JPH0859219A - 絹素材の処理方法 - Google Patents

絹素材の処理方法

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JPH0859219A
JPH0859219A JP6193922A JP19392294A JPH0859219A JP H0859219 A JPH0859219 A JP H0859219A JP 6193922 A JP6193922 A JP 6193922A JP 19392294 A JP19392294 A JP 19392294A JP H0859219 A JPH0859219 A JP H0859219A
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洋司 吉岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人体に害を与えない人体外皮用塗布材料や不
純物・不要物質の吸着除去作用に優れた濾過剤を安価に
得ることができる絹素材の処理方法を提供すること。 【構成】 絹素材を炭素化し、超微粒子化し、人体外皮
用塗布材料として利用する。また、絹素材を炭素化し、
粒状或いはそのまま、濾過剤として利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の絹素材、特に、
従来、廃棄処分されている絹素材の有効利用を可能とす
る絹素材の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】絹は古来から生糸として絹織物等に使用
されてきており、軽くて暖かく肌ざわりがよく、人間の
皮膚呼吸を妨げず、温度湿度調整を助け、保湿作用に優
れ、アレルギーや皮膚障害を起こさない性能をもった衣
料材料として利用されてきている。この絹の副蚕糸等
(選除繭、製糸工程から出るくず、製織工程から出るく
ず)、さなぎを抜き取った後の繭(Cutted Co
coonと呼ばれているカットされ生きたさなぎを抜き
去った後の繭)や、単に、繭からさなぎを取り除いたカ
ットされた繭等の絹素材は、従来、殆ど廃棄処分されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、絹素材を有効利
用するための用途開発が色々進められているが未だ十分
ではない。
【0004】本発明は、絹素材を人体外皮用塗布材料や
濾過剤として利用しようとするものである。従来、この
ような人体外皮用塗布材料として、例えば、化粧品とし
て利用されている眉ずみは、現在、石油系材料を不完全
燃焼させて発生させたすすを集めて原料としており、そ
の他、石油系材料のすすを原料にして製造された黒色の
各種製品(例えば、白髪染め、マスカラ、アイシャド
ウ、アイライン、化粧品等)がある。しかしこれらは、
石油系材料を不完全燃焼させて製造しているため、発癌
性物質であるレンスピレンが不完全燃焼の処理段階で発
生混入する恐れがあり、既にアメリカでは使用禁止され
ている。
【0005】また、濾過剤として、従来、ヤシガラ活性
炭などが周知であるが、従来の炭素化された濾過剤の原
材料は、植物が主体であり、これを炭素化したものは、
動物性原料である絹に比較すると、吸着作用が劣ること
が判明した。
【0006】本発明の目的は、人体に害を与えない人体
外皮用塗布材料や不純物・不要物質の吸着除去作用に優
れた濾過剤を安価に得ることができる絹素材の処理方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、野蚕、養蚕から生じた副蚕糸等(選除
繭、製糸工程から出るくず、製織工程から出るくず)、
さなぎを抜き取った後の繭(Cutted Cocoo
nと呼ばれているカットされ生きたさなぎを抜き去った
後の繭)や、単に、繭からさなぎを取り除いたカットさ
れた繭、或いは、野蚕、養蚕の加工品としての真綿、シ
ルクノイル、ラップ、スライバー、または、絹織物や絹
編み物の截断くず等の絹素材(絹100%)を、不活性
雰囲気中で600℃〜2000℃にて炭素化した後、粒
子径3〜90μmに超微粒子化し、外皮用医薬品、外皮
用医薬部外品、化粧品等人体外皮用塗布材料として使用
することを特徴とする絹素材の処理方法を提供するもの
である。
【0008】また、本発明は、野蚕、養蚕から生じた副
蚕糸等(選除繭、製糸工程から出るくず、製織工程から
出るくず)、さなぎを抜き取った後の繭(Cutted
Cocoonと呼ばれているカットされ生きたさなぎ
を抜き去った後の繭)や、単に、繭からさなぎを取り除
いたカットされた繭、或いは、野蚕、養蚕の加工品とし
ての真綿、シルクノイル、ラップ、スライバー、また
は、絹織物や絹編み物の截断くず等の絹素材(絹100
%)を、不活性雰囲気中で600℃〜2000℃にて炭
素化した後、粒状とし、或いはそのまま濾過剤として使
用することを特徴とする絹素材の処理方法を提供するも
のである。
【0009】
【作用】本発明は、絹素材(絹100%)の炭素化粉末
を人体外皮用塗布材料として使用するようにしたため、
軽くて人体に無害な原料を提供できる。この場合、使用
する絹素材は、野蚕、養蚕から生じた副蚕糸等(選除
繭、製糸工程から出るくず、製織工程から出るくず)、
さなぎを抜き取った後の繭(Cutted Cocoo
nと呼ばれているカットされ生きたさなぎを抜き去った
後の繭)や、単に、繭からさなぎを取り除いたカットさ
れた繭、或いは、野蚕、養蚕の加工品としての真綿、シ
ルクノイル、ラップ、スライバー、または、絹織物や絹
編み物の截断くず等であるから、原材料は比較的安価で
ある。また、上記絹素材を炭素化する場合、不活性雰囲
気中で600℃〜2000℃の条件で処理したため、絹
本来の特徴を殺さず、絹のよさ、軽くて人間の皮膚呼吸
を妨げず、温度湿度調整を助け、保湿作用に優れ、アレ
ルギーや皮膚障害を起こさない性能をもった人体外皮用
塗布材料が得られる。この場合、600℃以下では、発
癌性物質のレンスピレンが発生する恐れがあり、また、
絹素材中に含まれる絹脂がタール状となり、後工程で微
粒子化できなくなる場合があり、これを避けるためであ
る。また、2000℃以上で炭素化することは、製造コ
スト面で高くつき、産業利用上、意味をなさない。
【0010】また、超微粒子化する場合、3μmより小
さい微粒子も、製造コスト面で高くつくのと、現実産業
上利用する場合、これより細かい粒子は必要としないた
めである。また、90μmより大きいと、利用する対象
にもよるが、粒子が大きく、ゲル状、液状になっても人
体への塗布時、十分期待以上に肌に馴染まない場合があ
ったり、肌が違和感を感じることがあるためである。
【0011】濾過剤として使用する場合も、同様に60
0℃以下の場合は、発癌性物質のレンスピレンの発生を
避けられないし、絹脂にてタール状になれば、濾過効果
が著しく低下するため、必ず600℃以上にすることが
必要である。また、粒状は、自然界に水質保持の場合利
用される条件は、粒子径が10mm以上でも問題がな
く、クリーニング時の濾過は、5mm程度であり、粒状
の大きさは問題とならないためである。しかも、絹は、
自然界の中で、一番吸着エネルギーを持った物質であ
り、炭素化してもこのエネルギーは変化することなく、
この吸着エネルギーで、不純物や必要としない物質を濾
過したり、浄化させる事ができる。
【0012】
【実施例】本発明は、図1に示すように、野蚕、養蚕か
ら生じた副蚕糸等(選除繭、製糸工程から出るくず、製
織工程から出るくず)、さなぎを抜き取った後の繭(C
utted Cocoonと呼ばれているカットされ生
きたさなぎを抜き去った後の繭)や、単に、繭からさな
ぎを取り除いたカットされた繭、或いは、野蚕、養蚕の
加工品としての真綿、シルクノイル、ラップ、スライバ
ー、または、絹織物や絹編み物の截断くず等の絹素材
(絹100%)を、不活性雰囲気中で600℃〜200
0℃にて炭素化した後、粒子径3〜90μmに超微粒子
化し、外皮用医薬品、外皮用医薬部外品、化粧品等人体
外皮用塗布材料として使用するか、又は、上記絹素材を
炭素化した後、粒状とし、或いはそのまま濾過剤として
使用するものである。
【0013】本発明で使用する絹素材は、絹織物・絹編
み物をそのまま用いてもよいが、これらは常識上、大変
高価なものであり、これをわざわざ炭素化することは、
あまりにも無茶なことである。現在、絹の用途開発は色
々進んでいるが、世界的に観た場合、中国以外でも、絹
原料は生産されているが、有効な利用はなかなか進んで
いないのが現状であり、繭のなかのさなぎを、食料とし
て利用したのち、くず同然で捨てられている繭さえある
のが実情である。これらを炭素化すれば、世界的に見て
も大変有用なことであり、資源の有効利用と従来のもの
以上の人体に無害な製品を提供し得る、との認識に立っ
て、前述のものを使用したものである。
【0014】先ず、絹素材を炭素化するに当たって、絹
素材を特別に前処理する必要はない。内部を不活性雰囲
気にすることができる焼結炉乃至焼成炉の処理容器内に
絹素材を収容して、不活性雰囲気中で600℃〜200
0℃にて焼結乃至焼成し、炭素化する。
【0015】上記処理において、必ず、600℃以上の
温度で完全に炭素化することが必要である。もしも、6
00℃以下であると、発癌性物質のレンスピレンが発生
する恐れがあり、しかも、絹素材中の絹脂によってター
ル状になる恐れがあり、微粒子や粒状にならず、また、
絹本来が持っている吸着エネルギーを十分発揮できず、
いずれも利用しても効果が大変薄れ、利用価値のない商
品になってしまう。また、2000℃以上では、コスト
面でかなり熱エネルギーを必要とするため、高価なもの
になり、産業上利用しにくくなる。
【0016】上記処理によって、炭素化したものは、人
体外皮用塗布材料とする場合は、粉砕機にかけて処理す
る。この場合、人体への塗布を容易にするため、粒子径
3〜90μmに超微粒子化する。このように超微粒子化
するには、流体エネルギーを利用した粉砕機を利用すれ
ば可能であり、粒状にすることは、いたって簡単なこと
であり、粉砕機にかければ、600℃以上で処理すれ
ば、タール状になることもないため、直ちに粒状とする
ことができる。
【0017】上記粉砕処理において、3μmより小さい
微粒子は、製造コスト面で高くつくのと、現実産業上利
用する場合これより細かい粒子は必要としない。また、
90μmより大きいと、利用する対象にもよるが、粒子
が大きく、ゲル状、液状になっても人体への塗布時、十
分期待以上に肌に馴染まない場合があったり、肌が違和
感を感じることがある。
【0018】一方、前記の炭素化処理したものを濾過剤
として利用する場合でも、600℃以下では発癌性物質
であるレンスピレンの発生を避けなければならないし、
絹脂によりタール状になれば、濾過効果が著しく低下す
るため、必ず、600℃以上にすることが必要である。
しかし、粒状にする場合、人体外皮用塗布材料の場合ほ
ど細かくする必要はなく、例えば、自然界の水質保持の
場合利用される条件は、10mm以上でも問題なく、ク
リーニング時の濾過は5mm程度であり、粒状の大きさ
は問題とならない。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、絹素材(絹100%)
の炭素化粉末を人体外皮用塗布材料として使用するよう
にしたため、軽くて肌への馴染みがよく人体に無害な原
料を安価に提供できる。特に、白髪染やマスカラ、アイ
シャドウ、アイライン、各種化粧品のカラー調整用剤
等、人体に直接塗布する医薬品、医薬部外品、化粧品等
の原料に利用すれば、絹の特徴を十分生かし、人体に全
く無害の原料として提供することができる。
【0020】同様に、絹本来が持っている、すばらしい
吸着エネルギーを、炭素化することで濾過剤として利用
し、ビールの濾過、水質の浄化、クリーニング時の液剤
の濾過等、従来の濾過剤に比べ数倍、物にもよるが数十
倍の濾過浄化作用があり、今後、濾過浄化剤として画期
的な素材として期待し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理方法のフローシートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 39/06 B01J 20/20 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野蚕、養蚕から生じた副蚕糸等(選除
    繭、製糸工程から出るくず、製織工程から出るくず)、
    さなぎを抜き取った後の繭(Cutted Cocoo
    nと呼ばれているカットされ生きたさなぎを抜き去った
    後の繭)や、単に、繭からさなぎを取り除いたカットさ
    れた繭、或いは、野蚕、養蚕の加工品としての真綿、シ
    ルクノイル、ラップ、スライバー、または、絹織物や絹
    編み物の截断くず等の絹素材(絹100%)を、不活性
    雰囲気中で600℃〜2000℃にて炭素化した後、粒
    子径3〜90μmに超微粒子化し、外皮用医薬品、外皮
    用医薬部外品、化粧品等人体外皮用塗布材料として使用
    することを特徴とする絹素材の処理方法。
  2. 【請求項2】 野蚕、養蚕から生じた副蚕糸等(選除
    繭、製糸工程から出るくず、製織工程から出るくず)、
    さなぎを抜き取った後の繭(Cutted Cocoo
    nと呼ばれているカットされ生きたさなぎを抜き去った
    後の繭)や、単に、繭からさなぎを取り除いたカットさ
    れた繭、或いは、野蚕、養蚕の加工品としての真綿、シ
    ルクノイル、ラップ、スライバー、または、絹織物や絹
    編み物の截断くず等の絹素材(絹100%)を、不活性
    雰囲気中で600℃〜2000℃にて炭素化した後、粒
    状とし、或いはそのまま濾過剤として使用することを特
    徴とする絹素材の処理方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0937909A2 (en) 1998-02-20 1999-08-25 Nissan Motor Co., Ltd. Vibration insulating device and assembly method thereof
EP0940602A2 (en) 1998-03-06 1999-09-08 Nissan Motor Co., Ltd. Vibration insulating mount
KR100393831B1 (ko) * 1997-12-25 2003-08-06 가부시키가이샤 오드레만 변성견소재, 그 제조방법
CN107362770A (zh) * 2017-07-21 2017-11-21 浙江省农业科学院 一种用于吸附重金属镉的蚕茧生物炭材料

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CN107362770A (zh) * 2017-07-21 2017-11-21 浙江省农业科学院 一种用于吸附重金属镉的蚕茧生物炭材料

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