JPH0853213A - 搬送ベルト及び搬送装置 - Google Patents
搬送ベルト及び搬送装置Info
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- JPH0853213A JPH0853213A JP18557194A JP18557194A JPH0853213A JP H0853213 A JPH0853213 A JP H0853213A JP 18557194 A JP18557194 A JP 18557194A JP 18557194 A JP18557194 A JP 18557194A JP H0853213 A JPH0853213 A JP H0853213A
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- Japan
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- belt
- conveyor
- guide member
- elastomer layer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 内面側空間が負圧状態とされることにより、
搬送面に載置された搬送物を吸引しながら搬送する搬送
ベルトに対し、ベルト内面のガイド部材に対する粘着を
抑制し、且つベルトの蛇行の抑制を確実に行う。 【構成】 搬送ベルト2の内面9をガイド部材8との間
の摩擦係数を、短繊維を配合することにより0.7以下
とする主体エラストマ層によって形成し、ベルト内面9
のガイド部材8に対する粘着を抑制する。搬送ベルト2
の搬送面6に織物を埋設して段付きプーリ3の形状に沿
って屈曲自在としてベルト2の蛇行の抑制を確実に行
う。
搬送面に載置された搬送物を吸引しながら搬送する搬送
ベルトに対し、ベルト内面のガイド部材に対する粘着を
抑制し、且つベルトの蛇行の抑制を確実に行う。 【構成】 搬送ベルト2の内面9をガイド部材8との間
の摩擦係数を、短繊維を配合することにより0.7以下
とする主体エラストマ層によって形成し、ベルト内面9
のガイド部材8に対する粘着を抑制する。搬送ベルト2
の搬送面6に織物を埋設して段付きプーリ3の形状に沿
って屈曲自在としてベルト2の蛇行の抑制を確実に行
う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送ベルトに係り、特
に、厚さ方向に貫通する吸引孔を有し、内面側空間が負
圧状態とされることにより、搬送面に載置された搬送物
を吸引しながら搬送する搬送ベルトの改良に関する。
に、厚さ方向に貫通する吸引孔を有し、内面側空間が負
圧状態とされることにより、搬送面に載置された搬送物
を吸引しながら搬送する搬送ベルトの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開昭6−14462
6号公報に開示されているような搬送ベルトの一例とし
て、搬送面に載置された搬送物を吸引しながら搬送する
搬送ベルトを用いた搬送装置が知られている。詳しく
は、図6に示すように、厚さ方向に貫通する複数の吸引
孔a,a,…を有するベルトbが一対のプーリc,cに
掛け渡され、図示しない負圧発生装置によりベルトbの
内面側空間dが負圧状態にされる。これによって、搬送
面eに載置された搬送物fを吸引し、プーリc,cの駆
動に伴うベルトbの走行により搬送物fをベルトbに対
する位置ずれを防止しながら搬送するようにしている。
6号公報に開示されているような搬送ベルトの一例とし
て、搬送面に載置された搬送物を吸引しながら搬送する
搬送ベルトを用いた搬送装置が知られている。詳しく
は、図6に示すように、厚さ方向に貫通する複数の吸引
孔a,a,…を有するベルトbが一対のプーリc,cに
掛け渡され、図示しない負圧発生装置によりベルトbの
内面側空間dが負圧状態にされる。これによって、搬送
面eに載置された搬送物fを吸引し、プーリc,cの駆
動に伴うベルトbの走行により搬送物fをベルトbに対
する位置ずれを防止しながら搬送するようにしている。
【0003】また、上記空間dが負圧状態であることか
ら、図6に仮想線で示すようにベルトbが空間d側に撓
む虞れがあるので、ベルトbの内面gの両側端部にガイ
ド部材hを当接させ、ベルトbの搬送面eの直線性を保
って良好な搬送が行えるようにしている。
ら、図6に仮想線で示すようにベルトbが空間d側に撓
む虞れがあるので、ベルトbの内面gの両側端部にガイ
ド部材hを当接させ、ベルトbの搬送面eの直線性を保
って良好な搬送が行えるようにしている。
【0004】また、この種の搬送装置に使用されるベル
トbは、搬送動作を安定して得るために、伸びが生じ難
く、且つ剛性の高いものが使用されている。
トbは、搬送動作を安定して得るために、伸びが生じ難
く、且つ剛性の高いものが使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな搬送装置は、以下に述べるような2つの不具合があ
る。先ず、内面側空間dが負圧状態であるために、ベル
ト内面gのガイド部材hに対する接触力は大きくなって
おり、搬送動作を長時間に亘って行った場合に、ベルト
内面gがガイド部材hに粘着してしまって円滑な搬送動
作が行えなくなる虞れがある。
うな搬送装置は、以下に述べるような2つの不具合があ
る。先ず、内面側空間dが負圧状態であるために、ベル
ト内面gのガイド部材hに対する接触力は大きくなって
おり、搬送動作を長時間に亘って行った場合に、ベルト
内面gがガイド部材hに粘着してしまって円滑な搬送動
作が行えなくなる虞れがある。
【0006】また、このような状況を回避するために
は、ベルト内面gのガイド部材hに対する接触力を低減
させれば良く、そのために、内面側空間dの負圧を低く
設定すことが考えられる。しかし、これでは搬送物fに
対する吸引力が十分に得られず、該搬送物fの位置ずれ
が発生する虞れがあり、搬送装置本来の目的が達成でき
ない。
は、ベルト内面gのガイド部材hに対する接触力を低減
させれば良く、そのために、内面側空間dの負圧を低く
設定すことが考えられる。しかし、これでは搬送物fに
対する吸引力が十分に得られず、該搬送物fの位置ずれ
が発生する虞れがあり、搬送装置本来の目的が達成でき
ない。
【0007】もう1つの不具合として、この種のベルト
bは、様々な大きさの搬送物fを搬送可能とするために
比較的幅広のものが使用されるが、このような幅広のベ
ルトbは蛇行が発生し易く、安定した搬送動作を得難い
ものである。
bは、様々な大きさの搬送物fを搬送可能とするために
比較的幅広のものが使用されるが、このような幅広のベ
ルトbは蛇行が発生し易く、安定した搬送動作を得難い
ものである。
【0008】また、従来より、ベルトの蛇行を防止する
構成として図7に示すようにベルト当接面を凸状の湾曲
面で形成した所謂クラウンプーリc1を採用することが
知られているが、このクラウンプーリc1を上記搬送装
置に使用した場合、プーリ周辺部ではベルトbの搬送面
eが湾曲し、搬送物fの吸引搬送動作に支障を来してし
まう。
構成として図7に示すようにベルト当接面を凸状の湾曲
面で形成した所謂クラウンプーリc1を採用することが
知られているが、このクラウンプーリc1を上記搬送装
置に使用した場合、プーリ周辺部ではベルトbの搬送面
eが湾曲し、搬送物fの吸引搬送動作に支障を来してし
まう。
【0009】そこで、図8に示すように、プーリ長手方
向の両端部のみを小径にするようなテーパ部iを備えた
プーリc2(以下、段付きプーリという)を使用して、
ベルト中央部分に平坦な部分を確保しながらベルトbの
蛇行を抑制することが考えられる。
向の両端部のみを小径にするようなテーパ部iを備えた
プーリc2(以下、段付きプーリという)を使用して、
ベルト中央部分に平坦な部分を確保しながらベルトbの
蛇行を抑制することが考えられる。
【0010】ところが、上述したように、この種のベル
トbは、剛性の高いものであるために、図8の如く、そ
の両側端部のみに局部的な屈曲状態を得ることができ
ず、段付きプーリの両端部にフィットできず、このた
め、蛇行を抑制することができない。
トbは、剛性の高いものであるために、図8の如く、そ
の両側端部のみに局部的な屈曲状態を得ることができ
ず、段付きプーリの両端部にフィットできず、このた
め、蛇行を抑制することができない。
【0011】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、搬送物の搬送を安定して行うために伸びが
生じ難いベルトでありながら、ベルト内面のガイド部材
に対する粘着を抑制し、且つベルトの蛇行の抑制を確実
に行うことを目的とする。
のであって、搬送物の搬送を安定して行うために伸びが
生じ難いベルトでありながら、ベルト内面のガイド部材
に対する粘着を抑制し、且つベルトの蛇行の抑制を確実
に行うことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、搬送ベルトの内面におけるガイド部材
との間の摩擦係数を低く設定すると共に、ベルト構造を
プーリ形状に沿うようにした。
めに、本発明は、搬送ベルトの内面におけるガイド部材
との間の摩擦係数を低く設定すると共に、ベルト構造を
プーリ形状に沿うようにした。
【0013】具体的に、請求項1記載の発明は、複数の
プーリに掛け渡され、搬送物が載置される搬送面と、負
圧空間に臨み、走行をガイドするガイド部材に当接され
る内面と、上記搬送面から内面に亘って厚さ方向に貫通
する吸引孔とを備え、該吸引孔を介して搬送物を吸引し
て搬送する搬送ベルトを前提としている。そして、上記
ベルト内面を、該ベルト内面とガイド部材との間の摩擦
係数が0.7以下となる主体エラストマ層により形成
し、上記搬送面側に、織物を埋設した構成としている。
プーリに掛け渡され、搬送物が載置される搬送面と、負
圧空間に臨み、走行をガイドするガイド部材に当接され
る内面と、上記搬送面から内面に亘って厚さ方向に貫通
する吸引孔とを備え、該吸引孔を介して搬送物を吸引し
て搬送する搬送ベルトを前提としている。そして、上記
ベルト内面を、該ベルト内面とガイド部材との間の摩擦
係数が0.7以下となる主体エラストマ層により形成
し、上記搬送面側に、織物を埋設した構成としている。
【0014】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の搬送ベルトにおいて、主体エラストマ層に短繊維を配
合し、該短繊維の一部をベルト内面から露出させた構成
としている。
の搬送ベルトにおいて、主体エラストマ層に短繊維を配
合し、該短繊維の一部をベルト内面から露出させた構成
としている。
【0015】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の搬送ベルトにおいて、織物を、その一部が搬
送面から露出するように配設した構成としている。
は2記載の搬送ベルトにおいて、織物を、その一部が搬
送面から露出するように配設した構成としている。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明に係る搬送ベルトを用いた搬送装置である。具体的に
は、複数のプーリと、該プーリに掛け渡され、搬送物が
載置される搬送面、負圧空間に臨む内面、上記搬送面か
ら内面に亘って厚さ方向に貫通する吸引孔を備えた搬送
ベルトと、該搬送ベルトの内面に当接して該搬送ベルト
の走行をガイドするガイド部材とを備え、上記吸引孔を
介して搬送物を搬送面に吸引して搬送する搬送装置を前
提としている。そして、上記搬送ベルトの内面を、該ベ
ルト内面とガイド部材との間の摩擦係数が0.7以下と
なる主体エラストマ層により形成する一方、ベルトの搬
送面側に織物を埋設する。更に、上記プーリを、その長
手方向の中央部に形成された円筒部と、該円筒部の両側
に形成されたテーパ部とを備えさせて成した構成として
いる。
明に係る搬送ベルトを用いた搬送装置である。具体的に
は、複数のプーリと、該プーリに掛け渡され、搬送物が
載置される搬送面、負圧空間に臨む内面、上記搬送面か
ら内面に亘って厚さ方向に貫通する吸引孔を備えた搬送
ベルトと、該搬送ベルトの内面に当接して該搬送ベルト
の走行をガイドするガイド部材とを備え、上記吸引孔を
介して搬送物を搬送面に吸引して搬送する搬送装置を前
提としている。そして、上記搬送ベルトの内面を、該ベ
ルト内面とガイド部材との間の摩擦係数が0.7以下と
なる主体エラストマ層により形成する一方、ベルトの搬
送面側に織物を埋設する。更に、上記プーリを、その長
手方向の中央部に形成された円筒部と、該円筒部の両側
に形成されたテーパ部とを備えさせて成した構成として
いる。
【0017】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1及び4記載の発明では、
ベルト内面とガイド部材との間の摩擦係数が0.7以下
に小さく設定されているために、ベルトの走行時におい
てベルト内面のガイド部材に対する摺動が円滑に行われ
て、該ベルト内面がガイド部材に粘着することはない。
また、搬送面に織物を埋設したために、ベルトは、内面
側の弾性率が搬送面側に比べて低く設定されているの
で、該ベルトは、内面側への屈曲が比較的容易に行える
構成となっており、また、ベルト成形時における該ベル
トの搬送面側と内面側とでは収縮率に差が生じている。
このため、ベルトがプーリ形状に沿って屈曲自在となっ
て、段付きプーリを用いた場合の蛇行抑制作用が確実に
得られる。また、ベルト全体としては、この織物により
殆ど伸びが生じない構成となっており、搬送物の搬送が
安定して行われる。
うな作用が得られる。請求項1及び4記載の発明では、
ベルト内面とガイド部材との間の摩擦係数が0.7以下
に小さく設定されているために、ベルトの走行時におい
てベルト内面のガイド部材に対する摺動が円滑に行われ
て、該ベルト内面がガイド部材に粘着することはない。
また、搬送面に織物を埋設したために、ベルトは、内面
側の弾性率が搬送面側に比べて低く設定されているの
で、該ベルトは、内面側への屈曲が比較的容易に行える
構成となっており、また、ベルト成形時における該ベル
トの搬送面側と内面側とでは収縮率に差が生じている。
このため、ベルトがプーリ形状に沿って屈曲自在となっ
て、段付きプーリを用いた場合の蛇行抑制作用が確実に
得られる。また、ベルト全体としては、この織物により
殆ど伸びが生じない構成となっており、搬送物の搬送が
安定して行われる。
【0018】請求項2記載の発明では、主体エラストマ
層に短繊維を配合し、その一部をベルト内面から露出さ
せるといった簡単な構成でベルト内面とガイド部材との
間の摩擦係数を小さく設定できる。
層に短繊維を配合し、その一部をベルト内面から露出さ
せるといった簡単な構成でベルト内面とガイド部材との
間の摩擦係数を小さく設定できる。
【0019】請求項3記載の発明では、織物の一部を搬
送面から露出させたことにより、搬送物と主体エラスト
マ層との直接接触を回避して、搬送物の汚染を確実に回
避しながら搬送できる。
送面から露出させたことにより、搬送物と主体エラスト
マ層との直接接触を回避して、搬送物の汚染を確実に回
避しながら搬送できる。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図1は本例に係る搬送ベルト2を備えた搬送装置1
を示している。この搬送装置1は、上記ベルト2及び該
ベルト2が掛け渡される一対のプーリ3,3を備えてい
る。また、ベルト2は、その厚さ方向に貫通する複数の
吸引孔4,4,…を有しており、図示しない負圧発生装
置によりベルト2の内面側空間5が負圧状態とされるこ
とにより、搬送面6に載置された搬送物7(図2参照)
を吸引し、プーリ3,3の駆動に伴って搬送物7をその
位置ずれを防止しながら搬送するようになっている。
る。図1は本例に係る搬送ベルト2を備えた搬送装置1
を示している。この搬送装置1は、上記ベルト2及び該
ベルト2が掛け渡される一対のプーリ3,3を備えてい
る。また、ベルト2は、その厚さ方向に貫通する複数の
吸引孔4,4,…を有しており、図示しない負圧発生装
置によりベルト2の内面側空間5が負圧状態とされるこ
とにより、搬送面6に載置された搬送物7(図2参照)
を吸引し、プーリ3,3の駆動に伴って搬送物7をその
位置ずれを防止しながら搬送するようになっている。
【0021】また、上記プーリ3は、その長手方向の中
央部に形成された円筒部3aと、該円筒部3aの両側に
形成され、外方に向うにしたがってプーリ径を小さくす
るように傾斜されたたテーパ部3b,3bとを備えてい
る。
央部に形成された円筒部3aと、該円筒部3aの両側に
形成され、外方に向うにしたがってプーリ径を小さくす
るように傾斜されたたテーパ部3b,3bとを備えてい
る。
【0022】また、上記空間5にはガイド部材8が配設
されている。このガイド部材8は、その上面が一直線状
に形成されており、上記吸引孔4,4,…を塞がないよ
うに、所定幅寸法に形成されてベルト2の内面9の両側
端部に当接されている。これにより、上記空間5が負圧
状態であることによるベルト2の撓みの発生を抑制し
て、ベルト2の搬送面6の直線性を保って良好な搬送が
行えるようになっている。
されている。このガイド部材8は、その上面が一直線状
に形成されており、上記吸引孔4,4,…を塞がないよ
うに、所定幅寸法に形成されてベルト2の内面9の両側
端部に当接されている。これにより、上記空間5が負圧
状態であることによるベルト2の撓みの発生を抑制し
て、ベルト2の搬送面6の直線性を保って良好な搬送が
行えるようになっている。
【0023】次に、本例の特徴とするベルト2の構成に
ついて説明する。図3はベルト2の断面を示している。
この図のように、ベルト2は、ベルト本体を構成する主
体エラストマ層10を備えており、この主体エラストマ
層10によってベルト2の形状保持や張力維持等を行っ
ている。そして、この主体エラストマ層10の搬送面6
側には織物11が埋設されている。
ついて説明する。図3はベルト2の断面を示している。
この図のように、ベルト2は、ベルト本体を構成する主
体エラストマ層10を備えており、この主体エラストマ
層10によってベルト2の形状保持や張力維持等を行っ
ている。そして、この主体エラストマ層10の搬送面6
側には織物11が埋設されている。
【0024】以下、各部材について具体的に説明する。
先ず、主体エラストマ層10について説明する。この主
体エラストマ層10は耐摩耗性に優れたミラブルウレタ
ンゴムやニトリルゴム等が用いられている。また、ベル
ト2の内面9とガイド部材8との間の摩擦係数を小さく
するために、この主体エラストマ層10としては、ミラ
ブルウレタンゴム等にナイロン短繊維10aを散布した
複合体を用い、その内面9を研磨することにより該内面
9に短繊維10aによる起毛が生じるようにされた構成
となっている。これにより、ベルト内面9とガイド部材
8との間の摩擦係数が0.7以下の低い値に設定されて
いる。
先ず、主体エラストマ層10について説明する。この主
体エラストマ層10は耐摩耗性に優れたミラブルウレタ
ンゴムやニトリルゴム等が用いられている。また、ベル
ト2の内面9とガイド部材8との間の摩擦係数を小さく
するために、この主体エラストマ層10としては、ミラ
ブルウレタンゴム等にナイロン短繊維10aを散布した
複合体を用い、その内面9を研磨することにより該内面
9に短繊維10aによる起毛が生じるようにされた構成
となっている。これにより、ベルト内面9とガイド部材
8との間の摩擦係数が0.7以下の低い値に設定されて
いる。
【0025】次に、織物11について具体的に説明す
る。該織物11はベルト2の搬送面6の近傍位置におい
て主体エラストマ層10に埋設されており、ベルト総厚
が0.8〜1.2mmであるのに対し、この織物11の裏
面側には0.6〜1.0mm程度の内面側エラストマ層1
0bが形成されるようになっている。このような構成に
より、ベルト2は、内面側の弾性率が搬送面側に比べて
低く設定されている。また、ベルト成形時における該ベ
ルトの搬送面側と内面側とでは収縮率に差が生じてい
る。このように弾性率及び収縮率に差があるために、ベ
ルト2は、内面側への屈曲が比較的容易に行える構成と
なっており、これにより、ベルト2がプーリ形状に沿っ
て屈曲自在となっている。
る。該織物11はベルト2の搬送面6の近傍位置におい
て主体エラストマ層10に埋設されており、ベルト総厚
が0.8〜1.2mmであるのに対し、この織物11の裏
面側には0.6〜1.0mm程度の内面側エラストマ層1
0bが形成されるようになっている。このような構成に
より、ベルト2は、内面側の弾性率が搬送面側に比べて
低く設定されている。また、ベルト成形時における該ベ
ルトの搬送面側と内面側とでは収縮率に差が生じてい
る。このように弾性率及び収縮率に差があるために、ベ
ルト2は、内面側への屈曲が比較的容易に行える構成と
なっており、これにより、ベルト2がプーリ形状に沿っ
て屈曲自在となっている。
【0026】以上の構成による作用について説明する
と、ベルト内面9とガイド部材8との間の摩擦係数が低
い値に設定されていることにより、ベルト2の走行時に
おいてベルト内面9がガイド部材8に粘着する状況の発
生を回避できる。また、ベルト2がプーリ形状に沿って
屈曲自在となっていることにより、段付きプーリ3を用
いることによるベルト2の蛇行の抑制が確実に行える。
また、この構成により、ベルト2が搬送面側に反ること
も回避され、これによって搬送物7の搬送動作が安定し
て行われる。更に、ベルト2全体としては、織物11に
より殆ど伸びが生じない構成となっており、これによっ
ても搬送物7の搬送が安定して行われることになる。
と、ベルト内面9とガイド部材8との間の摩擦係数が低
い値に設定されていることにより、ベルト2の走行時に
おいてベルト内面9がガイド部材8に粘着する状況の発
生を回避できる。また、ベルト2がプーリ形状に沿って
屈曲自在となっていることにより、段付きプーリ3を用
いることによるベルト2の蛇行の抑制が確実に行える。
また、この構成により、ベルト2が搬送面側に反ること
も回避され、これによって搬送物7の搬送動作が安定し
て行われる。更に、ベルト2全体としては、織物11に
より殆ど伸びが生じない構成となっており、これによっ
ても搬送物7の搬送が安定して行われることになる。
【0027】(変形例)次に、本発明の変形例について
説明する。本例は、織物11の配設状態の変形例であっ
て、その他の構成は、上述した実施例と同様である。こ
の配設状態について説明すると、図4に示すように、織
物11が部分的に搬送面6から露出された構成となって
いる。このような構成であっても、上述した実施例と同
様に、ベルト2の内面9とガイド部材8との間の摩擦係
数を小さくすることによるベルトのガイド部材への粘着
の回避と、段付きプーリ3を用いることによるベルト2
の蛇行の抑制とを行うことができる。また、この構成に
よれば、搬送物7と主体エラストマ層10との直接接触
が回避され、搬送物7の汚染を確実に回避しながら搬送
できることになる。
説明する。本例は、織物11の配設状態の変形例であっ
て、その他の構成は、上述した実施例と同様である。こ
の配設状態について説明すると、図4に示すように、織
物11が部分的に搬送面6から露出された構成となって
いる。このような構成であっても、上述した実施例と同
様に、ベルト2の内面9とガイド部材8との間の摩擦係
数を小さくすることによるベルトのガイド部材への粘着
の回避と、段付きプーリ3を用いることによるベルト2
の蛇行の抑制とを行うことができる。また、この構成に
よれば、搬送物7と主体エラストマ層10との直接接触
が回避され、搬送物7の汚染を確実に回避しながら搬送
できることになる。
【0028】尚、上述した各例では、ベルト内面9の摩
擦係数を低く設定する手段として、主体エラストマ層1
0にナイロン短繊維10aを配合するようにしたが、ポ
リエステル短繊維等の他の短繊維を配合するようにした
り、グラファイトや黒鉛等を配合してもよい。また、ベ
ルト内面9を塩素処理することによっても摩擦係数を低
く設定できる。
擦係数を低く設定する手段として、主体エラストマ層1
0にナイロン短繊維10aを配合するようにしたが、ポ
リエステル短繊維等の他の短繊維を配合するようにした
り、グラファイトや黒鉛等を配合してもよい。また、ベ
ルト内面9を塩素処理することによっても摩擦係数を低
く設定できる。
【0029】(評価試験例)次に、上述した効果を確認
するための評価試験例について説明する。尚、この試験
例は、図3に示す構成のベルト2に対して行った。先
ず、ベルト内面9とガイド部材8との間の摩擦係数を小
さくしたことによる効果を確認するための試験について
説明する。本試験では、図5に示すような試験機を用
い、ナイロン短繊維の配合量を変えることによりベルト
内面9とプーリ14との間の摩擦係数が異なる数種類の
ベルト2に対してベルト内面9の状態変化を評価した。
するための評価試験例について説明する。尚、この試験
例は、図3に示す構成のベルト2に対して行った。先
ず、ベルト内面9とガイド部材8との間の摩擦係数を小
さくしたことによる効果を確認するための試験について
説明する。本試験では、図5に示すような試験機を用
い、ナイロン短繊維の配合量を変えることによりベルト
内面9とプーリ14との間の摩擦係数が異なる数種類の
ベルト2に対してベルト内面9の状態変化を評価した。
【0030】この試験機について説明すると、ベルト2
の一端をロードセル13に接続し、中程を平プーリ14
にベルト内面9が接するように巻き掛け、他端にウェイ
ト15を取付ける。この状態でプーリ14を所定時間だ
け回転させた。尚、摩擦係数は次の式により算出した。
の一端をロードセル13に接続し、中程を平プーリ14
にベルト内面9が接するように巻き掛け、他端にウェイ
ト15を取付ける。この状態でプーリ14を所定時間だ
け回転させた。尚、摩擦係数は次の式により算出した。
【0031】μ=(2/π)ln(T2 /T1) μ:摩擦係数 T1 :ロードセル検出荷重 T2 :測定荷重 摩擦係数が異なる複数のベルト2に対して試験機により
夫々3時間連続駆動させて平プーリ14とベルト2との
間で強制的にスリップさせた後、スリップ面(ベルト内
面)の状態について評価した。その結果、短繊維10a
の配合量が比較的多く、摩擦係数を0.7以下に設定し
たベルト2にあっては平プーリ14に対して粘着が発生
していなかった。一方、摩擦係数を0.7より大きく設
定したベルト2にあっては平プーリ14に対して粘着が
発生していた。このように、摩擦係数を0.7以下に設
定することにより、良好なスリップ状態が得られること
が確認され、搬送装置にあっては、ベルト内面9とガイ
ド部材8との間で良好な摺動が行われることが判る。
夫々3時間連続駆動させて平プーリ14とベルト2との
間で強制的にスリップさせた後、スリップ面(ベルト内
面)の状態について評価した。その結果、短繊維10a
の配合量が比較的多く、摩擦係数を0.7以下に設定し
たベルト2にあっては平プーリ14に対して粘着が発生
していなかった。一方、摩擦係数を0.7より大きく設
定したベルト2にあっては平プーリ14に対して粘着が
発生していた。このように、摩擦係数を0.7以下に設
定することにより、良好なスリップ状態が得られること
が確認され、搬送装置にあっては、ベルト内面9とガイ
ド部材8との間で良好な摺動が行われることが判る。
【0032】次に、織物11を埋設したことにより効果
を確認するための試験について説明する。この試験で
は、ベルトを幅200mmとし、ベルト端縁から30mmを
存した位置に対応した部分においてテーパ角度5°のテ
ーパ部3bを設けた段付きプーリ3を用いて走行試験を
行った。
を確認するための試験について説明する。この試験で
は、ベルトを幅200mmとし、ベルト端縁から30mmを
存した位置に対応した部分においてテーパ角度5°のテ
ーパ部3bを設けた段付きプーリ3を用いて走行試験を
行った。
【0033】その結果、ベルト2は殆ど蛇行することな
く良好な走行状態が得られた。一方、織物をベルトの中
央部に配設したものでは蛇行が発生した。これは、ベル
トの搬送面側と内面側とに弾性率及び収縮率の差が生じ
ておらず、ベルト2が内面側へ屈曲し難い構成であるた
めである。
く良好な走行状態が得られた。一方、織物をベルトの中
央部に配設したものでは蛇行が発生した。これは、ベル
トの搬送面側と内面側とに弾性率及び収縮率の差が生じ
ておらず、ベルト2が内面側へ屈曲し難い構成であるた
めである。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1及び
4記載の発明によれば、ベルト内面とガイド部材との間
の摩擦係数が0.7以下となる主体エラストマ層により
ベルト内面を形成したために、ベルトの走行時において
ベルト内面がガイド部材に粘着する状況の発生を回避で
きる。また、ベルト搬送面に織物を埋設したために、ベ
ルトがプーリ形状に沿って屈曲自在とすることができ、
段付きプーリを用いた場合であっても、ベルトの蛇行を
抑制が確実に行え、安定した搬送動作を得ることができ
る。また、ベルト全体としては、織物により殆ど伸びが
生じない構成となっており、搬送物の搬送が安定して行
われる。この様に、本発明によれば、搬送物の搬送を安
定して行うために伸びが生じ難いベルトの構造を維持し
ながら、ベルト内面のガイド部材に対する粘着を抑制
し、且つベルトの蛇行の抑制を確実に行うことができ、
搬送ベルトの信頼性を向上できる。
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1及び
4記載の発明によれば、ベルト内面とガイド部材との間
の摩擦係数が0.7以下となる主体エラストマ層により
ベルト内面を形成したために、ベルトの走行時において
ベルト内面がガイド部材に粘着する状況の発生を回避で
きる。また、ベルト搬送面に織物を埋設したために、ベ
ルトがプーリ形状に沿って屈曲自在とすることができ、
段付きプーリを用いた場合であっても、ベルトの蛇行を
抑制が確実に行え、安定した搬送動作を得ることができ
る。また、ベルト全体としては、織物により殆ど伸びが
生じない構成となっており、搬送物の搬送が安定して行
われる。この様に、本発明によれば、搬送物の搬送を安
定して行うために伸びが生じ難いベルトの構造を維持し
ながら、ベルト内面のガイド部材に対する粘着を抑制
し、且つベルトの蛇行の抑制を確実に行うことができ、
搬送ベルトの信頼性を向上できる。
【0035】請求項2記載の発明によれば、主体エラス
トマ層に短繊維を配合し、該短繊維の一部をベルト内面
から露出させたために、簡単な構成でベルト内面とガイ
ド部材との間の摩擦係数を小さく設定できる。
トマ層に短繊維を配合し、該短繊維の一部をベルト内面
から露出させたために、簡単な構成でベルト内面とガイ
ド部材との間の摩擦係数を小さく設定できる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、織物を、そ
の一部が搬送面から露出するように配設したために、搬
送物と主体エラストマ層との直接接触を回避して、搬送
物の汚染を確実に回避しながら搬送できる。
の一部が搬送面から露出するように配設したために、搬
送物と主体エラストマ層との直接接触を回避して、搬送
物の汚染を確実に回避しながら搬送できる。
【図1】実施例に係る搬送装置の斜視図である。
【図2】図1におけるII-II 線に対応した断面図であ
る。
る。
【図3】搬送ベルトの構造を示す断面図である。
【図4】変形例における搬送ベルトの構造を示す図であ
る。
る。
【図5】ベルト内面の状態変化を評価するための試験機
の概略図である。
の概略図である。
【図6】搬送装置の基本構成を示す図である。
【図7】クラウンプーリを用いた場合の図2相当図であ
る。
る。
【図8】従来の搬送ベルトを用いた場合の図2相当図で
ある。
ある。
2 搬送ベルト 3 プーリ 3a 円筒部 3b テーパ部 4 吸引孔 5 内面側空間 6 搬送面 7 搬送物 8 ガイド部材 9 内面 10 主体エラストマ層 10a 短繊維 11 織物
Claims (4)
- 【請求項1】 複数のプーリに掛け渡され、 搬送物が載置される搬送面と、 負圧空間に臨み、走行をガイドするガイド部材に当接さ
れる内面と、 上記搬送面から内面に亘って厚さ方向に貫通する吸引孔
とを備え、 上記吸引孔を介して搬送物を吸引して搬送する搬送ベル
トにおいて、 上記ベルト内面は該ベルト内面とガイド部材との間の摩
擦係数が0.7以下となる主体エラストマ層により形成
されており、 上記搬送面側には織物が埋設されていることを特徴とす
る搬送ベルト。 - 【請求項2】 主体エラストマ層には短繊維が配合され
ており、該短繊維の一部が、ベルト内面から露出されて
いることを特徴とする請求項1記載の搬送ベルト。 - 【請求項3】 織物は、一部が搬送面から露出するよう
に配設されていることを特徴とする請求項1または2記
載の搬送ベルト。 - 【請求項4】 複数のプーリと、 該プーリに掛け渡され、搬送物が載置される搬送面と、
負圧空間に臨む内面と、上記搬送面から内面に亘って厚
さ方向に貫通する吸引孔とを備えた搬送ベルトと、 該搬送ベルトの内面に当接して搬送ベルトの走行をガイ
ドするガイド部材とを備え、 上記吸引孔を介して搬送物を搬送面に吸引して搬送する
搬送装置において、 上記搬送ベルトは、その内面が該ベルト内面とガイド部
材との間の摩擦係数が0.7以下となる主体エラストマ
層により形成されている一方、搬送面側に織物が埋設さ
れており、 上記プーリは、その長手方向の中央部に形成された円筒
部と、該円筒部の両側に形成されたテーパ部とを備えて
いることを特徴とする搬送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18557194A JPH0853213A (ja) | 1994-08-08 | 1994-08-08 | 搬送ベルト及び搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18557194A JPH0853213A (ja) | 1994-08-08 | 1994-08-08 | 搬送ベルト及び搬送装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0853213A true JPH0853213A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16173142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18557194A Withdrawn JPH0853213A (ja) | 1994-08-08 | 1994-08-08 | 搬送ベルト及び搬送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0853213A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000516829A (ja) * | 1996-08-27 | 2000-12-19 | イー イー カーメイン,デイヴィッド | 全方向性トレッドミル |
| JP2002046836A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-12 | Bando Chem Ind Ltd | コンベヤベルト |
| JP2002255324A (ja) * | 2001-02-28 | 2002-09-11 | Mitsuboshi Belting Ltd | 搬送用平ベルト |
-
1994
- 1994-08-08 JP JP18557194A patent/JPH0853213A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000516829A (ja) * | 1996-08-27 | 2000-12-19 | イー イー カーメイン,デイヴィッド | 全方向性トレッドミル |
| JP2002046836A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-12 | Bando Chem Ind Ltd | コンベヤベルト |
| JP2002255324A (ja) * | 2001-02-28 | 2002-09-11 | Mitsuboshi Belting Ltd | 搬送用平ベルト |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011106 |