JPH0853344A - 高固形分含有エアゾール剤の製造法 - Google Patents

高固形分含有エアゾール剤の製造法

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JPH0853344A
JPH0853344A JP13643095A JP13643095A JPH0853344A JP H0853344 A JPH0853344 A JP H0853344A JP 13643095 A JP13643095 A JP 13643095A JP 13643095 A JP13643095 A JP 13643095A JP H0853344 A JPH0853344 A JP H0853344A
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JP
Japan
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aerosol
acrylic resin
liquefied propellant
aqueous
weight
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JP13643095A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takayanagi
太司 高柳
Kunio Oguri
邦雄 大栗
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Osaka Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Osaka Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アクリル樹脂と水性原液との混合物、及び液
化噴射剤をそれぞれ別にエアゾール容器に充填後、エア
ゾール容器内で均一に溶解させる高固形分含有エアゾー
ル剤の製造法であって、アクリル樹脂の配合割合が全エ
アゾール剤の10〜50重量%で、水性原液の配合割合が全
エアゾール剤の10〜50重量%で、残部に、液化噴射剤が
含有され、かつエアゾール内容物中でアクリル樹脂を乳
化・分散させるか、又は均一に溶解させることを特徴と
する高固形分含有エアゾール剤の製造法。 【効果】 固形分の粉体を粉体充填機を使用することな
く、粒径が比較的大きなアクリル樹脂をタイマー式容量
充填機によって充填可能となり、液化噴射剤をそれぞれ
別個に充填後、エアゾール容器内で均一に溶解させるこ
とかできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧品の外用塗布ある
いは医薬品の局所塗布又は貼付剤に、あるいは家具つや
出し剤、靴つや出し剤及び家具や靴のクリーナー、床ク
リーナー、自動車のクリーナー及びつや出し剤、並びに
磁器、タイル及びプラスチックのクリーナー用として使
用される高固形分含有エアゾール剤の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧品や、あらゆるタイプの医薬品、殺
菌剤及び坐薬のような局所あるいは直腸に外部塗布され
る抗生物質などの塗布パットのようなプラスター(硬
膏) として、エアゾール型のプラスターは公知である
(特公昭56-17376号公報)。公知のエアゾール型プラス
ター組成物においては、固形樹脂と水性原液は別個にエ
アゾール容器に充填後、均一に溶解させていた。例え
ば、固形樹脂は粉体充填機によって、水性原液は計量目
盛付シリンダーを使った容量充填法又は一定重量の計量
を感知し、充填機の開閉弁が閉じる重量充填法によって
充填後、エアゾール容器で均一に溶解させるか、又は固
形樹脂を液化噴射剤に前以って溶解したものをシリンダ
ーによって液化噴射剤として充填後、エアゾール容器で
均一に溶解させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】固形樹脂成分は、一般
的には粉体充填機によって充填されるが、固形樹脂の種
類、粒子の大きさ、カサ比重、粒子の比重、粒子表面の
状態、充填量によって対応が違うが、液体充填機の他に
もう一台の粉体充填機を必要とし、生産コストの面でマ
イナスである。
【0004】また、固形樹脂を前以って液化噴射剤に溶
解させたものを充填する方法もあるが、液化噴射剤の常
温での蒸気圧が2〜6kg/cm2 (ゲージ圧) あり、この
噴射剤中に固形樹脂を封入することは技術的に極めて困
難と考える。仮に、この方法で液化噴射剤に固形樹脂を
封入して溶解させたとしても、実際に、この溶解樹脂含
有液化噴射剤をエアゾールの液化噴射剤充填機で充填し
た場合、気密密封の囲いの外に洩れて、大気圧に触れた
溶解樹脂含有液化噴射剤は、直ちに液化噴射剤が気化し
て、溶解樹脂が再凝固し充填機ヘッド周辺に付着するこ
とにより、エアゾール容器の充填機ヘッドとの密封性を
損ない充填機の本来持つ精度が維持できなくなる。
【0005】更に、固形樹脂を水性原液に分散して、シ
リンダーによって、この分散液をエアゾール容器に充填
可能とするには固形樹脂の粒子を10μ以下に粉砕したも
のを水性原液に分散しなければ、シリンダーとピストン
のしゅう動部に目詰まりが起き、シリンダー内のピスト
ンがしゅう動しなくなる。しかも固形樹脂にわざわざ余
分の手を加えて粉体粒子を微粉化しなければならないと
いう経済損失が発生する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
め、本発明者は鋭意検討を重ねた結果、エアゾール内容
物中でアクリル樹脂を所定の割合で、乳化・分散させる
か、又は均一に溶解させることによって、固形樹脂を粉
体充填機で充填する必要がなく、更に前以て固形樹脂を
液化噴射剤に溶解したものを充填する必要もなく、タイ
マー式容量充填機を使用することによって充填が可能に
なることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、以下の発明を包含する。 (1)アクリル樹脂と水性原液との混合物、及び液化噴
射剤をそれぞれ別にエアゾール容器に充填後、エアゾー
ル容器内で均一に溶解させる高固形分含有エアゾール剤
の製造法であって、アクリル樹脂の配合割合が全エアゾ
ール剤の10〜50重量%で、水性原液の配合割合が全エア
ゾール剤の10〜50重量%で、残部に、液化噴射剤が含有
され、かつエアゾール内容物中でアクリル樹脂を乳化・
分散させるか、又は均一に溶解させることを特徴とする
高固形分含有エアゾール剤の製造法。
【0008】(2)アクリル樹脂と水性原液との混合物
が乳化剤又は乳化安定剤を含有する前記(1)に記載の
製造法。 (3)水性原液が乳化剤又は乳化安定剤を含有し、アク
リル樹脂の配合割合が全エアゾール剤の10〜50重量%
で、水性原液の配合割合が全エアゾール剤の10〜50重量
%で、残部に、乳化剤又は乳化安定剤、及び液化噴射剤
が含有されることを特徴とする前記(2)に記載の製造
法。
【0009】(4)良溶媒となる液化噴射剤がジメチル
エーテル及び/又はモノクロロジフルオロエタン及び/
又はジクロロモノフルオロエタンであり、貧溶媒となる
液化噴射剤が液化石油ガス及び/又はテトラフルオロエ
タン及び/又はモノクロロジフルオロメタン及び/又は
オクタフルオロシクロブタンである前記(1)〜(3)
のいずれかに記載の製造法。 (5)液化噴射剤がジメチルエーテルを50重量%以上含
有する前記(1)〜(4)のいずれかに記載の製造法。
【0010】(6)アクリル樹脂が、アルキル基の炭素
数が2〜18であるアクリル酸アルキルもしくはメタクリ
ル酸アルキルの重合体及び/又はそれらの共重合体であ
る前記(1)〜(5)のいずれかに記載の製造法。 (7)アクリル樹脂の粒径が10〜1000mμである固体樹
脂と水性原液との混合物、有効成分、並びに液化噴射剤
をそれぞれ別に攪拌球入りエアゾール容器に充填後、エ
アゾール容器内で振盪溶解させることを特徴とする前記
(1)〜(6)のいずれかに記載の製造法。
【0011】本発明に用いるアクリル樹脂としては、好
ましくはアルキル基の炭素数が2〜18であるアクリル酸
アルキル又はメタクリル酸アルキルの重合体及び/又は
それらの共重合体、例えばポリメタクリル酸エチル、ポ
リメタクリル酸n−ブチル、ポリメタクリル酸イソブチ
ル、50/50メタクリル酸エチル/メタクリル酸n−ブチ
ル共重合体、50/50メタクリル酸n−ブチル/メタクリ
ル酸イソブチル共重合体、25/75メタクリル酸ラウリル
/メタクリル酸イソブチル共重合体、30/70メタクリル
酸ステアリル/メタクリル酸t−ブチル共重合体が挙げ
られる。
【0012】これらの重合体の分子量は約10,000〜約1,
000,000 の範囲内になければならない。分子量が約10,0
00の重合体は一体的発泡構造物を形成するための十分な
凝集力を持っておらず、分子量が約1,000,000 より大き
い重合体は噴射剤溶媒に不溶な場合が多い。特に、分子
量が約25,000〜約600,000 の範囲内にある重合体が好ま
しい。
【0013】重合体の粒子の粒径は10〜1000mμの範囲
内であることが好ましい。粒径が10mμ未満のものは重
合体の合成上経済的でない。また、粒径が1000mμを超
えると、重合体分散原液を充填する充填機の開閉弁が閉
塞せず、更に水性原液に対する分散性が著しく悪くな
る。粒径は、更に好ましくは50〜300 mμの範囲であ
る。
【0014】本発明において、水性原液とは、水と、メ
タノール、エタノール、変性アルコール、未変性アルコ
ール、イソプロパノール、t−ブタノール、グリセリ
ン、アセトン等の水溶性有機溶媒とを含む溶液をいう。
本発明においては、エアゾール内容物中でアクリル樹脂
を乳化・分散させるか、又は均一に溶解させることによ
り、アクリル樹脂を、微粉化することなく、簡易な手段
でエアゾール容器に充填することが可能になる。
【0015】エアゾール内容物中でアクリル樹脂を乳化
・分散させる方法としては、例えば、アクリル樹脂と水
性原液との混合物中に乳化剤又は乳化安定剤を含有させ
る方法、好ましくは、乳化剤又は乳化安定剤を水性原液
に配合するか、乳化剤又は乳化安定剤を水性原液とは別
に油相としてエアゾール容器に充填する方法が挙げられ
る。
【0016】乳化剤又は乳化安定剤は、石鹸と陰イオン
性合成界面活性剤、石鹸と非イオン性界面活性剤又は石
鹸と陽イオン性合成界面活性剤のような単独あるいは複
数の界面活性剤を含むように配合され得る。また、界面
活性剤は完全に合成界面活性剤のみから成り得、陰イオ
ン性、陽イオン性及び非イオン性の各種タイプを含む。
【0017】典型的な陰イオン性界面活性剤は、ラウリ
ル硫酸ナトリウムのようなアルキル硫酸塩、ポリプロピ
レンベンゼン(又はトルエン)スルホン酸ナトリウムや
セリルベンゼン(又はトルエン)スルホン酸ナトリウム
のようなアルキルアリールスルホン酸塩、エトキシ化フ
ェノールの硫酸エステル、タウリンの脂肪酸エステルナ
トリウム、ソジウムラウロイルサルコシネート、ソジウ
ムステアロイルラクテート、ソジウムラウロイルラクテ
ート、ソジウムオクチルスルホサクシネート、ソジウム
ラウロイルイセチオネート、ソジウムラウリルスルホア
セテートである。また高級脂肪酸のポリエチレングリコ
ールエステル、例えばラウリル酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸及びステアリン酸のポリエタノキシエステル、
ラウリルアルコール、セチルアルコール、オレイルアル
コール及びラノリンアルコールのポリエタノキシエーテ
ル、オクチル及びノニルフェノールと5ないし50モルの
エチレンオキサイドとの縮合生成物のようなアルキルフ
ェノールのポリエタノキシエーテル、ソルビタンモノス
テアレートのポリエタノキシエステルのようなソルビタ
ンの高級脂肪酸エステル−エチレンオキサイド縮合物、
ポリエタノキシ−ポリプロパノキシポリオールのような
非イオン性石鹸も有用である。セチルトリメチルアンモ
ニウムブロマイドは典型的陽イオン性非石鹸である。
【0018】本明細書で用いられている「石鹸」という
用語は、約8ないし約26個の炭素原子を有する飽和又は
不飽和の高級脂肪酸、例えばカプリル酸、カプリン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、アラキジン酸、ベヘン酸、マーガリン酸、トリデコ
ン酸及びセロチン酸のアルカリ金属、アンモニウム及び
アミン石鹸並びにヤシ油脂肪酸、牛脂肪酸、ラード脂肪
酸、魚油脂肪酸、ミツロウ、パーム油脂肪酸、ゴマ油脂
肪酸、落花生油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、パーム核油
脂肪酸、トウモロコシ油脂肪酸、ババスヤシ脂肪酸、ロ
ジン酸、アビエチン酸及びグリースの石鹸のような脂
肪、油、ワックス及びロジン中に存在する前記範囲の天
然脂肪酸のアルカリ金属、アンモニウム及びアミン石鹸
を意味する。
【0019】これらの石鹸や合成界面活性剤もまた親水
性の乳化剤であり、水が連続相である水中油型エマルジ
ョンを形成する傾向を示す。従って、それらはエマルジ
ョンの水中油型特性を維持するのに役立つ。乳化剤又は
乳化安定剤の使用量は、全高固形分含有エアゾール剤に
対して、好ましくは 0.7〜3.0 重量%である。該使用量
が0.7 重量%未満であると、満足する乳化状態が得られ
ず、均一で一体的な多孔性発泡構造物を得ることができ
ない。一方、3.0 重量%を超えると、エマルジョン組成
物が高粘度となり、噴射剤相の膨張が不十分となり、一
体的な多孔性発泡構造体が得られなくなる。
【0020】良溶媒となる液化噴射剤としては、ジメチ
ルエーテル、モノクロロジフルオロエタン(HCFC-142b)
、ジクロロモノフルオロエタン(HCFC-141b) が単独又
は混合して用いられる。貧溶媒となる液化噴射剤として
は、液化石油ガス、テトラフルオロエタン(HFC-134a)、
モノクロロジフルオロメタン(HCFC-22) 、オクタフルオ
ロブタン(FC-318)が単独又は混合して用いられる。
【0021】良溶媒としてジメチルエーテルを用いる場
合は、その使用量は全噴射剤中15〜75重量%であること
が好ましく、良溶媒としてモノクロロジフルオロエタン
(HCFC-142b) 、ジクロロモノフルオロエタン(HCFC-141
b) を用いる場合は、その使用量は全噴射剤中50〜100
重量%であることが好ましい。エアゾール内容物中でア
クリル樹脂を均一に溶解させる方法としては、例えば、
液化噴射剤中にジメチルエーテルを50重量%以上含有さ
せる方法が挙げられる。この場合、液化噴射剤中、ジメ
チルエーテル65〜90重量%、貧溶媒10〜35重量%とする
ことが好ましい。また、乳化剤又は乳化安定剤は、使用
しても使用しなくてもよい。
【0022】
【作 用】本発明の構成と作用を説明する。本発明にお
ける固形分成分は、アクリル酸アルキルもしくはメタク
リル酸アルキルの重合体及び/又はそれらの共重合体で
あり、本発明では、これを、(必要に応じて乳化剤又は
乳化安定剤を配合した)水性原液に分散したものと、液
化噴射剤をそれぞれ別に充填後、エアゾール容器内で均
一に溶解させる。
【0023】重合体を(必要に応じて乳化剤又は乳化安
定剤を配合した)水性原液に分散したものをタイマー式
容量充填機でエアゾール容器に充填し、次いで液化噴射
剤を充填後、振盪すると、エアゾール容器内で均一に溶
解させることができる。同時に目的とする高固形分含有
エアゾール剤が得られ、これを噴射すると、一体的な多
孔性発泡構造体が得られ、その細孔中に含まれている物
質を取り出すことができる。
【0024】この状態で重合体が硬化し、有効な塗布パ
ットあるいはプラスター(硬膏)を形成する。アクリル
樹脂の配合割合が全エアゾール剤の10重量%未満では一
体的発泡構造を形成することができないか、もし形成し
てもこわれ易い。アクリル樹脂の配合割合が全エアゾー
ル剤の50重量%を超えると、分散させた水性原液が高粘
度となり、原液としての流動性がなくなり、弁式容量充
填機で充填することができなくなる。
【0025】本発明において、水性原液相はアクリル樹
脂の分散とエマルジョン形成のために必須であり、全エ
アゾール剤の10重量%未満では、アクリル樹脂の分散液
として、充填が可能な粘度を超え、充填ができなくな
る。また水性原液相の割合が余り高いと形成するフォー
ム構造体は非常に弱いものになる。水性原液相の割合が
全エアゾール剤の50重量%を超えると、気泡が粗大とな
り、凝集したフォーム構造体の形成を妨げる。
【0026】前述したエアゾール内容物中でアクリル樹
脂を乳化・分散させる方法において、水性原液に乳化剤
又は乳化安定剤を添加すること、あるいは乳化剤又は乳
化安定剤を水性原液とは別に油相としてエアゾール容器
に充填することは、液化噴射剤に溶解したアクリル樹脂
と水性原液からなる水中油型エマルジョンを形成させ、
多孔性発泡構造体を形成するために必要である。水性原
液は、例えば、アクリル樹脂粉末との比重差調整剤とし
て、グリセリン、ポリエチレングリコール分子量 190〜
1140までの範囲のもの、増粘剤として水溶性高分子、乳
化剤又は乳化安定剤としては前記の石鹸と陰イオン性合
成界面活性剤、石鹸と非イオン性界面活性剤又は石鹸と
陽イオン性界面活性剤のような単独あるいは複数の界面
活性剤を含むように配合され得る。
【0027】水性原液に分散させるアクリル樹脂の粒子
の粒径は10〜1000mμの範囲内であることが好ましい。
粒子の粒径が10mμ未満のものは重合体の合成の最終製
品に更に手を加え粒子の微細化工程が必要となり、製造
コストが高くなる。1000mμを超えると、重合体が分散
した水性原液を充填する充填機のヘッドの開閉弁が粒子
で隙間ができ閉じることができなくなり、充填精度が得
られなくなる。また、1000mμ以上の粒径では水性原液
に対する分散性が悪くなり、原液充填時沈降したり、不
均一になったりして、好ましくない。特に50〜300 mμ
の範囲の粒径が経済的で好ましい。
【0028】噴射剤としての液化気体は、本発明方法に
より製造される高固形分含有エアゾール剤の発泡に重要
なかかわりを有しており、全エアゾール剤の15〜40重量
%が好適なフォーム構造体を形成する。また貧溶媒は、
必ずしも使用する必要はないが、エアゾール機能を保持
する観点から使用することが好ましい。なお、本発明に
おける噴射剤としての液化気体についての良溶媒、貧溶
媒は、例えば化学大辞典7(共立出版)第620 頁に記載
されているように、それぞれ、「溶質を溶かす能力の大
きい溶媒」、「溶質を溶かす能力の小さい溶媒」という
意味で使用している。
【0029】本発明方法により具体的製品を製造する際
には、前述した成分に、同時に薬剤、化粧成分、清浄剤
等の有効成分を配合し、水中油型エマルジョンを形成す
るエアゾール剤が製造される。この際、好ましくは、ア
クリル樹脂の粒径が10〜1000mμである固体樹脂を水性
原液に分散したもの、有効成分、及び液化噴射剤をそれ
ぞれ別に攪拌球入りエアゾール容器に充填後、エアゾー
ル容器内で振盪溶解させることにより製品を製造する。
攪拌球は、エアゾール容器内で、水性原液中に分散した
アクリル樹脂が、膨潤して水アメ状に変化し、溶解し難
くなるのを振盪による攪拌球の効果により溶解する働き
をする。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明の範囲は以下の実施例に限定されるも
のではない。 (実施例1)紫外線予防エアゾール剤を次のようにして
製造した。
【0031】 水性原液相 (1) ポリメタクリル酸n−ブチル (分子量160,000)粒径50〜300 mμ 20.0重量% (2) 95%未変性アルコール 10.0 (3) ポリエチレングリコール 200 2.0 (4) 精製水 23.9 (5) メチルパラベン 0.1 (6) ポリオキシエチレン ポリオキシプロピレンセチルエーテル 1.0 57.0 油 相 (7) スクワラン 2.0 (8) UV-A, UV-B防止剤(パラジメチルアミノ安息香酸オクチル) 3.0 (9) アボカド油 1.0 6.0 噴射剤相 (10)液化石油ガス 18.5 (11)ジメチルエーテル 18.5 37.0 合 計 100.0
【0032】(5)を(2)に混合溶解後、(3)、
(6)を加え、混合溶解した。次いで、(4)を加え攪
拌して最後に(1)を加え分散させ、アクリル樹脂を分
散させた水性原液を調製し、タイマー式容量充填機にて
エアゾール容器に充填した。次いで、油相の成分
(7)、(8)、(9)を混合し充填後、噴射剤(1
0)、(11)を充填し、直ちに振盪し放置しておくと、
数時間でアクリル樹脂が溶解し、水中油型エマルジョン
を形成した。このエアゾール剤はエアゾール缶から一方
の手の手のひらに射出して塗布用パットを形成した。こ
のものは紫外線防止剤の水溶液を圧搾してしみ出させ、
塗布用パットとして良好な感触が得られた。
【0033】(実施例2)水性原液に乳化剤又は乳化安
定剤を配合せずに、水性原液とは別に油相としてエアゾ
ール容器に充填することにより化粧水を製造した。 水性原液相 (1) ポリメタクリル酸イソブチル (分子量100,000)粒径50〜300 mμ 21.50重量% (2) 95%未変性アルコール 7.87 (3) 精製水 24.86 (4) 乳酸 0.11 (5) フェノキシエタノール 0.50 54.84 油 相 (6) 加水分解カゼイン 1.08 (7) ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1.08 (8) スクワラン 4.96 (9) チョウジエキス 0.01 (10)油溶性混合植物抽出液 0.03 7.16 噴射剤相 (11)液化石油ガス 11.40 (12)ジメチルエーテル 26.60 38.00 合 計 100.0
【0034】(2)に(3)を加え攪拌し、(4)、
(5)を順次加えて攪拌溶解して、最後に(1)を加え
分散させ、アクリル樹脂を分散させた水性原液を調製
し、タイマー式容量充填機にてエアゾール容器に充填し
た。次いで、油相の成分(6)、(7)、(8)、
(9)、(10)を混合し充填後、噴射剤(11)、(12)
を充填し、直ちに振盪し放置しておくと、数時間でアク
リル樹脂が溶解し、水中油型エマルジョンを形成した。
このエアゾール剤はエアゾール缶から一方の手の手のひ
らに射出して塗布用パットを形成した。このものは化粧
水の水溶液を圧搾してしみ出させ、塗布用パットとして
良好な感触が得られた。
【0035】(実施例3)一液型紫外線予防エアゾール
剤を次のようにして製造した。 水性原液相 (1) ポリメタクリル酸イソブチル (分子量約135,000)粒径50〜300 mμ 18.0重量% (2) 95%未変性アルコール 20.4 (3) 精製水 5.6 (4) フェノキシエタノール 0.5 44.5 油 相 (5) アボカド油 3.1 (6) スクワラン 8.0 (7) 油溶性混合植物抽出液 0.9 12.0 噴射剤相 (8) 液化石油ガス 13.0 (9) ジメチルエーテル 30.5 43.5 合 計 100.0
【0036】(3)に(2)を加え攪拌し、(4)を加
えて攪拌溶解して、最後に(1)を加え、一液型水性原
液を調製し、タイマー式容量充填機にてエアゾール容器
に充填した。次いで、油相の成分(5)、(6)、
(7)を混合し充填後、噴射剤(8)、(9)を充填
し、直ちに振盪し放置しておくと、数時間でアクリル樹
脂が溶解し、一液型の内容物一液型の内容物を形成し
た。このエアゾール剤はエアゾール缶から一方の手の手
のひらに射出して柔軟で弾力性に富んだ塗布用パットを
形成した。このものは紫外線防止剤の水溶液を圧搾して
しみ出させ、塗布用パットとして良好な感触が得られ
た。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、固形分の粉体を粉体充
填機を使用することなく、粒径が比較的大きなアクリル
樹脂をタイマー式容量充填機によって充填可能となり、
液化噴射剤をそれぞれ別個に充填後、エアゾール容器内
で均一に溶解させることかできる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 3/30 G N H

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル樹脂と水性原液との混合物、及
    び液化噴射剤をそれぞれ別にエアゾール容器に充填後、
    エアゾール容器内で均一に溶解させる高固形分含有エア
    ゾール剤の製造法であって、アクリル樹脂の配合割合が
    全エアゾール剤の10〜50重量%で、水性原液の配合割合
    が全エアゾール剤の10〜50重量%で、残部に、液化噴射
    剤が含有され、かつエアゾール内容物中でアクリル樹脂
    を乳化・分散させるか、又は均一に溶解させることを特
    徴とする高固形分含有エアゾール剤の製造法。
  2. 【請求項2】 アクリル樹脂と水性原液との混合物が乳
    化剤又は乳化安定剤を含有する請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 水性原液が乳化剤又は乳化安定剤を含有
    し、アクリル樹脂の配合割合が全エアゾール剤の10〜50
    重量%で、水性原液の配合割合が全エアゾール剤の10〜
    50重量%で、残部に、乳化剤又は乳化安定剤、及び液化
    噴射剤が含有されることを特徴とする請求項2記載の製
    造法。
  4. 【請求項4】 良溶媒となる液化噴射剤がジメチルエー
    テル及び/又はモノクロロジフルオロエタン及び/又は
    ジクロロモノフルオロエタンであり、貧溶媒となる液化
    噴射剤が液化石油ガス及び/又はテトラフルオロエタン
    及び/又はモノクロロジフルオロメタン及び/又はオク
    タフルオロシクロブタンである請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の製造法。
  5. 【請求項5】 液化噴射剤がジメチルエーテルを50重量
    %以上含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の製
    造法。
  6. 【請求項6】 アクリル樹脂が、アルキル基の炭素数が
    2〜18であるアクリル酸アルキルもしくはメタクリル酸
    アルキルの重合体及び/又はそれらの共重合体である請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の製造法。
  7. 【請求項7】 アクリル樹脂の粒径が10〜1000mμであ
    る固体樹脂と水性原液との混合物、有効成分、並びに液
    化噴射剤をそれぞれ別に攪拌球入りエアゾール容器に充
    填後、エアゾール容器内で振盪溶解させることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100692603B1 (ko) * 2000-06-09 2007-03-13 애경산업(주) 수용성 에어로졸 세정제 조성물
JP2008031098A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Daizo:Kk エアゾール組成物
KR100975236B1 (ko) * 2009-09-08 2010-08-11 주식회사 그린 아그로텍 해충방제용 스프레이식 점착제 조성물 및 그 제조방법

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