【発明の詳細な説明】
2−置換ピリジンとのパラジウム触媒化ビニル置換反応
本発明は、置換ピリジン誘導体の改良された製造方法に関する。置換ピリジン
誘導体は、乾癬などの種々の疾患の治療に有用な薬物としてWO93/0608
5に開示されている。
WO93/06085には、これらの中間体の種々の製造方法も開示されてい
る。特に、2−(トランス−2−カルボキシメチルエテニル)−3−[8−(4−メ
トキシフェニル)オクチルオキシ]−6−ヒドロキシメチルピリジン、すなわち、
下記構造式:
で示される化合物は、重要な中間体化合物として開示されている。しかしながら
、このタイプの化合物の公知の製造方法は、理想的には、大規模な適用に適して
いない。本発明の目的は、大規模な商業的使用に適しているかかる中間体の別の
製造方法を提供することである。
したがって、本発明は、第1の態様では、有機金属触媒の存在下、式(II):
[式中、R1は、式(I)における定義と同じであり、R7は、離脱基である]
で示される化合物を、式(III):
[式中、R2、R3およびR4は、式(I)における定義と同じである]
で示される化合物またはその塩とカップリングさせ、所望により、次いで、
得られた式(I)で示される化合物を式(I)で示される別の化合物に転換するこ
と、
塩またはN−オキシドを形成すること
からなることを特徴とする、式(I):
[式中、
R1は、水素、ベンジルまたは式(A):
(式中、
nは、1〜20であり、
R5は、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシまたはトリフルオロメ
チルである)
で示される基であり、
R2およびR3は、独立して、水素またはC1-6アルキルであり、
R4は、シアノまたはCO2R6であり、ここで、R6は、水素またはC1-6アル
キルであり、
点線は、任意の二重結合を表す]
で示される化合物またはその塩もしくはN−オキシドの製造方法を提供するもの
である。
好適な有機金属触媒としては、例えば、パラジウム触媒が挙げられる。当業者
は、パラジウム触媒が所望によりin situで形成されてもよいことを認識するで
あろう。本発明の方法は、前調製した触媒またはin situで形成された触媒を使
用して行うことができる。好ましい触媒は、Pd(OAc)2、Pd(OAc)2/(o-tol
)3P、Pd(OAc)2/Ph3P、Pd(OAc)2/トリ(2−フリル)ホスフィン、(
Ph3P)2PdCl2およびPdCl2/Ph3Pなどのパラジウム(II)触媒である。
好ましくは、R1は、R5がC1-6アルコキシ、例えば、メトキシである式(A)
で示される基である。R1が式(A)で示される基である場合、nは、好適には、
1〜20であり、好ましくは、nは、2〜8である。
好適には、R2およびR3は、水素またはC1-6アルキルであり、好ましくは、
R2およびR3は、共に、水素である。
好適には、R4は、シアノ、または、R6が水素もしくはC1-6アルキルである
CO2R6であり、ここで、好ましくは、R4は、R6がメチルまたはブチルなどの
C1-6アルキルであるCO2R6である。
好適には、R7は、ハロゲン、OTTまたはOSO2Arなどの離脱基であり、
ここで、Arは、所望により置換されていてもよいアリール基である。好適な置
換基としては、C1-6アルキル、例えば、メチルが挙げられる。好ましくは、R7
は、ハロゲン、特に、ブロモまたはヨードである。
前記方法を使用して製造することができる式(I)で示される好ましい化合物と
しては以下のものが挙げられる:
3−{6−ヒドロキシメチル−3−[8(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ
]ピリジン−2−イル}プロペン酸n−ブチル、
3−{6−ヒドロキシメチル−3−[8(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ
]
ピリジン−2−イル}プロペン酸メチル、
3−{6−ヒドロキシメチル−3−(フェニルエチルオキシ)ピリジン−2−イ
ル}プロペン酸メチル、
3−{6−ヒドロキシメチル−3−[8(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ
]ピリジン−2−イル}プロペン酸t−ブチル、
3−{6−ヒドロキシメチル−3−[8(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ
]ピリジン−2−イル}プロペン酸、
3−{6−ヒドロキシメチル−3−(フェニルエチルオキシ)ピリジン−2−イ
ル}プロペン酸n−ブチル、
(3−ヒドロキシ−6−メチルピリジン−2−イル)プロペン酸エチル、
3−{3−ヒドロキシ−6−ヒドロキシメチルピリジン−2−イル}プロペン酸
エチル、
(3−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシメチルピリジン−2−イル)プロペン酸
エチル、
(3−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシメチルピリジン−2−イル)プロペン酸
n−ブチル、および
(3−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシメチルピリジン−2−イル)プロペン酸
メチル、
ならびにその塩およびN−オキシド。
カップリング反応は、好適な溶媒中、好ましくは、高温で行われる。好ましく
は、カップリング反応は、DMF、特に、DMF水溶液中で、約80〜約160
℃の温度で、好ましくは、約120℃で行われる。
がナトリウムまたはカリウムなどの金属イオンである式(III)で示される化合物
のカルボン酸塩を表す。かかる化合物の例としては、アクリル酸カリウムが挙げ
られる。
式(I)で示される化合物の塩は、無機酸または有機酸による処理によって、ま
たは、R4がCO2Hである場合は無機塩基または有機塩基による処理によって製
造することができる。ピリジル窒素のN−オキシドは、標準的な方法を使用して
製造することができる。
式(II)および(III)で示される化合物は、市販品であるか、または、当業者に
よく知られている標準的な方法を使用して製造することができる。
例えば、R1が式(A)で示される基である式(II)で示される化合物は、R1が水
素である式(II)で示される化合物を式(IV):
[式中、nおよびR5は、式(II)における定義と同じであり、Xは、離脱基であ
る]
で示される化合物と反応させることによって製造することができる。
好適には、離脱基Xとしては、例えば、ハロ、メタンスルホニルなどのC1-6
アルキルSO2、または、p−トルエンスルホニルなどのArSO2(ここで、Ar
は、所望により置換されていてもよいフェニルである)が挙げられる。好ましく
は、Xは、ハロまたはp−トルエンスルホニルである。R1が水素である式(II)
で示される化合物は、不活性溶媒中、好適な塩基の存在下、好ましくは、高温で
、式(IV)で示される化合物と反応させることができる。例えば、該反応は、高温
で、DMF中、炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウムを使用して行うことができる
。
式(I)で示される化合物は、標準的な方法を使用して、式(I)で示される別の
化合物に転換させることができる。例えば、R1がベンジルである式(I)で示さ
れる化合物は、水素添加によって、R1が水素である式(I)で示される化合物に
転換してもよい。R1が水素である式(I)で示される化合物は、前記条件下で式(
IV)で示される化合物と反応させて、R1が式(A)で示される基である式(I)で示
される化合物を得ることができる。R4がCO2R6であり、R6がC1-6アルキル
である式(I)で示される化合物は、標準的なエステル加水分解法を使用して、R4
がCO2Hである式(I)で示される化合物に転換することができる。点線が二
重結合を示す、すなわち、基CR2=CR3−R4を形成する式(I)で示される化
合物は、水素添加によって、基CHR2−CHR3−R4を有する対応する飽和化
合物に転換することができる。
前記のとおり、式(I)で示される化合物は、医薬の調製のための中間体である
。したがって、さらなる態様では、本発明は、有機金属触媒の存在下で、式(II)
:
[式中、R1は、式(IA)における定義と同じであり、R7は、離脱基である]
で示される化合物を式(III):
[式中、R2、R3およびR4は、式(IA)における定義と同じである]
で示される化合物またはその塩とカップリングさせて、式(I):
[式中、R1、R2、R3およびR4は、式(IA)における定義と同じである]
で示される化合物を得、次いで、
式(I)で示される化合物を式(IA)で示される化合物に転換し、
所望により、式(IA)で示される化合物を式(IA)で示される別の化合物に転
換し、
所望により、医薬的に許容される塩またはN−オキシドを形成する
ことを特徴とする、式(IA):
[式中、
R1は、水素、ベンジルまたは式(A):
(式中、nは、1〜20であり、R5は、水素、C1-6アルキル、C1-6ア
ルコキシまたはトリフルオロメチルである)
で示される基であり、
mは、0〜5であり、
R8およびR9は、独立して、水素、ハロゲン、CO2H、C1-6アルキルまたは
C1-6アルコキシであり、
R10は、基CR2=CR3−R4またはCHR2−CHR3−R4であり、ここで、
R2およびR3は、独立して、水素またはC1-6アルキルであり、R4は、シアノま
たはCO2R6であり、ここで、R6は、水素またはC1-6アルキルである]
で示される化合物またはその塩もしくはN−オキシドの製造方法を提供するもの
である。
式(I)で示される化合物の製造のための好ましい置換基および条件は、前記の
ものと同一である。
まず、式(I)で示される化合物を式(V):
[式中、R1およびR10は、式(IA)における定義と同じであり、Zは、離脱基
である]
で示される化合物に転換し、次いで、式(V)で示される化合物を式(VI):
[式中、R4、R5およびmは、式(IA)における定義と同じである]
で示される化合物と反応させることによって、式(I)で示される化合物を式(I
A)で示される化合物に転換させることができる。
式(V)で示される化合物において、Zは、好適な離脱基、例えば、Xについて
前記した離脱基である。好ましくは、Zは、ハロ、特に、クロロである。
式(V)で示される化合物は、標準的な条件下、例えば、不活性溶媒中の炭酸カ
リウムなどの塩基、または、THF/メタノールなどの不活性溶媒中の水酸化ナ
トリウム水溶液の存在下で式(VI)で示される化合物とカップリングすることがで
きる。
式(V)および(VI)で示される化合物は、標準的な方法を使用して製造すること
ができる。例えば、Zがハロであり、R10がCR2=CR3−R4である式(V)で
示される化合物は、式(I)で示される化合物を塩化チオニルなどのハロゲン化剤
で処理することによって製造することができる。R10が基CR2=CR3−R4で
ある場合、これは、まず、好ましくは離脱基Zの導入および次なるカップリング
の前に、好適な触媒の存在下での水素添加によって、または、メタノール中のマ
グネシウムによる処理によって、基CHR2−R3−R4に還元される。
式(IA)で示される化合物は、標準的な化学を使用して式(IA)で示される別
の化合物に転換することができる。例えば、R10がCR2=CR3−R4である式(
IA)で示される化合物は、水素添加によって、R10がCHR2−CHR3−R4で
ある式(IA)で示される化合物に転換することができる。R1が水素またはベン
ジルである式(IA)で示される化合物は、前記条件下、式(IV)で示される化合物
との反応によって、R1が式(A)で示される基である式(IA)で示される化合物
に転換することができる。
医薬における使用について、化合物(IA)の塩は、医薬的に許容されるべきで
あることが認識されるであろう。医薬的に許容される塩の例としては、塩酸塩、
臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン
酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩などの無機および有
機酸付加塩または同様の医薬的に許容される無機もしくは有機酸付加塩が挙げら
れる。
別の医薬的に許容されない塩は、例えば、中間体または最終生成物の単離にお
いて使用されてもよく、本発明の範囲内に含まれる。R4がCO2Hである場合、
塩は、無機または有機塩基による処理によって製造することができる。硫黄基を
有しない化合物について、ピリジル窒素のN−オキシドは、標準的な方法を使用
して製造することができる。
前記方法を使用して製造することができる式(IA)で示される特に好ましい化
合物としては、3[2−チア−3−[2−(E−2−カルボキシエテニル−3−[8
−(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ]−6−ピリジル]プロピル]安息香酸
、[[1−チア−2−[6−(2−カルボキシエチル)−5−フェニルエチルオキシ
−2−ピリジル]]エチル]−2,6−ジクロロベンゼンおよび[[1−チア−2−[
6−(E−2−カルボキシエテニル)−5−フェニルエチルオキシ−2−ピリジル
]]エチル]−2,6−ジクロロベンゼンまたはそれらの医薬的に許容される塩もし
くはN−オキシドが挙げられる。
式(II)および(V)で示されるある種の化合物は、それ自体、新規であり、本発
明のさらなる態様を形成する。
以下の実施例は、本発明を説明するためのものである。
実施例1
3−{6−ヒドロキシメチル−3−[8(4−メトキシフェニル)オクチル]ピリ
ジン−2−イル}プロペン酸n−ブチル
(a)2−ブロモ−3−ヒドロキシピリジン1
5〜10℃で、10%水酸化ナトリウム水溶液(50ml)に臭素(2.74ml
、8.49g、5.31mmol)を添加した。この次亜臭素酸塩溶液を、3−ヒドロ
キシピリジン(5.0g、52.6mmol)の10%水酸化ナトリウム(50ml)中
溶液に20分間かけて添加した。該混合物をさらに30分間撹拌した。酢酸を添
加して、該溶液のpHをpH6〜pH7に調整した。該混合物を1時間5℃に冷却
し、生成物を濾過した。水で洗浄し、85℃で真空乾燥させて、生成物(6.2
2g、67%)を得た。
参考文献:
1)ジー・ジェイ・クラーク(G J Clark)およびエル・ダブリュ・ディー
ディ(L W Deedy)、オーストラリアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー(A
ustralian J Chem)、(1981)、34、927。
(b)1−ブロモ−8−クロロオクタン
1,8−オクタンジオール(72g、0.5mmol)、トルエン(1L)および4
8%臭化水素酸(110g、0.65mol)を加熱還流し、水を共沸除去した。該
溶液を60℃に冷却し、10%塩酸(3×300ml)で抽出し、共沸蒸留によっ
て再乾燥させた。DMF(2.5ml)を添加し、該混合物を75℃に加熱し、塩
化チオニル(55.6g、0.47mol)を、この温度を維持するように10分間か
けて添加した。温度を1時間85〜90℃に上昇させ、該反応を、未反応の1−
ブロモオクタン−8−オールについてのGCによってチェックした(この場合、
PARによって1.9%であることが判明した)。該混合物を80℃に冷却し、
連続して、10%水酸化ナトリウム溶液(2×200ml)および水(2×300
ml、
1×400ml)で洗浄した。トルエン(550ml)を蒸留によって除去して、1
−ブロモ−8−クロロオクタンを含有する溶液259.2gを得た。これを、臭化
アニシルマグネシウムとの反応において直接使用した。収率は、内部標準に対す
るGCアッセイによって、または、塩素分析によって、算出することができる。
典型的には、80〜85%の範囲である。
(c)臭化アニシルマグネシウム
マグネシウム(36g、1.5mol)、ヨウ素(僅かな結晶)およびTHF(1
L)を窒素下で撹拌しつつ還流させながら15分間加熱した。該混合物を20℃
に冷却し、撹拌を停止し、1,2−ジブロモエタン(2.5ml)を添加した。発熱
反応が見られた後(数分)、撹拌を再開すると、35℃への温度の上昇を伴った
。該混合物を20℃に冷却し、冷却しつつ、14〜18℃で4−ブロモアニソー
ルをゆっくりと1時間かけて添加した。添加終了後、10分間、撹拌を続けた。
水冷(aqueous quench)後、該溶液をアッセイし(HPLC)、モル濃度0.
88を得た。別法として、指示薬として1,10−フェナントロリンを使用して
、キシレン中sec−ブタノールに対して滴定することができる。
(d)1−クロロ−8−(4−メトキシフェニル)−オクタン
トルエン中のブロモクロロオクタン(約95.3g(0.42mol)を含有する
256g)、THF中のテトラクロロ銅酸リチウム(1mol溶液33ml)およびT
HF(46ml)を窒素下で加熱還流した(98℃)。臭化アニシルマグネシウム
溶液(0.75L)を、強い還流を維持するように10分間かけて添加した。G
C分析によってブロモクロロオクタンが残存しなくなるまで、還流を続けた(7
8℃、1時間)。該混合物を20℃に冷却し、10%塩化アンモニウム溶液(0
.5L)を添加した(冷却が必要であった)。相分離後、有機相を塩化アンモニ
ウム溶液(0.5L)および塩化ナトリウム飽和溶液(3×0.5L)でさらに洗
浄した。有機溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去
して、粗製生成物124.9gを得た。これを蒸留して(178−205℃、3mb
)、アッセイにより、59.7gを含有する72.1gを得た。これは、オクタンジ
オールからの収率46.4%を示す。
(e)2−ブロモ−3−ヒドロキシ−6−ヒドロキシメチルピリジン
水酸化カリウム(85%アッセイ、113.8g、1.73mol)を蒸留水(75
0ml)に溶解させ、該溶液に2−ブロモ−3−ヒドロキシピリジン(300g、
1.72mol)、エチレンジアミン四酢酸のナトリウム塩(2mol%、13.1g、
0.034mol)およびホルマリン(37−41%w/v、470ml、5.95mol
)を添加した。撹拌混合物を、残存する出発物質のアッセイ(HPLC)が3%
以下に低下するまで(約5時間)、90〜95℃で加熱した。次いで、該反応混
合物を室温に冷却し、氷酢酸(103ml)を添加し、さらに2時間撹拌した。沈
殿した固体を混合物から濾去し、濾液を塩化ナトリウム(310g)で飽和させ
た。得られた溶液を酢酸エチル(4×280ml)で抽出した。合わせた有機抽出
物を乾燥させ、85℃以下に温度を維持しつつ、蒸発乾固させた。残留物をHP
LCによってアッセイして、含有された2−ブロモ−3−ヒドロキシ−6−ヒド
ロキシメチルピリジンの量を測定した。収率は、典型的には、65%であった。
アルキル化反応において使用される物質の量は、該アッセイに基づく。
(f)2−ブロモ−6−ヒドロキシメチル−3−[8(4−メトキシフェニル)
オクチルオキシ]ピリジン・臭化水素酸塩
60℃で、粗製の2−ブロモ−3−ヒドロキシ−6−ヒドロキシメチルピリジ
ン(前記、1.12mol)をジメチルホルムアミド(1150ml)に溶解させた。
1−クロロ−8−(4−アニシル)−オクタン(342g、1.34mol)および炭
酸カリウム(388g、2.81mol)を添加した。炭酸カリウムをできる限り微
細な粉末に粉砕することが重要であることが判明した。該混合物を強く撹拌し、
2−ブロモ−3−ヒドロキシ−6−ヒドロキシメチルピリジンのアッセイ(HP
LCによる)が3%以下に低下するまで(約5時間)、90〜95℃に加熱した
。次いで、該混合物を室温に冷却し、水(10L)中に注ぎ、酢酸エチル(3×
670ml)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(2×500ml)で洗浄
し、乾燥させた後、蒸発乾固させた。粗製反応生成物をブタン−1−オール(2
700ml)に溶解させ、温度を70℃以下に維持しつつ、該溶液中に臭化水素ガ
ス(120g)を通気させた。混合物を強く撹拌しつつ10℃に冷却させた後、
固
体生成物を濾過し、酢酸エチル(2×50ml)で洗浄した。真空下、60℃で4
日間、固体生成物を乾燥させた。収量421g、75%。
(g)3−{6−ヒドロキシメチル−3−[8(4−メトキシフェニル)オクチル
オキシ]ピリジン−2−イル}プロペン酸n−ブチル
フラスコの反復排気および充填によって、窒素下で、2−ブロモ−6−ヒドロ
キシメチル−3[8(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ]ピリジン(5.01g
、11.9mmol)、テトラ−n−ブチルアンモニウムヨージド(4.38g、11
.9mmol)、酢酸カリウム(3.01g、30.7mmol)、ビス(トリフェニルホス
フィン)パラジウムジクロリド(0.33g、0.5mmol)、DMF(23ml)、
水(1.2ml)およびアクリル酸n−ブチル(3.4ml、3.05g、23.8mmol
)を放置した。該混合物を撹拌し、出発物質が消費されるまで(HPLC)、典
型的には、2〜8時間、120℃で加熱した。該反応混合物を冷却し、水(25
0ml)中に注いだ。該生成物を酢酸エチル(3×80ml)中に抽出し、合わせた
抽出物を水(3×60ml)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸
発させた。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーに付して精製して、油
状物として生成物4.17g(75%)を得た。
実施例2
3−{6−ヒドロキシメチル−3−[8(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ
]ピリジン−2−イル}プロペン酸n−ブチル・塩酸塩
6−ヒドロキシメチル−2−ヨード−3−[8(4−メトキシフェニル)オクチ
ルオキシ]ピリジン(2.34g、5.0mmol)のDMF(9.5ml)および水(0.
5ml)中溶液に酢酸カリウム(1.23g、12.5mmol)、酢酸パラジウム(4
5mg、0.2mmol)およびアクリル酸n−ブチル(2.16ml、192g、15mmo
l)を添加した。該混合物を窒素下に置き、撹拌し、120℃で50分間加熱し
た。該混合物を冷却し、水(60ml)に添加した。該生成物を酢酸エチル(3×
20ml)中に抽出し、合わせた抽出物を水(10ml)および5%塩化ナトリウム
溶液(2×10ml)で洗浄した。該抽出物を乾燥させ、蒸発させた。残留物をn
−ブタノール(20ml)に溶解させ、50℃に加温した。該溶液中に塩化水素を
通気
させ、次いで、5℃に冷却した。該生成物(塩酸塩として)を濾過し、n−ブタ
ノールおよび酢酸エチルで洗浄し、乾燥させた(1.45g、57%)。融点15
2−154℃。
NMRδ(CDCl3):
0.97(2H,t,J=7Hz);1.1−1.95(16H,m);2.55(2H,t
,J=7Hz);3.77(3H,s);3.91(1H,t,J=5Hz,OH);4.00(
2H,t,J=7Hz);4.21(2H,t,J=7Hz);4.69(2H,d,J=5H
z);6.83(2H,d,J=7Hz);6.95−7.4(5H,m);8.08(1H,d
,J=15Hz)。
実施例3
3−{6−ヒドロキシメチル−3−[8(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ
]ピリジン−2−イル}プロペン酸メチル
実施例1(g)に概略記載した方法に従って、2−ブロモ−6−ヒドロキシメ
チル−3−[8(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ]ピリジンを同量のアクリ
ル酸メチルで処理して、同様の収率で3−{6−ヒドロキシメチル−3−[8(4
−メトキシフェニル)オクチルオキシ]ピリジン−2−イル}プロペン酸メチルを
得た。該メチルエステルは、放置すると固化する。
実施例4
3−{6−ヒドロキシメチル−3[8(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ]
ピリジン−2−イル}プロペン酸メチル・塩酸塩
2−ブロモ−6−ヒドロキシメチル−3−[8(4−メトキシフェニル)オクチ
ルオキシ]ピリジン(19.8g、46.9mmol)をDMF(90.3g)に溶解させ
、該溶液に酢酸カリウム(11.55g、118.0mmol)、テトラ−n−ブチル
アンモニウムヨージド(17.38g、47.0mmol)、ビス(トリフェニルホス
フィン)パラジウムジクロリド(1.32g、1.88mmol)およびアクリル酸メ
チル(12.20g、142.0mmol)を添加した。該混合物を窒素下に置き、撹
拌し、120℃で24時間加熱した。該混合物を水(500ml)に添加した。該
生成物を酢酸エチル(2×200ml)中に抽出した。合わせた抽出物を水(2×
200ml)
で洗浄し、乾燥させ、蒸発させて、油状物(28.7g)を得た。この残留物を
2−プロパノール(230ml)に溶解させ、不溶性物質から濾過した。濾液を、
塩化水素のメタノール中溶液(9%w/w;約19ml)で処理して、生成物をそ
の塩酸塩として沈殿させた(16.88g、67%)。融点136−140℃。
NMR δ(CDCl3):
1.1−1.7(10H,m);1.91(2H,quin,J=7Hz);2.54(2H,t
,J=7Hz);3.79(3H,s);3.84(3H,s);5.03(2H,s);6.8
2(2H,d,J=7Hz);7.11(2H,d,J=7Hz);7.67(1H,d,J=
15Hz);7.84(2H,m);8.11(1H,d,J=15Hz)。
実施例5
3−{6−ヒドロキシメチル−3−[8(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ
]ピリジン−2−イル}プロペン酸t−ブチル
2−ブロモ−6−ヒドロキシメチル−[8(4−メトキシフェニル)オクチルオ
キシ]ピリジン(5.00g、11.8mmol)のDMF(22.8ml)および水(1.
2ml)中溶液に酢酸カリウム(3.00g、30.6mmol)、テトラ−n−ブチル
アンモニウムヨージド(4.36g、11.8mmol)、ビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウムジクロリド(0.33g、0.47mmol)およびアクリル酸t−
ブチル(6.16g、48mmol)を添加した。該混合物を窒素下に置き、撹拌し、
120℃で45分間加熱した。該混合物を冷却し、水(250ml)に添加した。
該生成物を酢酸エチル(2×60ml)中に抽出した。合わせた抽出物を水(10
0ml)、5%塩化ナトリウム溶液(2×100ml)で洗浄し、次いで、乾燥させ
、蒸発させた。シリカおよびジクロロメタン中10%エーテルを使用してフラッ
シュカラムクロマトグラフィーに付して、生成物を得た。収量4.29g、77%
。
実施例6
3−{6−ヒドロキシメチル−3−[8(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ
]ピリジン−2−イル}プロペン酸
a)アクリル酸の使用
2−ブロモ−6−ヒドロキシメチル−[8(4−メトキシフェニル)オクチルオ
キシ]ピリジン(5.00g、11.8mmol)のDMF(22.8ml)および水(1.
2ml)中溶液に酢酸カリウム(2.91g、29.7mmol)、テトラ−n−ブチル
アンモニウムヨージド(4.37g、11.8mmol)、ビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウムジクロリド(0.33g、0.47mmol)およびアクリル酸(2.
55g、35.4mmol)を添加した。該混合物を窒素下に置き、撹拌し、120℃
で5.5時間加熱した。該混合物を冷却し、固体を濾過し、酢酸エチル(100m
l)で洗浄した。濾液を水(250ml、2×125ml)で洗浄し、乾燥させ、蒸
発させて、固体を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、ジクロ
ロメタン中20%エーテル)に付して、純粋な生成物を得た(3.28g、67%
)。
b)アクリル酸カリウムの使用
2−ブロモ−6−ヒドロキシメチル−[8(4−メトキシフェニル)オクチルオ
キシ]ピリジン(5.00g、11.8mmol)のDMF(22.8ml)および水(1.
2ml)中溶液に酢酸カリウム(2.91g、29.7mmol)、テトラ−n−ブチル
アンモニウムヨージド(4.37g、11.8mmol)、トリフェニルホスフィン(
0.245g、0.94mmol)、塩化パラジウム(83mg、0.47mmol)およびア
クリル酸カリウム(3.91g、35.4mmol)を添加した。該混合物を窒素下に
置き、撹拌し、120℃で3.3時間加熱した。若干量のアクリル酸カリウムが
溶解せずに残存した。該混合物を冷却し、固体を濾過し、酢酸エチル(2×60
ml)で洗浄した。濾液を水(250ml)で、次いで、5%塩化ナトリウム溶液(
2×125ml)で洗浄した。有機層を乾燥させ、蒸発させた。フラッシュカラム
クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン中20%エーテル)に付して純粋
な生成物を得た(3.52g、72%)。融点112−114℃。
NMR δ(CDCl3):
1.1−1.7(10H,m);1.83(2H,quin,J=7Hz);2.62(2H,t
,J=7Hz);3.77(3H,s);4.00(2H,t,J=7Hz);4.70(2H,
s);6.80(2H,d,J=7Hz);7.0−7.3(5H,m);8.17(1H,d,
J=14Hz)。
実施例7
3−{6−ヒドロキシメチル−3−(フェネチルオキシ)ピリジン−2−イル}プ
ロペン酸n−ブチル
2−ブロモ−6−ヒドロキシメチル−3−フェネチルオキシピリジン(1.3
3g、4.32mmol)のDMF(4.75ml)および水(0.25ml)中溶液に酢酸
カリウム(1.23g、5.13mmol)、テトラ−n−ブチルアンモニウムヨージ
ド(1.89g、5.13mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジ
クロリド(0.144g、0.205mmol)およびアクリル酸n−ブチル(1.48
ml、1.31g、10.3mmol)を添加した。該混合物を窒素下に置き、撹拌し、
120℃で21時間加熱した。該混合物を冷却し、水(60ml)中に注いだ。該
生成物を酢酸エチル(3×20ml)中に抽出した。合わせた抽出物を水で洗浄し
、乾燥させ、蒸発させた。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィーに付
してエーテルで溶離することによって精製して、該生成物(1.24g、81%)
を得た。
融点(B.HCl)180−185℃。
NMR δ(CDCl3):
0.98(3H,t,J=7Hz);1.46(2H,sx,J=7Hz);1.72(2
H,quin,J=7Hz);3.18(2H,t,J=7Hz);3.6(1H,幅広t);4.2
5(4H,重複t);4.70(2H,幅広d);7.04(1H,d,J=15Hz);7.
1−7.4(7H,m);8.10(1H,d,J=15Hz)。
実施例8
(3−ヒドロキシ−6−メチルピリジン−2−イル)プロペン酸エチル
3−ヒドロキシ−2−ヨード−6−メチルピリジン(1.175g、5.0mmol
)のDMF(9.5ml)および水(0.5ml)中溶液に酢酸カリウム(1.23g、
12.5mmol)、トリフェニルホスフィン(105mg、0.40mmol)、塩化パラ
ジウム(36mg、0.20mmol)および酢酸エチル(1.63ml、1.50g、15
.0mmol)を添加した。該混合物を窒素下に置き、120℃で1.5時間加熱した
。該混合物を冷却し、沈殿したパラジウムブラックから濾過し、水(100ml)
に添加した。該生成物を酢酸エチル(3×30ml)中に抽出した。合わせた抽出
物を水(2×25ml)で、次いで、食塩水(25ml)で洗浄し、次いで、硫酸ナ
ト
リウムで乾燥させ、蒸発させた。これにより、黄褐色の固体の当該生成物(95
1mg、91%)を得た。融点192−195℃(分解)。
NMR δ(d6−DMSO,40°):
1.15(3H,t,H=7Hz);2.38(3H,s);3.25(1H,s,OH);
4.20(2H,q,J=7Hz);6.80(1H,d,J=16Hz);7.1−7.2(
2H,m);7.90(1H,d,J=16Hz)。
実施例9
3−{3−ヒドロキシ−6−ヒドロキシメチルピリジン−2−イル}プロペン酸
エチル
3−ヒドロキシ−6−ヒドロキシメチル−2−ヨードピリジン(708mg、2
.82mmol)のDMF(5.7ml)および水(0.3ml)中溶液に酢酸カリウム(
0.74g、7.5mmol)、トリフェニルホスフィン(63mg、0.24mmol)、ア
クリル酸エチル(0.98ml、0.90g、9.0mmol)および酢酸パラジウム(2
7mg、0.12mmol)を添加した。該混合物を窒素下に置き、撹拌し、120℃
で5時間加熱した。該混合物を冷却し、水(50ml)中に注いだ。該生成物を酢
酸エチル(3×20ml)中に抽出し、褪せ抽出物を水(2×15ml)で、次いで
、食塩水(15ml)で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。粗製生成物を、酢酸エチ
ル中でシリカのパッドに通すことによって精製し、蒸発させた後、黄色固体(2
95g、47%)を得た。融点(B.HCl)199−203℃。
NMR δ(B.HCl)(d6−DMSO,40°):
1.26(3H,t,J=7Hz);4.23(2H,q,J=7Hz);4.63(2H,
s);7.10(1H,d,J=16Hz);7.61(1H,d,J=8Hz);7.81(
1H,d,J=8Hz);7.94(1H,d,J=16Hz)。
実施例10
(3−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシメチルピリジン−2−イル)プロペン酸
エチル
a)3−ベンジルオキシ−2−ブロモ−6−ヒドロキシメチルピリジンから
3−ベンジルオキシ−2−ブロモ−6−ヒドロキシメチルピリジン(5.00g
、
17.0mmol)のDMF(32.3ml)および水(1.7ml)中溶液に酢酸カリウ
ム(4.17g、42.5mmol)、テトラ−n−ブチルアンモニウムヨージド(6.
27g、17.0mmol)、ビス−(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリ
ド(0.48g、0.68mmol)およびアクリル酸エチル(5.53ml、5.1g、5
1.0mmol)を添加した。該混合物を窒素下に置き、撹拌し、120℃で5時間
撹拌した。該反応混合物を冷却し、水(300ml)中に注いだ。該生成物を酢酸
エチル(3×50ml)中に抽出した。合わせた抽出物を水(3×40ml)で、次
いで、食塩水で洗浄した。該有機溶液に無水硫酸ナトリウムおよび木炭(0.5
g)を添加し、15分間撹拌した。該溶液を濾過し、濾液を蒸発させた。該残留
物を80℃でトルエン(12ml)に溶解させ、同温でヘキサン(6ml)を添加し
た。該溶液を0℃に冷却した。結晶性生成物を濾過し、トルエン:ヘキサン(1
:1)(10ml)で洗浄し、乾燥させた。収量は、4.20g(79%)であった
。融点106−108℃。
NMR δ(CDCl3):
1.35(3H,t,J=7Hz);3.60(1H,幅広s);4.26(2H,q,J=
7Hz);4.70(2H,幅広s);5.18(2N,s);7.05(1H,d,J=16
Hz);7.1−7.45(7H,m);8.16(1H,s,J=16Hz)。
b)3−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシメチル−2−ヨードピリジンから
3−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシメチル−2−ヨードピリジン(1.20g
、3.50mmol)のDMF(6.4ml)および水(0.32ml)中溶液に酢酸カリ
ウム(0.83g、8.5mmol)、酢酸パラジウム(32mg、0.14mmol)および
アクリル酸エチル(1.1ml、1.01g、10mmol)を添加した。該混合物を窒
素下に置き、撹拌し、120℃で1.25時間加熱した。hplcによると、該
溶液の収率は、62%であった。
NMR δ(CDCl3):
0.97(3H,t,J=7Hz);1.44(2H,sx,J=7Hz);1.68(2H,
m,J=7Hz);3.60(1H,幅広t);4.20(2H,t,J=7Hz);4.67
(2H,幅広d);5.16(2H,s);7.04(1H,d,J=16Hz);7.1
−7.45(m,7H);8.16(1H,d,J=16Hz)。
実施例11
(3−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシメチルピリジン−2−イル)プロペン酸
n−ブチル
2−ブロモ−3−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシメチルピリジン(2.94g
、10.0mmol)のDMF(19ml)および水(1ml)中溶液に酢酸カリウム(
2.45g、25.0mmol)、テトラ−n−ブチルアンモニウムヨージド(3.69
g、10.0mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(2
81mg、0.4mmol)およびアクリル酸n−ブチル(4.31ml、3.84g、30
mmol)を添加した。該混合物を窒素下に置き、撹拌し、120℃で3時間加熱し
た。該混合物を冷却し、水(180ml)中に注いだ。該生成物を酢酸エチル(3
×30ml)中に抽出した。合わせた抽出物を水(3×25ml)で洗浄し、乾燥さ
せ、蒸発させた。この残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィーに付して
酢酸エチルのジクロロメタン中勾配液で溶離することによって精製して、油状の
生成物を単離した(2.72g、80%)。
NMR δ(CDCl3):
0.97(3H,t,J=7Hz);1.44(2H,sx,J=7Hz);1.68(2H
,m,J=7Hz);3.60(1H,幅広t);4.20(2H,t,J=7Hz);4.6
7(2H,幅広 d);5.16(2H,s);7.04(1H,d,J=16Hz);7.1−
7.45(m,7H);8.16(1H,d,J=16Hz)。
実施例12
(3−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシメチルピリジン−2−イル)プロペン酸
メチル
2−ブロモ−3−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシメチルピリジン(2.94g
、10mmol)のDMF(19ml)および水(1ml)中溶液に酢酸カリウム(2.
45g、10.0mmol)、テトラ−n−ブチルアンモニウムヨージド(3.69g、
10.0mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(28
1mg、0.4mmol)およびアクリル酸メチル(2.70ml、2.58g、30mmol)
を添加
した。該混合物を窒素下に置き、撹拌し、120℃で5時間加熱した。該混合物
を冷却し、水(180ml)に添加した。該生成物を酢酸エチル(3×30ml)で
抽出した。合わせた抽出物を水(3×25ml)で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた
。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィーに付してジクロロメタンで溶
離し、次いで、ジクロロメタン:酢酸エチル(4:1)で溶離することによって
精製して、生成物(2.516g、84%)を得た。
NMR δ(CDCl3):
3.80(3H,s);4.70(2H,s);5.16(2H,s);7.05(1H,d,
J=16Hz);7.1−7.45(7H,m);8.16(1H,d,J=16Hz)。
実施例13
3−{6−ヒドロキシメチル−3−[8(4−メトキシフェニル)オクチルオキシ
]ピリジン−2−イル}プロペン酸n−ブチル
2−ブロモ−6−ヒドロキシメチル−3−[8(4−メトキシフェニル)オクチ
ルオキシ]ピリジン・臭化水素酸塩(10.0kg、19.87mol)を水酸化ナトリ
ウム(0.82kg、20.5mol)の脱イオン水(16.4L)中溶液に添加し、酢
酸エチル(54.7kg)と混合した。該混合物を15分間撹拌し、相を分離させ
た。水性相を酢酸エチル(6.1kg)で洗浄した。大量の有機溶液を脱イオン水
(11.4L)で洗浄した。該混合物を、水0.3Lが回収されるまで、「ディー
ン−スターク」条件下で加熱還流した。大気圧下での蒸留によって溶媒(45.
0L)を除去した。ジメチルホルムアミド(50.0kg)を添加し、低真空下で
蒸留を続けて、さらに溶媒37.0Lを除去した。該混合物を20℃に冷却した
。酢酸カリウム(4.50kg、45.85mol)を添加し、次いで、テトラ−n−
ブチルアンモニウムヨージド(6.75kg、18.27mol)を添加した。
トリフェニルホスフィン(0.4177kg、1.59mol)およびパラジウムジ
クロリド(0.1412kg、0.89mol)をジメチルホルムアミド(4.0g)中
で撹拌して、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリドを得た。こ
の混合物を前記反応溶液に添加し、次いで、アクリル酸n−ブチル(7.02kg
、54.77mol)および脱イオン水(2.0L)を添加した。
該混合物を120−125℃に加熱し、僅かな窒素圧(100mb)下、この温
度で3.75時間加熱した。
該混合物を20℃に冷却し、濾過した。濾液を、脱イオン水(386.0L)
および酢酸エチル(41.0kg)の混合物に添加した。濾液を酢酸エチル(30.
5kg)で洗浄し、洗液を該溶液に添加した。該混合物を15分間撹拌し、相を分
離した。水性相を酢酸エチル(28.7kg)で洗浄した。有機相を合わせ、脱イ
オン水(3×22.7L)で洗浄した。
有機溶液を、「ディーン−スターク」条件下で加熱還流して、残存水を除去し
た。大気圧下での蒸留によって、溶媒(20.0L)を除去した。n−ブタノー
ル(16.2kg)を添加した。大気圧下、蒸留によって10.0Lずつ溶媒を除去
し(ここで、容量は、溶媒50.0Lが除去されるまで、n−ブタノール10.0
Lずつを添加することによって維持する)、117℃の溶液温度が達成された。
該溶液を10℃に冷却し、この温度で9時間55分間撹拌した。該溶液を1ミク
ロンのフィルターを介して濾過した。濾液およびトランスファーラインをn−ブ
タノール(3.7kg)で洗浄し、洗液をバルクに添加した。
該溶液を65℃に加熱し、温度を80℃に上昇させつつ5分間かけて、塩化水
素ガス(1.5kg、41.14mol)を添加した。該混合物を90℃に加熱して、
完全な溶液にした。該混合物を3時間10分間20℃に冷却し、次いで、5℃に
冷却し、次いで、5℃で1時間撹拌した。該生成物を遠心分離によって単離し、
酢酸エチル(1×17.8kg、1×13.4kg)で2回洗浄し、次いで、50℃で
18時間、大気圧棚型乾燥器中で乾燥させて、純度97.12%で7.5kg(10
0%で7.28kg)を得た。
実施例14
3−{2−チア−[(2−(E)−2−カルボキシエチル)−3−[8−(4−メトキ
シフェニル)オクチルオキシ}−6−ピリジル]プロピル安息香酸
3−{6−ヒドロキシメチル−3−[8−(4−メトキシフェニル)オクチルオキ
シ]ピリジン−2−イル}−プロペン酸n−ブチル・塩酸塩(4.0kg、100%
であることが確認された、7.9mol)をジクロロメタン(24.6kg)と混合
し
た。温度を20−25℃に維持しつつ15分間かけて、塩化チオニル(2.66k
g、22.4mol)を添加した。該混合物を20−25℃で3時間撹拌した。該有
機溶液を、炭酸ナトリウム(99.28%で4.0kg、100%で3.97kg、3
7.46mol)の脱イオン水(40.0L)中溶液に15分間かけて添加した。ジ
クロロメタン(2.0kg)を添加し、該混合物をさらに10分間撹拌して、pH7
を得た。相を14.5時間分離させ、有機相を取り出した。水性相をジクロロメ
タン(10.6kg)で抽出し、廃棄した。有機相を脱イオン水(8.0L)で洗浄
し、次いで、塩化ナトリウム(2.5kg)の脱イオン水(8.0L)中溶液で洗浄
した。温度を48℃以下に維持しつつ、大気圧下、蒸留によって溶媒(25.0
L)を除去した(「濃縮物」)。
温度を20〜25℃に維持しつつ、水酸化ナトリウム(1.98kg、49.5mo
l)の脱イオン水(4.6L)中溶液をメタノール(2.64kg)に添加した。該
混合物を10分間撹拌し、m−ブロモメチル安息香酸メチル(1.54kg、8.5
mol)を10分間かけて添加した。該混合物を40分間撹拌して、完全な溶液に
した(「ナトリウム塩」)。
「濃縮物」にテトラヒドロフラン(7.4kg)を添加した。温度を25−30
℃に維持しつつ、「ナトリウム塩」溶液を1.25時間かけて添加した。該混合
物を2時間35分間撹拌し、次いで、15−20℃に冷却した。該混合物に塩酸
(1M、32.0L)を1時間5分間かけて添加して、4.5のpHを得た。生成
物は、油状固体として沈殿した。混合物を17時間撹拌した。該混合物に脱イオ
ン水(30.0L)を添加して、油状生成物を結晶性物質に転換した。該固体を
濾過によって単離し、脱イオン水(5.0L)で洗浄した。
湿潤粗製生成物を酢酸エチル(36.0kg)に添加し、「ディーン−スターク
」条件下、蒸留によって水を除去した。溶媒を大気圧下での蒸留によって除去し
た(ここで、容量は、25.2kgを添加するまで、酢酸エチル4.0Lずつの添加
によって維持した)。該混合物を還流させながら10分間撹拌して、完全な溶液
にした。
熱溶液を1ミクロンのフィルターを介して濾過し、40分間かけて20−25
℃に冷却し、次いで、この温度で1時間5分間撹拌した。生成物を濾過によって
単離し、酢酸エチル(4.5kg)で洗浄して、湿重量5.5kgを得た。生成物を、
50−55℃で26時間、真空棚型乾燥器中で乾燥させて、100%で3.5kg
を得た(78.5%)。
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(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
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,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AM,AT,AU,BB,BG,BR,
BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,F
I,GB,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR
,KZ,LK,LU,LV,MD,MG,MN,MW,
NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S
E,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN
(72)発明者 ポーリング,ローレンス・チャールズ
イギリス国ケント・ティーエヌ11・9エイ
エヌ、トンブリッジ、ニアー・リー、オー
ルド・パウダー・ミルズ(番地の表示な
し) スミスクライン・ビーチャム・ファ
ーマシューティカルズ
(72)発明者 ビックル,ピーター・ウィリアム
イギリス国ケント・ティーエヌ11・9エイ
エヌ、トンブリッジ、ニアー・リー、オー
ルド・パウダー・ミルズ(番地の表示な
し) スミスクライン・ビーチャム・ファ
ーマシューティカルズ