JPH08509371A - ライム病の予防及び治療のためのOspC抗原ワクチンの免疫原性製剤及びかかる抗原の調製のための組換え方法 - Google Patents

ライム病の予防及び治療のためのOspC抗原ワクチンの免疫原性製剤及びかかる抗原の調製のための組換え方法

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JPH08509371A JP6523899A JP52389994A JPH08509371A JP H08509371 A JPH08509371 A JP H08509371A JP 6523899 A JP6523899 A JP 6523899A JP 52389994 A JP52389994 A JP 52389994A JP H08509371 A JPH08509371 A JP H08509371A
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Abstract

(57)【要約】 B.burgdorferiの異なる菌株からのOpCタンパク質をグループ化することによる、血清学的、遺伝子型、そして疫学的情報を考慮に入れた、ボレリアワクチン製剤に対するアプローチ。結果として得られたワクチンが最少の数の抗原で最大の交差防御を提供するように、かかるグループの代表的試料を構成するようにOspC抗原が選択される。

Description

【発明の詳細な説明】 ライム病の予防及び治療のためのOspC抗原ワクチンの免疫原性製剤及びか かる抗原の調製のための組換え方法 本発明は、哺乳動物におけるライム病の予防及び治療、特にライム病の発症を 遅延させるか又は予防するため異なる血清学的形態のOspCを含む免疫原性製 剤に関する。本発明は同様に、新しい抗原の調製のための組換え方法をも含んで いる。 発明の背景 ライム病又はライムボレリオーシスとは、ライム病ボレリア属によりひき起こ されるダニ媒介スピロヘータ感染に付随するさまざまな臨床的症状を記述するの に用いられる用語である。ライム病の一般的な症状発現としては、皮膚〔遊足性 紅斑(EM)又は慢性萎縮性先端皮膚炎(ACA)]、神経系(神経ボレリオー シス)及び関節(関節炎)に影響を及ぼす障害が含まれるが、その他の器官及び 組織も感染及び罹病しうる。ライム病は世界中に分布しており、米国及びヨーロ ッパの両方において最も優勢なダニ媒介疾病である。ヨーロッパにおいて一般に ライム病と結びつけられる臨床的症状の範囲は、米国におけるものよりも広く、 ヨーロッパでは皮膚及び神経系の障害が一般的であるものの米国では稀であり、 一方ヨーロッパに比べて米国では関節炎がより一般的である。北米における臨床 的症状は、ヨーロッパで見られるものの部分集合であると思われる。 ライム病は、一般的には抗生物質で治療される。しかしながら治療は、往々に して複雑な臨床像及び広く利用可能な信頼できる診断 試験の欠如のため、遅れる可能性がある。病気が慢性状態にまで進んでしまうと 、抗生物質での治療はさらにむずかしく、かつ常に成功するとは限らない。その 上、永久的損傷が誘発される見通しは、長期にわたる感染の間に増大する確率が 高い。従って、ライム病を予防するためのワクチンが望ましい。 ライム病ボレリア属からの2つの抗原についてはすでに記述されており、ライ ム病の動物モデルで確認されるように、これら微生物による感染/疾病に対して 防御することができる。従って、これらの抗原すなわちOspA及びOspC( 又は「pC」)は、ライム病に対し防御するべく設計されたあらゆるワクチンの 中に含み入れるのに適当な候補である。Simon et al.,欧州特許第418,82 7号;Fikrig et al.,Science 250:553-56(1990);Preac-Mursic et al.,I nfection(感染)20:342-49(1992)を参照されたい。OspA及びOspCは 、多くの特性を共有している。両方共、細胞表面に露呈されたリポタンパク質で ある(Howe et al.,Science 227:645-46(1985);Bergstrom et al.,Mol.M icrobiol.3:479-486(1989));両方共プラスミドでコードされている(Barb our et al.,Science 237:409-11(1987);Marconi et al.,J.Bacteriol.1 75:926-32(1993));これらのタンパク質のための遺伝子は大部分の菌株の中 に存在する(Barbour et al.,J.Infect.Dis.152:478-84(1985);Marconi et al.,J.Bacterio1.175:926-32(1993);そして、両方共、血清学的に全 く異なる数多くの形態で存在する(Wi1ske et al.,(1989))。 これらの抗原について血清学的に全く異なる数多くの形態が存在することは、 全てとはいわないまでも大部分の形態のライム病に対し防御するためのOspA 及びOspCワクチンの開発にとって1つの障害物となっている。例えば、Fikr ig et al.,J.Immun.148:2256-60(1992)によると、N40菌株の組換え型 OspAのようなOspAの1つの血清学的形態を用いた免疫化は、例えば菌株 25015のような異なるOspAを発現する菌株での抗原投与に対し防御する 必要がない、ということが立証されてきている。従って、幅広い防御を与えるこ とが必要とされる血清学的に全く異なる形態の抗原の最適な混合物を決定できる ように、異なる抗原変異体(すなわちOspA及び/又はOspC)を分類しま とめるための型決定スキーマを開発することが必要である。 型決定手段として、制限された数のモノクローナル抗体を用いる、OspAに ついての血清型決定システムが開発され、この方法を用いて7つのOspA血清 型が記述されてきた。Wilske et al.,Ann.N.Y.Acad.sci.539:126-43(198 8)。55の異なるヨーロッパ及び北米産菌株からのOspA遺伝子の制限断片 長多型(RFLP)分析が、6つの全く異なる遺伝子群を同定した。Wallich et al.,感染と免疫60:4856-66(1992)。北米分離株からのOspAタンパク質 は、14のOspAのうちの12がOspAI型に、そして2つがOspAIII 型に属することから、合理的に均質であると思われる。これとは対照的に、ヨー ロッパ分離株からのOspAは、はるかに不均質であり、OspAI型(18) 、II型(17)、IV(4)及びV型(1)の代表を含んで いる。B.burgdorferiの個々の菌株からの12のOspAタンパク質についての 配列データに基づく系統樹の構築は、RFLP分析の発見事実を裏づけているが 、6つの遺伝子群のうちの2つの分離株からの配列情報がなおも欠如している。 現在のところ、OspCについてはいかなる型決定システムも存在しない。 ワクチンの中に含み入れるための適切な抗原を選定するときのもう1つの考慮 事項は、それらがその疾病にとって疫学的に重要である菌株から誘導されている か否かということである。1970年代半ばに、病原細菌が、或る意味では、疾 病をひき起こす上で選択的利点を有するきわめて関連性の高い細菌の制限された 数のクローンから生じる、ということが仮定された。このクローン仮説はその後 確認されている。Achtman et al.,J.Infect.Dis.165:53-68(1992)。従っ て、天然に発見されるライム病ボレリア属の数多くの菌株の中で、哺乳動物特に ヒトの病気をひき起こすのにきわめて適合した「クローン」が、制限された数だ け存在する確率は非常に高いのである。哺乳動物ひいてはヒトの体内で疾病に対 し防御するためのワクチンを開発する上で、研究努力を集中させうるように疾病 関連クローンを同定することが最高の重要性を帯びている。従って、ライム病ボ レリア属という種の個体群構造を解明し、疾病関連クローンを同定することが必 要である。 今日まで、(A)ゲノミックDNA又は特異的遺伝子のRFLP分析(LeFebv re et al.J.Clin.Micriobiol.27:636-39(1989);Marconi & Garon,J.B acteriol 174:241-44(1992);Postic et al.,Res.Micriobiol.141:465-7 5(1990); Stahlhammar-Carlemalm et al.,Zbl.Bak 274:28-39(1990);Adam et al., Infect.Immun.549:2579-85(1991);Wa11ich et al.,Infect.Immun.60: 4856-66(1992))、(B)DNA−DNAハイブリダイゼーション(LeFebvre et al.,J.Clin.Micriobiol.27:636-39(1989);Postic et al.,Res.Mic riobiol.141:465-75(1990))、(C)オリゴヌクレオチドプローブに対する ハイブリダイゼーシヨン(Marconi et al.,J.Clin.Micriobiol 30:628-32( 1992)又は配列決定(Adam et al.,Infect.Immun.59:2579-85(1991);Mar coni & Garon,J.Bacteriol.174:241-44(1992))による16SrRNAの 分析、(D)任意にプライミングされたポリメラーゼ連鎖反応によるフィンガー プリント法(Welsh et al.,Int.J.System.Bacteriol.42:370-77(1992) )、(E)多重遺伝子座酵素電気泳動法(Boerlin et al.,Infect.Immun.60 :1677-83(1992))及び(F)分離株の血清型決定(Peter & Bretz,Zb.Bakt k.277:28-33(1992))を含め、ライム病ボレリア属の個体群構造を解決する ために数多くの方法が使用されてきた。 これらの異なる方法により、得られた結果の間には広範な一致が存在する。一 般に、ライム病ボレリア属分離株は少なくとも3つの主要なグループに分割でき ると思われる。事実、研究者の中には、これらのグループのメンバー間の遺伝子 距離がそれらを3つの種、つまり、B.burgdorferi sensu stricto(菌株B31 型)、B.garinii sp.nov.(菌株20047型)及びB.afzelii又は「VS4 61ボレリアグループ」と呼称される種、に区別するに 値するほど充分なものである、と考えている人もいる。Baranton et al.,Int. J.Syst.Bacteriol.42:378-383,1992;Marconi & Garon,前出、を参照され たい。 ワクチンの開発にとって、これらの異なるグループの存在の意義は、これから 先充分に解明されるべきことである。Wallich et al.,Infection & Immunity( 感染と免疫)60:4856-66(1992)から、1つの分離株が属している遺伝子群と 生成されるOspAの型の間に、強い関連性が存在するということが明らかであ る:すなわち、B31菌株を含むグループ(遺伝子群AAA又はB.burgdorferi sensu stricto)はI型OspAを生成し(分析された30の菌株の全て)、菌 株20047を含むグループからの分離株(遺伝子群BBB又はB.garinii sp .nov.)は、通常II型(17/19)のOspAを生成するが、V型(1/1 9)及びVI型(3/39)も指摘された、菌株BO23を含むクローンからの分 離株(遺伝子群BBA又はグループVS461)は、IV型のOspA(4/4) を生成し、残りの2つの分離株(遺伝子群B、B/A、A)は、III型のOsp Aを生成する。 北米からのライム病分離株は、卓越して、菌株B31により代表される1つの グループ(遺伝子群AAA又はB.burgdorferi sensu stricto)に属しており、 従ってI型のOspAを生成する。このことはすなわち、I型OspAを含むワ クチンが、現在のところ北米における、ライム病をひき起こす大部分の分離株に 対して防御するのに充分なものでありうる、ということを示唆している。ヨーロ ッパでは、3つの主要なクローン全てが発見されており、それ に対応して、存在するOspAの型(タイプ)における多様性の増大がみられる ことから(遺伝子型I、II、IV、V.VI)、臨床像はより複雑なものである。そ の上、OspAは、ヨーロッパからのライム病分離株を用いて行われた2つの研 究の中で、防御しないことが発見されており、これらの研究は同様に、防御抗原 としてのOspCの有用性を立証していた。米国特許出願第07/903,58 0号;Preac-Mursic et al.,Infection 20:342-49(1992)を参照されたい。 これまで、特定の型のOspCが特定のグループのライム病分離株(すなわち B.burgdorferi sensu stricto,B.garinii sp.nov.又はグループVS461 )に制約されて、OspCがクローン的に受け継がれたか否かは知られていなか った。OspCはプラスミドでコードされているため(Marconi et al.,J.Bac teriol.175:926-32(1993))、異なる種のライム病分離株との間で、Osp C遺伝子のプラスミド媒介されたトランスファが存在したことは考え得ることで あった。もしこれがあてはまるならば、存在することがわかっているものの定義 づけされたことのない異なる型のOspCは、必ずしもクローン的に受け継がれ ないだろう。 発明の要約 本発明の目的は、世界中の起源の広範な菌株の表現型決定(OspC「血液型 亜型」決定)、及びRFLP型決定分析、及び配列分析、により、解明された明 確なOspCファミリーに基づいてOspC製剤を選択することにより、哺乳動 物におけるライム病に対して、全ての菌株に関して幅広い防御効果(交差防御) レベル を有する有効なOspCワクチンを提供することにある。 さらに、OspC遺伝子はクローン的に受け継がれるものであることが発見さ れてきた。従って、現在、ライム病ボレリア属菌株のクローナル個体群構造を解 明するために、使用することのできる以下に記述する「共通膜抗原型決定」(C MAT)スキーマからの疫学的情報を考慮して、OspC型決定スキーマの結果 を解釈することが可能である。同じように、現在、(a)特定な地理的地域内で 優勢である菌株に対し防御するためのワクチンを設計できるようにするため、或 いは(b)B.burgdorferiの疫学的に重要な疾病関連クローン又はクローナルク ラスターに対して特異的かつ優先的に防御するため、最も適切なOspCワクチ ン製剤を選択することも可能である。 これらの目的及びその他の目的を達成する上で、本発明の1つの態様に従うと 、 (a)(i)図11の現在認知されている20のOspCファミリーの各々か ら、実質的に精製されたライム病ボレリア属の1つ以上のOspC抗原、又は( ii)防御抗体の生成を誘発するべく天然のOspCに充分類似した構造を有する 、前記OspC抗原のOspC変異体又はOspC擬似体、を含む、ある量の材 料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物において、前記量が、ライムボレリオーシスに罹患 しうる哺乳動物でライムボレリオーシスに対して防御性のある免疫応答を惹起す るのに充分なものである、免疫原性組 成物が提供される。 もう1つの実施態様に従うと、上述の免疫原性組成物は、図11の現在認知さ れている20のOspCファミリーのライム病ボレリア属の1つ以上、好ましく は2つ以上の抗原、又は上記(ii)に規定されているようなこの抗原のOspC 変異体又はOspC擬似体、及び(b)として上記に規定されているような生理 学的に受容可能な賦形剤を含んでいる。 本発明のもう1つの態様に従うと、(a)(i)ヒト疾病関連(HDA)クロ ーン及びクローナルクラスターによって発現された図19のOspCファミリー の各々から実質的に精製されたライム病ボレリア属の1つ以上のOspC抗原、 又は(ii)防御抗体の生成を誘発するべく天然のOspCに充分類似した構造を もつ、OspC抗原のOspC変異体又はOspC擬似体、を含む、ある量の材 料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物において、前記量が、ライムボレリオーシスに罹患 しうる哺乳動物でライムボレリオーシスに対して防御性のある免疫応答を惹起す るのに充分なものである、免疫原性組成物が提供される。 好ましい実施態様としては、上述の免疫原性組成物は、図19のOspCファ ミリーの1つ以上、好ましくは2つ以上のOspC抗原、又は上記の(ii)で規 定されているようなOspC変異体又はOspC擬似体、そして上記の(b)に 規定されている生理学的に受容可能な賦形剤を含んでいる。 好ましい一つの実施態様においては、本発明の範囲内に入る免疫原性組成物は 、北米、ヨーロッパ又はオーストリアのような特定の地理的地域内で優勢である ライム病ボレリア菌株に対して防御するよう設計されている。好ましい実施態様 としては、いずれかの抗原を単独で用いて処方されたワクチンよりも優れている 、組合せ型OspA/OspCワクチンが特許請求されている。 本発明はまた、DNA配列、発現ベクター及び形質転換された宿主細胞と共に 、新しいOspC抗原を生成するための組換え方法をも含んでいる。 本発明のその他の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な記述から明らかになる だろう。ただし、本発明の好ましい実施態様を示す一方で、詳細な説明及び特定 的実施例は、例示を目的として示されているにすぎない。というのも、本発明の 精神及び範囲内でのさまざまな変更及び修正が、この詳細な説明から当業者にと って明らかとなるからである。 図面の詳細な説明 図1は、実験的調査において用いられた77のボレリア菌株を表わしている。 これらの菌株の起源国及びそれが分離された生物学的供給源(すなわちヒト、ダ ニ又は動物)について記述されている。ヒト分離株が得られた臨床材料及び疾病 の症候群も同様に示されている(略号:CSF=脳脊髄液;ACA=慢性萎縮性 先端皮膚炎;EM=遊足性紅斑)。実験的に研究されなかった5つの付加的な菌 株の特性も同様に含まれている。これは、これらの菌株に関連する公開された情 報が、分析のいくつかにおいて使用されたからであ る。 図2は、全ての菌株の寄付者の住所をリストアップしている。 図3は、、モノクローナル抗体及びその共通膜抗原特異性をリストアップして いる。モノクローナル抗体のアイソタイプ及び相同反応菌株も示されている。 図4は、CMAT型決定スキーマにより解明されたCMATの各々についての 代表的菌株及び個々のスコアを示す。 図5は、CMAT型決定データについて行われたクラスター分析の樹状図を示 す。CMATクラスター(50%以上の類似性をもつ全てのCMAT)及びCM AT亜型(20%以上の類似性をもつ全てのCMAT)への個々のCMATの分 類と同時に、テストされた菌株の間でのCMATの出現頻度も示されている。 図6は、さまざまな血液型亜型の標準菌株と共に、16のOspC特異的モノ クローナル抗体のパネルの反応パターンを示す。 図7は、例4で記述されたように調製されPCR増幅されたOspC遺伝子が 酵素Dpn11、Dde1及びDra1で消化されて得られた制限フラグメント のサイズを示す。ここに示されているデータは、列挙されている82の菌株から の制限フラグメントデータの分析から同定された、制限フラグメント(すなわち 35のOspC RFLP型)の35の独自のパターンを示している。各々のO spC RFLP型を代表するよう選択された標準菌株も同様に示されている。 図8は、OspC RFLP型1〜24に属する菌株から選択さ れた24のOspC遺伝子の、図1とアラインさせた部分的ヌクレオチド配列を 示す。 図8aは、3′末端を含む図8に従った新しいOspC遺伝子の完全な配列を 示す。さらに、図8aは菌株H13及び28691のOspC遺伝子についての 配列も含んでいる。 図9は、図8のヌクレオチド配列データから演鐸された、部分的アミノ酸配列 のアラインを示す。配列決定された領域は、完全なOspCタンパク質の最初の 92%に一致する。 図9aは、C末端を含む図9に従った新しいOspC抗原の完全なアミノ酸配 列を示す。さらに、図9aは、菌株H13及び28691のOspC抗原につい ての配列も含んでいる。 図10は、配列と配列同一性度の間の系統発生的関係を示す図9のOspCタ ンパク質配列の樹状図である。この分析は、OspCファミリー内へのOspC タンパク質を割り当てるために使用された。OspCファミリーのメンバーには 、80%以上の配列同一性を伴う関連OspC配列が含まれる。同様に、Osp Cタンパク質が種特異的な方法でクラスター化し、このことはOspCタンパク 質がクローン的に受け継がれることを表わしている、ということも示している。 図11は、20のOspCファミリーをリストアップし、このファミリーの代 表として選択された菌株を示している。 図12は、図1からの82の菌株のCMAT及びOspC型決定分析の結果を 要約している。データは、特定のOspCファミリーに属する菌株が出現する頻 度を示すべく、OspCファミリー及び RFLP型毎に分類されている。OspCファミリーに割り当てられなかった菌 株は99と呼ばれている。菌株の生物学的及び地理的起源が含まれ、OspCフ ァミリーとのこれらのパラメータの比較を可能にしている。公開された記述が存 在したもののテストされなかった5つの菌株に対し、CMAT値が割り当てられ た(すなわち、B.burgdorferi、B.afzelii及びB.gariniiの菌株はそれぞれC MAT1、3及び4に対応する)。OspC血液型亜型は全ての菌株に割り当て られなかった;5つの菌株は入手できなかった(NA)。その他は、信頼できる 型決定には不充分な量のOspCしか発現しなかったことから試験されず(NT )、いくつかは試験されたがモノクローナル抗体のパネルとは反応性をもたなか った(NR)。 図13は、マッピングされたOspCエピトープの配列と、分析された菌株の 間でのその出現頻度をリストアップしている。表の下部に、モノクローナルは、 研究中の77の菌株とその反応頻度に従ったカテゴリーに分類されている。 図14は、その数で表示された数多くのBBMモノクローナル抗体のエピトー プの場所をマーキングする、一般化されたOspCタンパク質の地図を示す。 図15は、アレチネズミのモデルを用いた能動免疫化実験の結果を示す。動物 のグループは、抗原投与菌株Orthのものと同じ(H7)か、又は異なるOs pCファミリー(ZS7、PKO及びW)の精製されたOspCタンパク質変異 体を用いて免疫を受けた。結果は、抗原投与菌株により発現されたものと同じフ ァミリー の変異体で免疫化した場合強い交差防御が存在するが、抗原投与菌株のものと異 なるOspCファミリーのOspC変異体で免疫化した場合、ほとんど又は全く 防御しない、ということを示している。 図16は、さまざまなOspC型の間のヒト分離株の分布とOspC型決定情 報を要約している。チェコ共和国からのヒトライム病血清の中に存在するOsp C抗体の特異性及び優勢性も示されている。16のOspCファミリーを代表す る18の異なるボレリア菌株のパネルに対して試験することによって、OspC 抗体特異性が定められた。 図17は、メタノールで誘発可能なAOX−1−プロモータの転写制御下での OspCコード配列と共に酵母発現ベクターpPC−PP4を示す。 図18は、アレチネズミモデルを用いた能動免疫化実験の結果を示している。 動物はB.burgdorferi菌株Orthから誘導され、及びP.pastoris GS115 /pPC−PP−4から組換えにより生成された精製OspCタンパク質で免疫 化された。結果は、ボレリア属で誘導されたOspCタンパク質ならびに酵母で 誘導されたOspCタンパク質について強い防御を示している。 図19は、ライム病ボレリアの特異的ヒト疾病関連クローン又はクローナルク ラスターに対する防御のために設計されたOspCワクチン製剤の例を示す。 発明の詳細な説明 以下でさらに詳しく記述する血液型亜型、制限断片長多型 (RFLP)及び配列分析によって、異なるライム病分離株にわたって高度のO spCタンパク質の不均質性にもかかわらず、なかんづくアミノ酸配列内の類似 性に基づいて、OspCタンパク質を制限された数のファミリーに分類すること が可能である。本発明に従うと、この発見事実が意味するものは、これまで達成 されなかった異なる菌株に関する高度の交差防御を提供するワクチン製剤の設計 において実現される。 このような交差防御を達成するためには、疾病をひき起こすと考えられる全て の菌株に対し、防御する上で一定の与えられたワクチンの成分の有効性を予想す ることができなくてはならない。本発明に従うと、この問題は、ワクチン内の防 御抗原の不均質性が天然に見られる不均質性を最適な形で確実に反映しているよ うにすることによって克服される。特にOspCタンパク質については、これは 、ここで記述されている配列分析により明らかにされるOspCファミリーの全 てについての代表を含むワクチンを処方することによって達成される。このよう な処方の一例には、必然的に上述のOspCファミリーの全ての代表である20 のOspCタンパク質をワクチンの中に内含させることを必要とする。OspC ファミリーというのは、図9、9a及び10に示すように、18aaリーダー配 列と最後の16aaについての情報を除外して、成熟したOspCタンパク質の 最初の92%全体にわたって80%以上のアミノ酸配列の同一性をもつ、Osp Cタンパク質のグループとして定義づけられる。 かくして本発明は、1つの態様においては、当該発明者が初めて 明確に記述した20のOspCファミリーの各々から、実質的に精製された1つ 以上のOspC抗原を含む免疫原性組成物に関する。例えば20の抗原の使用は 、天然に見い出され考えられる全てのOspC変異体を内含する期待に対する1 つの改良である(ここで記述されている35のOspC RFLPの型を参照) 。本発明のもう1つの態様に従うと、ライム病ワクチンの処方は、OspCの型 決定データを疫学データと組合せて利用することにより、ワクチンの防御効力を 減少させないで抗原成分の数を減らすことによってさらに単純化される。以下に より詳しく記述する通り、このアプローチの具体例としては、(A)北米、ヨー ロッパのような特定の地理的地域において又はオーストリアのような特定の国に おいて使用するためのワクチン製剤の設計、及び(B)ヒトの疾病に関連するC MAT分析により同定されたクローンのみに対して特異的に防御するようにター ゲティングされているワクチンの設計、ができる。(A)に入る1つの実施態様 においては、ワクチンを北米で使用するために処方され、アメリカ産菌株につい て観察されるようなOspCファミリー、すなわちファミリー2及び3のみを代 表する抗原を含んでいる(図12参照)。 もう1つの実施態様に従うと、北米で使用するために処方された前記ワクチン は、ファミリー2、3、18及び20からの菌株を含んでいる。 ライム病ボレリア属のクローンを同定するために、CMAT分析により個体群 構造分析を行った。「CMAT(型)」は、その特異的モノクローナル抗体の一 定の与えられたセットにより検出され、 いくつかのケースでは弁別的に識別された9つの共通膜抗原の分子量変異体の組 合せスコアから、結果として得られた唯一の9ケタスコアとして定義づけされる 。「CMATクラスター」は、そのCMATスコアにおいて少なくとも50%の 類似性をもつ関係するCMAT(型)の1グループである。ここでは「CMAT グループ」は、そのCMATスコアにおいて20%以上の類似性を有するCMA T型の1グループを指すものとして用いられている。従って、1つのCMATグ ループは、それ自体複数のCMAT型で構成されうる複数のCMATクラスター で構成されていてよい。 「クローン」は、1つ以上の菌株を含む1つのCMAT型として定義づけされ 、又そうでない場合、クローンは同じCMAT型を有し、従って共通の祖先菌株 から発生するものとみなされる1つの菌株グループである。「クローナルクラス ター」は、CMATクラスターレベル(すなわちそのCMAT型が50%以上の 類似性をもつレベル)において関係づけられた1群のクローンのことである。「 ヒト疾病関連クローン」は、疾病及び臨床データに基づいて、頻繁にヒトの疾病 と関連することを示すことのできるクローンである。同様に、「ヒト疾病関連ク ローナルクラスター」は、疫学及び臨床データから、頻繁にヒトの疾病と関連す ることを示すことのできるクローナルクラスターである。従って、Bの項目に入 る1つの実施態様においては(上を参照)、OspCワクチンが、ヒト疾病関連 CMATクローン1.2.4.、3.2.13及びクローナルクラスター4.2 .17、4.2.18、4.2.20及び4.2.22に対して処方されている 。 OspCはチャレンジ微生物がこのOspCの誘導元と同じライム病分離株で ある場合、ライム病の動物モデルの体内で防御免疫応答を惹起するのに適した免 疫原であるものとして知られている。しかしながら、ライム病ボレリア菌株の間 のOspCタンパク質の血清学的不均質性のため、1つの菌株からのOspCで の免疫化は、広範囲のライム病ボレリア属分離株での感染に対して防御できない と考えられ、交差防御研究に基づいてこの仮定を有効化する必要性が認められた (例6)。これらの研究に基づいて、OspCベースのワクチンが、いくつかの 血清学的に全く異なる形態のOspCを含んでいなければならないということが 明白となった。このような多効果OspCワクチンの処方に対する1つの必須条 件は、異なるOspC形態の中での多様性度及びこれらの異なる形態がどのよう に関係しているかについて知っていることである。従って、このような情報は、 本発明に従うと、ライム病ボレリア属に対する新しいワクチン製剤の開発におい て応用される。 必要とされる情報を獲得することに向けての第1段階は、異なるライム病ボレ リア属菌株からのOspCタンパク質を特徴づけるためのモノクローナル抗体を ベースとする型決定システム(例1)の開発であった。最も広範なOspCタン パク質が分析されるようにするため、ヒト(例えば、皮膚、脳脊髄液及び血液) 、動物及びダニから分離された、異なる地理的地域からの多数のライム病ボレリ ア属菌株(すなわち、信頼できる特徴づけを可能にするのに充分なOspCを生 成するものとして図1に記述されている82の菌株のうち62が選択された)が 研究された。この分析のもう1つの主要 な様相は、単に1つのOspCタンパク質に対してではなく、6つの異なるOs pCタンパク質に対して生成された多数のOspC特異的モノクローナル抗体( この例では25個)を使用し、かくして認識されうるOspCエピトープの多様 性を増大し、異なるOspCタンパク質を弁別する力を増大させたことにあった 。この分析において収集されたデータは、明らかに異なる供給源からのOspC タンパク質の間に高度の血清学的不均質性が存在することを示していた。13の モノクローナル抗体のコレクションを用いて同定されたOspCの16の全く異 なる型又は血液型亜型の反応パターンの例は、図6に示されている。さらに、1 2の菌株は、モノクローナル抗体のいずれとも反応しなかったため型決定できな かった。 きわめて有効ではあるけれども、血清学的手段によるOspCの型決定はそれ でも不完全なものである。というのも、これには、OspCが主要タンパク質と して発現されること、そして広範囲の特異性をもつ1組の抗体が利用可能である こと、の両方が必要とされるからである。血液型亜型分析の結果から、抗原多様 性の全スペクトルは、その問題を最小限にするように選択されてきたにせよ、使 用中のモノクローナル抗体では検出されていなかった、ということが明らかであ った。従って、OspC遺伝子の中で出現する制限断片長多型(RFLP)を分 析することにより、OspCの不均質性がさらに研究された(例3)。82の菌 株からのデータの分析(すなわち我々の培養コレクション中の77全ての菌株か らの実験データ及び5つの公開されたOspC配列から演鐸された情報: 図1参照)は、35の全く異なるRFLP OspC型の存在を明らかにした。 この方法は血液型亜型型決定から明らかであるものよりも多くの変異を検出する ものの、2つの方法で得られる結果の間にはきわめて優れた一致が見られる(図 12)。 所有するOspCタンパク質又は遺伝子に従った、血液型亜型及びRFLP型 へのボレリア属菌株の分類により、本発明に従って、より詳しい特徴づけるため に、個体群を全体として代表するある限られた数のOspC変異体を選択するこ とが可能となった。かくして、大部分の汎存OspC型の各々からの1つ以上の 代表を含む29の菌株のパネルが選択され、PCRによりOspC遺伝子が増幅 され、ヌクレオチド及び演鐸されたアミノ酸配列が決定された(例4参照)。完 全なOspCタンパク質(システイン19から;前に参考として含めた米国特許 出願第07/903,580号を参照のこと)から少なくとも16のアミノ酸を 削除したものが、異なるOspC血液型亜型/RFLP型からのOspCタンパ ク質との間の関係を決定するのに使用された。 同じOspC型からの密に関係したOspCタンパク質の間の関係は、型決定 システムの有効性に対するさらなるチェックとして、及び一定の与えられたOs pC型の中にさらなる不均質性が存在したか否かを立証する目的で調査された。 24の菌株からのOspCタンパク質についてのヌクレオチド及び演鐸されたア ミノ酸配列は、それぞれ図8及び図9に示されている(すなわち、この研究から の22の配列と菌株2591及びPBIについての2つの公表された配列)。図 10には、OspCタンパク質間の系統発生的関係 を示す樹状図が示されている。 本発明のOspC抗原ベースの免疫原には、天然に出現するOspCタンパク 質の異なる血清学的形態の混合物が含まれていてよい。本発明のもう1つの実施 態様においては、免疫原性組成物には、OspC抗原のOspC変異体又はOs pC擬似体が含まれている。従って、後に記述するとおり、ライム病ボレリア属 細胞から得られたOspCタンパク質に加えて、天然に出現する分子の組換え型 OspC変異体(「OspC変異体」)及び「擬似体」−OspCエピトープを 擬似するミモトープをもつ化合物−を利用することができる。 例えばOspC変異体のカテゴリーには、OspC分子の免疫原性部分及びO spC分子のあらゆる非タンパク様免疫原性部分に対応するオリゴペプチド及び ポリペプチドが内含される。従って、1つの変異体には、天然のOspC分子に 相同であり、その顕著な免疫学的特徴を保持しているポリペプチドが含まれるよ うに意図されている。この点において、2つの配列の間の「相同性」は、第2の 配列からの第1の配列の誘導を表わすものである同一性に及ばない類似性を意味 している。例えば、1つのポリペプチドは、それがOspC特異的抗体又はT細 胞により認識されたエピトープに対応するアミノ酸配列を含む場合に、OspC に対して「相同」である。このような配列はわずか数個のアミノ酸という長さを もつものであってよく、又、線形決定因子又はタンパク質の、ひだ形成の後又は 共有結合修正を受けた後に、線形配列の分離された部分からのアミノ酸が空間的 に並置されている場合に生じるものであってもよ い。本発明の目的上抗原決定因子であるアミノ酸配列は、例えば当該技術分野に おいて既知のものであるモノクローナルマッピング分析によって確認可能である 。Regenmotel,Immunology Today(今日の免疫学)10:266-72(1989)、及びBe rzofsky et al.,ImmunologicalReviews(免疫学評論)98:9-52(1987)を参照 のこと。例えば、本発明において、OspC抗原は、 (1)VKLSESVASLSKAA; (2)TDNDSKEAILKTNGT; (3)KELTSPVVAETPKKP; (4)FVLAVKEVETL; (5)YAISTLITEKLKAL; (6)PNLTEISKKITDSNA; (7)ASANSVKELTSPVV; (8)SPVVAETPKKP; (9)GKKIQQNNGLGA;及び (10)SPVVAESPKK; というアミノ酸配列(図13)のうちの1つ以上のもの、又は上述のエピトープ 配列の変異体又は擬似体を含む。 好ましい実施態様においては、ワクチンはここに記述されているOspCファ ミリーからのOspCタンパク質のうちの1つ以上から選択された血清型特異的 エピトープに対応するペプチドを含むことになる。交差防御研究(例6)は、血 清型特異的エピトープにより防御免疫が誘発されることを示している。血清型特 異的エピトープの一例は、OspCファミリー5(血液型亜型4)からのOsp Cタンパク質について特異的であるモノクローナル抗体BBM38及びBBM3 9により認識される菌株Orthからの配列#2である(上を参照)。このエピ トープは、Orth OspCの親水性分析から予言された推定上のエピトープ (DNDSKE)に対応する。同様にして潜在的な血清型−特 異的エピトープを、その他のOspCファミリー(例4)からのOspCタンパ ク質の中でアミノ酸残基120−155(第1のシステイン残基から出発)の間 に出現するものと予言することができる。このようなワクチンには、以下で記述 するように、ペプチド配列の変異体又は擬似体が含まれていてよい。この種の類 似性についての検定は同様に、抗体の場合には競合的阻害の研究を介して又はT 細胞増殖によって行うことができる。 これらの基準に従ってOspC変異体としての資格が得られるポリペプチドを 、本発明に従い、従来の逆遺伝子技術によって、すなわちアミノ酸配列に基づい て遺伝子配列を設計することによって、又は従来の遺伝子スプライシング技術に よって、生成することが可能である。例えば、部位特異的突然変異誘発又はオリ ゴヌクレオチド特異的突然変異誘発が関与する技術により、OspC変異体を生 成することができる。例えばCurrent protocols in molecularbiology(分子生 物学における現在のプロトコール)8.0.3以降、の中の「クローニングされ たDNAの突然変異誘発」(Ausubel et al.eds.1989)(「Ausubel」)を参 照のこと。 本発明の範囲内に入るその他のOspC変異体は、OspCの一部分に対応す る分子、又はOspCの一部分を含むが、天然の分子とは一致しない分子、及び 単独で提供されたとき又は代替的には担体にリンゲージされたときOspCの免 疫原性活性を表わす分子である。この種のOspC変異体は天然の分子の実際の フラグメントを表わすものであってもよいし、或いは又、新たに又は組換えによ り合成されるポリペプチドであってもよい。 OspC又はOspC変異体の組換え型発現において使用されるように、かか る分子をコードするポリヌクレオチド分子には、好ましくはコドンの利用、翻訳 の開始、及び商業的に有用な量のOspC又は望ましいOspC変異体の発現に 関して選択された宿主のために最適化されている、望ましいアミノ酸配列に対応 するヌクレオチド配列が含まれる。同様に、このようなポリヌクレオチド分子を 用いて、選択された宿主生体を形質転換するために選択されたベクターは、ポリ ペプチドをコードする配列の効率の良い維持及び転写を可能にするはずである。 コードするポリヌクレオチド分子は、キメラタンパク質についてコードすること ができる。すなわち、これは、宿主細胞のためのシグナルペプチドのような、非 −OspC部分のためのコーディング配列に対して作動的にリンケージされたO spC分子の免疫学的部分をコードするヌクレオチド配列を有することができる 。 OspC分子をコードするDNAセグメントを分離するために、公表された方 法に従って完全なライム病ボレリアDNAを調製することができる。例えば、Ma niatis et al.,分子クローニング;実験室マニュアル(Co1d Spring Harbor La boratories,N.Y.,1982);Baess,Acta Pathol.Microbiol.Scand.(Sect. B)82:780-84を参照されたい。このように得られたDNAは、ゲノミックフラ グメントの多少の差こそあれ、無作為の組合せを提供するべく、制限酵素で部分 的に消化させることができる;Sau3A(Mbol)のようなテトラヌクレオ チド認識部位をもつ酵素が、この目的に適している。このとき、このような部分 的消化からの フラグメントは、OspC分子をコードするDNAのものと釣り合った長さのフ ラグメントを提供するべく、例えばショ糖勾配遠心分離(前出のManiatis参照) 又はパルスフィールドゲル電気泳動法〔Anal.Trends in Genetics(遺伝子の傾 向)(1986年11月)ページ278〜283を参照〕により、サイズ分画さ せることができる。 例えばAusubelの5.0.1以降に記述されているような周知の方法に従って 、選択されたフラグメントを適切なクローニングベクターの形にクローニングさ せることが可能である。このように得られたDNAは、例えばpUC18クロー ニングベクターのBamHI部位に挿入することができる。なかんづく、クロー ニングベクターにサイズ選定されたフラグメントを接合させることによって生成 されたキメラプラスミド又はファージを、次にE.coli又はその他の宿主細 胞へと形質転換させることができ、これらの細胞はその後、コードされたタンパ ク質の発現のためスクリーニングされる。OspC遺伝子を含むクローンを同定 するべくライブラリをスクリーニングするためさまざまな方法を使用することが できる。これらの方法には、オリゴヌクレオチドプローブのようなOspCに対 し特異的なハイブリダイゼーションプローブでのスクリーニング、又はOspC 特異的免疫学的試薬を用いたOspC抗原の発現についてのスクリーニングが含 まれる。例えば、この後者のスクリーニングは、抗OspCモノクローナル抗体 、又は精製されたOspCで免疫化された動物から調製された特異的ポリクロー ナル抗体を用いて、ライブラリをイムノブロットすることによって達成 される。ライブラリ内にOspCをコードするDNAを含むクローンがひとたび 同定されると、このDNAを分離し、OspCタンパク質をコードする領域を完 全に特徴づけし(配列決定により)、その後、このDNAを用いてOspC活性 タンパク質の生成に適したOspC発現ベクターを生成することができる。 前述のとおり、有効な免疫原を提供するためには、組換えにより発現されたp Cタンパク質の構造は、このタンパク質が防御抗体の生成を誘発するように、天 然の(変性されていない)OspCの構造に充分類似していなくてはならない。 このため、変性された形での発現産物の細胞内タンパク質分解及び凝集を避ける ような形で、OspCをコードするDNAを発現することが好ましい。これらの 問題を避けるための1つの方法は、好ましくは培地内へ直接宿主細胞からのpC の分泌を提供する宿主−べクター系の中でpCを組換えにより生成することであ る。このような系の1つは、Bacillus subtilisによって提供される。Ulmanen e t al.,J.Bacteriol.162:176-82(1985)により記述されているように、バチ ルスプラスミドベクターpUB110に対してB.amyloliguefaclensα−アミラ ーゼシグナル配列(Young et al.,Nucleic Acid Res.11:237-49(1983)を参 照)をリンケージさせることによって、B.subtilisのための適切な分泌ベクタ ーを構築することができる。このアプローチに従うと、外来性タンパク質のため のコード配列は、プロモーター、リボソーム結合部位及びα−アミラーゼのため のシグナル配列の下流でクローニングされる。OspCの転写及び翻訳は、この 構成体の中でα−アミラーゼプロモータ及び翻 訳機構の制御下にあり、宿主細胞からのpCの分泌は、α−アミラーゼシグナル 配列によって提供される。本発明は、原核生物ならびに真核生物において機能的 である発現ベクターを含んでいる。酵母内で使用するための類似のベクターが記 述されてきており、これらのベクターを用いた酵母内のOspCの発現分泌を達 成することができた。酵母複製プラスミドの中で誘発可能なプロモータに対して OspCコード配列をリンケージすることによって、適当な発現ベクターを構築 することができる。このアプローチに従うと、外来性タンパク質のコード配列は 、例えばAOX−1プロモータの下流でクローニングされ、転写及び翻訳は、メ タノールを培地に付加することによって誘発され得る。(完全タンパク質のコー ド配列に対してシグナル配列をリンケージすることにより)外来性タンパク質の 細胞内発現又は分泌のいずれかが得られる。好ましい酵母菌株はPichia pastori sである。酵母特にP.pastorisの中では、発現産物の高い収量が得られた。 タンパク質分解、凝集及び変性を回避する宿主ベクター系の中でOspCを発 現するためのさらにもう1つのアプローチは、ワクチニア感染を受けやすいさま ざまな哺乳動物の宿主細胞内で発現することのできるベクターとしてのワクチニ アウイルスの使用である。このアプローチでは、ワクチニア感染した宿主内でO spCタンパク質を発現するのに適した翻訳及び分泌シグナルと共に、プロモー タの制御下にpC遺伝子が置かれている組換え型ワクチニアウイルス由来のベク ターを調製することが必要となる。本書にその内容が参考として含められている 米国特許第4,603,112号に記述 されているように、このプラスミドは同様に、転写制御領域に対し5′のところ 及び3′末端及びポリアデニル化シグナルに対し3′のところに、野生型ワクチ ニアゲノム内への相同組換えに導くフランキング配列を含むことになる。この種 の構成体がワクチニア感染を受けた宿主細胞内に導入された場合、フランキング 配列はプラスミドベクターとワクチニアウイルスの間の直接的組換えを導き、そ の結果、クローニングされた構造的配列(ここではOspCをコードする)は、 ワクチニアウイルスの一部となり、このワクチニアウイルスと共に増殖し、これ により発現されることになる。好ましくは、フランキング配列間の領域は同様に 選択可能な標識をも含み、かくして選択培地の存在下で組換えられたワクチニア ウイルス(そしてこの状況下では、OspC活性ポリペプチドをコードする配列 )を含むこれら細胞のみが生きのびるようになる。 この方法で生成された組換え型ワクチニア菌株は、高密度発酵成長に適したV ero細胞又はCV1細胞のような哺乳動物の細胞を感染させるために使用する ことができる。発酵中にこれらの細胞内で発現されたOspC活性タンパク質は 、発酵培地内に分泌されることになり、ここから従来の方法によって精製される 。 天然のOspC及びOspC変異体に加えて、本発明は、OspCエピトープ (「ミモトープ」)と擬似する化合物(「擬似体」)を包含している。擬似体の 一例としては、抗原上のエピトープに特異的に結合する抗体で、動物を免疫化す ることにより生成される抗体である抗−イディオタイプ抗体がある。抗−イディ オタイプ抗体は第1の抗体上の組合せ部位を認識しこれに適合する。従っ て、その組合せ部位の形状は、第1の抗体の組合せ部位にはめ合わされるエピト ープときわめて似ている。抗−イディオタイプ抗体は、もとの抗原と擬似する形 をもつ組合せ部位を有することから、これを、もとの抗原と反応する抗体を生成 するためのワクチンとして使用することができる。Immunology 7:269-84(1987 )内のFineberg & Ertl,CRC Critical Reviewsを参照されたい。適切な擬似体 は、どの化合物がそれに結合するかを検出するためにOspC抗体でスクリーニ ングすることによって同定できるか、或いは又、分子モデリングによって生成可 能である。ANNUAL REPORTS IN MEDICINAL CHEMISTRY(医薬化学年次報告)(Aca demic Press 1988)p243以降のMorgan et al.の「ペプチドレセプタ及びペプ チダーゼのための非ペプチドリガンドの発見に対するアプローチ」を参照のこと 。 本発明のワクチンは、ライム病に対するヒトを含む罹患しやすい哺乳動物の免 疫化を意図したものである。「免疫原」という語は、体液性又は細胞を媒介した 免疫(ここではボレリアでの感染)を導く特異的免疫応答を喚起する抗原を意味 する。従って「免疫」とは、免疫化を受けていない患者と比べたとき、より容易 に感染に耐える又は感染を克服する、又は臨床的に影響を受けることなく感染を 許容する、ことのできる患者の能力のことである。 本発明の免疫原はさらに、受容可能な生理学的担体で構成されていてもよい。 かかる担体は、当該技術分野において周知のものであり、高分子担体を内含する 。哺乳動物における適切な担体の例としては、ツベルクリンPPD、ウシ血清ア ルブミン、オホアルブミン 又はキーホールリンペットヘモシアニンがある。担体は、好ましくは非毒性で非 アレルギー性でなくてはならない。 免疫原はさらに、アルミニウム化合物、水及び植物又は鉱物油エマルジョン( 例えばフロイントアジュバント)、リポソーム、ISCOM(免疫刺激複合体) 、水溶性ガラス、ポリアニオン(例えばポリA:U、硫酸デキストラン又はレン チナン)、非毒性リポ多糖体類似体、ムラミルジペプチド及び免疫調節物質(例 えばインターロイキン1及び2)又はそれらの組合せのようなアジュバントで構 成されていてよい。好ましいアジュバントは、水酸化アルミニウムである。Os pC活性ポリペプチドを発現するワクチニアのようなウイルスベクター、又はSa lmonella又はMycobacteriaなどの細菌ベクターを生きた減衰させられた状態で受 けた哺乳動物の体内でも、同様に免疫原性を増強させることができる。 このような免疫原を処方するための技術は、当該技術分野において周知のもの である。例えば本発明の免疫原は、食塩水又はその他の生理学的溶液の中でその 後再水和させるように、凍結乾燥しておくことができる。いかなる場合でも、本 発明のワクチンは、ワクチンの免疫原性的に有効な成分の望ましい濃度を結果と してもたらす量の賦形剤と、免疫学的に有効な量のOspCを混合することによ り調製される。ワクチン内の免疫原性的に有効な成分の量は、対象者の年令及び 体重を考慮した上で、免疫化すべき動物によって、ならびにワクチン内に存在す る免疫原性成分の免疫原性によって左右されることになる。ほとんどの場合にお いて、ワクチンの免疫原性成分は、一抗原一用量につき1〜100マイクログラ ムの範囲内に あり、好ましくは一抗原一用量につき10〜50ミリグラムの範囲内となる。 本発明のさらにもう1つの態様においては、免疫原性組成物は、例1に記述さ れているように、ヒト疾病関連クローン及びクローナルクラスターにより発現さ れた図11のOspCファミリーの各々から実質的に精製された、1つ以上のO spC抗原又はそのOspC変異体又はOspC擬似体で構成されている。 従って、本発明は、請求の範囲第1項〜第3項に従って、図11に示されるよ うな現在認知されている20のOspCファミリーの1つ以上の、好ましくは2 つ以上のOspC抗原、又は図11の現在認知されている20のOspCファミ リーの各々からの1つ以上のOspC抗原のいずれかから成るライム病ボレリア 属のOspC抗原の免疫原性組成物を含んでいる。上述のOspC抗原に代って 、組合せには、防御抗体の生成を誘発するべく充分に天然のOspCに類似した 構造をもつ、前記OspC抗原のOspC変異体又はOspC擬似体が含まれて いてもよい。 図11は、必須エピトープの配列を示す。本発明に従うと、このようなエピト ープを1つ以上含むOspC抗原が含まれる。その結果、本発明に従ったこれら の抗原又はポリペプチドは、図13に示されるようなエピトープ配列を少なくと も含んでいる。このエピトープ配列は、図13のカッコ内に示されたアミノ配列 と同じ位短いものであってよい。 もう1つの実施態様として、本発明は同様に、図19のOspCファミリーの 1つ以上の、好ましくは2つ以上のOspC抗原、或 いは図19のOspCファミリーの各々からの1つ以上のOspC抗原のいずれ かを含む免疫原性組成物をも含んでいる。これらの免疫原性組成物は、請求の範 囲第4項〜第6項に対応する。 もう1つの実施態様においては、免疫原性組成物は、特定の地理的地域内で優 勢であるライム病ボレリア属菌株に対して防御するように処方されている。かく して、1つの実施態様においては、北米で最も優勢であるライム病ボレリア菌株 に対して優先的に防御するワクチンが処方されている。もう1つの実施態様にお いては、ヨーロッパで最も優勢であるライム病ボレリア菌株用のワクチンが処方 されている。第3の実施態様においては、オーストリアで最も優勢であるライム 病ボレリア属菌株用のワクチンが処方されている。これらの地理的場所の各々の ためのワクチン製剤が、例7に示されている。 OspCワクチン製剤に加えて、組合せ型OspA/OspCワクチンも考え られている。というのも、これは、 − まず第1に、ライム病ボレリア属菌株は、常にこれらの抗原のいずれか一方 を発現するとは限らない可能性はあるが、OspA又はOspCのいずれか一方 を常に発現するため、 − 第2に、1方の発現がダウンレギュレーション(例えば免疫応答に応えて) された場合に、もう1方の発現が増強されるようにこれら2つの抗原の相互調節 が存在するということが報告されているため、 − 第3に、少なくともOspAでのインビトロ研究において、ワクチン逃避突 然変異体が発生する可能性があることが立証されて いるが、これは、2つの独立した抗原の中の2重突然変異事象というものがきわ めて確率の低いものであることから、第2の抗原の内含によって避けることので きる問題であるため、 − 第4に、一定の与えられた抗原に対するワクチン接種を受けた者の免疫応答 が均一でなく、2つの抗原の内含が、OspA又はOspCのいずれかには低い 応答性しかもたない者でも、もう一方の抗原に対する防御応答を作ることによっ て防御されることになる確率を高めることになるため、 − 最後に、相乗効果が存在し得ること、そしてOspA及びOspCを含むワ クチンを用いることより強固な免疫が得られることが期待されるため、 いずれかの抗原単独で処方されたワクチンよりも優れている可能性があるからで ある。 1つの実施態様においては、OspCファミリー1〜20からの1つ以上のO spCタンパク質が、ボレリア属菌株B31、Orth、H4及びKL11によ り発現されるような1つ以上のOspAタンパク質と組合わせられることになる 。 もう1つの実施態様においては、米国向けの組合せ型OspA/OspCワク チンには、菌株B31により発現されるように、OspAと共にOspCファミ リー2及び3からの1つのOspCが含まれている。もう1つの実施態様におい ては、ヨーロッパにおいて使用するための組合せ型OspA/OspCワクチン には、菌株B31、Orth、H4及びKL11により発現されるようなOsp Aと合わせて、OspCファミリー2、4〜7、9、10、 12、13及び14、15〜17、19からの14のOspCが含まれている。 オーストリア向けの組合せ型OspA/OspCワクチンのもう1つの実施態様 には、ファミリー2、4〜7、10、13及び19からのOspCが含まれてい る。 本発明は同様に、哺乳動物におけるライムボレリオーシスの治療又は予防のた めのワクチンの製造のための、上述の免疫原性組成物に含まれているような抗原 の組合せの使用も含んでいる。好ましい一実施態様として、このワクチンは人間 に有効である。 本発明に従ったワクチンを調製するための方法は、特異的分子の同一性及び免 疫学的有効性が維持され、かつ望まれない微生物学的汚染物質が導入されないよ うに設計されている。最終産物は、無菌状態にて分配され維持される。ライム病 に対して哺乳動物を免疫化する方法には、哺乳動物に対して、前述の免疫原を有 効量だけ投与する。投与には、当該技術分野において周知のあらゆる方法で行い うる。例えば、適切な投与方法には、さらされることが予想される時期よりも約 6ヵ月から1年前に、ライム病ボレリア属を有するダニに対してさらされること がわかっている哺乳動物に対して、上述のワクチンを投与する。本発明に従うと 、適切な免疫応答を生成すると考えられうる、又はそれが証明され得るあらゆる 免疫化経路を利用することができるが、非経口投与が好ましい。適当な投与形態 としては、皮下、皮内又は筋肉注射又は、経口、経鼻又は直陽投与に適した調製 物が含まれる。 「実質的に精製された」とは、毒性成分が全く無い均質なタンパク質であり、 そのため不利な反応の可能性が低くなっていることを 意味している。ここでいう「均質な」という語は、タンパク質の少なくとも80 %(w/v)が完全にそのままのOspCであり、残りのほぼ全てがOspC分 解産物で占められていることを意味する。かくして、培地成分の形での不純物及 びその他のボレリア属タンパク質は、あったとしても微量でしか存在しない。均 質なOspCは、1つ以上の血清学的形態のOspCで構成され得る。 このようにして、本発明は、自己抗体を誘発し、免疫化された哺乳動物の体内 での有害な自己免疫反応をひき起こす可能性のある、潜在的に免疫原性の望まし くないタンパク質を除去することを可能にしている。同じように、上述の精製方 法は、ワクチン生産中のロット間の再現性をも確保する。 好ましい精製方法には、以下の工程が含まれる: (a)ライム病ボレリア属細胞の分断及び遠心分離による「膜」及び「細胞質 」成分の分画、 (b)可溶化されたタンパク質を含む上清を得るため、そして不溶性材料をペ レットとして除去するための、非変性洗剤による膜画分の抽出と、それに続く遠 心分離;及び (c)吸着された抗原がNaCl勾配で溶出される、イオン交換クロマトグラ フィー(ジエチルアミノエチル又は「DEAE」)による可溶化された抗原の分 画。 この精製方法には、次のものによる抗原の濃縮とさらなる精製が含まれていて もよい: (a)緩衝液のリン酸塩含有量を増大させることにより、吸着さ れた抗原が溶出される、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィ;及び/又は (b)吸着された抗原がイミダゾールで溶出される、固定化金属−アフィニテ ィクロマトグラフィ。 当該技術分野において既知のその他の溶出方法としては、pHの減少による溶 出、又はキレート化金属に対する親和性をもつ塩化アンモニウム、ヒスチジン又 はその他の物質の濃度を増大させることによる溶出、が含まれる。 細胞破壊は、小さいガラス球を入れた細胞ミル内で懸濁状態で細胞を撹拌する ことによって、音波処理によって、又はフレンチプレス内で、細胞を溶解させる ことにより達成できる。代替的には、抗原は、細胞を洗剤にさらすことにより; 細胞の環境のイオン強度を変えることにより;又は温度をわずかに移行させるこ とにより、生体の細胞表面から直接抽出することができる。代替的には、細胞か ら離脱した膜水疱から成る出発材料を使用することもできる。 膜画分の抽出は、好ましくは優れた可溶化力をもち、変性作用をもたず、イオ ン交換クロマトグラフィと相容性のある洗剤を用いて達成できる。好ましい洗剤 は、Calbiochem製の両性イオン洗剤3−14であるが、上述の特徴をもつあらゆ る洗剤又は有機溶剤を使用することができる。洗剤は、通常1%(w/v)の濃 度で使用されるが0.01〜10%(w/v)の範囲内の変動の程度まで有効で ある。洗剤の抽出は、0〜60℃の範囲内の温度、好ましくは37℃で行われ、 10分〜8時間、好ましくは1時間かかるはずである。尿素のようなカオトロピ ック剤を、可溶化プロセスを改善す る目的で洗剤に加えて使用することもできる。 次に、洗剤で可溶化された抗原をDEAEクロマトグラフィにより分画させる 。好ましくは、DEAEイオン交換樹脂が使用されるが、その代りに又は互いに 組合せて、その他の陰イオン又は陽イオン交換樹脂を使用することもできる。本 発明に従うと、イオン交換樹脂には、荷電基がカップリングされた不溶性マトリ ックスが含まれる。陰イオン交換基として用いられる官能基としては、アミノエ チル(AE)、ジエチルアミノエチル(DEAE)及び第4級アミノエチル(Q AE)基がある。陽イオン交換基は、カルボキシメチル(CM)、ホスホー又は スルホプロピル(SP)基を有していてもよい。両性イオン洗剤3−14(1% )を含むトリス緩衝液中のカラムに試料を投入し、抗原はNaCl勾配で溶出さ れるが、その他の方法も同様に有効である。 当該技術分野において周知の方法に従って、ヒドロキシルアパタイト上に結合 させることによって、抗原を濃縮させることができる。抗原をさらに濃縮させ/ 精製することのできる代替的な又は相補的な方法は、固定化金属アフィニティク ロマトグラフィによるものである。この後者の方法は、OspA及びOspBか らのより優れた分離が達成されることから、OspCの精製のためにはヒドロキ シルアパタイトクロマトグラフィよりも好ましい。 上述の非変性精製プロセスのもつ利点は、タンパク質の3次元コンフォーメー ションが維持され、かくして防御に関与するものを含む、天然のタンパク質上に 見られる全ての抗体結合部位が保たれることになる、という点にある。タンパク 質が変性された場合、 結合部位は部分的又は完全に破壊され、抗体を抗原部位に誘発する抗原の能力は それ相応に減少することになる。従ってこのように変質したタンパク質は、ワク チンに使用するには望ましいものでない。 さらに、本発明は、図9aに示されるような新しいOspC抗原の組換え型調 製物を含む。本発明は同様に、図9aに従ったOspC抗原をコードする新しい DNA配列をも含んでいる。これらのDNA配列は図8aに示されている。同様 に本発明に含まれるものは、図8aの配列のいずれに対しても少なくとも80% の相同性を有するようなDNA配列である。 本発明は同様に、原核生物又は真核生物の宿主細胞の中の組換え型発現ベクタ ー、特に酵母、好ましくはPichia pastorisの中で有用な発現ベクターをも含ん でいる。本発明の好ましい実施態様に従うと、発現ベクターはメタノールにより 誘発可能である。 本発明は、(i)図8aに従った配列のいずれかによってコードされるような 、又は(ii)図9aのアミノ酸配列のいずれとでも少なくとも80%の相同性を もつような、新しいOspC抗原を含む。 本発明は、例示的であっていかなる形であれ、本発明の範囲を制限することを 意図されていない以下の例において、より詳細に説明される。 例1:Borrelia burgdorferi菌株のCMAT型決定、並びにCMATクラスタ ー、CMATファミリー、「ヒト疾病関連」クローン及びクローナルクラスター の解明を可能にする結果のクラス ター分析 図2にリストアップした数多くの供給源から77の菌株(図1参照)を得た。 異なる地理的起源をもち、しかもできる限り多くの異なる疫学的及び臨床的状況 からの菌株がコレクションの中に含まれるように、注意を払った。 次に以下の通りに全ての菌株から、膜画分を調製した: 遠心分離により(7000×g、20分、4℃)、ライム病ボレリア属細胞を 集め、5mMのMgCl2を含むPBSの中で細胞ペレットを2度洗浄し、細胞の 湿潤重量を測定した。次に、Vibrogen細胞ミル(BuhlerV14型)の中で混合物 を振とうすることにより、洗浄した細胞を次に溶解させた。冷却(4℃)を伴う 3分間の振とうサイクルを、暗視野顕微鏡で評価されるように、細胞溶解を99 %以上完了するまで繰返した。リゼイトを次に焼結ガラスフィルター上でろ過し て、ガラス球を除去し、保持された球を緩衝液で洗浄して、ろ液中の細菌抗原の 収量を改善した。リゼイトを20分間7500×g、4℃で遠心分離して、膜2 又は「1sp」(低速ペレット)画分と呼ばれる粗膜画分を調製した。上清をさ らに30分間100,000×g、4℃で遠心分離して、膜1又は「hsp」( 高速ペレット)と呼ばれるさらに精製された膜画分を調製した。両方の膜固分を 100mMのトリス−HCl緩衝液pH=7.4の中で2回、当初の遠心分離条件を 用いて洗浄した。膜2画分は、型決定を目的として使用し、一方膜1固分は抗原 精製のためとっておいた。 その後、Laemmli,U.K.,Nature(London)227;680-85(1970) に記述されているとおり、SDS−PAGEにより各菌株の膜2画分内に存在す る膜タンパク質を分析した。分子量の変動を、分析で使用された膜抗原標識の全 スペクトルの分子量範囲を網羅する一組の標準タンパク質の電気泳動移動度を基 準にして決定した。 抗原をニトロセルロースフィルターまで移送し、例えば、当該技術分野におい て周知のものであるイムノブロット法により、モノクローナル抗体のパネルを用 いて同定する(Ausubel,et al.,分子生物学における現行の2つのプロトコー ル10、8、1以降(1992)。周知のハイブリドーマ技術、Kohler及びMill stein,Nature 256;495-97(1975)によりモノクローナル抗体を生成させる。 本発明の好ましい実施態様においては、図1に記されている菌株が分析されてい る。一般に、分析中に含み入れるための膜抗原の選択は、(a)それを検出し、 細菌菌株のSDS−PAGE膜抗原プロフィールの中に存在する数多くのその他 の抗原から、それを区別するためのモノクローナル抗体の利用可能性により;( b)分析された菌株のかなりの割合のものの中に存在している問題の抗原、すな わち共通抗原により;(c)それが、同じ菌株の多数の別々に調製された膜画分 の中に再現可能な形で検出され得る、すなわち問題の特定の抗原についての菌株 内変動に関しては全く証拠が無いという事実により;(d)多数の培養及び継代 の後及び長時間(最高2年)にわたる保管の後に、抗原標識が同じ分離株の中で 安定した形で発現されるという事実により;そして(e)標識をコードする遺伝 子が染色体外で受け継がれる、又は抗原の変動が菌株内変動を導きうる特異的抗 原変動メカニズムに基づいていた、という公表さ れた科学文献による証拠が欠如していることにより、支配される。 図3は、分析に使用される9つの共通膜抗原(E90、E60、E59、E4 3、F1a、E29、E22抗原、E18+E20組合せ抗原及びE10抗原) を同定するのに用いられるモノクローナル抗体を示している。抗原は、分子量の 上昇順に評点(スコア)され、1つ以上のモノクローナル抗体が存在する場合に は、これらのモノクローナル抗体と抗原との反応パターンに従って、それらのわ ずかに異なる反応性(例えばE60とE43)によって評点される。 図4は、9ケタの数で表わされている分析された菌株について見い出された、 9つのスコアのユニークな組合せを全てリストアップしている。このとき、この 9ケタの数は、その菌株の共通膜抗原型(CMAT)と呼称される。次に、観察 された全てのCMATの間の関係を打ち立てるため、クラスター分析を行った。 これは、各抗原の遺伝子多様性を決定し、全てのユニークなCMATのデータか ら計算された重みづけされていない不同性マトリックスを樹立することによって 行われた。個々の共通抗原スコアが無い場合は、それが欠如したデータであるか のごとく処理された。その後、形成されたマトリックスを、CSS(Statistica Stat-Soft)ソフトウエアを実行するIBMコンパチブルパーソナルコンピュー タ上で、算術平均(前出のSreath及びSokal)を用いた加重対グループ法により 、リンケージを伴うクラスター分析に付した。クラスター分析の結果得られた樹 状図は、図5に示されている。全般的に、樹状図は、ラ イム病ボレリア属個体群が実にうまく構造化されていることを示している。クラ スター化段階の各々が起こる固有値をプロットすることにより、細菌をカテゴリ ーへと分離すべき最も適切なレベルを選択することが可能である。 分割を行うのに最も理想的な位置は、連続するクラスター化段階についての固 有値に主要な飛越しが存在する曲線内の地点にて出現する。図5の樹状図に示さ れている通り、これは、CMATスコアに68%から88%の間の差異が存在す るレベルで起こる。この分割は、個体群をCMATグループと呼ぶ4つの主要な グループに分ける。連続するクラスター化についての固有値における第2の主要 な飛越しは、CMATスコア間の40%と52%の差の間で起こる。この分離は 、各々のCMATグループを、個々のCMATの2つから3つのクラスターに分 ける。便宜上、CMATグループ化が起こるレベルとしてスコア間の80%の差 異がとられ、CMATクラスター化が起こるレベルとしてスコアの50%差がと られた。 前述のことから、B.burgdorferiの個体群を、各々2つから3つのCMATク ラスターから成る4つの主要なCMATグループに分けることができるというこ とは明白である。各々のCMATクラスタ自体は1〜5個の個別のCMATで構 成されていた。その他の個体群構造分析の分類学的研究(Marconi & Garon,J. Bacteriol,174;241-44(1992);Boerlin et al.,Infect,Immun.60;1677- 83(1992)Baranton et al.,Int.J.Syst.Bacteriol,42;378-383,(1992 ))の結果と、これらの結果を比較すると、 CMATグループIが遺伝種Borrelia bugdorferi sensu strictoに対応し、C MATグループ3が「グループV2461」としても知られているBorrelia afz eliiと等価であり、CMATグループ2及び4がB.garinii sp.nov.に対応し ていることがわかる。CMAT分析が何故B.garinii遺伝種を2つのCMATグ ループに分割したかの理由は明らかでないが、例えば多遺伝子座アイソエンザイ ム電気泳動研究(Baerlin et al.,Infect,Immun,60;1677-83(1992))の場 合よりも少ない標識が使用されたという事実によるものであるかもしれない。 各CMAT内の特定の菌株の出現を見てみると(図5)、7つのCMATが1 つ以上の代表を有し、かくしてクローンすなわち共通の祖先をもつ菌株とみなす ことができるものであるということは明らかである。実際、全ての菌株のうち6 7%が3つの全く異なるCMATクローンの中に丁度入った。例えば、CMAT 4(クローン1:2:4)は12の菌株を含み、CMAT13(クローン3:2 :13)は23の菌株を含み、CMAT18(クローン4:2:18)は15の 菌株を含んでいた。特に、分析されたヒト分離株の76%(41のうちの31) がこれら3つの主要なクローンの間で分配されていることがわかった。その上、 CMAT17、18、20及び22を一括して関係するクローナルクラスターの 一部分とみなした場合、全てはCMATクラスター4.2に属し、そのときヒト 疾病関連は87%にまで至る。ヒト疾病とのこの強い関連性のため、これらを、 「ヒト疾病関連」(HDA)クローン又はクローナルクラスター(上の定義を参 照)とみなすことができる。さら に、これら3つの主要クローンの間で見られる分離株の型を見たところ、例えば CMAT13が慢性皮膚症候群ACA(5菌株)と関連するものと思われること 、そして一般にこのクローンが皮膚の症候群と結びつけられること(19のうち 17)が明らかとなる。これとは対照的に、その他2つのHDAクローンは、伝 播性疾患においてより優勢であると思われる。すなわち、これらは、神経ボレリ オーシス又はライム関節炎を患う患者からの血液又はCSFから分離されている 。CMATクラスター4.2(すなわちCMAT17、18、20及び22)の 場合、疫学データは、神経ボレリオーシスとの強い関連性を示唆していると思わ れる。10個のヒト分離株のうち、6個はCSF材料又は神経ボレリオーシス患 者から分離され、4つは、同じく神経ボレリオーシスと関連づけることのできる 急性疾患と通常結びつけられる症候群であるECMをもつ患者から分離された。 ヒト分離株のうちの2つが血液から分離され、3つがCSFからそして1つがE Mをもつ患者から分離されたものであることから、CMAT4菌株の症候群関連 性はそれほど極めて明快なものではない。 さまざまな菌株に関する疫学データをさらに分析すると、3つの主要なクロー ン又はクローナルクラスターが弁別的な地理的分布を有すること、そしてこの特 徴が、今度はこれらの地域内で観察されたライム病の一次症候群の一般的差異と 相関関係をもつことが明らかになる。例えば、CMAT4は、世界の中でも関節 性症候群が支配的な地域である北米において最も支配的なCMATである。CM AT13及びCMAT18は、北中央ヨーロッパにおいて支配 的に見られ、ここでは神経症候群及び慢性皮膚症候群が支配的である。3つの主 要なクローンのうち、CMAT4のみが北米及びヨーロッパ(フランス、オース トリア及びロシア)の両方において発見され、この両方の大陸で広く分布してい る。興味深いことに、中央ヨーロッパの地域特にライム病が固有のものであるオ ーストリア及びスイスにおいては、3つの主要なヒト疾病関連クローンの全てが 共存している。 ヒト疾病が、CMATグループ1(Borrelia bugdorferi sensu stricto)中 のわずか1つのクローン(CMAT4)、及びCMATグループ3(Borrelia a fzelii)の1つのクローン(CMAT18)、及びCMATグループ4(B.gar iniisp.nov.)のクローナルクラスター(CMATクラスター4.2)、によ って卓越してひき起こされるという認識により、我々は本発明に従って、これら に対して特異的な防御を行うOspCワクチンや組合せ型OspC/OspAワ クチンのようなワクチンを設計する目的で、これらのクローン/クローナルクラ スターに焦点をあてることが可能となる。このときこのワクチンは、これらのク ローンが極めて優勢である地理的地域の中で使用することができるだろう。その 上、異なるクローンに結びつけられた異なる臨床的症候群のため、我々は、これ らのクローンに対するワクチンをターゲティングし、ひいては実際に特定の症候 群に対して防御するためのワクチンを設計することができるのである。 例2:ライム病ボレリア属のOspC抗原の血清学的変動を分析するためのO spC血液型亜型の型決定スキーマの開発。 抗−OspC抗体の調製 25のモノクローナル抗体のパネルを、(a)(1)オーストリア産菌株Or th(BBM34−39);(2)ドイツ産菌株PKO(BBM42−45); (3)チェコスロバキア産菌株E61(BBM46、47及び49)及び(4) KL10(BBM40−41)から誘導された4つの精製OspCタンパク質; (b)オーストリア産菌株W(BBM22、24、25、27、28及び29) から誘導された抗原のOspCタンパク質で富化されたカクテル;及び(c)チ ェコ菌株M57(BBM75−77)の膜2画分に対して産生させた。 それぞれBBM22、24、25、27−29及びBBM75−77の場合に 、菌株W又はM57の膜画分に対するサーフブロット分析により、又その他のも のの場合には、適切な精製タンパク質に対するラインブロット分析により、さま ざまなモノクローナル抗体の抗−OspCタンパク質の特異性を確認した。 膜ELISA法 OspCタンパク質の血清型決定は、標準的膜ELISA技術を用いて行われ た。例1に記述されているように調製された全ての菌株の膜2画分を、マイクロ タイタープレートの個々のウエル内に分配したpH7.4のリン酸緩衝溶液(PB S)中で0.1mg/mlになるまで希釈した。プレートを一晩37℃で完全に乾燥 した。使用に先立ち、プレートをPBS中で2度洗浄し、次に各ウエルに1%の ヒトアルブミンを含むPBS中の希釈抗体溶液50mlを付加し、プレートを37 ℃で1時間インキュベートした。抗マウスIgGアル カリ性リン酸塩接合抗体を付加する前に、プレートを4回洗浄した。プレートを さらにもう1時間37℃でインキュベートしてから、結合した抗体の量を見積る ため、基質付加に先立ち4回洗浄した。 当初、どのモノクローナル抗体が血清型決定を目的として最も適切であるかを 見るため、25のモロクローナル抗体全てに対して、全ての菌株を試験した。均 一の陽性及び陰性試験基準を設定するための試みがなされたが、異なる菌株内の OspC抗原の大幅に異なる発現レベルのためにこれが不可能であることが明ら かとなった。この問題を克服するため、膜2固分をウエスタンブロット法で分析 し、ニトロセルロースに移送し、Aurogoldを用いて染色した。22〜28kdの分 子量範囲内の主要なタンパク質の不在によって判断されるように、OspCタン パク質を全く又は少量しか発現しなかった菌株(全部で15菌株)を、研究から とり除いた。これにもかかわらず、一定数のケースにおいて(例えばBBM28 、29、37、43及び45を用いた場合)、陽性及び陰性の結果の間には直ち に観察できる区別はなお全く無く、従って、これらのモノクローナル抗体は、型 決定の目的には不適切であるとみなされた。これらの抗体は全て共通のエピトー プを認識し、従って、いずれにせよ差別的価値はほとんどない。初期分析の菌株 被度データに基づくと、一定数のモノクローナル抗体が、例えばBBM24、2 5及び27、BBM38及び39及びBBM75、76及び77のように類似の エピトープを認知することもわかっており、従って各グループからわずか1つの み(それぞれBBM24、BBM39及び BBM77)が最終的血液型亜型型決定スキーマにおいて使用された。 これらの菌株及びモノクローナル抗体を除去することにより、このとき、陰性 菌株のバックグラウンドレベルよりも得られた光学密度値がはるかに(3倍)高 いものとして陽性反応の基準を設定することが可能であった。実際上、このこと は、陽性結果が0.6よりも大きい光学密度(OD)値を有していることを意味 していた。全ての陽性反応は同様に、同じ膜調製物のウエスタンブロット分析に よっても認識された。ウエスタンブロット分析の結果として、BBM48が約6 0キロダルトンのタンパク質と強く交差反応し、ELISA分析において数多く の偽陽性結果を発生させることが発見された。かくして、BBM48も血液型亜 型分析から削除された。その結果、初期の21の利用可能な抗OspC抗体のう ちのわずか13だけを用いて、血液型亜型分析は幾分か簡略化された。 次に、13のモノクローナル抗体の完全なパネルを用いた各菌株の反応パター ンを対照調査し、各々のユニークなパターンを1つの「血液型亜型」として呼称 した(図6参照)。究極的に分析された62の菌株のコレクションの中で、16 のユニークな血液型亜型が観察され、かくしてこの膜タンパク質により表示され た血清学的不均一性の高いレベルが実証された。個々の血液型亜型の間で観察さ れた陽性反応の数は1〜7の範囲内にあった。 各々の菌株について見い出された血液型亜型の完全なリストが図12に示され ている。これを見ればわかるように、12の菌株(分析された菌株の19%)は 、13のモノクローナル抗体のパネルの いずれとも反応せず(「NR」反応無しと示されている)、型決定不可能とみな された。発現が無いか又は低レベルであったために削除された菌株(15菌株) と合わせて考慮した場合、合計で利用可能な菌株のうちの22%が型決定できな かった。無条件に型決定できた菌株の78%の間の血液型亜型の出現頻度は、大 幅に変動した。10個の菌株が最も一般的な血液型亜型である2であったのに対 して、血液型亜型6、8及び9の代表はただ1つしかなかった。OspCタンパ ク質のファミリー及び遺伝子型とその血液型亜型の間には強い相関関係があった 。実際大部分のケースにおいて、例えばファミリー1、2、4、5、7、9、1 0、14及び15について1対1の関係が存在すると思われた。ファミリー3、 12、13、17、18及び19は、試験されなかったか又は現在利用できるモ ノクローナル抗体を用いて型決定できなかったかのいずれかである。ファミリー 6、8及び11は、2つ又は3つの血液型亜型に血清学的にさらに細分できたが 、このファミリーの遺伝子型も幾分かの多様性を示したということも特記してお くのが有利である。2つ以上のファミリー(ファミリー16及び20)の中で1 つの血液型亜型(血液型亜型16)が観察された。これは、この血液型亜型には わずか2つの陽性反応しかなく、従って一般的モノクローナル抗体は2つのファ ミリーを弁別できなかったことから、起こり得たことである。 例3:OspC不均一性の制限断片長多型(RFLP)分析。 菌株OrthからのOspC遺伝子をクローニングし、前述のとおりに(米国 特許第07/903.580号)ヌクレオチド配列を 決定した。菌株OrthからのOspC遺伝子の近位(コーディングストランドATG AAAAAGAATACATTAAGTGC,開始コドンに下線)及び遠位(非コーディングスト ランド、TAATTAAGGTTTTTTTGGAGTTTCTG,停止コドンに下線)末端を次に、我々の 培養コレクション中の77の菌株からのOspC遺伝子を増幅するために、ポリ メラーゼ連鎖反応(例4参照)の中で使用した。米国からの14の菌株を含め、 試験された全ての菌株が予測されたサイズ(627〜642bp)のPCRフラ グメントを生成し、このことはすなわち、プラスミドでコード化されたOspC 遺伝子が安定した形で維持されるだけでなく、以前に仮定されたよりもはるかに 優勢であること表わしていた。インビトロで成長せしめられた培養中に、Osp C抗原を検出できなかったことはOspC遺伝子が不在であったためではなく、 むしろ発現される抗原が無いか又は低レベルであったためであると思われる。 異なる菌株からのOspC遺伝子の間の多型は、制限酵素Dpn11、Dde 1及びDra1でのPCR増幅を受けたOspC遺伝子(上述のとおりに調製さ れたもの)の消化の後に得られた制限フラグメントパターンの分析によって、決 定された。82の菌株からのデータ(すなわち、我々の培養コレクション中の7 7全ての菌株からのデータと5つの公表されたOspC配列から演鐸された情報 :図1参照)の分析により、35の全く異なるRFLR OspC型の存在が明 らかになった。標準的な方法を用いて実験的に決定されたフラグメントの数及び サイズは、多くの例において配列決定により確認された。すなわち、RFLP型 1〜23の少なく とも1つの代表について、型24は、Padula et alの配列データに基づいている 。各々のRFLP型と結びつけられたRFLPパターンは、図7に示されている 。利用可能である場合、配列情報から演鐸されたフラグメントサイズは、測定値 よりも優先的に示された(RFLP型1〜24)。分析された各菌株についての RFLP−型の完全なリストは、図12に示されている。 例4:OspC遺伝子の異なる対立遺伝子のPCR増幅及びヌクレオチド配列 決定及び演鐸されたアミノ酸配列のクラスター分析 例1及び2に記述され図1 2に要約されている通り、ボレリア属菌株をOspC血液型亜型及びOspC RFLP型に分類することが可能であった。OspC RFLP型1〜17及び 19〜23を代表する菌株が選択され、ポリメラーゼ連鎖反応によりOspC遺 伝子を増幅させ、ヌクレオチド配列及び演鐸されたアミノ酸配列を決定した。い くつかのケースにおいて、密に関係するOspCタンパク質の間の関係を、型決 定システムの有効性についてのさらなるチェックとして、及びOspC型内のさ らなる未検出の不均一性に関してチェックする目的で、調査した。合計27のO spC遺伝子をPCR増幅させ、以下に記述する通り配列決定した。OspCタ ンパク質をOspCファミリーに分類するため、配列情報を使用した。 材料と方法 凍結したボレリア属保存細胞懸濁液を解凍し、2μl(5×106−1×108 個/ml)を、Heraeus Biofuge A microfugeの中で最高速度で5分間遠心分離した 。細胞ペレットを10μlの1× TAQ−緩衝液(Boehringer Mannheim)に再懸濁させ、50μlの鉱油(Pharm acia)を重ねて入れ、次に8分間沸とう水浴の中でインキュベートし、直ちに氷 上に置いた。細胞−リゼイトに対して、90μlの試薬混合物〔9μlの10× Taqポリメラーゼ緩衝液、Boehringer Mannheim;2μlの10mMのdNTP 溶液、Boehringer Mannheim;5μlのプライマー1(ATGAAAAAGAATACATTAAGTGC G)、10mMのストック;5μlのプライマー2(ATTAAGGTTTTTTTGGAGTTTCTG) 、10mMのストック;0.5μlの5,000U/mlTaqボリメラーゼ、Boehri nger Mannheim;及び68.5μlの水]を付加した。LKB Thermocyclerの中 でDNA増幅を行った(36秒間95℃、60秒間53℃、84秒間70℃、3 0サイクル)。トリス−アセテート緩衝液(40mMトリスアセテート、2mMのE DTA、pH8.0)中の1%(w/v)のアガロースゲル上で5μlの産物を分 析し、臭化エチジウムでの染色及び紫外線下での視覚化により増幅を監視した。 増幅された産物をSpin Bindマイクロ遠心分離カートリッジ(FMC)を用いて 濃縮した。次にDNAを30μlのH2Oの中で収集し、上述のとおりアガロー スゲル上に精製産物を2μl走らせることによって回収を監視した。フルオレセ インで標識づけされたプライマ5′-ATGAAAAAGAATACATTAAGTGCG-3′及び5′-ATTA AGGTTTTTTTGGAGTTTCTG-3′でAuto Cycle配列決定キット(Pharmacia)を用いて LKB Thermocycler上で配列決定するため(36秒95℃、30秒53℃、8 0秒70℃で25サイクル)、増幅されたDNAフラグメント(2〜7μl)を 調製した。メーカーにより規定されている通り、自動レーザー螢光〔AL F〕配列決定装置(Pharmacia LKB)を用いて、6%のポリアクリルアミド配 列決定ゲル上で、試料を電気泳動させた。ALFからのヌクレオチド配列データ ファイルを、ソフトウエアパッケージDNASIS及びPROSIS(Pharmaci a-LKB)での演鐸されたタンパク質配列を用いて対照調査し分析した。 ライム病スピロヘータの24の異なる菌株からのOspCタンパク質について のアミノ酸配列(すなわちこの研究からの22の配列と菌株2591及びPBI についての2つの公表された配列)を、Wilbur及びLipman,PNAS USA 80;726-3 0(1983)の高速/概略方法によって整列させ、前出のSneath及びSokalのUPG MA方法(クラスター分析の1形態)により樹状図を構築するために、かくして 生成された類似性スコアを使用した。これらの分析は、ソフトウエアパッケージ Clustal V (Higgins及びSharp,CABIOS 5;151-53(1989);Higgins et al., CABIOS(1991)を用いて行った。 結果と論述 24の異なるRFLP型を代表する24の菌株からのOspC遺伝子及びタン パク質についての整列されたヌクレオチド配列、及び演鐸された部分的アミノ酸 配列が、図8及び9に示されている。OspCタンパク質内の第1のシステイン 残基(Orth配列内のアミノ酸19)に先行するアミノ酸は、リーダー配列で あり、完全タンパク質の中に存在しない(配列FISCは推定上のシグナルペプ チダーゼ分割部位である)ことから、これらは配列比較に含み入れられなかった 。タンパク質のカルボキシ末端端部において、最後の16のアミノ酸は除外され た。これには、(最後の7個のアミノ 酸と等価である)プライマー2の結合部位に対応する領域、そして次に、最初の 配列が得られるまでのさらに9つのアミノ酸の間隙が含まれている。OspC遺 伝子のこの末端部分は、保存度が高く、プライマー2を用いて試験された全ての 菌株からのOspC遺伝子を増幅し、配列決定する能力によって示される通り、 OspCタンパク質の間で観察される多様性を生み出す上でさほど重要なもので はないと思われる。その上、このOspC領域に結合するモノクローナル抗体は 、幅広い反応性をもつ(例えば図13及び14中のBBM29、42及び45) 。 OspC配列は、きわめて可変的であり、最も遠い関係のあるアミノ酸配列( B.burgdorferi菌株297及びB.garinii菌株ID90)は、わずか59%のア ミノ酸配列の同一性(80%の類似性)しか示さない。しかしながら、同じRF LP型のメンバーの間ではいかなる配列差も検出されず、このことはすなわち、 この型決定方法がきわめて精確にOspC遺伝子間の不均一性を表示していると いうことを示している(すなわち、RFLP型1菌株VS215、VS219及 びDK7に対するOspC配列は、ZS7のものと同一である;RFLP型2菌 株IP2と26816は、B31と同一である;RFLP型6菌株H15とAC A1は、同じである;RFLP型7菌株PKOとDK26は、JSBと同一であ る;RFLP型10菌株H4とWは、同じである;RFLP型13菌株8711 04とKL11は、同一である;RFLP型14菌株20047とVS185は 、同じである)。 クラスター分析により決定された部分的OspCアミノ酸配列の 間の関係性の度合は、図10に樹状図として示されている。同じ種の菌株からの OspCタンパク質は、異なる種からのOspCタンパク質に対してよりも互い に対してより密に関係している。それでも、1つの種の中でさえ、著しい可変性 は明らかである。OspC配列の多様性は、系統樹のこの部分の内部に観察され るより深い分岐、そしてより多数のOspC変異体が、他の2つのボレリア種よ りもB.gariniiと関連していることによって示されるように、B.garinii菌株 の間で特に高いものである。OspC遺伝形質のクローナル構造は、異なるライ ム病ボレリア属の間で、プラスミドでコードされるOspCの水平トランスファ 、又は遺伝子内組換えのいずれによっても、遺伝子材料の著しい交換が全くなか ったことを示唆している。 OspCタンパク質は、OspCファミリーに割当てられてきており、ここで OspCファミリーは、完全OspCタンパク質の最初の92%にわたって80 %以上のアミノ酸配列同一性をもつ、すなわち18aaリーダー配列と最後の1 6aaについての情報を除いた同一性をもつOspCタンパク質の1グループと して定義づけされる。図1には18の異なるOspCファミリーが描かれている が、樹状図の中に内含されなかった菌株H13及び28691からのOspCタ ンパク質について、不完全な配列情報からさらに2つのOspCファミリー(1 9及び20)が同定された。 OspCタンパク質の間の多大な多様性にもかかわらず、完全OspCタンパ ク質の最初の3分の1は保存され(図10)、同じ種の菌株はこの領域内で約8 0〜90%の配列同一性を示してい る。しかしながら、異なる種からのOspCタンパク質の間の配列の同一性は、 OspCタンパク質のアミノ末端端部における種特異的配列モチーフの存在のた め、タンパク質のこの部分においてさほど高くない。上述のように、示されてい ないOspCのカルボキシ末端部分も同じく見かけ上保存度がきわめて高い。介 在部分(すなわちアミノ酸残基KKI及びNSの間の図9の下部の2つのブロッ ク)は非常に可変的であり、OspCと関連する主要な多様性源である。血清型 特異的エピトープがこの可変領域内にくることが予想される。Hopp及びWoodsの 方法により個々のタンパク質配列の親水性プロフィールを分析することによって 、エピトープの存在を強く予告するものである最高の親水性ピークがこの領域内 にあることがわかった。より特定的に言うと、この領域内のOspC配列の間の 高い可変性にもかかわらず、推定上のエピトープは不変的に完全タンパク質のア ミノ酸残基120〜155の間にある。0rth菌株のOspC内では、1つの エピトープをも表わすことになるパラメータである、予告されたβターン及び高 い柔軟性の領域である残基136〜141(DNDSKE)で、親水性ピークが 出現する(PC/GENEを用いて行われた分析)。 例5:抗−OspCモノクローナルのエピトープマッピング 抗−OspCモノクローナル抗体のいくつかのエピトープを、Geysen et el. ,J.Immunol,Methods 102;259-74(1987)により記述されている、ピン技術 方法、又はメーカーにより記述されているビオチニル化ペプチドELISA、又 はドットブロット方法のいずれかを用いる、Cambridge Research Biochemicals Ltd., Gradbrook Park,Northwich,Cheshire,Englandからの市販のカスタム指定エピ トープ走査キットを用いて、マッピングした。試験された2026カスタム合成 ペプチドは、図9に示されているOspCタンパク質の一段の重複する10mers であった。菌株Orth、PKO、及びB31のOspCタンパク質のC末端端 部、及び菌株Orthのシグナルペプチド配列の重複ペプチドも同様に分析に含 み入れられた。 モノクローナル抗体と反応する連続的ペプチドの組合せ配列は、「完全ペプチ ド配列」として記述される。図13は、エピトープを識別することのできたモノ クローナル抗体の完全エピトープ配列をリストアップしている。カッコ〔 〕内 に囲まれた配列には、全ての反応するペプチドに共通のアミノ酸が含まれており 、従ってこれはエピトープの重要な部分を形成する。一般化されたOspCタン パク質内の各々の完全配列の場所は、図14に示されている。しかしながら、例 えば数多くのエピトープを識別できた1つの例においては、一次エピトープすな わち最も反応性の高いエピトープについてのものだけが与えられ(図13)、図 示されている(図14)。1つ以上のOspCタンパク質内の類似の領域に対応 するペプチドと、モノクローナルが反応したケースにおいては、Orth菌株に 関するものだけが与えられている。換言すると、モノクローナル抗体がOrth タンパク質(例えばBBM43)と反応しない場合、与えられる反応配列は、相 同菌株(PKO)についてのものである。図13の下には、図の上部に示されて いるそれらが認識するエピトープの出現頻度に基づいて、モノクローナル抗体が カテゴリー に分類されている。これを見ればわかるように、これらのうちの半分以上は、そ れらが分析された菌株のうちの10未満のものの中で出現するという点において 、きわめて特異的なエピトープを認識する。モノクローナル抗体のうちの5つは 、中間出現頻度のエピトープを認識し、一方残りの7つは、分析された77の菌 株のうちの25以上の中で出現することから、共通エピトープを認識するとみな すことができる。血液型亜型分析に適していることがわかったモノクローナル抗 体は、図13の中で星印によって表わされている。興味深いことに、無条件にマ ッピングできた中間出現頻度のエピトープ(BBM22、35及び40)、又は 共通エピトープ(BBM28、29、34、37、42、43及び45)を認識 するのは、主としてモノクローナル抗体であった。実際、型特異的であると見な され得た(BBM38、29及び44)、すなわち10未満の菌株と反応する3 つのモノクローナル抗体のみがマッピングできた。BBM38及び39は両方と も同じ菌株反応パターンを有し、同じ領域(アミノ酸155及び170)に対し てマッピングした。Orthタンパク質のアミノ酸配列の親水性プロットに基づ くと、親水性ピークと予想されたβターンはこの領域と一致しており、これらは 1つのエピトープを高レベルで表わすパラメータである。BBM44のエピトー プは、同様に著しく変動する部域であるアミノ酸79〜90の間にある。残念な ことに、その他の型特異的モノクローナル抗体のエピトープのいずれもマッピン グされ得ず、このことはすなわち、これらが分子の確認に依存していることを示 唆している。しかしながら、3つの型特異的抗体は全て、タンパク質の うち最も可変的なものの間にある領域に対しマッピングすることから、それが同 じくその他の型特異的エピトープ内でも関与する可能性がきわめて高い。興味深 いことに、高い頻度のエピトープと反応するBBM28は同様に、BBM38及 び39と同じ領域に対してマッピングする。その理由はわかっていないが、この あいまいさをもたらす結合部位で関与する実際のアミノ酸及び数におけるわずか な差異が存在するのかもしれない。 共通エピトープと反応する抗体のうちの4つ(BBM29、42、43及び4 5)は、タンパク質の遠位C末端端部(アミノ酸200〜212)でマッピング するのに対して、その他の2つは、保存度が高いことが示されていた領域である タンパク質のN末端端部近く(アミノ酸41〜67)で反応する。中間出現頻度 をもつエピトープを認識するモノクローナル抗体は、分子の半分保存された領域 (アミノ酸103〜114及びアミノ酸176〜196)の内部でマッピングし た。 これらの結果は同様に、OspCタンパク質の16の血液型亜型変異体の各々 を発現する菌株の膜2固分に対し特異的である、多価のウサギ血清がOrthタ ンパク質の203の重複ペプチドに対してスクリーニングされたもう1つの実験 においても確認された。全ての共通の交叉反応エピトープは、上述の保存された 及び半分保存された領域の中に見られた。興味深いことに、CMATグループ1 の菌株(B.burgdorferi sensu stricto)からの血清は、CMATグループ3( B.afzelii)及び4(B.garinii)の菌株からの血清ほど頻繁には交叉反応しな かった。 例6:アレチネズミにおける交差防御の研究 異なるOspCファミリーの間での交差防御が可能であったか否かを確かめる ため、B.burgdorferi菌株ZS7(OspCファミリー1)、B.afzelii菌株P K0(OspCファミリー7)及びB.garinii菌株W(OspCファミリー10 )からOspCタンパク質を精製し、B.afzelii菌株Orth(OspCファミ リー5)での抗原投与に対するライムボレリオーシスのアレチネズミモデル内の 免疫原としてこれを用いた。1つのファミリーの中での防御をテストするため、 菌株Orthに対する免疫原として、菌株H7からのOspC(OspCファミ リー5)を用いた。菌株H7からのOspCは菌株OrthからのOspCと同 じ血液型亜型及びRFLP型に属している。 アレチネズミには、Titer Max♯R−1(CytRx)をアジュバントして、すなわ ち合成免疫調節物質(共重合体CRL89−41)を伴う油中水型(スクアレン )エマルジョンとして調製された、精製OspC(20μgのタンパク質/20 0μl)の一回の皮下免疫化か、又は水酸化アルミニウムをアジュバントとした 2回の腹腔内OspC注射(10μgのタンパク質/500μl)のいずれかが 与えられた。精製抗原は、以前に参考としてその内容が内含された米国特許出願 第07/903580号の中で記述された方法によって、菌株から調製された。 最初の免疫化から3.5週後に、血液試料を目から採取し、抗原投与の時点での 免疫原に対する抗体の応答が確認されうるように、血漿を調製した(免疫化を受 けていない対照動物も同様に処理した)。最初の免疫化から4週間後に、免疫化 を受けていない対照動物のグループと同様に、菌株Orthの細胞104個(2 5〜100ID50)を用いて動物に腹腔内抗原投与した。抗原投与懸濁液を同様 に、免疫化されていないアレチネズミにおいても滴定し、50%の動物を感染さ せるのに必要とされる用量を決定した。さらに2週間後、104の用量で抗原投 与を受けた動物を殺し、BSK培地内で膀胱、心臓、腎臓及び脾臓を培養した。 接腫後2〜6週目から一週毎に、暗視野顕微鏡でスピロヘータについて培養を検 査した。同様に血液も採取し、結果として得られた血漿を血清転換すなわち免疫 原以外の菌株Orthからの抗原に対する抗原投与後の抗体の発生について、ウ エスタンブロット法により分析した。どの動物が感染を受けたかを確かめるため に使用された培養試験と血清学的試験の間には、優れた一致が見られた。ID( 50)の決定のためには、血清学的試験のみが使用されたが、この場合、動物は 抗原投与から3週間後に放血され、感染を受けたアレチネズミにおける抗体応答 が容易に検出できるほど充分強いものとなっていることを確実にする余分の時間 が与えられていた。 種間の交差防御の兆しは全くなかった。すなわち、抗原投与菌株Orth(B .afzelii)に対する免疫原として、OspCファミリー1(B.burgdorferi) 及び10(B.garinii)からのOspCタンパク質は有効でなかった。同様に、 同じ種の異なるOspCファミリーの間の交差防御の兆しも全くなかった。すな わち、OspCファミリー5からのOspCタンパク質を発現する菌株Orth での抗原投与に対する免疫源として、OspCファミリー7分離株(B.afzelii 菌株PKO)からのOspCタンパク質は有 効でなかった。これとは対照的に、菌株H7(OspCファミリー5)からのO spCタンパク質での免疫化は、抗原投与菌株Orth(OspCファミリー5 )に対して有効であった。これらのデータ(図15)は、OspCファミリーの 間での交差防御は考えられず、ファミリー内部での防御は可能であることを示し ている。OspCファミリーの各々からのOspCタンパク質の1つ以上の型を 含む多効果のワクチンは、大部分のライム病ボレリア属菌株に対し防御するのに 充分なものでなくてはならない。 例7:ヒト疾病と関連するOspCタンパク質のさまざまなファミリーの出現 頻度の地理的分布 OspCタンパク質の高度の可変性のため、優れた防御有効範囲を与え、しか もこの最終目的達成のために過度に多くの変異体の内含が必要とされないような ワクチン製剤を設計することは、きわめて困難である。OspC変異体の選択を 最適化する1つの方法は、どのOspC変異体がヒト疾病と関連していて、高い 頻度で出現するかを見極めることである。ヒト疾病と稀にしか関連しないOsp C変異体又は稀少なOspC変異体は、かくして、最小限のワクチン効力損失を もつあらゆるワクチン製剤から除去されることになる。その上、ワクチンが特定 の地理的地域内での使用のためのみに設計される場合、その地域のライム病ボレ リア属の間で優勢でないOspC変異体を内含するのは不必要なことであろう。 この研究に使用されるボレリア属菌株についての疫学的情報及びOspC型決定 情報を用いると(図12)、OspCワクチンに内含させるべきOspC変異体 についての選択を行うことが可能であった。 B.burgdorferi分離株(菌株25015を含むCMATグループ1:合計23 菌株)の分析は、これらの菌株の間で最も優勢なOspC変異体が、ファミリー 1及び2に属するものであることを示している。ファミリー1の菌株は全てヨー ロッパの分離株であり、ヒト疾病をひき起す可能性があるが、5つの菌株のうち の1つのみがヒト分離株であった。このことは、これらの菌株が高レベルの毒性 をもたないことを示していると考えられる。ファミリー2の菌株は10メンバー をもつ単一の最も一般的な型のOspCファミリーである。ファミリー1の菌株 とは異なり、これらの菌株は、米国、ヨーロッパ及びロシアからの分離株を含め て広範に分布している。ファミリー2の菌株は明らかにヒト疾病に関連しており 、50%の分離株が臨床標本である。試験された残り8つのB.burgdorferi分離 株は全て米国の分離株であり、これらは、各菌株が異なるOspC RELP型 を発現することから、それが発現するOspCという点で非常に多様である。こ れらの菌株のうちわずか1つだけ(菌株297、ファミリー3)がライム病の一 症例から分離された。ファミリー2及び3は、菌株25015を除いて、3つの 主要なヒト疾病関連クローンCMAT型1、2、4(図5)のうちの1つに属し ている。 B.afzeliiの26の菌株(すなわちグループVS461、CMATグループ3 )は、6つの孤立したファミリー、すなわちそれぞれ5、4、6、2、又は4の メンバーをもつOspCファミリー4−8及びファミリー16の中に入る。日本 産の1つの分離株を除いて、全ての菌株は、ヨーロッパすなわちオーストリア( 14); チェコ共和国(4)、デンマーク(1)、ドイツ(2)、イタリア(1)、スロ ヴェニア(1)、スウェーデン(1)及びスイス(1)からのものであった。ヨ ーロッパ産分離株の88パーセントはヒト由来のものであり、分離株の80%が 皮膚の生検、8%が血液試料からのものであった。これらのデータは、B.afzel ii菌株とライム病の皮膚科学形態の発症の間の強い関連性を反映している。ヒト 分離株はさまざまなOspCファミリー全体を通して均等に分布していた。オー ストリア産分離株は、卓越してファミリー4〜6に属していた(86%)が、単 一の代表がファミリー7及び8の中にも発見された。オーストリア産分離株がO spCファミリー7の間で低い発生率しか示さず(すなわち1/5)、ファミリ ー16では分離株が不在であったこと(0/4)は、ヨーロッパ内でさまざまな B.afzelii OspCファミリーの優勢度に地理的変動が見られることを示唆し ている。それでも、OspCファミリー4〜8及び16からのB.afzelii菌株は 、ヨーロッパ全体に広く分散している。これらの菌株はほぼ排他的に、もう1つ の主要なヒト疾病関連クローンすなわち3、2、13(図5)のメンバーである 。 30のB.garinii菌株(すなわち異型菌株19857及び19952を除くC MATグループ4及びCMAT菌株20047、ID90及びNBS16)を9 つのOspCファミリーと、いかなるファミリー割り当ても無い2つのRFLP 型に細分割することができる。試験されたB.garinii菌株の53パーセントがヒ ト分離株であり、これらの菌株は、OspC型の1つ(RFLP34)を除く全 てを通して分布している。これらの B.garinii菌株の75パーセント(12/16)が、神経ボレリオーシスの症例 から分離され、残りは皮膚分離株であった。従って、B.gariniiは主として神経 ボレリオーシスと結びつけられるが、病因の如何に関わらず皮膚病変(EM)の 発生がライム病の全ての形態に共通の症状発現であることから、皮膚分離株の出 現を予想すべきである。OspCファミリー13の菌株は最も一般的に分離され たOspC型であり、全B.gariniiOspC型の23%(7/30)、そしてヒ ト分離株の25%(4/16)を占めていた。このOspCファミリーの菌株は 、ヨーロッパの中で一般的なものであり、6つの異なる国からの分離株を内含す る。OspCファミリー11も又広く分布しており、かなり頻繁に出現する(1 7%又は5/30)が、1つの分離株のみがヒト由来のものであるため、ヒト疾 病との関連性はさほど明確でないが、これは試料採取上の誤差及び分析された菌 株の数が少なかったことを反映しているのかもしれない。これら後者のコメント は、OspCファミリー14の菌株(4菌株、ただしヒト分離株は1つのみ)に ついてもあてはまる。その他のOspCファミリー(9、10、12、15、1 7、19及びRFLP型33及び34)からの分離株が、より低い頻度で発見さ れた。しかしながら、オーストリア産B.garinii菌株に対するワクチンのために は、OspCファミリー10及び19を付加的に考慮しなければならない。とい うのも、オーストリアからの4つのB.garinii分離株の全てがこれら2つのOs pCファミリーに属していたからである。 上述のようなボレリア菌株の直接分析に加えて、さまざまな OspC変異体の多効果性及びヒトボレリオーシスとのその関連性を間接的に見 極めることも可能である。これは、ライム病患者からの血清中のOspC抗体の 特異性を試験することによって達成できる。EM(15)、ACA(15)、神 経障害(10)又は関節及び筋肉に関連する症候群(10)を患うプラハ地域( チェコ共和国)内の患者から採取した50の血清を、OspCに対する抗体につ いて試験した。18菌株のパネルに対してスクリーニングしたところ、17(3 4%)の血清(3EM、10ACA、3ライム関節炎及び1神経ボレリオーシス )が、試験された16のOspCファミリー(図16)の1つ以上のものと反応 することがわかった。血清のうち12が、ただ1つのOspCと特異的に反応し た〔ファミリー5(4x)、ファミリー7(3x)、ファミリー6(2x)、フ ァミリー8、13及び14(1x)〕。3つの血清が、ファミリー4及び6の両 方と反応し、一方その他2つの血清が広く交差反応し、試験されたファミリーの うち6つ及び8つと反応した。従って、OspCファミリー5〜7、13、14 そしておそらくは4からのOspC変異株を発現するボレリア属菌株が、チェコ 共和国内に存在している。この血清学的データは、隣国オーストリアについての 菌株分析から得た結果と一貫性をもち、従ってこの結果を実証している。 上述の結果に基づき、次の国で使用するためにワクチンが処方された:すなわ ち、 1)米国;OspCファミリー2及び3からのOspC 2)ヨーロッパ;OspCファミリー2、4〜7、9、10、 12、13、14、15〜17及び19からの14の0spC変異体、 3)オーストリア;OspCファミリー2、4〜7、10、13及び19から の8つ以上のOspC。 例8:P.pastoris内の組換え型OspCの発現 Pichia pastoris OspC発現ベクターの構築 B.burgdorferiのOspCコード配列をクローニングするために、組換え型P .pastoris/E.coliシャトルベクターpHIL−A1(Phillips Petroleumから 提供)を用いた。各ファミリーからの1つ以上の代表を含む菌株パネルを選択し 、ポリメラーゼ連鎖反応によりOspC遺伝子を増幅した。米国出願07/90 3,580(EP.0522560)で開示されているようなOspCヌクレオ チド配列から演鐸された菌株特異的プライマを用いることにより、第1のシステ インアミノ酸(菌株OrthからのOspCタンパク質配列の中のアミノ酸19 )から開始する完全OspCタンパク質のコード配列を増幅させた。 B.burgdorferi Orth OspC遺伝子の5′及び3′末端を作り出すた め、5′-AAATGTGTAATAATTCAGGGAAAGG-3′という配列をもつアミノ末端プライマ ーPC−F及び5′-ATTAAGGTTTTTTTGGAGTTTCTG-3′という配列をもつカルボキシ 末端プライマーPC−Bを用いて、基本的に例4に記述されている通りに、ポリ メラーゼ連鎖反応(PCR)を行った。プライマーPC−F内の下線を施した配 列は、完全OspCタンパク質の翻訳開始コドンと同一であり、プライマーPC −B内の下線を施した配列は翻訳停止コドンと同一であ る。 pHIL−A1内にB.burgdorferi菌株B31、PKO、ZS7、KL10及 びE61のOspCコード配列を挿入するためのクローニング戦略(PCRのた めに使用されるベクター及びプライマー内の制限部位)が、以下の表1に要約さ れている。 ベクターpHIL−A1をSfulで消化させ、張り出し末端をクレノウボリ メラーゼで充填して平滑末端を作り上げた。OspCコード配列を含む精製PC Rフラグメントをベクターと一晩連結させた。この連結混合物を、コンピテント E.coli DH5αを形質転換するのに使用し、さらなるプラスミド増幅のためL B−Amp−プレート上でアンピシリン耐性コロニーを選択した。制限断片長に よりミニ調製物(Maniafls et al.1982)をスクリーニングし分析し、OspC 遺伝子をもつプラスミドをpPC−PP4と標識づけした(図17)。精製pP C−PP4 DNAを調製し、配列をDNA配列決定によって確認した。Dohmen et al.1991(Yeast 7;691-692)により記述された方法により、P.pastoris 菌株GS115 NRRL−Y 11430(Cregg et al.Mol.Cell.Biol. 5;3376-3385(1985))内で、精製プラスミドpPC−PP4を形質転換させ、 形質転換体をMDプレート上で選択した。 表1は、異なるライム病ボレリア菌株の完全OspCタンパク質のコード配列 のPCR増幅のために使用されるオリゴヌクレオチドプライマーを示す。pHI L−A1ベクター内のOspCコード配列の挿入のために用いられる制限酵素も 同様に示されている。 P.pastoris内の組換え型OspC-の発現 MDプレートからP.pastoris GS115/pPC−PP4形質転換体を採取 し、2−10という光学密度(OD600)になるまでつねに撹拌しながら30 ℃で3mlのMG培地内で成長させた。 OspC合成の誘発のため、1mlの培養をスピンダウンさせ、MMで一回洗浄し 、3mlのMM又はMMY1−培地の中で再懸濁させ、つねに撹拌しながら30℃ で2日間インキュベートした。成長培地内でのメタノールの存在によって、Os pCの発現を誘発させた。培養のアリコートをとり出し、OspC特異的モノク ローナル抗体BBM45を用いて、リゼイトをウエスタンブロット分析した。 〔1 以下の培地は全て、1リットルあたりの量として表現されている。 MD:酵母窒素原基礎培地(YNB、13.4g)、硫酸アンモニウム(5g )、ビオチン(400mg)、グルコース(2%)、 MG:YNB、硫酸アンモニウム、ビオチン、グリセロール(10ml/l)、リ ン酸カリウム(100mM)、 MM:YNB、硫酸アンモニウム、ビオチン、メタノール(5ml)、リン酸カ リウム(100mM) MMY:MM、酵母エキス(10g)、カゼイン(20g)] 組換え型OspCの精製 遠心分離(3,000g、5分、4℃)によりP.pastoris GS115/pP C−PP4細胞を集めた。洗浄した細胞をpH7.4の150mMのトリス/HCl 緩衝液に再懸濁させ、この懸濁液をガラ 中で混合物を振とうすることにより、細胞を溶解させた。その後リゼイトを焼結 ガラスフィルター上でろ過してガラス球を除去した。リゼイトを4℃で3,00 0gにて5分間遠心分離した。上清をさらに1時間、4℃で100,000gで 遠心分離した。OspC抗 原をさらに精製するため「高速上清」を用いた。以下で例示する通りに、DEA Eクロマトグラフ1によりOspC抗原を分画した。 カラム:WatersからのProtein-PAK DEAE 5PW 試料:45mlの透析された抗原調製物、 平衡緩衝液(A):10mMのトリス/HCl、pH7.5 溶離用緩衝液(B):10mMのトリス/HCl、1MのNaCl、pH7.5 流量:4ml/分 勾配:70分間0%B、50分間0〜100% カラムを緩衝液Aで平衡化し、抗原を増大する量のNaClで溶出させた。問 題の抗原を含む固分を同定するため、アセトンで画分のアリュートを沈殿させ、 ペレットをSDS−PAGE及び/又はイムノブロット法によって分析した。 OspC抗原について富化したDEAEイオン交換クロマトグラフィ分離から の固分をさらに、EPO522560に記述されているとおり固定化金属−アフ ィニティクロマトグラフィによって精製した。 発酵槽内でのOspCタンパク質の大規模産生 連続的発酵ランの中でOspC産生を検査した。各々のランは、pH、溶存酸 素、撹拌器速度、温度、空気流量及び酸素流量についてのモニター及び制御装置 を備えた発酵槽を用いて行われた。温度は30℃に保持した。細胞収量は、洗浄 済み細胞の湿潤重量から決定した。 発酵槽のランのための接種材料を、EPO263311に開示されている通り 、修正FM21培地500mlを含むエルレンマイヤーフラスコの中で成長させた 。バッチモードで成長された発酵槽培養を、炭素及びエネルギーの唯一の供給源 としてグリセロールを用いて増殖させた。1リットルあたり500〜700gの 湿潤細胞重量のバイオマス濃度が達成されるまで、一定のグリセロール供給量で 、連続培養を打ち立てた。基線制御試料をひとたび採取したならば、メタノール 濃度を0.05〜1.5%の間に保つよう、数日間にわたりメタノール−塩−ビ オチン供給としてメタノールを培養に加えた。産生したバイオマスは毎日除去し た。遠心分離によってP.pastoris細胞を収集し、緩衝液(150mMのトリス/ HCl、2mMのEDTA、1mMの塩酸ベンズアミジン、0.1%のNaN3、pH 7.4)に再懸濁させた。フレンチプレスを用いることにより細胞リゼイトを得 た。Bradfordの方法によりOspCタンパク質濃度を決定した。予備的結果は、 B.burgdorferi菌株から得られた収量に比べてP.pastorisから誘導されたOs pC抗原の約100倍増大した収量(単位体積の培養あたり)という抗原産生を 示した。 P.pastorisから誘導されたOspC抗原の免疫化及び抗原投与(防御)研究 例5に記述されている通り、アレチネズミにおいて防御研究を行った。P.pas toris(菌種OspCからクローニングしたもの)又はボレリア属菌株Orth からの20マイクログラムという量のOspCを、図18内に示されているよう に、その防御効力につい てテストした。P.pastorisで誘導されたOspCを用いて免疫化した全てのア レチネズミは、相同な菌株Orthでの抗原投与に対して防御されており、結果 は、ボレリア誘導のOspC抗原で得られた防御研究に匹敵するものである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1995年4月18日 【補正内容】 請求の範囲 1.(a)(i)図11の現在認知されている20のOspCファミリーの各 々から実質的に精製されたライム病ボレリア属の1つ以上のOspC抗原、又は (ii)防御免疫の生成を誘発するべく天然のOspCに充分類似した構造を有す る、前記OspC抗原のOspC変異体又はOspC擬似体、を含む、ある量の 材料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物であって、前記量が、ライムボレリオーシスに罹病 しうる哺乳動物においてライムボレリオーシスに対し防御性のある免疫応答を惹 起するのに充分なものである、免疫原性組成物。 2.(a)(ii)図11の現在認知されている20のOspCファミリーのラ イム病ボレリア属の2つ以上のOspC抗原、又は(ii)防御免疫の生成を誘発 するべく天然のOspCに充分類似した構造を有する、前記OspC変異体又は OspC擬似体、を含む、ある量の材料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物であって、前記量が、ライムボレリオーシスに罹病 しうる哺乳動物においてライムボレリオーシスに対して防御性のある免疫応答を 惹起するのに充分なものである、免疫原性組成物。 3.(a)(i)1つ以上のヒト疾病関連(HDA)クローン及びクローナル クラスターにより発現された図19のOspCファミ リーの各々から実質的に精製されたライム病ボレリア属の1つ以上のOspC抗 原、又は(ii)防御免疫の生成を誘発するべく天然のOspCに充分類似した構 造をもつ、前記OspC抗原のOspC変異体又はOspC擬似体、を含む、あ る量の材料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物であって、前記量が、ライムボレリオーシスに罹病 しうる哺乳動物においてライムボレリオーシスに対して防御性のある免疫応答を 惹起するのに充分なものである、免疫原性組成物。 4.(a)(i)1つ以上のヒト疾病関連(HDA)クローン及びクローナル クラスターによって発現された図19のOspCファミリーのライム病ボレリア 属の2つ以上のOspC抗原、又は(ii)防御免疫の生成を誘発するべく天然の OspCに充分類似した構造をもつ、前記OspC抗原のOspC変異体又はO spC擬似体、を含む、ある量の材料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物であって、前記量が、ライムボレリオーシスに罹病 しうる哺乳動物においてライムボレリオーシスに対し防御性のある免疫応答を惹 起するのに充分なものである、免疫原性組成物。 5.特定の地理的地域に優勢なB.burgdorferi菌株に対する防御のために設計 された、請求の範囲第1項又は第3項に記載の免疫原性組成物。 6.(a)(i)OspCファミリー2及び3の各々から実質的 に精製されたライム病ボレリア属の1つ以上のOspC抗原、又は(ii)防御免 疫の生成を誘発するべく天然のOspCに充分類似した構造を有する、前記Os pC抗原のOspC変異体又はOspC擬似体、を含む、ある量の材料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物であって、前記量が、ライムボレリオーシスに罹病 しうる哺乳動物においてライムボレリオーシスに対して防御性のある免疫応答を 惹起するのに充分なものである、北米で使用するための、請求の範囲第5項に記 載の免疫原性組成物。 7.前記材料が、更に、B.burgdorferi B31からのOspA抗原を含んで いる、請求の範囲第1項〜第6項のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。 8.(a)(i)OspCファミリー2、4〜7、9、10、12〜17及び 19の各々から実質的に精製されたライム病ボレリア属の1つ以上のOspC抗 原、又は(ii)防御免疫の生成を誘発するべく天然のOspCに充分類似した構 造を有する、前記OspC抗原のOspC変異体又はOspC擬似体、を含む、 ある量の材料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物であって、前記量が、ライムボレリオーシスに罹病 しうる哺乳動物においてライムボレリオーシスに対して防御性のある免疫応答を 惹起するのに充分なものである、ヨーロッパで使用するための、請求の範囲第5 項に記載の免疫原性組成物。 9.(a)(i)OspCファミリー2、4〜7、10、13及び19の各々 から実質的に精製されたライム病ボレリア属の1つ以上のOspC抗原、又は( ii)防御免疫の生成を誘発するべく天然のOspCに充分類似した構造を有する 、前記OspC抗原のOspC変異体又はOspC擬似体、を含む、ある量の材 料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物であって、前記量が、ライムボレリオーシスに罹病 しうる哺乳動物においてライムボレリオーシスに対して防御性のある免疫応答を 惹起するのに充分なものである、オーストリアで使用するための、請求の範囲第 7項に記載の免疫原性組成物。 10.前記材料が、ボレリア菌株B31、Orth、H4及びKL11からのO spA抗原からの抗原を含んでいる、請求の範囲第8項又は第9項に記載の免疫 原性組成物。 11.前記材料が、ライム病ボレリア属の全細胞から精製された (i)又は( ii)からの抗原を含んでいる、請求の範囲第1項又は第3項に記載の免疫原性組 成物。 12.前記材料が、真核生物宿主において組換え技術により生成され、そこから 精製される(i)又は(ii)からの抗原を含んでいる、請求の範囲第1項又は第 3項に記載の免疫原性組成物。 13.前記宿主が酵母である、請求の範囲第12項に記載の免疫原性組成物。 14.前記宿主がP.pastorisである、請求の範囲第13項に記載 の免疫原性組成物。 15.前記抗原が、 (1)VKLSESVASLSKAA; (2)TDNDSKEAILKTNGT; (3)KELTSPVVAETPKKP; (4)FVLAVKEVETL; (5)YAISTLITEKLKAL; (6)PNLTEISKKITDSNA; (7)ASANSVKELTSPVV; (8)SPVVAETPKKP; (9)GKKIQQNNGLGA;及び (10)SPVVAESPKK; から成るグループの中から選択されたアミノ酸配列をもつ1つ以上のエピトープ 、又は防御免疫の生成を誘発するべく天然のエピトープに充分類似した構造をも つ、かかるエピトープの変異体又は擬似体、を含んでいる、請求の範囲第1項又 は第3項に記載の免疫原性組成物。 16.エピトープ(1)〜(10)の各々が代表する、請求の範囲第15項に記 載の免疫原性組成物。 17.さらにアジュバントを含んでいる、請求の範囲第15項又は第16項に記 載の免疫原性組成物。 18.前記アジュバントが水酸化アルミニウムである、請求の範囲第17項に記 載の免疫原性組成物。 19.前記防御量が、一用量あたり一抗原につき1〜100マイク ログラムの範囲内にある、請求の範囲第1項〜第18項のいずれか1項に記載の 免疫原性組成物。 20.前記防御量が、一用量あたり一抗原につき10〜50マイクログラムの範 囲内にある、請求の範囲第19項に記載の免疫原性組成物。 21.前記哺乳動物がヒトである、請求の範囲第1項〜第20項のいずれか1項 に記載の免疫原性組成物。 22.前記防御量が、ライムボレリオーシスを予防するか又は改善するものであ る、請求の範囲第1項〜第21項のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。 23.図8aに示される、28691株、25015株、SZ7株、297株、 SIMON株、E61株、ACA1株、H9株、J1株、VS461株、M57 株、W株、VSDA株、NBS23a株、20047株、KL10株、IP90 株、NBS1AB株、BITS株、KL11株及びH13株からのOspC遺伝 子配列のいずれか1つのヌクレオチド配列を含む組換え型DNA配列。 24.図9aに示される、28691株、25015株、SZ7株、297株、 SIMON株、E61株、ACA1株、H9株、J1株、VS461株、M57 株、W株、VSDA株、NBS23a株、20047株、KL10株、IP90 株、NBS1AB株、BITS株、KL11株及びH13株のOspC抗原をコ ードする組換え型DNA配列。 25.図8aのOspC遺伝子配列のいずれか1つに対し少なくと も80%の相同性を有する、請求の範囲第23項に記載の組換え型DNA配列。 26.図11の現在認知されている20のOspCファミリーのいずれかのOs pC抗原をコードする配列を含む、組換え型発現ベクター。 27.請求の範囲第23項〜第25項に記載の組換え型DNA配列を含んでいる 、請求の範囲第26項に記載の組換え型発現ベクター。 28.真核生物/原核生物宿主細胞のためのシャトルベクターである、請求の範 囲第26項又は第27項に記載の発現べクター。 29.前記のべクターが、酵母、好ましくはP.pastoris、及びE.coliに おいて複製する、請求の範囲第28項に記載の発現ベクター。 30. OspC遺伝子の発現が、誘導可能なプロモーターの転写制御下で行わ れる、請求の範囲第26項〜第29項のいずれか1項に記載の発現ベクター。 31. OspCをコードする配列の発現が、メタノールによって誘発可能であ る、請求の範囲第30項に記載の発現ベクター。 32.請求の範囲第26項〜第31項のいずれか1項に記載の発現べクターで形 質転換された宿主細胞。 33.(i)請求項23〜25の配列のいずれかによりコードされた、又は(ii )少なくとも80%の相同性を有する、OspC抗原。 34.哺乳動物におけるライムボレリオーシスの治療又は予防のた めのワクチンの製造を目的とした、請求の範囲第1項〜第33項のいずれか1項 に記載の免疫原性組成物により包含されているような抗原の組合せの使用。 35.前記有効量が、一用量あたり一抗原につき1〜100マイクログラムの範 囲内にある、請求の範囲第34項に記載の使用。 36.前記有効量が、一用量あたり一抗原につき10〜50マイクログラムの範 囲内にある、請求の範囲第35項に記載の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI // C07K 14/20 8517−4H C07K 14/20 (C12N 15/09 ZNA C12R 1:01) (C12N 1/19 C12R 1:84) (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:89)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)(i)図11の現在認知されている20のOspCファミリーの各 々から実質的に精製されたライム病ボレリア属の1つ以上のOspC抗原、又は (ii)防御免疫の生成を誘発するべく天然のOspCに充分類似した構造を有す る、前記OspC抗原のOspC変異体又はOspC擬似体、を含む、ある量の 材料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物であって、前記量が、ライムボレリオーシスに罹病 しうる哺乳動物においてライムボレリオーシスに対し防御性のある免疫応答を惹 起するのに充分なものである、免疫原性組成物。 2.(a)(i)図11の現在認知されている20のOspCファミリーのラ イム病ボレリア属の1つ以上のOspC抗原、又は(ii)防御免疫の生成を誘発 するべく天然のOspCに充分類似した構造を有する、前記OspC変異体又は OspC擬似体、を含む、ある量の材料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物であって、前記量が、ライムボレリオーシスに罹病 しうる哺乳動物においてライムボレリオーシスに対して防御性のある免疫応答を 惹起するのに充分なものである、免疫原性組成物。 3.前記材料が、2つ以上の(i)からのOspC抗原又は(ii)からの前記 OspC抗原のOspC変異体又はOspC擬似 体を含んでいる、請求の範囲第2項に記載の免疫原性組成物。 4.(a)(i)1つ以上のヒト疾病関連(HDA)クローン及びクローナル クラスターによって発現された図19のOspCファミリーの各々から実質的に 精製されたライム病ボレリア属の1つ以上のOspC抗原、又は(ii)防御免疫 の生成を誘発するべく天然のOspCに充分類似した構造をもつ、前記OspC 抗原のOspC変異体又はOspC擬似体、を含む、ある量の材料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物であって、前記量が、ライムボレリオーシスに罹病 しうる哺乳動物においてライムボレリオーシスに対して防御性のある免疫応答を 惹起するのに充分なものである、免疫原性組成物。 5.(a)(i)1つ以上のヒト疾病関連(HDA)クローン及びクローナル クラスターによって発現された図19のOspCファミリーのライム病ボレリア 属の1つ以上のOspC抗原、又は(ii)防御免疫の生成を誘発するべく天然の OspCに充分類似した構造をもつ、前記OspC抗原のOspC変異体又はO spC擬似体、を含む、ある量の材料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物であって、前記量が、ライムボレリオーシスに罹病 しうる哺乳動物においてライムボレリオーシスに対し防御性のある免疫応答を惹 起するのに充分なものである、免疫原性組成物。 6.前記材料が、2つ以上の(i)からのOspC抗原、又は(ii)からの前 記OspC抗原のOspC変異体又はOspC擬似体を含んでいる、請求の範囲 第5項に記載の免疫原性組成物。 7. 特定の地理的地域に優勢なB.burgdorferi菌株に対する防御のために設 計された、請求の範囲第1項又は第4項に記載の免疫原性組成物。 8.(a)(i)OspCファミリー2及び3の各々から実質的に精製された ライム病ボレリア属の1つ以上のOspC抗原、又は(ii)防御免疫の生成を誘 発するべく天然のOspCに充分類似した構造を有する、前記OspC抗原のO spC変異体又はOspC擬似体、を含む、ある量の材料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物であって、前記量が、ライムボレリオーシスに罹病 しうる哺乳動物においてライムボレリオーシスに対して防御性のある免疫応答を 惹起するのに充分なものである、北米で使用するための、請求の範囲第7項に記 載の免疫原性組成物。 9.前記材料が、現在認知されているOspCファミリー2又は3の各々から 1つの抗原を含んでいる、請求の範囲第7項又は第8項に記載の免疫原性組成物 。 10.前記材料が、更に、B.burgdorferi B31からのOspA抗原を含んで いる、請求の範囲第1項〜第9項のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。 11.(a)(i)OspCファミリー2、4〜7、9、10、12〜17及び 19の各々から実質的に精製されたライム病ボレ リア属の1つ以上のOspC抗原、又は(ii)防御免疫の生成を誘発するべく天 然のOspCに充分類似した構造を有する、前記OspC抗原のOspC変異体 又はOspC擬似体、を含む、ある量の材料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物であって、前記量が、ライムボレリオーシスに罹病 しうる哺乳動物においてライムボレリオーシスに対して防御性のある免疫応答を 惹起するのに充分なものである、ヨーロッパで使用するための、請求の範囲第7 項に記載の免疫原性組成物。 12.前記材料が、2つ以上の(i)からのOspC抗原、又は(ii)からの前 記OspC抗原のOspC変異体又はOspC疑似体を含んでいる、請求の範囲 第11項に記載の免疫原性組成物。 13.(a)(i)OspCファミリー2、4〜7、10、13及び19の各々 から実質的に精製されたライム病ボレリア属の1つ以上のOspC抗原、又は( ii)防御免疫の生成を誘発するべく天然のOspCに充分類似した構造を有する 、前記OspC抗原のOspC変異体又はOspC擬似体、を含む、ある量の材 料;及び (b)生理学的に受容可能な賦形剤、 を含んでいる免疫原性組成物であって、前記量が、ライムボレリオーシスに罹病 しうる哺乳動物においてライムボレリオーシスに対して防御性のある免疫応答を 惹起するのに充分なものである、オー ストリアで使用するための、請求の範囲第7項に記載の免疫原性組成物。 14.前記材料が、ボレリア菌株B31、Orth、H4及びKL11からのO spA抗原からの抗原を含んでいる、請求の範囲第11項〜第13項のいずれか 1項に記載の免疫原性組成物。 15.前記材料に、ライム病ボレリア属の全細胞から精製された(i)又は(ii )からの抗原を含んでいる、請求の範囲第1項又は第4項に記載の免疫原性組成 物。 16.前記材料に、真核生物宿主において組換え技術により生成され、そこから 精製される(i)又は(ii)からの抗原を含んでいる、請求の範囲第1項又は第 4項に記載の免疫原性組成物。 17.前記宿主が酵母である、請求の範囲第16項に記載の免疫原性組成物。 18.前記宿主がP.pastorisである、請求の範囲第17項に記載の免疫原性組 成物。 19.前記抗原が、 (1)VKLSESVASLSKAA; (2)TDNDSKEAILKTNGT; (3)KELTSPVVAETPKKP; (4)FVLAVKEVETL; (5)YAISTLITEKLKAL; (6)PNLTEISKKITDSNA; (7)ASANSVKELTSPVV; (8)SPVVAETPKKP; (9)GKKIQQNNGLGA;及び (10)SPVVAESPKK; から成るグループの中から選択されたアミノ酸配列をもつ1つ以上のエピトープ 、又は防御免疫の生成を誘発するべく天然のエピトープに充分類似した構造をも つ、かかるエピトープの変異体又は擬似体、を含んでいる、請求の範囲第1項又 は第4項に記載の免疫原性組成物。 20.エピトープ(1)〜(10)の各々が代表する、請求の範囲第19項に記 載の免疫原性組成物。 21.さらにアジュバントを含んでいる、請求の範囲第19項又は第20項に記 載の免疫原性組成物。 22.前記アジュバントが水酸化アルミニウムである、請求の範囲第21項に記 載の免疫原性組成物。 23.前記防御量が、一用量あたり一抗原につき1〜100マイクログラムの範 囲内にある、請求の範囲第1項〜第22項のいずれか1項に記載の免疫原性組成 物。 24.前記防御量が、一用量あたり一抗原につき10〜50マイクログラムの範 囲内にある、請求の範囲第23項に記載の免疫原性組成物。 25.前記哺乳動物がヒトである、請求の範囲第1項〜第24項のいずれか1項 に記載の免疫原性組成物。 26.前記防御量が、ライムボレリオーシスを予防するか又は改善するものであ る、請求の範囲第1項〜第25項のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。 27.哺乳動物におけるライムボレリオーシスの治療又は予防のためのワクチン の製造を目的とした、請求の範囲第1項〜第26項のいずれか1項に記載の免疫 原性組成物に包含されている抗原の組合せの使用。 28.前記哺乳動物がヒトである、請求の範囲第27項に記載の使用。 29.前記有効量が、一用量あたり一抗原につき1〜100マイクログラムの範 囲内にある、請求の範囲第27項又は第28項に記載の使用。 30.前記有効量が、一用量あたり一抗原につき10〜50マイクログラムの範 囲内にある、請求の範囲第29項に記載の使用。 31.前記有効量が、ライムボレリオーシスを予防するか又は改善するものであ る、請求の範囲第27項〜第30項のいずれか1項に記載の使用。 32.図8aのOspC遺伝子配列のうちのいずれか1つのヌクレオチド配列を 含む、組換え型DNA配列。 33.図9aに示されるアミノ酸配列のいずれかをコードする組換え型DNA配 列。 34.図8aのOspC遺伝子配列のいずれか1つに対し少なくとも80%の相 同性を有する、請求の範囲第32項に記載の組換え型DNA配列。 35.図11の現在認知されている20のOspCファミリーのいずれかのOs pC抗原をコードする配列を含む、組換え型発現ベクター。 36.請求の範囲第32項〜第34項に記載の組換え型DNA配列を含んでいる 、請求の範囲第35項に記載の組換え型発現ベクター。 37.真核生物/原核生物宿主細胞のためのシャトルベクターである、請求の範 囲第35項又は第36項に記載の発現ベクター。 38.前記ベクターが、酵母、好ましくはP.pastoris、及びE.coliにお いて複製する、請求の範囲第37項に記載の発現ベクター。 39.OspC遺伝子の発現が、誘導可能なプロモーターの転写制御下で行われ る、請求の範囲第35項〜第38項のいずれか1項に記載の発現ベクター。 40.OspCをコードする配列の発現が、メタノールによって誘発可能である 、請求の範囲第39項に記載の発現ベクター。 41.請求の範囲第35項〜第40項のいずれか1項に記載の発現ベクターで形 質転換された宿主細胞。 42.a.請求の範囲第35項〜第40項のいずれかに記載の発現ベクターを用 いて真核性酵母細胞を形質転換する工程; b.この酵母細胞を培養する工程; c.場合によりメタノールを添加することによりOspC遺伝子の発現を誘導 する工程; d.細胞を集める工程、及び e.OspC抗原を精製する工程、 を含む、現在認知されている20のファミリーのOspC抗原の組換え型生成の ための方法。 43.(i)図8aに従った配列のいずれかによりコードされた、又は(ii)図 9aのアミノ酸配列のいずれかと少なくとも80%の相同性を有する、OspC 抗原。 44.請求の範囲第1項又は第4項に記載の免疫原性組成物の有効量を哺乳動物 に投与することを含む、ライムボレリオーシスに対する哺乳動物の免疫方法。 45.前記哺乳動物がヒトである、請求の範囲第44項に記載の方法。 46.前記有効量が、一用量あたり一抗原につき1〜100マイクログラムの範 囲内にある、請求の範囲第44項に記載の方法。 47.前記有効量が、一用量あたり一抗原につき10〜50マイクログラムの範 囲内にある、請求の範囲第46項に記載の方法。 48.前記有効量が、ライムボレリオーシスを予防又は改善するものである、請 求の範囲第44項に記載の方法。
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