因性DNA配列、およびこの配列によりコードされたAGPの上 記生物による発現を可能にする1またはそれ以上のプロモーター配列を含有する 組換えDNA構築物を導入し、それにより上記生物のAGP含有量を増加させ、 その結果上記生物によるデンプン生産速度および/またはデンプン収量を増加さ せる工程を包含し、上記DNA配列が、オオムギ(Hordeum vulgare)内胚乳A GPまたはそのサブユニット、もしくはオオムギ内胚乳AGPまたはそのいずれ かのサブユニットを定義するアミノ酸配列中に1またはそれ以上の点で非臨界的 なアミノ酸置換または欠失を有するその変異型をコードする遺伝子配列であるこ とで特徴づけられ、ここ で、上記構築物は上記生物で発現され得る;上記酵素またはそのサブユニットの 活性がいかなるレベルのインビボ3−ホスホグリセリン酸および/またはいかな るインビボレベルの無機リン酸からも実質的に独立することで特徴づけられる; そして上記酵素またはそのサブユニットの活性がフルクトース−1,6−ビスP により刺激されないおよび/またはAMPにより阻害されないことでさらに特徴 づけられる。 本発明の第9の局面により、生物、特に植物または植物細胞の形質転換のため のベクターが、このような生物のAGP含有量を増加させ、その結果このような 生物によるデンプン生産の速度を増加させるために提供され、このようなベクタ ーは、外因性ADPグルコースピロホスホリラーゼ酵素(AGP)をコードする DNA配列を含有する組換えDNA構築物を含み、このようなベクターはまた、 そのベクターにより形質転換された生物においてこの外因性AGPの発現を可能 にするのに必要なプロモーターおよびその他の配列を組み込み、上記DNA配列 が、オオムギ(Hordeum vulgare)内胚乳AGPまたはそのサブユニット、もし くはオオムギ内胚乳AGPまたはそのいずれかのサブユニットを定義するアミノ 酸配列中に1またはそれ以上の点で非臨界的なアミノ酸置換または欠失を有する その変異型をコードする遺伝子配列であることに特徴づけられ、ここで、上記構 築物が上記生物で発現され得る;上記酵素またはそのサブユニットの活性がいか なるレベルのインビボ3−ホスホグリセリン酸および/またはいか なるレベルのインビボ無機リン酸からも実質的に独立することで特徴づけられる ;そして上記酵素またはそのサブユニットの活性がフルクトース−1,6−ビス Pにより刺激されないおよび/またはAMPにより阻害されないことでさらに特 徴づけられる。 本発明の第10の局面により、外因性タンパク質を植物および植物細胞のアミロ プラストに標的する方法が提供され、上記方法は植物および植物細胞に、デンプ ン分枝酵素遷移ペプチドをコードするDNA配列および外因性タンパク質をコー ドする外因性DNA配列を含有する組換えDNA構築物を導入する工程を包含す る;ここで、上記構築物は上記植物または植物細胞で発現され得る;好ましくは 、ここで、上記デンプン分枝酵素をコードするDNA配列が配列番号5として同 定される配列を含み、そして/または上記植物または植物細胞で上記構築物によ り発現される上記デンプン分枝酵素が、配列番号6として同定されるアミノ酸配 列を含む。 本発明の第11の局面により、AGP酵素またはそのサブユニットが提供され、 インビボでのその活性がいかなるレベルのインビボ3−ホスホグリセリン酸およ び/またはいかなるインビボレベルのPiからも実質的に独立し、そしてその活 性がフルクトース−1,6−ビスPにより刺激されないおよび/またはAMPに より阻害されない。 本発明の第12の局面により、本発明による生物から作られるまたは生物を含む 食料品が提供される;好ましくは、上記 食料品が油で揚げた食料品である;さらに好ましくは、上記食料品がジャガイモ である。 本発明に関する用語「形質転換生物」は、発現可能な外因性ヌクレオチド配列 またはこのような発現可能な外因性ヌクレオチド配列の発現産物を含有する生物 を意味する。好ましくは、発現可能な外因性ヌクレオチド配列は生物のゲノムに 取り込まれる。 本発明に関する用語「生物」は、植物、藻類、菌類、および細菌類、ならびに それらの細胞のようないかなるデンプン生産生物をも包含する。好ましくは、こ の用語は、植物またはその細胞、さらに好ましくは、ジャガイモおよび特にジャ ガイモの塊茎を意味する。 本発明に関する用語「ヌクレオチド」は、ゲノムDNA、cDNA、合成DN A、およびRNAを包含する。好ましくは、DNA、さらに好ましくはcDNA を意味する。 本発明に関する用語「対立遺伝子」および「変異型」は、配列からのまたは配 列への1またはそれ以上の核酸/アミノ酸の置換(substitution)、変異、改変 、置換(replacement)、欠失、または付加を意味し、その結果生じた配列は必 要な酵素活性を発現または呈示する。それらはまた、実質的に相同な配列を意味 し、ここで必要な酵素活性の発現または呈示のために少なくとも必須の核酸/核 酸残基/アミノ酸に関して相同性がある。列挙した配列と好ましくは少なくとも 80%の相同性があり、より好ましくは少なくとも90%の相同性があ り、そしてさらにより好ましくは少なくとも95%の相同性がある。ハイブリド配 列もまた包含される。これらは、少なくとも2つの異なった供給源から調製され 得る。例えば、変異体は、変異型をインビボでの3−ホスホグリセリン酸のレベ ルに関して独立させる1つの供給源からの配列および変異型をインビボでのPi のレベルに関して独立させる他の1つの供給源からの配列を含み得る。 本発明に関する用語「サブユニット」は、必要な酵素活性を示す酵素の活性成 分を意味する。例えば、オオムギ(Hordeum vulgare)から得られるAGP酵素 の場合では、それは、2つの大サブユニットおよび2つの小サブユニットを含有 するヘテロ四量体であり、この用語は、いずれか1つのそれらのサブユニットお よびそれらの組合せおよびその短縮型の変異型を包含する。 本発明に関する用語「酵素活性を保持する」は、酵素変異体またはそのサブユ ニットの活性がいかなるレベルのインビボ3−ホスホグリセリン酸および/また はいかなるインビボレベルの無機リン酸からも実質的に独立することを意味する が、天然の酵素と必ずしも同程度でない。 本発明に関する用語「実質的に独立する」は、酵素がPGAおよび/または無 機リン酸のレベルに対して、好ましくは少なくともPGAに対して感受性の低下 を有することを意味する。例として、PGAの非存在下では、天然の酵素または そのサブユニットのAGPase活性のレベルは、少なくとも0. 002ユニット/mgタンパク質の程度であり、好ましくは、少なくとも0.01ユニット /mgタンパク質である。これはBintjeジャガイモ塊茎抽出物中で測定される。代 表的には、好ましいオオムギAGP酵素の場合、本発明者らは、Bintjeジャガイ モ塊茎抽出物中で測定した場合、大サブユニットのAGPaseレベルは、小サブ ユニットのレベルよりも大きく、そして代表的には0.02ユニット/mgタンパク質 より大きい程度であり、そして0.05ユニット/mgタンパク質の程度であり得るこ とを見出した。これは、PGAの非存在下でAGPase活性を有さないまたはほ とんど有さない公知の酵素と対照的である。 好ましくは、AGP酵素の酵素活性が、少なくとも、いかなるレベルのインビ ボ3−ホスホグリセリン酸とも実質的に独立している。 さらに好ましくは、AGP酵素の酵素活性はフルクトース−1,6−ビスPに より刺激されず、そしてそれはAMPにより阻害されない。 好ましくは、AGP酵素はヘテロ多量体であり、好ましくはヘテロ四量体、さ らに好ましくは2つの大サブユニットおよび2つの小サブユニットを含有するヘ テロ多量体である。 好ましくは、AGP酵素はHordeumから単離され、好ましくはこの酵素がオオ ムギ(Hordeum vulgare)内胚乳AGPまたはそのサブユニット、もしくはオオ ムギ内胚乳AGPまたはそのいずれかのサブユニットを定義するアミノ酸配列中 に1またはそれ以上の点で非臨界的なアミノ酸置換または欠失を 有するその変異型である。 好ましくは、このヌクレオチド配列はDNA配列である。 好ましくは、このDNA配列は、オオムギ内胚乳AGPの大サブユニット、も しくはオオムギ内胚乳AGPの大サブユニットを定義するアミノ酸配列中に1ま たはそれ以上の点で非臨界的なアミノ酸置換または欠失を有するその変異型をコ ードする。 好ましくは、このDNA配列は、本明細書中で配列番号1として同定された配 列であり、その配列の非臨界的な対立遺伝子変異を包含する。 好ましくは、このDNA配列は、オオムギ内胚乳AGPの小サブユニット、も しくはオオムギ内胚乳AGPの小サブユニットを定義するアミノ酸配列中に1ま たはそれ以上の点で非臨界的なアミノ酸置換または欠失を有するその変異型をコ ードする。 好ましくは、このDNA配列は、本明細書中で配列番号2として同定された配 列であり、その配列の非臨界的な対立遺伝子変異を包含する。 好ましくは、両方のDNA配列が同じ生物で発現される。DNA配列は、オオ ムギのような同一の最初の供給源に由来することを必要としない。しかし、それ らは、同じ供給源、例えば、オオムギに由来することが好ましい。 好ましくは、両方のDNA配列が同じ生物で発現される場合、各DNA配列は 異なったマーカーを付加的にコードする。 例えば、オオムギAGP酵素の大または小のサブユニットは、プラスミドpBKL4 またはpVictorIV GNに基づく構築物のようなカナマイシン耐性遺伝子を含有する 構築物に存在し得、そしてオオムギAGP酵素の別の小または大のサブユニット はプラスミドpVictorIV SGiN Manに基づく構築物のようなマンノースイソメラー ゼ遺伝子を含有する構築物に存在し得る。 好ましくは、発現されたAGP酵素またはそのサブユニットは、配列番号3に 記載のアミノ酸配列、もしくはこの配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的 なアミノ酸置換または欠失を有するその変異型を含む。 好ましくは、発現されたAGP酵素またはそのサブユニットは、配列番号4に 記載のアミノ酸配列、もしくはこの配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的 なアミノ酸置換または欠失を有するその変異型を含む。 好ましくは、発現されたAGPは、配列番号3に記載のアミノ酸配列もしくは この配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸置換または欠失を有 するその変異型を有する大サブユニット、および配列番号4に記載のアミノ酸配 列もしくはこの配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸置換また は欠失を有する小サブユニットの両方を含む。 好ましくは、このヌクレオチド配列は、遷移ペプチドを付加的にコードする。 この遷移ペプチドは、細胞質から関連したまたは適切な色素体(例えば、葉緑体 および/またはアミロ プラスト)へ酵素またはそのサブユニットを輸送し得るか、または輸送を補助し 得る。好ましくは、この遷移ペプチドは、Rubisco活性化酵素(Rubisco Activas e)遷移ペプチドまたはデンプン分枝酵素遷移ペプチドである。 好ましくは、遷移ペプチドは、配列番号5として同定された配列を含むDNA 配列によりコードされ、この配列の非臨界的な対立遺伝子変異を包含する。 好ましくは、この遷移ペプチドは、配列番号6として同定された配列もしくは この配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸置換または欠失を有 するその変異型を含むアミノ酸配列を有する。 好ましくは、ヌクレオチド配列がこの配列を発現させるプロモーターに作動可 能に連結され、ここで、このプロモーターは、細胞、組織、または器官特異性で ある。 好ましくは、このプロモーターは、配列番号7として同定された配列、もしく はこの配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なヌクレオチド置換または欠 失を有するその変異型を有する。 好ましくは、AGP酵素またはそのサブユニットは、配列番号3に記載のアミ ノ酸配列、またはこの配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸置 換または欠失を有するその変異型、および/もしくは配列番号4に記載のアミノ 酸配列、またはこの配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸置換 または欠失を有するその変異型を含む。 好ましくは、生物は形質転換植物である。 好ましくは、形質転換植物はジャガイモ植物である。 好ましくは、本発明によるヌクレオチド配列は、以下のいずれか1つのプラス ミドから得られ得る:プラスミドpVictorIV SGiN Man;プラスミドpPPS1;プラ スミドpPPL1;プラスミドpPPL1M;プラスミドpPPS4;プラスミドpPPL4;プラス ミドpPPL5;プラスミドpBKL4;プラスミドpVictorIV GN。 好ましくは、酵素は、真核細胞供給源から得られ得る。 本発明は、デンプン生産生物、特に植物に対し広い適応性を有する。本発明は 、細菌と比較して、植物のような生物においてより良好に作用する。 特に、本発明は、AGP活性がフルクトース−1,6−ビスPで刺激され、そ してAMPにより阻害されるE.Coliと比較して、植物においてより良好に作用 する。このE.Coliの経路は、植物および藻類でのデンプンの生合成の経路と異 なる。 本発明の1つの好ましい局面、すなわち、本発明の油で揚げたジャガイモから 調製した食料品に関しては、ジャガイモのデンプン含有量が増加したことにより 、揚げ加工の間の脂肪/油の収り込みが減少するようになることが注目される。 これは明らかに食餌療法に利益を生じる。さらに、デンプンのレベルの増加はま た、還元炭水化物(デンプン合成で用いられる)の遊離レベルが減少しているこ と、および生じた生産物については、加熱した脂肪/油と還元炭水化物との例示 の反応により、揚げ加工時に変色するという傾向が減少している ことを意味する。 本発明の好ましい局面に従って、オオムギ(Hordeum vulgare)内胚乳由来の AGPは、活性化因子PGAの非存在下でさえ、高い活性があり、そして多くの 他の公知の植物供給源由来のAGPの場合において重要な調節機能を果たすPG A/Pi比に対して比較的感受性でないことを見出した。PGA/Pi比はまた、 非植物性AGP、例えば、藻類AGPで重要な調節機能を果たすと考えられてい る。 オオムギ内胚乳AGPの大および小のサブユニットの部分をコードするcDN A配列および推定アミノ酸配列が最近確立され、そしてPlant Molecular Biolog y,19,381-389(1992)において公開された。大サブユニットについてのcDN Aとともに大サブユニットをコードする完全DNA配列がPlant Physiol.100, 1617-1618,(1992)に記述されている。 本発明に従って、オオムギ内胚乳AGPの小サブユニットをコードする完全D NA配列および推定アミノ酸配列が今や確立された。これらの完全cDNA配列 は、オオムギ内胚乳AGPの大および小のサブユニットそれぞれをコードする配 列番号1および2として本明細書で再現されるが、推定アミノ酸配列は、それぞ れ配列番号3および4として本明細書中に記述される。 従って、本発明の好ましい実施態様では、植物でのデンプン生産は、適切なプ ロモーター配列または植物細胞、特に葉緑体およびアミロプラストで遺伝子の発 現を促進する配列の 制御下で、オオムギ(Hordeum vulgare)内胚乳AGPの大サブユニット(60kDa )または小ユニット(51kDa)のいずれかもしくは両方をコードするDNA配列 を植物のゲノムの中に取り込むことで促進/増大され得る。 従って、本発明の非常に好ましい局面では、デンプン生産速度および/または デンプン含有量の増大を有する形質転換植物および植物細胞が提供され、対応し ている非形質転換植物または植物細胞と比較している。このような植物および植 物細胞は、組換えDNA構築物で形質転換され、この組換えDNA構築物は、植 物プロモーター配列もしくは植物または植物細胞で遺伝子の発現を可能にする配 列に対して作動上の関係(特に下流関係)で、オオムギ(Hordeum vulgare)内 胚乳AGPまたはヘテロ四量体AGPの酵素活性を保持するその活性サブユニッ ト、もしくはオオムギ内胚乳AGPまたはそのいずれかのサブユニットを定義す るアミノ酸配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸置換または欠 失を有するその変異型をコードする遺伝子配列を含有する。 一方、本発明に従って、広範な生物(例えば、植物および植物細胞)が、形質 転換され得(特にオオムギ内胚乳AGPまたはそのいずれかのサブユニットを用 いて)、特定の生物でのデンプン生産およびデンプン収量を増加させる。好まし い実施態様は、主要なデンプン生産植物作物、すなわち、ジャガイモ、イネ、コ ムギ、およびトウモロコシの形質転換に関係し、この4つの作物は、熱量に換算 して、おそらく世界の食糧供 給の4分の3を占める。テンサイもまた形質転換され得る。 本発明のさらに特異的な局面では、非形質転換材料と比較してデンプン生産の 速度の増加を有するおよび/またはデンプン収量の増加を提供する形質転換植物 および植物細胞が提供される。このような植物および植物細胞は、組換えDNA 構築物で形質転換され、この組換えDNA構築物は、植物プロモーター配列もし くは植物または植物細胞で遺伝子の発現を可能にする配列に対して下流関係で、 本明細書に付随し、そして本明細書の一部をなす配列表中に規定の様式で記述し たとおりの配列番号1および配列番号2の配列のいずれかまたは両方、もしくは 列挙した配列と実質的な相同性を示しそしてヌクレオチド鎖中に1またはそれ以 上の位置で非臨界的なヌクレオチド置換を含むいずれかの配列の対立遺伝子変異 型を含有する。 その他の規定では、本発明に従って、AGP生産レベルの増強を特に葉緑体お よびアミロプラストにおいて示す形質転換植物および植物細胞が提供される。こ のような植物および植物細胞は、組換えDNA構築物で形質転換され、この組換 えDNA構築物は、植物または植物細胞でオオムギ内胚乳AGPまたはそのいず れかのサブユニット(これらのサブユニットは、配列番号3および4に記載の誘 導アミノ酸配列を有する)、もしくはオオムギ内胚乳AGPまたはそのいずれか のサブユニットを定義するアミノ酸配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的 なアミノ酸置換または欠失を有するこのよう な配列の変異型の発現を可能にする。 本発明に従って、植物および植物細胞の形質転換のための植物形質転換ベクタ ーもまた提供され、このような植物および植物細胞のAGP含有量を増加させ、 そしてその結果形質転換された植物または植物細胞によるデンプン生産速度およ び/またはデンプン収量を増加させる。このようなベクターは、オオムギ内胚乳 AGPまたはそのいずれかのサブユニットをコードするDNA配列と作動上の関 係で連結された、植物において機能的な1またはそれ以上のプロモーター配列を 含有する。さらに特に、配列番号1または配列番号2の配列のいずれかまたは両 方、もしくは列挙した配列と実質的な相同性(少なくとも80%)を示すが、ヌ クレオチド鎖中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なヌクレオチド置換を有す るいずれかの配列の対立遺伝子変異型と作動上の関係で連結された、植物におい て機能的な1またはそれ以上のプロモーター配列を含有する植物形質転換ベクタ ーが提供される。 プロモーターに関して、植物で機能する多数のプロモーターが公知である。プ ロモーターは、デンプン生産の所望される増加を生じるような充分な発現を可能 にすることができるべきである。好ましくは、デンプン生産の増加がデンプン生 産を必要とする植物組織で実施されるように、プロモーターを選択するべきであ る。例えば、植物由来のデンプン生合成遺伝子のプロモーターが有用であり得る 。 このようなプロモーターの公知の例は、ジャガイモ由来の 顆粒結合性デンプンシンターゼ遺伝子のプロモーター(Van der Leijら、[1991 ]Mol.Gen.Genet.228:240-248)、およびイネ由来のデンプン分枝酵素遺伝子 Sbe1のプロモーター(Kawasakiら、[1993]Mol.Gen.Genet.237:1-16)を包 含する。 ジャガイモでの発現について、塊茎特異的クラスI patatinプロモーター(tub er specific class I patatin promoter)が好ましい(Migneryら、[1988]Gen e.62:27-44)。塊茎特異的クラスI patatinプロモーターをコードするDNA配 列が本明細書の付録に配列番号7として記述されている。このpatatinプロモー ターをDr.William Belknap,USDA-ARS,Alabany,Californiaから入手した。 オオムギ内胚乳AGPをコードするDNA配列は、好ましくは、DNAの発現 のために、プロモーター配列に加えて、転写ターミネーター配列のようなその他 の制御配列に連結される。転写ターミネーターは、植物性、ウイルス性、およびAgrobacterium 遺伝子を包含する種々の異なった遺伝子に由来し得る。カリフラ ワーモザイクウイルス35Sターミネーターが好ましい。 AGP活性は植物中の異なった部位で生じ得る。例えば、ジャガイモでは、A GP活性は葉緑体(すなわち、光合成専門の色素体)またはアミロプラスト(す なわち、デンプン貯蔵専門の色素体)に主に局在する。多くのアミロプラスト局 在タンパク質は、前駆物質として発現し、そしてその後に除去される適切な遷移 ペプチドによりアミロプラストへ標的される。 同様に、多くの葉緑体局在タンパク質は、適切な標的ペプチドにより葉緑体に標 的され得る前駆物質として発現する。 いかなる理論にしばられることも望まないが、オオムギ内胚乳AGPの大およ び小のサブユニットの両方とも、前駆ペプチドとして合成されると考えられる。 遷移ペプチドを表すと理解されている付加配列が、成熟タンパク質のアミノ末端 に付着することが見出されている。次いで、遷移ペプチドは、色素体への前駆タ ンパク質の隔離(sequestration)の際に切断される。酵素はインビボでいかな る他の翻訳後改変プロセスも受けないことが理解される。 しかし、本発明のその他の実施態様では、AGP遷移ペプチドが1またはそれ 以上の付加遷移ペプチドで付加されることが所望される。遷移ペプチドは、便宜 的にAGPオオムギサブユニットのアミノ末端のメチオニンで直接融合され得る 。さらに好ましい実施態様では、オオムギAGP遷移ペプチドは、その他のアミ ロプラストまたは葉緑体遷移ペプチドにより置換され得る。オオムギ内胚乳AG P cDNAを便利なクローニングベクター、例えば、プラスミドの適切な制限 部位に挿入する。付加DNA配列の取り込みのために、必要であれば、目的のD NA配列は、さらなるベクターにクローニングされ得る。適切な植物遷移ペプチ ドは、公知の葉緑体(Gavel & Von Heine[1990]FEBS Lett.261:455-458)ま たはアミロプラスト(Van der Leijら、[1991]Mol.Genet.228:240-248;Klo sgenら、[1989]Mol.Gen.Genet.217:155-161;B rissonら、The Plant Cell[1989]1:559-566)の遷移ペプチドを包含する。 ジャガイモでは、好ましくはrubisco活性化酵素遷移ペプチド(Wernekeら、Pr oc.Natl.Sci.USA[1988]85:787-791)またはデンプン分枝酵素遷移ペプチド を用いる。5’の非翻訳領域の120ヌクレオチドおよびコード領域の360ヌクレオ チドを示すジャガイモ由来の480bpのデンプン分枝酵素のcDNA配列(配列番 号5を参照のこと)は、これは推定75アミノ酸遷移ペプチドおよび45アミノ酸の 成熟分枝酵素を含み、配列番号6として本明細書の付録に記述される。 タンパク質の遷移ペプチド部分に加えて、細胞内輸送をさらに促進するために 、成熟色素体標的タンパク質の部分をコードする配列を包含することが所望され 得る。 好ましくは、プラスミドはまた、形質転換されなかった植物細胞から形質転換 植物細胞を分離するために、選択マーカーを提供される。適切な遺伝子は公知で あり、そして例えば、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ遺伝子(例えば、 neo npt II)、ホスフィノトリシン(phosphinotricine)/ビアラホス(bialap hos)アセチルトランスフェラーゼ遺伝子(例えば、bar)およびβ−グルクロニ ダーゼ遺伝子(例えば、uidA)またはホスホマンノースイソメラーゼ遺伝子(例 えば、manA、pmi)を包含する。 好ましい実施態様では、形質転換ベクターは、Plant Molecular Biology,19 ,381-389(1992)に記載された方法により オオムギ内胚乳AGPの小および大のサブユニットをコードするcDNAを最初 に得ることにより調製され得る。便利なクローニングベクター、例えば、プラス ミドへの連結について、オオムギ内胚乳AGPのcDNAには、従来のオリゴヌ クレオチド合成手順、または例えば、Applied Biosystems 381 A DNA合成機のよ うな市販されているオリゴヌクレオチド合成機により得られるオリゴヌクレオチ ドプライマーを用いて、PCRで各末端の制限部位が提供される。これらの制限 部位は、クローニングベクター中の配列と相同であるべきである。所望されるD NA配列は、形質転換デンプン生産生物、特に形質転換植物を調製するための究 極の形質転換ベクターの調製のために、さらにベクターに再クローニングされ得 る。 本発明の好ましい実施態様では、植物または植物細胞は細胞を形質転換するた めの適切な技術(T-DNA、エレクトロポレーション、注入、DNAボンバー ド(bombardment)または融合の使用のような)により形質転換し得る。形質転 換後、植物体が、通常の方法で形質転換された植物細胞から培養され得る。 好ましくは、植物細胞の形質転換は、Agrobacterium tumefaciensまたはAgrob acterium rhizogenesをもちいてT-DNAで達成される。アグロバクテリアを形 質転換に用いる場合、オオムギ内胚乳cDNAは、中間ベクターまたはバイナリ ーベクターのいずれかに最初に取り込まれることを必要とする。中間ベクターは 、ヘルパープラスミドによりAgrobacterium tumefaciensに組み込まれ得る。好ましくは、バイナリーベクターが用いられ、 これはアグロバクテリアに直接形質転換され得る。バイナリーベクターは、選択 マーカー遺伝子およびリンカーまたはポリリンカーを含み、それらは、T-DN Aの右および左のボーダー領域により組み立てられている。宿主細胞として用い られるアグロバクテリアは、vir領域を有するプラスミドを含み、それはT-DN Aが植物細胞に移行するに必要である。アグロバクテリアを用いた形質転換は、 植物細胞とともにアグロバクテリアを培養することにより達成される。 形質転換される植物種により、種々の異なった植物形質転換ベクターが用いら れ得る。これらは、pBIN121、pAL4404、pEHA101、pBKL4、pVictorIV SGiNMan、 およびpVictorIV GNを包含する。 ジャガイモ種のアグロバクテリアの形質転換のため、好ましい植物形質転換ベ クターは、プラスミドpBKL4、pVictorIV SGiNMan、およびpVictorIV GNである。 これらのプラスミドは、後にかなり詳細に記載される。 形質転換のために用いられるプラスミドの構築で用いられた好ましいプラスミ ドは、pPATA1およびpBluescript II KSを包含する。プラスミドpBluescriptII K Sは、Stratageneから入手可能な広範囲に使用されるクローニングベクターであ る。 植物は、従来のブロッティングアッセイおよびPCRを行うことにより形質転 換を確認され得る。 植物のデンプン含有量は、W.A.Gould,「Chipping Potato Handbook」,Goul d,W.A.編、The Snack Food Association,Vermont,1989年、pp18-22,表題「 比重、その測定および使用」により記載されたとおり、水中の重量および空気中 の重量を用いて決定した比重に基づき分析され得る。 フルクトース−1,6−ビスPにより刺激されないおよび/またはAMPによ り阻害されない外因性ADPグルコースピロホスホリラーゼ(AGP)酵素また はAGP酵素の酵素活性を保持するそのサブユニットに限定することは、WO91/1 9806およびWO92/11382のAGP酵素のような先行技術のAGP酵素から本発明を さらに区別し、単にE.Coli AGP酵素ではない外因性ADPグルコースピロホ スホリラーゼ(AGP)酵素またはAGP酵素の酵素活性を保持するそのサブユ ニット、もしくは以下の反応を触媒することが可能な外因性ADPグルコースピ ロホスホリラーゼ(AGP)酵素またはAGP酵素の酵素活性を保持するそのサ ブユニットのいずれかとして発現され得る 以下のサンプルは、認可された寄託機関The National Collections of Indust rial and Marine Bacteria Limited(NCIMB)、23 St.Machar Drive,Aberdeen ,Scotland,United Kingdom,AB2 1RYに1994年3月29日にブタペスト条約に従 って寄託された: プラスミドpPPS1を含むE.Coli(NCIMB 40618); プラスミドpPPL1を含むE.Coli(NCIMB 40619); プラスミドpPPS4を含むE.Coli(NCIMB 40620); プラスミドpPPL4を含むE.Coli(NCIMB 40621);および プラスミドpPPL5を含むE.Coli(NCIMB 40622)。 以下のサンプルは、認可された寄託機関The National Collections of Indust rial and Marine Bacteria Limited(NCIMB)、23 St.Machar Drive,Aberdeen ,Scotland,United Kingdom,AB2 1RYに1994年3月31日にブタペスト条約に従 って寄託された: プラスミドpBKL4を含むE.Coli(NCIMB 40623); プラスミドpVictor IV GNを含むE.Coli(NCIMB 40624);および プラスミドpVictor IV SGiN Manを含むE.Coli(NCIMB 40625)。 本発明による植物形質転換ベクターの詳細な構築、およびデンプン生合成の速 度および/またはデンプン収量の増加を有する本発明による形質転換植物を生産 するためにこれらのベクターを用いる植物および植物細胞の形質転換を、さらに 詳細に記載する。 このことについて、本発明は実施例によってのみ記載される。 以下の実施例では、以下の添付の図面について言及されている: 図1はプラスミドpPATA1についての制限地図を示す; 図2は植物形質転換ベクターpBKL4についての制限地図を示す; 図3はプラスミドpPPS1についての制限地図を示す; 図4はプラスミドpPPL1についての制限地図を示す; 図5はプラスミドpATP1についての制限地図を示す; 図6は植物形質転換ベクターpVictor IV GNについての制限地図を示す; 図7は植物形質転換ベクターpVictor IV SGin Manについての制限地図を示す; 図8はrubisco活性化酵素−AGP小サブユニット融合酵素のN末端アミノ酸配列、 rubisco活性化酵素−AGP大サブユニット融合酵素のN末端アミノ酸配列、および デンプン分枝酵素−AGP大サブユニット融合酵素のN末端のアミノ酸配列を示す ; 図9はプラスミドpPPS4についての制限地図を示す; 図10はプラスミドpBETP5についての制限地図を示す; 図11はプラスミドpPPL4についての制限地図を示す; 図12はプラスミドpPPL5についての制限地図を示す; 図13はプラスミドpPPL1Mについての制限地図を示す; 図14はオオムギAGPの大サブユニットについてのcDNAおよびアミノ酸配 列を示す; 図15はオオムギAGPの小サブユニットについてのcDNAおよびアミノ酸配 列を示す; 図16はデンプン分枝酵素についてのcDNA(5’末端から最初の480ヌクレ オチド)およびアミノ酸配列(アミノ末端から最初の120アミノ酸)を示す;お よび 図17は好ましいジャガイモプロモーターについてのゲノムDNA配列を示す。 以下の実施例では、以下のアミノ酸コードを用いる: A. patatinクラスIプロモーターから発現されるADP−グルコースピロホ スホリラーゼ遺伝子を含有する植物形質転換ベクターの構築 実施例1 プラスミドpPPS1 プラスミドpPPS1は、以下の構築物を含有するpBKL4誘導体である: patatinプロモーター−小サブユニットAGPcDNA−35Sターミネーター。 AGPカセットをpBKL4のKpnI部位に挿入した。この挿入によりpBKL4 T-DN Aに導入された付加要素を以下に記載する。 patatinプロモーター:patatinプロモーターは、ジャガイモ由来の塊茎特異的 プロモーターである(Migneryら、1988,Gene 62:27-44)−配列番号7を参照の こと。 小サブユニットADP−グルコースピロホスホリラーゼ(bepsF2):これはオ オムギ内胚乳由来の小サブユニットADP−グルコースピロホスホリラーゼをコ ードする1.8kbのcDNA断片である−配列番号2を参照のこと。 35Sターミネーター:CaMV 35Sターミネーター(Odellら、1985,Nature 313:8 10-812)はbepsF2断片に融合される。 さらに詳細には、オオムギ内胚乳ADPグルコースピロホスホリラーゼの小サ ブユニット(beps)をコードする1.8kbのBamHIcDNA断片を、プラスミドpPAT A1のBamHI部位にクロー ニングした(図1)。プラスミドpPATA1は、プラスミドpUC19の誘導体であり、 そして塊茎特異的patatinクラスIプロモーター配列番号7、ポリリンカークロ ーニング領域、および35Sターミネーターを有する。得られたプラスミドから、p atatinプロモーター、beps cDNA、および35Sターミネーターを含む3.1kbのK pnI断片を単離し、そして植物形質転換ベクターpBKL4(図2)のKpnI部位に挿入 し、プラスミドpPPS1(図3)を得た。 プラスミドpBKL4は植物のAgrobacterium tumefaciens媒介形質転換についての プラスミドpBIN19の誘導体であり、そして35Sプロモーターから転写されそして ノパリン合成酵素遺伝子ターミネーターで終了されるβ−グルクロニダーゼ遺伝 子(GUS)をともなうT-DNA領域、ポリリンカークローニング領域、およ び35Sプロモーターから転写されそしてオクトピン合成酵素遺伝子ターミネータ ーで終了されるネオホスホトランスフェラーゼ遺伝子を有する。実施例2 プラスミドpPPL1 プラスミドpPPL1は、以下の構築物を含有するpBKL4誘導体である: patatinプロモーター−大サブユニットADP−グルコースホスホリラーゼcD NA−35Sターミネーター。 ADP−グルコースホスホリラーゼカセットをpBKL4のEco RI部位に挿入した。 この挿入によりpBKL4 T-DNAに導入された付加要素を以下に記載する。 patatinプロモーター:patatinプロモーターは、ジャガイモ由来の塊茎特異的 プロモーターである(Migneryら、1988,Gene 62:27-44)−配列番号7を参照の こと。 大サブユニットADP−グルコースピロホスホリラーゼ(bep110):これはオ オムギ内胚乳由来の大サブユニットADP−グルコースピロホスホリラーゼをコ ードする1.9kbのcDNA断片である(Villandら、1992,Plant Physiol 100:16 17-1618)−配列番号1を参照のこと。 35Sターミネーター:CaMV 35Sターミネーター(Odellら、1985,Nature 313:8 10-812)はbep110断片に融合される。 さらに詳細には、オオムギ内胚乳ADPグルコースピロホスホリラーゼの大サ ブユニット(bepl)をコードする1.9kbのEcoRI-HindIIIcDNA断片を単離し、 制限末端はクレノウDNAポリメラーゼで満たされ、そして平滑末端化したDN A断片をプラスミドpPATA1のSmaI部位にクローニングした。生じたプラスミドか ら、patatinプロモーター、bepl cDNA、および35Sターミネーターを含む3.2 kbのEcoRI断片を単離し、そして植物形質転換ベクターpBKL4のEcoRI部位に挿入 し、プラスミドpPPL1(図4)を得た。実施例3 プラスミドpPPL1M プラスミドpPPL1M(図13を参照)は、以下のADP−グルコースピロホスホ リラーゼカセット: patatinプロモーター−大サブユニットADP−グルコースホスホリラーゼ−35S ターミネーター をpVictorIV SGiN ManのEcoRI部位に挿入したことを除いてpPPL1と同様である。実施例4 プラスミドVictorIV SGN pVictorIV SGN(図6)は、Agrobacteriumに媒介される植物形質転換のための ベクターであり、カナマイシン耐性(NPTII)およびβ−グルクロニダーゼ(GUS )をコードする遺伝子を隣接するノパリンタイプのpTiT37プラスミド(Yadavら 、1982,Proc Natl Acad Sci 79:6322-6326)由来のTiの右および左のボーダー 配列を含有する。 E.coliでの複製および維持のために、プラスミドはE.coliプラスミドpUC19 由来の複製起点(pUC19ori)を含有し(Yanish-Perronら、1985 Gene 33:103-11 9)、そしてAgrobacterium tumefaciensでの複製および維持のために、プラスミ ドはさらにPseudomonasプラスミドpVS1由来の複製起点(pVSlori)を含有する( Itohら、1984,Plasmid 11:206-220,ItohおよびHaas 1985,Gene 36:27-36)。 E.coliおよびAgrobacterium t umefaciensでの選択のために、プラスミドは酵素3’(9)-O-ヌクレオチジルト ランスフェラーゼをコードするトランスポゾンTn7由来のスペクチノマイシン/ ストレプトマイシン耐性遺伝子(spec.strep)を含有する(Flingら、1985,Nuc leic Acids Res 19:7095-7106)。spec/strep耐性遺伝子は細菌での効果的な発 現のためにtacプロモーターに融合される。 右および左のボーダー間のT-DNAセグメントは以下の遺伝子を有し、それ はAgrobacterium tumefaciens媒介形質転換を経てジャガイモ植物へ運ばれた遺 伝子のみである。 β−グルクロニダーゼ(GUS):右のボーダーに隣接したこのセグメントは 、CaMV 35Sプロモーター(35S)および35Sターミネーター(35St)(Odellら、1 985,Nature 313:810-812)に融合したE.coli由来ののβ−グルクロニダーゼ遺 伝子(GUS)(Jeffersonら、1986,Proc Natl Acad Sci 83:8447-8451)であ る。 複クローニング部位(MCS):種々の制限エンドヌクレアーゼ認識部位を含 有するポリリンカーを35Sターミネーターの後に挿入する。 カナマイシン耐性(NPTII):MCSに隣接したセグメントは、CaMV 35Sプロ モーター(Odellら、1985,Nature 313:810-812)およびオクトピン合成酵素遺 伝子のターミネーター(Caplanら、1983,Science 222:815-821)に融合したト ランスポゾンTn5由来のカナマイシン(ネオマイシン)ホスホトランスフェラー ゼ遺伝子(NPTII)(Beckら、1982 Gene 19:327-336)である。実施例5 プラスミドpVictorIV SGiN Man pVictorIV SGiN Man(図7)は、GUS遺伝子が、細菌での発現を妨げるため にイントロンを含有する他のGUS遺伝子(GUSイントロン)により置換され ていること以外はpVictor IV SGN(Bilag XI)と同じである。 さらに、カナマイシン(ネオマイシン)ホスホトランスフェラーゼ遺伝子(NP TII)はE.coli由来のマンノース−6−ホスフェートイソメラーゼ遺伝子、manA で置換されている。 β−グルクロニダーゼ(GUSイントロン):右のボーダーに隣接したこのセ グメントは、細菌での発現を妨害するイントロンが付き、そしてCaMV 35Sプロモ ーター(35S)および35Sターミネーター(35St)(Odellら、1985,Nature 313: 810-812)に融合したE.coli由来のβ−グルクロニダーゼ遺伝子(GUS)(Je ffersonら、1986,Proc Natl Acad Sci 83:8447-8451)である。 マンノース−6−ホスフェートイソメラーゼ:このセグメントは、増強35Sプ ロモーター(E35S)(Kayら、1987,Science 236:1299-1302)および35Sターミ ネーター(35St)(Odellら、1985,Nature 313:810-812)に融合したE.coli由 来のマンノース−6−ホスフェートイソメラーゼ遺伝子(MilesおよびGuest 198 4,Gene 32:41-48)である。ホスホマンノースイソメラーゼ遺伝子は、炭素源と してD−マンノースを含有する培地上で形質転換シュートを選択するために選択 マーカーとし て用いられる。B. ADP−グルコースピロホスホリラーゼサブユニットへの遷移ペプチドの 付着 実施例6 プラスミドpPPS4 pPPS4(図9)は、pVictorIV誘導体であって、ここでは、以下の構築物を含有 する3kbのKpnI断片: patatinプロモーター−ホウレンソウrubisco活性化酵素遷移ペプチド−オオムギ 内胚乳由来の小サブユニットAGP−35Sターミネーター がKpnI部位に挿入される。 さらに詳細には、オオムギ内胚乳ADPグルコースピロホスホリラーゼ小サブ ユニット(beps)cDNAのコーディング領域を、以下のプライマーを用いてP CRにより増幅した: これは、5’末端にBamHIおよびNcoI、ならびに3’末端にBamHI部位を有するP CR断片を提供する。アミノ末端にAGP小サブユニットおよび2つの付加アミ ノ酸(GおよびS)の完全コーディング領域を含有する1.4kbのBamHI断片を、pB luescript II KSのBamHI部位にクローニングし、プラスミドpBBS Fを得た。1.4kbのBamHI断片をpBBSFから単離し、そしてプラスミドpATP1のBamHI 部位にクローニングした(図5)。プラスミドpATP1は、patatinプロモーター、 58アミノ酸のrubisco活性化酵素遷移ペプチドDNAおよび35アミノ酸の成熟酵 素、小サブユニットAGP読み取り枠のインフレーム融合を促進するBamHI部位 、および35Sターミネーターを有する。patatinプロモーター、活性化酵素遷移ペ プチド、AGPコーディング領域、および35Sターミネーターを含む3kbのKpnI 断片を、得られたプラスミドから単離し、そして植物形質転換ベクターpVictorI V GN(図6)のKpnI部位にクローニングし、プラスミドpPPS4(図9)を得た。 rubisco活性化酵素-AGP小サブユニット融合酵素のアミノ末端アミノ酸配列。 rubisco活性化酵素の配列はアミノ酸残基1で始まりそして93番目のロイシン 残基で終了するが、AGP小サブユニット配列は96番目のメチオニンで開始する 。rubisco活性化酵素遷移ペプチドは、N末端のアミノ酸として59番目のアラニ ンを残して58番目のアラニン残基で切断される。 上記の配列を配列番号8として後記する。実施例7 プラスミドpPPL4 プラスミドpPPL4は、pVictorIV SGiN Manの誘導体であって、 ここでは以下の構築物、 patatinプロモーター−ホウレンソウrubisco活性化酵素遷移ペプチド−オオムギ 内胚乳由来の大サブユニットAGP−35Sターミネーター を含有する3.2kbのEcoRI断片がEcoRI部位に挿入される。 さらに詳細には、オオムギ内胚乳ADPグルコースピロホスホリラーゼ大サブ ユニット(bepl)cDNAのコーディング領域を、以下のプライマーを用いてP CRにより増幅した: これは、5’末端にBamHIおよびNdeI、ならびに3’末端にBamHI部位を有するP CR断片を提供する。アミノ末端にAGP大サブユニットおよび2つの付加アミ ノ酸(IおよびH)の完全コーディング領域を含有する1.6kbのBamHI断片を、pB luescript II KSのBamHI部位にクローニングし、プラスミドpBBLFを得た。 1.6kbのBamHI断片をpBBLFから単離し、そしてプラスミドpATP2のBamHI部位に クローニングした。プラスミドpATP2は、 patatinプロモーター、58アミノ酸のrubisco活性化酵素遷移ペプチドDNAおよ び35アミノ酸の成熟酵素、大サブユニットAGP読み取り枠のインフレーム融合 を促進するBamHI部位、および35Sターミネーターを有する。patatinプロモータ ー、活性化酵素遷移ペプチド、AGPコーディング領域、および35Sターミネー ターを含有する3kbのEcoRI断片を、得られたプラスミドから単離し、そして植 物形質転換ベクターpVictorIV SGiN Man(図7)のEcoRI部位にクローニングし 、プラスミドpPPL4(図11)を形成した。 rubisco活性化酵素-AGP大サブユニット融合酵素のアミノ末端アミノ酸配列。 rubisco活性化酵素の配列はアミノ酸残基1で始まりそして93番目のロイシン 残基で終了するが、AGP大サブユニット配列は97番目のメチオニンで開始する 。rubisco活性化酵素遷移ペプチドは、N末端のアミノ酸として59番目のアラニ ンを残して58番目のアラニン残基で切断される。上記の配列を配列番号9として 後記する。実施例8 プラスミドpPPL5 pPPL5は、pVictorIV GIN MANの誘導体であって、ここでは以下の構築物 patatinプロモーター−ジャガイモデンプン分枝酵素アミロプラスト遷移ペプチ ド−オオムギ内胚乳由来の大サブユニットAGP−35Sターミネーター を含有する3.4kbのEcoRI断片がEcoRI部位に挿入される。 オオムギ内胚乳ADPグルコースピロホスホリラーゼ大サブユニットのコーデ ィング領域を、以下のプライマーを用いてPCRにより増幅した: これは、BamHI末端を有する1.62kbのPCR断片を提供する。アミノ末端にAG P大サブユニットおよび1つの付加アミノ酸(P)の完全コーディング領域を含 有するBamHI断片を、pBETP5のBamHI部位に挿入した(図11)。このように、A GP大サブユニットを、75アミノ酸のジャガイモデンプン分枝酵素遷移ペプチド および26アミノ酸の成熟分枝酵素に融合した。融合酵素は、patatinプロモータ ーから発現し、そして35Sターミネーターで終了する。patatinプロモーター、デ ンプン分枝酵素遷移ペプチド-AGP大サブユニット融合酵素、および35Sターミ ネーターを含有する得られたプラスミド(pPBL1)由 来の3.4KbのEcoRI断片を植物形質転換ベクターpVictorIV SGiN ManのEcoRI部位 に挿入し、プラスミドpPPL5(図12)を形成した。 デンプン分枝酵素−AGP大サブユニット融合酵素のアミノ末端アミノ酸配列。 デンプン分枝酵素の配列はアミノ酸残基1で始まりそして103番目で終了する が、AGP大サブユニット配列は104番目のメチオニンで開始する。デンプン分 枝酵素遷移ペプチドは、アミノ末端のアミノ酸としてバリン残基(76番目)を残 してアラニン残基(75番目)で切断される。 上記の配列を配列番号10として後記する。C. AGP遺伝子を含有する形質転換ジャガイモ植物の生産 実施例9 純粋ストック培養物 Solanum tuberosumのシュート培養物「Bintje」および「Dianella」を、2μM のチオ硫酸銀(silver thiosulphate)を含むLinsmaier,E.U.およびSkoog,F. (1965),Physiol.Plant.18:100-127による処方の培地(LS)上で25℃および 16時間明/8時間暗で維持する。 培養物を約40日後に継代培養する。葉をシュートから切り離し、そして切断し てそれぞれ1つの節を含有する節切片(約0.8cm)を得る。ジャガイモ組織の接種 約40日齢のシュート培養物由来のシュート(高さ約5〜6cm)を切断し、節間切 片(約0.8cm)を得る。切片を目的のバイナリーベクターを含有する形質転換Agr obacterium tumefaciensを含む液体LS培地に置く。Agrobacteriumは、適切な抗 生物質(Agrobacterium株の耐性遺伝子に相当する)を含有するYBM培地(リン酸 水素二カリウム3水和物(dipotassiumhydrogen phosphate,trihydrate)(0.6 6g/l);硫酸マグネシウム7水和物(magnesium sulphate,heptahydrate)(0. 20g/l);塩化ナトリウム(0.10g/l);マンニトール(10.0g/l);および酵母 抽出物(0.40g/l)で660nmでの光学密度(OD-660)が約0.8になるまで一晩培養 し、遠心分離しそしてOD-660が0.5になるまでLS培地に再懸濁する。 切片を30分間Agrobacteriumの懸濁液中に放置し、そして次いで、滅菌濾紙上 で切片を吸い取らせることにより過剰な細菌を除去する。共存培養 シュート切片を寒天(8.0g/l)、2、4-ジクロロフェノキシ酢酸(2.0mg/l) 、およびトランス-ゼアチン(0.5mg/l)を含有するLS培地で直接的に48時間細菌 と共存培養する。培地および また外植片を滅菌濾紙で覆い、そしてペトリ皿を25℃および16時間明/8時間暗 で置く。「洗浄」手順 48時間後、共培養培地上の切片を800mg/lカルベニシリン(carbenicillin)を 含有する液体LS培地を含有する容器に移す。この容器を穏やかに振とうし、そし てこの手順によりAgrobacteriumの大部分を切片から洗い流しおよび/または死滅 させる。選抜 洗浄手順の後、切片を、LS培地、寒天(8g/l)、トランス-ゼアチン(1〜5mg/ l)、ジベレリン酸(0.1mg/l)、カルベニシリン(800mg/l)、および用いたベ クター構築物に依存して硫酸カナマイシン(50〜100mg/l)またはホスフィノト リシン(1〜5mg/l)またはマンノース(5g/l)を含有するプレートに移す。 切片を新鮮な培地で各3〜4週間継代培養する。 3〜4週間で、シュートが切片から発達し、そして新しいシュートの形成を3 〜4カ月間継続させる。再生シュートの発根 再生シュートをLS培地、寒天(8g/l)およびカルベニシリン(800mg/l)から なる発根培地に移す。 再生シュートの形質転換遺伝子型は、硫酸カナマイシン(2 00mg/l)を含有する上記の培地上での発根能力のテスト、NPTIIアッセイ(Radke ,S.Eら、Theor.Appl.Genet.(1988),75:685-694)の実施、またはHodal ,Lら、Pl.Sci.(1992),87:115-122に従って共導入されたβグルクロニダー ゼ遺伝子についてのGUSアッセイの実施、または他に記載されるようなオオム ギAGPのmRNAの発現またはAGP酵素活性についてのアッセイにより確証 される。これらのアッセイでポジティブでない植物は、廃棄するか、またはコン トロールとして用いる。土壌への移動 新たに発根した植物(高さ約2〜3cm)を発根培地から土壌に移し、そして育成 チャンバー(21℃、16時間光200〜400uE/m2/秒)の中に置く。 植物が十分に樹立した時に、それらを温室に移し、ここで、塊茎が発達しそし て植物の最上部が老化するまで育成する。収穫 ジャガイモを約3カ月後に収穫した。AGPアッセイ 収穫したジャガイモ植物由来の塊茎を4℃で貯蔵した。AGPaseを25mM Hepes( pH7.4)mMメルカプトエタノールおよび1mM DTTを含有する緩衝液20ml中で10〜2 0gの薄くスライスした ジャガイモ塊茎をホモジナイズすることにより抽出した。ホモジナイズは、30ml Waringブレンダーの15秒間フルスピードを用いて0〜4℃で行った。次いで直 ぐに、粗抽出物のアリコートを、卓上Eppendorf微量遠心分離を用いて1分間最 大速度で遠心分離し、そして次いでAGPase活性についてアッセイした。アッセイ を遠心分離後直ぐに行い、酵素が貯蔵の間に不活性化されていないことを確認し た。 アッセイをLKB分光光度計(Ultrospec II)を用いて、340nm(21℃)でグルコ ース-1-Pの形成をモニターするピロホスホロリシスディレクリョンで行った。ア ッセイ混合物(1ml)は、以下を含有する:100mM Mops(pH7.4)、0.6mM NAD、7 mM MgCl2、1mM ADP-グルコース、1mM無機リン酸、10uMグルコース-1,6−二リ ン酸、各2ユニットのグルコース-6-Pデヒドロゲナーゼおよびホスホグルコムタ ーゼ。いくつかの例では、2mM3-ホスホグリセリン酸(PGA)をアッセイに添加し た。アッセイを約5分間行い(PGA無し)、そして次いでPGAを添加し、そし てアッセイをさらに5〜10分間モニターした。速度は通常アッセイのタイムコー スの間直線状であった。1ユニットのAGPase活性は、アッセイ条件下で1umo lのNADHを生産する酵素の量に相当する。デンプン分析 ジャガイモ塊茎のデンプン含有量は、Dutch-German working group「標準規格 (Standardization)」により設計および提案されそして「ジャガイモおよびジ ャガイモ製品の評価方法 (Method of assessment for potatoes and products)」に公開された方法に従 って決定した。この方法は、5000gの試料サイズで用いるために開発されたが、 本発明者らは、この方法を、通常20および200gの間の一つの植物からのジャガイ モ塊茎で用いるために縮小した。 1つの植物から得られる全てのジャガイモを洗浄し、そして電気秤で重量を測 定する(aグラム)前に布で拭いて乾かす。後に、塊茎の重量を再度測定するが 、この時に天秤で2つの金属かごを用い、その内の1つは水鉢に浸けられている 。ジャガイモ塊茎をバケツの水中に置き、そしてそれらの水中での重量(bグラ ム)を決定する。 試料の水下重量(under-water weight)を5000b/aグラムで計算する。水下 重量、乾燥物質およびデンプン含有量の間の関係を示す表から、後者の2つの外 観(figures)が決定され得る。 この手順はW.A.Gould、Chipping Potato Handbook,Gould,W.A.編,The Sna ck Food Association,Vermont,1989,pp18-22,表題「比重、その測定および 使用」にさらに詳細に記載されている。結果 AGPaseレベルおよびデンプンレベルは、本発明の構築物、特にPGAの非 存在下で、特に大サブユニットをコードする構築物、特に遷移ペプチドをコード する構築物を用いて増加 した。 この点に関して、いくつかの結果をプラスミドpPPS4およびpPPL4由来の構築物 を含む形質転換ジャガイモについて表I(下)に示す。 上記の結果は、プラスミドpPPS4およびpPPL4由来の構築物を含む形質転換ジャ ガイモでの平均デンプンレベルが天然ジャガイモで見出された平均デンプンレベ ルの約136%まで増加 することを明らかに示す。 さらに、プラスミドpPPS4およびpPPL4由来の構築物を含む形質転換ジャガイモ の最上級の2つの平均デンプンレベルは、天然ジャガイモで見出された平均デン プンレベルの約155%である。 これらの所見の各々は有意である。 本発明のその他の改変は、本発明の範囲から逸脱せずに当業者に明白である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12N 9/12 9162−4B C12N 15/00 ZNAA 15/09 ZNA 9281−4B 5/00 C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,UA,US,UZ,VN (72)発明者 オルセン,オッド−アーネ ノルウェー国 エイエス エヌ―1430,タ ーンヴェイエン 16 (72)発明者 ポウルセン,ピーター デンマーク国 コペンハーゲン オー デ ィーケイ―2100,3,ホステインズゲイド 52 (72)発明者 オッケルズ,フィン デンマーク国 ロスキルド ディーケイ― 4000,コンゲマーケン 11 (72)発明者 マルクッセン,ジャン デンマーク国 コペンハーゲン ケイ デ ィーケイ―1210,2,ナブロストレイデ 25

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.外因性ADPグルコースピロホスホリラーゼ(AGP)酵素またはAGP酵 素の酵素活性を保持するそのサブユニットをコードするヌクレオチド配列を含有 する形質転換デンプン生産生物であって、ここで、該ヌクレオチド配列が該生物 内で発現され得; 該酵素またはそのサブユニットの活性がいかなるレベルのインビボ3−ホスホグ リセリン酸および/またはいかなるインビボレベルの無機リン酸からも実質的に 独立する点で特徴づけられ;そして 該酵素またはそのサブユニットの活性がフルクトース−1,6−ビスPにより刺 激されないおよび/またはAMPにより阻害されない点でさらに特徴づけられる 、形質転換デンプン生産生物。 2.前記AGP酵素がヘテロ多量体、好ましくはヘテロ四量体、さらに好ましく は2つの大サブユニットおよび2つの小サブユニットを含有するヘテロ多量体で ある、請求項1に記載の生物。 3.前記AGP酵素がHordeumから単離され、好ましくは該酵素がオオムギ(Hor deum vulgare )内胚乳AGPまたはそのサブユニット、もしくはオオムギ内胚乳 AGPまたはそのいず れかのサブユニットを定義するアミノ酸配列中に1またはそれ以上の点で非臨界 的なアミノ酸置換または欠失を有するその変異型である、請求項2に記載の生物 。 4.前記ヌクレオチド配列がDNA配列である、請求項3に記載の生物。 5.前記DNA配列が、前記オオムギ内胚乳AGPの前記大サブユニット、もし くは該オオムギ内胚乳AGPの該大サブユニットを定義するアミノ酸配列中に1 またはそれ以上の点て非臨界的なアミノ酸置換または欠失を有するその変異型を コードする、請求項4に記載の生物。 6.前記DNA配列が本明細書中で配列番号1として同定された配列であり、そ の配列の非臨界的な対立遺伝子変異を包含する、請求項4または5に記載の生物 。 7.前記DNA配列が前記オオムギ内胚乳AGPの前記小サブユニット、もしく は該オオムギ内胚乳AGPの該小サブユニットを定義するアミノ酸配列中に1ま たはそれ以上の点で非臨界的なアミノ酸置換または欠失を有するその変異型をコ ードする、請求項4に記載の生物。 8.前記DNA配列が本明細書中で配列番号2として同定さ れた配列であり、その配列の非臨界的な対立遺伝子変異を包含する、請求項4ま たは7に記載の生物。 9.請求項5または6に記載のDNA配列および請求項7または8に記載のDN A配列を含み、好ましくは各DNA配列が異なったマーカーを付加的にコードす る、請求項4に記載の生物。 10.前記発現されたAGP酵素またはそのサブユニットが、配列番号3に記載 のアミノ酸配列、もしくはこの配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なア ミノ酸置換または欠失を有するその変異型を含む、上記いずれかの請求項に記載 の生物。 11.前記発現されたAGP酵素またはそのサブユニットが、配列番号4に記載 のアミノ酸配列、もしくはこの配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なア ミノ酸置換または欠失を有するその変異型を含む、請求項1から9のいずれかに 記載の生物。 12.前記発現されたAGPが、配列番号3に記載のアミノ酸配列もしくはこの 配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸置換または欠失を有する その変異型を有する大サブユニット、および配列番号4に記載のアミノ酸配列ま たはこの配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸置換または欠失 を有する小サブユニットの両方を含む、請求項1に記載の生物。 13.前記ヌクレオチド配列が遷移ペプチドを付加的にコードする、上記いずれ かの請求項に記載の生物。 14.前記遷移ペプチドがRubisco活性化酵素遷移ペプチドまたはデンプン分枝 酵素遷移ペプチドである、請求項13に記載の生物。 15.前記遷移ペプチドが、配列番号5として同定された配列を含むDNA配列 によりコードされ、この配列の非臨界的な対立遺伝子変異を包含する、請求項1 4に記載の生物。 16.前記遷移ペプチドが、配列番号6として同定された配列もしくはこの配列 中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸置換または欠失を有するその 変異型を含むアミノ酸配列を有する、請求項14に記載の生物。 17.前記ヌクレオチド配列が該ヌクレオチド配列を発現するプロモーターに効 果的に連結され、ここで、該プロモーターが細胞、組織、または器官特異性であ る、請求項4に記載の生物。 18.前記プロモーターが、配列番号7として同定された配列、もしくはこの配 列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なヌクレオチド置換または欠失を有す るその変異型を有する、請求項17に記載の生物。 19.外因性ADPグルコースピロホスホリラーゼ(AGP)酵素またはAGP 酵素の酵素活性を保持するそのサブユニットを含む形質転換デンプン生産生物で あって、ここで、該酵素またはそのサブユニットの活性がいかなるレベルのイン ビボ3−ホスホグリセリン酸および/またはいかなるインビボレベルの無機リン 酸からも実質的に独立し、そして該酵素またはそのサブユニットの活性がフルク トース−1,6−ビスPにより刺激されないおよび/またはAMPにより阻害さ れない、形質転換デンプン生産生物。 20.前記AGP酵素またはそのサブユニットが、配列番号3に記載のアミノ酸 配列、またはこの配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸の置換 または欠失を有するその変異型、および/もしくは配列番号4に記載のアミノ酸 配列、またはこの配列中に1またはそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸置換ま たは欠失を有するその変異型を含む、請求項19に記載の生物。 21.前記生物が形質転換植物である、上記いずれかの請求項に記載の生物。 22.前記形質転換植物がジャガイモ植物である、請求項20に記載の生物。 23.請求項22に記載の形質転換ジャガイモ植物から得られるとき、増強され たデンプン含有量を含有するジャガイモ塊茎。 24.生物、特に植物または植物細胞においてデンプン生産の速度および/また は収量を増加させる方法であって、上記いずれかの請求項で定義されるような形 質転換生物を形成するために請求項1またはそれに従属する請求項で定義される ようなヌクレオチド配列を該生物に導入する工程、および該ヌクレオチド配列を 発現する工程を包含する方法。 25.生物、特に植物または植物細胞においてデンプン生産の速度および/また は収量を増加させる方法であって、請求項19またはそれに従属するいずれかの 請求項で定義されるようなADPグルコースピロホスホリラーゼ(AGP)酵素 またはそのサブユニットを生物に導入する工程または生物で形成させる工程を包 含する、方法。 26.配列番号2として本明細書中で同定されたcDNA配列であって、この配 列の非臨界的な対立遺伝子変異を包含するcDNA配列。 27.配列番号4に示されるようなアミノ酸配列であって、この配列中に1また はそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸の置換または欠失を有するその変異型を 包含する、アミノ酸配列。 28.配列番号5として本明細書中で同定されたcDNA配列であって、この配 列の非臨界的な対立遺伝子変異を包含する、cDNA配列。 29.配列番号6に示されるようなアミノ酸配列であって、この配列中に1また はそれ以上の位置で非臨界的なアミノ酸置換または欠失を有するその変異型を包 含する、アミノ酸配列。 30.AGP酵素またはそのサブユニットであって、該酵素またはそのサブユニ ットのインビボでの活性がいかなるレベルのインビボ3−ホスホグリセリン酸お よび/またはいかなるインビボレベルの無機リン酸からも実質的に独立し、そし て該活性がフルクトース−1,6−ビスPにより刺激されないおよび/またはA MPにより阻害されない、AGP酵素ま たはそのサブユニット。 31.プラスミドpPPS1。 32.プラスミドpPPL1。 33.プラスミドpPPL1M。 34.プラスミドpPPS4。 35.プラスミドpPPL4。 36.プラスミドpPPL5。 37.プラスミドpBKL4。 38.プラスミドpVictorIV GN。 39.生物、特に植物または植物細胞においてデンプン生産の速度および/また は収量を増加させる方法であって、該方法は、生物に、外因性ADPグルコース ピロホスホリラーゼ酵素(AGP)またはそのサブユニットをコードする外因性 DNA配列およびこの配列によりコードされた該生物によるAGPの発現を可能 にする1またはそれ以上のプロモーター配 列を含有する組換えDNA構築物を導入し、それにより該生物のAGP含有量を 増加させ、その結果該生物によるデンプン生産速度の増加および/またはデンプ ン収量の増加させる工程を包含し、該DNA配列が、オオムギ(Hordeum vulgar e )内胚乳AGPまたはそのサブユニット、もしくはオオムギ内胚乳AGPまた はそのいずれかのサブユニットを定義するアミノ酸配列中に1またはそれ以上の 点で非臨界的なアミノ酸置換または欠失を有するその変異型をコードする遺伝子 配列であることで特徴づけられ、ここで、該構築物が該生物で発現され得;該酵 素またはそのサブユニットの活性がいかなるレベルのインビボ3−ホスホグリセ リン酸および/またはいかなるインビボレベルの無機リン酸からも実質的に独立 することで特徴づけられ;そして該酵素またはそのサブユニットの活性がフルク トース−1,6−ビスPにより刺激されないおよび/またはAMPにより阻害さ れないことでさらに特徴づけられる、方法。 40.生物、特に植物または植物細胞の形質転換のためのベクターであって、こ のような生物のAGP含有量を増加させ、その結果このような生物によるデンプ ン生産の速度を増加させ、このようなベクターは、外因性ADPグルコースピロ ホスホリラーゼ酵素(AGP)をコードするDNA配列を含有する組換えDNA 構築物を含み、このようなベクターはまた、該ベクターにより形質転換された生 物においてこの外因性A GPの発現を可能にするのに必要なプロモーターおよびその他の配列を組み込み 、該DNA配列が、オオムギ(Hordeum vulgare)内胚乳AGPまたはそのサブ ユニット、もしくはオオムギ内胚乳AGPまたはそのいずれかのサブユニットを 定義するアミノ酸配列中に1またはそれ以上の点で非臨界的なアミノ酸置換また は欠失を有するその変異型をコードする遺伝子配列であることで特徴づられ、こ こで、該構築物が該生物で発現され得;該酵素またはそのサブユニットの活性が いかなるレベルのインビボ3−ホスホグリセリン酸および/またはいかなるイン ビボレベルの無機リン酸からも実質的に独立することで特徴づけられ;そして該 酵素またはそのサブユニットの活性がフルクトース−1,6−ビスPにより刺激 されないおよび/またはAMPにより阻害されないことでさらに特徴づけられる 、ベクター。 41.外因性タンパク質を植物および植物細胞のアミロプラストに標的する方法 であって、該方法が、該植物または植物細胞に、デンプン分枝酵素遷移ペプチド をコードするDNA配列および外因性タンパク質をコードする外因性DNA配列 を含有する組換えDNA構築物を導入すること包含し;ここで、該構築物が該植 物および植物細胞で発現され得る、方法。 42.前記デンプン分枝酵素をコードする前記DNA配列が配列番号5として同 定される配列を含むことで特徴づけられ る、請求項41に記載の方法。 43.前記植物および植物細胞で前記構築物により発現される前記デンプン分枝 酵素が配列番号6として同定されるアミノ酸配列を含む、請求項41に記載の方 法。 44.請求項1またはそれに従属するいずれかの請求項に記載の生物からつくら れるまたは生物を含む食料品。 45.前記食料品が油で揚げた食料品である、請求項44に記載の食料品。 46.前記食料品がジャガイモである、請求項44または45に記載の食料品。
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