JPH0854708A - 写真印画紙用支持体の製造方法 - Google Patents

写真印画紙用支持体の製造方法

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JPH0854708A
JPH0854708A JP21215794A JP21215794A JPH0854708A JP H0854708 A JPH0854708 A JP H0854708A JP 21215794 A JP21215794 A JP 21215794A JP 21215794 A JP21215794 A JP 21215794A JP H0854708 A JPH0854708 A JP H0854708A
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Shigehisa Tamagawa
重久 玉川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面平滑性に優れるのみならず、現像時の処
理液の浸透が少ない写真印画紙用支持体を製造する。 【構成】 少なくとも、カチオンスターチ、ポリアミド
ポリアミンエピクロルヒドリン、及び、アクリルアミド
化合物とジアリルアミン塩との共重合体を含有する紙料
から抄紙してなる原紙の両面を、フィルム形成能ある樹
脂で被覆する写真印画紙用支持体の製造方法であって、
前記原紙の抄紙に際し、紙料のゼータ電位を−10〜+
5mV、及びpHを6.5〜8.5の範囲に調整するこ
とを特徴とする写真印画紙用支持体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真印画紙用支持体の
製造方法に関し、特に現像時の処理液の浸透性が低度で
あると共に、表面の平滑性にも優れた写真印画紙用支持
体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真印画紙用支持体として、写真
の現像・定着処理における処理液の浸透を防止すると共
に、水洗や乾燥等に費す時間の短縮を図るために、原紙
の両面をポリエチレン等のポリオレフィンにより被覆し
た、耐水性写真印画紙用支持体が好んで用いられてい
る。
【0003】一方、原紙に関しては、抄紙工程において
アニオン性サイズ剤、アニオン性紙力増強剤、及びこれ
らアニオン性薬品をパルプに定着させることを目的とし
て、安価なアルミニウム塩が紙料に添加使用され、結果
的に酸性を示す、いわゆる酸性紙が従来用いられてき
た。しかしながら、原紙の保存性改善、抄紙工程におけ
る白水のクローズド化、設備の腐食防止等の点で有利な
中性紙が、近年一般紙において広く使用されるようにな
った。
【0004】ところで、印画紙用支持体の原紙において
は、現像処理時における該支持体の切断面からの現像液
の浸透を防ぐために強サイズ紙であることが必要であ
る。従って、印画紙用支持体の原紙として中性紙を使用
する場合には、サイズ剤として自己定着性のあるアルキ
ルケテンダイマーが使用されると共に、紙力剤としてカ
チオニックポリアクリルアミドを用いなければならなか
った。
【0005】この場合、中性域(紙料pH=6.0以
上、8.5以下)での抄紙は、酸性域(紙料pH=3.
5以上、6.0未満)での抄紙と比べてワイヤー上での
水切れが劣り、乾燥負荷が増大することがある上、アル
キルケテンダイマーをサイズ剤として用いるために、プ
レスロール等のロール汚れが発生したり、抄紙された原
紙の表面が滑り易くなるという欠点を有している。
【0006】これらの欠点は、アクリルアミドとカチオ
ニックモノマーとの共重合により得られる、特定の分子
量と特定のカチオン価を有するカチオン性ポリアクリル
アミドを使用することにより改善される(特開平4−1
31843号公報)。そして、上記の系には、更に、エ
ポキシ化高級脂肪酸アミドと共にアニオン性ポリアクリ
ルアミドを使用することが好ましいことも判明している
(特開平4−131843号公報)。
【0007】また、写真の表面としては、平滑性の高い
ものほど好まれる傾向がある。そこで、本発明者らは、
強度が高く印画紙とした場合の平滑性を改良することの
できる原紙について鋭意検討した結果、少なくとも、カ
チオインスターチ、ポリアミドポリアミンエピクロルヒ
ドリン、及びアクリルアミド化合物とジアリルアミン塩
との共重合体を含有させると共に、抄紙に際する紙料の
pH及びゼーター電位を特定の範囲に調整した場合に
は、極めて良好な写真印画紙用支持体を得ることができ
ることを見いだし、本発明に到達した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の第1の
目的は、現像時の処理液の浸透が少ない写真印画紙用支
持体を製造する方法を提供することにある。本発明の第
2の目的は、表面平滑性が極めて良好な写真印画紙用支
持体を製造する方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、少なくとも、カチオンスターチ、ポリアミドポリア
ミンエピクロルヒドリン、及び、アクリルアミド化合物
とジアリルアミン塩との共重合体を含有する紙料から抄
紙してなる原紙の両面を、フィルム形成能ある樹脂で被
覆する写真印画紙用支持体の製造方法であって、前記原
紙の抄紙に際し、紙料のゼータ電位を−10〜+5m
V、及びpHを6.5〜8.5の範囲に調整することを
特徴とする写真印画紙用支持体の製造方法によって達成
された。
【0010】本発明におけるフィルム形成能ある樹脂に
は、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン
樹脂の他、ポリブテン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリアミド、ポリアクリル酸エス
テル等が包含されるが、これらの中でも、原紙に被覆す
る際の溶融押出し適性及び原紙との接着性等の観点か
ら、特にポリエチレンを使用することが好ましい。
【0011】これらのフィルム形成能ある樹脂の分子量
は、押し出しコーティングした被覆層中に、白色顔料や
着色顔料或いは蛍光増白剤を添加することが可能である
限り特に限定されることはないが、通常は20,000
〜200,000の範囲のものが用いられる。樹脂被覆
層の厚さについては特に制限はなく、従来の、印画紙用
支持体の樹脂層の厚さに準じて決めることができるが、
一般に、その厚さは15〜50μmである。
【0012】樹脂被覆層中には、白色顔料、着色顔料或
いは蛍光増白剤、フェノール、ビスフェノール、チオビ
スフェノール、アミン類、ベンゾフェノン、サリチル酸
塩、ベンゾトリアゾール及び有機金属化合物といった安
定化剤を添加することができる。特に、写真乳剤がその
上に塗布される側の樹脂被覆層には、白色顔料及び着色
顔料を添加することが好ましい。尚、樹脂を押し出しコ
ーティングする際の押し出しコーティング設備として
は、通常のポリオレフィン用押し出し機とラミネーター
が使用される。
【0013】次に、本発明で使用する原紙について詳述
する。本発明で使用する原紙においては、天然パルプや
合成パルプを単独で或いは適宜組み合わせて使用するこ
とができるが、特に、平滑性を良好なものとする観点か
ら、使用するパルプの35〜70重量%をLBSPとす
ることが好ましく、特に40〜60重量%をLBSPと
することが好ましい。
【0014】使用するパルプの濾水度は、全パルプとし
て200〜300ミリリットル(C.S.F)であるこ
とが好ましく、特に200〜260ミリリットルである
ことが好ましい。また、LBSP単独の濾水度は、22
0〜260ミリリットルであることが好ましい。
【0015】本発明においては、乾燥紙力増強剤として
カチオンスターチを添加する。上記カチオンスターチと
しては、コーン、タピオカ、ポテト等を原料としたスタ
ーチを3級あるいは4級カチオン変成したものが挙げら
れる。カチオン変成の置換度は、0.02〜0.06で
あることが好ましい。また、その添加量は、パルプに対
し0.5〜5.0重量%であることが好ましく、特に1
〜3重量%であることが好ましい。
【0016】本発明においては、更に、下記化1で表さ
れるポリアミドポリアミンエピクロロヒドリンを湿潤紙
力増強剤として添加する。
【化1】
【0017】上記のポリアミドポリアミンエピクロロヒ
ドリンは、脂肪族ジカルボン酸(例えばアジピン酸、サ
クシン酸)とポリアルキレン・ポリアミン(例えばジエ
チレン・トリアミン、テトラエチレン・ペンタミン)か
ら誘導された塩基性低分子量のポリアミドとエピクロル
ヒドリンとを作用させることによって容易に得ることが
できる。このポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン
の添加量は、パルプに対して0.05〜3.0重量%の
範囲であることが好ましく、特に0.2〜1.0重量%
の範囲であることが好ましい。
【0018】本発明においては、現像時における処理液
の浸透を防止する観点から、アクリルアミド化合物とジ
アリルアミン塩との共重合体を更に添加する。アクリル
アミド化合物とジアリルアミン塩との共重合体における
アクリルアミド化合物としては、アクリルアミド又はメ
チルメタクリルアミドが用いられ、ジアリルアミン塩と
しては、ジアリルアミンの塩酸、硫酸、リン酸などの無
機酸塩又はギ酸、酢酸、プロピオン酸などの有機酸塩が
用いられる。
【0019】このアクリルアミド化合物とジアリルアミ
ン塩とのモル比は1/1〜10/1の範囲であることが
好ましい。また、上記2成分の他に、必要に応じ第3成
分として他のビニルモノマー、例えばアクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、アクリル酸、ジメチルアミノエチルア
クリレート等を共重合させることもできる。
【0020】これらの共重合体は、GPC法(ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィ)によって測定される平
均分子量が5万〜100万のものが好ましく、特に10
万〜50万であることが好ましい。これらの共重合体の
添加量は、パルプに対して0.01〜2.0重量%の範
囲であることが好ましく、特に0.05〜0.5重量%
の範囲であることが好ましい。
【0021】また、本発明においては、カチオンスター
チと共に、ポリアクリルアミドを添加することが好まし
い。このポリアクリルアミドとしては、アニオン性ポリ
アクリルアミド、カチオン性ポリアクリルアミド及び両
性ポリアクリルアミド等が挙げられるが、特に両性ポリ
アクリルアミドを併用することが好ましい。
【0022】上記の両性ポリアクリルアミドは、アクリ
ルアミド又はメタクリルアミドを主要なモノマー成分と
しながら、アニオンモノマーとカチオンモノマーとを共
重合して得られる両性の共重合体であり、GPC法(ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィ)によって測定さ
れる平均分子量が200万〜500万のもが好ましく、
特に200万〜350万であることが好ましい。上記両
性ポリアクリルアミドの使用量は、パルプに対して0.
01〜5.0重量%の範囲であることが好ましく、特に
0.1〜1.0重量%の範囲であることが好ましい。
【0023】本発明においては、原紙のサイズ性を良好
なものとするためにエポキシ化高級脂肪酸アミド及び/
又はアルキルケテンダイマーを使用することが好まし
い。本発明で使用するエポキシ化高級脂肪酸アミドの具
体例としては、例えば特公昭38−20601号、同3
9−4507号及び米国特許第3,692,092号に
記載されているような脂肪酸と多価アミンの縮合により
得られるもの、特開昭51−1705号に記載されてい
るような、アルケニルコハク酸と多価アミンとの反応に
より得られるもの等を挙げることができる。
【0024】本発明においては、上記脂肪酸の中でも炭
素数8ないし30の高級脂肪族モノカルボン酸及び多価
カルボン酸が好ましく、特に炭素数12〜25のものが
好ましい。このような脂肪族カルボン酸の具体例として
は、例えばステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、パ
ルミチン酸、アラキン酸、ベヘン酸、トール油脂肪酸、
アルキルコハク酸、アルケニルコハク酸等を挙げること
ができるが、これらの中でも特にベヘン酸が好ましい。
脂肪酸は2種以上を併用しても良い。
【0025】又、前記多価アミンとしては、ポリアルキ
レンポリアミンが好ましく、中でもアミノ基の間にメチ
レン基を2乃至3個有するものが好ましい。具体例とし
てはジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミ
ン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミ
ン、アミノエチルエタノールアミン等が挙げられる。
【0026】本発明においては、機械的攪拌によってパ
ルプからサイズ剤が脱落しないように、特に脂肪族カル
ボン酸と多価アミンとの反応物を、エピクロルヒドリン
を用いて4級塩として使用することが好ましい。本発明
におけるエポキシ化高級脂肪族アミドの使用量は、パル
プに対して0.1〜3.0重量%であることが好まし
く、特に0.3〜1.5重量%であることが好ましい。
【0027】本発明で使用するアルキルケテンダイマー
としては、炭素数が8〜30の高級脂肪酸を用いて製造
したものが好ましく、特にベヘン酸を用いて製造したア
ルキルケテンダイマーを使用することが好ましい。添加
量は、パルプに対して0.1〜3.0重量%であること
が好ましく、特に0.3〜1.5重量%であることが好
ましい。
【0028】本発明においては、パルプスラリー中に、
定着剤として多価金属塩を更に添加しても良い。このよ
うな多価金属塩としては、特に硫酸アルミニウム、塩化
アルミニウム等の水溶性アルミニウム塩が好ましい。こ
れらの定着剤は、紙料中に0.1〜1.0重量%添加す
ることが好ましい。これ等の多価金属塩の添加によりパ
ルプスラリーのpHが酸性側になる場合には、例えば水
酸化ナトリウム、アルミン酸ナトリウム等のアルカリ性
物質を添加してpHを6.5〜8.5の中性域にコント
ロールすることが、原紙の保存性、ひいては写真印画紙
用支持体の保存性を良好にする上で好ましい。
【0029】本発明においては、このようにして得られ
るパルプスラリーのゼータ電位を−10〜+5mVの範
囲とすることが好ましく、特に−5〜+1mVの範囲と
することが好ましい。ゼータ電位が、−10mV未満に
なるか、+5mVを超えると、現像時における印画紙切
断端面からの現像液の浸透深さが大きくなり、使用に耐
えうる写真印画紙が得られない。
【0030】パルプスラリーのゼータ電位の調整は、パ
ルプスラリー中にアニオン物質を添加することによって
行なうことができる。これは、パルプは一般にアニオン
であるが、印画紙用中性原紙に必要な特性を得るために
添加する紙力剤やサイズ剤等は、カオチンであることが
好ましい上添加量も多いため、全薬品を添加した後のパ
ルプスラリーは、通常プラス電位になっているからであ
る。
【0031】ゼータ電位の調整剤としては、例えば、カ
ルボキシメチルセルロース塩、カルボキシ変成ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ等を挙げることが
できるが、これらの中でも特にカルボキシメチルセルロ
ース塩が好ましい。上記のカルボキシメチルセルロース
塩は、セルロースの水酸基にカルボキシメチル基がエー
テル結合したものの塩であり、本発明においては、特に
ナトリウム塩が好ましく用いられる。
【0032】上記のカルボキシメチルセルロース塩のエ
ーテル化度は、0.5〜0.8であることが好ましく、
その平均重合度は300〜500であることが好まし
い。カルボキシメチルセルロース塩の添加量は、パルプ
に対して0.01〜1.0重量%の範囲であることが好
ましく、特に0.05〜0.5重量%の範囲であること
が好ましい。また、前記ゼータ電位の調整剤として、2
種以上の化合物を併用することもできる。
【0033】本発明においては、更に、必要に応じてク
レー、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタン
又は尿素樹脂微粒子等の充填剤;ロジン、高級脂肪酸
塩、パラフィンワックス、アルケニルコハク酸無水物、
スチレンアクリル酸共重合体等のサイズ剤;ゼラチン等
の紙力剤;メラミンホルマリン縮合物等の湿潤紙力剤;
その他染料、蛍光増白剤、消泡剤等を添加しても良い。
【0034】紙料への各薬品の添加方法は、カチオンス
ターチ、アルカリ性物質、アクリルアミド化合物とジア
リルアミン塩との共重合体の順序で添加することが好ま
しい。アルカリ性物質は、紙料の最終のpHが6.5〜
8.5となるように調整しながら添加する。pHが6.
5未満では現像処理時の浸透深さが増大し、又、pHが
8.5以上では、抄紙時におけるワイヤーでの脱水性が
著しく悪化し好ましくない。エポキシ化高級脂肪酸アミ
ド及びアルキルケテンダイマーはいかなる添加順序にお
いても良好なサイズ性を示すが、特にカチオンスターチ
の添加後に添加する事が、分散性が良く、サイズ性の点
で好ましい。
【0035】上記の如くして得られた原紙の表面には、
各種の水溶性添加剤を含有する液をサイズプレス、タブ
サイズ又はゲイトロールコーター等で含浸・塗布しても
良い。斯る水溶性添加剤としては、例えば、澱粉、ポリ
ビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコー
ル、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、アルギン酸ナトリウム、セルロースサルフェ
ート、ゼラチン、カゼイン等の高分子化合物、塩化カル
シウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等の金属塩が
ある。
【0036】上記水溶性添加剤を含有する液中には、更
にグリセリン、ポリエチレングリコール等の吸湿性物
質;染料、蛍光増白剤等の着色・増白物質;苛性ソー
ダ、アンモニウム水、塩酸、硫酸、炭酸ナトリウム等の
pHコントロール剤を添加しても良い。又、必要に応じ
て顔料等も該水溶液中に添加することができる。
【0037】原紙の厚さは特に限定されるものではない
が、坪量は、50g/m2 〜250g/m2 が望まし
い。また、写真印画紙の平面性の観点から、表面の平滑
性及び平面性に優れた原紙が望ましく、従って、マシン
カレンダー及びスーパーカレンダーあるいはソフトカレ
ンダー等で、熱及び圧力を加えて原紙の表面を処理する
ことが好ましい。本発明の写真印画紙用支持体は、その
光沢面に写真乳剤層が塗布乾燥されて写真印画紙となる
が、他面に、例えば特開昭62−6256号に開示され
ている印字保存層を設けることができる等様々な態様が
可能である。
【0038】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、表面の平滑
性が良好であるのみならず、切断面端部からの現像液の
浸透が極めて低度である写真印画紙用支持体を、容易に
得ることができる。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。 実施例1.LBKP/LBSPの重量比が60/40か
らなる木材パルプを叩解し、カナディアンフリーネスが
260mlのパルプスラリーを得た。得られたパルプス
ラリーを攪拌しながら、パルプ100重量部に対して
カオチンスターチ1.5重量部、エポキシ化ベヘン酸
アミド0.2重量部、ポリアミドポリアミンエピクロ
ルヒドリン0.4重量部、ベヘン酸を原料としたアル
キルケテンダイマー0.6重量部アクリルアミド/ジ
アリルアミン硫酸塩(モル:比70/30)の共重合物
(分子量250,000)0.1重量部、カルボキシ
メチルセルロースのNa塩0.15重量部を加えた。更
にNaOHを添加して紙料のpHを8.0に調整した
【0040】得られたパルプスラリーのゼータ電位をペ
ンケン(Penken)社製のゼータ電位測定装置MO
DEL501により測定したところ、−1mVであっ
た。次いで、このパルプスラリーから、180g/m2
となるように抄造して得た原紙の表面に、下記表1の組
成のサイズ液をサイズプレスし、液の付着量が30g/
2 となるように付着させた。
【0041】
【表1】 ──────────────────────── ポリビニルアルコール : 5.0重量% 塩化カルシウム : 4.0重量% 蛍光増白剤 : 0.5重量% 消泡剤 : 0.005重量% 水 : 90.495重量% ────────────────────────
【0042】得られたサイズ液付着紙の厚みを、マシン
カレンダーを用いて173μmに調整した後、裏面にコ
ロナ放電処理を施し、次いで密度0.980g/m2
ポリエチレンを約30μmコーティングした。更に、お
もて面(写真乳剤塗布側)にコロナ放電処理を施した
後、10重量%の酸化チタンを含有する密度0.960
g/m2 のポリエチレンを約30μmコーティングし
て、写真印画紙用支持体を得た。
【0043】得られた写真印画紙用支持体にカラー乳剤
を塗布して得たカラー印画紙を、自動現像機を用いて現
像処理した処理後の印画紙について、端部からの処理液
の浸透深さを測定したところ、浸透深さは0.34mm
と少なく、極めて良好であった。また、印画紙の画面の
平滑性を視覚的に判定したところ、5段階評価法の5で
あり、極めて良好であった。
【0044】実施例2〜3及び比較例1〜4. 下記表2に示す薬品添加量(重量部)を用いた他は、実
施例1と全く同様にして試料を得、それぞれの浸透深さ
を測定した。
【表2】 その結果を実施例1の結果と併せて表3に示す。
【表3】 以上の実施例及び比較例の結果は、本発明の有効性を実
証するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、カチオンスターチ、ポリア
    ミドポリアミンエピクロルヒドリン、及び、アクリルア
    ミド化合物とジアリルアミン塩との共重合体を含有する
    紙料から抄紙してなる原紙の両面を、フィルム形成能あ
    る樹脂で被覆する写真印画紙用支持体の製造方法であっ
    て、前記原紙の抄紙に際し、紙料のゼータ電位を−10
    〜+5mV、及びpHを6.5〜8.5の範囲に調整す
    ることを特徴とする写真印画紙用支持体の製造方法。
JP21215794A 1994-08-12 1994-08-12 写真印画紙用支持体の製造方法 Pending JPH0854708A (ja)

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