JPH08510097A - 後退可能なクライオクーラ・スリーブ集成体を持つ超伝導磁石 - Google Patents
後退可能なクライオクーラ・スリーブ集成体を持つ超伝導磁石Info
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Abstract
(57)【要約】
超伝導磁石がクライオクーラ・コールドヘッド、スリーブ集成体及び超伝導コイル集成体を含む。スリーブ集成体は、可撓性ベロー及びスリーブ管を持ち、約1/4吋後退させることにより、コイル集成体の真空エンクロージャに気密に接続されたまゝ、超伝導コイル集成体の磁石カートリッジ及び熱遮蔽体とスリーブ集成体との熱接触を切り離すことが出来る様に、超伝導コイル集成体に取付けられている。コールドヘッドのハウジングが、コールドヘッドの第1段及び第2段をスリーブ集成体に接続しないで該第1段及び第2段をスリーブ集成体と熱接触させる様に、スリーブ集成体に取付けられている。最初にスリーブ集成体を後退させることにより、室温空気がスリーブ集成体の面上にアイス・ボールを形成することなく、且つ熱負荷が伝達されて超伝導コイル集成体のクエンチングを起こすことなく、コールドヘッドを取り外すことが出来る。このため、二重のコールドヘッド及び二重のスリーブ集成体を使うことにより、磁石を連続運転することが出来る。
Description
【発明の詳細な説明】
後退可能なクライオクーラ・スリーブ集成体を持つ超伝導磁石
発明の背景
本発明は、全般的にクライオクーラ(cryocooler)で冷却される超
伝導磁石に関し、更に具体的に云えば、容易に取外して交換することの出来るク
ライオクーラ・コールドヘッド(coldhead)を持つ磁石に関する。
超伝導磁石は、磁気共鳴イメージング(MRI)診断装置の一部分として一様
な磁界を発生すると云う様な種々の目的の為に使うことが出来る。超伝導磁石を
用いるMRI装置は、医療用診断の様な種々の分野に使われている。公知の設計
では、クライオクーラ冷却式超伝導磁石があり、こゝではクライオクーラ・コー
ルドヘッドが、クライオクーラ通抜け集成体を介して超伝導コイル集成体によっ
て支持されている。典型的には、クライオクーラ・コールドヘッドは、クライオ
スタットの真空とは独立した真空空間を持つクライオクーラ・スリーブ集成体の
中に取付けられ、これによりクライオクーラ・コールドヘッドの取外し及び交換
が出来る様になっている。しかし、クライオクーラ・コールドヘッドを取外す前
に、超伝導磁石は何週間もかゝることのある過程で、ゆっくりと温めなければな
らない。
超伝導磁石をゆっくりと温めることなくクライオクーラ・コールドヘッドを取外
すと、温かい室温空気が、クライオクーラ・コールドヘッドを取外したスリーブ
集成体の中にに入る。この温かい室温空気が、スリーブ集成体の中にある低温面
に接触し、取外したクライオクーラ・コールドヘッドと熱的接触状態にあった面
を含めた面の上に、凍った水と空気とのアイス・ボールを形成する。この様に汚
染された面は、交換用のクライオクーラ・コールドヘッドを取付ける前に、時間
のかゝる清浄化を必要とする。更に、超伝導磁石をゆっくりと温めずにクライオ
クーラ・コールドヘッドを取外すと、室温空気が磁石に熱負荷を伝達し、その超
伝導性のクエンチングを招く。
公知の別の超伝導磁石の設計では、超伝導磁石の動作中に、第1のクライオク
ーラ・コールドヘッドを第2のクライオクーラ・コールドヘッドに置き換えるこ
とが出来る様にしている。しかし、2つのクライオクーラ・コールドヘッドの何
れも、クライオクーラ通抜け集成体の汚染及び磁石のクエンチングを伴わずに、
超伝導磁石に対する長期の温め期間なしに取り外して交換することは出来ない。
公知の更に別の超伝導磁石の設計では、クライオクーラ・コールドヘッドと超
伝導コイル集成体との間にスリーブ集成体が設けてある。この設計では、クライ
オクーラ・コールドヘッドの第1段が(ろう付け等によって)スリーブに堅固に
取付けられると述べられており、その為、クライオクーラ・コールドヘッドを交
換する為には、この様な堅
固な取付け部を壊すことが必要になる。
そこで、磁石の長い温め期間を伴わずに、そしてスリーブ集成体(又はその他
のクライオクーラ通抜け用集成体)とクライオクーラ・コールドヘッドとの間の
ろう付け等による堅固な取付け部を壊し且つその後に再び取付け直すことをせず
に、クライオクーラ・コールドヘッドを交換できる様にするMRI磁石の設計が
必要とされている。
発明の概要
本発明の目的は、容易に取外し可能かつ交換可能なクライオクーラ・コールド
ヘッドを持つクライオクーラ冷却式超伝導磁石を提供することである。
本発明の超伝導磁石は、全体的に縦方向の軸線を持つ第1のクライオクーラ・
コールドヘッドと、この第1のクライオクーラ・コールドヘッドと全体的に同軸
に整列した第1のスリーブ集成体と、超伝導コイル集成体とを有する。第1のク
ライオクーラ・コールドヘッドは、室温ハウジング、該室温ハウジングに取付け
られた第1段、及び該第1段に取付けられた第2段を有する。第1のスリーブ集
成体は、第1段から半径方向に隔たり且つ全体的に第1段を円周方向に取り囲む
スリーブ管を含み、スリーブ管の一方の端部には室温ハウジングのフランジが気
密に且つ縦方向に調節自在に接続されている。第1のスリーブ集成体はまた、ス
リーブ管の他方の端部に気密に接続されていると共に、第1段の端部に接続され
ないが、縦方向にそれに接近して位置ぎめされた中央部分、及び第2段の端部に
接続されな
いが、それに縦方向に接近して位置ぎめされた端部分を含む。第1のスリーブ集
成体は更に、第2段から全体的に半径方向に隔たり且つ第2段を全体的に円周方
向に取り囲むと共に、前記端部分及び前記中央部分に気密に接続された第1の可
撓性ベローを含む。超伝導コイル集成体は、磁石カートリッジ、熱母線、熱遮蔽
体及び真空エンクロージャを含む。熱母線は磁石カートリッジに取付けられてお
り、第1のスリーブ集成体の端部分に縦方向に接近して位置ぎめられた端部を持
つ。熱遮蔽体は全体的に磁石カートリッジを取り囲んでおり、第1のスリーブ集
成体の中央部分に縦方向に接近して位置ぎめされた端部を持つ。真空エンクロー
ジャは全体的に熱遮蔽体を取り囲んでおり、スリーブ管の一方の端部が気密に且
つ縦方向に調節自在に接続されている端部を持つ。
本発明では幾つかの利点及び利益が得られる。スリーブ管の一端部を真空エン
クロージャの端部に気密に且つ縦方向に調節自在に接続したことにより、スリー
ブ管を若干後退させることが出来、こうして熱母線に対するスリーブ集成体の端
部分の熱接触を切り、熱遮蔽体に対するスリーブ集成体の中央部分の熱接触を切
ることが出来る。従って、クライオクーラ・コールドヘッドの室温ハウジングが
この後でスリーブ管の一端部から縦方向に切り離された時、その空所を埋める室
温空気が、低温の熱母線及び低温の熱遮蔽体から熱的に隔離される。従って、ス
リーブの表面にアイス・ボールが形成されることはなく、熱負荷が伝達され
て磁石のクエンチングを招くこともない。更に、クライオクーラの第1段及び第
2段をスリーブ集成体に接続していないので、その室温ハウジングをスリーブ管
の一端部から切り離すことによってクライオクーラ・コールドヘッドを容易に取
り外すことが出来る。
図面の簡単な説明
添付図面は本発明の好ましい実施例を示す。
第1図は、超伝導コイル集成体、2つのスリーブ集成体及び2つのクライオク
ーラ・コールドヘッドを含む超伝導磁石の簡略平面図である。
第2図は、第1図の右側のクライオクーラ・コールドヘッドの内の左側部分と
、関連するスリーブ集成体及び超伝導コイル集成体の構造を示す拡大詳細図であ
る。
第3図は、第1図の右側のクライオクーラ・コールドヘッドの内の右側部分と
、関連するスリーブ集成体及び超伝導コイル集成体の構造を示す拡大詳細図であ
る。
発明の詳しい説明
次に図面について説明する。図面全体にわたり、同様な部分には同じ参照数字
を用いている。第1図−第3図に本発明による超伝導磁石10を示す。磁石10
は、全体的に縦方向の軸線14を持つ第1のクライオクーラ・コールドヘッド1
2を含む。第1のクライオクーラ・コールドヘッド12は、フランジ18を持つ
室温ハウジング16と、室温ハウジング16に取付けられて、それから縦方向に
突出していて、端部22を持つ第1段20と、第1段20に取
付けられて、それから縦方向に突出していて、端部26を持つ第2段24を含む
。第1のクライオクーラ・コールドヘッド12は普通のギフォード・マクマホン
・クライオクーラであってよく、第1段20は大体40°Kの温度に保たれ、第
2段24は大体10°Kの温度に保たれる。圧縮性インジウム・ガスケット23
を端部22に取付け、圧縮性インジウム・ガスケット27を端部26に取付ける
ことが好ましい。
磁石10はまた第1のスリーブ集成体28を含み、これはクライオクーラ通抜
け集成体として作用し、全体的に第1のクライオクーラ・コールドヘッド12と
同軸に整列している。第1のスリーブ集成体28は、スリーブ管30、中央部分
32、端部分34及び第1の可撓性ベロー36を含む。スリーブ管30は2つの
端部38、40を持っていて、第1段20から全体的に半径方向に隔たり且つ全
体的に第1段20を円周方向に取り囲んでいる。室温ハウジング16のフランジ
18がスリーブ管30の一方の端部38に気密に且つ縦方向に調節自在に接続さ
れている。中央部分32はスリーブ管30の他方の端部40に気密に接続されて
いると共に、第1段20の端部22に縦方向に接近して配置されるが、それには
接続されない。端部分34は第2段24の端部26に縦方向に接近して配置され
るが、それには接続されない。圧縮性インジウム・ガスケット35を端部分34
に取付けることが好ましい。第1の可撓性ベロー36は、第2段24から全体的
に半径方向に隔たり且
つ全体的に円周方向に第2段24を取り囲んでいると共に、端部分34及び中央
部分32に気密に接続されている。
磁石10は更に超伝導コイル集成体42を含む。超伝導コイル集成体42は、
磁石カートリッジ44、熱母線46、熱遮蔽体48及び真空エンクロージャ50
を含む。熱母線46は磁石カートリッジ44に取付けられており、第1のスリー
ブ集成体28の端部分34に縦方向に接近して配置された端部52(これは10
°K熱ステーション又は10Kステーションとも呼ばれる)を有する。熱遮蔽体
48は全体的に磁石カートリッジ44を取り囲んでおり、第1のスリーブ集成体
28の中央部分32に縦方向に接近して配置された端部54(これは40°K熱
ステーション又は40Kステーションとも呼ばれる)を有する。圧縮性インジウ
ム・ガスケット55を端部54に取付けることが好ましい。真空エンクロージャ
50は全体的に熱遮蔽体48を取り囲んでおり、端部56を有する。スリーブ管
30の一方の端部38が真空エンクロージャ50の端部56に気密に且つ縦方向
に調節自在に接続されている。
超伝導コイル集成体42を第1のクライオクーラ・コールドヘッド12から伝
わる振動から隔離するために、熱母線46に可撓性の中間部分46aを設けると
共に、熱遮蔽体48に可撓性の中間部分48aを設けることが好ましい。この設
計では、熱遮蔽体48の端部54が、細い支持管58等により、熱母線46の端
部52に堅固に熱絶縁して接続されている。同様に、真空エンクロージャ50の
端部5
6が、細い支持管60等により、熱遮蔽体48の端部54に堅固に熱絶縁して接
続される。支持管58、60は非磁性ステンレス鋼で作ることが出来る。
実施例では、磁石10は更に、第1のクライオクーラ・コールドヘッド12と
全体的に同一であって、全体的に同軸に整列した第2のクライオクーラ・コール
ドヘッド62、及び第1のスリーブ集成体28と全体的に同一であって、全体的
に同軸に整列した全体的に縦方向に伸びる第2のスリーブ集成体64を有する。
第2のクライオクーラ・コールドヘッド62は、熱母線46に対して、第1のク
ライオクーラ・コールドヘッド12と全体的に鏡像関係になる様に配置されてお
り、また第2のスリーブ集成体64は、熱母線46に対して、第1のスリーブ集
成体28と全体的に鏡像関係になる様に配置されている。二重のクライオクーラ
・コールドヘッド及び二重のスリーブ集成体の設計により、一方のクライオクー
ラ・コールドヘッドを交換している間、他方のクライオクーラ・コールドヘッド
によって磁石の連続運転が出来る。
本発明の磁石10の好ましい細部の設計として、第1の可撓性ベロー36は2
つの頑丈な端部66、68及び可撓性の中間部分70を有する。第1の可撓性ベ
ロー36の一方の端部66は第1の可撓性ベロー36の中間部分70に取付けら
れると共に、第1のスリーブ集成体28の端部分34にも取付けられる。第1の
可撓性ベロー36の他方の端部68は第1の可撓性ベロー36の中間部分70に
取付
けられると共に、第1のスリーブ集成体28の中央部分32にも取付けられる。
本発明者は、ベローを伸ばす為に力を用い、力を取り去った時にベローを後退
させるようにしたベローの撓み作用だけに頼る磁石の設計では、(熱接触を一層
よくする為に)介在する圧縮性インジウム・ガスケットと圧縮接触している部材
(典型的にはぎざつきの面を持つ)が互いに膠着する傾向があるので、極低温の
環境では後退出来なくなることを見いだした。例えば、端部分34及び端部52
が(クライオクーラ・コールドヘッド12を取付ける時)それらの間に介在する
インジウム・ガスケット35と接触していて、膠着する傾向がある。本発明では
、第1の可撓性ベロー36を後退させる為に引っ張る力を及ぼす機械的に後退可
能なスリーブ管30を用いる。ベローの後退を更に確実にする為、第1の可撓性
ベロー36の頑丈な端部66、68の各々に半径方向外向きに伸びるフランジ7
2を設け、また第1の可撓性ベロー36を全体的に円周方向に取り巻く全体的に
縦方向に伸びる捕捉管74を設けている。捕捉管74は2つの端部76、78を
持ち、各端部は半径方向内向きに伸びるフランジ80を持ち、これらのフランジ
は第1の可撓性ベロー36の端部66、68のフランジ72に縦方向に接近して
いて、一緒になってそれらを縦方向に取り囲んでいる。当業者であれば判る様に
、第1の可撓性ベロー36を予定の距離たけ伸はしたとき、捕捉管74が存在す
ることによりフランジ72、80が互いに係合し、
この結果、その後、第1の可撓性ベロー36は頑丈な部材として作用して、第1
のスリーブ集成体28の端部分34を熱母線46の端部52と熱接触しなくなる
様に引っ張ることが出来る。
第2図に示す様に、第1のスリーブ集成体28の中央部分32は、第1の多数
の円周方向に相隔たって配置された縦方向の向きの(皿ばね座金の様な)ばね部
材82、第2の多数の円周方向に相隔たって配置された縦方向に可撓性の(積層
した、酸素を含まない硬質銅で作った可撓性を持つ熱母線の様な)熱コネクタ8
4、及び界面リング85を含むことが好ましいが、これは当業者に容易に理解さ
れよう。
スリーブ管30の一方の端部38を真空エンクロージャ50の端部56に気密
に且つ縦方向に調節自在に接続する具体的な例の設計では、2つの端部88、9
0を持つ第2の可撓性ベロー86が設けられる。第2の可撓性ベロー86の一方
の端部88はスリーブ管30の一方の端部38に気密に接続され、第2の可撓性
ベロー86の他方の端部90は真空エンクロージャ50の端部56に気密に接続
される。また第1の複数個のボルト92が、スリーブ管30の一方の端部38及
び真空エンクロージャ50の端部56を係合させるために設けられる。当業者で
あれば判る様に、第2の可撓性ベロー86及び第1の複数個のボルト92は、第
1のスリーブ集成体28及び真空エンクロージャ50を気密に接続すると共に、
第1のスリーブ集成体28を熱遮
蔽体28と熱接触させる様に、そして第1のスリーブ集成体28を熱遮蔽体48
及び熱母線46と熱接触しなくなる様に第1のスリーブ集成体28を縦方向に移
動させるための第1の手段を構成する。
室温ハウジング16のフランジ18をスリーブ管30の一方の端部38に気密
に且つ縦方向に調節自在に接続する別の具体的な設計例では、室温ハウジング1
6とスリーブ管30の一方の端部38との間に円周方向に配置されて、それらと
圧縮接触するOリング・パッキン封じ94が設けられる。また第2の複数個のボ
ルト96が、室温ハウジング16のフランジ18及びスリーブ管30の一方の端
部38を係合させるために設けられる。当業者であれば判る様に、Oリング・パ
ッキン封じ94及び第2の複数個のボルト96は、第1段20及び第2段24が
第1のスリーブ集成体28に取付けることなく第1のスリーブ集成体28と熱接
触し、且つ第1のスリーブ集成体28が熱母線46に取付けることなく熱母線4
6と熱接触する様に、第1のクライオクーラ・コールドヘッド12の室温ハウジ
ング16を第1のスリーブ集成体28に気密に縦方向に取付けると共に、第1の
クライオクーラ・コールドヘッド12の室温ハウジング16を第1のスリーブ集
成体28から縦方向に外すための第2の手段を構成する。この第2の手段は、前
に述べた第1の手段とは独立であることが判る。
正しいはめ合わせの助けとして、円錐形の中心合わせリング98が、熱母線4
6の端部52に堅固に取付けら、且
つ第1のスリーブ集成体28の端部分34の外周面100に摺動係合する様に配
置されている。
典型的には中央部分32、端部分34及び熱母線46は銅で作られ、これに対
して第1の可撓性ベロー36及びスリーブ管30は非磁性ステンレス鋼で作られ
る。ステンレス鋼は極低温で熱絶縁部材として作用することに注意されたい。
動作について説明すると、第1のクライオクーラ・コールドヘッド12を取外
す時、第1の複数個のボルト92を取外し(又は少なくとも緩め)、スリーブ管
30を約1/8吋後退させる。こうすると、第1のスリーブ集成体28の中央部
分32と熱遮蔽体48の端部54(40Kステーション)のインジウム・ガスケ
ット55との熱接触が切り離されると共に、第1のスリーブ集成体28の端部分
34のインジウム・ガスケット35と熱母線46の端部52との熱接触も切り離
される(これは前に述べた様に、捕捉管74が存在することによって助けられる
)。スリーブ管30を1/8吋後退させると、磁石カートリッジ44が第1のス
リーブ集成体28(及び第1のクライオクーラ・コールドヘッド12)から熱的
に隔離され、第1のクライオクーラ・コールドヘッド12が第1のスリーブ集成
体28に取付けられた状態に留まり、第1のスリーブ集成体28はこの時伸びて
いる第2の可撓性ベロー86によって真空エンクロージャ50に気密に接続され
た状態に留まっていることが判る。この後、第1のスリーブ集成体28の真空の
空所が室温空気で埋め戻される(この様な真空/埋め戻しの接続部は図に示して
ない)。空気の埋め戻しは、中央部分32及び端部分34が熱遮蔽体48の端部
54(40Kステーション)及び熱母線46の端部52(10Kステーション)
と熱接触しなくなった後に起こるので、第1のスリーブ集成体28の面上にアイ
ス・ボールは形成されず、磁石カートリッジ44に熱負荷が伝達されることもな
い。次に、第2の複数個のボルト96を取外し、第1のクライオクーラ・コール
ドヘッド12を第1のスリーブ集成体28から縦方向に取り出す。第1のクライ
オクーラ・コールドヘッド12のこの取り出しの間、第1のスリーブ集成体28
からの第1のクライオクーラ・コールドヘッド12の第1段20並びに/又は第
2段24の取外しは必要でないことに注意されたい。
動作について説明すると、交換用の第1のクライオクーラ・コールドヘッド1
2を取付ける時、交換用の第1のクライオクーラ・コールドヘッド12を第1の
スリーブ集成体28内の縦方向の所定位置に配置し、第1のスリーブ集成体28
を真空に引き、クライオクーラを始動させ、極低温の動作状態にする。その後、
第1の複数個のボルト92を取付け(又は少なくとも締付け)、中央部分32が
、間に配置されたインジウム・ガスケット55を圧縮することによって、熱遮蔽
体48の端部54と熱接触するまで、スリーブ管30を移動させる。次に、第2
の複数個のボルト96を取付けて、第1段20の端部22が介在配置された
インジウム・ガスケット23を圧縮することによって中央部分32と熱接触する
と共に、第2段24の端部26が介在配置されたインジウム・ガスケット27を
圧縮することによって端部分34と熱接触し、更に端部分34が介在配置された
インジウム・ガスケット35を圧縮することによって熱母線46の端部52と熱
接触する様にする。典型的には、インジウム・ガスケットを圧縮する為、熱接触
は300psiの圧力に保たれる。コールドヘッドを取付ける際、第1の可撓性
ベロー36が伸びることにより、第1のスリーブ集成体28の端部分34を熱母
線46の端部52に接触できる様にすると共に、はね部材82により、第1のク
ライオクーラ・コールドヘッド12の第1段20及び第2段24の相対的な長さ
に許容公差があっても差し支えない様にする。この代わりに、第1の複数個のボ
ルト92を取外し(又は少なくとも緩め)、スリーブ管30を1/8吋後退させ
て、交換用の第1のクライオクーラ・コールドヘッド12を待機モードにするこ
とが出来る。当業者であれば判る様に、本発明の二重のクライオクーラ・コール
ドヘッド及び二重のスリーブ集成体を使うと、他方のコールドヘッドが磁石カー
トリッジ44の連続的な冷却を行っている間に、一方のコールドヘッドを交換す
ることが出来る。
本発明の好ましい実施例について上に述べたことは例示の為である。これは包
括的なものではないし、本発明がこゝに開示した形そのものに制限されるつもり
でもない。勿
論、以上説明した所から、いろいろな変更が考えられよう。例えば、本発明は、
MRI超伝導磁石だけではなく、任意の超伝導磁石に応用し得る。本発明の範囲
は請求の範囲によって定められることを承知されたい。
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フロントページの続き
(72)発明者 トムソン,ポール・シャドホース
アメリカ合衆国、12168、ニューヨーク州、
スティーブンタウン、ボックス61、エッチ
シーアール1、ティンレイ・ロード (番
地なし)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.全体的に縦方向の軸線を持つ第1のクライオクーラ・コールドヘッド、該 第1のクライオクーラ・コールドヘッドと全体的に同軸に整列している第1のス リーブ集成体、及び超伝導コイル集成体を有し、 前記第1のクライオクーラ・コールドヘッドは、フランジを持つ室温ハウジン グと、該室温ハウジングに取付けられていて、端部を持つ第1段と、該第1段に 取付けられていて、端部を持つ第2段とを含み、 前記第1のスリーブ集成体は、前記第1段から全体的に半径方向に隔たり且つ 前記第1段を全体的に円周方向に取り囲んでいて、2つの端部を持ち、これらの 端部の内の一方の端部に前記室温ハウジングのフランジが気密に且つ縦方向に調 節自在に接続されているスリーブ管と、該スリーブ管の他方の端部に気密に接続 されると共に、前記第1段の端部に縦方向に接近して配置されるが、それに接続 されていない中央部分と、前記第2段の端部に縦方向に接近して配置されるが、 それに接続されない端部分と、前記第2段から全体的に半径方向に隔たり且つ前 記第2段を全体的に円周方向に取り囲むと共に、前記端部分及び前記中央部分に 気密に接続された第1の可撓性ベローとを含み、 前記超伝導コイル集成体は、磁石カートリッジと、該磁石カートリッジに取付 けられていて、前記第1のスリーブ集成体の端部分に縦方向に接近する様に配置 された端部を持つ熱母線と、全体的に前記磁石カートリッジを取り囲ん でいて、前記第1のスリーブ集成体の前記中央部分に縦方向に接近して配置され た端部を持つ熱遮蔽体と、全体的に前記熱遮蔽体を取り囲んでいて、端部を持ち 、この端部に前記スリーブ管の前記一方の端部が気密に且つ縦方向に調節自在に 接続されている真空エンクロージャとを含んでいることを特徴とする超伝導磁石 。 2.前記熱母線が可撓性の中間部分を持ち、前記熱遮蔽体が可撓性の中間部分 を持ち、前記熱遮蔽体の端部が前記熱母線の端部に堅固に熱絶縁して接続され、 前記真空エンクロージャの端部が前記熱遮蔽体の端部に堅固に熱絶縁して接続さ れている請求項1記載の超伝導磁石。 3.更に、全体的に前記第1のクライオクーラ・コールドヘッドと同一で且つ それと全体的に同軸に整列した第2のクライオクーラ・コールドヘッド、並びに 全体的に前記第1のスリーブ集成体と同一で且つそれと全体的に同軸に整列した 全体的に縦方向に伸びる第2のスリーブ集成体を有し、前記第2のクライオクー ラ・コールドヘッドは前記熱母線に対して前記第1のクライオクーラ・コールド ヘッドと全体的に鏡像関係になる様に配置されており、前記第2のスリーブ集成 体は前記熱母線に対して全体的に前記第1のスリーブ集成体と鏡像関係になる様 に配置されている請求項1記載の超伝導磁石。 4.前記第1の可撓性ベローが2つの頑丈な端部及び可撓性の中間部分を持ち 、前記第1の可撓性ベローの一方の端部が前記第1の可撓性ベローの中間部分に 取付けられる と共に前記第1のスリーブ集成体の端部分にも取付けられており、前記第1の可 撓性ベローの他方の端部が前記第1の可撓性ベローの中間部分に取付けられると 共に前記第1のスリーブ集成体の中央部分にも取付けられている請求項1記載の 超伝導磁石。 5.前記第1の可撓性ベローの端部の各々が半径方向外向きに伸びるフランジ を持ち、更に、前記第1の可撓性ベローを全体的に円周方向に取り囲む全体的に 縦方向に伸びる捕捉管が設けられており、該捕捉管の2つの端部の各々が半径方 向内向きに伸びるフランジを持ち、これらのフランジがそれぞれ前記第1の可撓 性ベローの端部のフランジに縦方向に接近していて、併せてそれらのフランジを 縦方向に取り囲んでいる請求項4記載の超伝導磁石。 6.前記第1のスリーブ集成体の中央部分が縦方向の向きの第1の多数のばね 部材を有する請求項5記載の超伝導磁石。 7.前記第1のスリーブ集成体の中央部分が第2の多数の縦方向に可撓性を持 つ熱コネクタを有する請求項6記載の超伝導磁石。 8.更に、2つの端部を持つ第2の可撓性ベローを有し、該第2の可撓性ベロ ーの一方の端部が前記スリーブ管の一方の端部に気密に接続され、前記第2の可 撓性ベローの他方の端部が前記真空エンクロージャの端部に気密に接続され、更 に、前記スリーブ管の前記一方の端部及び前記真空エンクロージャの前記端部に 係合させる第1の複数個のボ ルトが設けられている請求項7記載の超伝導磁石。 9.更に、前記室温ハウジングのフランジと前記スリーブ管の一方の端部との 間に円周方向に配置され且つそれらと圧縮接触しているOリング・パッキン封じ 、並びに前記室温ハウジングのフランジ及び前記スリーブ管の前記一方の端部を 係合させる第2の複数個のボルトを有する請求項8記載の超伝導磁石。 10.前記第1のスリーブ集成体の端部分が外周面を持ち、更に、前記熱母線 の端部に堅固に取付けられて、前記第1のスリーブ集成体の端部分の外周面に摺 動係合する様に配置される円錐形の中心合わせリングが設けられている請求項9 記載の超伝導磁石。
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