JPH09194485A - アルキニルシラン類の製造法 - Google Patents

アルキニルシラン類の製造法

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JPH09194485A
JPH09194485A JP8005349A JP534996A JPH09194485A JP H09194485 A JPH09194485 A JP H09194485A JP 8005349 A JP8005349 A JP 8005349A JP 534996 A JP534996 A JP 534996A JP H09194485 A JPH09194485 A JP H09194485A
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JP8005349A
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Sei Kondo
聖 近藤
Hikari Sugita
光 杉田
Tamejirou Hiyama
為次郎 檜山
Yasuo Hatanaka
康夫 畠中
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Sagami Chemical Research Institute
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Sagami Chemical Research Institute
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1−アルキニルシラン類の簡便かつ効率的な
製造法を提供する。 【解決手段】 ハロシラン類をアルキニル銅類と反応さ
せることからなる、下記一般式 【化1】 (式中、R1、R4は水素原子、アルキル基、アリ−ル
基、アルケニル基またはアルキニル基を表し、R2はア
ルキル基、シクロアルキル基、アリ−ル基、アルケニル
基、アルキニル基、アルコキシ基、シリル基またはアシ
ル基を表し、R3は単結合または二価の有機基を表す。
5は単結合または二価の連結基を表す。mおよびkは
独立に0から2までの整数を表し、nは0から3までの
整数を表す)で表されるアルキニルシラン類の製造法。 【効果】 保護基やアルキニル化剤などの有機合成反応
剤として広い用途を有するアルキニルシラン類を高収率
で合成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルキニル銅を用い
る1−アルキニルシラン類の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】1−アルキニルシラン類は末端アルキン
の保護基["Silicon Reagents in Organic Synthesis",
p.45, Academic Press, New York (1988)]やカルボ
ニル化合物の位置選択的なアルキニル化剤[Synthesis,
761 (1979); ibid. 991 (1984)]をはじめとして有機
合成において広く用いられている反応剤であり[J. Org
anomet. Chem., 422, 62 (1992); ibid. 416, 63 (199
1); ibid. 374, 106 (1989); ibid. 360, 113 (1989);
ibid. 337, 273 (1987)]、その簡便かつ効率的な合成
法は重要である。
【0003】1−アルキニルシラン類の従来の合成法と
しては、1−アルキンをブチルリチウムやエチルグリニ
ャ−ル反応剤と処理しアルキニルメタルとした後、これ
をハロシランによりシリル化する方法[J. Organomet.
Chem., 422, 62 (1992); ibid. 416, 63 (1991); ibid.
374, 106 (1989); ibid. 360, 113 (1989); ibid. 33
7, 273 (1987)]が一般的に広く用いられている。
【0004】しかし、アルキニルリチウムやアルキニル
マグネシウムは、反応性が高く、種々の官能基と容易に
反応する。したがって、従来法では種々の官能基を有す
るアルキニルシランの汎用的な合成法としては問題が多
い。
【0005】本発明者等は最近、金属亜鉛を用いる1−
アルキニルシラン類の簡便な製造法を見い出した[Tetra
hedron Lett. 36, 2769 (1995)]。しかしながら、この
方法は簡便性および経済性の両面で従来法を凌駕する一
方で、高い反応温度を必要とする点および副反応として
1−アルキンの還元がしばしば起こるという点で、必ず
しも満足すべきものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる欠点を
有しない、1−アルキニルシラン類の効率的な製造法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは1−アルキ
ニルシラン類の効率的かつ工業的に適用可能な製造法に
つき検討を加えた結果、アルキニル銅をクロロトリメチ
ルシランをはじめとするハロシランと加熱攪拌すること
により、1−アルキニルシラン類が高効率かつ高収率で
得られることを見いだし、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は下記一般式[I]
【0009】
【化10】
【0010】(式中、R1は水素原子、アルキル基、ア
リ−ル基、アルケニル基またはアセチレン水素をもたな
いアルキニル基を表す。Xはハロゲン原子を表す。nは
0から3までの整数を表す。ただし、nが2以上の場
合、二つ以上のR1は互いに異なっていてもよい。)で
表されるハロシランを下記一般式[II]
【0011】
【化11】
【0012】(式中、R2はアルキル基、シクロアルキ
ル基、アリ−ル基、アルケニル基、アセチレン水素をも
たないアルキニル基、アルコキシ基、シリル基またはア
シル基を表す。)で表されるアルキニル銅と反応させる
ことからなる、下記一般式[III]
【0013】
【化12】
【0014】(式中、R1、R2およびnは前記と同一の
意味を表す。)で表されるアルキニルシランの製造法に
関する。
【0015】また、本発明は下記一般式[IV]
【0016】
【化13】
【0017】(式中、R1は水素原子、アルキル基、ア
リ−ル基、アルケニル基またはアセチレン水素をもたな
いアルキニル基を表す。ただし、R1は互いに異なって
いてもよい。Xはハロゲン原子を表す。)で表されるハ
ロシランと、下記一般式[V]
【0018】
【化14】
【0019】(式中、R3は単結合または二価の有機基
を表す。)で表されるアルキニル銅を反応させることを
特徴とする、下記一般式[VI]
【0020】
【化15】
【0021】(式中、R1およびR3は前記と同一の意味
を表す。)で表されるアルキニルシランの製造法に関す
る。
【0022】さらに、本発明は下記一般式[VII]
【0023】
【化16】
【0024】(式中、R1およびR4は水素原子、アルキ
ル基、アリ−ル基、アルケニル基またはアセチレン水素
をもたないアルキニル基を表す。R5は単結合または二
価の連結基を表す。Xはハロゲン原子を表す。mおよび
kは独立に0から2までの整数を表す。ただし、R1
よびR4は各々、互いに異なっていてもよい。)で表さ
れるハロシランと、下記一般式[II]
【0025】
【化17】
【0026】(式中、R2はアルキル基、シクロアルキ
ル基、アリ−ル基、アルケニル基、アセチレン水素をも
たないアルキニル基、アルコキシ基、シリル基またはア
シル基である。)で表されるアルキニル銅を反応させる
ことを特徴とする、下記一般式[VIII]
【0027】
【化18】
【0028】(式中、R1、R2、R4、R5、mおよびk
は前記と同一の意味を表す。)で表される、アルキニル
シランの製造法に関する。
【0029】本発明の特徴は、より低い反応温度で反応
が効率よく進行するという点および副反応の進行を抑え
ることができる点である。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明に用いる前記一般式
[I]、[IV]、または[VII]で表されるハロシ
ランは種々のものが工業的に入手容易である。これらの
一般式の式中のR1およびR4としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭
素数1〜6の低級アルキル基、エテニル基、1−プロペ
ニル基、アリル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、
1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル
基、1−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、5−ヘキセ
ニル基等の炭素数2〜6の低級アルケニル基、1−プロ
ピニル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、2−ペン
チニル基、3−ヘキシニル基等の炭素数3〜6のアセチ
レン水素を有しない低級アルキニル基、フェニル基、ナ
フチル基、フリル基、ピリジル基、チエニル基等のアリ
−ル基を例示することができる。R5は、単結合または
二価の連結基であり、後者としては、たとえばメチレン
基、エチレン基、プロピレン基、ペンタメチレン基、ヘ
キサメチレン基などの炭素数1〜6の低級アルキレン
基、ビニレン基、エチニレン基などの二価の不飽和炭化
水素基、フェニレン基やナフチレン基等のアリ−ル基を
例示することができる。また、酸素原子やカルボニル基
あるいは−NR6−で示される基(ただし、R6は低級ア
ルキル基またはアリール基を表す)などの二価の連結基
をも例示することができる。
【0031】一般式[I]により表されるハロシランと
してはたとえば、ジクロロシラン、トリクロロシラン、
クロロトリメチルシラン、ジクロロジメチルシラン、ト
リクロロメチルシラン、テトラクロロシラン、クロロト
リエチルシラン、ジクロロジエチルシラン、トリクロロ
エチルシラン、クロロトリプロピルシラン、ジクロロジ
プロピルシラン、トリクロロプロピルシラン、トリブチ
ルクロロシラン、ジブチルジクロロシラン、ブチルトリ
クロロシラン、(t−ブチル)ジメチルクロロシラン、
クロロトリフェニルシラン、ジクロロジフェニルシラ
ン、トリクロロフェニルシラン、(クロロ)(フェニ
ル)ジメチルシラン、(クロロ)(フェニル)メチルシ
ラン、(ジクロロ)(フェニル)メチルシラン、クロロ
(ピリジル)ジメチルシラン、(ジクロロ)ジエテニル
シラン、クロロトリ(フェニルエチニル)シラン、ブロ
モトリメチルシラン、ヨ−ドトリメチルシラン、ジヨ−
ドジメチルシラン等を例示することができる。
【0032】また、一般式[IV]で表されるハロシラ
ンとしては、クロロトリメチルシラン、クロロトリエチ
ルシラン、クロロトリプロピルシラン、トリブチルクロ
ロシラン、(クロロ)(フェニル)ジメチルシラン、
(クロロ)(フェニル)メチルシラン、クロロトリフェ
ニルシラン、(t−ブチル)ジメチルクロロシラン、ク
ロロ(ピリジル)ジメチルシラン、クロロトリエテニル
シラン、クロロトリ(フェニルエチニル)シラン、ブロ
モトリメチルシラン、ヨ−ドトリメチルシラン等を例示
することができる。
【0033】さらに、一般式[VII]で表されるハロ
シランとしては、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テト
ラメチルジシラン、1,2−ジクロロ−1,2−ジメチル
−1,2−ジフェニルジシラン、1,2−ジクロロ−1,
2−ジメチルジシラン、1,2−ジクロロ−1,1,2,2
−テトラ(フェニルエチニル)ジシラン、1,2−ジク
ロロ−1,1,2−トリメチル−2−エテニルジシラン、
1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラフェニルジシラ
ン、1,3−ジクロロ−1,1,3,3−テトラメチルジシ
ロキサン、1,3−ジクロロ−1,1,3,3−テトライソ
プロピルジシロキサン、1,3−ジクロロ−1,3−ジメ
チル−1,3−ジフェニルジシロキサン、1,3−ジクロ
ロテトラフェニルジシロキサン、1,3−ジブロモ−1,
1,3,3−テトラメチルジシロキサン、ビス(クロロジ
メチルシリル)メタン、1,3−ビス(ブロモジメチル
シリル)プロパン、1,3−ビス(クロロジメチルシリ
ル)ベンゼン、2,6−ビス(クロロジメチルシリル)
ナフタレン等を例示することができる。
【0034】他方の原料である前記一般式[II]で表
されるアルキニル銅は容易に合成でき、かつ工業的に入
手容易な化合物である[R. D. Stephens and C. E. Cast
ro,J. Org. Chem., 28, 3313 (1963); C. E. Castro,
E. J. Gauhan, and D. C. Owsley, J. Org. Chem., 31,
4071 (1966)]。一般式の式中のR2としてはアルキル
基、シクロアルキル基、アリ−ル基、アルケニル基、ア
セチレン水素をもたないアルキニル基、アルコキシ基、
シリル基またはアシル基を用いることができる。アルキ
ル基としては、上記の低級アルキル基の他、オクチル
基、デシル基、トリデシル基等の長鎖アルキル基を挙げ
ることができ、これらは分枝状であってもよい。また、
シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基等を挙げることができ、
アリ−ル基としては上記のものを挙げることができる。
アルケニル基としては、上記の低級アルケニル基の他、
オクテニル基、デセニル基、トリデセニル基等の長鎖ア
ルケニル基を挙げることができ、これらは分枝状であっ
てもよい。アセチレン水素をもたないアルキニル基とし
ては、上記のアセチレン水素をもたない低級アルキニル
基の他、1−オクチニル基、2−デシニル基、5−トリ
デシニル基等の長鎖アルケニル基を挙げることができ、
これらは分枝状であってもよい。アルコキシ基として
は、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基、ヘプチルオ
キシ基等を例示することができ、これらは分枝状であっ
てもよい。シリル基としては、トリメチルシリル基、ト
リエチルシリル基、トリプロピルシリル基、トリブチル
シリル基、(t−ブチル)ジメチルシリル基、トリフェ
ニルシリル基、フェニルメチルシリル基、トリ(フェニ
ルエチニル)シリル基、(フェニル)ジメチルシリル
基、(ピリジル)ジメチルシリル基、トリエテニルシリ
ル基等を例示することができる。アシル基としては、ア
セチル基、プロピオニル基、ブタノイル基、ヘキサノイ
ル基、デカノイル基、ベンゾイル基、ナフトイル基、フ
ロイル基等を例示することができる。また、これらの基
はさらに、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、ア
ルコキシカルボニル基、アシル基、アミノ基、アルケニ
ル基、アリ−ル基、アシル基、アルコキシ基、シリル基
などで置換されていてもよい。具体的には、たとえばフ
ェニルエチン、トリメチルシリルエチン、2−プロピン
−1−オ−ル、3−ブチン−1−オ−ル、4−ペンチン
−1−オ−ル、4−ペンチン酸、4−ペンチン酸メチ
ル、1,4−ペンタデシン酸、1−デシン、1−ヘキシ
ン、1−ペンチン、1−オクチン、1−クロロ−4−ペ
ンチン、1−アミノ−4−ペンチン、3,3−ジメチル
−1−ブチン、エチルエチニルエ−テル、エチニルシク
ロヘキサン、1−エチニルシクロヘキセン、3−ブチニ
ルメチルエ−テル、1−アミノ−2−プロピン、1−ジ
メチルアミノ−2−プロピン、エチニルメチルケトン、
エチニルエチルケトン、1−エチニルベンゼン、1−エ
チニル−4−クロロベンゼン、1−エチニル−3−メチ
ルベンゼンなどを原料とするアルキニル銅を用いること
ができる。
【0035】また、前記一般式[V]におけるR3は単
結合または二価の有機基であり、後者の例として、メチ
レン基、エチレン基、プロピレン基、フェニレン基、ナ
フチレン基、エチニレン基、フェニレンメチレンフェニ
レン基、フェニレン(2,2−プロピリデン)フェニレ
ン基、フェニレン(ビストリフルオロメチルメチレン)
フェニレン基、ビフェニレン基、アントラセン−ジイル
基等の二価の炭化水素基の他、フェニレンオキシフェニ
レン基、フェニレンカルボニルフェニレン基、フェニレ
ンスルホニルフェニレン基、フェニレンフルフィニルフ
ェニレン基、フェニレン(ジメチルシリレン)フェニレ
ン基、フェニレン(ジフェニルシリレン)フェニレン
基、ピリジン−ジイル基等のヘテロ原子を含む二価の基
等を挙げることができる。具体的には1,3−ブタジイ
ン、1,4−ペンタジイン、1,5−ヘキサジイン、1,
6−ヘプタジイン、1,2−ジエチニルベンゼン、1,3
−ジエチニルベンゼン、1,4−ジエチニルベンゼン、
1,4−ジエチニルナフタレン、1,5−ジエチニルナフ
タレン、1,6−ジエチニルナフタレン、4,4´−ジエ
テニルビフェニル、ヘキサトリイン、ジ(4−エテニル
フェニル)スルフィド等を原料とするアルキニル銅が挙
げられる。
【0036】本発明の方法は溶媒中で行うことが反応効
率の点から望ましい。例えば、N,N−ジメチルホルム
アミド、ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサ
メチルリン酸トリアミド、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、アセトニトリル、ジエチルエ−テル、ベンゼン、
トルエン等を単独あるいは混合して用いることができ
る。反応は0〜200℃の範囲でおこなうことができる
が、反応の効率の点から室温〜150℃の間でおこなう
ことが望ましい。
【0037】本発明の方法は亜鉛塩、金属亜鉛、第3級
アミン類、もしくはホスフィン類を、アルキニル銅に対
して当モル量以上共存させて行うことが反応効率の点か
ら望ましい。亜鉛塩として例えば、塩化亜鉛、臭化亜
鉛、ヨウ化亜鉛などを用いることができる。金属亜鉛は
粉末状、スポンジ状、粒状、ペレット状等いかなる形態
であってもよいが、反応効率の点で粉状のもの(亜鉛粉
末)を用いることが好ましい。第3級アミン類として例
えば、ピリジン、トリエチルアミン、トリイソプロピル
アミン、トリブチルアミン、N,N,N´,N´−テト
ラメチルエチレンジアミンなどを用いることができる。
ホスフィン類として例えば、トリメチルホスフィン、ト
リエチルホスフィン、トリイソプロピルホスフィン、ト
リイソブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、ト
リシクロヘキシルホスフィン、などを用いることができ
る。これらの共存させる化合物もしくは金属は、アルキ
ニル銅に対して当モル量以上用いることが望ましく、液
状のものは溶媒として使用することもできる。
【0038】
【実施例】以下、実施例および参考例により本発明をさ
らに詳しく説明する。ただし、本発明はそれらに限定さ
れるものではない。
【0039】実施例1
【0040】
【化19】
【0041】フェニルエチニル銅(82mg、0.50
mmol)およびクロロトリメチルシラン(217m
g、2.0mmol)のアセトニトリル溶液(2.0m
l、カルシウムヒドリドより蒸留、以下同じ)にN,
N,N´,N´−テトラメチルエチレンジアミン(11
6mg、1.0mmol)を加え、ねじ付き試験管中、
80℃で、5時間攪拌した。不溶物を濾過した後、溶媒
を減圧留去し、得られた粗生成物をカラムクロマトグラ
フィ−(ヘキサン)で精製したところ、トリメチル(フ
ェニルエチニル)シラン56mgを得た(0.32mm
ol、収率64%)。
【0042】1H−NMR(CDCl3):δ0.26
(s,9H),7.26−7.49(m,5H) IR(neat):2950,2150,1485,1
250,860,840,755,685cm-1
【0043】実施例2
【0044】
【化20】
【0045】オクチニル銅(86mg、0.50mmo
l)およびクロロトリメチルシラン(217mg、2.
0mmol)のアセトニトリル溶液(2.0ml)にト
リフェニルホスフィン(263mg、1.0mmol)
を加え、ねじ付き試験管中、100℃で、7時間攪拌し
た。不溶物を濾過した後、溶媒を減圧留去し、得られた
粗生成物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン)で精
製したところ(1−オクチニル)トリメチルシラン66
mgを得た(0.36mmol、収率73%)。
【0046】1H−NMR(CDCl3):δ0.15
(s,9H),0.89(t,J=6.6Hz,3
H),1.26−1.57(m,12H),2.21
(t,J=7.0Hz,2H) IR(neat):2950,2925,2850,2
170,1250,840,755cm-1
【0047】実施例3
【0048】
【化21】
【0049】5−クロロ−ペンチニル銅(83mg、
0.50mmol)およびクロロトリメチルシラン(2
17mg、2.0mmol)のアセトニトリル溶液
(2.0ml)に亜鉛粉末(260mg、4.0mmo
l)を加え、ねじ付き試験管中、100℃で、11時間
攪拌した。不溶物を濾過した後、溶媒を減圧留去し、得
られた粗生成物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサ
ン)で精製したところ5−クロロ−1−トリメチルシリ
ル−1−ペンチン50mgを得た(0.29mmol、
収率57%)。
【0050】1H−NMR(CDCl3):δ0.15
(s,9H),1.97(m,2H),2.41(t,
J=6.8Hz,2H),3.65(t,J=6.4H
z,2H) IR(neat):2950,2170,2124,8
40,755cm-1
【0051】実施例4
【0052】
【化22】
【0053】5−ヒドロキシペンチニル銅(80mg、
0.50mmol)およびクロロトリメチルシラン(4
34mg、4.0mmol)のアセトニトリル溶液
(2.0ml)に亜鉛粉末(261mg、4.0mmo
l)を加え、ねじ付き試験管中、100℃で、12時間
攪拌した。不溶物を濾過した後、溶媒を減圧留去し、得
られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=3:1)で精製したところ5-(トリ
メチルシリル)-4-ペンチン-1-オール63mgを得た
(0.37mmol、収率74%)。
【0054】1H−NMR(CDCl3):δ0.15
(s,9H),1.57(s,1H),1.77(m,
2H),2.36(t,J=6.9Hz,2H),3.
74(t,J=6.0Hz,2H) IR(neat):3350,2950,2170,1
245,1065,840,760cm-1
【0055】実施例5
【0056】
【化23】
【0057】フェニルエチニル銅(51mg、0.50
mmol)およびクロロ(ジメチル)(フェニル)シラ
ン(171mg、1.0mmol)のアセトニトリル溶
液(2.0ml)にN,N,N´,N´−テトラメチル
エチレンジアミン(116mg、1.0mmol)を加
え、ねじ付き試験管中、100℃で、12時間攪拌し
た。不溶物を濾過した後、溶媒を減圧留去し、得られた
粗生成物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン)で精
製したところ1−[ジメチル(フェニル)シリル]−2
−フェニルエチン109mgを得た(0.46mmo
l、収率92%)。
【0058】1H−NMR(CDCl3):δ0.49
(s,6H),7.32−7.52(m,10H) IR(neat):2970,2170,1495,1
435,1260,1125,840,800,710
cm-1
【0059】実施例6
【0060】
【化24】
【0061】フェニルエチニル銅(247mg、1.5
mmol)およびジクロロジメチルシラン(108m
g、0.5mmol)のアセトニトリル溶液(2.0m
l)にN,N,N´,N´−テトラメチルエチレンジア
ミン(348mg、3.0mmol)を加え、ねじ付き
試験管中、100℃で、12時間攪拌した。不溶物を濾
過した後、溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をカラ
ムクロマトグラフィ−(ヘキサン)で精製したところジ
メチルジ(フェニルエチニル)シラン127mgを得た
(0.49mmol、収率98%)。
【0062】1H−NMR(CDCl3):δ0.48
(s,6H),7.22−7.46(m,10H)13 C−NMR(CDCl3,CHCl3):δ0.5,9
0.5,105.9,122.7,128.2,12
8.8,132.1 IR(neat):2950,2150,1485,1
250,845,750,685cm-1
【0063】実施例7
【0064】
【化25】
【0065】フェニルエチニル銅(247mg、1.5
mmol)および1,2−ジクロロ−1,1,2,2−
テトラメチルジシラン(94mg、0.5mmol)の
アセトニトリル溶液(2.0ml)にN,N,N´,N
´−テトラメチルエチレンジアミン(348mg、3.
0mmol)を加え、ねじ付き試験管中、100℃で、
12時間攪拌した。不溶物を濾過した後、溶媒を減圧留
去し、得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィ−
(ヘキサン)で精製したところ1,2−ビス(トリメチ
ルシリルエチニル)−1,1,2,2−テトラメチルジ
シラン91mgを得た(0.28mmol、収率57
%)。
【0066】1H−NMR(CDCl3):δ0.39
(s,12H),7.26−7.48(m,10H) IR(neat):2950,2150,1485,1
240,840,790,750,685cm-1
【0067】実施例8
【0068】
【化26】
【0069】フェニルエチニル銅(204mg、2.0
mmol)および1,3−ジクロロ−1,1,3,3−
テトラメチルジシロキサン(102mg、0.5mmo
l)のアセトニトリル溶液(2.0ml)にN,N,N
´,N´−テトラメチルエチレンジアミン(348m
g、3.0mmol)を加え、ねじ付き試験管中、10
0℃で、12時間攪拌した。不溶物を濾過した後、溶媒
を減圧留去し、得られた粗生成物をカラムクロマトグラ
フィ−(ヘキサン)で精製したところ1,3−ビス(ト
リメチルシリルエチニル)−1,1,3,3−テトラメ
チルジシロキサン56mgを得た(0.17mmol、
収率34%)。
【0070】1H−NMR(CDCl3):δ0.39
(s,12H),7.26−7.49(m,10H) IR(neat):2,975,2,170,1495,
1260,1050,855,800,760,695
cm-1
【0071】実施例9
【0072】
【化27】
【0073】フェニルエチニル銅(82mg、0.50
mmol)およびクロロトリメチルシラン(217m
g、2.0mmol)のアセトニトリル溶液(2.0m
l)に塩化亜鉛(136mg、1.0mmol)を加
え、ねじ付き試験管中、100℃で、5時間攪拌した。
不溶物を濾過した後、溶媒を減圧留去し、得られた粗生
成物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン)で精製し
たところトリメチル(フェニルエチニル)シラン75m
gを得た(0.43mmol、収率86%)。このもの
のスペクトルは実施例1で得たものと一致した。
【0074】実施例10
【0075】
【化28】
【0076】フェニルエチニル銅(82mg、0.50
mmol)およびクロロトリメチルシラン(217m
g、2.0mmol)のアセトニトリル溶液(2.0m
l)に亜鉛粉末(260mg、4.0mmol)を加
え、ねじ付き試験管中、100℃で、5時間攪拌した。
不溶物を濾過した後、溶媒を減圧留去し、得られた粗生
成物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン)で精製し
たところトリメチル(フェニルエチニル)シラン85m
gを得た(0.49mmol、収率98%)。このもの
のスペクトルは実施例1で得たものと一致した。 実施例11
【0077】
【化29】
【0078】フェニルエチニル銅(82mg、0.50
mmol)およびクロロトリメチルシラン(217m
g、2.0mmol)のピリジン溶液(2.0ml)を
ねじ付き試験管中、100℃で、11時間攪拌した。不
溶物を濾過した後、溶媒を減圧留去し、得られた粗生成
物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン)で精製した
ところトリメチル(フェニルエチニル)シラン62mg
を得た(0.36mmol、収率72%)。このものの
スペクトルは実施例1で得たものと一致した。
【0079】実施例12
【0080】
【化30】
【0081】1,7−オクタジインの銅錯体(116m
g、0.5mmol)およびクロロトリメチルシラン
(434mg、4.0mmol)のアセトニトリル溶液
(2.0ml)にN,N,N´,N´−テトラメチルエ
チレンジアミン(232mg、2.0mmol)を加
え、ねじ付き試験管中、100℃で、15時間攪拌し
た。不溶物を濾過した後、溶媒を減圧留去し、得られた
粗生成物をカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン)で精
製したところ1,8−ビス(トリメチルシリル)−1,
7−オクタジイン69mgを得た(0.28mmol、
収率55%)。
【0082】1H−NMR(CDCl3):δ0.15
(s,12H),1.63(m,4H),2.25
(m,4H)13 C−NMR(CDCl3,CHCl3):δ0.1,1
9.4,27.6,84.6,107.0 IR(neat):2970,2190,1435,1
255,850,765,645cm-1
【0083】比較例1
【0084】
【化31】
【0085】フェニルエチン(51mg、0.50mm
ol)およびクロロトリメチルシラン(217mg、
2.0mmol)のアセトニトリル溶液(2.0ml)
に亜鉛粉末(261mg、4.0mmol)を加え、ね
じ付き試験管中、80℃で、5時間攪拌した。目的物で
あるトリメチル(フェニルエチニル)シランは全く得ら
れなかった。
【0086】比較例2
【0087】
【化32】
【0088】フェニルエチン(51mg、0.50mm
ol)およびクロロトリメチルシラン(217mg、
2.0mmol)のアセトニトリル溶液(2.0ml)
に亜鉛粉末(261mg、4.0mmol)および塩化
鉛(5.6mg、0.02mmol)を加え、ねじ付き
試験管中、80℃で、5時間攪拌した。目的物であるト
リメチル(フェニルエチニル)シランは全く得られなか
った。
【0089】
【発明の効果】本発明の方法により、1−アルキニルシ
ラン類が、比較的温和な条件で、一段階かつ収率良く製
造される。本方法においては、1−アルキンの還元等の
副反応を抑えることができる。従って、本発明の方法
は、1−アルキンへの保護基の導入方法として有用であ
ると共に、得られる1−アルキニルシラン類は、アルキ
ニル化剤などの有機合成反応剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 27/138 B01J 27/138 X 31/02 102 31/02 102X 31/24 31/24 X // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I] 【化1】 (式中、R1は水素原子、アルキル基、アリ−ル基、ア
    ルケニル基またはアセチレン水素をもたないアルキニル
    基を表す。Xはハロゲン原子を表す。nは0から3まで
    の整数を表す。ただし、nが2以上の場合、二つ以上の
    1は互いに異なっていてもよい。)で表されるハロシ
    ランと、下記一般式[II] 【化2】 (式中、R2はアルキル基、シクロアルキル基、アリ−
    ル基、アルケニル基、アセチレン水素をもたないアルキ
    ニル基、アルコキシ基、シリル基またはアシル基を表
    す。)で表されるアルキニル銅を反応させることを特徴
    とする、下記一般式[III] 【化3】 (式中、R1、R2およびnは前記と同一の意味を表
    す。)で表されるアルキニルシランの製造法。
  2. 【請求項2】 下記一般式[IV] 【化4】 (式中、R1は水素原子、アルキル基、アリ−ル基、ア
    ルケニル基またはアセチレン水素をもたないアルキニル
    基を表す。ただし、R1は互いに異なっていてもよい。
    Xはハロゲン原子を表す。)で表されるハロシランと、
    下記一般式[V] 【化5】 (式中、R3は単結合または二価の有機基を表す。)で
    表されるアルキニル銅を反応させることを特徴とする、
    下記一般式[VI] 【化6】 (式中、R1およびR3は前記と同一の意味を表す。)で
    表されるアルキニルシランの製造法。
  3. 【請求項3】 下記一般式[VII] 【化7】 (式中、R1およびR4は水素原子、アルキル基、アリ−
    ル基、アルケニル基またはアセチレン水素をもたないア
    ルキニル基を表す。R5は単結合または二価の連結基を
    表す。Xはハロゲン原子を表す。Xはハロゲン原子を表
    す。mおよびkは独立に0から2までの整数を表す。た
    だし、R1およびR4は各々、互いに異なっていてもよ
    い。)で表されるハロシランと、下記一般式[II] 【化8】 (式中、R2はアルキル基、シクロアルキル基、アリ−
    ル基、アルケニル基、アセチレン水素をもたないアルキ
    ニル基、アルコキシ基、シリル基またはアシル基であ
    る。)で表されるアルキニル銅を反応させることを特徴
    とする、下記一般式[VIII] 【化9】 (式中、R1、R2、R4、R5、mおよびkは前記と同一
    の意味を表す。)で表される、アルキニルシランの製造
    法。
  4. 【請求項4】 亜鉛塩、金属亜鉛、第3級アミン類、お
    よびホスフィン類から選択される1または2以上の化合
    物もしくは金属の共存下に反応させることを特徴とす
    る、請求項1、2、または3記載のアルキニルシランの
    製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2724877C1 (ru) * 2019-12-26 2020-06-26 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Кубанский государственный университет" (ФГБОУ ВО "КубГУ") Способ получения тетраалкинилсиланов

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU2724877C1 (ru) * 2019-12-26 2020-06-26 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Кубанский государственный университет" (ФГБОУ ВО "КубГУ") Способ получения тетраалкинилсиланов

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