JPH0858998A - 給紙ロール及び給紙装置 - Google Patents

給紙ロール及び給紙装置

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JPH0858998A
JPH0858998A JP6219548A JP21954894A JPH0858998A JP H0858998 A JPH0858998 A JP H0858998A JP 6219548 A JP6219548 A JP 6219548A JP 21954894 A JP21954894 A JP 21954894A JP H0858998 A JPH0858998 A JP H0858998A
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JP
Japan
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low molecular
molecular weight
paper
roll
rubber
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Application number
JP6219548A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Yamazaki
博貴 山▲崎▼
Yoshihide Fukahori
美英 深堀
Tsutomu Yamada
力 山田
Shinichi Toyosawa
真一 豊澤
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期使用においても用紙汚染のない、耐摩耗
性,耐偏摩耗性,摩擦係数安定性,給紙特性に優れた給
紙ロールを得る。 【構成】 低分子材と媒体材とを含む低分子材保持媒体
材複合物(A)とゴム材料(B)とを含むゴム組成物か
ら成り、低分子材が100℃において5×105センチ
ポイズ以下の粘度を有し、この低分子材と媒体材の各々
の溶解度パラメータ値の差が3.0以下であり、低分子
材と媒体材の重量比が1.0以上であり、かつ低分子材
とゴム材料(B)の各々の溶解度パラメーター値の差が
4.0以下であり、外周面に摩耗減衰用の多数の溝6を
形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は摩擦を利用した給紙ロー
ル及びこのロールを使用した給紙装置に係り、更に詳し
くは、特に複写機,レーザープリンター,ファクシミリ
等のOA機器における給紙装置において使用される用紙
への耐汚染性,給紙特性及び耐久性に優れた給紙ロール
及び該給紙ロールを搭載した給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より複写機,プリンター等に搭載さ
れる給紙装置はゴムロールの摩擦を利用した摩擦分離給
紙機構が用いられている。図9は、このような装置の例
を示すものである。用紙トレイ上に積まれた用紙1の上
にピックアップロール2が圧接状態で備えられ、このピ
ックアップロール2が回転して用紙1を送り出し、続い
て設置されたフィードロール3で更に用紙1を送り出
し、用紙1が重送された場合には、フィードロール3に
対して用紙通路を挟んで備えられたリバースロール4が
反給紙方向に回転して重送された用紙の下の用紙を停止
させる機構を有している。上記給紙機構に搭載される給
紙ロールは、高い摩擦係数を得るために多量のオイルを
充填し低硬度化を図ったゴム材を配材し、これにロール
外周面を研磨加工によって粗面化し、高い摩擦係数を発
現することにより確実な給紙を行なおうとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような多量のオイルを含んだゴム材を配材した給紙ロ
ールはオイルの移行(ゴム組成物内部及びゴム表面への
移行等)が起こり製品の性能上、外観上の問題や用紙汚
染を引き起こす。又、上記したような外周面を研磨加工
によって粗面化した給紙ロール(フィードロールとリバ
ースロール)の組合せでは、使用中にロールが用紙にこ
すられることによるロールの摩耗が起こりやすく又紙粉
の付着によってロールの摩擦係数が変化して用紙搬送力
が低下したり、異常すべりによりロールの局部的な摩耗
である偏摩耗が起こり用紙搬送ができなくなることがあ
る。
【0004】そこで本発明は上記した従来より用いられ
ている給紙ロール(フィードロール,リバースロール
等)の欠点を解消するもので、給紙ロールに適した低硬
度ゴム材料を得るに多量のオイルを用いる従来技術の欠
点を大幅に改善し長期使用においても用紙汚染や外観上
の問題がなく、並びに耐摩耗性,耐偏摩耗性,摩擦係数
安定性に優れた新しい給紙ロール及びこれを搭載した給
紙装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明に係る給紙ロールは、低分子材と媒体材とを
含む低分子材保持媒体材複合物とゴム材料とを含むゴム
組成物から成り、低分子材が100℃において5×10
5 センチポイズ以下の粘度を有し、この低分子材と該媒
体材の各々の溶解度パラメータ値の差が3.0以下であ
り、低分子材と媒体材の重量比が1.0以上であり、か
つ低分子材とゴム材料の各々の溶解度パラメーター値の
差が4.0以下であり、外周面に摩耗減衰用の多数の溝
を形成したものである。また、本発明に係る給紙装置
は、給紙方向に回転するフィードロールと用紙の通路を
挟んで備えられる反給紙方向に回転するリバースロール
とを有し、少なくともいずれか一方のロールを上述の給
紙ロールとしたものである。
【0006】
【作用】弾性体と剛体(紙を含む)とを摩擦接触させる
と、弾性体表面で振動数が10Hzオーダーのスティッ
クスリップ振動と、スティックスリップ振動によって誘
発される高周波微振動(500〜1000Hzのオーダ
ー)が発生する。この高周波微振動により弾性体表面に
最初のミクロクラックが発生し、ミクロクラックは弾性
体の摩耗面全体に広がっていく。発生したミクロクラッ
クはスティックスリップ振動によって急速に成長し、定
常的なアブレージョンパターンになる。このように周期
的な模様であるアブレージョンパターンを発生させ、成
長させるのは周期的な外力すなわち弾性体と剛体とが摩
擦接触するときに発生する弾性体固有の2種類の振動で
あり、これらの振動は表面波となって弾性体の接触面全
体をおおう。このような表面波は接触面に所定の溝を多
数形成することで減衰させることができるので、耐摩耗
性向上,耐偏摩耗性向上が図れる。又、紙粉付着が起き
にくく、異常すべりも起きにくいので摩擦係数が安定し
偏摩耗も生じにくいため、確実な給紙が長期安定的に行
える。本発明において給紙ロールに配材される低硬度ゴ
ム材料は、低分子材保持媒体材複合物(A)とゴム材料
(B)に混合したゴム組成物であり、混合比によってゴ
ム組成物の硬度を容易に設計コントロールでき、低硬度
化の役割を担う低分子材が媒体材に保持された複合物
(A)としてゴム材料(B)に分散しているため、低分
子材のブリードも極めて少ない。
【0007】
【実施例】以下にこの発明の好適な実施例を図面を参照
にして説明する。
【0008】図1ないし図8は、図9に示されるフィー
ドロール3やリバースロール4等の給紙ロール5の外周
面に形成された多数の溝6の各種形状を示す拡大図であ
り、いずれの溝6もロール5の軸方向における一端から
他端に直線状に延びる微細溝である。この溝幅をフィー
ドロール3の場合WF ,リバースロール4の場合W
R(以下前者はフィードロール3,後者はリバースロー
ル4である)、深さをtF,tR 、溝間隔をLF ,LR
とした。溝間隔LF ,LR は溝6の中心線間の幅であ
る。溝幅WF ,WR が小さすぎると外力によって溝6の
両側面が接触するため溝6の減衰効果がなくなる。一方
溝幅WF ,WR が大きすぎると剛体(紙を含む)との接
触面積の低下から摩擦係数が小さくなるばかりか、異常
な振動を誘発し、偏摩耗や異常な破壊をもたらす。この
溝幅WF ,WR は0.1mm≦WF ,WR≦2.0mmの範
囲が好適であり、より好ましくは0.1mm≦WF ,WR
≦1.8mm、さらに好ましくは0.1mm≦WF ,WR
1.5mmの範囲内である。最適には0.1mm≦WF ,W
R ≦1.0mmである。溝深さtF ,tR は一般的には深
くなるほど摩耗低減効果,偏摩耗低減効果が大きいが、
ロールの破壊をもたらしやすくなる。したがって溝深さ
F ,tR は0.05mm≦tF ,tR ≦2.0mm、好ま
しくは0.05mm≦tF ,tR ≦1.5mm、最適には
0.05mm≦tF ,tR ≦1.2mmである。溝間隔
F ,LR は小さくなりすぎるとロール表面の横剛性を
小さくし、摩擦係数の低下や異常な破壊を引きおこし、
大きくなりすぎると溝6を形成した効果(減衰性)がな
くなる。したがって溝間隔LF ,LR は摩擦係数保持の
面からは溝幅WF ,WR との比率で1.0≦LF
F ,LR /WR≦20好ましくは1.5≦LF
F ,LR /WR ≦10であり、ロール表面の横剛性の
面からは溝深さtF ,tR との比率で1.0≦LF /t
F ,LR /tR≦200好ましくは1.5≦LF
F ,LR /tR ≦50、最適には2.0≦LF
F ,LR /tR ≦20である。さらに、フィードロー
ルとリバースロールの摩擦係数はフィードロールの摩擦
係数μF ,リバースロールの摩擦係数μRとするとμF
>μR の関係が好ましいため上記溝幅,溝深さ,溝間隔
もこの関係を保つようにWF <WR ,tF <tR ,LF
/WF >LR /WR ,LF /tF >LR /tR である。
【0009】給紙ロール5を構成する材料は、低分子材
と媒体材とを含む低分子材保持媒体材複合物(A)とゴ
ム材料(B)とを含むゴム組成物であって、該低分子材
が100℃において5×105 センチポイズ以下の粘度
を有し、この低分子材と該媒体材の各々の溶解度パラメ
ーター値の差が3.0以下であり、低分子材と媒体材の
重量比が1.0以上であり、かつ低分子材とゴム材料
(B)の各々の溶解度パラメーター値の差が4.0以下
であるゴム組成物である。
【0010】低分子材としては、100℃における粘度
が5×105 センチポイズ以下、好ましくは1×105
センチポイズ以下の材料である。分子量の観点から付言
すれば低分子材の数平均分子量は20,000以下、好
ましくは10,000以下、より好ましくは5,000
以下である。通常、室温で液体または液体状の材料が好
適に用いられる。また、親水性,疎水性の低分子材も使
用できる。
【0011】低分子材としては前記の条件を満たすもの
であればすべて使用でき、特に制限されないが例示すれ
ば次のような材料を挙げることができる。
【0012】 軟化材:鉱物油系,植物油系,合成系
などの各種ゴム用または樹脂用軟化材。鉱物油系として
は、アロマティック系,ナフテン系,パラフィン系など
のプロセス油などが挙げられる。植物油系としては、ひ
まし油,綿実油,あまに油,なたね油,大豆油,パーム
油,やし油,落花生油,木ろう,パインオイル,オリー
ブ油などが挙げられる。
【0013】 可塑剤:フタル酸エステル,フタル酸
混基エステル,脂肪族二塩基酸エステル,グリコールエ
ステル,脂肪酸エステル,リン酸エステル,ステアリン
酸エステルなどの各種エステル系可塑剤,エポキシ系可
塑剤,その他プラスチック用可塑剤またはフタレート
系,アジペート系,セパケート系,フォスフェート系,
ポリエーテル系,ポリエステル系などのNBR用可塑
剤。
【0014】 粘着付与剤:クマロン樹脂,クマロン
−インデン樹脂,フェノールテルペン樹脂,石油系炭化
水素,ロジン誘導体などの各種粘着付与剤(タッキファ
イヤー)。
【0015】 オリゴマー:クラウンエーテル,含フ
ッ素オリゴマー,ポリイソブチレン,キシレン樹脂,塩
化ゴム,ポリエチレンワックス,石油樹脂,ロジンエス
テルゴム,ポリアルキレングリコールジアクリレート,
液状ゴム(ポリブタジエン,スチレン−ブタジエンゴ
ム,ブタジエン−アクリロニトリルゴム,ポリクロロプ
レンなど)、シリコーン系オリゴマー,ポリ−α−オレ
フィンなどの各種オリゴマー。
【0016】 滑剤:パラフィン,ワックスなどの炭
化水素系滑剤,高級脂肪族,オキシ脂肪酸などの脂肪酸
系滑剤,脂肪酸アミド,アルキレンビス脂肪酸アミドな
どの脂肪酸アミド系滑剤,脂肪酸低級アルコールエステ
ル,脂肪酸多価アルコールエステル,脂肪酸ポリグリコ
ールエステルなどのエステル系滑剤,脂肪アルコール,
多価アルコール,ポリグリコール,ポリグリセロールな
どのアルコール系滑剤,金属石鹸,混合系滑剤の各種滑
剤。
【0017】その他、ラテックス,エマルジョン,液
晶,瀝青組成物,粘土,天然のデンプン,糖,更に無機
系シリコンオイル,フォスファゼンなども低分子材とし
て適している。更に、牛油,豚油,馬油などの動物油,
鳥油または魚油:はちみつ,果汁,またはチョコレー
ト,ヨーグルトなどの乳製品系,炭化水素系,ハロゲン
化炭化水素系,アルコール系,フェノール系,エーテル
系,アセタール系,ケトン系,脂肪酸系,エステル系,
窒素化合物系,硫黄化合物系などの有機溶剤:あるい
は、種々の薬効成分,土壌改質剤,肥料類,石油類,
水,水溶液が適している。これらの成分は1種でも2種
以上混合しても良い。
【0018】低分子材はゴム組成物の要求特性,用途,
また本発明に係る給紙ロールの他の成分である媒体材、
ゴム材料(B)との相溶性等を勘案して、最適なものが
選択され、最適な量で使用される。
【0019】媒体材とは低分子材とゴム材料(B)との
媒体としての機能を有する材料であり、本発明の目的達
成に重要な成分である。詳しくは、多量の低分子材とゴ
ム材料(B)との均一な組成物を可能とするため、多量
低分子材と媒体材を用いて、多量の低分子材を保持した
低分子材保持媒体材複合物(A)を先ず得て、これとゴ
ム材料(B)との組合せで目的とする多量の低分子材を
保持したゴム組成物を得ようとするものである。低分子
材と媒体材とゴム材料(B)とを同時に混合しても均一
な、低硬度のゴム組成物とはなり得ない。また、多量の
低分子材とゴム材料(B)を直接混合し、多量の低分子
材を含むゴム材料(B)を得ようとしても、低分子材が
均一に混合し得ず、またブリードし易いことがしばしば
起こり、目的とする低硬度のゴム組成物は得られない。
ここで、前記した低分子材を「保持する」とは低分子材
が媒体材及びゴム材料(B)を均一に分散し、ブリード
しないか、ブリードが抑制されることを意味するもので
ある。勿論、ゴム組成物の目的によってはブリードの程
度をコントロールすることも容易に行うことができる。
最終的に、この低分子材保持媒体材複合物(A)がゴム
材料(B)との混合時に、この中に均一に分散する統一
的なメカニズムは必ずしも明確ではないが、この複合物
の多くは微小粒に分断した状態でゴム材料中に保持され
るものと考えられる。
【0020】本発明の給紙ロールに使用される媒体材は
前記したような機能を有する、多量の低分子材を保持す
る複合物を形成する材料であれば、すべて使用すること
ができるが、通常、熱可塑性の高分子材料又はこの高分
子材料を構成要素とする各種材料が用いられる。
【0021】媒体材としては、スチレン系(ブタジエン
スチレン系,イソプレンスチレン系等),塩化ビニル
系,オレフィン系(ブタジエン系,イソプレン系,エチ
レンプロピレン系等),エステル系,アミド系,ウレタ
ン系等の各種熱可塑性エラストマー,並びにそれらの水
添,その他による変成物,スチレン系,ABS系,オレ
フィン系(エチレン系,プロピレン系,エチレンプロピ
レン系,エチレンスチレン系,プロピレンスチレン系
等),塩化ビニル系,アクリル酸エステル系(アクリル
酸メチル系等),メタクリル酸エステル系(メタクリル
酸メチル系等),カーボネート系,アセタール系,ナイ
ロン系,ハロゲン化ポリエーテル系(塩化ポリエーテル
系等),ハロゲン化オレフィン系(四フッ化エチレン
系,フッ化−塩化エチレン系,フッ化エチレンプロピレ
ン系等),セルロース系(アセチルセルロース系,エチ
ルセルロース系等),ビニリデン系,ビニルブチラール
系,アルキレンオキサイド系(プロピレンオキサイド系
等)等の熱可塑性樹脂,及びこれらの樹脂のゴム変成物
等が挙げられる。
【0022】具体的な熱可塑性高分子材料としては、こ
のうちで結晶構造、凝集構造などの硬質ブロックを形成
しやすい部分と、アモルファス構造などの軟質ブロック
とを一緒に持ち合わせているものが特に好ましく、具体
的には、下記〜が挙げられる。
【0023】 ポリブタジエンとブタジエン−スチレ
ンランダム共重合体とのブロック共重合体を水添して得
られるポリエチレンとエチレン/ブチレン−スチレンラ
ンダム共重合体とのブロック共重合体。 ポリブタジエンとポリスチレンとのブロック共重合
体、あるいは、ポリブタジエンまたはエチレン−ブタジ
エンランダム共重合体とポリスチレンとのブロック共重
合体を水添して得られるポリエチレン/ブチレンとポリ
スチレンとのブロック共重合体。 エチレン−プロピレンゴム。 このうち特にポリエチレンとエチレン−スチレンランダ
ム共重合体とのブロック共重合体が好ましい。
【0024】本発明の給紙ロール5に使用される低分子
材、媒体材及び低分子材保持媒体材複合物(A)に関し
て、一部、特開平 5-239256 号公報及び特開平 5-19476
3 号公報に記載されている。媒体材としてはこの公報に
開示された三次元連続の網状骨格構造を有するものが本
発明においても、代表的なものとして好適に使用され
る。
【0025】前述した媒体材は特に制限されないが通常
のバルク状,粒状,ゲル状,フォーム状,不織布状等の
使用形態を採ることができる。又、低分子材を包含する
カプセルを内蔵した形態でも用いることができる。
【0026】また、多量の低分子材と媒体材を含む低分
子材保持媒体材複合物(A)を得るに当たっては、用い
る低分子材と媒体材の各々の溶解度パラメーター値の差
が3.0以下、好ましくは2.5以下となるよう、両材
料が選択される。この差が3.0を超えると相溶性の点
から低分子材を多量に保持しにくく、ゴム組成物の低硬
度化に障害となり、また、低分子材のブリードが発生し
易くなるので好ましくない。
【0027】さらに、低分子材と媒体材の重量比は1.
0以上であり、2.0以上が好ましく、3.0以上がさ
らに好ましい。この重量比が1.0未満では低硬度のゴ
ム組成物を得ることが困難となり、本発明の給紙ロール
を得ることができない。
【0028】低分子材と媒体材を含む複合物(A)の生
成方法は低分子材及び媒体材の種類,特性,混合割合等
により、公知の方法を含む最適な方法を用いればよく、
特に制限されない。前出の特開平 5-239256 号公報に記
載の方法も1つの方法である。
【0029】給紙ロール5に使用されるゴム材料(B)
は、給紙装置に搭載される給紙ロール5として使用され
る環境条件や要求性能の点からエチレンプロピレンゴム
(EPR,EPDM),ブチルゴム,天然ゴム(N
R),イソプレンゴム(IR),スチレンブタジエンゴ
ム(SBR),ブタジエンゴム(BR),ニトリルゴム
(NBR),クロロプレンゴム(CR),シリコンゴ
ム,ウレタンゴム(UR)等を単独あるいはブレンドし
て用いることができる。
【0030】また、低分子材とゴム材料(B)の各々の
溶解度パラメーター値の差が4.0以下、好ましくは
3.0以下となるように、両材料が選択される。低分子
材は低分子材保持媒体材複合物(A)の形でゴム材料
(B)と混合されるが、この場合も低分子材とゴム材料
(B)の相溶性が問題となる。このパラメーターの差が
4.0を越えると相溶性の点から前記複合物(A)中に
多量に保持された低分子材はゴム材料(B)中に保持さ
れにくく、ゴム組成物の硬度の低下に支障をきたし、ま
た低分子材のブリードが発生し易くなるので好ましくな
い。
【0031】さらに、低分子材保持媒体材複合物(A)
とゴム材料(B)の混合方法は制限されないが、両者の
特性,混合割合等により、公知の方法を含む最適な方法
を採用すればよい。これにより好適なゴム組成物が容易
に得られる。
【0032】ゴム組成物は低硬度領域で、所望の硬度に
コントロールすることができる。例えば、測定温度25
℃におけるアスカーC硬度で、10以下の超低硬度化も
容易に達成できる。
【0033】ゴム組成物に加硫剤(硫黄,ペルオキシド
等),加硫促進剤(テトラメチルチウラムモノサルファ
イド(ノクセラーTS),メルカプトベンゾチアゾール
(ノクセラーM),N−シクロヘキシル−2−ベンゾチ
アジルサルフェンアミド(ノクセラーCZ),ジフェニ
ルグアニジン(ノクセラーG)等),加硫助剤(エチレ
ングリコールジメタクリレート(EDMA),トリアリ
ルイソシアヌレート(TAIC),N、N′−m−フェ
ニレンジマレイミド(バルノックPM)等),各種充填
剤(カーボンブラック,ホワイトカーボン,白艶華CC
等),老化防止剤(スチレン化フェノール(アンテージ
SP−P),2、6ジータ−シャルブチル−4−メチル
フェノール(ノクラック200),ジブチルハイドロゲ
ンホスファイト(DBP)等),の一般的な配合剤及び
帯電防止剤(導電性カーボン(ケッチェンブラックE
C),白色導電粉等)を含有して加硫することにより本
発明の給紙装置に搭載される給紙ロールを得ることがで
きる。
【0034】ゴム組成物には、必要に応じて、更に次の
ような充填材を配合してもよい。すなわち、クレー,ケ
イ藻土,タルク,硫酸バリウム,炭酸カルシウム,炭酸
マグネシウム,金属酸化物,マイカ,グラファイト,水
酸化アルミニウム等の鱗片状無機充填材,各種の金属
粉,木片,ガラス粉,セラミック粉,粒状ないし粉末ポ
リマー等の粒状ないし粉末固体充填材,その他各種の天
然または人工の短繊維,長繊維(例えば、ワラ,毛,ガ
ラスファイバー,金属ファイバー,その他各種のポリマ
ーファイバー等)等を配合することができる。
【0035】ゴム組成物は、低分子材と充填材とを含む
低分子材保持媒体材複合物(A)のゴム材料(B)への
配合量が給紙ロール製造時の加工性とロス特性の点から
ゴム材料100重量部に対して400重量部以下、好ま
しくは10〜300重量部、より好ましくは20〜20
0重量部である。10重量部以下ではゴム組成物の硬度
を下げる効果が乏しくなり、一方400重量部以上にな
ると給紙ロールのクリープや永久歪(セット)が大きく
なる。
【0036】本発明に係る給紙ロールのJIS−A硬度
は60°以下であり、好ましくは50°以下、より好ま
しくは40°以下、最も好ましいのは30°以下であ
り、給紙装置に搭載される給紙ロールに適した範囲に設
計、コントロールできる。
【0037】本発明の給紙装置は、図9に示す従来例と
同様に、用紙トレイまたは給紙カセットに積まれた用紙
1の上にピックアップロール2が圧接状態で備えられ、
このピックアップロール2が回転して用紙1を送り出
し、続いて設置されたフィードロール3で更に用紙1を
送り出し、用紙1が重送された場合にはフィードロール
3に対して用紙通路を挟んで備えられたリバースロール
4が反給紙方向に回転して重送された用紙の下の用紙を
停止させるようになっている。フィードロール3並びに
リバースロール4の少なくとも一方に(両方でもよい)
上述した給紙ロール5を使用する。なお、ピックアップ
ロール2に給紙ロール5を使用することもできる。
【0038】次に、図1に示した実施例のゴム材料
(B),寸法を適宜に変えたフィードロール3,リバー
スロール4を作製し搭載した本発明の給紙装置による給
紙性能,通紙耐久性等を試験し、その結果を従来ゴム材
料を用いロール外周面に研磨加工を施した従来ロールを
搭載した従来の給紙装置について行った同様の試験結果
と対比して表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1中の実施例1では、ゴムEPDM(デ
ュポン社製 NORDEL 1040 )100重量部に低分子材パ
ラフィン系オイル(日本サン石油社製 サンパー150 )
80重量部を媒体材・水添SBR(ブタジエン−スチレ
ンランダム共重合体とポリブタジエンとからなるブロッ
ク共重合体を水添して得られるポリエチレンとエチレン
−スチレンランダム共重合体とからなるブロック共重合
体)20重量部に保持された複合物(低分子材保持媒体
材複合物)としてブラベンダー混合して調整したゴム組
成物を所定の金型に入れて160℃、30分間加硫硬化
させてロール外周に所定の溝を付加した給紙ロールを製
造した。
【0041】表1中の実施例2では、実施例1と同様に
調整したゴム組成物を所定の金型に入れて、加硫・硬化
させて、ロール外周に所定の溝を付加した給紙ロールを
製造した。
【0042】表1中の実施例3では、実施例1,2と同
様に調整したゴム組成物を所定の金型に入れて加硫・硬
化させて、ロール外周に所定の溝を付加したリバースロ
ールを、加硫後表面研磨加工を施しフィードロールを製
造した。
【0043】表1中の比較例1では、実施例1,2,3
と同様に調整したゴム組成物を所定の金型に入れて加硫
・硬化させた後に表面研磨加工を施して、フィードロー
ル,リバースロールを製造した。
【0044】表1中の比較例2では、実施例1〜3,比
較例1の低分子材保持媒体材複合物に代えて低分子材パ
ラフィン系オイル(日本サン石油社製 サンパー150 )
80重量部をブラベンダー混合して調整したゴム組成物
を所定の金型に入れて加硫・硬化させた後に表面研磨加
工を施してフィードロール,リバースロールを製造し
た。
【0045】表1にて比較した特性は以下の試験によ
る。 (1) 硬度:各ロールと同一条件で作製した25×25×
15t (mm)のブロック状サンプルにつき、JIS K
6301規定の硬さ試験(A形)にて測定した。 (2) 汚染性:各ロールと同一条件で作製した30φ×1
2.5t (mm)の円柱状サンプルの上下面に複写機用普
通紙を挟み9.5mmのスペーサを介した2枚の鉄板間に
25%圧縮で挟まれた状態で、70℃雰囲気に22時間
放置し、普通紙表面の汚染およびサンプルの外観汚染を
目視にて確認した。 (3) 摩擦力保持性:各ロールを取り付けボルトにて摩擦
力測定装置にて、固定した普通紙上に負荷500gfで
押し当てた状態で線速400mm/sec の周速で回転させ
ながら発生する摩擦力をロードセルで測定した。次に各
ロールを給紙装置に搭載し、普通紙(A4長手方向)1
0,000枚通紙後再び摩擦力測定装置に装着して通紙
後の摩擦力を測定し、通紙後摩擦力/初期摩擦力を摩擦
力保持性として評価した。 (4) 摩耗量:給紙装置において普通紙10,000枚
(A4長手方向)を通紙させ、この前後の摩耗減量から
算出したロール半径変化量を通紙摩耗量とした。
【0046】表1の結果から明らかなように、低分子材
保持媒体材複合物(A)をゴム材料(B)に混合して得
たゴム組成物を配材し、ロール外周面に所定の溝を多数
形成した本発明に係る給紙ロールは良好な摩擦力保持性
を示し給紙特性が優れ、しかも外観汚染、用紙汚染のな
い給紙ロールであり、この給紙ロールを搭載(ロール外
周面に従来の研磨加工を施したフィードロールとの組合
せ使用も含む)した本発明の給紙装置は、給紙,紙送り
特性に優れた給紙装置であることが認められる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の給紙ロール
によれば、長期使用においても用紙汚染や外観上の問題
がなく、並びに耐摩耗性,耐偏摩耗性,摩擦係数安定性
に優れる。この給紙ロールを搭載した本発明の給紙装置
によれば紙詰り等のない安定した給紙を長期間に亘って
行うことができる。本発明の給紙ロール及び給紙装置は
複写機,プリンター等のOA機器をはじめ給紙機構を有
するあらゆる装置の給紙ロール,給紙装置として有効に
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給紙ロールの部分的拡大図。
【図2】給紙ロールの他の例を示す部分的拡大図。
【図3】給紙ロールのさらに他の例を示す部分的拡大
図。
【図4】給紙ロールの別の例を示す部分的拡大図。
【図5】給紙ロールのさらに別の例を示す部分的拡大
図。
【図6】給紙ロールのまた別の例を示す部分的拡大図。
【図7】給紙ロールの異なる例を示す部分的拡大図。
【図8】給紙ロールのさらに異なる例を示す部分的拡大
図。
【図9】従来の給紙装置を示す概略図。
【符号の説明】
1 用紙 2 ピックアップロール 3 フィードロール 4 リバースロール 5 給紙ロール 6 溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低分子材と媒体材とを含む低分子材保持
    媒体材複合物(A)とゴム材料(B)とを含むゴム組成
    物から成り、 低分子材が100℃において5×105 センチポイズ以
    下の粘度を有し、この低分子材と該媒体材の各々の溶解
    度パラメータ値の差が3.0以下であり、低分子材と媒
    体材の重量比が1.0以上であり、かつ低分子材とゴム
    材料(B)の各々の溶解度パラメーター値の差が4.0
    以下であり、 外周面に摩耗減衰用の多数の溝を形成したことを特徴と
    する給紙ロール。
  2. 【請求項2】 給紙方向に回転するフィードロールと用
    紙の通路を挟んで備えられる反給紙方向に回転するリバ
    ースロールとを有する給紙装置において、 フィードロール及びリバースロールの少なくとも一方は
    請求項1記載の給紙ロールであることを特徴とする給紙
    装置。
  3. 【請求項3】 リバースロールの外周面に形成された多
    数の溝が、この溝幅をWR 、溝深さをtR 、溝間隔をL
    R としたとき、 0.1mm≦WR ≦2.0mm 0.05mm≦tR ≦2.0mm 1.0≦LR /WR ≦20 1.0≦LR /tR ≦200 となるように形成したことを特徴とする請求項2記載の
    給紙装置。
  4. 【請求項4】 フィードロールの外周面が研磨加工によ
    る粗面化もしくは該外周面に形成された多数の溝が、こ
    の溝幅をWF 、溝深さをtF 、溝間隔をLFとしたと
    き、 0.1mm≦WF ≦2.0mm かつ WF <WR 0.05mm≦tF ≦2.0mm かつ tF <tR 1.0≦LF /WF ≦20 かつ LF /WF >LR /WR 1.0≦LF /tF ≦200 かつ LF /tF >LR /tR となるように形成したことを特徴とする請求項2記載の
    給紙装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002316739A (ja) * 2001-04-23 2002-10-31 Sumitomo Rubber Ind Ltd 紙送りロール
JP2006306599A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Canon Inc シート給送装置及び画像形成装置

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Effective date: 20040127