【発明の詳細な説明】
置換アリール脂肪族化合物およびその製造方法
並びにこれを含有する薬学的組成物
本発明は、新規な置換アリール脂肪族化合物、その製造方法、及びこれを活性
成分として含有する薬学的組成物に関する。
更に詳しくは、本発明は、痛み(D.Regoli et al,,Life Sciences,1987,40
,109-117)、アレルギー及び炎症(J.E.Morlay et al.,Life Sciences,1987
,4l,527-544)、循環器機能不全(J.Losay et al.,1977,Substance P,Von E
uler,U.S.and Pernow ed.,287-293,Raven Pvess,New York)、消化器障害
(D.Regoli et al.,Trends Pharmacol.Sci.,1985,6,481-484)、呼吸器障
害(J.Mlzrahi et al.,Pharmacology,1982,25,39-50)、神経障害及び神経
性精神障害(C.A.Maggi et al.,J.AutonoMic Pharmacol.,1993,13,23-93)
などのタキキニン系(tachykinin system)が関与する病理学的現象における治
療に利用するための、新規クラスに属する置換アリール脂肪族化合物に関する。
なお、上記の例示は、病状を限定するものでも除外するものでもない。
ここ数年、タキキニン及びそのレセプターについて膨大な量の調査研究がなさ
れている。タキキニンは、中枢神経系及び末梢神経系の両者に亘って分布する。
タキキニンレセプターはすでに確認されており、3種のタイプ、即ち、NK1、
NK2、NK3に分類されている。サブスタンスP(SP)はNK1レセブターの
内因性リガンドであり、ニューロキニ
ンA(NKA)はNK2レセプターの内因性リガンドであり、ニューロキニンB(
NKB)はNK3レセブターの内因性リガンドである。NK1、NK2およびNK3
レセプターは別種に属することが確認されている。C.A.マッジら(C.A.Magg
l et al.)は、彼等の総論においてタキキニンレセプターとそのアンタゴニス
トとを展望し、その薬理学的研究及びヒト治療における応用について説明してい
る(J.Autonomic Pharmacol.,1993,13,23-93)。
NK1レセプターに対して特異的なアンタゴニストに属するものとして、次の
非ペプチド化合物、即ち、CP−96345(J.Med.Chem.,1992,35,2591-26
00)、RP−68651(Proc.Natl.Acad.Sci.USA,1991,88,10208-1021
2)、SR140333(Curr.J.Pharmacol.,1993, 250,403-413)が挙げら
れるだろう。
NK2レセプターについては、非ペプチド系の選択的アンタゴニストであるS
R48968が詳細に記載されている(Life Sciences,1992,50,PL101-PL106
)。
NK3レセプターに関しては、ラット脳およびモルモット脳のNK3レセプター
に対する親和性を有するものとして、幾つかの非ペプチド化合物が記載されてお
り(FASEB J.,1993,7 (4),A710,4104);また、ラット脳のNK3レセプタ
ーに対して弱い親和性を有するペプチドアンタゴニストとして、[Trp7,β
Ala8]NKAが記載されている(J.Autonomic Pharmacol.,1993,13,23-93
)。
欧州特許出願EP−A−336230号には、喘息の治療
及び予防に有益な、サブスタンスPおよびニューロキニンAに対して拮抗的に作
用するペプチド誘導体が記載されている。
国際特許出願WO90/05525、WO90/05729、WO91/09
844およびWO91/18899、並びに欧州特許出願EP−A−04363
34、EP−A−0429466およびEP−A−0430771にはサブスタ
ンスPアンタゴニストが記載されている。
欧州特許出願EP−A−0428434、EP−A−0474561、EP−
A−512901、EP−A−0515240、EP−A−0559538、E
P−A−591040、EP−A−0625509及びEP−A−063088
7並びに国際特許出願WO94/10146、WO94/29309及びWO9
4/26735にはニューロキニンレセプターアンタゴニストが記載されており
、それらは全て下記式の構造を有することを特徴とする。
ただし、上記の式において、Wは直接の結合又はメチレンである。
今回、ある種の置換アリール脂肪族化合物が、ニューロキニンレセプターアン
タゴニストとして優れた薬学的特性を有し、特に、サブスタンスP及びニューロ
キニンによるあらゆる病理学的症状の治療に有益であることが発見された。
特に、上記式(A)の構造を有する置換されたアリール脂肪族化合物のうち、
Wが酸素原子であるか又は任意に置換された窒素原子である化合物は、ニューロ
キニンレセプターに対して極めて高い親和性を有することが発見された。
このことから、その特徴の1つに従えば、本発明は次式の化合物、および適切
であれば、その無機酸または有機酸との塩に関する。
但し、上記式において、
−W1は、酸素原子又は−NR−基であって、ここでのRは水素、(C1−C7)
アルキルまたはベンジルであり;
−mは、2または3であり;
−R1は、水素または(C1−C4)アルキル基であり;
−R2は、水素、(C1−C7)アルキル、
ω−(C1−C4)アルコキシ−(C2−C4)アルキレン、
ω−(C1−C4)アルキルカルボニルオキシ−(C2−C4)アルキレン、
ω−ヒドロキシ−(C1−C4)アルキレン、
ω−(C1−C4)アルキルチオ−(C2−C4)アルキレン、
ω−(C1−C4)アルコキシカルボニル−(C2−C4)アルキレン、
ω−カルボキシ−(C2−C4)アルキレン、
ω−(C1−C4)アルキルカルボニル−(C2−C4)アルキレン、
ω−ベンゾイルオキシ−(C2−C4)アルキレン、
ω−ベンジルオキシ−(C2−C4)アルキレン、
ω−ホルミルオキシ−(C2−C4)アルキレン、
ω−R5NHCOO−(C2−C4)アルキレン、
ω−R6R7NCO−(C2−C4)アルキレン、
ω−R8R9N−(C2−C4)アルキレン、
ω−R10CONR11−(C2−C4)アルキレン、
ω−R12OCONR11−(C2−C4)アルキレン、
ω−R6R7NCONR11−(C2−C4)アルキレン
ω−R13SO2NR11−(C2−C4)アルキレン、又は
ω−シアノ−(C1−C3)アルキレンであり;
−或いは、R1及びR2は一緒になって、
−(CH2)n−CQ−
基を形成し、ここで、Q=H2もしくはOであり、またnは1、2もしくは3
に等しく;
−Tは、−CH2−基または次の官能基
上記式において、R4は、水素または(C1−C4)アルキル基である
。
但し、Qが酸素であるとき、Tは−CH2−であり、
また、Qが水素であるときは、Tは次の官能基の一つであり;
−Aは、直接の結合、−(CH2)t−基(tは1、2もしくは3)、または−C
H=CH−基であり;
−Zは、任意に置換された、単環、二環もしくは三環式の芳香族基またはヘテロ
芳香族基;
−Arは、非置換フェニル、またはハロゲン原子、水酸基、(C1−C4)アルコ
キシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチルおよびメチレンジオキシから
選択された置換基で1置換もしくは多置換(置換基は同一でも異なってもよい)
されたフェニル;非置換もしくはハロゲン原子で置換されたチエニル;非置換も
しくはハロゲン原子で置換されたベンゾチエニル;非置換もしくはハロゲン原子
で置換されたナフチル;非置換または(C1−C4)アルキルもしくはベンジルで
N−置換されたインドリル;非置換もしくはハロゲン原子で置換されたイミダゾ
リル;非置換もしくはハロゲン原子で置換されたピリジル;またはビフェニルで
あり;
−R5は、(C1−C7)アルキルまたはフェニルであり;
−R6及びR7は夫々独立に、水素もしくは(C1−C7)ア
ルキルであり;また、R7は(C3−C7)シクロアルキル、(C3−C7)シクロ
アルキルメチル、フェニルもしくはベンジルでもよく;或いは、R6及びR7は、
これらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペ
リジン、モルホリン、チオモルホリン、ペルヒドロアゼピン、および非置換もし
くは(C1−C4)アルキルにより4位で置換されたピペラジンからなる群から選
択されたヘテロ環を形成し;
−R8及びR9は夫々独立に、水素または(C1−C7)アルキルであり;また、R9
は(C3−C7)シクロアルキルメチルまたはベンジルでもよく;
−R10は、水素、(C1−C7)アルキル、ビニル、フェニル、ベンジル、ピリジ
ル、非置換もしくは1以上のメチル基で置換された(C3−C7)シクロアルキル
であり;
−R11は、水素または(C1−C7)アルキル;
−R12は、(C1−C7)アルキルまたはフェニル;
−R13は、(C1−C7)アルキル;遊離または1もしくは2の(C1−C7)アル
キル基で置換されたアミノ;或いは、非置換フェニル、またはハロゲン原子、(
C1−C7)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C1−C7)アルコ
キシ、カルボキシル、(C1−C7)アルコキシカルボニル、シアノ、ニトロ、遊
離アミノ、及び1もしくは2の(C1−C7)アルキル基で置換されたアミノから
なる群から選択された置換基により1置換もしくは多置換(置換基は同一であっ
ても異なってもよい)されたフェニル;
−Bは:
(i)次式のB1基であるか、
ここで:
−pは、1又は2に等しく;
−R3は、水素、(C1−C4)−アルキル、フェニルまたはベンジルで
あり;かつ、
−X−は、アニオンである;
(ii)または次式のB2基であるか、
上記式におけるJ1は:
ii1)下記の官能基であるか、
ここで、
−xは、0または1に等しく;
−Ar´は、非置換フェニル、またはハロゲン原子、ニトロ、ヒドロキシ
ル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、お
よびメチレンジオキシからなる群から選択された置換基で1置換もしくは多置換
(置換基は同一でも異なってもよい)されたフェニル;ピリジル;チエニル;ピ
リミジル;又は非置換もしくは(C1−C4)アルキルで置換されたイミダゾリル
であり;
−Y´は、水素、(C1−C7)アルキル、ホルミル、(C1−C7)アルキ
ルカルボニル、シアノ、−(CH2)q−OH基、(C1−C7)アルキル−O−(
CH2)q−基、−(CH2)q−NR4COR14基、R15COO−(CH2)q−基
、(C1−C7)アルキル−NHCOO−(CH2)q基、−NR16R17基、−CH2
−NR18R19基、−CH2−CH2−NR18R19基、−(CH2)q−NR4COO
R20基、−(CH2)q−NR4SO2R21基、−(CH2)q−NR4CONR22R2 3
基、カルボキシル、(C1−C7)アルコキシカルボニル、−CONR22R23基
、カルボキシメチル、(C1−C7)アルコキシカルボニルメチル、−CH2−C
ONR22R23基、(C1−C4)アル
キルチオのメルカプトであり;
−或いは、Y´は、それが結合している炭素原子とピペリジン中の隣接炭
素原子との間の追加の結合を形成し;
−qは、0、1又は2に等しく;
−R4は、水素または(C1−C4)アルキルであり;
−R14は、水素、(C1−C7)アルキル、フェニル、ピリジル、ビニル、
ベンジルまたは、非置換もしくは1以上のメチル基で置換された(C3−C7)シ
クロアルキルであり;
−或いは、R4およびR14は一緒になって、−(CH2)u−基(uは3又
は4に等しい)を形成し;
−R15は、水素;(C1−C7)アルキル;非置換もしくは1以上のメチル
基で置換された(C1−C7)シクロアルキル;フェニル;またはピリジルであり
;
−R16およびR17は夫々独立に、水素もしくは(C1−C7)アルキルであ
り;また、R17は、(C3−C7)シクロアルキルメチル、ベンジルもしくはフェ
ニルでもよく;或いは、R16およびR17は、これらが結合している窒素原子と一
緒になってアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン
、ペルヒドロアゼピン及び非置換もしくは4位で(C1−C4)アルキルにより置
換されたピペラジからなる群から選択されたヘテロ環の一
つを形成し;
−R18及びR19は、夫々独立に、水素または(C1−C7)アルキルであり
;また、R19は(C3−C7)シクロアルキルメチルまたはベンジルでもよく;
−R20は、(C1−C7)アルキルまたはフェニル;
−R21は、(C1−C7)アルキル;遊離アミノ、または1もしくは2の(
C1−C7)アルキル基で置換されたアミノ;または、非置換フェニル、またはハ
ロゲン原子、(C1−C7)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C1
−C7)アルコキシ、カルボキシル、(C1−C7)アルコキシカルボニル、(C1
−C7)アルキルカルボニルオキシ、シアノ、ニトロ、遊離アミノ、および1も
しくは2の(C1−C7)アルキル基で置換されたアミノからなる群から選択され
た置換基で1置換もしくは多置換(置換基は同一でも異なってもよい)されたフ
ェニルであり;
−R22およびR23は、夫々独立に、水素または(C1−C7)アルキルであ
り;また、R23は、(C3−C7)シクロアルキル、(C3−C7)シクロアルキル
メチル、ヒドロキシル (C1−C4)アルコキシ、ベンジルまたはフェニルでも
よく;
−或いは、R22およびR23は、それらが結合している窒素原子と一緒にな
って、アゼチジン、ピロリジン、
ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ペルヒドロアゼピン、及び非置換も
しくは4位において(C1−C4)アルキルにより置換されたピペラジンからなる
群から選択されたヘテロ環の1つを形成する;
ii2)下記の官能基であるか、
但し、Ar´は上記で定義した通りである;
ii3)下記の官能基であるか、
但し、Ar´は上記で定義した通りである;
ii4)または下記の官能基の何れかある。
ここで、:
−Ar´は、上記で定義したものであり;
−W2は、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル、スルホニルまたは−NR2 4
−基であり;
−R24は、水素、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)−アルキルカルボ
ニル、または−(CH2)v−NR25R26であり;
−vは、1、2又は3に等しく;かつ、
−R25及びR26は、夫々独立に、水素または(C1−C4)アルキルであり
;或いは、R25およびR26は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、
ピロリジン、ピペリジンおよびモルホリンからなる群から選択されたヘテロ環の
うちの1つを形成する;
(iii)または次式のB3基であるか、
ここで、上記式におけるJ2は:
iii1)下記の官能基であるか、
iii2)下記の官能基であるか、
iii3)下記の官能基であるか、
iii4)下記の官能基であるか、
iii5)又は下記の官能基である。
但し、これら各官能基中において:
−Ar´は、上記で定義されたものであり;
−rは、2または3であり;かつ
−R27は、(C1−C4)アルキルである;
(iv)または次式のB4基であるか、
但し、上記式におけるJ3は下記の官能基である。
ここで、
−W3は、酸素原子、硫黄原子またはNR30基であって、該R30は水素も
しくは(C1−C3)アルキルであり;
−R28は、水素;(C1−C6)アルキル;(C3−C6)アルケニル(但し
、窒素原子にビニル基の炭素原子が結合するものを除く);2−ヒドロキシエチ
ル;(C3−C7)シクロアルキル;非置換フェニル、またはハロゲン原子、トリ
フルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ニトロ、ア
ミノおよびヒドロキシルからなる群から選択された置換基により1置換もしくは
多置換(置換基は同一であっても異なってもよい)されたフェニル;又は、ヘテ
ロ原子として1もしくは2の窒素原子を含む6員環ヘテロアリールであって、非
置換のヘテロアリール、またはハロゲン原子、トリフルオロメチル、(C1−C4
)アルキル、
(C1−C4)アルコキシ、ニトロ、アミノおよびヒドロキシルからなる群から選
択された置換基で1置換もしくは多置換(置換基は同一であっても異なってもよ
いされたヘテロアリールであり;
−R29は、水素;非置換(C1−C6)アルキル、またはヒドロキシルおよ
び/または1、2もしくは3のフッ素により置換された(C1−C6)アルキル;
(C1−C6)シクロアルキル;(C1−C5)アルコキシ(W3が酸素原子の場合
のみ);(C3−C6)シクロアルコキシ(W3が酸素原子の場合のみ);W3が酸
素原子で、同時にR28が非置換フェニル、またはハロゲン原子、ニトロ、ヒドロ
キシル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキルおよび(C1−C4)アルコ
キシからなる群から選択された置換基で1回または2回以上(置換基は同一であ
って異なってもよい)置換されたフェニルであるときは、R29が非置換の(C1
−C4)アルキル以外のものであるならば、0〜7の炭素原子を含む
−NR31R32基;ピリジル;ピリミジル;又は非置換もしくは(C1−C4)アル
キルで置換されたイミダゾリルであり;
−或いは、R28及びR29は一緒になって2価の炭化水素基L(1位は置換
基W3を有する炭素原子に結合する)を形成し、また該炭化水素基Lは、トリメ
チレン、シス−プロペニレン、テトラメチレン、シ
ス−ブテニレン、シス−ブト−3−エニレン、シス,シス−ブタジエニレン、ペ
ンタメチレン、およびシス−ペンテニレンからなる群から選択され、且つ非置換
または1もしくは2のメチルにより置換されており;また
−R31及びR32は、夫々独立に、水素、(C1−C5)アルキルまたは(C3
−C6)シクロアルキルであり;或いは、R31及びR32はこれらが結合している
窒素原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリ
ン(またはそのS−オキシド)および非置換もしくは4位が(C1−C4)アルキ
ルで置換されたピペラジンからなる群から選択されたヘテロ環の1つを形成する
;
(v)または次式のB5基であるか、
ここで、
−W4は、(C1−C8)アルキルまたは(C3−C8)シクロアルキルであ
って、該アルキル基及びシクロアルキル基は非置換であるか、または同一もしく
は異なる1以上の置換基で置換されており、その置換基は、ハロゲン原子;(C3
−C6)シクロアルキル
;シアノ;ニトロ;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ホルミルオキシ;
(C1−C4)アルキルカルボニルオキシ;アリールカルボニル;ヘテロアリール
カルボニル;オキソ;非置換なたは窒素原子上において(C1−C6)アルキル、
(C3−C6)シクロアルキル、ホルミル、(C1−C4)アルキルカルボニルもし
くはアリールカルボニルで置換されたイミノ;非置換または酸素原子上で(C1
−C4)アルキルもしくはフェニルにより置換されたヒドロキシイミノ;0〜7
の炭素原子を含んだ−NR33R34基;−NR35R36基;−C(=NR37)NR38
R39基(−NR38R39基は0〜7の炭素原子を含む);または
−CON(OR40)R41基;からなる群から選択されるものであり、
−R33及びR34は夫々独立に、水素、(C1−C5)アルキルまたは(C3
−C6)シクロアルキルであり;或いは、R33及びR34はこれらが結合している
窒素原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリ
ン(またはそのS−オキシド)および非置換もしくは4位で(C1−C4)アルキ
ルにより置換されたピペラジンからなる群から選択されるヘテロ環の1つを形成
し、
−R35は、水素または(C1−C4)アルキルであり、
−R36は、ホルミル;(C1−C4)アルキルカルボニ
ルニル;アリールカルボニル;ヘテロアリールカルボニル;または−C(=W5
)NR38R39基(ここで、−NR38R39基は0〜7の炭素原子を含む)であり、
−W5は、酸素原子、硫黄原子、−NR37基、または−CHR42基であり
、
−R37は、水素または(C1−C4)アルキルであり;或いは、R37及びR39
は一緒になってエチレン基またはトリメチレン基を形成し、
−R38およびR39は夫々独立に水素、(C1−C5)アルキルであり;或い
は、R38およびR39はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジ
ン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン(またはそのS−オキシド)、非
置換もしくは4位で(C1−C4)アルキルにより置換されたピペラジンであり;
或いは、R38は水素または(C1−C4)アルキルで且つR37およびR39は一緒に
なってエチレン基またはトリメチレン基を形成し、
−R40およびR41は、夫々独立に(C1−C3)アルキルであり、
−R42は、シアノ、ニトロまたはSO2R43であり、
−R45は、(C1−C4)アルキルまたはフェニルであり、
また、W4が環状基のとき、或いはW4の置換基が環状基または環状基を含
むときは、該環状基は更に、炭素原子上で1以上の(C1−C3)アルキルで置換
される
ことができ、またW4の置換基がアリール基またはヘテロアリール基を含むとき
は、前記アリールまたはヘテロアリール基は更に、ハロゲン原子、(C1−C4)
アルキル、(C1−C4)アルコキシシアノ、トリフルオロメチルおよびニトロか
らなる群から選択される置換基によって1置換または多置換(置換基は同一であ
っても異なっていてもよい)される;
(vi)または次式のB6基であるか、
ここで、
−W6およびW7は夫々が水素であるか、或いはW6が水素でW7がヒドロキ
シルであり、
−W8は、非置換の、またはアリール、アリールカルボニル、ヘテロアリ
ールもしくはヘテロアリールカルボニルで置換されたアリールまたはヘテロアリ
ールであり、前記アリール基またはヘテロアリール基は更に、芳香族またはヘテ
ロ芳香族部分および炭素原子上において、ハロゲン原子;シアノ;トリフルオロ
メチル;ニトロ;ヒドロキシ;(C1−C5)アルコキシ;ホルミロキシ;(C1
−C4)アルキルカルボニロキシ;0〜7の炭素原子を含む−NR33R34
基;−NR35R36基;−C(=NR37)NR38R39基(−NR38R39基は0〜7
の炭素原子を含む);−COOR44基;−CONR45R46基(−NR45R46基は
0〜7の炭素原子を含む);メルカプト;−S(O)sR47基;(C1−C5)ア
ルキル;ホルミル;および(C1−C4)アルキルカルボニルからなる群から選択
される置換基によって1置換もしくは多置換(置換基は同一でも異なってもよい
)されることができ;もしW6およびW7の夫々が水素であるときは、W8は、非
置換またはハロゲン原子、ニトロ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル及び(C1
−C4)アルコキシからなる群から選択される置換基で1回もしくは2回以上(
置換基は同一でも異なってもよい)置換されたフェニル以外;ピリジル以外;ピ
リミジル以外;または非置換もしくは(C1−C4)アルキルで置換されたイミダ
ゾリル以外であり、
−或いは、W7は水素であり、W6およびW8はジラジカルW9及びこれらが
結合するピペリジンの炭素原子と一緒になってスピロ環を形成し(ここで、W8
はオルト位でジラジカルW9により置換されたフェニルであり、それ自身はW6に
結合している)、前記フェニルは非置換、またはハロゲン原子、(C1−C3)ア
ルキル、(C1−C3)アルコキシ、ヒドロキシル、(C1−C3)アルキルチオ、
(C1−C3)アルキル
スルフィニル、および(C1−C3)アルキルスルホニルからなる群から選択され
る置換基によって置換され;前記W9はメチレン、カルボニルまたはスルホニル
であり;前記W6は酸素原子または−NR48−(NR48は水素または(C1−C3
)アルキル)であり、
−R33、R34、R35、R36、R37、R38およびR39は、B5について上記
で定義した通りであり、
−R44は、水素、(C1−C5)アルキル、アリール、ヘテロアリール、ア
リールメチルまたはヘテロアリールメチルであり、
−R45およびR46は、夫々独立に、水素、(C1−C5)アルキルまたは(
C3−C6)シクロアルキルであり;或いは、R45及びR46はこれらが結合してい
る窒素原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホ
リン(またはそのS−オキシド)および非置換もしくは4位で(C1−C4)アル
キルにより置換されたピペラジンからなる群から選択されるヘテロ環の1つを形
成し、
−sは0、1または2であり、
−R47は、(C1−C6)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル、アリー
ルまたはヘテロアリールであり、
また、W8またはW8の置換基が環状を含むときは、該環状基は更に1以上
のメチルで置換されることができ、
またW8の一部をなすヘテロアリール基またはW8の置換基がヘテロ原子として窒
素を含むときは、前記窒素原子は更に(C1−C5)アルキルで置換されることが
でき、またW8またはW8の置換基が(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコ
キシ、ホルミルまたは(C1−C4)アルキルカルボニル基を含むときは、前記(
C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、ホルミルまたは(C1−C4)ア
ルキルカルボニル基は更に、ヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシまたは1以
上のハロゲン原子で置換されることができる;但し、窒素原子または酸素原子に
結合している炭素原子がヒドロキシルまたはアルコキシ基で置換されておらず、
また(C1−C4)アルキルカルボニル基は塩素、臭素またはヨウ素原子によって
置換されていないことを条件とする;
(vii)または次式のB7基であるか、
但し、上記式におけるJ4は:
vii1)下記の官能基であるか、
ここで、
−W10は、非置換であるか、またはハロゲン原子、(C1−C6)アルコキ
シ、(C1−C6)アルキルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択された
置換基で1乃至3置換(置換基は同一でも異なってもよい)されたフェニル;非
置換であるか、またはハロゲン原子、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)ア
ルキルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択された置換基で1乃至3置
換(置換基は同一でも異なってもよい)されたベンジル;非置換であるか、また
はハロゲン原子、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキルおよびトリフ
ルオロメチルからなる群から選択された置換基で1乃至3置換(置換基は同一で
も異なってもよい)されたナフチル;非置換であるか、またはハロゲン原子、(
C1−C6)アルキルおよび(C1−C6)アルコキシからなる群から選択された置
換基で1乃至3置換(置換基は同一でも異なってもよい)されたピリジル;また
はチエニルであり、
−W11は、−CONHR49であり、
−R49は、
または−CH2CH2N(CH2)2基である;
vii2)下記の官能基であるか、
vii3)下記の官能基であるか、
vii4)下記の官能基である。
ここで、:
−R50は、水素、(C1−C6)アルキルまたはベンジルであり;
−R51は、水素、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、(C1−C6)アル
キルおよび(C1−C6)アルコキシからなる群から選択された1〜3の置換基で
あり、これら置換基は同一でも異なってもよい;
(viii)または次式のB8基である。
ここで、
−fおよびgは、f+gが1、2、3、4または5であることを条件とし
て、夫々独立に、1、2、3、
4または5であり;
−W12は、直接の結合;非置換であるか、またはオキソ、OR52基、ハロ
ゲン、トリフルオロメチルまたはフェニルで置換された(C1−C3)アルキレン
であって、前記フェニルはそれ自身が非置換、もしくはヒドロキシ、シアノ、ハ
ロゲンおよびトリフルオロメチルからなる群から独立に選択される置換基で1置
換、2置換もしくは3置換されたもの;−S(O)k−基;(C1−C3)アルキ
レン−S(O)k−基;−S(O)k−(C1−C2)アルキレン基;−S(O)k
−NH基;−S(O)j−NR52基;−S(O)j−NR52−(C1−C2)アルキ
レン基;−CONR52−基;−CONR52−(C1−C2)アルキレン基;−CO
O−基;または−COO−(C1−C2)アルキレン基であり、
−W13は、−NR53−基、酸素原子、硫黄原子、スルフィニルまたはスル
ホニルであるが、もしW12が直接の結合であり、またW14が(C1−C3)アルキ
レンであるときは、W13は−NR53−基であり、
−W14は、直接の結合;非置換であるか、またはオキソ、OR52基、ハロ
ゲン、トリフルオロメチルまたはフェニルで置換された(C1−C3)アルキレン
であって、前記フェニルはそれ自身が非置換、もしく
はOR52基、ハロゲンおよびトリフルオロメチルからなる群から独立に選択され
る置換基で1置換、2置換もしくは3置換されたもの;
−S(O)k−基;(C1−C3)アルキレン−S(O)k−基;−S(O)k−(
C1−C2)アルキレン基;−NHS(O)j基;−NH−(C1−C2)アルキレ
ン−S(O)j基;−S(O)jNR52−基;−S(O)j−NR52−(C1−C2
)アルキレン基;−NHCO−(C1−C2)アルキレン基;−NR52−CO基;
−NR52−(C1−C2)アルキレン−CO−基;−OCO−基;または(C1−
C3)アルキレン−OCO−基であり;
−W15〜W16は一緒になって、次式の環状基の隣接原子を形成し、
前記環状基はフェニルもしくは、ナフチルであるか、或いはベンズイミ
ダゾリル、ベンゾフラニル、ベンズオキサゾリル、フラニル、イミダゾリル、イ
ンドリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリ
ル、ピラジニル、ピラゾリ
ル、ピリジル、ピリミジル、ピロリル、キノリル、テトラゾリル、チアジアゾリ
ル、チアゾリル、チエニルおよびテトラゾリルからなる群から選択されるヘテロ
アリール基であり、前記フェニル、ナフチルまたはヘテロアリール環状基は非置
換であるか、またはR54によって1置換、2置換もしくは3置換されており;
−kは、0、1または2であり;
−jは、1または2であり;
−R52は、水素;非置換であるか、またはヒドロキシル、オキソ、シアノ
、ハロゲン原子、トリフルオロメチルおよびフェニルからなる群から独立して選
択された置換基によって1置換または2置換された(C1−C6)アルキルであっ
て、前記フェニル自身が非置換であるか、またはヒドロキシ、(C1−C3)アル
キル、シアノ、ハロゲン、トリフルオロメチルまたは(C1−C4)アルコキシに
よって置換されているもの;フェニル、ピリジルまたはチオフェンであって、前
記フェニル、ピリジルまたはチオフェンは非置換であるか、またはヒドロキシル
、(C1−C4)アルキル、シアノ、ハロゲン原子およびトリフルオロメチルから
なる群から独立に選択される置換基で1置換、2置換もしくは3置換されたもの
;または(C1−C3)アルコキシであり;
−R53は、水素;非置換であるか、または−OR52基、
オキソ、−NHCOR52、−NR55R56、シアノ、ハロゲン原子、トリフルオロ
メチルおよびフェニルからなる群から選択される置換基によって1置換または多
置換された(C1−C8)アルキルであって、前記フェニル自身が非置換またはヒ
ドロキシル、シアノ、ハロゲン原子もしくはトリフルオロメチルで置換されてい
るもの;−S(O)−R57基;−CO2R57基;−SO2R57基;−COR57基;
または−CONR56R57基であり;
−R54は、水素;非置換であるか、または水素もしくはヒドロキシルで1
置換もしくは2置換された(C1−C6)アルキル;オキソ;−OR52基;ハロゲ
ン原子;トリフルオロメチル;ニトロ;シアノ;−NR55R56基;−NR55CO
R56基;−NR55−CO2R56基;−NHS(O)jR52基;−NR55S(O)j
R56基;−CONR55R56基;−COR52基;−CO2R52基;S(O)jR52基
;またはヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基はベンズイミダゾリル
、ベンゾフラニル、ベンズオキサゾリル、フラニル、イミダゾリル、インドリル
、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラ
ジニル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピロリル、キノリル、テトラゾリ
ル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニルおよびトリアゾリルからなる群から
選択され、
また前記ヘテロアリールは非置換であるか又はR58で1置換もしくは2置換され
たものであり;
−R55はR56であり;
−R56はR52であり;
−或いは、R55およびR56は、これらが結合している原子と一緒になって
、1または2のヘテロ原子を含む5員、6員もしくは7員の飽和ヘテロ単環を形
成し、前記ヘテロ原子は窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から独立
に選択され、前記ヘテロ環は非置換であるか、又はヒドロキシル、オキソ、シア
ノ、ハロゲン原子およびトリフルオロメチルからなる群から独立に選択された置
換基によって1置換もしくは2置換されており;
−R57は、非置換であるか、またはヒドロキシル、オキソ、シアノOR52
基、−NR55R56基、−NR55COR56基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル
およびフェニルからなる群から独立して選択された置換基によって1置換、2置
換もしくは3置換された(C1−C6)アルキルであって、前記フェニル自身が非
置換であるか、またはヒドロキシル、オキソ、シアノ、−NHR52基、−NR55
R56基、−NR55COR56基、ハロゲン原子、トリフルオロメチルおよび(C1
−C3)アルキルからなる群から独立に選択される置換基によって1置換、2置
換もしくは3で置換されており;
−R58は、水素;非置換であるか、または水素もしくはヒドロキシルで1
置換もしくは2置換された(C1−C6)アルキル;オキソ;−OR52基;トリフ
ルオロメチル;ニトロ;シアノ;−NR55R56基;−NR55COR56基;−NR55
−CO2R56基;−NHS(O)jR52基;−NR52S(O)jR56基;−CO
NR55R56基;−COR52基;−CO2R52基;S(O)jR52基;またはフェニ
ルであり;
また、W7が水素であり、またW6およびW8が、ジラジカルW9およびこれら
が結合しているピペリジンの炭素原子と一緒になってスピロ環を形成するときは
、B8基はB6基以外のものである。
本発明による式(I)の化合物は、光学的に純粋な異性体並びにラセミ体を包
含する。
より具体的には、官能基Zはフェニル基であることができ、これは非置換であ
っても、1以上の置換基を含んでいてもよい。
Zがフェニル基であるときは、1置換もしくは2置換されることができ、2置
換は、特に2,4-位であるが、例えば2,3-位、4,5-位、3,4-位または3,5-位であっ
てもよい。また、3置換も可能であり、この場合には、特に2,4,6-位であるが、
例えば2,3,4-位、2,3,5-位、2,4,5-位または3,4,5-位であってもよい。例えば2,
3,4,5-位のような4置換、または5置換も可能である。
また、官能基Zは、1-もしくは2-ナフチル、1-,2-,3-,4-,5-,6-または7-イン
デニルのような2環性芳香族基であってもよい。ここで、1以上の結合は水素化
されることができ、また前記の基は非置換であっても、或いは任意に、アルキル
、フェニル、シアノ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシル、オキソ、アルキルカ
ルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、チオアルキル、ハロゲン、アルコキシ
またはトリフルオロメチル基のような1以上の置換基を含んでいてもよい。ここ
で、アルキルおよびアルコキシ基は(C1−C4)である。
官能基Zはまた、ビリジル、チアジアゾリル、インドリル、インダゾリル、イ
ミダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾフラニル、ベン
ゾチエニル、ベンゾチアゾリル、弁ずイソチアゾリル、キノリル、イソキノリル
、ベンズオキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズオキサジニル、ベンゾ
ジオキシニル、イソオキサゾリル、ベンゾピラニル、チアゾリル、チエニル、フ
リル、ピラニル、クロマニル、イソベンゾフラニル、ピロリル、ピラゾリル、ピ
ラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリジニル、フタラジニル、キナ
ゾリニル、アクリジニル、イソチアゾリル、イソクロマニル、クロマニル又はカ
ルボキシアリールであることができる。ここで、1以上の二重結合は水素化され
てもよく、また前記の基は非置換であっても、或いは任意に、アルキル、フェニ
ル、シアノ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシル、アルキルカルボニルアミノ、
アルコキシカルボニル、又はチオアルキル基のような1以上の置換基を含んでい
ても
よい。ここで、アルキルおよびアルコキシ基は(C1−C4)である。
本発明は式(I)の化合物の中でも特に、
−ZはZ’と同じであり、且つこれが
・非置換もしくは置換フェニルであって、該置換フェニルはハロゲン原子;ト
リフルオロメチル;シアノ;ヒドロキシル;ニトロ;非置換または(C1−C4)
アルキルで1置換もしくは2置換されたアミノ;ベンジルアミノ;カルボキシル
;(C1−C10)アルキル;非置換またはメチルで1置換もしくは多置換された
(C3−C8)シクロアルキル;(C1−C10)アルコキシ;非置換またはメチル
で1置換もしくは多置換された(C3−C8)シクロアルコキシ;メルカプト;(
C1−C10)アルキルチオ;ホルミロキシ;(C1−C6)アルキルカルボニルア
ミノ;ベンジルアミノ;(C1−C4)アルコキシカルボニル;(C3−C7)シク
ロアルコキシカルボニル;非置換または(C1−C4)アルキルで1置換もしくは
2置換されたカルバモイル;非置換であるか、または3位において(C1−C4)
アルキルもしくは(C3−C7)シクロアルキルで置換もしくは2置換されたウレ
イド;および(ピロリジン−1−イル)カルボニルアミノからなる群から選択さ
れ、前記置換基は同一でも異なってもよい;
・非置換であるか、またはハロゲン、トリフルオロメチル、(C1−C4)アル
キル、ヒドロキシもしくは(C1−C4)アルコキシで1置換もしくは多置換され
たナフチル;ま
たは
・ピリジル、チエニル、インドリル、キノリル、ベンゾチエニルまたはイミダ
ゾリル
である化合物に関する。
好ましくは、本発明は式(I)の化合物であって、
−W1は、酸素原子であり;
−Bは:
(i)次式のB1基であるか、
ここで:
−pは、1又は2であり;
−R3は、水素、(C1−C4)アルキルまたは、フェニルであり;かつ
、
−X-は、アニオンである;
(ii)または次式のB2基であり、
上記式におけるJ1は下記の官能基で、
ここで、
−xは、0;
−Ar´は、非置換フェニル;ハロゲン、ニトロ基、ヒドロキシル基、ト
リフルオロメチル基、(C1−C4)アルキルもしくは(C1−C4)アルコキシ基
によって1置換もしくは多置換されたフェニル;またはピリジル基であり、
−Y´は、ヒドロキシル基、アミノ基、(C1−C7)アルキル−O−(C
H2)q−基、−(CH2)q−NR4COR14基、またはR15COO−(CH2)q
−基であり;
−qは、0であり;
−R4は、水素または(C1−C4)アルキルであり;
−R14は、(C1−C7)アルキル、フェニル、または2−ピリジルあり;
−R15は、(C1−C7)アルキルであり;
−mは、2または3であり;
−R1は、水素または(C1−C4)アルキル基であり;
−R2は、水素、(C1−C4)アルキル、
ω−(C1−C4)アルコキシ−(C2−C4)アルキレン、
ω−(C1−C4)アルキルカルボニルオキシ−(C2−C4)アルキレン、
ω−ヒドロキシ−(C2−C4)アルキレン、
ω−(C1−C4)アルキルチオ−(C2−C4)アルキレン、
ω−(C1−C4)アルコキシカルボニル−(C2−C4)アルキレン、
ω−カルボキシ−(C2−C4)アルキレン、
ω−(C1−C4)アルキルカルボニル−(C2−C4)アルキレン、または
ω−ベンゾイルオキシ−(C2−C4)アルキレンであり;
−或いは、R1及びR2は一緒になって、
−(CH2)n−CQ−
基を形成し、ここで、Q=H2もしくはOであり、またnは1、2もしくは3
であり;
−Tは、−CH2−基または次の官能基の一つであるが、
上記式において、R4は、水素または(C1−C4)アルキル基である
。
但し、Qが酸素であるとき、Tは−CH2−であり、
またQが水素であるときは、Tは次の官能基の一つであ
り;
−Aは、直接の結合、−(CH2)t−基(tは1、2もしくは3である)、また
は−CH=CH−基であり;
−Zは、非置換フェニル;ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、(C1−C4)
アルキル基、トリフルオロメチル基または(C1−C4)アルコキシ基で1置換も
しくは多置換されたフェニル;1−ナフチル基;または2−ナフチル基であり;
−Arは、非置換フェニル基;ハロゲン原子、トリフルオロメチル、(C1−C4
)アルコキシおよび(C1−C4)アルキルからなる群から選択された置換基によ
って1置換もしくは多置換(置換基は同一でも異なってもよい)されたフェニル
;チエニル;ベンゾチエニル;ナフチル;任意に(C1−C4)アルキルもしくは
ベンジルでN−置換されたインドリルである;
ような化合物と、適切な場合には、その無機酸または有機酸との塩に関する。
四級塩類に加えて、式(I)の化合物の塩類を形成することが可能である。こ
れらの塩には、無機酸もしくは有機酸との塩が含まれる。これらの酸としては、
ピクリン酸、シュウ酸または光学活性の酸(例えばマンでる酸または樟脳硫酸(
c
amphosulfonic acid))のような、式(I)の化合物の適切な分離もしくは結晶
化を可能にする酸、塩酸塩、臭素酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、リン酸二水素塩、
メタンスルホン酸塩、メチル硫酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、ナフタレン
−2−スルホン酸塩、グリコール酸塩、グルコン酸塩、クエン酸塩、イセチオン
酸塩、ベンゼンスルホン酸塩またはパラトルエンスルホン酸塩のような薬学的に
許容され得る塩を形成する無機酸または有機酸が挙げられる。
陰イオンX-は、四級アンモニウムイオンの塩形成に通常用いられるものであ
り、好ましくは塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、硫酸水素イオン、メタ
ンスルホン酸イオン、パラトルエンスルホン酸イオン、酢酸イオンおよびベンゼ
ンスルホン酸イオンである。
ここでの説明においては、アルキル基またはアルコキシ基は直鎖状または分岐
鎖状であり;ハロゲン原子は塩素、臭素またはヨウ素原子を意味する。
この明細書での記述において、BがB5またはB6であれば、アリールは、フェ
ニル基またはC9−C10でオルト縮環した二環系の炭素環基(少なくとも一方の
環は芳香族性である)を意味するものと理解される;また、ヘテロアリールは、
1〜4のヘテロ原子を含む5員または6員の単環性芳香族ヘテロ環であって、前
記ヘテロ原子は酸素原子、硫黄原子および窒素原子からなる群から選択され、ま
た前記ヘテロ環は該リングの炭素原子によって結合されるもの、或いは上記で定
義したように1〜4のヘテロ原子を含む8員〜10員のオルト縮
環した二環系の芳香族ヘテロ環をを意味するものとして理解される。
Z基=フェニルの置換基において、(C1−C10)アルキルは、例えばメチル
、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec-ブチル
、tert-ブチル、ペンチルもしくはn−ペンチル、ヘキシルもしくはn−ヘキシ
ル、ヘプチルもしくはn−ヘプチル、オクチルもしくはn−オクチル、ノニルも
しくはn−ノニル、又はデシルもしくはn−デシルを意味するものとして理解さ
れ;任意にメチルで置換された(C3−C8)シクロアルキルは、例えばシクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−,2−もしくは3−メチルシクロ
ベンチル、シクロヘキシル、1−,2−,3−もしくは4−メチルシクロヘキシ
ル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルを意味するものとして理解され;(C1
−C10)アルコキシは、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプ
ロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシ、ペン
トキシ、ヘキシロキシ、ヘプチロキシ、オクチロキシ、ノニロキシまたはディロ
キシを意味するものとして理解され;任意にメチルで置換された(C3−C8)シ
クロアルコキシは、例えばシクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペントキ
シ、1−,2−もしくは3−メチルシクロペントキシ、シクロヘキシロキシ、1
−,2−,3−もしくは4−メチルシクロヘキシロキシ、シクロヘプチロキシ、
またはシクロオクチロキシを意味するものとして理解され;(C1−C10)アル
キルチオは、例えばメ
チルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ
、イソブチルチオ、sec-ブチルチオ、tevt-ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシ
ルチオ、ヘプチルチオ、オクチルチオ、ノニルチオまたはデシルチオを意味する
ものとして理解され;(C1−C6)アルキルカルボニロキシは、例えばアセトキ
シ、プロピオニロキシ、ブチリロキシ、バレリロキシ、カプロイロキシまたはヘ
プタノイロキシを意味するものとして理解され;(C1−C6)アルキルカルボニ
ルアミノは、例えばアセチルアミノ プロピオニルアミノブチリルアミノ、イソ
ブチリルアミノ、バレリルアミノ、カプロイルアミノまたはヘプタノイルアミノ
を意味するものとして理解され;(C1−C4)アルコキシカルボニルは、例えば
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル,n−プロポキシカルボニル、イソプ
ロポキシカルボニル,n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec-
ブトキシカルボニルまたはtert-ブトキシカルボニルを意味するものとして理解
され;(C3−C7)シクロアルコキシカルボニルは、例えばシックロプロポキシ
カルボニル、シクロブトキシカルボニル、シクロペントキシカルボニル、シクロ
ヘキシロキシカルボニルまたはシクロヘプチロキシカルボニルを意味するものと
して理解される。
官能基Zは、有利には、非置換またはハロゲン原子(特に塩素原子、フッ素原
子または臭素原子)、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、ヒドロキシ
ルまたは(C1−C4)アルコキシで1置換もしくは多置換されたフェニル;非置
換
またはハロゲン、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、ヒドロキシルも
しくは(C1−C4)アルコキシで1置換もしくは多置換されたナフチル;ピリジ
ル;チエニル;インドリル;キノリル;ベンゾチエニル;またはイミダゾリルで
ある。
置換基Arは、好ましくはフェニル基であり、二つの塩素原子または二つのフ
ッ素原子で、特に3−位および4−位に置換されているのが有利である。
本発明における好ましい化合物は、式(I)の化合物であって、
−R1及びR2は一緒になって、
−(CH2)n−CQ−
基を形成し、ここで、n=2、またQ=H2もしくはOであり;
−W1は酸素原子であり;
−Arは、3,4−ジクロロフェニルまたは3,4−ジフルオロフェニルであり
;
−Z=Z’であり;且つ
−m,B,TおよびAは、式(I)について上記で定義した通りである
ような化合物と、その塩および溶媒和物、特に薬学的に許容可能な塩および溶媒
和物である。
また、式(I)の化合物であって、
−R1は水素であり;
−R2はメチル基であり;
−W1は酸素原子であり;
−mは2であり;
−Arは、3,4−ジクロロフェニルまたは3,4−ジフルオロフェニルであり
;
−Z=Z’であり;且つ
−B,TおよびAは、式(I)について上記で定義した通りである
ような化合物と、その塩および溶媒和物、特に薬学的に許容可能な塩および溶媒
和物もまた、本発明の好ましい化合物である。
また、式(I)の化合物であって、
−R1は水素であり;
−R2はメチル基であり;
−W1は、−NR−(Rはメチル基)であり;
−Arは、3,4−ジクロロフェニルまたは3,4−ジフルオロフェニルであり
;
−Z=Z’であり;且つ
−m,B,TおよびAは、式(I)について上記で定義した通りである
ような化合物と、その塩および溶媒和物、特に薬学的に許容可能な塩および溶媒
和物もまた、本発明の好ましい化合物である。
更に、本発明における好ましい化合物は、式(I)の化合物、並びにその塩お
よび溶媒和物(特に薬学的に許容可能なもの)であって、
−R1及びR2は一緒になって、
−(CH2)n−CQ−基
ここで、nは2であり、
QはH2もしくはOである。
を形成し、
−W1は酸素原子であり;
−Arは、非置換フェニル基;ハロゲン原子、トリフルオロメチル、(C1−C4
)アルコキシおよび(C1−C4)アルキルからなる群から選択された置換基によ
って1置換もしくは多置換(置換基は同一でも異なってもよい)されたフェニル
;チエニル;ベンゾチエニル;ナフチル;任意に(C1−C4)アルキルもしくは
ベンジルでN−置換されたインドリルであり;
−Zは、非置換フェニル;ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、(C1−C4)
アルキル基、トリフルオロメチル基または(C1−C4)アルコキシ基で1置換も
しくは多置換されたフェニル;1−ナフチル基;または2−ナフチル基であり;
−m,TおよびAは、式(I)について上記で定義した通りであり、
−Bは:
(i)次式のB1基であるか、
ここで、p=1または2であり;−R3は水素、(C1−C4)アルキル
またはフェニルであり;X-はアニオンである;
(ii)または次式のB2基であり、
上記式におけるJ1は下記の官能基で、
ここで、
−xは、0:
−Ar´は、非置換フェニル;ハロゲン、ニトロ基、ヒドロキシル基、ト
リフルオロメチル基、(C1−C4)アルキル基もしくは(C1−C4)アルコキシ
基によって1置換もしくは多置換されたフェ
ニル;またはピリジル基であり;
−Y´は、ヒドロキシル基、アミノ基、(C1−C7)アルキル−O−(C
H2)q−基、−(CH2)q−NR4COR14基、またはR15COO−(CH2)q
−基であり;
−qは、0である;
ような化合物である。
加えて、本発明における別の好ましい化合物は、式(I)の化合物、並びにそ
の塩および溶媒和物(特に薬学的に許容可能なもの)であって、
−R1は水素であり;
−R2はメチル基であり;
−W1は酸素原子であり;
−mは2であり;
−Arは、非置換フェニル基;ハロゲン原子、トリフルオロメチル、ヒドロキシ
ル、(C1−C4)アルコキシおよび(C1−C4)アルキルからなる群から選択さ
れた置換基によって1置換もしくは多置換(置換基は同一でも異なってもよい)
されたフェニル;チエニル;ベンゾチエニル;ナフチル;任意に(C1−C4)ア
ルキルもしくはベンジルでN−置換されたインドリルであり;
−Zは、非置換フェニル;ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、(C1−C4)
アルキル基、トリフルオロメチル基または(C1−C4)アルコキシ基で1置換も
しくは多置換されたフェニル;1−ナフチル基;または2−ナフチル基
であり;
−TおよびAは、式(I)について上記で定義した通りであり、
−Bは:
(i)次式のB1基であるか、
ここで、p=1または2であり;−R3は水素、(C1−C4)アルキル
またはフェニル基であり;X-はアニオンである;
(ii)または次式のB2基であり、
上記式におけるJ1は下記の官能基で、
ここで、
−xは0;
−Ar´は、非置換フェニル;ハロゲン、ニトロ基、ヒドロキシル基、ト
リフルオロメチル基、(C1−C4)アルキル基もしくは(C1−C4)アルコキシ
基によって1置換もしくは多置換されたフェニル;またはピリジル基であり;
−Y´は、ヒドロキシル基、アミノ基、(C1−C7)アルキル−O−(C
H2)q−基、−(CH2)q−NR4COR14基、またはR15COO−(CH2)q
−基であり;
−qは、0である:
ような化合物である。
以下に、本発明の上記化合物の中の特に好ましい化合物を列記する。
・4-フェニル-1-[2-[3-(3,4-ジクロロフェニル)-1-(3-イソプロポキシベ
ンジルカルボニル)ピペリド-3-イロキシ]エチル]キヌクリジニウム塩化物;
・4-フェニル-4-プロピオニロキシ-1-[2-[3-(3,4-ジクロロフェニル)-1-
ベンゾイルピペリド-3-イロキシ]エチル]ピペリジン塩酸塩;
・4-アセトアミド-4-フェニル-1-[2-[1-(3,4-ジクロロフェニル)-2-(N-
メチル-N-ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エチル]ピペリジン塩
酸塩;
・4-アセトアミド-4-フェニル-1-[2-[1-(3,4-ジクロロフェニル)-2-(N-
メチル-N-フェニルカルボニルアミノ)エトキシ]エチル]ピペリジン塩酸塩;
・4-ベンジル-1-[2-[3-(3,4-ジクロロフェニル)-1-(3-イソプロポキシベ
ンジルカルボニル)ピペリド-3-イロキシ]エチル]キヌクリジニウム塩化物;
・4-フェニル-1-[2-[N-メチル-N-[1-(3,4-ジタロロフェニル)-2-[N’-
メチル-N’-(3-イソプロポキシベンジルカルボニル)アミノ]エチル]アミノ
]エチル]キヌクリジニウム塩化物塩酸塩。
他の側面に従えば、本発明は、式(I)の化合物およびその塩の製造に関する
。
本発明による一つの製造方法(方法A)は、R1及びR2が一緒になって−(C
H2)n−CQ−基(Qは酸素)を形成し、且つW1が酸素原子であるような式(
I)の化合物を得るために適している。
この方法は、
1)次式の化合物と、
(ここで、Arは式(I)の化合物について上記で定義した通りであり
、E1はO−保護基、特にテトラヒドロビラン-2-イル基である)
次式のハロゲン化誘導体とを、
Hal−CH2−A−Z (III)
(ここで、Halはハロゲン原子、好ましくは臭素であり、AおよびZ
は式(I)について上記で定義した通りである)
もし、Tが−CH2−である式(I)の化合物の製造を意図するときは、例えば
水素化ナトリウムまたはカリウムtert-ブチレートのような塩基の存在下で反応
させて、次式の化合物を得ることと、
2)酸との反応により、保護基E1を脱離させることと、
3)上記で得られた次式(V)の化合物を、
次式(VI)の化合物と反応させることにより、
Hal−(CH2)m−O−E2 (VI)
(ここで、E2はテトラヒドロビラニル-2-イル基のようなO−保護基で
あり、Halはハロゲン原子、好ましくは臭素であり、mは式(I)について上
記で定義した通りである)
次式(VII)の化合物を形成することと、
(ここで、E2、m、Ar、AおよびZは上記で定義したとおりである
)
4)酸との反応により、保護基E2を除去することと、
5)上記で得られた次式(VIII)の化合物を、
次式の化合物と反応させることと、
G−SO2−Cl (XXIX)
(ここで、Gはメチル基、フェニル基、トリルまたはトリフルオロメチ
ル基である)
6)上記で得られた次式のスルホネートを、
−次式の環状二級アミンと反応させるか、
但し、J’1は次の基の何れかである。
*
(ここで、Ar’およびxは式(I)について上記で定義した通り
であり、Y”は式(I)で定義したY’またはY’の前駆体であり、Y”がヒド
ロキシル基またはアミノ基を含むときは、これらを保護することができると理解
される)
*
(ここで、Ar’は式(I)について定義した通りである)
*
(ここで、Ar’は式(I)について定義した通りである)
*
(ここで、Ar’およびW2は式(I)について定義した通りであ
る)
−または次式の環状三級アミンと反応させるか、
(ここで、pおよびR3は式(I)の化合物について上記で定義し
た通りである)
−または次式の環状二級アミンと反応させるか、
(ここで、J2は式(I)の化合物について上記で定義した通りで
ある)
−または次式の環状二級アミンと反応させるか、
(ここで、J3は式(I)の化合物について上記で定義した通りで
ある)
−または次式の環状二級アミンと反応させるか、
(ここで、W4は式(I)の化合物について上記で定義した通りで
ある)
−または次式の環状二級アミンと反応させるか、
(ここで、W6、W7およびW8は式(I)の化合物について上記で
定義した通りである)
−または次式の環状二級アミンと反応させるか、
(ここで、J4は式(I)の化合物について上記で定義した通りで
ある)
−または次式の化合物と反応させることと;
(ここで、f、g、W12、W13、W14、W15およびW16は式(I)
の化合物について上記で定義した通りである)
7) 式(Xa)、式(Xc)、式(Xd)、式(Xe)、式(Xf)もし
くは式(Xg)の環状二級アミン、または式(Xh)の化合物が用いられる場合
は、ヒドロキシル基もしくはアミノ基の脱保護の後、又はもし適切であれば、Y
”のY’への任意の変換の後に、任意に、無機酸または有機酸を用いて、工程6
)で得た生成物をその塩に変換し;
或いは、式(Xb)の環状三級アミンが用いられる場合は、
工程6)で得られた生成物を単離し、又は任意に、得られた四級塩の硫酸アニオ
ンを他の薬学的に許容可能なアニオンと交換することとから成っている。
工程2)および4)において、保護基E1またはE2は、当業者に周知の慣用法
、例えば加水分解によって除去される。
工程3)で実施される置換は、例えば水素化ナトリウムのような水素化物の存
在下で、ジメチルホルムアミドまたはテトラヒドロフランのような有機溶媒中の
Hal−(CH2)m−O−E2の溶液を用いて、室温で行われる。
方法Aにおける工程6)は、式(IX)の化合物を、式(Xa)、式(Xb)
、式(Xc)、式(Xd)、式(Xe)、式(Xf)、式(Xg)または式(X
h)のアミンと反応させることからなる。この反応は一般には、例えばジメチル
ホルムアミドのような有機溶媒の溶液中において、約20℃〜80℃の温度で行
われる。
得られた化合物(I)は、例えばクロマトグラフィーまたは再結品化のような
通常の方法によって、単離および精製される。
本発明に従う別の製造方法(方法B)は、R1及びR2が一緒になって−(CH2
)n−CQ−基[Q=H2であり、n=1、2または3]を形成し、或いはR、
及びR1は夫々異なって、化合物(I)について定義したものであり、W1は酸素
原子であり、BはB’、即ち、化合物(I)について上記で定義したようにB2
、B3、B4、B5、B6、B7またはB8のうちの一つの基であるような、式(I)
の化合物を製造するため
に適している。
この方法は、以下の工程からなる:
1)酸との反応により、下記の式の化合物からO−保護基E1を脱離すること
;
(但し式中、R1およびArは式(I)の化合物について上記に定義されるもの
、R´2は水素、(C1−C7)アルキル、ω−(C1−C4)アルコキシ−(C2−
C4)アルキレン、ω−ヒドロキシ−(C2−C4)アルキレン、ω−(C1−C4
)アルキルチオ−(C2−C4)アルキレン、ω−(C1−C4)アルコキシカルボ
ニル−(C2−C4)アルキレン、ω−カルボキシ−(C2−C4)アルキレン、ω
−(C1−C4)アルキルカルボニル−(C2−C4)アルキレン、ω−R6R7NC
O−(C2−C4)アルキレンもしくはω−シアノ−(C1−C3)アルキレン、ま
たはR1とR´2とは一緒に−(CH2)n−CQ−基(n=1,2もしくは3、か
つQ=H2)を形成し、並びにE1は、特にテトラヒドロピラン−2−イル基であ
るO−保護基)
2)得られた下記の式の化合物のアミノ基を保護すること、
例えば、ジオキサンのような溶媒中において、ジ−tert−ブチルジカーボネ
ート(Boc2O)との反応により、下記の式の化合物を得ること、
3)好ましくは、もし式(XI)の化合物におけるR´2がω−ヒドロキシ−
(C2−C4)アルキレンであれば、工程2)において示されたようにアミン・グ
ループを保護し、次いでヒドロキシルを保護するか、又は、任意にR´2基をR'
'2基に変換して下記の式の化合物を得、
(但し式中、E1、R1およびArは上記に定義されるもの、並びにR''2は、ω
−(C1−C4)アルキルカルボニルオ
キシ−(C2−C4)アルキレン、ω−ベンゾイルオキシ−(C2−C4)アルキレ
ン、ω−ベンジルオキシ−(C2−C4)アルキレン、ω−ホルミルオキシ−(C2
−C4)アルキレン、ω−R5NHCOO−(C2−C4)アルキレン、ω−R8R9
N−(C2−C4)アルキレン、ω−R10CONR11−(C2−C4)アルキレン
、ω−R12OCONR11−(C2−C4)アルキレン、ω−R6R7NCONR11−
(C2−C4)アルキレンもしくはω−R13SO2NR11−(C2−C4)アルキレ
ン)
次いで、酸加水分解により保護基E1を選択的に脱離して、下記の式の化合物を
得ること、
4)上記の工程2)または工程3)において得られた化合物(XIII)また
は化合物(XIIIbis)を、もしR´2がω−ヒドロキシ−(C2−C4)アルキ
レンであればヒドロキシルを保護し、また、もしR''2がω−R8R9N−(C2−
C4)アルキレン基であってそのR8が水素であるものならばアミンを保護するも
のと理解して、式(VI)の化合物、すなわち式中E2がテトラヒドロピラン−
2−イル基のようなO−保護基であるHal−(CH2)m−O−E2と反応させ
て下記の式の化合物を作ること;
(但し式中、E2、m、ArおよびR1は上記に定義されるもの、並びにR2は式
(I)の化合物について定義されるもの)
5)保護基E2を(例えば、E2がテトラヒドロピラン−2−イルであれば、パ
ラトルエンスルホン酸ピリジニウムとの反応により)選択的脱離して、下記の式
の化合物を得ること、
6)上記の化合物(XVI)を、もしR2がω−ヒドロキシ−(C2−C4)ア
ルキレンであればヒドロキシルを保護し、また、もしR''2がω−R8R9N−(
C2−C4)アルキレン基であってそのR8が水素であるものならばアミンを保護
するものと理解して、上記の方法Aにおいて定義した式(XXIX)の化合物と
反応させて下記の式のスルホン酸エステルを得ること、
7)上記の化合物(XVII)を、上記の方法Aにおいて定義した式の化合物
(Xa)、(Xc)、(Xd)、(Xe)、(Xf)、(Xg)もしくは(Xh
)と反応させ、次いで任意にY''Y´に変換して下記の式の化合物を得ること;
(但し式中、B´は、式(I)の化合物について上記のように定義された官能基
B2、B3、B4、B5、B6、B7またはB8)
8)例えばHClのような、強酸媒質中において処理することにより、上記の
9)上記の化合物(XIX)と反応させるに当って、下記のいずれかと反応さ
せること、すなわち、
−もしR1とR2とが離れており、且つ、式中Tが−CH2−である、式(I)
の化合物を調製することを意図するならば、下記の式のハロゲン化誘導体と反応
させるか;
Hal-CH2-A-Z (III)
(但し式中、Halはハロゲン原子、特に臭素、且つ、AおよびZは上記の定義
のもの)
−または、もし式中Tが−CO−である、式(I)の化合物を調製することを
意図するならば、下記の式の酸の官能誘導体と反応させるか;
HO-CO-A-Z (IIIa)
(但し式中、AおよびZは上記の定義のもの)
−または、もし式中Tが−COO−である、式(I)の化合物を調製すること
を意図するならば、下記の式のクロロギ酸エステルと反応させるか;
Cl-COO-A-Z (IIIb)
(但し式中、AおよびZは上記の定義のもの)
−または、もし式中Tが、そのR4を水素とする−CO−NR4−基である、式
(I)の化合物を調製することを意図するならば、下記の式のイソシアネートと
反応させるか;
O=C=N-A-Z (IIIc)
(但し式中、AおよびZは上記の定義のもの)
−または、もし式中Tが、そのR4を(C1−C4)アルキルとする−CO−N
R4−である、式(I)の化合物を調製することを意図するならば、下記の式の
塩化カルバモイルと反応させること;および
(但し式中、AおよびZは上記の定義のもの、およびR´4
は(C1−C4)アルキル基)
10)任意のこととして、ヒドロキシル基またはアミノ基の脱保護の後に、Y
''のY´への任意の変換が適切なものであるならば、工程9)において得られた
生成物を、その鉱酸又は有機酸との塩に変換すること。
方法Bの変形として、本発明に基づく方法Cは、式中同時に、R1およびR2が
一緒に−(CH2)n−CQ−基(n=1,2もしくは3、かつQ=H2)を形成
するか、代わりにR1とR2とが離れていて且つ化合物(I)について定義された
通りのものであり、W1が酸素原子であり、且つ、Bが化合物(I)について定
義された通りのものである式(I)の化合物を、調製することに適している。こ
の方法に従えば、すなわち、
1´)例えばHClのような、強酸媒質中での処理により、方法Bの工程4)
において得られた化合物(XV)の保護基E2およびN−保護基を同時に脱離す
る。このとき、もしR2が、ヒドロキシルが保護されているω−ヒドロキシ−(
C2−C4)アルキレンであれば、これは操作条件下で影響を受けず、もしR2が
、アミンが保護されているω−R8R9N−(C2−C4)アルキレン基であれば、
これは操作条件下で影響を受けないことが理解される。これにより、下記の式の
化合物が得られる;
(但し式中、m、Ar、R1およびR2は上記(I)について定義されるもの)
2´)上記の化合物(XX)を、上記に定義された化合物(III)、(II
Ia)、(IIIb)、(IIIc)または(IIId)の一つと反応させ、下
記の式の化合物を得る;
(但し式中、m、Ar、R1、R2、T、AおよびZは上記に定義されるもの)
3´)上記の化合物(XXI)を、もしR2がω−ヒドロキシ−(C2−C4)
アルキレンであればヒドロキシルを保護し、また、もしR2がω−R8R9N−(
C2−C4)アルキレン基であってそのR8が水素であるものならばアミンを保護
するものと理解して、上記に定義された式(XXIX)の化合物と反応させて、
下記の式の化合物を得、
4´)上記の化合物(XXII)を、上記に定義された化合物(Xa)、(X
b)、(Xc)、(Xd)、(Xe)、(Xf)、(Xg)または(Xh)の一
つと反応させ;かつ、
5´)−式(Xa)、(Xc)、(Xd)、(Xe)、(Xf)もしくは(X
g)の環状2級アミンまたは式(Xh)の化合物が用いられ、且つヒドロキシル
基またはアミノ基の脱保護の後の場合であれば、もしY''のY´への任意の変換
が適切なものであるならば、任意のこととして、工程4´)において得られた生
成物を、その鉱酸又は有機酸との塩に変換するか、
−又は、式(Xb)の環状3級アミンが用いられ、且つヒドロキシル
基またはアミノ基の脱保護の後の場合であれば、工程4´)において同様に得ら
れた生成物を単離するか、または任意のこととして、得られた4級塩のスルホン
酸アニオンを、製薬学的に許容し得るアニオンに交換するか、のいずれかを行う
。
方法Bのもう一つの変形(方法C´)であり、且つ、Tが−CO−NH−以外
のものであるか、または−T−A−が−CO−(CH2)t−以外のものであると
いう条件において、
1'')方法Bにおいて上記のように定義された式(XI)
の化合物を、上記に定義された式(III)、(IIIa)、(IIIb)、(
IIIc)または(IIId)の化合物の一つと反応させ、下記の式の化合物を
得る;
(但し式中、E1、Ar、R1、R´2、T、AおよびZは上記に定義されるもの
)
2'')好ましくは、もしR´2がω−ヒドロキシ−(C2−C4)アルキレンで
あればヒドロキシルを保護し、または、R´2基を任意にR''2基に変換して、下
記の式の化合物を得る;
(但し式中、E1、Ar、R1、T、AおよびZは上記に定義されるもの、且つ、
R''2は、ω−(C1−C4)アルキルカルボニルオキシ−(C2−C4)アルキレ
ン、ω−ベンゾイルオキシ−(C2−C4)アルキレン、ω−ベンジルオキシ−(
C2−C4)アルキレン、ω−ホルミルオキシ−(C2−C4)アルキレン、ω−R5
NHCOO−(C2−
C4)アルキレン、ω−R8R9N−(C2−C4)アルキレン、ω−R10CONR1 1
−(C2−C4)アルキレン、ω−R12OCONR11−(C2−C4)アルキレン
、ω−R6R7NCONR11−(C2−C4)アルキレンもしくはω−R13SO2N
R11−(C2−C4)アルキレン)
3'')酸との反応により、保護基E1を化合物(XXIII)または(XXI
IIbis)から選択的に脱離して、下記の式の化合物を作り、
4'')得られた化合物(XXIV)を、もしR2がω−ヒドロキシ−(C2−C4
)アルキレンであればヒドロキシルを保護し、また、もしR2がω−R8R9N−
(C2−C4)アルキレン基であってそのR8が水素であるものならばアミンを保
護するものと理解して、式(VI)の化合物、すなわち式中E2がテトラヒドロ
ピラン−2−イル基のようなO−保護基であるHal−(CH2)m−O−E2と
反応させて、下記の式の化合物を得、
5'')酸との反応により、保護基E2を選択的に脱離して下記の式の化合物を
得、
6'')上記の化合物(XXVI)を、もしR2がω−ヒドロキシ−(C2−C4
)アルキレンであればヒドロキシルを保護し、また、もしR2がω−R8R9N−
(C2−C4)アルキレンであってそのR8が水素であるものならばアミンを保護
するものと理解して、上記に定義された式(XXIX)の化合物と反応させて、
下記の式の化合物を作り、
7'')得られた化合物(XXVI)を、上記に定義された化合物(Xa)、(
Xb)、(Xc)、(Xd)、(Xe)、
(Xf)、(Xg)または(Xh)の一つと反応させ;かつ、
8'')−式(Xa)、(Xc)、(Xd)、(Xe)、(Xf)、(Xg)ま
たは式(Xh)の環状2級アミンが用いられ、且つヒドロキシル基またはアミノ
基の脱保護の後の場合であれば、もしY''のY´への任意の変換が適切なもので
あるならば、任意のこととして、工程7'')において得られた生成物を、その鉱
酸又は有機酸との塩に変換するか;
−又は、式(Xb)の環状3級アミンが用いられ、且つヒドロキシル
基またはアミノ基の脱保護の後の場合であれば、工程7'')において同様に得ら
れた生成物を単離するか、または任意のこととして、得られた4級塩のスルホン
酸アニオンを、製薬学的に許容し得るアニオンに交換するか、のいずれかを行う
。
方法Bの工程9)、方法Cの工程2´)または方法C´の工程1'')において
、使用される酸(IIIa)の官能誘導体は、酸それ自体、好ましくは、例えば
1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミドもしくはベンゾトリアゾール−1−イ
ルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム・ヘキサフルオロホスフェート
(BOP)により活性化されたものであり、又はその代わりにアミンと反応する
官能誘導体、例えば無水物、混合無水物、酸塩化物、もしくはパラニトロフェニ
ルエステルのような活性化エステルなどの1つである。
もし式(IIIb)のクロロギ酸エステルを用いるならば、反応は、ジクロロ
メタンのような溶媒中において、0℃から室温の間の温度で、かつトリエチルア
ミンのような塩基の存
在下で行われる。
もし式(IIIc)のイソシアネートを用いるならば、反応は、ジクロロメタ
ンもしくはベンゼンのような不活性溶媒中において、一夜、室温で行われる。
もし式(IIId)の塩化カルバモイルを用いるならば、反応は、トルエンも
しくは1,2−ジクロロエタンのような溶媒中において、0℃からの110℃間
の温度で、かつトリエチルアミンのような塩基の存在下で行われる。
方法Bの工程7)、方法Cの工程4´)または方法C´の工程7'')は、化合
物(Xa)、(Xb)、(Xc)、(Xd)、(Xe)、(Xf)、(Xg)ま
たは(Xh)の反応に関するものであり、上記の方法Aにおいて記載されたよう
に行われる。
方法Bの工程3)または方法C´の工程4'')は、化合物(VI)の反応に関
するものであり、上記の方法Aにおいて記載されたように行われる。
方法Bの工程3)または方法C´の工程2'')において、得られた化合物は、
続いての処理で用いるに当って、好ましければ、R´2基をR''2基に変換するこ
とにより式(XIV)の化合物または式(XXIIIbis)の化合物を調製し、
または、好ましければ、もしR´2がω−ヒドロキシ−(C2−C4)アルキレン
であれば、ヒドロキシルを保護する。
このことから、もしR´2がω−ヒドロキシ−(C2−C4)アルキレンであれ
ば、O−アシル化反応を行って、好ましければ、当業者に知られた方法により、
R''2がω−(C1
−C4)アルキルカルボニルオキシ−(C2−C4)アルキレンまたはω−ベンゾ
イルオキシ−(C2−C4)アルキレンである式(XIV)の化合物または式(X
XIIIbis)の化合物が得られる。
R´2がω−ヒドロキシ−(C2−C4)アルキレンである化合物を、無水酢酸
中でギ酸と反応させることにより、R''2がω−ホルミルオキシ−(C2−C4)
アルキレンである式(XIV)の化合物または式(XXIIIbis)の化合物が
調製される。
R´2がω−ヒドロキシ−(C2−C4)アルキレンである化合物を、常法によ
りベンジルハライドと反応させることにより、R''2がω−ベンジルオキシ−(
C2−C4)アルキレンである式(XIV)の化合物または式(XXIIIbis)
の化合物が調製される。
R´2がω−ヒドロキシ−(C2−C4)アルキレンである化合物を、式R5−N
=C=Oのイソシアネートと反応させることにより、R''2がω−R5NHCOO
−(C2−C4)アルキレンである式(XIV)の化合物または式(XXIIIbi
s)の化合物が調製される。
式(XIV)の化合物または式(XXIIIbis)の化合物であって、式中R'
'2がω−R10CONR11−(C2−C4)アルキレンであるもの(式中R11は水素
もしくは(C1−C7)アルキル、かつR10は、それぞれ任意に置換される(C1
−C7)アルキル、ビニル、フェニル、ベンジル、ピリジルもしくは(C3−C7
)シクロアルキル)を調製する
ために、無水酢酸中のギ酸または、それぞれ、式(R10CO)2の適切な無水物
もしくは式R10COClの適切な酸塩化物を、トリエチルアミンのような塩基の
存在下で、R´2がω−HNR11−(C2−C4)アルキレンである式(XIV)
の化合物または式(XXIIIbis)の化合物と反応させる。
同様に、式R12OCOClのクロロギ酸メチルとの反応により、R''2がω−
R12OCONR11−(C2−C4)アルキレン基である式(XIV)の化合物また
は式(XXIIIbis)の化合物を調製する。
式R7N=C=Oのイソシアネートとの反応により、R''2がω−R6R7NCO
NR11−(C2−C4)アルキレンであって、そのR6が水素である式(XIV)
の化合物または式(XXIIIbis)の化合物を調製する。
式R6R7NCOClの塩化カルバモイルとの反応により、R''2がω−R6R7
NCONR11−(C2−C4)アルキレンであって、そのR6が(C1−C7)アル
キルである式(XIV)の化合物または式(XXIIIbis)の化合物を調製す
る。
式R13SO2Clの塩化スルホニルとの反応により、R''2がω−R13SO2N
R11−(C2−C4)アルキレンである式(XIV)の化合物または式(XXII
Ibis)の化合物を調製する。
R''2がω−R8R9N−(C2−C4)アルキレンであって、R8=R9=Hであ
る式(XIV)の化合物または式
(XXIIIbis)の化合物は、R´2がω−ヒドロキシ−(C2−C4)アルキレ
ンである式(XI)の化合物または式(XXIII)の化合物から、次の文献に
記載されている方法により調製される(J.Med.Chem.,1989,32,391-396)。
R''2がω−R8R9N−(C2−C4)アルキレンであって、R8=R9=Hであ
る式(XIV)の化合物または式(XXIIIbis)の化合物は、R´2がω−シ
アノ−(C1−C3)アルキレンである式(XI)の化合物または式(XXIII
)の化合物から、当業者に知られた方法を用いてそのニトリル基を還元すること
によっても調製し得る。
R''2がω−R8R9N−(C2−C4)アルキレンである式(XIV)の化合物
または式(XXIIIbis)の化合物は、下記のスキーム1に記載される方法の
、異なる工程により調製できる。
本発明による別の調製方法(方法D)は、R1およびR2が一緒に−(CH2)n
−CQ−基(ここで、Qは酸素である)を形成し、かつ同時に、W1が(I)に
ついて定義されるように−NR−基である式(I)の化合物の調製に適している
。
この方法は、
1)下記式の化合物
(ここで、m、RおよびArは式(I)について上に定義される通りであり、E3
はO−保護基、特にテトラヒドロピラン-2-イル基である)
を、Tが−CH2−である式(I)の化合物の調製が目的であるならば水素化ナ
トリウムもしくはtert-ブチル化カリウムの存在下において、下記式のハロゲン
化誘導体
Hal−CH2−A−Z (III)
(ここで、Halはハロゲン原子、好ましくは臭素であり、AおよびZは式(I
)について上に定義される通りである)で処理して下記式の化合物を形成させ、
2)酸との反応によって保護基E3を除去し、
3)得られた下記式の化合物
を下記式の化合物
G−SO2−Cl (XXIX)
(ここで、Gはメチル、フェニル、トリルまたはトリフルオロメチル基である)
で処理し、
4)得られた下記式のスルホン酸塩
を、上記方法Aにおいて定義される式(Xa)、(Xb)、(Xc)、(Xd)、(Xe)
、(Xf)、(Xg)または(Xh)の化合物の1つと反応させ、かつ
5)−式(Xa)、(Xc)、(Xd)、(Xe)、(Xf)もしくは(Xg)の環状第2
アミンまたは(Xh)の化合物が用いられており、適当であるならばヒドロキシル
もしくはアミノ基の脱保護の後、またはY″のY′への任意の変換の後である場
合には、工程4)において得られた生成物をそれらの無機もしくは有機酸との塩
に任意に変換し、
−あるいは、式(Xb)の環状3級アミンが用いられている場合には、工程4)
において得られた生成物を単離し、または得られた4級塩のスルホン酸塩アニオ
ンを任意に他の薬学的に許容し得るアニオンと交換する、
ことからなる。
この発明による他の調製方法(方法E)は、R1およびR2が一緒に−(CH2
)n−CQ−基(ここで、Q=H2であり、n=1、2もしくは3である)を形成
するか、あるいはR1およびR2が別個であって式(I)について定義される通り
であり、W1が−NR−基であり、かつBが式(I)につい
て定義される通りである式(I)の化合物の調製に適している。
この方法は、
1)下記式の化合物
(ここで、m、R、ArおよびR1は式(I)について上に定義される通りであ
り、R′2は水素、(C1−C7)−アルキル、ω−(C1−C4)−アルコキシ−
(C2−C4)−アルキレン、ω−ヒドロキシ−(C2−C4)−アルキレン、ω−
(C1−C4)−アルキルチオ−(C2−C4)−アルキレン、ω−(C1−C4)−
アルコキシカルボニル−(C2−C4)−アルキレン、ω−カルボニル−(C2−
C4)−アルキレン、ω−(C1−C4)−アルキルカルボニル−(C2−C4)−
アルキレン、ω−R6R7NCO−(C2−C4)−アルキレン、もしくはω−シア
ノ−(C1−C3)−アルキレンであり、あるいはR1およびR2は一緒に−(CH2
)n−CQ−基(ここで、n=1、2もしくは3であり、Q=H2である)を形
成し、E3はO−保護基、特にテトラヒドロビラン-2-イル基である)
を、
−R1およびR2が別個であって、Tが−CH2−である式
(I)の化合物を調製することを目的とする場合には、下記式のハロゲン化誘導
体、
Hal−CH2−A−Z (III)
(ここで、Halはハロゲン原子、特には臭素であり、AおよびZは(I)につ
いて上に定義される通りである)
−あるいは、Tが−CO−である式(I)の化合物を調製することを目的とす
る場合には、下記式の酸の官能性誘導体、
HO−CO−A−Z (IIIa)
(ここで、AおよびZは上に定義される通りである)
−あるいは、Tが−COO−である式(I)の化合物を調製することを目的と
する場合には、下記式のクロロホルメート、
Cl−COO−A−Z (IIIb)
(ここで、AおよびZは上に定義される通りである)
−あるいは、Tが−CO−NR4−基(R4は水素)である式(I)の化合物を
調製することを目的とする場合には、下記式のイソシアネート、
O=C=N−A−Z (IIIc)
(ここで、AおよびZは上に定義される通りである)
−あるいは、Tが−CO−NR4-(R4は(C1−C4)−アルキル)である式
(I)の化合物を調製することを目的とする場合には、下記式の塩化カルバモイ
ル、
(ここで、AおよびZは上に定義される通りであり、R′4は(C1−C4)−ア
ルキル基である)
のいずれかで処理して下記式の化合物を得、
2)適当な場合であり、R′2がω−ヒドロキシ−(C2−C4)−アルキレン
である場合には、ヒドロキシルを保護するか、あるいは任意にR′2基をR″2基
に変換して下記式の化合物を得、
(ここで、E3、m、R、R1、Ar、T、AおよびZは上に定義される通りであ
り、R″2はω−(C1−C4)−アルキルカルボニルオキシ−(C2−C4)−ア
ルキレン、ω−ベンゾイルオキシ−(C2−C4)−アルキレン、ベンジルオキシ
−(C2−C4)−アルキレン、ω−ホルミルオキシ−(C2
−C4)−アルキレン、ω−R5NHCOO−(C2−C4)−アルキレン、ω−R8
R9N−(C2−C4)−アルキレン、ω−R10CONR11−(C2−C4)−アル
キレン、ω−R12OCONR11−(C2−C4)−アルキレン、ω−R6R7NCO
NR11−(C2−C4)−アルキレンもしくはω−R13SO2NR11−(C2−C4
)−アルキレンである)
3)酸と反応させることによって、式(XXXV)もしくは(XXXVbis)から保護
基E3を選択的に除去して下記式の化合物を得、
4)適当であるならば、酸と反応させることによって、式(XXXIV)の化合物
から保護基E3を除去して下記式の化合物を得、
(ここで、m、R、Ar、R1およびR′2は上に定義される通りである)
次いで、この化合物(XXXVII)を上に定義される化合物(III)、(IIIa)、(I
IIb)、(IIIc)もしくは(IIId)の1
つで処理して下記式の化合物を得、
(ここで、m、R、Ar、T、A、Z、R1およびR′2は上に定義される通りで
ある)
5)式(XXXVI)もしくは(XXXVIII)の化合物(R2もしくはR′2がω−ヒド
ロキシ−(C2−C4)−アルキレンである場合にはヒドロキシルが保護され、R2
がR8が水素であるω−R8R9N−(C2−C4)−アルキレンである場合にはア
ミンが保護されていることは理解される)を方法Dにおいて定義される式(XXIX
)の化合物で処理して、下記式の化合物を得、
6)得られたスルホン酸塩を上記方法Aにおいて定義される化合物(Xa)、(
Xb)、(Xc)、(Xd)、(Xe)、(Xf)、(Xg)もしくは(Xh)の1つと反応さ
せ、および
7)式(Xa)、(Xc)、(Xd)、(Xe)、(Xf)もしくは(Xg)の環状2級ア
ミンまたは式(Xh)の化合物が用いられ、かつヒドロキシルもしくはアミン基の
脱保護の後、また
は適当であるならば、Y″のY′への任意の変換の後である場合には、任意に、
工程6)において得られた生成物を無機もしくは有機酸でそれらの塩に変換し、
−あるいは、式(Xb)の環状3級アミンが用いられている場合には、工程6)
において得られた生成物を単離し、または得られた4級塩のスルホン酸塩アニオ
ンを任意に他の薬学的に許容し得るアニオンと交換する、
ことからなる。
方法Eの変法においては、BがB′、すなわち式(I)の化合物について定義
されるB2、B3、B4、B5、B6、B7もしくはB8基の1つである場合には、
1′)式(XXXIV)の化合物からO−保護基E3を除去して、方法Eの工程4)
において定義される式(XXXVII)の化合物を得、
2′)ジオキサンのような溶媒中で、例えば、ジ-tert-ブチルジカルボネート
(Boc2O)と反応させることによって、式(XXXVII)の化合物のアミン基を
保護して下記式の化合物を得、
3′)適当な場合であって、式(XXXIV)の化合物におけるR′2がω−ヒドロ
キシ−(C2−C4)−アルキレンであ
る場合には、工程2′)に示されるようにアミン基を保護した後、ヒドロキシル
を保護するか、あるいはR′2基をR″2に任意に変換して、下記式の化合物を得
、
(ここで、m、R、E3、R1およびArは上に定義される通りであり、R″2は
ω−(C1−C4)−アルキルカルボニルオキシ−(C2−C4)−アルキレン、ω
−ベンゾイルオキシ−(C2−C4)−アルキレン、ω−ベンジルオキシ−(C2
−C4)−アルキレン、ω−ホルミルオキシ−(C2−C4)−アルキレン、ω−
R5NHCOO−(C2−C4)−アルキレン、ω−R8R9N−(C2−C4)−ア
ルキレン、ω−R10CONR11−(C2−C4)−アルキレン、ω−R12OCON
R11−(C2−C4)−アルキレン、ω−R6R7NCONR11−(C2−C4)−ア
ルキレンもしくはω−R13SO2NR11−(C2−C4)−アルキレンである)
次いで、酸加水分解によって保護基E3を選択的に除去して下記式の化合物を得
、
4′)化合物(XXXX)もしくは化合物(XXXXbis)(R′2がω−ヒドロキシ−
(C2−C4)−アルキレンである場合にはヒドロキシルが保護され、R″2がR8
が水素であるω−R8R9N−(C2−C4)−アルキレンである場合にはアミンが
保護されていることは理解される)を、上記方法Aにおいて定義される式(XXIX
)の化合物で処理して下記式のスルホン酸塩を得、
5')式(XXXXII)の化合物を上記方法Aにおいて定義される式(Xa)、(Xc
)、(Xd)、(Xe)、(Xf)、(Xg)もしくは(Xh)の化合物と反応させ、かつ
Y″を任意にY′に変換して、下記式の化合物を得、
(ここで、B′は式(I)について上に定義されるB2、B3、
B4、B5、B6、B7もしくはB8基である)
6′)強酸媒体、例えばHCl、中で処理することによって、式(XXXXIII)
の化合物のN−保護基を脱保護して下記式の化合物を得、
7′)式(XXXXIV)の化合物を、
−R1およびR2が別個のものであり、Tが−CH2−である式(I)の化合物
を調製することを目的とする場合には、下記式のハロゲン化誘導体、
Hal−CH2−A−Z (III)
(ここで、Halはハロゲン原子、好ましくは臭素であり、AおよびZは上に定
義される通りである)
−あるいは、Tが−CO−である式(I)の化合物を調製することを目的とす
る場合には、下記式の酸の官能性誘導体、
HO−CO−A−Z (IIIa)
(ここで、AおよびZは上に定義される通りである)
−あるいは、Tが−COO−である式(I)の化合物を調製することを目的と
する場合には、下記式のクロロホルメート、
Cl−COO−A−Z (IIIb)
(ここで、AおよびZは上に定義される通りである)
−あるいは、Tが−CO−NR4−基(R4は水素)である式(I)の化合物を
調製することを目的とする場合には、下記式のイソシアネート、
O=C=N−A−Z (IIIc)
(ここで、AおよびZは上に定義される通りである)
−あるいは、Tが−CO−NR4-(R4は(C1−C4)−アルキル)である式
(I)の化合物を調製することを目的とする場合には、下記式の塩化カルバモイ
ル、
(ここで、AおよびZは上に定義される通りであり、R′4は(C1−C4)−ア
ルキル基である)
のいずれかと反応させ、および
8′)ヒドロキシルもしくはアミノ基の脱保護の後、または、適当であるなら
ば、Y″をY′に任意に変換した後、任意に、工程7′)において得られた生成
物を無機もしくは有機酸でそれらの塩に変換する。
方法Dの工程2)、方法Eの工程3)もしくは4)または方法Eの変法の工程
1′もしくは3′)において、保護基E3は通常の方法によって除去される。E3
がテトラヒドロピラニル-2-イル基である場合には、脱保護は、エーテル、メタ
ノールもしくはこれらの溶媒の混合液のような溶媒中で塩酸を用いる酸加水分解
、あるいはメタノールのような溶媒中でp-
トルエンスルホン酸ピリジニウムを用いる酸加水分解、ある
方法Dの工程3)、方法Eの工程5)または方法Eの変法の工程4′)におい
て、式(XXIX)の塩化スルホニルでの反応は、トリエチルアミンのような塩基の
存在下、ジクロロメタン、ベンゼンもしくはトルエンのような不活性溶媒中にお
いて、-20℃ないし室温の温度で行なわれる。
方法Eの工程1)または方法E)の変法の工程7′)において、化合物(III
)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)もしくは(IIId)での反応は、上記方法A、
BまたはCにおいて記述される通りに行なわれる。
方法Eの工程2)または方法Eの変法の工程3′)において、置換基R′2の
R″2への変換は、上記方法BまたはCにおいて記述される通りに行なわれる。
方法Dの工程4)、方法Eの工程6)または方法Eの変法の工程5′)におい
て、化合物(Xa)、(Xb)、(Xc)、(Xd)、(Xe)、(Xf)、(Xg)もしくは
(Xh)での反応は、N,N-ジメチルホルムアミドもしくはアセトニトリルのよう
な不活性溶媒中、20℃ないし90℃の温度で、塩基の存在下もしくは非存在下で行
なわれる。塩基が用いられる場合には、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピ
ルエチルアミンもしくはN-メチルモルホリンのような有機塩基、または炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウムもしくは重炭酸ナトリウムのようなアルカリ金属炭酸塩
もしくは重炭酸塩から選択される。
式(I)の化合物を調製するための方法A、B、C、C′、DまたはEのいず
れの工程の1つにおいても、特には式(Xc)、(Xd)、(Xe)、(Xf)、(Xg)
もしくは(Xh)の化合物を用いる場合に、問題となるいずれかの分子上に存在す
る、アミン、ヒドロキシル、チオールもしくはカルボキシル基のような反応性も
しくは感受性官能基を保護することが必要であり、および/または望ましい。こ
の保護は、有機化学における保護基[Protective Groups in Organic Chemistry
],J.F.W.McOmie,Plenum Press刊,1973および有機合成における保護基[Pro
tective Groups in Organic Synthesis],T.W.GreeneおよびP.G.M.Wutts,Joh
n Wiley and Sons刊,1991に記述されるもののような通常の保護基によって行な
うことができる。保護基の除去は、当該技術分野の熟練者に周知であり、かつ問
題となる分子の残部に影響を与えない方法を用いる都合のよい代替工程において
行なうことができる。
R2がω−ヒドロキシ−(C2−C4)−アルキレンであり、および/またはY
′がヒドロキシルである式(I)の化合物を得るために用いることができるO−
保護基は、当該技術分野における熟練者に周知の通常のO−保護基、例えば、テ
トラヒドロピラン-2-イル、アセチルもしくはベンゾイルである。
Y′がアミノである式(I)の化合物を得るために用いることができるN−保
護基は、当該技術分野における熟練者に周知の通常のN−保護基、例えば、トリ
チル、メトキシトリチル、tert-ブトキシカルボニルもしくはベンジルオキシカ
ル
ボニル基である。
適切なO−保護基および/またはN−保護基は、この方法の最終工程において
完全に、もしくは部分的に脱保護された式(I)の化合物を得ることを望むかど
うかによって選択される。
特に、用いられるO−保護基がアセチル基もしくはベンゾイル基である場合に
は、得られる式(I)の化合物は、R2がω−アセトキシ−(C2−C4)−アル
キレン、および/またはY′がアセトキシであるか、あるいはR2がω−ベンゾ
イルオキシ−(C2−C4)−アルキレンである最終生成物に相当する。
得られた式(I)の化合物は、
−BがB2、B3、B4、B5、B6、B7もしくはB8である場合には、通常の技
術によって遊離塩基または塩の形態で単離するか、
−あるいは、BがB1である場合には、式(I)の生成物を単離するか、また
は得られた4級塩のアニオンを任意に他の薬学的に許容し得るアニオンと交換す
るか、
のいずれかである。
BがB2、B3、B4、B5、B6、B7もしくはB8である式(I)の化合物が
遊離塩基の形態で得られる場合には、有機溶媒中において選択した酸で処理する
ことにより塩形成を行なう。例えば、イソプロパノールのようなアルコールもし
くはジエチルエーテルのようなエーテル、に溶解した遊離塩基を、選択した酸の
同じ溶媒の溶液で処理することにより、
対応する塩が得られる。これは、通常の技術で単離される。このようにして、例
えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、リン酸二水素塩、メタンス
ルホン酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、ナフタレン-2-スルホン
酸塩およびベンゼンスルホン酸塩が調製される。
反応の終わりに、BがB2、B3、B4、B5、B6、B7もしくはB8である式(
I)の化合物をそれらの塩、例えば、塩酸塩もしくはシュウ酸塩、の形態で単離
することができる;この場合、必要であるならば、この塩を水酸化ナトリウムも
しくはトリエチルアミンのような無機もしくは有機塩基、または炭酸もしくは重
炭酸ナトリウムもしくはカリウムのようなアルカリ金属炭酸塩もしくは重炭酸塩
で中和することによって遊離塩基を調製することができる。
式(Xb)の3級アミンと式(IX)、(XXII)、(XXVII)、(XXXIII)もしく
は(XXXIX)の化合物との反応に由来するスルホン酸塩アニオンGSO3 -は、そ
の場で、もしくはBがB1基(ここで、X-はGSO3 -イオン)である式(I)の
化合物を単離した後に、通常の方法、例えば、X-が塩化物アニオンである場合
には飽和塩化ナトリウム溶液もしくは塩酸溶液を用いる溶液中交換、あるいはイ
オン交換樹脂、例え
るアニオンの交換によって他のアニオンX-と交換することができる。
式(II)の化合物は下記スキーム2に従って調製される。
シアノヒドリン2のヒドロキシル基は、次いで、3,4-ジヒドロ-2H-ピランとの
反応によって保護される。
次に、O−保護された化合物3を、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)
で処理した後に、アルキルがC1−C3であるエチルブロモアルキルカルボキシレ
ートと反応させることによって−(CH2)n−COOEt基で置換する。
水素添加して式(II)の化合物(E1=−THP;Q=0)を得る。
上記工程の各々の操作条件は通常のものであり、当該技術分野の熟練者には周
知である。さらに詳細には、例えば、Chem.Ber.,1975,108,3475-3482を参照
することができる。
R1およびR′2が一緒に−(CH2)n−CQ−基(ここで、n=1、2もしく
は3であり、Q=H2である)を形成する式(XI)の出発化合物は、例えば、ジ
エチルエーテル、トルエンもしくはテトラヒドロフラン等の溶媒中、室温ないし
60℃の温度で、水素化アルミニウムリチウム等の還元剤を用いる反応のような公
知の方法によって、式(II)の化合物を還元することによって得られる。
R1およびR′2が一緒に−(CH2)n−CQ−基(ここで、Q=H2であり、
n=1もしくは2である)を形成する式(XI)の化合物は、スキーム3によって
も調製することができる。
n=1もしくは2である化合物5を、無水条件下で、オルガノマグネシウムヨ
ウ化物6または、Mがリチウムのような反応性金属であるオルガノ金属化合物7
と反応させ、得られた中間体を加水分解した後に化合物8を得る。次いで、この
化合物8をN−脱保護し、得られた化合物9をO−脱保護してご期待の式(XI)
の化合物を得る。
R1およびR′2が別個のものであり、かつ上に定義される
通りのものである式(XI)の出発化合物は、下記式のニトリルから、還元、次い
で、適当であるならば、得られる1級アミンの置換によって調製される。
(ここで、E1、ArおよびR1は上に定義される通りである)
式(XXVIII)のニトリルの還元は、エタノール等のアルコ
によって行なわれ、通常の方法による単離の後に、下記式の1級アミンが得られ
る。
R′2がメチル基である式(XI)の化合物を調製するために、トリエチルアミ
ン等の塩基の存在下において、アミン(XI;R′2=H)をエチルクロロホルメ
ートもしくはジ-tert-ブチルジカルボネートで処理して対応するカルバメートを
得る。次いで、カルボニル基を通常の方法、例えば、水素
化アルミニウムリチウム等の金属水素化物のような還元剤、またはジメチル硫化
ホウ素等のホウ素水素化物との反応によって還元する。この還元は、ジエチルエ
ーテル、トルエンもしくはテトラヒドロフラン等の溶媒中において、室温ないし
60℃の温度で行なわれる。得られた下記式のアミンを常法により単離する。
R′2がC2−C7−アルキルである式(XI)の化合物は、エチルクロロホルメ
ートをC2−C7−アルカノール酸塩化物で置換し、得られたN−アシル化誘導体
のカルボニル基を還元することにより調製される。
R′2がω−ヒドロキシ−(C2−C4)−アルキレン基である式(XI)の化合
物を調製するために、アミン(XI;R′2=H)を、例えば、塩化エチルオキザ
リル、エチルヘミマロネートもしくはエチルヘミスクシネートで処理して、対応
するN-アシル化誘導体を得る。次いで、カルボニル基を常法によって還元する
。
特に、BOPおよびトリエチルアミンの存在下におけるグリコール酸とアミン
(XI;R′2=H)との反応を、カルボニル基の還元後R′2が2-ヒドロキシエチ
ル基である式(XI)の化合物が得られる、対応するN-アシル化誘導体を得
るために用いることができる。
ω−ヒドロキシ−(C2−C4)−アルキレン基が式(I)の最終化合物のR2
基を構成する場合には、ヒドロキシ基を保護することが必要である。この保護工
程は、E1もしくはE2が脱保護される際に加水分解されないO−保護基を用いる
通常の方法で行なうことができる。
R′2がω−(C1−C4)−アルコキシ−(C2−C4)−アルキレン基である
式(XI)の化合物を調製するために、BOPおよびトリエチルアミン等の塩基の
存在下において、アミン(XI;R′2=H)をω−(C1−C4)−アルコキシ−
(C2−C4)−アルカノール酸と反応させ、次いで、中間体として得られるN-
アシル化誘導体のカルボニル基を還元する。
R′2がω−(C1−C4)−アルコキシカルボニル−(C2−C4)−アルキレ
ンである式(XI)の化合物を調製するために、アミン(XI;R′2=H)を(C1
−C4)−アルキル−ω−ハロゲノ−(C2−C4)−アルキレンカルボキシレー
ト、例えば、3-ブロモプロピオン酸エチル、4-ブロモ酪酸エチルもしくは5-ブロ
モ吉草酸エチルと反応させる。
R′2がω−(C1−C4)−アルコキシカルボニル−(C2−C4)−アルキレ
ンである式(XI)の化合物を通常の方法で加水分解することにより、R′2がω
−カルボキシ−(C2−C4)−アルキレンである式(XI)の化合物が得られる。
R′2がω−(C1−C4)−アルキルチオ−(C2−C4)−アルキレンである
式(XI)の化合物を調製するために、アミン(XI;R′2=H)をω−ハロゲノ
−(C2−C4)−ア
ルキレン−(C1−C4)−チオアルキル、例えば、2-クロロ-1-メチルチオエタ
ンと反応させる。
R′2がω−R6R7NCO−(C2−C4)−アルキレンである式(XI)の化合
物は、ペプチド結合の通常の方法によって、R′2がω−カルボキシ−(C2−C4
)−アルキレンである式(XI)の化合物を式NHR6R7の化合物と反応させる
ことにより得られる。
R′2がω−シアノ−(C1−C3)−アルキレンである式(XI)の化合物を調
製するために、アルキル化の通常の方法によって、R′2=Hである式(XI)の
化合物をクロロアセトニトリル、3-クロロプロピオニトリルもしくは4-クロロブ
チロニトリルと反応させる。
R′2がω−(C1−C4)−アルキルカルボニル−(C2−C4)−アルキレン
である式(XI)の化合物を調製するために、アルキル化の通常の方法によって、
アミン(XI;R′2=H)をω−ハロゲノ−(C2−C4)−アルキレンカルボニ
ル−(C1−C4)−アルキル、例えば、4-クロロブタン-2-オンと反応させる。
式(XXVIII)のニトリルは、適当であるならば、当該技術分野における熟練者
に周知の通常の方法を用いるアルキル化によって、上記スキーム2の式3のニト
リルから調製される。
式(XXX)の化合物は、以下のスキーム4に従い製造される。
α−アミノニトリル化合物10は、テトラヘドロン・レターズ、1984、2 5
(41)、4583〜4586に記載されている方法により、式HO−(CH2
)n−NHR(ここで、mおよびRは、(I)について定義した通り)のアミン
を用いて、アルデヒド1から製造される。
次に、化合物10のヒドロシキル基を、例えば3,4−ジヒドロ−2H−ピラ
ンとの反応により保護する。ついで、得られた化合物11を、リチウムジイソプ
ロピルアミド(LDA)で処理した後、当該アルキルがC1〜C3であるブロモア
ルキルカルボン酸エチルとの反応により基−(CH2)n−COOEtで置換する
。得られた化合物12をラネー(登録商標)ニッケルの存在下で水素化して式(
XXX)の目的化合物を得る。
R1とR’2とが一緒に基−(CH2)n−CQ−(ここで、n=1、2または3
、Q=H2)を形成するところの式(XXXIV)の出発化合物は、室温ないし60℃
の温度におけるジエチルエーテル、トルエンまたはテトラヒドロフランのような
溶媒中リチウムアルミニウム水素化物のような還元剤との反応のような既知の方
法による式(XXX)の化合物の還元により製造される。
[(XXXIV);R1+R’2=−(CH2)n−CQ−(ここで、Q=H2)]
R1とR’2とが一緒に基−(CH2)n−CQ−(ここで、n=1、2または3
、Q=H2)を形成するところの式(XXXIV)の化合物は、スキーム5に従っても
製造することができる。
α−アミノニトリル化合物13は、テトラヘドロン・レターズ、1984、2 5
(41)、4583〜4586に記載されている方法により、式RNH2(こ
こで、Rは、(I)について定義した通り)のアミンを用いて、アルデヒド1か
ら製造される。
次に、化合物13のアミノ基を、当業者に知られた方法により、tert−ブト
キシカルボニル(Boc)のようなN−保護基E4で保護する。
得られた化合物14は、カルボアニオンを生成させるため
に、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)のような強塩基で処理される。こ
のカルボアニオンを式Br−(CH2)n−CO2Et(ここで、nは、(I)に
ついて定義した通り)の化合物と反応させて化合物15を得る。特に、n=2の
場合、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(undec-7-ene
)(DBU)のような塩基の存在下での式14の化合物とアクリル酸エチルとの
反応を使用してn=2である化合物15を得ることができる。
ついで、化合物15をラネー(登録商標)ニッケルの存在下で水素化して化合
物16を得る。
N−保護基を除去して化合物17が得られる。E4がtert−ブトキシカルボニ
ルである場合、たとえば、脱保護は酸加水分解により行われる。化合物17を、
トリエチルアミンのような塩基の存在下で、式Cl−CO−(CH2)z−CO2
−Etの化合物(すなわち、z=0の場合、エチルオキサリルクロライド、z=
1の場合、エチルマロニルクロライド)と反応させて化合物18を得る。
化合物18のカルボニル基を、リチウムアルミニウム水素化物のような還元剤
との反応により還元して式(XXXIV)の目的化合物を得る。
R1およびR’2が別々であって上記定義の通りのものである式(XXXIV)の出
発化合物はスキーム6に従って製造される。
ニトリル19は、上記スキーム4における式11のニトリルから、適切である
なら、置換基R1=(C1〜C4)−アルキルを導入するために、通常の方法を用
いて、アルキル化により製造される。R=Hの場合、アミンは保護されているも
のとする。
ニトリル19の反応は、通常の方法によるリチウムアルミニウム水素化物のよ
うな還元剤との反応、または例えばラネー(登録商標)ニッケルのような触媒の
存在下での水素化により行われる。これにより、R’2=Hである式(XXXIV)の
化合物が得られる。
適切なら、水素以外の置換基R’2を導入するために、第1アミンを式(XI)
の化合物について上に記載した方法により置換する。
式(Xa)のピペリジンは、既知であるか、またはEP−A−0428434
、EP−A−0474561、EP−A−0512901およびEP−A−05
15240に記載された方法のような既知の方法により製造される。
式(Xa)のピペリジンは、以下の刊行物に記載されている方法のような当業
者によく知られた方法により製造することもできる。
J. Heterocyclic Chem.,1986,23,73-75
J.Chem.Soc.,1950,1469
J.Chem.Soc.,1945,917
J.Pharm.Sci.,1972,61.,1316-1317
J.Org.Chem.,1957,22,1484-1489
Chem.Ber.,1975,108,3475-3482
式(Xa)の化合物は、一般に、ピペリジン窒素上で保護されている形態で製造
される。実際の式(Xa)の化合物は、脱保護工程の後に得られる。
例えば、式(Xa)のピペリジンにおいて、Ar’がピリド−2−イル基であ
り、Y”がヒドロキシルであり、xがゼ
ロである場合、N−ベンジル−4−ヒドロキシ−4−(ピリド−2−イル)ピペ
リジンを製造するために、ブチルリチウムの存在下で2−ブロモピリジンをN−
ベンジルピペリド−4−オンと溶媒中で反応させ、ついで塩基性媒体中での脱保
護により4−ヒドロキシ−4−(ピリド−2−イル)ピペリジンを得る。
Y”がヒドロキシルであり、ピペリジン窒素上に保護基を有する式(Xa)の
化合物は、Y”がアセトアミドである式(Xa)の化合物を製造するために、ア
セトニトリルとのリッター反応を行わせることができる。
ついで、Y”がアミノである式(Xa)の化合物は、酸媒体中での加水分解に
より製造される。適切であれば、アミノ基は、基R’4=(C1〜C4)−アルキ
ルにより置換することができる。
Y”が基R14CONR4−である式(Xa)の化合物は、酸R14COOHの官
能性誘導体との反応により製造される。
Y”が基−NR4COOR20である式(Xa)の化合物は、クロロホルメート
ClCOOR20との反応により製造される。Y”が基−NR4SO2R21である式
(Xa)の化合物は、スルホニルクロライドClSO2R21との反応により製造
される。Y”が基−NR4CONR22R23(ここで、R22=H)である式(Xa
)の化合物は、イソシアネートR23N=C=Oとの反応により製造される。Y”
が基−N−R4CONR22R23である式(Xa)の化合物は、カルバモイルクロ
ライドR22R23−NCOClとの反応により製造される。
Y”が基−NR4CONR22R23である式(Xa)の化合物は、化合物HNR2 2
R23をY”が基−NR4COOR20(ここで、R20=フェニル)である式(Xa
)の化合物と反応させることによっても製造できる。
Y”が−NHR4、−NR4COOR20、−NR4SO2−R21または−NR4C
ONR22R23である式(Xa)の化合物を与える反応は、Y”が−(CH2)qN
HR4、−(CH2)qNR4COOR20、−(CH2)qNR4SO2−R21または−
(CH2)qNR4CONR22R23(ここで、qは1または2)である化合物(X
a)の製造に直接適用できることは、自明である。
Y”が基−NR16R17(ここで、R16とR17とはそれらが結合している窒素原
子とともに複素環を形成する)である式(Xa)の化合物は、ブルイランツ(Br
uylants)の反応(Bull.Soc.Chim.Belges,1924,33,467、およびテトラヘ
ドロン・レターズ、1988、29(52)、6827〜6830)を適用また
は適合させることにより製造される。
Y”が基−CH2−NR18R19(ここで、R18およびR19は、それぞれ水素)
である式(Xa)の化合物は、Y”がシアノである式(Xa)の化合物を還元す
ることにより製造される。この反応は、当業者によく知られた方法により行われ
る。
Y”が基−CH2−CH2−NR18R19(ここで、R18およびR19は、それぞれ
水素)である式(Xa)の化合物は、J.Med.Chem.,1989,32,391-396に記載
されている
方法を適用または適合させることにより、Y”が基−CH2−CH2−OHである
式(Xa)の化合物から製造される。
Y”が基−NR16R17(ここで、R16は水素、R17はそれぞれ(C1〜C7)−
アルキル、(C3〜C7)−シクロアルキルメチルまたはベンジル)である式(X
a)の化合物は、Y”が基−(CH2)q−NR4COR14(ここで、qはゼロ、
R4は水素、R14はそれぞれ水素、(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C7)−シ
クロアルキルまたはフェニル)である式(Xa)の化合物を還元することにより
製造できる。この反応は、リチウムアルミニウム水素化物のような還元剤により
テトラヒドロフランのような溶媒中、溶媒の還流温度で行われる。
Y”が基−(CH2)q−NR4COR14(ここで、qはゼロ、R4は(C1〜C4
)−アルキル、R14はそれぞれ水素、(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C7)−
シクロアルキルまたはフェニル)である式(Xa)の化合物からY”が基−NR16
R17(ここで、R16は(C1〜C4)−アルキル、R17はそれぞれ(C1〜C7)
−アルキル、(C3〜C7)−シクロアルキルメチルまたはベンジル)である式(
Xa)の化合物を製造するために同じ反応を用いることができる。Y”が基−N
R16R17(ここで、R16は(C5〜C7)−アルキルである式(Xa)の化合物は
、同様に製造できる。
Y”がそれぞれ基−CH2−NR18R19または−CH2−CH2NR18R19(こ
こで、R18は水素または(C1〜C4)−アルキル、R19は(C1〜C7)−アルキ
ル、(C3〜C7)−シクロアルキルメチルまたはベンジル)である式(Xa)
の化合物は、同様に、Y”が基−(CH2)q−NR4CO−R14(ここで、qは
それぞれ1または2、R4は水素または(C1〜C4)−アルキル、R14は水素、
(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C7)−シクロアルキルまたはフェニル)であ
る式(Xa)の化合物から製造できる。Y”が−CH2−NR18R19または−C
H2CH2NR18R19(ここで、R18は(C5〜C7)−アルキル)である式(Xa
)の化合物は、同様に製造できる。
Y”が基−(CH2)q−NR4COR14(ここで、R4およびR14は一緒に基−
(CH2)3−または−(CH2)4−)である式(Xa)の化合物は、J.Med.Ch
em.,1985,28,46-50に記載されている方法を適用または適合させることにより
製造される。
Y”が基−(CH2)q−OH(ここで、qはそれぞれ1または2)である式(
Xa)の化合物は、Chem.Ber.,1975,108,3475-3482に記載されている方法に
より、Y”がそれぞれメトキシカルボニルまたはメトキシカルボニルメチルであ
る式(Xa)の化合物を還元することによって製造される。
Y”が基R15COO−(CH2)q−である式(Xa)の化合物は、酸クロライ
ドR15COClをY”が基−(CH2)q−OHである式(Xa)の化合物と反応
させることにより得られる。ギ酸との反応により、Y”がR15−COO−(CH2
)q−(ここで、R15=H)である式(Xa)の化合物が得られる。
Y”が基(C1〜C7)−アルキル−NHCOO−
(CH2)q−である式(Xa)の化合物は、カルバモイルクロライド(C1〜C7
)−アルキル−NHCOClをY”が基−(CH2)q−OHである式(Xa)の
化合物と反応させることにより得られる。
Y”がカルボキシルである式(Xa)の化合物は、当業者に知られている方法
により、Y”がシアノである式(Xa)の化合物を加水分解することにより製造
できる。
Y”がカルボキシメチルである式(Xa)の化合物は、Chem.Ber.,1975,10 8
,3475-3482に記載されている方法により製造できる。
Y”がそれぞれ(C1〜C7)−アルコキシカルボニルまたは(C1〜C7)−ア
ルコキシカルボニルメチルである式(Xa)の化合物は、当業者によく知られた
方法を用いてY”がそれぞれカルボキシルまたはカルボキシメチルである化合物
からエステル化反応により製造できる。
J’1が基
(ここで、Ar’は置換されていることのあるフェニル基、xは1、Y”は(C1
〜C7)−アルコキシカルボニル)である式(Xa)の化合物は、−78℃ない
し室温までの温度で、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドまた
はジメチルスルホキシドのような溶媒中、水酸化ナトリウム、カリウムtert−ブ
チレートまたはナトリウムジイソプ
ロピルアミドのような強塩基の存在下で、保護された4−(C1〜C7)−アルコ
キシカルボニルピペリジンを置換されていることのあるベンジルハライドと反応
させることにより製造される。目的とする式(Xa)の化合物は、脱保護工程の
後に得られる。
Y”がそれぞれ基−CONR22R23または基−CH2CO−NR22R23である
式(Xa)の化合物は、Y”がそれぞれカルボキシルまたはカルボキシメチルで
ある式(Xa)の化合物を当業者によく知られた方法により式HNR22R23の化
合物と反応させることにより製造される。
式(Xb)のアミンは、市販されているか、以下に記載の文献のような文献に
記載されている。
1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンはガスマン(Gassman)らのJ.Am.
Chem.Soc.,1968,(90),5,1355-6に従い製造される。
1−アザビシクロ[2.2.2]オクタンまたはキヌクリジン。
4−フェニル−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン
または4−フェニルキヌクリジンは、T.ペリン(Perrine)のJ.Org.Chem.,
1957,22,1484-1489に従い製造される。
式(Xc)のピペラジンは既知であるか、EP−A−0474561に記載さ
れた方法のような既知の方法により製造される。
式(Xd)のピペリジンは既知であるか、WO 94/10146に記載され
た方法のような既知の方法により製造される。
式(Xe)のピペリジンは既知であるか、EP−A−0625509に記載さ
れた方法のような既知の方法により製造される。
式(Xf)のピペリジンは既知であるか、EP−A−0630887に記載さ
れた方法のような既知の方法により製造される。
式(Xg)のピペリジンは既知であるか、WO 94/26735に記載され
た方法のような既知の方法により製造される。
式(Xh)のピペリジンは既知であるか、WO 94/29309に記載され
た方法のような既知の方法により製造される。
式XXX、XXXI、XXXII、XXXIII、XXXIV、XXXV、
XXXVbis、XXXVI、XXXVII、XXXVIII、XXXIX、XXXX、XXXXbis、XXXXI、XXXXII、XX
XXIIIおよびXXXXIVの化合物は、W1が基−NR−である本発明の式(I)の化合
物の製造に有用である。これらの化合物は、以下の一般式:
(ここで、m、R、R1、R2は、(I)について定義した通り、
V1は、水素;O−保護基、特にテトラヒドロピラン−2−イル基;または基
G−SO2(ここで、Gは、メチル、フェニル、トリルまたはトリフルオロメチ
ル基);および
V2は、水素;tert−ブトキシカルボニルのようなN−保護基;または基T−
A−Z(ここで、T、AおよびZは、(I)について定義した通り))によって
特徴付けられる。
これら化合物は新規であり、本発明のさらなる主題を構成する。
ラセミ混合物(I)の分割により、式
(ここで、
「*」は、この標識を付された炭素原子が、決定された(+)または(−)の
絶対立体配置にあることを示し、
W1、B、m、Ar、R1R2、T、AおよびZは、式(I)の化合物について
上に定義した通り)のエナンチオマー(I*)または適切ならばその鉱酸もしく
は有機酸との塩を単離することができる。
上記塩は、式(I)の誘導体の塩について上に述べたように製造される。
式(I*)のエナンチオマーは新規生成物であり、本発明の一部を構成する。
また、R1とR2とが一緒に基−(CH2)n−CQ−(ここで、Q=O、n=1
、2または3)を形成し、かつW1が酸素原子である式(I)の生成物のエナン
チオマー(I*)を製造するために、式(II)の生成物のの基E1を脱保護する
ことにより得られる式
(ここで、Arおよびnは、(I)について定義した通り)の生成物のラセミ混
合物を、または
R1とR2とが一緒に基−(CH2)n−CQ−(ここで、Q=H2、n=1、2
または3)を形成し、かつW1が酸素原子である式(I)の生成物のエナンチオ
マー(I*)を製造するために、式
の生成物の混合物を、または
R1とR2とが別々であり、かつW1が酸素原子である式(I)の生成物のエナ
ンチオマー(I*)を製造するために、式
(ここで、ArおよびR1は、(I)について定義した通り)の生成物のラセミ
混合物を、または
R1とR2とが一緒に基−(CH2)n−CQ−(ここで、Q=O、n=1、2ま
たは3)を形成し、かつW1が基−NR−である式(I)の化合物のエナンチオ
マー(I*)を製造するために、式(XXX)の生成物の基E3を脱保護することに
より得られる式
(ここで、m、n、RおよびArは、(I)について定義した通り)の生成物の
ラセミ混合物を、または
R1とR2とが一緒に基一(CH2)n−CQ−(ここで、Q=H2、n=1、2
または3)を形成し、かつW1が基−NR−である式(I)の化合物のエナンチ
オマー(I*)を製造するために、式
(ここで、m、R、Arおよびnは、(I)について定義した通り)の生成物の
ラセミ混合物を、または
R1とR2とが別々であり、かつW1が基−NR−である式(I)の化合物のエ
ナンチオマー(I*)を製造するために、式
(ここで、m、R、ArおよびR1は、(I)について定義した通り)の生成物
のラセミ混合物を
分割することもできる。
ラセミ化合物の分割は、既知の方法を用いて光学的に活性な酸、例えば(+)
−または(−)マンデル酸とエステルを
生成させることにより中間体(II’)に対して、中間体(XII)[R1+R’2=
−(CH2)n−CQ−(ここで、Q=H2)またはR’2=H]に対して、中間
体(XXX’)に対して、または光学的に活性な酸例えば(+)−または(−)−
酒石酸と塩を生成させることにより中間体(XXXVII)[R1+R’2=−(CH2
)n−CQ−(ここで、Q=H2)またはR’2=H]に対して行われる。ついで
、ジアステレオ異性体は、結晶化またはクロマトグラフィーのような通常の方法
により分離され、その後光学的に純粋なエナンチオマーは加水分解により得られ
る。
上記式(I)の化合物にはまた、1以上の水素原子若しくは炭素原子が放射性
同位体、例えばトリチウム、炭素−14若しくはヨウ素−125で置換されたも
のも含まれる。これらの標識された化合物は、調査、代謝又は薬物動態の研究に
おいて、および、生物学的試験で受容体リガンドとして有効である。
タキキニン受容体に対する化合物の親和性を以下の放射性リガンドを用いた種
々の生化学的試験によりin vitroで評価した。
1)[125I]BH−SP(Bolton-Hunter試薬を用いてヨウ素−125で標識
したサブスタンスP)のラット皮質、モルモット回腸及びヒトリンパ芽球細胞の
NK1受容体への結合。
2)[125I]His−NKaのラット十二指腸のNK2受容体への結合。
3)[125I]His[MePHe7]NKBのラット大脳皮質、モルモット大
脳皮質及びアレチネズミ(qerbil)大脳皮質のNK3受容体及びCHO細胞で発
現されるクローニングされたヒトNK3受容体(Buell et al.,FEBS Letters,1
992,299,90-95)への結合。
試験は、X.Emonds et al.,(Eur.J.Pharmacol.,1993,250,403-413)で開
示されたように行った。
本発明の化合物は、10-8M未満の阻害定数Kiで上述したタキキニン受容体
に対する親和性を有する。
特に、医薬として使用するためには、式(I)の化合物は、
一般に単位投与量で投与される。これらの単位投与量は、好ましくは活性成分を
薬学的賦形剤と混合された薬学的組成物に製剤化される。
従って、更なる側面として、本発明は活性成分として式(I)の化合物を含有
する薬学的組成物に関する。
本発明の組成物は、都合良くは、0.5〜1000mgの活性成分、好ましく
は2.5〜250mgの活性成分を含有する。
上記一般式(I)の化合物およびその薬学的に許容できる塩は、処置される哺
乳類に対して0.01〜100mg/kg重、好ましくは、0.1〜50mg/
kg重の一日投与量で使用可能である。ヒトについては、投与量は、一日当たり
0.5〜4000mg、好ましくは、2.5〜1000mgの範囲内で、患者の
年齢や処置のタイプ(予防または治療)に応じて好適に変更できる。
以下の経路、即ち経口、舌下、吸入、皮下、筋肉内、静脈内、経皮、局所又は
直腸で投与するための本発明の薬学組成物において、活性成分は、通常の薬学的
担体と混合して投与量単位として動物若しくはヒトに投与されうる。適切な投与
量単位には、錠剤、ゼラチンカプセル、粉末(散剤)、顆粒及び経口溶液若しく
は経口懸濁液のような経口用形態、舌下及びバッカル(baccal)投与形態、エア
ロゾル、移植、皮下、筋肉内、静脈内、鼻腔内若しくは眼内投与形態、並びに直
腸投与形態が含まれる。
錠剤の形態で固体組成物を調製する場合、主要な活性成分
を、シリカ、ゼラチン、澱粉、ラクトース、ステアリン酸マグネシウム、タルク
、アラビアゴム又は類似の物質のような薬学的ビヒクル(vehicle)と混合する
。錠剤は、蔗糖、種々のポリマー若しくは他の適切な材料でコートされうるか、
又はこれらは、活性を持続させるか若しくは後らせるように、並びに連続して予
め決められた量の活性成分を放出するように処理されうる。
ゼラチンカプセルは、グリコール若しくはグリセロールエステルのような希釈
剤と活性成分を混合し、得られた混合物を軟質若しくは硬質ゼラチンカプセルに
詰めることによって調製される。
シロップ若しくはエリキシルの形態での製剤は、甘味料、好ましくはカロリー
のないもの、防腐剤としてのメチルパラベン及びプロピルパラベン、香味剤並び
に適切な着色剤と共に活性成分を含有する。
水に分散しうる顆粒若しくは粉末には、ポリビニルピロリドンのような、分散
剤若しくは湿潤剤、又は懸濁剤、更には甘味料若しくは味覚矯正剤と混合された
活性成分を含有する。
直腸投与に対しては、坐薬は、直腸温度で融解する結合剤、例えばカカオ脂若
しくはポリエチレングリコールを用いて調製される。
非経口、鼻腔内又は眼内投与に対しては、水性懸濁剤、等張の生理食塩水溶液
若しくは無菌の注射可能な溶液が使用される。これらには、薬理学的に許容しう
る分散剤及び/又は湿潤剤、例えばプロピレングリコール若しくはブチレングリ
コールが含まれる。
吸入による投与に対しては、エアロゾルを使用する。これは、例えばソルビタ
ントリオレエート若しくはオレイン酸を、トリクロロフルオロメタン、ジクロロ
フルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン若しくは他の生物学的に適合し
た推進ガスと共に含み、活性成分を単独で、又は賦形剤と組み合わせて含有する
粉末の形態での系も使用される。
活性成分はまた、もし適当であれば1以上の支持体若しくは添加剤と共にマイ
クロカプセルとしても製剤化されうる。
上述した組成物は、例えば、気管支拡張剤、鎮咳剤または抗ヒスタミン剤のよ
うなその他の活性物質も含有しうる。
更なる側面において、本発明は、呼吸器、消化器、泌尿器、免疫、心血管系及
び中枢神経系の、過剰のタキキニン及び全てのニューロキニン依存性病状に関連
した生理学的疾病、並びに痛み及び片頭痛を治療するための医薬の製造において
、式(I)の物質を使用することに関する。
以下の例があるが、これらには限定されない。
・例えば片頭痛、癌患者及び狭心症(anqina)患者が経験する痛み、変形性
関節炎(osteoarthritis)及びリュウマチ性関節炎のような慢性炎症過程に関連
づけられる急性及び慢性の痛み。
・閉塞性の慢性呼吸器疾患、喘息、アレルギー、鼻炎、咳、気管支炎、過敏
症、例えば花粉及びダニに対するもの、関節炎、リュウマチ症、変形性関節炎、
乾癬、潰瘍性結腸炎、クローン症(Crohn's disease)、腸の炎症(過敏性結腸
(irritable colon))、前立腺炎、精神性浮腫(nervousbladder)、膀胱炎、
尿道炎、腎炎のような炎症。
・免疫細胞の機能の抑制又は剌激に関連した免疫系の疾患、例えば、リュウ
マチ性関節炎、乾癬、クローン症、糖尿病、狼瘡。
・不安、鬱病、精神病、精神分裂症、躁病、痴呆、癲癇、パーキンソン病、
アルツハイマー病、薬物依存、ダウン症候群及びハンティントン舞踏病のような
神経退行性疾患を伴う神経精神医学的若しくは神経学的な中枢神経系の疾患。
・悪心、嘔吐、過敏性結腸、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、下痢及び分泌過多のよ
うな胃腸系の疾患
・高血圧、片頭痛に関する血管の形状、浮腫、血栓症、狭心症及び血管痙攣
のような心血管系の症状。
本発明には、先に示した投与量でこれらの愁訴を治療する方法も含まれる。
本発明は、上記の病気を上述した投与量で処置する方法をも包含する。
次の略号を、調製及び例において用いる。
EtOH:エタノール
MeOH:メタノール
エーテル:ジエチルエーテル
イソエーテル:ジイソプロピルエーテル
DMF:ジメチルホルムアミド
DCM:ジクロロメタン
THF:テトラヒドロフラン
AcOEt:酢酸エチル
Na2CO3:炭酸ナトリウム
NaCl:塩化ナトリウム
MgSO4:硫酸マグネシウム
NaOH:水酸化ナトリウム
HCl:塩酸
塩酸エーテル(hydrochloric ether):塩酸の飽和エーテル溶液
KCN:シアン化ナトリウム
NH4Cl:塩化アンモニウム
M.P.:融点
RT:室温
シリカ H:シリカゲル60H、メルク(DARMSTADT)で市販
NMR:核磁気共鳴
調製
調製1
5-(3,4-ジクロロフェニル)-5-(テトラヒドロピラン−2-イロキシ)ピペリ
ジン−2-オン
a) 2-(3,4-ジクロロフェニル)-2-ヒドロキシアセトニトリル
25gの(3,4-ジクロロベンズアルデヒドを100mLの水中32.5gのNa2
S2O5の溶液に添加し、混合物を40〜45℃で1時間加熱する。室温で一夜
の後、反応混合物を冷却し、40mLの水中19.5gのKCNの溶液を徐々に添
加する。RTで30分間撹拌後、エーテルで抽出を行い、抽出物を水で洗浄し、
MgSO4上で乾燥し、真空下で蒸発させて所期の生成物29gを得て、次の工
程にそのまま(assuch)使用する。
b) 2-(3,4-ジクロロフェニル)-2-(テトラヒドロピラン−2-イロキシ)
アセトニトリル
0.1gのパラトルエンスルフォン酸を250mLのDCM中の前工程で得た化
合物29gの溶液に添加する。混合物を0℃に冷却し、50mLのDCM中の15
.6mLの3,4-ジヒドロ-2H-ピランの溶液を滴下する。反応混合物を2時間撹拌し
、温度をRTに上昇させた後、冷却機中で一夜放置する。有機層を飽和NaCl
溶液で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、真空下で蒸発させて、ペンタンから結晶
化の後に所期の生成物31.9gを得る。M.P.=61℃。
c) エチル 4-(3,4-ジクロロフェニル)−4-シアノ−
4-(テトラヒドロピラン−2-イロキシ)ブタノエイト
160mLのエーテル中の前工程で得た化合物12.6gの溶液を−70℃に冷
却し、リチウムジイソプロピルアミドの1.5Mヘキサン溶液の32mLを添加し
、混合物を−70℃で15分間撹拌する。次いで8.8gのエチル 3-ブロモプ
ロピオネートのエーテル溶液を添加し、温度を0℃に上昇させて、反応混合物を
3時間撹拌する。これを飽和NH4Cl溶液中に注ぎ、有機層をデカントし、水
洗し、MgSO4上で乾燥し、真空下で蒸発させて所期の生成物15gを得て、
そのまま次工程に使用する。
d) 5-(3,4-ジクロロフェニル)-5-(テトラヒドロピラン−2-イロキシ)
ピペリジン−2-オン
前工程で得た化合物15gと絶対EtOHの150mLとの混合物をRT及び大
気圧下で、ラネーRニッケルの存在下で水素化する。セライト(CeliteR)で濾過
し、濾過物を真空下で濃縮する。残留物を溶出液としてDCM、次いでDCM/
MeOH混合物のグラディエント(97/3;v/vまで)を用いてシリカゲル
上でクロマトグラフを行い、イソエーテル/ペンタン混合物から結晶化後に所期
の生成物5gを得る。
M.P.=170℃。
調製2
3-(テトラヒドロピラン−2-イロキシ)-3-(3,4-ジクロロフェニル)ピペリ
ジン
THF20mL中の上記調製1で得た化合物2gの溶液をTHF10mL中のリチ
ウムアルミニウムハイドライド480mg
の懸濁体に添加する。反応混合物を40〜50℃の温度で30分間加熱した後、
混合物を室温に戻らせる。これを2.5mLの水で加水分解した後、反応混合物を
濾過し、濾過物を真空下で濃縮し、所期の化合物1.9gを得て、そのまま例3
に使用する。
調製3
N-メチル-2-(3,4-ジクロロフェニル)-2-(テトラヒドロピラン−2-イロキシ
)エタンアミン
a) 2-(3,4-ジクロロフェニル)-2-(テトラヒドロピラン−2-イロキシ)
エタンアミン
100mLの濃アンモニア水及び若干のラネーRニッケルを400mLの絶対Et
OH中の調製1、工程b)で得られた化合物31.9gの溶液に添加する。混合
物をRTで大気圧下で水素化する。理論量の水素が吸収された後、触媒をセライ
トRで濾過し、濾過物を真空下で濃縮する。残留物をエーテルでとり、水及び飽
和NaCl溶液で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、真空下で濃縮して油状の所期
の生成物30.6gを得て、そのまま次工程に使用する。
b) N-エトキシカルボニル-2-(3,4-ジクロロフェニル)-2-(テトラヒドロ
ピラン−2-イロキシ)エタンアミン
16.3mLのトリエチルアミンを300mLのDCM中の上で得られた化合物の
30.6gの溶液に添加した後、混合物を0℃に冷却し、11mLのエチル クロ
ロフォルメートを滴下する。15分間撹拌後、反応混合物を水で2回洗浄し、有
機層をMgSO4上で乾燥し、真空下で濃縮する。残留物を
溶出液としてヘプタン、次いでヘプタン/AcOEt混合物(70/30;v/
v)を用いてシリカ上でクロマトグラフを行い、油状の所期の生成物31.5g
を得て、そのまま次工程に使用する。
c) N-メチル-2-(3,4-ジクロロフェニル)-2-(テトラヒドロピラン−2-イ
ロキシ)エタンアミン
300mLのTHF中の上で得られた化合物31.5gの溶液を100mLのTH
F中のリチウムアルミニウムハイドライド7gの懸濁体に徐々に添加し、混合物
を1時間還流する。冷却後、水30mLを添加して加水分解し、鉱塩を濾別し、濾
過物を真空下で濃縮して油状の所期の生成物26.5gを得て、そのまま例8で
使用する。
調製4
N-メチル-2-(3,4-ジクロロフェニル)-2-[N−メチル-N’−[2-(テトラヒ
ドロピラン−2-イロキシ)エチル]アミノ]エチルアミン
A) 2-(3,4-ジクロロフェニル)-2-[N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチル
アミノ]アセトニトリル
10gの3,4-ジクロロベンズアルデヒドと9.5mLのシアノトリメチルシラン
との混合物を氷浴中で冷却し、0.01gの沃化亜鉛を添加し、混合物をRTで
15分間撹拌する。次いで50mLのMeOH中の4.5gの2-(メチルアミノ)
エタノールの溶液を添加し、反応混合物を60℃に2時間加熱する。RTで一夜
の後、真空下で濃縮し、残留物をエーテルで抽出し、有機層を水洗し、MgSO4
上で乾燥し、濾過
する。濾過物を塩酸の飽和エーテル溶液の添加でpH1に酸性化し、アセトンを
添加し、結晶化が起こるまで混合物を撹拌する。生成する結晶を絞った(wringi
ng)後に所期の生成物15gが得られる。M.P.=130℃。
B) 2-(3,4-ジクロロフェニル)-2-[N-メチル-N-(2-(テロラヒドロピラ
ン−2-イロキシ)エチル]アミノ]アセトニトリル
0.1gのp-トルエンスルフォン酸モノハイドレイト、次いで6.5mLの3,4
-ジヒドロ-2H-ピランを、200mLのDCM中の前工程で得た化合物15gの溶
液に添加し、反応混合物をRTで一夜中撹拌する。水及び1N NaOH溶液で
洗浄し、有機層をMgSO4上で乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物を
溶出液としてヘプタン、次いでヘプタン/AcOEt混合物のグラディエント(
85/15;v/vまで)を用いてシリカ上でクロマトグラフを行い、所期の生
成物14.1gを得て、そのまま使用する。
C) 2-(3,4-ジクロロフェニル)-2-[N’-メチル-N’-[2-(テロラヒドロ
ピラン−2-イロキシ)エチル]アミノ]エチルアミン
100mLのTHF中の前工程で得た化合物12.7gの溶液を50mLのTHF
中の4.5gのリチウムアルミニウムハイドライドの懸濁体にRTで添加し、混
合物をRTで24時間撹拌する。次いで更に2gのリチウムアルミニウムハイド
ライドを添加し、反応混合物をRTで2時間撹拌する。32mLの水、次いで3mL
の濃NaOH溶液を添加して加水分解し、
鉱塩を濾別し、濾過液を真空下で濃縮し、所期の生成物13gを得て、そのまま
使用する。
D) N-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(3,4-ジクロロフェニル)-2-[N’
-メチル-N’-[2-(テロラヒドロピラン−2-イロキシ)エチル]アミノ]エチル
アミン
9.8gのジ-tert-ブチルジカーボネイトを200mLのTHF中の前工程で得
た化合物13gの溶液に添加し、反応混合物をRTで1時間撹拌する。真空下で
濃縮し、残留物を溶出液としてヘプタン、次いでヘプタン/AcOEt混合物の
グラディエント(60/40:v/vまで)を用いてシリカ上でクロマトグラフ
を行い、所期の生成物8.7gを得て、そのまま使用する。
E) N-メチル-2-(3,4-ジクロロフェニル)-2-[N’-メチル-N’-[2-(テ
ロラヒドロピラン−2-イロキシ)エチル]アミノ]エチルアミン
50mLのTHF中の前工程で得た化合物8.7gの溶液を20mLのTHF中の
1.9gのリチウムアルミニウムハイドライドの懸濁体にRTで添加し、混合物
を2時間30分間還流する。8mLの水を添加して加水分解し、鉱塩を濾別し、濾
過液を真空下で濃縮し、所期の生成物13gを得て、そのまま使用する。
調製5
4-ベンジルキヌクリジン
A) 1,4-ジベンジル−4-シアノピペリジン
250mLのTHF中の15gの4-シアノピペリジンの溶液
を−50℃に冷却し、リチウムジイソプロピルアミドの1.5Mシクロヘキサン
溶液の190mLを滴下し、混合物を−50℃で30分間撹拌する。次いで34mL
の臭化ベンジルを添加し、混合物を温度がRTに上昇した後に3時間撹拌する。
反応混合物を氷/濃HCl混合物中に注ぎ、エーテルを添加し、生成する沈殿を
濾別し、水洗する。沈殿を水でとり、濃NaOH溶液を添加してpH12のアル
カリ性とし、エーテルで抽出し、有機層をMgSO4上で乾燥し、溶媒を蒸発さ
せてペンタンからの結晶化の後に所期の生成物31.7gを得る。M.P.=9
2℃。
B) 4-アセチル−1,4-ジベンジルピペリジン ハイドロクロライド
メチルリチウムの1.6Mエーテル溶液55mLを400mLのエテール中の前工
程で得た化合物20gの溶液に添加し、反応混合物をRTで3時間撹拌する。氷
水中に注ぎ、有機層をデカントし、MgSO4上で乾燥し、溶媒を蒸発させる。
残留物を400mLの水及び40mLの濃HClでとり、2時間還流する。RTで一
夜の後、生成する結晶を絞り、アセトン次いでエーテルで洗浄し乾燥して所期の
生成物17.6gを得る。M.P.=246℃。
C) 1,4-ジベンジル-4-(2-ブロモアセチル)ピペリジン ハイドロブロマ
イド
1.6mLの臭素を40mLの酢酸中の前工程で得た化合物10gの溶液に添加し
、反応混合物をRTで一夜撹拌する。50mLのエーテルを反応混合物に添加し、
生成する結晶を絞り、
アセトン/エーテル混合物、次いでエーテルで洗浄して所期の生成物12.5g
を得る。M.P.=205℃。
D) 1,4-ジベンジル−3-オキソキヌクリジニウム ブロマイド
濃NaOH溶液を前工程で得た化合物12.5gの水中懸濁体にpHが12に
なるまで添加し、混合物をエーテルで抽出し、有機層をMgSO4上で乾燥し、
溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をアセトンでとり、RTで2時間撹拌する。
沈殿を絞り、エーテルで洗浄し乾燥して所期の生成物10.08gを得る。M.
P.=234℃。
E) 4-ベンジル−3-オキソキヌクリジン
前工程で得た化合物10g、チャコル上10%パラジウム1g及びMeOH2
00mLの混合物をRT及び大気圧下で水素化する。触媒を濾別し、濾過液を真空
下で蒸発させる。残留物をエーテルでとり、生成する沈殿を絞る。沈殿を水に溶
解し、濃NaOH溶液を添加してpH12のアルカリ性とし、生成する沈殿を濾
別し、水洗し乾燥して所期の生成物5gを得る。M.P.=111℃。
F) 4-ベンジルキヌクリジン
前工程で得た化合物5g、ヒドラジンハイドレイト2.5g、KOH4.3g
及びエチレングリコール25mLの混合物を175℃で2時間加熱する。反応混合
物を氷水中に注ぎ、エーテルで2回抽出し、有機層を水で洗浄してMgSO4上
で乾燥し、溶媒を真空下で蒸発させる。残留物をアセトンに溶解し、塩酸エーテ
ルを加えてpH1の酸性にし、生成する
沈殿を絞り、アセトン/エーテル混合物(50/50:v/v)、次いでエーテ
ルで洗浄する。沈殿を水に溶解し、濃NaOH溶液を添加してpH12のアルカ
リ性とし、エーテルで抽出し、抽出物をMgSO4上で乾燥し、溶媒を真空下で
蒸発させて所期の生成物1.8gを得る。M.P.=48℃。
例1
4-アセトアミド−4-フェニル−1-[2-[1-ベンジル-5-(3,4-ジクロロフェニ
ル)-2-オキソピペリド−5-イロキシ]エチル]ピペリジン ハイドロクロライ
ド ヘミハイドレイト
A) 5-(テトラヒドロピラン−2-イロキシ)-5-(3,4-ジクロロフェニル)-
1-ベンジルピペリジン−2-オン
調製1で得た化合物の1.0gをTHFの15mLに溶解し、カリウムtert-ブ
チレートの0.36gを添加する。反応混合物を室温で30分間撹拌した後、臭
化ベンジル0.38mLを添加する。30分間撹拌後、混合物を濃縮乾燥化する。
残留物をエーテルでとり、pH2の緩衝溶液、次いで10%Na2CO3溶液で洗
浄し、有機層をMgSO4上で乾燥し、真空下で濃縮して所期の生成物1.2g
を得て、そのまま次の工程に用いる。
B) 5-ヒドロキシ-5-(3,4-ジクロロフェニル)-1-ベンジルピペリジン−2-
オン
上記で得た化合物1.2gをメタノール15mL中に溶解した後、1mLの塩酸エ
ーテルを添加し、反応混合物を室温に2時間放置し、濃縮して乾燥する。残留物
を酢酸エチルでとり、
水、次いで10%Na2CO3溶液で洗浄し、有機層をMgSO4上で乾燥し、真
空下で濃縮する。得られる油をイソプロピルエーテルから結晶化し、濾過及び乾
燥の後に、所期の生成物0.85gを得る。M.P.=128℃。
C) 5-[2-(テトラヒドロピラン−2-イロキシ)エトキシ]-5-(3,4-ジク
ロロフェニル)-1-ベンジルピペリジン−2-オン
80%の油中分散体として水素化ナトリウム80mgを8mLのDMF中の上記で
得た化合物0.85gの溶液に添加し、混合物を50℃で40分間撹拌し、56
0mgの2-(2-ブロモエトキシ)-テトラヒドロピランを添加する。反応混合物を
室温で24時間撹拌し、この時間の間に、80%の油中分散体として水素化ナト
リウム3×80mg及びそれぞれ2-(2-ブロモエトキシ)テトラヒドロピラン3×
560mgを添加する。次いで反応混合物を氷とpH2の緩衝溶液との混合物に注
ぎ、エーテルによる抽出を行い、抽出物を水、次いで10%Na2CO3溶液で洗
浄し、有機層をMgSO4上で乾燥し、真空下で濃縮する。残留物を溶出液とし
てヘプタン、ヘプタン/AcOEtグラディエント、次いで純粋酢酸エチルを順
に用いてシリカ上でのクロマトグラフによって精製し、所期の生成物0.9gを
得て、そのまま次の工程に使用する。
D) 5-(2-ヒドロキシエトキシ)-5-(3,4-ジクロロフェニル)-1-ベンジル
ピペリジン−2-オン
塩酸エーテルの1mLをメタノール10mL中の上記で得た化合物900mgの溶液
に添加し、反応混合物を室温に2時間放
置する。次いで、濃縮して乾燥し、残留物を酢酸エチルでとり、水、次いで10
%Na2CO3溶液で洗浄し、有機層をMgSO4上で乾燥し、真空下で濃縮し、
所期の生成物0.75gを得て、そのまま次の工程に使用する。
E) 5-(2-メタンスルフォニルオキシエトキシ)-5-(3,4-ジクロロフェニ
ル)-1-ベンジルピペリジン−2-オン
上記で得た化合物0.75gを10mLの塩化メチレンに溶解し、溶液を0℃に
冷却し、0.32mLのトリエチルアミン、次いで0.17mLの塩化メシルを添加
する。反応混合物を15分間放置した後、水で2回洗浄し、有機層をMgSO4
上で乾燥し、真空下で濃縮し所期の生成物0.9gを得て、そのまま次の工程に
使用する。
F) 4-アセトアミド−4-フェニル−1-[2-[1-ベンジル-5-(3,4-ジクロロ
フェニル)-2-オキソピペリド−5-イロキシ]エチル]ピペリジン ハイドロク
ロライド ヘミハイドレイト
1.5gの4-フェニル−4-アセトアミドピペリジン ハイロドクロリドを3mL
の水に溶解し、1mLの濃NaOH溶液を添加して溶液を塩基性にする。次いで混
合物をDCMで2回抽出し、有機層をMgSO4上で乾燥する。前工程で得た化
合物0.9gを添加し、混合物を濃縮して乾燥し、3mLのDMFを残留物に加え
、混合物を70℃で2時間加熱する。次いで、氷冷水を反応混合物に添加し、A
cOEtで抽出を行い、抽出物を1N NaOH溶液、次いで水で洗浄し、有機
層をMgSO4上で乾燥し、真空下で濃縮する。残留物を、
溶出液としてDCM、次いでDCM/MeOH混合物のグラディエント(95/
5;v/vまで)を用いてシリカゲルH上でのクロマトグラフによって精製する
。得られる生成物をDCMでとり、塩酸エーテルを添加してpH1の酸性にし、
真空下で蒸発させて、エーテルからの結晶化後に所期のハイドロクロライド0.
87gを得る。M.P.=155℃
例2
4−アセトアミド−4−フェニル−1−[2−[1−(4−フロロベンジル)
−5−(3,4−ジクロロフェニル)−2−オクソピペリド−5−イロキシ]エ
チル]−ピペリジンヒドロクロライド
A)5−(3,4−ジクロロフェニル)−1−(4−フロロベンジル)−5−(
テトラヒドロピラン−2−イロキシ)ピペリジン−2−オン
カリウムtert−ブチレート0.36gをTHF15ml中製造1で得られた化
合物1.0gに添加し、該混合物をRT下30分間攪拌する。次いで、4−フロ
ロベンジルブロマイド0.6gを添加し、該混合物を1時間攪拌し、真空下濃縮
する。残留物をエーテルで取り出し、pH2の緩衝溶液及び10%Na2CO3溶
液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下でエバポレートする。残留物をヘプタ
ンを用いるシリカゲル、次いでヘプタン/AcOEt混合物の勾配及び最後に溶
離液としてAcOEtでクロマトグラフにかけて、目的の製造物0.75gを得
、これを次ぎの工程に用いる。
B)5−(3,4−ジクロロフェニル)−1−(4−フロロベンジル)−5−ヒ
ドロキシ−ピペリジン−2−オン
塩酸エーテル2mlをMeOH15ml中上記工程で得られた化合物0.75
gの溶液に添加し、該反応混合物を2時間室温(RT)下に攪拌する。これを真
空下にエバポレートし、残留物をAcOEtで抽出し、水及び10%Na2CO3
溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下でエバポレー
トし、イソエーテルで結晶化した後目的の製造物0.48gを得る。融点(M.
P.)=146℃。
C)5−(3,4−ジクロロフェニル)−1−(4−フロロベンジル)−5−[
2−(テトラヒドロピラン−2−イロキシ)エトキシピペリジン−2−オン
油中80%分散液として水素化ナトリウム0.160gをDMF5ml中上記
工程で得られた化合物0.468gの溶液に添加し、該反応混合物を2時間RT
下に攪拌する。次いで2−(2−ブロモエタキシ)テトラヒドロピラン0.58
0gを添加し、該反応混合物を2時間RT下に攪拌する。これを氷とpH2の緩
衝溶液の混合物中に注入し、エーテルで抽出し、該抽出物を水洗し、MgSO4
で乾燥し、真空下でエバポレートする。残留物をヘプタンを用いるシリカゲル、
次いでヘプタン/AcOEt混合物の勾配及び最後に溶離液としてAcOEtで
クロマトグラフにかけて、目的の製造物0.44gを得、これを次ぎの工程に用
いる。
D)5−(3,4−ジクロロフェニル)−1−(4−フロロベンジル)−5−(
2−ヒドロキシエトキシ)ピペリジン−2−オン
塩酸エーテル0.5mlをMeOH5ml中上記工程で得られた化合物0.4
4gの溶液に添加し、該反応混合物を2時間RT下に攪拌する。これを真空下濃
縮し、し、残留物をAcOEtで抽出し、抽出物を水及び10%Na2CO3溶液
で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下でエバポレートして、目的の製造物0.
37gを得、これを次ぎの工程に用い
る。
E)5−(3,4−ジクロロフェニル)−1−(4−フロロベンジル)−5−(
2−メタンスルホニルオキシエトキシ)ピペリジン−2−オン
DCM5ml中上記工程で得られた化合物0.37gの溶液を0℃に冷却し、
トリテチルアミン0.18ml次いでメタンスルホニルクロライド0.07ml
を添加し、該混合物を15分間攪拌する。有機相を2回水で洗浄し、MgSO4
で乾燥し、真空下で濃縮して、目的の製造物0.4gを得、これを次ぎの工程に
用いる。
F)4−アセトアミド−4−フェニル−1−[2−[1−(4−フロロベンジル
)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−2−オクソピペリド−5−イロキシ]
エチル]−ピペリジンヒドロクロライド
濃いNaOH0.5mlを水3ml中4−アセトアミド−4−フェニルピペリ
ジンヒドロクロライド0.7gに添加し、該混合物をDCMで抽出し、該抽出物
をMgSO4で乾燥する。上記工程で得られた化合物0.4gをこの溶液に添加
し、該混合物を真空下で濃縮し、DMF1mlをこの残留物に添加し、該混合物
を70℃で2時間加熱する。次いで該反応混合物に氷で冷やされた水を添加し、
AcOEtで抽出し、該抽出物を1規定NaOH溶液及び飽和NaCl溶液で洗
浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮する。残留物をDCMを用いるシリカ
ゲル、次いで溶離液としてDCM/MeOH混合物(95/5;v/v)でクロ
マトグラフにかける。該残
留物をDCMで取り出し、塩酸エーテルを添加してpH1に酸性化し、真空下で
濃縮し、イソエーテルで結晶化した後目的の製造物0.39gを得る。融点=1
57℃。
例3
4−フェニル−1−[2−[3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−(3−
イソプロポキシベンジルカルボニル)ピペリド−3−イロキシ]エチル]−キヌ
クリジニウムクロライド1.5ハイドレート
A)3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシピペリジンヒドロクロ
ライド
メタノール15ml中でpH1となるまで塩酸エーテルを製造2により得られ
たピペリジン1.1gの溶液に添加する。次いで該反応混合物を1時間室温に持
続して放置し、真空下で十分に濃縮して、アセトンで結晶化した後目的のヒドロ
クロライド0.59gを得る。融点=120℃(分解)。
この化合物はまた下記に記載する方法の2つの工程により得ることができる。
a)1−ベンジル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシピペ
リジンヒドロクロライド
3,4−ジクロロフェニルマグネシウムイオダイドの溶液をエーテル40ml
中マグネシウム0.52g及び3,4−ジクロロ−1−イオドベンゼンから製造
する。該エーテルをエバポレートして除去して後、残留物を0−5℃に冷却し、
トルエン30ml中1−ベンジルピペリジン3−オン5.4gの溶液を滴下して
添加し、温度が室温に上昇するのを構わ
ずに該反応混合物を攪拌する。これを飽和NH4Cl溶液に注ぎ、DCMで抽出
し、有機相を水で洗い、MgSO4で乾燥し、溶剤を真空下でエバポレートして
除去する。残留物をDCMで取り出し、塩酸エーテルの添加によりpH1に酸性
化し、形成された沈殿を搾り取り、エーテルで結晶化後、目的の製造物6gを得
る。
b)1−ベンジル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシピペ
リジンヒドロクロライド
酢酸80ml中上記工程で(遊離塩基の形で)得られた化合物1g及び5%パ
ラジウム−木炭0.15gの混合物が室温及び雰囲気圧力下水素化される。触媒
をセライト(登録商標名)で濾別し、濾過物真空下で濃縮する。残留物を5規定
NaOH溶液で取り出し、DCMで抽出し、有機相を5規定NaOH溶液で水洗
し、MgSO4で乾燥し、濾過物を真空下でエバポレートする。残留物をDCM
で取り出し、塩酸エーテルの添加によりpH1に酸性化し、形成された沈殿を搾
り取って、目的の製造物0.7gを得る。
B)1−tert−ブトキシカルボニル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−
3−ヒドロキシピペリジン
上記工程Aで得られたヒドロクロライド0.59gをジオキサン10mlに懸
濁する。次いでトリエチルアミン0.35mlを添加し、更にジ−ターシャリー
−ブチルジカーボネート0.5gを添加する。該反応混合物を40℃で2時間加
熱し、次いで真空下で濃縮する。残留物を酢酸エチルで取りだし、水、pH2の
緩衝溶液、次いで10%炭酸ナトリウム
溶液で洗い、MgSO4で乾燥し、真空下でエバポレートして、目的の製造物0
.74gを得、これを次ぎの工程に用いる。
C)1−tert−ブトキシカルボニル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−
3−[2−(テトラヒドロピラン−2−イロキシ)エトキシ]ピペリジン
油中80%分散液としての水酸化ナトリウム260mgをジメチルホルムアミ
ド7ml中上記工程で得られた製造物0.74gの溶液に添加し、次いで30分
後2−(2−ブロモエトキシ)テトラヒドロピラン500mgを添加する。1時
間後、2−(2−ブロモエトキシ)テトラヒドロピラン1.0g及び次いで油中
80%散液としての水酸化ナトリウム130mgを添加する。室温で2時間攪拌
した後、反応混合物を氷とpH2の緩衝溶液の混合物中に注ぐ。抽出はエーテル
中で行われ、抽出物は水、次いで10%炭酸ナトリウム溶液で洗い、MgSO4
で乾燥し、真空下でエバポレートする。残留物をヘプタンを用いるシリカゲル、
次いで溶離液としてヘプタン/酢酸エチル(80/20;v/v)でクロマトグ
ラフにかけて、目的の製造物0.76gを得、これを次ぎの工程に用いる。
D)3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−ヒドロキシエトキシ)ピペ
リジンヒドロクロライド
濃塩酸5mlをMeOH10ml中上記工程で得られたピペリジン0.76g
に添加し、次いで該反応混合物を室温で30分間攪拌する。次いで溶媒を真空下
でエバポレートして
除去し、無水EtOHを添加する。再び溶媒を真空下でエバポレートして除去し
、残留物をエーテルで取り出し、次いで濾別して、目的の製造物0.48gを得
、これを次ぎの工程に用いる。
E)3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−ヒドロキシエトキシ)−1
−(3−イソプロポキシベンジルカルボニル)ピペリジン
トリエチルアミン0.52mg、3−イソプロポキシフェニル酢酸0.300
g及びBOP0.78gをDCM10ml中上記工程で得られた製造物0.48
gの溶液に連続的に添加する。15分後、溶媒を真空下でエバポレートして除去
し、残留物をAcOEtで取り出し、水、1規定NaOH溶液、水及びpH2の
緩衝溶液で洗い、MgSO4で乾燥し、真空下でエバポレートする。残留物をヘ
プタンを用いるシリカゲル、次いで溶離液としてヘプタン/AcOEt、次いで
純粋AcOEtでクロマトグラフにかけて、目的の製造物0.52gを得、これ
を次ぎの工程に用いる。
F)3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メタンスルホニロキシ−エ
トキシ)−1−(3−イソプロポキシベンジルカルボニル)ピペリジン
トリエチルアミン0.29をDCM10ml中上記工程で得られた製造物0.
52gの溶液に添加し、次いで該反応混合物を0℃に冷却し、次いでメシルクロ
ライド0.15mlを添加する。生じる反応混合物を十分に2回水洗し、次いで
硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で濃縮して、目的の製造
物0.63gを得、これを次ぎの工程に用いる。
G)4−フェニル−1−[2−[3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−(3
−イソプロポキシベンジルカルボニル)ピペリド−3−イロキシ]エチル]−キ
ヌクリジニウムクロライド1.5ハイドレート
上記工程で得られた化合物0.31g、4−フェニルキヌクリジン0.21g
及びDCM1mlの混合物を90℃で1時間加熱する。これをDCMで抽出後、
該抽出物を飽和NaCl溶液、1規定塩酸溶液次いで飽和NaCl溶液で洗浄し
、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮する。残留物をDCMを用いるシリカゲル
、次いで溶離液としてDCM/MeOH混合物(90/10;v/v)でクロマ
トグラフにかけ、エーテルで結晶化した後目的の製造物0.26gを得る。融点
=158℃(分解)。
例4
4−アセトアミド−4−フェニル−1−[2−[3−(3,4−ジクロロフェ
ニル)−1−(3−イソプロポキシベンジルカルボニル)ピペリド−3−イロキ
シ]エチル]−ピペリジンヒドロクロライドモノハイドレート
濃NaOH0.4mlを水0.2ml中4−アセトアミド−4−フェニルピペ
リジンヒドロクロライド0.43gの溶液を添加し、該混合物をDCMで2回抽
出し、有機相をMgSO4で乾燥する。例3の工程F)で得られた化合物0.3
1gを該溶液に添加し、該混合物を真空下で濃縮する。残留物にDMF1mlを
添加し、該反応混合物を90℃で1時間
加熱する。これを水に注入し、AcOEtで抽出し、該抽出物を1規定NaOH
溶液及びNaCl溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮する。残留
物をDCMを用いるシリカゲルH、次いで溶離液としてDCM/MeOH混合物
(95/5;v/v)でクロマトグラフにかける。該残留物をDCMで取り出し
、塩酸エーテルを添加してpH1に酸性化し、真空下で濃縮し、イソエーテルで
結晶化した後目的の製造物0.26gを得る。融点=128℃。
例5
4−アセトアミド−4−フェニル−1−[2−[1−ベンゾイル−3−(3,
4−ジクロロフェニル)ピペリド−3−イロキシ]エチル]−ピペリジンヒドロ
クロライドヘミハイドレート
A)1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(テトラヒドロ
ピラニル−2−オキシ)ピペリジン
トリエチルアミン0.4gを、攪拌下、メチレンクロライド10ml中製造2
により製造されたピペリジン900mlの溶液に添加した。該反応混合物を0℃
に冷却し、次いでベンゾイルクロライド0.33mlを添加し、攪拌し続ける。
該混合物を室温に戻し、次いで濃縮して乾燥する。残留物をエーテルで取り出し
、pH2の緩衝溶液、次いで10%Na2CO3溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥
し、真空下で濃縮して、目的の製造物1.1gを得、これを次ぎの工程に用いる
。
B)1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−ヒドロキシピペ
リジン
上記工程で得られた化合物1.1gをMeOH20ml中に溶解させ、次いで
アンバーライスト(登録商標名)15樹脂0.5mlを添加し、該反応混合物を
60℃で2時間加熱する。該混合物を濾過し、次いで濾過物を濃縮して乾燥する
。該残留物を少量のエーテルに溶解させ、該溶液を結晶化が起こるまでよく振り
、次いでエーテルを添加し、生じる結晶を濾別し、乾燥して、目的の製造物0.
68gを得る。融点=
133℃。
C)1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−テトラヒ
ドロピラン2−イロキシエトキシ)ピペリジン
油中80%分散液としての水酸化ナトリウム70mgをTHF15ml中上記
工程で得られた化合物680mgの溶液に添加し、該反応混合物を1時間攪拌し
、次いで2−(2−ブロモエタキシ)テトラヒドロフラン0.49gを添加し、
該混合物を1時間攪拌する。この操作を3回繰り返す。次いで該反応混合物を氷
とpH2の緩衝溶液の混合物中に注入し、エーテルで抽出し、該抽出物を水、次
いで10%Na2CO3溶液で洗浄し、有機相をMgSO4で乾燥し、真空下で濃
縮する。残留物を連続的にヘプタンを用いるシリカゲル、次いで溶離液としてヘ
プタン/AcOEt、次いで最終的に純粋酢酸エチルでクロマトグラフにかけて
、目的の製造物0.82gを得、これを次ぎの工程に用いる。
D)1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−ヒドロキ
シエトキシ)ピペリジン
上記工程で得られた化合物820mgをメタノール15mlに溶解し、攪拌し
ながら、アンバーライスト(登録商標名)15樹脂1mlを添加し、該反応混合
物を60℃で2時間加熱する。次いで該樹脂を濾過し、次いで濾過物を濃縮して
乾燥する。該残留物を水、次いで10%Na2CO3溶液で洗浄し、有機相をMg
SO4で乾燥し、真空下で濃縮して、目的の製造物0.64gを得、これを次ぎ
の工程に用いる。
E)1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−(2−メタンス
ルホニルオキシエトキシ)ピペリジン
上記工程で得られた化合物0.64gをメチレンクロライド10mlに溶解し
、攪拌下に、トリエチルアミン0.38mlを添加する。該反応混合物を0℃に
冷却し、次いでメシルクロライド0.19mlを添加する。生じる混合物を水で
2回洗浄し、有機相をMgSO4で乾燥し、次いで濃縮して乾燥し、目的の製造
物0.75gを得、これを次ぎの工程に用いる。
F)4−アセトアミド−4−フェニル−1−[2−[1−ベンゾイル−3−(3
,4−ジクロロフェニル)ピペリド−3−イロキシ]エチル]−ピペリジンヒド
ロクロライドヘミハイドレート
4−フェニル−4−アセトアミドピペリジンヒドロクロライド0.61gを水
1ml中に溶解し、該溶液を濃いNaOH溶液0.5mlの添加により塩基性に
変える。該反応混合物をDCMで2回抽出し、有機相をMgSO4で乾燥する。
上記工程で得られた化合物0.37gをこの溶液に添加し、生じる混合物を濃縮
して乾燥する。この残留物にDMF1mlを添加し、該反応混合物を70℃で2
時間加熱する。次いでこれを水で希釈し、AcOEtで抽出し、該抽出物を1規
定NaOH溶液、次いで飽和NaCl溶液で洗浄し、有機相をMgSO4で乾燥
し、真空下で濃縮する。残留物をDCMを用いるシリカゲルH、次いで溶離液と
してDCM/MeOH混合物(95/5;v/v)でクロマトグラフにかける。
得られた製造物をDCMで取り出し、塩酸エーテルを添加してpH1に酸性化し
、真空下で濃縮し、エーテルで結晶化した後目的のヒドロクロライド0.37g
を得る。融点=141℃(分解)。
例6
4−ヒドロキシ−4−フェニル−1−[2−[1−ベンゾイル−3−(3,4
−ジクロロフェニル)ピペリド−3−イロキシ]エチル]−ピペリジンヒドロク
ロライド
例5の工程E)の記載により得られた、1−ベンゾイル−3−(3,4−ジク
ロロフェニル)−3−(2−メタンスルホニルオキシエトキシ)ピペリジン37
0mgを4−フェニル−4−ヒドロキシピペリジン350mg及びCMF1ml
と混合し、該反応混合物を70℃で2時間30分間加熱する。これを水で希釈し
、酢酸エチルで抽出し、該抽出物を1規定水酸化ナトリウム、次いで飽和NaC
l溶液で洗浄し、有機相をMgSO4で乾燥し、真空下で濃縮する。残留物をD
CMを用いるシリカゲルH、次いで溶離液としてDCM/MeOH混合物(95
/5;v/v)でクロマトグラフにかける。得られた製造物をDCMで取り出し
、塩酸エーテルを添加してpH1に酸性化し、真空下で濃縮し、エーテルで結晶
化した後目的のヒドロクロライド0.37gを得る。融点=206℃。
例7
4−フェニル−4−プロピオニロキシ−1−[2−[1−ベンゾイル−3−(
3,4−ジクロロフェニル)ピペリド−
3−イロキシ]エチル]−ピペリジンヒドロクロライドヘミハイドレート
上記例で得られた化合物270mgをメチレンクロライド5mlに溶解し、次
いで攪拌しながら、トリエチルアミン0.17ml及びプロピオニルクロライド
01.lmlを添加する。15分後反応混合物を水、次いで10%Na2CO3溶
液で洗浄し、有機相をMgSO4で乾燥し、真空下で濃縮する。残留物をDCM
を用いるシリカゲルH、次いで溶離液としてDCM/MeOH混合物(97/3
:v/v)でクロマトグラフにかける。得られた製造物をDCMで取り出し、塩
酸エーテルを添加してpH1に酸性化し、真空下で濃縮し、エーテルで結晶化し
た後目的のヒドロクロライド0.205gを得る。融点=152℃。
例8
4−フェニル−1−[2−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[N−
メチル−N−(3−イソプロポキシベンジルカルボニル)アミノ]エトキシ]エ
チル]キヌクリジニウムメタンスルホネート
A)N−メチル−2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシエタンア
ミンヒドロクロライド
塩酸エーテル20mlをMeOH300ml中製造3で得られた化合物26.
5gの溶液に添加し、該混合物を室温で1時間攪拌し、真空下で濃縮して、アセ
トンで結晶化した後目的の製造物19.2gを得る。融点=193℃。
B)N−メチル−N−tert−ブチロキシカルボニル−2
−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ヒドロキシエタンアミン
水酸化ナトリウム2.9g、及び次いでジオキサン100mlを水100ml
中上記で得られた化合物18gの溶液に添加する。次いでトリエチルアミン5m
l、続いてジ−tert−ブチルジカーボネート17gを添加し、該混合物を6
0℃で1時間加熱する。ジオキサンを真空下で濃縮することにより除去し、エー
テルで水性残留物を抽出し、抽出物をpH2の緩衝溶液、水及び10%Na2C
O3溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下でエバポレートして、ペンタンか
ら結晶化した後目的の製造物21.07gを得る。融点=88℃。
C)N−メチル−N−tert−ブチロキシカルボニル−2−(3,4−ジクロ
ロフェニル)−2−[2−(テトラヒドロフラン2−イロキシ)エトコシ]−エ
タンアミン
油中60%分散液としての水酸化ナトリウム4.5gをDMF150ml中上
記で得られた化合物18gの溶液に分配して添加し、該混合物を5分間20℃の
温度に保持する。次いで2−(2−ブロモエタキシ)テトラヒドロピラン18m
lを添加し、該反応混合物を1時間室温で攪拌する。これを氷及びpH2の緩衝
溶液の混合物中に注ぎ、エーテルで抽出し、該抽出物を水及び10%Na2CO3
溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮する。残留物をヘプタンを用
いるシリカゲル、次いで溶離液としてヘプタン/酢酸エチル混合物(75/25
;v/v)でクロマトグラフにかけて、
目的の製造物の油17.8gを得、これを次ぎの工程に用いる。
D)N−メチル−2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(2−ヒドロキシエ
トキシ)一エタンアミンヒドロクロライド
濃塩酸25mlをMeOH50ml中上記で得られた化合物7.7gの溶液に
添加し、該混合物を一晩以上攪拌する。これを真空下で濃縮して、アセトンから
結晶化した後目的の製造物4.9gを得る。融点=185℃。
E)N−メチル−N−(イソプロポキシベンジルカルボニル)−2−(3,4−
ジクロロフェニル)−2−(2−ヒドロキシエトキシ)−エタンアミン
トリエチルアミン1.2ml、3−イソプロポキシフェニル酢酸670ml及
びBOP1.75gをメチレンクロライド20ml中上記で得られた製造物1.
0gの溶液に連続的に添加する。10分後、溶剤を真空下エバポレートして除去
し、残留物をエーテルで取り出し、水、1規定塩酸で2回及び次いで水及び1規
定塩酸で連続的に洗浄する。得られた残留物を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空
下で濃縮して、目的の製造物1.3gを得、これを次ぎの工程に用いる。
F)N−メチル−N−(3−イソプロポキシベンジルカルボニル)−2−(3,
4−ジクロロフェニル)−2−(2−メタンスルフォニルオキシエトキシ)−エ
タンアミン
トリエチルアミン0.54mlをDCM20ml中上記で得られた化合物1.
3gの溶液に添加し、次いで該反応混合
物を0℃に冷却する。次いでメシルクロライド0.3mlを滴下し該混合物を真
空下で濃縮する。残留物をエーテルで抽出し、該抽出物を水及び10%炭酸ナト
リウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で濃縮して、目的の製
造物1.5gを得、これを次ぎの工程に用いる。
G)4−フェニル−1−[2−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[N
−メチル−N−(3−イソプロポキシベンジルカルボニル)アミノ]エトキシ]
エチル]キヌクリジニウムメタンスルホネート
上記で得られた化合物1.5g、4−フェニルキヌクリジン0.83g及びD
MF0.7mlの混合物を1時間15分90℃で加熱する。冷却後、該反応混合
物をアセトンで取り出し、結晶化が起こるまで攪拌する。こうして目的の化合物
1.56gを得る。融点=175℃。
例9
4−ヒドロキシ−4−フェニル−1−[2−[1−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−2−[N−メチル−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エ
チル]ピペリジンホドロクロライド
A)N−メチル−N−tert−ブチロキシカルボニル−2−(3,4−ジクロ
ロフェニル)−2−(2−ヒドロキシエトキシ)エタンアミン
ピリジニウムパラトルエンスルホネート0.56gを、MeOH100ml中
、例8の工程C)で得られた化合物10gの溶液に添加し、該反応混合物を1時
間15分還流する。
これを真空下濃縮し、残留物をエーテルで抽出し、水及びpH2の緩衝溶液で取
り出し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮して、目的の製造物8.2gを得、
これを次ぎの工程に用いる。
B)N−メチル−N−tert−ブチロキシカルボニル−2−(3,4−ジクロ
ロフェニル)−2−(2−メタンスルホニルオキシエトキシ)エタンアミン
DCM中上記で得られた化合物8.2gの溶液を0℃に冷却し、これにトリエ
チルアミン3.8ml次いでメタンスルホニルクロライド2.1mlを添加する
。15分間攪拌後、該混合物真空下にエバポレートし、該残留物を水で取り出し
、水で2回及び10%Na2CO3溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で
濃縮して、目的の製造物9.76gを得、これを次ぎの工程に用いる。
C)4−ヒドロキシ−4−フェニル−1−[2−[1−(3,4−ジクロロフェ
ニル)−2−[N−メチル−N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)エトキ
シ]エチル]ピペリジン
上記で得られた化合物5g、4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン4.5
g及びDMF10mlの混合物を2時間70℃に加熱する。該反応混合物を氷水
に注入し、AcOEtで抽出し、該抽出物を1規定NaOH溶液、水及び飽和N
aCl溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮して、目的の製造物5
.80gを得、これを次ぎの工程に用いる。
D)4−ヒドロキシ−4−フェニル−1−[2−[1−(3,4−ジクロロフェ
ニル)−2−(N−メチルアミノ)エトキシ]エチル]ピペリジンジヒドロクロ
ライド
濃塩酸10mlをMeOH30ml中上記で得られた化合物5.8gの溶液に
添加し、該反応混合物を1時間室温で混合する。これを真空下に濃縮し、残留物
を最少量のMeOHに溶解し、該溶液をエタノールに注ぐ。形成された沈殿を濾
別し、エーテルで洗浄し、真空下で乾燥して、目的の化合物5.2gを得る。融
点=202℃。
E)4−ヒドロキシ−4−フェニル−1−[2−[1−(3,4−ジクロロフェ
ニル)−2−(N−メチル−N−ベンジロキシカルボニルアミノ)エトキシ]エ
チル]ピペリジンジヒドロクロライド
トリエチルアミン0.9mlをDCM20ml中上記で得られた化合物1gの
溶液に添加し、次いで該混合物を0℃に冷却し、ベンジルクロロホルメート0.
3mlを滴下する。反応媒質を水で2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で
濃縮する。残留物をDCMを用いるシリカゲルH、次いで溶離液としてDCM/
MeOH混合物(95/5;v/v)でクロマトグラフにかける。得られた製造
物をDCMで取り出し、塩酸エーテルを添加してpH1に酸性化し、真空下で濃
縮し、イソエーテルから結晶化した後目的のヒドロクロライド1.1gを得る。
融点=146℃。
例10
4−フェニル−4−プロピオニロキシ−1−[2−[1−(3,4−ジク
ロロフェニル)−2−(N−メチル−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ)エ
トキシ]エチル]ピペリジン塩酸塩半水和物
例9において得られた化合物670mgを10mlの塩化メチレンに溶解し、
次いで、攪拌しながら0.2mlのトリエチルアミンおよび0.2mlの塩化プ
ロピオニルを加える。15分後、反応混合物を水洗し、次いで10%Na2CO3
溶液により洗浄し、有機相をMgSO4で乾燥し、真空下で濃縮する。その残渣
について、溶出液としてDCM、次いでDCM/MeOH混合溶媒(97/3;
v/v)を用いてシリカゲルH上でクロマトグラフィーを行う。得られた生成物
をDCMを用いて採取し、塩酸エーテルの添加によりpH1に酸性化し、真空下
で濃縮して、ペンタンからの結晶化後に0.52gの目的とする塩酸塩を得る。
M.p.=115℃(分解)。
例11
4−アセタミド−4−フェニル−1−[2−[1−(3,4−ジクロロフ
ェニル)−2−(N−メチル−N−ベンゾイルアミノ)エトキシ]エチル]ピペ
リジン塩酸塩
A)4−アセタミド−4−フェニル−1−[2−[1−(3,4−ジクロロ
フェニル)−2−(N−メチル−N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)エ
トキシ]エ
チル]ピペリジン
5mlの濃NaOHを、6mlの水に8gの4−アセタミド−4−フェニルピ
ペリジン塩酸塩を溶解させた溶液に加え、この混合物をDCMにより3回抽出し
、抽出物をMgSO4で乾燥する。例9のB)工程において得られた化合物4.
7gをこの溶液に加え、混合物を真空下で濃縮する。10mlのDMFを得られ
た残渣に加え、反応混合物を70℃で2時間加熱する。その反応混合物を氷水中
に注ぎ入れ、AcOEtにより抽出し、抽出物を1NのNaOH溶液、水、およ
び飽和NaCl溶液により洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮して6.
0gの目的生成物を得る。これは、次の工程においてこのまま用いられる。
B)4−アセタミド−4−フェニル−1−[2−[1−(3,4−ジクロロ
フェニル)−2−(N−メチルアミノ)エトキシ]エチル]ピペリジン二塩酸塩
10mlの濃塩酸を、30mlのMeOHに上記で得られた化合物6gを溶解
させた溶液に加え、この混合物を1時間、RTにおいて攪拌する。これを真空下
で濃縮し、残渣を最小量のMeOHに溶解し、この溶液をエーテル中に注ぐ。得
られた沈殿を濾過して除き、真空下で乾燥して、6.2gの目的生成物を得る。
M.p.=195℃(分解)。
C)4−アセタミド−4−フェニル−1−[2−[1−(3,4−ジクロロ
フェニル)−2−(N−メチル−N−ベンゾイルアミノ)エトキシ]エチル]ピ
ペリジン塩酸塩
0.4mlのトリエチルアミンを、10mlのDCMに上記で得られた化合物
0.5gを溶解させた溶液に加え、次いで、この混合物を0℃に冷却して、0.
1mlの塩化ベンゾイルを滴下して加える。この混合物を真空下で濃縮し、残渣
をAcOEtにより抽出し、抽出物を水、1NのNaOH溶液、および飽和Na
Cl溶液により洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮する。その残渣につ
いて、溶出液としてDCM、次いでDCM/MeOH混合溶媒(95/5;v/
v)を用いてシリカH上でクロマトグラフィーを行う。得られた生成物をDCM
を用いて採取し、塩酸エーテルの添加によりpH1に酸性化し、真空下で濃縮し
て、イソエーテルからの結晶化後に0.41gの目的とする塩酸塩を得る。M.
p.=133℃。
例12
4−アセタミド−4−フェニル−1−[2−[1−(3,4−ジクロロフ
ェニル)−2−(N−メチル−N−ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ
]エチル]ピペリジン塩酸塩
0.41mlのトリエチルアミンを、10mlのDCMに例11のB)工程に
おいて得られた化合物0.5gを溶解させた溶液に加え、この混合物を0℃に冷
却して、0.14mlのクロロギ酸ベンジルを滴下して加える。反応混合物を水
により2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮する。その残渣について
、溶出液としてDCM、次いでDCM/MeOH混合溶媒(94/6;v/v)
を用いてシリカゲルH
上でクロマトグラフィーを行う。得られた生成物をDCMを用いて採取し、塩酸
エーテルの添加によりpH1に酸性化し、真空下で濃縮して、イソエーテルから
の結晶化後に0.39gの目的とする塩酸塩を得る。M.p.=135℃。
例13
4−アセタミド−4−フェニル−1−[2−[1−(3,4−ジクロロフ
ェニル)−2−(N−メチル−N−ベンジルカルボニルアミノ)エトキシ]エチ
ル]ピペリジン塩酸塩半水和物
0.46mエのトリエチルアミンを、次いで0.5gのBOPを、例11のB
)工程において得られた化合物0.5g、フェニル酢酸0.127gおよびDC
M10mlからなる混合物に加える。得られた混合物を真空下で濃縮し、残渣を
AcOEtを用いて採取し、水、1NのNaOH溶液、および飽和NaCl溶液
により洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空下で濃縮する。その残渣を、溶出液と
してDCM、次いでDCM/MeOH混合溶媒(94/6;v/v)を用いてシ
リカゲルH上でクロマトグラフィーを行う。得られた生成物をDCMを用いて採
取し、塩酸エーテルの添加によりpH1に酸性化し、真空下で濃縮して、イソエ
ーテルからの結晶化後に0.42gの目的とする塩酸塩を得る。M.p.=12
5℃。
例14
4−ベンジル−1−[2−[3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−(
3−イソプロポキシベンジルカル
ボニル)ピペリド−3−イロキシ]エチル]キヌクリジニウム・クロリド一水和
物
例3のF)工程において得られた化合物0.33g、4−ベンジルキヌクリジ
ン0.2gおよびDMF1mlからなる混合物を80℃で3時間加熱する。冷却
後、該反応混合物を水中に注ぎ入れ、DCMにより抽出し、有機相を水洗し、1
Nの塩酸により2回、および飽和NaCl溶液により2回洗浄し、MgSO4で
乾燥し、溶媒を真空下にエバポレーションで除き、0.3gの目的生成物を得る
。M.p.=110℃。
例15
4−フェニル−1−[2−[N−メチル−N−[1−(3,4−ジクロロ
フェニル)−2−[N´−メチル−N´−(3−イソプロポキシベンジルカルボ
ニル)アミノ]エチル]アミノ]エチル]キヌクリジニウム・クロリド塩酸塩二
水和物
A)N−メチル−2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[N´−メチル
−N´−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチルアミン二塩酸塩
塩酸エーテル20mlを、100mlのMeOHに製造例4において得られた
化合物6gを溶解させた溶液に加え、反応混合物を1時間、RTにおいて攪拌す
る。これを真空下で濃縮し、アセトンからの結晶化後に5.5gの目的生成物を
得る。M.p.=210℃(分解)。
B)N−メチル−N−(3−イソプロポキシベンジルカ
ルボニル)−2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[N´−メチル−N´−
(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチルアミン
3−イソプロポキシフェニル酢酸0.35g、トリエチルアミン0.85ml
、次いでBOP0.9gを、前工程において得られた化合物0.6gを20ml
のDCMに溶解させた溶液に連続して加え、反応混合物を1時間、RTにおいて
攪拌する。これを真空下で濃縮し、残渣をAcOEtを用いて抽出し、有機相を
水、1NのNaOH溶液、および飽和NaCl溶液により洗浄し、MgSO4で
乾燥し、溶媒を真空下にエバポレーションで除く。その残渣について、溶出液と
してDCM、次いでDCM/MeOH混合溶媒(98/2;v/v)を用いてシ
リカH上でクロマトグラフィーを行い、その状態で用いられる、0.51gの目
的生成物を得る。
C)N−メチル−N−(3−イソプロポキシベンジルカルボニル)−2−(
3,4−ジクロロフェニル)−2−[N´−メチル−N´−(2−メタンスルホ
ニルオキシエチル)アミノ]エチルアミン
前工程において得られた化合物0.51gおよびトリエチルアミン0.19m
lを10mlのDCMに溶解させた溶液を0℃に冷却し、0.1mlの塩化メタ
ンスルホニルを加える。この反応混合物を真空下で濃縮し、残渣をAcOEtを
用いて抽出し、有機相を水および飽和Na2CO3溶液により洗浄し、MgSO3
で乾燥し、溶媒を真空下にエバポレーションで除いて、その状態で用いられる、
0.6gの目的生
成物を得る。
D)4−フェニル−1−[2−[N−メチル−N−[1−(3,4−ジクロ
ロフェニル)−2−[N´−メチル−N´−(3−イソプロポキシベンジルカル
ボニル)アミノ]エチル]アミノ]エチル]キヌクリジニウム・クロリド塩酸塩
二水和物
前工程において得られた化合物0.6g、4−フェニルキヌクリジン0.36
gおよび1mlのDMFの混合物を90℃で30分間加熱する。冷却後、その反
応混合物をエーテル中に注ぎ入れ、上澄の溶媒を取り去り、得られたゴム状沈殿
をDCMに溶解する。塩化メチレン相を1N HCl溶液で3回洗浄し、次いで
有機相を飽和NaCl溶液と共に攪拌する。形成された結晶構造の生成物を絞り
機にかけ、水、次いでエーテルにより洗浄し、乾燥後に0.46gの目的生成物
を得る。M.p.=225℃(分解)。
例16
4−アセタミド−4−フェニル−1−[2−[N−メチル−N−[1−(
3,4−ジクロロフェニル)−2−(N´−ベンゾイル−N´−メチルアミノ)
エチル]アミノ]エチル]ピペリジン二塩酸塩半水和物
A)N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−2−(3,4−
ジクロロフェニル)−2−(N´−メチル−N´−(2−ヒドロキシエチル)ア
ミノ]エチルアミン
NaOHペレット1g、次いで、ジオキサン40mlおよ
び二炭酸ジ−tert−ブチル2.8gを、例15のA工程において得られた化
合物4gを20mlの水に溶解させた溶液に加え、この混合物をRTにおいて2
時間攪拌する。ジオキサンを真空下で濃縮し、水相をエーテルにより抽出し、有
機相を水洗し、MgSO4で乾燥し、溶媒を真空下にエバポレーションで除く。
その残渣について、溶出液としてヘプタン、次いでヘプタン/AcOEt混合溶
媒の勾配(20/80まで;v/v)を用いてシリカ上でクロマトグラフィーを
行い、その状態で用いられる、2.5gの目的生成物を得る。
B)N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチル−2−(3,4−
ジクロロフェニル)−2−[N´−メチル−N´−(2−メタンスルホニルオキ
シエチル)アミノ]エチルアミン
前工程において得られた化合物2.4gを30mlのDCMに溶解させた溶液
を−10℃に冷却し、1.1mlのトリエチルアミン、次いで、0.6mlの塩
化メタンスルホニルを加える。この反応混合物を真空下で濃縮し、残渣をエーテ
ルを用いて抽出し、有機相を水および飽和Na2CO3溶液により洗浄し、MgS
O4で乾燥し、溶媒を真空下にエバポレーションで除いて、そのまま直ちに用い
られる、オイル状の2.6gの目的生成物を得る。
C)4−アセタミド−4−フェニル−1−[2−[N−メチル−N−[1−
(3,4−ジクロロフェニル)−2−(N´−tert−ブトキシカルボニル−
N´−メチルアミノ)エチル]アミノ]エチル]ピペリジン
前工程において得られた化合物2.6g、4−アセタミド−4−フェニルピペ
リジン p−トルエンスルホネート5g、炭酸カリウム4.4gおよびアクリロ
ニトリル50mlを80℃で2時間加熱する。この反応混合物を真空下で濃縮し
、残渣をAcOEtを用いて抽出し、有機相を水、1NのNaOH溶液および飽
和NaCl溶液により洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を真空下でエバポレー
ションで除く。その残渣について、溶出液としてDCM、次いでDCM/MeO
H混合溶媒(90/10;v/v)を用いてシリカH上でクロマトグラフィーを
行い、その状態で用いられる、3.1gの目的生成物を得る。
D)4−アセタミド−4−フェニル−1−[2−[N−メチル−N−[1−
(3,4−ジクロロフェニル)−2−(メチルアミノ)エチル]アミノ]エチル
]ピペリジン三塩酸塩
10mlの濃HClを、前工程において得られた化合物3.1gを15mlの
MeOHに溶解させた溶液に加え、この混合物をRTにおいて1時間攪拌する。
これを真空下で濃縮し、残渣をEtOH/トルエン混合溶媒を用いて採取し、得
られた混合物をふたたび真空下で濃縮する。残渣をアセトンを用いて採取し、結
晶化が起こるまで攪拌する。結晶構造の生成物を絞り機にかけ、乾燥して3gの
目的生成物を得る。M.p.=210℃(分解)。
E)4−アセタミド−4−フェニル−1−[2−[N−メチル−N−[1−
(3,4−ジクロロフェニル)−2
−(N´−ベンゾイル−N´−メチルアミノ)エチル]アミノ]エチル]ピペリ
ジン二塩酸塩半水和物
0.62mlのトリェチルアミンを、前工程において得られた化合物0.6g
を20mlのDCMに溶解させた溶液に加え、次いで、0.12mlの塩化ベン
ゾイルを滴下して加える。この反応混合物を真空下で濃縮し、残渣をAcOEt
を用いて抽出し、有機相を水、1NのNaOH溶液および飽和NaCl溶液によ
り洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を真空下にエバポレーションで除く。その
残渣について、溶出液としてDCM、次いでDCM/MeOH混合溶媒(90/
10;v/v)を用いてシリカH上でのクロマトグラフィーを行う。得られた生
成物をDCMに溶解させ、塩酸エーテルの添加によりpH1に酸性化し、真空下
で濃縮して、アセトン/エーテル混合溶媒からの結晶化後に0.59gの目的生
成物を得る。M.p.=185℃(分解)。
例17
4−アセタミド−4−フェニル−1−[2−[N−メチル−N−[1−(
3,4−ジクロロフェニル)−2−[N´−(ベンジルカルボニル)−N´−メ
チルアミノ]エチル]アミノ]エチル]ピペリジン二塩酸塩半水和物
0.65mlのトリエチルアミン、0.14gのフェニル酢酸、次いで0.5
4gのBOPを、例16のD工程において得られた化合物0.6gを20mlの
DCMに溶解させた溶液に加え、この反応混合物をRTにおいて30分間攪拌す
る。これを真空下で濃縮し、残渣をAcOEtを用いて抽出し、有機相を水、1
NのNaOH溶液および飽和NaCl溶液により洗浄し、MgSO4で乾燥し、
溶媒を真空下にエバポレーションで除く。その残渣について、溶出液としてDC
M、次いでDCM/MeOH混合溶媒の勾配(90/10まで;v/v)を用い
てシリカH上でクロマトグラフィーを行う。目的とする生成物をDCMに溶解さ
せ、塩酸エーテルの添加によりpH1に酸性化し、真空下で濃縮して、エーテル
からの結晶化後に0.54gの目的生成物を得る。M.p.=180℃(分解)
。
例18
4−アセタミド−4−フェニル−1−[2−[N−メチル−N−[1−(
3,4−ジクロロフェニル)−2−[N´−(ベンジルオキシカルボニル)−N
´−メチルアミノ]エチル]アミノ]エチル]ピペリジン二塩酸塩
0.62mlのトリエチルアミン、次いで、0.15mlのクロロギ酸ベンジ
ルを、例16のD工程において得られた化合物0.6gを20mlのDCMに溶
解させた溶液に加える。この反応混合物を真空下で濃縮し、残渣をAcOEtを
用いて抽出し、有機相を水および1NのNaOH溶液により洗浄し、MgSO4
で乾燥し、溶媒を真空下でエバポレーションで除く。その残渣を、溶出液として
DCM、次いでDCM/MeOH混合溶媒の勾配(90/10まで;v/v)を
用いてシリカH上でクロマトグラフィーを行う。目的とする
生成物をDCMに溶解させ、塩酸エーテルの添加によりpH1に酸性化し、真空
下で濃縮して、エーテルからの結晶化後に0.57gの目的生成物を得る。M.
p.=164℃(分解)。
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