JPH085168B2 - 熱融着性複合フィルム - Google Patents

熱融着性複合フィルム

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JPH085168B2
JPH085168B2 JP62138391A JP13839187A JPH085168B2 JP H085168 B2 JPH085168 B2 JP H085168B2 JP 62138391 A JP62138391 A JP 62138391A JP 13839187 A JP13839187 A JP 13839187A JP H085168 B2 JPH085168 B2 JP H085168B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐放射線性を有する熱融着性複合フィルム
に関するものであり、特に基材としてのポリイミド樹脂
フィルムに熱融着性を付与した複合フィルムに関するも
のである。
本発明熱融着性複合フィルムは、例えば熱融着性電気
絶縁性フィルムあるいはテープとして好適である。
〔従来技術〕
ポリイミド樹脂フィルムは、耐熱性や耐放射線性に優
れ、電線やケーブルの分野において重要な電気絶縁材料
の一つとなっている。しかしこのフィルムは、熱融着性
がないため、例えば電気絶縁性テープとしては、フィル
ムの表面にテトラフルオロエチレン−ヘキサンフルオロ
プロピレン共重合体(以下“FPE"という。)からなる熱
融着性層またはシリコーン樹脂からなる粘着層を設け、
これをテープ状に加工したものが使用されていた。
他方、このポリイミド樹脂フィルムを原子力発電所用
ケーブルの遮水層としてなど、放射線の放射状況下で使
用されることもある。
〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上述したような放射線の放射状況下で
使用される場合には、FPEやシリコーン樹脂が放射線に
よりすぐ劣化し、そのため本来ポリイミド樹脂フィルム
が有する優れた耐放射線性が発揮されないという問題が
あった。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
本発明は、上述したごとき従来技術における問題点を
解決するため為されたものであって、その構成は、ポリ
イミド樹脂フィルムの片面あるいは両面に、熱硬化型接
着剤を有機溶剤で希釈したアンカー剤を塗布し、乾燥後
ポリオレフィン層を押出成形してなる熱融着性複合フィ
ルムであり、当該熱融着性複合フィルム2枚をポリオレ
フィン層を向かい合わせて熱融着させ、空気中で100Mra
dのγ線を照射した後の熱融着性複合フィルム間の剥離
強度が1.0kg/cm以上であることを特徴とする熱融着性複
合フィルムである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるポリイミド樹脂フィルムは、芳香族テト
ラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとを有機極性溶
媒中で反応させてポリアミド酸溶液とし、これをキャス
ティング法(流延製膜法)により製膜し、これを加熱す
ることによって溶媒を除去するとともに、反応物をイミ
ドに転化させたものである。ポリイミド樹脂フィルムの
市販品としては、例えば「カプトンH」(商品名:米国
デュポン社製)、「ユーピレックスR」や「ユーピレッ
クスS」(共に商品名:宇部興産(株)製)などがあ
る。市販品のポリイミド樹脂フィルムの厚さは、12〜12
7μm程度である。ポリイミド樹脂フィルムには、後述
のポリオレフィンやアンカー剤などとの接着力を向上さ
せる目的で、あらかじめコロナ放電処理、プラズマ処
理、機械的粗面化処理、アルカリ処理などが施されてい
ることが好ましい。
本発明によれば、このポリイミド樹脂フィルムの片面
あるいは両面にアンカー処理を施す、つまりアンカー剤
を塗布し、乾燥させるのである。このアンカー剤は、イ
ソシアネート、ポリエステル、ポリエチレンイミンなど
のいわゆる硬化型接着剤あるいはこれらの混合物をトル
エン、酢酸エチル、メチルエチルケトンなどの有機溶剤
によって希釈したものである。このアンカー処理は、本
発明にとってきわめて重要であり、ポリイミド樹脂フィ
ルムに対し、後述の押出被覆により設けられるポリオレ
フィン層を強力に接着し得るものである。
アンカー処理が施されたポリイミド樹脂フィルムに
は、押出ラミネート法などによりポリエチレン、アイオ
ノマー(エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金
属イオンで架橋した重合体)などのポリオレフィンが押
出被覆される。ポリオレフィンには、例えば酸化防止
剤、滑剤、タルクやクレーなどのごとき無機系充填剤な
どが配合されていてもよい。
〔実施例〕 以下、本発明をその実施例及び比較例に基づいて詳細
にかつ具体的に説明する。
実施例 1 厚さ25μmのポリイミド樹脂フィルム「カプトンH」
にイソシアネート系アンカー剤を乾燥厚さ0.5g/m2に塗
布し、乾燥させた後、T−ダイを備えた押出機により押
出成形温度180℃にて低密度ポリエチレン(メルトイン
デックス=5.1、密度=0.919g/cm3)を厚さ15μmに押
出被覆した。得られた複合フィルムを“試料1"とする。
実施例 2 厚さ25μmのポリイミド樹脂フィルム「カプトンH」
にコロナ放電処理を施した後、イソシアネート系アンカ
ー剤を乾燥厚さ0.5g/m2に塗布し、乾燥させた後、T−
ダイを備えた押出機により押出成形温度180℃にてアイ
オノマー「ハイミラン1652」(商品名:三井石油化学工
業(株)製、メルトインデックス=5.0、密度=0.940g/
cm3)を厚さ15μmに押出被覆した。得られた複合フィ
ルムを“試料2"とする。
比較例 1 厚さ25μmのポリイミド樹脂フィルムに厚さ12μmの
FPEからなる熱融着性層が設けられた「カプトンF」
(商品名:米国デュポン社製)を“比較試料1"とする。
比較例 2 厚さ25μmのポリイミド樹脂フィルムに厚さ30μmの
シリコーンゴムからなる熱融着性層が設けられた「ポリ
イミドフィルム」(商品名:日東電気工業(株)製)を
“比較試料2"とする。
以上の各例において製造されたあるいは市販品の試料
“熱融着性複合フィルム”についての“熱融着性”を下
記の剥離強度の測定値により評価した。剥離強度の測定
方法は、次の通りである。得られた測定値は、第1表に
記載されている通りである。
剥離強度の測定方法 各試料片を各々2枚づつ準備し、各々互いに熱融着性
層を向かい合わせて重ね、これを温度150℃(比較試料
1については180℃)、圧力1kg/cm2の熱プレスにかけて
貼り合わせた。貼り合わせた試料片を幅10mmに裁断して
試験片とし、剥離強度試験機「島津オートグラフIS−50
00型」(商品名:(株)島津製作所製)により50mm/分
の速度で角度180度に剥離し、剥離強度の値を測定し
た。なお、上記の剥離強度の測定を、各試料片に対して
あらかじめ及びCo−60のγ線を空気中で100Mrad照
射した後に行った。
第1表において明らかなように、本発明による試料1
及び試料2は、初期の剥離強度は十分大きく、さらに10
0Mradのγ線を照射後においても1.0kg/cmを越える高い
剥離強度を有しているのに対して、従来技術である熱融
着性層としてFPEやシリコーン樹脂を用いた比較試料の
場合は、100Mradのγ線を照射した後には著しい特性劣
化が生じていることが認められた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、耐放射線性の優れた、すなわち放射
線照射の著しい環境下においても十分な熱融着性を維持
するポリイミド樹脂フィルムを実現することができるの
で、本発明は、きわめて工業的価値の高い発明である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリイミド樹脂フィルムの片面あるいは両
    面に、熱硬化型接着剤を有機溶剤で希釈したアンカー剤
    を塗布し、乾燥後ポリオレフィン層を押出成形してなる
    熱融着性複合フィルムであり、当該熱融着性複合フィル
    ム2枚をポリオレフィン層を向かい合わせて熱融着さ
    せ、空気中で100Mradのγ線を照射した後の熱融着性複
    合フィルム間の剥離強度が1.0kg/cm2以上であることを
    特徴とする熱融着性複合フィルム。
JP62138391A 1987-06-02 1987-06-02 熱融着性複合フィルム Expired - Fee Related JPH085168B2 (ja)

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JPS63302040A JPS63302040A (ja) 1988-12-08
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JPS5347502Y2 (ja) * 1976-10-02 1978-11-14
JPH0622969B2 (ja) * 1984-12-03 1994-03-30 日本石油化学株式会社 新規積層体
JPS61117279U (ja) * 1984-12-28 1986-07-24

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