JPH0852420A - 耐プレッシャーマーク性に優れた黒色プレコート鋼板 - Google Patents
耐プレッシャーマーク性に優れた黒色プレコート鋼板Info
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- JPH0852420A JPH0852420A JP20933994A JP20933994A JPH0852420A JP H0852420 A JPH0852420 A JP H0852420A JP 20933994 A JP20933994 A JP 20933994A JP 20933994 A JP20933994 A JP 20933994A JP H0852420 A JPH0852420 A JP H0852420A
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Abstract
品に要求されるプレコート鋼板のガードフィルムフリー
化及び耐プレッシャーマーク性の付与を両立させる。 【構成】 化成処理した鋼板の表側をプライマー塗装
し、その上層に、塗膜のガラス転移点が40〜70℃で
あり、平均分子量が15000〜50000のメラミン
硬化型高分子ポリエステル樹脂を固形分重量比で40〜
90%、一次平均粒径が0.5〜10μmの骨材シリカ
を固形分重量比で1〜15%、及び滑剤としてポリエチ
レン粉末を固形分重量比で1〜5%含有する黒色塗膜を
形成し、裏面側1C1B塗膜の表面光沢度が表側塗膜の
表面光沢度の50〜100%である耐プレッシャーマー
ク性に優れた黒色プレコート鋼板。
Description
クッキング製品等の家電製品に要求されるプレコート鋼
板をガードフィルムフリー化した黒色プレコート鋼板に
関する。
板の低コスト化のニーズは高く、ポストコートのプレコ
ート化が一段と進む中で、機能差をつけた高機能プレコ
ート鋼板の市場要求が高まっている。
板に多用される意匠性の高いプレコート鋼板(以下、単
にプレコートという)については、需要家での製品成形
過程において発生するトップ塗膜の外観取扱い疵の防止
策として、プレコートを製造する側では、意匠性の高い
トップ塗装面に対し膜厚が数10〜100μmのガード
フィルムを別途貼付けて市場提供している。このため安
価なプレコートの市場提供はなかなか難しく、加えて需
要家における最終商品段階でのこのフィルム剥ぎや剥い
だフィルムの後処置等の作業の煩雑さもあって、プレコ
ートのガードフィルムフリー化要求は最近益々高まって
いる。
フリー型プレコートを高生産性のラインで製造する場合
には、切り板製品になるまでの間はコイル製品として一
旦床置され在庫されることが多く、この期間にコイル自
重により塗装面への圧痕疵(プレッシャーマーク)発生
があり、この改善対策がコイル製品の床置方法を含めて
問題となる。
よって床との接触部分の塗膜に板幅方向に線又は帯状の
圧痕マークが少なからず発生し、これがコイル長手方向
に一定ピッチで発生し生産性の大幅低下を招くため、塗
膜の耐圧痕疵対策(以下、単に耐PM性という)が最大
の解決課題である。又、耐PM性についての同様の問題
は、スキッド上にフープ掛けして床置する切板製品にお
いてもみられ、改善要求も高い。こうした意味では、従
来耐PM性を付与したガードフィルムフリー型プレコー
ト或はその製造方法は殆ど見当たらない。
鋼板の表側をプライマー塗装し、その上層に、塗膜のガ
ラス転移点が40〜70℃であり、平均分子量が150
00〜50000のメラミン硬化型高分子ポリエステル
樹脂を固形分重量比で40〜90%、一次平均粒径が
0.5〜10μmの骨材シリカを固形分重量比で1〜1
5%、及び滑剤としてポリエチレン粉末を固形分重量比
で1〜5%含有する黒色塗膜を形成し、裏面側1C1B
塗膜の表面光沢度が表側塗膜の表面光沢度の50〜10
0%であることを特徴とする耐プレッシャーマーク性に
優れた黒色プレコート鋼板である。なお、化成処理は公
知のクロメート処理又はリン酸塩処理のいずれでもよ
い。更にプレコート塗膜も公知の塗装系でよく、トップ
黒色系塗膜と同じ樹脂系が好ましい。又、これらの塗装
下地の処理又は塗装方法も公知のものでよい。
フィルムフリー型黒色プレコートを安価で市場供給する
ものであり、そのためには生産から需要家での最終商品
に至るまで、一貫して耐PM性を含めた加工取扱い疵が
発生しないプレコートでなければならず、耐PM性を
付与するためには耐圧強度を上げなければならず、塗膜
自身が適宜硬くなければならず、安定した耐PM性を
付与するためには、裏面塗膜の表面光沢を制御する必要
があり、他の塗膜性能を阻害してはならない。このよ
うに、安定した耐PM性を確保するには、基本的に硬質
塗膜を用い、かつ裏面塗膜の光沢を制御する必要があ
る。
意匠性の高いトップ黒色塗膜、すなわち表側の耐PM性
を安定して付与する。
硬質化は、塗膜のガラス転移点(Tg)を高くするこ
と、バインダー樹脂の分子量と配合量の適正化などによ
る。
めに、裏面塗膜の表面光沢を適正化する。
め、潤滑剤の配合を適正化する。
る。
板を基板とし、表側には下層として適宜なプライマー塗
膜を形成し、その上層にトップ塗膜として耐PM性を付
与した2C2Bの塗膜を有し、その裏面側は表面光沢度
を特定した1C1Bのサービス塗膜を有する。あるい
は、表裏とも同種の塗装仕様により2C2B塗装しても
よい。トップ塗膜は、塗膜としてのTgが40〜70℃
であり、平均分子量が15000〜50000のメラミ
ン樹脂で塗膜硬化させるタイプの高分子ポリエステル樹
脂を固形分重量比として40〜90%含有し、これに一
次平均粒径が0.5〜10μmの骨材シリカを固形分重
量比で1〜15%含有し、更にポリエチレン粉末を滑剤
として固形分重量比で1〜5%含有する。又、裏面塗膜
の表面光沢度は、トップ塗膜の表面光沢度に対し50〜
100%とする。
の増大を基本とし、裏面塗膜の表面光沢度をトップ塗膜
と同等以下にすることとの相乗効果によって、トップ塗
膜の耐PM性を安定して得る。
鉛系めっき鋼板の何れであってもよい。亜鉛系めっき鋼
板としては公知のめっき方法によって得られる何れであ
ってもよく、例えば電気めっき系では、Znめっき、合
金元素がNi、Cr、Feの何れか1種以上からなるZ
n系合金めっき鋼板を用いることができる。又、電気分
散めっき系では、Zn−Ni、Zn−FeをベースにS
iO2 、TiO2 、ZrO2 、BaCrO4 等の金属酸
化物を均一分散析出させたZn系分散合金めっき鋼板を
用いることができる。さらに、溶融めっき系において、
溶融亜鉛めっき鋼板、Zn−Al系合金めっき鋼板、及
びそれらの合金化処理した亜鉛めっき鋼板を用いること
ができる。
て述べる。
量:トップ塗膜に耐PM性を付与するには、塗膜を適宜
に硬質化して圧下に耐えるようにすることが前提で、そ
のためにはバインダーとして高分子ポリエステル樹脂の
分子量範囲を特定する必要がある。分子量が15000
未満では、架橋密度が上がり過ぎるため塗膜に加工割れ
が生じ易く、50000以上では、塗膜の伸び加工性の
低下や、ユズ肌など製品外観としての塗膜欠陥が生じ
る。従って、分子量は15000〜50000とし、2
0000〜30000が好ましい。
ンダー樹脂の配合量は固形分重量比として40〜90%
とする。40%未満では、塗膜強度が低下して塗膜の耐
疵付性や加工性の低下があり、又、均一な塗装外観も得
られ難くなる。一方、90%超では、着色、光沢度とい
った所望の均一塗膜外観の制御が難しくなり、コスト高
ともなる。従って、該樹脂の配合量は40〜90%と
し、好ましくは50〜80%とする。
PM性をより安定して得るために特に制御すべき因子で
ある。Tgが40℃未満では十分な耐PM性は得られ
ず、又、70℃超では塗膜の耐PM性は飽和状態にある
ものの、逆に塗膜の伸び加工性が乏しくなって割れが生
じ易くなり、コスト高ともなる。従って、塗膜Tgは4
0〜70℃とし、中でも50〜65℃が好ましい。
カは塗膜の耐疵付性付与のため配合する。結晶性が比較
的高い硬質シリカがよいが、その粒径と配合量について
は十分な配慮が必要である。
中でのシリカの二次凝集のため塗膜への均一分散性が害
され、塗膜の耐疵付性が低下したり、外観の均一性に欠
ける。又10μm超では、パンチング等の機械加工にお
ける鋼板への連続孔明け作業性(耐パンチング性)に欠
け、金型摩耗が大きくなって鋼板にバリ又は押疵が多発
し、コスト高ともなる。従って、粒径は0.5〜10μ
mとし、中でも1〜3μmが好ましい。
膜の安定した耐疵付性が得られにくく、又15%超では
塗膜の伸び加工性が低下し、耐パンチング性が十分でな
い。従って、配合量は1〜15%とし、好ましくは5〜
10%とする。
ン滑剤は塗膜の耐スリ疵性やプレス加工における加工性
付与のために用いる。固形分重量比として1%未満で
は、上記塗膜性能を十分安定して得ることが難しく、又
5%超では塗膜焼付時の水冷模様から、均一な塗装外観
が得られ難い。従って、滑剤の配合量は1〜5%とし、
好ましくは1.5〜3%とする。
表面光沢は、トップ塗膜の耐PM性をより安定して得る
ための制御因子である。裏面塗膜の光沢度がトップ塗膜
の光沢度に対して50%未満ではトップ塗膜の耐PM性
が低下し、又100%超でも同様にトップ塗膜の耐PM
性が低下する。従って、トップ塗膜の耐PM性を安定し
て得るには、裏面光沢度をトップ塗膜の光沢度の50〜
100%とし、好ましくは60〜90%とする。尚、裏
面塗膜の光沢は、粉末シリカなどを用いる公知の方法で
制御することができる。
めっき鋼板の両面に対し、ライン速度70m/分で従来
技術による塗装下地処理として総クロム付着量50mg
/m2 の市販のクロメート処理を施した後、乾燥して直
ちに塗装工程に入れた。
はプライマー塗装及びトップ塗装のいずれにも有機溶剤
系の高分子ポリエステル樹脂系塗料を用い、所定条件で
塗装焼付けた。プライマー塗装は、日本ペイント製のフ
レキコート600EUプライマーを固形皮膜として5μ
m塗装し、その上層にトップ塗膜として表1〜表5に記
載の黒色塗膜を固形皮膜として19μmになるようカー
テン塗装したのち、標準条件で焼付け、水冷乾燥した。
尚、この時のトップ塗膜の表面光沢度は市場ニーズが高
い30%に制御した。一方、鋼板の裏面塗装については
塗膜の艶出しを調整した日本ペイント製のNP02塗料
を用い、公知のロール塗装法により、塗膜厚が固形皮膜
として1.5μmになるよう塗装し、所定板温で焼付
け、水洗乾燥した。
に記載するように、意匠性の高いトップ塗膜に要求され
る耐PM性が十分安定して得られることが分かった。
PM性を付与するバインダー樹脂について、実施例、比
較例を含めてNo.1〜No.22に示す。
〜No.5に示し、比較例をNo.6〜No.7に示
す。又、塗膜Tgを変化させた実施例をNo.8〜N
o.13に、比較例をNo.14〜No.15に示す。
更に、配合量を変化させた実施例をNo.16〜No.
20に、比較例をNo.21〜No.22に示す。
能を阻害することなく塗膜に耐PM性を付与するために
は塗膜の高Tg化が基本となり、加えて塗膜の外観均一
性や加工性を安定して得られるようにするためには樹脂
分子量及び配合量の限定が必要である。
シリカの粒径を変化させた実施例をNo.2及びNo.
23〜No.28に、比較例をNo.29〜No.30
に示す。又、配合量を変化させた実施例をNo.2及び
No.31〜No.36に、比較例をN37〜No.3
8に示す。
性ほかの塗膜性能を低下させることなく耐PM性を塗膜
に付与するには、骨材シリカの性状の粒径及び配合量を
制御することが必要である。
チレン滑剤の配合量を変化させた実施例をNo.2及び
No.39〜No.45に、比較例をN46〜No.4
7に示す。
を付与し安定したプレス加工性を得るにはポリエチレン
滑剤の適正配合が必要で、特に上限を外れると塗膜外観
に焼付後の水冷模様が発生し、加工性も低下する。
膜の光沢度を変化させた実施例をNo.2及びNo.4
8〜No.52に、比較例をNo.53〜No.54に
示す。
制御範囲を逸脱すると、高生産性のラインにおける商品
価値の高いトップ塗膜の耐PM性の安定維持は難しくな
り、コスト高ともなる。
明に使用する下地鋼板のめっき系について実施例をN
o.2及びNo.55〜No.64に示す。これらの実
施例から明かなように、本発明は下地鋼板のめっき系が
異なっても塗膜機能には何等支障となるものではない。
%)。 EC:電気Zn−Cr−Ni合金めっき(Cr;10
%、Ni;2%)。 EF:電気Zn−Fe合金めっき(Fe;15%)。 ZNS:電気Zn−Ni−SiO2 (Ni:12%、S
iO2 ;3%)。 ZNT:電気Zn−Ni−TiO2 (Ni:12%、T
iO2 ;3%)。 ZNB:電気Zn−Ni−BaSO4 (Ni:12%、
BaSO4 ;3%)。 ZNS:電気Zn−Fe−SiO2 (Fe;10%、S
iO2 ;3%)。 GZ:溶融Znめっき。 GA:溶融Zn−Alめっき(Al;5%)。 GF:合金化溶融Znめっき(Fe;8〜11%)。
用。 TgはTMAで実測したもの。 配合量はすべて塗膜固形分に対する重量比でいう。
面反射によるトップ側塗膜の光沢度比をいう。
に裏面塗膜を重ね合わせた試験片上に荷重1.6kg/
cm2 を載せ、RH95%、40℃の湿潤雰囲気に16
8hrs静置したのち、試験片を取り出し塗装面の圧痕
状態を目視評価。 ◎:初期外観と変化なし。 ○:透かすと極く僅かな圧痕転写。 △:正面から見て僅かな圧痕転写。 ×:明瞭な圧痕転写。
明機:電動式クランクプレス機による連続孔明け。 金型:表面硬質化加工による金型を使用。肉厚1mm×
幅4.5mmの刃が4連セットされたものを使用。 評価:パンチング孔30万個目を対象に、その孔周辺へ
のバリ発生状態を目視評価。 ◎:バリなし。 ○:僅かに押疵あるがバリなし。 △:バリ数個発生。 ×:バリ頻発。
×50L×50H、ダイス接触した塗膜の掻き疵発生程
度を目視評価。 ◎:塗膜疵なし。 ○:僅か発生。 △:部分発生。 ×全面発生。
ードフィルムフリー化要求に対し、他の塗装性能を低下
させることなく、工業的レベルで耐プレッシャーマーク
性に優れた黒色プレコートの市場提供を可能にする。す
なわち、本発明の黒色プレコートは、切り板製品及びコ
イル製品としての耐PM性、耐パンチング性を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】 化成処理した鋼板の表側をプライマー塗
装し、その上層に、塗膜のガラス転移点が40〜70℃
であり、平均分子量が15000〜50000のメラミ
ン硬化型高分子ポリエステル樹脂を固形分重量比で40
〜90%、一次平均粒径が0.5〜10μmの骨材シリ
カを固形分重量比で1〜15%、及び滑剤としてポリエ
チレン粉末を固形分重量比で1〜5%含有する黒色塗膜
を形成し、裏面側1C1B塗膜の表面光沢度が表側塗膜
の表面光沢度の50〜100%であることを特徴とする
耐プレッシャーマーク性に優れた黒色プレコート鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20933994A JP3588373B2 (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 耐プレッシャーマーク性に優れた黒色プレコート鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20933994A JP3588373B2 (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 耐プレッシャーマーク性に優れた黒色プレコート鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0852420A true JPH0852420A (ja) | 1996-02-27 |
| JP3588373B2 JP3588373B2 (ja) | 2004-11-10 |
Family
ID=16571317
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20933994A Expired - Fee Related JP3588373B2 (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 耐プレッシャーマーク性に優れた黒色プレコート鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3588373B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011037083A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 塗装金属材およびこれを用いてなる筐体ならびに塗料組成物 |
| US20190040277A1 (en) * | 2015-12-09 | 2019-02-07 | Posco | Resin composition, black resin coated steel sheet using same, and method of preparing same |
-
1994
- 1994-08-11 JP JP20933994A patent/JP3588373B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011037083A (ja) * | 2009-08-07 | 2011-02-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 塗装金属材およびこれを用いてなる筐体ならびに塗料組成物 |
| US20190040277A1 (en) * | 2015-12-09 | 2019-02-07 | Posco | Resin composition, black resin coated steel sheet using same, and method of preparing same |
| US11066573B2 (en) * | 2015-12-09 | 2021-07-20 | Posco | Resin composition, black resin coated steel sheet using same, and method of preparing same |
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| JP3588373B2 (ja) | 2004-11-10 |
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