JPH08512261A - 張力下での接着によって片面段ボールのシートを製造する機械および方法 - Google Patents
張力下での接着によって片面段ボールのシートを製造する機械および方法Info
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Abstract
(57)【要約】
段付き板紙シート(23)を平面シートに接着することによって片面段ボールのシートを製造する機械(1)および方法。この機械は、平行な軸を有し、対の状態で正接して配設された3個の加熱シリンダと、段ボールのシートを能動的に引張り駆動するための手段(26)とを含む。該手段は、3個のシリンダに関して段ボールの経路の下流側に位置している。段付きシートは、平面シートと段付きシートとの第一の接点(29)の下流側で、シリンダに対し、ゼロよりも大きい第一の所定値の中心角(α)に相当する円弧の範囲で押し当てられる。該能動駆動手段は、該段ボールを加熱するための補助手段に接続している。
Description
【発明の詳細な説明】
張力下での接着によって片面段ボールのシートを製造する機械および方法
本発明は、段ボールの製造に関し、より詳細には、板紙の段付きシートを、カ
バーシートとして知られる板紙の平面シートに接着することによって片面段ボー
ルのシートを製造するための機械であって、2個ずつ実質的に正接し、平行な軸
を有する3個の加熱シリンダ、すなわち、段付きシートを前成形するための第一
の段付きシリンダと、平面シートと段付きシートとの第一の接点の上流側で段付
きシートを第二のシリンダの外壁に当てるための手段に接続した第二の段付きの
中間シリンダと、第二のシリンダの外周で平面シートを段付きシートの段に接触
させるための第三の平滑シリンダと、平面シートと段付きシートとの接点の前で
段を接着するための手段とを含むタイプの機械に関する。
本発明はまた、特に上記したタイプの機械を使用して片面段ボールのシートを
製造する方法に関する。
本発明は、例えば低い坪量(およそ150g/m2未満)の再生紙から得られる板
紙を用いて片面シートを高速製造する分野に特に重要な、しかし排他的ではない
一つの用途を見いだす。
上記に定義したタイプの機械はすでに公知である。
例えば、図1は、片面段ボールの生産ライン2における従来技術の機械1を表
す。
このラインは、それぞれ平面シート、カバーシートおよび段付きシートの形成
が予定される平面シートのための送り手段3および4
を含む。
これらの送り手段は、そのもの公知の方法で、板紙の製造に必要である、巻出
しおよび制動の良好な制御を可能にするリール5のための巻出し装置を含む。
これらの手段はまた、紙/シリンダの接触表面積を変えるように作用する「タ
ーンロール」と呼ばれる小さなロールを備えた鋼シリンダから一般になる、カバ
ーシートのための蒸気加熱される予熱器6と、さらに、シートを湿潤し、段の形
成を促進するためのブームをそのもの含む段付きシートのためのプレコンディシ
ョナ7とを含む。
ライン2はさらに、得られた片面板紙を取り出すための、ラインの上部にある
ベルトのシステムからなる手段8を含む。
図2は、図1のラインの片面機械1をより正確に断面で示す。
これは、段付きシート送出し側に、さらなる予熱シリンダ9および湿潤シリン
ダ10を含み、カバーシート送出し側に、2個の回転予熱シリンダ11を含む。
機械1はさらに、上寄りに位置する、ステンレス鋼製の第一の段付きシリンダ
12を含む。このシリンダは中空であり、そのもの公知の方法で蒸気加熱される
ように配設されている。
機械1はまた、第一のシリンダの軸に平行な軸をもち、第一のシリンダと実質
的に正接し、例えば同じ直径である、中間に位置するステンレス鋼製の第二の段
付きシリンダ13を含む。
この第二のシリンダは、例えば、フランスのMARTIN社によって製造される、商
品名「Air Drive」によって知られるタイプのもの
である。
これは、2個のチェンバ、すなわち、蒸気加熱される中央チェンバと、除圧装
置16に接続された減圧チェンバ15とを含む。減圧チェンバは、シリンダの全
長にわたって貫通し、穴を介して段付き外周面と連絡する通路17を含む。
機械1は、先の2個のシリンダに対して平行な軸をもち、例えば同じ直径であ
る、下寄りに位置する平滑な表面の第三のシリンダ18を含む。このシリンダは
、先の2個のシリンダと同様な方法で蒸気加熱され、さらに見てとれるように、
カバーシートを、段付きの中間シリンダの外周と接触した状態で、段付きシート
の段の縁に押し当てるように配設されている。
機械1はさらに、段の山を接着するための手段19を含む。この手段はそのも
の公知であり、カレンダロール20と、接着剤タンク21と、接着ロール22と
を含む。
機械1の作動原理は次のとおりである。
2枚の板紙23および24のシートまたは層が機械1に導入される。
シート23は、段付きシートを形成するためのものである。
乾燥および湿潤処理7、9および10ののち、シートは第一の段付き加熱シリ
ンダ12の周囲をその外周の一部の範囲で通過する。
次に、シートは、噛合する2個のシリンダとして互いに反対方向に回転する2
個の段付き加熱シリンダ12と13との間に導入される。
そして、下寄りのシリンダ13中に発生した減圧が、成形された段付きシート
23を、加熱シリンダに対し、およそ180°に等しい頂角を有する円弧の範囲
で押し付ける。
さらに、接着剤塗布ロール22の前を通過する間、見てとれるように、接着剤
のラインが段の山に付される。
この接着剤は、例えばデンプンを基材とするものである。
一方、カバーシート24は、機械1の底部かつ反対側に導入される。
カバーシートは、11で前乾燥され、平滑プレスとも呼ばれる第三のシリンダ
18に巻き取られる。非常に高い水圧、例えば5kg/cm(線形圧)の水圧が、段
付きシート23の段の各上縁と平滑な紙でできたカバーシート24とを25(図
3を参照)で連続的に接触させることを保証する。
したがって、高圧と温度との合わせた作用により、1秒の何分の1かのうち接
着接合が得られる。
段付きシートは、段付きシリンダ12および13の噛合によって動かされ、カ
バーシートは、中間シリンダ13と平滑シリンダ18との間の締付けによって動
かされ、これら3個のシリンダの下流側には張力が加わらない。続いて、段ボー
ルは、そのもの公知の方法で、コンベヤベルトによって上部から取り出される。
他のタイプの片面機械、例えば、段付きシートが、減圧によって中間シリンダ
に吸い付けられるのではなく、空気によってぴったりと押し当てられるかたちの
機械も存在する。
しかし、そのような機械の作動原理およびそれらが用いる構造要
素は、上記したものと実質的に同一である。
公知の機械は、許容しうる片面紙を高い処理量で製造することができるにもか
かわらず、そのような機械にはなおも欠点がある。
特に、高品質段ボールを望む場合に求める目的である良好な接着結合を得るた
めには、今日まで、2枚のシートを非常に高い圧力で互いに押し当て、そのうえ
、接着結合の瞬間に接着剤のゲル化を可能にするのに十分な温度を維持すること
が必須であると考えられていた。
残念ながら、重大なことに、この圧力が有害効果をもたらす。
実際、この圧力は段の山の上寄り部分に加わり(図3を参照)、これが、特に
共振速度で、さらには高速で、板紙に切れ目を生じさせる。
さらには、段付きの中間シリンダ13に対するプレスシリンダ18の押し当て
が一つの段から次の段へととぎれとぎれに起こるため、振動および強烈な騒音(
高速時で105〜110デジベル)が発生する。
その結果、例えば湿気およびカバーの破裂に対する抵抗の特性が低下した品質
の劣る段ボールができてしまう。
また、段ボールを製造するための、板紙を巻取り角度に合わせて段付きの中間
シリンダに巻き付けることを可能にする手段と、下流側に位置するそのような板
紙を加熱するための手段とを含む装置が公知である(欧州特許第0559556
号)。
このような装置は、互いに端部どうしで接続された板紙にしか使用できないも
のであり、線形の板紙そのものにかかる張力または
引張りの可能性を除外する。
また、段付き板紙が形成されたときに紙を駆動して離すためにベルトを使用す
るか、減圧台を使用して、線形板紙と段付き板紙との間の接着接合部のレベルで
のせん断強さを回避することが公知である(米国特許第2,638,962号お
よび米国特許第4,480,066号)。
しかし、このような装置および方法は、段付きの中間シリンダの隣接する複数
の段に紙を押し付ける必要があり、これが、そのような系を使用する際の系の摩
耗および通常の困難を招く。
本発明は、片面段ボールを製造するための機械および方法であって、特に、本
発明が共振速度および/または高速、すなわち例えば300m/分を超える速度で
の紙の切れをなくすことを実際に可能にし、さらに、改善された性能をもつ段ボ
ールを低コストかつ具現化しやすい方法で製造する優れた接着結合を得ることを
可能にするという点で、実際的な要求に対して公知のものよりもうまく対処する
機械および方法を提供することをねらいとする。
そのうえ、既存の機械を、本発明によって成される改良の利点を得るよう適合
させることが容易である。
これを実施するため、本発明は、具体的には、高圧を加える代わりに、シート
どうしを互い当てた状態で長時間加熱し、同時に、形成した段ボールの平面シー
トに対し、該段ボールの該シートを段付きシリンダに対して押し当てるために設
けられる一定のまたは実質的に一定の張力または引張りを下流側で加えることに
より、段付きシリンダ12と平滑シリンダ18との間でシートとシートと
の接触面にかかる圧力を最小限にする、または除くことにある概念に基づく。
この目的のため、本発明は、具体的には、板紙の段付きシートを板紙の平面シ
ートに接着することによって片面段ボールのシートを製造するための、
2個ずつ実質的に正接し、平行な軸を有する3個の加熱シリンダ、すなわち、
段付きシートを前成形するための第一の段付きシリンダと、平面シートと段付き
シートとの第一の接点の上流側で段付きシートを第二のシリンダの外壁に当てる
ための手段を備えた第二の段付きの中間シリンダと、該第二のシリンダの外周で
平面シートを段付きシートの段に接触させるための第三の平滑シリンダと、該接
点の前で該段を接着するための手段とを含む機械であって、
段ボールの平面シートの張力により、およそ4N/cm以上の力で能動的に駆動す
るための、3個のシリンダに関して段ボールの経路の下流側に全体的に位置する
手段をさらに含み、該能動駆動手段および第二のシリンダが、平面シートと段付
きシートとの該第一の接点の下流側で、段付きシートを、該第二のシリンダの外
壁に対し、ゼロよりも大きい第一の所定値の中心角αに相当する円弧の範囲でぴ
ったりと押し付けるように配設されており、該能動駆動手段が、段ボールを補助
的に加熱するための手段に接続していることを特徴とする機械を提供する。
換言するならば、段付き板紙を、段付きの中間シリンダに対し、中間シリンダ
の中心に向いた半径方向成分を有する強さで能動的に
駆動する手段は、例えば、0.1〜3N/cm、例えば0.1N/cmからなる。
有利な実施態様においては、さらに、以下の措置のいずれかが施されている。
段ボールを補助的に加熱するための手段が、能動駆動手段と別れており、該能
動駆動手段の上流側に位置している。
能動駆動手段は、中間シリンダから、段ボールがそれらの間をまっすぐに延び
るような、数cmよりも大きな長さの距離、例えばおよそ20cm、50cmまたは1
mに等しい距離だけ離れている。このような配置が紙への接着剤の正確な浸透を
許す。
装置は、板紙の温度、さらに加熱シリンダの温度を監視し、シリンダの回転速
度にしたがって制御して、例えば、シリンダのモータの回転速度を制御するため
に設けられた赤外キャプタをはじめとする、そのもの公知の制御および監視系を
介して加熱カロリーの伝達を一定に維持するために設けられる手段を含む。
段ボールのシートの張力によって能動的に駆動するための手段および補助加熱
手段が、段ボールのシートを第四の加熱シリンダの外壁に当てるための手段を備
えた、他のシリンダに平行な軸をもつ第四の加熱シリンダを含み、該第四のシリ
ンダが、ゼロよりも大きい第二の所定値の中心角βに相当する円弧の範囲で、そ
のものが平面シートの背面と接触するように配設されている。
段ボールのシートを第四の加熱シリンダの壁に当てるための手段の使用を考慮
すると、結果的に、能動駆動手段での段ボールの滑動は不可能であるか、不可能
に近い(最大およそ+5%の許容
度)。
そのうえ、他の能動駆動手段、例えば段ボールを間に弾性的にはさむロールを
、第二のシリンダのすぐ下流側で、補助加熱と同時またはその後に設けてもよい
。
有利には、段付きシートを、平面シートと段付きシートとの該第一の接点の下
流側で、該第二のシリンダに対してぴったりと押し当てるための第四のシリンダ
が配設される。
第四のシリンダに接続した押し当て手段は、該第四のシリンダの壁の表面を貫
通した孔を介して段ボールを吸い付けるための手段である。第四のシリンダはそ
の外周全体にわたって平滑または実質的に平滑な面を有している。
第二の所定値はおよそ90°〜270°である。
第二の所定値はおよそ180°である。
能動駆動手段は、第四のシリンダを、第二のシリンダの回転速度のおよそ1倍
〜1.05倍、例えばおよそ1.03倍の所定の速度で回転させるための手段を
含む。
有利には、第四のシリンダまたは、他のタイプの駆動手段が存在する場合のそ
の手段の速度超過は、第二のシリンダの速度または板紙の前進速度の1%未満で
あり、例えばおよそ0.5%に等しい。この速度超過が、シリンダの摩耗を考慮
に入れ、シリンダの使用寿命を伸ばすことを可能にする。
第四の加熱シリンダは、先の3個の加熱シリンダと同じ直径である。
能動駆動手段および第二のシリンダは、段ボールのシートを第二
のシリンダに巻き付ける角度αの調節を可能にするために配設される。
このような措置が、形成された段ボールの加熱を前進速度の関数として調節す
ることを可能にし、これにより、特に、例えば段ボールの製造の開始時または終
了時に板紙の過熱を避けることを可能にする。
第四のシリンダは、段ボールのシートを第四のシリンダに巻き付ける角度βの
調節を可能にするために配設される。
機械はさらに、直径が小さく、加熱シリンダの軸に平行な軸をもち、シリンダ
の下流側で、段ボールの経路上、第四のシリンダの上側直線母線に正接する水平
面の下方に位置する平滑シリンダを含む。
第一の所定値αはおよそ30°よりも大きく、有利には100°よりも大きい
。
第一の所定値は、第二のシリンダの表面の、およそ50mmよりも大きい弧の寸
法に相当する。
機械は、第二のシリンダで第三の平滑シリンダによって段ボールのシートに加
えられる圧力を、3kg/cmの所定のしきい値よりも低く調節するための手段を含
む。
機械は、第二のシリンダの表面と第三のシリンダの表面との間の距離を調節す
るための手段を含む。この手段は、機械の作動中に、第二のシリンダと接触した
、段付きシートの段付きシートおよび平面カバーシートに対する第三のシリンダ
の圧力を除くために配設されている。
したがって、第二のシリンダと第三のシリンダとの間には接点がない。
調節手段は、例えば、シリンダ円周の間に設けられた、そのもの公知であるス
ペーサ手段である。
このような系は、実際、200m/分よりも大きい板紙巻出し速度で優れた結果
を提供する。
本発明はまた、上記した機械を使用して片面段ボールのシートを製造する方法
を提供する。
本発明はまた、板紙の段付きシートおよび、カバーシートと呼ばれる板紙の平
面シートから、一方を他方に接着することにより、片面段ボールのシートを製造
する方法であって、
平面シートと段付きシートとの第一の接点の下流側で、段ボールのシートの該
段付きシートを、段付きの中間加熱シリンダの第一の表面部分に対し、ゼロより
も大きい第一の所定値の中心角αに相当する円弧の範囲で、ぴったりと押し付け
ることにより、段付きシートのすでに通過した段の山を、該第一の表面部分によ
って形成される第一の領域の範囲で平面シートと接触させて維持し、
段付きの中間シリンダに関して段ボールの経路の下流側で、段ボールの平面シ
ートを能動的に駆動することによっておよそ4N/cm以上の引張りまたは張力を段
ボールの該シートに加えることにより、該段付きの中間シリンダに関して下流側
に位置する該シートの経路にわたり、段ボールのシートを補助的な方法で加熱す
ることを特徴とする方法を提供する。
有利な実施態様においては、さらに、以下の措置のいずれかを施
す。
能動駆動手段に関して上流側で、段ボールのシートをシートの経路にわたって
補助的に加熱する。
段付きの中間シリンダに関して段ボールの経路の下流側に位置する第二の回転
加熱シリンダを用いて、第二の所定値の中心角βに相当する円弧の範囲で、該カ
バーシートを該第二のシリンダの表面部分に対してぴったりと押し当てることに
より、該張力を加え、補助的加熱を実施する。
第二の所定値がおよそ90°〜270°である。
第二の所定値がおよそ180°である。
該第二の加熱シリンダの速度が該段付きの中間シリンダの回転速度のおよそ1
倍〜1.05倍である。
第一の所定値がおよそ30°よりも大きく、有利には100°よりも大きい。
平面カバーシートを運ぶ(段付きの中間シリンダで段付きシートに接着するた
め)ための手段によって外部圧力を加えない。
能動駆動手段を該段付きの中間シリンダに対してそれぞれ移動させることによ
り、段ボールのシートを段付きの中間シリンダに巻き付ける角度αを調節する。
段付きの中間シリンダに関して段ボールの経路の下流側に位置する第二のシリ
ンダに段ボールを巻き付ける角度βを調節する。
本発明はまた、タイプB、CまたはEの段を有する板紙の段付きシートおよび
、カバーシートと呼ばれる板紙の平面シートであって、いずれも140g未満、
有利には100g未満および/または
有利にはおよそ80g〜130gの坪量の紙からなるシートから、一方を他方に
接着することにより、片面段ボールのシートを製造する方法であって、
該製造中の板紙の前進速度が250m/分よりも大きく、有利には350m/分よ
りも大きく、好ましくは400m/分よりも大きく、さらに好ましくは450m/分
、さらには500m/分よりも大いことを特徴とする方法を提供する。
タイプB、CおよびEの段は、フランス規格NFQ12−008に相当する。
これらは特に次のように定義される。ただしeは、mm単位で示す段ボールの全厚
である。
タイプB:小さな段、2<e≦3.5
タイプC:中間の段、3.5<e≦4.5
タイプE:微小な段、e≦2
本発明は、非限定的な例として以下に示す実施態様の説明を検討することによ
り、さらに理解することができよう。
説明は、すでに説明した従来技術の機械に関する図1〜3に加えて、添付の図
面に関して行う。
図4は、本発明によって成される改善の実施態様を示す横断面図である。
図5は、図4の第四のシリンダを一部切欠きで示す、V−Vに沿って見た縦断
面図である。
図6、7および8は、図1を参照しながら説明したタイプの公知の機械(破線
)および本発明による機械(実線)から得られた片面紙を使用する、種々の品質
の両面段ボール紙の破裂抵抗の特性を
前進速度の関数として示す図である。
ここでさらに具体的に説明する本発明の実施態様による機械は、一方で、図2
を参照しながら説明したタイプの片面機および、他方では、図4および5を参照
しながら説明する第四のシリンダを含む。
簡素化のため、同じ要素を示す場合には同じ参照番号を使用する。
したがって、第一、第二のおよび第三のシリンダ12、13および18に加え
て、本発明による機械は、さらに説明する吸引押し当て系27を備えた第四の加
熱シリンダ26を含む。
このシリンダ26は、先のシリンダの軸に平行な軸28をもち、後者の上方に
、例えば第二のシリンダの直後で段ボールのシートの経路上に位置している。
さらに、シリンダ26は、例えば160℃〜200℃のシリンダの表面温度に
達するよう、他のシリンダの場合と同様な方法で蒸気加熱される。
これは、凹み付きのステンレス鋼の管からなり、例えば、他のシリンダと同一
の外径を有している。
より正確には(図5を参照)、この場合も、シリンダ26は、例えば、フラン
スのMARTIN社によって製造され、参照番号M260の下で知られる「Air Drive
」タイプのものである。これは、ベアリング31に取り付けられた二つの端部2
9および30と、円筒形の凹み33を中央に有し、その端部30の一方を介して
34から蒸気を供給される円筒体32とを含む。この端部にはまた、凝縮物を
除去するための通路35が設けられている。
シリンダ26の他端29は、片面機の第二のロールの速度に対して固定される
公称作動速度を有するモータを用いる回転駆動手段36を含む。
円筒体32の円周の表面37は平滑である。「平滑面」とは、段のない平面の
円筒面をいうものと理解すべきである。しかし、平滑面は、例えば長さ40mm、
幅2.5mmの長方形の、底が大きな曲率半径をもつシリンダ部分の形状にあるス
ロットの形状であるわずかな補強材またはクレセント38を呈するものでもよい
。MARTIN社の「Air Drive」シリンダのようなシリンダでは、補強材は一般に、
シリンダの表面積の5%未満、例えば2.8%を占め、2個の円弧形チェンバ4
1を介して除圧手段39に接続されている。これらのチェンバは、小さな半径方
向通路43を介してクレセント38に規則的に接続された、角度的に分布する縦
方向の円周通路42に接続されている。チェンバ41はそれぞれ、シリンダ26
の各側に1個ずつ設けられた2個の固定された分配環44に属している。これに
より、環は、摩擦により、実質的に漏れのない方法で、それらの側壁を介して係
合回転する。
さらに、有利には、減圧解除装置45および/または、圧縮空気47を、点4
0に面する通路42に注入することによって板紙を脱離させるための装置46が
そのもの公知の方法で設けられている。
段ボールのカバーシートがぴったりと押し当てられる吸引シリンダ26のより
高い速度のおかげで、滑動の可能性を伴わず、または
実質的に伴わず、段ボールのシートにおける張力が保証される。
このように改良された機械を用いると、接着結合は従来の接着結合と異なる。
熱と高圧との合わせた作用によって接着接合を瞬時に製する代わりに、本質的に
熱により、進行方向にかかる縦方向張力の下で接着結合が保証され、圧力を有意
に減らすか、除くことさえできる。
接着剤は次の二つの領域で乾燥する。
段付きシート23とカバーシート24との間、これら2枚のシートが例えば約
60°の巻取り角αの範囲で互いに対して当てられた状態で維持される、段付き
の中間シリンダ13上の第一の接触区域48。
ここで、より具体的に説明する実施態様では、2枚のシートの接点または接合
点29における段付きの中間シリンダ13と第三の平滑シリンダ18との間の空
間は、処理される段ボールのシートの最大厚よりも大きく、その結果、紙のタイ
プにかかわらず、圧力がゼロになる。
有利には、段付きの中間シリンダ13への段ボールのシートの吸付けは、図4
に概略的に示す、シリンダ26を参照しながら説明した環44のタイプである環
帯51に属するチェンバ50の延長部のおかげで、接点29の下流側で60°の
弧の範囲で継続する。
そのもの公知である減圧解除装置および/または板紙離脱装置(図示せず)が
同様な方法で段ボールのシートの解放地点53に設けられている。
2枚のシートが再び、例えば180°の巻取り角βの範囲で、た
だしこの場合はシリンダ26上で、互いに押し当てられた状態で維持される、接
着剤のゲル化および乾燥を完了させることができる第二の接触区域54。
Vは板紙の前進速度であり、VIはシリンダの外部速度であり、例えば、1.
05の調節不可能な公称値に等しい。
ここでより具体的に説明する実施態様では、シリンダ26はまた、段ボールの
シートを、その段付き側で、シリンダ13の段付き面と角αの範囲で接触した状
態に維持するために、少なくとも、シリンダ13との接点29に正接する面に関
して、該シリンダ13の側面にその表面を一部を有している。
このため、シリンダ26の軸28はまた、平滑シリンダ18の軸55を通過す
る垂直面に関して、シリンダ13の側に位置していてもよい。
そのうえ、そのもの公知であり、段ボールのシートとその段付き側で接触する
ことができる小さな平滑で中実の非加熱ローラ56が、例えば、形成された段ボ
ールのシートを上部で取り出すための台に向かって折り返されるところの前に設
けられている。
これは、例えば、下側の直線母線57がシリンダ26の上側直線母線に正接す
る水平面58よりも下に位置している。
有利には、シリンダ32の軸59はシリンダ26の軸28よりも下に位置し、
その位置を垂直方向に調節すると、巻取り角βを変更することができる。
そのうえ、シリンダ13および26の側壁どうしの間ならびにシリンダ26お
よび32の側壁どうしの間に、形成された段ボールの
シートの正しい巻出しを可能にするのに十分な距離eおよびe′が設けられてい
る。
次に、ここでより具体的に説明する本発明の実施態様による機械の作動に関し
て説明を記す。
第一の加熱シリンダ12によって事前に段を付されたシートが、接点29の下
流側で、上記したようなそのもの公知の方法でそれを吸い付ける第二の段付きシ
リンダ13に対し、およそ240°に相当する中心角の範囲で、すなわち、同じ
く加熱シリンダである平滑シリンダ18によって対向する平面シートとの接点2
9までのおよそ180°および60°(α角)の範囲で係合する。
したがって、すでに通過した段付きシートおよび平面シートによって形成され
た段ボールのシートは、圧縮空気ジェットによってシートの脱離が促進される地
点53まで、加熱シリンダ13と接触した状態のままである。
続いて、段ボールのシートは、加熱吸引シリンダである第四の平滑シリンダ2
6によって巻き取られる。このときカバーシートが該シリンダの表面の側にくる
。そのうえ、このシリンダは、第二のシリンダの速度よりもわずかに高い速度で
作動して、地点29の下流側で、段ボールの該シートに加わる引張りにより、能
動的に駆動するための手段を構成する。
このシートは、シリンダ26の表面に設けられた穴により、例えば180°の
範囲で吸い付けられたのち、ブロージェットによって離脱され、ロール56によ
って撓められ、取り出される。
能動駆動手段によって段ボールに加えられる張力は、およそ
4N/cmよりも大きく、例えばおよそ5N/cmまたは8N/cmである。
本発明のおかげで、製造された片面段ボールの特性における有意な改善を見る
ことができた。
例として、ライン6、7および8は、3種の異なる品質の両面板紙について、
平面圧縮または破裂に対する抵抗を、前進速度が100〜230m/分である場合
の速度の関数として示す曲線を表す。この場合、片面ベース紙は、図1〜3を参
照しながら説明した従来技術の機械(破線)および図4および5に相当する、こ
こでさらに具体的に説明する本発明の実施態様による機械(実線)を使用して得
たものである。
抵抗はキロパスカルで表す。
使用した紙の参照番号は、順番に、平面カバーシート、段付きシートおよび、
両面シートを形成するために片面を補助する第二の平面シートの規格である。
大文字の指定文字は、フランス規格NFQ01005に相当し、特に
Tは、当業者が一般にテストライナと呼ぶ紙を示し、
Kは、クラフトペーパの名称で知られる紙を示し、
Cは、再生した段付き紙を示し、
Hは、処理を加えた再生段付き紙を示し、
Rは、段のための通常の紙を示す。
大文字の後にある数字は、紙の坪量をm2あたりのグラム数で示す。
図6は、品質T150/C110/T150の紙に関するもので
ある。
本発明を用いると(曲線60)、試験した範囲の速度にかかわらず、破裂抵抗
特性が実質的に保持される。
このように、本発明は、従来のいわゆる平滑プレス機を用いて得られたもの(
曲線61)に比較して、100m/分で+12%、160m/分で+20%の有利さ
を可能にする。
従来機の場合、さらに、振動区域(区域62)で得られる板紙は、本発明を用
いて得られた板紙に比して強度に劣り、160m/分未満ですぐに生産限界に達す
る。本発明を用いて得られた板紙は、200m/分を超えてもその特性を実質的に
保持し、その品質は振動区域でも変わりない。
図7および8は、2種の他の板紙品質、すなわちT200/H150/T20
0およびR100/C110/R100段ボールのシートに関するものである。
それぞれ得られた曲線70および71ならびに80および81は、上記の曲線
60および61の場合と同じ意見を引き出す。
そのもの明らかであり、さらに上記の説明からも理解されるように、本発明は
、より具現化された実施態様に限定されない。これはまた、特に、張力を加え、
第二のシリンダの下流に全体的に位置する能動駆動手段が、弾性材料でできたロ
ール間はさみ手段、平面もしくは円筒形板金を圧するベルト駆動手段または別の
ベルトである場合ならびに補助加熱手段が加熱台または電気乾燥器もしくは赤外
乾燥装置からなる場合に関連する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.板紙の段付きシート(23)を板紙の平面シート(24)に接着すること によって片面段ボールのシートを製造するための、対の状態で実質的に正接し且 つ平行な軸を有する3個の加熱シリンダ、すなわち、段付きシートを前成形する ための第一の段付きシリンダ(12)と、平面シートと段付きシートとの第一の 接点(29)の上流側で段付きシートを第二のシリンダの外壁に当てるための手 段(16、17)を備えた第二の段付きの中間シリンダ(13)と、該第二のシ リンダの外周で平面シートを段付きシートの段に接触させるための第三の平滑シ リンダ(18)と、該接点の前で該段を接着するための手段(19)とを含む機 械(1)であって、 段ボールの平面シートの張力により、およそ4N/cm以上の力で能動的に駆動す るための、3個のシリンダに関して段ボールの経路の下流側に全体的に位置する 手段(26)をさらに含み、該能動駆動手段および第二のシリンダが、平面シー トと段付きシートとの該第一の接点(29)の下流側で、段付きシートを、該第 二のシリンダの外壁に対し、ゼロよりも大きい第一の所定値の中心角αに相当す る円弧の範囲でぴったりと押し付けるように配設されており、該能動駆動手段が 、段ボールを補助的に加熱するための手段(34)に接続していることを特徴と する機械。 2.該段ボールを補助的に加熱するための手段が、能動引張り手段と別れてお り、該能動駆動手段の上流側に位置していることを特徴とする請求の範囲第1項 記載の機械。 3.段ボールのシートの張力によって能動的に駆動するための手段(26)お よび補助加熱手段が、段ボールのシートを第四のシリンダの外壁に当てるための 手段を備えた、他のシリンダに平行な軸(28)をもつ第四の加熱シリンダ(2 6)を含み、該第四のシリンダが、ゼロよりも大きい第二の所定値の中心角βに 相当する円弧の範囲で、そのものが平面シートの背面と接触するように配設され ていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の機械。 4.第二の所定値がおよそ90°〜270°であることを特徴とする請求の範 囲第3項記載の機械。 5.第二の所定値がおよそ180°であることを特徴とする請求の範囲第4項 記載の機械。 6.第四のシリンダに接続した押し当て手段が、該第四のシリンダの壁の表面 を貫通した孔(43)を介して段ボールを吸い付けるための手段(39)である ことを特徴とする請求の範囲第3項〜第6項のいずれか1項記載の機械。 7.能動駆動手段が、第四のシリンダを、第二のシリンダの回転速度のおよそ 1倍〜1.05倍の所定の速度で回転させるための手段を含むことを特徴とする 請求の範囲第3項〜第6項のいずれか1項記載の機械。 8.直径が小さく、該加熱シリンダの軸に平行な軸をもち、該シリンダの下流 側で、段ボールの経路上、第四のシリンダの上側直線母線に正接する水平面の下 方に位置する平滑シリンダをさらに含むことを特徴とする請求の範囲第3項〜第 7項のいずれか1項記載の機械。 9.第四のシリンダ(26)が、段ボールのシートを該第四のシリンダに巻き 付ける角度βの調節を可能にするために配設されていることを特徴とする請求の 範囲第4項〜第8項のいずれか1項記載の機械。 10.第一の所定値αがおよそ30°よりも大きいことを特徴とする請求の範囲 第1項〜第9項のいずれか1項記載の機械。 11.第一の所定値αがおよそ100°よりも大きいことを特徴とする請求の範 囲第10項記載の機械。 12.第一の所定値が、第二のシリンダの表面の、およそ50mmよりも大きい弧 の寸法に相当することを特徴とする請求の範囲第1項〜第9項のいずれか1項記 載の機械。 13.第二のシリンダで第三の平滑シリンダによって段ボールのシートに加えら れる圧力を、3kg/cmの所定のしきい値よりも低く調節するための手段を含むこ とを特徴とする請求の範囲第1項〜第12項のいずれか1項記載の機械。 14.第二のシリンダの表面と第三のシリンダの表面との間の距離を調節するた めの手段を含み、該手段が、機械の作動中に、第二のシリンダと接触した、段付 きシートの段付きシートおよび平面カバーシートに対する第三のシリンダの圧力 を除くために配設されていることを特徴とする請求の範囲第1項〜第13項のい ずれか1項記載の機械。 15.能動駆動手段および第二のシリンダが、段ボールのシートを第二のシリン ダに巻き付ける角度αの調節を可能にするために配設されていることを特徴とす る請求の範囲第1項〜第14項のいずれ か1項記載の機械。 16.板紙の段付きシート(23)および、カバーシートと呼ばれる板紙の平面 シート(24)から、一方を他方に接着することにより、片面段ボールのシート を製造する方法であって、 平面シートと段付きシートとの第一の接点(29)の下流側で、段ボールのシ ートの該段付きシートを、段付きの中間加熱シリンダの第一の表面部分に対し、 ゼロよりも大きい第一の所定値の中心角αに相当する円弧の範囲で、ぴったりと 押し付けることにより、段付きシートの段のすでに通過した山を、該第一の表面 部分によって形成される第一の領域(48)の範囲で平面シートと接触させて維 持し、 段付きの中間シリンダに関して該段ボールの経路の下流側で、段ボールの該シ ートを能動的に駆動することによって、およそ4N/cm以上の引張りまたは張力を 段ボールの平面シートに加えることにより、該段付きの中間シリンダに関して下 流側に位置する該シートの経路にわたり、段ボールのシートを補助的な方法で加 熱することを特徴とする方法。 17.段付きの中間シリンダに関して段ボールの経路の下流側に位置する第二の 回転加熱シリンダ(26)を用いて、第二の所定値の中心角βに相当する円弧の 範囲で、該カバーシートを該第二のシリンダの表面部分に対してぴったりと押し 当てることにより、該張力を加え、補助的な加熱を実施することを特徴とする請 求の範囲第16項記載の方法。 18.第二の所定値がおよそ90°〜270°であることを特徴と する請求の範囲第17項記載の方法。 19.第二の所定値がおよそ180°であることを特徴とする請求の範囲第18 項記載の方法。 20.該第二の加熱シリンダの速度が該段付きの中間シリンダの回転速度のおよ そ1倍〜1.05倍であることを特徴とする請求の範囲第17項〜第19項のい ずれか1項記載の方法。 21.第一の所定値がおよそ30°よりも大きいことを特徴とする請求の範囲第 16項〜第20項のいずれか1項記載の方法。 22.第一の所定値がおよそ100°よりも大きいことを特徴とする請求の範囲 第21項記載の方法。 23.平面カバーシートを運ぶ(段付きの中間シリンダで段付きシートに接着す るため)ための手段によって外部圧力を加えないことを特徴とする請求の範囲第 16項〜第22項のいずれか1項記載の方法。 24.段ボールのシートを段付きの中間シリンダに巻き付ける角度αを調節する ことを特徴とする請求の範囲第16項〜第23項のいずれか1項記載の方法。 25.タイプB、CまたはEの段を有する板紙の段付きシートおよび、カバーシ ートと呼ばれる板紙の平面シートであって、いずれも140g未満、有利には1 00g未満および/または有利にはおよそ80g〜130gである坪量の紙から なるシートから、一方を他方に接着することにより、片面段ボールのシートを製 造する方法であって、 該製造中の板紙の前進速度が250m/分よりも大きく、有利には 350m/分よりも大きく、好ましくは400m/分よりも大きく、さらに好ましく は450m/分、さらには500m/分よりも大きいことを特徴とする方法。
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