JPH08512060A - 短鎖2−ヒドロキシカルボン酸をベースにしたセラミド誘導体 - Google Patents

短鎖2−ヒドロキシカルボン酸をベースにしたセラミド誘導体

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JPH08512060A JP7527380A JP52738095A JPH08512060A JP H08512060 A JPH08512060 A JP H08512060A JP 7527380 A JP7527380 A JP 7527380A JP 52738095 A JP52738095 A JP 52738095A JP H08512060 A JPH08512060 A JP H08512060A
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ヘイン シモン コッヘル
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ギスト ブロカデス ベスローテン フェンノートシャップ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、活性セラミド誘導体類に関する。特に、本発明は、2(α)ヒドロキシカルボン酸をベースにしたセラミド誘導体類に関する。本発明は、これらの化合物を得る方法を明らかにする。同じく本発明は、化粧組成物におけるこれらの化合物の使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 短鎖2-ヒドロキシカルボン酸をベースにしたセラミド誘導体発明の背景 本発明は、活性セラミド誘導体と称される、新規化合物に関する。更に詳細に 述べると、本発明は、2(α)-ヒドロキシカルボン酸をベースにしたセラミド誘導 体に関する。本発明は、これらの化合物を得る方法を明らかにしている。同じく 本発明は、これらの化合物の局所的用途にも関する。発明の背景 表皮角質層は、主に二重層構造の細胞間隙に局在された、境界が区別されたケ ラチノサイト、いわゆる角質細胞及び脂質で構成され;この配列は、“れんが及 びモルタル(bricks and mortar)”モデルとして公知である(Schurer,N.Y.及びE lias,P.M.の論文、“角質層脂質の生化学及び機能”(Adv.Lip.Research,24: 27-57(1991))アカデミック出版、サンディエゴ)。従って角質層は、2区分シス テムと考えられ、脂質層が唯一の連続システムである(Elias,P.M.の論文、J.Co ntr.Rel.,15:199-208(1991))。層板状の二重層は、水性環境において、ファン デルワールス相互作用及び水素結合によって、安定化されている、すなわち親水 性の水層が、脂質二層間に存在する(Rehfeldらの論文、J.Invest.Dermatol.,91 :499-505(1988))。 2-ヒドロキシカルボン酸類(AHA類)を、皮膚に局所的に塗布する場合、角質 層において、角質細胞凝集を消失し、従って角質細胞の落屑(同義語:剥離、剥 脱)を引き起こし、その結果より滑らかな、艶のある、柔らかな皮膚となること がわかっている。更に、AHA類及び関連化合物は、固有の及び/又は固有でない 加齢による、皮膚、つめ及び毛髪の変化の徴候を軽減することが報告されている 。同じくAHA類は、細胞再生及びコラーゲン合成を増強することも公知である(B erardesca,E.及びDistante,F.の論文、ベルギーの皮膚化粧科学協会の第10回 シンポジウム会報,11-23(1994);Smith,W.P.らの論文、Cosm.and Toilet.,109 :41-48(1994))。 AHA類使用際の欠点は、局所的塗布用の組成物中では、これらの化合物は比較 的高濃度(2〜10%)を必要とされることである。AHA類は、時として、ヒトの 皮膚に、剌激又は剌痛を感じさせることがあることは公知である。このことは、 例えば、皮膚がAHAの増加量を許容することができるように、AHA量を漸次増加す るというような、漸進的4段階システムの開発を必要とした。 同じくAHA類は、水と強力な結合能力を発揮しないことも明らかにされている (Berardesca及びDistanteの論文、前掲)。 セラミド類は、皮膚脂質全体の20〜40%を構成し、かつ角質層の細胞間隙脂質 層板内に存在している。これらは、皮膚の水不浸透性の障壁の構造及び維持にお いて、不可欠の役割を果たしていると推測される。 局所的に塗布する際に効果的であるためには、セラミド(及び一般にスフィン ゴ脂質)は、不浸透性障壁である脂質層板に達するために、角質層を透過するこ とができなければならない。透過係数(Kp)及び化合物の疎水性(オクタノール/ 水分配係数、Koct)の間には、正の相関関係が存在することが示されている(po tts,R.O.及びGuy,R.H.の論文、皮膚への又は経皮的薬物送達、APV-ペーパーバッ ク、31巻(Band)、Gurny,R.及びTeubner,A.編集(1993))。角質層由来の天然のセ ラミド類は、外側に塗布された場合に皮膚への良好な浸透を可能にするような水 及び脂質の溶解度間の至適バランスを有さない、親油性化合物である。発明の要約 本発明は、2(α)-ヒドロキシカルボン酸をベースにしたセラミド誘導体に関す るものである。本発明のセラミド誘導体は、下記の2-ヒドロキシカルボン酸化合 物類とアミド結合したスフィンゴイドから成る: 1.2-ヒドロキシエタン酸(グリコール酸) 2.2-ヒドロキシプロパン酸(乳酸) 3.2-メチル-2-ヒドロキシプロパン酸(メチル乳酸) 4.2-ヒドロキシブタン酸 5.2-ヒドロキシペンタン酸 6.2-ヒドロキシヘキサン酸 7.2-ヒドロキシヘプタン酸 8.2-ヒドロキシオクタン酸(α−ヒドロキシカプリル酸) 9.2-ヒドロキシノナン酸 10.2-ヒドロキシデカン酸 11.2-ヒドロキシウンデカン酸 12.2-ヒドロキシドデカン酸 13.2-ヒドロキシテトラデカン酸(α−ヒドロキシラウリン酸)。 更に本発明は、これらの化合物の製造法を提供する。 本発明の別の態様において、これらの化合物は、化粧及び/又は医薬組成物の 調製に使用される。 本発明の化合物を含有する組成物は、局所的使用に適している。更に詳細に述 べると、本発明の化合物を含有する組成物は、皮膚の構造及び状態を改善するた めに使用することができる。発明の詳細な説明 本発明は、活性セラミド誘導体と称される、新規化合物類に関する。更に詳細 に述べると、本発明は、2(α)-ヒドロキシカルボン酸をベースにしたセラミド誘 導体に関するものである。 セラミド類は、表皮脂質の極性の最も大きい脂質類を形成している。これらの セラミド類は、アルカン酸(ヒドロキシ−及び非ヒドロキシ−)とアミド結合し たスフィンゴイド塩基を含有する、スフィンゴ脂質の構造的に不均一な群を形成 している。 本発明のセラミド誘導体は、下記の2-ヒドロキシカルボン酸化合物とアミド結 合している、スフィンゴイド塩基から成る: 1.2-ヒドロキシエタン酸(グリコール酸) 2.2-ヒドロキシプロパン酸(乳酸) 3.2-メチル-2-ヒドロキシプロパン酸(メチル乳酸) 4.2-ヒドロキシブタン酸 5.2-ヒドロキシペンタン酸 6.2-ヒドロキシヘキサン酸 7.2-ヒドロキシヘプタン酸 8.2-ヒドロキシオクタン酸(α−ヒドロキシカプリル酸) 9.2-ヒドロキシノナン酸 10.2-ヒドロキシデカン酸 11.2-ヒドロキシウンデカン酸 12.2-ヒドロキシドデカン酸 13.2-ヒドロキシテトラデカン酸(α−ヒドロキシラウリン酸)。 2(α)−ヒドロキシカルボン酸と結合した、スフィンゴイド塩基は、スフィ ンゴシン及びフィトスフィンゴシンを含む群から選択された、スフィンゴイド塩 基を含む。 AHAのスフィンゴイド塩基へのカップリングによって、セラミド誘導体は形成 される。これらのやや親油性のセラミド誘導体は、親水性のAHA類よりも容易に 皮膚へと浸透するであろう。結果として、局所的塗布に必要なAHA類の濃度は、 化粧用配合剤中の遊離酸として塗布された場合よりも、セラミド骨格に含有され た場合の方が、非常に低くすることができる。 更に、セラミド構造へのAHA類の一体化には、得られる化合物の酸性度が低く 、かつその結果、対応する遊離AHA類よりも、低い剌激能を有するという利点が ある。従って、本発明のAHA−セラミド誘導体は、比較的高濃度で、皮膚の剌激 及び炎症を引き起こすことなく使用することができる。 更に、哺乳類の皮膚の中に存在するセラミド類の3種の型、セラミド4、セラ ミド5及びセラミド6II(全体で7種の異なるセラミド型がある。(Wertz,P.W. らの論文、J.Inv.Derm.,84:410-412(1985)))が、実際に、スフィンゴイド塩 基及びα−ヒドロキシカルボン酸の組み合わせであることは、注記すべきである 。しかし、これらの生理的に発生するAHA類は、炭素原子数が16-30個の範囲であ り;炭素原子16個以下のものは発見されていない。本発明は特に、短鎖α−ヒド ロキシ酸、すなわち炭素原子数2〜14個の酸を含有する、セラミド誘導体類の使 用に関する。 本発明は更に、これらのC2-C14のα−ヒドロキシカルボン酸セラミド誘導体類 の製造法を提供する。本発明の2(α)-ヒドロキシカルボン酸セラミド誘導体は、 下記の反応工程によって調製する: −所望の鎖長のカルボン酸の第2位を臭素化する工程; −前記2-ブロモカルボン酸を、2-ヒドロキシ酸へ転化する工程; −前記2-ヒドロキシ酸を、アシル化する工程; −前記2-アシルオキシカルボン酸を、アルキル塩化スルホニル又はアルキルアリ ール塩化スルホニルと共に、塩基の存在下に、有機溶媒と反応させることによっ て、混合無水物へと転化する工程; −前記混合された無水物と、アミノアルコール(スフィンゴイド塩基は、アミノ アルコールである。)又はそれらの塩との反応によって、N-2-アシルオキシアシ ルアミドアルコールを調製する工程; −本発明のセラミド誘導体を、N-2-アシルオキシアシルアミドアルコールの、ア ルカリ性加水分解によって得る工程である。 本発明の別の態様において、AHAをベースにしたセラミド類は、化粧及び/又 は医薬組成物の調製において使用する。 特定の化粧用及び/又は医薬用の調製物は、当業者に公知である成分を含有し ている。本組成物は、活性成分を皮膚に送達することができる担体を含有してい る。担体類は、水、固形及び液体である。これらは、緩和剤、噴射剤、溶媒、保 湿剤、増粘剤、浸透剤及び粉末に分類される。緩和剤は、アルキル高級脂肪酸類 、油類及び高級アルコール類である。噴射剤は、プロパン、ブタン、イソブタン 、ジメチルエーテル、クロロフルオロアルカン類、二酸化炭素、一酸化二窒素で ある。溶媒は、エチルアルコール、塩化メチレン、イソプロパノール、エチルエ ーテル、DMSOである。保湿剤は、グリセリン、ゼラチン、ソルビトールである。 浸透剤は、溶媒類、油類、界面活性剤類である。粉末は、チョーク、タルク、ス ターチ、アラビアゴムである。 前述の成分の組み合わせは、該組成物の10〜99%の割合をしめることができる 。 本発明の化合物を含有する組成物は、局所的使用に適している。局所的塗布に 適している活性成分又はそれらの混合物の量は、該組成物の0.001〜10重量%、 好ましくは0.005〜2重量%、最も好ましくは0.01〜1重量%の範囲である。 特に、本発明の化合物を含有する組成物は、皮膚の構造及び状態を改善するた めに使用することができる。これによる改善は、剌激に対する皮膚の保護の増加 、炎症に対する皮膚の保護の増加、皮膚からの水分の喪失の減少、皮膚の剌激の 減少、皮膚の落屑の促進、皮膚の滑らかさの増加である。 本発明の化合物を含有する組成物の局所的塗布によって、AHAをベースにした セラミド類が多機能の効果を有することが発見されている。 本発明の化合物は、一方では、短鎖AHAの効果を実際に発揮する。これらは、 角質細胞の凝集減少の結果、皮膚の剥離(落屑)の増加、並びに皮膚の粗さ(rou ghness)の減少を示す。 他方で、本発明のAHAをベースにしたセラミド類は、驚くべきことに、皮膚と 同一のセラミドの効果、すなわち角質層の脂質層板障壁の強化及び維持の効果を 示す。これは、AHAをベースにしたセラミド類の能力によって、剌激に対し皮膚 を保護することが示されている。 本発明は、いくつかの2-ヒドロキシカルボン酸-含有セラミド6の誘導体、す なわちN-(2-ヒドロキシプロパノイル)-、N-(2-ヒドロキシオクタノイル)-及びN- (2-ヒドロキシデカノイル)-フィトスフィンゴシンの調製によって例示される。 使用されるフィトスフィンゴシンは、順に、微生物の発酵によって、特にハン ゼヌラ シフェリ (Hansenula ciferri)の発酵によって、大量に得ることができ る、テトラ−アセチルフィトスフィンゴシンの脱アセチル化によって効率的に得 ることが可能である。 これらの化合物を含有する化粧組成物を、これらの組成物の局所的塗布と共に 、明らかにする。実施例 測定装置 粗さ 粗さは、自動記録針装置を用いて、側面計(profilometry)によって測定した(O FR 01;ロマノ社、コロン、ドイツ)。掌側の前腕の試験区域から、シリコーン印 象材(silicon impressions)を調製した。この印象材を製造するために、歯科用 錬剤(mass)シラソフト(Silasoft)N(登録商標)(デタックス-K、ハーバー社、 カールスラーフ、ドイツ)を用いた。粗さの深さを表わすパラメーターR2(DIN 4 768/1)を測定した。慣習的に、検査する長さは、3個の等面積の区域に分割した 。各区域において、最高の頂点から最低の谷までの距離を確定した。これらの5 種の距離の平均を、R2とした。経表皮水分損失率 経表皮水分損失率(TEWL)の測定は、テワメーター(Tewameter)(コーラッジ・ カザカ社、コロン、ドイツ)で行った。テワメーターは、1885年にA.Fickによ って発見された拡散原理(diffusion principle)を基にした、皮膚表面の水分の 蒸発を測定する装置である。皮膚色調 皮膚色調は、ミノルタクロマメーターCR 300(ミノルタ社、アーレンスバーグ 、ドイツ)を用い、国際照明委員会(CIE表示系)システムに従って、色度(chro mametry)によって測定し、これによって色の表示を、ヒトの目の非線形(non-lin er)色感度と合わせた。色は、緑−赤(a*)、黄−青(b*)、及びL*(明度)軸の3 次元座標軸で表現した。皮膚の表面は、キセノンフラッシュライトで照射し、か つ送られた光を、光受像機によって表示しかつ分析した。色度は、皮膚剌激によ る発赤の特徴づけに対し、感度が良く、かつ正確であった。炎症を起こした皮膚 では、a*軸上で赤方向への、正の変化が認められた。各値は、3回の記録の平均 であった。剥離 角質層は、ダンシルクロリドによって染色した。ダンシルクロリドは、ペトロ ラタム中に5重量%で均質に混合し、かつ本試験開始の1日前に、志願者の掌側 の前腕に、半閉塞性の包帯の下側に塗布した。24時間後にパッチを外し、かつ過 剰な物質を、流水道水下で除去した。蛍光は、蛍光抽出物(extraction)に関する 下記のスケールを用いて、訓練された評価者によって、UV照明下で、強度及び均 一性について評価した: 0:蛍光抽出物無し 1:わずかな蛍光抽出物 2:中程度の蛍光抽出物 3:強い蛍光抽出物 4:完全な蛍光抽出物である。 必要であるならば半分のスコアを用いた。試験法 本試験においては、各5名の女性の肌が健康な志願者、年齢19〜55歳について 、2個のパネルを含んだ。 測定は、温度22±1℃、相対湿度60±10%で行った。対象は、いずれの測定で も、20分前から環境条件に慣れさせた。本試験は、掌側の前腕上において行った 。最初に、全部で6個の皮膚区域について、未処置の皮膚を測定し、基準値を作 成した。その後、5種の試験生成物を塗布し、1区域は未処置のまま保った。塗 布用量は、2mg/cm2であった。次の7日間は、午前と午後に、自宅で塗布した。 測定は、処置期間の第7日目に、最後のその日の塗布をした2時間後に評価した 。その後、両方の前腕の試験区域を、ラウリル硫酸ナトリウム(SDS)の5%水溶 液で処置し、閉塞性包帯を貼って、皮膚刺激を惹起した。この包帯を、2時間後 に取り外し、この区域を、丁寧に水で洗浄し、かつ空気乾燥した。1時間後に、 レベルが安定した場合に、測定を行った。 他の化粧製品の使用は、試験全体を通して、試験区域では制限した。評価時間 −処置開始前; −7日目の最後の塗布の2時間後; −SDSによる剌激後1時間(閉塞下2時間)。試験された配合 セラミド6の類似体の水中油型エマルジョン セテアレス-6(及び)ステアリルアルコール 3.25 セテアレス-25 1.75 カプリル/カプリントリグリセリド 3.00 ステアリルビーズワックス 1.00 デカリセルペンタイソステアレート 5.00 セチルアルコール 2.50 アボガド油 5.00 オクチルステアレート 2.00 ジオクチルシクロヘキサン 3.00 セラミド6類似体 0 0.05 0.20 0.50 保存剤* 0.50水 計100 *プロピレングリコール(及び)フェノキシエタノール(及び)メチルパラベン (及び)プロピルパラベン(及び)エチルパラベン(及び)ブチルパラベン実施例1 N-[(S)-2-ヒドロキシプロパノイル]-フィトスフィンゴシン(Cer6/OH-C3)の合成 a.(S)-2-アセトキシプロパン酸 (S)-2-ヒドロキシプロパン酸(120ml;135g;1.5mol)、酢酸(500ml)、トルエ ン(100ml)及び濃硫酸(1ml)の混合物を、ディーンスターク(Dean Stark)装置 を用いて、加熱還流した。トラップに水が集まっている間に、更にトルエン(2 ×100ml)及び酢酸(200ml)を添加した。酢酸ナトリウム(4g)添加後、この 反応混合物を、減圧下で蒸留し、その結果116〜130℃/1.5×10-3Pa(0.2mmHg)で 、(S)-2-アセトキシプロパン酸を99.2g得た。 b.N-[(S)-2-アセトキシプロパノイル]-フィトスフィンゴシン (S)-2-アセトキシプロパン酸(24.38g;184mmol)、トリエチルアミン(60ml) 及び酢酸エチル(90ml)の混合物を、31℃で、酢酸エチル(250ml)を溶媒とす るトシルクロリド(32.4g)の撹袢している溶液中に、窒素下で滴下した。45℃ で20分間撹袢した後、この混合物を、酢酸エチル(165ml)及びトリエチルアミ ン(30ml)を溶媒とする硫酸フィトスフィンゴシン(51g;ca63mmol)の撹袢され た懸濁液(39℃)中に、窒素下で、約10分かけて添加した。50℃で2時間撹袢し た後、水(150ml)を添加した。これらの相を分離し、かつ有機相に水150mlを添 加した。HCl(36%)でpH2.5に調節した後、この有機相を分離し、塩化ナトリウ ム溶液(100ml;20%溶液)で洗浄し、かつ真空で回転蒸発装置を用い、蒸発した 。その後メタノール100mlを添加し、かつこのメタノールを再び蒸発した。得ら れた残渣を温メタノール200mlに溶解した後、この溶液を1℃まで冷却し、かつ 温度を低く保つために、独立したフィルターでろ過した。冷メタノール50mlで洗 浄後、真空で乾燥し、N-[(S)-2-アセトキシプロパノイル]-フィトスフィンゴシ ン31.31gを得た。 PMR-スペクトル(360MHz;DMSO-d6;値はppm) δ:0.84(t,3H);1.23(22H);1.29(d,3H);1.43(m,4H);2.04(s,3H);3.36(m,2H );3.51(m,2H);3.87(m,1H);4.30(d,1H);4.48(t,1H);4.62(d,1H);4.96(q,1H );7.60(d,1H)。 c.N-[(S)-2-ヒドロキシプロパノイル]-フィトスフィンゴシン N-[(S)-2-アセトキシプロパノイル]-フィトスフィンゴシン(10.23g)及びメ タノール(50ml)の撹袢している混合物中に、NaOH溶液(1.23ml水中にNaOHが1. 23g)を添加した。室温で1時間撹袢後、HCl(36%)でpH7に調節し、この反応 混合物を、ろ過し、かつ真空で回転蒸発装置を用い濃縮した。この残渣を、 水(600ml)で撹袢し、ろ過し、水で洗浄し、かつ乾燥し、N-[(S)-2-ヒドロキシ プロパノイル]-フィトスフィンゴシン8.33gを得た。NMRアッセイによる純度は、 93%であった(内部標準として4-ニトロトルエン)。 PMR-スペクトル(360MHz;DMSO-d6;値はppm;δDMSO:2.49) δ:0.84(t,3H);1.23(22H);1.42(m,2H);1.55(m,2H);約3.3(2H);3.51(m,2H); 3.93(m,2H);4.38(d,1H);4.60(t,1H);4.70(d,1H);5.51(d,1H);7.31(d,1H) 。実施例2 N-(2-ヒドロキシオクタノイル)-フィトスフィンゴシン(Cer6/OH-C8)の合成 a.2-ブロモ-オクタン酸 オクタン酸(288g;純度99%;2mol)及び三塩化リン(10ml)の混合物を、水 流ポンプで軽く吸引しながら撹袢し、酸の蒸気を除去し、かつ60℃で加熱した。 次に臭素(100ml)を、1時間以上かけて添加した。 この混合物を、60℃で1日撹袢した。一晩室温で撹袢した後、更に1日70℃で 撹袢を継続した。更に臭素(25ml)を添加し、撹袢を70℃で一晩継続した。翌日 更に三塩化リン(10ml)及び臭素(10ml)を添加し、撹袢を続けた。この日の終 わりに、更に臭素(15ml)を加え、60℃で一晩撹袢を続けた。2-ブロモ-オクタ ン酸への転化率は、TLCによって80%と概算された。 この混合物を110℃まで加熱し、吸引し、過剰な臭素を除去し、かつ1リット ルの水とともに撹袢した。この有機相を分離し、かつ再び1リットルの水ととも に撹袢した。2-ブロモ-オクタン酸を含有する有機相を、2-ヒドロキシオクタン 酸の調製に用いた。 b.2-ヒドロキシオクタン酸 実施例2aで調製した2-ブロモ-オクタン酸を、80℃窒素下で、水2リットル を溶媒とする水酸化ナトリウム200gの溶液とともに撹袢し、かつ加熱した。泡立 ちが静まってから、この混合物を95℃で2時間撹袢し、80℃に冷却し、かつ36% の塩酸350mlで酸性化した。 この混合物を、30℃まで冷却した後、トルエン(500ml)で抽出した。この抽 出物を蒸発し、油327gを得た。これを温ヘキサン(700ml)に溶解し、かつ温か い状態でろ過した。このろ液を、温ヘキサン50mlで洗浄した。 このろ液は、撹袢しながら7℃まで冷却し、形成された沈殿をろ過し、冷ヘキ サン(200ml及び250ml)で洗浄し、真空で乾燥し、表題化合物201.24gを得た。 c.2-アセトキシオクタン酸 無水酢酸(40ml)を、2-ヒドロキシオクタン酸(30g)及びピリジン(80ml) の撹袢しかつ氷冷した混合物に添加した。室温で一晩撹袢した後、水(100ml) を添加し、冷却及び撹袢を、室温で1時間継続した。 この混合物を、36%塩酸90mlでpH=1に酸性化し、トルエン(100ml及び50ml) で抽出した。 一緒にしたトルエン抽出物を、1M HCl 50ml、水(2×100ml)及びブライン で洗浄した。ろ過後、そのトルエン溶液を真空で蒸発し、表題化合物39.9gを得 た。 d.N-(2-アセトキシオクタノイル)-スフィンゴシン 2-アセトキシオクタン酸(8.80g)、乾燥酢酸エチル(25ml)及びトリエチル アミン(13ml)の混合物を、酢酸エチル50mlを溶媒とするp-トルエン-塩化スル ホニル7gの撹袢された溶液中に、45℃で10分間かけて添加した。この懸濁液を30 分間撹袢した後、これを、酢酸エチル(50ml)及びトリエチルアミン(6.5ml) を溶媒とする硫酸フィトスフィンゴシン(12g)の撹袢された懸濁液中に5分か けて添加した。撹袢を46℃で1時間継続した後、水(100ml)を添加した。36% 塩酸で、pHを6.2に調節し、この有機相を分離し、水100mlで洗浄し、かつ蒸発し 、油を得た。これを、メタノール25mlで処理した。メタノールを蒸発した後、固 体18.57gを得た。この物質1.06gを、真空で乾燥し、乾燥した表題化合物0.98g を得た。 e.N-(2-ヒドロキシオクタノイル)-フィトスフィンゴシン N-2-(R,S)-アセトキシオクタノイル-フィトスフィンゴシン(26g)及びメタノ ール(80ml)の混合物を撹袢した。次に、新たに調製した水1.6gを溶媒とする水 酸化ナトリウム1.6gの溶液を添加し、かつこの混合物を、室温で、3時間撹袢し た。 この混合物を、酢酸1mlで中和した後、ろ過した(ろ紙は、メタノール30mlで 洗浄した。)。次に水80mlを添加し、5分間撹袢した。 得られた沈殿を、ろ過し、メタノール/水=1/1を50ml、及び水を2×100m lで洗浄し、真空で乾燥し、表題化合物22.01gを得た。 PMR-スペクトル(360MHz;CDCl3-d6,ピリジン-d5,DCOOD 2dr.;T:197.2℃(223°K );値はppm) δ:0.92(t,6H);1.3-2.0(m,36H);3.95(m,2H);4.1-4.2(m,2H);4.35(m,1H);4 .64(m,1H);8.13(2xd,1H)。実施例3 N-(2-ヒドロキシデカノイル)-フィトスフィンゴシンの合成 a.2-ブロモデカン酸 デカン酸(430g;2.5mol)及び三塩化リン(13ml;0.15mol)の混合物を、60℃ で加熱した。次に臭素(155ml;3.0mol)を、10分間で添加しながら、温度を60℃ に保ち、かつ水流ポンプでやや真空に保ちながら、HBr蒸気を除去した。 撹袢を60℃で一晩、90℃で、反応混合物の色が消えるまで継続した。次にこの 混合物を冷却し、トルエン1リットルで希釈し、かつ水(3×0.25リットル、及 びpH=2で2×0.25リットル)で洗浄した。良好な分離を得るために、ある程度の ジエチルエーテル(1リットル)を添加した。有機相は、硫酸ナトリウムで乾燥 し、減圧(3.75×10-3Pa(0.5mmHg))、90℃で濃縮し、表題化合物595gを得た。 b.2-ヒドロキシデカン酸 2-ブロモデカン酸(デカン酸175gから調製した)、及び水1リットルを溶媒と する水酸化ナトリウム80g溶液の混合物を、窒素下で、85〜90℃で撹袢した。更 に水酸化ナトリウム(25g)を添加し、かつ2.5時間撹袢を継続した。 次にこの混合物を、36%塩酸125mlで酸性にし、トルエン450mlで抽出した。こ の抽出物を、蒸発し、油分210gを得た。ヘキサン900mlで希釈後、結晶化を開始 した。0.5時間撹袢した後、この沈殿をろ過し、ヘキサン250mlで洗浄し、かつ乾 燥して、表題化合物101.10gを得た。 c.2-アセトキシデカン酸 無水酢酸(20ml)を、2-ヒドロキシデカン酸(15.34g)及びピリジン(40ml) の、室温の水浴で冷却しながら撹袢している混合物に徐々に添加した。2時間撹 袢した後、水50mlを添加し、かつ36%塩酸でpHを2に調節した。この混合物をト ルエンで抽出し、かつこの抽出物を希塩酸で洗浄し、濃縮し、表題化合物19.39g を得た。 d.N-(2-アセトキシデカノイル)-フィトスフィンゴシン 2-アセトキシデカン酸(19.0g)、乾燥酢酸エチル(45ml)及びトリエチルア ミン(24ml)の混合物を、酢酸エチル(90ml)を溶媒とするp-トルエン-塩化ス ルホニル(13g)の撹袢している溶液中に、45℃で、20分間かけて添加した。0.5 時間撹袢した後、この懸濁液を、10分間で、酢酸エチル(100ml)及びトリエチ ルアミン(12ml)を溶媒とする硫酸フィトスフィンゴシン(19g)の撹袢してい る懸濁液中に添加した。撹袢を46℃で1時間継続した後、水200mlを添加した。こ のpHを、36%塩酸9mlで酸性に調節した後、この有機相を分離し、水100mlで洗浄 し、蒸発して油を得た。これを、メタノール100mlで処理し、蒸発乾固した。得 られた残渣を、メタノール50mlで処理し、かつこの固形をろ過した。このろ過ケ ーキを、メタノール100mlと共に撹袢し、再度ろ過し、かつ真空で乾燥して、表 題化合物16.66gを得た。 e.N-(2-ヒドロキシデカノイル)-フィトスフィンゴシン N-(2-アセトキシデカノイル)-フィトスフィンゴシン(16g)及びメタノール( 80ml)の混合物を加熱して得られた溶液を、室温まで冷却した。その後、新たに 調製した水1.6gを溶媒とする水酸化ナトリウム1.6g溶液を添加し、この混合物を 室温で2.5時間撹袢した。酢酸1.5mlで中和した後、水100mlを、撹袢している部 分に添加した。その沈殿をろ過し、メタノール/水=1/1を50ml、及び水を2 ×100mlで洗浄し、真空で乾燥し、表題化合物13.41gを得た。 PMR-スペクトル(360MHz;CDCl3-d6,ピリジン-d5,DCOOD 2dr.;T:197.2℃(323°K );値はppm) δ:0.92(t,6H);1.3-2.0(m,36H);3.95(m,2H);4.1-4.2(m,2H);4.35(m,H);4. 64(m,1H);8.13(2xd,1H)。実施例4 側面計を用いて測定した、セラミド6誘導体の、健常なヒトの皮膚を滑らかにする効果 皮膚の粗さの測定を、セラミド6誘導体、Cer/OH-C3及びCer6/OH-C8について 行った。これらの測定の結果は、表1及び2に示した。第7日目及びSDSの値を 、対応する第0日目の出発値と比較した。 プラシーボよりも非常に高い、粗さの減少は、これらのセラミド6誘導体類を 含有する配合剤で処置した区域において、7日後に認められた。SDSによる剌激 後に、未処置の区域及びプラシーボで前処置した区域では、粗さが増大した。こ れらのセラミド含有配合剤類で前処置した区域では、最少の変化のみが検出され た。 実施例5 TEWLによって測定したセラミド6類似体による皮膚の障壁機能の強化 TEWL測定は、セラミド6類似体、Ce6/OH-C3及びCer6/OH-C8を含有する配合剤 を用いて測定を行った。これらの測定の結果は、表3及び4に示した。第7日目 及びSDSの値を、対応する第0日目の出発値と比較した。 SDSで刺激した後、7日間のセラミド6類似体で前処置した区域のTEWLの増加 は、対照及びプラシーボによる前処置と比較して非常に低かった。この効果は、 用量依存性であった。このことは、AHAをベースにしたセラミド6類似体類の前 処置が、SDSによる損傷から皮膚を保護することを示した。前処置それ自体は、T EWL値の第7日後を第0日目と比較し、顕著な差を示さなかった。 実施例6 色度によって測定したセラミド6類似体による皮膚の障壁機能の強化 皮膚色調の測定は、セラミド6類似体、Ce6/OH-C3及びCer6/OH-C8を含有する 配合剤を用いて測定を行った。これらの測定の結果は、表5及び6に示した。第 7日目及びSDSの値を、対応する第0日目の出発値と比較した。 SDSで剌激した後、7日間のセラミド6類似体で前処置した区域の皮膚色調の 増加は、対照及びプラシーボと比較して非常に低かった。この効果は、用量依存 性であった。このことは、AHAをベースにしたセラミド6類似体類の前処置が、S DSによる損傷から皮膚を保護することを示した。前処置それ自体は、皮膚色調の 第7日後を第0日目と比較し、顕著な差を示さなかった。 実施例7 剥離によって測定した、健康なヒトの皮膚へのセラミド6類似体の作用 剥離の測定は、セラミド6類似体、Cer6/OH-C3及びCer6/OH-C8を含有する配合 剤を用いて測定を行った。これらの測定の結果は、表7及び8に示した。第7日 目及びSDSの値を、対応する第0日目の出発値と比較した。 セラミド6類似体で処置した区域は、7日後に、プラシーボ及び未処置区域と 比較して、剥離の増加を示した。更に、SDS処置後、セラミド6類似体で前処置 した皮膚は、未処置及びプラシーボで前処置した皮膚よりも、蛍光抽出物の値が 非常に低かった。このことは、SDS-投与(challenge)に対する、ヒトの皮膚への セラミド6類似体の保護作用を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/215 9455−4C A61K 31/215 C07C 231/02 C07C 231/02

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.炭素原子2〜14個の鎖長を有する2-ヒドロキシカルボキシル基に、アミドを 介して結合した、スフィンゴイド塩基である化合物。 2.前記スフィンゴイド塩基が、スフィンゴシン及びフィトスフィンゴシンを含 む群から選択された、請求の範囲第1項記載の化合物。 3.下記の工程を含む、請求の範囲第1項又は第2項記載の化合物の製造法: −炭素原子2〜14個の鎖長を有するカルボン酸を、第2位で臭素化する工程; −前記2-ブロモカルボン酸を、2-ヒドロキシ酸に転化する工程; −前記2-ヒドロキシ酸を、アシル化する工程; −前記2-アシルオキシカルボン酸を、アルキル塩化スルホニル又はアルキルア リール塩化スルホニルと共に、塩基の存在下に、有機溶媒中で反応を行うことに よって、混合無水物に転化する工程; −前記混合無水物を、アミノアルコール又はそれらの塩と反応させる工程; −前記N-(2-アシルオキシアシルアミドアルコールを、アルカリ性加水分解に よって、加水分解する工程である。 4.請求の範囲第1項又は第2項記載の化合物を含有する、化粧又は医薬組成物 。 5.前記化合物を、該組成物の0.001〜10重量%、好ましくは0.005〜2重量%、 最も好ましくは0.01〜1重量%の範囲の濃度で含有する、請求の範囲第4項記載 の組成物。 6.治療における、請求の範囲第1項又は第2項に記載された化合物の使用。 7.化粧品としての、請求の範囲第1項又は第2項の化合物の使用。 8.皮膚の構造及び状態を改善するための、請求項範囲第7項記載の使用。
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