JPH085616A - ロール表層の探傷検査方法および装置 - Google Patents

ロール表層の探傷検査方法および装置

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Publication number
JPH085616A
JPH085616A JP6133343A JP13334394A JPH085616A JP H085616 A JPH085616 A JP H085616A JP 6133343 A JP6133343 A JP 6133343A JP 13334394 A JP13334394 A JP 13334394A JP H085616 A JPH085616 A JP H085616A
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JP
Japan
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flaw
flaw detection
roll
ultrasonic probe
determined
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Application number
JP6133343A
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English (en)
Inventor
Nobukazu Tsukuda
宣和 佃
Mitsuyuki Umeo
満之 梅尾
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロール表面の探傷検査を精度よくかつ自動的
に行う。 【構成】 圧延ロール11を回転駆動しながら超音波探
触子12を軸線方向に往復移動させ、圧延ロール11の
表面上を大略的に螺旋状の経路で超音波探傷を行う。超
音波探触子12からの出力は、探傷出力弁別回路23で
しきい値と比較され、しきい値を超える出力が検出され
るとき、座標演算回路22から算出される座標データが
往路データベース25または復路データベース26に記
憶される。疵判定回路24は、往路データベース25の
座標データおよび復路データベース26に記憶されてい
る座標データが一定半径内に存在するとき、疵が存在す
るものと判断し、最終探傷結果データベース27に座標
データを記憶する。ディスプレイ14のモニタ画面19
上には、最終探傷結果データベース27上の座標データ
および半径に対応する半径を有する疵判定マークが表示
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯の圧延ロールの
ロール表層の探傷検査方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】普通鋼、ステンレス鋼などの特殊鋼や高
合金鉄、アルミニウムや銅などの非鉄金属あるいは非鉄
合金などの金属帯を圧延する圧延機の圧延ロールは、そ
の表面に疵などの表面欠陥があると、圧延の際に金属帯
の表面に転写され、金属帯の表面品質が劣化する。一
方、金属帯を効率的に圧延するためには、圧延荷重など
が大きく加えられ、圧延ロールは過酷な条件下で連続使
用されるので表面の摩耗や疲労によって疵が生じやす
い。また圧延異常や事故などによって疵が発生する。こ
のため、圧延ロールは比較的頻繁に研摩し、表面の疵は
勿論のこと、疲労層などを完全に除去する必要がある。
【0003】圧延ロールに発生する疵の程度は大小、深
浅など千差万別であり、ロールの研摩において疵の除去
が不完全であって疵の残存したロールでそのまま圧延す
ると、その疵がさらに進展して大きな疵となり、ついに
はロール自体やその圧延において致命的な状態に陥る。
当然疵の除去が不完全であると、研摩後の圧延ロールを
用いても致命的なロールマーク等の発生など製品の品質
低下を招く。また、浅い疵しか発生していないのに毎回
深い疵にも対応しうるような無駄な、余計な研摩を行う
と、研摩ロスが増して不経済であるばかりか、研摩時間
が長くなり、能率や生産性が低下する。さらに、ロール
の摩耗が大きくなり、ロールの寿命が低下する。したが
って、研摩開始前に疵の有無やその程度を確認し、疵の
有無やその程度に応じた研摩を行うようにするか、一定
の研摩を行った後で残存する疵の程度を調べ、さらに研
摩を行うか否かを判断して、疵の除去に最小限度必要で
経済的な研摩を行うことが望ましい。
【0004】図11は、従来からの圧延ロール表面の探
傷方法を示す。圧延ロール1の表面には、超音波探傷を
行うための超音波探触子2の先端が接触している。超音
波探触子2は、圧延ロール1の表面に接触して、圧延ロ
ール1の表面上を大略的に螺旋形を描くように相対移動
しながら、探傷出力信号を探傷装置3に与える。探傷装
置3では、探傷出力信号を信号処理し、疵に対応する出
力が得られているか否かを判断するための出力表示を行
う。探傷装置3の出力は、ディスプレイ4においてリア
ルタイムで表示され、またチャート5として、圧延ロー
ル1の表面位置に対応するデータとして記録される。圧
延ロール1の表面の位置座標は、圧延ロール1の回転数
検出器6からの出力と、超音波探触子2の圧延ロール1
の軸線方向の位置を検出する位置検出器7からの出力と
に応じて算出される。
【0005】図12は、図11の圧延ロール1の表面に
クラック8が存在しているときのディスプレイ4のモニ
タ画面9の表示状態を示す。モニタ画面9では、横軸が
左から右に時間の経過を表し、縦軸が探傷出力を表す。
超音波探触子2は、圧延ロール1の表面に向けて超音波
を断続するパルスとして発生する。このため、時間経過
が短い領域では、発振エコー9aが観測され、また圧延
ロール1の表面を1周する時点ではモニタエコー9bが
観測される。クラック8が存在しているときには、発振
エコー9aとモニタエコー9bとの間にクラックエコー
9cが観測される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来からのロール表層
の探傷検査では、人間が目視でディスプレイのモニタ画
面やチャートを常に監視しておく必要がある。また人間
の判定に頼るので、判定の基準には個人差が発生し、安
定した客観的な判定が困難となり、作業能率改善と金属
帯製品の品質向上とを両立させることが困難となる。
【0007】本発明の目的は、客観的で自動的な疵の判
定が可能なロール表層の探傷検査方法および装置を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、超音波探触子
をロール表面に接触させて、大略的に螺旋状の経路で相
対的に往復移動させながらロール表層の超音波探傷を行
い、往路および復路で、超音波探触子からの探傷出力が
予め定める基準値以上となる探傷位置間の距離が予め定
める疵判定範囲以内であるとき、疵が有ると判定するこ
とを特徴とするロール表層の探傷検査方法である。
【0009】また本発明は、疵が有ると判定された2つ
の探傷位置間の距離が前記疵判定範囲以内であるとき、
2つの探傷位置は同一の疵に対応し、その距離が疵判定
範囲外であるとき、2つの探傷位置は別個の疵に対応す
ると判断することを特徴とする。
【0010】また本発明は、前記疵判定範囲は、ロール
表面上での相互間の距離が超音波探触子の接触面積、ロ
ール径および移動機構の精度を基準として予め定められ
ることを特徴とする。
【0011】さらに本発明は、ロールの表面に接触して
超音波探傷を行う超音波探触子と、超音波探触子をロー
ルの表面に対して、大略的に螺旋状の経路で相対的に往
復移動させる移動手段と、超音波探触子からの探傷出力
に応答し、予め設定される基準値と比較し、比較結果を
出力する弁別手段と、弁別手段からの出力に応答し、超
音波探触子の相対移動の往路および復路で、探傷出力が
基準値以上となる時点でのロール表面の探傷位置に対応
する座標データを記憶するメモリと、メモリの記憶内容
を読出して、往路および復路で記憶された座標データ間
のロール表面上での距離が予め定める疵判定範囲以内に
あるとき疵有りと判定する疵判定手段とを含むことを特
徴とするロール表層の探傷検査装置である。
【0012】
【作用】本発明に従えば、ロール表層の超音波探傷は、
超音波探触子をロール表面に接触させて、大略的に螺旋
状の経路を相対的に往復移動させながら行う。疵の有無
判定は往路と復路とが同じ疵判定範囲以内で、超音波探
触子の探傷出力が予め定める基準値以上となっているか
否かで行う。ロール表層の超音波探傷は、圧延機の近傍
など、圧延機の動作に起因するノイズが多い環境で行わ
れるので、超音波探触子からの探傷出力にもノイズが混
入している可能性がある。ノイズが混入すると、その時
点で超音波探触子からの探傷出力が基準値以上となる可
能性がある。しかしながら、ノイズのみの存在では、往
路と復路との両方で探傷出力が基準値以上となる可能性
は非常に小さい。往路と復路との両方で探傷出力が基準
値以上となるときは、実際の疵に対応して探傷出力が基
準値以上となっている可能性が非常に大きい。往路と復
路とで同一の疵に対応するか否かの判定は、疵判別をル
ール化しておくことによって、自動的に行うことができ
る。判断結果に作業者の個人差が入らないので、高精度
の疵の検出を安定して行うことができる。
【0013】また本発明に従えば、疵が有ると判定され
た2つの探傷位置間の距離が疵判定範囲以内であれば、
同一の疵に対応すると判断し、範囲外であれば、別個の
疵に対応すると判断する。疵の大小や数について、適切
な判断を行うことができる。
【0014】また本発明に従えば、探傷出力が基準値以
上となるロール表面の探傷位置が、ロール表面の距離に
換算して、往路と復路とで予め定める疵判定範囲以内に
ある場合に疵有りと判断する。その範囲は超音波探触子
の接触面積、ロール径および移動機構の精度を基準とし
て予め定めるようにしているので、機械の精度に対応し
て効率的に疵の検出を行うことができる。
【0015】さらに本発明に従えば、超音波探触子を移
動手段によってロールの表面に接触させながら、大略的
に螺旋状の経路で相対的に往復移動させる。弁別手段
は、超音波探触子からの探傷出力を、予め設定される基
準値と比較し、比較結果を出力する。メモリには、超音
波探触子の相対移動の往路および復路毎に、探傷出力が
基準値以上となる時点でのロール表面の探傷位置に対応
する座標データを記憶する。疵判定手段は、メモリの記
憶内容を読出し、往路と復路との座標データ間について
ロール表面上での距離が予め定める疵判定範囲以内にあ
るとき疵が有ると判定する。メモリに記憶されているデ
ータに基づいて疵の有無の判定を行うので、探傷出力と
しては時間間隔をおいて発生したような場合でも、自由
に読出して処理することができる。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例につき、図1〜図10
に従って説明する。図1は、本発明の一実施例の等価的
な電気的構成を示し、図2は図1の実施例の動作を示
し、図3は図1の実施例で超音波探触子を相対的に移動
するための構成を示し、図4〜図6は超音波探触子の構
造を示し、図7は疵の有無の判定方法を示し、図8は疵
の大小の判定方法を示し、図9は本発明の他の実施例に
よる超音波探触子の構造を示し、図10は本実施例によ
る探傷結果の一例を示す。
【0017】図1において、圧延ロール11の表面には
超音波探触子12が接触している。超音波探触子12か
らの探傷出力は、探傷装置13に与えられ、その出力は
ディスプレイ14にリアルタイムに表示されるととも
に、最終的な探傷結果も表示される。最終的な探傷結果
は、チャート15として記録紙などの上にも表示され
る。
【0018】圧延ロール11は、大略的に円筒形であ
り、軸線まわりに回転駆動される。超音波探触子12
は、圧延ロール11の軸線方向に往復移動される。この
回転駆動と往復移動とを組み合わせると、超音波探触子
12は圧延ロール11の表面に対し、相対的には螺旋状
の経路上を往復移動することになる。超音波探触子12
の圧延ロール11表面上の座標位置は、圧延ロール11
の回転角度を検出する回転角度検出器16からの出力を
演算して角度θとして求められる。圧延ロール11の軸
線方向の位置は、位置検出器17によって求められる。
チャート15としては、たとえば横軸に位置検出器17
からのz座標と、縦軸に回転角度検出器16からの角度
出力を換算したx座標値とを用いて二次元的に表示され
る。圧延ロール11の表面にクラック18が存在してい
ると、最終的な探傷結果を表すモニタ画面19上にも対
応して表示が行われる。
【0019】探傷装置13内には、CPU20とメモリ
21とが含まれる。CPU20は、予め設定されるプロ
グラムに従って、等価的に座標演算回路22、探傷出力
弁別回路23および疵判定回路24として動作する。メ
モリ21内には、往路データベース25、復路データベ
ース26および最終探傷結果データベース27が設けら
れる。
【0020】次に、図1の探傷装置13の動作を、図2
に従って説明する。ステップa1から動作を開始し、ス
テップa2では往路についての超音波探傷を行う。ステ
ップa3では、探傷出力が予め定める基準値であるしき
い値以上であるか否かを判断する。しきい値以上である
と、ステップa4に移り、座標演算回路22からの出力
によって求められる座標データと疵レベルとを往路デー
タベース25に記憶する。ステップa3で探傷出力がし
きい値未満であるときまたはステップa4が終了する
と、ステップa5で往路の探傷が終了しているか否かを
判断する。終了していないときにはステップa1に戻
る。
【0021】ステップa5で往路の探傷が終了している
と判断されるときには、ステップa6に移り、超音波探
触子12の向きを反転して復路の探傷を開始する。次に
ステップa7で、探傷出力がしきい値以上であるか否か
を判断する。しきい値以上であると判断されるときに
は、ステップa8で復路データベース26に座標演算回
路22からの座標データと疵レベルとを記憶する。ステ
ップa7でしきい値以上ではないと判断されるときまた
はステップa8が終了するとステップa9に移り、復路
における探傷が終了しているか否かを判断する。探傷が
終了していないときにはステップa6に戻る。
【0022】ステップa9で復路の探傷が終了している
と判断されるときにはステップa10に移り、往路デー
タベース25および復路データベース26の記憶内容を
順次的に読出して座標データを重合する。ステップa1
1では、後述するような判断方法に従って、往路と復路
とで重合すると判断される座標データが記憶されている
か否かで、疵の有無の判定を行う。疵有りと判断される
ときには、ステップa12で、後述する方法によって疵
の大小判定を行い、大きな疵か、小さな疵か、別個の疵
かを判断し、ステップa13で疵の数を計算する。次に
ステップa14で最終探傷結果データベース27に、ス
テップa12の大小判定の際に求める座標データを記憶
する。ステップa15では、ステップa12の大小判定
の際に求められる中心座標と半径とを有する円表示を行
うための準備を行い、ステップa16でモニタ画面19
上に疵に対応する画像と円表示とを行う。
【0023】ステップa11で疵が無いと判断されると
き、およびステップa16が終了したときにはステップ
a17に移る。ステップa17では、最終探傷結果デー
タベース27の各座標データの処理が終了したか否かが
判断される。処理が終了していないときにはステップa
11に戻る。ステップa17で処理が終了していると判
断されるときには、ステップa18に移って圧延ロール
11の全表層に対する探傷検査の最終探傷結果の表示を
終了する。往路と復路の探傷点は、ロール表面では近い
位置でも、螺旋状の経路上では必ずしも近いとは限らな
いけれども、本実施例ではメモリの記憶内容に基づいて
判定するので、正確な判定を行うことができる。
【0024】図3は、圧延ロール11に対して超音波探
触子12を用いるロール表層の探傷検査を、ロール研削
盤30を用いて行う場合の構成を示す。圧延ロール11
は、主軸台31と心押台32との間で回転可能に支持さ
れる。心押台32は、圧延ロール11の軸線方向に延び
るベッド33上を摺動変位可能である。ベッド33に沿
って移動可能に、砥石台34が併設される。圧延ロール
11は、主軸台31に設けられる主軸35と、心押台3
2に設けられる心押軸36とで心出しされて回転駆動さ
れる。回転角度は、回転角度検出器37によって検出さ
れる。砥石台34には、円盤状の砥石38が設けられ、
その外周面で圧延ロール11の表面を研削する。砥石3
8は、砥石モータ39によって回転駆動される。
【0025】砥石台34の移動のため、ベッド33に平
行にねじ棒40が設けられる。砥石台34内には、ねじ
棒40に螺合するナット部材41が設けられ、移動モー
タ42によって回転駆動される。ナット部材41が移動
モータ42によって回転駆動されると、ねじ棒40に沿
って砥石台34が圧延ロール11の軸線方向に移動す
る。移動位置は、位置検出器43によって検出される。
砥石台34からはアーム44が立設され、その先端には
超音波探触子12が取付けられる。
【0026】図4は超音波探触子12の軸直角断面図、
図5は斜視図、図6は軸線を含む断面図をそれぞれ示
す。探傷用の素子12aは、図3のアーム44の先端に
取付けられる固定シャフト12bに固定される。固定シ
ャフト12bと同軸に、回転シャフト12cおよびホイ
ル12dが設けられ、中間にタイヤ12eを備える。タ
イヤ12eの外皮はゴムや合成樹脂材料で形成され、内
部には水や油などの液体12fが充填されている。素子
12aから発信された超音波12gは、液体12fを媒
介して圧延ロール11の表面に進行し、疵があれば反射
されて、逆向きの経路で素子12aに受信される。回転
シャフト12cおよびホイル12dにはベアリング12
hが設けられ、円滑な回転を可能としている。液体12
fは、超音波の媒体となり、これが漏れないように、固
定シャフト12bのタイヤ12e内部の部分は、直径が
大きくなっている。
【0027】図7は疵の有無判定についての考え方を示
す。図7(A)に示すように、座標位置(X,Y)に存
在する疵は、半径yの範囲で検出可能と判断される。半
径yは超音波探触子12の接触面積、ロール径および移
動機構の機械的精度などに基づいて予め設定される。図
7(B)に示すように、往路で(X1,Z1)、復路で
(X2,Z2)として検出される2点が半径2yの範囲
内にあれば、同一の疵を検知している可能性が大きく、
疵有りと判定する。図7(C)に示すように、復路の検
出座標(X2,Z2)と往路の検出座標(X1,Z1)
との距離が2yを越えるときには、疵無しと判定する。
図2のステップa10では、次の第1式で示す距離αを
算出する。
【0028】 α=√〔(X1−X2)2 +(Z1−Z2)2 〕 …(1) 算出されたαと、疵判定幅yとを用いて、α≦2yであ
れば疵有りと判定し、α>2yであれば疵無しと判定す
る。以上のように、疵判定範囲として基準となるのは、
疵判定幅yの2倍の値2yである。
【0029】図8は疵の大小判定についての考え方を示
す。図8(A)に示すように、疵有りと判定されている
2つの疵の座標位置(x1,z1)および(x2,z
2)間の距離が、第2式 √〔(x1−x2)2 +(x1−z2)2 〕≦2y …(2) を満たすとき、複数の疵が重なり合う大きな1つの疵と
みなし、そのx座標、z座標および半径Yを、それぞれ
第3式、第4式および第5式で表す。
【0030】
【数1】
【0031】特に、第6式に示すように、 √〔(x1−x2)2 +(z1−z2)2 〕≦y …(6) 半径y内に同一疵が複数存在する場合は、半径yの1つ
の疵とみなし、その座標位置は第3式および第4式によ
って求める。この状態は図8(B)に示される。
【0032】なお、図8(A)および図8(B)の場合
の探傷レベルは、往路または復路のうちの大きい方を採
用する。また第2式が成立しないとき、座標位置(x
1,z1)および(x2,z2)にある疵は、それぞれ
別個の疵と判定する。
【0033】図9は、本発明の他の実施例に用いる超音
波探触子の構成を示す。図9(A)は正面図、図9
(B)は右側面図をそれぞれ示す。アーム44の先端に
は、台車45が接続され、台車45に探触子46が保持
される。台車45はローラ47も有し、圧延ロール11
の外周面に接触しながら、圧延ロール11の回転ととも
に相対的に円周方向に移動する。移動方向の下流側には
スイーパ48が設けられ、上流側には可動板49が設け
られる。スイーパ48と可動板49との間には、探触子
46と圧延ロール11の表面との間で超音波の伝達効率
を向上させるため水が供給される。探触子46の位置調
整は、調整ボルト50によって行う。超音波探触子に水
を供給したり、探触結果を表す信号を取り出してするた
め、送水管51が設けられる。送水管51は、可撓性の
あるパイプで形成され、信号線が沿うように設けられ
る。疵判定の基準となる前述のyの寸法は、探触子46
の幅と同程度とすることが好ましい。
【0034】図10は、図1または図9の実施例におけ
る探傷結果の一例を示す。往路と復路とでしきい値を越
える探傷出力60は表示され、さら往路と復路とで同一
場所に探傷出力がある場合に疵判定マーク61が表示さ
れる。疵判定マーク61は、図2のステップa15で求
めた円表示によって表される。
【0035】以上の各実施例では、圧延ロール11が回
転駆動され、超音波探触子が軸線方向に移動して、圧延
ロール11の表面に対して相対的な螺旋軌道上を往復移
動しているけれども、超音波探触子は静止し、圧延ロー
ル11が軸線方向にも往復移動するようにしてもよい。
また、相対的な移動をロール研削盤を利用して行ってい
るけれども、専用の装置を用いてもよい。ロール研削盤
を利用すれば探傷検査を用いてさらに研削を続けて行う
ことができる。
【0036】また探傷出力弁別回路23では、1つのし
きい値を基準として用いて、しきい値を越えるか否かで
判断しているけれども、複数のしきい値レベルを設ける
ようにしてもよい。さらに、一定の基準値以上の探傷出
力があった場合に、その検出位置とともに探傷出力も疵
レベルとしてメモリに記憶しているので、最終的に疵レ
ベルも考慮して疵の程度の判定を行うようにしてもよ
い。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ロールの
表面に対して往復移動しながら往路と復路とで疵判定範
囲以内の探傷位置での超音波探傷出力が基準値以上とな
っているときに疵有りと判定するので、ノイズなどによ
る影響を受けずに超音波探傷を行うことができる。探傷
出力のための基準値は予め設定されるので、判定を自動
的に行うことができる。
【0038】また本発明によれば、2つの探傷位置が同
一の疵に対応するか否かを容易に判断し、疵の大きさも
判別することができる。
【0039】また本発明によれば、ロール表面上での距
離が予め定める疵判定範囲以内にあるときに、往路と復
路とは同一の疵に対応すると判断されるので、超音波探
触子の接触面積、ロール径および移動の精度を考慮し
て、高精度かつ迅速に超音波探傷検査を行うことができ
る。
【0040】さらに本発明によれば、メモリに往路と復
路とで超音波探傷出力の基準値との比較結果に基づいて
ロール表面の座標位置に対応する座標データを記憶する
ので、探傷出力の発生の時間的な順序とは無関係に、任
意の組合わせで疵の発生の有無の判定を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の簡略化した電気的構成を示
すブロック図である。
【図2】図1の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】図1の実施例で圧延ロールに対する超音波探触
子の相対移動を行う構成を簡略化して示す斜視図であ
る。
【図4】図1の実施例の超音波探触子の軸直角断面図で
ある。
【図5】図1の実施例の超音波探触子の斜視図である。
【図6】図1の実施例の超音波探触子の軸を含む断面図
である。
【図7】図1の実施例で疵の有無判定の考え方を示す模
式的な図である。
【図8】図1の実施例で疵の大小判断の考え方を示す模
式的な図である。
【図9】本発明の他の実施例に用いる超音波探触子の形
状を示す正面図および右側面図である。
【図10】図1または図9の実施例のモニタ画面の一例
を示す図である。
【図11】従来からの探傷方法を示す簡略化した電気的
構成を示すブロック図である。
【図12】図11の構成によって表示されるディスプレ
イ上のモニタ画面を示す図である。
【符号の説明】
11 圧延ロール 12 超音波探触子 13 探傷装置 14 ディスプレイ 16,37 回転角度検出器 17 位置検出器 18 クラック 19 モニタ画面 20 CPU 21 メモリ 22 座標演算回路 23 探傷出力弁別回路 24 疵判定回路 25 往路データベース 26 復路データベース 27 最終探傷結果データベース 30 ロール研削盤 34 砥石台 40 ねじ棒 41 ナット部材 43 位置検出器 46 探傷子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波探触子をロール表面に接触させ
    て、大略的に螺旋状の経路で相対的に往復移動させなが
    らロール表層の超音波探傷を行い、 往路および復路で、超音波探触子からの探傷出力が予め
    定める基準値以上となる探傷位置間の距離が予め定める
    疵判定範囲以内であるとき、疵が有ると判定することを
    特徴とするロール表層の探傷検査方法。
  2. 【請求項2】 疵が有ると判定された2つの探傷位置間
    の距離が前記疵判定範囲以内であるとき、2つの探傷位
    置は同一の疵に対応し、その距離が疵判定範囲外である
    とき、2つの探傷位置は別個の疵に対応すると判断する
    ことを特徴とする請求項1記載のロール表層の探傷検査
    方法。
  3. 【請求項3】 前記疵判定範囲は、ロール表面上での相
    互間の距離が超音波探触子の接触面積、ロール径および
    移動機構の精度を基準として予め定められることを特徴
    とする請求項1または2記載のロール表層の探傷検査方
    法。
  4. 【請求項4】 ロールの表面に接触して超音波探傷を行
    う超音波探触子と、 超音波探触子をロールの表面に対して、大略的に螺旋状
    の経路で相対的に往復移動させる移動手段と、 超音波探触子からの探傷出力に応答し、予め設定される
    基準値と比較し、比較結果を出力する弁別手段と、 弁別手段からの出力に応答し、超音波探触子の相対移動
    の往路および復路で、探傷出力が基準値以上となる時点
    でのロール表面の探傷位置に対応する座標データを記憶
    するメモリと、 メモリの記憶内容を読出して、往路および復路で記憶さ
    れた座標データ間のロール表面上での距離が予め定める
    疵判定範囲以内にあるとき疵有りと判定する疵判定手段
    とを含むことを特徴とするロール表層の探傷検査装置。
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