JPH08509242A - イオン液体 - Google Patents

イオン液体

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ジアルキル置換されたハロゲン化イミダゾリウムを含むイオン液体に関し、ここで前記アルキル置換基の少なくとも一つは6個以上の炭素原子を有し、更にこのようなハロゲン化イミダゾリウムの調製方法、及びオレフィン類のオリゴマー化或いは重合化のような炭化水素変換反応に対する使用、及びパラフィン類、イソパラフィン類或いは芳香族炭化水素類をオレフィン類によるアルキル化のような炭化水素変換反応に対する使用に関するものである。これらのイオン液体を触媒として用いたC4ラフィネートの重合は、従来のカチオン重合方法で可能なよりも、より高いパーセンテージのn−ブテンを精製ポリマー中に取り込むことを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 イオン液体 本発明は、新規なイオン液体に関し、かつ、例えば、精製プロセスからのとり わけブテン−1、ブテン−2及びイソブテンの混合物を含むラフィネートIとII よりオレフィンポリマー、特にブテンポリマーを製造するような様々な化学反応 に対する反応媒体及び触媒としてのこのイオン液体の使用法に関するものである 。 イオン液体は、室温以下で融解する塩の一次混合物である。このような塩の混 合物は、ハロゲン化イミダゾリウム、ハロゲン化ピリジニウム或いはハロゲン化 ホスホニウムの内の1以上、そしてこれらは好ましくは置換化されているが、こ れらと結合したハロゲン化アルミニウムを含む。後者の例は1−メチル-3−ブ チルハロゲン化イミダゾリウム、1−ブチルハロゲン化ピリジニウム及びテトラ ブチルハロゲン化ホスホニウムの内の1つ以上を含む。 これらのイオン液体を、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン−1及び/又 はブテン−2のようなオレフィンの二量化及び/又はオリゴマー化のための、及 びハロゲン化アルキルを用いるベンゼンのアルキル化のための溶媒として及び触 媒として使用することは公知である。これに関連して、ジェフリー A ブーンら は1986年のジャーナル オブ オーガニックケミストリー第51巻の第48 0〜483頁の論文中でこのように述べている。 「完全に、イオン液体は有機反応のための普通の溶媒ではない。大部分のイオ ン液体は高温でのみ液体であり、より普通に使用される水性の又は有機の媒体以 上の有利性をほとんど提供しない。融解塩中の有機反応に関する大部分の研究は 、共融混合物を使用しているが、しかしながらこれらの研究は今尚200℃を超 える温度を必要とする。」 この論文は、さらに続けてこのように述べている 「多数の他の置換された塩化イミダゾリウム及び塩化ピリジニウムは塩化アル ミニウムとの融解塩を形成するが、しかしながら我々がこの研究に対して求める ところの好ましい物理的特性を持たない。」 以上のことから、全てのイオン液体方法が、使用される予定である特定の反応 に対して望ましい特性を有するとは限らないことは明らかであり、かつ定められ た反応に対する特定のイオン液体の選択は決して容易ではないことも明らかであ る。 さらにまた、ジャーナル オブ ケミカル ソサエティー、ケミカルコミュニ ケーション、1990年、第1715〜1716頁のイブ チャービンらの論文 でも、この点が強調されている。この論文では、著者らは、全ての他の生成物を 除外するために有機クロロアルミネート融解塩中でのニッケル錯体によるアルケ ンの触媒二量化を実行することを意図した。さらに、著者らはこのように述べて いる: 「しかしながら、これらの溶媒中での有機金属触媒の溶解性と触媒反応の反応 生成物の不溶性とを利用することは試みられなかったように思われる。」 著者らは、加えて次のように述べている: 「いかなるニッケル錯体も存在しないときには、酸性溶融物はオリゴマーの生 成を触媒し、この分子量はカチオン反応の特徴を示す。」 さらに、これらの反応の予測できないことを付け加えると、フランス特許出願 第2611700号(インスティテュー フランス デュ ベトロレ(Institut Francais du Petrole))において、液相中でのニッケル触媒を用いたとりわけ ブテン−1とブテン−2を含むオレフィンのオリゴマー化のためのプロセスが述 ベられている;ここで用いた触媒はイオン液体中で溶解する特定のニッケル錯体 であり、後者は液相になる。 さらに最近、フランス特許出願第2626572号において、少なくとも一つ のアルミニウム或いはホウ素のハロゲン化物、及び少なくとも一つの第四アンモ ニウムハロゲン化物を含むイオン液体を触媒として用いるアルキル化方法が述ベ られている。この第四アンモニウムハロゲン化物は、ジアルキルハロゲン化イミ ダゾリウムとなることができ、ここでアルキル置換基の一つは、アミル基、すな わち5個の炭素原子を有する基とすることができる。 以上のことから、これらの反応中のイオン液体の作用はとうてい予測できない ことは明らかである。そのうえ、いずれかのアルキル置換基が5個を超える炭素 原子を有するアルキル置換したハロゲン化イミダゾリウムを含むイオン液体を開 示した上記に関する刊行物は一つもない。 (アルキル置換基が6個以上の炭素原子を有する)アルキルイミダゾリウム化 合物を含むイオン液体は注目すべき特性を有することが今や突き止められるに至 った。 従って、本発明はジアルキル置換したハロゲン化イミダゾリウムを含むイオン 液体であり、前記アルキル置換基の少なくとも1つが6個以上の炭素原子を有す る。 イオン液体中で使用する場合のイミダゾリウム化合物は、イミダゾリウムの構 造の1−及び3−位を置換化された少なくとも2つのアルキル基を含むものであ ることが十分に確証されている。この置換基はこれらの2つの位置で、概して互 換性がある。例えば、本発明のハロゲン化イミダゾリウムにおいては、1−或い は3−位の置換基の内の少なくとも1つは、少なくとも6個の炭素原子を有する アルキル基である。それぞれの正確な位置は、重要でなく、その理由はこのよう な1、3−置換されたハロゲン化イミダゾリウムは対称分子だからである。6以 上の炭素原子を有するこのアルキル置換基は、直鎖状アルキル基若しくは有枝鎖 アルキル基となり得る。これらのアルキル基は適切には6個〜30個の炭素原子 、好ましくは6個〜18個の炭素原子を含む。 本発明のイミダゾリウム化合物中のハロゲン化物基は、塩化物、臭化物或いは ヨウ化物基とすることができる。 イオン液体中に存在するイミダゾリウム化合物の特別の例としては: 1−メチル−3−ヘキシル−塩化イミダゾリウム 1−メチル−3−オクチル−塩化イミダゾリウム 1−メチル−3−デシル−塩化イミダゾリウム 1−メチル−3−ドデシル−塩化イミダゾリウム 1−メチル−3−ヘキサデシル−塩化イミダゾリウム 1−メチル−3−オクタデシル−塩化イミダゾリウム を包含する。 認識されるであろうように、上記にリストアッブした化合物においては、1− 位のメチル基の代わりにエチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル 或いはtert−ブチル基のようないずれか他のC1〜C4アルキル基で置換す ることも可能である。さらに上で説明したように、1−と3−位の置換基の位置 を交換することは可能であり、或いは1,3−置換されたハロゲン化イミダゾリ ウムは対称分子であるので、1−と3−位におけるそれぞれの置換基を、アルキ ル基において5個或いはそれ以上の炭素原子を有するようにすることも可能であ る。さらに、上にリストアップした化合物中の塩素イオンを臭素イオン或いはヨ ウ素イオンと交換して、イオン液体と同様に効果的な化合物を生成することも可 能である。 本発明のハロゲン化イミダゾリウムは、以下の方法により合成できる 例えば、1−メチル−3−(C6+)アルキルハロゲン化イミダゾリウム(こ こで「C6+」とは、6個以上の炭素原子を意味する。)は、乾燥した1−メチ ルイミダゾールと1−(C6+)アルキルハロアルカンを(及び、もし均質な混 合物を望むのであれば、任意にアヤトニトリルのような溶媒と)混合し次いでこ れを乾燥器中の、例えば、コリアス(Corius)管に入れて調製することができる 。次いで、このコリアス管はスーパーシールを用いて乾燥器中に密閉し真空下で シールする。この二つの成分はコリアス管内で二層を形成し、かつ得られる混合 物はその後約90℃で約一週間加熱する。生成物はその後室温で粘稠な生成物を 形成するまで冷却し、それから乾燥器からシュレンク(Schlenk)丸底フラスコ に移し、2〜3時間真空下に放置する。生成した粘稠液体はその後アヤトニトリ ルから再結晶し、1−メチル-3−(C6+)アルキルハロゲン化イミダゾリウ ムの決定と特性決定のために分析した。 本発明の特徴は、ジアルキルハロゲン化イミダゾリウムのアルキル鎖のうちの 少なくとも一つの分子鎖の長さが5個の炭素原子を超え、このようなハロゲン化 物を含むイオン液体の触媒活性は、4個以下の炭素原子を有するアルキル鎖に関 しては重合化反応に対して増加する。このようなイオン液体の性能は、重合化さ れた供給原料がラフィネートI、ラフィネートII或いはイソブテンであるときに 特に優れている。 本発明の別の特徴は、本発明のジアルキルハロゲン化イミダゾリウムを含むイ オン液体を用いて製造したポリマーは、もし所望ならば、従来のハロゲン化イミ ダゾリウムを含んで得られるものよりも高い分子量分布を有することが出来るこ とである。 本発明のイオン液体は、適切には、上記で規定したジアルキルハロゲン化イミ ダゾリウムに加えてアルミニウム化合物を含んでおり、これは適切には三塩化ア ルミニウム或いはアルキル二塩化アルミニウム又はジアルキルハロゲン化アルミ ニウムのようなアルキルハロゲン化アルミニウムであり、そして好ましくはエチ ル二塩化アルミニウムである。 触媒として用いるイオン液体中の成分の比率は、この技術分野でよく知られて いることであるが、これら成分は反応条件下で液体状態のままであろうというこ とである。さらに、本発明の他の特徴は、多成分のイオン液体を調製するときに は、本発明のジアルキルハロゲン化イミダゾリウムの存在は、このような液体が 他の成分(等)及びまだ残留している液体の高い割合を、ある場合には室温で、 従来のハロゲン化イミダゾリウムで可能なよりも許容することを可能にすること である。 本発明のハロゲン化イミダゾリウムから製造されるイオン液体は、イオン液体 が慣習的に使用されているどの反応に対しても触媒として使用することができる 。このような反応には、オリゴマー化、アルキル化、重合化などが含まれる。特 に、本発明のジアルキルハロゲン化イミダゾリウムを含むイオン液体は、特にオ レフィンの、とりわけイソブテンを含む供給原料のオリゴマー化と重合化に適し ている。 このように、さらなる実施態様によれば、本発明は、1個以上のC2〜C4オ レフィンを含むオレフィン供給原料の重合方法であり、前記方法は供給原料を a) 式 RnMX3-nの化合物、ここでRはC1〜C6アルキルラジカルであ り、Mはアルミニウム若しくはガリウムであり、Xはハロゲン原子であり、そし てnは0、1或いは2であり、及び b) ジアルキル置換したハロゲン化イミダゾリウム、ここでのアルキル置換 基の内の少なくとも一つは、イオン液体の融点が反応温度以下であるような6以 上の炭素原子を有する を含むイオン液体と接触させることである。 この明細書に関しては、重合物は、 i. 「繰り返されるユニットの数が2〜10に等しい非常に低い分子量のポ リマー」として通常定義されるオリゴマー(マーシャルディッカー株式会社によ り出版された1988年のポリマー ケミストリー第2版、第14頁のR B セイマーとC E カラーのイントロダクションを参照、。)及び、 ii. 少なくとも11個の繰り返されるユニットを有する、即ち分子量が6 00〜100,000であるポリマー を含むことを意味する。 この方法のための炭化水素供給原料は、エチレン、プロピレン、ブテン−1、 ブテン−2及び/又はイソブテンが適しているが、しかしながら好適には石油精 製プロセスからのラフィネートで、かつラフィネートI或いはラフィネートIIと することができる。 ラフィネートIは通常ブタジエンラフィネートであり、これは製油所における 熱的な或いは触媒的なクラッキング操作(流動的であろうとなかろうと)の間に 形成される副生成物であり、いくつかの飽和炭化水素に加えて、主としてC4炭 化水素、特にブテン−1、ブテン−2及びイソブテンの混合物から成る。さらに とりわけ、このようなラフィネートIは少なくとも10%w/wのイソブテン、 及び20〜40%w/wのブテン−1とブテン−2、及び10〜20%w/wの ブテンを含む。 ラフィネートIIは、ラフィネートIを、例えば、ルイス酸触媒を使用して重合 させる時の回収可能な未重合副生成物であるか、或いは鉛を含まないノック防止 化合物であるメチル−t−ブチルエーテル(MTBE)の製造から生じる副生成 物気体である。どちらのプロセスにおいても、この副生成物は実質的に同じ組成 を有し、かつ、n−ブテン中で富んでいる。これらの副生成物はそのため「ラフ ィネートII」とよばれ、代表的には30〜55%w/wのブテン−1、約10% w/wのcis−ブテン−2、約17%w/wのtrans−ブテン−2、 6%w/wまでのイソブテン及び30%w/wまでの飽和C4炭化水素のn−ブ テンとイソブテンを含む。さもなければ廃棄される材料であるラフィネートIIは 、カチオン的重合化してポリブテンとすることができ、原料としての価値は説明 するまでもなく明らかである。 用いることのできるイオン液体は、アルミニウム或いはガリウム化合物を含み 、これは適切には三塩化アルミニウム或いは三塩化ガリウムのようなハロゲン化 物、或いはアルキル二塩化アルミニウム/ガリウム又はジアルキル塩化アルミニ ウム/ガリウムであり、かつ好ましくはエチル二塩化アルミニウム/ガリウムで ある。イオン液体中の成分(b)はジアルキル置換されたハロゲン化イミダゾリ ウム、特に上記した本発明の1−(C1〜C4)アルキル−3−(C6+)アル キル−ハロゲン化イミダゾリウムである。上にリストアップしたアルキルハロゲ ン化イミダゾリウムの内、1−メチル−3−オクチル塩化イミダゾリウムが好ま しい。 二成分(a)と(b)のイオン液体中の相対比は、反応条件下での液体状態中 のままであることが出来るようなものであるべきである。代表的には、イオン液 体中の成分(b)に対するアルミニウム/ガリウム化合物の相対モル比は1:2 から3:1、好ましくは1.5:1から2:1の範囲が適している。この範囲以 内では、イオン液体が反応媒体或いは溶媒としての使用が意図される場合、成分 (a)の量は全イオン液体の50mol%未満とすることができる。しかしなが ら、イオン液体が触媒としての使用を意図される場合、成分(a)の量は全イオ ン液体の50mol%を超えることが好ましい。 この重合化反応は−50℃〜+100℃、好ましくは−30℃〜+70℃の温 度において行うのが適している。この反応は以下のいずれかの条件で行うことが できる: (i) 重合化されるべきオレフィン族炭化水素供給原料を前記イオン 液体を介して泡立てることによるか、又は、 (ii) 重合化されるべきオレフィン族炭化水素供給原料中に適当な 濃度で前記イオン液体を分散し、次いでこのような分散を重合化させることによ る。 (i)の場合において、オレフィン族炭化水素供給原料が泡立てされるべき速 度であり、(ii)の場合において、供給原料と混合されるイオン液体量及び、 どちらの場合において使用した反応温度は所望の生成物の分子量に左右される。 通常、このタイプの反応では、使用される温度が高ければ高いほど形成される分 子量が低く成ると予測されるだろう。 今や、驚いたことに、(i)の方法を使用したときには、ポリマー生成物は分 離層を形成し、かつイオン液体の表面上に浮遊することがつきとめられるに至っ た。この生成物層は、いかなる触媒或いはイオン液体の汚染物も実質的にない。 このポリマー生成物はかくしてイオン液体の表面から、例えば、軽く打つことに より容易に取り除くことができる。この特徴はいくつかの利点を有する A 触媒的な成分からの生成ポリマーの分離のたやすさは、例えば、異性化の ようなポリマー中のオレフィン末端基のさらなる反応を最小にし、これによって 形成されたポリマーの構造を保有することを意味している。このことはアルカリ 水溶液のような従来の反応停止剤の使用に頼らずに以上のような好ましくない反 応を避けることを意味する。 B 生成物中の触媒的なイオン液体が比較的低い段階であり、これにより一つ の工程段階を避ける理由により、形成したポリマー生成物は水洗を必要としない 。 仮に方法(ii)が使用されれば、反応を終わらせる及び/又はいずれかの触 媒成分をも中和する目的で、アンモニア水のような停止剤を加えることが必要で あろう。次いでこの生成物を水洗し、次いで生成ポリマーを分離する。この場合 には未反応物は蒸発させることができ、次いで乾固生成物を単離する。 本発明の別の特徴は、例えば、三塩化アルミニウム或いは三フッ化ホウ素を用 いる通常のカチオン重合方法において可能なよりも、この方法によればより高い パーセンテージのn−ブテンを生成ポリマー中に含有させることを可能にする。 本発明のそれ以上の他の驚くべき特徴は、予想に反して、生成物の分子量は反 応温度の減少にともなって増加しないことである。使用した反応温度は従来技術 で使用されたものよりも非常に高いにもかかわらず、本発明の方法は前記従来技 術により形成されたオリゴマーよりも高い分子量を有するポリマーを生じさせる 。 これらの驚くべき特徴は、ラフィネートI及びラフィネートIIのような比較的 価値の低い供給原料の非常に望ましい流出口を与え、同時にこの供給原料中の反 応性炭素値を最大に利用することにより、このような供給原料中のどの炭化水素 値の消耗をも減少させる。 本発明の方法により製造されたポリマー生成物は、これ以上の処理をすること なく、例えば、滑剤或いは切削液体として工業的に使用することができる。ある いはまた、これらのポリマーはマレイン酸処理して、対応する無水コハク酸誘導 体に変換することができ、これは次々に潤滑油及び燃料のための洗剤である対応 するイミドに変換することができる。 前記したように、本発明のイオン液体は、例えば、アルキル化反応に使用する ことも可能である。 これらのイオン液体がアルキル化反応のための触媒として使用される場合には 、このアルキル化は、例えば、エチレンのようなC2〜C4オレフィンによりイ ソブタンのようなイソパラフィンのアルキル化により燃料のオクタン価を増すア ルキレートを調製するためのアルキル化が、或いは、例えば、それからスチレン を調製する目的でベンゼンをエチルベンゼンに変換するような、芳香族をオレフ ィンによるアルキル化のどちらかであろう。このアルキル化反応は適切には、例 えば、100℃未満の適切には−30〜+50℃の温度で行うのに適している。 アルキル化に使用するための炭化水素相に対するこの触媒的なイオン液体相の比 は、主としてオレフィンの反応性及び選択した特定のイオン液体の酸性度に左右 される。オレフィンに対する触媒のモル比は、一般的な指標としては、1000 :1〜1:100の範囲が適している。炭化水素相に対する触媒相の体積比に関 して、これは適切には100:1〜1:100、より好ましくは20:1〜1: 20の範囲にある。 イソパラフィンがオレフィンでアルキル化される場合には、オレフィンに対す るイソパラフィンの比は適切には1000:1〜1:1000の範囲である。 本発明を以下に挙げた実施例に関してさらに説明する。すべての実施例におい て、使用した1−メチルイミダゾールは水酸化ナトリウム上で蒸留し、そして常 に窒素雰囲気下で取り扱った。使用したハロゲン化アルキルは一週間かけて水酸 化カルシウムを使用して完全に乾燥し、そして使用前に蒸留した。 反応が化学量論的であり反応の間にガスも発生せず、いずれの固体も析出しな いという理由で、これら化合物の構造を確かめるために、これらの化合物のどん な詳細な分析も必要であるとは信じられていない。しかしながら、このことが真 実であることを証明するためには、1H−NMR分析がいくつかの実施例からの 生成物にに対して実施されており、そしてこの根拠に基づいてNMR分析を行っ ていないこれらの生成物に対して構造が特定されている。 以下の表において、関連する強度は、その位置のプロトンの数に相当するピー クの高さである。この点において、非常に強い、強い、中庸及び弱いの表示法は は以下のピーク強度(I/I0)の範囲をあらわしている: 実施例1: 1−ヘキシル-3−メチル塩化イミダゾリウムの調製 乾燥した1−メチルイミダゾリウム(9.03g、0.11mol)を1−ク ロロヘキサン(12.06g、0.1mol)と混合し、そして乾燥器中のコリ アス管に入れた。次いでこのコリアス管を乾燥器中でスーパーシールを用いて密 閉し、かつ真空下でシールした。この二成分はコリアス管中で二層を形成し、そ してこの混合物を100℃で一週間加熱した。結果の生成物を室温まで冷却する と粘稠な生成物を形成した。この粘稠な生成物を乾燥器からシュレンク型丸底フ ラスコに移し、粘稠な液体を形成するまで、4時間真空下に放置して粘稠な液体 を形成した。この生成物は室温において1−ヘキシル−3−メチル−塩化イミダ ゾリウムイオン液体であり、収率は12.23g(92.2%)であり、369 のm/z価を有した。 実施例2: 1−オクチル-3−メチル塩化イミダゾリウムの調製 1−クロロヘキサンの代わりに1−クロロオクタン(14.9g、0.1mo l)を使用したことを除いては、前記実施例1の方法を繰り返した。この生成物 は、室温において1−オクチル-3−メチル塩化イミダゾリウムイオン液体であ り、収率は15.8g(96.6%)であり、425のm/z価を有した。 実施例3: 1−ノニル3−メチル塩化イミダゾリウムの調製 1−クロロヘキサンの代わりに1−クロロノナン(16.3g、0.1mol )を使用したことを除いては、前記実施例1の方法を繰り返した。この生成物は 、室温において1−ノニル-3−メチル塩化イミダゾリウムイオン液体であり、 収率は16.1g(90.0%)であり、453のm/z価を有した。 実施例4: 1−デシル-3−メチル塩化イミダゾリウムの調製 1−クロロヘキサンの代わりに1−クロロデカン(17.7g、0.1mol )を使用したことを除いては、前記実施例1の方法を繰り返した。この生成物は 、室温において1−デシル−3−メチル塩化イミダゾリウムイオン液体であり、 収率は18.3g(94.2%)であり、481のm/z価を有した。 実施例5: 1−ドデシル-3−メチル塩化イミダゾリウムの調製 1−クロロヘキサンの代わりに1−クロロドデカン(20.48g、0.1m ol)を使用したことを除いては、前記実施例1の方法を繰り返した。生成物は 160℃で加熱した時にロウ状であり、シュレンク型丸底フラスコ中においてア セトニトリル(50ml)から−13℃で一週間の間で再結晶した。この結晶を シュレンク濾過により単離し、次いで48時間の間真空乾燥した。この結晶の1 H−NMR分析結果を以下の表1に示した。この結品の融点は52.5℃、収率 は19.4g(86.1%)であり、537のm/z価を有した。 実施例6: 1−テトラデシル−3−メチル塩化イミダゾリウムの調製 1−クロロドデカンの代わりに1−クロロテトラデカン(23.3g、0.1 mol)を使用したことを除いては、前記実施例5の方法を繰り返した。この形 成した結晶は1H−NMRによっては分析しなかったが、実施例5との類推によ り1−テトラデシル−3−メチル−塩化イミダゾリウムの構造を決定した。この 結晶の融点は56.89℃、収率は23.9g(93.3%)であり、593の m/z価を有した。 実施例7: 1−ヘキサデシル−3−メチル塩化イミダゾリウムの調製 1−クロロドデカンの代わりに1−クロロヘキサデカン(26.09g、0. 1mol)を使用したことを除いては、前記実施例5の方法を繰り返した。この 形成した結晶は1H−NMRによっては分析しなかったが、実施例5との類推に 基づいて1−ヘキサデシル-3−メチル−塩化イミダゾリウムの構造を決定した 。この結晶の融点は61.6℃、収率は25.7g(89.6%)であり、64 9のm/z価を有した。 実施例8: 1−オクタデシル-3−メチル塩化イミダゾリウムの調製 1−クロロドデカンの代わりに1−クロロオクタデカン(28.9g、0.1 mol)を使用したことを除いては、前記実施例5の方法を繰り返した。この形 成した結晶は1H−NMRによっては分析しなかったが、実施例5との類推に基 づいて1−オクタデシル−3−メチル−塩化イミダゾリウムの構造を決定した。 この結晶の融点は71.07℃、収率は31.77g(93.3%)であり、7 05のm/z価を有した。 実施例9: 前記実施例2に記載したようにモル比2:1で1−メチル−3−オクチル塩化 イミダゾリウム及び三塩化アルミニウムを用いてイオン液体を調製した。形成し た5mlのイオン液体を750mlのヘプタン中の200gのラフィネートII供 給原料(オレフィン含有量62%w/wと、以下の表2に示す成分を有する。) 中に10℃、大気圧下において180分の間撹拌して分散させた。この反応は発 熱反応であるが、この温度は反応の間10℃を超える温度上昇は観測されなかっ た。ポリマー生成物の収率は、存在するオレフィンの重量を基礎として、76. 8%wt/wtであり、すなわち95.3gのポリマー生成物が、124.0g のオレフィンから得られた。ポリマーの数平均分子量、Mnは、1042であっ た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07C 15/02 C07C 15/02 C08F 4/642 MFG 9363−4J C08F 4/642 MFG // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,US, UZ,VN (72)発明者 ホッジスン,フィリップ ケネス ゴード ン イギリス国、ケイティー12 1イーエル、 サリー、ウォルトン―オン―テムズ、シル バーデイル アベニュー 82、ファーリー コテージ (72)発明者 セドン,ケネス リチャード イギリス国、ノーザン アイルランド、ビ ーティー10 0エルエス、ベルファース ト、オーモンド パーク 26 (72)発明者 スチュワート,ネビン ジョン イギリス国、ジーユー2 5ピーエス、サ リー、ギルフォード、シロニアン ロード 16

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ジアルキル置換されたハロゲン化イミダゾリウムを含むイオン液体にお いて、前記アルキル置換基の内の、少なくとも一つは6個以上の炭素原子を有す ることを特徴とするイオン液体。 2. 前記6個以上の炭素原子を有するアルキル置換基が直鎖状アルキル基或 いは有枝鎖アルキル基であることを特徴とする請求項1に記載のイオン液体。 3. 前記6個以上の炭素原子を有するアルキル置換基が6〜30個の炭素原 子を有することを特徴とする請求項1或いは2に記載のイオン液体。 4. 前記ハロゲン化イミダゾリウム中のハロゲン基は塩化物基、臭化物基或 いはヨウ化物基であることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれか1の請求項 に記載のイオン液体。 5. ハロゲン化イミダゾリウムが: 1−メチル−3−へキシル−塩化イミダゾリウム 1−メチル−3−オクチル−塩化イミダゾリウム 1−メチル−3−デシル−塩化イミダゾリウム 1−メチル−3−ドデシル−塩化イミダゾリウム 1−メチル−3−ヘキサデシル−塩化イミダゾリウム 1−メチル−3−オクタデシル−塩化イミダゾリウム からなる基から選択されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載 イオン液体。 6. 前記化合物のそれぞれの1−メチル基がC2〜C4アルキル基で置換さ れることを特徴とする請求項5に記載のイオン液体。 7. 前記C2〜C4アルキル基が:エチル基、プロピル基、イソプロピル基 、ブチル基、イソブチル基或いはtert−ブチル基からなる基から選択される ことを特徴とする請求項6に記載のイオン液体。 8. 前記にリストアッブした化合物中の塩化物イオンが臭化物イオン或いは ヨウ化物イオンとに互いに置き換られることを特徴とする請求項5〜7のいずれ か一項に記載のイオン液体。 9. ジアルキルハロゲン化イミダゾリウムが、乾燥1−(C1〜C4)アル キルイミダゾールと1−(C6+)アルキルハロアルカンを、任意的に無水溶媒 を使用して混合し、この混合物の温度を上昇し、この混合物をこの上昇した温度 においてある期間維持し、次いで冷却し、そして所望のイオン液体を回収するか 、或いは任意的に、再結晶による精製の後に回収することを特徴とする請求項1 に記載のイオン液体。 10. 前記イオン液体が、ジアルキルハロゲン化イミダゾリウムに加えて、 ハロゲン化アルミニウム、アルキルハロゲン化アルミニウム、或いはジアルキル ハロゲン化アルミニウムから選択されるアルミニウム化合物を含有することを特 徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のイオン液体。 11. アルミニウム化合物に対するジアルキルハロゲン化イミダゾリウムの 比は、触媒として使用されるときに触媒が使用される反応条件下で液体状態で残 るようなものであることを特徴とする請求項10に記載のイオン液体。 12. オレフィン族炭化水素の変換方法において、前記方法は、イオン液体 の存在下におけるオリゴマー化、アルキル化及び重合化から成る群より選択され 、前記イオン液体が、前記請求項1〜8及び10〜11のいずれか一項に記載の ジアルキルハロゲン化イミダゾリウムであることを特徴とするオレフィン族炭化 水素の変換方法。 13. 前記オレフィン族炭化水素が1個以上のC2〜C4オレフィンを含有 することを特徴とする請求項12に記載のオレフィン族炭化水素の変換方法。 14. 前記オレフィン族炭化水素供給原料がエチレン、プロピレン、ブテン −1、ブテン−2及び/又はイソブテンを含有することを特徴とする請求項12 或いは13のうちいずれか一項に記載のオレフィン族炭化水素の変換方法。 15. 前記オレフィン族炭化水素供給原料がラフィネートI或いはラフィネ ートIIから選択される製油所工程からのラフィネートであることを特徴とする請 求項12或いは13に記載のオレフィン族炭化水素の変換方法。 16. 前記方法が a) 式RnMX3-nの化合物、ここでRはC1〜C6アルキルラジカルであ り、Mはアルミニウム又はガリウムであり、Xはハロゲン原子であり、かつn は0、1或いは2であり、そして、 b) アルキル置換基の内の少なくとも1個は、イオン液体の融点が反応温 度未満であるように、6個以上の炭素原子を有するジアルキル置換されたハロゲ ン化イミダゾリウム、 を含有するイオン液体と接触するオレフィン族炭化水素を含むオレフィン族炭化 水素供給原料の重合化を含むことを特徴とする請求項12〜15のいずれか一項 に記載のオレフィン族炭化水素の変換方法。 17. イオン液体中の成分(a)と(b)の相対比が1:2から3:1まで の範囲にあることを特徴とする、請求項16に記載のオレフィン族炭化水素の変 換方法。 18. 重合生成物が i. 「繰り返されるユニット数が2〜10に等しい非常に低い分子量ポリ マー」として通常定義されるオリゴマー、及び ii. 少なくとも11個の繰り返されるユニット、すなわち平均分子量6 00から100,000を有するポリマー とを含有することを特徴とする、請求項16或いは17に記載のオレフィン族炭 化水素の変換方法。 19. 重合反応が−50℃から+100℃までの温度において実施されるこ とを特徴とする請求項12〜18のいずれか一項に記載のオレフィン族炭化水素 の変換方法。 20. 重合反応が (i) オレフィン族炭化水素供給原料を泡立てして前記イオン液体を介し て重合化させることにより、又は (ii) 適当な濃度のイオン液体を重合化されるべきオレフィン族炭化水 素供給原料中に分散させ、次いでこのような分散物を重合させることにより、 のいずれかにより実施されることを特徴とする、請求項12〜19のいずれか一 項に記載のオレフィン族炭化水素の変換方法。 21. オレフィン族炭化水素がパラフィン、イソパラフィン、或いは芳香族 炭化水素のアルキル化に使用されてアルキル化物を形成することを特徴とする 請求項12に記載のオレフィン族炭化水素の変換方法。 22. アルキル化反応が芳香族炭化水素ををアルキル化する反応であり、か つ、例えば、100℃未満の、適切には−30から+50℃までの温度で実施さ れることを特徴とする請求項12に記載のオレフィン族炭化水素の変換方法。 23. アルキル化に用いたオレフィン族炭化水素に対するイオン液体のモル 比が、1000:1から1:1000までの範囲にあることを特徴とする請求項 21或いは22に記載のオレフィン族炭化水素の変換方法。 24. アルキル化された芳香族炭化水素がベンゼン或いはトルエンであるこ とを特徴とする請求項21〜23のいずれか一項に記載のオレフィン族炭化水素 の変換方法。 25. イソパラフィンのアルキル化の間、オレフィンに対するイソパラフィ ンのモル比が1000:1から1:1000までの範囲であることを特徴とする 請求項21に記載のオレフィン族炭化水素の変換方法。
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