JPH085260A - 溶融金属用容器及びそれの使用方法 - Google Patents
溶融金属用容器及びそれの使用方法Info
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- JPH085260A JPH085260A JP13590794A JP13590794A JPH085260A JP H085260 A JPH085260 A JP H085260A JP 13590794 A JP13590794 A JP 13590794A JP 13590794 A JP13590794 A JP 13590794A JP H085260 A JPH085260 A JP H085260A
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- slag
- lime water
- inner face
- spraying
- drying
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- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 耐熱性材料から成り、その内面に石灰水の吹
付け、乾燥により形成された剥離層を有する溶融金属用
容器であって、これを用いて溶融スラグを運搬すること
により、スラグ中の地金の付着を防止することができ
る。 【効果】 この容器を用いて溶融金属例えば溶融スラグ
を運搬すると排出後に、強い衝撃を加えなくても沈着す
る地金を除くことができるので、容器の損傷を少なくす
ることができる。
付け、乾燥により形成された剥離層を有する溶融金属用
容器であって、これを用いて溶融スラグを運搬すること
により、スラグ中の地金の付着を防止することができ
る。 【効果】 この容器を用いて溶融金属例えば溶融スラグ
を運搬すると排出後に、強い衝撃を加えなくても沈着す
る地金を除くことができるので、容器の損傷を少なくす
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属を収容するた
めの容器の改良及びその使用方法に関するものである。
さらに詳しくいえば、本発明は、溶融金属を収容する容
器の内面に、溶融金属の残滓が付着しないように改良さ
れた容器及びこの容器を用いて鉄鋼製錬工程で生成する
溶融スラグの排滓処理する際の溶融スラグの付着を防止
する方法に関するものである。
めの容器の改良及びその使用方法に関するものである。
さらに詳しくいえば、本発明は、溶融金属を収容する容
器の内面に、溶融金属の残滓が付着しないように改良さ
れた容器及びこの容器を用いて鉄鋼製錬工程で生成する
溶融スラグの排滓処理する際の溶融スラグの付着を防止
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼製錬工業においては、各工程におい
て鉄鉱石中の鉄分以外の成分や製錬に使用する副原料に
由来するスラグが発生する。このようなスラグとして
は、例えば高炉スラグ、転炉スラグ、電炉スラグ、造塊
スラグ(造塊工程で生成するスラグ)、連鋳スラグ(連
続鋳造工程で生成するスラグ)、脱硫スラグ、脱ケイス
ラグ、脱リンスラグなどがある。
て鉄鉱石中の鉄分以外の成分や製錬に使用する副原料に
由来するスラグが発生する。このようなスラグとして
は、例えば高炉スラグ、転炉スラグ、電炉スラグ、造塊
スラグ(造塊工程で生成するスラグ)、連鋳スラグ(連
続鋳造工程で生成するスラグ)、脱硫スラグ、脱ケイス
ラグ、脱リンスラグなどがある。
【0003】従来、製鋼所においては、図5に示すよう
に、製鋼時に発生する溶融スラグSを取鍋3からノロ鍋
4に受滓し(A)、該ノロ鍋2をスラグダンプやスラグ
トロッコ5でスラグ処理場に輸送し、ノロ鍋を傾動させ
て排滓を行っている(B)。しかしながら、輸送中にノ
ロ鍋4に受滓した溶融スラグ中の残鋼が沈殿し、ノロ鍋
4の底部に地金Mとなって付着したものが、ノロ鍋4を
傾動させるだけでは、自然落下排滓することができな
い。このため、クレーン等で吊り下げた鉄玉Wでノロ鍋
4を衝撃し(C)、付着物を叩き落しているが、この
際、スラグダンプ5の油圧装置や作業機構部分に繰り返
し、衝撃が加えられるので、損傷を生じ、定期的に修繕
することが必要になる。
に、製鋼時に発生する溶融スラグSを取鍋3からノロ鍋
4に受滓し(A)、該ノロ鍋2をスラグダンプやスラグ
トロッコ5でスラグ処理場に輸送し、ノロ鍋を傾動させ
て排滓を行っている(B)。しかしながら、輸送中にノ
ロ鍋4に受滓した溶融スラグ中の残鋼が沈殿し、ノロ鍋
4の底部に地金Mとなって付着したものが、ノロ鍋4を
傾動させるだけでは、自然落下排滓することができな
い。このため、クレーン等で吊り下げた鉄玉Wでノロ鍋
4を衝撃し(C)、付着物を叩き落しているが、この
際、スラグダンプ5の油圧装置や作業機構部分に繰り返
し、衝撃が加えられるので、損傷を生じ、定期的に修繕
することが必要になる。
【0004】このような欠点を解決するために、離型材
として天然黒鉛を主体とするものが開発され、市販され
ているが、このものはスラグの離型性については必ずし
も十分ではない上、離型材の費用がかさみ、スラグの排
滓処理コストが高くなるなどの欠点を有している。
として天然黒鉛を主体とするものが開発され、市販され
ているが、このものはスラグの離型性については必ずし
も十分ではない上、離型材の費用がかさみ、スラグの排
滓処理コストが高くなるなどの欠点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、鉄鋼製錬工
程で発生する溶融スラグを受滓するノロ鍋のような、溶
融金属を収容するための耐熱性容器において、内壁に地
金が付着するのを効果的に防止し、たとえ付着しても容
易に剥離しうる容器を提供することを目的としてなされ
たものである。
程で発生する溶融スラグを受滓するノロ鍋のような、溶
融金属を収容するための耐熱性容器において、内壁に地
金が付着するのを効果的に防止し、たとえ付着しても容
易に剥離しうる容器を提供することを目的としてなされ
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、溶融スラグ及び
スラグ中に含まれる地金の排滓処理にノロ鍋を繰り返し
使用する場合、ノロ鍋は常時高温加熱状態にあることに
着目し、このノロ鍋の内面に、特定濃度の安価な石灰水
を所定の割合で吹付ければ、ただちに乾燥して石灰から
成る剥離層が形成され、その目的を達成しうることを見
出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
達成するために鋭意研究を重ねた結果、溶融スラグ及び
スラグ中に含まれる地金の排滓処理にノロ鍋を繰り返し
使用する場合、ノロ鍋は常時高温加熱状態にあることに
着目し、このノロ鍋の内面に、特定濃度の安価な石灰水
を所定の割合で吹付ければ、ただちに乾燥して石灰から
成る剥離層が形成され、その目的を達成しうることを見
出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、耐熱性材料から成
り、その内面に石灰水の塗布、乾燥により形成された剥
離層を有する溶融金属用容器を提供するとともに、これ
を利用して鉄鋼製錬工程における排滓処理の際の溶融ス
ラグ中の地金の容器への付着を防止する方法を提供する
ものである。
り、その内面に石灰水の塗布、乾燥により形成された剥
離層を有する溶融金属用容器を提供するとともに、これ
を利用して鉄鋼製錬工程における排滓処理の際の溶融ス
ラグ中の地金の容器への付着を防止する方法を提供する
ものである。
【0008】次に添付図面に従って本発明をさらに詳細
に説明する。図1は本発明容器の1例の断面図であっ
て、このものは、耐火性材料例えば金属やセラミックス
から成る容器本体1の内面に、石灰水の吹付け、乾燥に
より形成された剥離層2が積層した構造を有している。
に説明する。図1は本発明容器の1例の断面図であっ
て、このものは、耐火性材料例えば金属やセラミックス
から成る容器本体1の内面に、石灰水の吹付け、乾燥に
より形成された剥離層2が積層した構造を有している。
【0009】この剥離層2は、例えば内面温度250℃
以上に加熱された容器の内面に、10〜40重量%好ま
しくは25〜35重量%の濃度の石灰水を吹き付け、塗
布と同時に乾燥させることにより形成される。この際の
吹き付量は、内面の表面積1m2当り1kg以上であれ
ば十分である。
以上に加熱された容器の内面に、10〜40重量%好ま
しくは25〜35重量%の濃度の石灰水を吹き付け、塗
布と同時に乾燥させることにより形成される。この際の
吹き付量は、内面の表面積1m2当り1kg以上であれ
ば十分である。
【0010】このようにして得られる剥離層付きの容器
は、溶融金属を収容し、所要の場所に運搬して排出した
後で金属が付着残留することがなく、また少量の付着が
みられても、軽く打撃を与えるだけで容易に除去するこ
とができる。
は、溶融金属を収容し、所要の場所に運搬して排出した
後で金属が付着残留することがなく、また少量の付着が
みられても、軽く打撃を与えるだけで容易に除去するこ
とができる。
【0011】この容器は、特に鉄鋼製錬工程において発
生する溶融スラグを排滓処理する際に使用するのに有利
である。
生する溶融スラグを排滓処理する際に使用するのに有利
である。
【0012】この方法は、鉄鋼製錬工程で生成する溶融
スラグを耐火性容器を用いて排滓処理するに際し、乾燥
温度、好ましくは250℃以上に保った該容器の内面
に、好ましくは10〜40重量%濃度の石灰水を固形分
換算1〜5kgの割合で吹き付けるとほとんど同時に乾
燥させて石灰から成る剥離層を形成させたのち、溶融ス
ラグを収容することによって行われる。
スラグを耐火性容器を用いて排滓処理するに際し、乾燥
温度、好ましくは250℃以上に保った該容器の内面
に、好ましくは10〜40重量%濃度の石灰水を固形分
換算1〜5kgの割合で吹き付けるとほとんど同時に乾
燥させて石灰から成る剥離層を形成させたのち、溶融ス
ラグを収容することによって行われる。
【0013】この方法においては、耐熱性容器例えばノ
ロ鍋の内面に石灰水を吹付ける際のノロ鍋内面温度は2
50℃以上にするのが好ましい。この温度が250℃未
満では石灰水の乾燥に時間がかかりすぎたり、乾燥が不
十分で所望の石灰層が形成されない場合があるし、また
水蒸気爆発の原因になるなどの不都合を生じるおそれが
ある。溶融スラグの排滓処理にノロ鍋を繰り返し使用す
る場合、このノロ鍋の内面温度は、溶融スラグの温度や
溶融スラグ排滓処理のサイクル時間などにより左右され
るが、一般に270〜950℃の範囲にあり、吹付けら
れた石灰水が乾燥するのに十分な温度である。
ロ鍋の内面に石灰水を吹付ける際のノロ鍋内面温度は2
50℃以上にするのが好ましい。この温度が250℃未
満では石灰水の乾燥に時間がかかりすぎたり、乾燥が不
十分で所望の石灰層が形成されない場合があるし、また
水蒸気爆発の原因になるなどの不都合を生じるおそれが
ある。溶融スラグの排滓処理にノロ鍋を繰り返し使用す
る場合、このノロ鍋の内面温度は、溶融スラグの温度や
溶融スラグ排滓処理のサイクル時間などにより左右され
るが、一般に270〜950℃の範囲にあり、吹付けら
れた石灰水が乾燥するのに十分な温度である。
【0014】本発明方法において使用する石灰水の濃度
は10〜40重量%好ましくは25〜35重量%の範囲
で選ばれる。この濃度が10重量%未満では乾燥に時間
がかかりすぎたり、また完全に乾燥せず所望の石灰の被
膜が形成されにくいなど作業能率が著しく低下するため
実用的ではないし、40重量%を超えると粘度が高く、
吹付けの際ノズルが目詰まりする。また、35重量%よ
りも大きいと、粘度上昇による作業能率低下を避けるた
めに表面解質剤を使用しなければならないし、25重量
%未満では、乾燥工程を必要とするので、特に好ましい
範囲は、25〜35重量%である。
は10〜40重量%好ましくは25〜35重量%の範囲
で選ばれる。この濃度が10重量%未満では乾燥に時間
がかかりすぎたり、また完全に乾燥せず所望の石灰の被
膜が形成されにくいなど作業能率が著しく低下するため
実用的ではないし、40重量%を超えると粘度が高く、
吹付けの際ノズルが目詰まりする。また、35重量%よ
りも大きいと、粘度上昇による作業能率低下を避けるた
めに表面解質剤を使用しなければならないし、25重量
%未満では、乾燥工程を必要とするので、特に好ましい
範囲は、25〜35重量%である。
【0015】また、この石灰水の吹付け量は、固形分換
算でノロ鍋内面の表面積1m2当り、1〜10kgの範
囲である。この吹付け量が1kg/m2未満では剥離残
率が高く、溶融スラグの付着防止効果が十分に発揮され
ないし、10kg/m2を超えると受滓効果が低下する
上に、石灰の飛散量が増大し、環境汚染をもたらす。こ
の際の石灰層の厚さは、約1mm程度であるが、これは
必ずしも均一である必要はない。石灰水の乾燥時間は、
ノロ鍋の内面温度、石灰水の濃度及び石灰水の吹付け量
に左右されるが、一般に10分以内である。この乾燥時
間を短縮するために、必要に応じ乾燥工程を設けること
もできる。この乾燥工程においては、吹付けを行ったノ
ロ鍋を270〜350℃に加熱する。
算でノロ鍋内面の表面積1m2当り、1〜10kgの範
囲である。この吹付け量が1kg/m2未満では剥離残
率が高く、溶融スラグの付着防止効果が十分に発揮され
ないし、10kg/m2を超えると受滓効果が低下する
上に、石灰の飛散量が増大し、環境汚染をもたらす。こ
の際の石灰層の厚さは、約1mm程度であるが、これは
必ずしも均一である必要はない。石灰水の乾燥時間は、
ノロ鍋の内面温度、石灰水の濃度及び石灰水の吹付け量
に左右されるが、一般に10分以内である。この乾燥時
間を短縮するために、必要に応じ乾燥工程を設けること
もできる。この乾燥工程においては、吹付けを行ったノ
ロ鍋を270〜350℃に加熱する。
【0016】石灰水の吹付け方法については、ノロ鍋の
内面に均質に石灰水を吹付ける方法であればよく、特に
制限はないが、例えばスプレーガンを用い、石灰水と圧
縮空気とを混合して霧状に噴出させて吹付ける方法、あ
るいは密閉した装置内に高圧ポンプで石灰水を送り込
み、括約したノズルから放出させて吹き付けるエアレス
スプレー法などを用いることができる。
内面に均質に石灰水を吹付ける方法であればよく、特に
制限はないが、例えばスプレーガンを用い、石灰水と圧
縮空気とを混合して霧状に噴出させて吹付ける方法、あ
るいは密閉した装置内に高圧ポンプで石灰水を送り込
み、括約したノズルから放出させて吹き付けるエアレス
スプレー法などを用いることができる。
【0017】このようにしてノロ鍋の内面に石灰水の吹
付け処理を施し、石灰層を形成させたのち、溶融スラグ
をノロ鍋に収容し、スラグダンプにて所定の場所に搬送
し、ノロ鍋を傾動させてスラグを排出させる。この場
合、スラグはノロ鍋にほとんど付着せずに排出される
か、あるいは付着しても少ない鉄球打撃の回数で容易に
剥離する。スラグを排出したノロ鍋は、再びその内面に
石灰水の吹付け処理が施され、溶融スラグの排滓処理に
供される。
付け処理を施し、石灰層を形成させたのち、溶融スラグ
をノロ鍋に収容し、スラグダンプにて所定の場所に搬送
し、ノロ鍋を傾動させてスラグを排出させる。この場
合、スラグはノロ鍋にほとんど付着せずに排出される
か、あるいは付着しても少ない鉄球打撃の回数で容易に
剥離する。スラグを排出したノロ鍋は、再びその内面に
石灰水の吹付け処理が施され、溶融スラグの排滓処理に
供される。
【0018】次にこの方法を好適に実施する態様につい
て、添付図面に従って説明する。図2は、この方法の1
例のフローシートであり、図3は、図2の吹付け工程で
用いる装置の1例を説明するための側面図である。ま
ず、図2において、溶融スラグを排滓したスラグダンプ
は、吹付け装置の前まで走行し、ここに停止する。次い
で、ノロ鍋の壁温を例えば放射温度計を用いて測定し、
その温度が石灰水の吹付けに適しているか否かを判断す
る。この壁温としては、石灰水と接触する内壁の温度が
必要であるが、内壁の温度を測定しにくいときは、外壁
の温度の測定をもってこれに代えることができる。そし
て、この温度が所要温度(例えば250℃以上)に保持
されている場合には、石灰水の吹付けを行い、必要に応
じノロ鍋を傾動させて過剰の石灰水を除去し、完全に乾
燥されていることを確認したのち、ダンプアップして、
再び受滓のため製錬炉に配置する。
て、添付図面に従って説明する。図2は、この方法の1
例のフローシートであり、図3は、図2の吹付け工程で
用いる装置の1例を説明するための側面図である。ま
ず、図2において、溶融スラグを排滓したスラグダンプ
は、吹付け装置の前まで走行し、ここに停止する。次い
で、ノロ鍋の壁温を例えば放射温度計を用いて測定し、
その温度が石灰水の吹付けに適しているか否かを判断す
る。この壁温としては、石灰水と接触する内壁の温度が
必要であるが、内壁の温度を測定しにくいときは、外壁
の温度の測定をもってこれに代えることができる。そし
て、この温度が所要温度(例えば250℃以上)に保持
されている場合には、石灰水の吹付けを行い、必要に応
じノロ鍋を傾動させて過剰の石灰水を除去し、完全に乾
燥されていることを確認したのち、ダンプアップして、
再び受滓のため製錬炉に配置する。
【0019】上記の石灰水を吹き付ける工程は、図3に
示される装置によって行われる。すなわち、ノロ鍋2を
搭載したスラグダンプ3を所定の位置に停止させ、ホイ
スト6のフレコン7で石灰を貯蔵槽8に投入し、該貯蔵
槽8から所要量の石灰を混合槽9に分取し、所要量の水
と混合して、石灰水を調製する。この石灰水を水中ポン
プ(図示せず)で液体ホース11に供給しながら、エア
ーホース10のエアー圧を利用して散水ノズル12から
ノロ鍋2の内面に吹き付けて塗布する。この際、内壁温
度が250℃よりも低いと、石灰水の乾燥が不充分にな
り、水蒸気爆発事故を起すおそれがあるため、放射温度
計14で測定したノロ鍋の壁温が所定以下の場合は、吹
付け制御タイマー13により水中ポンプ及びエアー用電
磁弁が作動しないような機構にするのが好ましい。
示される装置によって行われる。すなわち、ノロ鍋2を
搭載したスラグダンプ3を所定の位置に停止させ、ホイ
スト6のフレコン7で石灰を貯蔵槽8に投入し、該貯蔵
槽8から所要量の石灰を混合槽9に分取し、所要量の水
と混合して、石灰水を調製する。この石灰水を水中ポン
プ(図示せず)で液体ホース11に供給しながら、エア
ーホース10のエアー圧を利用して散水ノズル12から
ノロ鍋2の内面に吹き付けて塗布する。この際、内壁温
度が250℃よりも低いと、石灰水の乾燥が不充分にな
り、水蒸気爆発事故を起すおそれがあるため、放射温度
計14で測定したノロ鍋の壁温が所定以下の場合は、吹
付け制御タイマー13により水中ポンプ及びエアー用電
磁弁が作動しないような機構にするのが好ましい。
【0020】図4は、石灰水吹付け装置の1例について
作用機構を説明するための系統図であって、第1ステッ
プで放射温度計14によりノロ鍋2の壁温を測定し、第
2ステップで、該測定値をプリンタ出力して温度と日時
を記録する。また、第3ステップでは、第一ステップで
の測定値が所要温度(例えば250℃)よりも低いとき
に第4のステップでアラームを作動させるとともに第5
ステップで吹付け制御タイマー13がオフ状態になり、
石灰水の吹付け作業が停止する。
作用機構を説明するための系統図であって、第1ステッ
プで放射温度計14によりノロ鍋2の壁温を測定し、第
2ステップで、該測定値をプリンタ出力して温度と日時
を記録する。また、第3ステップでは、第一ステップで
の測定値が所要温度(例えば250℃)よりも低いとき
に第4のステップでアラームを作動させるとともに第5
ステップで吹付け制御タイマー13がオフ状態になり、
石灰水の吹付け作業が停止する。
【0021】他方、第3ステップで第1ステップでの測
定値が250℃以上であることが確認されると、第6ス
テップで回路が接続し、第7ステップで吹付け制御タイ
マーの起動条件が成立したとの判断がなされ、第8ステ
ップでタイマーがオン状態になる。これにより、第9ス
テップで水中ポンプが所要時間(例えば10秒間)だけ
作動し、かつエアー電磁弁が所要時間(例えば5秒間)
だけ作動して、所要量(例えば15リットル)の石灰水
が吹き付けられ、第10ステップで吹付けが完了する。
定値が250℃以上であることが確認されると、第6ス
テップで回路が接続し、第7ステップで吹付け制御タイ
マーの起動条件が成立したとの判断がなされ、第8ステ
ップでタイマーがオン状態になる。これにより、第9ス
テップで水中ポンプが所要時間(例えば10秒間)だけ
作動し、かつエアー電磁弁が所要時間(例えば5秒間)
だけ作動して、所要量(例えば15リットル)の石灰水
が吹き付けられ、第10ステップで吹付けが完了する。
【0022】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
明する。
【0023】実施例1 ノロ鍋として、容量7.5m3、内面の表面積3.4m2
のノロ鍋を用い、テストを行った。まず、約1300℃
の造解スラグの溶融物をノロ鍋に収容し、ノロダンプに
て約0.8km離れたスラグ処理場に搬送し(搬送時間
約5分)、ノロ鍋を傾動させてスラグを排出した。この
際スラグがノロ鍋内面に付着して残ったため、鉄球打撃
により完全に剥離させ、排出した。
のノロ鍋を用い、テストを行った。まず、約1300℃
の造解スラグの溶融物をノロ鍋に収容し、ノロダンプに
て約0.8km離れたスラグ処理場に搬送し(搬送時間
約5分)、ノロ鍋を傾動させてスラグを排出した。この
際スラグがノロ鍋内面に付着して残ったため、鉄球打撃
により完全に剥離させ、排出した。
【0024】次いで、このノロ鍋内面に、30重量%濃
度の石灰水6リットルを、エアガンにて10秒間で吹き
付け、乾燥させた。この際の吹付け量は固形分換算で
0.52kg/m2であった。また、吹付け終了後、水
蒸気の発生がなくなり、表面にヒビ割れが生じる状態で
もって、乾燥終了とした。石灰水吹付け前のノロ鍋内面
温度及び乾燥時間を測定した。
度の石灰水6リットルを、エアガンにて10秒間で吹き
付け、乾燥させた。この際の吹付け量は固形分換算で
0.52kg/m2であった。また、吹付け終了後、水
蒸気の発生がなくなり、表面にヒビ割れが生じる状態で
もって、乾燥終了とした。石灰水吹付け前のノロ鍋内面
温度及び乾燥時間を測定した。
【0025】次に、ノロダンプを造塊スラグ発生場所ま
で走行させて、再び造塊スラグ溶融物をノロ鍋に収容
し、ノロダンプにてスラグ処理場に搬送し、ノロ鍋を傾
動させて、スラグを排出させた。この際、スラグが付着
して残った場合、鉄球打撃によりスラグを剥離させて排
出した。その後、前記と同様にして、ノロ鍋内面に石灰
水の吹付け処理を施したのち、溶融造解スラグの排滓処
理を行った。このような操作を100回繰り返した。
で走行させて、再び造塊スラグ溶融物をノロ鍋に収容
し、ノロダンプにてスラグ処理場に搬送し、ノロ鍋を傾
動させて、スラグを排出させた。この際、スラグが付着
して残った場合、鉄球打撃によりスラグを剥離させて排
出した。その後、前記と同様にして、ノロ鍋内面に石灰
水の吹付け処理を施したのち、溶融造解スラグの排滓処
理を行った。このような操作を100回繰り返した。
【0026】石灰水の吹付け処理を施したノロ鍋につい
て、スラグがノロ鍋に付着した回数を百分率で表わし、
またノロ鍋に付着したスラグを鉄球打撃により剥離させ
た際の平均叩き回数を求めた。これらの結果を表1に示
す。
て、スラグがノロ鍋に付着した回数を百分率で表わし、
またノロ鍋に付着したスラグを鉄球打撃により剥離させ
た際の平均叩き回数を求めた。これらの結果を表1に示
す。
【0027】実施例2〜4 実施例1において、石灰水の量を10リットル、15リ
ットル及び20リットルとそれぞれ変えた以外は、実施
例1と同様な操作を行った。その結果を表1に示す。
ットル及び20リットルとそれぞれ変えた以外は、実施
例1と同様な操作を行った。その結果を表1に示す。
【0028】なお、石灰水の量が10リットル、15リ
ットル及び20リットルの場合、吹付け所要時間は、そ
れぞれ15秒、20秒及び30秒であった。
ットル及び20リットルの場合、吹付け所要時間は、そ
れぞれ15秒、20秒及び30秒であった。
【0029】
【表1】
【0030】表1から分かるように、吹付け量と剥離効
果には明らかな相関関係があり、吹付け量を増加するほ
ど剥離効果が顕著に現われる。石灰水を固形分換算1.
76kg/m2吹付けた場合(実施例4)、96%は自
然排滓が可能であるという結果が得られた。
果には明らかな相関関係があり、吹付け量を増加するほ
ど剥離効果が顕著に現われる。石灰水を固形分換算1.
76kg/m2吹付けた場合(実施例4)、96%は自
然排滓が可能であるという結果が得られた。
【0031】比較例 実施例1において、石灰水の吹付け処理を行わなかった
こと以外は、実施例1と同様な操作を行った。その結
果、すべてのスラグ排滓処理において、ノロ鍋にスラグ
が付着し(スラグ付着率100%)、またスラグを剥離
させるための平均叩き回数は5回以上であった。
こと以外は、実施例1と同様な操作を行った。その結
果、すべてのスラグ排滓処理において、ノロ鍋にスラグ
が付着し(スラグ付着率100%)、またスラグを剥離
させるための平均叩き回数は5回以上であった。
【0032】実施例5 濃度40重量%の石灰水50リットルを、実施例1と同
様にして内壁温度350℃のノロ鍋に吹き付け石灰層を
形成させた。この際の固形分換算吹付量は6.5kg/
m2であった。また、平均石灰水乾燥時間は120秒
で、スラグ及び地金の付着はほとんど認められなかっ
た。
様にして内壁温度350℃のノロ鍋に吹き付け石灰層を
形成させた。この際の固形分換算吹付量は6.5kg/
m2であった。また、平均石灰水乾燥時間は120秒
で、スラグ及び地金の付着はほとんど認められなかっ
た。
【0033】
【発明の効果】本発明の溶融金属用容器は、溶融金属を
収容し、排出した後で地金の付着がほとんど認められ
ず、また、少量付着してもわずかな衝撃を加えるだけで
除去しうるため、これを利用して鉄鋼精錬工程で生成す
る溶融スラグを運搬するためのノロ鍋に対するスラグや
地金の付着防止を効果的に行うことができる。
収容し、排出した後で地金の付着がほとんど認められ
ず、また、少量付着してもわずかな衝撃を加えるだけで
除去しうるため、これを利用して鉄鋼精錬工程で生成す
る溶融スラグを運搬するためのノロ鍋に対するスラグや
地金の付着防止を効果的に行うことができる。
【図1】 本発明容器の1例の断面図
【図2】 本発明方法のフローシート
【図3】 本発明方法の吹付け装置を説明するための側
面図
面図
【図4】 本発明方法で用いる吹付け装置の1例の作用
機構を示す系統図
機構を示す系統図
【図5】 従来のノロ鍋の付着物を除去する工程を示す
説明図
説明図
1 容器本体 2 石灰層 3 取鍋 4 ノロ鍋 5 スラグダンプ
Claims (2)
- 【請求項1】 耐熱性材料から成り、その内面に石灰水
の吹付け、乾燥により形成された剥離層を有する溶融金
属用容器。 - 【請求項2】 鉄鋼製錬工程で生成する溶融スラグを耐
熱性容器を用いて排滓処理するに際し、乾燥温度に保っ
た該容器の内面に、石灰水を吹き付けるとほとんど同時
に乾燥させて石灰から成る剥離層を形成させることを特
徴とする溶融スラグ中の地金の付着防止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13590794A JPH085260A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 溶融金属用容器及びそれの使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13590794A JPH085260A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 溶融金属用容器及びそれの使用方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH085260A true JPH085260A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15162624
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13590794A Pending JPH085260A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 溶融金属用容器及びそれの使用方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH085260A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015094020A (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-18 | Jfeスチール株式会社 | スラグポット内面に石灰スラリーを散布する装置及び方法 |
| WO2018104447A1 (fr) * | 2016-12-08 | 2018-06-14 | S.A. Lhoist Recherche Et Developpement | Procédé de manutention de cuve ou poche à laitier et d'outils pyro-metallurgiques |
| TWI750277B (zh) * | 2016-12-08 | 2021-12-21 | 比利時商耐斯赤理查發展公司 | 用於處理渣罐或桶及高溫冶金工具之方法 |
-
1994
- 1994-06-17 JP JP13590794A patent/JPH085260A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015094020A (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-18 | Jfeスチール株式会社 | スラグポット内面に石灰スラリーを散布する装置及び方法 |
| WO2018104447A1 (fr) * | 2016-12-08 | 2018-06-14 | S.A. Lhoist Recherche Et Developpement | Procédé de manutention de cuve ou poche à laitier et d'outils pyro-metallurgiques |
| TWI750277B (zh) * | 2016-12-08 | 2021-12-21 | 比利時商耐斯赤理查發展公司 | 用於處理渣罐或桶及高溫冶金工具之方法 |
| TWI750276B (zh) * | 2016-12-08 | 2021-12-21 | 比利時商耐斯赤理查發展公司 | 用於處理渣罐或桶及高溫冶金工具之方法 |
| US11221181B2 (en) | 2016-12-08 | 2022-01-11 | S.A. Lhoist Recherche Et Developpement | Method for handling a slag pot or ladle and pyrometallurgical tools |
| AU2017373747B2 (en) * | 2016-12-08 | 2023-07-13 | S.A. Lhoist Recherche Et Developpement | Method for handling a slag pot or tank and pyrometallurgical tools |
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