JPH0853471A - クロロシラン類の炭化水素化方法 - Google Patents
クロロシラン類の炭化水素化方法Info
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Abstract
いに同一でも異なってもよい。mは0〜3の整数、nは
0〜5の整数である。)のクロロシラン類を液相で金属
アルミニウム又はアルミニウム合金の存在下に一般式3 R ’X …(3) (R ’は一価炭化水素基、Xはハロゲン原子である。)
のハロゲン化炭化水素と反応させて一般式1又は2のク
ロロシラン類の塩素原子の一つ以上をR ’で置換するク
ロロシラン類の炭化水素化方法。 【効果】 クロロシラン類から温和な条件で容積効率よ
く、より炭化水素化された炭化水素化シラン類を容易に
合成でき、また使用原料は安価で入手容易なアルミニウ
ム又はアルミニウム合金、ハロゲン化炭化水素であり経
済的である。
Description
和な条件で容易にクロロシラン類を炭化水素化する方法
に関する。
ル置換度の高いクロロシラン類、及び、その誘導体は従
来より産業上の利用分野が多く、例えばトリメチルクロ
ロシランはシリル化剤として広く使われているほか、無
機物質の疎水性化、オルガノポリシロキサン鎖への末端
ブロック単位の導入などに用いられる有用な物質である
し、t−ブチルジメチルクロロシランは医薬品の合成中
間体に用いられる優れたシリル化剤として広く使用され
ている。
品等のシリル化剤として需要が多く有用である。シラン
類を生産する際の蒸留釜中には、塩素置換度の高いメチ
ルクロロジシラン類が含まれており、これをメチル化し
てメチル置換度の大きいジシランに変換することは、産
業上、大きな意義のあることである。
方法としては、グリニャール試薬を用いた方法が一般的
であったが、この方法は原料の金属マグネシウムが高価
であり、また、大量の溶媒が必要とされ、容積効率が悪
いといった欠点があった。また、Z,Anorg,Al
lgem,Chem,287273(1956年)で
は、メチルアルミニウムセスキクロリドを用いて各種ク
ロロシランのメチル化を試みているが、原料のメチルア
ルミニウムセスキクロリドが空気中で自然発火性であ
り、かつ少量の水の混在によって爆発的な加水分解を起
こすことが知られており、工業的に合成するには危険で
あった。
よれば、反応管内にクロロシランとメチルクロリドガス
を180〜450℃で気相反応させることによって、ク
ロロシランをメチル化する方法が示されているが、この
反応は、高温条件が必要な上に副生する塩化アルミニウ
ムが流通系中に詰まりやすいという重大な危険があっ
た。
リウムを用いたクロロシランのアルキル化方法(J,A
m,Chem,Soc,68,1675(1946年)
など)やアルキル亜鉛(Ann,222,354(18
84年))を用いたクロロシランのアルキル化方法も知
られているが、いずれも安全性、操作性の面で劣り、特
に後者については収率の面でも劣っており、工業的に優
れた方法とはいえない。
いモノシラン類の製造方法は高価な原料を使ったり、煩
雑な操作が必要とされ、高価である等の問題があった。
法としても、グリニャール試薬を用いた方法が一般的で
ある〔ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー
(J.Org.Chem.)21,1956年,126
4〜1268,熊田et al〕が、この方法は原料の
金属マグネシウムが高価で経済的に不利であり、また大
量の溶媒が必要とされ、容積効率が悪いという欠点があ
った。
クロロジシラン類をエチルアルミニウムセスキクロリド
等の有機アルミニウム化合物、Si−H結合を含むシラ
ン化合物及び塩化水素ガスの存在下、テトラメチルシラ
ンと不均化反応させてメチル化反応を行う方法が提案さ
れている。しかしながら、このメチル化反応は、自然発
火性で極めて危険な有機アルミニウム化合物や低沸点で
保存及び取扱い上不便なテトラメチルシランを使う必要
があり、煩雑な操作や危険性が存在し、しかも熱力学的
な平衡のために所望のメチル置換度の高いジシラン類を
高収率で得ることは本質的に不可能で工業的に不利であ
った。
の中では、特にヘキサメチルジシランが重要であるが、
従来、ヘキサメチルジシランの製造方法としては、上記
の方法以外に、アルカリ金属を使ってトリメチルハロゲ
ノシランを縮合する方法がある。例えば、H.Gilm
an他、J.Organometal.Chem.1
3,323(1968年);桜井他、特開昭49−42
616号公報;D.E.Seilz他、Synth.C
ommun.9,451(1981年);G.Frit
z他、Z.Anorg.Allg.Chem.473,
59(1981年)において金属リチウムを用いた方法
が挙げられ、W.Sundermeyer他、Z.An
org.U.Allgem.Chem.310,50
(1961年);G.R.Wilson他、J.Or
g.Chem.26,557(1961年);M.G.
Voronkov他、Z.Obs.Khim.26,5
84(1956年)において金属ナトリウムを用いた方
法が挙げられている。しかし、この方法の場合、テトラ
ヒドロフランやヘキサメチルホスホルアミド等の極性溶
媒を用いたり、超音波などの工業的には一般的でない方
法を用いたりすることが多いため、溶媒の回収や容積効
率の悪さ、プロセスの複雑さが問題となり、また、一般
的に危険なアルカリ金属の使用自体が工業的安全性の上
から問題であった。また、マグネシウムを使ってトリメ
チルクロロシランを縮合する方法(L.Roesch
他、Z.Naturforsch.B:Anorg.C
hem.Org.Chem.31b,281(1976
年))があるが、マグネシウムが高価な上、溶媒として
発ガン性が近年問題となっているヘキサメチルホスホル
トリアミドを用いるため、この方法は無理となってきて
いる。
の高いシラン類を製造するために経済面及び操作面でも
満足できるクロロシラン類の炭化水素化方法の開発が望
まれていた。
もので、クロロシラン類を安価な原料を用いて穏和な条
件でその塩素原子を有機炭化水素基により置換して、よ
り炭化水素基置換度の高いシラン類を得ることができる
クロロシラン類の炭化水素化方法を提供することを目的
とする。
上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記一
般式(1)又は(2) R mSiCl4-m …(1) R nSi2Cl6-n …(2) (式中、R は水素原子又は一価炭化水素基で、複数個の
Rは互いに同一であっても異なっていてもよい。mは0
〜3の整数、nは0〜5の整数である。)で示されるク
ロロシラン類を液相で金属アルミニウム又はアルミニウ
ム合金の存在下に下記一般式(3) R ’X …(3) (式中、R ’は一価炭化水素基、Xはハロゲン原子であ
る。)で示されるハロゲン化炭化水素と反応させること
により、上記式(1)又は(2)のクロロシラン類の少
なくとも一つの塩素原子が容易かつ確実にR’と置換さ
れて炭化水素化され、クロロシラン類を安価で入手容易
な上、危険性がなく取扱いの容易な原料を用いて穏和な
条件で安全かつ簡単な操作で炭化水素化し得て、炭化水
素基置換度の高いシラン類を高い収率で製造することが
できることを知見した。
a)又は(2a) R xSiCl4-x …(1a) R ySi2Cl6-y …(2a) (式中、R は上記と同様の意味を示し、xは0〜2の整
数、yは0〜4の整数である。)で示されるクロロシラ
ン類を用い、下記一般式(4) R’bSiaCl2a+2-b …(4) (式中、R ’は上記と同様の意味を示し、aは1以上の
整数、b=2a,2a+1又は2a+2である。)で示
されるシラン、即ち R’2aSiaCl2 …(4a) R’2a+1SiaCl …(4b) R’2a+2Sia …(4c) のいずれかのシランの存在下で行うことにより、クロロ
置換度の高いシラン類の炭化水素化反応速度を促進で
き、例えばテトラメチルシラン、ヘキサメチルジシラン
等の炭化水素基置換度の高いシラン類を効率的に得るこ
とができることを知見し、本発明をなすに至ったもので
ある。
(2) R mSiCl4-m …(1) R nSi2Cl6-n …(2) (式中、R は水素原子又は一価炭化水素基で、複数個の
Rは互いに同一であっても異なっていてもよい。mは0
〜3の整数、nは0〜5の整数である。)で示されるク
ロロシラン類を液相で金属アルミニウム又はアルミニウ
ム合金の存在下に下記一般式(3) R ’X …(3) (式中、R ’は一価炭化水素基、Xはハロゲン原子であ
る。)で示されるハロゲン化炭化水素と反応させて、上
記式(1)又は(2)のクロロシラン類の塩素原子の少
なくとも一つをR ’で置換することを特徴とするクロロ
シラン類の炭化水素化方法、及び、下記一般式(1a)
又は(2a) R xSiCl4-x …(1a) R ySi2Cl6-y …(2a) (式中、R は上記と同様の意味を示し、xは0〜2の整
数、yは0〜4の整数である。)で示されるクロロシラ
ン類を下記一般式(4) R’bSiaCl2a+2-b …(4) (式中、R ’は上記と同様の意味を示し、aは1以上の
整数、b=2a,2a+1又は2a+2である。)で示
されるシランの存在下に上記一般式(4)のR’Xで示
されるハロゲン化炭化水素と反応させる上記の方法を提
供する。
と、本発明のクロロシラン類の炭化水素化方法において
は、原料として下記一般式(1)又は(2)で示される
クロロシラン類を使用する。 R mSiCl4-m …(1) R nSi2Cl6-n …(2)
あり、一価炭化水素基としては、炭素数1〜20、特に
1〜6のものが好ましく、一価炭化水素基としては飽和
でも不飽和でもよい。具体的には、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、ビニル基等
のアルケニル基などが挙げられるが、好ましくは脂肪族
不飽和結合を有さないものである。mは、0,1,2又
は3である。また、nは0〜5の整数であり、特に2以
上が好ましく、更に好ましくは2又は3である。なお、
Rが複数個の場合、各Rは互いに同一でも異なっていて
もよい。
しては、テトラクロロシラン、メチルトリクロロシラ
ン、メチルハイドロジェノジクロロシラン、ジメチルジ
クロロシラン、ジメチルハイドロジェノクロロシラン、
エチルトリクロロシラン、イソプロピルトリクロロシラ
ンなどが例示される。
は、下記化合物を挙げることができる。 1,1,2,2−テトラクロロ−1,2−ジメチルジシ
ラン 1,1,1,2−テトラクロロ−2,2−ジメチルジシ
ラン 1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリメチルジシ
ラン 1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラメチルジシ
ラン 1,1−ジクロロ−1,2,2,2−テトラメチルジシ
ラン 1−クロロ−1,1,2,2,2−ペンタメチルジシラ
ン 1,1−ジクロロ−1,2,2,2−テトラエチルジシ
ラン
化するために用いるハロゲン化炭化水素は、下記一般式
(3)で示されるものである。 R ’X …(3)
は炭素数1〜10、特に1〜6のものであるが、これは
アルキル基、シクロアルキル基が好ましい。Xはハロゲ
ン原子で、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素が挙げられる
が、汎用的には塩素である。
メチルクロリドやエチルクロリドのように常温で気体の
ものでも、t−ブチルクロリド、シクロヘキシルクロリ
ド、ヨウ化メチル、エチルブロミドなど常温で液体のも
のでもよい。なお、上記の中では、特にメチルクロリド
及びエチルクロリドが好適に使用される。
クロロシラン類の炭化水素化したいSi−Cl結合1モ
ル当り1〜1.5モル、好ましくは1〜1.2モルがよ
い。1モルより少ないと反応が進まず反応率が低くな
り、1.5モルより多いと目的とする炭化水素化シラン
の選択性が悪くなる場合が生じる。
たいクロロシランを液相で金属アルミニウム又はアルミ
ニウム合金と混ぜて撹拌しておき、そこにハロゲン化炭
化水素を導入するものである。この場合、上記ハロゲン
化炭化水素は、アルミニウム又はアルミニウム合金を分
散した液相のクロロシラン類中にガス状で導入しても、
液状で滴下してもよい。
ム合金としては、例えばAl、AlMgSi、AlCu
Mg等を挙げることができる。なお、アルミニウム合金
は、アルミニウムを85重量%以上含有するものが好ま
しい。
ミニウム合金は、活性化することなくそのまま使用して
も十分反応は進行するが、通常その表面が酸化膜で覆わ
れているため予め活性化しておくことが好ましい。活性
化の方法としては、60〜150℃程度で無水塩化水素
ガスを流通したり、ヨウ素片と混ぜて加熱することが好
ましいが、この方法の他に原料クロロシラン中に分散さ
せた状態で臭化エチル、臭化エチレン、ヨウ素等を入れ
て活性化することもできる。
使用量は、原料の上記式(1)又は(2)のクロロシラ
ン類中の炭化水素化したいSi−Cl結合1モル当たり
0.6〜2.7モル、特に0.6〜1モルの範囲とする
ことが望ましい。使用量が0.6モルに満たないとクロ
ロシラン類の反応率が低くなる場合があり、2.7モル
を超えると未反応のAlが多く残って後処理が大変にな
る場合がある。
特に下記一般式(1a)又は(2a) R xSiCl4-x …(1a) R ySi2Cl6-y …(2a) (式中、R は上記と同様の意味を示し、xは0〜2の整
数、yは0〜4の整数である。)で示されるクロロシラ
ン類である場合、更に下記一般式(4)で示されるシラ
ン類(即ち、下記式(4a)〜(4c)で示されるシラ
ン類)の1種又は2種以上を添加することによって反応
速度をより促進させることができる。 R’bSiaCl2a+2-b …(4) (式中、R ’は上記と同様の意味を示し、aは1以上の
整数であり、特に1〜10の整数であることが好まし
く、b=2a,2a+1又は2a+2である。) R’2aSiaCl2 …(4a) R’2a+1SiaCl …(4b) R’2a+2Sia …(4c)
ロジメチルシラン、クロロトリメチルシラン、テトラメ
チルシラン、1−クロロ−1,1,2,2,2−ペンタ
メチルジシラン、ヘキサメチルジシラン、1−クロロヘ
プタメチルトリシラン、オクタメチルトリシラン、デカ
メチルテトラシラン、テトラエチルシラン、ヘキサエチ
ルジシラン、オクタエチルトリシランなどが例示される
が、クロロトリメチルシラン、テトラメチルシラン、ヘ
キサメチルシラン、オクタメチルトリシラン、デカメチ
ルトリシランが好ましい。
b=2a+2である、下記一般式(4c) R’2a+2Sia …(4c) (式中、aは上記と同様の意味を示すが、特に1,2又
は3が好ましく、更に好ましくはa=2又は3であ
る。)で示されるシラン化合物が好適に用いられ、具体
的にはテトラメチルシラン、ヘキサメチルジシラン、オ
クタメチルトリシラン、デカメチルテトラシラン、テト
ラエチルシラン、ヘキサエチルジシラン、オクタエチル
トリシラン等が挙げられる。
と、反応速度がより速くなるため、低温で反応が可能と
なり、副生物も低減させることができる。
クロロシラン類に対して1〜20モル%、特に1〜10
モル%の範囲であることが好適であり、1モル%に満た
ないと十分な添加効果が得られない場合があり、20モ
ル%を超えると内圧が上昇しすぎたり、副生物が生成し
たりする場合がある。
又は(2)のクロロシラン類を液相で金属アルミニウム
又はアルミニウム合金と混ぜて撹拌しておき、そこにメ
チルクロリドなどのハロゲン化炭化水素、更に必要によ
り上記式(4)の反応促進のためのシラン類を導入する
ことにより炭化水素化反応を行うことができる。
ロシラン類は液相で使用するもので、クロロシラン類が
液状である限り、反応は通常無溶媒下で行うことができ
るが、必要により反応に不活性な溶媒、例えばノルマル
ノナン、ノルマルデカン、デカリン(デカヒドロナフタ
レン)、トルエン等を用いることもできる。
50℃、特に50〜100℃、また、反応圧力は0〜1
0Kgw/cm2G(ゲージ圧)、特に2〜7Kgw/
cm2Gが好ましく、反応時間は通常5〜20時間であ
る。なお、反応時間及び圧力は、原料の蒸気圧と反応温
度に応じて調整することが好ましい。
は濾過した後に蒸留することによって炭化水素化したシ
ラン類を得ることができる。なお、直接蒸留した釜残又
は濾過後の濾滓は、塩化アルミニウムと少量の未反応の
アルミニウムであり、昇華によって前者を回収でき、酸
又はアルカリ水によって後者を処理することができる。
様として、式(1)又は(2)クロロシラン類と上記式
(4)のシラン類とをルイス酸触媒の存在下に再分配反
応させてから、アルミニウム又はアルミニウム合金を加
え、これにメチルクロリド等のハロゲン化炭化水素を導
入するという2段階反応を採用することもできる。特
に、この方法は、トリメチルクロロシラン、ヘキサメチ
ルジシラン等の高炭化水素化シランの合成に有効であ
る。
上記式(4c)で示されるシラン類が好適である。ま
た、この反応において、式(4)のシラン類の使用量
は、式(1)のシラン類1モルに対して(3−x)/2
モル〜5(3−x)モル、好ましくは(3−x)モル〜
2(3−x)モルであり、式(2)のジシラン類1モル
に対して(5−y)/2モル〜5(5−y)モル、好ま
しくは(5−y)モル〜2(5−y)モルである(x,
yは上記と同様の意味を示す)。
と上記式(4)のシラン類を不均化反応させるためのル
イス酸触媒としては、塩化アルミニウム、臭化アルミニ
ウム、三塩化ホウ素、塩化第2鉄などが挙げられるが、
塩化アルミニウムが好ましい。ルイス酸触媒の使用量
は、上記式(1)又は(2)で示されるクロロシラン類
の重量の0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%
がよい。
(2)のクロロシラン類と、上記式(4)のシラン類と
をルイス酸触媒の存在下に再分配反応させるが、この
際、第2段階において投入するアルミニウム又はアルミ
ニウム合金を予め投入しておいてもよい。該反応は、反
応温度20〜150℃、特に50〜100℃、反応圧力
は0〜10kg/cm2G(ゲージ圧)、特に0〜5k
g/cm2Gが好ましく、反応時間は通常30分〜5時
間である。なお、再分配反応促進のためにSi−H結合
含有シラン類、例えば、メチルジクロロシラン等を触媒
量入れてもよい。また、反応液は必要に応じて蒸留し
て、この再分配反応で得られた高次炭化水素化シランを
単離した後、第2段階のハロゲン化炭化水素を導入して
の反応を行わせてもよい。なお、ハロゲン化炭化水素を
導入しての反応は上記と同様であり、反応終了後の操作
も上記と同様にして行うことができる。
シランを得る場合は、原料として下記一般式(2b) (CH3)cSi2Cl6-c …(2b) (式中、cは0〜4の整数である。)のクロロジシラン
類を用いることが好ましく、これに化学量論的過剰量の
上記式(4c)においてR’がメチル基であるシラン化
合物をルイス酸触媒の存在下で反応させて、ペンタメチ
ルクロロジシランを主成分とする反応液を得た後、該反
応液中に金属アルミニウム又はアルミニウム合金を分散
させ、これにメチルクロリドを導入して、選択的にヘキ
サメチルジシランを合成することができる。
合は、原料として下記一般式(1b) (CH3)dSi Cl4-d …(1b) (式中、dは0〜2の整数である。)のクロロシラン類
に化学量論的過剰量の上記式(4c)においてR’がメ
チル基であるシラン化合物をルイス酸触媒の存在下で反
応させて、トリメチルクロロシランを主成分とする反応
液を得た後、該反応液中に金属アルミニウム又はアルミ
ニウム合金を分散させ、これにメチルクロリドを導入し
て、選択的にテトラメチルシランを合成することができ
る。
ランと式(3)のハロゲン化炭化水素を反応させること
により、下記一般式(5) R mR1 KSi Cl4-m-k …(5) (式中、R,R1,mは上記と同様の意味を示し、kは
1以上の整数であるが、m+k≦4である。)で示され
る炭化水素化モノシランを得ることができる。
場合も、その少なくとも一つの塩素原子がメチル化等の
炭化水素化したより高次の炭化水素化ジシラン類が得ら
れ、下記一般式(6)のジシランが有効に製造し得る。
の整数であるが、h≦6−nである。)
和な条件で容積効率よく、より炭化水素化された炭化水
素化シラン類を容易に合成でき、また、使用原料はアル
ミニウム又はアルミニウム合金、ハロゲン化炭化水素と
いった安価で入手容易なものであるため経済的である。
るが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
ド管、及び、留出管を接続した耐圧反応容器にアルミニ
ウムの粉末27.0g(1モル)を仕込み、系内を窒素
通気しながら130℃まで昇温して十分乾燥したのち、
乾燥塩化水素ガスを流通して160℃まで昇温した。次
に系内にジメチルジクロロシラン193.5g、エチル
ブロミド2.0gを仕込み、留出管との接続を切る。反
応温度50℃になるようにコントロールしながらメチル
クロリドガスを52.0gフィードしたところ、15時
間で反応が終了した。残存メチルクロリドをパージした
後、内容液を留出させたところ、79.2%の収率でト
リメチルクロロシランを得ることができた。
ロリドガスの代わりにエチルクロリドガスを66.0g
吹き込んだ以外は、実施例1と同じ操作を行ったとこ
ろ、7時間で反応が終了した。残存エチルクロリドをパ
ージして内容液を留出させたところ、62.1%の収率
でエチルジメチルクロロシランが、12.9%の収率で
ジエチルジメチルシランが得られた。
てジメチルジクロロシラン193.5gの代わりにメチ
ルトリクロロシラン149.5gとし、反応温度を16
0℃とした以外は実施例1と同じ操作を行ったところ、
27時間で反応が終了した。残存メチルクロリドをパー
ジして内容液を留出させたところ、62.1%の収率で
トリメチルクロロシランを得ることができた。
リクロロシランとエチルブロミドを導入する際に、トリ
メチルクロロシラン7.5gを添加し、反応温度を80
℃とした以外は実施例3と同じ操作を行ったところ、1
1時間で反応が終了した。残存メチルクロリドをパージ
して内容液を留出させたところ、78.1%の収率でト
リメチルクロロシランを得ることができた。
管を備えたオートクレーブ中に金属アルミニウム27.
0gと塩化アルミニウム2.0gをよく混ぜて入れ、乾
燥塩化水素ガスを導入して100℃まで昇温した後、ガ
スクロマトグラフィ分析により50重量%まで1,1,
2,2−テトラクロロ−1,2−ジメチルジシラン、4
7重量%まで1,2,2−トリクロロ−1,1,2−ト
リメチルジシラン及び3重量%までの未確定の物質から
なる液体93.3g、エチルブロミド2.0gを導入し
た。反応温度150℃になるようにコントロールしなが
らメチルクロリドガス83.3gを15時間かけてフィ
ードした。次いで、残存メチルクロリドガスをパージし
た後、内容液を分留したところ、53.1%の収率でヘ
キサメチルジシラン、11.2%の収率でクロロペンタ
メチルジシランが得られた。
チルブロミドを導入する時にジメチルジクロロシラン
7.0gを添加する以外は実施例5と同様に行ったとこ
ろ、80℃,10時間の反応により、83.2%の収率
でヘキサメチルジシラン、12.1%の収率でクロロペ
ンタメチルジシランが得られた。
チルブロミドを導入する時にテトラメチルシラン7.0
gを添加する以外は実施例5と同様に行ったところ、5
0℃,10時間の反応により、83.7%の収率でヘキ
サメチルジシラン、10.7%の収率でクロロペンタメ
チルジシランが得られた。
チルブロミドを導入する時にヘキサメチルジシラン7.
0gを添加する以外は実施例5と同様に行ったところ、
50℃,10時間の反応により、84.1%の収率でヘ
キサメチルジシラン、11.2%の収率でクロロペンタ
メチルジシランが得られた。
管を備えた500mlオートクレーブ中に、ガスクロマ
トグラフィ分析により50重量%まで1,1,2,2−
テトラクロロ−1,2−ジメチルジシラン、47重量%
まで1,2,2−トリクロロ−1,1,2−トリメチル
ジシランからなる液体36.2g及テトラメチルシラン
75.0g、メチルジクロロシラン2.0g、無水塩化
アルミニウム粉末2.0gを加え、80℃で約3時間撹
拌した。次いで、系を冷却して残存圧を大気圧まで抜い
た後、エチルブロミド2.0g及び金属アルミニウム粉
末21.0gを加え、温度を50℃にして、メチルクロ
リド110gを10時間かけて供給し、反応液を濾過し
た濾液を蒸留したところ、ヘキサメチルジシラン45.
4g(収率89%)が得られた。
チルシラン75.0gを加える代わりに、ヘキサメチル
ジシラン256gを加える他は実施例9と同様の方法を
行った結果、ヘキサメチルジシラン93.9g(収率9
5%)が得られた。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(1)又は(2) R mSiCl4-m …(1) R nSi2Cl6-n …(2) (式中、R は水素原子又は一価炭化水素基で、複数個の
Rは互いに同一であっても異なっていてもよい。mは0
〜3の整数、nは0〜5の整数である。)で示されるク
ロロシラン類を液相で金属アルミニウム又はアルミニウ
ム合金の存在下に下記一般式(3) R ’X …(3) (式中、R ’は一価炭化水素基、Xはハロゲン原子であ
る。)で示されるハロゲン化炭化水素と反応させて、上
記式(1)又は(2)のクロロシラン類の塩素原子の少
なくとも一つをR ’で置換することを特徴とするクロロ
シラン類の炭化水素化方法。 - 【請求項2】 下記一般式(1a)又は(2a) R xSiCl4-x …(1a) R ySi2Cl6-y …(2a) (式中、R は上記と同様の意味を示し、xは0〜2の整
数、yは0〜4の整数である。)で示されるクロロシラ
ン類を下記一般式(4) R’bSiaCl2a+2-b …(4) (式中、R ’は上記と同様の意味を示し、aは1以上の
整数、b=2a,2a+1又は2a+2である。)で示
されるシランの存在下に上記一般式(4)のR’Xで示
されるハロゲン化炭化水素と反応させる請求項1記載の
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7018681A JP2907046B2 (ja) | 1994-02-15 | 1995-01-11 | クロロシラン類の炭化水素化方法 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4050094 | 1994-02-15 | ||
| JP6-148660 | 1994-06-07 | ||
| JP14866094 | 1994-06-07 | ||
| JP6-40500 | 1994-06-07 | ||
| JP7018681A JP2907046B2 (ja) | 1994-02-15 | 1995-01-11 | クロロシラン類の炭化水素化方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0853471A true JPH0853471A (ja) | 1996-02-27 |
| JP2907046B2 JP2907046B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=27282324
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7018681A Expired - Fee Related JP2907046B2 (ja) | 1994-02-15 | 1995-01-11 | クロロシラン類の炭化水素化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2907046B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998058936A1 (fr) * | 1997-06-20 | 1998-12-30 | Hitachi, Ltd. | Nanostructure d'organosilicie et son procede de fabrication |
| JP2007262020A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Taiyo Kagaku Co Ltd | ジシラン化合物 |
-
1995
- 1995-01-11 JP JP7018681A patent/JP2907046B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998058936A1 (fr) * | 1997-06-20 | 1998-12-30 | Hitachi, Ltd. | Nanostructure d'organosilicie et son procede de fabrication |
| JP2007262020A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Taiyo Kagaku Co Ltd | ジシラン化合物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2907046B2 (ja) | 1999-06-21 |
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