JPH08512019A - 免疫反応剤およびキレート化された放射性核種からなるl−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド複合体を用いる腫瘍ターゲッティング - Google Patents

免疫反応剤およびキレート化された放射性核種からなるl−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド複合体を用いる腫瘍ターゲッティング

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JPH08512019A JP6520313A JP52031394A JPH08512019A JP H08512019 A JPH08512019 A JP H08512019A JP 6520313 A JP6520313 A JP 6520313A JP 52031394 A JP52031394 A JP 52031394A JP H08512019 A JPH08512019 A JP H08512019A
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スノー、ロバート・アレン
ブラック、クリストファー・ダグラス・バリアント
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ザ・ウエルカム・ファウンデーション・リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、非放射性ターゲッティング免疫試薬であって、免疫反応性基、1以上の非自己会合性L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列、および1以上の結合基を含有するもの、並びに放射性ターゲッティング免疫試薬であって、非自己会合性のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列の1以上のフラグメントと配列において相補的であり、該フラグメントとハイブリダイズすることができるL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列、1以上のキレート剤、1以上の結合基、および1以上の放射性核種を含有したもの向けられる。本発明はまた、1以上の上記免疫試薬および薬学的に許容しうる担体を含有する薬学的組成物に向けられる。本発明は更に、患者の疾患部位の治療およびイメージングのための方法に向けられる。

Description

【発明の詳細な説明】免疫反応剤およびキレート化された放射性核種からなるL−エナンチオメリック オリゴヌクレオチド複合体を用いる腫瘍 ターゲッティング 本発明の分野 本発明は、逐次ターゲッティングおよび免疫試薬組成物の輸送であって、第一 の非放射性ターゲッティング免疫試薬および第二の放射性輸送薬を具備した腫瘍 をターゲットにした逐次輸送システムによる癌の治療および診断用のイメージン グにおける利用が特に見出されるものに関する。本発明はまた、腫瘍の治療およ び診断用のイメージングのための分岐された腫瘍ターゲッティング(bifurcated tumor targeting)ベクターおよび輸送ベクターに、L−エナンチオメリックオ リゴヌクレオチド、相補的L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド、および キレート体を結合する新規な方法に関する。本発明の背景 診断用のイメージングおよびターゲッティングによる治療的な応用に使用され る現在利用しうる種々の放射性標識された免疫反応性タンパクおよび方法は、幾 つかの不利益を有している。例えば、放射性同位体を含有する免疫反応性タンパ クを含めた、現在利用しうる種々の放射性医薬を用いる放射性免疫療法および診 断用のイメージングは、これらの放射性医薬が、標的でない正常組織に結合しう るので決して最適と はなり得ない。この結合は、治療的な応用の間に正常組織に対して望まない毒性 を生じさせ、診断用のイメージングへの応用においては高いバックグラウンドシ グナルを生じさせうる。複合製剤(conjugate preparation)内のタンパクと放 射性成分の非能率的な共有結合は、放射活性な成分が放出され、この後該成分が 健康な組織に分布されうるので、他の問題となりうる。現在利用しうる放射性同 位体を含有する免疫反応性タンパクの血漿半減期が長く、体内からの放射性同位 体の排出がゆっくりであるため正常細胞の被爆が長引き、放射線の影響によるダ メージを引き起こし得、他の正常な疾患にかかっていない体内の組織、特にこれ らの組織および放射線のダメージに最も敏感な細胞、例えば骨髄の幹細胞および 胃腸管において受け入れらない毒性効果をもたらしうる。免疫反応性タンパクと 結合しうるイオン性の放射性同位体の数は、キレーションに利用しうる部位の数 によって制限されるが、該タンパクと複合体を形成したキレート剤の数を増加す ることによって達成されうる数の増加は、該タンパクの免疫反応性の減少をもた らす。これは、該タンパクに結合しうるこのようなキレート剤の数を制限しうる 。免疫反応性タンパクに結合しうるキレート剤の数は、例えばキレート剤を結合 する場合の使用に適したアミノ基のような利用しうる基の数、および該タンパク を高度に派生させた場合に、ハプテン化された宿主免疫系によって認識されうる このように修飾されたタンパクの潜在的な免疫原性によっても制限される。 本発明の目的は、現在利用しうる放射性標識された免疫反 応性タンパクの上記不利益の幾つかを克服することにある。 デオキシリボ核酸(DNA)およびリボ核酸(RNA)の形態での核酸は、タ ンパクと酵素を細胞合成するための遺伝情報をコードし、転写する。天然に存在 する核酸は、DNAでは、2’−デオキシアデノシン(dA)、2’−デオキシ グアノシン(dG)、2’−デオキシシチジン(dC)、およびチミジン(T) より構成され、RNAでは、アデノシン(A)、グアノシン(G)、シチジン( C)、およびウリジン(U)より構成される。2’−O−メチルリボシル基を含 有する核酸、並びにN4,N4−ジメチルアデニンおよびN7−メチルグアニジン を含有する核酸のような天然に存在する修飾された核酸は、メッセンジャーRN A、トランスファーRNA、およびリボソームRNAないに見出される。ヌクレ オシド内ホスホジエステル結合は、RNAおよびDNA内において、それぞれ、 一方のヌクレオシドのD−リボースまたはD−デオキシリボースの糖部分の3’ −ヒドロキシル基の酸素位置で、他方のヌクレオシドのD−リボースまたはD− デオキシリボースの糖部分の5’−ヒドロキシル基の酸素にヌクレオチドを結合 する。核酸の別々の鎖は、ヌクレオシドプリンおよびピリミジン塩基の相補対間 、即ちDNAではアデニンとチミジンおよびグアニンとシトシン、並びにRNA ではアデニンとウラシルおよびグアニンとシトシンで形成される水素結合を介し てお互いに相互作用する。2つの別々のオリゴヌクレオチド鎖(strands)また は一本鎖の2つの領域における塩基の配列が、お互いに相補的である場合、該相 補 的配列は、相補的な塩基対間の水素結合を介してお互いにハイブリダイズするこ とができ、B−タイプのコンホーメーションを有する右巻きの二重螺旋(right- handed double he-lix)を形成する。この螺旋の2つのホスフェート−リボース エステルバックボーンは逆平行である。 天然に存在するDNAでは、各ヌクレオシドユニットは、D−エナンチオマー である。この構造は、R1がHであり、「塩基」がアデニン、グアニン、チミン 若しくはシトシン部分を表す構造Iで概略図として表される1’−(b)、3’ −(a)、および4’−(b)位置で置換基を有するD−デオキシリボース環の キラリティーで定義される。天然に存在するRNAでも、各ヌクレオシドユニッ トはD−エナンチオマーであり、その構造は、R1がOHであり、「塩基」がア デニン、グアニン、ウラシル若しくはシトシン部分を表す構造Iで概略図として 表される1’−(b)、2’−(a)、 3’−(a)、および4’−(b)位置で置換基を有するD−リボース環のキラ リティーで定義される。天然に存在するDNAおよびRNAの両方とも、リン酸 ジエステルと塩基はキラル中心を含有しない。 P.S.Miller,Bioconjugate Chem.1990,1,187-191に記載されているよう に、天然型に合わせて形成されたD−エナンチオマーで構成された、合成によっ て調製されたオリゴヌクレオチドは、核酸を重合する酵素のプライマーとして、 組換えDNA技術によってタンパクを調製するための人工遺伝子を構築する場合 のシントンとして、および細胞性核酸配列を検出し、特徴づけるための診断用プ ローブとして使用されている。加えて、合成によって調製されたオリゴヌクレオ チドは、生きた細胞内での遺伝子発現の制御に使用するため、およびウイルスの 複製の阻害および癌の治療における治療薬として研究されている。これらの応用 は、合成オリゴヌクレオチドと天然のD−エナンチオマーオリゴヌクレオチドの 標的配列との特異的な相補的結合特性に負っている。 天然のように配列されたD−エナンチオマーにより構成された合成で調製され たオリゴヌクレオチドは、種々の方法で得られ、これらのうち、現在最も有効な 方法には、E.Uhlmann and A.PeymanによりChemical Reviews,1990,90,544で 開示されたような、ホスホルアミダイト中間体を経る固相合成、およびH−ホス ホネート中間体を経る固相合成が含まれる。ホスホルアミダイト法では、D−エ ナンチオマーの伸長されるDNAオリゴマー鎖であって、これらの塩基のエキソ 環アミン基がアミド保護基を有しており、且つ該オリゴマー鎖が固相支持体に結 合されているものの5’−ヒドロキシ基が、触媒としての1H−テトラゾールの 存在下で、活性化されたD−ヌクレオシド5’−O−ジメトキシトリチル−3’ −(2−シアノエチル N,N−ジイソプロピル)ホスホルアミダイトと反応す る。一般に使用される保護基には、アデニンおよびシトシンのエキソ環アミノ基 の保護基としてベンゾイル基、並びにグアニンのエキソ環アミノ基のの保護基と してイソブチル基がある。反応されない何れの5’−ヒドロキシル基は、4−N ,N−ジメチルアミノピリジンの存在下で無水酢酸と反応することによってアセ テート基で塞がれる。次に得られたホスファイトをヨウ素で酸化し、リン酸トリ エステルを形成する。5’−O−ジメトキシトリチル基をジクロロ酢酸を用いる 酸性条件下で除去し、この一連の反応を、他の活性化されたD−ヌクレオチド5 ’−O−ジメトキシトリチル−3−(2−シアノエチル N,N−ジイソプロピ ル)ホスホルアミダイトを用いて繰り返す。この一連の反応の終点で、オリゴヌ クレオチドのアミド保護基を除去し、水酸化アンモニウムで処理することによっ て支持体からオリゴヌクレオチドを開裂する。次にオリゴヌクレオチドを、沈殿 、電気泳動、またはクロマトグラフィーのような方法で精製または単離する。 合成によるD−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドのin vivoでの適用の 多くは、細胞外および細胞内の両方で遭遇するヌクレアーゼによってオリゴマー が破壊されることに より制限される。J.Goodchildによって、Bioconjugate Chem.1990,1,165にお いて概説されているように、ヌクレアーゼの活性に対して耐性をを導入するため の戦略には、ヌクレオシド塩基の修飾、並びにポリマーバックボーンのホスフェ ートおよびリボース成分の修飾が含まれる。これらは全て、修飾されたオリゴヌ クレオチドの活性を維持し、天然に存在するD−エナンチオマーのDNAまたは RNAとハイブリダイズし、あるいはD−エナンチオマーを唯一認識する酵素と 結合するように行われる必要がある。 構造IIで示されるα−アノマーを形成するように1’−リボース部位での変換 を通して達成されうるようなオリゴヌクレオシドキラリティー単一の修飾による D−オリゴヌクレオチドの特性の影響が、Bloch et alによってGene,1988,72,3 49で研究されている。彼らは、α−アノマーのDNAが、相補的なベーターアノ マーのRNA、即ち天然に存在するエナンチオメリックオリゴマーとハイブリダ イズし、a:b DNA:RNAハイブリッドを形成し、該ハイブリッドがヌク レアーゼに耐性であることを見出した。 ThuongおよびChassingolは、Tetrahedron Letters,1988,29,5905において 、2−メトキシ−6−クロロ−9−(5−ヒドロキシペンチルアミノ)アクリジ ンに5’−ホスフェートで共有結合的に結合したa−d−T、a−d−C、およ びa−d−Aを含有するオリゴ−a−デオキシヌクレオチドのシアノエチルホス ホルアミダイトシントンを用いる固相合成を報告した。アクリジン部分を持たな い類似のオリゴ−a−デオキシヌクレオチドが、ヌクレアーゼに耐性であること 、およびb−デオキシヌクレオチドとのハイブリッドよりも安定である天然のD −RNAとのハイブリッドを形成することが報告されている。Morvan et alは、 Nucleic Acid Research,1988,16,833において、a−d−T、a−d−C、a −d−G、およびa−d−Aを含有するオリゴ−a−デオキシヌクレオチド(こ れらは、二重螺旋のハイブリッド、またはパラレルおよびアンチパラレルな方向 性をそれぞれ持った相補 的なaおよびbとの二本鎖を形成する。)の製造を報告した。これらの二本鎖は 、特異的なWatson-Crick型塩基対の特異性を保持しており、この異種二本鎖はB −DNAファミリーに属することが示される。これらはまた、対応する天然に存 在するbb−DNA二重螺旋と比較した場合、より高い熱安定性を示した。しか し、再度繰り返すが、標的のオリゴマーは天然に存在するD−オリゴマーであっ た。 構造IにおいてD−エナンチオマーの全てのキラル部位の完全な反転は、鏡像 、即ち構造IIIで表される天然に存在しないL−エナンチオマーを提供する。キ ラルなエナンチオマーまたはD−とL−エナンチオマーを識別しうる酵素のよう なキラルな試薬が存在しない場合は、L−エナンチオマーは、化学的な反応性に おいてD−エナンチオマーと同一である。Urata et alは、J.Am.Chem.Soc.1 991,113,8174において、(2−シアノエチルホスホルアミダイト法を経る)合 成と、自己相補的なL−DNAオリゴマーの二本鎖、L−d(CGCGCG)の 特性を報告し、この特性をこれらの鏡像体、即ち天然のD−d(CGCGCG) オリゴマーの特性と比較した。非天然の全てL−体の二本鎖は、ヌクレアーゼp −1による消化に耐性を有するが、天然の全てD−体の二本鎖は、その成分であ るD−ヌクレオチドと5’−末端デオキシシチジンに迅速に分解される。予想さ れるように、DD−およびLL−二本鎖は両方とも、同一のHPLC保持時間を 示し、これらの円偏光二色性(CD)スペクトルは、お互いに鏡像となる。0. 1MNaCl中では、D−エナンチオマーは、 標準のB型のCDプロフィールを示すが、L−エナンチオマーは、全波長で同じ 大きさであるが反対の符号を示した。これは、左巻き(left-handed)二重螺旋 コンホーメーションを有する鏡像のB型螺旋が存在することを示す。4MNaC l中では、D−エナンチオマーは左巻きZ型のプロフィールを示すが、L−エナ ンチオマーは、全波長で同じ大きさであるが反対の符号を示した。これは、右巻 き二重螺旋コンホーメーションを持った鏡像のZ型が存在することを示す。全て のD−二本鎖および全てのL−二本鎖型の両方のスペクトルは、塩濃度の関数と して同じBからZへの配座遷移(反対の符号を有する。)を示し、更に低い塩濃 度および高い塩濃度の両方で、同じ温度依存性を示す。D−およびL−DNAは 、同じタイプで同じ強さの水素結合と塩基の積み重ね相互作用を有すること、お よびL−DNAの構造がD−DNAの構造の正確な鏡像となることが結論づけら れる。この全てのL−エナンチオメリックオリゴマー(これは自己相補的である )は、異なった天然のD−または非天然のL−エナンチオマーの何れかをターゲ ッティングするために使用することはできない。 Fujimori et alは、Nucleic Acid Research,1990,22,97において、9−( 2−デオキシ−b−L−エリスロ−ペンタフラノシル)−9H−プリン−6−ア ミン、L−dA、および6量体L−DNA、L−d(AAAAAA)の合成を報 告した。彼らは、L−d(AAAAAA)が、ウシ脾臓ホスホジエステラーゼに 耐性であるが、D−d(AAAAAA)は完全に分解されることを観測した。彼 らはまた、L−d(AAAAAA)が、天然のD−RNAエナンチオマー、D− ポリ(U)と複合体を形成し、この複合体は、エナンチオメリックな天然のD− d(AAAAAA)およびD−ポリ(U)間で形成されたものよりも相対的に弱 いことを示した。非天然のL−d(AAAAAA)と天然のDNAエナンチオマ ーD−ポリ(T)との間では複合体は全く形成されなかった。これらの結果は、 L−エナンチオメリックDNAは、DNAから相補的なRNAを識別する能力を 有するが、非天然のL −DNA:D−RNA複合体は、対応する天然のD−DNA:D−RNA複合体 とほぼ同程度の強さを有しないことを示唆した。 L−DNAは、in Vitroで天然のエナンチオメリックD−RNAとハイブリダ イズでき、安定なヌクレアーゼ耐性を有していることが示されるが、実際には、 このような標的D−RNAとの二本鎖形成は、L−DNAが完全なD−RNAを 見出すために少なくとも1つの細胞膜に交差する必要があるのでin vivoでは容 易に達成できない。更に、天然のD−RNAは、天然に存在するヌクレアーゼ酵 素の存在下では相対的に寿命が短い。本発明の概要 本発明は、非放射性ターゲッティング免疫試薬であって、腫瘍抗原認識部位、 非自己会合性のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列を含有する1以 上のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド、および1以上の結合基(link lng groups)を含有するものに向けられる。 本発明はまた、放射性ターゲッティング免疫試薬であって、非自己会合性のL −エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列の1以上のフラグメントと配列に おいて相補的であり、且つ該1以上のフラグメントとハイブリダイズできるL− エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列を具備したL−エナンチオメリック オリゴヌクレオチド、1以上のキレート剤、1以上の結合基および1以上の放射 性核種を具備したもの二 向けられる。 本発明はまた、上記1以上の免疫試薬および薬学的に許容しうる担体を含有す る薬学的組成物に向けられる。 更に本発明は、患者の、腫瘍部位のような疾患部位を治療およびイメージング するための方法に向けられる。前記方法は、効果的な量の上記非放射性ターゲッ ティング免疫試薬を患者に投与し、続いて効果的な時間間隔を置いて効果的な量 の上記放射性ターゲッティング免疫試薬を投与することを具する。 本発明は、従来のターゲッティング免疫試薬に比べて多くの利点を有する。例 えば、非放射性ターゲッティング免疫試薬はin vivoで腫瘍部位に蓄積され得る が、正常組織部位には蓄積されない。 非放射性ターゲッティング免疫試薬のin vivoでの残存半減期は、腫瘍部位で のその蓄積を可能にする程度に十分長い。 放射性ターゲッティング試薬のin vivoでの残存半減期は、非放射性ターゲッ ティング免疫試薬の残存半減期よりも短い。 非放射性ターゲッティング試薬が蓄積した腫瘍にハイブリダイズしない一部の 放射性ターゲッティング試薬は、患者から容易に排出される。放射性核種によっ て直接に標識することによって、または放射性核種を含有するキレート剤によっ てターゲッティング免疫試薬を同程度に修飾することに関しては、ターゲッティ ング免疫試薬あたりの修飾部位あたりの放射性核種の数の増加が観測されうる。 非放射性ターゲッティング免疫試薬の相補的に配列された L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの断片および放射性ターゲッティン グ試薬のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの断片がin vitroおよびin vivoでハイブリダイズされうる。 非放射性ターゲッティング免疫試薬および放射性免疫試薬の相補的に配列され たL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドは、異性体の相補的に配列された 天然に存在するD−エナンチオメリックオリゴマーとハイブリダイズしないであ ろう。 非放射性ターゲッティング免疫試薬および放射性ターゲッティング試薬の相補 的に配列されたL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドは、ヌクレアーゼ活 性に対して安定である。 非放射性ターゲッティング免疫試薬および放射性ターゲッティング試薬の相補 的に配列されたL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド、並びに該相補的な L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド間で形成されるハイブリッドは、異 性体のD−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドへの結合に特異的である酵素 と結合しないであろう。 非放射性ターゲッティング免疫試薬および放射性ターゲッティング試薬の相補 的に配列されたL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド間で形成されたハイ ブリッドは、ヌクレアーゼ活性に対して安定である。 非放射性ターゲッティング免疫試薬および放射性ターゲッティング試薬の相補 的に配列されたL−エナンチオメリック オリゴヌクレオチドは、自己ハイブリダイズしない。 非放射性ターゲッティング免疫試薬および放射性ターゲッティング試薬は、広 範囲のスペーシング基(spacing groups)、結合基、およびキレート基、L−エ ナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列並びに放射性核種を含有しうる。 非放射性ターゲッティング免疫試薬の相補的に配列されたL−エナンチオメリ ックオリゴヌクレオチドは、スペーシング基によってタンデムに結合されうるL −エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列を包含しうる。ここで、各々のL −エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列は、放射性ターゲッティング試薬 の断片とハイブリダイズしうる。非放射性ターゲッティング免疫試薬の相補的に 配列されたL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドは5’−アミンまたは3 ’−アミンのような5’−若しくは3’−置換基の何れかによって抗体と結合さ れうる。 これらの試薬は、腫瘍に特異的であり、本発明に従って、広範囲の組成物が調 製されうる。 本発明の特に有利な点は、L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列の 長さとスペーシング基が、相補的な2つの放射性ターゲッティング試薬のL−エ ナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列を、隣接したタンデムに結合された非 放射性ターゲッティング免疫試薬のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド 配列を包含する一本のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドを含む鎖にハ イブリダイズする場合に、このような2つの放射性ターゲッティング部分の配列 の最も近い末端基がお互いに直行するように(これは、二重鎖の螺旋でこれらの 相対的な空間配置がこのように形成されるためである。)選択されうることであ る。 本発明の他の有利な特徴は、以下の好ましい態様の説明を参照することでより 容易に明らかになるであろう。好ましい態様の説明 本発明は、治療用および診断のイメージング用の組成物および方法に有用性を 有する生体複合体を開示する。本発明は更に、L−エナンチオメリックオリゴヌ クレオチド配列を、キレート剤、好ましくはキレート剤を含有するターピリジン (terpyridine)に結合することによって、および該配列をタンパク、抗体、お よび受容体のような免疫反応試薬と結合することによって、生体複合体を製造す る新規な方法を開示する。 特に、本発明は、治療用および診断のイメージング用の組成物および方法に特 に有効性が見出される逐次ターゲッティングに有用であり、新規な放射性免疫試 薬組成物の輸送性を増幅させた新規な生体複合体を開示する。 より特別には、本発明は、腫瘍抗原認識部位、非自己会合性のL−エナンチオ メリックオリゴヌクレオチド配列を含有する1以上のL−エナンチオメリックオ リゴヌクレオチド、および1以上の結合基を含有するターゲッティング免疫試薬 の製造および使用を開示する。これらのターゲッティング免疫試薬は、前記非会 合性のL−エナンチオメリックオリゴヌ クレオチドの1以上のフラグメントに配列において相補的であり、該1以上のフ ラグメントとハイブリダイズできるL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド 、1以上の結合基、およびこれらと結合した1以上の放射性核種を含有する放射 性逐次ターゲッティング試薬と反応する。最も好ましくは、L−エナンチオメリ ックオリゴヌクレオチドは、天然のD−デオキシリボヌクレオチドのL−エナン チオマーである。 好ましい態様では、上記ターゲッティング免疫試薬は、構造IVによって表され る部分を含有する化合物を形成する。 但し、 Zは、免疫反応性タンパクの残基である; LzおよびLQは、独立に化学結合若しくは結合基である; Iは、12から約50のL−エナンチオメリックヌクレオチドユニットの 隣接した配列を含有するL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドであって、 前記隣接した配列が、1以上の同一の隣接した配列のファミリーのメンバーを含 み、前記ファミリーの個々の同一物が12から約30のL−エナンチオメリック ヌクレオチドユニットを含有するものであるが、前記L−エナンチオメリックオ リゴヌクレオチドの6以上の隣接した配列が、構 造IV内の何れの位置の六以上の隣接したL−エナンチオメリックヌクレオチドユ ニットのいずれの他の隣接した配列ともハイブリダイズしないという条件がある ; QIは、スペーシング基である; aは、0または1から約6までの整数である; Iiは、12から約50のL−エナンチオメリックヌクレオチドユニット の隣接した配列を含有するL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドであり、 その内の隣接した配列がIの一部分を含有するものである; Eは、末端キャッピング基(end capping group)である; pは、1から約10までの整数である。 他の好ましい態様では、上記ターゲッティング試薬は、構造Vで表される部分 を含有する。 但し、 cIは、12から約50のL−エナンチオメリックヌ クレオチドユニットの隣接した配列であって、前記隣接した配列が、同一の隣接 した配列のファミリーの1以上のメンバーを含み、前記ファミリーの個々の同一 物が12から約30のL−エナンチオメリックヌクレオチドユニットを含有する ものであり、前記同一物のL−エナンチオメリックヌクレオチド配列が、共に投 与されうるターゲッティング免疫試薬内の一連のL−エナンチオメリックオリゴ ヌクレオチドのメンバーのヌクレオチド配列に相補的であり、前記相補的なL− エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの6以上のL−エナンチオメリックヌク レオチドユニットの隣接した配列が、構造V内の何れの位置の六以上の隣接した L−エナンチオメリックヌクレオチドユニットのいずれの他の隣接した配列とも ハイブリダイズしないものである; QcIは、スペーシング基である; L1、L2、およびL3は独立に化学結合若しくは結合基である; W1、W2、およびW3は、各々キレート基の残基である; M1、M2、およびM3は、+1と等しいか、またはこれより大きい酸化状 態を有する元素を包含し、M1、M2、およびM3の少なくとも1つが放射性核種 である; x、y、およびzは、独立にゼロまたは1であるが、x、y、およびzの 少なくとも1つが1であるという条件が付く;および wおよびbは独立にゼロまたは1から約4の整数である。 ここで使用されるL−エナンチオメリックヌクレオチドユニットは、天然に存 在する異性体であるD−エナンチオマーヌクレオチドユニットの鏡像として定義 される。L−エナンチオメリックヌクレオシドは、天然に存在する異性体である D−エナンチオメリックヌクレオシドの鏡像として定義される。更に、L−エナ ンチオメリックオリゴヌクレオチド配列は、天然に存在する異性体であるD−エ ナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列の鏡像として定義される。 L−エナンチオメリックヌクレオシドの例を以下に説明するが、この例には限 られない。 L−エナンチオメリックヌクレオチド中間体からL−エナンチオメリックオリ ゴヌクレオチドを合成する方法は、異性体であるD−エナンチオメリックヌクレ オチド中間体から鏡像であるD−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドを合成 する場合に使用される方法と同一である。このような方法の例には、Leroy B.To wnsendによって編集された"Chemistry of Nucleosides and Nucleotldes",Plen um Press,N.Y.,1988に開示された方法が含まれる。このような方法によるL −エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの合成は、L−エナン チオメリックヌクレオシドおよびヌクレオチド誘導体のようなL−エナンチオメ リック試薬の使用を必要とする。種々のL−エナンチオメリックヌクレオチドの 調製は、Robins,M.et al(1970),J.Org.Chem.,35,p636-639;Holy,A.(1972 ),Coll.Czechoslov.Chem.Commun.,37,p4072-4087;Visser,G.et al(199 6),Rec.Travaux Chim.Pay-Bas,105/12p528-537;Anderson,D.et al(1984) ,Nucleos1des and Nucletides,3/5,p499-512;Uhlmann,E.et al(1990),Che m.Review,(1990),90/4 p543-584;Smejkal,I.et al(1964),Coll.Czechosl ov.Chem.Commun.,29,p2809-2813などに詳述されている。 オリゴヌクレオチドの合成で当分野で公知の方法のうち、本発明のL−エナン チオメリックオリゴヌクレオチドを合成する好ましい方法には、L−エナンチオ メリックヌクレオチドホスホルアミダイト中間体(これは、この中間体内の水酸 基に保護基を含有している。)を用いる固相合成が含有される。リボヌクレオシ ド部分およびデオキシリボヌクレオシド部分の5’−ヒドロキシル基の保護は、 好ましくは、例えばものメトキシトリチル基(これ以後しばしばMMT基と称す る。)またはジメトキシトリチル基(これ以後しばしばDMT基と称する。)の ような酸で遊離しうるトリチル基を用い、相当するトリチルクロライドを使用し て行われる。このようなトリチル保護された5’−ヒドロキシル基の脱保護は、 例えば水中の酢酸、ジクロロメタンのような溶媒中のクロロ酢酸、またはクロロ ホルム若しくはメタノールのような溶媒中 のベンゼンスルホン酸のような酸を試薬として用いて行われることが好ましい。 リボ核酸部分の2’−ヒドロキシル基の保護は、例えばt−ブチルジメチルシリ ルクロロシラン(これは、リボシル2’−ヒドロキシル基と反応し、t−ブチル ジメチルシリルエーテルを形成する。)ようなシリルクロライドで行われること が好ましい。このようなt−ブチルジメチルシリルエーテルの脱保護は、例えば メタノールのような溶媒に溶解された、例えば水酸化ナトリウムで処理すること によって達成しうる。 好ましいL−エナンチオメリックヌクレオチドは、L−2−デオキシリボヌク レオチドであり、好ましいL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドは、オリ ゴ−L−2−デオキシリボヌクレオチドである。本発明のL−エナンチオメリッ クオリゴ−L−デオキシリボヌクレオチドの合成に有用なL−エナンチオメリッ クデオキシリボヌクレオチドの誘導体は、例えば化合物1から5の誘導体のよう なL−エナンチオメリックデオキシリボヌクレオシドであって、各々が、例えば ジメトキシトリチル(DTM)基で保護された5’−OHを有しており、該L− エナンチオメリックデオキシリボヌクレオシドの各々が、例えば2−シアノエチ ル−N,N−ジイソプロピルホスホリルクロライドと処理され、相当する3’− (2−シアノエチル−N,N−ジイソプロピル)ホスホルアミダイトを生じるこ とによって、オリゴヌクレオチドのホスフェート結合形成に対して3’−OHで 活性化されているものである。これらは、例えば固相自動DNA合成機でオリゴ −L −デオキシリボヌクレオチド部分を合成するために利用される。 本発明のL−エナンチオメリックオリゴ−L−デオキシリボヌクレオシド部分 の合成に使用するのに適した、保護された2’−デオキシ−L−アデノシン3’ −O−ホスホルアミダイト誘導体A10を調製する好ましい方法を、スキーム1 に概説した。1−O−メチル−3,5−ジ−O−p−トルイル−2−デオキシ− L−エリスロ−ペントフラノース(スキーム1のA2)は、Smejkal,I.et al( 1964),Coll.Czechoslov.Chem.Commun.,29,p2809-2813に開示された方法に 従って、p−トルオイルクロライドとメタノールと処理することによってL−ア ラビナール(A1)から調製される。A2と2,6−ジクロロプリン(A3)の 縮合によって、2,6−ジクロロ−9−(3,5−ジ−O−p−トルオイル−2 −デオキシ−アルフア−L−エリスロ−ペンタフラノシル)プリン(4A)を得 る。A4をメタノールとアンモニアで処理し、6位でプリンを選択的にアミノ化 し、同時に3’−および5’−位でアセチル化されたヒドロキシル基を脱保護す る。残りの塩素を水素化分解によって除去し、所望のL−ヌクレオシド、L−d A(A6)を得る。次に、A6のエキソサイクリックなアミンをベンゾイルクロ ライドを用いるジアシル化によって保護し、A7(これは、保護されたアミンに 加えて、2つのベンゾエートエステルを含んでいる。)を得る。ベンゾエートエ ステルを、水酸化ナトリウム水溶液でケン化することによって除去し、A8を得 る。次に、この ジオールをジメトキシトリチルクロライド(アルドリッチケミカルカンパニーよ り入手可能である。)で処理し、5’−位がDMTエーテル化されたA9を得る 。次に、A9を2−シアノエチル N,N−ジイソプロピルクロロホスホルアミ ダイト(アルドリッチケミカルカンパニーより入手可能である。)で処理し、A 10、即ち所望の2つの位置が保護された5’−ジメトキシトリチル−2’−デ オキシ−L−アデノシン 3’−O−2−シアノエチルホスホルアミダイトを得 る。A10は、本発明の構造IVおよび構造Vの構成要素であるL−オリゴヌクレ オチド配列の合成の中間体として使用される。このような配列の製造は、異性体 であるD−オリゴヌクレオチドを合成および精製するために、製造者によって示 された手順を用いて、例えば自動化されたオリゴヌクレオチド合成機を用いて行 われうる。スキーム1 保護されたL−デオキシアデノシンホスホルアミダイトの製造 本発明のL−エナンチオメリックオリゴ−L−デオキシリボヌクレオチド材料 に使用するのに適した、保護された2’−デオキシ−L−グアノシン3’−O− ホスホルアミダイト誘導体、G8を調製する好ましい方法を、スキーム2に概説 した。1−O−メチル−3,5−ジ−O−p−トルイル−2−デオキシ−L−エ リスロ−ペントフラノース(スキーム1のA2)を、Smejkal,I.et al(1964) ,Coll.Czechoslov.Chem.Commun.,29,p2809-2813に開示された方法に従っ て、p−トルオイルクロライドとメタノールと処理することによってL−アラビ ナール(A1)から調製する。メチルアセタール(A2)を希塩酸で加水分解し 、ヘミアセタール(G2)を得る。これを無水酢酸でアセチル化し、1−アセチ ル 3,5−ジ−O−p−トルイル−ベータ−L−エリスロ−ペント フラノース(G3)を得る。G3と2−フルオロ−6−ベンジルオキシプリン( G4)を縮合することによって、G5を得、次いでこれをアルコール性アンモニ アで処理し、所望の生成物(G6)(これはクロマトグラフィーで精製される。 )を得る。G6の6−ベンジル保護基を、水酸化アンモニウム中で、パラジウム −炭で水素化分解することによって除去し、2−アミノ−9−(2−デオキシ− L−エリスロ−ペントフラノシル)プリン−6−オン(G7;L−dG)を得る 。次に、G7のエキソサイクリックな2−アミノ基をイソブチリルクロライドで アセチル化することによって保護し、5’−ヒドロキシル基を、ジメトキシトリ チルクロライドを用いてDMTエーテルとして保護し、3’−ヒドロキシル基を 2−シアノエチルN,N−ジイソプロピルクロロホスホルアミダイトで処理し、 G8、即ち所望の2つの位置で保護された5’−O−ジメトキシトリチル−2’ −デオキシ−L−グアノシン3’−O−2−シアノエチルホスホルアミダイトを 得る。G8は、本発明の構造IVおよび構造Vの構成要素であるL−オリゴヌクレ オチド配列の合成の中間体として使用される。このような配列の製造は、異性体 であるD−オリゴヌクレオチドを合成および精製するために、製造者によって示 された手順を用いて、例えば自動化されたオリゴヌクレオチド合成機を用いて行 われうる。スキーム2 保護されたL−デオキシグアノシンホスホルアミダイトの製造 本発明のL−エナンチオメリックオリゴ−L−デオキシリボヌクレオチド材料 に使用するのに適した、保護された2’−デオキシ−L−ウリジン 3’−O− ホスホルアミダイト誘導体、U7を製造する好ましい方法を、スキーム3に概説 した。L−アラビノース(U1)をシアナミドと反応し、2’−アミノ−1,2 −オキサゾリン(U2)を得、これをメチ ルプロピオレート(U3)で処理してアンヒドロ−L−ウリジン(U4)を得る 。アンヒドロ誘導体U4を、HBrで開環し、2’−ブロモ−ヌクレオシド(U 5)を得、これを触媒水素添加し、2−デオキシ−L−ウリジン(U6)を得る 。U6の5’−ヒドロキシル基を、ジメトキシトリチルクロライドを用いてDM Tエーテルとして保護し、3’−ヒドロキシルを2−シアノエチル N,N−ジ イソプロピルクロロホスホルアミダイトと処理し、U7、即ち所望の、保護され た5’−O−ジメトキシトリチル−2’−デオキシ−L−ウリジン 3’−O− 2−シアノエチルホスホルアミダイトを得る。U7は、本発明の構造IVおよび構 造Vの構成要素であるL−オリゴヌクレオチド配列の合成の中間体として使用さ れる。このような配列の製造は、異性体であるD−オリゴヌクレオチドを合成お よび精製するために、製造者によって示された手順を用いて、例えば自動化され たオリゴヌクレオチド合成機を用いて行われうる。スキーム3 保護されたL−デオキシウリジンホスホルアミダイトの製造 本発明のL−エナンチオメリックオリゴ−L−デオキシリボヌクレオチド材料 に使用するのに適した、保護されたL−チミジン 3’−O−ホスホルアミダイ ト誘導体、T7を製造する好ましい方法を、スキーム4に概説した。この合成方 法は、キラルな出発物質としてL−アラビノースを用いる、スキーム3に開示さ れた2’−デオキシ−L−ウリジン3’−O−ホスホルアミダイト誘導体、U7 の製造に類似している。従って、L−アラビノースをシアナミドと処理し、2’ −アミノ−1,2−オキサゾリン(U2)を得る。次い で、これを加熱しながらメチルメタアクリレートと反応し、無水ヌクレオシド( T4)を得る。T4を無水HBrで開環し、2−ブロモ−L−チミジン(T5) を得る。T5を接触水素添加してL−チミジン(T6)を得る。T6の5’−ヒ ドロキシル基を、ジメトキシトリチルクロライドを用いてDMTエステルとして 保護し、3’−ヒドロキシル基を2−シアノエチル N,N−ジイソプロピルク ロロホスホルアミダイトで処理し、T7、即ち所望の保護された5’−O−ジメ トキシトリチル−L−チミジン 3’−O−2−シアノエチルホスホルアミダイ トを得る。T7は、本発明の構造IVおよび構造Vの構成要素であるL−オリゴヌ クレオチド配列の合成の中間体として使用される。このような配列の製造は、異 性体であるD−オリゴヌクレオチドを合成および精製するために、製造者によっ て示された手順を用いて、例えば自動化されたオリゴヌクレオチド合成機を用い て行われうる。スキーム4 保護されたL−チミジンホスホルアミダイトの製造 本発明のL−エナンチオメリックオリゴ−L−デオキシリボヌクレオチド材料 に使用するのに適した、保護された2’−デオキシ−L−シチジン 3’−O− ホスホルアミダイト誘導体、C7の好ましい製造方法をスキーム5に概説した。 従って、L−アラビノース、A1をHClおよびトルオイルクロライドで処理し 、3,5−ジ−O−p−トルオイル−2−デオキシ−L−リボフラノシルクロラ イド(C2)を得る。(C2)と4−クロロ−2−トリメチルシロキシピリミジ ン(C3)を縮合し、1−(3,5−ジ−O−p−トルオイル−2−デオキシ− L−リボフラノシル)−4−クロロピリミ ジン−2−オン(C4)を得る。これをメタノール中でアンモニアと処理し、2 −デオキシ−L−シチジン(C5)を得る。C5のエキソサイクリックなアミン をベンゾイルクロライドで処理することによって保護し、3’−および5’−位 のエステルをケン化して、3’−および5’−ヒドロキシル基が遊離したC6を 得る。C6の5’−ヒドロキシル基をジメトキシトリチルクロライドを用いてD MTエーテルとして保護し、3’−ヒドロキシル基を2−シアノエチル N,N −ジイソプロピルクロロホスホルアミダイトで処理し、C7、即ち所望の保護さ れた5’−O−ジメトキシトリチル−2’−デオキシ−L−シチジン 3’−O −2−シアノエチルホスホルアミダイトを得る。C7は、本発明の構造IVおよび 構造Vの構成要素であるL−オリゴヌクレオチド配列の合成の中間体として使用 される。このような配列の製造は、異性体であるD−オリゴヌクレオチドを合成 および精製するために、製造者によって示された手順を用いて、例えば自動化さ れたオリゴヌクレオチド合成機を用いて行われうる。スキーム5 保護されたL−デオキシシチジンホスホルアミダイトの製造 2’−デオキシ−L−アデノシン(A6)をこれ以後しばしばL−dAと称し 、2’−デオキシ−L−グアニジン(G7)をこれ以後しばしばL−dGと称し 、2’−デオキシ−L−ウリジン(U6)をこれ以後しばしばL−dUと称し、 L−チミジン(T6)をこれ以後しばしばL−Tと称し、2’−デオキシ−L− シチジン(C5)をこれ以後しばしばLdCと称する。本発明のL−エナンチオ メリックオリゴヌクレオチドの略称命名法として、例えば、2’−デオキシ−L −アデニン、L−dAがリン酸ジエステル基で2’−デオキシ−L−グアノシン 、L−dGに結合され、次いで該L−dGがリン酸ジエステル基で2’−デオキ シ−L−ウリジン、L −dUに結合され、該L−dUが次にリン酸ジエステル基でL−チミジンL−T と結合され、次に、該L−Tがリン酸ジエステル基で2’−デオキシ−L−シチ ジン、L−dCに結合されているものを含有する配列を有する無関連なL−エナ ンチオメリックオリゴヌクレオチドが定義され、しばしばL−d(AGUTC) と称されるであろう。このオリゴマーの5’−末端にR1基が結合し、このオリ ゴマーの3’−末端にR2が結した場合、該オリゴマーは、しばしばR1−5’− L−d(AGUTC)−3’−R2または5’−R1−L−d(AGUTC)−R2 −3’のように表示される。逆に、このオリゴマーの3’−末端にR1基が結合 し、このオリゴマーのR5’−末端にR2基が結合した場合、該オリゴマーは、 R1−3’−L−d(AGUTC)−5’−R2または3’−R1−L−d(AG UTC)−R2−5’のように表示される。関連物は、本発明のL−オリゴヌク レオチド、特にこの命名法を用いて以下に開示されるような配列を有する現在好 ましいオリゴヌクレオチドを構成する。 ここで「残基」の語は、化学的単位(chemical entity)との関連で使用され る。前記化学的単位は、例えばキレート剤、若しくは結合基、若しくはタンパク 反応性基、若しくは免疫反応性基、若しくは免疫反応性基、若しくは免疫反応性 タンパク、若しくは抗体、若しくは抗体フラグメント、若しくは異種二官能性(h eterobifunctional)交差結合剤のような交差結合剤、若しくはL−エナンチオメ リックオリゴヌクレオチド、若しくはスペーシング基、若しくは末端キャッピン グ基 を包含する。「残基」の語は、前記化学的単位の一部分であって、前記化学的な 単位の一部が独立の化学的単位として考慮された場合、化学的単位内の1以上の 化学結合が、1以上の他の化学的単位と1以上の共有結合を具備するように変化 され、修飾され、または置換されたとき、もっぱらそのまま残る前記化学単位と して定義される。従って、例えば一態様では、例えば構造IVのIおよびIi、ま たは構造VのcIに関連して、「L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの 残基」には、他の化学的単位の残基に少なくとも二価で結合するために修飾され たL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドが包含される。即ち、前記L−エ ナンチオメリックオリゴヌクレオチドには、少なくとも二価のL−エナンチオメ リックオリゴヌクレオチド配列が含有される。他の態様では、例えば、構造Vの W1、W2またはW3に関連して、「キレート基の残基」には、例えば結合基の残 基のような他の化学的単位の残基への結合を介して少なくとも1価に修飾された キレート基が包含される。 前記構造IVにおいて、Zは、好ましくは、腫瘍関連抗原を認識し、且つこれに 特異的である抗体若しくは抗体フラグメントである。幾つかの態様では、上記タ ンパクには、化学結合またはタンパク反応性基の残基若しくはタンパク上の反応 性基の残基から誘導される結合基を介してこれらに共有結合で結合された免疫反 応性基が含まれうる。ここで使用される「IRP」と略称されうる「免疫反応性 タンパク」の語は、タンパク共有結合で結合されうる有機化合物、および生きた 微生物に見出されるか、または診断、治療、あるいは細胞性物質若しくは生きた 微生物の遺伝子工学に有用な有機化合物、並びに生物学的液体中に見出されうる か、あるいは腫瘍細胞のような治療されうる細胞に関連した他の成分と相互作用 する能力を有する有機化合物である。 免疫反応性基は、広範囲の天然に存在する材料または合成によって調製された 材料から選択される。これらの材料には、酵素、アミノ酸、ペプチド、ポリペプ チド、タンパク、リポタンパク、糖タンパク、脂質、リン脂質、ホルモン、成長 因子、ステロイド、ビタミン、多糖、ウイルス、原生動物、菌類、寄生生物、リ ケッチア、カビ、およびこれらの成分、血液成分、組織および器官成分、医薬、 ハプテン、レクチン、トキシン、核酸(オリゴヌクレオチドを含む)、抗体(モ ノクローナルおよびポリクローナル)、抗−抗体、抗体フラグメント、抗原性物 質(タンパクおよび糖鎖(carbohydrate)を含む)、アビジンおよびこれらの誘 導体、ビオチンおよびこれらの誘導体、並びに当業者に周知の他のものが含まれ るが、これらに限定されない。加えて、免疫反応性基は、何れかの基質であって 、免疫適格を有するホストに提供された場合に、その基質と結合することができ る特異的な抗体、または抗原−抗体反応に関与するそのように形成された抗体を 産生するものでありうる。 好ましい免疫反応性基は、L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの残基 上のここで説明されたタンパク反応性基と反応するための、またはここで説明さ れたような結合基と 反応するための少なくとも1つの反応部位を含有する限り、抗体およびこれらの 種々の免疫反応性フラグメントである。この部位は、免疫反応性種に固有である か、または、免疫反応性種の適切な化学修飾を介して導入されうる。先に概説し た技術によって産生される抗体に加えて、分子生物学の技術によって産生される 他の抗体およびタンパクを特に含有しうる。 好ましくは、免疫反応性基は、構造IV内のL−エナンチオメリックオリゴヌク レオチドとは結合せず、従って、該L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド の、構造Vの相補的に配列されたL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドと の結合が阻害される。 ここで使用される「抗体フラグメント」の語は、抗体の残基であって、抗体が 抗原との結合に対して特徴的に親和性を示すものを具備した免疫反応性物質を言 う。ここで使用される抗原との結合に対する親和性の語は、抗原結合部と抗原決 定基との間の相互作用の強さ若しくは結合の強さ、従ってこれらの間の立体化学 的な適合性の熱力学的表現を言う。それ自体では、これは、抗体−抗原相互作用 に対する平衡または結合定数の表現である。ここで使用される「親和性」の語も 、リガンドと受容体の間の相互作用の強さまたはこれらの間の結合の強さ、従っ てこれらの間の立体化学的な適合性の熱力学的表現を意味する。それ自体では、 これはリガンド−受容体相互作用に対する平衡または結合定数の表現である。 抗原と抗体との結合の親和性に関して、抗体フラグメント は、少なくとも前記抗原への結合に対する前記親和性のパーセンテージを示し、 このパーセンテージは、前記抗原への結合に対する前記抗体の相対的親和性の0 .001パーセントから1,000パーセント、好ましくは0.01パーセント から1,000パーセント、より好ましくは0.1から1,000パーセント、 もっとも好ましくは1.0パーセントから100パーセントの範囲である。 抗体フラグメントは、1以上の化学結合の開裂反応を具備した化学反応によっ て、即ちアミノ酸、ペプチド、炭水化物、ここで説明した結合基、ここで説明し たスペーシング基、ここで説明したタンパク反応性基、およびここで説明したよ うに生成される抗体フラグメントを包含した群から選択される1以上の化学成分 を反応剤として使用する1以上の化学結合形成反応を具備した化学反応によって 、および分子生物学的プロセス、細菌によるプロセス、若しくは抗体遺伝子の遺 伝子工学を包含するプロセスおよび抗体遺伝子の遺伝子工学により生じるプロセ スによって抗体から産生されうる。 抗体フラグメントは1以上の以下の反応を具備する化学反応によって抗体から 誘導されうる。 (a)抗体が含有する1以上の化学結合の開裂。前記結合は、例えば炭素− 窒素結合、イオウ−イオウ結合、炭素−炭素結合、炭素−イオウ結合、および炭 素−酸素結合から選択され、この場合に前記開裂の方法は、以下の反応から選択 される。 (i)酵素、例えばパパイン若しくはペプシン(これら は、当業者にとって、FabおよびFab’2と一般に呼ばれる抗体フラグメン トをそれぞれ生じさせることが知られている。)のような、生化学的触媒の作用 を包含する触媒化学反応。 (ii)例えば、7に等しいかまたはこれより小さいpHで有利に起こるヒド ロニウムイオンのような求電子的化学触媒の作用を包含する触媒化学反応。 (iii)例えば、7に等しいかまたはこれより大きいpHで有利に起こる水 酸イオンのような求核的触媒の作用を包含する触媒化学反応。 (iv)例えば、スルフヒドリル基(−SH基を含有する。)またはアニオン 性スルフィド基−S-Na+基のような塩の形態で−S-基を含有する。)を包含 する試薬によるジスルフィド結合のイオウ原子での置換反応のような化学量論的 な形式で消費される試薬を使用する置換反応を具備した化学反応。 (v)例えば、ジスルフィド結合の還元のような還元反応を具備した化学反 応。 (vi)ヒドロキシル基の炭素−酸素結合の酸化、若しくは糖鎖部分で起こる ような隣接したジオールの炭素−炭素結合の酸化のような酸化反応を具備した化 学反応。または、 (b)例えば、炭素−窒素結合(例えば、アミド結合、アミン結合、ヒドラ ゾン結合、イミン結合、およびチオ尿素結合)、ジスルフィド結合のようなイオ ウ−イオウ結合、炭素−炭素結合、炭素−イオウ結合、および炭素−酸素結合か ら選択される1以上の共有結合の形成のような1以上の試薬の間での1以上の化 学結合の形成、および前記化学結合形成の試薬として、アミノ酸、ペプチド、糖 鎖、ここで定義されたような結合基、ここで定義されたようなスペーシング基、 ここで定義されたようなタンパク反応性基、および上記(a)で説明したように 生成される抗体フラグメントを使用すること。または、 (c)抗体フラグメントは、1以上の反応剤の間で1以上の非共有結合の形 成によって誘導されうる。このような非共有結合は、水性媒体中において、脂肪 族基および炭素環基を含む領域のような相互に接近しうる低極性領域を独立に具 備する化学種間で起こるような疎水性相互作用、およびオリゴヌクレオチドと相 補的なオリゴヌクレオチドとの結合を起こすような水素結合相互作用を包含する 。または、 (d)抗体フラグメントは、分子生物学の手法の結果として、または例えば 単鎖免疫反応性基またはFvフラグメントの遺伝子工学における抗体遺伝子の遺 伝子工学によって製造されうる。 抗体フラグメントは、1以上の上記方法を組み合わせて、結果として製造され うる。 幾つかの態様では、免疫反応性基は、結合基LzによってL−エナンチオメリ ックオリゴヌクレオチド、I、の残基に結合するための反応性基を有する酵素で あり得る。相当する酵素には、アスパルテートアミノトランスアミナーゼ、アラ ニンアミノトランスアミナーゼ、ラクテートデヒドロゲナー ゼ、クレアチンホスホキナーゼ、ガンマグルタミルトランスフェラーゼ、アルカ リ性酸ホスファターゼ、プロスタチック酸ホスファターゼ、セイヨウワサビペル オキシダーゼ、および種々のエステラーゼが含まれるが、これらに限定されない 。 所望であれば、免疫反応性基は、修飾、若しくは化学的に変化され得、当業者 に公知の技術によって、以下に説明する結合基を介してL−エナンチオメリック オリゴヌクレオチドの残基への結合に使用するための反応性基を提供する。この ような技術には、オリゴヌクレオチドの修飾に向けられた、WO−A−89/0 2931およびWO−A−89/2932、および米国特許第4,719,18 2に開示された結合部分の使用および化学修飾が含まれる。 本発明の組成物の非常に好ましい2種類の使用は、腫瘍の診断用のイメージン グおよび腫瘍の放射線治療である。従って、好ましい免疫学的基には腫瘍関連抗 原に対する抗体が含まれる。抗体は、これ以後しばしばAbと記す。特別な、制 限を受けない抗体の例には、結腸直腸腫瘍を認識するB72.3および関連抗体 (米国特許第4,522,918および4,612,282に開示されている。 );9.2.27および関連抗メラノーマ抗体;結腸直腸腫瘍を認識するD61 2関連抗体;小細胞肺癌を認識するUJ13Aおよび関連抗体;NRLU−10 、NRCO−02および関連抗体であって小細胞肺カルチノーマおよび結腸直腸 腫瘍(パン−カルチノーマ(Pan-carclnoma)を認識するNRLU−10、NRC O−02および関連抗体;前立腺腫瘍を認識する7E11C5お よび関連抗体;結腸直腸腫瘍を認識するCC49および関連抗体;壊死組織を認 識するTNTおよび関連抗体;結腸カルチノーマを認識するPR1A3および関 連抗体;国際特許出願WO−A−90/02569に開示されたING1および 関連抗体;扁平上皮癌を認識するB174、C174および関連抗体;幾つかの リンパ腫および白血病と反応的であるB43および関連抗体;および抗−HLB および関連モノクローナル抗体が含まれる。特に好ましい抗体はING−1であ る。 再度構造IVを参照すれば、LzおよびLQは、独立に化学結合であるか、または 結合基の残基である。ここで使用される「結合基の残基」の語句は、タンパク反 応性基とタンパク上の反応性部位との反応で残った部分、生じた部分、または誘 導された部分をいう。ここで使用される「タンパク反応性基」の語句は、タンパ クで典型的に見出される官能基と反応しうる何れかの基をいう。しかし、タンパ ク反応性基は、関連したタンパク以外の生物分子で典型的に見出される官能基と も反応することが特に考慮される。従って、本発明の実施に有効な結合基は、免 疫反応性基を含有する生物学的分子の何れかと反応し、該生物学的な分子がタン パクであるか否かに関わらず、免疫反応性基と以下に開示される種を含有するL −エナンチオメリックオリゴヌクレオチドとの間に結合基を形成しうる基から誘 導される。 好ましい結合基は以下から選択されるタンパク反応性基から誘導されるが、こ れらに限定されない。 (1)タンパクまたは生物学的分子上のアミン、アルコール、またはスルフヒド リル基と直接反応できる基であって、前記タンパクまたは生物学的分子が、免疫 反応性基、例えばハロゲン含有基(これには例えば、クロロメチルフェニル基お よびクロロアセチル[ClCH2(C=O)−]基が含まれる)、2−クロロエ チルスルホニルおよび2−クロロエチルカルボニルのような活性化された2−( 脱離基置換された)−エチルスルホニルおよびエチルカルボニル基;ビニルスル ホニル;ビニルカルボニル;エポキシ;イソシアナト;イソチオシアナト;アル デヒド;アジリジン;スクシンイミドオキシカルボニル;カルボン酸ハライドの ような活性化されたアシル基;混合酸無水物等;並びに従来の写真用のゼラチン 硬化剤に使用しうる公知の他の基を含むもの; (2)免疫反応性基を含有する修飾されたタンパクまたは生物学的分子、即ち上 記(1)で説明したような反応性基を含有するように、例えばアルデヒド若しく はカルボン酸へタンパクのヒドロキシル基のような基を酸化することによって、 修飾された免疫反応性基を含有するタンパクまたは生物学的分子と容易に反応で きる基。この場合に、「結合基」は、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ 、ヒドラジノ、アルキルヒドラジノ、アリールヒドラジノ、カルバジド、セミカ ルバジド、チオカルバジド、チオセミカルバジド、スルフヒドリル、スルフヒド リルアルキル、スルフヒドリルアリール、ヒドロキシ、 カルボキシ、カルボキシアルキルおよびカルボキシアリールから選択されるタン パク反応性基から誘導されうる。前記結合基のアルキル部分は、1から約20の 炭素原子を含有しうる。前記結合基のアリール部分は、約6から約20の炭素原 子を含有しうる。 (3)免疫反応性基を含有するタンパク若しくは生物学的分子、または上記(1 )および(2)に記載されたような修飾されたタンパクに、交差結合剤を用いる ことによって結合することができる基。例えば、同種二感応性(homobifunction al)および異種二感応性ゼラチン硬化剤、ビスエポキシド、およびビスイソシア ネートのような幾つかの有効な交差結合剤の残基は、該交差結合反応の間にタン パク−(L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドを含有した種)複合体の一 部、即ち該複合体中の結合基となりうる。しかし、他の有用な交差結合剤は、例 えば消費されうる触媒として交差結合を促進し得、最終複合体には存在しない。 このような交差結合剤の例には、米国特許第4,421,847に開示されたカ ルボジイミドおよびカルバモイルオニウム交差結合剤、並びに米国特許第4,8 77,724のエーテルがある。これらの交差結合剤では、免疫反応性基のよう に、反応剤の1つは、カルボキシル基を有していなければならず、その他のもの は、L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド含有種のように、反応性のアミ ン、アルコール、またはスルフヒドリル基を有していなければならない。 アミド結合の形成において、交差結合剤は、最初にカルボキシル基と選択的に反 応し、次いで、アミンとこのように「活性化された」カルボキシル基との反応の 間に開裂除去され、タンパクとL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド含有 種との間にアミド結合を形成し、これによって2つの部分が共有結合的に結合さ れる。このアプローチの利点は、同じような分子、例えばタンパクとタンパクま たはL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド含有種同士の交差結合を防げる ことである。これに対して、例えば同種二感応性交差結合剤の反応は非選択的で あり、望まない交差反応をした分子が得られる。 好ましい、有用な結合基は、Pierce Chemical Company Immunotechnology Cat alog‐Protein Modification Section,(1991および1992)に示されているよう な種々の異種二感応性交差結合反応剤から誘導される。 有効なこのような反応剤の例には、以下のようなものが含まれるが、これに限 定されない。 スルホ−SMCC スルホスクシンイミジル 4−(N−マ レイミドメチル)シクロヘキサン−1− カルボキシレート; スルホ−SIAB スルホスクシンイミジル (4−ヨード アセチル)アミノベンゾエート; スルホ−SMPB スルホスクシンイミジル 4−(p−マ レイミドフェニル)ブチレート; 2−IT 2−イミノチオラン;および SATA N−スクシンイミジル S−アセチルチ オアセテート。 先の説明に加えて、結合基はまた、全体でもまたは部分的にもヌクレオチドお よびヌクレオチド残基(両方とも天然に存在し、修飾されている。)から誘導さ れうる。本発明のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列への、アミン およびスルフヒドリル基のような反応性の官能基を含有する修飾されたヌクレオ チド部分の取込に対して特に有用な試薬(これは特に制限されない)は、例えば Clonetech Labo-ratories Inc.(Palo Alto California)から商業的に入手可能 であり、これらの試薬には、単結合アミノ修飾剤(Uni-Link AminoModifier)( カタログ#5190)、ビオチン−オンホスホルアミダイト(Biotin-ON Phosph oramidite)(カタログ#5191)、N−MNT−C6−アミノ修飾剤(N-MNT -C6AmlnoModifier)(カタログ#5202)、アミノ修飾剤II(AmlnoModifier )(カタログ#5203)、DMT−C6−3’−アミン−オン(DTM-C6-3'-Am ine-ON)(カタログ#5222)、C6−チオール修飾剤(C6-ThiolModifier) (カタログ#5211)等が含まれる。一側面においては、本発明の結合基は、 上記のClontechの試薬として利用できるアミンまたはスルフヒドリル基のような 反応性の官能基の反応から誘導される。これらのうちの1以上は、例えば上記の 異種二感応性タンパク反応性基のような先に説明したタンパク反応性基の1以上 と共に、本発明のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列に組み込まれ 、これらの1以上は、例 えば本発明の免疫反応剤に取り込まれる。 再度構造IVを参照すれば、IおよびIiは、独立に、12から約50の隣接し た配列のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドであって、前記隣接した配 列が、同族の隣接した配列のファミリーの1以上のメンバーをこれらに含有し、 前記ファミリーの個々の同族体が12から約30のL−エナンチオメリックヌク レオチドユニットからなり(配列の前記ファミリーの同族体は、両方とも独立に 、または同族の配列の組合せとして、これ以後しばしば、「配列(the Sequense) 」と称する)、6以上の隣接したL−エナンチオメリックヌクレオチドユニット の配列が、構造IV内の何れの位置の6以上の隣接したL−エナンチオメリックヌ クレオチドユニットの任意の他の隣接した配列とハイブリダイズしないものを具 備する。「配列」を具備する同族に隣接した配列の組のメンバーは、配列Iおよ び配列Iiの両方に見出され得、少なくとも1つのこのような配列は、Iおよび Iiに共通である。 構造IVにおけるIおよびIiのL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配 列は、以下に示される構造Vの放射性ターゲッティング部分に取り込まれる相補 的なL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列が、前記L−エナンチオメ リックオリゴヌクレオチド配列とハイブリダイズし、約37℃以上の融解温度( Melting temperature)Tmを示すハイブリッドを形成する限り、L−DNA、 L−RNA、または、プリンおよびピリミジン塩基で修飾されたL−DNAおよ びL−RNA、またはメチルホスホネート若しくはチオホスホ ネート或いは糖鎖で修飾されたL−DNA若しくはL−RNA類似体のような骨 格(backbone)が修飾されたL−DNA若しくはL−RNA(完全に若しくは部 分的に修飾されたもの)、またはこれらの組合せよりなりうる。好ましいL−エ ナンチオメリックオリゴヌクレオチドは、塩基以外が修飾されたL−DNAおよ びL−RNA並びに骨格以外が修飾されたL−DNAおよびL−RNAであり、 より好ましくは、L−dA、L−T、L−dG、L−dUおよびL−dCL−エ ナンチオメリックヌクレオチドユニットを含有するL−DNAである。現在、最 も好ましいL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドは、L−dA、L−T、 L−dGおよびL−dCL−エナンチオメリックヌクレオチドユニットを含有す るL−DNAである。 好ましい態様においては、該L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列 IおよびIiは、二本鎖L−DNA若しくはL−RNAを含有しうる。即ち、該 L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列は、二重螺旋分子を形成する相 補的L−DNA若しくはL−RNAを含有しうる。L−DNAまたはL−RNA から構成される放射性ターゲッティング部分に取り込まれる相補的なL−エナン チオメリックオリゴヌクレオチド配列は、次ぎにIおよびIiを含有する二本鎖 L−DNAまたはL−RNAの一方または他方の鎖にハイブリダイズする。この 方法では、放射性ターゲッティング部分に取り込まれる相補的L−エナンチオメ リックオリゴヌクレオチド配列は、三重(三重螺旋)のL−DNAハイブリッド 、 三重のL−RNAハイブリッドまたは三重のL−DNA:L−RNAハイブリッ ドを形成するようにIおよびIiの二重のL−DNAまたはL−RNAと相互作 用する。 「配列」を包含するL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列の好まし い例(これに限定されない)は以下に示される。以下の配列は、個別にまたは何 れかの組合せを考慮した場合、「配列」としてここで定義された組を包含する同 族のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列の組を包含する。 もちろん、配列(viii)は、配列(vii)を含有し、配列(vii)は配列(vi) を含有し、配列(vi)は配列(v)を含有する等々である。従って、構造IVにお いて、Iが例えば配列(iii)を含有し、Iiが、例えば配列(v)を含有する場 合は、IおよびIiは両方とも少なくとも配列(iii)を含有する。構造IVで他の Iiは(viii)を含有しうる。この場合、Iiは、(i)から(vii)並びに(vii i)も含有しうる。この場合、3つの配 列は全て、少なくとも(iii)[並びに(i)および(ii)]を含有し、2つの Iiは少なくとも(v)[並びに(i)から(v)]を含有するであろう。この 点については、L−エナンチオメリックヌクレオチドの隣接した配列(この配列 は、少なくとも配列(i)に相補的である)を含有するL−エナンチオメリック オリゴヌクレオチドは、配列(i)から(viii)までの全てにハイブリダイズし 、このことは、隣接した相補的配列の組の何れのメンバー(この組の個々のメン バーは(i)から(viii)の何れかに相補的な配列よりなる)でも同様である。 このような隣接した相補的な配列の組は、以下に説明されるようなcIを包含す る。 「配列」を含有する好ましい同族のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチ ド配列の他の組は、以下のものである。 特に好ましい配列は、L-d(TTATGGACGGAGAAGCTAA)(配列番号8)である。 本発明の2以上のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオ チド配列は、化学結合によって、上記のような結合基によって、または下記のよ うなスペーシング基によってタンデムに結合されうる。本発明のL−エナンチオ メリックオリゴヌクレオチド配列におけるL−エナンチオメリックヌクレオチド の配列順序は、5’末端から3’末端または3’末端から5’末端でありうる。 上記の結合基を介した本発明のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列 の、上記の免疫反応性基への結合は、3’部位若しくは5’部位を介して、また はL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの3’若しくは5’部位に結合し た誘導体を介して達成されうる。 先に議諭したように、「配列」はまた、二本鎖L−DNAまたはL−RNAか らなりうる。即ち、「配列」は、非共有結合的に相互作用し、二本鎖L−DNA またはL−RNAを形成する相補的なL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチ ドからなりうる。上記のような免疫反応性基へのこの二本鎖核酸の結合は、3’ 部位若しくは5’部位を介して、またはL−エナンチオメリックオリゴヌクレオ チドの3’または5’部位に結合した誘導体を介して達成されうる。 構造IVを再度参照すれば、QIは、本発明の2以上のL−エナンチオメリック オリゴヌクレオチド配列を分離し結合するスペーシング基である。QIは、上記 のような結合基を単独で、またはL−エナンチオメリックヌクレオチド若しくは 2から約20のL−エナンチオメリックヌクレオチドユニットを含有するL−エ ナンチオメリックオリゴヌクレオチドと組み合わせて包含し、その配列は、自己 会合しないか、また はこれらの中の6以上のL−エナンチオメリックヌクレオチドユニットの隣接し た配列が構造IV内の何れの場所でも6以上の隣接したL−エナンチオメリックヌ クレオチドユニットの任意の他の隣接した配列とハイブリダイズしないものであ る。QIはまた、アミノ酸基、ペプチド基、またはポリエチレンオキシド基のよ うなポリ(アルキレンオキシド)基の残基を含有しうる。各スペーシング基は、 2から約6のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列であって、該配列 の少なくとも2つが本発明の配列(Sequence)を含有するものと結合しうること が予期される。好ましくは、該スペーシング基は、2つのL−エナンチオメリッ クオリゴヌクレオチド配列の各々が本発明の配列(Sequence)を含有するものと 結合する。好ましくは該スペーシング基はL−エナンチオメリックオリゴヌクレ オチド配列である。 好ましいスペーシング基の例(これに限定されない)は、以下の配列よりなる 。 L-d(ACT); L-d(ACTC); L-d(ACTCT); L-d(CTC); L-d(TCTC);および L-d(CTCTC)。 特に好ましいスペーシング基は、L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド :L-d(ACTCTC)である。 もちろん、上記の条件、即ち本発明のL−エナンチオメリ ックオリゴヌクレオチドが自己会合性の配列を包含しないということは、L−エ ナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列基(origonucleotide Sequence group s)と組み合わせて結合されるL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドスペ ーシング基の選択を考慮する場合にもまだ適用される。 構造IVにおいて、aは0から約6であり、好ましくは1から約6であり、より 好ましくは1から約4であり、最も好ましくは1または2である。 構造IVにおいて、pは1から10まで、好ましくは1から約6まで、より好ま しくは1から3までの整数である。構造IVで定義されたように修飾されたZの混 合物を、このように修飾されていないZと共に含有する免疫反応性タンパクが、 本発明で有効であることも予期される。この場合、「p」個のこのような混合物 のバルク混合物の特性は、約0から約10の機能性値を具備する。好ましくは、 バルクpの値は、約0.1から約10.0、好ましくは約0.2から約5.0、 より好ましくは約0.4から約3である。 構造IVにおいて、Eは末端キャッピング基である。Eは、L−エナンチオメリ ックヌクレオチド基であるか、またはこれらの中のD−エナンチオメリックオリ ゴヌクレオチド配列に関してエキソヌクレアーゼ酵素活性の作用を低下するか若 しくは阻害するように修飾された1以上のD−オリゴヌクレオチド基であること が好ましい。Eは、1から約10の炭素原子よりなるアルキル基のような1以上 の置換基を含有した3’−若しくは5’−ホスフェート結合したリボースであり 得る。Eは、アルキルエーテル、アリールエーテル、アラルキルエーテル、置換 アリールエーテルまたは置換アラルキルエーテルのようなエーテル基のような5 ’−若しくは3’−エーテル基であって、該アルキル基が1から10の炭素原子 を含有し、該アリール基が6から10の炭素原子を含有するものであり、更に、 該アルキル若しくはアリール基が酸素、窒素またはイオウ原子を含有するか、酸 素、窒素または硫黄原子を含有するアルキル若しくはアリール基で置換されうる ものである。Eは、アルキルエステル、アリールエステル、アラルキルエステル 、置換アリールエステル若しくは置換アラルキルエステルのような5’−O−ま たは3’−O−ホスフェートエステル基であって、該アルキル基が1から10の 炭素原子を含有し、該アリール基が6から10の炭素原子を含有するものであり 、更に、該アルキル若しくはアリール基が、酸素、窒素若しくは硫黄原子を含有 するか、または酸素、窒素若しくは硫黄原子を含有するアルキル若しくはアリー ル基で置換されうるものである。Eは、好ましくは5’−若しくは3’−位で、 エーテル基としてリボシル部分上のポリ(アルキレンオキシジル)基であるか、 若しくはL−リボシル基の5’−若しくは3’−酸素にエーテル基若しくはホス フェートエステルで結合されたポリ(アルキレンオキシジル)基でありうる。ポ リ(アルキレンオキシジル)基は、例えばポリ(エチレンオキシジル)またはポ リ(プロピレンオキシジル)またはポリ(プロピレンオキシジル−コ−エチレン オキシジル)基(poly(propylene oxidyl-co-ethylene oxidyl group))でありうる。ここで各ポリマーは、2から約100の繰り返しユニット を含んでいる。このような単位を含有するリン酸エステルも有用であるばかりで なく、上記のような適切な結合基の要素より成るリン酸エステルまたは修飾され たリボースも有用である。EはまたZを包含するか、または上記のLzの要素に よってQIに結合され、環状構造を形成することができる。Eはまた、2つの炭 素−1つの窒素原子のヌクレオシド間結合を有する化合物を包含しうる。好まし くは、Eはポリ(アルキレングリコール)ホスフェートジエステルを含有する。 Eに関して、ポリ(アルキレングリコール)部分は、2から約100の繰り返し 単位を有しうる。好ましくは、ポリ(アルキレングリコール)は、ポリ(エチレ ングリコール)である。現在のところ、ポリ(アルキレングリコール)ホスフェ ートジエステルは、テトラ(エチレングリコール)ホスフェートジエステルが好 ましく、これ以後しばしば「Teg」または「Tegユニット」と呼ぶ。このよ うなポリ(アルキレングリコール)ホスフェートジエステルは、お互いにタンデ ムに結合され、二量体リン酸エステル配列、三量体配列、四量体配列等々を形成 しうる。1または2のこのようなユニットが好ましい。このようなユニはまた、 上記のQI、Lz、LQ、I、Ii若しくはZの残基に結合しうる。好ましい末端基 Eは、TのようなL−エナンチオメリックヌクレオチドに結合したリン酸エステ ルによって結合されるTegユニットを包含する。L−DNA配列のための他の 好ましい末端キャッピングユニットは、L−dA、L−dG、L −T、L−dC、およびL−dUの残基、またはこれらを含有するオリゴヌクレ オチド配列を包含する。 本発明の内容として、「修飾されたヌクレオチド部分」の語は、天然に存在す るD−エナンチオメリックヌクレオチドまたは天然に存在するD−エナンチオメ リックヌクレオチドの残基の1以上の部分と類似している1以上の化学基を包含 する化学的単位を意味することを意図している。「修飾されたD−エナンチオメ リックヌクレオチド部分」は、その化学的単位であって、1以上の化学結合(別 の場合として、前記の天然に存在するD−エナンチオメリックヌクレオチドが独 立の化学的単位として考慮される場合は、該ヌクレオチドが、この化学結合を含 有する。)が、1以上の他の化学的単位に1以上の共有結合を含有するように変 化され、修飾され、または置換される場合、もっぱらそのまま残されるものを包 含するか、またはある位置において、天然に存在するD−エナンチオメリックヌ クレオチドの一部(例えば、プリン若しくはピリミジン塩基部分、ヒドロキシル 部分、リボース部分等またはこれらの組合せのような部分)を、前記L−エナン チオメリックヌクレオチドの他の部分の前記置換と同時に除去または削除した後 にもっぱら残ったままであるその化学的部分を包含する。特に有用な修飾された D−エナンチオメリックヌクレオチド部分の例(これに制限されない)には、ア ミンおよびスルフヒドリル基のような反応性官能基が含有されるこれらは、商業 的に利用でき、Clontech Laboratories Inc.(Palo Alto,California)から入手 できる、例えばこれらの 修飾されたD−エナンチオメリックヌクレオチド部分およびこれらの前駆体のよ うなものがある。前記修飾されたヌクレオチド部分およびこれらに対する前駆体 には、単結合アミノ修飾剤(Uni-Link AminoModifier)(カタログ#5190) 、ビオチン−オンホスホルアミダイト(Biotin-ON Phos-Phoramidite)(カタロ グ#5191)、N−MNT−C6−アミノ修飾剤(N-MNT-C6 AminoModifier) (カタログ#5202)、アミノ修飾剤II(AminoModifier)(カタログ#52 03)、DMT−C6−3’−アミン−オン(DTM-C6-3'-Amine-ON)(カタログ #5222)、C6−チオール修飾剤(C6-Thiol-Modifier)(カタログ#52 11)等が含まれる。1以上の前記部分は、本発明を包含するL−エナンチオメ リックオリゴヌクレオチド配列に含まれうる。一側面では、本発明の結合基は、 上記のClonetechの試薬として利用しうるアミン若しくはスルフヒドリル基のよ うな反応性官能基の反応から誘導される。これらの基の1以上は、例えば異種二 感応性タンパク反応性基のような1以上の先に説明したタンパク反応性基を有す る本発明のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列に含まれ、これらの 1以上は、本発明の免疫試薬に含まれる。 「修飾されたD−エナンチオメリックヌクレオチド部分」はD−エナンチオメ リックオリゴヌクレオチド配列のエキソヌクレアーゼ酵素活性の作用を低下また は阻害するように修飾されたD−エナンチオメリックヌクレオチド部分を包含し うる。これは、3’−若しくは5’−ホスフェート結合した リボースまたは3’−若しくは5’−ホスフェート結合した2’−デオキシリボ ース基である。これらは、1から約10の炭素原子からなるアルキルのような1 以上の置換基を、またはアルキルまたはアリールまたはアラルキルまたは置換さ れたアリール若しくはアラルキルエーテル(但し、アルキル基は1から約10の 炭素原子を含有し得、このようなアルキル若しくはアリール基は、酸素、窒素若 しくは硫黄原子を含有するか、またはこれらを含有する置換基によって置換され うる。)を、またはポリ(アルキレンオキシジル)基を、好ましくは5’−若し くは3’−リボース部位でそれぞれ、または他の位置で含有する(これらの置換 基は、エキソヌクレアーゼ酵素活性の作用を低下若しくは阻害するであろう。) 。前記置換基を含有するホスフェート基を包含する「修飾されたD−エナンチオ メリックヌクレオチド部分」も有用であり、加えて、上記の適切な結合基の要素 を含有するリン酸エステルまたは修飾されたリボースも有効である。「修飾され たD−エナンチオメリックヌクレオチド部分」はまた、Zの残基を包含し、これ は上記Lzの要素によってQIに結合され、環状構造を形成しうる。「修飾された D−エナンチオメリックヌクレオチド部分」はまた、2つの炭素原子−1つの窒 素原子のヌクレオチド間結合を有する化合物を包含しうる。 好ましくは、「修飾されたD−エナンチオメリックヌクレオチド部分」は、ポ リ(アルキレングリコール)ホスフェートジエステルを含有する。前記「修飾さ れたD−エナンチオメリックヌクレオチド部分」に関連して、ポリ(アルキレン グリコール)部分は、2から約100の繰り返し単位を有する。好ましくはポリ (アルキレングリコール)はポリ(エチレングリコール)である。現在のところ 、好ましいポリ(アルキレングリコール)ホスフェートジエステルは、テトラ( エチレングリコール)ホスフェートジエステルであり、これ以後しばしば「Te g」または「Tegユニット」と呼ぶ。このようなポリ(アルキレングリコール )ホスフェートジエステルはお互いにタンデムに結合し、二量体リン酸エステル 配列、三量体配列、四量体配列等々を形成する。1または2のこのようなユニッ トが好ましい。このようなユニットはまた、ここで説明したようなQI、Lz、LQ 、I、IiまたはZの残基と結合しうる。好ましい「修飾されたD−エナンチオ メリックヌクレオチド部分」は、L−TのようなD−エナンチオメリックヌクレ オチドに結合したリン酸エステルによって連結されたTegユニットを包含する 。 構造Vで説明された放射性ターゲッティング免疫試薬を参照して、構造IVにお けるIの「配列」を含有するL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの組の メンバーに相補的な、好ましいL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドcI の組の例は、以下のようなL−DNA L−エナンチオメリックオリゴヌクレオ チドを含有するがこれに限定されない。 構造IVの「配列」に相補的な組を具備しうる好ましい同族のL−エナンチオメ リックオリゴヌクレオチド配列の他の組は、以下の通りである。 特に好ましい相補的配列は、以下の配列を包含する。 構造IVの先にリストされた「I」のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチ ド配列に関連した構造Vの上記cIのL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチ ド配列の相補性は、各々の相対的な方向、即ちIおよびcIの配列が、それぞれ 5’から3’または3’から5’、またはこの逆で構成され るか否かにかかわらず各々の相対的な方向に依存する。相応するIおよびcIの 配列の間で形成されたハイブリダイズしたコンプレックスのTmが37℃以上で あることが好ましい。 好ましい態様では、L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列cIは二 本鎖L−DNAまたはL−RNAを包含しうる。即ち、該L−エナンチオメリッ クオリゴヌクレオチド配列は、二重螺旋分を形成する相補的L−DNAまたはL −RNAを含有しうる。非放射性ターゲッティング免疫試薬に取り込まれた相補 的なL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列はL−DNAまたはL−R NAより構成され、次いでcIを含有する二本鎖になったL−DNAまたはL− RNAの一方若しくは他方の鎖にハイブリダイズする。この方法では、非放射性 ターゲッティング免疫試薬に取り込まれた相補的なL−エナンチオメリックオリ ゴヌクレオチド配列は、cIの二重のL−DNA若しくはL−RNAと、三重( 三重螺旋)L−DNA、三重L−RNA、または三重L−DNA:L−RNAハ イブリッドを形成するように相互作用する。 構造Vにおいて、QcIはスペーシング基である。QcIは、構造IVで説明したQcI から選択されうる。好ましくは、QcIは2から約30のL−エナンチオメリッ クヌクレオチドのL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの隣接した配列を 含有する。この場合、この配列は、自己会合性でなく、6以上のL−エナンチオ メリックヌクレオチドユニットの隣接した配列が、構造V内の何れの位置の6以 上の隣接したL−エナンチオメリックヌクレオチドユニットの他の何れの隣接 した配列ともハイブリダイズしない。QcIはまた、L−エナンチオメリックオリ ゴヌクレオチド、好ましくは上記(xxvii)から(xxxii)までのような配列であ って、構造IV内の「配列」に相補的であるもので構成されうる。好ましくはQcI は、1または2のこのような配列を含有する。 構造Vにおいて、L1、L2、およびL3は、独立に化学結合、好ましくはリン 酸エステル結合、または上記構造VでLzおよびLQとして定義された結合基であ る。L1、L2、およびL3はまた、独立にQcIの成分を含有しうる。 構造Vにおいて、W1、W2、およびW3はキレート基の残基である。本発明の キレート基は、これらと結合しうる放射性核種を有しうる1以上の広範囲のキレ ート剤を包含しうる。よく知られているように、キレート剤は、金属と配位結合 することによって結合し、キレーションコンプレックス(chelation complex) またはキレートと呼ばれる環状構造を形成することができる供与原子を含有する 化合物である。これに分類される化合物は、Kirk-Othmer Encyclopedia of Chem ical Technology,vol.5,339-368に開示されている。 適切なキレート剤の残基は、以下のものから独立に選択される:トリポリリン 酸ナトリウムおよびヘキサメタリン酸のようなポリホスフェート;エチレンジア ミンテトラ酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレン−ジアミントリ酢酸、 ニトリロトリ酢酸、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)グリシン、エチレンビ ス(ヒドロキシフェニルグリシン)およびジエチレントリアミンペンタ酢酸のよ うなアミノカルボン 酸;アセチルアセトン、トリフルオロアセチルアセトン、およびチエノイルトリ フルオロアセトンのような1,3−ジケトン;酒石酸、クエン酸、グルコン酸お よび5−スルホサリチル酸のようなヒドロキシカルボン酸;エチレンジアミン、 ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、およびトリアミノトリエチル アミンのようなポリアミン;トリエタノールアミンおよびN−(2−ヒドロキシ エチル)エチレンジアミンのようなアミノアルコール;2,2’−ジピリジル、 2,2’−ジイミダゾール、ジピコリンアミンおよび1,10−フェナントロリ ンのような芳香族複素環塩基;サリチルアルデヒド、ジスルホピロカテコール、 およびクロモトロープ酸のようなフェノール;8−ヒドロキシキノリンおよびオ キシムスルホン酸のようなアミノフェノール;ジメチルグリオキシムおよびサリ チルアルドキシムのようなオキシム;ポリシステイン、ポリヒスチジン、ポリア スパラギン酸、ポリグルタミン酸、またはこのようなアミノ酸の組合せのような 基部にキレートする機能性を有するペプチド;ジサリチルアルデヒド 1,2− プロピレンジイミンのようなシッフ塩基;テトラフェニルポルフィンおよびフタ ロシアニンのようなテトラピロール;トルエンジチオール、メソ−2,3−ジメ ルカプト琥珀酸、ジメルカプトプロパノール、チオグリコール酸、カリウムエチ ルキサンテート、ナトリウムジエチルジチオカルバメート、ジチゾン、ジエチル ジチオリン酸、およびチオ尿素のような硫黄化合物;ジベンゾ[18]クラウン −6、(CH36−[14]−4,11−ジエンN4、お よび(2.2.2−クリプテート)のような大員環化合物;並びにニトリロトリ メチレン−ホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、およ びヒドロキシエチリデンホスホン酸のようなホスホン酸、または上記試薬の2以 上の組合せのようなホスホン酸。 キレート剤の好ましい残基には、ポリカルボン酸基が含有され、エチレンジア ミン−N,N,N’,N’−四酢酸(EDTA);N,N,N’,N”,N”− ジエチレン−トリアミン五酢酸(DTPA);1,4,7,10−テトラアザシ クロドデカン−N,N’,N”,N”−四酢酸(DOTA);1,4,7,10 −テトラアザシクロドデカン−N,N’,N”−三酢酸(DO3A);1−オキ サ−4,7−10−トリアザシクロドデカン−N,N’,N”−三酢酸(OTT A);トランス(1,2)−シクロヘキサノジエチレントリアミン五酢酸(CD TPA)が含まれる。 キレート剤の好ましい残基は、ポリカルボン酸基を含有し、以下のものが含ま れる。 一側面では、キレート剤の他の適切な残基は、米国特許第5,078,985 に開示されている(この開示は参照文献として本明細書に含まれる。)テクネチ ウムおよびレニウムのような金属をキレートするために修飾されたタンパクを含 有する。 他の側面では、キレート剤の適切な残基は、例えば米国特許第4,444,6 90;4,670,545;4,673,562;4,897,255;4,9 65,392;4,980,147;4,988,496;5,021,556 および5,075,099に開示されているような化合物を含有するN3Sおよ びN22から誘導される。 キレート剤の他の適切な残基は、PCT/US91/08253に開示されて いる。この開示は参照文献として本明細書に含まれる。上記構造Vにおいて、W1 、W2、およびW3が多数のキレート剤の残基を含有する場合、このような試薬 は構造IVで先に説明したような結合基によってお互いに結合されうる。 構造Vのキレート剤W1、W2、およびW3の残基は、化学結合または結合基、 即ち上記構造VのL1、L2、およびL3を介して相補的L−エナンチオメリック オリゴヌクレオチド部分cIまたはスペーシング基QcIに独立に結合される。好 ましい結合基には以下のものが含まれる:アミノ、イミド、ニトリロ、およびイ ミノ基のような、基内の窒素原子;メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン およびヘキシレンのような、好ましくは1から18の炭素を含有するアルキレン であって、このようなアルキレンが、酸素、窒素および硫黄のような1以上のヘ テロ原子またはヘテロ原子を含有する基を任意に骨格内に有する(interrupt) もの; カルボニル; スルホニル; スルフィニル; エーテル; チオエーテル; エステル、即ちカルボニルオキシおよびオキシカルボニル; チオエステル、即ちカルボニルチオ、チオカルボニル、チオカルボニルオキシ、 およびオキシチオカルボニル; アミド、即ちイミノカルボニルおよびカルボニルイミノ; チオアミド、即ちイミノチオカルボニルおよびチオカルボニルイミノ; チオ; ジチオ; ホスフェート; ホスホネート; ウリレン(urelene); チオウリレン(thiourelene); ウレタン、即ちイミノカルボニルオキシ、およびオキシカルボニルイミノ; チオウレタン、即ちイミノチオカルボミルオキシおよびオキシチオカルボニルイ ミノ; アミノ酸結合、即ち以下の基、 但し、k=1であり、X1、X2、X3は独立にH、1から18、好ましくは 1から6の炭素原子を含有するアル キル(例えばメチル、エチル、およびプロピル)であって、該アルキルが任意に 1以上のヘテロ原子(例えば酸素、窒素および硫黄)を内部に含むもの、6から 18、好ましくは6から10の炭素原子を有する置換若しくは無置換アリール( 例えば、フェニル、ヒドロキシヨードフェニル、ヒドロキシフェニル、フルオロ フェニルおよびナフチル)、好ましくは7から12の炭素原子を含有するアラル キル(例えばベンジル)、好ましくは5から7の核炭素およびS,N、Pまたは Oのような1以上のヘテロ原子を含有するヘテロ環(heterocyclyl)(好ましい 該ヘテロ環基の例はピリジル、キノリル、イミダゾリル、およびチエニル);ヘ テロ環アルキル(hetero-cyclylalkyl)であって、該ヘテロ環およびアルキル部 分が好ましくは先に説明されたもの; またはペプチド結合、即ち以下の基、 但し、k>1であり、各X1、X2、X3は、独立に上記のX1、X2、X3で説 明した基を表す。例えば、アルキレンイミノおよびイミノアルキレンのような2 以上の結合基を使用しうる。構造IVのLzまたはLQに対して先に説明したタンパ クの異種二感応性および同種二感応性複合(conjugation)化学および交差結合 化学で一般に使用される結合基のような他の結合基が、ここでの使用に適 していることが予期できる。 特に好ましい結合基には、アミノ基を含有する無置換または置換リン酸エステ ル基であって、キレート剤上のイソチオシアネート基を介してキレート剤の残基 に結合されたときにチオ尿素基を形成するものが含まれる。 該結合基は、キレートW1、W2、若しくはW3およびL−エナンチオメリック オリゴヌクレオチドcI若しくはスペーシング基との間のカップリング反応を妨 害しない種々の置換基を含有しうる。該結合基はまた、他の場合では、このよう な反応を妨害しうるが、該カップリング反応の間に、当分野で一般に知られた適 切な保護基を用いてそのような妨害を防ぎ、且つ該置換基がカップリング反応の 後に適切な脱保護によって再生される置換基を含有する。該結合基はまた、カッ プリング反応の後に導入される置換基を含む。例えば、該結合基は、ハロゲン( 例えばF、Cl、Br、またはI)のような置換基;エステル基;アミド基;好 ましくは1から約18、より好ましくは1から4の炭素原子を含有するアルキル (例えば、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル等);好ましくは 6から約20より好ましくは6から10の炭素原子を含有する置換または無置換 アリール(例えば、フェニル、ナフチル、ヒドロキシフェニル、ヨードフェニル 、ヒドロキシヨードフェニル、フルオロフェニルおよびメトキシフェニル);好 ましくは7から約12の炭素原子を含有する置換若しくは無置換アラルキル(例 えば、ベンジルおよびフェニルエチル);アルコキシであって、アルキル部分が 、 上記アルキルで説明したような1から約18の炭素原子を含有するもの;エトキ シベンジルのようなアルコキシアラルキル;好ましくは5から7の核炭素および S、N、P若しくはOのようなヘテロ原子を含有する飽和若しくは不飽和ヘテロ 環(heterocyclyl)(好ましいヘテロ環基は、ピリジル、キノリル、イミダゾリ ルおよびチエニルである);カルボキシル基;カルボキシアルキル基であって、 好ましくは、該基のアルキル部分が1から8の炭素原子を含有するもの;または キレート基の残基でありうる。 構造Vにおいて、M1、M2およびM3は、+1に等しいかまたはこれより大き い酸化状態を取る元素であって、該元素の少なくとも1つが放射性核種であるも のを包含する。好ましくはM1、M2およびM3の各々は、金属アイソトープ、好 ましくは放射性金属アイソトープ(ここではしばしば金属ラジオアイソトープと 呼ぶ)を包含し、該ラジオアイソトープは、治療的なまたは診断用のイメージン グへの応用に有効である。好ましい金属ラジオアイソトープは、例えばSc,F e,Pb,Ga,Y,Bi,Mn,Cu,Cr,Zn,Ge,Mo,Tc,Ru ,In,Sn,Re,Sr,Sm,Lu,Eu,Ru,Dy,Sb,W,Re, Po,TaおよびTlから選択される。このようなラジオアイソトープからの有 用な放射は、自発的なアルファ放射、ベータ放射、ガンマ放射、X−線放射、ポ ジトロン放射、および電子捕獲および内部変換の過程で誘導されるような放射を 含有する。前記放射は、純粋なアルファ、純粋なベータ、純粋なガンマ等のよう な純 粋に1種類であるか、またはベータとガンマ放射等のような核放射の組合せであ る得る。 例えば、アルファ放射線またはベータ放射線より成る放射を有するラジオアイ ソトープは治療への応用、特に癌の治療に有効である。治療への応用に有用なア イソトープには、例えば207Pb,211Pb,208Pb,212pb,212Bi,207T i,および223Raのような、アルファ放射線を放射するアイソトープ;例えば4 7 Sc,66Ga,67Cu,77As,90Y,105Rh,109Pd,111Ag,121Sn ,127Te,143Pr,149Pm,153Sm,161Tb,166Ho,169Er,177Lu ,188Re,186Re,191Osおよび199Auのようなベータ放射線を放射するア イソトープ;並びに例えば97Ru,177mSn,199Sb,128Baおよび197Hg のような電子捕獲および内部変換の過程の結果として放射線が放出されるアイソ トープが含まれる。治療への応用に特に好ましいラジオアイソトープには212P b,212Bi,90Y,177Lu,186Re,および188Reが含まれる。最も好まし くは90Yである。 例えばガンマ放射線またはポジトロン放射線を含有する放射を有するラジオア イソトープは、診断用イメージングへの応用、特に癌の診断用イメージングに有 用である。診断用イメージングへの応用に有用なアイソトープには、47Sc,51 Cr,67Cu,67Ga,97Ru,99mTc,111In,117mSn,141Ce,167T m,199Au,87Yおよび203Pbのようなガンマ放射線を放射するアイソトープ ;および44 Sc,48V,64Cu,66Ga,69Ge,72As,86Yおよび89Zrのようなポ ジトロン放射線を放出するアイソトープが含まれる。診断用イメージングへの応 用に有用なアイソトープには、64Cu,99mTc,111Inおよび87Yが含まれる 。現在、最も好ましくは99mTcおよび111Inである。 他の側面では、他の適切な放射性核種は、例えば共有結合によってQcIに取り 込まれ得、これらには、ヨウ素の放射性アイソトープ(例えば123I,124I、12 5 Iおよび131I)並びに211Atのようなアスタチンの放射性アイソトープが含 まれる。 例えば哺乳動物の癌の診断用イメージングに有用な画像を生じさせる方法は、 本発明の組成物および方法に使用されるラジオアイソトープからイメージ毎の放 射を検出することを具備する。前記のイメージを生成する方法は、例えば放射性 標識免疫シンチグラフィー(RIS)に一般的に使用されるガンマカメラのよう な照準を合わせたカメラ検出器の使用、および陽電子放射撮影法(PET)およ びシングルフォトン放射トポグラフィー(SPET)に一般に使用されるリンク されたX−線検出器(linked X-ray detectors)を具備する。 構造Vにおいて、x、y、およびzは、独立にゼロまたは1であるが、x、y 、またはzの少なくとも1つが1であり; wおよびbは、ゼロまたは1から約4までの整数である。 好ましい組成物は以下のスキームに概略を示したように調製されうる。 スキーム6 異種二感応性結合試薬SMCC、2−IT、またはSATAを用いた抗体アミン 基の派生(derivatization) スキーム6において、タンパク(INGのような抗体、抗体フラグメント、酵 素、受容体)は、チオール化されたL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド (Ab−M)またはマレイミド基を含有するL−エナンチオメリックオリゴヌク レオチド(Ab−SH)と共有結合的なカップリングで化学的に修飾される。化 学修飾は、二感応性の交差結合剤、好ましくはタンパク官能基(例えばAb−ア ミン中のアミン)と反応しうる基を両方に有し得、更にチオール基と反応しうる 基も更に有しうる異種二感応性交差結合剤を用いて行われる。 後者は、ハロアセチル、ハロ−アセトアミジル、マレイミド、および活性ジスル フィド機能性基から選択される。 マレイミドおよびチオアルキル基は、異種二感応性リンカー、即ちスルホスク シンイミド−4−(M−マレイミドメチル)−シクロヘキサン−1−カルボキシ レート(スルホ−SMCC)、2−イミノチオラン(2−IT)、またはスクシ ンイミジル−S−アセチルチオアセテート(SATA)を用いて抗体に導入され る。抗体を含むサンプルと結合基との反応は、サンプル中の抗体分子一つ当たり 平均して約0.5〜3の結合剤分子を導入するのに十分な時間行われる。派生さ れた抗体(derivatized antibody)は、ゲル濾過カラム、より好ましくはSehade x-G-25カラムを用いて精製される。 調製される好ましいタンパク複合体の例(これに限定されない)を以下に示す 。 ING−1−NH−CO−シクロヘキサン−CH2−マレイミド; ING−1−NH−C(=NH)−(CH23−SH ING−1−NH−CO−CH2−SH ING−1は好ましくは、Ab−アミンで表されるリジンアミンのようなアミ ン基を含有するタンパクである。 スキーム7 異種二感応性結合試薬SATAおよびSMCCを用いるアミン基を経るL−エナ ンチオメリックオリゴヌクレオチド「L−d(I−QI−I)」の派生(deriva tization) スキーム8 異種二感応性結合試薬を用いるためのアミン基およびスルフヒドリル基を有する L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド「L−d(I−QI−I)」の派生 (derivatization) スキーム9 異種二感応性結合試薬を用いるためのビオチンを用いるL−エナンチオメリック オリゴヌクレオチド「5’−TrS−I−QI−I−3’−NH2の派生(deriva tization) スキーム10 異種二感応性結合試薬を用いるためのビオチン化されたホスホルアミダイト試薬 を用いる「5’−HS−L−d(I−QI−I)3’−ビオチン」の製造 L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドおよび修飾されたL−エナンチオ メリックオリゴヌクレオチドは、D−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの ための当分野で周知の固相合成のような標準的な方法に従って合成される。L− エナンチオメリックオリゴヌクレオチドL−d(I−QI− I)を誘導体に派生すること(derivatizations)は、5’−TEG−L−エナ ンチオメリックオリゴマー−NH2−3’とSATA若しくはSMCCとの反応 を用い、L−エナンチオメリックオリゴマー−3’−SHまたはL−エナンチオ メリックオリゴマー−3’−M(スキーム7参照)を得ることによって達成され る。 以下のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドが好ましい。 これらのL−エナンチオメリックオリゴマーはまた、二感応化されたL−エナ ンチオメリックオリゴマー:5’−HS−L−d(I−QI−I)−NH2−3’ を、スキーム8に示されるように5’−および3’−位で二感応性試薬を導入す ることによって得られる。3’−位でのビオチンの導入はまた、スキーム9に示 されるように5’−HS−L−d(I−QI−I)−NH2−3’とビオチン−イ ミドカルボキシレートとの反応によって達成される。 末端に保護されたアミン、チオール、またはカルボキシを有し、他方でホスホ ルアミダイトを有する有効なスペーサー がある(スキーム10参照)。 これらのスペーサーの適用は、以下の反応で示される。 スキーム11 Ab−M+L−d(オリゴ)−5’−SHの組立 スキーム12 Ab−SH+L−d(オリゴ)−3’−Mの組立 スキーム11に示されるように、修飾されたマレイミド抗体(Ab−M、スキ ーム6)およびチオール化されたL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド( 5’−HS−L−d(I−QI−I)NH2−3’)が組み立てられ、修飾された 抗体−L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド複合体(Ab−M−5’−S −スクシンイミド−L−d(I−QI−I)−NH2−3’)を得る。同様にAb −S−M−3’−L−d(I−QI−I)−TEG−5’は、スキーム13に示 されるようにAb−SHと5’−TEG−L−d(I−QI−I)−マレイミド −3’から調製される。 スキーム13 相補的L−オリゴヌクレオチド「5’−TMT−L−d(cI)−TMT−3’ 」 このスキームにおいて、L−d(オリゴ)は、L−デオキシリボヌクレオチド 、L−d(I)のようなL−エナンチオメリックオリゴデオキシリボヌクレオチ ドを表し;d(cI)は、相補的なL−エナンチオメリックオリゴデオキシリボ ヌクレオチド配列を表し;L−d(I−QI−I)はL−エナンチオメリックオ リゴデオキシリボヌクレオチドであり;TMTは、ターピリジン(terpyridine )キレートの組のメンバー、好ましくは上記のものを表す。好ましいTMTは、 4’−(3−イソチオシアナト−4−メトキシフェニル)−6,6”−ビス[N ,N−ジ(カルボキシメチル)−アミノメチ ル]−2,2’:6’,2”−ターピリジン、TMT−NCSである。 スキーム13に示されるように、5’−H2N−L−d(cI)−NH2−3’ と2モルのTMT−NCSとの反応で所望の5’−TMT−L−d(cI)−T MT−3’を得る。 保護されたアミン、チオール、またはカルボキシル基を一方の末端に有し、他 方にホスホルアミダイトを有する他の有効な結合剤がある。これらの試薬の適用 は例に示されている。 好ましい態様では、薬学的に許容しうる媒体中の上記放射性ターゲッティング 試薬の効果的な投与量は、放射性金属アイソトープを含有する組成物に、上記の オリゴデオキシリボヌクレオチドのような1以上のキレート基を含有する相補的 なL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列を含有した組成物を、前記放 射性核種の金属アイソトープのモル量が前記キレート基のモル量より少なくなる ようにさらすことによって調製される。この曝露は、前記キレート剤への前記金 属アイソトープの取込が起こるのに効果的な時間持続する。 好ましい態様では、薬学的に許容しうる媒体中の上記非放射性ターゲッティン グ免疫試薬の効果的投与量が患者に投与され、前記非放射性ターゲッティング免 疫試薬が前記患者の腫瘍部位のような標的部位に蓄積される。引き続き、薬学的 に許容しうる媒体中の前記放射性ターゲッティング試薬の効果的な投与量を前記 患者に投与し、前記放射性ターゲッティング試薬が標的部位(この標的部位は、 前記患者内の前記主要部位で蓄積された非放射性ターゲッティング免疫試薬が存 在している。)で蓄積される。 本発明には、非経口的な注入のため、固体若しくは液体形態での経口投与のた め、直腸若しくは局所投与等のための1以上の非毒性の生理学的に許容しうる担 体、アジュバントまたはビヒクル(vehicles)(ここでは、まとめて担体と呼ぶ。 )と共に、組成物中に製剤化された1以上の本発明の免疫試薬が含まれる。 該組成物は、ヒトおよび動物に、経口的、直腸的、非経口的(静脈内、筋肉内 または皮下的)、槽内的、膣内的、腹腔内的、膀胱内、局所的(粉末、軟膏若し くはドロップの形態)またはバッカル若しくは鼻内噴霧としての何れかで投与さ れうる。 非経口的な注入に適した組成物は、生理学的に許容しうる無菌の水溶液若しく は非水溶液、分散物、懸濁物若しくはエマルジョン、および無菌の注射しうる溶 液若しくは分散物に再構成できる無菌の粉末を包含する。適切な水性および非水 性担体、希釈剤、溶媒またはビヒクルの例には、水、エタノール、ポリオール( プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール等)、これらの 適切な混合物、植物油(例えばオリーブオイルのようなもの)およびオレイン酸 エチルのような注射可能な有機エステルが含まれる。適切な流動性が、例えばレ クチンのようなコーティング剤を使用することによって、分散物の場合には必要 な粒子サイズを保持することによって、更には表面活性剤を使用することによっ て維持されうる。 これらの組成物はまた、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、および分散剤のようなアジ ュバントも含有しうる。微生物の作用を阻害することは、例えばパラベン、クロ ロブタノール、フェノール、ソルビン酸等の種々の抗細菌剤および抗菌剤によっ て保証される。等張剤、例えば糖、塩化ナトリウム等を含有することも望ましい 。注射可能な薬学的形態の吸収を延ばすことは、吸収を遅らせる薬剤、例えばモ ノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンを使用することによって行われうる 。 経口投与のための固体投与量形態には、カプセル、錠剤、ピル、粉末および顆 粒が含まれる。このような固体投与量形態では、該活性化合物は、クエン酸ナト リウムまたはリン酸ジカルシウムのような少なくとも1種の通常の不活性な賦形 剤(または担体)、または(a)例えば、澱粉、ラクトース、スクロース、グル コース、マンニトール、および珪酸のようなフィラーまたは増量剤、(b)例え ば、カルボキシメチルセルロース、アルギネート(alignates)、ゼラチン、ポ リビニルピロリドン、スクロースおよびアカシア(acacia)のような結合剤、( c)例えば、グリセロールのような湿潤剤(humectants)、(d)例えば、寒天 −寒天(agar-agar)、炭酸カルシウム、ジャガイモ若しくはタピオカ澱粉、ア ルギン酸、幾つかのシリケートコンプレックス、および炭酸ナトリウムのような 崩壊剤、(e)例えば、パラフィンのような溶液凝固遅延剤、(f)例えば、4 級アンモニウム化合物のような吸収促進剤、(g)例えば、セチルアルコール、 およびモノステアリン酸グリセロールのような湿潤剤、(h)例 えば、カオリンおよびベントナイトのような吸着剤、並びに(i)例えば、タル ク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレング リコール、ラウリル硫酸ナトリウムのような潤滑剤またはこれらの混合物と混合 される。カプセル、錠剤およびピルの場合には、投与量形態には緩衝剤も含有さ れる。 同様のタイプの固体組成物も、ラクトース若しくは乳糖並びに高分子量ポリエ チレングリコール等のような賦形剤を用いて、軟質および硬質の充填されたゼラ チンカプセル内のフイラーとして使用されうる。 錠剤、糖衣錠、カプセル、ピルおよび顆粒のような固体投与量形態は、腸溶性 のコーティング剤および他の当分野で周知のもののようなコーティング剤および 外皮(shells)を用いて調製されうる。これらは、混濁剤を含有し得、これらが 腸管路の幾つかの部分において遅らされた方法で、活性な1以上の化合物を放出 するような組成物でもありうる。使用されうる包埋組成物の例は、ポリマー材料 およびワックスである。 活性化合物はまた、適切であれば、1以上の上記賦形剤を有するマイクロカプ セル化された形態でもありうる。 経口投与のための液体投与量形態は、薬学的に許容しうるエマルジョン、溶液 、懸濁液、シロップおよびエリキシールが含まれる。活性化合物に加えて、液体 投与量形態には、水若しくは他の溶媒のような当分野で一般に使用される無菌の 希釈剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、 エチルカーボネート、エチルアセテート、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾ エート、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルム アミド、オイル、特に綿実油、落花生油、コーン胚油(corn germ oil)、オリ ーブオイル、ひまし油、およびゴマ油、グリセロール、テトラヒドロフルフリル アルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、また はこれらの材料の混合物等のような溶解剤および乳化剤を含有しうる。 このような不活性希釈剤に加えて、組成物はまた、湿潤剤、乳化剤および懸濁 剤、甘味料、香味剤、並びに香料のようなアジュバントを含有しうる。活性化合 物に加えて、懸濁物には、例えば、エトキシル化されたイソステアリルアルコー ル、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶性セル ロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天−寒天およびトラ ガガント、またはこれらの物質の混合物等のような懸濁剤を含有しうる。 直腸投与のための組成物は、好ましくは坐薬である。該坐薬は、本発明の化合 物と、ココアバター、ポリエチレングリコール若しくは坐薬用ワックスのような 適切な非刺激性の賦形剤若しくは担体であって、通常の温度で固体であるが、体 温で液体であるもの、従って直腸または膣口内で溶け、活性成分を放出するもの とを混合することによって調製されうる。 本発明の化合物の局所投与のための投与量形態には、軟膏、粉末、スプレイお よび吸入剤が含まれる。該活性成分は、無菌条件下で、要求されうる生理学的に 許容しうる担体および 何れかの防腐剤、バッファー、若しくは噴射剤と混合される。眼用の製剤、眼の 軟膏、粉末および溶液はまた、本発明の範囲内であるとして考慮される。 本発明の組成物内の活性成分の実際の投与量レベルは、個々の組成物および投 与の方法に対して所望の治療の応答を得るのに効果的な量の活性成分を提供する ように変化しうる。従って、選択される投与量レベルは、所望の治療効果、投与 の経路、所望の治療の継続および他の因子に依存する。 一回または分割された投与量で、ホストに投与される本発明の化合物の治療の ための1日当たりの総投与量は、例えば1キログラム体重当たり約100ピコモ ルから約5マイクロモルの量でありうる。投与量単位の組成物には、1日の投与 量となるように使用されうるこのような量を複数回に分けた(submultiples)量 が含まれる。しかし、個別の任意の患者に対する特別の投与量レベルは、体重、 一般的な健康状態、性別、食事、投与の回数および経路、吸収および排泄の速度 、他の薬剤との組合せ、並びに治療される個々の疾患の重篤度を含む種々の因子 に依存することが理解されるであろう。 他の態様では、本発明は、診断の方法であって、このような診断が必要である 哺乳動物に治療用のイメージングをするのに効果的な量の本発明の組成物を投与 することを具備した方法に向けられる。本発明に従った医療手順に使用するため の治療用のイメージングの方法は、治療用の画像が必要な試験対象の体に、治療 用の画像を生成するのに効果的な量の上記組成物を投与することを具備する。こ の方法では、薬学的 に許容しうる媒体内の、治療用画像を生成するのに効果的な量の上記非放射性タ ーゲッティング免疫試薬が患者に投与され、前記非放射性ターゲッティング免疫 試薬が前記患者内の腫瘍部位のような標的部位で蓄積される。引き続き、薬学的 に許容しうる媒体内の診断用のイメージングに効果的な投与量の上記放射性ター ゲッティング試薬を前記患者に投与し、前記放射性ターゲッティング試薬が該標 的部位(この標的部位は、前記患者内の前記腫瘍部位で蓄積された前記非放射性 ターゲッティング免疫試薬が存在する。)に蓄積される。次ぎに、画像パターン を視覚化する。 一回または分割された投与量で、ホストに投与される本発明の化合物の診断用 のイメージングのための総投与量は、例えば1キログラム体重当たり約1ピコモ ルから約0.5マイクロモルの量でありうる。投与量単位の組成物には、効果的 な診断をするためのイメージングの投与量となるように使用されうるこのような 量を複数回に分けた(submultiples)量が含まれる。しかし、個別の任意の患者 に対する特別の投与量レベルは、体重、一般的な健康状態、性別、食事、投与の 回数および経路、吸収および排泄の速度、他の薬剤との組合せ、並びに治療され る個々の疾患の重篤度を含む種々の因子に依存することが理解されるであろう。 人患者に加えて、試験対象には、ウサギ、イヌ、ネコ、サル、ヒツジ、ブタ、 ウマ、ウシ科の動物等のような動物種が含まれうる。 本発明の組成物の投与の後、対象動物は、投与された組成 物が対象全体に分布し、動物の組織に入り込むのに十分な時間維持される。非放 射性ターゲッティング免疫試薬のための十分な時間は、一般に約1時間から約2 週間以上、好ましくは約2時間から約1週間である。好ましい90Yのような放射 性ターゲッティング試薬のための十分な時間は、一般に、照射性格種の半減期に よって測定され、このような時間は、約1から約10半減期以上、好ましくは約 2時間から約6半減期までの範囲である。 以下の例は本発明を更に例示するが、何れの方法においても本明細書およびク レームを制限するものと解釈してはならない。本発明の特別な態様を以下の例で 示す。 例 例1 L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの設計 抗体Z、連結基Lz及び基LQ、並びにL−エナンチオメリックオリゴヌクレオ チド配列I、スペーシング基QI、第2配列Ii、及び末端キャッピング基Eを具 備した構造IVに示された本発明のターゲッティング免疫試薬を以下のように設計 した。この場合、所望のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの類似の物 理的特性のモデルとして鏡像異性体であるD−エナンチオメリックオリゴヌクレ オチドの相補的対合間の予想された相補的結合特性を利用した。 サンプルの鏡像体、即ち以下の配列(ここでは配列番号32と称する。)をも つ天然に存在するD−エナンチオメリックオリゴデオキシリボヌクレオチドは、 構造IVについて以前に示された基準に従って適合性を分析した。その構造IVにお いて、基Lz,I,QI,Ii,及びLQとEは、D−エナンチオマーとして以下の ように表わされる: D−エナンチオマーに対して設計された”オリゴ”コンピューターソフトウェ アー(National Biosciences)を用いたこ のD−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列の分析により、それには自己 相補性の領域が5つ含まれていることが明らかにされた。そのような領域は全て 、異なった程度のオーバーラップを有するヘアピンループであった。これらの自 己相補性領域に対する負の自由エネルギー変化(ΔG's)の合計は−28.3kc al/モルであった。そのことから、このD−エナンチオメリックオリゴヌクレオ チドについて、1.0モルの塩中で融解温度は86℃となることが予測された。 最も安定な自己相補性領域(△G=−15Kcal/モル)には8塩基対が含まれて おり、そのほとんどはBAM−1制限部位のパリンドロームに相当するものであ った。これらの自己相補性領域の存在下で、この配列に相補的なD−エナンチオ メリックオリゴヌクレオチドの配列はその完全な長さまでのハイブリダイズを成 し遂げることができない。推論によって、これと同じ配列の鏡像体L−エナンチ オメリックオリゴヌクレオチド配列およびL−エナンチオメリックオリゴヌクレ オチド配列に相補的なL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列も、自己 相補的な鏡像体領域の存在下でその完全な長さのハイブリダイズを成し遂げるこ とができない。次いで、過剰の塩基が対をなすことが反復分析で除外されるよう に、D−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列の修飾(更には、鏡像体で あるL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの相当する修飾)によって自己 相補性領域内で選択された塩基を置換することが、構造IVに対して概説した基準 に従って行われた。また、らせん状のコンホーメーションにおい ては、2つの相当する相補的配列の末端基、D−cIおよびL−cIが、2つの D−エナンチオマー配列Iと配列IIおよび2つのL−エナンチオマー配列にそ れぞれハイブリダイズする際、お互いに直角となることを保証するために、つい かのD−エナンチオメリックヌクレオチドおよび追加のL−エナンチオメリック ヌクレオチドも相当するスペーサー配列に挿入された。 このような方法で、以下の配列をもつ新規なD−エナンチオメリックオリゴヌ クレオチド(配列番号33)が設計され、次いで合成された。鏡像体であるL− エナンチオマー(配列番号34)を合成し、L−エナンチオマーは免疫反応性分 子(即ち、ING−1のような抗体に対して)と複合体を形成させた: このL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド(配列番号34)は、6つの L−エナンチオメリックヌクレオチドスペーサー[QI=L-d(ACTCTC)]を介して 連結された2つの同じL−エナンチオメリックヌクレオチド配列(即ち、I=Ii =L-d(TTATGGACGGAGAAGCTAA);配列番号8)のコピーから構成されている。5 ’及び3’末端のLz基とLQE基はX及びY基を含有している。XおよびYは各 々独立にアミンを含む基(例えばClontech Ind-ustriesから入手可能なもの。こ れらのアミンを含有する基は、これ以後しばしば簡略化して「NH2」もしくは 「アミン」と表す。)であるか、またはXおよびYの一方がアミンを含有する基 から選択され、他方が先に示された1以上のTEG基から構成され得る。加えて 、望ましくは、XおよびYの一方はまた、末端ヒドロキシル基(この場合におい て、上記配列内の3’−YTは、固相支持体から除去されたときデオキシリボシ ル−OHとなり、より好ましくは、Xは、水酸化アンモニウムでアミン基を脱保 護する前に、合成の経路の最後で酸によりDMT基を除去することによって得ら れる5’OH基である。)でありうるか、またはXおよびYの一方はまた、末端 リン酸エステル基(この場合において、3’−TYまたは5’−Xは−OPO3 2基若しくはこれらのナトリウム塩のようなイオン化された塩となる。)であ り得る。このようなホスフェート末端基は、合成の最後で、5’−OH末端基を 2−シアノエチル N,N−ジイソプロピルクロロホスホルアミダイトと処理することによって得ら れる。引き続き水酸化アンモニウムと反応し、酸化することによって、Xで末端 ホスフェート基を得る。3’−ホスフェート基は、オリゴマーを合成し、これを 固体支持体から除去した後に、3’−ヒドロキシル基をリン酸無水物で処理し、 次いで水で加水分解することによって導入されうる。 従って、一態様において、簡略化して5’−Teg−L−d(I−QI−I) −3’−アミンと表されるこのL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドは以 下のものである: −d(I−QI−I)−3’アミン。 他の態様では、5’−アミン−L−d(I−QI−I)−3’Tegと簡略化 して表されるこのL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドは以下のものであ る: 他の態様では、5’−アミン−L−d(I−QI−I)−3’OHと簡略化し て表されるこのL−エナンチオメリック オリゴヌクレオチドは以下のものである: −QI−I)−3’−OH。 他の態様では、5’−アミン−L−d(I−QI−I)−3’OPO32と簡 略化して表されるこのL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドは以下のもの である: 例2 (2a)L−d(I−QI−I);5’−L−d(Teg−I−QI−I)−3’ −NH2(配列番号31)の合成 このL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドを、元来、天然に存在するD −エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの合成に使用されるように製造者によ ってデザインされたアプライドバイオシステムオリゴヌクレオチド合成機(Appl ied Biosystems oligonucleotide synthesizer)により調製した。天然に存在す るD−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの合成のためのトリチルあり(tr ityl-on)のプロトコールに適用しうる方法を、装置の製造者によって指示され るように使用したが、D−エナンチオマー以外、上述のように調製されたL−2 −デオキシヌクレオチドホスホルアミダイト試薬の前駆体(5’−ジメトキシト リチル L− シチジン−3’−O−ホスホルアミダイト、5’−ジメトキシトリチル L−ア デノシン−3’−O−ホスホルアミダイト、5’−ジメトキシトリチル L−グ アノシン−3’−O−ホスホルアミダイト、および5’−ジメトキシトリチルL −チミジン−3’−O−ホスホルアミダイト)を代わりに用いるように修飾した 。3’−アミン基に対する前駆体としてClonetechの単結合アミノ修飾剤(uni-l ink Amino Modifier)を用いた。TEG基、即ち5’−ジメトキシトリチルL− チミジン−3’−O−ホスホルアミダイトに結合されたリン酸エステルによって 本発明において連結されたテトラ(エチレングリコール)リン酸ジエステルを、 鎖の5’末端で用いた[ここで、5’−ジメトキシトリチル L−チミジン−3 ’−O−ホスホルアミダイトは、WO/92/02534に開示されたL−エナ ンチオマー(鏡像体)である。また、WO/92/02534は、5’−ジメト キシトリチルD−チミジン−3’−O−ホスホルアミダイトに結合されたリン酸 エステルに連結された(テトラ(エチレングリコール)リン酸ジエステルに関連 する。]。L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド全体の合成に続いて、塩 基の保護基と固体支持体を水酸化アンモニウムを用いて取り除き、得られた5’ 保護基を3%トリクロロ酢酸を用いて取り除いた。このL−エナンチオメリック オリゴヌクレオチドを脱塩し、脱イオン水を用いてOPECカートリッジ(Clon etech)に通して溶出することによりさらに精製した。L−エナンチオメリック オリゴヌクレオチドをさらに精製するために、1 2%ポリアクリルアミドゲル上での電気泳動を用いた。L−DNAバンドを紫外 線投影により視覚化した。これを切り出し、細かく切り刻み、pH7.5、4℃ で10mMトリス塩酸、1mMEDTAを含有する緩衝液を用いて24時間抽出した 。次いで、ゲルの断片を遠心分離により除き、L−DNAをセファデックスG− 25のスパンカラムに通して精製した。L−エナンチオメリックオリゴヌクレオ チドの濃度を260nmでの吸光度を用いて評価した。 (2b)5’−H2N−L−d(I−QI−I)−3’−Teg(配列番号35) の合成 L−2−デオキシヌクレオチドホスホルアミダイト試薬の前駆体(即ち、上記 のような5’−ジメトキシトリチル L−シチジン−3’−O−ホスホルアミダ イト、5’−ジメトキシトリチル L−アデノシン−3’−O−ホスホルアミダ イト、5’−ジメトキシトリチル L−グアノシン−3’−O−ホスホルアミダ イト、および5’−ジメトキシトリチルL−チミジン−3’−O−ホスホルアミ ダイト)を用いて修飾したが、他の点では装置の製造元で指示されたようなD− エナンチオマーに対して使用されるトリチルなし(trityl-off)の手法によって アプライドバイオシステムオリゴヌクレオチド合成機によりL−エナンチオメリ ックオリゴヌクレオチドを調製した。5’−アミン基の前駆体としてClonetech の6炭素のモノメトキシトリチルアミノ修飾剤(N-MMT-C6-AminoModifier)を用 いた。3’末端で末端基と してTEG基を用いた。塩基の保護基と固体支持体を水酸化アンモニウムを用い て取り除き、L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドをポリアクリルアミド ゲル電気泳動によりさらに精製した。 (2c)5’−トリチル−S−L−d(I−QI−I)−3’−NH2の合成 Teg基がない例2aのL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列を、 アプライドバイオシステムオリゴヌクレオチド合成機により、L−2−デオキシ ヌクレオチドホスホルアミダイト試薬の前駆体(上述のような5’−ジメトキシ トリチル L−シチジン−3’−O−ホスホルアミダイト、5’−ジメトキシト リチル L−アデノシン−3’−O−ホスホルアミダイト、5’−ジメトキシト リチル L−グアノシン−3’−O−ホスホルアミダイト、および5’−ジメト キシトリチル L−チミジン−3’−O−ホスホルアミダイト)を用いて、装置 の製造元の指示のとおりトリチルあり(trityl-on)の手法によって調製した。 3’−アミン基に対する前駆体としてClonetechの単結合アミノ修飾剤(uni-lin k Amino Modifier)を用いた。例2aのTegの代わりに配列に加えられた5’ −チオール基(ここでは簡略化して5−Sと表されている。)に対する前駆体と して、ClonetechのC6−チオ修飾剤(ThioModifier)を用いた。完全なL−エ ナンチオメリックオリゴヌクレオチドの合成に引き続き、塩基の保護基と固体支 持体を水酸化アンモニウム を用いて取り除いた。このL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドを脱塩し 、脱イオン水を用いてOPECカートリッジ(Clonetech)に通して溶出するこ とによりさらに精製した。オリゴヌクレオチドの濃度は260nmでの吸光度を使 用して評価した。 (2d)蛍光性5’Teg−L−d(I−QI−I)−3’−NH−Cy5.1 8の調製 例2aに従って調製された5’−Teg−L−d(I−QI−I)−3’−N H2の試料(30nモル)を乾燥するまでエバポレートし、500mLの0.1M 重炭酸塩緩衝液、pH9中でボルテックス混合することにより再溶解した。その 後、この試料を、乾燥させた色素Cy5.18のスクシンイミジルエステル(Bi ological Detection Systems;Pitts-burg PA)を含むバイアルに添加した。完 全に混合した後、反応を室温で1時間、しばしば混合しながら進行させた。生成 物、5’−Teg−L−d(I−QI−I)−3’−NH−Cy5.18を脱イ オン水を用いてセファデックスG−25カラムから溶出させることにより精製し た。 例3 (3a)cIジアミン、5’−NH2−L−d(cI)−3’−NH2の合成 L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドIに相補的なL−エナンチオメリ ックヌクレオチド配列5'X-L-d(TTAGCTT CTCCGTCCATAAYT)-3'(配列番号38)を含んでいるL−エナンチオメリックオリ ゴヌクレオチドL−d(cI)を、例2aでしたようにしてアプライドバイオシ ステムオリゴヌクレオチド合成機により調製した。3’−アミン基の前駆体とし て単結合アミノ修飾剤(Clonetech)を、5’−アミン基の前駆体としてClonete chの6炭素のモノメトキシトリチルアミノ修飾剤(AminoModifier)(N-MMT-C6- AminoModifier:カタログ#5202)を用いて、装置の製造元の指示どおりに3’ (Y)と5’(X)にアミンを含む基を組み込んた。最後の脱ブロック(debloc king)及び固体支持体からの切り出しの後、保護基をアンモア水を用いて取り除 き、アミンで機能化されたL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドを脱イオ ン水を用いてOPECカートリッジ(Clonetech)に通して溶出することにより 精製した。このL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドをポリアクリルアミ ドゲル電気泳動もしくは逆相−HPLCによりさらに精製した。L−エナンチオ メリックオリゴヌクレオチドの濃度は260nmでの吸光度を使用して評価した。 (3b)Iジアミン、5’−NH2−L−d(I)−3’−NH2の合成 L−エナンチオメリックヌクレオチド配列5'X-L-d(TTATGGACGGAGAAGCTAAYT)-3 '(配列番号39)を含んでいるL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドI を、例3aで概説し たように、アプライドバイオシステムオリゴヌクレオチド合成機により調製した 。3’−アミン基の前駆体として単結合アミノ修飾剤(uni-link Amino Modifie r)(Clonetech)を、5’−アミン基の前駆体としてClonetechの6炭素のモノ メトキシトリチルアミノ修飾剤(AminoModifier)(N-MMT-C6-AminoModifier: カタログ#5202)を用い、装置の製造元の指示どおりに3’(Y)と5’(X) にアミンを含んでいる基を組み込んた。最後の脱ブロック及び固体支持体からの 切り出しの後、保護基をアンモア水を用いて取り除き、アミンで機能化されたL −エナンチオメリックオリゴヌクレオチドを脱イオン水を用いてOPECカート リッジ(Clonetech)に通して溶出することにより精製した。このL−エナンチ オメリックオリゴヌクレオチドをポリアクリルアミドゲル電気泳動もしくは逆相 −HPLCによりさらに精製した。L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド の濃度を260nmでの吸光度を使用して評価した。 (3c)L−d(cI)の合成 (I)に相補的なヌクレオチド配列5'-L-d(TTAGCTTCTCCGTCCATAA)-3'(配列番 号23)を含んでいるL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドcIを、例2 aに概説したようにしてアプライドバイオシステムオリゴヌクレオチド合成機に より調製した。最後の脱ブロック及び固体支持体からの切り出しの後、保護基を アンモア水を用いて取り除いた。L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドを 脱イオン水を用い てOPECカートリッジ(Clonetech)に通して溶出することにより精製した。 このL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドをポリアクリルアミドゲル電気 泳動によりさらに精製した。L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの濃度 は260nmでの吸光度を使用して評価した。 (3d)L−d(I)の合成 L−エナンチオメリックヌクレオチド配列5'-L-d(TTATGGACGGAGAAGCTAA)-3'( 配列番号8)を含んでいるL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドIを、例 3cに概説したようにしてアプライドバイオシステムオリゴヌクレオチド合成機 により調製した。最後の脱ブロック及び固体支持体からの切り出しの後、保護基 をアンモア水を用いて取り除き、L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドを 脱イオン水を用いてOPECカートリッジ(Clonetech)に通して溶出すること により精製した。このL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドをポリアクリ ルアミドゲル電気泳動によりさらに精製した。L−エナンチオメリックオリゴヌ クレオチドの濃度は260nmでの吸光度を使用して評価した。 (3e)蛍光性cIジアミン5’−NH2−L−d(cI)−3’−NH2、及び 蛍光性Iジアミン、L−d(I)の調製 例3aに従って調製された5’−NH2−L−d(cI)−3’−NH2の試料 (30nモル)を乾燥するまでエバポ レートし、500mLの0.1M重炭酸塩緩衝液中に、pH9でボルテックスする ことにより再溶解した。次いで、この試料を乾燥させた色素Cy5.18(Biol ogical Detection Systems;pittsburg PA)のスクシンイミジルエステルを含む バイアルに添加した。完全にぼるテックスした後、反応を室温で1時間、しばし ば混合しながら進行させた。Cy5.18で標識された5’−NH2−L−d( cI)−3’−NH2を脱イオン水を用いてセファデックスG−25カラムから 溶出することにより精製した。例3bのCy5.18で標識されたIジアミン、 5’−NH2−L−d(I)−3’−NH2の試料を同様の方法で調製した。 例4 (4a)5’−Teg−L−d(I−QI−I)−3−NH2に対するL−d(c I)のアニーリング 例2aに従って調製された5’−Teg−L−d(I−QI−I)−3−NH2 の試料(2mmoles)を、6SSC緩衝液中において、例3cの方法に従って調製 されたL−d(cI)を増加する量で含有するアリコート[100:5から10 0:200のL−d(I−QI−I):L−d(cI)]で室温にて混合した。 混合物を試料キュベットに導入し、キュベットの温度を30℃から90℃まで上 げ、次いで30℃まで下げる間にキャリー13装置(Cary 13 instrument)内で UV光(260nm)にて分析した。5’−Teg−L−d(I−QI−I)−3 −NH2に関して等モル以下のL− d(cI)の濃度では、2成分のコンプレックス(binary complex)(L−d( cI):5’−Teg−L−d(I−QI−I)−3−NH2および/または5’ −Teg−L−d(I−QI−I)−3−NH2:L−d(cI))の存在が明ら かにされた。より高いL−d(cI)濃度では、3成分のコンプレックス(tern ary complex)(L−d(cI):5’−Teg−L−d(I−QI−I)−3− NH2:L−d(cI))が観測されうる。 (4b)L−d(I−QI−I)へのTMT−cI−TMTのハイブリダイゼー ション L−d(cI)−TMT(以下の例6a参照)を用いた同様の実験により、5 ’−Teg−L−d(I−QI−I)−3−NH2に対するTMT−L−d(cI )−TMTのアニーリングが示された。3成分のコンプレックスが形成された。 例5 35Sで標識されたTMT−NCSの調製 約40ミリモルのTMTアミン(PCT US91/08253)の650mLメタノール懸濁 液を室温にて撹拌し、溶液が透明な薄黄色を呈するまで脱イオン水を滴下した( 約70mL)。この溶液を氷浴で10℃まで冷やし、約60ミリモルの35S−チオ ホスゲンを約3分間にわたって滴下した。TMTイソチオシアネートの沈殿が形 成され、この溶液を、さらに2.5時間連続的に撹拌した。溶液と沈殿を室温、 減圧下(15 mmHg)にてロートバップ(rotovap)でほとんど乾燥するまで濃縮した。ほとん ど乾燥した固形物をさらに約500−750mLのメタノールで希釈し、固形物が 見かけ上均質化するまで撹拌した。次いで、固体のTMTイソチオシアネートを 濾過によって集め、メタノールで繰り返し軽く洗浄した。この生成物をバッキュ ームチャンバー(vaccum chamber)内で一晩乾燥した。 例6 (6a)キレート剤TMT−NCSと複合体を形成し、5’−TMT−L−d( cI)−3’−TMTを形成する5’−H2N−L−d(cI)−3’−NH2の 調製、およびキレート剤TMT−NCSと複合体を形成し、5’−TMT−L− d(I)−3’−TMTを形成する5’−H2N−L−d(I)−3’−NH2の 調製 1.0M炭酸塩/重炭酸塩緩衝液500マイクロL、pH9.0中において、 300nモルのL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの1つ、即ち例3a の5’−H2N−L−d(cI)−3’−NH2溶液若しくは例3bの5’−H2 N−L−d(I)−3’−NH2溶液に12mgのTMTイソチオシアネート(P CT US91/08253)を添加した。反応混合物をボルテックス混合し、 37℃で2時間、室温で一晩保持した。生じた反応混合物をエタノールアミン( 15マイクロM)を用いて反応を停止し、生成物を、脱イオン水を溶出液として セファーデックスG−25カラムクロ マトグラフィーにより精製した。 L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドジアミン1分子あたりのTMTの 数は、TMTにキレート化されたユーロピウム金属の時間分解蛍光を用いた分析 によって定量した。 (6b)蛍光性の金属を用いたIng−1−TMT及び5’−TMT−l−d( cI)−3’−TMT及び5’−TMT−L−d(I)−3’−TMT複合体の 標識のための一般的な手法 配位結合領域(co-ordination sphere)に密に保持された芳香族部分を有する キレート剤に、ユーロピウム(3+)のようなランタン系列元素を結合させるこ とにより、「増感された(sensitized)」蛍光発光が誘導される。この場合、光 は芳香族系を通して吸収され、エネルギーが金属に移動される。その後金属は、 非常に大きなストークシフトと数秒までの蛍光の寿命により特徴づけられる放出 を起こす。340nmでの励起パルスの後、400マイクロ秒遅れて615nmで蛍 光発光が測定された。寿命の短いバックグラウンド蛍光は効果的に除去されるの で、この遅れは高感度測定に利用され、通常のEu−蛍光発光の1500倍まで の感度の増強が達成される。 この方法において、既知量のIng−1−TMTもしくは5’−TMT−L− d(cI)−3’−TMT、または5’−TMT−L−d(I)−3’−TMT 複合体(conju-gate)を、EuCl3の添加量を増やしながらバッファー水 溶性中で滴定した。例えば、1から30ピコモルの複合体を含む1マイクロリッ トルの溶液を、前もって算定された量のトリス塩酸緩衝液(pH7.4)が入っ ているコスターEIA/RIAの96穴プレート(Costar EIA/RIA 96-wellplat e)の穴に2連ずつ加えた。緩衝液の容積は、99からEuCl3水溶液のマイク ロリットルにおける容積を差し引くことにより導いた(典型的な例として、トリ ス塩酸緩衝液中で10-4Mから10-6M)。これにより各穴の総体積は100マ イクロリットルに固定される。その後、EuCl3水溶液を、複合体の緩衝され た溶液に加えた。その後、プレートにふたをし、1時間低速で振蘯した。時間分 解蛍光をデルフィア1232時間分解蛍光計(Delfia 1232 time-resolved fluo rimeter)(Wallac Inc.)を用いて測定し、データを分析した。複合体を形成し た各TMT分子は1つのユーロピウムイオンをキレートし、5’−TMT−L− d(cI)−3’−TMT及び5’−TMT−L−d(I)−3’−TMT複合 体は、複合体分子あたり2つのユーロピウムイオンに結合することが見出された 。 (6c)5’−H2N−L−d(cI)−3’−NH2及び35Sで標識されたTM T−NCSからの5’−TMT−L−d(cI)−3’−TMTの調製 例6aの方法において、12mgのTMTイソチオシアネート(PCT US9 1/08253)を、35Sで標識されたTMT−NCS(例5のようにして調製 された)に置き 換え、反応を上記のようにして行った。5’−H2N−L−d(cI)−3’− NH21分子あたりのTMT数を、35Sを検出するために最適化された液体シン チレーション計測装置(liquid scintillation counter)でTMT−L−d(c I)−TMT生成物を計測することにより定量した。派生された(derivatized )5’−H2N−L−d(cI)−3’−NH2の濃度と35Sチオホスゲンの比活 性に関する知見から、5’−H2N−L−d(cI)−3’−NH2ジアミンあた りのTMT分子数を計算してもよい。 例7 (7a)イットリウム(90Y)で放射性標識されたL−エナンチオメリックオリ ゴヌクレオチド、90Y−TMT−L−d(cI)−TMT−90Yおよび90Y−T MT−L−d(I)−TMT−90Yの調製 L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドTMT複合体(conjugate)、即 ち例6aで得た(TMT−L−d(cI)−TMT)または例6aで得たTMT −L−d(I)−TMTの脱イオン化水溶液を、90YCl3の、pH6.0;0 .5M酢酸ナトリウム緩衝液の溶液(>500Ci/mg:アマーシャム社(Amersham Corp.)より)で比活性が0.1Ci/pモルになるまで室温で1時間処理した。 サンプル1マイクロリットルを取り出し、それをゲルマンITLC−SG紙片( Gelman ITLC-SG strip)上にスポットすることにより標識効率を決定した。該紙 片を、0.1Mクエン酸ナトリウ ム、pH6.0を含むガラスビーカー内で数分間、溶媒の先端が紙の先端に対し て四分の三に至るまで展開した。その後紙片を、90Yに対して最適化され、コン パック386/20eコンピューター(Compaq 386/20e computer)によって制 御されたシステム200イメージスキャナー(Bioscan)に挿入した。この系で は、未結合の90Yは溶媒先端に移動した。L−エナンチオメリックオリゴヌクレ オチドTMT複合体のTMTは、添加された放射活性体の98%以上とキレート を作った。 (7b)放射標識された90Y−TMT−L−d(cI)−TMT−90Y又は90Y −TMT−L−d(I)−TMT−90Yの5’−Teg−L−d(I−QI−I )−3’−NH2へのハイブリダイズ 例7(a)から得た90Y−TMT−L−d(cI)−TMT−90Yの5pモル のサンプルを、例2aで得られた増加する量(0.375から12pモル)の5 ’−Teg−L−d(I−QI−I)−NH2のPBS溶液と37℃で1時間混合 した。これらのハイブリダイズしたものの各々からの5mLアリコートをSDSを 含むバッファーと混合し、12%PAGEゲル上で電気泳動にかけた。ゲルのオ ートラジオグラフは、5’−Teg−L−d(I−QI−I)−3’−NH2が2 モルのcIを結合することができることを示した。 例7(a)で得られた非相補的な90Y−TMT−L−d (I)−TMT−90Yを用いた同様の手順では、5’−Teg−L−d(I−QI −I)−3’−NH2へのはいぶりダイスは見られなかった。 (7c)ヌードマウスへの90Y−TMT−L−d(cI)−TMT−90Yの投与 28mCi/28mgの比活性になるまで90Yで標識されたTMT−cI−TMTを 、右の横腹内に皮下腫瘍をもつ25gのヌードマウスに注射した。注射後所定の 時間間隔をもって、血液試料を尾から採取し、液体シンチレーション計測装置で90 Y放射活性を計測した。その結果より、注射で投与された量の95%以上の90 Yが注射後の最初の30分以内に血流から除かれることが示された。注射後2時 間で、血液中の放射活性は横ばいになり、ほんの一部(注射された投与量の0. 01%未満)はその後22時間目まで循環し続けた。これらのデータにより、L −d(cI)配列を認識するハイブリダイズ部位が存在しない場合、放射性標識 されたTMT−L−d(cI)−TMTは循環から速やかに失われることが確か められた。 例8 (8a)スルホ-SMCC及びING−1を用いる抗体−マレイミド(ING− 1−マレイミド)の調製 リン酸緩衝生理食塩水(PBS)中のスルホ−SMCC溶液(108nモル) を、ホスフェートバッファー(pH7) 中のキメラ抗体(ING−1;18nモル)の溶液の試料に加えた。得られた混 合物を時折混合しながら室温にて30分間放置した。反応を60nモルの塩基性 トリス緩衝液を用いて停止した。反応混合物を、リン酸緩衝生理食塩水を用いて 希釈し、前洗浄したPD−10カラムに加え、PBSを用いて溶出し、ING− 1−マレイミドを得た。この物質を使用するまで氷上に保存した。 (8b)ING−1及び2−イミノチオランからのメルカプトアルキル−抗体( Ab−SH)の調製;(ING−1−SH) 0.1M炭酸塩緩衝液(pH8.8)中のキメラ抗体(ING−1;5nモル )溶液の試料を200nモルの2−イミノチオレン水溶液と混合した。得られた 混合物を時折混合しながら室温にて30分間放置した。反応混合物をリン酸緩衝 生理食塩水を用いて希釈し、前洗浄されたPD−10カラム(pharmacia)に加 え、PBSを用いて溶出し、メルカプトアルキル−ING−1を得た。この物質 を使用するまで氷上に保存した。 例9 (9a)2−イミノチオレンを用いたメルカプトアルキル−L−d(I−QI− I)の調製;5’−Teg−L−d(I−QI−I)−3’−SH 5’−Teg−L−d(I−QI−I)−3’−NH2 (30nモル)水溶液の試料を1M炭酸塩緩衝液(pH9)と混合し、890mM の最終緩衝液濃度を得た。12mモルの2−イミノチオラン塩酸塩の水溶液を緩 衝されたL−DNAに添加した。これらの反応物をボルテックス混合し、37℃ に30分間維持した。反応混合物を、12mモルのエタノールアミンを添加する ことにより停止し、リン酸緩衝生理食塩水で希釈し、前洗浄したNAP−25カ ラム(pharma-cia)に加え、PBSを用いて溶出し、5’Teg−L−d(I− QI−I)−3’−NH−C(N=H2 +)CH2CH2CH2SH(塩酸塩、Cl- として)を得た。マレイミドの導入された抗体(maleimode-derivatized antibo dy)(Ab−M)との複合体形成に使用するため、生成物をカラムから直接抗体 溶液へ溶出させた。一方、メルカプトアルキル−L−d(I−QI−I)を使用 するまで氷上に保存した。 (9b)2−イミノチオランを用いたメルカプトアルキル−L−d(I−QI− I)の調製;5’−HS−L−d(I−QI−I)−3’−Teg 5’−H2N−L−d(I−QI−I)−3’−Teg(30nモル)を例9a のように処理し、5’−HS−CH2CH2CH2C(=NH2 +)−HN−L−d (I−QI−I)−Teg−3’(Cl-)を得た。 (9c)スルホ−SMCCを用いたL−d(I−QI−I)−マレイミドの調製 ;5’−Teg−L−d(I−QI −I)−3’−マレイミド 20nモルの5’−Teg−L−d(I−QI−I)−3’−NH2(例2aの ようにして調製された)を含む水溶液を、リン酸緩衝生理食塩水に希釈した。ス ルホ−SMCC(100nモル)のPBS溶液を添加し、得られた混合物を時折 混合しながら室温にて30分間そのまま放置した。反応混合物をリン酸緩衝生理 食塩水を用いて希釈し、前洗浄されたPD−10カラムに加え、PBSを用いて 溶出し、5’−Teg−L−d(I−QI−I)−3’−マレイミドを得た。こ の物質を使用するまで氷上に保存した。 (9d)L−d(I−QI−I)−マレイミドの調製;5’−マレイミド−L− d(I−QI−I)−3’−Teg 5’−H2N−L−d(I−QI−I)−3’−Tegを9cの5’−Teg− −3’−NH2と同様の方法でスルホ−SMCCと反応し、5’−マレイミド− L−d(I−QI−I)−3’Tegを得た。 (9e)SATAを用いる3’−メルカプト−L−d(I−QI−I)の調製 50nモルの5’−Teg−L−d(I−QI−I)−3’−NH2(例2aの ようにして調製された)を含む水溶液をPBSに希釈し、500nモルのSAT A(DMSO中)を添加した。混合し、室温で60分間放置した後、反応 混合物をPBSを用いて希釈し、PBSを用いてNAP−10カラムから溶出し 、5’−Teg−L−d(I−QI−I)−3’NH−CO−CH2−S−CO− CH3を得た。アセチルチオアセチル化されたL−エナンチオメリックオリゴヌ クレオチドを100mMリン酸ナトリウム、25mM EDTA、500mM NH2O Hを含むpH7.5の溶液を30μl添加することにより脱アシル化した。反応 を室温で2時間続けた後、該物質を、溶出液としてPBSを用いて溶出すること によりNAP−5カラムに通した。生成物、5’−Teg−L−d(I−QI− I)−3’NH−CO−CH2−SHは、酸化的な二量化を防ぐためにすぐに使 用した。 (9f)SATAを用いる5’メルカプト−L−d(I−QI−I)の調製 H2N−5’−L−d(I−QI−I)−3’−Tegを、例9eの5’−Te g−L−d(I−QI−I)−3’−NH2と同様の方法でSATAと反応し、5 ’−HS−CH2−OC−NH−L−d(I−QI−I)−3’−Tegを得た。 例10 (10a)Ab−Mと5’Teg−L−d(I−QI−I)−3’−NH−C( =NH2 +)CH2CH2CH2SHの複合体形成;ING−1−マレイミド−3’ −S−L−d(I−QI−I)−5’−Teg 5’−Teg−L−d(I−QI−I)−3’−NH−C(=NH2 +)CH2C H2CH2SH(例9aに従って調製された)の試料(108nモル)を、例8a から得られたAb−M(マレイミドの導入されたING−1;18nモル)の溶 液中にNAP−25カラムからPBSを用いて直接溶出した。混合後、反応を4 ℃にて20時間進行させた。その後、 (Amicon)へ導入し、1000gで25分間遠心分離した。試料を新しいPBS 中に再懸濁し、260nmと280nmでの光学密度(optical densities)の比率 が一定になるまで遠心分離による限外濾過濃縮をさらに3度繰り返した。最終生 成物はING−1−マレイミド−S−(CH23−C(=NH2 +)−NH−3’ −L−d(I−QI−I)−5’−Tegである。 (10b)抗体−マレイミドと5’−HSCH2CH2CH2(NH2=)C−NH −L−d(I−QI−I)−Teg−3’の複合体形成;ING−1−マレイミ ド−5’−S−L−d(I−QI−I)−Teg−3’ 例9bに従って調製された5’−HSCH2CH2CH2(NH2 +=)C−NH −L−d(I−QI−I)−Tegの試料(108nモル)を、例8aのように してマレイミドの導入された18nモルのING−1と複合体を形成させ、IN G−1−マレイミド−5’−S−(CH23−C(=NH2 +)NH−L−d(I −QI−I)−3’−Tegを得た。 (10c)ING−1−マレイミド−S−L−d(I−QI−I)複合体の分析 例10(a)及び(10b)のING−1−マレイミド−S−(CH23−C (=NH)NH−L−d(I−QI−I)試料の各光学密度を260nmと280n mにおいて分光光度計で測定した。これらの2つの波長での光学密度の比を計算 し、これらの波長のそれぞれにおける抗体およびL−エナンチオメリックオリゴ ヌクレオチド(分子量約16500)に対する既知の消光係数(extinction coe fficients)を用いることにより、L−エナンチオメリックオリゴヌクレチド分 子、L−d(I−QI−I)の数を、抗体あたり1から2の間のL−d(I−QI −I)であると見積った。 複合体溶液内でのING−1の濃度を、標準タンパクとしてウシ免疫グロブリ ンを用いてバイオラドタンパク質分析(BioRad protein assay)により決定した 。複合体を形成させたL−d(I−QI−I)に起因する吸光度に対して複合体 の光学密度を補正すると、これらのデータは、280nmでの複合体の光学密度を 測定することにより決定された抗体濃度とよく一致した。抗体−L−d(I−QI −I)複合体を酸消化とアミノ酸分析にかけることにより、これらの2組のデ ータをさらに確認した。 抗体−L−d(I−QI−I)複合体を、ヒト腫瘍細胞系(この細胞系に対し て抗体を生じさせる。)の表面上の抗原に結合するこれらの能力に対して試験し た。複合体の免疫反 応性を、フローサイトメトリー(flow cytometry)により、修飾及びL−d(I −QI−I)への複合体形成を受ける前の抗体の標準調製物と比較した。標的の HT29細胞(ヒト腺癌細胞系:ATTC)を、組織培養フラスコ内で10%胎児ウ シ血清を添加したMcCoyの培地を用いて細胞培養フラスコ内で群集的(conf luency)に成長させた。細胞を、細胞スクレイパー(cell scraper)を用いてフ ラスコ壁からかき落として回収した。多くの別々のフラスコから細胞を集め、ペ レットになるまで遠心分離し、0.1%ウシ血清アルブミン(Sigma)と0.0 2%アジ化ナトリウムを添加した150mM塩化ナトリウム緩衝液pH7.4(P BS)(フロー緩衝液)を有する氷冷50mMリン酸ナトリウム溶液内で5×105 /mLで再懸濁した。細胞を、同じ緩衝液中で洗浄し、次いで計数した。抗体の標 準曲線を、関連性のない(非結合性の)アイソタイプに適合した対照抗体(ヒト IgG1)を用いてING−1の保存溶液を希釈することによって構築し、IN G−1の含量が10%から100%までの範囲にある多くの試料を得た。標準曲 線を、それぞれの試料が1mLあたり1.0mgの抗体タンパク質を含むようにフロ ー緩衝液中で作製した。その後、標準曲線より得た試料および未知試料を5×1 05のHT29細胞を用いて4℃で1時間インキュベートした。未結合の抗体を 除くために入念に洗浄した後、細胞を100μlのフロー緩衝液に再懸濁し、蛍 光性イソチオシアネート(FITC)を用いて標識されたヤギ−抗−ヒト抗体と 4℃で1時間インキュベートした。フロー緩衝液で さらに洗浄した後、試料をコールターEPICS753フローサイトメーター( Coulter EPICS 753 flow cytometer)でフローサイトメトリーにより分析した。 蛍光性イソシアナイトからの蛍光(FITC)とヨウ化プロピジウム(PI)か らの蛍光をアルゴンレーザーの488nmの発光線(emiss-ion line)を用いて励 起した。出力を光調節モードにおいて500mWにセットした。単一の細胞を90 °及び前方の角度の光散乱により同定した。集合体や細胞残骸から単一の細胞を 分離するために分析ウインドウ(analysis windows)をこれらのパラメーターに 適用した。FITCとプロピジウム(propidium)に起因する蛍光を、550nm ロングパス二色性フィルター(long pass dichroic filter)を用いて分離し、 530nmバンドパスフィルター(band pass filter)(FITCに対して)と6 35nmバンドパスフィルター(PIに対して)を通して集めた。光散乱パラメー ターは積算されたパルス(integrated pulses)として集められ、蛍光は対数積 算されたパルス(log integrated pulses)として集められた。死細胞はPIの 取り込みに対して陰性の細胞に分析ウインドウを据えることにより分析から除外 された。試料あたりの平均蛍光(2500細胞からの加重平均)を、それぞれの ヒストグラムに対して算出した。FITCの目盛り用ビーズ(calibration bead s)をそれぞれの実験において分析し、蛍光標準曲線を確立した。次いで、それ ぞれの試料に対する平均蛍光強度を細胞あたりの平均FITC等量として示した 。免疫反応性を、未知の試料の平均蛍光強度と標 準曲線からの値とを比較することにより算出した。免疫反応性分析から、ING −1−マレイミド−S−(CH23−C(=NH2 +)−NH−3’L−d(I− QI−I)−5’−Tegは、ING−1標準と同程度の約2/3の免疫反応性 があり、ING−1−マレイミド−S−(CH23−C(=NH2 +)−NH−5 ’−L−d(I−QI−I)−3’−Tegは約4/5の免疫反応性を示した。 別の一連の実験において、ING−1−L−d(I−QI−I)(3’複合体) とING−1−L−d(I−QI−I)(5’複合体)の免疫反応性を決定した 。これらの複合体の試料はまた、それらの見かけの分子量及び調製物の不均一性 を評価するために、SDS緩衝液を用いてノベクス(Novex)6%ポリアクリル アミドゲル上で電気泳動にかけられた。同じゲル上で泳動された既知の分子量を もつ標準を用いて、移動した距離(Rf)と分子量の対数との間で標準曲線を作 製した。この標準曲線から、それぞれの複合体調製物に関連したバンドの相対分 子量を決定した。ING−1−L−d(I−QI−I)及びING−1抗体のS DS PAGEゲルにより、ING−1−L−d(I−QI−I)複合体の分子 量は抗体のみのそれよりも大きいことが示された。 (10d)メルカプトアルキル−抗体とTeg−5’−L−d(I−QI−I) −3’−マレイミドの複合体形成 20nモルのTeg−5’−L−d(I−QI−I)−3’−マレイミド(例 9cからのもの)をPBSpH7中で 5nモルのメルカプトアルキル−ING−1(例8bからのもの)と反応させた 。混合後、反応を4℃で16時間続け、ING−1−NH−CO−CH2−S− マレイミド−3’−L−d(I−QI−I)−5’−Tegを得た。反応混合物 続いて1000gで25分間遠心分離した。試料を新鮮なPBSに再懸濁し、2 60nmと280nmでの光学密度の比が一定になるまでこの一連の遠心分離による 濃縮をさらに3回繰り返した。 同様の方法でマレイミド−5’−L−d(I−QI−I)−3’−Tegをメ ルカプトアルキル−ING−1と反応させ、ING−1−NH−CO−CH2− S−マレイミド−5’−L−d(I−QI−I)−3’−Tegを得た。 (10e)抗体−マレイミドとTeg−5’−L−d(I−QI−I)−3’− NH−C(=O)−CH2−SHの複合体形成 PBS中の6nモルのING−1−マレイミド(例8aからのもの)試料を4 0nモルのTeg−5’−L−d(I−QI−I)−3’−NH−CO−CH2− SH(例9eからのもの)と4℃で16時間反応させた。反応物をPBSを用い て希釈し、PD−10カラムからPBS中に溶出させ、ING−1−マレイミド −S−CH2−C(=O)−NH−3’−L−d(I−QI−I)−5’Tegを 得た。生成物 の遠心分離で濃縮した。試料を新しいPBSに再懸濁し、260nmと280nmで の光学密度の比が一定になるまでこの手順ををさらに3回繰り返した。 同様の方法で、HS−CH2−C(=O)−NH−5’−L−d(I−QI−I )−3’−TegをING−1−マレイミドと反応させ、ING−1−マレイミ ド−S−CH2−(O=)C−NH−5’−L−d(I−QI−I)−3’−Te gを得た。これらの試料の光学密度を260nmと280nmにて分光光度計で測定 した。次に、これらの2つの波長の光学密度の比を算出した。これらの波長のそ れぞれで、抗体とL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド(分子量約165 00)についての既知の消光係数を用いることにより、抗体あたりのL−エナン チオメリックオリゴヌクレオチド分子の数を評価した。 (10f)抗体−マレイミド、Ab−Mと5’−トリチル−(S)−L−d(I −QI−I)−3’−NH2の複合体形成 例2cから得た5’−トリチル(S)−L−d(I−QI−I)−3’−NH2 の試料(10nモル)をPBSに希釈し、硝酸銀水溶液を最終濃度85mMになる まで加えた。ボルテックスの後、反応を30分間室温で進行させた。遠心分離に より、沈殿をチューブの底に形成させた。5’末端にチオール基をもち、5’ト リチル基をもたないL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド(HS−5’− L−d(I−QI −I)−3’−NH2)を含有する透明な上清液を、使用するまで4℃に維持し た。 PBS中の6nモルのING−1−マレイミド(例8aから)の試料を40n モルのHS−5’−L−d(I−QI−I)−3’−Tegと4℃にて16時間 反応させた。反応物をPBSで希釈し、前洗浄したエコノパック(Econopac)1 06−DGカラム(BioRad)から4mLで溶出し、ING−1−マレイミド−S− 5’−L−d(I−QI−I)−3’−Tegを得た。生成物を1000g、2 5分間の遠心 を新しいPBSに再懸濁し、260nmと280nmでの光学密度の比が一定になる まで遠心分離による濃縮をさらに3回繰り返した。 これらの試料の光学密度を260nmと280nmで分光光度計で測定した。これ らの2つの波長の光学密度の比を算出し、抗体とL−エナンチオメリックオリゴ ヌクレオチド(分子量約16500)に対する既知の消光係数を用いることによ り、これらの波長のおのおのにおける抗体あたりのオリゴヌクレオチド分子の数 を評価した。 例11 (11a)ING−1−L−d(I−QI−I)に対するL−d(cI)のアニ ーリング 例10aに従って調製されたING−1−マレイミド−S−(CH23−C( =NH2 +)−NH−3’−L−d(I−QI−I)−5’−Teg(24ピコモ ル)の試料と、例10dに従って調製されたING−1−マレイミド−S−(C H23−C(=NH2 +)−NH−5’L−d(I−QI−I)−3’−Teg( 25ピコモル)の試料を、1.0mMEDTAおよび100mMNaClを含む 50mMPBS、pH7.2中、室温にて、例3cで得た16倍過剰のL−d( cI)とセパレートキュベット中で混合した。キュベットを20℃に冷却して、 キャリー13装置に入れ、キュベット温度を20℃から80℃まで上昇させ、次 いで0.5℃/分の速度で20℃に戻される間中、UV光(260nm)によっ て吸光度を分析した。データの分析は、cIが3’および5’複合体の両方にハ イブリダイズでき、各々と3三成分のコンプレックスを形成しうることを示して いた。TMT−L−d(cI)−TMT(例6から)を使用した同様の実験によ り、ING−1−マレイミド−S−(CH23−C(=NH2 +)−NH−3’− L−d(I−QI−I)−5’−Tegに対するTMT−L−d(cI)−TM Tのアニーリングが示された。 (11b)リン酸バッファーおよびヒト血清中での、90Y− TMT−L−d(cI)−TMT−90Yまたは90Y−TMT−L−d(I)−T MT−90Yの何れかへのING−1−L−d(I−QI−I)のハイブリダイゼ イション ING−1−マレイミド−S−(CH23−C(=NH2 +)−NH−3’−L −d(I−QI−I)−5’−Teg(4ul;1mg抗体/ml)溶液(例10a から)および例9aから得た50マイクロLの90Y−TMT−L−d(cI)− TMT−90Y溶液を、新たに調製されたヒト血清(200mL)あるいはPBS( 200mL;pH7.2)と混合し、37℃で2時間インキュベートした。次いで 、アリコートを8から16%ゲル上でSDS PAGE電気泳動にかけた。ゲル をオートラジオグラフィーおよびフォスフォイメージシステムの両方を使って検 査し、90Y−TMT−L−d(cI)−TMT−90Yが、ヒト血清、並びにリン 酸バッファー溶液(pH7.2)中でING−1−L−d(I−QI−I)とハ イブリダイズできることが示された。試料をPBS中および血清中で14日間室 温にて放置し、8から16%SDS−PAGEを行うことにより、相互におよび 37℃で2時間インキュベートされたゲルに対して同様のパターンを得た。この ことは、複合体が2週間まで血清中で安定であったことを示している。例9で得 られた90Y−TMT−L−d(I)−TMT−90Yは予測されたようにいずれの 時においてもING−1−L−d(I−QI−I)ハイブリダイゼイションを示 すことはなかった。 (11c)ING−1−L−d(I−QI−I)に対する90Y−TMT−L−d (cI)−TMT−90Yのハイブリダイゼイション ING−1−マレイミド−S−(CH23−C(=NH2 +)−NH−3’L− d(I−QI−I)−5’−Teg(4ul;1mg/ml;例10aから)および 50μlの90Y−TMT−L−d(cI)−TMT−90Y(例9aから)の溶液 をPBS(200ul;pH7.2)中で混合し、60分間37℃でインキュベ ートした。次いで、これらの混合物のアリコートを8から16%ゲルでSDS PAGE電気泳動にかけた。該ゲルをフォスフォイメージャーシステムでオート ラジオグラフィーを行い、90Y−TMT−L−d(cI)−TMT−90YをIN G−1−L−d(I−QI−I)とハイブリダイズできることが示された。 (11d)ING−1−L−d(I−QI−I)とハイブリダイズしたTMT− d(cI)−TMT上のTMTを検出するためのウエスタンブロッティング 例2aで得られたL−d(I−QI−I)あるいは例10aで得られたING −1−マレイミド−3’−S−(CH23−C(=NH2 +)−NH−L−d(I −QI−I)−5’−Tegのサンプルを、例6で得られたL−エナンチオメリ ックオリゴヌクレオチドTMT複合体、TMT−L−d(cI)−TMTと混合 した。各反応混合物を10分間氷上に保持し た。これらの反応混合物のアリコートをSDSバッファーと混合し、2枚の同一 の8から16%ポリアクリルアミドゲルに導入した。ゲルを2時間定電圧で電気 泳動にかけた。1枚のゲルを、製造者のプロトコール(Hoefer セミドライ 転 写法)に従って20分間CAPSバッファーを用いてニトロセルロース紙上に電 気ブロットした。0.05%Tween20のPBS溶液で3回洗浄した後、ゲ ルを1時間室温で、3%BSAのPBS溶液でブロックした。続いてTween /PBSでさらに洗浄し、ゲルをネズミ抗−TMT抗体溶液(PBS/Twee n中に10mg/ml)でオーバーレイし(overlaid)、室温で一晩放置した。ウエ スタンブロットを、西洋わさびペルオキシダーゼに接合されたヤギ抗−マウスI gG抗体(バイオラド ウェスタンブロットキット)およびパーオキシダーゼ基 質を使って行った。ブロットにより、TMT−L−d(cI)−TMTがL−d (I−QI−I)あるいはING−1−L−d(I−QI−I)のいずれかを含む バンドにハイブリダイズされたTMTを介して検出できることが示された。 2枚目のゲルを、エチジウムブロマイド(蒸留水中に5mg/ml)で染色した。 UV光の下で、染色されたゲルを試験することにより、再びハイブリゼイション が示された。 例12 直接の複合体形成(ING−1/TMT)によるAb−TMTの調製 TMT−NCS(あるいはそれらの適切な誘導体)は、抗体分子と複合体を形 成でき、抗体可変領域によって認識される標的抗原に結合する能力を示す抗体− TMT複合体分子が生じる。この様な複合体分子は、この様な免疫複合体によっ て標的とされる病巣に局在化および/またはこれを治療するために、TMT部分 によってキレートされる金属イオンを運ぶために使うことができる。一つの好ま しい態様では、該抗体が、腫瘍細胞上で発現される抗体分子と広い反応性を持つ ように選択され、これによって治療あるいは診断をするという目的のために、腫 瘍に金属を運ぶことができる抗体−TMT複合体が提供せれる。キメラ抗体、I NG−1は、(国際特許公開WO 90/02569)ネズミ可変領域およびヒ ト免疫グロブリン不変領域からなる。抗体は、上記参照文献に開示されているよ うに、キメラ抗体を基本的に発現するネズミミエローマ細胞系を培養することに よって生産される。精製後、ING−1は50mM酢酸ナトリウムおよび150 mM塩化ナトリウムバッファー、pH5.6中で5.0mg/mLの濃度で使用される 。 TMT−NCSとING−1との複合体形成は、抗体溶液がpH9.0に達す るまで、ING−1に1.0M炭酸塩、150mM塩化ナトリウムバッファーpH 9.3を最初に添加することにより達成される。次いで、5mgのタンパクを含ん でいるING−1溶液の試料を、酸で洗浄した円錐形(conical)のガラス反応 バイアル中にピペットで加えた。TMT−NCS溶液を、10mLの1.0M炭酸 塩、150mM 塩化ナトリウムバッファー、pH9.0中に、100mg溶解することによって 調製した。複合体形成反応は、抗体に96.5mLのTMT−NCS溶液を添加し 、ING−1に対し4倍モル過剰のTMT−NCSを供給することによって開始 した。この溶液を手短に撹拌して反応物を混合し、次いで室温で暗所に放置した 。16時間後、150mM塩化ナトリウムバッファー、pH5.6中において50 mM酢酸ナトリウムで予備洗浄され、平衡化されているPD10クロマトグラフィ ーカラムを反応混合液に適用することによって、複合体を形成していないTMT からING−1/TMT複合体を分離した。純粋な複合体は同様のバッファー2 .5mLを用いカラムから溶出される。 例13 ING−1/TMT複合体の分析試験 (15a)抗体に対するキレーター(chelator)比の分析 複合体溶液中のING−1のタンパク濃度を、標準タンパクとしてウシ免疫グ ロブリンを用いたバイオラドタンパク測定法によって決定した。 抗体あたりの機能性TMT分子の数を計算するために、TMTの金属を結合す る容量が飽和するまで、塩化ユーロピウム溶液を反応させた。0.05Mトリス HClバッファーpH7.5中において2.5mlのING−1/TMTの0.3 75mgアリコートを、5mlの水晶キュベット中にピペットで取り出した。0.0 5MトリスHClバッファーpH7. 5中で20mM塩化ユーロピウム(塩化ユーロピウム6水和物、アルドリッチ)溶 液を調製した。この塩化ユーロピウム溶液のアリコート(50mL)をING−1 /TMTを含んでいるキュベットに添加し、得られた液体を、キュベット中に置 かれた小さな磁気撹拌棒を用いて、10分間室温で磁気撹拌器でゆっくりと撹拌 した。金属−ING−1/TMTコンプレックスの蛍光を、340nmの励起波長 を用いてパーキンエルマーLS50蛍光光度計で決定した(10nmスリット幅) 。蛍光発光を、10nmスリット幅で430nm除去フィルターを用いて618nmで モニターした。上記の方法を繰り返し、蛍光の読取りを各々の添加の後行った。 塩化ユーロピウムのアリコートを、蛍光強度の増加が前の読取り値の5%以下に なるまで添加した。試験溶液の容量の変化を補正するために、希釈の補正を各々 のモル比で測定された蛍光強度に対して行った。ING−1/TMT複合体上の 各々のキレート部位は1つのユーロピウムイオンに結合するため、およびユーロ ピウムイオンは蛍光が発生するキレート部位に存在しなければならないため、こ の方法により機能的なキレート部位の数を定量化できる。 この方法を使用すると、抗体分子あたりのTMT分子比は0.3:1から2: 1の範囲である。 (13b)ELISAによるING−1/TMT免疫反応性測定 抗体、ING−1が結合する抗原を、細胞スクレーパーで 培養フラスコの壁から、集密した単層の細胞を集めることによってLS174T あるいはHT29細胞(アメリカン タイプ ティッシュ コレクション、AT TCから入手)から調製した。多数のフラスコの細胞を一緒にし、サンプルを取 り出し、計数して、集めた細胞の総数を決定した。このあいだ中、細胞を氷上に 保存した。続いて4℃で10分間1500rpmで細胞を遠心し、該細胞を氷冷し た150mM塩化ナトリウムを添加した氷冷の50mMリン酸ナトリウムバッファー pH7.4(PBS)の25mLで一度洗浄し、同様の条件下でペレット化し、氷 冷したガラスモルタルへ10mLPBSで移した。細胞をモーター駆動ペッスルを 使用して4℃でホモジナイズし、次いで5分間3000×gで遠心した。抗原が 豊富な上清を、他の細胞破砕物から除去し、4℃で一時間100,000×gで さらに遠心した。この最終段階からのペレット(抗原分画)を、集められた10 0万細胞ごとにPBS100mL中に懸濁した。続いてタンパク濃度を評価し(標 準タンパクとしてウシ免疫グロブリンを使用するバイオラドBCAタンパク測定 法)、抗原を使用するまで−20℃で保管した。96ウェルコースターミクロタ イタープレートの各々のウェルを、上述したように調整された100mL/ウェル の細胞溶解物(10mg/ml)を添加することによって抗原でコートした。ミクロ タイタープレートを37℃のインキュベーターで一晩乾燥した。0.05%Tw een20(シグマ)でプレートを5回洗浄した後、それらをブロッティングし て乾燥した。各々のプレートのウェルをPBS中の1% BSA(ウシ血清アルブミン、シグマA−7906)溶液の125mL/ウェルを 添加することによってブロックし、室温で1時間インキュベートした。プレート を0.05%のTween20で5回洗浄した。ING−1/TMT複合体試料 (同じものを2つ、50mL/ウェル)および標準ING−1抗体溶液を1%BS AのPBS中で所定の濃度範囲で調製した。ビオチン化したING−1(0.1 %BSA中で1.0mg/mL)を各々のウェル(50mL/ウェル)に添加し、次い でプレートを室温で2時間インキュベートした。続いて0.05%Tween2 0で5回洗浄し、該プレートをブロッティングして乾燥し、希釈された(0.1 %BSA中で1:2000)ストレプトアビジン−アルカリ性ホスファターゼ( ターゴ;#6567)を用いて1時間室温でインキュベートした。さらに5回洗 浄した後、ホスファターゼ基質試薬(シグマ)を一ウェルあたり100mL添加す ることによって各々のウェルで発色させた。室温にて一時間後、色をタイターテ ックマルチスキャン ミクロプレート リーダーで405nmフイルターを用いて 記録した。 この方法によって試験したとき、TMTとING−1の免疫複合体は本来のI NG−1と比較して免疫反応性を持つことが見出された。 (13c)フローサイトメトリーによるING−1/TMT免疫反応性測定 標的HT29細胞を10%胎児ウシ血清を添加されたマッ コイの培地を用いて組織培養フラスコ中で集密するまで育成した。該細胞を細胞 スクレーパーでフラスコ壁をこすることによって集めた。多数の別々のフラスコ から細胞を集め、ペレット化するまで遠心し、0.1%ウシ血清アルブミン(シ グマ)および0.02%アジ化ナトリウム(フローバッファー)を添加した15 0mM塩化ナトリウムを有する50mMリン酸ナトリウムバッファー、pH7. 4(PBS)の氷冷溶液に5×105/mLで再懸濁した。該細胞をこれと同じバ ッファーで洗浄し、次いで計数した。抗体標準曲線を、無関係な(非結合)、ア イソタイプが一致した対照抗体(ヒトIgG1)でING−1を希釈することに より作製し、ING−1含有量が10%から100%の範囲である沢山の試料を 得た。標準曲線は、各々の試料が1mLあたり1.0mgを含むようにフローバッフ ァー中で作成される。次いで、標準曲線および未知の試料を、1時間4℃で5× 105のHT29細胞とインキュベートした。未結合の抗体を除くため念入りに 洗浄した後、該細胞を100mLフローバッファーに再懸濁し、蛍光性イソチオシ アネート(FITC)でラベルしたヤギ−抗−ヒト抗体で1時間4℃でインキュ ベートした。フローバッファーで更に洗浄した後、試料をコールターEPICS 753フローサイトメーターを用いフローサイトメトリーによって分析した。蛍 光性FITCおよびプロピジウムアイオダイド(PI)をアルゴンレーザーの4 88nmの発光線を用いて励起した。出力を明調節(light regulation)モードの 500mWにセットした。単一の細胞を90度および前方の 角度の光散乱によって同定した。凝集および細胞破砕物から単一の細胞を分離す るために、これらのパラメーターに分析ウインドウを適用した。FITCおよび プロピジウムからの蛍光を550nmロングパス2色性フィルターで分離し、53 0nmバンドパスフィルター(FITC)および635nmバンドパスフィルター( PI)を通して集めた。ライトスキャッターパラメーターを積算された信号とし て集め、蛍光を対数積算された信号として集めた。死んだ細胞をPI取り込み陰 性細胞に対する分析ウインドウをおくことによって測定から除いた。試料あたり の平均蛍光を(2500細胞からの加重平均)各々のヒストグラムから計算した 。FITCの目盛り用ビーズを各々の実験で分析し、標準曲線を確立した。次に 、各々の試料に対する平均螢光強度を細胞あたりの平均FITC等量として表し た。免疫反応性は、未知試料の平均蛍光強度と標準曲線からの値を比較すること によって計算される。ING−1/TMTの試料はこの方法によって本来のIN G−1抗体と比較しうる免疫反応性の値を有する。 (13d)分子ふるいHPLCによる凝集形成の決定 同じ材料のガードカラムを備えた30cm×7.5mmのTSK−G3000SW 分子ふるい(size-exclusion)HPLCカラム(スペルコ)を、400〜600 PSIで1分あたり1.0mlの流速で、ウォータース600E HPLC系を用 い150mM塩化ナトリウムを添加した10mMリン酸ナトリウムバッファーにより 12倍のカラム容量で平衡化した。 バイオラド ゲル濾過タンパク標準の試料(25mL)をカラム上に注入した。各 々の標準の保持時間を280nmにセットされたウォータース490UV検出器に よってモニターした。続いてカラムから最後の標準を回収し、カラムを150mM 塩化ナトリウムを添加した10mMリン酸ナトリウムバッファーpH6.0の10 倍容量でさらに洗浄した。200mg/mLの、本来のING−1抗体あるいはIN G−1/TMTの試料(50mL)をカラムに注入し、保持時間を記録した。保持 ピークの面積および保持時間から、ING−1/TMT試料中の凝集物質の量が 計算された。 この方法によると、本来のING−1抗体は9.1分の保持時間である。IN G−1/TMTは、9.1分での主要ピークも持っているが、凝集に起因するマ イナーなピークが、7.3分にも時々観察される。ピーク面積の比較によって、 該凝集ピークは全体の5%以下である。 (13e)90YによるING−1/TMTの放射ラベル化 放射性塩化イットリウムの所定容量を(比活性>500Ci/mgで0.04M塩 化水素酸中90Y)、2倍容量の0.5M酢酸ナトリウムpH6.0を用いて中和 した。該中和した90Y(1.0mCi)を、150mM塩化ナトリウムを含む50mM 酢酸ナトリウムバッファーpH5.6中のING−1/TMT(1mg/mL)1. 0mLに添加した。標識化を一時間行ない、次いで反応混物を、150mM塩化ナト リウムを有する50mMリン酸ナトリウムpH7.4(PBS)を含むバッファ ーで予備洗浄され、平衡化されたPD−10クロマトグラフィーカラムに導入し た。該試料を1.5mLのPBSでカラムから溶出した。放射性標識されたING −1/TMTの分画を(0.5mL)集め、放射活性を測定し、貯蔵した。1.0 mLの試料を取り、ゲルマンITLC−SG紙片上にそれをスポットすることによ って標識化効率を決定した。紙片は0.1Mクエン酸ナトリウムpH6.0を含 むガラスビーカー中で、数分間、溶媒の先端が紙の先端に対して四分の三に達す るまで展開された。紙片を90Yに対して最適化され、コンパック386/20e コンピューターによってコントロールされているシステム200イメージスキャ ナー(バイオスキャン)中に挿入した。この系では遊離の90Yは溶媒の先頭に移 動し、一方ING−1/TMT(90Y)は原点に残っている。 この系の使用によって、全90Y放射活性の98%以上が原点で、ING−1/ TMTと関係していることが通常見出される。 (13f)蛍光性金属によるING−1/TMTのラベル化 配位領域に接近して保持された芳香族部分を含有するキレート剤にユーロピウ ム(3+)のようなランタニドを結合することによって「増感された」蛍光がも たらされる。この場合、光が、芳香族系を介して吸収され、このエネルギーが金 属に移動する。次いで該金属は、非常に大きいストークスシフトおよび数秒まで の蛍光寿命によって特徴付けられる発光を起こす。0.05MトリスHClバッ ファーpH7.5中 の2.5mLのING−1/TMTの0.5mgアリコートを、小さな撹拌棒を含む 4mlの円錐型反応バイアル中にピペットで加えた。0.05MトリスHClバッ ファーpH7.5中の250mM塩化ユーロピウム(塩化ユーロピウム6水和物: アルドリッチ)溶液を調製した。この塩化ユーロピウム溶液のアリコート(50 mL)を、ING−1/TMTを含む反応バイアルに添加し、得られた溶液を室温 でマグネチックスターラーで非常にゆっくりと攪拌した。標識化を1時間実施し 、次いで反応混合物を、10mMリン酸ナトリウムおよび150mM塩化ナトリウム pH6.0(PBS)を含むバッファーで予備洗浄され、平衡化されたPD−1 0クロマトグラフィーカラムに導入した。試料を3.5mLPBSでカラムから溶 出した。金属−ING−1/TMTコンプレックスの50mL試料の蛍光を、34 0nmの励起波長(10nmスリット幅)を用いてパーキンエルマーLS50蛍光光 度計で決定した。蛍光発光を10nmスリット幅および430nm除去フィルターを 用いた618nmで記録した。ING−1/TMT複合体上の各機能性キレート部 位が1つのユーロピウムイオンと結合した。この方法を使って、0.1から3の 間の蛍光ユーロピウムイオンが抗体1分子あたりに結合された。 例14 (14a)ING−1−L−d(I−QI−I)で処理された細胞への蛍光L− d(cI)の結合のフローサイトメトリー ING−1−マレイミド−S−(CH23−C(=NH2 +)−NH−3’−L −d(I−QI−I)−5’Tegを例10aのように調製した。ING−1− マレイミド−S−(CH23−C(=NH2 +)−NH−5’−L−d(I−QI −I)−3’−Tegを例10bのように調製した。蛍光標識されたCY5.1 8−L−d(I−QI−I)を例2dのように調製した。蛍光標識されたCY5 .18−L−d(cI)およびはCY5.18−L−d(I)を例3eのように 調製した。蛍光色素CY5.18をFITCに置き換えて使用した以外は、フロ ーサイトメトリーを、本質的に12cに記載したように行った。HT−29細胞 を(0.5×106)ING−1−L−d(I−QI−I)試料の各々1mgと共に 30分間氷上でインキュベートした。細胞をフローバッファーで2回洗浄し、洗 浄する間に1400rpm×5分でペレット化した。次に、各々の試料中の細胞 を、5mgCY5.18−L−d(cI)あるいはCY5.18−L−d(I)を 用いて3時間氷上でインキュベートした。いくつかの細胞をCY5.18−L− d(cI)およびCY5.18−L−d(I)単独でインキュベートした。フロ ーバッファーで丹念に洗浄した後、細胞を蛍光活性化セルソーターで分析にかけ た。CY5−18の目盛り用ビーズ(calibration beads)を分析し、相対的な 蛍光強度に対するCY5−18の標準曲線を確立した。試料当りの平均蛍光(2 500細胞からの加重平均)を各々のヒストグラムに対して計算した。次に、各 々の試料に対する平均蛍光強度を、細胞当りの平均CY5−18等量と して表わした。フローバッファーの変わりに100%胎児ウシ血清を成分とする 培地を、細胞をインキュベートするために使用して同様な実験を行った。 予備実験により、HT−29細胞の表面でのING−1−マレイミド−S−( CH23−C(=NH2 +)−NH−3’L−d(I−QI−I)−5’−Teg に対するCY5−18L−d(cI)のハイブリダイゼイションを最大にするた めの時間は約3時間である。各々の調製物におけるハイブリダゼイションの程度 には、フローバッファーと100%FCSの間には差がなく、このことは、末端 がキャッピングされたL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド鎖がヌクレア ーゼ消化に対して安定であることを示唆している。多量のCY5.18−L−d (cI)は、細胞表面に結合された両方の複合体にハイブリダイズできる。蛍光 性L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドそれ自身によるか、または複合体 に対するCY5−18−L−d(I−QI−I)のハイブリダイゼイションによ る該細胞への非特異的結合は相対的に小さかった。 (14b)ING−1−L−d(I−QI−I)で処理されたHT−29細胞へ の90Y−TMT−L−d(cI)−TMT−90Yの結合 TMT−L−d(cI)−TMTを例7に開示されたように0.1mCi/pモ ルの比活性に標識化した。ING−1−TMT−90Yを例13eのように調製し た。ING−1−マ レイミド−S−(CH23−C(=NH2 +)−NH−3’−L−d(I−QI− I)−5’−Tegを例10aのように調製した。10%胎児ウシ血清を添加し たDMEM培地中に、各々1×105HT−29細胞を含む3つのチューブを調 製し、全体に渡って4℃で保管した。添加された抗体の量が等しくなることを保 証するために、すべてのチューブに一致したタンパク濃度を使用し、チューブを 以下の表1に示されるように処理した。 試料1および試料3は、細胞ペレットに関係した放射活性が、試料2(直接に 標識されたING−1−TMT90Y)よりも高いことを示し、このことは2つの 別々の成分からなる輸送システムが、直接に標識化された抗体よりも、多く放射 活性を運ぶことができることを示唆している。 (14c)HT−29細胞およびING−1−L−d(I− QI−I)で処理されたHT−29細胞へのユーロピウムで標識されたING− 1/TMTおよびTMT−L−d(cI)−TMTのそれぞれの結合 TMT−L−(cI)−TMT複合体を例6aで説明したようにユーロピウム イオンで標識し、ING−1/TMTを例13fで説明したようにユーロピウム イオンで標識した。標準曲線を、100ピコモル/100マイクロLから6フェ ムトモル/100マイクロLの濃度範囲で両方の複合体に対して作成した。HT −29細胞を、10%FCSおよび50マイクログラム/mlのゲンタマイシンを 含むマッコイ培地中で集密するまで成育した。該細胞をリン酸緩衝生理食塩水で 洗浄し、5mlトリプシンベルセン(Trypsin Versene)を添加した。次いで、H T−29細胞を15分間5%CO2中で37℃にてインキュベートし、完全培地 (5ml)を添加し、細胞を除去し、PBSで洗浄した。次いで、HT−29細胞 を、30分間4℃にて106細胞当たり10マイクログラムの切断されたサケ精 子(天然のD−エナンチオマー)DNAでブロックし、PBSで洗浄し、以下の ようなハイブリダイゼイション測定に使用した。5×105のHT−29細胞を 、Ing−1/TMTあるいはIng−1−L−d(I−QI−I)の100マ イクロLワーキング希釈に添加し、混合物を氷上で30分間インキュベートした 。細胞を5分間1400RPMで洗浄バッファー(PBS+0.1%BSA+0 .01%NaN3)2mlで2回洗浄した。次いで、TMT−L−d(cI)−T MTのワーキング希釈(100マイクロL) を適切なチューブに加え、反応混物を3時間氷上でインキュベートし、続いて5 分間1400RPMにおいて2mlの洗浄バッファー(PBS+0.1%BSA+ 0.01%NaN3)で2回洗浄した。 各々の結合実験を3回行った。上述の結合およびハイブリダイゼイションの後 、細胞懸濁物を使用するまで試験管内で4℃にて保管した(10分から1時間) 。ボルテックスにかけた後、コースターEIA/RIA96ウェルプレートの別 々のウェルの4か所に各チューブから100マイクロLアリコートを取ることに よって、ユーロピウムの蛍光を、デルフィア1232時間解析フルオロメーター で測定した。この結果を例15fに示したように加工した。Eu−TMT−L− d(cI)−TMT−Euで処理した細胞の1秒当りの計数(cps)をバック グラウンドとして考慮し、ハイブリダイゼイション実験からのcpsデータから 差し引いた(Eu−TMT−L−d(cI)−TMT−Eu/Ing−1−L− d(I−QI−I))。この結果およびIng−1/TMT−Eu結合実験から のcpsデータを、独立に作成された個々の標準曲線からの細胞当りのピコモル の結合TMT分子として解釈した。 結果は1秒当りの蛍光計数(cps)あるいは105細胞当りのピコモルの数 (#)として示されている。5×105細胞当り、ING−1/TMT−Euお よびING−複合体:0.25マイクログラムまたは1.65ピコモル;Eu− TMT−L−d(cI)−TMT−Eu:100ngある いは15ピコモル。ING−1−TMTおよびING−1−L−d(I−QI− I)をそれぞれ形成するためのTMT、およびL−d(I−QI−I)によるI NG−1の同程度の修飾をするために、後者においては、Euが添加され、IN G−1/TMTからING−1/TMT−Euを形成した場合、これに対して、 Eu−TMT−L−d(cI)−TMT−EuがING−1−L−d(I−QI −I)に添加され、ハイブリッドを形成した場合のぞれぞれで、蛍光の増加若し くは増幅がみられた。 本発明を、その幾つかの好ましい態様に特に関連させて詳細に説明した。しか し、本発明の意図および展望の範囲内で変更および修飾を行いうることが理解さ れるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブラック、クリストファー・ダグラス・バ リアント アメリカ合衆国、メリーランド州 20906、 シルバー・スプリング、アクエリアス・ア ベニュー 2815

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.腫瘍抗原を認識する部分、1以上の非自己会合性L−エナンチオメリック オリゴヌクレオチド配列、および1以上の結合基を具備した非放射性ターゲッテ ィング免疫試薬。 2.1以上のキレート剤、1以上の結合基、1以上の放射性核種、および非自 己会合性L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列の1以上のフラグメン トに、配列において相補的であり、該1以上のフラグメントとハイブリダイズで きるL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチド配列を具備した放射性ターゲッ ティング免疫試薬。 3.下記構造IVによって表される部分を具備したターゲッティング免疫試薬。 但し、 Zは、免疫反応性タンパクの残基である; LzおよびLQは、独立に化学結合若しくは結合基である; Iは、12から約50のL−エナンチオメリックヌクレオチドユニットの 隣接した配列を含有するL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドであって、 前記隣接した配列が、同一の隣接した配列のファミリーの1以上の メンバーを含み、前記ファミリーの個々の同一物が12から約30のL−エナン チオメリックヌクレオチドユニットを含有するものであるが、前記L−エナンチ オメリックオリゴヌクレオチドの6以上の隣接した配列が、構造IV内の何れの位 置の六以上の隣接したL−エナンチオメリックヌクレオチドユニットのいずれの 他の隣接した配列ともハイブリダイズしないという条件がある; QIは、スペーシング基である; aは、0または1から約6までの整数である; Iiは、12から約50のL−エナンチオメリックヌクレオチドユニット の隣接した配列であって、該L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの該ユ ニット内の隣接した配列がIの隣接した配列と同一であるものである; Eは、末端キャッピング基(end capping group)である; pは、1から約10までの整数である。 4.下記構造Vで表される部分を具備した放射性ターゲッティング試薬。 但し、 cIは、12から約50のL−エナンチオメリックヌクレオチドユニット のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの隣接した配列であって、前記隣 接した配列が、同一の隣接した配列のファミリーの1以上のメンバーを含み、前 記ファミリーの個々の同一物が12から約30のL−エナンチオメリックヌクレ オチドユニットを含有するものであり、前記同一物のL−エナンチオメリックヌ クレオチド配列が、共に投与されうるターゲッティング免疫試薬内の一連のL− エナンチオメリックオリゴヌクレオチドのメンバーのL−エナンチオメリックヌ クレオチド配列に相補的であり、前記相補的なL−エナンチオメリックオリゴヌ クレオチドの6以上のL−エナンチオメリックヌクレオチドユニットの隣接した 配列が、構造V内の何れの位置の六以上の隣接したL−エナンチオメリックヌク レオチドユニットのいずれの他の隣接し た配列ともハイブリダイズしないものである; QcIは、スペーシング基である; L1、L2、およびL3は、各々独立に化学結合若しくは結合基である; W1、W2、およびW3は、各々独立にキレート基の残基である; M1、M2、およびM3は、各々+1と等しいか、またはこれより大きい酸 化状態を有する元素を包含し、M1、M2、およびM3の少なくとも1つが放射性 核種である; x、y、およびzは、独立にゼロまたは1であるが、x、y、およびzの 少なくとも1つが1であるという条件が付く;および wおよびbは独立にゼロまたは1から約4の整数である。 5.aが1から約6の整数である請求の範囲第3項に記載の試薬。 6.Zが抗体の残基または抗体フラグメントの残基である請求の範囲第3項に 記載の試薬。 7.請求の範囲第6項に記載の試薬であって、該抗体が、ING−1;B72 .3;9.2.27;D612;UJ13A;NRLU−10;7E11C5; CC49;TNT;PR1A3;B174;C174;B43;および抗HLB 抗体から選択される試薬。 8.請求の範囲第3項に記載の試薬であって、LzまたはLQが、異種二感応性 交差結合試薬の残基である試薬。 9.請求の範囲第8項に記載の試薬であって、該異種二感応性交差結合剤が、 スルホスクシンイミジル 4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1− カルボキレート、スルホスクシンイミジル (4−ヨードアセチル)アミノベン ゾエート、スルホスクシンイミジル 4−(p−マレイミドフェニル)ブチレー ト、2−イミノチオラン、およびN−スクシンイミジル S−アセチルチオアセ テートよりなる群から選択される試薬。 10.請求の範囲第3項に記載の試薬であって、LzまたはLQが反応性官能基 を具備する修飾されたヌクレオチド部分の残基である試薬。 11.請求の範囲第10項に記載の試薬であって、該反応性官能基がアミン基 およびスルフヒドリル基よりなる群から選択される試薬。 12.IおよびIiがL−エナンチオメリックDNAである請求の範囲第3項 に記載の試薬。 13.Iが配列番号8で示される配列を有する請求の範囲第3項に記載の試薬 。 14.QIがL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの残基である請求の 範囲第3項に記載の試薬。 15.L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドが配列L-d(ACTCTC)を有す る請求の範囲第14項に記載の試薬。 16.Eがエキソヌクレアーゼ活性に耐性な修飾されたヌクレオチド基の残基 である請求の範囲第3項に記載の試薬。 17.該修飾されたヌクレオチドがポリ(アルキレングリ コール)ホスフェートジエステルを具備した請求の範囲第16項に記載の試薬。 18.請求の範囲第17項に記載の試薬であって、該ジエステルがテトラ(エ チレングリコール)ホスフェートジエステルである試薬。 19.cIが配列番号23で示される配列を有する請求の範囲第4項に記載の 試薬。 20.QIがL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの残基である請求の 範囲第4項に記載の試薬。 21.該L−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドが、配列L-d(ACTCTC)を 有する請求の範囲第20項に記載の試薬。 22.L1、L2またはL3が、異種二感応性交差結合剤の残基である請求の範 囲第4項に記載の試薬。 23.請求の範囲第22項に記載の試薬であって、該異種二感応性交差結合剤 が、スルホスクシンイミジル 4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン− 1−カルボキレート、スルホスクシンイミジル (4−ヨードアセチル)アミノ ベンゾエート、スルホスクシンイミジル 4−(p−マレイミドフェニル)ブチ レート、2−イミノチオラン、およびN−スクシンイミジル S−アセチルチオ アセテートよりなる群から選択される試薬。 24.L1、L2またはL3が、反応性官能基を含有する修飾されたヌクレオチ ド部分の残基である請求の範囲第4項に記載の試薬。 25.請求の範囲第24項に記載の試薬であって、該反応 性官能基がアミン基およびスルフヒドリル基よりなる群から選択される試薬。 26.W1、W2またはW3が独立にポリカルボン酸基を含有する請求の範囲第 4項に記載の試薬。 27.請求の範囲第4項に記載の試薬であって、W1、W2またはW3が、B4 A、P4A、TMT、DCDTPA、PheMT、マクロPheMT、およびマ クロTMTよりなる群から独立に選択される試薬。 28.請求の範囲第4項に記載の試薬であって、該放射性核種が、44Sc、64 Cu、67Cu、111In、212Pb、68Ga、87Y、90Y、153Sm、212Bi、99 m Tc、177Lu、186Reおよび188Reから選択される試薬。 29.下記構造の化合物を製造する方法であって、 但し、 Zは、免疫反応性タンパクの残基である; LzおよびLQは、独立に化学結合若しくは結合基である; Iは、12から約50のL−エナンチオメリックヌクレオチドユニットの 隣接した配列を含有するL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドであって、 前記隣接した配列が、同一の隣接した配列のファミリーの1以上の メンバーを含み、前記ファミリーの個々の同一物が12から約30のL−エナン チオメリックヌクレオチドユニットを含有するものであるが、前記L−エナンチ オメリックオリゴヌクレオチドの6以上の隣接した配列が、構造IV内の何れの位 置の六以上の隣接したL−エナンチオメリックヌクレオチドユニットのいずれの 他の隣接した配列ともハイブリダイズしないという条件がある; QIは、スペーシング基である; aは、1から約6までの整数である; Iiは、12から約50のL−エナンチオメリックヌクレオチドユニット のL−エナンチオメリックヌクレオチドの隣接した配列であって、その内の隣接 した配列がIの一部を含有するものである; Eは、末端キャッピング基である; pは、1から約10までの整数である。 (i)Lzの残基に対する前駆体を用いて、Z−[LzPの残基に対する前駆体 である共有結合性コンプレックスを形成するのに十分な条件下および時間でZを 派生する(deriva-tizing)こと; (ii)LQの残基に対する前駆体を用いて、LQ−Eの残基に対する前駆体である 共有結合性コンプレックスを形成するのに十分な条件下および時間でEの残基に 対する前駆体を派生すること; (iii)Iiの残基に対する前駆体を用いて、Ii−LQ−Eの残基に対する前駆体 である共有結合性コンプレックスを形成 するのに十分な条件下および時間でLQ−Eの残基の前駆体を派生すること; (iv)QIの残基に対する前駆体を用いて、QI−Ii−LQ−Eの残基に対する前 駆体である共有結合性コンプレックスを形成するのに十分な条件下および時間で Ii−LQ−Eの残基の前駆体を派生すること; (v)Iiの残基に対する前駆体、次いでQIの残基に対する前駆体を用いて、[ QI−Iia−LQ−Eの残基に対する前駆体である共有結合性コンプレックスを 形成するのに十分な条件下および時間でQI−Ii−LQ−Eの残基の前駆体を派 生すること; (vi)Iの残基に対する前駆体を用いて、I−[QI−Iia−LQ−Eの残基に 対する前駆体である共有結合性コンプレックスを形成するのに十分な条件下およ び時間で[QI−Iia−LQ−Eの残基の前駆体を派生すること; (vii)Lzの残基に対する前駆体を用いて、Lz−I−[QI−Iia−LQ−E の残基に対する前駆体である共有結合性コンプレックスを形成するのに十分な条 件下および時間でI−[QI−Iia−LQ−Eの残基に対する前駆体を派生する こと;および (viii)Z−[Lzpの残基に対する前駆体を用いて、共有結合性コンプレック スZ−[Lz−I−[QI−Iia−LQ−E]pを形成するのに十分な条件下およ び時間でLz−I−[QI−Iia−LQ−Eの残基に対する前駆体を派生するこ と を具備した方法。 30.下記構造の化合物を製造する方法であって、 但し、 cIは、12から約50のL−エナンチオメリックヌクレオチドユニット のL−エナンチオメリックオリゴヌクレオチドの隣接した配列であって、前記隣 接した配列が、同一の隣接した配列のファミリーの1以上のメンバーを含み、前 記ファミリーの個々の同一物が12から約30のL−エナンチオメリックヌクレ オチドユニットを含有するものであり、前記同一物のL−エナンチオメリックヌ クレオチド配列が、共に投与されうるターゲッティング免疫試薬内の一連のL− エナンチオメリックオリゴヌクレオチドのメンバーのL−エナンチオメリックヌ クレオチド配列に相補的であり、前記相補的なL−エナンチオメリックオリゴヌ クレオチドの6以上のL−エナンチオメリックヌクレオチドユニットの隣接した 配列が、 構造V内の何れの位置の六以上の隣接したL−エナンチオメリックヌクレオチド ユニットのいずれの他の隣接した配列ともハイブリダイズしないものである; QcIは、スペーシング基である; L1、L2、およびL3は、各々独立に化学結合若しくは結合基である; W1、W2、およびW3は、各々独立にキレート基の残基である; M1、M2、およびM3は、各々+1と等しいか、またはこれより大きい酸 化状態を有する元素を包含し、M1、M2、およびM3の少なくとも1つが放射性 核種である; x、y、およびzは、独立にゼロまたは1であるが、x、y、およびzの 少なくとも1つが1であるという条件が付く;および wおよびbはにゼロまたは1から約4の整数である; (1)cIの残基に対する前駆体を用いて、L1−cIの残基に対する前駆体で ある共有結合性コンプレックスを形成するのに十分な条件下および時間でL1の 残基に対する前駆体を派生(derivatizing)すること; (ii)L3の残基に対する前駆体を用いて、QcI−[L3wの残基に対する前駆 体である共有結合性コンプレックスを形成するのに十分な条件下および時間でQcI の残基に対する前駆体を派生すること; (iii)QcI−[L3wの残基に対する前駆体を用いて、L1−cI−{QcI−[ L3w}の残基に対する前駆体である共 有結合性コンプレックスを形成するのに十分な条件下および時間でL1−cIの 残基の前駆体を派生すること; (iv)L2の残基に対する前駆体を用いて、L1−cI−{QcI−[L3w−L2 }の残基に対する前駆体である共有結合性コンプレックスを形成するのに十分 な条件下および時間でL1−cI−{QcI−[L3w}の残基の前駆体を派生す ること; (v)QcI−[L3wの残基に対する前駆体、次いでL2の残基に対する前駆体 を用いて、下式の残基に対する前駆体である共有結合性コンプレックスを形成す るのに十分な条件下および時間でL1−cI−{QcI−[L3w−L2}の残基の 前駆体を派生すること; (vi)W1、W2、およびW3の残基に対する前駆体を用いて、下式の残基に対す る前駆体である共有結合性コンプレックス、 を形成するのに十分な条件下および時間で下式の残基の前恥体を派生すること: (vii)[M1x、[M2z、および[M3]yの残基に対する 前駆体を用いて、下式のコンプレックスを形成するのに十分な条件下および時間 で 下式の残基に対する前駆体を派生すること を具備した方法。 31.薬学的に許容しうる媒体中に溶解または分散された請求の範囲第3項に 記載の化合物を含有する薬学的組成物。 32.薬学的に許容しうる媒体中に溶解または分散された請求の範囲第4項に 記載の化合物を含有する薬学的組成物。 33.哺乳動物内の腫瘍を治療する方法であって、薬学的に許容しうる媒体中 の請求の範囲第3項に記載の非放射性ターゲッティング免疫試薬の効果的な投与 量を前記動物に投与すること、前記非放射性ターゲッティング免疫試薬が前記哺 乳動物の腫瘍部位で蓄積されるのに十分な時間待ち、引き続き、前記哺乳動物に 薬学的に許容しうる媒体中の請求の範囲第4項に記載の放射性ターゲッティング 試薬の効果的な投与 量を投与し、前記放射性ターゲッティング試薬が該標的部位(該標的部位には、 前記哺乳動物内の前記腫瘍部位で蓄積された前記非放射性ターゲッティング免疫 試薬が存在する。)で蓄積するのに十分な時間待つことを具備した方法。 34.哺乳動物における診断用イメージングの方法であって、イメージングに 効果的な投与量の、薬学的に許容しうる媒体中の請求の範囲第3項に記載の非放 射性ターゲッティング免疫試薬を前記動物に投与すること、前記非放射性ターゲ ッティング免疫薬が前記哺乳動物内のイメージング部位で蓄積されるのに十分な 時間待ち、引き続き前記哺乳動物に、イメージングに効果的な量の、薬学的に許 容しうる媒体中の請求の範囲第4項に記載の放射性ターゲッティング試薬を投与 し、前記放射性ターゲッティング試薬が該標的部位(前記標的部位には、前記哺 乳動物内の前記イメージング部位で蓄積された前記非放射性ターゲッティング免 疫試薬が存在する。)で蓄積するのに十分な時間待ち、前記哺乳動物のイメージ を生成させることを具備した方法。 35.Iが、二重らせんである請求の範囲第3項に記載の試薬。 36.cIが二重らせんである請求の範囲第4項に記載の試薬。
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