JPH085642A - 集積型多機能spmセンサー - Google Patents

集積型多機能spmセンサー

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JPH085642A
JPH085642A JP14194394A JP14194394A JPH085642A JP H085642 A JPH085642 A JP H085642A JP 14194394 A JP14194394 A JP 14194394A JP 14194394 A JP14194394 A JP 14194394A JP H085642 A JPH085642 A JP H085642A
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JP
Japan
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probe
measurement
cantilever
electrode
layer
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JP14194394A
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Inventor
Nobutaka Kamiya
宜孝 神谷
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】適宜選択的にAFM測定、STM測定、SNO
M測定が可能であると共に、AFMとSNOMの同時測
定が可能な簡単且つコンパクトな集積型多機能SPMセ
ンサーを提供する。 【構成】自由端に探針15aを有するカンチレバー部2
7と、このカンチレバー部の基端を支持する支持部29
と、カンチレバー部に設けられ、電極17を介して直流
定電圧電源33に接続されたピエゾ抵抗層15と、カン
チレバー部に設けられ、電極25を介して直流定電圧電
源37に接続されたピエゾ抵抗層23と、探針を測定試
料に対して走査させる際、各ピエゾ抵抗層に流れる電流
値の変化を検出する電流計測定用オペアンプ35,39
と、これらオペアンプによって検出された電流値変化に
基づいて、測定試料の表面情報を算出して出力する演算
回路41とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、適宜選択的にAFM測
定、STM測定、SNOM測定が可能であると共に、A
FMとSNOMの同時測定が可能な集積型多機能SPM
センサーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、導電性試料を原子オーダーの分解
能で観察できる装置として、走査型トンネル顕微鏡(S
TM;Scanning Tunneling Microscope)がビニッヒ(Bi
nnig)とローラー(Rohrer)らにより発明された。この
STMでは、観察できる試料は導電性のものに限られて
いる。そこで、サーボ技術を始めとするSTMの要素技
術を利用し、絶縁性の試料を原子オーダーの分解能で観
察できる装置として原子間力顕微鏡 (AFM;Atomic Fo
rce Microsope)が提案された。このAFMは、例えば特
開昭62−130302号公報(IBM、G.Binnig、サ
ンプル表面の像を形成する方法及び装置)に開示されて
いる。
【0003】AFMは、鋭く尖った突起部(探針部)を
自由端に持つカンチレバーを備えている。この探針部を
試料に近づけると、探針部先端の原子と試料表面の原子
との間に働く相互作用力(原子間力)によってカンチレ
バーの自由端が変位する。この自由端の変位を電気的あ
るいは光学的に測定しながら、探針を試料表面に沿って
走査することにより、試料の三次元的な情報を得てい
る。例えば、カンチレバーの自由端の変位を一定に保つ
ように探針試料間距離を制御しながら探針を走査する
と、探針先端は試料表面の凹凸に沿って移動するので、
探針先端の位置情報から試料の表面形状を示す三次元像
を得ることができる。
【0004】AFMにおいて、カンチレバーの変位を測
定する変位測定センサーは、カンチレバーとは別途に設
けるのが一般的である。しかし最近では、カンチレバー
自体に変位を測定できる機能を付加した集積型AFMセ
ンサーが「M .Tortonese 」らにより提案されている。
この集積型AFMセンサーは、例えば「M.Toronese,H.Y
anada, R.C.Barrett and C.F.Quate, Transducers and
Sensors’91:Atomicforce microscopy using a piezore
sistive cantilever」や、PCT出願WO92/123
98に開示されている。
【0005】測定原理としては、圧電抵抗効果を利用し
ている。即ち、探針先端を測定試料に接近させると、探
針と試料間に働く相互作用によってカンチレバーがたわ
んで歪みを生じる。カンチレバーには、抵抗層が積層さ
れており、カンチレバーの歪みに応じて、その抵抗値が
変化する。従って、抵抗層に対して電極部から定電圧を
印加しておけば、カンチレバーの歪み量に応じて抵抗層
を流れる電流値が変化する。このとき、かかる電流値の
変化を検出することによって、カンチレバーの変位量を
検出することができる。
【0006】このような集積型AFMセンサーは、構成
が極めて簡単で小型であることから、カンチレバー側を
動かすいわゆるスタンドアロン型のAFMを構成できる
ようになると期待されている。従来のAFMでは、試料
をXY方向に動かしてカンチレバー先端の探針との相対
的位置関係を変化させるため、試料の大きさが、最大数
cm程度に限られるが、スタンドアロン型のAFMは、
このような試料の大きさの制限を取り除くことができる
という利点がある。
【0007】1980年代後半以降、エバネッセント波
を用いることにより回折限界を超える分解能を有する光
学顕微鏡が提案されている。この顕微鏡は、近視野顕微
鏡(SNOM;Scanning near field optical microscop
e) と呼ばれている。
【0008】このSNOMは、“波長より小さい寸法の
領域に局在し、自由空間を伝搬しない”というエバネッ
セント波の特性を利用したものである。実際のSNOM
測定において、まず、微小物体(即ち、測定試料)の表
面近傍に局在するエバネッセント光に対して光ピックア
ップ(即ち、プロ―ブ)を接触させることで散乱させて
伝搬光(即ち、散乱光)に変換する。そして、この散乱
光を検出して散乱光強度の地図を作製することによっ
て、微小物体に対する解像が成される。
【0009】次に、一般的なSNOM装置について説明
する。測定試料は、3次元移動ステージに倒立配置され
たプリズム上に載置されており、このプリズムの試料載
置面に対して、半導体レーザー光を全反射条件を満たす
角度で入射させる。この結果、測定試料の表面近傍にエ
バネッセント光が発生する。
【0010】このとき、先端が尖鋭化された光ファイバ
ープローブを測定試料表面に近付けると、エバネッセン
ト光が散乱光に変換される。この散乱光は、光ファイバ
ープローブを介して光検出器に導光され、その散乱光強
度が検出される。
【0011】光検出器によって検出された散乱光は、そ
の光強度変化に対応した散乱光強度信号に変換され、そ
の散乱光強度信号がZ位置制御機構に出力される。Z位
置制御機構は、散乱光強度信号に基づいて、3次元移動
ステージをZ方向に移動制御して、測定試料を光ファイ
バープローブの先端近傍に固定する。
【0012】このような状態において、マイクロコンピ
ュータがX/Y走査装置を介して3次元移動ステージを
X/Y移動制御する。この結果、光ファイバープローブ
は、測定試料に対して相対的にXY走査される。
【0013】このとき、測定試料の表面近傍に発生して
いるエバネッセント光は、光ファイバープローブによっ
て散乱光に変換される。この散乱光は、光検出器によっ
て散乱光強度に対応する電気信号に変換された後、雑音
やバックグランド除去等の画像処理が施され、SNOM
画像として表示される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような集積型AFMセンサーは、AFM測定とSTM
測定にのみ有効であると共に、例えば光学顕微鏡観察時
に集積型AFMセンサーに光を照射する場合、フォトダ
イオードにおけるPN接合と同様の関係にあるピエゾ抵
抗層とシリコン層からは自由な正孔と電子が発生し、こ
れに伴う光起電力が発生する。即ち、検出されるカンチ
レバーの変位は、光による測定誤差を含むものとなる
が、この光による測定誤差に対するカンチレバー側の配
慮は全くされていない。
【0015】また、従来のSNOMでは、プローブ先端
の尖鋭化処理が施されていないだけでなく、プローブの
変位検出機構も設けられていないため、AFM測定を行
うことができず、また、AFMとSNOMの同時測定を
行うこともできなかった。
【0016】更に、プローブと試料表面との距離を一定
に保つためのサーボ制御は、SNOM信号のみに依存し
ているため、プローブと試料表面との距離を一定に保つ
ことが困難であった。このため、高分解能化の達成が困
難になっている。
【0017】本発明は、このような課題を解決するため
になされており、その目的は、適宜選択的にAFM測
定、STM測定、SNOM測定が可能であると共に、A
FMとSNOMの同時測定が可能な簡単且つコンパクト
な集積型多機能SPMセンサーを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に係る集積型多機能SPMセンサー
は、自由端に探針を有するカンチレバー部と、このカン
チレバー部の基端を支持する支持部と、カンチレバー部
に設けられ、所定の電圧が印加された第1の導電層と、
カンチレバー部に設けられ、所定の電圧が印加された第
2の導電層と、前記探針を測定試料に対して走査させる
際に生じる前記第1及び第2の導電層に流れる電流値の
変化を検出する検出手段と、この検出手段によって検出
された電流値変化に基づいて、測定試料の表面情報を算
出して出力する演算回路とを備える。また、請求項2に
係る集積型多機能SPMセンサーは、前記第1及び第2
の導電層のいずれか一方が、光の強度に反応して信号を
発生する。
【0019】
【作用】請求項1によれば、探針を測定試料に対して走
査させると、第1及び第2の導電層に流れる電流値が変
化する。この電流値変化は検出手段によって検出され、
その検出結果に基づいて、演算回路は測定試料の表面情
報を算出して出力する。
【0020】また、請求項2によれば、探針を測定試料
に対して走査させると、第1の導電層は、光に反応して
電流値を変化させ、第2の導電層は、カンチレバー部の
変位に反応して電流値を変化させる。
【0021】
【実施例】以下、集積型多機能SPMセンサーの作製方
法について説明した後、この集積型多機能SPMセンサ
ーを適用した各実施例について説明を加える。図1に
は、集積型多機能SPMセンサーの作製方法が示されて
いる。
【0022】図1(a)に示すように、まず、シリコン
ウェハ1を用意する。そして、このシリコンウェハ1の
一側面上に、順に、第1の酸化シリコン分離層3、第1
のシリコン層5、第2の酸化シリコン分離層7、第2の
シリコン層9を積層させる。そして、第2のシリコン層
9の表面上及びシリコンウェハ1の他側面上に第1の酸
化シリコン層11を積層させる。
【0023】次に、図2に示すような形状にパターニン
グした後、図1(b)に示すように、第2のシリコン層
9及び第1の酸化シリコン分離層3の表面全体を第2の
酸化シリコン層13で被覆する。そして、シリコンウェ
ハ1に対してエッチングが施せるように、シリコンウェ
ハ1の他側面上に積層された第1の酸化シリコン層11
を一部除去する。
【0024】次に、図1(c)に示すように、第2のシ
リコン層9の極表面(第2の酸化シリコン層13に対面
した側の表面)にイオンインプランテーションによりボ
ロン(B)を打ち込んでピエゾ抵抗層15を形成する。
続いて、第2の酸化シリコン層13の基端側(カンチレ
バー部27の基端となる側)にコンタクトホール13a
を形成する。そして、このコンタクトホール13a部分
に、例えば、アルミニウム等の金属をスパッタリングし
て電極17を形成した後、オーミック接触状態となるよ
うに、熱処理が施される。この結果、電極17は、コン
タクトホール13aを介してピエゾ抵抗層15に電気的
に接続されることになる。
【0025】続いて、電極17を保護するために、電極
17及び第2の酸化シリコン層13の表面全体をポリイ
ミド19で被覆する。この後、上記のように一部が除去
された第1の酸化シリコン層11をマスクとして、湿式
異方性エッチングによってシリコンウェハ1を第1の酸
化シリコン分離層3までエッチング(即ち、後述するカ
ンチレバー部27及びこのカンチレバー部27の基端を
支持する支持部29が残留するようにエッチング)す
る。続いて、このエッチングが施された部分の全表面を
第3の酸化シリコン層21で被覆する。
【0026】次に、第3の酸化シリコン層21にイオン
インプランテーションによりボロン(B)を打ち込んで
ピエゾ抵抗層23を形成する。続いて、第3のシリコン
層21にコンタクトホール21aを形成する。更に、こ
のコンタクトホール21a部分に、例えばアルミニウム
等の金属をスパッタリングして電極25を形成する。こ
の結果、電極25は、コンタクトホール21aを介して
ピエゾ抵抗層23に電気的に接続される。この後、第3
の酸化シリコン層21を保護するために、電極25,カ
ンチレバー部27及び支持部29を覆うように、ポリイ
ミド31を塗布する。
【0027】最後に、図1(d)に示すように、カンチ
レバー部27の先端が自由端となるように、フッ酸で第
3の酸化シリコン層21の一部を除去した後、ポリイミ
ド19,31を除去する。この結果、集積型SPMセン
サーが完成する。
【0028】次に、このようなプロセスを経て作製され
た集積型多機能SPMセンサーを適用した第1の実施例
について、図2ないし図4を参照して説明する。なお、
本実施例の説明に際し、上述したプロセスを経て作製さ
れた集積型多機能SPMセンサー(図1(d)参照)と
同一の構成には、同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0029】図2には、本実施例の集積型多機能SPM
センサーの表面側の構成が概略的に示されており、図3
には、本実施例の集積型多機能SPMセンサーの裏面側
の構成が概略的に示されている。また、図4(a)に
は、図2のA−A線に沿う断面図が、図4(b)には、
図2のB−B線に沿う断面図が、図4(c)には、図2
のC−C線に沿う断面図が夫々示されている。
【0030】図4(b)に示すように、中抜き形状のカ
ンチレバー部27の先端には、ピエゾ抵抗層15から連
接し且つ第2の酸化シリコン層13に開口した開口部1
3bから突出した探針15aが突設されている。また、
集積型多機能SPMセンサーの表裏面側に夫々形成され
たピエゾ抵抗層15,23は、カンチレバー部27の長
手方向に沿って形成されている第2の酸化シリコン分離
層7によって電気的に絶縁されている。
【0031】図2及び図4(c)に示すように、一方の
電極17には、直流定電圧電源33が接続され、他方の
電極17には、電流測定用オペアンプ35が接続されて
おり、このオペアンプ35の出力端は演算回路41に接
続されている。また、カンチレバー部27がZ方向に反
った時、その反り量(変位量)をピエゾ抵抗層15,2
3の抵抗値の変化を利用して検出するために、また、探
針15aがエバネッセント光に接した時、発生した散乱
光の光強度をフォトダイオードの原理を利用して検出す
るために、上記2つの電極17の間に一定の電位差が与
えられるように、例えば、一方の電極17に+数Vの電
圧を印加し、且つ、他方の電極17をアースする。
【0032】このような構成によれば、ピエゾ抵抗層1
5に流れる電流値は、カンチレバー部27が変位したと
き、その変位量に対応して変化する。この電流変化は、
オペアンプ35によって検出することができる。そし
て、オペアンプ35から電流変化に対応した電気信号が
出力される。この電気信号は、演算回路41に入力さ
れ、ここで所定の演算が施され、AFM信号として出力
される。この結果、AFM測定を行うことが可能とな
る。
【0033】更に、図2及び図4(c)に示すような構
成によれば、カンチレバー27と測定試料(図示しな
い)との間にバイアス電圧を印加し、探針15aと測定
試料との間に流れるトンネル電流の値をオペアンプ35
によって検出し、このトンネル電流値が一定になるよう
に、探針15aを測定試料に沿って走査させることによ
ってSTM測定を行うことが可能となる。
【0034】また、図3及び図4(c)に示すように、
一方の電極25には、直流定電圧電源37が接続され、
他方の電極25には、電流測定用オペアンプ39が接続
されており、このオペアンプ39の出力端は演算回路4
1に接続されている。また、カンチレバー部27がZ方
向に反った時、その反り量(変位量)を検出するため
に、上記2つの電極25の間に電位差が与えれるよう
に、例えば、一方の電極25に+数Vの電圧を印加し、
且つ、他方の電極25をアースする。
【0035】このような構成によれば、ピエゾ抵抗層2
3に流れる電流値は、カンチレバー部27が変位したと
き、その変位量に対応して変化する。この電流変化は、
オペアンプ39によって検出することができる。そし
て、オペアンプ39から電流変化に対応した電気信号が
出力される。この電気信号は、演算回路41に入力さ
れ、ここで所定の演算が施され、AFM信号として出力
される。この結果、AFM測定を行うことが可能とな
る。
【0036】更にまた、上記オペアンプ35,39の出
力端が接続された演算回路41には、2つのピエゾ抵抗
層15,23に流れる電流値に対応した電気信号が入力
されている。このため、これら電気信号に対して差演算
を施すことによって、SNOM信号を得ることができ、
結果、SNOM測定を行うことが可能となる。
【0037】このように本実施例によれば、カンチレバ
ー部27の長手方向に2層に亘ってピエゾ抵抗層15,
23を設けたことによって、適宜選択的にAFM測定、
STM測定、SNOM測定が可能であると共に、AFM
とSNOMの同時測定が可能となる。
【0038】また、ピエゾ抵抗層15,23は、通常の
イオンインプランテーションによって簡単に形成するこ
とができるため、カンチレバー部27の構造を複雑化さ
せることもない。
【0039】更に、エバネッセント光の光強度を検出す
る機能を探針15a自身に持たせることによって、従来
のSNOM装置に比べて格段に小型化でき、装置構成も
簡易なものとなる。
【0040】更にまた、反射率が高く且つ放熱特性に優
れた材料で電極17,25を形成することによって、例
えば光学顕微鏡観察時やカンチレバー部27の光学的変
位検出時において、ピエゾ抵抗層15,23に不要な電
流が流れるのを防止できる。この結果、ピエゾ抵抗層1
5,23の発熱に起因した測定誤差等の影響を受けるこ
と無く、高精度に光学顕微鏡観察や光学的変位検出を行
うことができる。
【0041】次に、本発明の第2の実施例に係る集積型
多機能SPMセンサーについて、図5ないし図7を参照
して説明する。なお、本実施例の説明に際し、上述した
プロセスを経て作製された集積型多機能SPMセンサー
(図1(d)参照)と同一の構成には、同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0042】図5には、本実施例の集積型多機能SPM
センサーの表面側の構成が概略的に示されており、図6
には、本実施例の集積型多機能SPMセンサーの裏面側
の構成が概略的に示されている。また、図7(a)に
は、図5のA−A線に沿う断面図が、図7(b)には、
図5のB−B線に沿う断面図が、図7(c)には、図5
のC−C線に沿う断面図が夫々示されている。
【0043】本実施例は、第1の実施例に適用した電極
17,25の改良に係り、他の構成は第1の実施例と同
様である。なお、本実施例には、中抜き形状ではなく且
つ単体の1本のカンチレバー部27が適用されている。
【0044】ここで、仮に集積型SPM多機能センサー
の表面側に設けられた電極17を第1及び第2の電極1
7a,17b(図5参照)とし、また、集積型多機能S
PMセンサーの裏面側に設けられた電極25を第1及び
第2の電極25a,25b(図6参照)とする。
【0045】図5及び図7に示すように、第1の電極1
7aは、支持部29からカンチレバー部27の先端に亘
って延出しており、第2の酸化シリコン層13の先端側
(カンチレバー部27の自由端側)に形成されたコンタ
クトホール13cを介してピエゾ抵抗層15に電気的に
接続されている。
【0046】第2の電極17bは、支持部29上に設け
られ、第2の酸化シリコン層13の基端側(カンチレバ
ー部27の基端側)に形成されたコンタクトホール13
aを介してピエゾ抵抗層15に電気的に接続されてい
る。なお、探針15aは、第1の電極17aに形成され
た開口部17cを介してカンチレバー部27の先端に突
設されている。
【0047】図6及び図7に示すように、第1の電極2
5aは、支持部29上に設けられ、第3のシリコン層2
1に形成されたコンタクトホール21aを介してピエゾ
抵抗層23に電気的に接続されている。
【0048】第2の電極25bは、支持部29からカン
チレバー部27の先端に亘って延出しており、第3の酸
化シリコン層21の先端側(カンチレバー部27の自由
端側)に形成されたコンタクトホール21bを介してピ
エゾ抵抗層15に電気的に接続されている。
【0049】このような構成によれば、第1の実施例と
同様の作用効果を奏することが可能となる。なお、作用
効果についての説明は、既に第1の実施例で説明した通
りであるため、その説明は省略する。
【0050】なお、本実施例において、カンチレバー部
27を3本設けて、各カンチレバー部27に夫々ピエゾ
抵抗層15を形成すると共に、集積型SPMセンサーの
裏面側に形成されたピエゾ抵抗層を例えば特開平5−0
63547号公報に開示されたように構成することも好
ましい。このような構成によれば、上述した実施例の作
用効果と共に、更にカンチレバー部27のねじれ検出も
可能となる。この結果、LFM (Lateral Force Micros
ope)測定も同時に行うことが可能となり、更に多機能化
が実現される。
【0051】次に、本発明の第3の実施例に係る集積型
多機能SPMセンサーについて、図8(a)を参照して
説明する。なお、本実施例の説明に際し、上述したプロ
セスを経て作製された集積型多機能SPMセンサー(図
1(d)参照)と同一の構成には、同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0052】図8(a)に示すように、本実施例には、
中抜き形状のカンチレバー部27が適用されており、集
積型多機能SPMセンサーの表面側に設けられた電極1
7は、支持部29からカンチレバー部27に亘って延出
している。
【0053】本実施例に適用されたピエゾ抵抗層15
は、カンチレバー部27の自由端に設けられた探針15
a(図2参照)及びこの探針15aの近傍領域にのみ形
成されている。このピエゾ抵抗層15は、第2の酸化シ
リコン層13の先端側(カンチレバー部27の自由端
側)に形成されたコンタクトホール13aを介して電極
17に電気的に接続されている。
【0054】一方、集積型多機能SPMセンサーの裏面
側には、上述した実施例では適用されたような例えばピ
エゾ抵抗層23や電極25は形成されていない。このよ
うな構成において、エバネッセント光を検出するため
に、上記2つの電極17の間に電位差が与えられるよう
に、例えば、一方の電極17に+数Vの電圧を印加し、
且つ、他方の電極17をアースする。
【0055】なお、ピエゾ抵抗層15に流れる電流の変
化量は、第1の実施例と同様に、オペアンプ(図2参
照)によって検出する。本実施例によれば、ピエゾ抵抗
層15を探針15a及びこの探針15aの近傍領域にの
み形成したため、SNOM信号のみを高精度に検出する
ことが可能となる。更に、カンチレバー部27に対する
ピエゾ抵抗層15自体の占有率を減少させることができ
るため、ピエゾ抵抗層15の発熱に起因する測定誤差等
の影響を減少させることができる。更にまた、本実施例
によれば、集積型多機能SPMセンサーの表面側にのみ
ピエゾ抵抗層15を形成するだけでSNOM信号を検出
することができるため、センサー全体の構造が簡略化で
き、作製プロセスも減少され且つコスト低減にもつなが
る。
【0056】次に、本発明の第4の実施例に係る集積型
多機能SPMセンサーについて、図8(b),(c)を
参照して説明する。なお、本実施例の説明に際し、上述
したプロセスを経て作製された集積型多機能SPMセン
サー(図1(d)参照)と同一の構成には、同一符号を
付してその説明を省略する。
【0057】図8(b)に示すように、本実施例には、
中抜き形状のカンチレバー部27が適用されており、集
積型多機能SPMセンサーの表面側に設けられた電極1
7は、支持部29からカンチレバー部27に亘って延出
している。
【0058】図8(c)に示すように、本実施例に適用
されたピエゾ抵抗層15は、カンチレバー部27の自由
端に設けられた探針15a及びこの探針15aの近傍領
域にのみ形成されている。このピエゾ抵抗層15は、第
2の酸化シリコン層13の先端側(カンチレバー部27
の自由端側)に形成されたコンタクトホール13aを介
して電極17に電気的に接続されている。
【0059】一方、集積型多機能SPMセンサーの裏面
側には、カンチレバー部27の自由端まで延出した電極
25が設けられており、この電極25は、第3の酸化シ
リコン層21に形成されたコンタクトホール21aを介
して第1のシリコン層5に電気的に接続されている。
【0060】このような構成において、エバネッセント
光を検出するために、上記2つの電極17,25の間に
電位差が与えられるように、例えば、一方の電極25に
+数Vの電圧を印加し、且つ、他方の電極17をアース
する。なお、ピエゾ抵抗層15に流れる電流の変化量
は、第1の実施例と同様に、オペアンプ(図2参照)に
よって検出する。
【0061】本実施例によれば、上記第3の実施例の作
用効果に加えて、更に、電極25を反射率の高い材料で
形成することによって、例えば光学顕微鏡観察時やカン
チレバー部27の光学的変位検出時において、ピエゾ抵
抗層15に不要な電流が流れるのを防止できる。この結
果、ピエゾ抵抗層15の発熱に起因した測定誤差等の影
響を受けること無く、高精度に光学顕微鏡観察や光学的
変位検出を行うことができる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、探針を測定試料に対し
て走査させる際、カンチレバー部に設けられた第1及び
第2の導電層に流れる電流値の変化を検出する検出手段
と、この電流値変化に基づいて、測定試料の表面情報を
算出して出力する演算回路とを備えているため、適宜選
択的にAFM測定、STM測定、SNOM測定が可能で
あると共に、AFMとSNOMの同時測定が可能な簡単
且つコンパクトな集積型多機能SPMセンサーを提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c),(d)は、順に、集
積型SPMセンサーの作製工程を示す図。
【図2】本発明の第1の実施例に係る集積型多機能SP
Mセンサーの表面側の構成を概略的に示す図。
【図3】本発明の第1の実施例に係る集積型多機能SP
Mセンサーの裏面側の構成を概略的に示す図。
【図4】(a)は、図2のA−A線に沿う断面図、
(b)は、図2のB−B線に沿う断面図、(c)は、図
2のC−C線に沿う断面図。
【図5】本発明の第2の実施例に係る集積型多機能SP
Mセンサーの表面側の構成を概略的に示す図。
【図6】本発明の第2の実施例に係る集積型多機能SP
Mセンサーの裏面側の構成を概略的に示す図。
【図7】(a)は、図5のA−A線に沿う断面図、
(b)は、図5のB−B線に沿う断面図、(c)は、図
5のC−C線に沿う断面図。
【図8】(a)は、本発明の第3の実施例に係る集積型
多機能SPMセンサーの表面側の構成を概略的に示す
図、(b)は、本発明の第4の実施例に係る集積型多機
能SPMセンサーの表面側の構成を概略的に示す図、
(c)は、図8(b)に示すカンチレバー部の先端部分
の構成を概略的に示す断面図。
【符号の説明】
15,23…ピエゾ抵抗層、15a…探針、17,25
…電極、27…カンチレバー部、29…支持部、33,
37…直流定電圧電源、35,39…電流計測定用オペ
アンプ、41…演算回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自由端に探針を有するカンチレバー部
    と、 このカンチレバー部の基端を支持する支持部と、 カンチレバー部に設けられ、所定の電圧が印加された第
    1の導電層と、 カンチレバー部に設けられ、所定の電圧が印加された第
    2の導電層と、 前記探針を測定試料に対して走査させる際に生じる前記
    第1及び第2の導電層に流れる電流値の変化を検出する
    検出手段と、 この検出手段によって検出された電流値変化に基づい
    て、測定試料の表面情報を算出して出力する演算回路と
    を備えていることを特徴とする集積型多機能SPMセン
    サー。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の導電層のいずれか一
    方が、光の強度に反応して信号を発生することを特徴と
    する請求項1に記載の集積型多機能SPMセンサー。
JP14194394A 1994-06-23 1994-06-23 集積型多機能spmセンサー Withdrawn JPH085642A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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