JPH085955A - 虚像式立体画像表示装置および虚像式立体画像表示方法 - Google Patents

虚像式立体画像表示装置および虚像式立体画像表示方法

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JPH085955A
JPH085955A JP6135847A JP13584794A JPH085955A JP H085955 A JPH085955 A JP H085955A JP 6135847 A JP6135847 A JP 6135847A JP 13584794 A JP13584794 A JP 13584794A JP H085955 A JPH085955 A JP H085955A
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Takashi Ikeda
貴司 池田
Seiji Okada
誠司 岡田
Hiroshi Kitamura
洋 北村
Koichi Yoneda
広一 米田
Toshiya Iinuma
俊哉 飯沼
Katsumi Terada
克美 寺田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、目が疲労しにくい虚像式立体画
像表示装置および虚像式立体画像表示方法を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 観察者の両眼13L、13Rにそれぞれ対応
して設けられかつ表示パネル装置11L、11Rと拡大
光学系12L、12Rとを備えた一対の表示手段10
L、10R、観察者の両眼13L、13Rの視線方向に
関する情報を検出する視線検出手段20L、20R、お
よび検出された両眼の視線方向に関する情報に基づい
て、虚像位置を調整する虚像位置調整手段を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、観察者の両眼にそれ
ぞれ対応して設けられかつ拡大光学系と表示パネル装置
とを有する一対の表示手段を備えた虚像式立体画像表示
装置および虚像式立体画像表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の虚像式立体画像表示装置
の構成を示している。この虚像式立体画像表示装置は、
頭部装着型立体ディスプレイと呼ばれているものであ
り、左目用の表示手段10Lと、右目用の表示手段10
Rとを備えている。各表示手段10L、10Rは、液晶
パネル(LCD)11L、11Rおよび拡大レンズ12
L、12Rを備えている。液晶パネル11Lには左目用
画像が表示され、液晶パネル11Rには右目用画像が表
示される。
【0003】観察者は、両眼13L、13Rの前方に配
置された拡大レンズ12L、12Rを通して、液晶パネ
ル11L、11R上の画像を見る。このため、観察者に
認識される画像は、液晶パネル11L、11Rの後面に
ある仮想スクリーン14L、14R上の虚像となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】仮想スクリーン14
L、14R上の点Aが注視点であるときには、ピント調
節と輻輳運動とは調和するため、目が疲労するといった
ことはない。しかしながら、仮想スクリーン14L、1
4R上に左画像Lと右画像Rとして表示される対象物体
を注視した場合、両眼視差によって注視点は対象物体の
立体画像位置Bに移行する。つまり、左目13Lの視線
は線21Lから22Lに移動し、右目13Rの視線は線
21Rから22Rに移動する。この場合には、輻輳運動
は立体画像位置Bに合うように行われ、ピント調整は虚
像が結ばれる仮想スクリーン14L、14Rに合うよう
に行われるので、目が疲労するという問題がある。
【0005】この発明は、目が疲労しにくい虚像式立体
画像表示装置および虚像式立体画像表示方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による第1の虚
像式立体画像表示装置は、観察者の両眼にそれぞれ対応
して設けられかつ表示パネル装置と拡大光学系とを備え
た一対の表示手段、観察者の両眼の視線方向に関する情
報を検出する視線検出手段、および検出された両眼の視
線方向に関する情報に基づいて、虚像面位置を調整する
虚像面位置調整手段を備えていることを特徴とする。
【0007】上記虚像面位置調整手段としては、観察者
の注視点に虚像面位置がくるように、各表示手段の表示
パネル装置の位置を調整するもの、観察者の注視点に虚
像面位置がくるように、各表示手段の拡大光学系の位置
を調整するもの等が用いられる。
【0008】この発明による第2の虚像式立体画像表示
装置は、観察者の両眼にそれぞれ対応して設けられかつ
表示パネル装置と拡大光学系とを備えた一対の表示手
段、観察者の両眼の視線方向に関する情報を検出する視
線検出手段、検出された両眼の視線方向に関する情報に
基づいて、虚像面の前後方向位置を調整する第1調整手
段、検出された両眼の視線方向に関する情報に基づい
て、虚像面の左右中心位置を調整する第2調整手段、お
よび検出された両眼の視線方向に関する情報に基づい
て、左右の各画像の水平方向表示位置を調整する第3調
整手段を備えていることを特徴とする。
【0009】上記第1調整手段としては、虚像面の前後
方向位置が観察者の注視点にくるように、各表示手段の
表示パネル装置の位置を調整するもの、虚像面の前後方
向位置が観察者の注視点にくるように、各表示手段の拡
大光学系の位置を調整するもの等が用いられる。
【0010】上記第2調整手段としては、たとえば、虚
像面の左右中心位置が観察者の注視点に位置するよう
に、両表示手段の表示装置および拡大光学系の回転角度
位置を調整するものが用いられる。
【0011】上記第3調整手段としては、たとえば、注
視物体の表示画像の左右中心が視線中心と一致するよう
に、表示画像を水平方向にシフトさせるものが用いられ
る。
【0012】この発明による第1の虚像式立体画像表示
方法は、観察者の両眼の視線に応じて、虚像面位置を調
整することを特徴とする。
【0013】この発明による第2の虚像式立体画像表示
方法は、観察者の両眼の視線方向に関する情報を検出
し、検出した両眼の視線方向に関する情報に基づいて虚
像面位置を調整することを特徴とする。
【0014】
【作用】この発明による第1の虚像式立体画像表示装置
では、観察者の両眼の視線方向に関する情報が検出され
る。そして、検出された両眼の視線方向に関する情報に
基づいて、虚像面位置が調整される。
【0015】この発明による第2の虚像式立体画像表示
装置では、観察者の両眼の視線方向に関する情報が検出
される。検出された両眼の視線方向に関する情報に基づ
いて、虚像面の前後方向位置が調整される。また、検出
された両眼の視線方向に関する情報に基づいて、虚像面
の左右中心位置が調整される。また、検出された両眼の
視線方向に関する情報に基づいて、左右の各画像の水平
方向表示位置が調整される。
【0016】この発明による第1の虚像式立体画像表示
方法では、観察者の両眼の視線に応じて、虚像面位置が
調整される。
【0017】この発明による第2の虚像式立体画像表示
方法では、観察者の両眼の視線方向に関する情報が検出
され、検出された両眼の視線方向に関する情報に基づい
て虚像面位置が調整される。
【0018】
【実施例】図1は、立体画像表示装置の構成を示してい
る。
【0019】この虚像式立体画像表示装置は、左目用の
表示手段10Lと、右目用の表示手段10Rとを備えて
いる。各表示手段10L、10Rは、液晶パネル(LC
D)11L、11Rおよび拡大レンズ12L、12Rを
備えている。液晶パネル11Lには左目用画像が表示さ
れ、液晶パネル11Rには右目用画像が表示される。
【0020】各液晶パネル11L、11Rは、拡大レン
ズ12L、12Rの光軸方向に移動自在に配置されてい
る。そして、各液晶パネル11L、11Rの光軸方向位
置は、図示しない位置調整機構によって調整されるよう
になっている。
【0021】また、表示手段10Lには左目の視線方向
に関する情報を検出するための視線検出器20Lが設け
られている。同様に、表示手段10Rには右目の視線方
向に関する情報を検出するための視線検出器20Rが設
けられている。
【0022】視線方向を検出する方式には、網膜部に対
する角膜部の電位の変化を利用するEOG(Electro-Oc
ulography)方式、スポットライトを眼球に入射すること
によって角膜内部に生じる虚像の動きを検出する角膜反
射方式、目に赤外線を照射したときにその反射光量が白
目部分と黒目部分とで異なることを利用する強膜反射方
式等がある。視線検出器20L、20Rとしては、何れ
の方式に基づいて視線を検出するものでもよい。
【0023】観察者は、両眼13L、13Rの前方に配
置された拡大レンズ12L、12Rを通して、液晶パネ
ル11L、11R上の画像を見る。このため、観察者に
認識される画像は、液晶パネル11L、11Rの後面に
ある仮想スクリーン(虚像面)14L、14R上の虚像
となる。
【0024】注視点が仮想スクリーン14L、14R上
のA点からそれより手前のB点に移行したときの虚像式
立体画像表示装置の動作について説明する。注視点がA
点にあるときには、両眼13L、13Rから虚像が結ば
れる仮想スクリーン14L、14Rまでの距離と、両眼
13L、13Rから注視点Aまでの距離は、一致してい
る。このため、ピント調節と輻輳運動とは調和してい
る。
【0025】B点は、図1に示すように、仮想スクリー
ン14L、14R上に左画像Lと右画像Rとして表示さ
れる対象物体を注視した場合の、対象物体の立体画像位
置である。注視点がB点に移行すると、左目13Lの視
線は、線21Lから22Lに移行する。また、右目13
Rの視線は、線21Rから22Rに移行する。したがっ
て、何らかの調整を行わない場合には、両眼13L、1
3Rから虚像が結ばれる仮想スクリーン14L、14R
までの距離と、両眼13L、13Rから注視点Bまでの
距離とは一致しなくなり、目が疲れやすくなる。
【0026】この虚像式立体画像表示装置では、注視点
が変化すると、視線検出器20L、20Rによって検出
された視線方向に関する情報に基づいて、新たな注視点
に仮想スクリーン(虚像面)が移行するように、液晶パ
ネル11L、11Rの光軸方向位置が調節される。
【0027】たとえば、注視点がA点からB点に移行し
たときには、仮想スクリーンがB点にくるように、液晶
パネル11L、11Rが拡大レンズ12L、12R方向
に移動せしめられる。液晶パネル11L、11Rの移動
後の位置を図1に破線で示す。また、新たな仮想スクリ
ーン(虚像面)を図1に15L、15Rで示す。
【0028】図2は、注視点がA点である場合に仮想ス
クリーン14L、14R上に結ばれる虚像と、注視点が
A点からB点に移行した場合に新たな仮想スクリーン1
5L、15R上に結ばれる虚像との関係の一例を示して
いる。
【0029】図2の例では、家の前方に人が存在してい
る画像である。注視点がA点の場合の注視物体は家の画
像である。注視点がA点である場合には、注視物体であ
る家の画像にピントおよび輻輳角が合っている。このた
め、仮想スクリーン14L、14R上においては、家の
左目用画像および右目用画像は視差がなく、人の左目用
画像および右目用画像には視差ができている。
【0030】家の画像に注視している状態から、人の画
像を注視すると、両眼視差によって輻輳角が変化し、注
視点はA点からB点に移行する。これにともなって、上
述したように、液晶パネル11L、11Rが移動させら
れることにより、B点の位置に仮想スクリーンが移行す
る。このように仮想スクリーンが注視点Bに移行するた
め、注視点がB点である場合には、注視物体である人の
画像にピントおよび輻輳角が合うようになる。このた
め、新たな仮想スクリーン15L、15R上において
は、注視物体である人の左目用画像および右目用画像に
は視差がなく、家の左目用画像および右目用画像には視
差ができている。
【0031】以上のように、上記虚像式立体画像表示装
置では、注視点が変化しても、注視点位置に仮想スクリ
ーンが形成されるため、輻輳運動とピント調節とが調和
し、目が疲れにくくなる。
【0032】図3および図4を参照して、一般的なモデ
ルを用いて、注視点が変化したときの液晶パネル11
L、11Rの光軸方向位置制御方法について、さらに詳
しく説明する。
【0033】図3において注視点がA点からB点に移動
した場合に、液晶パネル11L、11Rの光軸方向位置
の制御方法について説明する。図4は、右目13Rに対
する表示手段10Rの液晶ディスプレイ11Rの光軸方
向位置と虚像面位置との関係を示している。
【0034】図3において、両眼13L、13Rの間隔
をEとする。また、図3の平面内において、両眼13
L、13Rの中心を通りかつ両眼13L、13Rを結ぶ
線に直交する線を基準線Sとする。また、右目13Rか
らA点までの距離をDAR、左目13RからA点までの
距離をDALとする。また、点Aに対する右目13Rの
視線と基準線Sとのなす角をθAR、A点に対する左目
13Lの視線と基準線Sとのなす角をθALとする。
【0035】右目13RからB点までの距離をDBR、
左目13RからB点までの距離をDBLとする。また、
B点に対する右目13Rの視線と基準線Sとのなす角を
θBR、A点に対する左目13Lの視線と基準線Sとの
なす角をθBLとする。距離DAR、DAL、DBRお
よびDBLは、それぞれ次の式で表される。
【0036】
【数1】 DAR =E /{sin θAR+(cos θAR×tan θAL)} DAL =E /{sin θAL+(cos θAL×tan θAR)} DBR =E /{sin θBR+(cos θBR×tan θBL)} DBL =E /{sin θBL+(cos θBL×tan θBR)}
【0037】図4において、右目13Rと拡大レンズ1
2Rとの距離をeとする。注視点Aと拡大レンズ12R
との距離をb1とする。虚像が注視点Aに結ばれる場合
の液晶パネル11Rの位置をPAとすると、そのときの
拡大レンズ12Rと液晶パネル11Rとの間隔はa1と
なる。
【0038】また、注視点Bと拡大レンズ12Rとの距
離をb2とする。虚像が注視点Bに結ばれる場合の液晶
パネル11Rの位置をPBとすると、そのときの拡大レ
ンズ12Rと液晶パネル11Rとの間隔はa2となる。
【0039】液晶パネル11Rが位置PAにある場合に
は、a1、b1および拡大レンズ12Rの焦点距離fと
の間には次の関係が成り立つ。
【0040】
【数2】1/f=−1/b1+1/a1
【0041】右目13Rと注視点Aまでの距離はDAR
であるので、上記第2式は、次のように表される。
【0042】
【数3】1/f=−1/(DAR −e)+1/a1
【0043】液晶パネル11Rが位置PBにある場合に
は、a2、b2および拡大レンズの焦点距離fとの間に
は次の関係が成り立つ。
【0044】
【数4】1/f=−1/b2+1/a2
【0045】右目13Rと注視点Bまでの距離はDBR
であるので、上記第4式は、次のように表される。
【0046】
【数5】1/f=−1/(DBR −e)+1/a2
【0047】液晶パネル11Rを位置PAからPBまで
移動させるための距離ΔaR(a1−a2)は、上記数
式3および数式5から、次のようになる。
【0048】
【数6】ΔaR={f2×(DBR−DAR )} ÷{(DBR −e+f )×(DAR −e +f )}
【0049】つまり、注視点がA点からB点に移行した
場合の右目13Rに対する表示手段10Rの液晶パネル
11Rの制御移動量はΔaRとなる。
【0050】同様に、注視点がA点からB点に移行した
場合の左目13Lに対する表示手段10Lの液晶パネル
11Lの制御移動量ΔaLは、次のようになる。
【0051】
【数7】ΔaL={f2×(DBL−DAL )} ÷{(DBL −e+f )×(DAL −e +f )}
【0052】つまり、注視点が変化したときには、視線
検出器20L、20Rによって検出された視線方向に関
する情報に基づいて、各目13L、13Rの注視点に対
する視線と基準線Sとのなす角が求められる。そして、
求められた各目13L、13Rの注視点に対する視線と
基準線Sとのなす角と、上記数式1とに基づいて、各目
13L、13Rから注視点までの距離が求められる。
【0053】この後、予め定められている拡大レンズ1
2L、12Rの焦点距離fおよび拡大レンズ12L、1
2Rと各目13L、13Rとの間隔eならびに求められ
た各目13L、13Rから注視点までの距離と、上記数
式6および7とに基づいて、各液晶パネル11L、11
Rの制御移動量が求められる。そして、求められた制御
移動量だけ、各液晶パネル11L、11Rが光軸方向に
移動させられる。
【0054】上記実施例では、視線検出器20L、20
Rによって検出された視線方向に関する情報に基づい
て、新たな注視点に虚像位置がくるように各液晶パネル
11L、11Rが光軸方向に移動させられているが、光
学系を移動させるようにしてもよい。
【0055】たとえば、図5に示すように、各目31に
対する各表示手段を、液晶パネル32と、目31と液晶
パネル32との間に配された2つのレンズ33、34か
ら構成する。2つのレンズのうち一方を固定レンズ33
とし、他方を光軸方向に移動自在な移動レンズ34とす
る。そして、移動レンズ34の光軸方向位置を調整する
レンズ位置調整機構を設ける。
【0056】注視点が移動した場合には、視線検出器2
0L、20Rによって検出された視線方向に関する情報
に基づいて、新たな注視点に虚像位置がくるように移動
レンズ34を移動させる。図5の例でいえば、注視点が
A点からB点に移行した場合には、移動レンズ34は位
置PAから位置PBに移動させられる。
【0057】図6は、他の虚像型立体画像表示装置を示
している。
【0058】この虚像型立体画像表示装置においては、
各表示手段10L、10Rの拡大レンズ12L、12R
および液晶パネル11L、11Rとが、視線に応じて回
転できる構成になっている点が図1のものと異なってい
る。つまり、各表示手段10L、10Rの拡大レンズ1
2L、12Rおよび液晶パネル11L、11Rは、回転
自在に配されている。また、拡大レンズ12L、12R
および液晶パネル11L、11Rの回転角度位置を調整
する角度位置調整機構が設けられている。
【0059】注視点がA点からB点に移動した場合に
は、図1の虚像型立体画像表示装置と同様に、視線検出
器20L、20Rによって検出された視線方向に関する
情報に基づいて液晶パネル11L、11Rが光軸方向に
移動せしめられることにより、仮想スクリーン(虚像
面)が点Bに移動させられる(この処理を第1処理とい
うことにする)。この状態においては、図1に仮想スク
リーン15L、15Rで示したように、仮想スクリーン
15L、15Rの左右中心位置が視線中心からずれてし
まう。
【0060】したがって、図2の画像を例にとると、図
2に示す第1処理後の左右の各画像および図7(a)に
示す左目用画像のように、仮想スクリーン15L、15
R上において注視物体(人)画像の左右中心Nと視線中
心Mとは一致するが、仮想スクリーン15L、15Rの
左右中心位置Gと視線中心Mとは一致しなくなる。この
ため、図2に示す第1処理後の左右合成画像に示すよう
に、左目用画像と右目用画像とが重ならない部分が生
じ、両画像が重ならない部分の輝度が低下するという問
題がある。
【0061】そこで、この虚像型立体画像表示装置で
は、上記第1処理の後、視線検出器20L、20Rによ
って検出された視線方向に関する情報に基づいて、各表
示手段10L、10Rの拡大レンズ12L、12Rおよ
び液晶パネル11L、11Rが、それらの光軸が注視点
Bを通るように、回転せしめられる(この処理を第2処
理ということにする)。回転後の拡大レンズ12L、1
2Rおよび液晶パネル11L、11Rの位置を図6に破
線で示す。また、これにより得られた新たな仮想スクリ
ーンを図6に15L、15Rで示す。
【0062】この第2処理によって、図6または図7
(b)に示すように、仮想スクリーン15L、15Rの
左右中心位置Gが視線中心Mと一致するようになる。し
かしながら、このようにすると、図7(b)に示すよう
に、注視物体(人)画像の左右中心Nが視線中心Mから
ずれてしまう。
【0063】そこで、この虚像型立体画像表示装置で
は、上記第2処理の後、視線検出器20L、20Rによ
って検出された視線方向に関する情報に基づいて、注視
物体(人)画像の左右中心Nが視線中心Mに合致するよ
うに、左右の各表示画像が画像処理によって水平シフト
される。水平シフトされた後の画像が図7(c)に示さ
れている。
【0064】図8は、注視点がA点である場合に仮想ス
クリーン14L、14R上に結ばれる虚像と、注視点が
B点に移行されて上記第1〜第3処理が施された後に、
新たな仮想スクリーン15L、15R上に結ばれる虚像
との関係の一例を示している。
【0065】図8に示すように、注視点がB点に移行さ
れた後の画像においては、注視物体(人)画像の左右中
心N、視線中心Mおよび仮想スクリーン15L、15R
の左右中心Gが一致するようになる。左目および右目の
合成画像においては、全部分において左目画像と右目画
像が重なり合っているため、図1の虚像型立体画像表示
装置で得られる画像のように輝度が低下する部分が生じ
るといったことがなくなる。
【0066】
【発明の効果】この発明によれば、観察者の目が疲労し
にくくなる虚像式立体画像表示装置または虚像式立体画
像表示方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】虚像式立体画像表示装置の構成を示す構成図で
ある。
【図2】図1の虚像式立体画像表示装置において、注視
点がA点である場合の虚像と、注視点がB点に移行した
ときの虚像との関係の一例を示す模式図である。
【図3】注視点が移行したときの一般的なモデルを示す
模式図である。
【図4】図3のモデルのように注視点が移行したときの
液晶パネルの光軸方向位置の調整方法を説明するための
模式図である。
【図5】虚像位置をレンズを移動させて変化される例を
示す模式図である。
【図6】他の虚像式立体画像表示装置の構成を示す構成
図である。
【図7】図6の虚像式立体画像表示装置による処理を説
明するための模式図である。
【図8】図6の虚像式立体画像表示装置において、注視
点がA点である場合の虚像と、注視点がB点に移行した
ときの虚像との関係の一例を示す模式図である。
【図9】従来の虚像式立体画像表示装置の構成を示す構
成図である。
【符号の説明】
10L、10R 表示手段 11L、11R 液晶ディスプレイ 12L、12R 拡大レンズ 13L、13R 観察者の目 14L、14R 仮想スクリーン 15L、15R 仮想スクリーン 20L、20R 視線検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 広一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 飯沼 俊哉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 寺田 克美 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察者の両眼にそれぞれ対応して設けら
    れかつ表示パネル装置と拡大光学系とを備えた一対の表
    示手段、 観察者の両眼の視線方向に関する情報を検出する視線検
    出手段、および検出された両眼の視線方向に関する情報
    に基づいて、虚像面位置を調整する虚像面位置調整手
    段、を備えている虚像式立体画像表示装置。
  2. 【請求項2】 虚像面位置調整手段は、観察者の注視点
    に虚像面が位置するように、各表示手段の表示パネル装
    置の位置を調整するものである請求項1に記載の虚像式
    立体画像表示装置。
  3. 【請求項3】 虚像面位置調整手段は、観察者の注視点
    に虚像面が位置するように、各表示手段の拡大光学系の
    位置を調整するものである請求項1に記載の虚像式立体
    画像表示装置。
  4. 【請求項4】 観察者の両眼にそれぞれ対応して設けら
    れかつ表示パネル装置と拡大光学系とを備えた一対の表
    示手段、 観察者の両眼の視線方向に関する情報を検出する視線検
    出手段、 検出された両眼の視線方向に関する情報に基づいて、虚
    像面の前後方向位置を調整する第1調整手段、 検出された両眼の視線方向に関する情報に基づいて、虚
    像面の左右中心位置を調整する第2調整手段、および検
    出された両眼の視線方向に関する情報に基づいて、左右
    の各画像の水平方向表示位置を調整する第3調整手段を
    備えている虚像式立体画像表示装置。
  5. 【請求項5】 第1調整手段は、虚像面の前後方向位置
    が観察者の注視点にくるように、各表示手段の表示パネ
    ル装置の位置を調整するものである請求項4記載の虚像
    式立体画像表示装置。
  6. 【請求項6】 第1調整手段は、虚像面の前後方向位置
    が観察者の注視点にくるように、各表示手段の拡大光学
    系の位置を調整するものである請求項4記載の虚像式立
    体画像表示装置。
  7. 【請求項7】 第2調整手段は、虚像面の左右中心位置
    が観察者の注視点に位置するように、両表示手段の表示
    装置および拡大光学系の回転角度位置を調整するもので
    ある請求項4、5および6のいずれかに記載の虚像式立
    体画像表示装置。
  8. 【請求項8】 第3調整手段は、注視物体の表示画像の
    左右中心が視線中心と一致するように、表示画像を水平
    方向にシフトさせるものである請求項4、56および7
    のいずれかに記載の虚像式立体画像表示装置。
  9. 【請求項9】 観察者の両眼の視線に応じて、虚像面位
    置を調整する虚像式立体画像表示方法。
  10. 【請求項10】 観察者の両眼の視線方向に関する情報
    を検出し、検出した両眼の視線方向に関する情報に基づ
    いて虚像面位置を調整する虚像式立体画像表示方法。
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