JPH0857399A - 塗布具 - Google Patents

塗布具

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JPH0857399A
JPH0857399A JP6195179A JP19517994A JPH0857399A JP H0857399 A JPH0857399 A JP H0857399A JP 6195179 A JP6195179 A JP 6195179A JP 19517994 A JP19517994 A JP 19517994A JP H0857399 A JPH0857399 A JP H0857399A
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JP
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ball
fluid
applicator
house
discharge port
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JP6195179A
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English (en)
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Yasumichi Iwase
保通 岩瀬
Atsunori Satake
厚則 佐竹
Tadashi Koriki
規 高力
Masaaki Morita
昌明 森田
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗布具において、流動体が低粘度のものであ
ったり顔料を含むものであったりする場合でも、塗布を
繰り返し行うことにより生じる流動体の吐出量の低下を
抑制し、良好に流動体を吐出させる。 【構成】 軸本体と、軸本体からの流動体が流出される
吐出口4a1が先端に設けられたボールハウス4aを有
するホルダー4と、ボールハウス4a内に保持されると
共に吐出口4a1から外部に一部が臨むボール6とを備
えたものであって、ボール6の後側には、その直径D1
がボール6の直径D2よりも小さい球状の回避体10が
配設され、ボールハウス4aの後端には、回避体10の
後端を受けるボール受座4a2が形成され、ボール受座
4a2の略中心部には、縦溝4cを内壁に有した流動体
誘導孔4bが設けられ、流動体誘導孔4bには、回避体
10を先方に付勢する付勢手段12が挿通した塗布具で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動体の塗布具に係
り、詳しくは、例えば修正液、水性・油性インキ、化粧
料等の流動体を塗布液として収容して紙面などの被塗布
面に塗布するための塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実開平5−51480号公報に示
されるように、修正液などの流動体を塗布液として内部
に収容した軸本体(塗布液タンク)と、流動体が吐出さ
れる吐出口が先端に設けられたボールハウスを有するホ
ルダー(チップ)と、ボールハウス内に収容されると共
に先方に付勢されて一部が前記吐出口から外部に臨んだ
ボール(球状塗布体)とを備えた塗布具がある。
【0003】前記ボールは、ボールハウス内の内向きの
先端縁に対して当接・離脱する方向に移動自在に収容さ
れ、かつ、当接・離脱することにより前記吐出口を閉止
・開放するものである。そして、ボールハウスの後端に
は、ボールが被塗布面に押し当てられてボールが後方に
移動したときにボールの後面を受けるボール受座が形成
されている。このボール受座の横断面視略中心部には、
軸本体からの流動体をボールハウスに誘導する流動体誘
導孔が設けられている。さらに、流動体誘導孔内には、
ボールの後面に当接すると共にスプリングにより弾発さ
れボールを先方に付勢する可動子(付勢手段)が挿通し
ている。
【0004】以上のような構成を有する従来の塗布具に
よれば、使用者は、ボールを被塗布面に押し当てること
によって、吐出口を開放させると共にボール受座にボー
ルの後面を接触させてボールを回転させながら、被塗布
面の所定箇所に流動体を塗布することができるようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
塗布具においては、ボールが被塗布面に押圧されて後退
するときその後面が流動体誘導孔を塞いでしまうので、
該流動体誘導孔からの流動体の供給は期待できない。し
たがって、流動体誘導孔の内壁に縦溝を誘導方向に沿っ
て設けることにより、この縦溝とボールとの間の僅かな
隙間から流動体をボールハウス内に供給するようにして
いる。
【0006】しかしながら、使用者が被塗布面上でボー
ルを転がして塗布を行う際、ボールがボール受座に押し
付けられた状態で回転するため、塗布具の使用を繰り返
すと、ボール受座が摩耗して唯一の流動体の供給路であ
る前記縦溝をもボールが塞いでしまい、流動体がボール
ハウス内に供給されなくなる恐れがある。
【0007】これら問題は、流動体が低粘度のものであ
ったり顔料を含んだものであったりする場合、特に顕著
に生じる。
【0008】すなわち、流動体の粘度が高い場合は、流
動体自体がボール受座の摩耗に対し潤滑剤として有効に
働くが、低粘度の流動体の場合は、この潤滑作用が低い
ためにボール受座が非常に摩耗しやすい。なお、流動体
の粘度が30cps未満である場合、ボール受座の摩耗
が特に大きく影響される。
【0009】また、有機顔料や無機顔料を含む修正液、
あるいは、顔料等を含んで隠蔽力を有するインクなどの
液体を塗布液とした場合、それらに含有された酸化チタ
ン等が当該摩耗において研磨剤のように働くため、ボー
ル受座がより一層摩耗してしまう。
【0010】また、流動体が沈降しやすい顔料を含むも
のであるために、軸本体内に該流動体を撹拌するための
ボールまたは棒などの撹拌部材を必要とするような塗布
具においては、塗布具を長期間保存した場合、ボール受
座の周囲に沈降物が付着して前記縦溝の開口を塞いでし
まい、この状態で塗布具を繰り返し使用すると、ボール
受座の摩耗と相俟って流動体の吐出量低下が助長されて
しまう。
【0011】これらの問題を解決するために、ボールハ
ウスの内径を大きくしてボールとボールハウスの内壁と
のクリアランスを増やすことが考えられる。このように
すれば、縦溝の開口面積を大きくすることができ、ボー
ル受座が摩耗しても流動体が流出しなくなることを防止
できる。しかしながら、この場合、ボールハウスの内径
を大きくした分、ホルダーの外径寸法が大きくなってし
まい、このためにボール径に対して大きなホルダーとな
り、文字等を書いたり小さな部分を塗布したりする際、
使い勝手が悪くなるという不都合が生じてしまう。
【0012】なお、実開昭57−193578号公報に
示された塗布具においても、これらの問題は変わりなく
生じ得る。
【0013】本発明は、前記従来の塗布具に鑑みてなさ
れたものであって、流動体が低粘度のものであったり顔
料を含むものであったりする場合でも、ホルダーの外径
を大きくすることなく、塗布を繰り返し行うことにより
生じる流動体の吐出量の低下を防止し、良好に流動体を
吐出させる塗布具を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために次の構成を有する。すなわち、請求項1の
発明は、流動体を内部に収容した軸本体と、該軸本体か
らの流動体が流出される吐出口が先端に設けられたボー
ルハウスを有するホルダーと、前記ボールハウス内に回
転自在に保持されると共に一部が前記吐出口から外部に
臨んで塗布面となるボールとを備え、前記ボールは、前
記吐出口の周囲の内壁に対して当接・離脱する方向に移
動自在に収容され当接・離脱することにより前記吐出口
を閉止・開放するものであり、前記ボールの一部を被塗
布面に押し当てることによって、前記吐出口との隙間か
ら流動体を吐出させて被塗布面に塗布する塗布具におい
て、前記ボールハウス内における前記ボールの後側に
は、外径寸法が前記ボールの直径よりも小さく、かつ、
前記ボールの後面に接して前記ボールと共に移動可能な
回避体が配設され、前記ボールハウスの後端には、前記
ボールの一部が被塗布面に押し当てられて前記ボールが
後方に移動したときに前記回避体の後部を受けるボール
受座が形成され、該ボール受座の略中心部には、前記軸
本体からの流動体を前記ボールハウスに誘導する流動体
誘導孔が設けられ、該流動体誘導孔の内壁には、該流動
体誘導孔を中心に放射状に配置され流動体の誘導方向に
沿って形成された複数の縦溝が設けられると共に、前記
流動体誘導孔には、前記回避体の後面に当接して前記回
避体および前記ボールを先方に付勢する付勢手段が挿通
することを特徴とする塗布具である。
【0015】また、請求項2の発明は、前記流動体の粘
度が30cps未満であることを特徴とする請求項1記
載の塗布具である。
【0016】また、請求項3の発明は、前記流動体が顔
料を含み、かつ、該流動体を撹拌するための撹拌部材を
前記軸本体内に必要とすることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の塗布具である。
【0017】また、請求項4の発明は、前記軸本体が可
撓性に富んだ塗布液タンクであることを特徴とする請求
項1、2または3のうちいずれか一つに記載の塗布具で
ある。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明によれば、前記ボールの一
部が被塗布面に押し当てられたときに、ボールと共にボ
ールよりも外径の小さい前記回避体が後方に移動して前
記ボール受座に当接するため、ボールがボール受座に直
接当接する従来の塗布具に比べ、前記ボールハウス内で
の前記縦溝の開口面積が大きくなる。また、回避体がボ
ールよりも外径が小さいために、回避体とボールハウス
とのクリアランスが大きくなるので、縦溝を抜けた流動
体は、このクリアランスを通って良好にボールに流れ
る。また、外径がボールよりも小さい回避体がボール受
座に当接するので、塗布を繰り返し行っても、ボール受
座の摩耗により生じる縦溝の開口面積の減少が前記従来
の塗布具に比べて小さい。したがって、ボールの直径お
よびボールハウスの内径寸法を変更することなく、すな
わちホルダーの外径を大きくすることなく、流動体の流
出を良好にし、しかもボール受座の摩耗による流動体の
吐出量低下が防止される。なお、ボールとボールハウス
とのクリアランスは、流動体の流動性に応じて適宜設定
可能であり、流動体に適した吐出量が得られる。
【0019】また、請求項2の発明によれば、前記流動
体が顔料を含み、かつ、該流動体を撹拌するための撹拌
部材を前記軸本体内に必要とする場合において、顔料が
沈降してボール受座の周囲に付着したとしても、縦溝の
開口面積が大きいため、縦溝が目詰まりして流動体が流
通しなくなることはない。
【0020】また、請求項3の発明によれば、流動体の
粘度が30cps未満であり流動体が潤滑剤としての性
能を期待できない場合であっても、上述した請求項1の
作用により、流動体の流出が良好になると共に流動体の
吐出量低下が抑制される。
【0021】また、請求項4の発明によれば、流動体
が、例えば粘性の高い液体からなるもの、あるいは、温
度の低下に伴って極端に粘度が高くなるものなどであ
り、自然に流出することが困難なものである場合でも、
軸本体を押圧することにより、流動体はボールハウスに
供給される。したがって、この種の流動体を使用した塗
布具であっても、ボール受座の摩耗による吐出量の低下
が抑制されると同時に流動体の吐出が容易になる。な
お、請求項1〜請求項4の発明において、縦溝の深さ
は、縦溝の底部の位置が回避体の外縁よりも外側に位置
するように設定することが好ましい。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の塗布具の実施
例を説明する。なお、本発明において塗布具とは、修正
液を被塗布面に塗布するための修正ペン、水性・油性イ
ンキを被塗布面に筆記するためのボールペン等の筆記
具、または、その他化粧料等の流動体を塗布液とした塗
布具をいう。
【0023】第1実施例の塗布具について説明する。図
1は、第1実施例の塗布具の縦断面図である。図2およ
び図3は、同塗布具の先端部の拡大縦断面図であって、
図2は吐出口が閉止している状態を示す図、図3は吐出
口が開放している状態を示す図である。
【0024】第1実施例の塗布具8は、図1〜図3に示
すように、流動体を内部に収容した軸本体2と、軸本体
2の先端部に取り付けられた口プラ14と、軸本体2か
らの流動体が流出される吐出口4a1が先端に設けられ
たボールハウス4aを有し、かつ、口プラ14内に嵌入
されたホルダー4と、ボールハウス4a内に回転自在に
保持されると共に一部が吐出口4a1から外部に臨んで
塗布面となるボール6とを備え、ボール6は、吐出口4
a1の周囲の内壁に対して当接・離脱する方向に移動自
在に収容され当接・離脱することにより吐出口4a1を
閉止・開放するものであり、ボール6の一部を被塗布面
に押し当てられることによって、吐出口4a1との隙間
から流動体を吐出させて被塗布面に塗布するものであ
る。
【0025】また、この塗布具8において、ボールハウ
ス4a内におけるボール6の後側には、その直径D1が
ボール6の直径D2よりも小さく、かつ、ボール6の後
面に接してボール6と共に移動可能な球状の回避体10
が配設されている。
【0026】また、ボールハウス4aの後端には、ボー
ル6の一部が被塗布面に押し当てられてボール6が後方
に移動したときに回避体10の後面を受けるボール受座
4a2が形成される。
【0027】さらに、ボール受座4a2の横断面視略中
心部には、軸本体2からの流動体をボールハウス4aに
誘導する流動体誘導孔4bが設けられ、流動体誘導孔4
bの内壁には、流動体誘導孔4bを中心に放射状に配置
され流動体の誘導方向に沿って形成された複数の縦溝4
cが設けられると共に、流動体誘導孔4b内には、回避
体10の後面に当接して回避体10およびボール6を先
方に付勢する付勢手段12が挿通している。
【0028】以下、各部の構成を詳細に説明する。軸本
体2は、略円筒形形状を呈するものであって、軸本体2
先端部に向けてやや先細りに形成されたテーパー部2a
と、このテーパー部2aの先端から連続的に形成されて
開口した円筒部2bとを有する。また、軸本体2は、可
撓性に富んだ塗布液タンクであって、押圧されて撓むこ
とにより内部の流動体をボールハウス4aに供給するこ
とが可能なものである。
【0029】口プラ14は、前側部分の外周面形状が先
端に向けて先細るテーパー形状を呈し、このテーパー部
14aの後端には、段部14bを介して、テーパー部1
4a後端よりも外径の小さい円筒部14cが連続的に設
けられている。また、円筒部14c後部の内周面には、
中心軸線に沿って複数の縦リブ14c1が設けられてい
る。口プラ14は、段部14bが軸本体2の円筒部2b
の前端面に当たるまで軸本体2に圧入され組付けられ
る。
【0030】ホルダー4は、前後両端で開口し、かつ、
先端部が先細る略円筒形形状を呈するものであって、そ
の後端が口プラ14の縦リブ14c1の先端に当接する
まで口プラ14内に圧入され、かつ、その前側半分が外
部に露出した状態で口プラ14に接続されている。
【0031】ボールハウス4aは、横断面形状が円形の
孔であって、ボール6の周りを流動体が流通可能な程度
にボール6との間にクリアランスを有するものである。
また、ボールハウス4aの先端開口となる吐出口4a1
は、一般にかしめ部と称されるものであって、ボール6
および回避体10がボールハウス4a内に挿入された後
に、ボール6の直径D2よりも小さい口径となるように
かしめられており、これによってボール6および回避体
10は、回転・移動可能な状態でボールハウス4a内に
閉じ込められ保持される。なお、ボールハウス4aとボ
ール6とのクリアランスは、使用する流動体によって適
宜変更可能である。
【0032】ボール受座4a2は、ホルダー4の内壁か
ら内側に向けて突出したものであり、後方に行くに従い
その内径が小さくなるすり鉢状の斜面である。
【0033】流動体誘導孔4bは、横断面視で円形形状
を呈した孔であり、複数の縦溝4cは、流動体誘導孔4
bの周方向に所定の間隔をあけて、流動体誘導孔4bの
内壁に各々が凹形状を呈して例えば6箇所設けられてい
る。
【0034】付勢手段12は、先端部が流動体誘導孔4
bに後方から臨んで回避体10の後端部に当接し、か
つ、長手方向略中央部に大径部12a1を有する押し棒
12aと、この押し棒12aの後部に嵌装されて大径部
12a1の段差面に先端が当接すると共に後端が前記縦
リブ14c1に係止された圧縮コイルスプリング12b
とからなる。
【0035】回避体10は、圧縮コイルスプリング12
bの所定の弾発力によりボール6と押し棒12aとによ
り挟持されており、ボール6の中心と回避体10の中心
と押し棒12aの中心線とは直線上に並ぶようになって
いる。また、回避体10の直径D1は、ボール6よりも
小径であると同時に、横断面視で前記6個の縦溝4cの
各底部を通る円の直径よりも小さい寸法に設定されてい
る。
【0036】以上のような各部構成を有する第1実施例
の塗布具8においては、次のようにして流動体が紙面等
の被塗布面に塗布される。まず、使用者が軸本体2を持
ってホルダー4が下向きになるように塗布具を立てた状
態でボール6の一部を紙面等に押し当てると、ボール6
および回避体10は、圧縮コイルスプリング12bの弾
発力に抗して回避体10がボール受座4a2に当接する
まで後方に移動する。このとき、軸本体2内の流動体
は、口プラ14の通路、および、ホルダー4内壁と押し
棒12aとの間を通って、流動体誘導孔4b内に流下す
る。なお、必要に応じて軸本体2をスクイズ(押圧)し
て軸本体2内の流動体をボールハウス4a内へ押し出す
ようにしてもよい。
【0037】そして、回避体10により流動体誘導孔4
bの開口が塞がれるが、流動体誘導孔4bに達した流動
体は、縦溝4cの開口からボールハウス4a内に流入
し、さらに回避体10とボールハウス4aとのクリアラ
ンスSを抜けてボール6に達する。ボール6の周囲に達
した流動体は、ボール6の転動に伴い吐出口4a1とボ
ール6との隙間から吐出される。この際、僅かに吐出口
4a1から臨んで紙面等に接するボール6の一部および
ホルダー4の先端が塗布面となって、吐出された流動体
は紙面等に塗布される。
【0038】以上のように構成され使用される第1実施
例の塗布具8によれば、ボール6の一部が被塗布面に押
し当てられたときに、小径の回避体10が後退してボー
ル受座4a2に当接するため、大径のボールがボール受
座に直接当接する従来の塗布具に比べ、ボールハウス4
a内での縦溝4cの開口面積が大きくなる。また、縦溝
4cの底部が回避体10の外縁よりも外側に位置するの
で、これによっても縦溝4cの開口面積が大きくなり、
よって、ボールハウス4a内に多量の流動体が供給され
得る。さらに、回避体10が小径であるために回避体1
0とボールハウス4aとのクリアランスSが大きく、縦
溝4cを抜けた流動体は、このクリアランスSを通って
良好にボール6に流れる。そして、小径の回避体10が
ボール受座4a2に当接するので、塗布を繰り返し行っ
ても、ボール受座4a2の摩耗により生じる縦溝4cの
開口面積の減少が前記従来の塗布具に比べて小さい。
【0039】したがって、ボール6の直径D2およびボ
ールハウス4aの内径を変更することなく、すなわちホ
ルダー4の外径寸法を大きくすることなく流動体の流出
を良好にし、しかもボール受座4a2の摩耗による流動
体の吐出量低下が防止される。
【0040】また、流動体が顔料を含むために、流動体
を撹拌する撹拌用ボール(撹拌部材の一例)16(図1
参照)を軸本体2内に必要とする場合において、顔料が
沈降してボール受座4a2の周囲に付着したとしても、
ボール受座4a2の周囲の空間が広くしかも縦溝4cの
開口面積が大きいため、縦溝4cが目詰まりして流動体
が流通しなくなることはない。
【0041】また、流動体の粘度が30cps未満であ
り流動体が潤滑剤としての性能を期待できない場合であ
っても、上述したように、ボール受座4a2の摩耗によ
る縦溝4cの開口面積の減少が小さいので、流動体の流
出が良好になり流動体の吐出量低下が抑制される。
【0042】また、流動体が、例えば粘性の高い液体か
らなるもの、あるいは、温度の低下に伴って極端に粘度
が高くなるものなどであって流動体誘導孔4b、縦溝4
c、および、ボール6とボールハウス4aとのクリアラ
ンスなどを通って自然に流出することが困難なものであ
る場合でも、軸本体2を押圧することにより、流動体を
ボールハウス4aに供給することができる。したがっ
て、このような高粘度の流動体を使用した塗布具であっ
ても、ボール受座4a2の摩耗による吐出量の低下が抑
制されると同時に流動体の吐出が容易に行える。
【0043】次に、第1実施例とは回避体の形状が異な
る第2〜4実施例を説明する。まず、第2実施例の塗布
具について説明する。図4および図5は、第2実施例に
おける塗布具の先端部の拡大縦断面図であって、図4は
吐出口が閉止している状態を示す図、図5は吐出口が開
放している状態を示す図である。
【0044】この第2実施例は、第1実施例の基本構成
において、半球形形状の回避体10Aを有するものであ
り、この回避体10Aの球面部に押し棒12aの先端を
当接させると共に回避体10Aの平面部の略中心をボー
ル6の後端に当接させるようにしたものである。この第
2実施例によれば、回避体10Aの平面部の略中心にボ
ール6の後端が当接しているので、塗布時にボール6が
回転しても回避体10Aは回転しにくくなる。よって、
回避体10Aによるボール受座4a2の摩耗がより一層
低減する。
【0045】続いて、第3実施例の塗布具について説明
する。図6は、第3実施例における塗布具の先端部の拡
大縦断面図であって吐出口が閉止している状態を示す図
である。また、図7は、第3実施例に係る回避体を拡大
して示す斜視図である。
【0046】この第3実施例は、第1実施例の基本構成
において、円板形状でかつその略中心部に円形の孔10
B1が設けられた回避体10Bを備えたものである。こ
の回避体10Bの孔10B1は、押し棒12aの先端の
直径よりも小径に設定されており、回避体10Bの前面
における孔10B1の開口縁には、ボール6の後端部が
当接するようになっている。この第3実施例によれば、
ボール6が孔10B1の前記開口縁に接触しながら回転
しても、回避体10Bは、円板形状を呈しているためそ
の周方向にしか回転しない。したがって、ボール6の回
転方向にかかわらず、ボールハウス4aの中心軸Cのみ
を回転軸としてしか回避体10Bが回転しないため、回
避体10Bによるボール受座4a2の摩耗が低減すると
同時に、この場合は、ボール6が孔10B1の前記開口
縁に案内されながら回転するので、使用者は滑らかな塗
布感が得られる。
【0047】さらに、第4実施例の塗布具について説明
する。図8は、第4実施例における塗布具の先端部の拡
大縦断面図であって吐出口が閉止している状態を示す図
である。また、図9は、第4実施例に係る回避体を拡大
して示す斜視図である。
【0048】この第4実施例は、第1実施例の基本構成
において、外周に六つの突起10C1が放射状に形成さ
れた略星形形状かつ板状の回避体10Cを備えたもので
ある。この回避体10Cの前面にはボール6の後端が接
しており、回避体10Cの後面には押し棒12aの先端
面が当接している。また、各突起10C1は、ボール6
が後退して回避体10Cが後方に移動しても、縦溝4c
内に陥没しないように、その根元部の幅寸法および先端
部の外径寸法などが所定の数値に設定されている。この
第4実施例によれば、第3実施例と同様な作用により回
避体6によるボール受座4a2の摩耗が低減すると同時
に、この場合は、縦溝4cを流れた流動体が各突起10
C1間の谷部を通って良好にボールハウス4a内に流入
する。したがって、縦溝4cのボールハウス4a内での
開口面積を大きくでき、これにより流動体の吐出をより
一層良好にすることができる。
【0049】以上の第1実施例〜第4実施例によれば、
流動体が低粘度のものであったり顔料を含むものであっ
たりする場合でも、ホルダー4の外径を大きくすること
なく、塗布を繰り返し行うことにより生じる流動体の吐
出量低下を防止し、かつ、良好に流動体を吐出させるこ
とができる。また、自然流出が困難な流動体を使用して
も、容易に流動体を吐出させることができると共に流動
体の吐出量低下の防止および良好な流動体の吐出が図れ
る。なお、以上の第1実施例ないし第4実施例は、本発
明の塗布具の好適な実施の態様であり、本発明の技術的
範囲は、これらの実施例に何ら限定されるものではな
い。
【0050】
【発明の効果】以上の説明の通り、本発明の塗布具によ
れば、流動体が低粘度のものであったり顔料を含むもの
であったりする場合でも、ホルダーの外径を大きくする
ことなく、塗布を繰り返し行うことにより生じる流動体
の吐出量低下を抑制することができ、しかも、良好に流
動体を吐出させることができる。また、自然流出が困難
な流動体を使用しても、容易に流動体を吐出させること
ができると同時に、流動体の吐出量の低下を抑制し、か
つ、良好に流動体を吐出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の塗布具の縦断面図である。
【図2】第1実施例の塗布具の先端部の拡大縦断面図で
あって、吐出口が閉止している状態を示す図である。
【図3】第1実施例の塗布具の先端部の拡大縦断面図で
あって、吐出口が開放している状態を示す図である。
【図4】第2実施例の塗布具の先端部の拡大縦断面図で
あって、吐出口が閉止している状態を示す図である。
【図5】第2実施例の塗布具の先端部の拡大縦断面図で
あって、吐出口が開放している状態を示す図である。
【図6】第3実施例の塗布具の先端部の拡大縦断面図で
あって、吐出口が閉止している状態を示す図である。
【図7】第3実施例に係る回避体を拡大して示す斜視図
である。
【図8】第4実施例の塗布具の先端部の拡大縦断面図で
あって、吐出口が閉止している状態を示す図である。
【図9】第4実施例に係る回避体を拡大して示す斜視図
である。
【符号の説明】
2 軸本体 4 ホルダー 4a ボールハウス 4a1 吐出口 4a2 ボール受座 4b 流動体誘導孔 4c 縦溝 6 ボール 8 塗布具 10 回避体 10A 回避体 10B 回避体 10C 回避体 12 付勢手段 12a 押し棒 12b 圧縮コイルスプリング 16 ボール(撹拌部材の一例) D1 回避体の直径(外径寸法に相当) D2 ボールの直径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 昌明 群馬県藤岡市立石1091番地 三菱鉛筆株式 会社研究開発センター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動体を内部に収容した軸本体と、該軸
    本体からの流動体が流出される吐出口が先端に設けられ
    たボールハウスを有するホルダーと、前記ボールハウス
    内に回転自在に保持されると共に一部が前記吐出口から
    外部に臨んで塗布面となるボールとを備え、前記ボール
    は、前記吐出口の周囲の内壁に対して当接・離脱する方
    向に移動自在に収容され当接・離脱することにより前記
    吐出口を閉止・開放するものであり、前記ボールの一部
    を被塗布面に押し当てることによって、前記吐出口との
    隙間から流動体を吐出させて被塗布面に塗布する塗布具
    において、 前記ボールハウス内における前記ボールの後側には、外
    径寸法が前記ボールの直径よりも小さく、かつ、前記ボ
    ールの後面に接して前記ボールと共に移動可能な回避体
    が配設され、 前記ボールハウスの後端には、前記ボールの一部が被塗
    布面に押し当てられて前記ボールが後方に移動したとき
    に前記回避体の後部を受けるボール受座が形成され、 該ボール受座の略中心部には、前記軸本体からの流動体
    を前記ボールハウスに誘導する流動体誘導孔が設けら
    れ、 該流動体誘導孔の内壁には、該流動体誘導孔を中心に放
    射状に配置され流動体の誘導方向に沿って形成された複
    数の縦溝が設けられると共に、前記流動体誘導孔には、
    前記回避体の後面に当接して前記回避体および前記ボー
    ルを先方に付勢する付勢手段が挿通することを特徴とす
    る塗布具。
  2. 【請求項2】 前記流動体の粘度は、30cps未満で
    あることを特徴とする請求項1記載の塗布具。
  3. 【請求項3】 前記流動体が顔料を含み、かつ、該流動
    体を撹拌するための撹拌部材を前記軸本体内に必要とす
    ることを特徴とする請求項1または2記載の塗布具。
  4. 【請求項4】 前記軸本体は、可撓性に富んだ塗布液タ
    ンクであることを特徴とする請求項1、2または3のう
    ちいずれか一つに記載の塗布具。
JP6195179A 1994-08-19 1994-08-19 塗布具 Pending JPH0857399A (ja)

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US08/506,680 US5957609A (en) 1994-08-19 1995-07-25 Applicator
DE69523687T DE69523687T2 (de) 1994-08-19 1995-08-18 Applikator
EP95113023A EP0697294B1 (en) 1994-08-19 1995-08-18 An applicator

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100379822B1 (ko) * 2000-10-19 2003-04-11 정진화 액체필기구용 잉크전달기

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