JPH0859445A - 漂白された毛髪に施される化粧処理の効果を高める方法 - Google Patents

漂白された毛髪に施される化粧処理の効果を高める方法

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JPH0859445A
JPH0859445A JP7108606A JP10860695A JPH0859445A JP H0859445 A JPH0859445 A JP H0859445A JP 7108606 A JP7108606 A JP 7108606A JP 10860695 A JP10860695 A JP 10860695A JP H0859445 A JPH0859445 A JP H0859445A
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hair
laser light
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bleached
bleaching
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Laurence Caisey
カイセイ・ローレンス
Christian Monnais
モナイ・クリスチアン
Henri Samain
サマン・アンリイ
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LOreal SA
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 漂白された毛髪に施される化粧処理の効果を
高める方法であって、レーザー光を用いて照射すること
によって漂白された毛髪に対して化粧処理を施すことか
らなることを特徴とする、漂白された毛髪に施される化
粧処理の効果を高める方法。 【効果】 この漂白方法は、化学的手段による漂白方法
に比べて、毛髪の機械的性質及び物理化学的性質に悪影
響を及ぼすことがなく、このようにして漂白された毛髪
に対して施される化粧処理は、特にパーマネントウェー
ブ処理及び他の毛髪処理に関して優れた効果をもたら
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漂白された毛髪に施さ
れる化粧処理の効果(result)を高める方法に関する。レ
ーザー光ビームを用いて照射することによって漂白され
た毛髪に対して化粧処理を施すと、漂白された毛髪に施
される化粧処理の効果が著しく高められることが実際に
知見された。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】毛髪の
色を漂白するか又は薄くすることを目的として、酸化
剤、例えば過酸化水素又は過酸塩(これらは毛髪中に存
在する天然及び/又は人工の着色性物質の少なくとも一
部分を分解するものである)の助けによる化学的処理が
慣用されることは公知である。
【0003】毛髪を化学的に漂白する慣用の方法は、比
較的強い及び/又は濃厚な酸化剤(該酸化剤は前記の着
色性物質ばかりではなく毛髪のケラチン繊維をも分解す
る効果をもつ)を使用することを必要とする。この結
果、このようにして漂白された毛髪は脆く、次後に注意
して(with care)処理しなければならない。
【0004】これらの理由から、化学的手段によって漂
白された毛髪に対して施される化粧処理によって良好な
結果を得ることは、困難であるか又は不可能である場合
がある。
【0005】例えば、天然の毛髪(natural hair)に使用
されるパーマネント付形処理(permanent-reshaping tre
atment)を、かかる漂白された毛髪に施すことは不可能
である。なぜならば、これらのパーマネント処理は毛髪
に対して還元剤を比較的高いpH値で施用し、次いで酸化
剤を施用することからなり、これらの薬剤が毛髪のケラ
チン繊維に対して著しく攻撃的な影響(aggressive effe
cts)を及ぼすからである。事実、化学的手段によって漂
白された頭髪に対して慣用のパーマネント付形処理を施
すと、回復し得ない毛髪の劣化(degradation)を生じ、
しかも毛髪の切断さえも生じる。
【0006】これにより、なぜ経験を積んだ美容師が化
学的手段による漂白後に直ちに又は早めにパーマネント
付形操作を行おうとしないが説明される。このようにし
て脆くなってしまう毛髪に対してパーマネントウェーブ
処理を行うためには、美容師は“弱い”パーマネントウ
ェーブ組成物、すなわち還元剤を著しく少ない薬量で使
用するパーマネントウェーブ組成物及び/又は中性に近
いpHを示すパーマネントウェーブ組成物を使用する。こ
れらの条件下では、毛髪の劣化がより一層抑えられる。
しかしながら、このようにして処理された毛髪は、魅力
のあるカールすなわち細かい縮れ(frizziness)を示さな
い。得られたカールは、天然の毛髪のパーマネント付形
によって得られるカールが有している弾性を有していな
い。さらにまた、毛髪を高度に漂白してしまうと、パー
マネントウェーブ処理によってカールを生じさせること
が不可能である。ここでまた、毛髪のパーマネント付形
操作は一般に“パーマネントウェーブ”と呼ばれること
及びかかる操作を受けた毛髪は“パーマがかけられた(p
ermed)”と呼ばれることが思い起こされる。
【0007】さらに、多くの人々が、いわゆる“強調化
された(highlighted)”(すなわち目立たせた)頭髪、す
なわち全体的に漂白されていないがいくつかの毛髪のふ
さ(locks)のみが漂白されている頭髪を有することを望
んでいる。これは、いわゆる“強調化(highlighting)”
操作を必要とする。強調化された頭髪の場合は、天然の
毛髪と高度に漂白された毛髪とがこの場合には同じ頭髪
上にあるので、特に扱いにくい。天然の毛髪をカールさ
せるために“強い”パーマネントウェーブ製品(produc
t)が必要であり、これに対して漂白された毛髪には、劣
化の問題を抑えるために“弱い”パーマネントウェーブ
製品のみが施用されるべきである。実際問題として、か
かる方法は使用できないので、これらの障害は一般的に
は漂白された毛髪のふさを保護物質を用いて被覆するこ
とによって解決され、そしてその場合は、かなり強いパ
ーマネントウェーブ組成物が頭髪全体に施用される。こ
の技法により、天然の毛髪には極めて良好なパーマがか
けられるが、漂白された毛髪のふさは一般的にすっかり
傷められ、魅力のないカールを示す。さらに、この技法
は漂白された毛髪のふさそれぞれを保護物質で被覆しな
ければならないので長時間を要する。あるいくつかの毛
髪のふさ(天然の頭髪)はよくカールし、これに対して
毛髪の別のふさ(漂白された頭髪)はほとんどカールし
ないので、最終的な結果は全く不満足なものである。
【0008】実際、漂白された毛髪に対して施される化
粧処理の実質的に全ての場合において、実施の困難性又
は期待はずれの結果が認められる。
【0009】例えば、ある人々は漂白された毛髪のふさ
ばかりではなく、着色された頭髪であって頭髪の残りの
毛髪の色合い(shade)と異なる色合いをもつ頭髪をも得
たいと望んでいることが知られている。これを達成する
ためには、先ず前記の毛髪のふさを漂白し、次いで着色
剤を頭髪に施用すべきである。前記の染色は漂白された
頭髪に対して不安定であることがわかる。その上、酸化
剤の存在下でのみ色を発現する酸化染料のために、予め
漂白された頭髪はさらに傷められる場合さえある。なぜ
ならば、前記の予め漂白された頭髪は、酸化染料処理に
よる回避し得ない劣化効果に対してより一層感受性であ
るからである。さらにまた、ある種の染料は、予め漂白
された毛髪の着色において難点を有する。その上、漂白
され次いで染色された頭髪(locks)は染料堅牢度の問題
を示す。実際、上記頭髪はシャンプーを使用して洗浄す
ることによって色が急速に褪せる傾向がある。
【0010】また、漂白された毛髪に対してヘアコンデ
ィショニング剤を施用すると、期待はずれの結果を招
く。その理由は、この毛髪はもつれ易く、しかもコンデ
ィショニング剤、例えばもつれほぐし剤(disentangling
agent)又はすすぎ落とすべきムースを施すと、毛髪が
脆いためにもつれを梳き取る際に、漂白された毛髪の損
傷が防止されないからである。
【0011】同様に、ある種のヘアラッカーを施用した
後には、ラッカー粒子によって未漂白の毛髪に結合され
た漂白された毛髪は、毛髪を櫛で梳かしている際に引き
裂けてしまうようになり得る。
【0012】同様の問題はセットローションを施用した
後に生じ得る。さらにまた、漂白された毛髪は天然の毛
髪よりも柔らかいので、この結果、ヘアスタイルは、特
に頭髪が強調化されている場合にはヘアラッカー又はセ
ットローションを施用した後であっても、均一な外観を
持たないということになる。
【0013】さらに、洗浄剤を含有しているシャンプー
を施用すると、特に頻繁に毛髪をシャンプーで洗う場合
には漂白された毛髪のケラチン繊維が十分に耐えられな
くなる。このような次第で、漂白された毛髪に施される
化粧処理の実質的に全部が、解決することが困難である
問題又は解決することが不可能な場合さえある問題を有
する。
【0014】本発明は、レーザー光を用いて照射するこ
とにより毛髪を漂白することが可能でありしかもこれは
毛髪の機械的性質及び物理化学的性質に悪影響を及ぼす
ことがないという知見によって前記の種々の欠点を改善
することを可能にする。
【0015】従って、本発明は良好な結果を伴い且つ特
別な予防措置を取ることなく、上述したばかりの化粧処
理を含めて通常の種々の化粧処理を施すことを可能にす
る。これらの改良された結果は、化学的手段によるもの
ではなくレーザー光ビームを使用する照射によって漂白
された毛髪に対して、特別な条件下ですなわちあらゆる
種類の毛髪について、自然に着色されたか又は人工的に
着色されたかどうかにかかわらず、ケラチン繊維の認め
得る劣化がなく且つ合理的な処理時間で、容易に制御し
得る強度の漂白を達成することを可能にする条件下で、
前記化粧処理を施すことによって得られる。この漂白方
法は強調化された頭髪を得るのに特に良く適している。
さらにまた、このようにして漂白された毛髪は、漂白す
る前に有していた機械的性質及び物理化学的性質を保持
し、保護物質を使用することを必要とせずに別の化粧処
理に直ちに供し得、しかも通常の化粧処理の全てについ
て改良された結果すなわち高められた効果が得られる。
【0016】レーザー光(laser radiation)を用いた毛
髪の漂白の理論的可能性は、技術ニュース文献、Laser
Focus,19(No.9),p26(1983年9月)に記載されている。
さらに、米国特許第4,792,341号明細書には、レーザー
光を使用して毛髪のケラチンの破壊を研究することを可
能にする実験装置が記載されている。実際には、この米
国特許明細書には、実際問題として毛髪の漂白にレーザ
ー光を応用することを可能にする方法も装置も記載され
ていない。
【0017】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】今般、漂
白すべき毛髪の種類に適したレーザー光出力(power)を
選択する限りは、処理すべき毛髪の複数のふさの一部を
レーザー光ビームによる照射に連続的に暴露することに
よって、これらの元の(天然又は人工)色が何であろう
と、ケラチン繊維を劣化させることなく、複数の毛髪の
ふさを漂白することが可能であることが知見された。
【0018】種々の起源の単離された毛髪(欧州人、日
本人、メキシコ人及び北欧人の天然毛髪)について研究
することにより、単一のレーザーパルス(ワンショット
ファイヤリング)を用いて、ケラチン繊維を劣化させる
ことなく毛髪の良好な漂白を達成するのに必要なルミナ
ス出力(luminous power)を調査することが可能になっ
た。非常に色の濃いすなわち黒っぽい毛髪(日本人又は
メキシコ人)は、所定のパルス持続時間(pulse duratio
n)に対して単位面積当たりの出力をさらに上げた場合に
は、前記照射下では、広範囲にわたって(in depth)又は
粉々になって(inshatters)十分に漂白されてこなかっ
た。ワンショットファイヤリングにおいて、用いたパル
ス持続時間及び調査を受ける毛髪の種類に対して、ケラ
チン繊維の粉砕(shattering)を生じない最高ピーク出力
よりも小さいピーク出力を使用することによって、処理
する単離毛髪の同じ領域に対して連続して継続的な発射
を次後に行った。単離された毛髪が日本人又はメキシコ
人型の非常に黒っぽい毛髪であっても、このようにして
ピーク出力を下げることによって且つ処理する領域に対
していくつかの継続したパス(pass)を行うことによっ
て、単離した毛髪を損傷させることなく漂白し得、それ
によって先ず表面層を漂白し次いで深層を漂白すること
が可能になり、結果として毛髪を完全に漂白し得ること
が知見された。
【0019】複数の毛髪のふさについて行った同様の研
究により、処理する毛髪に適したレーザー光出力を選択
する限りは、複数のふさ状に整えられた毛髪を漂白する
ことが可能であるということを確認することができた。
この放射出力はメラニンを分解又は破壊するのに十分な
ものでなければならないが、ある閾値すなわち限界値(t
hreshold)を越えてはならない。毛髪の本来の(natural)
色が濃ければ濃いほど、この閾値は低いものであらねば
ならないことが知見された。すなわち、このことは、毛
髪を漂白することが困難であれば困難なほど、レーザー
光出力はより一層抑えられたものでなければならないと
いう意外な結果を招く。
【0020】当業者には明白であるように、実際には、
十分に短い時間にわたってメラニン粒子に送達される(d
elivered)エネルギーは、メラニンを分解又は破壊する
のに十分に高いものでなければならない。従って、実際
には十分に短い時間内に単位面積当たりに送達されるエ
ネルギー密度は、毛髪を漂白することが可能であるのに
十分に高い閾値に達しなければならない。本明細書にお
いて“出力(power)”又は“ピーク出力”と言う場合に
は、これは重要な各パルスの間に送達されるエネルギー
を意味する用語であることが理解されるべきであり、従
って、天然の毛髪を漂白する場合には、パルス持続時間
〔しかしながら、それは約百万分の1秒以下、すなわち
おおよそのメラニンの緩和時間(relaxation time)以下
でなければならない〕を考慮に入れる必要がある。
【0021】また、染色されていない毛髪に関するかぎ
り、レーザー光の出力を毛髪の生来の色に適合させるこ
とによって操作を行うかぎりは、人工的に着色された毛
髪を同様に漂白することが可能であることも知見され
た。合成染料の分解に相当する適当な漂白を行い得るの
は、メラニンの分解に応じてこの予備工程を行った直後
にである。実際、合成染料の分解にはメラニンの分解よ
りも高いエネルギーが必要とされるので、合成染料を直
接に分解することを望む場合には、前述した実験におけ
るように、毛髪がケラチン繊維の粉砕によって破壊され
るであろう。
【0022】さらにまた、老人のある者は、実際に魅力
のない黄色がかった色合いをもつ“白い”髪を有してい
ることが知られている。レーザー照射漂白法はこの黄色
がかった色を純白に変えることを可能にする。
【0023】従って、本発明の要旨によれば、漂白され
た毛髪に施される化粧処理の効果を高める方法であっ
て、レーザー光を用いて照射することによって漂白され
た毛髪に対して化粧処理を施すことからなることを特徴
とする、漂白された毛髪に施される化粧処理の効果を高
める方法が提供される。
【0024】本発明の主題は特に前記の方法にあり、該
方法においては前記処理を施す毛髪が、毛髪を漂白する
のに十分な出力のレーザー光ビームを使用して毛髪のふ
さ又はその一部を照射することによって、少なくとも前
記の毛髪のひとふさ又はその一部を少なくとも部分的に
漂白する方法により漂白されているものである。この漂
白方法は下記の工程からなる:すなわち − 前記の毛髪のふさの一部の領域を、パルスの形態で
放出されるレーザー光ビームを使用して照射することに
よって処理して、毛髪中のメラニンを分解することによ
って該領域の毛髪を少なくとも部分的に漂白する工程、 − 必要ならば、前記レーザー光ビームに対して前記の
毛髪のふさを相対運動させることによって、毛髪の別の
1つ又はそれ以上の領域を同様の方法で連続して処理し
て、そのようにして前記の毛髪のふさの部分すべてを完
全に処理する工程、 − 前記の毛髪のふさの一部について所望の程度の漂白
が得られるまで、前記処理を可能ならば反復する工程、
及び − 1パルス当たりにつき、532 nmにおいて0.1〜1.2 J
/cm2 のエネルギー密度を送達するのに十分な出力のレ
ーザー光を用いて前記操作を行うことからなり、但し、
前記の選択されるエネルギー密度は、毛髪のケラチン繊
維が損傷する閾値よりも大きいものではなく、前記閾値
は処理すべき毛髪の本来の色が濃ければ濃いほど低いも
とする、からなる。
【0025】レーザーは、選択的な方法で原子に対して
エネルギーを送達するポンピング(pumping)機構によっ
て増幅される活性媒体から本質的に構成されるものであ
ることが知られている。前記活性媒体は共振空洞中に収
容されているものである。この場合、活性媒体は実質的
に単色の(monochromatic)、偏光化された、コヒーレン
トな光線(light beam)を放射し得る。このコヒーレンス
のゆえに、レーザー光ビームは慣用の光源によって放射
されるエネルギーよりも著しく大きいエネルギーを集中
する。
【0026】ある種のレーザー、特に固体状活性媒体を
用いたレーザーは、極めて短いパルス〔一般的に10-15
秒(femtosecond)〜10-8秒〕の形態でレーザー光を発す
ることが可能である。かかる短い時間間隔にエネルギー
を集中すると、ピーク出力と呼ばれるかなりの出力のレ
ーザーパルスを生じる。本発明の方法では、制御された
パルスの発生を可能にするレーザーを使用するのが好ま
しい。例えば、ルビーレーザーであるか、あるいは活性
媒体が希土類元素又はアクチニド元素のイオンを含むも
のであるレーザー例えばネオジミウム型レーザーを使用
することが可能である。かかるレーザーの構成は周知で
ある。前記の活性イオンは、結晶質マトリックス、例え
ばイットリウム アルミニウム ガーネット(略してYAG)
中に、又は無定形マトリックス例えばガラス中に挿入し
得る。パルス繰返し周期すなわちパルス繰返し数はポン
ピング・フラッシュランプを用いて調整される。利用し
得るエネルギーは慣用の装置、特に偏光子(polarizer)
を用いて調整される。
【0027】近紫外線領域、可視領域又は近赤外線領
域、例えば300〜1100nmの波長において放射されるレー
ザーを使用するのが好ましい。例えば、おそらく例えば
532 nmの波長の放射(2倍の周波数)又は355 nmの波長
の放出(3倍の周波数)を得ることを可能にする周波数
逓倍器(frequency multiplier)を用いて1.06μmで放射
するネオジミウム-YAGレーザーを使用することが可
能である。
【0028】ピーク出力/パルス持続時間の一組(例え
ば、所定のパルス持続時間に対するレーザー光ビームの
ピーク出力)は、染められた毛髪が含まれる場合であっ
ても、毛髪の本来の色(natural colour)の関数として、
パルス当たりのエネルギー密度に関する条件を考慮にい
れることによって、容易に測定し得る。さらに詳しく
は、1パルス当たりのエネルギー密度は、下記の最大エ
ネルギー密度:すなわち − 極めて濃い褐色の毛髪(日本人又はメキシコ人型の
毛髪)については0.35 J/cm2 − 濃いくり色(chestnut)の毛髪については0.4 J/cm2 − 淡いくり色の毛髪については0.5 J/cm2 − 色の濃い金髪については0.7 J/cm2 − 色の淡い金髪については1.2 J/cm2 の程度を越えないことが望ましい。エネルギー密度に関
して前記に挙げた種々のデータは、532 nmの波長の放射
について確認されたものである。使用する波長が異なる
場合には、以下の実験の部においてさらに詳しく説明す
るように、補正係数λ/532 を用いねばならない。
【0029】さらに、種々の毛髪の色は輝度(L)を用
いてC.I.E(国際照明委員会)の表色(L、a、b)座標系
に従って客観的に定義し得る。本明細書に挙げた毛髪の
色は下記の輝度(luminance)範囲に相当する。
【0030】前述の方法(これは毛髪中のメラニンを分
解することによる、少なくとも部分的な漂白に対応す
る)は、あらゆる場合において、たとえ着色剤を使用し
て染められてある毛髪を処理する場合であっても実施し
なければならない。後者の場合には、該漂白方法は、前
記の工程と同様の工程であるが着色剤を破壊又は分解す
るのに十分なより高いエネルギー密度を送達するレーザ
ー光によるものである追加の毛髪の照射工程からなる。
このエネルギー密度は特に少なくとも0.8 J/cm2に匹敵
する。該エネルギー密度は一般的に532 nmにおいて2J/
cm2 未満である。
【0031】メラニンを分解する予備工程を実施するた
めには、必要とされること全ては、処理すべき染められ
た毛髪の本来の(natural)の色を知ることにあり、次い
でこの本来の色を有する毛髪に適した照射条件が適用さ
れる。前記条件は予め簡単な常用実験によって決定され
る。
【0032】パルスの持続時間すなわちパルス間隔は、
例えば10ピコ秒から100ナノ秒までの範囲に及び得る。
【0033】レーザー漂白方法は、ふさ状の頭髪を該頭
髪のふさの領域を連続的に照射することによって漂白す
ることを要することは明らかである。一般的に、この照
射領域は0.1〜2cm2 の範囲内で変化させ得る。
【0034】従って、この方法は強調化された頭髪を得
るのに特によく適している。レーザー光ビームに対して
毛髪のふさを相対運動させることによって、漂白すべき
領域を連続して処理するためには、処理に使用する装置
に対して毛髪のふさを移動させること又はその逆の場合
が可能であるし、及び/又はレーザー光ビームの方向を
周期的に変えて処理する領域の連続走査を行うことが可
能である。このレーザー光ビームの方向を周期的に変え
ることは、例えば振動鏡(oscillating mirror)を使用し
て達成し得る。
【0035】漂白を次々にレーザーを発射することによ
って行う場合には、毛髪は局部的に加熱される傾向があ
る。この局部的加熱が毛髪を損傷させることがないよう
に、パルス繰返し周期を抑えるか、あるいはこれに代え
て又はこれと同時に処理する毛髪のふさの相対運動をレ
ーザー光ビームに対して十分に行って累積する熱を防止
することが望ましく、その後には、十分に冷却する時間
を取って、予め処理された領域に戻して処理などを完結
させることが可能である。毛髪の局部的加熱を防止する
別の解決策は処理する領域で毛髪を冷却することであ
る。特に、流体を循環させることによって、処理する領
域の毛髪を冷却することが可能である。最も簡単な解決
策は、例えば空気中で吸引することによって又は場合に
よってはできる限り予め冷却された気体、例えば空気、
窒素、二酸化炭素などを吹き付けることによって、処理
する領域で毛髪を洗う(bathing)ガス流を作り出すこと
である。勿論、水蒸気を含んだ気体又は液状粒子(エア
ゾール)例えば水滴を含んだ気体を使用することが可能
である。
【0036】実際には、適当なパルス繰返し周期及び/
又はレーザー光ビームに対する毛髪のふさの適当な移動
速度を常用実験によって簡単に測定することは容易であ
る。前記の適当なパルス繰返し周期及び/又は前記の適
当な移動速度は、毛髪に損傷する可能性のある加熱が認
められないパルス繰返し周期及び/又は移動速度であ
る。例えば、5〜50Hzの範囲であり得るパルス繰返し周
期を選択することが可能である。また、前記のようにレ
ーザー光ビームの方向を周期的に変えることからなる前
記方法は、毛髪の局部的加熱を防止する手段の一つを構
成する。毛髪を冷却する処置を講じる場合には、前記し
たパルス繰返し周期よりも大きいパルス繰返し周期を用
いて操作することが可能である。この場合には、パルス
繰返し周期は例えば1000Hzまで、特に10〜100 Hz近辺の
範囲であり得る。発生した熱を取り除いて毛髪の熱劣化
を防止する冷却装置の能力はパルス繰返し周期(それ自
体が処理時間を条件付ける)の選択に適合するものでな
ければならないことは明らかである。
【0037】処理した毛髪は乾燥させてもよいし又は濡
れていてもよい。処理した毛髪のふさを良好な条件のも
とで漂白し得るためには、この毛髪のふさを毛髪のリボ
ンの形に整えることが好ましく、その場合には該リボン
の面の少なくとも一方の面を照射することによって、処
理する領域の毛髪を漂白することが可能である。毛髪の
リボンの厚みは毛髪を約3〜20本重ねた厚みに相当する
ものであるのが好ましい。
【0038】具体的な態様によれば、前記レーザー漂白
方法の漂白工程は、 − 前記操作が、処理すべき毛髪のふさの受け口(recep
tacle)を有する処理装置であって、前記受け口の表面が
前記レーザー光ビームの出口用のオリフィスを有するも
のである処理装置を使用して行われるものであること、 − リボンの形で広げられた(spread out)前記の毛髪の
ふさは、その長さ全体のうちの少なくとも一部分にわた
って、処理すべき領域が前記オリフィスの反対側にある
ように前記受け口の表面に当てられること − 次いで前記領域の照射が行われること、及び − 前記の毛髪のふさをレーザー光ビームに対して相対
運動させることにより、処理すべき別の領域の照射を連
続的に行うことを特徴とする。
【0039】かかる実施を可能にする装置を以下に説明
する。この装置に関して、レーザー光ビームに対する毛
髪のふさの相対運動は、前記のように前記受け口に対し
て前記毛髪のふさを相対運動させることによって及び/
又はレーザー光ビームの方向を周期的に変えることによ
って達成し得る。
【0040】レーザー光ビームを用いた照射による毛髪
の漂白の利点の一つは、生じる漂白を連続的に監視し且
つ選択された漂白の度合いで処理を停止することが可能
であることである。
【0041】前記のように、レーザー照射漂白の主な利
点は、毛髪が劣化されずしかも毛髪が処理される前に有
していた機械的性質及び物理化学的性質が保持されるこ
とである。この点で、このようにして漂白された毛髪に
対して、劣化効果を有している別の処理を、前記の2つ
の操作の間で最小の遅延時間を必ずしも認めることなく
且つ特別な予防措置を講じることなく施すことが可能で
あるという理由から相当な利点がある。このような次第
で、レーザー光ビームを用いた照射によって漂白された
毛髪に、漂白後に直ちに又はまもなくパーマネントウェ
ーブを施すことが可能である。パーマネントウェーブ組
成物を施す前に、漂白された毛髪のふさを保護するため
に特殊な手段を講じる必要はない。漂白された毛髪のふ
さ及び頭髪の残部の両方について良好な結果を得ること
を可能にする天然の毛髪に対しては、パーマネントウェ
ーブ組成物を標準の薬量で使用することが可能であるし
また望ましい場合さえある。
【0042】従って、本発明によれば、レーザー光ビー
ムを用いて照射することによって漂白された毛髪に対し
て、公知の方法に従って毛髪のパーマネント付形処理を
施すことを特徴とする漂白された毛髪にパーマネントウ
ェーブをかける方法実施することを特に可能になる。
【0043】前記の毛髪漂白工程を実施するために、下
記の装置、すなわち − 受け口を備えたボディーすなわち胴体部(但し、前
記受け口は、毛髪の長さのうちの少なくとも一部分にわ
たって、処理すべき毛髪のふさ用のハウジングとして機
能するものであり、前記の毛髪のふさはリボンの形で広
げられるものである)と、 − 前記の受け口に配置された毛髪のふさのうちの少な
くとも一つの領域で照射するようにレーザービームを伝
播する(convey)装置と、 − 必要ならば、一つ又は複数の照射領域で前記毛髪を
冷却するための手段とを有している装置を使用すること
が可能である。
【0044】具体的態様において、この装置は、下記の
特徴:すなわち − 前記受け口が幅広の底部を有する溝であって該底部
上に前記リボンを伸ばすことを可能にする溝を有するこ
と; − 前記の溝は、共同して機能する形状をもつ部材(pie
ce)であって噛合わせを解き得る部材と組合わせられ得
るものであり、該部材は前記の溝に噛合うことが可能で
あり、該溝の底部との間に前記リボン用のハウジングを
形成する空間を残し得ること;但し、前記部材は例えば
レバー(これは前記受け口に処理すべき毛髪のふさを導
入することを可能にするか又は該受け口から毛髪のふさ
を取出すことを可能にする)を作動させることによって
噛み合わせが解かれ;前記溝の底部及び/又は該底部の
反対側の前記部材の一方の面は、放射されるべき領域上
にレーザー光ビームの出口用オリフィスを有し得;同様
に、前記溝の底部又は該底部の反対側の前記部材の一方
の面は気体流を(吸引するか又は吹き付けることによっ
て)作り出すためのオリフィスを有し得る; − 別の態様においては、前記受け口は前記ボディーの
表面で現われる細いスロットであってその幅の全体にわ
たって前記リボンの挿入を可能にするのに十分な深さを
もつ細いスロットの形状の溝を有すること;第1の態様
について前述した方法と同様の方法で、前記の細いスロ
ットはレーザー光ビームの出口用オリフィスを構成し
得;且つ前記の細いスロットの反対側の面のうちの少な
くとも一方の面は気体流を作り出すためのオリフィスを
構成し得る;という特徴を単独で有するか又は必要なら
ば組み合わせて有し得る。
【0045】最後に、レーザー通溝と、気体流を作り出
すための導管とは一致していてもよいということが認め
られるべきである。もちろん、受け口は光が漏れない狭
い空間を形成させて、レーザー光が使用者又はその顧客
に対して被害を及ぼすことを防止しなければならない。
【0046】また、本発明の主題はレーザー光を用いる
毛髪の漂白を使用して、漂白された毛髪に施される化粧
処理方法を向上させることにある。
【0047】上記に詳細に述べた方法を使用することに
よって、このようにして漂白された毛髪に対して、良好
な条件のもとで毛髪の手入れに必要な種々の化粧処理を
施すことが可能である。これらの処理は特に、パーマネ
ント付形処理、着色処理又はシャンプー処理の実施、あ
るいは別のヘアラッカー、コンデショニング組成物、セ
ットローションの施用などである。
【0048】前記の技術的な化粧処理方法であってその
効果を本発明の方法によって高め得る化粧処理方法はそ
れ自体公知である。毛髪のパーマネント付形の場合を下
記に例として挙げる。
【0049】前記の方法によって漂白されている毛髪を
パーマネント付形する工程は、標準的方法を使用して行
い得る。但し、この工程は前記したように毛髪が化学的
手段によって漂白されている場合には実施することがで
きない。パーマネント付形操作は漂白後に直ちに又は数
日後にあるいは数週間後に行い得る。
【0050】毛髪のパーマネント付形は、2工程を使用
する標準的方法であって最初に毛髪を還元剤で処理して
毛髪のケラチンのジスルフィド結合を開裂させ、次いで
この好ましくは頭髪をすすいだ後に、機械的に張られた
(tensioned)毛髪に対して酸化剤を施して〔いわゆる、
セッティングすなわち固定化(setting)工程〕前記ジス
ルフィド結合を再構成し、このようにして所望の形状の
毛髪を得ることからなる標準的方法で行われる。この技
法は、毛髪のウェーブを与えること及びそれを伸ばすこ
とすなわちウェーブをとることの両方を可能にする。
【0051】毛髪をパーマネント付形する方法に使用し
得る還元剤組成物及び酸化剤組成物は周知であり、特に
美容術文献に記載されている。前記還元剤は、例えばチ
オグリコール酸、チオール酢酸、亜硫酸アルカリ、亜硫
酸アンモニウム、亜硫酸水素アルカリ又は亜硫酸水素ア
ンモニウムである。
【0052】毛髪の引っ張り(tension)は例えば公知の
方法で毛髪をヘアカーラーに巻くことによって行われ
る。毛髪のくせをとるすなわち真っ直ぐにする(straigh
ting)場合には、毛髪の引っ張りは例えば櫛で毛髪を伸
ばすことによって達成される。前記酸化剤は特に過酸化
水素又は過酸塩である。
【0053】本発明を添付の図面を参照して説明する。
図1は本発明の方法で使用する装置の第1の態様の略図
であり、該装置はその一端に幅広の底を有する溝の形状
の受け口と、それと共同して機能する部材すなわち共同
部材(cooperating piece)(これはレバーによって作動さ
れ得る)とを有するものであり;図2は図1の装置の前
記端部であって前記受け口を有する端部を上からみた部
分図であり;図3は図1の装置の前記の共同部材の端部
を下からみた部分図であり;図4は図1の装置の使用方
法を例示した略図であり;図5は狭いスロットの形状の
受け口をもつ本発明の装置の第2の態様の断面図であ
り;図6は図5の装置の垂直方向縦断面図であり;図7
は図5の装置の使用方法を示す略図である。
【0054】図1は、前記の装置が部分的に中空状の伸
張ボディすなわち胴体部(1)を有し、その前端部(1a)で
あって該胴体部よりも小さい横断面をもつ前端部(1a)
が、平坦な底をもつ溝(2)の形状をもつ受け口から構成
されることを表わす。レーザー光線用の導入管(3)は鏡
(4)によって鋭く反射された後に溝(2)の底部で外部に現
われ(emerge)、溝の壁(2)の表面で出口窓(3a)を形成す
る。点線(3b)は胴体(1)内部のレーザー光ビームの伝播
を図示するものであるか又は導波管を表わし得る。
【0055】共同して機能する部材すなわち共同部材
(5)は軸(6)の回りを動き得、戻し手段例えば引っ張りば
ね(図示されていない)によって受け口にしっかり噛み
合った(engaged)状態に保たれ、しかもその後端部に取
り付けられたレバー(7)を作動させることによって噛み
合わせを解き得る。フレキシブルチューブ(8)は圧縮空
気供給機(図示されていない)に連結され、オリフィス
(8a)を介して前記共同部材(5)の面(9)であって前記溝の
底部と反対側の面(9)で外部に現われる。胴体部(1)の後
部すなわち背部は運転者によって握られる該装置用の取
手として機能する。毛髪を漂白するためには、前記部材
(5)の噛み合わせを解き、図4に示されるようなリボン
の形状で配置された毛髪のふさ(10)を配置し、次いで該
部材(5)を前記溝の中に再度噛み合わせる。従って、毛
髪のふさは前記の面(2)と面(9)の間の空間に配置され、
レーザーエミッター(図示されていない)及び冷却装置
が作動され、前記レーザー漂白装置は前記毛髪のふさに
対して(又はその逆に)移動されて処理すべき毛髪のふ
さ全体又は該ふさの一部分を連続して漂白する。移動は
あまり遅すぎないものであり、例えば1秒当たり概略0.
1〜5cmの速度で行い、これを連続したパス(passes)で
行うのが好ましく、それによって良好な安全条件のもと
で漂白の進度を極めて容易に監視することが可能にな
る。しかしながら、有効な冷却によって、より遅い速度
移動又は不連続な移動を使用することも可能である。
【0056】前記装置の胴体は適切な材料、例えば軽金
属例えばアルミニウム製又はプラスチック製であり得
る。前記チューブ(8)は慣用のフレキシブルチューブで
ある。該チューブは圧縮空気供給機の代わりに吸引装置
に連結してもよい。
【0057】図5及び図6に示される装置は伸張胴体部
(11)から構成されるものであり、その前部のみが示され
ており取手を形成する後部すなわち背部は示されていな
い。胴体部(11)の端部はスロットによって分離された2
つの分岐(11a)及び(11b)に分割され、該スロットの相対
する2つの面(12)及び(13)は図7に示されるように配置
された毛髪のふさ(14)のハウジングを構成する。第1の
態様におけるように、レーザー通溝(15)は該スロットの
面(13)で外部に現われ、鏡(16)で反射された後に、圧縮
空気供給機に連結された通溝(17)は(17a)において壁(1
2)の表面で外部に現われる。
【0058】この装置は前記の装置と同様にして使用さ
れる。レーザー光ビームを制御するためのユニット(単
位装置)と冷却管を制御するためのユニット(単位装
置)(これらは連結させ得る)とは該装置上に取り付け得
るし、あるいは恐らくは足で作動させ(foot-aculated)
得る別の制御単位装置に取り付け得る。また、処理すべ
き毛髪のふさの色の関数としてレーザー出力を作動する
ように取り付ける(slaving) ための装置を提供すること
が可能であり、この取り付けは色を適切な検出器によっ
て読み取った後に自動的に行うことが可能である。
【0059】
【実施例】本発明を以下の実施例により例証する。実施例1 本実施例及び以下の諸実施例では長さ20cmの毛髪のふさ
0.25g を使用した。使用した装置は図1に示した型の装
置である。レーザー光源は、波長532 nm、発射周波数1
Hz、ビーム直径5mm、パルス持続時間すなわちパルス間
隔4nsをもつSurelite Continuumレーザーである。この
装置を用いて、処理すべき毛髪の色に対応する最適漂白
範囲を調べた。◎1パルスについてのcm2 当たりのエネ
ルギーの範囲は、毛髪を効果的に漂白するのに使用し得
る範囲である。前記エネルギー範囲が下記の最小値より
小さい場合には漂白は認められなかった。前記エネルギ
ー範囲が下記の最大値を越える場合には、個々の毛髪の
繊維が粉々になるか又は大破する(crack up)(毛髪の損
傷はその大きさに応じて双眼拡大鏡、顕微鏡又は電子顕
微鏡を用いて肉眼で見ることが可能である)。得られた
結果を下記の表(I) に示す。 表(I) 毛 髪 1パルス当たりのエネルギー/cm2 (J/cm2 日本人の毛髪 0.2 〜0.35 濃いくり色の毛髪 0.2 〜0.42 淡いくり色の毛髪 0.15〜0.5 色の濃い金髪 0.15〜0.7 色の淡い金髪 0.1 〜1.2
【0060】さらに、メラニンによる光(luminous)エネ
ルギーの吸収は、波長と共に変化する。波長が増大する
と、波長が増大した際のより高い発生エネルギー密度に
毛髪が分解することなく耐えるような要領で前記吸収が
低下する。実験調査により、毛髪が波長λの放射に対し
て毛髪がケラチン繊維が粉々になることなく耐え得る最
大エネルギー密度は、実質的に前記の表に示したエネル
ギー密度であって係数λ/532 (式中、λはナノメータ
ーすなわちnmで表わされる)が乗じられたエネルギー密
度であることが明らかにされた。また、この波長に関す
る変動の原則は発生エネルギー密度と漂白効率との間の
関係についても有効である。波長λについて所定の種類
の毛髪を漂白することが可能であるネエルギー密度は、
532nm の波長の放射を用いて達成されるべき同様の漂白
を可能にするエネルギー密度であって、前記係数λ/53
2 が乗じれたエネルギー密度に実質的に相当する。
【0061】人工的に着色された毛髪については、極め
て高いエネルギー密度、一般的にパルス当たり0.8 J/cm
2 に相当するエネルギー密度を使用することが必要であ
る。毛髪が予め漂白されることなく着色されている場合
には、その本来の(natural)色を考慮に入れなければな
らない。例えば、毛髪の本来の色が淡いくり色であった
場合には、先ず0.5 J/cm2 以下のエネルギー密度(前記
の表1参照)を使用してメラニンを漂白する必要があ
る。さらに高いエネルギー密度(1J/cm2 又はそれ以
上)を使用して合成染料を分解することが可能であるの
はその直後である。この高いエネルギー密度を最初から
適用した場合には、毛髪は粉々になるであろう。
【0062】実施例2 波長532 nm、発射周波数50Hz、ビーム直径8mm、パルス
持続時間7nsをもつSpectra-Physics Laser Quanta Ray
レーザーを使用した以外は、実施例1に記載のようにし
て操作を行った。1秒当たり0.5リットルの空気流で冷
却を行った。この装置については、濃いくり色の毛髪の
最適漂白に対応する単位面積当たりのピーク出力は約40
MW/cm2 、すなわち0.3 J/cm2 の単位面積当たりのエネ
ルギーである。
【0063】実施例3 次の特性、すなわち波長532 nm、発射周波数20Hz、ビー
ム直径3mm、パルス持続時間30ns、ヘリウムフラックス
(flux)冷却をもつBMIレーザーを使用した以外は、前記
のようにして操作を行った。0.28 J/cm2 の単位面積当
たりのエネルギーを用いて濃いくり色の毛髪の最適漂白
が達成された。ヘリウムの流れを遮断することによって
操作を行った場合には、拡大鏡又は顕微鏡を用いて肉眼
で見ることが可能な、薄片(scales)の融合を伴った毛髪
の劣化が認められた。
【0064】実施例4 実施例1に記載の装置を用いて、長さ20cmの毛髪のふさ
0.2gを、この毛髪のふさに沿って漂白用こて(tongs)を
徐々に移動させることによって漂白した。 空気冷却:1秒当たり0.25リットルの流速 パルス周波数:10 Hz 濃いくり色の毛髪と、約5分を要する毛髪全体のパス(p
ass)(すなわち前記装置を毛髪全体を移動させる時間)
とを用いて、パルス当たり0.35J/cm2 のエネルギーに相
当するピークエネルギーを使用して5回通した後に完全
な漂白が得られた。色の淡い金髪については、約1分続
く1回のパスの後に、完全な漂白が得られた。
【0065】濃いくり色の毛髪を用いて、天然の毛髪、
レーザー光によって染められた毛髪及び化学的手段(過
酸化水素)により漂白された毛髪についてアルカリ溶解
性の測定を行った。アルカリ溶解度は毛髪の劣化の状態
を特徴づけるのに役立つ。前記毛髪のふさそれぞれを0.
1 Nの水酸化ナトリウム溶液中に65℃で30分間浸し、次
いで蒸留水中に5分間浸すことによって3回すすぎ、最
後に一定重量に達するまで105℃でオーブン乾燥した。
毛髪の重量損失(%で表わされる)はアルカリ溶解性に
相当する。また、システイン酸についても測定を行っ
た。毛髪を酸媒体中で熱加水分解処理した後に、溶液に
変化したシステイン酸の量を、イオン交換樹脂上で該ア
ミノ酸を分離し、次いでニンヒドリンを使用して呈色反
応を行うことによって測定した。天然の毛髪について
は、システイン酸の量は0〜0.8%であり、劣化した毛
髪についてはこの量が増大した。レーザー漂白はアルカ
リ溶解性又はシステイン酸含有量を実質的に変化させな
いが、これらの値は化学的手段で漂白した後には著しく
増大することが認められた。
【0066】実施例5 長さ20cmの欧州人の天然の毛髪0.25g の4つのふさを使
用した。毛髪のふさNo.1を、30分の漂白操作(下記配合
物No.1)に3回供した。 配合物No.1: 下記の成分: − オキシエチレン化ノニルフェノール(4 EO) 25 g − オキシエチレン化ノニルフェノール(9 EO) 20 g − オキシエチレン化ラウリン酸(2 EO) 7 g − オレイン酸 30 g − プロピレングリコール 12 g − 1-ヒドロキシ-4-(フェニルアミノ)アントラキノン 0.05g − アンモニア溶液(20%) 7 g − 脱イオン水 全体を100gにするのに必要な量 からなる配合物60g と、下記の成分: − 過硫酸ナトリウム 30 g − 過硫酸カリウム 25 g − 無水ケイ酸ナトリウム 3 g − コロイドシリカ 0.4 g − 塩化アンモニウム 12 g − 1-ヒドロキシ-4-(フェニルアミノ)アントラキノン 0.3 g からなる粉末50g とを混合し、さらに下記の成分: − 30容量濃度(volume)の過酸化水素 100 g − リン酸 全体をpH3にするのに必要な量 2.7 N過酸化水素水溶液 からなる溶液120 mlと混合したもの。
【0067】毛髪のふさNo.2を、本発明の方法に従っ
て、図1に示した型の装置を使用してレーザー照射によ
る漂白に供した。レーザー光源は、波長532 nm、発射周
波数1Hz、ビーム直径5mm、パルス間隔4nsをもつSure
lite Continuumレーザーであった。前記の2つの毛髪の
ふさを色が同じ程度になるまで薄くした(lightened)。
(毛髪のふさNo.2の漂白に匹敵する毛髪のふさNo.1の漂
白を得るためには、毛髪のふさNo.1を3回処理すること
が必要であった。) 前記両方の毛髪のふさと、未漂白の第3のふさとを直径
9mmのローラーに巻き付け、次いで第1のパーマネント
ウェーブローション(下記配合物No.2)を施し、15分間
そのまま放置しておいた。この毛髪をすすぎ、次いで第
2のパーマネントウェーブローション(下記配合物No.
3)を施した。この毛髪を5分間そのまま放置しておい
た後にすすいだ。
【0068】 配合物No.2: − チオグリコール酸 10 g − アンモニア溶液 pH9にするのに必要な量 − 脱イオン水 全体を100gにするのに必要な量 配合物No.3: − 過酸化水素 8倍容に相当するのに必要な量 − クエン酸 pH3にするのに必要な量 − 脱イオン水 全体を100gにするのに必要な量 毛髪のふさNo.4は、いずれの処理にも供さずに対照とし
て機能させた。得られた前記4種類の毛髪のふさを洗浄
し、比較した。
【0069】カール(curliness):毛髪のふさNo.2及びN
o.3は良好なカールを示した。第1の毛髪のふさは実質
的にカールしなかった。前記4種類の、濡れて且つ櫛で
梳かれた毛髪のふさを一端まで伸ばした。数分後には、
毛髪のふさNo.2とNo.3はカールした外観を有していた。
このカールは弾力性があった。すなわち、毛髪の下端が
さか立っていた(risen)。第1の毛髪のふさは毛髪のさ
か立ち(rise)がなかった。数分後に、毛髪の高さ(毛髪
のふさをのばさない場合の根元から先端までの距離)を
測定した。◎ 頭髪: 乾燥した頭髪の高さ 1. 化学漂白し、次いでパーマネントウェーブ をかけた毛髪 30 cm 2. レーザー漂白し、次いでパーマネントウェーブ をかけた毛髪 22 cm 3. パーマネントウェーブをかけた毛髪 22 cm 4. 天然の毛髪 31 cm 毛髪のふさNo.2、No.3及びNo.4は美しく且つ健康そうな
感触を有していた。毛髪のふさNo.1は病的で、不安定な
すなわち“弛んだ(flaccid)”感触を有していた。
【0070】実施例6 欧州人の頭髪に強調化操作を施した。これを行うため
に、0.5gの頭髪約50本を分離し、本発明に従ってレーザ
ー照射漂白法を使用して処理した。前記の毛髪をすすい
だ後に、毛髪全部を直径9mmのヘアカーラーに巻き付
け、強いパーマネントウェーブ処理(ローション2、次
いでローション3、実施例1参照)を行った。ヘアカー
ラーを取り除き、毛髪をすすいだ。毛髪は均一にカール
していることが認められた。漂白された頭髪は天然の毛
髪と同じ様にカールしていた。全ての毛髪の感触は良好
であった。
【0071】実施例7 欧州人の頭髪を用いて多数の小さいふさに、“ブラシス
トロ−キング(brush-stroking”と呼ばれる強調化操作
を施した。これを行うために、櫛を使用して、0.15g の
約150 本の頭髪を、本発明に従ってレーザー照射漂白法
を使用して処理するために単離した。前記の毛髪をすす
いだ後に乾燥した。2週間後に、毛髪全部を直径9mmの
ヘアカーラーに巻き付け、強力なパーマネントウェーブ
処理(実施例1に記載のローション2、次いでローショ
ン3)を行った。ヘアカーラーを取り除き、毛髪をすす
いだ。毛髪は均一にカールしていることが認められた。
漂白された頭髪は天然の毛髪と同じ様にカールしてい
た。全ての毛髪の感触は良好であった。
【0072】実施例8 欧州人のくり色の天然の毛髪2ふさと、欧州人の70%灰
色の天然の毛髪1ふさとを採取した。第1の毛髪のふさ
を過酸化水素、過酸塩及びアンモニア溶液を使用して30
分の漂白処理(前記配合物No.1)に3回供した。第2の
毛髪のふさを本発明に従ってレーザー照射漂白に供し
た。第1の毛髪の2つのふさを色調が同じ程度になるま
で薄くした。前記の3種類の頭髪を着色剤を用いて、下
記の配合物No.4と配合物No.5の混合物(重量対重量で)
を用いて染めた。
【0073】 配合物No.4 − p-フェニレンジアミン 0.1 g − m-ヒドロキシフェノール 0.3 g − m-ヒドロキシフェノール 0.1 g − m-アミノフェノール 0.1 g − 2-メチル-5-(β-ヒドロキシエチル)アミノフェノール 0.2 g − アンモニア溶液(20%) 10 g − エチルアルコール 10 g − 脱イオン水 全体を100gにするのに必要な量 配合物No.5 − 20容量濃度の過酸化水素 100 g − リン酸 pH2.5 にするのに必要な量
【0074】第1の頭髪のふさは極めて高度に着色され
ていることが認められた。色合いは赤褐色を帯びた黄金
色(golden colour)であった。次の2つの毛髪のふさは
適度に着色されたが、レーザー照射し、次いで染色する
ことによって処理された毛髪のふさは、染色することに
よって処理された天然の毛髪よりも幾分濃く、その色合
いは極めて似通っていた(赤褐色を帯びたくり色)。さ
らに、前記の3種類の毛髪をシャンプーで洗う(6回シ
ャンプーした)と、毛髪2及び3の色の堅労度は極めて
良好であることが認められた。これに対して、第1の毛
髪のふさの色合いは、洗い流されてあせて黄色を与え
た。尚、前記のいわゆる“20容量濃度の”過酸化水素は
過酸化水素の1.8 N 水溶液である。
【0075】実施例9 欧州人のくり色の天然の毛髪2ふさと、白人の70%灰色
の天然の毛髪1ふさとを採取した。第1の毛髪のふさを
過酸化水素、過酸塩及びアンモニア溶液を使用する30分
の漂白処理(前記配合物No.1)に3回供した。第2の毛
髪のふさを本発明に従ってレーザー照射漂白に供した。
第1の毛髪の2つのふさを色調が同じ程度になるまで薄
くした。前記の3種類の頭髪をセッティングローラーに
入れた。3つの毛髪のふさを陰イオン性共重合体(下記
配合物No.6)を用いるヘアラッカーで処理した。
【0076】 配合物No.6 − 商品名“Gantrez ES425 L”(I.S.P.)として販売されている メチルビニルエーテル/マレイン酸ブチル・共重合体 (アミノメチルフェノールで100%中和されたもの) 5 g − エチルアルコール 全体を100gにするのに必要な量 上記配合物はジメチルエーテル(配合物100g当たり30g)
で加圧されている。毛髪のふさ2及び3は第1のふさよ
りも柔らかく、しかもより一層もつれをほぐしやすいこ
とが認められた。
【0077】実施例10 欧州人のくり色の天然の毛髪2ふさと、白人の70%灰色
の天然の毛髪1ふさとを採取した。第1の毛髪のふさを
過酸化水素、過酸塩及びアンモニア溶液を使用する30分
の漂白処理(前記配合物No.1)に3回供した。第2の毛
髪のふさを本発明に従ってレーザー照射漂白に供した。
第1の毛髪の2つのふさを色調が同じ程度になるまで薄
くした。前記の毛髪のふさ3つをシャンプー(下記配合
物No.7)処理(毛髪1g 当たりシャンプー0.5g) に8回
供した。
【0078】 配合物No.7 − 活性物質を70%有する水溶液に溶解した ポリオキシエチレン化ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 15 g(AS) − ラウリルベタイン 2.5 g − 脱イオン水 全体を100gにするのに必要な量 毛髪のふさ2及び3は第1のふさよりも柔らかく、しか
ももつれをほぐすのがより一層容易であることが認めら
れた。前記の記載において、EOはエチレンオキシドを意
味し、ASは活性物質を意味するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する装置の第1の態様を示す略図
である。該装置はその一端に、幅広の底部を有する溝の
形状の受け口と、それと共同して機能する部材すなわち
共同部材であってレバーによって作動され得る共同部材
とを有する。
【図2】図1に示した装置の、前記受け口を有する端部
を上からみた部分図である。
【図3】図1の装置の前記共同部材の端部を下からみた
部分図である。
【図4】図1の装置の使用方法を例示した略図である。
【図5】本発明で使用する第2の態様の装置であって細
いスロットの形状の受け口をもつ装置の断面図である。
【図6】図5の装置の垂直方向縦断面図である。
【図7】図5の装置の使用方法を示す略図である。
【符号の説明】
1、11 部分的に中空状の伸張胴体部 1a 前端部 2 溝 3 レーザ
ー光ビーム導入管 3a 出口窓 4、16 鏡 5 共同部材 6 軸 7 レバー 8 フレキ
シブルチューブ 8a オリフィス 9 共同部
材の作用面 10、14 毛髪のふさ 11a,11b 分岐 12、13 スロットの面 15 レーザー
通溝 17 通溝

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漂白された毛髪に施される化粧処理の効
    果を高める方法であって、レーザー光を用いて照射する
    ことによって漂白された毛髪に対して化粧処理を施すこ
    とからなることを特徴とする、漂白された毛髪に施され
    る化粧処理の効果を高める方法。
  2. 【請求項2】 前記化粧処理が下記の処理:すなわちパ
    ーマネント付形処理又はデザイン処理、洗髪処理、ある
    いはコンディショニング組成物、セットローション又は
    ヘアラッカーの施用処理の中から選択される少なくとも
    一つである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記毛髪は、該毛髪を漂白するのに十分
    な出力のレーザー光ビームを使用して毛髪のひとふさ又
    はひとふさの毛髪の一部分を照射することによって部分
    的に又は完全に漂白される請求項1又は2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記漂白を行うために、 − 前記の毛髪のふさの一部の領域をパルスの形態で放
    出されるレーザー光ビームを使用して照射することによ
    って処理して、毛髪中のメラニンを分解することによっ
    て該領域の毛髪を少なくとも部分的に漂白し、 − 必要ならば、前記レーザー光ビームに対して前記の
    毛髪のふさを相対運動させることによって毛髪の1つ又
    はそれ以上の領域を同様の方法で連続して処理して、そ
    のようにして前記の毛髪のふさの部分のすべて全体を処
    理し、 − 前記処理を、前記の毛髪のふさの一部分について所
    望の程度の漂白が得られるまで可能ならば反復し、 − 1パルス当たりにつき532 nmにおいて0.1〜1.2 J/c
    m2 のエネルギー密度を送達するのに十分な出力のレー
    ザー光を用いて前記の操作を行うことからなり但し、前
    記の選択されるエネルギー密度は毛髪のケラチン繊維が
    損傷を受ける閾値よりも大きいものではなく、前記閾値
    は処理すべき毛髪の本来の色が濃ければ濃いほど低いも
    のとする、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記操作が1パルス当たり下記の最大エ
    ネルギー密度:すなわち − 日本人型の毛髪については0.35 J/cm2 − 濃いくり色の毛髪については0.4 J/cm2 − 淡いくり色の毛髪については0.5 J/cm2 − 色の濃い金髪については0.7 J/cm2 − 色の淡い金髪については1.2 J/cm2 の程度を越えないように行われることからなり、但し、
    前記エネルギー密度の値は532 nmの波長のレーザー光に
    ついて示される値であり、使用されるレーザー光が532
    nm以外の波長λ(ナノメーターすなわちnmで表わされ
    る)を有する場合にはλ/532 に相当する補正係数が乗
    じられねばならない値であるものとする請求項4に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 前記操作は、パルス当たりにつき下記の
    エネルギー密度(ジュール/cm2 ):すなわち − 日本人型の毛髪については0.2〜0.35 J/cm2 − 濃いくり色の毛髪については0.2〜0.4 J/cm2 − 淡いくり色の毛髪については0.15〜0.5 J/cm2 − 色の濃い金髪については0.15〜0.7 J/cm2 − 色の淡い金髪については0.1〜1.2 J/cm2 のエネルギー密度が得られるように行われることからな
    り、但し、前記エネルギー密度の値は532 nmの波長のレ
    ーザー光について示される値であり、使用される前記放
    射が532 nm以外の波長λ(ナノメーターすなわちnmで表
    わされる)を有する場合にはλ/532 に相当する補正係
    数が乗じられねばならない値であるものとする請求項5
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記漂白工程を行う間に、化粧処理すべ
    き毛髪が着色剤を使用して染めてある場合には、さらに
    毛髪のレーザー照射の追加の工程を前記請求項1〜6の
    いずれかに1項に記載の方法と同様の方法で行い、しか
    も該着色剤を破壊又は分解させるのに十分な高いエネル
    ギー密度で行う、請求項1〜6のいずれかに1項に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 レーザーの高いエネルギー密度が532nm
    における1パルス当たりエネルギー密度0.8 J/cm2 に少
    なくとも相当するものである請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 漂白中は毛髪を損傷し得る局部的加熱を
    防止するために、パルスの周期を抑えるものであるか、
    あるいはこれに代えて又はこれと同時に処理すべき毛髪
    のふさの相対運動をレーザー光ビームに対して十分に行
    うものであり、またそれらに代えて又はそれらと同時に
    毛髪の処理する領域で毛髪を冷却するものである請求項
    3〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 漂白中は前記の毛髪のふさを予め整え
    て毛髪のリボンを作成し且つ処理する領域の毛髪を該リ
    ボンの面の少なくとも一方の面でのレーザー照射によっ
    て漂白する、請求項3〜9のいずれか1項に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 前記漂白工程の間に、 − 処理すべき毛髪のふさの受け口を有する処理装置で
    あって前記受け口の表面が前記レーザー光ビームの出口
    用のオリフィスを有するものである該処理装置を使用し
    て、前記操作を行ない、 − リボンの形で広げられた前記の毛髪のふさを、その
    長さ全体のうちの少なくとも一部分にわたって、毛髪の
    処理すべき領域が前記オリフィスに向き合う反対側にあ
    るように前記受け口の表面に当て、 − 次いで前記領域にレーザーの照射を行い、そして − 前記の毛髪のふさをレーザー光ビームに対して相対
    運動させることによって、処理すべき毛髪の別の領域の
    レーザー照射を連続的に行う、請求項3〜10のいずれか
    1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記相対運動は前記受け口に対する前
    記毛髪のふさの相対運動を包含するものである請求項11
    に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記相対運動はレーザー光ビームの方
    向を変化させて処理すべき毛髪の領域を走査させて得ら
    れるものである請求項9及び10のいずれかに記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 毛髪を流体の循環によって冷却する請
    求項9〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 毛髪を処理する領域中でガス流を作る
    ことによって冷却する請求項14に記載の方法。
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