JPH0853189A - 通気性フレキシブルコンテナ - Google Patents

通気性フレキシブルコンテナ

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JPH0853189A
JPH0853189A JP6187072A JP18707294A JPH0853189A JP H0853189 A JPH0853189 A JP H0853189A JP 6187072 A JP6187072 A JP 6187072A JP 18707294 A JP18707294 A JP 18707294A JP H0853189 A JPH0853189 A JP H0853189A
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Hatsukou Aoki
白光 青木
Ikuhiro Asano
幾弘 浅野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本来要求される高強度、柔軟性、耐クリ−プ
性、捕捉性などの特性を保持しながらも、農産物類の輸
送や貯蔵に好適な通気性を有するフレキシブルコンテナ
を提供する。 【構成】 延伸加工された繊度500〜3,000drのフラット
ヤ−ン1を密に打ち込み平織組織で織成される織布にお
いて、一部に厚みのあるモノフィラメントの如き合成樹
脂製糸条2を置換した基材を用いて製袋されるフレキシ
ブルコンテナであって、基材の中の合成樹脂製糸条2の
存在が経緯交差部において縦断面的な開口部3を形成す
るものとなって通気性を確保することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に飼料や農産物類な
どの輸送や貯蔵に用いる通気性を有するフレキシブルコ
ンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、合成樹脂製のフィルムをスリット
して延伸することで高強力を付与したフラットヤ−ンを
織成した基布を使用したフレキシブルコンテナが、工業
原料や食品原材料の粉粒体や農産物類の輸送や貯蔵に貢
献している。このフレキシブルコンテナは、軽量、安価
で、不使用時には折り畳んで運搬できる輸送効率上の利
点において大量に使用されているのである。
【0003】織布をそのまま基材として使用するフレキ
シブルコンテナは、内容物の移送に耐え得るだけの強度
を有し且つ織布の目ズレによる漏洩を防止する目的でフ
ラットヤ−ンを密に経緯に打ち込んだものが使用され
る。したがって、ある程度の通気性は備えているのであ
るが、例えばコンテナに農作物類を詰めたままの状態で
燻蒸することができない、或いは燻蒸に長時間を必要と
するものであって、そのまま使用することは不適当であ
る。
【0004】通気性フレキシブルコンテナとしては、熱
収縮差を有する異収縮フィラメント混繊糸を用いて織成
したもの(特開昭57-28780号)や、特定の樹脂組成物を
用いた糸状物を経緯にからみ織りしたもの(実開昭60-4
7282号)や、粗い目合の外側網状体と細かい目合の内側
網状体により構成されたもの(実開昭62-28794号)など
が開示されているが、これらは糸条自体や織り組織が特
殊であって生産効率が良好でなかったり、袋体として構
造が複雑であることなどの問題点が存在し充分満足し得
るものとはなっていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、充分な通気性と強度を有しながらも内容物の漏洩が
なく、且つ効率よく低廉に製造可能な、特に飼料や農産
物類の輸送や貯蔵に有効な通気性フレキシブルコンテナ
を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性合成
樹脂フィルムをスリットし延伸して得られる繊度500〜
3,000drのフラットヤ−ン1を密に平織組織で織成した
織布であって、経糸或いは緯糸の一部に前記フラットヤ
−ンの3〜10倍厚みを有する合成樹脂製糸条2を置換し
て打ち込んで基材とし、この基材を少なくともコンテナ
本体の胴部に用いて形成したことを特徴とする通気性フ
レキシブルコンテナである。
【0007】ここで、フラットヤ−ン1及び合成樹脂製
糸条2に使用される合成樹脂としては連続生産での安定
品質と経済的に量産し得ることにおいて、エチレン、プ
ロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテンなど
のα−オレフィンの単独重合体もしくは相互共重合体ま
たはこれらのα−オレフィンと他のコモノマ−の共重合
体からなるポリオレフィン系合成樹脂が最も好適である
が、ナイロン等のポリアミド系合成樹脂、ポリエチレン
テレフタレ−ト等のポリエステル系合成樹脂、ポリ塩化
ビニル系合成樹脂、ポリ塩化ビニリデン−ビニル共重合
体系合成樹脂等の熱可塑性合成樹脂などであっても差し
支えない。
【0008】ここでフラットヤ−ン1とは、既述の熱可
塑性合成樹脂を押出機シリンダ−内で溶融混練してTダ
イフラット法やインフレ−ション法にて無定形状態で押
し出し冷却してフィルムを成形し、約10〜30mm幅に細断
した後に熱板や熱ロ−ルによって2〜8倍程度縦方向に
一軸延伸配向させ、熱処理を加えて成形される高強度の
テ−プ状ヤ−ンである。フレキシブルコンテナの糸材料
としてのフラットヤ−ン1は、繊度500〜3,000drのもの
が採用され、より好適には1,000〜2,000drである。繊度
500drより低繊度のものは織布となっての充分な強力が
得られず、繊度3,000drを超えるものは織成効率が劣り
またコンテナ基材としての耐クリ−プ性が劣る点で問題
となるからである。また、通常この程度のフラットヤ−
ン1の厚みは、15〜75μm程度となっている。
【0009】次に、フラットヤ−ンを置換する合成樹脂
製糸条2は、フラットヤ−ンに対して3〜10倍の厚みを
有するものであって、同様の方法にて紡糸することは可
能であるが、通常モノフィラメントとされる糸条であっ
て、ノズルダイスから押し出された未延伸フィラメント
に延伸、熱処理を加えて成形される。これは、フラット
ヤ−ンに比較して低繊度であっても糸条の厚みが確保で
きることにおいて有用である。
【0010】これら糸材料は、サ−キュラ−織機、スル
−ザ−型織機、ウオ−タ−ジェット型織機など公知の織
機で平織り織成されるが、高強力基材となすために前記
フラットヤ−ン1を経緯に密に織成するにおいて、経糸
或いは緯糸の一部に前記合成樹脂製糸条2を置換して打
ち込んだものをコンテナの基材として用いる。
【0011】フラットヤ−ン織布のなかに部分的に打ち
込まれた厚みのある合成樹脂糸条2は、合成樹脂糸条2
またはフラットヤ−ン1で構成される経緯交差部におい
て縦面的な開口部3を発現するものとなり、この開口度
合はフラットヤ−ン同士の交差部より面積が広くなり、
基材の強度や耐久性を保持しながら開口部3を通しての
通気性を向上することができる。したがって、合成樹脂
製糸条2はフラットヤ−ン1より3〜10倍の厚みを有す
ることが必要となるのであって、3倍より少ないと縦面
的な開口が得難く充分な通気性が確保できないものとな
り、一方、10倍より厚みがあると織成効率が悪化するの
みならず糸条自身の剛性で織布として馴染みのないもの
となり不適とされる。
【0012】置換する合成樹脂製糸条2の打込組織は、
コンテナ内容物による必要な通気性に応じて適宜選択す
ることができ、例えば、経緯糸の一方の全てをフラット
ヤ−ン1で他方の全てを合成樹脂製糸条2を配したも
の、経緯糸の一方の全てをフラットヤ−ン1で他方の一
部を合成樹脂製糸条2を配したもの、経緯糸共に一部を
合成樹脂製糸条2を配したもの、などの糸材料の組み合
わせにおいて設計することができる。
【0013】フレキシブルコンテナは、これら基材を用
いて製袋される。一般には、上面部、胴部、底面部とか
ら成っており、上面及び底面には内容物を充填、排出す
るための開口部が開設され、開口部には開閉可能に縛紐
を取付した筒状の部材を垂設し、移送のために吊り手を
形成したものである。本発明の通気性フレキシブルコン
テナは、少なくとも胴部に既述の通気性の優れた基材を
使用するものである。
【0014】
【実施例】以下、実施例にて本発明の構造について説明
を加える。
【0015】実施例 熱可塑性合成樹脂にポリプロピレン(MFR=0.8、融点145
℃)を用い、溶融温度280℃でスジ入り円形ダイスより
無定形状態で押し出し、冷却してフィルムを成形し、熱
板接触式延伸法にて延伸温度145℃、アニ−リング温度1
50℃、延伸倍率5.6倍で繊度1,500dr(テ−プ幅4.8mm、
テ−プ厚57μm)のフラットヤ−ン1を得た。
【0016】熱可塑性合成樹脂にポリプロピレン(MFR=
0.8、融点145℃)を用い、溶融温度280℃でノズルより
無定形状態で押し出し、冷却して未延伸フィラメントを
成形し、ウオ−タ−バス式延伸法にて延伸倍率4.8倍で
繊度1,450dr(テ−プ幅1.2mm、テ−プ厚245μ
m)の偏平モノフィラメントである合成樹脂製糸条2を
得た。
【0017】このフラットヤ−ン1と合成樹脂製糸条2
を用いて打込密度15×15本/インチで平織組織で織成するに
あたり、サ−キュラ−織機(8シャトルタイプ)を使用
して、経糸の全てにフラットヤ−ン1を用いて、緯糸の
一部または全部に該フラットヤ−ンに置換して合成樹脂
製糸条2を打ち込んで織布をなし、これを基材として袋
体胴部に用いて通気性フレキシブルコンテナを得た。
【0018】ここで、緯糸を打ち込むシャトル8機のう
ち数機のシャトルに偏平モノフィラメントである合成樹
脂製糸条2を装着して織機を稼働することで、フラット
ヤ−ン織布に一定間隔で偏平モノフィラメントを打ち込
んだ織布となるものであり、実施例1は緯糸全てをモノ
フィラメントに置換したもの、実施例2は緯糸の4/8
をモノフィラメントに置換したもの、実施例3は緯糸の
2/8を置換したものであり、つまり緯糸を打ち込むシ
ャトルの8機のうち特定のシャトルでモノフィラメント
を打ち込むことで、フラットヤ−ン織布中に一定間隔で
モノフィラメントを配置したコンテナ基材となった。
【0019】図1には実施例2で使用される基材の平面
図を示し、図2には同基材の緯方向断面図を示すもの
で、緯糸の1本おきに合成樹脂製糸条2が存在し、経糸
のフラットヤ−ン1と緯糸の合成樹脂製糸条2の交差部
に縦面的な開口部3が開設されている構造を表すもので
ある。
【0020】前述のフラットヤ−ン1を経緯糸共に全て
に用いて打込密度15×15本/インチで織成した織布を基材と
して縫製袋したフレキシブルコンテナを比較例として、
基材を引張強度及び伸度(JIS-L1096ラベルドストリッ
プ法、試験機:定速伸長形、試験片幅:5cm、つかみ間
隔:20cm、引張速度:20cm/min)、引裂強度(JIS-L1096
シングルタンク法、試験片幅:10cm、引張速度:10cm/mi
n)、通気性(JIS-L1096フラジ−ル形法)の項目で評価
し、表1にまとめて示す。
【0021】
【表1】
【0022】これらフレキシブルコンテナに内容物とし
て穀物を充填して移送したところ、各実施例は比較例と
同様に基材を通して穀物のこぼれや露出はなく、更に表
1の結果から、各実施例は従来品と同等の物性を有して
おり実用上何ら問題のないものでありながら、しかも通
気性を有するフレキシブルコンテナとなることが確認さ
れた。
【0023】
【発明の効果】本発明に係るフレキシブルコンテナは、
基材に用いる糸条に従来のフラットヤ−ンに部分的に厚
みのある特定の合成樹脂製糸条を置換したものであるか
ら、特殊な素材や工程を必要とせず低廉に効率よく製造
することができ、フレキシブルコンテナが本来要求され
る高強度、柔軟性、耐クリ−プ性などの物性を低下する
ことなく且つ通気性を有するものとして、農作物類の輸
送や貯蔵に好適であり、また通気性の設定により内容物
をコンテナに詰めた状態で燻蒸燻蒸可能な通気性フレキ
シブルコンテナとして有効なものと成り得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のひとつであるフレキシブル
コンテナに用いる基材の部分平面図である。
【図2】本発明の実施形態のひとつであるフレキシブル
コンテナに用いる基材の部分断面図である。
【符号の説明】
1 フラットヤ−ン 2 合成樹脂製糸条 3 開口部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂フィルムをスリットし
    延伸して得られる繊度500〜3,000drのフラットヤ−ン1
    を密に平織組織で織成した織布であって、経糸或いは緯
    糸の一部に前記フラットヤ−ンの3〜10倍厚みを有する
    合成樹脂製糸条2を置換して打ち込んで基材とし、この
    基材を少なくともコンテナ本体の胴部に用いて形成した
    ことを特徴とする通気性フレキシブルコンテナ。
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