JPH0859885A - 表面粘着防止のためのポリマー組成物及び方法 - Google Patents

表面粘着防止のためのポリマー組成物及び方法

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JPH0859885A
JPH0859885A JP7029870A JP2987095A JPH0859885A JP H0859885 A JPH0859885 A JP H0859885A JP 7029870 A JP7029870 A JP 7029870A JP 2987095 A JP2987095 A JP 2987095A JP H0859885 A JPH0859885 A JP H0859885A
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photosensitive
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photosensitive system
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JP7029870A
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Jung-Hsien Tsao
ジユン・フシエン・ツアオ
Martin L Carter
マーチン・エル・カーター
Ronald J Kumpfmiller
ロナルド・ジエイ・カンフミラー
Alvin V Randall
アルビン・ブイ・ランダール
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2次感光系を光活性化することにより硬化ポ
リマー組成物の表面粘着を防止する。 【構成】 2次感光系は、硬化前に組成物中に配合され
ており、硬化後に活性化されて硬化製品の表面における
粘着性を最少限に抑える。好ましい組成物は、光硬化性
ポリマー結合剤、例えばプレポリマーと、異なる波長の
硬化放射線を使用することにより異なる時点で選択的に
活性化し得る第1及び第2感光系または成分とを含む。 【効果】 本発明の組成物及び方法は凸版印刷プレート
を製造するのに特に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通常は粘着性のポリマ
ー、樹脂及びゴムの表面の粘着を防止する方法、及び該
方法に使用するポリマー組成物に係わる。特に本発明
は、光硬化性ポリマー組成物から製造された印刷プレー
トにおける表面粘着性を低下する方法、及び該方法を実
施するための組成物に係わる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリマ
ー材料及び製品では、硬化後に表面粘着性の問題が起こ
り得る。W.R.Grace&Co.の1969年10
月21日発行カナダ特許第825,673号明細書は、
ゴムベースのガスケット材料を、波長400〜3200
Å(40〜320nm)の石英灯を使用して紫外(U
V)光に露光してポリマーの粘着性表面を「非粘着性ス
キンフィルム」に変換する、ポリマー材料の表面粘着性
を低下する方法を開示している。
【0003】表面粘着性は、新聞紙、雑誌、書籍、商取
引文書、カタログ、ラベルなどの商業印刷に使用される
光硬化性樹脂凸版印刷プレートにおいてときどき問題と
なる。感光性樹脂凸版印刷プレートは更に、既製消費財
包装用の段ボール箱に絵柄や文字を印刷するために使用
されるフレキソ印刷プレートをも含む。感光性樹脂凸版
印刷プレートにおいては、表面粘着性により、埃や糸く
ずがより寄せ付けられたり、ウェブの引張り荷重及び紙
の剥離が増加したり、積重ね及び保管の問題が増大する
など、少なからぬ問題点が挙げられる。
【0004】感光性樹脂凸版プレートは通常、支持体上
に設けられた感光性樹脂層を像担持透明体、例えばネガ
フィルムを通して活性線に像通りに(imagewis
e)露光し;感光性樹脂層の未露光(未硬化)領域を現
像液(例えば有機溶剤、塩またはアルカリ水溶液、界面
活性剤の水溶液、または水)で洗い出し;後露光処理を
実施して確実に架橋を完了させ、次いで乾燥することに
より製造される。例えばオーストラリア特許AU−B−
62273/90号明細書参照。該特許明細書は参照に
より本明細書の一部を構成するものとする。
【0005】ポリマー材料及び光硬化性ポリマー材料の
表面粘着性を低下させるための化学的及び物理的処理を
含む種々の方法が公知である。光硬化性材料に対しては
特に、レリーフ像を酸化剤、還元剤などで処理する方
法;レリーフ像の表面にコーティング材料を適用する方
法;及びレリーフ像の活性線への後露光を、酸素が光硬
化を妨害しないように不活性ガス中かまたはレリーフ像
を液体中に浸漬して行なう方法が挙げられる。例えば米
国特許第4,806,506号明細書参照。表面粘着性
を低下させるため、硬化時にポリマー表面に移動する脂
肪酸またはろう質材料を添加することも公知である。
【0006】やはり参照により本明細書の一部を構成す
るものとするGruetzmacherらの米国特許第
4,400,459号明細書は、現像及び乾燥した表面
に、(1)活性線に後露光すること及び(2)アルカリ
モノペルスルフェート及び臭化物塩の水溶液で処理する
ことをいずれかの順番で実施する、感光性エラストマー
フレキソ印刷プレートの粘着を防止する方法を教示して
いる。
【0007】やはり参照により本明細書の一部を構成す
るものとするTakahashiらの米国特許第4,2
02,696号明細書は、水素原子を引抜き得る有機カ
ルボニル化合物を表面層に含浸させ、次いでプレート
に、有機カルボニル化合物を励起するために200〜3
00nmの波長を有する活性線を照射することにより、
感光性ポリマー印刷プレートから表面粘着性を除去する
方法を教示している。
【0008】やはり参照により本明細書の一部を構成す
るものとするMinonishiらの米国特許第4,7
16,094号明細書は、飽和または不飽和カルボン
酸、アミドまたはアルコールといった化合物を感光性樹
脂組成物中に取込むことを教示している。
【0009】やはり参照により本明細書の一部を構成す
るものとするNakamuraらの欧州特許出願公開第
0 017 927号明細書は、有機溶剤または溶剤混
合物、例えばペルクロロエチレン/n−ブタノールまた
はトリクロロエチレンを用いて現像即ち「洗い出し」し
た感光性エラストマー印刷プレートを、例えば「殺菌」
灯を用いて300nm以下の波長を有する光に露光する
ことにより粘着防止する方法を教示している。
【0010】やはり参照により本明細書の一部を構成す
るものとするGibson,Jr.の米国特許第4,8
06,506号明細書は、像通りに露光し溶剤現像した
フレキソ凸版印刷プレートの粘着を防止する方法を教示
している。該方法は、現像後のプレートを乾燥するステ
ップ、プレート表面に非プロトン性溶剤を塗布するステ
ップ、次いで印刷表面を、波長200〜300nmの放
射線に露光するステップを含む。更に該方法は、波長2
00〜300nmの使用の後、同時または前に、印刷表
面を300nm以上の波長に露光することを含む。
【0011】従って本発明は、ポリマー材料、特に光硬
化性ポリマー凸版印刷プレートの粘着を防止するための
改善された方法及び組成物に係わる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリマー材料
における表面粘着性を低下させるための改善された方法
及び組成物を提供する。
【0013】本発明の1つの目的は、凸版印刷プレート
を含むポリマー製品の表面粘着を有効に且つ便宜的に防
止することである。
【0014】別の目的は、脂肪酸またはろう質物質を添
加する必要なしに、従って不均一ポリマー組成物を使用
する必要なしに、表面粘着防止を行うことである。
【0015】別の目的は、例えば米国特許第4,20
2,696号明細書に記載の従来方法に対して、現像後
のポリマー製品、例えば凸版印刷プレートの表面に、外
部から化学溶液を吹付けまたは塗布したり、プレートを
化学溶液中に浸漬する必要性を排除することである。
【0016】更に別の本発明の目的は、波長200〜3
00nmの放射線を使用する現像後処理を含む、凸版印
刷プレートのごときポリマー製品を製造する方法を提供
することである。本発明のポリマー組成物の例は、表面
粘着防止のための2次感光系を含む。この「2次」感光
系は、ポリマー組成物の最初の(即ち1次)硬化または
架橋の前にポリマー組成物中に完全に配合されており、
あとで波長200〜300nmの放射線に露光されて表
面処理を開始するが故にこのように称される。ポリマー
組成物中に2次感光系を均一に配合することにより、感
光性材料が硬化後の製品の露光表面に有効且つ均一な濃
度で存在することが保証される。
【0017】本発明の組成物の例は、光硬化性ポリマー
結合剤と、該結合剤と均一混合された第1感光系または
成分と、該結合剤と均一混合された第2感光系または成
分とを含む。ポリマー結合剤は、少なくとも2000の
数平均分子量を有するウレタンプレポリマーであるのが
好ましい。2種の感光系または成分は、異なるUV線波
長を使用することにより2種の成分を選択的に光活性化
し得るような紫外UV線吸収スペクトルを有することを
特徴とする。第1感光系は、波長が少なくとも300n
m以上の放射線に露光されたときラジカル重合によって
ポリマー結合剤を硬化するよう作用するベンゾインアル
キルエーテルカルボニル化合物を含む。第2感光系は、
アミン化合物と、波長200〜300nmの放射線に露
光されたときアミン化合物から水素を引抜き、それによ
ってポリマー結合剤から形成された硬化製品の表面粘着
性を低下させるよう作用するベンゾフェノン光開始剤と
を含む。
【0018】本発明の方法の例は、波長200〜300
nmの放射線に露光されたとき硬化製品の表面粘着性を
低下させるよう作用する光活性化可能な感光性成分を硬
化前に配合されている硬化ポリマー製品を与えるステッ
プ;硬化ポリマー製品の表面から水分を除去するステッ
プ;及び前記硬化ポリマー製品を波長200〜300n
mの放射線に露光するステップからなる。
【0019】本発明の更なる特徴及び利点を以下に記載
する。
【0020】比較のため、プレートの粘着を防止するス
テップを含む従来の感光性ポリマー凸版印刷プレートの
製造方法の説明図を図1に与える。図示した従来方法
は、前出のTakahashiらの1980年5月13
日発行米国特許第4,202,696号明細書に従って
示すものである。
【0021】米国特許第4,202,696号明細書に
よれば、図1(a)に示したように、ポリマー結合剤及
び光開始剤を含む混合物を透明ポリエステルカバーフィ
ルム(図示せず)上に被覆することにより、感光性樹脂
組成物12を与える。コーティング12は透明なポリプ
ロピレンフィルム(図示せず)で覆われている。説明の
ため、組成物12は含像ネガ10の上方の位置に示して
ある。次いで図1(b)においては、光線15に露光す
ることにより組成物の上部を硬化し、プレート12の後
側に床14を形成する。図1(c)においては、プレー
ト12の底部を活性線17に像通りに、即ち像担持ネガ
10を通して露光することによりレリーフ像を形成す
る。図1(d)に示したように、硬化しなかったポリマ
ー材料18を水溶液で洗うなどしてプレート12から除
去し、凹部16(a)と凸部16(b)とを有するレリ
ーフ像16を得る。常法によれば、図1(e)に示した
ように次いでプレートを水に浸漬し、活性線15に10
〜20分間露光し、水浴から取り出し、乾燥する。この
後、図1(f)に番号20で示したように印刷レリーフ
表面16に有機カルボニル化合物を含浸させるが、これ
は、レリーフ表面16に該化合物を含む溶液を吹付けも
しくは塗布するか、または表面16を溶液中に浸漬する
ことにより行う。次いで、表面処理後のプレート12を
波長200〜300nmの放射線15に露光し、それに
よって非粘着性表面が得られたとされる(図1(g)参
照)。
【0022】本発明者らは、現像後に化学物質を外部か
ら適用する必要がある処理方法には多数の問題があるこ
とを見い出した。感光性ポリマー凸版印刷プレートは約
30×40インチまたはそれ以上の寸法で製造されるこ
とが多く、この寸法により処理時の取扱い及び処理は困
難になる。現像後の表面吹付け、塗布または浸漬では、
有効表面成分が処理すべき硬化後の印刷プレートまたは
製品の表面に有効または均一な濃度で存在することが保
証されないと考えられる。例えば、レリーフ表面16の
凹部16(a)中に不均衡な量の処理剤が集積し得、一
方、凸部16(b)及び部分16(a)と16(b)を
つなぐ肩部は、吹付けまたは塗布の場合には特に、流去
のために不十分な濃度の有効成分しか有さないと考えら
れる。プレート12全体を溶液中に浸漬する場合も、気
泡が生じ、処理液による表面含浸を所々で妨害すること
が考えられる。更に、有効成分(有機カルボニル化合
物)が処理液中で十分な濃度でないことも大きく懸念さ
れる。
【0023】従来方法の欠点を解消することにおいて、
本発明は、非粘着性表面を有するポリマー製品及び凸版
印刷プレートを形成するための組成物及び方法を提供す
る。
【0024】本発明で使用される表面粘着性を低下させ
るまたは「非粘着性」表面を得るなる概念は、硬化ポリ
マー製品の粘着性が低下または防止された状態以上のも
のを指す。光硬化性凸版印刷プレートにおいては、現像
し、洗浄して未硬化ポリマーを除去し、水中で後露光
し、例えばオーブンを使用して乾燥したプレートは、当
初はその表面にほとんど、または全く粘着性をもたない
と考えられる。しかしながら、アルコール含有インキと
の接触作用の競合において、乾燥表面をアルコールで拭
くと、表面は結果的に指触に対して粘着性となることが
判っている。従って、本発明で考えるような表面粘着防
止の概念は、表面粘着性が永久に低下した現像後状態を
含む。
【0025】本発明のポリマー組成物の例は、光硬化性
ポリマー結合剤と、該結合剤組成物中に溶解された第1
及び第2感光系とを含むのが好ましい。従って本発明の
組成物は、結合剤と感光性成分とが好ましくは相容性で
あり、ある種の脂肪酸(例えばミリスチン酸)またはろ
うの場合のように結合剤の1次硬化の前または後に別個
の層または領域に分離することがない「均一」であると
見なされる。
【0026】好ましくは少なくとも1000、より好ま
しくは少なくとも2000、最も好ましくは少なくとも
3000の数平均分子量を有する公知のポリマー結合剤
を本発明に使用し得る。これらには、少なくとも1つの
重合可能なエチレン性不飽和炭素−炭素二重結合を含む
重合可能なエチレン性不飽和モノマー及び/またはオリ
ゴマー、並びに天然及び合成ゴム材料が含まれる。本発
明に使用するのに特に適していると考えられる数種のポ
リマー結合剤が米国特許第3,759,807号及び第
4,139,436号明細書並びに1991年5月23
日公告オーストラリア特許AU−B−62273/90
号明細書に記載されており、これらの特許明細書は参照
により本発明の一部を構成するものとする。凸版印刷プ
レートに対しては、ポリマー結合剤の例はウレタンベー
スのものであり、より好ましくはイソシアネート末端ポ
リエーテルウレタンプレポリマーからなる。
【0027】図2(a)に示したように、本発明の好ま
しい光硬化性ポリマー組成物40は、ポリマー結合剤4
1と、1次硬化前に結合剤組成物40中に溶解されてい
る1次感光系42及び2次感光系43とを含む。先に略
述したように、追加の「2次」感光系43を組成物40
中に含める目的は、光硬化性樹脂組成物40中に均一に
存在するが初回硬化の際には実質的に活性化されず、硬
化材料の表面(例えば凸版印刷プレートの凹部、凸部及
び肩部)に有効で且つ均一な濃度で存在し、ポリマー系
が1次硬化した後に殺菌灯(200〜300nm)によ
って活性化され得るような光活性化系を得るためであ
る。従って2次感光系43は、1次感光系42を活性化
または光活性化する条件によって実質的に活性化されな
い成分からなるべきである。
【0028】実際、本発明の他の実施態様の例において
は、ポリマー結合剤41を1次硬化または重合する目的
で、1次感光系42に代えて熱活性化触媒または例えば
電子ビーム放射によって活性化され得るものを使用して
もよいと考えられる。
【0029】組成物40中に結合剤41と一緒に配合す
る1次感光系41の例は、波長が少なくとも300nm
以上の放射線に露光されたときラジカル重合によって結
合剤を硬化するよう作用するベンゾインアルキルエーテ
ルカルボニル化合物を含む。
【0030】本発明において使用される「硬化」なる用
語は、ポリマー組成物の実質容積全体にわたって結合剤
が硬化または重合することを指すものとする。例えば凸
版印刷プレートにおいては、1次感光性成分42によっ
て開始された硬化は、シート内部の最深部に位置するポ
リマー結合剤41が、硬化後のシート40の床側44及
びレリーフ側46に位置するポリマー結合剤と一緒に硬
化される「ディープキュア」となることが好ましい。こ
のような1次感光性化合物は、参照により本明細書の一
部を構成するものとする米国特許第3,759,807
号明細書に記載のごとき公知のカルボニル化合物から選
択し得る。好ましい感光性化合物42系は2,2−ジメ
トキシ−2−フェニル−アセトフェノンである。
【0031】本発明の組成物40中に配合される2次感
光系43または化合物の例は、好ましくは、波長200
〜300nmの放射線に露光されたときに水素を引抜く
よう作用するカルボニル化合物を含む。好ましいこと
に、所謂「殺菌灯」がかかる目的に適している。好まし
い2次感光系43は、好ましくは式O=C(R)2〔式
中、Rは置換または未置換フェニル環である〕を有する
ベンゾフェノンと、アミン、好ましくは第3級アミンと
を含む混合物からなる。フェニル環が置換されていない
ベンゾフェノンを使用するのが好ましい。ベンゾフェノ
ン/アミンの組合せは主たる光開始剤としての使用が公
知であるが、本発明者らは、本発明に教示のごとく現像
後の表面粘着防止のための2次感光系としてかかる組合
せを使用することは、過去に知られても示されてもいな
いと考える。別の実施態様の例は、1つ以上のフェニル
環上に置換基を有するベンゾフェノンを使用することを
含む。
【0032】図2(a)に示したように、例えば(図2
(a)〜(e)では斑点で示されている)上述の結合剤
41、第1感光系42及び第2感光系43を含む光硬化
性ポリマー組成物40を、市販の露光装置(図示せず)
の下方ガラスプレート上に真空パックしたカバーフィル
ム(図示せず)上に塗布する。像担持ネガ10が下方ガ
ラスプレートの下方の位置に示されている。ポリエステ
ル支持シート(図示せず)がローラーを使用して組成物
40上に積層される。図2(b)においては、組成物4
0の積層体の上部を波長が少なくとも300nm以上の
活性線45に露光し、それによってベンゾインエーテル
1次光開始剤42が主にノリッシュI型開裂を受けて重
合過程を開始するラジカルを形成し、プレート床44が
形成される。図2(c)においては、プレート40の底
部を波長が少なくとも300nm以上の活性線47によ
って像通りに同様に露光し、それによってレリーフ像4
6が形成される。図2(d)においては、プレート40
を露光装置から取り出し、好ましくはホットエアブレー
ド装置(図示せず)に入れ、その中で、硬化しなかった
ポリマー材料48をレリーフ像46から除去する。次い
で好ましくはプレート40を回転式洗浄装置に入れ、そ
こで10分間洗剤水溶液を吹付けて浄液し、残留してい
た未硬化ポリマーを除去する。必要によっては、プレー
ト40を水に入れ、図1(e)に示した従来ステップと
同様の活性線に現像後露光してもよい。次いでプレート
を好ましくは紙タオルを使用して乾燥する。
【0033】図2(e)に示したように、次いで現像後
の凸版印刷プレート40を波長200〜300nmの殺
菌灯65を使用して露光し、レリーフ表面46に存在す
る2次感光系43を活性化する。好ましい方法において
は、凸版プレート40を更に、図示したように図2
(e)に番号45で示したランプによって、波長300
〜400の放射線に後露光する。追加のランプ45を現
像後に使用することにより、プレート層全体が確実に
「ディープキュア」される。或いは、波長200〜30
0nm及び300〜400nmを有する放射線を放射す
る単一の放射線源を使用することもできる。使用前にプ
レートをオーブン乾燥し、全ての湿分を確実に除去する
ことが好ましい。
【0034】好ましい方法においては、図2(e)に示
した現像後の凸版プレート40を殺菌灯65を用いて、
レリーフ表面46上に「スキン」66が形成されるまで
硬化する。従って、凸版印刷プレート、実際には凸版印
刷表面46上に非粘着性スキン66を有する凸版プレー
トに成形される本発明の組成物の例が特許請求される。
従って本発明は更に、結合剤組成物40と、そのうちの
一方は1次硬化前に結合剤中に配合されており波長20
0〜300nmの放射線に露光されたときにスキン66
を形成するよう作用する第1感光系42及び第2感光系
43とから形成された凸版印刷プレートにも係わる。
【0035】特に好ましい方法においては、現像した凸
版印刷プレートを、殺菌灯に露光する前に例えば吸取紙
または紙タオルを使用して乾燥する。即ち、殺菌灯(2
00〜300nm)に現像後露光する前に、例えば紙タ
オルで吸取ることによりレリーフ表面から水分及び湿分
を除去することが好ましいことが判っている。(図2
(e)に示した)現像後ステップは、乾燥条件下、好ま
しくは周囲空気中で実施するのが好ましいが、或いは不
活性ガス雰囲気中または透明シート下で実施してもよ
い。
【0036】別の組成物及び方法の例においては、組成
物40の例は、少なくとも2000の平均分子量を有す
るポリマー結合剤41;カルボニル基と隣接する炭素原
子との均一α開裂反応によりノリッシュI型反応を受け
る第1感光性成分42;及び、水素引抜きによりノリッ
シュII型反応を受ける第2感光性成分43とを含む。
【0037】
【実施例】単に説明の目的で以下の実施例を与えるが、
これらは本発明の範囲を制限するものではない。特に記
載のない限り、割合は全固体重量に対するパーセントで
ある。
【0038】参考例1 樹脂重合がまに、約3,000の数平均分子量を有する
ポリプロピレングリコールジオール100部;約2,0
00の数平均分子量及び約45重量%のエチレンオキシ
ド末端単位を有するエチレンオキシド−プロピレンオキ
シドブロックポリエーテルジオール100部を仕込ん
だ。2種のポリオールを、2,4−トルエンジイソシア
ネート/2,6−トルエンジイソシアネート(重量で8
0/20)の混合物18部と、ジブチル錫ジラウレート
0.11部の存在下に75℃で2時間反応させた。
【0039】得られたイソシアネート末端ポリウレタン
を更に、数平均分子量が350〜380のポリプロピレ
ングリコールモノメタクリレート19部と、IR分光計
で測定して全てのイソシアネートが消費され、2600
cm-1のピークが消滅するまで75℃で反応させた。
【0040】上記プレポリマー100部に、遊離基抑制
剤としての2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ
ール0.08部、ベンゾフェノン1.01部、硬化剤と
しての2,2−ジメトキシ−2−フェニル−アセトフェ
ノン0.78部、ジエチルアミノエチルメタクリレート
3.03部、ジエチレングリコールジメタクリレート
4.27部、数平均分子量が約350〜380のポリプ
ロピレングリコールモノメタクリレート46.1部を添
加し、感光性樹脂組成物を生成した。
【0041】実施例1 参考例1で得た感光性樹脂組成物から以下の方法で凸版
印刷プレートを製造した。市販の露光装置Grace
3048システムの下方ガラスプレート上に写真ネガを
置き、20μポリプロピレン保護フィルムで覆い、次い
でフィルムを真空パック(vacuum down)
し、しわやエアポケットを除去した。樹脂をカバーフィ
ルムに、囲い枠によって深さ0.25インチに塗布し、
組成物に、装置上のロールラミネーターによってポリエ
ステル支持シートを貼合せた。上方ガラスを下降させた
後、組成物をまず、強度3.7mW/cm2及び波長3
00〜400nmの活性灯(Phillips 80W
/10R)を使用し背面から上方ポリエステル支持層を
通して75秒間露光してプレート床を生成し、次いで、
強度9.0mW/cm2及び波長300〜400nmの
活性灯(Phillips 80W/10R)を使用
し、ネガを通して像通りに300秒間露光して像を硬化
した。ポリプロピレンカバーフィルムを取り外し、プレ
ートをホットエアナイフ装置に入れ、硬化しなかったポ
リマーを除去し、次いで回転式洗浄装置に入れ、そこで
プレートに洗剤水溶液を10分間吹付け、残留していた
未硬化ポリマーを除去した。プレートを濯いでから、暗
光蛍光灯(約5〜10mW/cm2及び300〜400
nm)を備えた、酸素捕獲剤として亜硫酸ナトリウムが
溶解している水を収容している後露光装置において10
分間後硬化した。
【0042】プレートを濯ぎ、約40℃の乾燥オーブン
に30分間入れ、次いで取り出して冷ました。(硬化プ
レートに導入すると粘着性を誘導する傾向がある)アル
コールベースインキの粘着性付与作用をシミュレートす
るため、凸版プレートをアルコールと接触させ、乾燥
し、次いで表面粘着性レベルを測定した。プレートを、
水中30%(容積)イソプロパノール(IPA)で20
回拭き、15秒間放置し、吸取り乾燥した。清浄なポリ
エチレンテレフタレートフィルム片を試料域上に押圧
し、フィルムを剥がす際の抵抗量を測定することにより
粘着性を評価した。この測定は、試料を吸取り乾燥した
1分後と1時間後に実施した。この実施例において製造
されたプレートは試験前は非粘着性であったが、試験を
実施した後は極めて粘着性となった。
【0043】実施例2 実施例1に記載したのと同様に、参考例1で得た感光性
樹脂組成物から凸版印刷プレートを製造した。プレート
を乾燥した後、殺菌線に露光し(空気雰囲気中で4〜5
インチの距離のところから200〜300nmの放射線
を10分間放射した)、実施例1に記載したのと同じ粘
着性試験を使用し、プレートの粘着性を評価した。プレ
ートは、実施例1に記載の粘着性試験を実施した前及び
後のいずれも非粘着性であると評価された。
【0044】実施例3 実施例1に記載したのと同じ方法を使用し、参考例1で
得た感光性樹脂組成物から凸版印刷プレートを製造した
が、但し、プレートを回転式洗浄装置内で洗浄した後に
40℃のオーブン内で乾燥し、次いで、暗光蛍光灯(約
5〜10mW/cm2及び300〜400nm)と蛍光
灯の真下に垂直に交差させて置いた殺菌線(200〜3
00nm)とに同時に、空気雰囲気中で10分間露光し
た。実施例1に記載したのと同じ粘着性試験を使用して
プレートの粘着性を評価した。プレートは、実施例1に
記載の粘着性試験を実施した前及び後のいずれも表面粘
着性はないと評価された。
【0045】表1は上記実施例1〜3をまとめて示すも
のである。
【0046】
【表1】
【0047】実施例4 実施例1で得た感光性樹脂組成物を以下の方法で硬化し
た。市販の露光装置Grace 3048システムの下
方ガラスプレートを20μポリプロピレン保護フィルム
で覆い、次いでフィルムを真空パックし、しわやエアポ
ケットを除去した。樹脂をカバーフィルムに、囲い枠に
よって深さ0.25インチに塗布し、組成物に、装置上
のロールラミネーターによってポリエステル支持シート
を貼合せた。上方ガラスを下降させた後、組成物をま
ず、強度3.7mW/cm2及び波長300〜400n
mの活性灯を使用し、背面から上方ポリエステル支持層
を通して75秒間露光し、次いで、強度9.0mW/c
2及び波長300〜400nmの活性灯を使用し、底
部カバーフィルムを通して300秒間露光した。ポリプ
ロピレンカバーフィルムを取り外した。剛性プレートは
粘着性表面を有していた。更にプレートを、暗光蛍光灯
(約5〜10mW/cm2及び300〜400nm)と
蛍光灯の真下に垂直に交差させて置いた殺菌線(200
〜300nm)とに対して同時に、空気雰囲気中で10
分間後硬化した。プレートは、実施例1に記載の粘着性
試験を実施した前及び後のいずれも表面粘着性はないと
評価された。
【0048】実施例5 実施例4に記載したのと同じ方法を使用し、剛性プレー
トを製造した。ポリプロピレンカバーフィルムを剥離す
ると、剛性プレートは粘着性表面を有していた。これ
を、まず暗光蛍光灯に空気中で10分間露光し、次いで
上記殺菌灯に空気中で更に10分間露光した。得られた
プレートは、実施例1に記載の粘着性試験を実施した前
及び後のいずれも表面粘着性はないと評価された。
【0049】実施例6 実施例4に記載したのと同じ方法を使用し、剛性プレー
トを製造した。このプレートを、ポリプロピレンカバー
フィルムを剥離せずに、実施例4に記載のごとき暗光蛍
光灯及び殺菌灯に同時に10分間露光した。次いでカバ
ーフィルムを剥離すると、硬化後の剛性プレートは、実
施例1に記載の粘着性試験を実施した前及び後のいずれ
も表面粘着性はないと評価された。
【0050】比較例1 参考例1に記載したのと同じ方法で、組成物中にベンゾ
フェノン及びジエチルアミノエチルメタクリレートを加
えずに、光硬化性樹脂を製造した。実施例4に記載のご
とく剛性プレートを製造したが、製造されたプレート
は、実施例1に記載の粘着性試験を実施した前及び後の
いずれも極めて粘着性であった。
【0051】比較例2 参考例1に記載したのと同じ方法で、組成物中にベンゾ
フェノン及びジエチルアミノエチルメタクリレートを加
えずに、光硬化性樹脂を製造した。実施例5に記載のご
とく剛性プレートを製造したが、製造されたプレート
は、実施例1に記載の粘着性試験を実施した前及び後の
いずれも極めて粘着性であった。
【0052】比較例3 参考例1に記載したのと同じ方法で、組成物中にベンゾ
フェノン及びジエチルアミノエチルメタクリレートを加
えずに、光硬化性樹脂を製造した。実施例6に記載のご
とく剛性プレートを製造したが、製造されたプレート
は、実施例1に記載の粘着性試験を実施した前及び後の
いずれも極めて粘着性であった。
【0053】上記説明及び図面は単に説明のためのもの
であり、本発明の範囲を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の感光性ポリマー凸版印刷プレー
ト(部分横断面拡大図で示す)の製造方法の説明図であ
る。
【図2】図2は、本発明の感光性ポリマー凸版印刷プレ
ートの製造方法の一例の説明図である。
【符号の説明】
12,40 感光性ポリマープレート 41 ポリマー結合剤 42 第1感光系 43 第2感光系 16,46 レリーフ像 15,17,45,47,65 活性線
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 175/08 PHS G03F 7/00 502 7/027 513 (72)発明者 ロナルド・ジエイ・カンフミラー アメリカ合衆国、ジヨージア・30064、マ リエツタ、キヤンドラー・ドライブ・2680 (72)発明者 アルビン・ブイ・ランダール アメリカ合衆国、ジヨージア・30344、イ ースト・ポイント、ワシントン・ロード・ 3072、アパートメント・シー−4

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光硬化性ポリマー結合剤、前記結合剤と
    均一混合された第1感光系及び前記結合剤と均一混合さ
    れた第2感光系を含む光硬化性組成物であって、前記第
    1及び第2感光系が、2つの成分が異なるUV線波長を
    使用することによって選択的に光活性化され得るような
    紫外(UV)線吸収スペクトルを有しており、それによ
    って前記第1感光系が前記ポリマー結合剤を硬化させ、
    前記第2感光系が硬化材料の表面で光活性化される光硬
    化性組成物。
  2. 【請求項2】 前記第1感光系が、少なくとも300n
    m以上の波長を有する放射線に露光されたときにラジカ
    ル重合によって前記ポリマー結合剤を硬化するよう作用
    するベンゾインアルキルエーテルカルボニル化合物を含
    み、前記第2感光系が、アミン化合物と、200〜30
    0nmの波長を有する放射線に露光されたときに前記ア
    ミン化合物から水素を引抜き、それによって前記ポリマ
    ー結合剤から形成された硬化材料の表面粘着性を低下す
    るよう作用するベンゾフェノン光開始剤とを含む請求項
    1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記ポリマー結合剤が少なくとも200
    0の数平均分子量を有する請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記ポリマー結合剤がプレポリマーから
    なる請求項2に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記プレポリマーがウレタンプレポリマ
    ーである請求項4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記光硬化性ポリマー結合剤がウレタン
    プレポリマーからなり、前記第1感光系がアセトフェノ
    ンからなり、前記第2感光系がベンゾフェノン及びアミ
    ンの組合せからなる請求項2に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記光硬化性ポリマー結合剤がポリエー
    テルウレタンプレポリマーからなり、前記第1感光系が
    2,2−ジメトキシ−2−フェニル−アセトフェノンか
    らなり、前記第2感光系がベンゾフェノン及びジエチル
    アミノエチルメタクリレートからなる請求項6に記載の
    組成物。
  8. 【請求項8】 少なくとも2000の数平均分子量を有
    するポリマー結合剤と、カルボニル基と隣接する炭素原
    子との均一α開裂反応によってノリッシュI型反応を受
    けるよう作用する第1感光性成分と、水素引抜きにより
    ノリッシュII型反応を受けるよう作用する第2感光性
    成分とを含む組成物。
  9. 【請求項9】 前記ベンゾフェノンが式O=C(R)2
    〔式中、Rは未置換フェニル環である〕を有する請求項
    1に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 ポリマー組成物の表面粘着防止方法で
    あって、 200〜300nmの波長を有する放射線に露光された
    ときに硬化ポリマー製品の表面粘着性を低下するよう作
    用する光活性化可能な感光性成分が硬化前に配合されて
    いる硬化ポリマー製品を与えるステップ;前記硬化ポリ
    マー製品の表面から水分を除去するステップ;及び前記
    硬化ポリマー製品の表面を200〜300nmの波長を
    有する放射線に露光するステップからなる方法。
  11. 【請求項11】 前記硬化ポリマー製品を与えるステッ
    プが、光硬化性ポリマー結合剤と、前記結合剤と均一混
    合された第1感光系と、前記結合剤と均一混合された第
    2感光系とを組合せて均一混合物とするステップを含
    み、前記第1及び第2感光系が、異なる波長を有する放
    射線によって異なる時点で選択的に活性化されるよう作
    用する光開始剤を含む請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記第1感光系が、少なくとも300
    nm以上の波長を有する放射線に露光されたときにラジ
    カル重合によって前記ポリマー結合剤を硬化するよう作
    用するベンゾインアルキルエーテルカルボニル化合物を
    含み、前記第2感光系が、アミン化合物と、200〜3
    00nmの波長を有する放射線に露光されたときに前記
    アミン化合物から水素を引抜き、それによって前記ポリ
    マー結合剤から形成された硬化製品の表面粘着性を低下
    するよう作用するベンゾフェノン光開始剤とを含み、 前記光硬化性ポリマー組成物が、前記混合物を少なくと
    も300nm以上の波長を有する放射線に露光すること
    により硬化し、それによって前記混合物の少なくとも一
    部が硬化材料となり、硬化しなかった混合物をこの硬化
    材料から除去し得る請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記硬化ポリマー製品の表面から水分
    を除去するステップが、該表面を紙を用いて乾燥するス
    テップからなる請求項10に記載の方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の方法により製造さ
    れた凸版印刷プレート。
JP7029870A 1994-02-18 1995-02-17 表面粘着防止のためのポリマー組成物及び方法 Pending JPH0859885A (ja)

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